JP2002263838A - 多電極パルスアーク溶接制御方法及び溶接装置 - Google Patents

多電極パルスアーク溶接制御方法及び溶接装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】多電極パルスアーク溶接制御方法に関するもの
である。 【解決手段】第1の溶接ワイヤには予め設定した第1の
ピーク電流の通電と予め設定した第1のベース電流の通
電とを1周期とする通電を繰り返すと共に、第2の溶接
ワイヤには予め設定した第2のピーク電圧の印加による
第2のピーク電流の通電と第2のベース電圧の印加によ
る第2のベース電流の通電とを1周期とする通電を繰り
返す多電極パルスアーク溶接制御方法において、第2の
溶接ワイヤに、第1回目の第1のピーク電流の通電期間
は第2のピーク電圧を印加して第2のピーク電流を通電
し、第1のベース電流の通電期間は第2のベース電圧を
印加して第2のベース電流を通電し、第1ワイヤ溶接電
流のパルス周波数を変化させて第1ワイヤ溶接電流の平
均値を増減させることによって第1の溶接ワイヤのアー
ク長を制御し、第2ワイヤ溶接電流の第2のピーク電流
の値を変化させて第2ワイヤ溶接電流の平均値を増減さ
せることによって第2の溶接ワイヤのアーク長を制御す
る多電極パルスアーク溶接制御方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの溶接トーチ
から互いに電気的に絶縁された2本の溶接ワイヤと被溶
接物との間に2つのアークを発生させて溶接する多電極
パルスアーク溶接方法において、2つのアークの相互間
に作用する力によるアークが相互干渉するためにアーク
発生状態が不安定になることを抑制する多電極パルスア
ーク溶接制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多電極パルスアーク溶接方法では、1つ
の溶接トーチに設けた電気的に絶縁した2つのコンタク
トチップを通して2本の溶接ワイヤを送給して、それら
の溶接ワイヤと被溶接物との間に2つのパルスアークを
発生させて溶接を行う。この溶接方法は、2本の溶接ワ
イヤが同時に溶融するので高溶着量を得ることができる
ので、薄板の溶接では4[m/分]を超える高速溶接を
行うことができ、また、厚板の多層溶接では層数を減ら
して溶接を行うことができ、溶接作業の高効率化を図る
ことができる。かつ、本溶接方法はパルスアーク溶接方
法であるので、スパッタの発生が少なく、美しいビード
外観を得ることができる。この溶接方法は、鉄鋼、ステ
ンレス鋼、アルミニウム合金等の種々の金属に対して使
用することができる。
【0003】[第1の従来技術]この溶接方法として、
例えば、Welding Journalの1999年5月号の31〜
34頁に記載されている「Twin-Wire GMAW:Process
Characteristics andApplications」には、2本のワイ
ヤを用いたGMAW(ガスメタルアーク溶接)において、図
2に示すパルス電流を2本のワイヤにそれぞれ通電し、
この2本のワイヤに通電するそれぞれのパルス電流のピ
ーク期間が重ならないように制御することが提案されて
いる。同図(A)は、第1の溶接ワイヤに通電する第1
ワイヤ溶接電流AIwの時間変化を示しており、同図
(B)は、第2の溶接ワイヤに通電する第2ワイヤ溶接
電流BIwの時間変化を示している。AIp及びBIp
は第1のピーク電流値及び第2のピーク電流値であり、
AIb及びBIbは第1のベース電流値及び第2のベー
ス電流値であり、ATp及びBTpは第1のピーク電流
通電時間及び第2のピーク電流通電時間であり、ATb
及びBTbは第1のベース電流通電時間及び第2のベー
ス電流通電時間である。この場合、第1の溶接ワイヤに
通電される第1ワイヤ溶接電流AIwが第1のベース電
流通電時間ATbでは、第1の溶接ワイヤA1のアーク
の電磁力が第2の溶接ワイヤB1のアークに強い影響を
与えないために、溶融池は安定し、美麗なビードが得ら
れることが示されている。
【0004】しかし、溶接速度を向上させるためには、
ワイヤの送給速度と平均溶接電流値とを増加させて、ワ
イヤの溶融量を増加させなければならない。そこで、平
均溶接電流値を大きくするためにパルス周波数を高くし
て第1ワイヤ溶接電流AIwと第2ワイヤ溶接電流BI
wとのパルス波形が、図3に示すように密になる場合、
次の理由によって大量のスパッタが発生する。図3は、
パルス周波数を高くして第1ワイヤ溶接電流AIwと第
2ワイヤ溶接電流BIwとのパルス波形が密になる場合
を示す図である。同図(A)に示す第1ワイヤ溶接電流
AIwの第1のピーク電流AIpを通電した直後に同図
(B)に示す第2ワイヤ溶接電流BIwの第2のピーク
電流BIpを通電した場合、第1の溶接ワイヤA1の溶
滴離脱は、時刻t2の第1のピーク電流AIpから立ち
下がった第1のベース電流AIbを通電し始める時期に
発生する。この時期は同図(B)に示すように、第2の
ピーク電流BIpが通電し始める時期である。第2のピ
ーク電流BIpの値が第1のベース電流AIbの値より
もかなり大きな値である。したがって、図4に示すよう
に、第1のアークA3に作用する電磁力Fによって第1
のアークA3が第2のアークB3に引き寄せられた状態
になる。図4は、図3に示す時刻t2における溶滴1の
離脱の状態を説明する図である。同図において、第1の
溶接ワイヤA1から溶滴1が離脱するとき、溶滴1は第
2の溶接ワイヤB1の方向に飛び出すために溶融池に落
下しないでスパッタに成る。
【0005】また例えば、ワイヤの直径が1.2[m
m]の軟鋼溶接ワイヤの場合、1パルス1溶滴移行を行
う適切なパルス条件は、一般的にピーク電流値が450
[A]乃至500[A]、ピーク電流通電時間が1.5
[ms]乃至2.0[ms]であって、ピーク電流値が
450[A]よりも小さいときは、溶融エネルギ及びピ
ンチ力が不足するために、数個のパルスで1個の溶滴が
溶接ワイヤ先端から離脱するnパルス1溶滴移行又は短
絡移行になる。また、ピーク電流値が500[A]より
も大きいときは、溶融エネルギ及びピンチ力が過大とな
るために、1個のパルスによって数個の溶滴が溶接ワイ
ヤ先端から離脱する1パルスn溶滴移行となる。これら
の場合、スパッタの発生が増加し、アーク状態も不安定
になる。
【0006】また、本出願の発明者は、溶接学会全国大
会講演概要第66集(2000)の240頁に記載して
いるように、後行ワイヤの平均通電電流値は、第1の溶
接ワイヤA1の平均通電電流値の約40[%]が適正値で
あることを提案した。以下、その理由を説明する。図5
は、2電極アーク溶接制御方法における第2の溶接ワイ
ヤB1の平均通電電流値[A](横軸)と最大溶接速度
[m/min](縦軸)との関係を示す図である。同図
は、被溶接物が軟鋼で、直径が1.2[mm]の軟鋼ワ
イヤを使用してアルゴンが80[%]と炭酸ガスが20
[%]とのシールドガスで、第1の溶接ワイヤA1の平均
通電電流値を300[A]、350[A]及び400
[A]に変化させて溶接したときの第2の溶接ワイヤB
1の平均通電電流値[A](横軸)と最大溶接速度[m
/min](縦軸)との関係を示している。上記の3種
の平均通電電流値のうち、例えば、第1の溶接ワイヤA1
の平均通電電流値が400[A]であって、第2の溶接
ワイヤB1の平均通電電流値が100[A]のときは、
第2の溶接ワイヤB1のアークB3によって形成される
溶接金属の量が不足するために、溶接ビードが全体に亘
り細くなり、アンダカットが発生し、又は溶融池後方に
流れようとする湯流れを第2の溶接ワイヤB1のアーク
B3のアーク力が抑えきれないためにハンピングビード
が発生してしまう。従って、最大溶接速度は2.3[m
/min]に制限される。
【0007】また、第2の溶接ワイヤB1の平均通電電
流値を200[A]に増加させると、第2の溶接ワイヤ
B1の平均通電電流値が過大になるために、第2の溶接
ワイヤB1のアークB3による溶融池の掘り下げが大き
くなり、溶融金属の流れが乱れて両アーク間に大きな湯
溜まりが形成され、この不安定な湯溜まりが溶接ビード
形状を悪化させる。従って、最大溶接速度は3.3[m
/min]に制限される。さらに、第2の溶接ワイヤB
1の平均通電電流値を250[A]まで増加させると、
第2の溶接ワイヤB1のアーク力がさらに過大になり、
アンダカット又はハンピングビードが発生する傾向が増
加する。従って、正常な溶接ビードを形成させことがで
きる最大溶接速度は2.2[m/min]に低下してし
まう。
【0008】これに対して、第2の溶接ワイヤB1の平
均通電電流値が約150[A]のときは、第2の溶接ワ
イヤB1のアーク力が第1の溶接ワイヤA1のアーク力に
よって後方に流れる溶融金属の流れを緩和し、溶接ビー
ドの表面高さを均一にするように作用するので、4.0
[m/min]の高速溶接の場合においても、溶接ビー
ド形状が良好である。
【0009】また同図において、第1の溶接ワイヤA1の
平均通電電流値が350[A]のときは、第2の溶接ワ
イヤB1の平均通電電流値が約130[A]のときに、
最大溶接速度は4.2[m/min]となり溶接ビード
形状も良好である。また、第1の溶接ワイヤA1の平均通
電電流値が300[A]のときは、第2の溶接ワイヤB
1の平均通電電流値が約120[A]のときに、最大溶
接速度は3.2[m/min]となり溶接ビード形状が
良好である。このように、本出願人が提案した技術で
は、第2の溶接ワイヤB1の平均通電電流値と第1の溶
接ワイヤA1の平均通電電流値との比がそれぞれ、150
/400=0.38、130/350=0.37、12
0/300=0.40となるので、第2の溶接ワイヤB
1の平均通電電流値が、第1の溶接ワイヤA1の平均通電
電流値の約40[%]のときに、正常な溶接ビードを最
も高速度で形成することが可能であった。
【0010】そこで、平均溶接電流値を大きくするため
にパルス周波数を高くした図3の波形において、1パル
ス1溶滴移行を行う適切なパルス条件を満たすと同時に
第2ワイヤ溶接電流BIwの平均値を第1ワイヤ溶接電
流AIwの平均値の約40[%]に設定しようとした場
合、次の問題が有る。例えば、ワイヤの直径が1.2
[mm]の軟鋼溶接ワイヤの場合、第1のピーク電流値
AIpが500[A]、第1のピーク電流通電時間AT
pが2[ms]、第2のピーク電流値BIpが450
[A]、第2のピーク電流通電時間BTpが1.5[m
s]程度にしかならないために、第1の溶接ワイヤA1
と第2の溶接ワイヤB1との平均電流値が略同じ値にな
り、高速溶接に適した第2ワイヤ溶接電流BIwの平均
値を第1ワイヤ溶接電流AIwの平均値の約40[%]
にするという条件を満たすことができない。
【0011】また、第1の溶接ワイヤA1と第2の溶接
ワイヤB1との平均電流値が略同じ値になるために、1
ワイヤ当りの平均電流値を最大で(ピーク電流値+ベー
ス電流値)/2までしか大きくできないために、高速溶
接に必要な大電流化を図ることが困難である。
【0012】上記の問題点を解決するために、本出願人
と同一出願人によって平成12年7月28日に特許出願
(特願2000−228330)(以下、第2の従来技
術という)がされている。また、高速溶接に適した第2
ワイヤ溶接電流BIwの平均値を第1ワイヤ溶接電流A
Iwの平均値の約40[%]にするという条件を満たす
ために、第2の溶接ワイヤB1に通電する電流のパルス
周波数を第1の溶接ワイヤA1に通電する電流のパルス
周波数の1/n(nは2以上の自然数)にする方法も提
案した。以下、第2の従来技術の多電極パルスアーク溶
接制御方法及び溶接装置について説明する。
【0013】[第2の従来技術]図6は第2の従来技術
の多電極パルスアーク溶接装置の回路構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、この溶接装置は、第1
の溶接電源装置APS、第1のワイヤ送給装置AWF、
第1の送給速度設定回路AWS、第2の溶接電源装置B
PS、第2のワイヤ送給装置BWF、第2の送給速度設
定回路BWS及び溶接トーチ4から構成されている。以
下、同図を参照してこれらの構成装置について説明す
る。
【0014】溶接トーチ4には、相互に電気的に絶縁さ
れた第1のコンタクトチップA41及び第2のコンタク
トチップB41が装着されており、これらのコンタクト
チップA41及びB41を通して第1の溶接ワイヤA1
及び第2の溶接ワイヤB1が送給及び給電されて、被溶
接物2との間に第1のアークA3及び第2のアークB3
が発生する。
【0015】第1の溶接電源装置APSは、一点鎖線で
囲んだ範囲内の各回路ブロックから構成されており、以
下、これらの回路ブロックについて説明する。出力制御
回路INVは、商用電源を入力として出力制御し、アー
ク負荷に適した出力を供給する。一般的に、この出力制
御回路INVとしては、インバータ制御回路、チョッパ
制御回路、サイリスタ位相制御回路等が慣用されてい
る。例えば、上記のインバータ制御回路は以下の回路か
ら形成されている。すなわち、商用電源を整流する1次
側整流回路と、整流されたリップルのある電圧を平滑す
る平滑回路と、平滑された直流電圧を高周波交流に変換
するインバータ回路と、高周波交流をアーク負荷に適し
た電圧に降圧する高周波変圧器と、降圧された交流を再
び整流する2次側整流回路と、整流されたリップルのあ
る直流を平滑する直流リアクトルとから形成されてお
り、後述する電流誤差増幅信号Eiに従って上記のイン
バータ回路を形成する複数組のパワートランジスタが制
御されて出力制御が行われる。
【0016】電圧検出回路VDは、第1の溶接電圧AV
wを検出して平均化した電圧検出信号Vdを出力する。
電圧設定回路VSは、電源装置の外部に設けられてお
り、電圧設定信号Vsを出力する。電圧誤差増幅回路E
Vは、フィードバック信号である上記の電圧検出信号V
dと、目標値である上記の電圧設定信号Vsとの誤差を
増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。V/F変
換回路VFは、上記の電圧誤差増幅信号Evを入力とし
てV/F変換を行い、V/F変換信号Vfを出力する。
ピーク電流通電時間設定回路TPは、予め設定したピー
ク電流通電時間設定信号Tpを出力する。モノマルチバ
イブレータMMは、上記のV/F変換信号VfがLow
レベルからHighレベルに変化することをトリガとし
て、上記のピーク電流通電時間設定信号Tpによって設
定した時間Highレベルとなる図2で前述した第1の
パルス周期信号ATfを出力する。
【0017】点線で囲んだ変調回路MCは、上記の電圧
誤差増幅回路EV、V/F変換回路VF、ピーク電流通
電時間設定回路TP及びモノマルチバイブレータMMか
ら形成される。この変調回路MCは、上記の電圧検出信
号Vdと上記の電圧設定信号Vsとを入力として、それ
らの信号間の誤差によるパルス周波数変調制御によって
上記の第1のパルス周期信号ATfを出力する。
【0018】第1のピーク電流設定回路AIPは、予め
設定した第1のピーク電流設定信号AIpを出力する。
第1のベース電流設定回路AIBは、予め設定した第1
のベース電流設定信号AIbを出力する。第1の切換回
路ASWは、上記の第1のパルス周期信号ATfがHi
ghレベルのときはa側に接続されて上記の第1のピー
ク電流設定信号AIpを第1の電流制御設定信号AIsc
として出力し、上記の第1のパルス周期信号ATfがL
owレベルのときはb側に接続されて上記の第1のベー
ス電流設定信号AIbを第1の電流制御設定信号AIsc
として出力する。電流検出回路IDは、第1ワイヤ溶接
電流AIwを検出して、電流検出信号Idを出力する。
電流誤差増幅回路EIは、フィードバック信号である上
記の電流検出信号Idと、目標値である上記の第1の電
流制御設定信号AIscとの誤差を増幅して、電流誤差増
幅信号Eiを出力する。この電流誤差増幅信号Eiに従
って上記の出力制御回路INVによって上記の第1ワイ
ヤ溶接電流の制御が行われて、第1の溶接電圧AVwが
印加する。
【0019】第1の送給速度設定回路AWSは、電源装
置の外部に設けられており、第1の送給速度設定信号A
Wsを出力する。送給制御回路WCは、上記の第1の送
給速度設定信号AWsを入力として、送給制御信号Wc
を出力する。第1のワイヤ送給装置AWFは、上記の送
給制御信号Wcに従って第1の溶接ワイヤA1の送給を
制御する。
【0020】次に、第2の溶接電源装置BPSを構成す
る各回路ブロックについて説明する。倍率設定回路NS
は、1以上の整数である倍率設定信号nを出力する。周
期変換回路TCは、第1の溶接電源装置APSから出力
された上記の第1のパルス周期信号ATf及び上記の倍
率設定信号nを入力として、第1のパルス周期信号AT
fと同期し、かつ、その信号のn倍の周期を有する信号
に変換して、第2のパルス周期信号BTfを出力する。
【0021】第2の切換回路BSWは、上記の第2のパ
ルス周期信号BTfがHighレベルのときはa側に接
続されて第2のピーク電流設定信号BIpを第2の電流
制御設定信号BIscとして出力し、上記の第2のパルス
周期信号BTfがLowレベルのときはb側に接続され
て上記の第2のベース電流設定信号BIbを第2の電流
制御設定信号BIscとして出力する。電流誤差増幅回路
EIは、フィードバック信号である電流検出信号Id
と、目標値である上記の第2の電流制御設定信号BIsc
との誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力す
る。この電流誤差増幅信号Eiに従って出力制御回路I
NVによって上記の第2ワイヤ溶接電流の制御が行われ
て、第2の溶接電圧BVwが印加する。
【0022】その他の符号の説明については、上記の第
1の溶接電圧AVw及び第1ワイヤ溶接電流AIwを第
2の溶接電圧BVw及び第2ワイヤ溶接電流BIwに、
第1のピーク電流設定回路AIP及び第1のピーク電流
設定信号AIpを第2のピーク電流設定回路BIP及び
第2のピーク電流設定信号BIpに、第1のベース電流
設定回路AIB及び第1のベース電流設定信号AIbを
第2のベース電流設定回路BIB及び第2のベース電流
設定信号BIbに、第1の切換回路ASW及び第1の電
流制御設定信号AIscを第2の切換回路BSW及び第2
の電流制御設定信号BIscに、第1の送給速度設定回路
AWS及び第1の送給速度設定信号AWsを第2の送給
速度設定回路BWS及び第2の送給速度設定信号BWs
に、第1のワイヤ送給装置AWFを第2のワイヤ送給装
置BWFにそれぞれ読み替えると同様になるので、説明
を省略する。結果的に、上記の第2の溶接電源装置BP
Sによって第2の溶接電圧BVwが印加すると共に、上
記の第2のワイヤ送給装置BWFによって第2の溶接ワ
イヤB1が送給されて、被溶接物2との間に第2のアー
クB3が発生して第2ワイヤ溶接電流BIwが通電す
る。
【0023】また、図6に示した第2の従来技術の多電
極パルスアーク溶接装置において、倍率設定回路NSが
出力する倍率設定信号n=1の場合の溶接電流及び溶接
電圧の波形を図7に示し、倍率設定信号n=2の場合の
溶接電流及び溶接電圧の波形を図8に示す。図7と図8
とを比較すると、倍率設定信号n=2に設定することに
よって、後行ワイヤに通電する平均溶接電流を先行ワイ
ヤに通電する平均溶接電流の約40[%]にすることが
できる。この場合の溶滴移行現象を図9乃至図11を参
照して説明する。図9に示すように、時刻t2乃至t4
の期間は第1の溶接ワイヤA1及び第2の溶接ワイヤB
1に第1のピーク電流AIp及び第2のピーク電流BI
pをそれぞれ通電する。この第1のピーク電流AIp及
び第2のピーク電流BIpを通電する期間は、電流値が
大きいためにアークの硬直性の性質によって図10に示
すように、第1のアークA3及び第2のアークB3は第
1の溶接ワイヤA1及び第2の溶接ワイヤB1の送給方
向に発生する。したがって、一方のアークが他方のアー
クの方向に引っ張られることがなく、安定したアーク長
制御を行うことができる。さらに、第1の溶接ワイヤA
1及び第2の溶接ワイヤB1からの溶滴離脱が図9に示
す時刻t5付近で発生し、アークの磁気的干渉の最も少
ない第1のベース電流AIb及び第2のベース電流BI
bの通電期間に近い時期に溶滴離脱が発生するため、図
11に示すように、溶滴1が溶融池内に落下して、スパ
ッタの発生を著しく減少させることができる。
【0024】また、第2の従来技術の第1の溶接ワイヤ
A1と第2の溶接ワイヤB1とに第1ワイヤ溶接電流A
Iwと第2ワイヤ溶接電流BIwとを同時に通電する溶
接方法において、倍率設定回路NSが出力する倍率設定
信号nが第2の溶接ワイヤB1に通電するパルス電流の
パルス周波数を第1の溶接ワイヤA1に通電するパルス
周波数の1/nにすることによって、高速溶接に適した
第2ワイヤ溶接電流BIwの平均値を第1ワイヤ溶接電
流AIwの平均値の約40[%]にするという条件を満
たすことができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の第2の
従来技術においては、第1の溶接ワイヤA1のアーク長
制御を第1の溶接電圧AVwをフィードバックしてパル
ス周波数変調で行っている。これに対して、第2の溶接
ワイヤB1に通電する第2ワイヤ溶接電流BIwは、単
に第1ワイヤ溶接電流AIwのパルス周波数に同期して
変化しているだけで、第2の溶接電圧BVwをフィード
バックしてないので、第2溶接ワイヤB1のアーク長制
御を行っていない。したがって、溶接中にトーチが振動
したり、被溶接物2の溶接線上に凹凸がある場合、第1
の溶接ワイヤA1のアーク長制御を行うことができる
が、第2の溶接ワイヤB1のアーク長制御を十分に行う
ことができないために、美麗な溶接ビードを形成するこ
とができない。
【0026】
【課題を解決するための手段】
【0027】出願時の請求項1に記載の発明は、図12
に示す第1の実施例であって、第1の溶接ワイヤA1及
び第2の溶接ワイヤB1のピーク電流及びベース電流の
通電期間をそれぞれ一致させて、第1ワイヤ溶接電流A
Iwのパルス周波数を変化させることによって第1の溶
接ワイヤA1のアーク長を制御し、第2ワイヤ溶接電流
BIwの第2のピーク電流BIpの値を変化させること
によって第2の溶接ワイヤB1のアーク長を制御する場
合であり、1つの溶接トーチ4から互いに電気的に絶縁
された第1の溶接ワイヤA1及び第2の溶接ワイヤB1
をそれぞれ予め設定した送給速度で送給し、上記第1の
溶接ワイヤA1には予め設定した第1のピーク電流AI
pの通電と予め設定した第1のベース電流AIbの通電
とを1周期とする通電を繰り返すと共に、上記第2の溶
接ワイヤB1には予め設定した第2のピーク電圧BVp
の印加による第2のピーク電流BIpの通電と第2のベ
ース電圧BVbの印加による第2のベース電流BIbの
通電とを1周期とする通電を繰り返し、上記第1の溶接
ワイヤA1及び上記第2の溶接ワイヤB1と被溶接物2
との間に2つのアークA3及びB3を発生させて溶接す
る多電極パルスアーク溶接制御方法において、上記第2
の溶接ワイヤB1に、上記第1のピーク電流AIpの通
電期間は上記第2のピーク電圧BVpを印加して第2の
ピーク電流BIpを通電し、上記第1のベース電流AI
bの通電期間は上記第2のベース電圧BVbを印加して
第2のベース電流BIbを通電し、第1ワイヤ溶接電流
AIwのパルス周波数を変化させて上記第1ワイヤ溶接
電流AIwの平均値を増減させることによって上記第1
の溶接ワイヤA1のアーク長を制御し、第2ワイヤ溶接
電流BIwの第2のピーク電流BIpの値を変化させて
第2ワイヤ溶接電流BIwの平均値を増減させることに
よって第2の溶接ワイヤB1のアーク長を制御する多電
極パルスアーク溶接制御方法である。
【0028】出願時の請求項2に記載の発明は、図15
に示す実施例2であって、第1の溶接ワイヤA1及び第
2の溶接ワイヤB1のピーク電流及びベース電流の通電
期間をそれぞれ一致させ、第2の溶接ワイヤB1に通電
するパルス電流のパルス周波数を第1の溶接ワイヤA1
に通電するパルス周波数の1/nにして、n=2とした
場合であり、1つの溶接トーチ4から互いに電気的に絶
縁された第1の溶接ワイヤA1及び第2の溶接ワイヤB
1をそれぞれ予め設定した送給速度で送給し、上記第1
の溶接ワイヤA1には予め設定した第1のピーク電流A
Ipの通電と予め設定した第1のベース電流AIbの通
電とを1周期とする通電を繰り返すと共に、上記第2の
溶接ワイヤB1には予め設定した第2のピーク電圧BV
pの印加による第2のピーク電流BIpの通電と第2の
ベース電圧BVbの印加による第2のベース電流BIb
の通電とを1周期とする通電を繰り返し、上記第1の溶
接ワイヤA1及び上記第2の溶接ワイヤB1と被溶接物
2との間に2つのアークA3及びB3を発生させて溶接
する多電極パルスアーク溶接制御方法において、上記第
2の溶接ワイヤB1に、第1回目の上記第1のピーク電
流AIpの通電期間は上記第2のピーク電圧BVpを印
加して第2のピーク電流BIpを通電し、上記第1のベ
ース電流AIbの通電期間は上記第2のベース電圧BV
bを印加して第2のベース電流BIbを通電し、続いて
第2回目の上記第1のピーク電流AIpの通電期間及び
上記第1のベース電流AIbの通電期間は上記第2のベ
ース電圧BVbを印加して第2のベース電流BIbを通
電し、さらに予め設定した2以上の整数である倍率nに
よって上記第2回目と同様の通電を第n回目まで繰り返
し、上記第1回目乃至第n回目の通電を1組として繰り
返して通電し、第1ワイヤ溶接電流AIwのパルス周波
数を変化させて上記第1ワイヤ溶接電流AIwの平均値
を増減させることによって上記第1の溶接ワイヤA1の
アーク長を制御し、第2ワイヤ溶接電流BIwの第2の
ピーク電流BIpの値を変化させて上記第2ワイヤ溶接
電流BIwの平均値を増減させることによって上記第2
の溶接ワイヤB1のアーク長を制御する多電極パルスア
ーク溶接制御方法である。
【0029】出願時の請求項3に記載の発明は、図16
に示す実施例3であって、第1のピーク電流通電期間A
Tpと第2のピーク電流通電期間BTpとのパルスを同
時に終了させる場合であり、1つの溶接トーチ4から互
いに電気的に絶縁された第1の溶接ワイヤA1及び第2
の溶接ワイヤB1をそれぞれ予め設定した送給速度で送
給し、上記第1の溶接ワイヤA1には予め設定した第1
のピーク電流AIpの通電と予め設定した第1のベース
電流AIbの通電とを1周期とする通電を繰り返すと共
に、上記第2の溶接ワイヤB1には予め設定した第2の
ピーク電圧BVpの印加による第2のピーク電流BIp
の通電と第2のベース電圧BVbの印加による第2のベ
ース電流BIbの通電とを1周期とする通電を繰り返
し、上記第1の溶接ワイヤA1及び上記第2の溶接ワイ
ヤB1と被溶接物2との間に2つのアークA3及びB3
を発生させて溶接する多電極パルスアーク溶接制御方法
において、上記第2の溶接ワイヤB1に、上記第1のピ
ーク電流AIpの通電期間の開始時点から予め設定した
遅延時間Todの経過時点までの期間は上記第2のベース
電圧BVbを印加して第2のベース電流BIbを通電
し、上記経過時点から上記第1のピーク電流AIpの通
電期間の終了時点までの期間は上記第2のピーク電圧B
Vpを印加して第2のピーク電流BIpを通電し、上記
第1のベース電流AIbの通電期間は上記第2のベース
電圧BVbを印加して第2のベース電流BIbを通電
し、第1ワイヤ溶接電流AIwのパルス周波数を変化さ
せて上記第1ワイヤ溶接電流AIwの平均値を増減させ
ることによって上記第1の溶接ワイヤA1のアーク長を
制御し、第2ワイヤ溶接電流BIwの第2のピーク電流
BIpの値を変化させて上記第2ワイヤ溶接電流BIw
の平均値を増減させることによって上記第2の溶接ワイ
ヤB1のアーク長を制御する多電極パルスアーク溶接制
御方法である。
【0030】出願時の請求項4に記載の発明は、図17
に示す実施例4であって、第1のピーク電流通電期間A
Tpと第2のピーク電流通電期間BTpとのパルスを同
時に終了させ、第2の溶接ワイヤB1に通電するパルス
電流のパルス周波数を第1の溶接ワイヤA1に通電する
パルス周波数の1/nにし、n=2とした場合であっ
て、1つの溶接トーチ4から互いに電気的に絶縁された
第1の溶接ワイヤA1及び第2の溶接ワイヤB1をそれ
ぞれ予め設定した送給速度で送給し、上記第1の溶接ワ
イヤA1には予め設定した第1のピーク電流AIpの通
電と予め設定した第1のベース電流AIbの通電とを1
周期とする通電を繰り返すと共に、上記第2の溶接ワイ
ヤB1には予め設定した第2のピーク電圧BVpの印加
による第2のピーク電流BIpの通電と第2のベース電
圧BVbの印加による第2のベース電流BIbの通電と
を1周期とする通電を繰り返し、上記第1の溶接ワイヤ
A1及び上記第2の溶接ワイヤB1と被溶接物2との間
に2つのアークA3及びB3を発生させて溶接する多電
極パルスアーク溶接制御方法において、上記第2の溶接
ワイヤB1に、第1回目の上記第1のピーク電流AIp
の通電期間の開始時点から予め設定した遅延時間Todの
経過時点までの期間は予め設定した上記第2のベース電
圧BVbを印加して第2のベース電流BIbを通電し、
上記経過時点から上記第1のピーク電流AIpの通電期
間の終了時点までの期間は上記第2のピーク電圧BVp
を印加して第2のピーク電流BIpを通電し、上記第1
のベース電流AIbの通電期間は上記第2のベース電圧
BVbを印加して第2のベース電流BIbを通電し、続
いて第2回目の上記第1のピーク電流AIpの通電期間
及び上記第1のベース電流AIbの通電期間は上記第2
のベース電圧BVbを印加して第2のベース電流BIb
を通電し、さらに予め設定した2以上の整数である倍率
nによって上記第2回目と同様の通電を第n回目まで繰
り返し、上記第1回目乃至第n回目の通電を1組として
繰り返して通電し、第1ワイヤ溶接電流AIwのパルス
周波数を変化させて上記第1ワイヤ溶接電流AIwの平
均値を増減させることによって上記第1の溶接ワイヤA
1のアーク長を制御し、第2ワイヤ溶接電流BIwの第
2のピーク電流BIpの値を変化させて上記第2ワイヤ
溶接電流BIwの平均値を増減させることによって上記
第2の溶接ワイヤB1のアーク長を制御する多電極パル
スアーク溶接制御方法である。
【0031】出願時の請求項5に記載の発明は、図18
に示すように、1つの溶接トーチ4から互いに電気的に
絶縁された第1の溶接ワイヤA1及び第2の溶接ワイヤ
B1をそれぞれ予め設定した送給速度で送給し、上記第
1の溶接ワイヤA1には予め設定した第1のピーク電流
AIpの通電と予め設定した第1のベース電流AIbの
通電とを1周期とする通電を繰り返すと共に、上記第2
の溶接ワイヤB1には予め設定した第2のピーク電圧B
Vpの印加による第2のピーク電流BIpの通電と第2
のベース電圧BVbの印加による第2のベース電流BI
bの通電とを1周期とする通電を繰り返し、上記第1の
溶接ワイヤA1及び上記第2の溶接ワイヤB1と被溶接
物2との間に2つのアークA3及びB3を発生させて溶
接する多電極パルスアーク溶接装置において、上記第1
の溶接ワイヤA1と被溶接物2との間の第1の溶接電圧
AVwを検出して電圧検出信号Vdを出力する電圧検出
回路VDと、電圧設定信号Vsを出力する電圧設定回路
VSと、上記電圧検出信号Vd及び上記電圧設定信号V
sを入力としてそれらの信号間の誤差によるパルス周波
数変調制御によって第1のパルス周期信号ATfを出力
する変調回路MCと、第1のピーク電流設定信号AIp
を出力する第1のピーク電流設定回路AIPと、第1の
ベース電流設定信号AIbを出力する第1のベース電流
設定回路AIBと、上記第1のパルス周期信号ATfと
上記第1のピーク電流設定信号AIpと上記第1のベー
ス電流設定信号AIbとを入力として上記第1のパルス
周期信号ATfによって上記第1のピーク電流設定信号
AIpと上記第1のベース電流設定信号AIbとを切り
換えて第1の電流制御設定信号AIscとして出力する第
1の切換回路ASWとから成り、上記第1の電流制御設
定信号AIscによって上記第1ワイヤ溶接電流AIwを
制御する第1の溶接電源装置APS並びに2以上の整数
である倍率設定信号nを出力する倍率設定回路NSと、
上記第1のパルス周期信号ATfを入力としてその信号
と同期しかつその信号の上記倍率設定信号n倍の周期を
有する信号に変換して第2のパルス周期信号BTfを出
力する周期変換回路TCと、遅延時間設定信号Todを出
力する遅延時間設定回路TODと、上記第2のパルス周
期信号BTfと上記遅延時間設定信号Todとを入力とし
て上記第2のパルス周期信号BTfがLowレベルから
Highレベルに変化した時刻から上記遅延時間設定信
号Todで定まる期間Lowレベルとなる遅延信号Odを
出力する遅延回路ODと、上記第2のパルス周期信号B
Tf及び上記遅延信号Odの論理積(AND)を行い切
換信号Adを出力する論理積回路ANDと、ピーク電圧
設定信号BVpを出力するピーク電圧設定回路BVP
と、ベース電圧設定信号BVbを出力するベース電圧設
定回路BVBと、上記切換信号Adと上記ピーク電圧設
定信号BVpと上記ベース電圧設定信号BVbとを入力
として上記切換信号Adによって上記ピーク電圧設定信
号BVpと上記ベース電圧設定信号BVbとを切り換え
て電圧制御設定信号BVscとして出力する第2の切換回
路BSWとから成り、上記電圧制御設定信号BVscによ
って第2の溶接電圧BVwを制御する第2の溶接電源装
置BPSから構成される多電極パルスアーク溶接装置で
ある。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本出願に係る発明の特徴
を最もよく表す図である。後述する図18と同じなの
で、説明は図18で後述する。発明の実施の形態は、出
願時の請求項5項に記載の多電極パルスアーク溶接装置
であって、1つの溶接トーチ4から互いに電気的に絶縁
された第1の溶接ワイヤA1及び第2の溶接ワイヤB1
をそれぞれ予め設定した送給速度で送給し、上記第1の
溶接ワイヤA1には予め設定した第1のピーク電流AI
pの通電と予め設定した第1のベース電流AIbの通電
とを1周期とする通電を繰り返すと共に、上記第2の溶
接ワイヤB1には予め設定した第2のピーク電圧BVp
の印加による第2のピーク電流BIpの通電と第2のベ
ース電圧BVbの印加による第2のベース電流BIbの
通電とを1周期とする通電を繰り返し、上記第1の溶接
ワイヤA1及び上記第2の溶接ワイヤB1と被溶接物2
との間に2つのアークA3及びB3を発生させて溶接す
る多電極パルスアーク溶接装置において、上記第1の溶
接ワイヤA1と被溶接物2との間の第1の溶接電圧AV
wを検出して電圧検出信号Vdを出力する電圧検出回路
VDと、電圧設定信号Vsを出力する電圧設定回路VS
と、上記電圧検出信号Vd及び上記電圧設定信号Vsを
入力としてそれらの信号間の誤差によるパルス周波数変
調制御によって第1のパルス周期信号ATfを出力する
変調回路MCと、第1のピーク電流設定信号AIpを出
力する第1のピーク電流設定回路AIPと、第1のベー
ス電流設定信号AIbを出力する第1のベース電流設定
回路AIBと、上記第1のパルス周期信号ATfと上記
第1のピーク電流設定信号AIpと上記第1のベース電
流設定信号AIbとを入力として上記第1のパルス周期
信号ATfによって上記第1のピーク電流設定信号AI
pと上記第1のベース電流設定信号AIbとを切り換え
て第1の電流制御設定信号AIscとして出力する第1の
切換回路ASWとから成り、上記第1の電流制御設定信
号AIscによって上記第1ワイヤ溶接電流AIwを制御
する第1の溶接電源装置APS並びに2以上の整数であ
る倍率設定信号nを出力する倍率設定回路NSと、上記
第1のパルス周期信号ATfを入力としてその信号と同
期しかつその信号の上記倍率設定信号n倍の周期を有す
る信号に変換して第2のパルス周期信号BTfを出力す
る周期変換回路TCと、遅延時間設定信号Todを出力す
る遅延時間設定回路TODと、上記第2のパルス周期信
号BTfと上記遅延時間設定信号Todとを入力として上
記第2のパルス周期信号BTfがLowレベルからHi
ghレベルに変化した時刻から上記遅延時間設定信号T
odで定まる期間Lowレベルとなる遅延信号Odを出力
する遅延回路ODと、上記第2のパルス周期信号BTf
及び上記遅延信号Odの論理積(AND)を行い切換信
号Adを出力する論理積回路ANDと、ピーク電圧設定
信号BVpを出力するピーク電圧設定回路BVPと、ベ
ース電圧設定信号BVbを出力するベース電圧設定回路
BVBと、上記切換信号Adと上記ピーク電圧設定信号
BVpと上記ベース電圧設定信号BVbとを入力として
上記切換信号Adによって上記ピーク電圧設定信号BV
pと上記ベース電圧設定信号BVbとを切り換えて電圧
制御設定信号BVscとして出力する第2の切換回路BS
Wとから成り、上記電圧制御設定信号BVscによって第
2の溶接電圧BVwを制御する第2の溶接電源装置BP
Sから構成される多電極パルスアーク溶接装置である。
【0033】
【実施例】[実施例1]図12は、出願時の請求項1の
発明に対応する実施例1の多電極パルスアーク溶接制御
方法の溶接電流を示す図であり、同図(A)は第1ワイ
ヤ溶接電流AIwの時間変化を示しており、同図(B)
は第2ワイヤ溶接電流BIwの時間変化を示している。
また、実施例1の多電極パルスアーク溶接制御方法を実
施するための溶接装置の回路構成を図18に示し、後述
する。図12において、第1の溶接ワイヤA1について
は、第1ワイヤ溶接電流AIwのパルス周波数を変化さ
せて第1ワイヤ溶接電流AIwの平均値を増減させるこ
とによって第1の溶接ワイヤA1のアーク長を制御す
る。また、第2の溶接ワイヤB1については、第2のパ
ルス周期BTf及び第2のピーク電流通電時間BTpを
第1ワイヤ溶接電流AIwの第1のパルス周期ATf及
び第1のピーク電流通電時間ATpとそれぞれ同期さ
せ、第2ワイヤ溶接電流BIwの第2のピーク電流BI
pの値を変化させて第2ワイヤ溶接電流BIwの平均値
を増減させることによって第2の溶接ワイヤB1のアー
ク長を制御する。
【0034】ここで、図13を参照して、図12に示す
第1ワイヤ溶接電流AIwのパルス周波数を変化させて
アーク長を一定に制御することを説明し、次に図14を
参照して、第2ワイヤ溶接電流BIwの第2のピーク電
流BIpの値を変化させてアーク長を一定に制御するこ
とを説明する。
【0035】図13は図12(A)に示す第1ワイヤ溶
接電流AIwのパルス周波数を変化させてアーク長を一
定に制御することを説明する図であって、パルス周波数
変調方式のアーク長制御について、溶接電圧波形図を参
照して説明する。同図において、時刻t1を起点とし
て、第1の電圧設定値AVsに対して実際の電圧波形の
平均値を近づけるために、次のパルスを発生させる時刻
を求める。ここで、第1のピーク電圧AVpと第1のピ
ーク電圧時間ATpと第1のベース電圧AVbと第1の
ベース電圧時間ATbとの関係は次の式(1)となる。
AVs×(ATp+ATb)=AVp×ATp+AVb
×ATb・・・(1)第1のピーク電圧時間ATpと第
1の電圧設定値AVsとは、予め設定されているとす
る。この式(1)から第1のベース電圧時間ATbを求
めると式(2)になる。ATb=ATp×(AVp−A
Vs)/(AVs−AVb)・・・(2)アーク長が長
くなる状態とは、第1のピーク電圧AVp及び第1のベ
ース電圧AVbの値が大きくなることである。この場
合、式(2)の右辺の(AVp−AVs)が大きくな
り、(AVs−AVb)が小さくなる。したがって、第
1のベース電圧時間ATbが大きくなる。第1のベース
電圧時間ATbが大きくなるということは、次のパルス
を発生させる時刻を遅らせることになる。
【0036】次に、上記の関係を基に、図12(A)に
示す第1ワイヤ溶接電流AIwの時間変化を説明する。
時刻t1乃至t2の期間は、第1の溶接ワイヤA1の溶
接ワイヤ送給速度と溶接ワイヤ溶融量とがバランスして
いるとする。そして、時刻t2乃至t3の期間におい
て、例えば被溶接物の加工精度、位置決め精度等によっ
てコンタクトチップと被溶接物との間の距離が変動して
アーク長が短くなると、第1のベース電流通電時間AT
bが時刻t1乃至t2の期間のATb1よりも短いATb2にな
り、時刻t3において、パルスが発生する。次に、時刻
t3乃至t4の期間において、コンタクトチップと被溶
接物との間の距離が変動してアーク長が長くなると、第
1のベース電流通電時間ATbがATb3と長くなり、時刻
t4において、パルスが発生する。そして、時刻t4乃
至t5において、前述した時刻t1乃至t2の期間と同
じパルス周期の第1ワイヤ溶接電流AIw及び第2ワイ
ヤ溶接電流BIwが通電する。
【0037】図14は、図12(B)に示す第2ワイヤ
溶接電流BIwの第2のピーク電流BIpの値を変化さ
せてアーク長を一定に制御することを説明する図であっ
て、第2の溶接ワイヤB1の先端から被溶接物2までの
距離であるアーク長が変化したときの第2のピーク電流
BIp[A](横軸)と第2のピーク電圧BVp[V]
(縦軸)との関係を示す図である。図12に示す時刻t
1乃至t2の期間は、図14に示す第2のピーク電流B
IpとしてBIp2が通電されて第2の溶接ワイヤB1の溶
接ワイヤ送給速度と溶接ワイヤ溶融量とがバランスし、
このときのアーク長LをL2とする。そして、第1の溶
接ワイヤA1と第2の溶接ワイヤB1とは溶接トーチ4
で一体であるので、上述した第1の溶接ワイヤA1と同
様に、図12に示す時刻t2乃至t3の期間において、
コンタクトチップと被溶接物との間の距離が変動してア
ーク長Lが短くなり図14に示すL3になると、第2の
ピーク電流BIpは増加してBIp3となり、図12に示す
時刻t3において通電する第2のピーク電流BIpが大
きくなる。したがって、第2の溶接ワイヤB1の溶融速
度が増加してアーク長LがL2に戻る。次に、図12に
示す時刻t3乃至t4の期間において、コンタクトチッ
プと被溶接物との間の距離が変動してアーク長Lが長く
なり、図14に示すように、アーク長Lが長くなりL1
になると、第2のピーク電流BIpは減少してBIp1とな
り、図12に示す時刻t4において通電する第2のピー
ク電流BIpが小さくなる。したがって、第2の溶接ワ
イヤB1の溶融速度が減少してアーク長がL2に戻る。
そして、図12に示す時刻t4乃至t5において、前述
した時刻t1乃至t2の期間と同じパルス周期の第2溶
接電流BIwが通電する。
【0038】したがって、実施例1においては、 (1)第2の溶接ワイヤB1のアーク長制御を第2の溶
接電圧をフィードバックしてパルスピーク変調方式で行
うことによって、第2の溶接ワイヤB1のアーク長制御
をより安定して行うことができる。 (2)第1のピーク電流通電期間ATpと第2のピーク
電流通電期間BTpとのパルスを同時に終了させること
によって、第1の溶接ワイヤA1と第2の溶接ワイヤB
1との溶滴離脱をアークの磁気的干渉の少ないベース電
流通電期間で行うことができ、スパッタの発生を減少さ
せることができる。
【0039】[実施例2]図15は、出願時の請求項2
の発明に対応する実施例2の多電極パルスアーク溶接制
御方法の溶接電流を示す図であり、同図(A)は第1ワ
イヤ溶接電流AIwの時間変化を示しており、同図
(B)は第2ワイヤ溶接電流BIwの時間変化を示して
いる。また、実施例2の多電極パルスアーク溶接制御方
法を実施するための溶接装置の回路構成を図18に示
し、後述する。同図において、実施例2は上記の実施例
1において、さらに、第2の溶接ワイヤB1に通電する
パルス電流のパルス周波数を第1の溶接ワイヤA1に通
電するパルス周波数の1/nにし、同図はn=2の場合
である。したがって、同図(B)に示す第2ワイヤ溶接
電流BIwの第2のパルス周期BTfは、同図(A)に
示す第1ワイヤ溶接電流AIwの第1のパルス周期AT
fの2倍の周期になる。したがって、高速溶接に適した
第2ワイヤ溶接電流BIwの平均値を第1ワイヤ溶接電
流AIwの平均値の約40[%]にするという条件を満
たすことができ、溶接作業の効率化を図ることができ
る。
【0040】[実施例3]図16は、出願時の請求項3
の発明に対応する実施例3の多電極パルスアーク溶接制
御方法の溶接電流を示す図であり、同図(A)は第1ワ
イヤ溶接電流AIwの時間変化を示しており、同図
(B)は第2ワイヤ溶接電流BIwの時間変化を示して
いる。また、実施例2の多電極パルスアーク溶接制御方
法を実施するための溶接装置の回路構成を図18に示
し、後述する。
【0041】同図において、実施例3は上記の実施例1
において、さらに、第2ワイヤ溶接電流BIwのピーク
電流通電期間BTpを第1ワイヤ溶接電流AIwのピー
ク電流通電期間ATpよりも短くしている。 (1)第2の溶接ワイヤB1のアーク長制御を第2の溶
接電圧をフィードバックしてパルスピーク変調方式で行
うことによって、第2の溶接ワイヤB1のアーク長制御
をより安定して行うことができる。 (2)第1のピーク電流通電期間ATpと第2のピーク
電流通電期間BTpとのパルスを同時に終了させること
によって、第1の溶接ワイヤA1と第2の溶接ワイヤB
1との溶滴離脱をアークの磁気的干渉の少ないベース電
流通電期間で行うことができ、スパッタの発生を減少さ
せることができる。 (3)第2ワイヤ溶接電流BIwのピーク電流通電期間
BTpを第1ワイヤ溶接電流AIwのピーク電流通電期
間ATpと異なる値に設定することができるので、種々
の条件の溶接施工に使用することができる。
【0042】[実施例4]図17は、出願時の請求項4
の発明に対応する実施例4の多電極パルスアーク溶接制
御方法の溶接電流を示す図であり、同図(A)は第1ワ
イヤ溶接電流AIwの時間変化を示しており、同図
(B)は第2ワイヤ溶接電流BIwの時間変化を示して
いる。また、実施例2の多電極パルスアーク溶接制御方
法を実施するための溶接装置の回路構成を図18に示
し、後述する。
【0043】同図において、実施例4は上記の実施例3
において、さらに、第2の溶接ワイヤB1に通電するパ
ルス電流のパルス周波数を第1の溶接ワイヤA1に通電
するパルス周波数の1/nにし、同図はn=2の場合で
ある。したがって、同図(B)に示す第2ワイヤ溶接電
流BIwの第2のパルス周期BTfは、同図(A)に示
す第1ワイヤ溶接電流AIwの第1のパルス周期ATf
の2倍の周期になる。したがって、高速溶接に適した第
2ワイヤ溶接電流BIwの平均値を第1ワイヤ溶接電流
AIwの平均値の約40[%]にするという条件を満た
すことができ、溶接作業の効率化を図ることができる。
【0044】図18は、上記の実施例1乃至実施例4の
多電極パルスアーク溶接制御方法を実施するための溶接
装置の回路構成を示すブロック図である。同図におい
て、前述した図6と同一の回路ブロックには同一の符号
を付しており、それらの説明は省略する。以下、図6と
は異なる回路ブロックである遅延時間設定回路TOD、
遅延回路OD、論理積回路AND、ベース電圧設定回路
BVB、ピーク電圧設定回路BVP及び電圧誤差検出回
路EVについて、同図を参照して説明する。
【0045】遅延時間設定回路TODは、遅延時間設定
信号Todを出力する。遅延回路ODは、第1のパルス周
期信号ATfの周期をn倍した周期を有する第2のパル
ス周期信号BTfがLowレベルからHighレベルに
変化したことをトリガとして、その時点から上記の遅延
時間設定信号Todで定まる期間Lowレベルとなる遅延
信号Odを出力する。論理積回路ANDは、上記の第2
のパルス周期信号BTf及び遅延信号Odの論理積(A
ND)を行い、切換信号Adを出力する。図12に示し
た実施例1は、遅延時間設定信号Todを零とし、倍率設
定信号n=1の場合であり、図15に示した実施例2
は、遅延時間設定信号Todを零とし、倍率設定信号n=
2の場合である。また、図16に示した実施例3は、倍
率設定信号n=1の場合であり、図17に示した実施例
4は、倍率設定信号n=2の場合である。なお、図18
では、倍率設定回路NS及び遅延時間設定回路TOD
は、第2の溶接電源装置内にあるが、これらの回路を電
源装置の外部に設けてもよい。また、これらの倍率設定
信号n及び遅延時間設定信号Todを、溶接ロボット制御
装置からの通信信号によって設定してもよい。
【0046】ピーク電圧設定回路BVPは、予め設定し
たピーク電圧設定信号BVpを出力する。ベース電圧設
定回路BVBは、予め設定したベース電圧設定信号BV
bを出力する。第2の切換回路BSWは、上記の切替信
号AdがHighレベルのときはa側に接続されて上記
の第2のピーク電圧設定信号BVpを第1の電流制御設
定信号BVscとして出力する。また、上記の切替信号A
dがLowレベルのときはb側に接続されて上記の第2
のベース電圧設定信号BVbを第2の電流制御設定信号
BVscとして出力する。電圧誤差増幅回路EVは、フィ
ードバック信号である電圧検出信号Vdと、目標値であ
る上記の第2の電圧制御設定信号BVscとの誤差を増幅
して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。この電圧誤差
増幅信号Evに従って出力制御回路INVによる出力制
御が行われて、第2の溶接電圧BVwが印加する。
【0047】上述した実施例1乃至実施例4を実施する
溶接装置においては、(1)第2の溶接ワイヤB1のア
ーク長制御をパルスピーク変調方式で行うことができ、
(2)第1のピーク電流通電期間ATpと第2のピーク
電流通電期間BTpとのパルスを同時に終了させること
ができ、(3)第2ワイヤ溶接電流BIwのピーク電流
通電期間BTpを第1ワイヤ溶接電流AIwのピーク電
流通電期間ATpと異なる値にすることができ、(4)
第2の溶接ワイヤB1に通電するパルス電流のパルス周
波数を第1の溶接ワイヤA1に通電するパルス周波数の
1/nにすることができるので、下記に詳述する効果を
有する。
【0048】
【発明の効果】本発明の多電極パルスアーク溶接制御方
法及び溶接装置は、以下の効果を有する。 (1)2つのアークの相互干渉によって発生するアーク
形状の変形、アーク長の変動等のアーク発生状態の不安
定を抑制することができ、常に良好な溶接品質を得るこ
とができる。 (2)第2の溶接ワイヤB1のアーク長制御をパルスピ
ーク変調方式で行うことによって、第2の溶接ワイヤB
1のアーク長制御をより安定して行うことができる。 (3)第1のピーク電流通電期間ATpと第2のピーク
電流通電期間BTpとのパルスを同時に終了させること
によって、第1の溶接ワイヤA1と第2の溶接ワイヤB
1との溶滴離脱をアークの磁気的干渉の少ないベース電
流通電期間で行うことができる。 (4)第2のピーク電流BIpの通電期間BTpを第1
のピーク電流の通電期間ATpと異なる期間にすること
によって、種々の条件の溶接施工に使用することができ
る。 (5)第2の溶接ワイヤB1に通電するパルス電流のパ
ルス周波数を第1の溶接ワイヤA1に通電するパルス周
波数の1/nにすることによって、高速溶接に適した第
2ワイヤ溶接電流BIwの平均値を第1ワイヤ溶接電流
AIwの平均値の約40[%]にするという条件を満た
すことができ、溶接作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る発明の特徴を最もよく表す図であ
る。
【図2】従来技術1の2本のワイヤにそれぞれのパルス
電流のピーク期間が重ならないように通電して制御する
ことを説明するためのパルス電流を示す図である。
【図3】従来技術1のパルス周波数を高くして第1ワイ
ヤ溶接電流AIwと第2ワイヤ溶接電流BIwとのパル
ス波形が密になる場合を示す図である。
【図4】図3に示す時刻t2における溶滴1の離脱の状
態を説明する図である。
【図5】被溶接物が軟鋼で、直径が1.2[mm]の軟
鋼ワイヤを使用してアルゴンが80[%]と炭酸ガスが
20[%]とのシールドガスで消耗電極ガスシールドア
ーク溶接制御方法を実施したときの第2の溶接ワイヤB
1の平均通電電流値[A](横軸)と最大溶接速度[m
/min](縦軸)との関係を示す図である。
【図6】第2の従来技術の多電極パルスアーク溶接装置
の回路構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示した第2の従来技術の多電極パルスア
ーク溶接装置において、倍率設定回路NSが出力する倍
率設定信号n=1の場合の溶接電流及び溶接電圧の波形
を示す図である。
【図8】図6に示した第2の従来技術の多電極パルスア
ーク溶接装置において、倍率設定回路NSが出力する倍
率設定信号n=2の場合の溶接電流及び溶接電圧の波形
を示す図である。
【図9】図6に示した第2の従来技術の多電極パルスア
ーク溶接装置において、倍率設定回路NSが出力する倍
率設定信号n=2の場合の詳細な溶接電流の波形を示す
図である。
【図10】図6に示した第2の従来技術の多電極パルス
アーク溶接装置において、倍率設定回路NSが出力する
倍率設定信号n=2の場合のアークの発生状態を示す図
である。
【図11】図6に示した第2の従来技術の多電極パルス
アーク溶接装置において、倍率設定回路NSが出力する
倍率設定信号n=2の場合の溶滴移行を示す図である。
【図12】出願時の請求項1の発明に対応する実施例1
の多電極パルスアーク溶接制御方法の溶接電流及び溶接
電圧を示す図である。
【図13】図12(A)に示す第1ワイヤ溶接電流AI
wのパルス周波数を変化させてアーク長を一定に制御す
ることを説明する図である。
【図14】第2の溶接ワイヤB1のアーク長が変化した
ときの第2ワイヤ溶接電流BIw[A](横軸)と第2
の溶接電圧BVw[V](縦軸)との関係を示す図であ
る。
【図15】出願時の請求項2の発明に対応する実施例2
の多電極パルスアーク溶接制御方法の溶接電流及び溶接
電圧を示す図である。
【図16】出願時の請求項3の発明に対応する実施例3
の多電極パルスアーク溶接制御方法の溶接電流及び溶接
電圧を示す図である。
【図17】出願時の請求項4の発明に対応する実施例4
の多電極パルスアーク溶接制御方法の溶接電流及び溶接
電圧を示す図である。
【図18】実施例1乃至実施例4の多電極パルスアーク
溶接制御方法を実施するための溶接装置の回路構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 溶滴 2 被溶接物 4 溶接トーチ A1 第1の溶接ワイヤ A3 第1のアーク A41 第1のコンタクトチップ Ad 切換信号 AIB 第1のベース電流設定回路 AIb 第1のベース電流、第1のベース電流設定信号 AIP 第1のピーク電流設定回路 AIp 第1のピーク電流、第1のピーク電流設定信号 AIsc 第1の電流制御設定信号 AIw 第1ワイヤ溶接電流 AND 論理積回路 APS 第1の溶接電源装置 ASW 第1の切換回路 ATf 第1のパルス周期、第1のパルス周期信号 ATb 第1のベース電流通電時間(第1のベース電圧
時間) ATp 第1のピーク電流通電時間(第1のピーク電圧
時間) AVb 第1のベース電圧 AVp 第1のピーク電圧 AVw 第1の溶接電圧 AWF 第1のワイヤ送給装置 AWS 第1の送給速度設定回路 AWs 第1の送給速度設定信号 B1 第2の溶接ワイヤ B3 第2のアーク B41 第2のコンタクトチップ BIB 第2のベース電流設定回路 BIb 第2のベース電流、第2のベース電流設定信号 BIP 第2のピーク電流設定回路 BIp 第2のピーク電流、第2のピーク電流設定信号 BIsc 第2の電流制御設定信号 BIw 第2ワイヤ溶接電流 BPS 第2の溶接電源装置 BSW 第2の切換回路 BTf 第2のパルス周期、第2のパルス周期信号 BTp 第2のピーク電流通電時間 BVb 第2のベース電圧 BVp 第2のピーク電圧 BVw 第2の溶接電圧 BWF 第2のワイヤ送給装置 BWS 第2の送給速度設定回路 BWs 第2の送給速度設定信号 EI 電流誤差増幅回路 Ei 電流誤差増幅信号 EV 電圧誤差増幅回路 Ev 電圧誤差増幅信号 F 電磁力 ID 電流検出回路 Id 電流検出信号 INV 出力制御回路 L アーク長 MC 変調回路 MM モノマルチバイブレータ NS 倍率設定回路 n 倍率、倍率設定信号 OD 遅延回路 Od 遅延信号 TC 周期変換回路 TOD 遅延時間設定回路 Tod 遅延時間設定信号 TP ピーク電流通電時間設定回路 Tp ピーク電流通電時間設定信号 VD 電圧検出回路 Vd 電圧検出信号 VF V/F変換回路 Vf V/F変換信号 VS 第1の電圧設定回路 Vs 第1の電圧設定信号 WC 送給制御回路 Wc 送給制御信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月11日(2001.6.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 103:10 B23K 103:10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接ワイヤ及び第2の溶接ワイヤをそれぞれ
    予め設定した送給速度で送給し、前記第1の溶接ワイヤ
    には予め設定した第1のピーク電流の通電と予め設定し
    た第1のベース電流の通電とを1周期とする通電を繰り
    返すと共に、前記第2の溶接ワイヤには予め設定した第
    2のピーク電圧の印加による第2のピーク電流の通電と
    第2のベース電圧の印加による第2のベース電流の通電
    とを1周期とする通電を繰り返し、前記第1の溶接ワイ
    ヤ及び前記第2の溶接ワイヤと被溶接物との間に2つの
    アークを発生させて溶接する多電極パルスアーク溶接制
    御方法において、前記第2の溶接ワイヤに、前記第1の
    ピーク電流の通電期間は前記第2のピーク電圧を印加し
    て前記第2のピーク電流を通電し、前記第1のベース電
    流の通電期間は前記第2のベース電圧を印加して前記第
    2のベース電流を通電し、第1ワイヤ溶接電流のパルス
    周波数を変化させて前記第1ワイヤ溶接電流の平均値を
    増減させることによって前記第1の溶接ワイヤのアーク
    長を制御し、第2ワイヤ溶接電流の前記第2のピーク電
    流の値を変化させて前記第2ワイヤ溶接電流の平均値を
    増減させることによって前記第2の溶接ワイヤのアーク
    長を制御する多電極パルスアーク溶接制御方法。
  2. 【請求項2】接ワイヤ及び第2の溶接ワイヤをそれぞれ
    予め設定した送給速度で送給し、前記第1の溶接ワイヤ
    には予め設定した第1のピーク電流の通電と予め設定し
    た第1のベース電流の通電とを1周期とする通電を繰り
    返すと共に、前記第2の溶接ワイヤには予め設定した第
    2のピーク電圧の印加による第2のピーク電流の通電と
    第2のベース電圧の印加による第2のベース電流の通電
    とを1周期とする通電を繰り返し、前記第1の溶接ワイ
    ヤ及び前記第2の溶接ワイヤと被溶接物との間に2つの
    アークを発生させて溶接する多電極パルスアーク溶接制
    御方法において、前記第2の溶接ワイヤに、第1回目の
    前記第1のピーク電流の通電期間は前記第2のピーク電
    圧を印加して前記第2のピーク電流を通電し、前記第1
    のベース電流の通電期間は前記第2のベース電圧を印加
    して前記第2のベース電流を通電し、続いて第2回目の
    前記第1のピーク電流の通電期間及び前記第1のベース
    電流の通電期間は前記第2のベース電圧を印加して前記
    第2のベース電流を通電し、さらに予め設定した2以上
    の整数である倍率nによって前記第2回目と同様の通電
    を第n回目まで繰り返し、前記第1回目乃至第n回目の
    通電を1組として繰り返して通電し、第1ワイヤ溶接電
    流のパルス周波数を変化させて前記第1ワイヤ溶接電流
    の平均値を増減させることによって前記第1の溶接ワイ
    ヤのアーク長を制御し、第2ワイヤ溶接電流の前記第2
    のピーク電流の値を変化させて前記第2ワイヤ溶接電流
    の平均値を増減させることによって前記第2の溶接ワイ
    ヤのアーク長を制御する多電極パルスアーク溶接制御方
    法。
  3. 【請求項3】接ワイヤ及び第2の溶接ワイヤをそれぞれ
    予め設定した送給速度で送給し、前記第1の溶接ワイヤ
    には予め設定した第1のピーク電流の通電と予め設定し
    た第1のベース電流の通電とを1周期とする通電を繰り
    返すと共に、前記第2の溶接ワイヤには予め設定した第
    2のピーク電圧の印加による第2のピーク電流の通電と
    第2のベース電圧の印加による第2のベース電流の通電
    とを1周期とする通電を繰り返し、前記第1の溶接ワイ
    ヤ及び前記第2の溶接ワイヤと被溶接物2との間に2つ
    のアークを発生させて溶接する多電極パルスアーク溶接
    制御方法において、前記第2の溶接ワイヤに、前記第1
    のピーク電流の通電期間の開始時点から予め設定した遅
    延時間の経過時点までの期間は前記第2のベース電圧を
    印加して前記第2のベース電流を通電し、前記経過時点
    から前記第1のピーク電流の通電期間の終了時点までの
    期間は前記第2のピーク電圧を印加して前記第2のピー
    ク電流を通電し、前記第1のベース電流の通電期間は第
    2のベース電圧を印加して前記第2のベース電流を通電
    し、第1ワイヤ溶接電流のパルス周波数を変化させて前
    記第1ワイヤ溶接電流の平均値を増減させることによっ
    て前記第1の溶接ワイヤのアーク長を制御し、第2ワイ
    ヤ溶接電流の前記第2のピーク電流の値を変化させて前
    記第2ワイヤ溶接電流の平均値を増減させることによっ
    て前記第2の溶接ワイヤのアーク長を制御する多電極パ
    ルスアーク溶接制御方法。
  4. 【請求項4】接ワイヤ及び第2の溶接ワイヤ1をそれぞ
    れ予め設定した送給速度で送給し、前記第1の溶接ワイ
    ヤには予め設定した第1のピーク電流の通電と予め設定
    した第1のベース電流の通電とを1周期とする通電を繰
    り返すと共に、前記第2の溶接ワイヤには予め設定した
    第2のピーク電圧の印加による第2のピーク電流の通電
    と第2のベース電圧の印加による第2のベース電流の通
    電とを1周期とする通電を繰り返し、前記第1の溶接ワ
    イヤ及び前記第2の溶接ワイヤと被溶接物との間に2つ
    のアークを発生させて溶接する多電極パルスアーク溶接
    制御方法において、前記第2の溶接ワイヤに、第1回目
    の前記第1のピーク電流の通電期間の開始時点から予め
    設定した遅延時間の経過時点までの期間は予め設定した
    前記第2のベース電圧を印加して前記第2のベース電流
    を通電し、前記経過時点から前記第1のピーク電流の通
    電期間の終了時点までの期間は前記第2のピーク電圧を
    印加して前記第2のピーク電流を通電し、前記第1のベ
    ース電流の通電期間は前記第2のベース電圧を印加して
    前記第2のベース電流を通電し、続いて第2回目の前記
    第1のピーク電流の通電期間及び前記第1のベース電流
    の通電期間は前記第2のベース電圧を印加して前記第2
    のベース電流を通電し、さらに予め設定した2以上の整
    数である倍率nによって前記第2回目と同様の通電を第
    n回目まで繰り返し、前記第1回目乃至第n回目の通電
    を1組として繰り返して通電し、第1ワイヤ溶接電流の
    パルス周波数を変化させて前記第1ワイヤ溶接電流の平
    均値を増減させることによって前記第1の溶接ワイヤの
    アーク長を制御し、第2ワイヤ溶接電流の前記第2のピ
    ーク電流の値を変化させて前記第2ワイヤ溶接電流の平
    均値を増減させることによって前記第2の溶接ワイヤの
    アーク長を制御する多電極パルスアーク溶接制御方法。
  5. 【請求項5】接ワイヤ及び第2の溶接ワイヤをそれぞれ
    予め設定した送給速度で送給し、前記第1の溶接ワイヤ
    には予め設定した第1のピーク電流の通電と予め設定し
    た第1のベース電流の通電とを1周期とする通電を繰り
    返すと共に、前記第2の溶接ワイヤには予め設定した第
    2のピーク電圧の印加による第2のピーク電流の通電と
    第2のベース電圧の印加による第2のベース電流の通電
    とを1周期とする通電を繰り返し、前記第1の溶接ワイ
    ヤ及び前記第2の溶接ワイヤと被溶接物との間に2つの
    アークを発生させて溶接する多電極パルスアーク溶接装
    置において、前記第1の溶接ワイヤと被溶接物との間の
    第1の溶接電圧を検出して電圧検出信号を出力する電圧
    検出回路と、電圧設定信号を出力する電圧設定回路と、
    前記電圧検出信号及び前記電圧設定信号を入力としてそ
    れらの信号間の誤差によるパルス周波数変調制御によっ
    て第1のパルス周期信号を出力する変調回路と、第1の
    ピーク電流設定信号を出力する第1のピーク電流設定回
    路と、第1のベース電流設定信号を出力する第1のベー
    ス電流設定回路と、前記第1のパルス周期信号と前記第
    1のピーク電流設定信号と前記第1のベース電流設定信
    号とを入力として前記第1のパルス周期信号によって前
    記第1のピーク電流設定信号と前記第1のベース電流設
    定信号とを切り換えて第1の電流制御設定信号として出
    力する第1の切換回路とから成り、前記第1の電流制御
    設定信号によって前記第1ワイヤ溶接電流を制御する第
    1の溶接電源装置並びに2以上の整数である倍率設定信
    号nを出力する倍率設定回路と、前記第1のパルス周期
    信号を入力としてその信号と同期しかつその信号の前記
    倍率設定信号n倍の周期を有する信号に変換して第2の
    パルス周期信号を出力する周期変換回路と、遅延時間設
    定信号を出力する遅延時間設定回路と、前記第2のパル
    ス周期信号と前記遅延時間設定信号とを入力として前記
    第2のパルス周期信号がLowレベルからHighレベ
    ルに変化した時刻から前記遅延時間設定信号で定まる期
    間Lowレベルとなる遅延信号を出力する遅延回路と、
    前記第2のパルス周期信号及び前記遅延信号の論理積
    (AND)を行い切換信号を出力する論理積回路と、ピ
    ーク電圧設定信号を出力するピーク電圧設定回路と、ベ
    ース電圧設定信号を出力するベース電圧設定回路と、前
    記切換信号と前記ピーク電圧設定信号と前記ベース電圧
    設定信号とを入力として前記切換信号によって前記ピー
    ク電圧設定信号と前記ベース電圧設定信号とを切り換え
    て電圧制御設定信号として出力する第2の切換回路とか
    ら成り、前記電圧制御設定信号によって第2の溶接電圧
    を制御する第2の溶接電源装置から構成される多電極パ
    ルスアーク溶接装置。
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