JP2010214397A - タンデムパルスアーク溶接制御装置、及び、そのシステム - Google Patents

タンデムパルスアーク溶接制御装置、及び、そのシステム Download PDF

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Abstract

【課題】良好な溶接品質を得ることができるタンデムパルスアーク溶接制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】タンデムパルスアーク溶接制御装置3,3aは、パルス波形選択回路32と、電圧検出器18bと、電圧設定器24bと、パルスピーク電流基準値設定回路36と、パルスベース電流基準値設定回路38と、パルスピーク電流増減値とパルスベース電流増減値とを算出する誤差増幅器25bと、パルスピーク電流増減値とパルスピーク電流基準値とを加算してパルスピーク電流値を算出する加算器37と、パルスベース電流増減値とパルスベース電流値を算出する加算器39と、パルスピーク期間のときはパルスピーク電流値を出力し、パルスベース期間のときはパルスベース電流値を出力するパルス波形選択回路40と、第2溶接ワイヤ19bの電流値を制御する出力制御回路35bとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、第1溶接ワイヤと第1溶接ワイヤに絶縁された第2溶接ワイヤとのパルス周期を同期させるタンデムパルスアーク溶接、及び、第1溶接ワイヤのパルス周期と第2溶接ワイヤのパルス周期との間に予め設定した位相差を設けるタンデムパルスアーク溶接におけるアーク長さを制御するタンデムパルスアーク溶接制御装置、及び、そのシステムに関する。
従来から、溶接速度が速い、スパッタの発生が少ない、及び、ビードが美しい等の利点があるため、1個の溶接トーチに2個の溶接ワイヤを備える多電極アーク溶接装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の発明は、多電極アーク溶接装置において、第1溶接ワイヤのパルス周期を変化させると共に、第2溶接ワイヤのピーク電流値を変化させる多電極パルスアーク溶接装置の制御方法である。これによって、特許文献1に記載の発明は、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値を増減させて、第2溶接ワイヤのアーク長さの変動等を抑え、良好な溶接品質を得ることができる。
特開2002−263838号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅が狭く、適切な溶接電流が得られない場合がある。結果的に、特許文献1に記載の発明では、良好な溶接品質が得られないという問題がある。
そこで、本発明は、良好な溶接品質を得ることができるタンデムパルスアーク溶接制御装置、及び、そのシステムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本願第1発明に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置は、第1溶接ワイヤと当該第1溶接ワイヤに絶縁された第2溶接ワイヤとのパルス周期を同期させるタンデムパルスアーク溶接制御装置において、前記第2溶接ワイヤの電圧を検出し、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値として出力する電圧検出手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤの電圧目標値を出力する電圧目標値設定手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値を出力するパルスピーク電流基準値設定手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値を出力するパルスベース電流基準値設定手段と、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差に基づいて、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値とを算出する電流増減値算出手段と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を算出するパルスピーク電流値算出手段と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を算出するパルスベース電流値算出手段と、前記第1溶接ワイヤがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すパルス周期信号が入力され、当該パルス周期信号が前記パルスピーク期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を出力すると共に、当該パルス周期信号が前記パルスベース期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を出力する第2パルス波形選択手段と、前記第2パルス波形選択手段が出力する第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流値とに基づいて、前記第2溶接ワイヤの電流値を制御する出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流値とを制御することができる。これによって、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、例えば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値しか制御しないときに比べて、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅を広くすることができる。例えば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を高くするだけでは第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値が低すぎる場合でも、第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を高くすることで、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値を高くして適切な溶接電圧を得ることができる。
また、前記した課題を解決するため、本願第2発明に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置は、第1溶接ワイヤのパルス周期と第2溶接ワイヤのパルス周期との間に予め設定した位相差を設けるタンデムパルスアーク溶接制御装置において、前記第2溶接ワイヤの電圧を検出し、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値として出力する電圧検出手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤの電圧目標値を出力する電圧目標値設定手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値を出力するパルスピーク電流基準値設定手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値を出力するパルスベース電流基準値設定手段と、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差に基づいて、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値とを算出する電流増減値算出手段と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を算出するパルスピーク電流値算出手段と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を算出するパルスベース電流値算出手段と、前記第1溶接ワイヤがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すパルス周期信号が前記位相差をもって入力され、当該パルス周期信号が前記パルスピーク期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を出力すると共に、当該パルス周期信号が前記パルスベース期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を出力する第2パルス波形選択手段と、前記第2パルス波形選択手段が出力する第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流値とに基づいて、前記第2溶接ワイヤの電流値を制御する出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流値とを制御することができる。これによって、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、例えば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値しか制御しないときに比べて、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅を広くすることができる。例えば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を高くするだけでは第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値が低すぎる場合でも、第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を高くすることで、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値を高くして適切な溶接電圧を得ることができる。
本願第3発明に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置は、前記電流増減値算出手段が、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差分に予め設定された定数を乗じた乗算値、当該乗算値を時間積分した積分値、又は、前記乗算値と前記積分値とを加算した加算値の何れかを、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値として算出することを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値とを適切な値で算出して、溶接電圧の制御を行うことができる。
本願第4発明に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置は、前記パルスピーク電流基準値設定手段が、前記第2溶接ワイヤの材質、前記第2溶接ワイヤの径、シールドガスの種類、前記第2溶接ワイヤの電圧目標値、前記第2溶接ワイヤの送給速度、又は、前記第1溶接ワイヤのパルス周期の何れかに基づいて予め設定された前記パルスピーク電流基準値を出力し、前記パルスベース電流基準値設定手段は、前記第2溶接ワイヤの材質、前記第2溶接ワイヤの径、前記シールドガスの種類、前記第2溶接ワイヤの電圧目標値、前記第2溶接ワイヤの送給速度、又は、前記第1溶接ワイヤのパルス周期の何れかに基づいて予め設定された前記パルスベース電流基準値を出力することを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値とを適切な値に設定して、溶接電圧の制御を行うことができる。
本願第5発明に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置は、前記出力制御手段が、前記第2溶接ワイヤのピーク電流値とベース電流値とを制御することで、前記第2溶接ワイヤの溶接電圧値を増減させて、前記第2溶接ワイヤのアーク長さを制御することを特徴とする。かかる構成によれば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのアーク長さを適切に制御することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
また、前記した課題を解決するため、本願第6発明に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置は、第1溶接ワイヤと当該第1溶接ワイヤに絶縁された第2溶接ワイヤとのパルス周期を同期させるタンデムパルスアーク溶接制御装置において、前記第2溶接ワイヤの電圧を検出し、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値として出力する電圧検出手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤの電圧目標値を出力する電圧目標値設定手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値を出力するパルスピーク電圧基準値設定手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値を出力するパルスベース電圧基準値設定手段と、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差に基づいて、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値とを算出する電圧増減値算出手段と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を算出するパルスピーク電圧値算出手段と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を算出するパルスベース電圧値算出手段と、前記第1溶接ワイヤがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すパルス周期信号が入力され、当該パルス周期信号が前記パルスピーク期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を出力すると共に、当該パルス周期信号が前記パルスベース期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を出力する第2パルス波形選択手段と、前記第2パルス波形選択手段が出力する第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値とに基づいて、前記第2溶接ワイヤの電圧値を制御する出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値とを制御することができる。これによって、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、例えば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値しか制御しないときに比べて、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅を広くすることができる。例えば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を高くするだけでは第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値が低すぎる場合でも、第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を高くすることで、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値を高くして適切な溶接電圧を得ることができる。
また、前記した課題を解決するため、本願第7発明に係るアーク溶接制御装置は、第1溶接ワイヤのパルス周期と第2溶接ワイヤのパルス周期との間に予め設定した位相差を設けるタンデムパルスアーク溶接制御装置において、前記第2溶接ワイヤの電圧を検出し、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値として出力する電圧検出手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤの電圧目標値を出力する電圧目標値設定手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値を出力するパルスピーク電圧基準値設定手段と、予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値を出力するパルスベース電圧基準値設定手段と、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差に基づいて、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値とを算出する電圧増減値算出手段と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を算出するパルスピーク電圧値算出手段と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を算出するパルスベース電圧値算出手段と、前記第1溶接ワイヤがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すパルス周期信号が前記位相差をもって入力され、当該パルス周期信号が前記パルスピーク期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を出力すると共に、当該パルス周期信号が前記パルスベース期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を出力する第2パルス波形選択手段と、前記第2パルス波形選択手段が出力する第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値とに基づいて、前記第2溶接ワイヤの電圧値を制御する出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値とを制御することができる。これによって、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、例えば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値の一方しか制御しないときに比べて、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅を広くすることができる。例えば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を高くするだけでは第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値が低すぎる場合でも、第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を高くすることで、第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値を高くして適切な溶接電圧を得ることができる。
本願第8発明に係るアーク溶接制御装置は、前記電圧増減値算出手段が、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差分に予め設定された定数を乗じた乗算値、当該乗算値を時間積分した積分値、又は、前記乗算値と前記積分値とを加算した加算値の何れかを、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値として算出することを特徴とする。
かかる構成によれば、アーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値とを適切な値で算出して、溶接電圧の制御を行うことができる。
本願第9発明に係るアーク溶接制御装置は、前記パルスピーク電圧基準値設定手段が、前記第2溶接ワイヤの材質、前記第2溶接ワイヤの径、シールドガスの種類、前記第2溶接ワイヤの電圧目標値、前記第2溶接ワイヤの送給速度、又は、前記第1溶接ワイヤのパルス周期の何れかに基づいて予め設定された前記パルスピーク電圧基準値を出力し、前記パルスベース電圧基準値設定手段は、前記第2溶接ワイヤの材質、前記第2溶接ワイヤの径、前記シールドガスの種類、前記第2溶接ワイヤの電圧目標値、前記第2溶接ワイヤの送給速度、又は、前記第1溶接ワイヤのパルス周期の何れかに基づいて予め設定された前記パルスベース電圧基準値を出力することを特徴とする。
かかる構成によれば、アーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値とを適切な値に設定して、溶接電圧の制御を行うことができる。
本願第10発明に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置は、前記出力制御手段が、前記第2溶接ワイヤのピーク電圧値とベース電圧値とを制御することで、前記第2溶接ワイヤの溶接電圧値を増減させて、前記第2溶接ワイヤのアーク長さを制御することを特徴とする。かかる構成によれば、タンデムパルスアーク溶接制御装置は、第2溶接ワイヤのアーク長さを適切に制御することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
本願第11発明に係るタンデムパルスアーク溶接システムは、第1溶接ワイヤと当該第1溶接ワイヤに絶縁された第2溶接ワイヤとを備える溶接ロボットと、前記溶接ロボットの制御を行う溶接ロボットコントローラと、前記第1溶接ワイヤと前記第2溶接ワイヤとに溶接電圧を供給する溶接電源と、前記溶接電源が出力した前記第2溶接ワイヤの前記溶接電圧を制御する、本願第1発明から本願第10発明に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置と、を備えるタンデムパルスアーク溶接システム。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
本願第1発明によれば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流値とを制御して第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅を広くするので、適切な溶接電圧を得ることができるため、溶接品質が良好になる。
本願第2発明によれば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流値とを制御して第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅を広くするので、適切な溶接電圧を得ることができる。さらに、本願第2発明によれば、第2溶接ワイヤが第1溶接ワイヤに対して予め設定された位相差を設けられると、第2溶接ワイヤのアークと第1溶接ワイヤのアークとが互いに引き寄せられる事が少なくなる。このため、本願第2発明によれば、溶接品質がより良好になる。
本願第3発明によれば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値とを適切な値で算出して溶接電流の制御を行うため、溶接品質がより良好になる。
本願第4発明に係る発明によれば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値とを適切な値に設定して溶接電流の制御を行うため、溶接品質がより良好になる。
本願第5発明に係る発明によれば、第2溶接ワイヤのアーク長さを適切に制御することで、溶接品質が良好になる。
本願第6発明に係る発明によれば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値とを制御して第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅を広くするので、適切な溶接電圧を得ることができるため、溶接品質が良好になる。
本願第7発明によれば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値とを制御して第2溶接ワイヤの溶接電圧平均値の増減幅を広くすることで、適切な溶接電圧を得ることができる。さらに、本願第7発明によれば、第2溶接ワイヤが第1溶接ワイヤに対して遅延するので、第2溶接ワイヤのアークと第1溶接ワイヤのアークとが互いに引き寄せられる事が少なくなる。このため、本願第7発明に係る発明によれば、溶接品質がより良好になる。
本願第8発明に係る発明によれば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値とを適切な値で算出して溶接電圧の制御を行うため、溶接品質がより良好になる。
本願第9発明によれば、第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値とを適切な値に設定して溶接電圧の制御を行うため、溶接品質がより良好になる。
本願第10発明によれば、第2溶接ワイヤのアーク長さを適切に制御することで、溶接品質が良好になる。
発明の第1実施形態に係るタンデムパルスアーク溶接システムの概略を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置の構成を示すブロック図である。 図2の波形制御部による第2溶接ワイヤの電流の制御を説明する図であり、(a)は、第1溶接ワイヤの電流と時間との関係を示す図であり、(b)は、第2溶接ワイヤの電流と時間との関係を示す図である。 図2の波形制御部による第2溶接ワイヤの電流制御の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置の構成を示すブロック図である。 図6の波形制御部による第2溶接ワイヤの電圧の制御を説明する図であり、(a)は、第1溶接ワイヤの電圧と時間との関係を示す図であり、(b)は、第2溶接ワイヤの電圧と時間との関係を示す図である。 図6の波形制御部による第2溶接ワイヤの電圧制御の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るタンデムパルスアーク溶接制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する手段、同一の回路及び同一の部材には同一の符号を付し、説明を省略した。
(第1実施形態:電流の制御、同期処理)
[タンデムパルスアーク溶接システムの概略]
図1及び図2を参照して、第1実施形態に係るタンデムパルスアーク溶接システムの概略について説明する。
タンデムパルスアーク溶接システム100は、第1溶接ワイヤ19aと第1溶接ワイヤ19aに絶縁された第2溶接ワイヤ19bとのパルス周期を同期させるタンデムパルスアーク溶接を行うものである。図1に示すように、タンデムパルスアーク溶接システム100は、溶接ロボットRと、溶接電源L,Tと、ロボットコントローラCとを備える。
ロボットコントローラCは、後記する溶接ロボットRの制御を行うものである。ここで、ロボットコントローラCは、ロボット制御用ケーブルCKを介して、溶接ロボットRへ制御信号を出力する。また、ロボットコントローラCは、溶接電源制御用ケーブルRKを介して、溶接電源Lにワイヤ送給速度指令(LWR)を出力し、溶接電源Tにワイヤ送給速度指令(TWR)を出力する。
溶接電源L,Tは、パワーケーブルPKを介して、第1溶接ワイヤ19aと第2溶接ワイヤ19bとにそれぞれ溶接電圧を供給するものである。また、溶接電源L,Tは、フィーダーケーブルFKを介して、後記するワイヤ送給モータ22a,22bにモータ電圧を印加する。
溶接ロボットRは、例えば、6軸構成の垂直多関節ロボット等のアーク溶接ロボットである。ここで、溶接ロボットRは、その手首部分に、図2のワイヤ送給モータ22(22a,22b)とワイヤ送給ローラ23(23a,23b)とが取り付けられる。このワイヤ送給モータ22aは、ワイヤ送給ローラ23aを介して、第1溶接ワイヤ19aを送給する。また、ワイヤ送給ローラ23aは、例えば、第1溶接ワイヤ19aを挟み込むように配置された2個のローラである。また、ワイヤ送給モータ22bは、ワイヤ送給ローラ23bを介して、第2溶接ワイヤ19bを送給する。さらに、ワイヤ送給ローラ23bは、例えば、第2溶接ワイヤ19bを挟み込むように配置された2個のローラである。なお、図1では、説明のために、ワイヤ送給モータ22及びワイヤ送給ローラ23を上下に図示したが、実際には、溶接ロボットRの平坦部分に左右並列に取り付けられる。
まず、タンデムパルスアーク溶接システム100は、給電によりワイヤ送給モータ22a,22bをそれぞれ駆動し、第1溶接ワイヤ19aと第2溶接ワイヤ19bとを送給する。そして、タンデムパルスアーク溶接システム100は、この送給した第1溶接ワイヤ19aと母材Wとの間、及び、第2溶接ワイヤ19bと母材Wとの間にそれぞれアークを形成することでタンデムパルスアーク溶接を行う。このとき、タンデムパルスアーク溶接システム100は、溶接電流の出力を制御し、第2溶接ワイヤ19bのアーク長さを制御する。なお、以後の各実施形態では、第1溶接ワイヤ19aが先行電極であり、第2溶接ワイヤ19bが後行電極である。
[タンデムパルスアーク溶接制御装置の構成]
以下、図2を参照し、タンデムパルスアーク溶接制御装置の構成について説明する。図2に示すように、タンデムパルスアーク溶接制御装置3a,3bは、波形制御部1,1aと、パワー回路部2a,2bと、ワイヤ送給速度設定器20a,20bと、ワイヤ送給モータ制御回路21a,21bとを備える。ここで、図2のタンデムパルスアーク溶接制御装置3aが図1の溶接電源Lに相当し、図2のタンデムパルスアーク溶接制御装置3bが図1の溶接電源Tに相当する。
<タンデムパルスアーク溶接制御装置:第1溶接ワイヤ(先行電極)側>
パワー回路部2aは、三相交流電源11aと、整流器12aと、平滑コンデンサ13aと、インバータ14aと、トランス15aと、整流器16aと、リアクトル17aとを備える。
三相交流電源11aは、三相交流を供給するものである。
整流器12aは、三相交流電源11aから供給された三相交流を直流に整流(変換)するものである。
平滑コンデンサ13aは、整流器12aが整流した直流を平滑化、つまり、この直流に含まれるリップル(波)を平らにするものである。
インバータ14aは、平滑コンデンサ13aが平滑化した直流を交流に変換すると共に、波形制御部1aからの電流誤差増幅信号に応じて、第1溶接ワイヤ19aの溶接電流の変動させるものである。
トランス15aは、インバータ14aから出力された交流を変圧するものである。
整流器16aは、トランス15aが変圧した交流を再度直流に整流(変換)するものである。
リアクトル17aは、整流器16aが整流した直流を平滑化、つまり、この直流に含まれるリップルを平らにするものである。
ワイヤ送給速度設定器20aは、ワイヤ送給速度指令(LWR)に基づいて、第1溶接ワイヤ19aの送給速度を示す送給速度設定信号を出力する。
ワイヤ送給モータ制御回路21aは、ワイヤ送給速度設定器20aからの第1溶接ワイヤ19aの送給速度設定信号に基づいて、ワイヤ送給モータ22aの駆動を制御するものである。
<タンデムパルスアーク溶接制御装置:第2溶接ワイヤ(後行電極)側>
パワー回路部2bは、三相交流電源11bと、整流器12bと、平滑コンデンサ13bと、インバータ14bと、トランス15bと、整流器16bと、リアクトル17bとを備える。
三相交流電源11bは、三相交流を供給するものである。
整流器12bは、三相交流電源11bから供給された三相交流を直流に整流するものである。
平滑コンデンサ13bは、整流器12bが整流した直流を平滑化、つまり、この直流に含まれるリップルを平らにするものである。
インバータ14bは、平滑コンデンサ13bが平滑化した直流を交流に変換すると共に、波形制御部1からの電流誤差増幅信号に応じて、第2溶接ワイヤ19bの溶接電流の制御を行うものである。
トランス15bは、インバータ14bから出力された交流を変圧するものである。
整流器16bは、トランス15bが変圧した交流を再度直流に整流するものである。
リアクトル17bは、整流器16bが整流した直流を平滑化、つまり、この直流に含まれるリップルを平らにするものである。
ワイヤ送給速度設定器20bは、ワイヤ送給速度指令(TWR)に基づいて、第2溶接ワイヤ19bの送給速度を示す送給速度設定信号(LWR)を出力する。
ワイヤ送給モータ制御回路21bは、ワイヤ送給速度設定器20bからの第2溶接ワイヤ19bの送給速度設定信号に基づいて、ワイヤ送給モータ22bの駆動を制御するものである。
[波形制御部の構成]
<波形制御部:第1溶接ワイヤ(先行電極)側>
以下、波形制御部1aの構成について詳細に説明する。
図2に示すように、波形制御部1aは、電圧検出器18aと,電圧設定器24aと、誤差増幅器25aと、周波数設定器26と、加算器27と、パルスピーク期間設定回路28と、パルスベース期間設定回路29と、パルスピーク電流設定回路30と、パルスベース電流設定回路31と、パルス波形選択回路(第1パルス波形選択手段)32と、電流検出器33aと、誤差増幅器34aと、出力制御回路35aとを備える。
電圧検出器18aは、第1溶接ワイヤ19aの溶接電圧を検出し、第1溶接ワイヤ19aの電圧検出値を示す電圧検出信号を誤差増幅器25aに出力する。
電圧設定器24aは、予め設定された第1溶接ワイヤ19aの電圧目標値を示す電圧設定信号を誤差増幅器25aに出力するものである。
誤差増幅器25aは、電圧検出器18aが出力した電圧検出信号と、電圧設定器24aが出力した電圧設定信号との誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号として加算器27に出力するものである。
周波数設定器26は、第1溶接ワイヤ19aのパルス周波数の目標値を示すパルス周波数設定信号を加算器27に出力するものである。
加算器27は、誤差増幅器25aが出力した電圧誤差増幅信号と、周波数設定器26が出力したパルス周波数設定信号とのV/F(電圧/周波数)変換を行い、V/F変換信号を出力するものである。ここでは、加算器27がV/F変換を行う例で説明したが、前記した誤差増幅器25aがV/F変換を行うこととしても良い。
パルスピーク期間設定回路28は、予め設定された第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク期間設定信号をパルスベース期間設定回路29とパルス波形選択回路32とに出力するものである。この第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク期間設定信号は、第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク電流を通電する期間(時間)を示す。
パルスベース期間設定回路29は、パルスピーク期間設定回路28が出力するパルスピーク期間設定信号と、第1溶接ワイヤ19aの予め設定されたパルスベース期間設定信号と、加算器27が出力するV/F変換信号とに基づいて、パルス周波数変調制御を行い、パルス周期信号を出力するものである。なお、この第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク期間設定信号は、第1溶接ワイヤ19aのパルスベース電流を通電する期間(時間)を示す。
具体的には、パルスベース期間設定回路29は、V/F変換信号がローレベルからハイレベルに変化したとき、パルスピーク期間設定信号が示す期間、パルスピーク期間となるようなパルス周期信号をパルス波形選択回路32に出力する。また、パルスベース期間設定回路29は、V/F変換信号がハイレベルからローレベルに変化したとき、パルスベース期間設定信号が示す期間、パルスベース期間となるようなパルス周期信号をパルス波形選択回路32に出力する。このとき、パルスベース期間設定回路29は、V/F変換信号の逆数から周期を算出し、この周期からパルスピーク期間設定信号が示す期間を減算してパルス周期信号を算出する。つまり、パルス周期信号は、第1溶接ワイヤ19aがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すことになる。
パルスピーク電流設定回路30は、予め設定された第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク電流基準値を示すパルスピーク電流基準値設定信号をパルス波形選択回路32に出力するものである。この第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク電流基準値設定信号は、第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク期間での溶接電流の基準値を示す。
パルスベース電流設定回路31は、予め設定された第1溶接ワイヤ19aのパルスベース電流基準値を示すパルスベース電流基準値設定信号をパルス波形選択回路32に出力するものである。この第1溶接ワイヤ19aのパルスベース電流基準値設定信号は、第1溶接ワイヤ19aのパルスベース期間での溶接電流の基準値を示す。
パルス波形選択回路(第1パルス波形選択手段)32は、パルスベース期間設定回路29が出力したパルス周期信号を、パルス波形選択回路40に出力するものである。ここで、パルス波形選択回路32は、このパルス周期信号が第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク期間を示すとき、パルスピーク電流設定回路30が出力したパルスピーク電流基準値設定信号を、第1溶接ワイヤ19aの電流制御設定信号として誤差増幅器34aに出力する。一方、パルス波形選択回路32は、このパルス周期信号が第1溶接ワイヤ19aのパルスベース期間を示すとき、パルスベース電流設定回路31が出力したパルスベース電流基準値設定信号を、第1溶接ワイヤ19aの電流制御設定信号として誤差増幅器34aに出力する。
電流検出器33aは、第1溶接ワイヤ19aの溶接電流を検出し、第1溶接ワイヤ19aの電流検出値を示す電流検出信号を誤差増幅器34aに出力する。
誤差増幅器34aは、電流検出器33aが出力した電流検出信号と、パルス波形選択回路32が出力した電流制御設定信号との誤差を増幅して、電流誤差増幅信号として出力制御回路35aに出力するものである。
出力制御回路35aは、誤差増幅器34aが出力した電流誤差増幅信号をインバータ14aに出力するものである。ここで、出力制御回路35aは、電流誤差増幅信号をインバータ14aに出力することでインバータ14aに溶接電流を変動させる、つまり、第1溶接ワイヤ19aの溶接電流を制御する。
なお、パルスピーク期間設定回路28、パルスピーク電流設定回路30及びパルスベース電流設定回路31は、ロボットコントローラCからワイヤ送給速度指令(LWR)が入力された場合、このワイヤ送給速度指令に応じて各種信号を出力しても良い。
<波形制御部:第2溶接ワイヤ(後行電極)側>
以下、波形制御部1の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、波形制御部1は、電圧検出器(電圧検出手段)18bと、電圧設定器(電圧目標値設定手段)24bと、誤差増幅器(電流増減値算出手段)25bと、電流検出器33bと、誤差増幅器34bと、出力制御回路(出力制御手段)35bと、パルスピーク電流基準値設定回路(パルスピーク電流基準値設定手段)36と、加算器(パルスピーク電流値算出手段)37と、パルスベース電流基準値設定回路(パルスベース電流基準値設定手段)38と、加算器(パルスベース電流値算出手段)39と、パルス波形選択回路(第2パルス波形選択手段)40とを備える。
電圧検出器(電圧検出手段)18bは、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧を検出し、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値を示す電圧検出信号を誤差増幅器25bに出力する。なお、電圧検出器18bが、請求項に記載の電圧検出手段に相当する。
電圧設定器(電圧目標値設定手段)24bは、予め設定された第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値を示す電圧設定信号を誤差増幅器25bに出力するものである。なお、電圧設定器24bが、請求項に記載の電圧目標値設定手段に相当する。
誤差増幅器(電流増減値算出手段)25bは、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値と第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値との差に基づいて、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流増減値と第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流増減値とを算出するものである。ここで、誤差増幅器25bは、電圧検出器18bが出力した電圧検出信号と、電圧設定器24bが出力した電圧設定信号との差に基づいて、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流増減値を算出し、このパルスピーク電流増減値を示すパルスピーク電流増減値信号を加算器37に出力する。また、誤差増幅器25bは、電圧検出器18bが出力した電圧検出信号と、電圧設定器24bが出力した電圧設定信号との差に基づいて、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流増減値を算出し、このパルスベース電流増減値を示すパルスベース電流増減値信号を加算器39に出力する。なお、誤差増幅器25bが、請求項に記載の電流増減値算出手段に相当する。
このとき、誤差増幅器25bは、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値と第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値との差分に予め設定された定数を乗じた乗算値(式(1)参照)、この乗算値を時間積分した積分値(式(2)参照)、又は、この乗算値とこの積分値とを加算した加算値(式(3)参照)の何れかを、第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値として算出しても良い。
ΔIp2=α(Vf2−V2set) ・・・式(1)
ΔIp2=α∫(Vf2−V2set)dt ・・・式(2)
ΔIp2=α(Vf2−V2set)+α∫(Vf2−V2set)dt・・・式(3)
なお、ΔIp2は第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値であり、Vf2は第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値であり、V2setは第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値であり、α〜αは定数である。また、tは、アーク長さの制御を開始してからの経過時間を示す。つまり、∫dtが、請求項に記載の時間積分に相当する。なお、定数α〜αは、例えば、溶接実験を行い、スパッタ発生量やアーク溶接の安定性を考慮して算出される。
また、このとき、誤差増幅器25bは、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値と第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値との差分に予め設定された定数を乗じた乗算値(式(4)参照)、この乗算値を時間積分した積分値(式(5)参照)、又は、この乗算値とこの積分値とを加算した加算値(式(6)参照)の何れかを、第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値として算出しても良い。
ΔIb2=β(Vf2−V2set) ・・・式(4)
ΔIb2=β∫(Vf2−V2set)dt ・・・式(5)
ΔIb2=β(Vf2−V2set)+β∫(Vf2−V2set)dt・・・式(6)
なお、ΔIb2は第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値であり、β〜βは定数である。また、tは、アーク長さの制御を開始してからの経過時間を示す。つまり、∫dtが、請求項に記載の時間積分に相当する。なお、この定数β〜βは、前記した定数α〜αと同様に算出でき、定数α〜αと同一値としても良く、定数α〜αと異なる値としても良い。
パルスピーク電流基準値設定回路(パルスピーク電流基準値設定手段)36は、予め設定された第2溶接ワイヤ19bパルスピーク電流基準値を出力するものである。ここで、パルスピーク電流基準値設定回路36は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流基準値を示すパルスピーク電流基準値設定信号を加算器37に出力する。この第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流基準値設定信号は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク期間での溶接電流の基準値を示す。なお、パルスピーク電流基準値設定回路36が、請求項に記載のパルスピーク電流基準値設定手段に相当する。
ここで、パルスピーク電流基準値は、例えば、溶接実験を行い、スパッタ発生量やアーク溶接の行い易さを考慮して算出される。具体的には、パルスピーク電流基準値は、第2溶接ワイヤ19bの材質、第2溶接ワイヤ19bの径、シールドガス(例えば、二酸化炭素ガス、アルゴンガス又は二酸化炭素−アルゴンの混合ガス)の種類、第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値、第2溶接ワイヤ19bの送給速度、又は、第1溶接ワイヤ19aのパルス周期に基づいて算出して設定される。
加算器(パルスピーク電流値算出手段)37は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流増減値と、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流基準値とを加算して第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を算出するものである。ここで、加算器37は、パルスピーク電流基準値設定回路36が出力したパルスピーク電流基準値設定信号と、誤差増幅器25bが出力したパルスピーク電流増減値信号とを加算して、パルスピーク電流値を示すパルスピーク電流設定信号をパルス波形選択回路40に出力する。なお、加算器37が、請求項に記載のパルスピーク電流値算出手段に相当する。
パルスベース電流基準値設定回路(パルスベース電流基準値設定手段)38は、予め設定された第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流基準値を出力するものである。ここで、パルスベース電流基準値設定回路38は、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流基準値を示すパルスベース電流基準値設定信号を加算器39に出力する。このとき、パルスベース電流基準値は、パルスピーク電流基準値と同様に算出及び設定される。この第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流基準値設定信号は、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース期間での溶接電流の基準値を示す。なお、パルスベース電流基準値設定回路38が、請求項に記載のパルスベース電流基準値設定手段に相当する。
加算器(パルスベース電流値算出手段)39は、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流増減値と、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流基準値とを加算して第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値を算出するものである。ここで、加算器39は、パルスベース電流基準値設定回路38が出力したパルスベース電流基準値設定信号と、誤差増幅器25bが出力したパルスベース電流増減値信号とを加算して、パルスベース電流値を示すパルスベース電流設定信号をパルス波形選択回路40に出力する。なお、加算器39が、請求項に記載のパルスベース電流値算出手段に相当する。
パルス波形選択回路(第2パルス波形選択手段)40は、パルス波形選択回路32が出力したパルス周期信号が、パルスピーク期間を示すときは第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値を出力すると共に、このパルス周期信号がパルスベース期間を示すときは第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値を出力するものである。ここで、パルス波形選択回路40は、このパルス周期信号がパルスピーク期間を示すとき、加算器37が出力したパルスピーク電流設定信号を、第2溶接ワイヤ19bの電流制設定信号として誤差増幅器34bに出力する。一方、パルス波形選択回路40は、このパルス周期信号がパルスベース期間を示すとき、加算器39が出力したパルスベース電流設定信号を、第2溶接ワイヤ19bの電流制御設定信号として誤差増幅器34bに出力する。なお、パルス波形選択回路40が、請求項に記載の第2パルス波形選択手段に相当する。
電流検出器33bは、第2溶接ワイヤ19bの溶接電流を検出し、第2溶接ワイヤ19bの電流検出値を示す電流検出信号を誤差増幅器34bに出力する。
誤差増幅器34bは、電流検出器33bが出力した電流検出信号と、パルス波形選択回路40が出力した電流制御設定信号との誤差を増幅して、電流誤差増幅信号として出力制御回路35aに出力するものである。
出力制御回路35bは、誤差増幅器34bが出力した電流誤差増幅信号をインバータ14bに出力するものである。ここで、出力制御回路35bは、電流誤差増幅信号をインバータ14bに出力することでインバータ14bに溶接電流を変動させる、つまり、第2溶接ワイヤ19bの溶接電流を制御する。このように、出力制御回路35bは、第2溶接ワイヤ19bの電流値を制御することで、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値を増減させて、第2溶接ワイヤ19bのアーク長さを制御することができる。なお、出力制御回路35が、請求項に記載の出力制御手段に相当する。
なお、パルスピーク電流基準値設定回路36及びパルスベース電流基準値設定回路38は、ロボットコントローラCからワイヤ送給速度指令(TWR)が入力された場合、このワイヤ送給速度指令に応じて各種信号を出力しても良い。
[第2溶接ワイヤの溶接電流(後行電極)の制御]
以下、図3を参照して、本発明における第2溶接ワイヤの電流の制御について、詳細に説明する(適宜図2参照)。なお、図3では、パルス周期信号をATfで示し、パルスピーク期間をTpで示し、第パルスベース期間をTbで示し、第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク電流基準値をIp1refで示し、第1溶接ワイヤ19aのパルスベース電流基準値をIb1refで示し、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流基準値をIp2refで示し、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流基準値をIb2refで示す。また、図3(b)では、パルスピーク電流増減値ΔIp2及びパルスベース電流増減値ΔIb2の分だけ増加した部分をハッチングで図示した。
図3に示すように、波形制御部1は、第1溶接ワイヤ19aに対して第2溶接ワイヤ19bをパルス周期信号ATfで同期、つまり、第1溶接ワイヤ19aと第2溶接ワイヤ19bとのパルスピーク期間Tpが一致し、第1溶接ワイヤ19aと第2溶接ワイヤ19bとのパルスベース期間Tbが一致するような制御を行う。
波形制御部1は、例えば、溶接品質を維持する等の理由により、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値をより高くしたい場合がある。しかし、従来技術のように、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値Ip2refを高くするだけでは、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値が低く、適切な溶接電流が得られないことがある。また、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値Ip2refには一定の上限があり、このパルスピーク電流値Ip2refを無制限に高くすることもできない。そこで、波形制御部1は、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値Ib2refをパルスベース電流増減値ΔIb2の分だけ増加させて、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値をより高くする。これによって、波形制御部1は、第2溶接ワイヤ19bの溶接電流を適切に得ることができる。
なお、波形制御部1は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値Ip2refをパルスピーク電流増減値ΔIp2の分だけ減少させると共に、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値Ib2refをパルスベース電流増減値ΔIb2の分だけ減少させて、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値をより低くすることもできる。
[波形制御部の動作]
以下、図4を参照し、波形制御部1の動作について詳細に説明する(適宜図2参照)。波形制御部1は、電圧設定器24bによって、第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値(V2set)を誤差増幅器25bに出力する(ステップS1)。また、波形制御部1は、パルスピーク電流基準値設定回路36によって、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流基準値(Ip2ref)を出力し、パルスベース電流基準値設定回路38によって、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流基準値(Ib2ref)を出力する(ステップS2)。
ステップS2の処理に続いて、波形制御部1は、誤差増幅器25bによって、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値(Vf2)と第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値(V2set)との差に基づいて、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流増減値(ΔIp2)と第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流増減値(ΔIb2)とを算出する(ステップS3)。
ステップS3の処理に続いて、波形制御部1は、パルス波形選択回路40によって、パルス周期信号がパルスピーク期間を示すときは第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値(Ip2ref+ΔIp2)を出力し、このパルス周期信号がパルスベース期間を示すときは第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値(Ib2ref+ΔIb2)を出力する(ステップS4)。
以上のように、第1実施形態に係る波形制御部1は、パルス同期するタンデムパルスアーク溶接において、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値とを制御することで、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値の増減幅を広くでき、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値を最適化できるため、溶接品質が良好になる。
なお、第1実施形態では、波形制御部1が溶接電源Tに内蔵されると共に、波形制御部1aが溶接電源Lに内蔵されることとして説明したが、これに限定されない。例えば、波形制御部1,1aは、ロボットコントローラCに内蔵されても良い(不図示)。この点、以後の実施形態も同様である。
なお、前記した溶接電源L,T(図1参照)は、先行電極用の溶接電源又は後行電極用の溶接電源であるかといった仕様上の区別をしなくとも良い。例えば、溶接電源L,Tは、ロボットコントローラCからの指令に応じて、一方が先行電極用の溶接電源として動作し、他方が後行電極用の溶接電源として動作することも可能である。この点、以後の実施形態も同様である。
(第2実施形態:電流の制御、遅延処理)
[波形制御部の構成]
図5を参照して、第2実施形態に係る波形制御部1Bの構成について、第1実施形態と異なる点を主に説明する。
波形制御部1Bは、第1溶接ワイヤ19aのパルス周期と第2溶接ワイヤ19bのパルス周期との間に予め設定した位相差を設けることが、図2の波形制御部1と比べて大きく相違する。このため、図5に示すように、波形制御部1Bは、図2の波形制御部1に、遅延時間設定回路41を付加した構成となる。
遅延時間設定回路41は、予め設定された位相差を設ける遅延時間設定信号をパルス波形選択回路32Bに出力するものである。
パルス波形選択回路32Bは、パルスベース期間設定回路29が出力したパルス周期信号を、パルス波形選択回路32Bが出力した遅延時間設定信号が示す位相差を設けてパルス波形選択回路40Bに出力する。なお、パルス波形選択回路32Bは、パルス周期信号を遅延させて出力する以外、図2のパルス波形選択回路32と同様のものである。
パルス波形選択回路40Bは、パルス周期信号が位相差を設けて入力されるため、その位相差分、電流制御設定信号を遅延させて誤差増幅器34bに出力する。なお、パルス波形選択回路40Bは、電流制御設定信号を遅延させて出力する以外、図2のパルス波形選択回路40と同様のものである。
なお、波形制御部1Bは、遅延時間設定回路41及びパルス波形選択回路32B以外の各構成が、図2の波形制御部1と同様の構成であるため、その説明を省略する。また、波形制御部1Bは、第2溶接ワイヤの電流制御の動作が、図4と同様の動作となるため、その説明を省略する。
以上のように、第2実施形態に係る波形制御部1Bは、パルス遅延するタンデムパルスアーク溶接において、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値とを制御することで、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値の増減幅を広くでき、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値を最適にできる。また、波形制御部1Bは、第2溶接ワイヤ19bを第1溶接ワイヤ19aに対して遅延するので、第2溶接ワイヤ19bのアークと第1溶接ワイヤ19aのアークとが互いに引き寄せられる事が少なくなるため、溶接品質がより良好になる。
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値及び第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値の両方を制御する例を説明したが、本発明に係る波形制御部は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電流値又は第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電流値の何れか一方のみを制御することもできる。
(第3実施形態:電圧の制御、同期処理)
[波形制御部の構成]
図6を参照して、第3実施形態に係る波形制御部の構成について、第1実施形態と異なる点を主に説明する。波形制御部1Cは、第2溶接ワイヤ19bの電流(溶接電流)の代わりに、電圧(溶接電圧)を制御することが、図2の波形制御部1と比べて大きく相違する。
誤差増幅器(電圧増減値算出手段)42は、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値と第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値との差に基づいて、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧増減値と第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧増減値とを算出するものである。ここで、誤差増幅器42は、電圧検出器18bが出力した電圧検出信号と、電圧設定器24bが出力した電圧設定信号との差に基づいて、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧増減値を算出し、このパルスピーク電圧増減値を示すパルスピーク電圧増減値信号を加算器44に出力する。また、誤差増幅器42は、電圧検出器18bが出力した電圧検出信号と、電圧設定器24bが出力した電圧設定信号との差に基づいて、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧増減値を算出し、このパルスベース電圧増減値を示すパルスベース電圧増減値信号を加算器46に出力する。なお、誤差増幅器42が、請求項に記載の電圧増減値算出手段に相当する。
このとき、誤差増幅器42は、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値と第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値との差分に予め設定された定数を乗じた乗算値(式(7)参照)、この乗算値を時間積分した積分値(式(8)参照)、又は、この乗算値とこの積分値とを加算した加算値(式(9)参照)の何れかを、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧増減値として算出しても良い。
ΔVp2=γ(Vf2−V2set) ・・・式(7)
ΔVp2=γ∫(Vf2−V2set)dt ・・・式(8)
ΔVp2=γ(Vf2−V2set)+γ∫(Vf2−V2set)dt・・・式(9)
なお、ΔVp2は第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値であり、Vf2は第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値であり、V2setは第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値であり、γ〜γは定数である。また、tは、アーク長さの制御を開始してからの経過時間を示す。つまり、∫dtが、請求項に記載の時間積分に相当する。なお、定数γ〜γは、例えば、溶接実験を行い、スパッタ発生量やアーク溶接の安定性を考慮して算出される。
また、このとき、誤差増幅器42は、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値と第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値との差分に予め設定された定数を乗じた乗算値(式(10)参照)、この乗算値を時間積分した積分値(式(11)参照)、又は、この乗算値とこの積分値とを加算した加算値(式(12)参照)の何れかを、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧増減値として算出しても良い。
ΔVb2=ε(Vf2−V2set) ・・・式(10)
ΔVb2=ε∫(Vf2−V2set)dt ・・・式(11)
ΔVb2=ε(Vf2−V2set)+ε∫(Vf2−V2set)dt・・・式(12)
なお、ΔVb2は第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値であり、ε〜εは定数である。また、tは、アーク長さの制御を開始してからの経過時間を示す。つまり、∫dtが、請求項に記載の時間積分に相当する。なお、この定数ε〜εは、前記した定数γ〜γと同様に算出でき、定数γ〜γと同一値としても良く、定数γ〜γと異なる値としても良い。
パルスピーク電圧基準値設定回路(パルスピーク電圧基準値設定手段)43は、予め設定された第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧基準値を出力するものである。ここで、パルスピーク電圧基準値設定回路43は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧基準値を示すパルスピーク電圧基準値設定信号を加算器44に出力する。この第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧基準値設定信号は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク期間での溶接電圧の基準値を示す。なお、パルスピーク電圧基準値設定回路43が、請求項に記載のパルスピーク電圧基準値設定手段に相当する。
ここで、パルスピーク電圧基準値は、例えば、溶接実験を行い、スパッタ発生量やアーク溶接の行い易さを考慮して算出される。具体的には、パルスピーク電圧基準値は、第2溶接ワイヤ19bの材質、第2溶接ワイヤ19bの径、シールドガス(例えば、二酸化炭素ガス、アルゴンガス又は二酸化炭素−アルゴンの混合ガス)の種類、第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値、第2溶接ワイヤ19bの送給速度、又は、第1溶接ワイヤ19aのパルス周期に基づいて算出して設定される。
加算器(パルスピーク電圧値算出手段)44は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧増減値と、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧基準値とを加算して第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値を算出するものである。ここで、加算器44は、パルスピーク電圧基準値設定回路43が出力したパルスピーク電圧基準値設定信号と、誤差増幅器42が出力したパルスピーク電圧増減値信号とを加算して、パルスピーク電圧値を示すパルスピーク電圧設定信号をパルス波形選択回路40Cに出力する。なお、加算器44が、請求項に記載のパルスピーク電圧値算出手段に相当する。
パルスベース電圧基準値設定回路(パルスベース電圧基準値設定手段)45は、予め設定された第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧基準値を出力するものである。ここで、パルスベース電圧基準値設定回路45は、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧基準値を示すパルスベース電圧基準値設定信号を加算器46に出力する。このとき、パルスベース電圧基準値は、パルスピーク電圧基準値と同様に算出及び設定される。この第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧基準値設定信号は、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース期間での溶接電圧の基準値を示す。なお、パルスベース電圧基準値設定回路45が、請求項に記載のパルスベース電圧基準値設定手段に相当する。
加算器(パルスベース電圧値算出手段)46は、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧増減値と、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧基準値とを加算して第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値を算出するものである。ここで、加算器46は、パルスベース電圧基準値設定回路45が出力したパルスベース電圧基準値設定信号と、誤差増幅器42が出力したパルスベース電圧増減値信号とを加算して、パルスベース電圧値を示すパルスベース電圧設定信号をパルス波形選択回路40Cに出力する。なお、加算器46が、請求項に記載のパルスベース電圧値算出手段に相当する。
パルス波形選択回路(第2パルス波形選択手段)40Cは、パルス周期信号がパルスピーク期間を示すときは第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値を出力すると共に、パルス周期信号がパルスベース期間を示すときは第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値を出力するものである。ここで、パルス波形選択回路40Cは、このパルス周期信号が第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク期間を示すとき、加算器44が出力したパルスピーク電圧設定信号を、第2溶接ワイヤ19bの電圧制設定信号として出力制御回路35bに出力する。一方、パルス波形選択回路40Cは、このパルス周期信号が第1溶接ワイヤ19aのパルスベース期間を示すとき、加算器46が出力したパルスベース電圧設定信号を、第2溶接ワイヤ19bの電圧制御設定信号として出力制御回路35bに出力する。
出力制御回路35bは、パルス波形選択回路40Cが出力した電圧制御設定信号をインバータ14bに出力するものである。ここで、出力制御回路35bは、電圧制御設定信号をインバータ14bに出力することでインバータ14bに溶接電圧を変動させる、つまり、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧を制御する。このように、出力制御回路35bは、第2溶接ワイヤ19bの電圧値を制御することで、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値を増減させて、第2溶接ワイヤ19bのアーク長さを制御することができる。
なお、波形制御部1Cは、出力制御回路35b、パルス波形選択回路40C、誤差増幅器42、パルスピーク電圧基準値設定回路43、加算器44、パルスベース電圧基準値設定回路45及び加算器46以外の各構成が、図2の波形制御部1と同様の構成であるため、その説明を省略する。
[第2溶接ワイヤの溶接電圧(後行電極)の制御]
以下、図7を参照して、本発明における第2溶接ワイヤの電圧の制御について、詳細に説明する(適宜図2参照)。なお、図7では、パルス周期信号をATfで示し、パルスピーク期間をTpで示し、第パルスベース期間をTbで示し、第1溶接ワイヤ19aのパルスピーク電圧基準値をVp1refで示し、第1溶接ワイヤ19aのパルスベース電圧基準値をVb1refで示し、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧基準値をVp2refで示し、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧基準値をVb2refで示す。また、図7(b)では、パルスピーク電圧増減値ΔVp2及びパルスベース電圧増減値ΔVb2の分だけ増加させた部分をハッチングで図示した。
図7に示すように、波形制御部1Cは、第1溶接ワイヤ19aに対して第2溶接ワイヤ19bをパルス周期信号ATfで同期、つまり、第1溶接ワイヤ19aと第2溶接ワイヤ19bとのパルスピーク期間Tpが一致し、第1溶接ワイヤ19aと第2溶接ワイヤ19bとのパルスベース期間Tbが一致するような制御を行う。
波形制御部1Cは、例えば、溶接品質を維持する等の理由により、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値をより高くしたい場合がある。しかし、従来技術のように、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値Vp2refを高くするだけでは、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値が低く、適切な溶接電圧が得られないことがある。また、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値Vp2refには一定の上限があり、このパルスピーク電圧値Vp2refを無制限に高くすることもできない。そこで、波形制御部1Cは、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値Vb2refをパルスベース電圧増減値ΔVb2の分だけ増加させ、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値をより高くする。これによって、波形制御部1Cは、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧を適切に得ることができる。
なお、波形制御部1は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値Vp2refをパルスピーク電圧増減値ΔVp2の分だけ減少させると共に、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値Vb2refをパルスベース電圧増減値ΔVb2の分だけ減少させて、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値をより低くすることもできる。
[波形制御部の動作]
以下、図8を参照し、波形制御部の動作について詳細に説明する(適宜図6参照)。図8は、図6の波形制御部による第2溶接ワイヤの電圧制御の動作を示すフローチャートである。なお、図8では、第2溶接ワイヤの電圧制御に関連しない動作は、省略した。
波形制御部1Cは、電圧設定器24bによって、第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値(V2set)を誤差増幅器42に出力する(ステップS11)。また、波形制御部1Cは、パルスピーク電圧基準値設定回路43によって、第2溶接ワイヤ19bパルスピーク電圧基準値(Vp2ref)を出力し、パルスベース電圧基準値設定回路45によって、第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧基準値(Vb2ref)を出力する(ステップS12)。
ステップS12の処理に続いて、波形制御部1Cは、誤差増幅器42によって、第2溶接ワイヤ19bの電圧検出値(Vf2)と第2溶接ワイヤ19bの電圧目標値(V2set)との差に基づいて、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧増減値(ΔVp2)と第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧増減値(ΔVb2)とを算出する(ステップS13)。
ステップS13の処理に続いて、波形制御部1Cは、パルス波形選択回路40Cによって、パルス周期信号がパルスピーク期間を示すときは第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値(Vp2ref+ΔVp2)を出力し、このパルス周期信号がパルスベース期間を示すときは第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値(Vb2ref+ΔVb2)を出力する(ステップS14)。
以上のように、第3実施形態に係る波形制御部1は、パルス同期するタンデムパルスアーク溶接において、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値とを制御することで、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値の増減幅を広くでき、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値を最適化できるため、溶接品質が良好になる。
(第4実施形態:電圧の制御、遅延処理)
[波形制御部の構成]
図9を参照して、第4実施形態に係る波形制御部の構成について、第3実施形態と異なる点を主に説明する。波形制御部1Dは、第1溶接ワイヤ19aのパルス周期と第2溶接ワイヤ19bのパルス周期との間に予め設定した位相差を設けることが、図6の波形制御部1Cと比べて大きく相違する。このため、図9に示すように、波形制御部1Dは、図6の波形制御部1Cに、前記した遅延時間設定回路41を付加した構成となる。
パルス波形選択回路32Dは、図5のパルス波形選択回路32Bと同様のものである。
パルス波形選択回路40Dは、パルス周期信号が位相差を設けて入力されるため、その位相差分、電圧制御設定信号を遅延させて出力制御回路35bに出力する。なお、パルス波形選択回路40Dは、電圧制御設定信号を遅延させて出力する以外、図6のパルス波形選択回路40Cと同様のものである。
なお、波形制御部1Dは、遅延時間設定回路41及びパルス波形選択回路32B以外の各構成が、図6の波形制御部1Cと同様の構成であるため、その説明を省略する。また、波形制御部1Dは、第2溶接ワイヤの電圧制御の動作が、図8と同様の動作となるため、その説明を省略する。
以上のように、第4実施形態に係る波形制御部1Dは、パルス遅延するタンデムパルスアーク溶接において、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値とを制御することで、第2溶接ワイヤ19bの溶接電圧平均値の増減幅を広くでき、良好な溶接品質を得ることができる。
なお、第3実施形態及び第4実施形態では、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値及び第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値の両方を制御する例を説明したが、本発明に係る波形制御部は、第2溶接ワイヤ19bのパルスピーク電圧値又は第2溶接ワイヤ19bのパルスベース電圧値の何れか一方のみを制御することもできる。
1,1a,1B,1C,1D 波形制御部
2a,2b パワー回路部
3a,3b タンデムパルスアーク溶接制御装置
11a,11b 三相交流電源
12a,12b 整流器
13a,13b 平滑コンデンサ
14a,14b インバータ
15a,15b トランス
16a,16b 整流器
17a,17b リアクトル
18a 電圧検出器
18b 電圧検出器(電圧検出手段)
19a 第1溶接ワイヤ
19b 第2溶接ワイヤ
20a,20b ワイヤ送給速度設定器
21a,21b ワイヤ送給モータ制御回路
22,22a,22b ワイヤ送給モータ
22,23a,23b ワイヤ送給ローラ
24a 電圧設定器
24b 電圧設定器(電圧目標値設定手段)
25a 誤差増幅器
25b,42 誤差増幅器(電流増減値算出手段)
26 周波数設定器
27 加算器
28 パルスピーク期間設定回路
29 パルスベース期間設定回路
30 パルスピーク電流設定回路
31 パルスベース電流設定回路
32,32B,32D パルス波形選択回路(第1パルス波形選択手段)
33a,33b 電流検出器
34a,34b 誤差増幅器
35a 出力制御回路
35b 出力制御回路(出力制御手段)
36 パルスピーク電流基準値設定回路(パルスピーク電流基準値設定手段)
37 加算器(パルスピーク電圧値算出手段)
38 パルスベース電流基準値設定回路(パルスベース電流基準値設定手段)
39 加算器(パルスベース電圧値算出手段)
40,40B,40C,40D パルス波形選択回路(第2パルス波形選択手段)
43 パルスピーク電圧基準値設定回路(パルスピーク電圧基準値設定手段)
44 加算器(パルスピーク電圧値算出手段)
45 パルスベース電圧基準値設定回路(パルスベース電圧基準値設定手段)
46 加算器(パルスベース電圧値算出手段)
100 タンデムパルスアーク溶接システム
C ロボットコントローラ
L,T 溶接電源
R 溶接ロボット

Claims (11)

  1. ※パルス同期、電流の制御、第1実施形態に対応(図2)
    第1溶接ワイヤと当該第1溶接ワイヤに絶縁された第2溶接ワイヤとのパルス周期を同期させるタンデムパルスアーク溶接制御装置において、
    前記第2溶接ワイヤの電圧を検出し、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値として出力する電圧検出手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤの電圧目標値を出力する電圧目標値設定手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値を出力するパルスピーク電流基準値設定手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値を出力するパルスベース電流基準値設定手段と、
    前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差に基づいて、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値とを算出する電流増減値算出手段と、
    前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を算出するパルスピーク電流値算出手段と、
    前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を算出するパルスベース電流値算出手段と、
    前記第1溶接ワイヤがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すパルス周期信号が入力され、当該パルス周期信号が前記パルスピーク期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を出力すると共に、当該パルス周期信号が前記パルスベース期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を出力する第2パルス波形選択手段と、
    前記第2パルス波形選択手段が出力する第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流値とに基づいて、前記第2溶接ワイヤの電流値を制御する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とするタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  2. 第1溶接ワイヤのパルス周期と第2溶接ワイヤのパルス周期との間に予め設定した位相差を設けるタンデムパルスアーク溶接制御装置において、
    前記第2溶接ワイヤの電圧を検出し、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値として出力する電圧検出手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤの電圧目標値を出力する電圧目標値設定手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値を出力するパルスピーク電流基準値設定手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値を出力するパルスベース電流基準値設定手段と、
    前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差に基づいて、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値とを算出する電流増減値算出手段と、
    前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を算出するパルスピーク電流値算出手段と、
    前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を算出するパルスベース電流値算出手段と、
    前記第1溶接ワイヤがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すパルス周期信号が前記位相差をもって入力され、当該パルス周期信号が前記パルスピーク期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値を出力すると共に、当該パルス周期信号が前記パルスベース期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流値を出力する第2パルス波形選択手段と、
    前記第2パルス波形選択手段が出力する第2溶接ワイヤのパルスピーク電流値と第2溶接ワイヤのパルスベース電流値とに基づいて、前記第2溶接ワイヤの電流値を制御する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とするタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  3. 前記電流増減値算出手段は、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差分に予め設定された定数を乗じた乗算値、当該乗算値を時間積分した積分値、又は、前記乗算値と前記積分値とを加算した加算値の何れかを、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電流増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電流増減値として算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  4. 前記パルスピーク電流基準値設定手段は、前記第2溶接ワイヤの材質、前記第2溶接ワイヤの径、シールドガスの種類、前記第2溶接ワイヤの電圧目標値、前記第2溶接ワイヤの送給速度、又は、前記第1溶接ワイヤのパルス周期の何れかに基づいて予め設定された前記パルスピーク電流基準値を出力し、
    前記パルスベース電流基準値設定手段は、前記第2溶接ワイヤの材質、前記第2溶接ワイヤの径、前記シールドガスの種類、前記第2溶接ワイヤの電圧目標値、前記第2溶接ワイヤの送給速度、又は、前記第1溶接ワイヤのパルス周期の何れかに基づいて予め設定された前記パルスベース電流基準値を出力することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  5. 前記出力制御手段は、前記第2溶接ワイヤのピーク電流値とベース電流値とを制御することで、前記第2溶接ワイヤの溶接電圧値を増減させて、前記第2溶接ワイヤのアーク長さを制御することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  6. 第1溶接ワイヤと当該第1溶接ワイヤに絶縁された第2溶接ワイヤとのパルス周期を同期させるタンデムパルスアーク溶接制御装置において、
    前記第2溶接ワイヤの電圧を検出し、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値として出力する電圧検出手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤの電圧目標値を出力する電圧目標値設定手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値を出力するパルスピーク電圧基準値設定手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値を出力するパルスベース電圧基準値設定手段と、
    前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差に基づいて、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値とを算出する電圧増減値算出手段と、
    前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を算出するパルスピーク電圧値算出手段と、
    前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を算出するパルスベース電圧値算出手段と、
    前記第1溶接ワイヤがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すパルス周期信号が入力され、当該パルス周期信号が前記パルスピーク期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を出力すると共に、当該パルス周期信号が前記パルスベース期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を出力する第2パルス波形選択手段と、
    前記第2パルス波形選択手段が出力する第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値とに基づいて、前記第2溶接ワイヤの電圧値を制御する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とするタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  7. 第1溶接ワイヤのパルス周期と第2溶接ワイヤのパルス周期との間に予め設定した位相差を設けるタンデムパルスアーク溶接制御装置において、
    前記第2溶接ワイヤの電圧を検出し、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値として出力する電圧検出手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤの電圧目標値を出力する電圧目標値設定手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値を出力するパルスピーク電圧基準値設定手段と、
    予め設定された前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値を出力するパルスベース電圧基準値設定手段と、
    前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差に基づいて、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値とを算出する電圧増減値算出手段と、
    前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を算出するパルスピーク電圧値算出手段と、
    前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値と、前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧基準値とを加算して前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を算出するパルスベース電圧値算出手段と、
    前記第1溶接ワイヤがパルスピーク期間又はパルスベース期間であるかを示すパルス周期信号が前記位相差をもって入力され、当該パルス周期信号が前記パルスピーク期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値を出力すると共に、当該パルス周期信号が前記パルスベース期間を示すときは前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値を出力する第2パルス波形選択手段と、
    前記第2パルス波形選択手段が出力する第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧値と第2溶接ワイヤのパルスベース電圧値とに基づいて、前記第2溶接ワイヤの電圧値を制御する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とするタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  8. 前記電圧増減値算出手段は、前記第2溶接ワイヤの電圧検出値と前記第2溶接ワイヤの電圧目標値との差分に予め設定された定数を乗じた乗算値、当該乗算値を時間積分した積分値、又は、前記乗算値と前記積分値とを加算した加算値の何れかを、前記第2溶接ワイヤのパルスピーク電圧増減値と前記第2溶接ワイヤのパルスベース電圧増減値として算出することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  9. 前記パルスピーク電圧基準値設定手段は、前記第2溶接ワイヤの材質、前記第2溶接ワイヤの径、シールドガスの種類、前記第2溶接ワイヤの電圧目標値、前記第2溶接ワイヤの送給速度、又は、前記第1溶接ワイヤのパルス周期の何れかに基づいて予め設定された前記パルスピーク電圧基準値を出力し、
    前記パルスベース電圧基準値設定手段は、前記第2溶接ワイヤの材質、前記第2溶接ワイヤの径、前記シールドガスの種類、前記第2溶接ワイヤの電圧目標値、前記第2溶接ワイヤの送給速度、又は、前記第1溶接ワイヤのパルス周期の何れかに基づいて予め設定された前記パルスベース電圧基準値を出力することを特徴とする請求項6から請求項8の何れか一項に記載のタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  10. 前記出力制御手段は、前記第2溶接ワイヤのピーク電圧値とベース電圧値とを制御することで、前記第2溶接ワイヤの溶接電圧値を増減させて、前記第2溶接ワイヤのアーク長さを制御することを特徴とする請求項6から請求項9の何れか一項に記載のタンデムパルスアーク溶接制御装置。
  11. 第1溶接ワイヤと当該第1溶接ワイヤに絶縁された第2溶接ワイヤとを備える溶接ロボットと、
    前記溶接ロボットの制御を行う溶接ロボットコントローラと、
    前記第1溶接ワイヤと前記第2溶接ワイヤとに溶接電圧を供給する溶接電源と、
    前記溶接電源が出力した前記第2溶接ワイヤの前記溶接電圧を制御する、請求項1から請求項10の何れか一項に記載のタンデムパルスアーク溶接制御装置と、
    を備えるタンデムパルスアーク溶接システム。
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