JP2010179543A - ノズル検査装置、その方法及び流体吐出装置 - Google Patents

ノズル検査装置、その方法及び流体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルの検査を行う際のインターバル期間を短縮する。
【解決手段】ノズル検査装置50は、印刷ヘッド24に形成された複数のノズル23を順次検査対象ノズルに設定し、該検査対象ノズルから流体が吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動したときの電気的変化の信号に基づいて検査対象ノズルが正常か異常かを判定するノズル検査を実行する。そして、ノズル検査を実行するにあたり、今回の検査対象ノズルからインクが吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動したあと所定のインターバル期間を経て次回の検査対象ノズルからインクが吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動する。それと共に、インターバル期間内のタイミングであって電気的変化の主要な信号波形の後ろに付随する残留波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、いずれかのノズルからインクが吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ノズル検査装置、その方法及び流体吐出装置に関する。
従来、流体吐出装置としては、印刷ヘッドのノズルから帯電したインク滴をインク受け領域に吐出することにより発生する電圧変化を電圧検出回路により検出してノズルからインクが正常に吐出されるか否かのノズル検査を行うインクジェットプリンターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。こうしたノズル検査では、今回の検査対象ノズルからインク滴が発射されるよう吐出ヘッドを制御したあと所定のインターバル期間を経て次回の検査対象ノズルからインク滴が発射されるよう吐出ヘッドを制御する。
特開2008−23886号公報
ところで、こうした流体吐出装置において、印刷ヘッドのノズルから帯電したインク滴をインク受け領域に吐出することにより発生する出力信号の波形の後ろに残留波形が付随することがあった。例えば、出力信号をフィルター回路に通してノイズをカットした場合や増幅回路を通して振幅を増幅させた場合には、ノイズカット後の出力信号波形や増幅後の出力信号波形の後ろに群遅延波形が残留波形として付随することがあり、この群遅延波形によって次回の検査対象ノズルの検査精度が低下することがあった。こうした残留波形による検査精度の低下を防止するために、今回の検査対象ノズルからインクが吐出されるよう印刷ヘッドを駆動したあと、残留波形が検査精度に影響を及ぼさなくなるほど小さくなるのに十分なインターバル期間を経て、次回の検査対象ノズルからインクが吐出されるよう印刷ヘッドを駆動するようにしていた。
しかしながら、このようなインターバル期間が長く設定されている場合には、ノズル検査に要する時間が長くなるため、好ましくない。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、ノズルの検査を行う際のインターバル期間を短縮することを主目的とする。
本発明のノズル検査装置、その方法及び流体吐出装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のノズル検査装置は、
吐出ヘッドと流体受け領域に設けた検出電極との間に所定の電圧を印加した状態で前記吐出ヘッドに形成された複数のノズルを順次検査対象ノズルに設定し、該検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動したときの前記吐出ヘッド−前記検出電極間の電気的変化に基づいて前記検査対象ノズルが正常か異常かを判定するノズル検査を実行するノズル検査装置であって、
前記ノズル検査を実行するにあたり、今回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動したあと所定のインターバル期間を経て次回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動すると共に、前記インターバル期間内のタイミングであって前記電気的変化の主要な信号波形の後ろに付随する残留波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、いずれかのノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動するヘッド制御手段
を備えたものである。
このノズル検査装置では、ノズル検査を実行するにあたり、今回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう吐出ヘッドを駆動したあと所定のインターバル期間を経て次回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう吐出ヘッドを駆動すると共に、そのインターバル期間内のタイミングであって電気的変化の主要な信号波形の後ろに付随する残留波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、いずれかのノズルから流体が吐出されるよう吐出ヘッドを駆動する。この結果、カウンター波形を発生させない場合に比べて、早期に残留波形を小さくすることができ、インターバル期間を短縮することができる。これにより、ノズル検査全体の時間が短くなる。なお、カウンター波形を発生させるノズルは、今回の検査対象ノズルであってもよいが、そのほかのノズルであってもよい。但し、詰まり等により流体を吐出できないノズルは好ましくない。
本発明のノズル検査装置は、前記電気的変化の信号を入力してフィルター回路及び増幅回路の少なくとも一方を通過させたあと出力する信号処理手段と、前記信号処理手段から出力された信号に基づいて各ノズルが正常か異常かを判定する判定手段と、を備え、前記ヘッド制御手段は、前記インターバル期間内のタイミングであって前記電気的変化の信号が前記信号処理手段を通過した後に発生する群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、いずれかのノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動してもよい。こうすれば、早期に群遅延波形を小さくすることができ、インターバル期間を短縮することができる。ここで、前記タイミングは、前記電気的変化の信号が前記信号処理手段を通過した後に発生する第1群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングとしてもよい。こうすれば、残留波形のうち最も振幅の大きな第1群遅延波形の振幅が抑制されるため、より早く残留波形を小さくすることができる。あるいは、前記タイミングは、前記電気的変化の信号が前記信号処理手段を通過した後に発生する最後の群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングとしてもよい。こうすれば、残留波形のうち最後の群遅延波形の振幅が抑制されるため、より早く残留波形を小さくすることができる。
本発明の流体吐出装置は、上述したいずれかのノズル検査装置と、前記吐出ヘッドと、を備えたものである。上述したいずれかのノズル検査装置は、ノズル検査におけるインターバル期間を短縮することができるから、これを搭載した流体吐出装置も、基本的に同様の効果を生ずる。
本発明のノズル検査方法は、
吐出ヘッドと流体受け領域に設けた検出電極との間に所定の電圧を印加した状態で前記吐出ヘッドに形成された複数のノズルを順次検査対象ノズルに設定し、該検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動したときの前記吐出ヘッド−前記検出電極間の電気的変化に基づいて前記検査対象ノズルが正常か異常かを判定するノズル検査を実行するノズル検査方法であって、
前記ノズル検査を実行するにあたり、今回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動したあと所定のインターバル期間を経て次回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動すると共に、前記インターバル期間内のタイミングであって前記電気的変化の主要な信号波形の後ろに付随する残留波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、いずれかのノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動するものである。
このノズル検査方法では、カウンター波形を発生させない場合に比べて、早期に残留波形を小さくすることができ、インターバル期間を短縮することができる。これにより、ノズル検査全体の時間が短くなる。
本実施形態であるプリンター20の構成の概略の一例を示す構成図。 印刷ヘッド24の電気的接続を示すブロック図。 ノズル検査装置50の構成の概略を示すブロック図。 ノイズ検査ルーチンのフローチャート。 駆動信号DRVの時間に対する変化を示すタイムチャート。 カウンター波形なしの場合の信号波形を示す説明図。 カウンター波形ありの場合の信号波形を示す説明図。 カウンター波形ありの場合の信号波形を示す説明図。 別のノズル検出装置の説明図。
次に本発明を具現化した一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態であるプリンター20の構成の概略の一例を示す構成図であり、図2は、印刷ヘッド24の電気的接続を示すブロック図であり、図3は、ノズル検査装置50の構成の概略を示すブロック図である。
本実施形態のプリンター20は、図1に示すように、流体としてのインクをターゲットとしての記録紙Pに吐出する印刷ヘッド24を備えた印刷機構21と、キャリッジ22に搭載されたヘッド駆動用基板62と、記録紙Pを搬送する紙送り機構30と、印刷ヘッド24の封止及びクリーニングを実行するキャッピング装置40と、印刷ヘッド24からインクが吐出されているか否かのノズル検査を実行するノズル検査装置50と、プリンター20全体をコントロールするコントローラー70とを備えている。
印刷機構21は、キャリッジベルト32によりキャリッジ軸28に沿って左右(主走査方向)に往復動するキャリッジ22と、各色のインクに圧力をかけノズル23から流体としてのインク滴を吐出する印刷ヘッド24と、各色のインクを収容しこの収容したインクを印刷ヘッド24へ供給するインクカートリッジ26とを備えている。キャリッジ22は、メカフレーム39の右側に取り付けられたキャリッジモーター34aとメカフレーム39の左側に取り付けられた従動ローラー34bとの間に架設されたキャリッジベルト32がキャリッジモーター34aによって駆動されるのに伴って移動する。キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の位置を検出するリニア式エンコーダー25が配設されており、このリニア式エンコーダー25を用いてキャリッジ22のポジションが管理可能となっている。また、キャリッジ22は、印刷ヘッド24を駆動するヘッド駆動用基板62を搭載している。印刷ヘッド24は、キャリッジ22の下部に設けられ、インクを加圧する方式により印刷ヘッド24の下面に設けられたノズル23から各色のインクを吐出するものである。この印刷ヘッド24は、グランドに接続されている。印刷ヘッド24の下面には、図2に示すように、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)の各色のインクを吐出する複数のノズル23を配列したノズル列68が設けられている。なお、ここでは、すべてのノズルをノズル23、すべてのノズル列をノズル列68と総称し、シアンのノズル及びノズル列をノズル23C及びノズル列68C、マゼンタのノズル及びノズル列をノズル23M及びノズル列68M、イエローのノズル及びノズル列をノズル23Y及びノズル列68Y、ブラックのノズル及びノズル列をノズル23K及びノズル列68Kと称する。以下、ノズル23Kを用いて説明する。この印刷ヘッド24では、180個のノズル23Kを記録紙Pの搬送方向に沿って配列してノズル列68Kを構成している。各ノズル23Kには、インク滴を吐出するための駆動素子として圧電素子66が設けられており、この圧電素子66に電圧をかけることによりこの圧電素子66を変形させてインクを加圧しノズル23Kから吐出する。インクカートリッジ26は、キャリッジ22に装着され、溶媒としての水に着色剤としての顔料や染料を含有したシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)などの印刷用に用いる各色のインクを個別に収容している。
ヘッド駆動用基板62は、図2に示すように、圧電素子66へ電圧を印加するマスク回路64を搭載している。このヘッド駆動用基板62は、図示しないコネクタ部を介してフラットケーブル63(図1参照)に接続されており、このフラットケーブル63を介してコントローラー70と信号のやり取りを行う。マスク回路64は、各ノズル23Kをそれぞれ駆動する圧電素子66に対応して設けられている。このマスク回路64には、図示しない制御基板上のヘッド駆動波形生成回路60で生成された原信号ODRVや印刷信号PRTnが入力される。原信号ODRVは、1画素分の区間内(キャリッジ22が1画素の間隔を横切る時間内)に含まれる、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とからなっている。この3つのパルスP1〜P3を繰り返し単位とする原信号ODRVを、本実施形態では1画素区間と称する。印刷信号PRTnは、記録紙Pに形成されるドットの有無やその大きさに基づいて生成される信号である。なお、印刷信号PRTnの末尾のnはノズル列に含まれるノズルを特定するための番号であり、本実施形態ではノズル列は180個のノズルからなるため、nは1から180のいずれかの整数値となる。マスク回路64は、原信号ODRVや印刷信号PRTnが入力されると、これらの信号に基づいて第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とのうち必要なパルスを駆動信号DRVn(nの意味するところは印刷信号PRTnのnと同じ)としてノズル23Kの圧電素子66に向けて出力する。具体的には、マスク回路64から圧電素子66に第1パルスP1のみが出力されると、ノズル23Kから1ショットのインク滴が吐出され、記録紙Pには小さいサイズのドット(小ドット)が形成される。また、第1パルスP1と第2パルスP2とが圧電素子66に出力されると、ノズル23Kから2ショットのインク滴が吐出され、記録紙Pには中サイズのドット(中ドット)が形成される。また、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とが圧電素子66に出力されると、ノズル23Kから3ショットのインク滴が吐出され、記録紙Pには大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。このように、プリンター20では、1画素区間において吐出されるインク量を調整することにより3種類のサイズのドットを形成することが可能である。なお、他の色のノズル23C,23M,23Yやノズル列68C,68M,68Yについても上記ノズル23Kやノズル列68Kと同様である。
紙送り機構30は、図1に示すように、駆動モーター33により駆動されプラテン29上を図中奥から手前へと記録紙Pを搬送する紙送りローラー35や、図示しないトレイに載置された記録紙Pをプラテン29へ給紙する給紙ローラー、プラテン29でインクを吐出された記録紙Pを図示しない排紙トレイへ搬送する排紙ローラーなどを備えている。
キャッピング装置40は、図3に示すように、略直方体で上部が開口した絶縁性の部材で形成されたキャップ42を筐体としており、キャリッジ22の初期位置(ホームポジション)に配設されている。このキャッピング装置40の開口縁にはシリコンゴムなどの絶縁体からなるシーリング部材41が設けられている。このキャッピング装置40は、昇降機構47により上下動可能に支持されており、ノズル23に詰まったインクを吸い出すクリーニング処理に利用されるほか、印刷休止中などにノズル23が乾燥するのを防止するためにノズル23を封止するときにも利用される。このキャッピング装置40には、吸引チューブを介して吸引ポンプ45が接続されると共に、吸気チューブを介して開閉バルブ46が接続され、開閉バルブ46が閉状態のときに吸引ポンプ45が作動するとキャッピング装置40の内部空間に負圧が発生する。キャッピング装置40がノズル23を封止しているときにこの負圧を発生させることにより、ノズル23内のインクを強制的に吸い出すクリーニングを実行可能である。
ノズル検査装置50は、図3に示すように、印刷ヘッド24のノズル23から吐出されたインク滴を受けることが可能な検査領域52と、検査領域52を所定電位とすることにより印刷ヘッド24と検査領域52との間に所定の電位差を発生させる電圧印加回路53と、検査領域52での電圧変化を検出する電圧検出回路54とを備えている。検査領域52は、印刷ヘッド24を封止するキャップ42の内部に配設されている。この検査領域52は、インク滴が着弾する上側インク吸収体55と、この上側インク吸収体55に着弾したあと下方に透過してきたインク滴を吸収する下側インク吸収体56と、上側インク吸収体55と下側インク吸収体56との間に配置されたメッシュ状の電極部材57とにより構成されている。上側インク吸収体55は、電極部材57と同電位となるように導電性を有するスポンジによって形成されている。このスポンジは、着弾したインク滴が速やかに下方に移動可能な透過性の高いものであり、ここではエステル系ウレタンスポンジが用いられている。下側インク吸収体56は、上側インク吸収体55に比べてインクの保持力が高いものであり、フェルトなどの不織布によって作製されている。電極部材57は、ステンレス(例えばSUS)製の金属からなる格子状のメッシュとして形成されている。このため、上側インク吸収体55に一旦吸収されたインクは格子状の電極部材57の隙間を通って下側インク吸収体56に吸収される。ここでは、電極部材57は、導電性を有する上側インク吸収体55と接触しているため、上側インク吸収体55の表面すなわち検査領域52も電極部材57と同電位となっている。
電圧印加回路53は、図3に示すように、検査領域52の電極部材57に接続されており、プリンター20の内部で引き回される数ボルトの電気配線の電圧を図示しない昇圧回路を介して数十〜数百ボルトに昇圧し、この昇圧後の直流電圧Ve(例えば400V)を抵抗素子R1(例えば1MΩ)及びスイッチSWを介して検査領域52に印加する回路である。電圧検出回路54は、検査領域52の電極部材57に接続され、印刷ヘッド24から吐出されたインクを着弾させこのインクの吐出に伴い生じる検査領域52での電圧変化を検出するものであり、印刷ヘッド24の電圧信号を積分して出力する積分回路54aと、この積分回路54aから出力された信号を入力して所定の周波数帯域(例えば100Hz〜10kHz)の信号以外の信号を大きく減衰させて出力するバンドパスフィルター回路(以下、「フィルター回路」という)54bと、このフィルター回路54bから出力された信号を反転増幅して出力する反転増幅回路54cと、この反転増幅回路54cから出力された信号をA/D変換してコントローラー70へ出力するA/D変換回路54dとを備えている。積分回路54aは、1つのインク滴の飛翔・着弾による電圧変化が微弱なことから、同一のノズル23から吐出される複数のインク滴の飛翔・着弾による電圧変化を積分することにより大きな電圧変化として出力するものである。フィルター回路54bは、ノズル検査の精度を上げるためにノイズ成分をカットして出力するものである。反転増幅回路54cは、電圧変化の正負を反転させると共に回路構成によって決まる所定の増幅率でフィルター回路54bから出力された信号を増幅して出力するものである。A/D変換回路54dは、反転増幅回路54cから出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換してコントローラー70に出力するものである。なお、電圧印加回路53及び電圧検出回路54はキャップ42とは別体の回路ケース51内の基板上に搭載されている。
コントローラー70は、メカフレーム39に取り付けられた図示しない制御基板に搭載され、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムを記憶しデータを書き換え可能なフラッシュROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、ユーザーパソコン(PC)110などの外部機器とデータのやりとりを行うインターフェイス(I/F)75とを備えている。フラッシュROM73には、ノズル検査ルーチンやクリーニング処理ルーチンなどの各処理プログラムが記憶されている。RAM74には、印刷バッファー領域が設けられており、この領域にユーザーパソコン(PC)110などの外部機器からI/F75を介して送られてきた印刷ジョブなどが格納される。このコントローラー70には、ノズル検査装置50の電圧検出回路54から出力された検出信号などが図示しない入力ポートを介して入力されているほか、外部機器(ユーザーパソコン110など)から出力された印刷ジョブなどがI/F75を介して入力される。また、コントローラー70からは、印刷ヘッド24に搭載されたヘッド駆動用基板62への制御信号やノズル検査装置50への制御信号、駆動モーター33、キャリッジモーター34a、吸引ポンプ45、開閉バルブ46及び昇降機構47への駆動信号などが図示しない出力ポートを介して出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンター20の動作、特に、ノズル23の詰まりを検査する動作について説明する。図4は、コントローラー70のCPU72により実行されるノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ノズル検査が指示されたときに実行される。なお、ノズル検査を実行するタイミングとしては、電源投入時や印刷ジョブが受け付けられたとき、1ページの印刷終了毎、所定ページ数の印刷終了毎、所定パス毎などのタイミングとすることができる。また、ノズル検査は、ブラック(K)のノズル列の各ノズル23、シアン(C)のノズル列の各ノズル23、マゼンタ(M)のノズル列の各ノズル23、イエロー(Y)のノズル列の各ノズル23の順に実行されるものとする。
ノズル検査ルーチンが開始されると、コントローラー70のCPU72は、まず、ノズル検査の準備を行う(ステップS100)。具体的には、キャリッジモーター34aを駆動してキャリッジ22をホームポジションに移動させたあと、昇降機構47を駆動してキャップ42で印刷ヘッド24を封止する。これにより、各色のノズル列が検査領域52に向かい合った状態となる。なお、このとき、吸引ポンプ45は不作動、開閉バルブ46は開放状態である。次に、電圧印加回路53のスイッチSWをオンする(ステップS110)。
続いて、検査領域52と印刷ヘッド24との電位差(電圧)が予め設定された所定電圧Vsに到達したあと、検査対象のノズル23からノズル検査に必要な量のインク滴を吐出させるためにヘッド駆動用基板62のマスク回路64を制御する(ステップS120)。具体的には、図5のタイムチャートに示すように駆動信号DRVを発生させる。図5は、タイミング信号PTS(Print Timing Signal)や原信号ODRV、圧電素子66への駆動信号DRVの各々についての時間に対する変化を表すタイムチャートである。ここでは、所定時間毎に出力されるタイミング信号PTSを基準とし、あるタイミング信号PTSの立ち下がり時期から次のタイミング信号PTSの立ち上がり時期までを1セグメントとし、1セグメントごとにヘッド駆動波形生成回路60から原信号ODRVつまり第1〜第3パルスP1,P2,P3を出力する。また、1つのノズルを検査するために要する期間(1ノズル検査期間)は、本実施形態では20セグメントとする。一方、検査対象のノズル23に対応する圧電素子66に駆動信号DRVを出力するマスク回路64からは、1ノズル検査期間のうち前半の8セグメント(パルス付与期間)において原信号ODRVがそのまま圧電素子66への駆動信号DRVとして出力され、後半の12セグメントのうち1セグメントを除いて駆動信号DRVが出力されないようにする。前半の8セグメントでは、各パルスごとに圧電素子66が変形してインクを加圧するため、検査対象のノズル23が詰まっていなければ、24ショット分の帯電したインクがそのノズル23から飛翔して検査領域52に着弾する。すると、電極部材57上で電圧変化が生じ、電圧検出回路54の反転増幅回路54cからの主要な信号波形(図6参照)が正弦波的に変化してその出力レベルが閾値Vthr以上となる。こうした信号波形は、A/D変換回路54dでディジタル信号に変換されてCPU72へ入力される。ここで、閾値Vthrは、帯電したインクがノズル23から飛翔して検査領域52に着弾したときに生じる出力信号波形の出力レベルよりも低く、且つ、帯電したインクがノズル23から飛翔して検査領域52に着弾していないときに超えることのない値に設定されている。
続いて、1ノズル検査期間のうちパルス付与期間が終了したあとのインターバル期間において、所定のタイミングが到来したか否かを判定し(ステップS130)、所定のタイミングが到来していなければそのまま待機し、所定のタイミングが到来したならば今回の検査対象のノズル23から所定量のインク滴を吐出させるためにヘッド駆動用基板62のマスク回路64を制御する(ステップS140)。ここで、説明の便宜上、1ノズル検査期間の後半の12セグメントのすべてにおいて駆動信号DRVが出力されないように制御した場合、つまりインターバル期間において全くインク滴を吐出させない場合について、図6を用いて説明する。図6は、反転増幅回路54cからの出力信号波形を示したものである。1ノズル検査期間の初期に現れる主要な信号波形は、パルス付与期間で付与したパルスに応答して吐出されたインク滴に起因する正弦波状の波形であり、最も大きな振幅を有する。この主要な信号波形の後ろには、残留波形が付随している。本実施形態の残留波形は、フィルター回路54bを通過したり反転増幅回路54cを通過することにより発生する第1群遅延波形や第2群遅延波形である。これらの残留波形の振幅は、主要な信号波形ほど大きくはないものの、十分に小さくなる前に次回の検査対象のノズルを検査した場合には、主要な信号波形の振幅が嵩上げされることになり、本来閾値Vthr未満の振幅しかなかったとしても閾値Vthr以上になってしまうことがあり、検査精度が低下することがある。このため、こうした残留波形の振幅が十分に小さくなるのを待つために、8セグメントのパルス付与期間のあとにはインクを吐出しないインターバル期間を設けている。こうしたインターバル期間は、例えば18セグメントとか20セグメントである。しかし、1ノズル検査期間は、パルス付与期間とインターバル期間との和になるため、インターバル期間が長いほど1ノズル検査期間は長くなってしまう。この点を考慮して、本実施形態では、第1群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミング(図5に示すようにインターバル期間に移行してから3セグメントめの開始タイミング)で、今回の検査対象のノズル23から1セグメント分つまり3ショット分の帯電したインクを飛翔させて検査領域52に着弾させる。これにより、反転増幅回路54cからの出力信号波形は、図7のように、パルス付与期間で吐出されたインク滴に起因する出力信号波形とインターバル期間での所定のタイミングで吐出されたインク滴に起因するカウンター波形との合成波形となり、図6と比べて明らかに早い時間でほぼゼロに収束することがわかる。このため、インターバル期間を12セグメントと短く設定することができる。
さて、図5のフローチャートに戻り、ステップS140のあと、電圧検出回路54から入力した信号の出力レベルが閾値Vthr以上か否かを判定し(ステップS150)、出力レベルが閾値Vthr未満であれば、パルス付与期間ではノズル23から十分な量のインクが吐出しなかったことから今回の検査対象のノズル23に詰まりなどの異常が生じているとみなし、そのノズル23を特定する情報(例えばどのノズル列の何番目のノズルかを示す情報)をRAM76に記憶する(ステップS160)。このステップS160のあと又はステップS150で出力レベルが閾値Vthr以上だったとき(つまり今回の検査対象のノズル23が正常だったとき)には、すべてのノズル23について検査を行ったか否かを判定し(ステップS170)、未検査のノズル23があるときには、検査対象となるノズル23を未検査のものに更新し(ステップS180)、その後再びステップS120〜S170の処理を行う。一方、ステップS170で印刷ヘッド24に設けられたすべてのノズル23について検査を行ったと判定したときには、CPU72は、電圧印加回路53のスイッチSWをオフし(ステップS190)、本ルーチンを終了する。なお、本ルーチンが終了した後、RAM74に異常なノズルに関する情報が記録されていたときには、キャッピング装置40を作動させて印刷ヘッド24のクリーニング処理を実行することによりノズルの詰まりを解消させる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の印刷ヘッド24が本発明の吐出ヘッドに相当し、電極部材57が検出電極に相当し、コントローラー70のCPU72がヘッド制御手段及び判定手段に相当する。また、電圧検出回路54が信号処理手段に相当し、そのうちフィルター回路54bがフィルター回路に相当し、反転増幅回路54cが増幅回路に相当する。更に、プリンター20が流体吐出装置に相当する。なお、本実施形態では、プリンター20の動作を説明することにより、本発明のノズル検査方法の一例も明らかにしている。
以上説明した本実施形態によれば、1ノズル検査期間におけるインターバル期間のうち所定のタイミングで検査対象のノズル23から少量のインクを発生させることにより主要な信号波形の後ろに付随する残留波形を打ち消すカウンター波形を発生させるため、カウンター波形を発生させない場合に比べて、早期に残留波形を小さくすることができ、インターバル期間を短縮することができる。これにより、ノズル検査全体の時間が短くなる。特に、残留波形のうち最も振幅の大きな第1群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるため、より早く残留波形を小さくすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、第1群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させたが、最後の群遅延波形(上述した実施形態では第2群遅延波形)を打ち消すカウンター波形を発生させてもよい。このときの一例を図8に示す。この場合、残留波形のうち最後の群遅延波形の振幅が抑制されるため、図6に比べて早期にほぼゼロに収束する。なお、インターバル期間のうち第1群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングよりも、第2群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングの方が遅くなる。第1及び第2群遅延波形を打ち消すカウンター波形をそれぞれ発生させるようにしてもよい。こうしたカウンター波形を発生させるにあたり、上述した実施形態では、1セグメントつまり3ショット分のインク量を吐出するようにしたが、このときのインク量は残留波形の大きさに応じて適宜設定すればよい。なお、上述した実施形態では、カウンター波形を発生させるノズルを、所定のタイミングが到来したときに検査対象ノズルに設定されているノズル23(つまり今回の検査対象ノズル)としたが、そのほかのノズルとしてもよい。但し、詰まり等によりインクを吐出できないノズルは好ましくない。
上述した実施形態では、フィルター回路54bによりノイズをカットしたり反転増幅回路54cにより出力信号波形を増幅するものとしたが、特にこれに限定されず、例えばフィルター回路54bを省略してもよいし、反転増幅回路54cを省略してもよい。また、両回路54b,54cを省略しても何らかの理由で残留波形が発生する場合には、インターバル期間内においてその残留波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、今回の検査対象ノズル23から少量のインクが吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動すれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
上述した実施形態では、検査領域52の電極部材57を上側インク吸収体55と下側インク吸収体56との間に配置したが、上側インク吸収体55の上面に配置してもよい。また、図9に示すように、電極部材57や上側インク吸収体55の代わりに、ノズル23から吐出されたインクが通過する位置の近傍に検出部材152を設け、その検出部材152の近傍をインクが通過する際に生じる電気的変化を電圧検出回路54で検出し、その検出結果によりインクの吐出状態を検出するものとしてもよい。なお、検出部材152は、インクの通過に伴う電気的変化を検出可能なものとすれば、電極板としてもよいし、電気線としてもよい。
上述した実施形態では、パルス吐出期間を8セグメント、インターバル期間を12セグメントとして説明したが、各期間のセグメント数は特にこれに限定されるものではなく、検査精度などに応じて適宜設定すればよい。また、1セグメントあたり3つのパルスが含まれるものとして説明したが、1セグメントあたりのパルス数は特にこれに限定されるものではなく、適宜の数に設定すればよい。
上述した実施形態では、印刷ヘッド24をグランドに接続し、検査領域52に電圧を印加することにより印刷ヘッド24と検査領域52との間に電位差を生じさせるものとしたが、検査領域52をグランドに接続し、印刷ヘッド24に電圧を印加することにより印刷ヘッド24と検査領域52との間に電位差を生じさせるものとしてもよい。また、グランドに接続する側の電極の電位はグランドに限らず、電圧印加回路53の電圧と異なる電位であって、この電圧印加回路53の電圧との間に所定の電位差を与える電位であればよい。なお、印刷ヘッド24において所定の電位を与える電極は、ノズルプレートやヘッド内の電極など、印刷ヘッド24内のインクと導通してインクに電位を与えることが可能な電極であればよい。
上述した実施形態では、両回路53,54を共に検査領域52に接続したが、両回路53,54を共に印刷ヘッド24に接続したり、両回路53,54の一方を検査領域52及び印刷ヘッド24の一方に接続すると共に両回路53,54の他方を検査領域及び印刷ヘッド24の他方に接続してもよい。
上述した実施形態では、検査領域52はキャッピング装置40の内部に設けられているものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、インクが乾燥して増粘するのを防止するために定期的又は所定のタイミングで印刷データとは無関係にインク滴を吐出させるフラッシング領域に設けるものとしてもよいし、印刷ヘッド24の移動可能な領域に新たに設けるものとしてもよい。
上述した実施形態では、印刷ヘッド24は、圧電素子66に電圧を印加し、この圧電素子66を変形させてインクを加圧する方式としたが、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。また、インクカートリッジ26は、往復動するキャリッジ22に搭載したいわゆるオンキャリッジの構成としたが、メカフレーム39に装着されチューブにより印刷ヘッド24へインク等を供給するいわゆるオフキャリッジの構成としてもよい。また、キャリッジ移動方向に移動するキャリッジ22を備えた印刷機構21としたが、記録紙Pの幅方向に各色のノズル列を設けたいわゆるラインインクジェットヘッドを備えたものとしてもよい。
上述した実施形態では、インクを記録紙Pへ吐出するプリンター20に具体化した例を示したが、印刷ヘッド24と検査領域52との間に電位差を設けてノズルから流体が吐出されたか否かを検出可能なものとすれば、特に限定されずに本発明を適用することができる。例えば、インク以外の他の液体や機能材料の粒子が分散されている液状体(分散液)、ジェルのような流状体などを吐出する印刷装置としてもよいし、流体として吐出可能な固体を吐出する印刷装置に具体化してもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ及びカラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を溶解した液体を吐出する液体吐出装置、同材料を分散した液状体を吐出する液状体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置としてもよい。また、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、ジェルを吐出する流状体吐出装置、トナーなどの粉体を吐出する粉体吐出式記録装置としてもよい。
上述した実施形態では、プリンター20を本発明の流体吐出装置として説明したが、原稿を読み取り可能なスキャナユニットを備えたマルチファンクションプリンタや、FAX機能を有するFAX装置としてもよい。
20 プリンター、21 印刷機構、22 キャリッジ、23,23C,23M,23Y,23K ノズル、24 印刷ヘッド、25 リニア式エンコーダー、26 インクカートリッジ、28 キャリッジ軸、29 プラテン、30 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モーター、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、35 紙送りローラー、39 メカフレーム、40 キャッピング装置、41 シーリング部材、42 キャップ、45 吸引ポンプ、46 開閉バルブ、47 昇降機構、50 ノズル検査装置、51 回路ケース、52 検査領域、53 電圧印加回路、54 電圧検出回路、54a 積分回路、54b フィルター回路、54c 反転増幅回路、54d 変換回路、55 上側インク吸収体、56 下側インク吸収体、57 電極部材、60 ヘッド駆動波形生成回路、62 ヘッド駆動用基板、63 フラットケーブル、64 マスク回路、66 圧電素子、68,68C,68M,68Y,68K ノズル列、70 コントローラー、72 CPU、73 フラッシュROM、74 RAM、、75 インターフェース、110 ユーザーパソコン、152 検出部材、P 記録紙、R1 抵抗素子、SW スイッチ。

Claims (6)

  1. 吐出ヘッドと流体受け領域に設けた検出電極との間に所定の電圧を印加した状態で前記吐出ヘッドに形成された複数のノズルを順次検査対象ノズルに設定し、該検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動したときの前記吐出ヘッド−前記検出電極間の電気的変化に基づいて前記検査対象ノズルが正常か異常かを判定するノズル検査を実行するノズル検査装置であって、
    前記ノズル検査を実行するにあたり、今回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動したあと所定のインターバル期間を経て次回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動すると共に、前記インターバル期間内のタイミングであって前記電気的変化の主要な信号波形の後ろに付随する残留波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、いずれかのノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動するヘッド制御手段
    を備えたノズル検査装置。
  2. 請求項1に記載のノズル検査装置であって、
    前記電気的変化の信号を入力して増幅回路及びフィルター回路の少なくとも一方を通過させたあと出力する信号処理手段と、
    前記信号処理手段から出力された信号に基づいて各ノズルが正常か異常かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記ヘッド制御手段は、前記インターバル期間内のタイミングであって前記電気的変化の信号が前記信号処理手段を通過した後に発生する群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、いずれかのノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動する、
    ノズル検査装置。
  3. 前記タイミングは、前記電気的変化の信号が前記信号処理手段を通過した後に発生する第1群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングである、
    請求項2に記載のノズル検査装置。
  4. 前記タイミングは、前記電気的変化の信号が前記信号処理手段を通過した後に発生する最後の群遅延波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングである、
    請求項2に記載のノズル検査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のノズル検査装置と、
    前記吐出ヘッドと、
    を備えた流体吐出装置。
  6. 吐出ヘッドと流体受け領域に設けた検出電極との間に所定の電圧を印加した状態で前記吐出ヘッドに形成された複数のノズルを順次検査対象ノズルに設定し、該検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動したときの前記吐出ヘッド−前記検出電極間の電気的変化に基づいて前記検査対象ノズルが正常か異常かを判定するノズル検査を実行するノズル検査方法であって、
    前記ノズル検査を実行するにあたり、今回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動したあと所定のインターバル期間を経て次回の検査対象ノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動すると共に、前記インターバル期間内のタイミングであって前記電気的変化の主要な信号波形の後ろに付随する残留波形を打ち消すカウンター波形を発生させるタイミングで、いずれかのノズルから流体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを駆動する、
    ノズル検査方法。
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JP2014091317A (ja) * 2012-11-07 2014-05-19 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
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