JP2010201853A - 吐出検査装置、流体吐出装置及び吐出検査方法 - Google Patents

吐出検査装置、流体吐出装置及び吐出検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルからの流体の吐出状態を検査する吐出検査の前後においてノズルでの流体の増粘をより抑制する。
【解決手段】ノズル検査装置50は、フラッシング処理で吐出されたインクを受ける領域である第1受け領域44及び第2受け領域46が、キャリッジ22の走査方向の検査領域52の両端に非接触な状態で配設されている。この検査領域52は、1色2列の各色ごとのノズル列43に対向可能である幅に形成されている。また、第1受け領域44及び第2受け領域46は、検査領域52よりも広い面積で形成され、且つ、検査ノズル列が検査領域52に対向したときに、すべてのノズル23が検査領域52、第1受け領域44及び第2受け領域46に対向可能である。したがって、ノズル検査の前後において第1受け領域44及び第2受け領域46に対向するノズル23でフラッシング処理を実行可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、吐出検査装置、流体吐出装置及び吐出検査方法に関する。
従来、吐出検査装置としては、フラッシング処理を実行する際に、印刷領域において印刷ヘッドが印刷を実行したあとに調整領域に印刷ヘッドが到達した時点であって印刷ヘッドが調整領域から印刷領域に戻る前に吐出検査を定期フラッシングの前に実行することにより、フラッシングや吐出検査を効率よく実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、フラッシング領域に検査領域が設けられており、この検査領域において照射された光が吐出されたインクにより遮られることにより吐出検査を行う。
特開2001−277543号公報
このような特許文献1に記載の装置では、ノズル内のインクの増粘防止のためにフラッシング処理を実行することがある。一方、吐出検査装置としては、ノズルから吐出されたインク滴を検査領域で受けることによりインクが吐出されたか否かの吐出検査を行うものがある。このような装置では、フラッシング処理を行うと検査領域に影響を与えてしまうため、上述の特許文献1に記載の装置のようにフラッシング処理と吐出検査とを並行して行うことができなかった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、ノズルからの流体の吐出状態を検査する吐出検査の前後においてノズルでの流体の増粘をより抑制することができる吐出検査装置、流体吐出装置及び吐出検査方法を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の吐出検査装置は、
複数のノズルが形成され流体を該ノズルからターゲットに吐出する吐出ヘッドにおける該流体の吐出状態を検査する吐出検査を実行する吐出検査装置であって、
前記複数のノズルのうち所定の検査ノズル群が対向した状態で前記吐出検査を実行し該ノズルから吐出された流体を受ける領域である検査領域と、
前記吐出検査時に前記検査ノズル群以外のノズル群が対向可能に、前記検査領域と非接触で前記検査領域の所定の走査方向の一方側に隣接して配設され、前記ノズルから強制的に前記流体を吐出させる強制吐出処理を実行した際に吐出された前記流体を受ける領域である第1流体受け領域と、
前記吐出検査時に前記検査ノズル群以外のノズル群が対向可能に、前記検査領域と非接触で前記検査領域の前記走査方向の他方側に隣接して配設され、前記強制吐出処理を実行した際に吐出された前記流体を受ける領域である第2流体受け領域と、
前記検査領域及び前記吐出ヘッドの少なくとも一方を前記走査方向に相対的に移動させ、前記検査領域に対向して配置された前記検査ノズル群のうちいずれかのノズルから流体を吐出させ、該流体を吐出したときから該流体が前記検査領域へ到達したときの間のいずれかで生じる状態変化を検出することにより前記流体の吐出状態を検査する吐出検出制御手段と、を備えたものである。
この吐出検査装置では、検査ノズル群が対向した状態で吐出検査を実行しこのノズルから吐出された流体を受ける検査領域と、第1流体受け領域及び第2流体受け領域が走査方向の検査領域の両端に非接触な状態で配設されている。また、第1流体受け領域及び第2流体受け領域は、吐出検査時に検査ノズル群以外のノズル群が対向可能となっている。そして、検査領域及び吐出ヘッドの少なくとも一方を走査方向に相対的に移動させ、検査領域に対向して配置された検査ノズル群のうちいずれかのノズルから流体を吐出させ、この流体を吐出したときからこの流体が検査領域へ到達したときの間のいずれかで生じる状態変化を検出することにより流体の吐出状態を検査する。このように、検査領域の両端において流体受け領域に対向するノズルから流体を強制的に吐出可能である。したがって、吐出検査の前後においてノズルでの流体の増粘をより抑制することができる。
本発明の吐出検査装置において、前記第1流体受け領域及び前記第2流体受け領域は、前記検査領域よりも広い面積で形成されているものとしてもよい。こうすれば、流体の強制吐出処理を実行可能なノズル数がより多くなるため、吐出検査の前後においてノズルでの流体の増粘を一層抑制することができる。
本発明の吐出検査装置において、前記吐出ヘッドは、前記ノズル群として前記複数のノズルのうち前記走査方向に直交する方向に配列した複数のノズル列が形成されており、前記検査領域は、前記複数のノズル列のうち一部のノズル列が対向可能である所定のノズル列幅に形成されているものとしてもよい。こうすれば、検査領域の大きさがノズル列の一部が対向可能な大きさであるため、相対的に第1及び第2流体受け領域を大きく形成することができるから、吐出検査の前後においてノズルでの流体の増粘を一層抑制することができる。このとき、前記検査領域は、所定のノズル列幅がノズル列1列分の大きさに形成されているものとしてもよいし、所定種別の流体が吐出される隣接する複数のノズル列の幅に合わせて形成されているものとしてもよい。
本発明の吐出検査装置において、前記第1流体受け領域及び前記第2流体受け領域は、前記検査ノズル群が前記検査領域に対向したときに、該第1流体受け領域及び該第2流体受け領域の少なくとも一方に該検査ノズル群以外のすべてのノズルが対向するサイズに形成されているものとしてもよい。こうすれば、吐出検査の前後においてノズルでの流体の増粘をより確実に抑制することができる。
本発明の吐出検査装置において、前記吐出検出制御手段は、前記検査ノズル群が前記検査領域に対向した状態で該検査ノズル群のうちいずれかのノズルから前記流体を吐出させると共に、前記検査ノズル群以外のノズルのうち前記第1流体受け領域及び前記第2流体受け領域に対向しているノズルから前記流体を吐出させるものとしてもよい。
本発明の吐出検査装置において、前記吐出検出制御手段は、前記吐出ヘッドと前記検査領域との間に電位差を設け、前記吐出ヘッドからの流体の吐出に伴い生じる電気的変化を検出することにより前記流体の吐出状態を検査するものとしてもよい。こうすれば、検査領域に流体が到達し流体の吐出に伴い生じる電気的変化を検出するため、比較的容易に吐出検査を行うことができる。
本発明の流体吐出装置は、上述したいずれか1つに記載の吐出検査装置と、前記流体を吐出する吐出ヘッドと、を備えたものである。本発明の吐出検査装置は、吐出検査の前後においてノズルでの流体の増粘をより抑制することができるため、これを備える流体吐出装置も同様の効果を奏する。
本発明の吐出検査方法は、
複数のノズルが形成され流体を該ノズルからターゲットに吐出する吐出ヘッドにおける該流体の吐出状態を検査する吐出検査を実行し、前記複数のノズルのうち所定の検査ノズル群が対向した状態で前記吐出検査を実行し該ノズルから吐出された流体を受ける領域である検査領域と、前記吐出検査時に前記検査ノズル群以外のノズル群が対向可能に、前記検査領域と非接触で前記検査領域の所定の走査方向の一方側に隣接して配設され、前記ノズルから強制的に前記流体を吐出させる強制吐出処理を実行した際に吐出された前記流体を受ける領域である第1流体受け領域と、前記吐出検査時に前記検査ノズル群以外のノズル群が対向可能に、前記検査領域と非接触で前記検査領域の前記走査方向の他方側に隣接して配設され、前記強制吐出処理を実行した際に吐出された前記流体を受ける領域である第2流体受け領域と、を備える吐出検査装置の制御方法であって、
前記検査領域及び前記吐出ヘッドの少なくとも一方を前記走査方向に相対的に移動させ、前記検査領域に対向して配置された前記ノズルから流体を吐出させ、該流体を吐出したときから該流体が前記検査領域へ到達したときの間のいずれかで生じる状態変化を検出することにより前記流体の吐出状態を検査すると共に、前記検査ノズル群以外のノズルのうち前記第1流体受け領域及び前記第2流体受け領域に対向しているノズルから前記流体を吐出させるステップ、を含むものである。
この吐出検査方法では、上述した吐出検査装置と同様に、吐出検査の前後においてノズルでの流体の増粘をより抑制することができる。なお、この吐出検査方法において、上述した吐出検査装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した吐出検査装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述した吐出検査方法の各ステップを1又は複数のコンピューターに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピューターに実行させるか又は複数のコンピューターに各ステップを分担して実行させれば、上述した吐出検査方法の各ステップが実行されるため、吐出検査方法と同様の作用効果が得られる。
プリンター20の構成の概略の一例を示す構成図。 ノズル検査装置50の構成の斜視図。 ノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャート。 ノズル検査処理の経過の説明図。 別のノズル検査装置50Bの説明図。 別のノズル検査装置50Cの説明図。 ノズル検査装置150の構成の概略を示す説明図。
次に本発明を具現化した一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態であるプリンター20の構成の概略の一例を示す構成図であり、図2は、ノズル検査装置50の構成の斜視図である。本実施形態のプリンター20は、図1に示すように、流体としてのインクをターゲットとしての記録紙Sに吐出する印刷ヘッド24を備えた印刷機構21と、記録紙Sを搬送する紙送り機構30と、印刷ヘッド24の封止及びクリーニングを実行するキャッピング装置40と、インクを強制的に吐出する際に利用されるフラッシング部42と、印刷ヘッド24からインクが吐出されているか否かのノズル検査を実行するノズル検査装置50と、プリンター20全体をコントロールするコントローラー70とを備えている。
印刷機構21は、キャリッジベルト32によりキャリッジ軸28に沿って左右(主走査方向)に往復動するキャリッジ22と、各色のインクに圧力をかけノズル23から流体としてのインク滴を吐出する印刷ヘッド24と、各色のインクを収容しこの収容したインクを印刷ヘッド24へ供給するインクカートリッジ26と、を備えている。キャリッジ22は、筐体39の右側に取り付けられたキャリッジモーター34aと筐体39の左側に取り付けられた従動ローラー34bとの間に架設されたキャリッジベルト32がキャリッジモーター34aによって駆動されるのに伴って移動する。印刷ヘッド24は、キャリッジ22の下部に設けられており、圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式により印刷ヘッド24の下面に設けられたノズル23から各色のインクを吐出するものである。この印刷ヘッド24には、図2に示すように、複数のノズル23のうちキャリッジ移動方向(主走査方向)に直交する方向に配列した複数のノズル列43K,43C,43M,43Yが図中左側から順に形成されている。ここでは、各色に対し、2列のノズル列43K,43C,43M,43Yが形成されている。なお、説明の便宜のため、以下、これらノズル列43K,43C,43M,43Yをノズル列43と総称する。インクカートリッジ26は、キャリッジ22に装着され、溶媒としての水に着色剤としての顔料や染料を含有したシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)などの印刷用に用いる各色のインクを個別に収容している。
紙送り機構30は、図1に示すように、駆動モーター33により駆動されプラテン29上を図中奥から手前へと記録紙Sを搬送する紙送りローラー35や、図示しないトレイに載置された記録紙Sをプラテン29へ給紙する給紙ローラー、プラテン29でインクを吐出された記録紙Sを図示しない排紙トレイへ搬送する排紙ローラーなどを備えている。
キャッピング装置40は、キャリッジ22の初期位置(ホームポジション)に配設されており、その開口縁にはシリコンゴムなどの絶縁体からなるシーリング部材が設けられている。このキャッピング装置40は、印刷ヘッド24と当接した封止状態で図示しないポンプにより負圧を発生させることにより、ノズル23内のインクを強制的に吸い出すクリーニング処理を実行可能である。
ノズル検査装置50は、図2に示すように、印刷ヘッド24のノズル23からインクが吐出されたか否かを検出する吐出検出部51と、ノズル23から吐出されたインク滴を受けることが可能な検査領域52と、を備えている。吐出検出部51は、検査領域52を所定電位とすることにより印刷ヘッド24と検査領域52との間に所定の電位差を発生させる電圧印加回路53と、検査領域52での電圧変化を検出する電圧検出回路54とを備えている。電圧印加回路53は、検査領域52の電極部材57に接続されており、プリンター20の内部で引き回される数ボルトの電気配線の電圧を図示しない昇圧回路を介して数十〜数百ボルトに昇圧し、この昇圧後の直流電圧Ve(例えば400V)を抵抗素子R1(例えば1MΩ)及びスイッチSWを介して検査領域52に印加する回路である。電圧検出回路54は、検査領域52の電極部材57に接続され、インクが到達した際に生じる検査領域52での電圧変化を検出するものであり、印刷ヘッド24の電圧信号を積分して出力する積分回路54aと、この積分回路54aから出力された信号を反転増幅して出力する反転増幅回路54bと、この反転増幅回路54bから出力された信号をA/D変換してコントローラー70へ出力するA/D変換回路54cとを備えている。積分回路54aは、1つのインク滴の飛翔・到達による電圧変化が微弱なことから、同一のノズル23から吐出される複数のインク滴の飛翔・到達による電圧変化を積分することにより大きな電圧変化として出力するものである。反転増幅回路54bは、電圧変化の正負を反転させると共に回路構成によって決まる所定の増幅率で積分回路から出力された信号を増幅して出力するものである。A/D変換回路54cは、反転増幅回路54bから出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換してコントローラー70に出力するものである。
検査領域52は、フラッシング部42の第1受け領域44及び第2受け領域46の間に、絶縁材の壁部45,47により区切られてこれらの領域とは非接触状態となるように配設されている。この検査領域52は、特定のインク色が吐出される2列に併設されたノズル列43(ノズル列43K,43C,43M,43Yのいずれも)と対向可能且つこれらから吐出されたインク滴が到達可能な幅(所定のノズル列幅)に形成されている。この検査領域52は、ノズル列方向へ長い矩形状の領域として形成され、最上面に配設された金属(例えばステンレス)からなるメッシュ状の電極部材57と、その下面側に配設されインク滴の吸収性の高いインク吸収体48(後述図4参照)により構成されている。なお、電極部材57と同電位になるものであれば、電極部材57の上面にもインクの透過性及び導電性を有するようなインク吸収体を配設してもよい。
フラッシング部42は、図2に示すように、ノズル23でのインクの増粘を防止するためなどにノズル23から強制的にインクを吐出するフラッシング処理時にこのインク滴を受ける領域である第1受け領域44と、第2受け領域46とにより構成されている。第1受け領域44は、ノズル検査時にこのノズル検査を行うノズル列(検査ノズル列とも称する)以外のノズル列が対向可能となるように、検査領域52の走査方向の一方側(図2における左側)に隣接して配設されている。また、第2受け領域46は、ノズル検査時にこのノズル検査を行うノズル列以外のノズル列が対向可能となるように、検査領域52の走査方向の他方側(図2における右側)に隣接して配設されている。この第1受け領域44及び第2受け領域46は、検査領域52よりも広い面積で形成されており、且つ、検査ノズル列が検査領域52に対向したときに、第1受け領域44及び第2受け領域46の少なくとも一方にすべての検査ノズル列以外のノズル23が対向するサイズに形成されている。例えば、図2において、右端のノズル列43Yが検査領域52に対向したときには、左端のノズル列43K及びノズル列43C,43Mのすべてのノズル23が第1受け領域44に対向する。一方、図示しないが、左端のノズル列43Kが検査領域52に対向したときには、右端のノズル列43Y及びノズル列43C,43Mのすべてのノズル23が第2受け領域46に対向する。
コントローラー70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムを記憶しデータを書き換え可能なフラッシュROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、ユーザーパソコン(PC)12などの外部機器とデータのやりとりを行うインターフェイス(I/F)79とを備えている。フラッシュROM73には、ノズル検査ルーチンなどの各処理プログラムが記憶されている。RAM74には、印刷バッファ領域が設けられており、この領域にユーザーパソコン(PC)12などの外部機器からI/F79を介して送られてきた印刷ジョブなどが格納される。このコントローラー70には、ノズル検査装置50の電圧検出回路54から出力された電圧信号などが図示しない入力ポートを介して入力されているほか、外部機器(ユーザーパソコン12など)から出力された印刷ジョブなどがI/F79を介して入力される。また、コントローラー70からは、印刷ヘッド24への制御信号やノズル検査装置50への制御信号、駆動モーター33への駆動信号、キャリッジモーター34aへの駆動信号などが図示しない出力ポートを介して出力される。
次に、ノズル検査装置50の動作について、特に、ノズル23からインクが吐出されたか否かを検査するノズル検査ルーチンについて説明する。図3は、コントローラー70のCPU72により実行されるノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4は、ノズル検査処理の経過の説明図である。このルーチンは、フラッシュROM73に記憶され、所定の検査条件が成立したときに実行される。所定の検査実行条件には、例えば、印刷処理の実行前や、印刷処理が所定時間継続した場合、図示しない検査実行キーが押下された場合などが含まれる。このルーチンが開始されると、CPU72は、まず、電圧印加回路53のスイッチSWを入れて印刷ヘッド24と検査領域52との間に所定の電位差を発生させる(ステップS100)。すると、ノズル23内のインクが帯電する。
次に、CPU72は、キャリッジモーター34aを駆動して印刷ヘッド24が検査位置になるようにキャリッジ22を移動させる(ステップS110)。この検査位置は、その初期値としてキャリッジ22がキャリッジ軸28の左端に位置し、検査対象のノズルを含むノズル列43Yの2列が検査領域52に対向する位置に設定されている(図4上段参照)。ここで、図4の上段に示すように、検査対象ノズルを含むノズル列43Yの2列が検査領域52に対向した状態となると、検査対象以外のすべてのノズル23(ノズル列43K,43C,43Mのノズル23)は、すべて第1受け領域44に対向し、インクを吐出可能な状態となる。
続いて、CPU72は、ステップS120〜S180のノズル検査処理を実行する。ここで、ノズル検査の原理について説明する。ノズル23内にインクを含む印刷ヘッド24をグランドに接地し、検査領域52に電圧を印加した状態でインク滴をノズル23から吐出させる実験を実際に行ったところ、インク滴の吐出に伴い検査領域52での出力信号波形がサインカーブとして表れた。このような出力信号波形が得られる原理は、帯電したインク滴が検査領域52に接近するのに伴って静電誘導により誘導電流が流れたことに起因すると考えられる。また、検査領域52での出力信号波形の振幅は、印刷ヘッド24から検査領域52までの距離に依存したほか、飛翔するインク滴の有無やその大きさにも依存した。このため、ノズル23が詰まってインク滴が所定の大きさより小さかったりインク滴が飛翔しなかったりしたときには、出力信号波形の振幅が通常時に比べて小さくなるか略ゼロになるから、出力信号波形の振幅に基づいてノズル23の詰まりの有無を判定することができる(図2の吹出参照)。本実施形態では、インク滴が所定の大きさであっても1ショット分のインク滴による出力信号波形の振幅が微弱なことから、大ドットを吐出する操作を8回行い(検査吐出量とも称する)、より多くの量のインク滴を吐出するようにした。これにより、出力信号は8回分のインク滴による積分値となるため、電圧検出回路54からは十分大きな出力信号波形が得られた。なお、インク吐出数は、検査精度を確保可能な吐出数となるよう任意に設定することができる。
さて、ノズル検査処理が開始されると、CPU72は、検査対象つまりインクを吐出する対象であるノズル列43のうちの1つのノズル23から帯電したインク滴を吐出させると共に、検査対象でない他のノズル列43のノズルすべてについてインク滴を強制的に吐出させるフラッシング処理を行う(ステップS120)。ここでは、印刷ヘッド24に形成されたすべてのノズル23が検査領域52、第1受け領域44及び第2受け領域46のいずれかに対向しているため、すべてのノズル23がインク滴を吐出可能である。このため、ノズル検査の前後のノズル23でフラッシング処理を実行し、ノズル23内でインクが増粘してしまうのを抑制可能である。
続いて、CPU72は、電圧検出回路54で検出された信号波形の振幅すなわち出力電圧Vopを入力し、この入力した出力電圧Vopが閾値Vthr以上か否かを判定する(ステップS130)。この閾値Vthrは、検査吐出量のインクが正常に吐出されたときの出力信号波形の出力電圧Vop(ピーク値)が超えるように、また検査吐出量のインクが正常に吐出されなかったときにはノイズ等によって超えてしまうことのないように、経験的に定められた値である。ステップS130で出力電圧Vopが閾値Vthr未満だったときには、今回のノズル23に詰まりなどの吐出不良が生じているとみなし、そのノズル23を特定する情報(例えばどのノズル列の何番目のノズルかを示す情報)をRAM74の所定領域に記憶する(ステップS140)。
ステップS140のあと又はステップS130で出力電圧Vopが閾値Vthr以上のとき(つまり今回のノズル23が正常だったとき)、CPU72は、現在検査中のノズル列に含まれるすべてのノズル23について検査を行ったか否かを判定し(ステップS150)、現在検査中のノズル列に未検査のノズル23があるときには、検査対象となるノズル23を未検査のものに更新し(ステップS160)、その後再びステップS120以降の処理を行う。一方、ステップS150で現在検査中のノズル列に含まれるすべてのノズル23について検査を行ったときには、印刷ヘッド24に含まれるすべてのノズル列について検査を行ったか否かを判定し(ステップS170)、未検査のノズル列が存在するときには、検査対象となるノズル列を未検査のノズル列に更新し(ステップS180)、その後再びステップS110以降の処理を行う。例えば、ノズル列43Yの検査が終了したときには、CPU72は、ノズル列43Mが検査領域52に対向するようキャリッジモーター34aを駆動してキャリッジ22を移動させる(図4中段参照)。こうすると、検査後のノズル列43Yが第2受け領域46に対向すると共に、ノズル列43K,43Cが第1受け領域44に対向した状態となり、すべてのノズル23がインク滴を吐出可能である。また、ノズル列43M,43Cのノズル検査が終了すると、CPU72は、ノズル列43Kが検査領域52に対向するようキャリッジモーター34aを駆動してキャリッジ22を移動させる(図4下段参照)。こうすると、検査後のノズル列43Y,43M,43Cが第2受け領域46に対向した状態となり、すべてのノズル23がインク滴を吐出可能である。
一方、ステップS180で印刷ヘッド24に含まれるすべてのノズル列について検査を行ったときには、電圧印加回路53のスイッチSWをオフにし(ステップS190)、このノズル検査ルーチンを終了する。このルーチンを実行することにより、RAM74の所定領域には、印刷ヘッド24に配列された全ノズル23のうち吐出不良が発生しているノズル23がある場合にはそのノズル23を特定する情報が記憶され、吐出不良が発生しているノズル23がない場合には何も記憶されない。そして、RAM74に記憶された吐出不良ノズルの情報に基づいて、例えば、キャッピング装置40で吸引してノズル23のノズル詰まりを解消するなどの処理を行う。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の検査領域52が本発明の検査領域に相当し、第1受け領域44が第1流体受け領域に相当し、第2受け領域46が第2流体受け領域に相当し、コントローラー70が吐出検出制御手段に相当する。また、インクが本発明の流体に相当し、記録紙Sがターゲットに相当し、ノズル検査が吐出検査に相当し、フラッシング処理が強制吐出処理に相当する。なお、本実施形態では、ノズル検査装置50の動作を説明することにより本発明の吐出検査方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のノズル検査装置50によれば、第1受け領域44及び第2受け領域46が走査方向の検査領域52の両端に非接触な状態で配設されている。また、第1受け領域44及び第2受け領域46は、ノズル検査時に検査ノズル列以外のノズル列が対向可能となっている。そして、印刷ヘッド24を走査方向に移動させ、検査領域52に対向して配置された検査ノズル列のうち検査対象のノズルからインクを吐出させるに伴って生じる電気的変化を電圧検出回路54により検出してインクの吐出状態を検査する。このように、ノズル検査の前後において第1受け領域44及び第2受け領域46に対向するノズル23からインクを強制的に吐出するフラッシング処理を実行可能である。したがって、ノズル検査の前後においてノズル23内でのインクの増粘をより抑制することができる。
また、第1受け領域44及び第2受け領域46は、検査領域52よりも広い面積で形成されているため、フラッシング処理を実行可能なノズル数がより多くなり、ノズル検査の前後においてノズル23でのインクの増粘を一層抑制することができる。更に、検査領域52は、複数のノズル列43のうち各色ごとのノズル列43K,43C,43M,43Yが対向可能である幅に形成されているため、検査領域52に対して相対的に第1受け領域44及び第2受け領域46を大きく形成することができるから、ノズル検査の前後においてノズル23でのインクの増粘を一層抑制することができる。更にまた、第1受け領域44及び第2受け領域46は、検査ノズル列が検査領域52に対向したときに、第1受け領域44及び第2受け領域46の少なくとも一方に検査ノズル列以外のすべてのノズル23が対向するサイズに形成されており、すべてのノズルからインクを吐出可能であるため、ノズル検査の前後においてノズル23での流体の増粘をより確実に抑制することができる。そして、ノズル検査装置50は、印刷ヘッド24と検査領域52との間に電位差を設け、印刷ヘッド24からのインクの吐出に伴い生じる電気的変化を電圧検出回路54で検出するため、比較的容易にノズル検査を行うことができる。そしてまた、プリンター20では、ノズル23の吐出不良をより抑制したいことから、本発明のノズル検査装置50をプリンター20へ適用する意義が高い。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、最初の検査対象ノズル列であるノズル列43Yをフラッシング処理せずにノズル検査を実行するものとしたが、検査領域52、第1受け領域44及び第2受け領域46のいずれかの領域でフラッシング処理したのちにノズル検査を実行するものとしてもよい。また、最後の検査対象ノズル列であるノズル列43Kのノズル検査実行後にノズル列43Kもフラッシング処理するものとしてもよい。こうすれば、ノズル検査の前後においてすべてのノズル23をフラッシング処理するため、ノズル23での流体の増粘をより確実に抑制することができる。
上述した実施形態では、検査領域52は、第1受け領域44や第2受け領域46は、検査領域52よりも広い面積で形成されているものとしたが、検査領域52の両側にインクの受け領域が形成されこの受け領域にもインクが到達可能であれば、特に大きさは限定されない。例えば、図5に示すように、検査領域52と同じ大きさ、即ちノズル列43の1色2列分が対向可能な幅で形成された第1受け領域44及び第2受け領域46を備えたノズル検査装置50Bとしてもよい。図5は、別のノズル検査装置50Bの説明図である。このノズル検査装置50Bでは、検査ノズル列が検査領域52に対向したときに第1受け領域44及び第2受け領域46の少なくとも一方に検査ノズル列以外のすべてのノズル23は対向しないサイズに各受け領域が形成されているものとなる。この場合は、ノズル列43Yが検査中には、ノズル列43Mがフラッシング処理を行い、ノズル列43Mが検査中にはノズル列43Y,43Cがフラッシング処理を行い、ノズル列43Cが検査中には、ノズル列43K,43Mがフラッシング処理を行うことができる。こうしても、ノズル検査の前後でノズル列43のフラッシング処理を実行可能であるため、ノズル検査の前後においてノズル23での流体の増粘をより抑制することができる。
上述した実施形態では、検査領域52は、1色2列分のノズル列43が対向可能な幅に形成されているものとしたが、特にこれに限定されず、図6に示すように、2色4列分のノズル列43が対向可能な幅に形成された検査領域52を備えたノズル検査装置50Cとしてもよい。図6は、別のノズル検査装置50Cの説明図である。このノズル検査装置50Cでは、検査ノズル列が検査領域52に対向したときに第1受け領域44及び第2受け領域46の少なくとも一方に検査ノズル列以外のすべてのノズル23は対向しないサイズに各受け領域が形成されているものとなる。この場合は、ノズル列43Yが検査中には、ノズル列43M,43Cがフラッシング処理を行い、ノズル列43Mが検査中にはノズル列43Y,43Kがフラッシング処理を行い、ノズル列43Cがノズル検査中には、ノズル列43K,43Yがフラッシング処理を行い、ノズル列43Kがノズル検査中には、ノズル列43C,43Mがフラッシング処理を行うことができる。こうしても、例えばノズル列43全体でフラッシング処理を行ったあとにノズル列43Yから順番にノズル列43Kまでフラッシング処理を行わずにノズル検査を行うものに比してフラッシング処理とノズル検査までの時間間隔を短くすることができるため、ノズル検査の前後においてノズル23での流体の増粘をより抑制することができる。また、検査領域52は、1色2列分のノズル列43が対向できる幅に形成されているものとしたが、ノズル列43の1列分の大きさに形成されているものとしてもよい。このとき、ノズル列43同士の間隔に入る壁部45、47を設けて各領域を非接触なものとする必要がある。
上述した実施形態では、ノズル検査装置50は、検査領域52に電圧を印加することにより印刷ヘッド24と検査領域52との間に電位差を生じさせるものとしたが、検査領域52をグランドに接続し、印刷ヘッド24に電圧を印加することにより印刷ヘッド24と検査領域52との間に電位差を生じさせるものとしてもよい。こうしても、インク滴が印刷ヘッド24から吐出される際に電圧検出回路54で波形を検出することができる。また、上述した実施形態では、電圧検出回路54を検査領域52に接続してインク滴の吐出に伴う電気的変化を検出するものとしたが、電圧検出回路54を印刷ヘッド24に接続し、キャピング装置40の電極部材57をグランドに接続してインク滴の吐出に伴う電気的変化を検出するものとしてもよい。また、この実施形態の場合に、グランドに接続する側の電極の電位はグランドに限らず、電圧印加回路53の電圧と異なる電位であって、この電圧印加回路53の電圧との間に所定の電位差を与える電位であればよい。こうしても、インク滴が印刷ヘッド24から吐出される際に電圧検出回路54で波形を検出することができる。なお、印刷ヘッド24において所定の電位を与える電極は、ノズルプレートやヘッド内の電極など、印刷ヘッド24内のインクと導通してインクに電位を与えることが可能な電極であればよい。なお、図2のように、電圧印加回路53と電圧検出回路54を共に、検査領域52に接続するか、上記のように共に印刷ヘッド24に接続するか、のいずれかの実施形態に限らず、電圧印加回路53と電圧検出回路54とを、印刷ヘッド24と検査領域52のいずれかに別々に接続するものとしてもよい。これらの4通りのいずれの形態を採用してもインク滴が印刷ヘッド24から吐出される際に電圧検出回路54で波形を検出することができることが確認されている。
上述した実施形態では、検査領域52にインクが到達し、インク滴を吐出した際の電気的変化を電圧検出回路54で検出するノズル検査装置50としたが、印刷ヘッド24からのインク吐出が自動で検出可能であれば特に限定されない。例えば、図7に示すように、印刷ヘッド24から吐出されたインクが通過する位置の近傍に設けられた検出部材157、を備え、検出部材157の近傍を吐出されたインクが通過する際に生じる電気的変化を検出し、その検出結果によりインクの吐出状態を検出するノズル検査装置150としてもよい。図7は、ノズル検査装置150の構成の概略を示す説明図である。こうすれば、検出部材157の近傍をインクが通過する際に生じる電気的変化を検出するため、比較的容易にノズル検査を行うことができる。なお、検出部材157は、インクの通過に伴う電気的変化を検出可能なものとすれば、電極板としてもよいし、電気線としてもよい。あるいは、検査領域52にインクが到達する際に生じる振動(状態変化)を検出することによりノズル検査を行うものとしてもよい。
上述した実施形態では、検査領域52はプラテン29上に配設されたフラッシング部42に設けられているものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、キャッピング装置40の内部に検査領域52及びフラッシング部42が設けられているものとしてもよい。
上述した実施形態では、印刷ヘッド24は、圧電素子に電圧を印加し、この圧電素子を変形させてインクを加圧する方式としたが、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。また、インクカートリッジ26は、往復動するキャリッジ22に搭載したいわゆるオンキャリッジの構成としたが、筐体39に装着されチューブにより印刷ヘッド24へインク等を供給するいわゆるオフキャリッジの構成としてもよい。また、キャリッジ移動方向に移動するキャリッジ22を備えた印刷機構21としたが、記録紙Sの幅方向に各色のノズル列を設けたいわゆるラインインクジェットヘッドを備えたものとしてもよい。ラインインクジェットヘッドは、ノズル列が長いため、本発明を適用する意義が高い。また、検査領域52、第1受け領域44及び第2受け領域46が固定され、キャリッジ22が走査方向へ移動するものとしたが、キャリッジ22を固定して検査領域52、第1受け領域44及び第2受け領域46が走査方向へ移動するものとしてもよいし、その両方が相対的に移動するものとしてもよい。
上述した実施形態では、本発明の流体吐出装置をプリンター20に具体化した例を示したが、インク以外の他の液体や機能材料の粒子が分散されている液状体(分散液)、ジェルのような流状体などを吐出する流体吐出装置に具体化してもよいし、流体として吐出可能な固体を吐出する流体吐出装置に具体化してもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を溶解した液体を吐出する液体吐出装置、同材料を分散した液状体を吐出する液状体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置としてもよい。また、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置、ジェルを吐出する流状体吐出装置、トナーなどの粉体を吐出する粉体吐出式記録装置としてもよい。
上述した実施形態では、プリンター20を本発明の流体吐出装置として説明したが、原稿を読み取り可能なスキャナーユニットを備えたマルチファンクションプリンターや、FAX機能を有するFAX装置としてもよい。更にまた、プリンター20の態様で説明したが、ノズル検査装置50の態様としてもよいし、ノズル検査方法の態様としてもよいし、このノズル検査方法を実行するプログラムとしてもよい。
12 ユーザーPC、20 プリンター、21 印刷機構、22 キャリッジ、23 ノズル、24 印刷ヘッド、26 インクカートリッジ、28 キャリッジ軸、29 プラテン、30 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モーター、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、35 紙送りローラー、39 筐体、40 キャッピング装置、42 フラッシング部、43,43K,43C,43M,43Y ノズル列、44 第1受け領域、45,47 壁部、46 第2受け領域、48 インク吸収体、50,50B,50C,150 ノズル検査装置、51 吐出検出部、52 検査領域、53 電圧印加回路、54 電圧検出回路、54a 積分回路、54b 反転増幅回路、54c A/D変換回路、57 電極部材、70 コントローラー、72 CPU、73 フラッシュROM、74 RAM、79 インターフェイス(I/F)、157 検出部材、S 記録紙、SW スイッチ。

Claims (8)

  1. 複数のノズルが形成され流体を該ノズルからターゲットに吐出する吐出ヘッドにおける該流体の吐出状態を検査する吐出検査を実行する吐出検査装置であって、
    前記複数のノズルのうち所定の検査ノズル群が対向した状態で前記吐出検査を実行し該ノズルから吐出された流体を受ける領域である検査領域と、
    前記吐出検査時に前記検査ノズル群以外のノズル群が対向可能に、前記検査領域と非接触で前記検査領域の所定の走査方向の一方側に隣接して配設され、前記ノズルから強制的に前記流体を吐出させる強制吐出処理を実行した際に吐出された前記流体を受ける領域である第1流体受け領域と、
    前記吐出検査時に前記検査ノズル群以外のノズル群が対向可能に、前記検査領域と非接触で前記検査領域の前記走査方向の他方側に隣接して配設され、前記強制吐出処理を実行した際に吐出された前記流体を受ける領域である第2流体受け領域と、
    前記検査領域及び前記吐出ヘッドの少なくとも一方を前記走査方向に相対的に移動させ、前記検査領域に対向して配置された前記検査ノズル群のうちいずれかのノズルから流体を吐出させ、該流体を吐出したときから該流体が前記検査領域へ到達したときの間のいずれかで生じる状態変化を検出することにより前記流体の吐出状態を検査する吐出検出制御手段と、
    を備えた吐出検査装置。
  2. 前記第1流体受け領域及び前記第2流体受け領域は、前記検査領域よりも広い面積で形成されている、請求項1に記載の吐出検査装置。
  3. 前記吐出ヘッドは、前記ノズル群として前記複数のノズルのうち前記走査方向に直交する方向に配列した複数のノズル列が形成されており、
    前記検査領域は、前記複数のノズル列のうち一部のノズル列が対向可能である所定のノズル列幅に形成されている、請求項1又は2に記載の吐出検査装置。
  4. 前記第1流体受け領域及び前記第2流体受け領域は、前記検査ノズル群が前記検査領域に対向したときに、該第1流体受け領域及び該第2流体受け領域の少なくとも一方に該検査ノズル群以外のすべてのノズルが対向するサイズに形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の吐出検査装置。
  5. 前記吐出検出制御手段は、前記検査ノズル群が前記検査領域に対向した状態で該検査ノズル群のうちいずれかのノズルから前記流体を吐出させると共に、前記検査ノズル群以外のノズルのうち前記第1流体受け領域及び前記第2流体受け領域に対向しているノズルから前記流体を吐出させる、請求項1〜4のいずれかに記載の吐出検査装置。
  6. 前記吐出検出制御手段は、前記吐出ヘッドと前記検査領域との間に電位差を設け、前記吐出ヘッドからの流体の吐出に伴い生じる電気的変化を検出することにより前記流体の吐出状態を検査する、請求項1〜5のいずれかに記載の吐出検査装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の吐出検査装置と、
    前記流体を吐出する吐出ヘッドと、
    を備えた流体吐出装置。
  8. 複数のノズルが形成され流体を該ノズルからターゲットに吐出する吐出ヘッドにおける該流体の吐出状態を検査する吐出検査を実行し、前記複数のノズルのうち所定の検査ノズル群が対向した状態で前記吐出検査を実行し該ノズルから吐出された流体を受ける領域である検査領域と、前記吐出検査時に前記検査ノズル群以外のノズル群が対向可能に、前記検査領域と非接触で前記検査領域の所定の走査方向の一方側に隣接して配設され、前記ノズルから強制的に前記流体を吐出させる強制吐出処理を実行した際に吐出された前記流体を受ける領域である第1流体受け領域と、前記吐出検査時に前記検査ノズル群以外のノズル群が対向可能に、前記検査領域と非接触で前記検査領域の前記走査方向の他方側に隣接して配設され、前記強制吐出処理を実行した際に吐出された前記流体を受ける領域である第2流体受け領域と、を備える吐出検査装置の制御方法であって、
    前記検査領域及び前記吐出ヘッドの少なくとも一方を前記走査方向に相対的に移動させ、前記検査領域に対向して配置された前記ノズルから流体を吐出させ、該流体を吐出したときから該流体が前記検査領域へ到達したときの間のいずれかで生じる状態変化を検出することにより前記流体の吐出状態を検査すると共に、前記検査ノズル群以外のノズルのうち前記第1流体受け領域及び前記第2流体受け領域に対向しているノズルから前記流体を吐出させるステップ、
    を含む吐出検査方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012148432A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置
KR101378860B1 (ko) 2013-03-26 2014-03-28 (주)에스디메카텍 엘씨디 잉크젯 설비의 노즐 막힘검사장치

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