JP2010212935A - 画像読み取り装置、画像読み取り方法、および、画像形成装置 - Google Patents

画像読み取り装置、画像読み取り方法、および、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像データに重畳したノイズ(画像変動成分)を完全に除去し、出力画像に発生するモアレ(縞模様)をなくすこと。
【解決手段】画像読み取り装置2の各部を駆動する駆動信号を生成するために必要なクロック信号を発生する発振器26と、クロック信号を周波数変調するSSCG回路27と、周波数変調されたクロック信号からCCD駆動信号を生成するタイミングジェネレータ28と、CCD駆動信号を用いて、入射光をアナログ画像信号に変換するCCD25と、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE31と、デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を、SSCG回路27で変調されたクロック信号から生成し、デジタル画像信号に加算することにより、デジタル画像信号を補正する補正部32と、を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像レベル変動を抑制する機能を有する画像読み取り装置、画像読み取り方法、および、画像読み取り装置を備えたデジタル複写機、ファクシミリ、デジタル複合機等の画像形成装置に関する。
高画質化、高速化の要求に伴い、各種画像読み取り装置は近年、高画素密度化、高速化の傾向にある。従来のデジタル複写機における光電変換素子で、画像を読み取ってからデジタル画像信号にするまでの信号処理は例えば以下のようにして行われる。
図11は、従来の画像読み取り装置の信号処理回路の一例を示すブロック図である。発振器101からのクロック信号は、SSCG回路102によって周波数変調されたクロック信号となり、PLL回路103で逓倍されて、タイミング生成回路104でCCD駆動信号、信号処理IC駆動信号が生成される。
原稿からの反射光を電気信号に変換する光電変換素子であるCCD105は、タイミング生成回路104からの周波数変調されたクロックにより駆動され、アナログ画像信号をエミッタフォロワ(EF)回路106を介してAFE(信号処理IC)107に出力する。AFE107は、クランプ回路108、サンプルホールド(S/H)回路109、プログラマブルゲインアンプ(PGA)110、および、ADコンバータ(ADC)111から構成されている。
AC結合後のアナログ画像信号は、クランプ回路108でAFE107内部基準電位にクランプされ、サンプルホールド回路109で信号処理IC駆動信号の1つであるサンプルパルスによりサンプリングされてレベル保持されることによって連続的なアナログ画像信号にされ、プログラマブルゲインアンプ110で所定の増幅率に増幅され、ADコンバータ111でデジタルデータに変換される。
一般的に、画素密度が高くなるほど、また、画像の読み取りスピードが速くなるほど、画像を読み取るCCD105や、その後段でCCD105が出力するアナログ画像信号に各種信号処理を施すAFE107を駆動するクロックの周波数が高くなってしまい、それに伴い電磁波の不要輻射が多くなる。
そこで、このような問題を防止するため、クロック信号を生成するために用いる発振器の後段に周波数変調をする部品を設けて(発振器内部に周波数拡散機能を有する場合もある)、周波数のピーク部分の不要輻射強度を軽減している。以後、前記技術をSSCGと記載する。
図12は、従来のSSCG特性を示す特性図である。SSCGとは“Spread Spectrum Clock Generator”の略であり、図12のS1に示すようなスペクトル特性のクロック信号は、SSCG回路102により周波数変調されてクロックを周波数拡散させることによって図12のS2に示すようなスペクトル特性となり、不要輻射強度をS1に比べて小さくすることが可能である。
しかし、前記従来の信号処理回路において、アナログ系のタイミング生成回路104に周波数変調されたクロックを使用すると、CCD105の出力波形のオフセット電圧レベルがクロックの周波数変調に同期して変化することが原因で、同一濃度のレベルを読み取った場合でも画像信号のレベルが1主走査ライン中で周期的に変動し、レベルの高低が発生する問題がある。
図13は、不要輻射対策で周波数変調を行った場合の時間に対する周波数と画像レベルの関係を示す特性図である。従来より、発振精度が50ppm〜100ppmといった高精度の基準クロックから、CCD駆動信号を生成することが一般的であるが、不要輻射対策で周波数変調を行った場合には、図13の下側のグラフに示すように横軸を時間、縦軸を周波数とした場合、時間経過と共に周波数が変化することになる。
すなわち、基準周波数を中心として、±0.5%、±1.0%といった所定の幅で滑らかに周波数が推移するように構成されている。このように推移する場合、規則正しい周波数の変調周期を持っており、図13の下側のグラフに示すように基準周波数に対してクロック周期が短くなる方向(高周波側:+側)へ所定の変調幅分変化した後は、同じ特性カーブに沿ってクロック周期が長くなる方向(低周波側:−側)へ所定の変調幅分変化するといった変調サイクルを繰り返し、基本周波数に戻る。これにより、変調周期の1/2毎に基準周波数と位相があうタイミングが発生することになる。
図13の上側のグラフは、変調周期に対する画像レベル変動を示している。横軸を時間、縦軸を画像レベルとした場合、変調周期に同期して画像レベルが変動する。そして、この変動成分はノイズとなる。図13では、1ライン中での画像レベル変動を示しているが、これを何ラインも繰り返すと、結果としてレベルの高低がスジとして読み取り画像に細かく表れ、人間の目にはモアレ(縞模様)状になって見えてくるという問題がある。図14は、各ラインの画像レベル変動を副走査方向に並べた図である。実際の出力画像では、画像レベルが低い(谷の)部分は画像濃度が濃く(暗く)なり、画像レベルが高い(山の)部分は画像部分が薄く(明るく)なる。従って、各ラインの画像レベルが低い部分を結んだ直線と、画像レベルが高い部分を結んだ直線上にスジが発生する。
この問題に対して、特許文献1においては、PLL回路のループフィルタ回路部より、クロックの周波数変調に同期した電圧信号を取り出し、クロックの周波数変調に同期したノイズが重畳しているCCDからのアナログ出力に、その電圧信号(アナログ)を逆相の状態で印加することによって、ノイズ(画像変動成分)を除去することが提案されている。
しかしながら、特許文献1の方式では、SSCG回路によって発生する微弱(数mV)のクロックの周波数変調に同期した電圧信号をPLL回路から取り出し、CCDのアナログ出力部に伝送する必要があるので、ノイズの影響で波形が歪んでしまい、きれいにノイズを除去できない場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像データに重畳したノイズ(画像変動成分)を完全に除去し、出力画像に発生するモアレ(縞模様)をなくすことができる画像読み取り装置、画像読み取り方法、および、画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像読み取り装置は、画像読み取り装置の各手段を駆動する駆動信号を生成するために必要な基準信号を発生する基準信号発生手段と、前記基準信号を周波数変調する周波数変調手段と、周波数変調された前記基準信号から前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記駆動信号を用いて、入射光をアナログ画像信号に変換する光電変換手段と、前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する変換手段と、前記デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を、前記周波数変調手段で変調された前記基準信号から生成し、前記デジタル画像信号に加算することにより、前記デジタル画像信号を補正する補正手段と、を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる画像読み取り方法は、画像読み取り装置で実行される画像読み取り方法であって、画像読み取り装置の各手段を駆動する駆動信号を生成するために必要な基準信号を発生する基準信号発生ステップと、前記基準信号を周波数変調する周波数変調ステップと、周波数変調された前記基準信号から前記駆動信号を生成する駆動信号生成ステップと、前記駆動信号を用いて、入射光をアナログ画像信号に変換する光電変換ステップと、前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する変換ステップと、前記デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を、前記周波数変調ステップで変調された前記基準信号から生成し、前記デジタル画像信号に加算することにより、前記デジタル画像信号を補正する補正ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明にかかる画像形成装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像読み取り装置を備えたこと、を特徴とする。
本発明によれば、デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を、周波数変調手段で変調された基準信号から生成し、デジタル画像信号に加算することにより、画像データに重畳したノイズを完全に除去することができるので、出力画像に発生するモアレをなくすことができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、画像読み取り装置の構成を示す概略図である。 図3は、センサーボードに備えられた信号処理回路を示すブロック図である。 図4は、SSCG回路の内部構成を示すブロック図である。 図5は、フィルタ回路の内部構成を示す図である。 図6は、ノイズが重畳したデジタル画像データからノイズを除去する方法を説明する図である。 図7は、CCDから出力される画像信号の違いを説明する図である。 図8は、SSCG回路の後段にPLL回路がある場合に、CCDから出力される画像信号に、補正信号を加算した場合の画像信号を表す図である。 図9は、補正部が形成した補正信号により、画像データに重畳するノイズが完全に除去されることを説明する図である。 図10は、第2の実施の形態にかかるセンサーボードに備えられた信号処理回路を示すブロック図である。 図11は、従来の画像読み取り装置の信号処理回路の一例を示すブロック図である。 図12は、従来のSSCG特性を示す特性図である。 図13は、不要輻射対策で周波数変調を行った場合の時間に対する周波数と画像レベルの関係を示す特性図である。 図14は、各ラインの画像レベル変動を副走査方向に並べた図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像読み取り装置、画像読み取り方法、および、画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す断面図である。画像形成装置1は例えば、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、および、ファクシミリ機能等を有するデジタル複合機で、画像読み取り機能として画像読み取り装置2を備えている。画像形成装置1では、操作部(図示せず)のアプリケーション切り替えキーにより、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、および、ファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となっており、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、スキャナ機能の選択時にはスキャナモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
画像形成装置1での画像形成の流れについて複写モードを例にあげ、図1を用いて簡単に説明する。複写モードでは、原稿束が自動原稿送り装置3により、順に画像読み取り装置2に給送され、画像読み取り装置(スキャナ)2により、画像情報が読み取られる。読み取られた画像情報は、画像処理手段(図示せず)を介して書き込みユニット4により光情報に変換される。プリンタユニット5内の感光体ドラム6は、帯電器(図示せず)により一様に帯電された後に書き込みユニット4からの光情報に基づいて露光されて静電潜像が形成される。感光体ドラム6上の静電潜像は現像装置7により現像されてトナー像となる。このトナー像は、搬送ベルト8により給紙カセット9から給送されてくる転写紙に転写され、転写紙に転写されたトナー像は、定着装置10により定着され、排紙トレイ11に排出される。
画像読み取り装置2は、原稿画像を光電変換素子(CCD)で読み取って、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換して処理する。図2は、画像読み取り装置2の構成を示す概略図である。画像読み取り装置2は、コンタクトガラス12、第1キャリッジ13、第2キャリッジ14、レンズユニット15、センサーボード16、信号ケーブル17、画像処理部18、および、白基準板19を備えて構成されている。
コンタクトガラス12は、原稿20を載置する。第1キャリッジ13は、原稿露光用のキセノンランプ21、および、第1反射ミラー22を備え、第2キャリッジ14は、第2反射ミラー23、および、第3反射ミラー24を備えている。第1キャリッジ13および第2キャリッジ14は、走査時にはステッピングモータ(図示せず)によって副走査方向Aに移動する。そして、キセノンランプ21で照射された原稿画像は、第1反射ミラー22、第2反射ミラー23、および、第3反射ミラー24を経由して、レンズユニット15へ送られる。レンズユニット15は、送られてきた原稿画像をCCD(CCDリニアイメージセンサ)25に結像する。
センサーボード(信号処理回路部)16は、CCD25が読み取った原稿画像からアナログ画像信号を生成し、さらに、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。センサーボード16は、CCD25を含む信号処理回路を備えている。
図3は、センサーボード16に備えられた信号処理回路を示すブロック図である。センサーボード16は、発振器26、SSCG回路27、タイミングジェネレータ28、CCD25、エミッタフォロワ(EF)回路29、ACカップリングコンデンサ30、AFE(信号処理IC)31、補正部32、および、ノイズ情報記憶部33を備えて構成されている。
発振器26は、クロック信号(基準信号)を出力し、水晶振動子が用いられる。SSCG回路27は、発振器26が出力したクロック信号を周波数変調(周波数拡散)する。
図4は、SSCG回路27の内部構成を示すブロック図である。SSCG回路27は、基本構成としては、通常のPLL回路と同様に、発振器26からの入力クロック信号を分周し、位相比較器34において比較クロック信号(VCO出力を分周したもの)との位相比較を行い、チャージポンプ(CP)回路35において位相差に対応した電流を出力する。次に、ループフィルタ36で電流を積分して電圧に変換するとともに、ノイズを除去し、VCO回路37においてV−F(電圧−周波数)の変換を行い、帰還がかかる仕組みになっている。
この時、変調プロファイル格納部38には三角波を形成するデジタルデータ(変調プロファイルデータ)が格納されている。このデジタルデータ(変調プロファイルデータ)は、発振器26からの入力クロック信号により順次読み出され、DAコンバータ(DAC)39でアナログレベルに変換後、VCO回路37の入力電圧に印加される。これにより、V−F変換が行われる仕組みになっており、VCO回路37では、変調プロファイルに応じた周波数変化を有したクロック信号が生成され、PLL回路40へ出力される。それと同時に、変調プロファイルデータが補正部32へ出力される。
タイミングジェネレータ28は、PLL回路40、タイミング生成回路41、および、レジスタ部42を集積化したICであり、周波数変調されたクロック信号から、CCD25、AFE31、および、補正部32の各部を駆動する駆動信号の駆動クロックを生成する。
PLL回路40は、周波数変調されたクロック信号をさらに希望の周波数に逓倍する。タイミング生成回路41は、逓倍されたクロック信号を分周して、CCD25を駆動するCCD駆動信号、AFE31を駆動する信号処理IC駆動信号、および、補正部32を駆動する補正部駆動信号の各駆動クロックを生成する。そして、CCD駆動信号はCCD25へ出力され、信号処理IC駆動信号はAFE31へ出力され、補正部駆動信号は補正部32へ出力される。また、各駆動クロックは、PLL回路40内部の逓倍クロック単位でパルス幅および位相が調整可能となっている。
レジスタ部42は、タイミングジェネレータ28の動作設定、および、種々の条件を記憶する。レジスタ部42の設定は、外部のCPUからCPU I/F43を介して、電源立上げ時に行われる。なお、このCPUは、主に画像処理部18に実装されている。
CCD25は、原稿から反射された光を読み取り、電気信号(アナログ画像信号)に変換する光電変換素子である。エミッタフォロワ回路29は、CCD25とACカップリングコンデンサ30の間のインピーダンス整合を行う。ACカップリングコンデンサ30は、CCD25から出力されたアナログ画像信号の電圧がAFE31の入力定格電圧の範囲内に収まるようにオフセット電圧を下げる。
AFE31は、クランプ回路44、サンプルホールド(S/H)回路45、プログラマブルゲインアンプ(PGA)46、ADコンバータ(ADC)47、レジスタ部48、および、黒オフセット補正回路(図示せず)を集積化した信号処理ICである。AFE31の重要な機能の一つは、AFE31に入力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換することである。
クランプ回路44は、入力されるアナログ画像信号のレベルを希望の一定電圧レベルに安定させる。サンプルホールド回路45は、アナログ画像信号を信号処理IC駆動信号の1つであるサンプルパルスによりサンプリングして、レベル保持することによって連続的なアナログ画像信号にする。プログラマブルゲインアンプ46は、アナログ画像信号を所定の増幅率に増幅する。ADコンバータ47は、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。そして、変換後のデジタル画像信号は、補正部32へ出力される。
レジスタ部48は、AFE31の動作設定、および、種々の条件を記憶する。レジスタ部48の設定は、外部のCPUからCPU I/F49を介して、電源立上げ時に行われる。なお、このCPUは、通常は画像処理部18に実装されている。黒オフセット補正回路は、画像信号の基準となる黒レベルを希望の出力に設定する。
補正部32は、デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を形成し、補正信号をデジタル画像信号に加算し、ノイズを完全に除去することにより、画像データを補正する。補正部32は、フィルタ回路50、遅延回路51、反転回路52、乗算回路53、および、加算回路54を備えて構成されている。
フィルタ回路50は、変調プロファイルデータをローパスフィルタをかけたようなデータに変換する。図5は、フィルタ回路50の内部構成を示す図である。フィルタ回路50は、図のようにデジタルフィルタが形成されている。
遅延回路51は、変換後の変調プロファイルデータの遅延量を、必要に応じて変更する。遅延回路51は、多段のラッチ回路等で容易に形成できる。反転回路52は、変換後の変調プロファイルデータの位相を、必要に応じて180°反転する。乗算回路53は、変換後の変調プロファイルデータの振幅を、必要に応じてCCD25からの画像データに重畳するノイズの振幅と一致するように増幅、減衰するための乗算を行う。
加算回路54は、フィルタ回路50、遅延回路51、反転回路52、および、乗算回路53を経由した変調プロファイルデータを、補正信号としてAFE31からのデジタル画像データに加算する。補正部32による画像データの補正方法については、後ほど詳しく説明する。
ノイズ情報記憶部33は、フィルタ回路50、遅延回路51、反転回路52、および、乗算回路53の動作状態を記憶する。そして、電源オン時に、ノイズ情報記憶部33から最適な動作状態が、フィルタ回路50、遅延回路51、反転回路52、および、乗算回路53にロードされる。ここで、最適な動作状態とは、画像読み取り装置2の製造工程において、暗時の画像データのノイズ振幅が最小になるようにノイズ補正信号の極性、位相、振幅などを調整した時の状態である。
また、ノイズ情報記憶部33は、外部のCPUからCPU I/F55を介して、任意に動作状態の変更が可能になっており、修理などの部品交換があった場合や、経時でノイズの挙動が変化した場合には、調整が可能である。なお、このCPUは、主に画像処理部18に実装されている。
信号ケーブル17は、センサーボード16で変換されたデジタル画像信号を画像処理部18へ伝送する。画像処理部18は、別途、キセノンランプ21で照射された白基準板19の反射光をCCD25で読み取った画像データを用いて、デジタル信号に変換された画像データにおけるCCD25の感度バラツキや照射系の配光ムラを補正(シェーディング補正)し、さらに、γ補正をするなどの様々なデジタル処理を行う。白基準板19は、前述したような読み取り光学系などによる各種の歪みを補正するために用いられる。
次に、CCD25から出力されたアナログ画像信号が、デジタル画像信号に変換され、処理されるまでの流れを簡単に説明する。初めに、CCD25からCCD駆動信号に同期してアナログ画像信号が出力され、エミッタフォロワ回路29を介し、ACカップリングコンデンサ30によって交流結合される。交流結合後のオフセット電位は、クランプ回路44により直流再生される。その後、サンプルホールド回路45によって外部からの信号処理IC駆動信号に応じて画像信号の電圧レベルをサンプルホールドして、アナログ画像信号の信号レベルを連続した(CCD25のリセットノイズ等を除去した)画像信号に変換する。
CCD25の出力のオフセットレベル(無光状態での画像信号レベル)は、黒オフセット補正回路(図示せず)にて適正なアナログオフセットが印加され、アナログ画像信号の負側の飽和を防いでいる。その後、アナログ画像信号の電圧レベルがある所定のレベルになるようにプログラマブルゲインアンプ46にて信号増幅し、ADコンバータ47によって10ビットのデジタル画像データに変換される。
こうして得られた10ビットのデジタル画像データは、信号ケーブル17を介して後段の画像処理部18に伝送され、そこでキセノンランプ21で照射された白基準板19の反射光をCCD25で読み取った画像データでCCD25の感度バラツキや照射系の配光ムラを補正(シェーディング補正)され、さらにはγ補正などのデジタル処理がなされる。
(画像データの補正方法)
次に、補正部32による画像データの補正方法について説明する。図6は、ノイズが重畳したデジタル画像データからノイズを除去する方法を説明する図である。図6の上側のグラフにおける実線は、CCD25からの画像信号(アナログ)を、ADコンバータ47で変換後の暗時状態のデジタルデータで表したものである。これを見ると、CCD駆動信号がSSCG回路27による周波数変調がかかっている影響で、元々CCD25が読み取った画像信号に、変調周期に応じたノイズが重畳していることがわかる。
そこで、本発明では、図6の上側のグラフにおける点線で表される、SSCG回路27から取り出した変調プロファイルの三角波のデータ(変調プロファイルデータ)を、補正信号としてノイズと逆相の状態で加算することにより、ノイズを除去することを狙っている。図6の下側のグラフにおける実線は、完全にノイズが除去された後の画像信号を表したものである。
ところが、図3のようにSSCG回路27の後段に、PLL回路40があると、そのループフィルタの周波数特性の影響で、三角波のプロファイルで動作しているクロック変調は、やや鈍ったプロファイルになってしまう。これにより、CCD25から出力される画像信号に重畳するノイズの形状も鈍ってしまう。
結果として、CCD25から出力される画像信号もPLL回路40の有無により微妙に異なる。図7は、CCD25から出力される画像信号の違いを説明する図である。図の点線は、SSCG回路27の後段にPLL回路40がない場合にCCD25から出力される画像信号を表し、図の実線は、SSCG回路27の後段にPLL回路40がある場合にCCD25から出力される画像信号を表したものである。これらの画像信号を比較すると、画像信号に重畳しているノイズの形状が異なっているため、互いの形状が微妙に異なっていることがわかる。
図8は、SSCG回路27の後段にPLL回路40がある場合に、CCD25から出力される画像信号に、補正信号を加算した場合の画像信号を表す図である。図のように、補正信号を画像信号に印加しても、互いの信号の位相および振幅がずれているので、完全にノイズを除去することができず補正が十分にかからない。この問題に対応するため、補正部32は以下の動作を行い、完全にノイズを除去し、画像データをきれいに補正する。
初めに、フィルタ回路50は、変調プロファイル格納部38から出力される変調プロファイルデータを、ローパスフィルタをかけたようなデータに変換する。前述したように、フィルタ回路50は、デジタルフィルタが形成されているが、何画素分のデータを使用してデジタルフィルタを形成するかは、実際のCCD25の出力に重畳したノイズ量に合わせて、調整する。
従って、PLL回路40のループフィルタの周波数特性によって、実際のクロック変調がやや鈍った三角波になってしまい、CCD25からの画像データに重畳するノイズも、このやや鈍った三角波に応じた形状のノイズになってしまっても、補正信号を、PLL回路40のループフィルタに近い周波数特性のデジタルフィルタにて演算することによって、実際の変調状態に近い状態(PLL回路40のループフィルタで生じる位相ずれに合わせた状態)にすることができる。これにより、ノイズ除去が可能となる。
さらに、遅延回路51は、ノイズ情報記憶部33からの情報に基づいて、フィルタ回路50で変換された変調プロファイルデータの遅延量を変更する(位相をずらす)。従って、補正信号の位相を、ノイズに対して微調整し、実際の変調状態に近い状態(PLL回路40のループフィルタで生じる位相ずれに合わせた状態)にすることができる。これにより、きれいなノイズ除去が可能となる。ここで、設定する遅延量は、実際のCCD25の出力に重畳したノイズ量に合わせて適宜調整する。
さらに、反転回路52は、ノイズ情報記憶部33からの情報に基づいて、必要な場合は遅延回路51で遅延された変調プロファイルデータの位相を180°反転する。これは、周波数変調されたCCD駆動信号に同期して発生し、CCD25からの画像データに重畳するノイズの位相が、変調プロファイルデータ波形の位相と正相の関係にあるのか、あるいは逆相の関係にあるのかが、CCD25の種類によって異なるためである。従って、反転回路52は、補正信号の位相をノイズの位相と逆相の関係になるように、そのままとするか、180°反転するかを切替えることができる。これにより、ノイズ除去が可能となる。
さらに、乗算回路53は、ノイズ情報記憶部33からの情報に基づいて、反転回路52からの変調プロファイルデータの振幅を、CCD25からの画像データに重畳するノイズの振幅とあうように増幅、減衰するための乗算を行う。従って、乗算回路53は、補正信号の振幅をデジタル画像信号のノイズの振幅とすることができる。これにより、ノイズ除去が可能となる。
最後に、加算回路54は、これまでに得られた変調プロファイルデータを補正信号として、AFE31から出力されたCCD25からのデジタル画像データに加算する。図9は、補正部32が形成した補正信号により、画像データに重畳するノイズが完全に除去されることを説明する図である。図のように、補正部32が形成した補正信号が、CCD25からの画像データに重畳するノイズと同じ振幅で、かつ、位相が180°反転した波形となるため、デジタル画像信号に重畳したノイズを完全に除去することができ、画像データがきれいに補正される。
なお、本実施の形態では、変調プロファイルデータは、順番に、フィルタ回路50で変換され、遅延回路51で遅延され、反転回路52で反転され、乗算回路53で乗算されているが、これらの順番が異なっていても良い。
このように、第1の実施の形態にかかる画像読み取り装置によれば、デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を、SSCG回路で変調された基準信号から生成し、デジタル画像信号に加算することにより、画像データに重畳したノイズを完全に除去することができるので、出力画像に発生するモアレをなくすことが可能となる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態にかかる画像読み取り装置は、CCDがRed、Green、および、Blueの3ラインのセンサを用いた場合である。第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかる画像読み取り装置の構成について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、同一の符号が付された箇所については、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
第2の実施の形態にかかる画像読み取り装置は、第1の実施の形態にかかる画像読み取り装置に対して、センサーボードの信号処理回路のみが異なっている。図10は、第2の実施の形態にかかるセンサーボードに備えられた信号処理回路を示すブロック図である。センサーボード(信号処理回路部)61は、発振器26、SSCG回路27、タイミングジェネレータ28、CCD62、エミッタフォロワ(EF)回路63、64および65、ACカップリングコンデンサ66、67および68、AFE(信号処理IC)69、補正部70、および、ノイズ情報記憶部71を備えて構成されている。
タイミングジェネレータ28は、PLL回路40、タイミング生成回路41、および、レジスタ部42を集積化したICである。
CCD62は、原稿から反射された光を読み取り、電気信号(アナログ画像信号)に変換する。CCD62は、高解像度読取り用の3ラインCCDであり、Red(赤色)、Green(緑色)、Blue(青色)の各1chの画素列を有しており、各画素列で変換された電気信号が出力される。すなわち、CCD62は、読み取った光を、赤、緑および青の各色に分解して、各色ごとにアナログ画像信号に変換する。
エミッタフォロワ(EF)回路63は、CCD62のRed出力部とACカップリングコンデンサ66の間のインピーダンス整合を行う。エミッタフォロワ(EF)回路64は、CCD62のGreen出力部とACカップリングコンデンサ67の間のインピーダンス整合を行う。エミッタフォロワ(EF)回路65は、CCD62のBlue出力部とACカップリングコンデンサ68の間のインピーダンス整合を行う。
ACカップリングコンデンサ66は、CCD62のRed出力部から出力されたアナログ画像信号の電圧がAFE69の入力定格電圧の範囲内に収まるようにオフセット電圧を下げる。ACカップリングコンデンサ67は、CCD62のGreen出力部から出力されたアナログ画像信号の電圧がAFE69の入力定格電圧の範囲内に収まるようにオフセット電圧を下げる。ACカップリングコンデンサ68は、CCD62のBlue出力部から出力されたアナログ画像信号の電圧がAFE69の入力定格電圧の範囲内に収まるようにオフセット電圧を下げる。
AFE69は、クランプ回路72、73および74、サンプルホールド(S/H)回路75、76および77、プログラマブルゲインアンプ(PGA)78、79および80、ADコンバータ(ADC)81、82および83、レジスタ部48、および、黒オフセット補正回路(図示せず)を集積化した信号処理ICである。AFE69の重要な機能の一つは、AFE69に入力されるRed、Green、Blueの各アナログ画像信号をそれぞれデジタル画像信号に変換することである。
クランプ回路72は、入力されるRedのアナログ画像信号のレベルを希望の一定電圧レベルに安定させる。クランプ回路73は、入力されるGreenのアナログ画像信号のレベルを希望の一定電圧レベルに安定させる。クランプ回路74は、入力されるBlueのアナログ画像信号のレベルを希望の一定電圧レベルに安定させる。
サンプルホールド回路75は、Redのアナログ画像信号を信号処理IC駆動信号の1つであるサンプルパルスによりサンプリングしてレベル保持することによって連続的なアナログ画像信号にする。サンプルホールド回路76は、Greenのアナログ画像信号を信号処理IC駆動信号の1つであるサンプルパルスによりサンプリングしてレベル保持することによって連続的なアナログ画像信号にする。サンプルホールド回路77は、Blueのアナログ画像信号を信号処理IC駆動信号の1つであるサンプルパルスによりサンプリングしてレベル保持することによって連続的なアナログ画像信号にする。
プログラマブルゲインアンプ78は、Redのアナログ画像信号を所定の増幅率に増幅する。プログラマブルゲインアンプ79は、Greenのアナログ画像信号を所定の増幅率に増幅する。プログラマブルゲインアンプ80は、Blueのアナログ画像信号を所定の増幅率に増幅する。
ADコンバータ81は、Redのアナログ画像信号をRedのデジタル画像信号に変換する。そして、変換後のRedのデジタル画像信号は、補正部70へ出力される。ADコンバータ82は、Greenのアナログ画像信号をGreenのデジタル画像信号に変換する。そして、変換後のGreenのデジタル画像信号は、補正部70へ出力される。ADコンバータ83は、Blueのアナログ画像信号をBlueのデジタル画像信号に変換する。そして、変換後のBlueのデジタル画像信号は、補正部70へ出力される。
補正部70は、Red、Green、Blueの各デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号をそれぞれ形成し、各補正信号をRed、Green、Blueのデジタル画像信号にそれぞれ加算し、ノイズを完全に除去することにより、Red、Green、Blueの各画像データを補正する。補正部70は、フィルタ回路84、85および86、遅延回路87、88および89、反転回路90、91および92、乗算回路93、94および95、および、加算回路96、97および98を備えて構成されている。
フィルタ回路84は、Red用変調プロファイルデータをローパスフィルタをかけたようなデータに変換する。フィルタ回路85は、Green用変調プロファイルデータをローパスフィルタをかけたようなデータに変換する。フィルタ回路86は、Blue用変調プロファイルデータをローパスフィルタをかけたようなデータに変換する。
遅延回路87は、変換後のRed用変調プロファイルデータの遅延量を、必要に応じて変更する。遅延回路88は、変換後のGreen用変調プロファイルデータの遅延量を、必要に応じて変更する。遅延回路89は、変換後のBlue用変調プロファイルデータの遅延量を、必要に応じて変更する。
反転回路90は、変換後のRed用変調プロファイルデータの位相を、必要に応じて180°反転する。反転回路91は、変換後のGreen用変調プロファイルデータの位相を、必要に応じて180°反転する。反転回路92は、変換後のBlue用変調プロファイルデータの位相を、必要に応じて180°反転する。
乗算回路93は、変換後のRed用変調プロファイルデータの振幅を、必要に応じてCCD62からのRedの画像データに重畳するノイズの振幅と一致するように増幅、減衰するための乗算を行う。乗算回路94は、変換後のGreen用変調プロファイルデータの振幅を、必要に応じてCCD62からのGreenの画像データに重畳するノイズの振幅と一致するように増幅、減衰するための乗算を行う。乗算回路95は、変換後のBlue用変調プロファイルデータの振幅を、必要に応じてCCD62からのBlueの画像データに重畳するノイズの振幅と一致するように増幅、減衰するための乗算を行う。
加算回路96は、フィルタ回路84、遅延回路87、反転回路90、および、乗算回路93を経由したRed用変調プロファイルデータを、補正信号としてAFE69からのRedのデジタル画像データに加算する。加算回路97は、フィルタ回路85、遅延回路88、反転回路91、および、乗算回路94を経由したGreen用変調プロファイルデータを、補正信号としてAFE69からのGreenのデジタル画像データに加算する。加算回路98は、フィルタ回路86、遅延回路89、反転回路92、および、乗算回路95を経由したBlue用変調プロファイルデータを、補正信号としてAFE69からのBlueのデジタル画像データに加算する。
なお、補正部70による画像データの補正方法については、第1の実施の形態の補正部32と同じであるので説明を省略する。
ノイズ情報記憶部71は、フィルタ回路84、85および86、遅延回路87、88および89、反転回路90、91および92、および、乗算回路93、94および95の動作状態を記憶する。すなわち、各回路の動作状態は、Red、Green、Blueの出力ライン毎に異なっている。そして、電源オン時に、ノイズ情報記憶部71から最適な動作状態が、フィルタ回路84、85および86、遅延回路87、88および89、反転回路90、91および92、および、乗算回路93、94および95にロードされる。ここで、最適な動作状態とは、画像読み取り装置の製造工程において、暗時の画像データのノイズ振幅が最小になるようにノイズ補正信号の極性、位相、振幅などを調整した時の状態である。
また、ノイズ情報記憶部71は、外部のCPUからCPU I/F55を介して、任意に動作状態の変更が可能になっており、修理などの部品交換があった場合や、経時でノイズの挙動が変化した場合には、調整が可能である。なお、このCPUは、主に画像処理部18に実装されている。
上述したように、CCD62が変換した各色のアナログ画像データは、それぞれ並列にデジタル画像データへ変換される。そして、各色のデジタル画像データに対する補正も、並列に行われる。この時、補正部70は、デジタル画像データに加算する補正信号の位相および振幅を各色ごとに独立して調整できるので、画像データに重畳したノイズの位相および振幅が各色ごとに異なっていても、各色ごとに完全にノイズを除去することができる。
このように、第2の実施の形態にかかる画像読み取り装置によれば、Red、Green、および、Blueの各色のデジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を、SSCG回路で変調された基準信号から各色ごとに生成し、各色のデジタル画像信号に加算することにより、各色の画像データに重畳したノイズを完全に除去することができるので、出力画像に発生するモアレをなくすことが可能となる。
なお、上記実施の形態では、SSCG回路の後段にあるタイミングジェネレータにPLL回路がある場合について説明したが、タイミングジェネレータにPLL回路がなくても、タイミングジェネレータに設けられた他の回路にループフィルタがあり、そのループフィルタの周波数特性の影響で、三角波のプロファイルで動作しているクロック変調が、やや鈍ったプロファイルになってしまう場合についても、本発明を適用することが可能である。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、および、ファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明したが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、および、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
1 画像形成装置
2 画像読み取り装置
3 自動原稿送り装置
4 書き込みユニット
5 プリンタユニット
6 感光体ドラム
7 現像装置
8 搬送ベルト
9 給紙カセット
10 定着装置
11 排紙トレイ
12 コンタクトガラス
13 第1キャリッジ
14 第2キャリッジ
15 レンズユニット
16、61 センサーボード(信号処理回路部)
17 信号ケーブル
18 画像処理部
19 白基準板
20 原稿
21 キセノンランプ
22 第1反射ミラー
23 第2反射ミラー
24 第3反射ミラー
25、62、105 CCD(CCDリニアイメージセンサ)
26、101 発振器
27、102 SSCG回路
28 タイミングジェネレータ
29、63、64、65、106 エミッタフォロワ(EF)回路
30、66、67、68 ACカップリングコンデンサ
31、69、107 AFE(信号処理IC)
32、70 補正部
33、71 ノイズ情報記憶部
34 位相比較器
35 チャージポンプ(CP)回路
36 ループフィルタ
37 VCO回路
38 変調プロファイル格納部
39 DAコンバータ(DAC)
40、103 PLL回路
41、104 タイミング生成回路
42、48 レジスタ部
43、49、55 CPU I/F
44、72、73、74、108 クランプ回路
45、75、76、77、109 サンプルホールド(S/H)回路
46、78、79、80、110 プログラマブルゲインアンプ(PGA)
47、81、82、83、111 ADコンバータ(ADC)
50、84、85、86 フィルタ回路
51、87、88、89 遅延回路
52、90、91、92、 反転回路
53、93、94、95 乗算回路
54、96、97、98 加算回路
特開2008−118366号公報

Claims (8)

  1. 画像読み取り装置の各手段を駆動する駆動信号を生成するために必要な基準信号を発生する基準信号発生手段と、
    前記基準信号を周波数変調する周波数変調手段と、
    周波数変調された前記基準信号から前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号を用いて、入射光をアナログ画像信号に変換する光電変換手段と、
    前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する変換手段と、
    前記デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を、前記周波数変調手段で変調された前記基準信号から生成し、前記デジタル画像信号に加算することにより、前記デジタル画像信号を補正する補正手段と、を備えたこと、
    を特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記補正手段は、前記周波数変調手段で変調された前記基準信号の位相および振幅を変換するフィルタ手段をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 前記補正手段は、前記周波数変調手段で変調された前記基準信号の位相を遅延する遅延手段をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1または2に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記補正手段は、前記周波数変調手段で変調された前記基準信号の位相を180°反転する反転手段をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像読み取り装置。
  5. 前記補正手段は、前記周波数変調手段で変調された前記基準信号の振幅を、前記ノイズの振幅と一致するように増幅、減衰するための乗算を行う乗算手段をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像読み取り装置。
  6. 前記光電変換手段は、前記入射光を複数の色に分解して各色ごとの前記アナログ画像信号に変換し、
    前記変換手段は、各色の前記アナログ画像信号を各色ごとの前記デジタル画像信号に変換し、
    前記補正手段は、各色の前記デジタル画像信号に重畳した各色のノイズを除去する各色ごとの補正信号を、前記周波数変調手段で変調された前記基準信号からそれぞれ生成し、各色の前記デジタル画像信号にそれぞれ加算することにより、各色の前記デジタル画像信号を補正すること、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像読み取り装置。
  7. 画像読み取り装置で実行される画像読み取り方法であって、
    画像読み取り装置の各手段を駆動する駆動信号を生成するために必要な基準信号を発生する基準信号発生ステップと、
    前記基準信号を周波数変調する周波数変調ステップと、
    周波数変調された前記基準信号から前記駆動信号を生成する駆動信号生成ステップと、
    前記駆動信号を用いて、入射光をアナログ画像信号に変換する光電変換ステップと、
    前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する変換ステップと、
    前記デジタル画像信号に重畳したノイズを除去する補正信号を、前記周波数変調ステップで変調された前記基準信号から生成し、前記デジタル画像信号に加算することにより、前記デジタル画像信号を補正する補正ステップと、を含むこと、
    を特徴とする画像読み取り方法。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の画像読み取り装置を備えたこと、を特徴とする画像形成装置。
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