JP2002232791A - 固体撮像素子の駆動装置、画像読取装置および固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子の駆動装置、画像読取装置および固体撮像素子の駆動方法

Info

Publication number
JP2002232791A
JP2002232791A JP2001029598A JP2001029598A JP2002232791A JP 2002232791 A JP2002232791 A JP 2002232791A JP 2001029598 A JP2001029598 A JP 2001029598A JP 2001029598 A JP2001029598 A JP 2001029598A JP 2002232791 A JP2002232791 A JP 2002232791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid
state imaging
clock
imaging device
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001029598A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyoshi Osozawa
憲良 遅沢
Kazuhiro Togashi
和寛 冨樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001029598A priority Critical patent/JP2002232791A/ja
Publication of JP2002232791A publication Critical patent/JP2002232791A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射ノイズを有効に低減できる固体撮像素子
の駆動装置、画像読取装置、固体撮像素子の駆動方法を
提供する。 【解決手段】 3ラインカラーCCDラインセンサ10
0に供給する駆動パルスのうち、出力信号位相を決定す
る駆動パルスであるRSパルス,φ2Bパルス以外の複
数の駆動パルスの内、任意の駆動パルス例えば、転送パ
ルスφ1,φ2を周波数変調されたクロックに同期した
パルスとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD等の固体撮
像素子の駆動に関し、特に放射ノイズの低減に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラやデジタル複写機
のようなデジタルイメージング機器の発達に伴いCCD
センサやCMOSセンサなどの固体撮像素子が広く一般
に使用されてきている。特にデジタル複写機では生産性
が重視されるため、使用される撮像素子の駆動周波数は
年々高速になってきている。
【0003】駆動周波数の高速化は一方で放射ノイズの
増大に結びついており、放射ノイズの対策をいかに効率
良く処理するかがシステム開発を行う上で重要なポイン
トになってきている。
【0004】こうした放射ノイズの対策は、コストアッ
プや開発期間の遅延につながるため、開発する側だけで
なく、ユーザへの負担も強いることになってしまう。
【0005】デジタル複写機における主な放射ノイズ発
生箇所としてCCDラインセンサが上げられる。
【0006】その理由として主に次の3点があげられ
る。イ.光学的にレイアウトが制約されるため、GND
(接地)強化が難しい。ロ.光路確保のため、十分なシ
ールドができない。ハ.負荷容量が大きく、駆動のため
に大電流が必要である。
【0007】図8はCCDラインセンサの取りつけ方の
一例を示す図であり、1001はGNDのベースとなる
イメージスキャナの筐体、1002はレンズ、1003
はレンズ1002を搭載するL字型のレンズ取りつけ板
金で、筐体1001に板バネあるいはビスじめによって
取りつけられる。取り付けの際には光学的な調整が行わ
れることは周知のことである。
【0008】1004は、CCDラインセンサ1005
を保持するCCD取りつけ板金で、レンズ1002に対
する光学調整が行われた後、接合手段1008でレンズ
取りつけ板金1003に固定される。接合手段1008
にはハンダやビスなど様々な構成がある。
【0009】1006は、CCDラインセンサ1005
を駆動するためのCCDドライバ基板で、調整されたC
CDラインセンサ1005に対してストレスを与えない
ようにCCDラインセンサ1005と図示しない補助接
合部材によってCCD取りつけ板金1004もしくはレ
ンズ取りつけ板金1003に保持される。1007は、
CCDドライバ基板1006にCCDラインセンサ10
05を駆動する駆動パルスや電源などを供給するための
ケーブルである。
【0010】以上の構成から、CCDドライバ基板10
06は、CCDラインセンサ1005へのストレスを極
力排除する必要があり、GNDベースである筐体100
1との強固な接続は難しい。
【0011】またレンズ取りつけ板金1003と筐体1
001の接続は、位置精度を確保するために面ではなく
点での接触となってしまう。
【0012】さらにレンズ1002,CCDラインセン
サ1005を含むユニットをシールドカバーで覆う場
合、CCDラインセンサ1005に対するストレスを排
除するためにシールドカバーとユニットとの強固な接続
は難しい。
【0013】これらにより、CCDラインセンサが放射
ノイズの発生源となる前記理由のイ,ロを説明すること
が出来る。
【0014】図9は前記理由のハを説明するための、C
CDラインセンサ1005の構成例を示す図である。同
図において、1101は光電変換を行うフォトダイオー
ド(以下PDと記す)、1102はPDllOlで発生
した電荷を転送レジスタ1103に転送するためのシフ
トゲート(以下SHと記す)。
【0015】1103は電荷の水平転送を行う転送レジ
スタで、φ1、φ2パルスの2相駆動によって電荷転送
を行うものである。また、転送レジスタ1103の最後
尾のゲートは独立したパルスφ2Bで駆動されている。
これは電荷変換器1104への信号電荷転送を高速に行
うためである。
【0016】1104は、転送レジスタ1103によっ
て転送された信号電荷を電圧に変換する電荷変換器で、
基本構成はコンデンサとスイッチから成り、RSパルス
によって画素単位に基準電位へのリセットを行うことで
各画素毎の出力を得るものである。1105は出力アン
プ、1106は出力端子である。
【0017】以上の構成において、転送レジスタ110
3の転送段数は、400dpiであれば5000段、6
00dpiであれば7500段となるため、負荷容量は
RSパルス、φ2Bパルスに比べ非常に大きな値とな
る。
【0018】一般的にはRS,φ2Bの負荷容量が10
〜30pF程度なのに対し、φ1,φ2の負荷容量は1
000pF以上になってしまうため、一本の転送レジス
タに対して並列に両側から駆動するなどの工夫がなされ
ている。
【0019】従って、CCDラインセンサ1005を駆
動する上では転送レジスタ1103の負荷容量がゲート
アレイなどに比べて極端に大きく、しかも高速に駆動す
る必要があるため過波的な電流量が多く、放射ノイズの
主要な発生源の一つになっている。
【0020】この様な放射ノイズに対する対策の一つと
してSSCG(SpectrumSpread Clo
ck Generator)と呼ばれる周波数変調IC
が用いられる場合がある。SSCGとはクロック周波数
を一定の周期で連続的に変化させることにより、特定周
波数の放射強度のピークを低減させる効果を有するもの
である。
【0021】図10にSSCGの基本的な回路ブロック
を示す。同図において、1201は入力端子で基準クロ
ックを入力する。1202は入力されたクロックのバッ
ファ、1203は入力クロックを1/R分周する分周器
で、Rは変調制御回路1204によって設定される。
【0022】1205は位相比較器、1205は位相比
較器1205出力によって制御される可変周波数発振器
(以下、VCOと記す)、1207はVCO1206出
力を1/N分周する分周器であり、ここでNは固定の値
である。分周器1207出力は位相比較器1205のも
う一方の入力に供給され、分周器1203出力周波数と
分周器1207出力周波数が等しくなるようにVCO1
206が制御される。1208は出力端子である。
【0023】以上の構成の動作を次に説明する。入力端
子1201から入力されるクロック周波数が10MHz
の場合、出力端子1208から出力される周波数fは次
の関係式で示される。
【0024】f=N/R×10MHz N=1000で、Rが990〜1010まで変調制御回
路1204によって変化した場合、出力周波数は9.9
01〜10.101MHzの範囲で変調されることにな
る。
【0025】図11に変調のプロファイルの一例を示
す。これは変調制御回路1204が分周比Rを可変する
周期に相当する。同図では入力周波数に対して変調レン
ジで1.0%、入力周波数に対して±0.5%の変調が
行われる場合を示している。
【0026】図12は、SSCGを用いることで得られ
るノイズ放射強度の低減効果を模式的に示したものであ
る。一般的にSSCGを用いることで−3〜−10dB
程度のノイズ低減効果を期待出来る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例において、SSCGを用いて周波数変調を行い、
そのクロックから生成された駆動パルスによって、CC
Dラインセンサなどの固体撮像素子を駆動した場合、図
11に示した変調周期に同期した低周波ノイズが高周波
のノイズに重畳される場合がある。
【0028】これはSSCGによる周波数変動が次のよ
うに作用するために発生する。
【0029】a.SSCGの変調周期に応じた電圧(電
流)変動がシステム全体に発生し、相関二重サンプリン
グ回路やクランプ回路及びAD変換回路などのアナログ
処理回路の基準バイアスに影響を及ぼす。変調周期変動
の伝達は回路構成,基板条件などによって異なり、変動
レベル,位相はデバイス固有のものとなる。
【0030】b.aによりCCDラインセンサ及び相関
二重サンプリング回路などの画素単位の駆動パルスは、
SSCGの変調周期に応じたレベルおよび位相の変動を
受ける。
【0031】c.bにより画素単位の信号抽出はSSC
Gの変調周期の影響を受け、低周波ノイズとなる。
【0032】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、放射ノイズを有効に低減できる固体撮像素子
の駆動装置、画像読取装置、固体撮像素子の駆動方法を
提供することを目的とするものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、固体撮像素子の駆動装置を次の(1)
ないし(7)のとおりに構成し、画像読取装置を次の
(8)のとおりに構成し、固体撮像素子の駆動方法をつ
ぎの(9)のとおりに構成する。
【0034】(1)基準クロックと、この基準クロック
をもとに周波数変調された変調クロックを生成する変調
クロック生成手段と、前記基準クロックから区間信号を
生成する区間信号生成手段と、この区間信号生成手段で
生成した区間信号をもとに前記変調クロックに同期した
固体撮像素子の駆動パルスを生成する駆動パルス生成手
段とを備えた固体撮像素子の駆動装置。
【0035】(2)前記(1)記載の固体撮像素子の駆
動装置において、前記区間信号を前記基準クロックの反
転信号で遅延させる遅延手段と、この遅延手段の出力を
前記変調クロックで同期させる同期手段とを備えた固体
撮像素子の駆動装置。
【0036】(3)前記(1)記載の固体撮像素子の駆
動装置において、前記変調クロック生成手段と前記駆動
パルス生成手段に供給する電源Bを、前記区間信号生成
手段に供給する電源Aから分離したことを特徴とする固
体撮像素子の駆動装置。
【0037】(4)前記(3)記載の固体撮像素子の駆
動装置において、前記電源Bをリアクタンスにより前記
電源Aから分離した固体撮像素子の駆動装置。
【0038】(5)前記(3)記載の固体撮像素子の駆
動装置において、前記変調クロック生成手段と前記駆動
パルス生成手段の接地点を、前記区間信号生成手段の接
地点と分離した固体撮像素子の駆動装置。
【0039】(6)固体撮像素子の出力信号位相を決定
する駆動パルス以外の複数の駆動パルスの内、任意の駆
動パルスを周波数変調されたクロックに同期したパルス
とした固体撮像素子の駆動装置。
【0040】(7)前記(1)ないし(6)のいずれか
に記載の固体撮像素子の駆動装置において、前記固体撮
像素子はCCDラインセンサである固体撮像素子の駆動
装置。
【0041】(8)前記(1)ないし(7)のいずれか
に記載の固体撮像素子の駆動装置を備えた画像読取装
置。
【0042】(9)固体撮像素子の出力信号位相を決定
する駆動パルス以外の複数の駆動パルスの内、任意の駆
動パルスを周波数変調されたクロックに同期したクロッ
クとした固体撮像素子の駆動方法。
【0043】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を画像読
取装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明
は、実施例の説明に裏付けられて方法の形で実施するこ
ともできる。
【0044】
【実施例】(実施例1)図1は、実施例1である“画像
読取装置(スキャナ)”で用いる3ラインカラーCCDラ
インセンサの構成を示すブロック図である。同図におい
て、100は3ラインカラーCCDラインセンサであ
り、101r,101g,101bはそれぞれRed,
Green,Blueのフォトダイオードである(以下
それぞれをR.PD、G.PD、B.PDと記す)。P
Dl0lr,101g,101bはそれぞれ7500の
有効画素を有し、A4縦サイズを600dpiで読み取
ることが出来る。
【0045】PDl0lr,101g,101bからの
電荷読み出しプロセスは基本的に同一であり、説明を簡
略化するためにR.PDl0lrからの読み出しプロセ
スについてのみ説明を行う。
【0046】R.PDl0lrに蓄積された電荷は、偶
数画素,奇数画素に分離され、それぞれ読み出しが行わ
れる。偶数画素に蓄積された電荷はシフトゲート103
rを介して転送レジスタ105rに転送される。転送レ
ジスタ105rは電荷を電荷変換器107r方向に水平
転送し、電荷変換器107rで電圧変換され、出力端子
111rからR.EVEN信号として出力される。一
方、奇数画素の電荷はシフトゲート102r,転送レジ
スタ104rを介して電荷変換器106rに転送されて
電圧変換され、出力端子110rからR.ODD信号と
して出力される。
【0047】シフトゲート102r,103rは、入力
端子114rから入力されるSHlパルスによって駆動
され、SHlパルスがHiの期間にR.PDl0lrか
ら転送レジスタ104r,105rへの電荷転送が行わ
れ、Loの期間にR.PDl0lrへの蓄積がおこなわ
れる。R.PDl0lrへの蓄積時間制御は、このSH
lパルスの周期及びデユーティによって決定される。
【0048】以上の動作がGreen,B1ueについ
ても同様に行われ、RGB各色の読み出し動作が行われ
る。
【0049】次に駆動パルスの構成について説明する。
3ラインカラーCCDセンサ100は、RSパルス,φ
1パルス,φ2パルス,φ2Bパルス、SHl,SH
2,SH3パルスの計7種類の駆動パルスによって制御
される。
【0050】一般にRGBのPDl0lr,101g,
101bの蓄積時間は同じタイミングで行われるため、
SHl,SH2,SH3パルスは同一のパルスが供給さ
れる。φ1,φ2パルスは、6本の転送レジスタ104
r,105r,104g,105g,104b,105
bの水平転送を制御するパルスであり、一般に負荷容量
が1500〜2000pFと大きく、かつ最も高速に駆
動する必要があるため複数に分割し、並列駆動される。
【0051】本実施例においては、φ1,φ2パルス
は、ペアで入力端子(115a,115b)(116
a,116b)(117a,117b)(118a,1
18b)に供給される。
【0052】端子(115a,115b)、(116
a,116b)から入力されるφ1,φ2パルスは3本
の転送レジスタ105g,104b,105bを駆動
し、端子(117a,117b)、(118a,118
b)から入力されるφ1,φ2パルスは3本の転送レジ
スタ104r,105r,104gを駆動する。
【0053】φ2Bパルスは、6本の転送レジスタ10
4r,105r,104g,105g,104b,10
5bの最終段のゲートを同時に制御するパルスで、端子
113から入力され、各転送レジスタの最終段ゲートを
含む電荷変換器106r,107r,106g,107
g,106b,107bに供給される。
【0054】RSパルスは、端子112から供給され、
電荷変換器106r,107r,106g,107g,
106b,107bのリセット動作を同時に制御する。
【0055】また、119はCCDl00のGND端
子、120は電源端子である。
【0056】図2はCCDl00に供給される駆動パル
スのタイミングチャートである。同図において、φ1,
φ2パルスは極性の異なるパルスであり、αで示される
部分はSSCGの周波数変調によって生じる位相変動幅
を示す。φ2Bパルスはφ2パルスと同位相であるが周
波数変調されていないパルスである。RSパルスは、φ
2Bの立ちあがりに同期して立ちあがるパルスで、φ
1,φ2,φ2Bパルスと周期が等しく、デューティ
1:3のパルスである。OSは、CCDl00の各出力
端子110r,110g,110b,111r,111
g,111bから出力される出力信号である。
【0057】OSにおいてで示される部分がリセット
部分で、RSパルスによって電荷変換器106r,10
7r,106g,107g,106b,107bがリセ
ットされた基準電位が出力されている。はフイードス
ルーレベルと呼ばれ、リセット動作後の安定レベルを示
す。は信号部分でPDl0lr,101g,101b
で光電変換された電荷レベルに応じた電圧信号が出力さ
れる。
【0058】一般にPDl0lr,101g,101b
で発生する電荷は電子であり、マイナスの電荷であるた
めコンデンサで構成される電荷変換器106r,107
r,106g,107g,106b,107bで変換さ
れた電圧は負極性の信号となる。
【0059】図3は電荷変換器106r,107r,1
06g,107g,106b,107bの回路図であ
る。同図において、301は電荷を電圧に変換するため
のコンデンサ、302はリセット動作時の基準電位、3
03はリセット動作用のスイッチで、RSパルスがHi
レベルの時にONし、コンデンサ301を基準電位30
2と同じレベルにチヤージする。304は、転送レジス
タ104r,105r,104g,105g,104
b,105bで運ばれてくる信号電荷をコンデンサ30
1に供給するための制御スイッチで、φ2BパルスがL
oレベルの時にONする。
【0060】図2に示したタイミングでは、φ2Bパル
スがHiレベルすなわちスイッチ304が開いた状態で
RSパルスがHiレベルとなるように制御されるため、
コンデンサ301は画素単位でリセットされ、画素単位
の電荷信号を電圧に変換する。また、スイッチ303,
スイッチ304の制御によってコンデンサ301のリセ
ット、信号電荷供給が制御されるため、スイッチ30
3,304を制御するφ2Bパルス,RSパルスによっ
て出力の信号位相を制御することが可能になる。コンデ
ンサ301は出力アンプヘと接続され、出力端子より電
圧変換された信号が出力される。
【0061】以上の構成において、CCDl00が放射
する放射ノイズの低減を行うための動作について説明す
る。
【0062】図1において、負荷容量が最も大きいのは
転送レジスタ104r,105r,104g,105
g,104b,105bであり、その転送クロックφ
1,φ2パルスには図2で示したように周波数変調され
たクロックが供給されている。
【0063】図4は全パルスに変調をかけた場合と、φ
1,φ2パルスにのみ周波数変調をかけた場合と、かけ
ない場合の、放射ノイズスペクトル強度を示した図であ
り、基本周波数及び高調波成分のピークレベルをプロッ
トしたものである。
【0064】図4を見て判るように、φ1,φ2パルス
に周波数変調をかけることによって、全パルスに周波数
変調を行う場合と同等の、放射ノイズ低減効果がある。
【0065】一方、図2に示したタイミングチャート
と、図3の電荷変換器の回路図で説明したように、CC
Dl00の出力位相は、φ2BパルスとRSパルスによ
って決定されるため、転送レジスタを駆動するφ1,φ
2パルスの周波数変調による位相変動の影響を受けるこ
となく出力位相は安定したものとなる。
【0066】従って、後段のCDS回路等に供給される
パルスは周波数変調を必要としないので、周波数変調を
行う回路を最小限にすることができ、周波数変調の変調
周期に応じて発生する放射ノイズを低減することができ
る。
【0067】(実施例2)図5は、実施例2である“画
像読取装置”における、周波数変調パルスを生成するタ
イミング生成部の回路ブロック図である。同図におい
て、501は、システムの基準クロックとなる水晶発振
器で、基準クロック“clk”を出力する。502は、
水晶発振器出力に対して周波数変調を行うSSCGで、
変調クロック“Sclk”を出力する。503は12ビ
ット構成のバイナリカウンタで、リセット入力がHiレ
ベルとなったとき出力が0にリセットされ、クロック
“clk”の立ちあがり同期で動作する。504はライ
ン周期を決定するためのデコーダで、図示しないレジス
タに設定された値と入力されるカウンタ503出力が一
致したときにHiレベル信号を出力する。出力はカウン
タ503のリセット入力に接続される。従って、デコー
ダ504の設定値が3999(10進)とセットされた
場合、カウンタ503は4000クロック周期となる。
【0068】505は、φ1,φ2,φ2Bパルスのブ
ランキング期間を設定するブランキングパルスを生成す
るデコーダで、ブランキング期間がLoレベルとなる信
号(請求項の区間信号に対応する)を出力し、クロック
“clk”の立ち上がり同期で動作する。506はクロ
ック“clk”を反転するインバータで、クロック“c
lk”同期で生成したパルスをクロック“Sclk”で
確実に同期を取るために用いられる。詳細についてはタ
イミングチャートを用いて説明する。インバータ506
はクロック“clkx”を出力する。507は、デコー
ダ505で生成されたブランキングパルスを半位相遅延
させるためのDフリップフロツプで、クロック“clk
x”の立ち上がり同期で動作する。508は、クロック
“Sclk”の立ち上がり同期で動作するDフリップフ
ロップでデコーダ505で生成されたブランキングパル
スを、周波数変調されたクロック“Sclk”に同期さ
せるために用いられる。509は、JKフリップフロツ
プで、DFF508から出力されたブランキングパルス
を入力Kに入力し、入力Jをブルアップすることでブラ
ンキングパルス以外の領域をトグル動作させ、φ1,φ
2パルスを作り出す、クロック“S clk”の立ち上
がり同期で動作する。
【0069】510は、デコーダ505で生成されたブ
ランキングパルスを1クロック分遅延させるためのDフ
リップフロップである。511はJ・Kフリップフロッ
プでクロック“clk”の立ち上がり同期で動作し、φ
2Bパルスを生成する。
【0070】図6は図5に示したタイミング生成部のブ
ロックのタイミングチャートである。
【0071】水晶発振器501は25MHzの発振周波
数を持つ。クロック“clk”はSSCG502に入力
され変調クロック“Sclk”として出力される一方、
インバータ506によって反転されクロック“clk
x”が生成される。クロック“clkx”はクロック
“clk”に対してインバータ506のゲート遅延量
“Tpd”だけ遅れたクロックとなる。デコーダ50
4,505、DFF507,508,510、JKFF
509,511による遅延量も等しく“Tpd”であ
る。
【0072】また、クロック“Sclk”は周波数変調
されるため、クロック“clk”に対しては位相が変動
し、クロック“clk”の立ち上がりに対して遅延する
方向の位相変動幅を“Tss”として定義する。クロッ
ク“clk”に対して位相が進む方向の変動幅は0とす
る。
【0073】デコーダ505はクロック“clk”の立
ち上がり同期で動作するため、デコーダ505出力もク
ロック“clk”の立ち上がりに対して“Tpd”遅れ
た出力位相となる。
【0074】デコーダ505で生成されるブランキング
パルスはクロック“clk”の3パルス分である。
【0075】デコーダ505で生成されたブランキング
パルスはDFF507とDFF510に入力される。D
FF507はクロック“clkx”の立ち上がり同期で
動作し、デコーダ505出力に対して半位相遅れたパル
スが生成される。DFF507出力は、クロック“Sc
lk”の立ち上がり同期で動作するDFF508に入力
される。
【0076】ブランキングパルスをDFF507で半位
相遅らせることによって、クロック“Sclk”の立ち
上がりに対して 40nsec/2−Tpd×2 のセットアップタイムを確保することが出来る。
【0077】こうしたタイミング発生回路は、一般的に
ASICで構成される場合が多く、Tpd<1nsec
程度である。
【0078】従ってクロック“Sclk”に対するセッ
トアップタイムは18nsec程度確保することがで
き、クロック“clk”同期で生成したブランキングパ
ルスを、変調されたクロック“Sclk”に確実に同期
させることが可能になる。
【0079】DFF508でクロック“Sclk”に同
期されたブランキングパルスはJKFF509の入力K
に入力され、図6のタイミングチヤートに示される変調
されたφ1,φ2パルスが生成される。
【0080】一方、DFF510に入力されたブランキ
ングパルスは1クロック遅延後にJKFF511の入力
Kに入力され、変調されていないφ2Bクロックが生成
される。
【0081】以上、説明したようにして、放射ノイズ低
減に役立つ所要のパルスφ1,φ2およびφ2Bパルス
が生成される。
【0082】(実施例3)図7は、実施例3である“画
像読取装置”で用いるタイミング生成部の回路ブロック
図であり、図5と同一部分には同一番号を付し、ここで
の詳しい説明を省略する。
【0083】図7の回路は、反転入力付き0Rゲート7
01、反転入力付きNORゲート702,703を用い
て、φ1,φ2,φ2Bパルスを生成するものである。
【0084】DFF508,510で生成された負極性
のブランキングパルスを反転し、それぞれクロック“S
clk”、クロック“clk”とのORもしくはNOR
処理を行うことで、ハザードの発生を防止したφ1,φ
2,φ2Bパルスの生成を行っている。
【0085】本実施例におけるタイミング生成回路は、
2系統の電源A,Bから構成されている。
【0086】水晶発振器501、カウンタ503、デコ
ーダ504,505、インバータ506、DFF50
7,510、NORゲート703には電源Aが供給され
ている。
【0087】一方、SSCG502,DFF508,O
Rゲート701,NORゲート702には電源Bが供給
されている。
【0088】704は、電源Aと電源Bを電気的に分離
するためのインダクタンスであり、このインダクタンス
の主な目的は、SSCG502の周波数変調によって電
源Bに発生するノイズを遮断し、電源Aに対して周波数
変調による影響を与えないようにすることである。
【0089】インダクタンス704の値は適宜設定され
る。また、電源の分離手段はインダクタンスに限定する
ものではない。
【0090】本実施例において、電源分離に関する内容
は一例であり、目的とするところは、基準クロックを用
いるブロックと、変調クロックを用いるブロック及び変
調クロックによって生成されたパルスを用いるブロック
の電源を電気的に分離することによって、変調によって
生じるノイズの低減を行うことにある。
【0091】従って電源分離構成はシステムの回路構成
によって決定されるものであり、必要に応じて電源だけ
でなく、GNDの分離、光アイソレータによる分離手法
が用いられても良い。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放射ノイズを有効に低減することができる。
【0093】更に、請求項3,4,5記載の発明によれ
ば、変調クロックが電源やGNDを経由してシステムに
与える影響をも軽減することができ、請求項6,9記載
の発明によれば、周波数変調パルスを用いる回路ブロッ
クを最小限に抑えることでき、周波数変調の変調周期に
応じて発生する放射ノイズを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で用いる3ラインカラーCCDライ
ンセンサの構成を示す図
【図2】 ラインセンサ2に供給される駆動パルスのタ
イミングチヤート
【図3】 電荷変換器の回路図
【図4】 実施例1における放射ノイズ低減効果を示す
【図5】 実施例2で用いるタイミング生成部の回路ブ
ロック図
【図6】 実施例2におけるタイミング生成部のタイミ
ングチャート
【図7】 実施例3で用いるタイミング生成部の回路ブ
ロック図
【図8】 CCDラインセンサの取り付け方の一例を示
す図
【図9】 CCDラインセンサの構成の一例を表す図
【図10】 SSCGの基本的な回路ブロック図
【図11】 SSCGの変調のプロファイル例を示す図
【図12】 SSCGによるノイズ放射強度の低減効果
を示す図
【符号の説明】
φ1 転送クロック φ2 転送クロック clk 基準クロック Sclk 変調クロック
フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB01 BA10 CA03 DB06 DB09 DB10 DD12 FA08 GC08 5C024 CX00 EX01 GY01 HX02 HX03 HX32 HX33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックと、この基準クロックをも
    とに周波数変調された変調クロックを生成する変調クロ
    ック生成手段と、前記基準クロックから区間信号を生成
    する区間信号生成手段と、この区間信号生成手段で生成
    した区間信号をもとに前記変調クロックに同期した固体
    撮像素子の駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段と
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子の駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固体撮像素子の駆動装置
    において、前記区間信号を前記基準クロックの反転信号
    で遅延させる遅延手段と、この遅延手段の出力を前記変
    調クロックで同期させる同期手段とを備えたことを特徴
    とする固体撮像素子の駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の固体撮像素子の駆動装置
    において、前記変調クロック生成手段と前記駆動パルス
    生成手段に供給する電源Bを、前記区間信号生成手段に
    供給する電源Aから分離したことを特徴とする固体撮像
    素子の駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の固体撮像素子の駆動装置に
    おいて、前記電源Bをリアクタンスにより前記電源Aか
    ら分離したことを特徴とする固体撮像素子の駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の固体撮像素子の駆動装置
    において、前記変調クロック生成手段と前記駆動パルス
    生成手段の接地点を、前記区間信号生成手段の接地点と
    分離したことを特徴とする固体撮像素子の駆動装置。
  6. 【請求項6】 固体撮像素子の出力信号位相を決定する
    駆動パルス以外の複数の駆動パルスの内、任意の駆動パ
    ルスを周波数変調されたクロックに同期したパルスとし
    たことを特徴とする固体撮像素子の駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の固
    体撮像素子の駆動装置において、前記固体撮像素子はC
    CDラインセンサであることを特徴とする固体撮像素子
    の駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の固
    体撮像素子の駆動装置を備えたことを特徴とする画像読
    取装置。
  9. 【請求項9】 固体撮像素子の出力信号位相を決定する
    駆動パルス以外の複数の駆動パルスの内、任意の駆動パ
    ルスを周波数変調されたクロックに同期したクロックと
    したことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
JP2001029598A 2001-02-06 2001-02-06 固体撮像素子の駆動装置、画像読取装置および固体撮像素子の駆動方法 Withdrawn JP2002232791A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029598A JP2002232791A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 固体撮像素子の駆動装置、画像読取装置および固体撮像素子の駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029598A JP2002232791A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 固体撮像素子の駆動装置、画像読取装置および固体撮像素子の駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002232791A true JP2002232791A (ja) 2002-08-16

Family

ID=18893923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001029598A Withdrawn JP2002232791A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 固体撮像素子の駆動装置、画像読取装置および固体撮像素子の駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002232791A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016527953A (ja) * 2013-07-19 2016-09-15 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. Mriおよび核撮像のための複合アセンブリーにおける干渉低減
JP2018061763A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影装置
CN108540737A (zh) * 2017-03-01 2018-09-14 佳能株式会社 光电转换装置、传感器单元和图像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016527953A (ja) * 2013-07-19 2016-09-15 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. Mriおよび核撮像のための複合アセンブリーにおける干渉低減
JP2018061763A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影装置
CN108540737A (zh) * 2017-03-01 2018-09-14 佳能株式会社 光电转换装置、传感器单元和图像形成装置
JP2018147936A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 キヤノン株式会社 光電変換装置、センサユニットおよび画像形成装置
CN108540737B (zh) * 2017-03-01 2021-07-30 佳能株式会社 光电转换装置、传感器单元和图像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5493397B2 (ja) 画像読み取り装置、画像読み取り方法、および、画像形成装置
JP4974930B2 (ja) タイミング信号発生器及びそれを備えた画像読取装置
US6731335B1 (en) CMOS image sensor having common outputting transistors and method for driving the same
JP5103913B2 (ja) 撮像装置及び映像信号発生装置
JP7287227B2 (ja) 信号補正装置、画像読取装置、画像処理装置、信号補正方法およびプログラム
JPH1023337A (ja) サンプル及びホールドクロック合成
JP2002232791A (ja) 固体撮像素子の駆動装置、画像読取装置および固体撮像素子の駆動方法
JP4059500B2 (ja) 画像読取装置
JP5262414B2 (ja) 信号発生器、画像読取装置および画像形成装置
JPS6038987A (ja) 電荷転送撮像装置
JPH01181383A (ja) タイミングパルス発生回路
US6542188B1 (en) Color camera and method for obtaining an electronic half pixel offset
JPH11187223A (ja) 画像読取装置
JP2001298580A (ja) 撮像装置、画像処理装置、及び固体撮像素子の駆動方法
JPH0693765B2 (ja) 撮像装置
KR920000574B1 (ko) 고체촬상장치
JP4471055B2 (ja) 撮像装置及びその方法
JP2001326768A (ja) 画像読取り装置のノイズ抑制装置
JP3346802B2 (ja) ビデオカメラの受光装置
JP2586394B2 (ja) 固体撮像装置
JP3103086B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法
JPH0686309A (ja) Pal方式ビデオカメラ装置
JP2008028696A (ja) 撮像素子の同期回路
JP2012195873A (ja) 信号処理回路と画像読取装置および画像形成装置
JPS63219277A (ja) 固体撮像素子

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513