JP2010209145A - 難燃性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子 - Google Patents

難燃性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子 Download PDF

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Abstract

【課題】 カーボンブラックを黒色着色剤として使用した型内発泡成形に用いるポリプロピレン系樹脂発泡粒子であって、難燃性が改善されたポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を製造しうるポリプロピレン系樹脂発泡粒子を提供すること。
【解決手段】 透過型電子顕微鏡写真において、1個あたりの平均面積が1×104nm2以上であるカーボンブラックの凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)が分散してなるポリオレフィン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とを溶融混練することによって得られるポリプロピレン系樹脂粒子を、密閉容器内にて発泡剤の存在下で分散媒に分散させ、該ポリプロピレン系樹脂粒子の軟化温度以上の温度まで加熱した後、分散媒とともに前記密閉容器内より低圧の雰囲気下に放出して得られる、着色剤としてカーボンブラックを含有するポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
【選択図】 図1

Description

本発明は緩衝包材、通い箱、自動車内装部材、自動車バンパー用芯材、断熱材などに好適に用いられる難燃性のポリプロピレン系樹脂発泡粒子、及び該発泡粒子を用いて得られる難燃性のポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体に関する。
型内発泡成形体は、形状の任意性、軽量性、断熱性などの特徴をもっている。中でもポリプロピレン系樹脂発泡粒子からなる型内発泡成形体は、ポリスチレン系樹脂発泡粒子を用いて得られる型内発泡成形体と比較すると、耐薬品性、耐熱性、圧縮後の歪回復率に優れている。これらの特徴により、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子を用いて得られるポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体は、自動車内装部材、自動車バンパー用芯材をはじめ、断熱材、緩衝包装材など様々な用途に用いられている。
それらの中で自動車内装部材、自動車バンパー用芯材などの自動車用部材は、外観の面から黒色のものが好まれている。黒色顔料としては、着色力、耐熱性などの観点から、通常カーボンブラックが用いられている。一方、近年これらの材料は軽量化が進められ、型内発泡成形体の倍率が高いものが求められることが増えてきている。
自動車内装部材などは燃焼性の規格に適合しなければいけないことが多く、難燃もしくは燃焼速度の遅い材料が求められている。しかしながら、カーボンブラックを使用したポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体や発泡倍率の高いポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体は燃えやすい傾向があり、黒色の高発泡倍率のポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体は、燃焼性規格への適合が難しい場合が多い。
本来、易燃性であるポリプロピレン系樹脂の難燃化の方法としては、種々検討されており、難燃剤を添加する方法が一般的である。ポリプロピレン系樹脂の難燃剤としては、ハロゲン含有化合物、水和金属酸化物、リン酸エステル類、含窒素化合物などさまざまな難燃剤が使用されており、そのような難燃剤がポリプロピレン系樹脂発泡体に用いられている例としては、代表的には特許文献1〜3が挙げられる。近年では、ハロゲン含有化合物は燃焼の際に人体に有害なガスが発生する可能性があるといった環境問題等により、ノンハロゲンの難燃剤が好まれるのに加えて、これらのノンハロゲン難燃剤は樹脂に対して多量に用いられることが多いため、機械的物性の低下、成形性の悪化を引き起こす可能性がある。また、特許文献4〜5に開示されているように、近年、ノンハロゲン難燃剤として立体障害性アミンエーテル系難燃剤をポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体に用いることが提案されている。しかし、カーボンブラックを含有するポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体において立体障害性アミンエーテル系難燃剤を使用した場合、難燃性が十分でない場合がある。
他方、耐熱性を有し且つ低成形圧で、型内発泡成形することが可能な高発泡倍率のポリプロピレン系樹脂発泡粒子とするために、基材樹脂として石油樹脂やテルペン系樹脂を含有するポリプロピレン系樹脂を使用することが知られている(特許文献6〜15)。このようなポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体においても、自動車用内装材として黒色のものが用いられることがある。
しかしながら、石油樹脂やテルペン系樹脂及びカーボンブラックが添加されたポリプロピレン系樹脂発泡粒子から得られたポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体もまた燃えやすい傾向があり、黒色の高発泡倍率のポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体は、燃焼性規格への適合が難しい場合が多い。特に発泡倍率が高い型内発泡成形体は空気含量が多くなるため、さらに燃えやすくなることが予測される。
このように、石油樹脂やテルペン系樹脂が添加されて型内発泡成形性が優れ、カーボンブラックが添加されて黒色に着色され、かつ、燃焼性規格に適合するポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を与えることができるポリプロピレン系樹脂発泡粒子が求められている。
特開平7−309967号公報 特開平10−147661号公報 特開平7−258447号公報 国際公開2003/048239号公報 特開2004−263033号公報 特開昭59−068340号公報 特開平2−091133号公報 特開2005−008850号公報 特開2005−029773号公報 特開2007−302720号公報 特開2007−302784号公報 特開2007−320092号公報 特開2007−320275号公報 特開2008−106150号公報 特開2008−274025号公報
本発明の目的は、カーボンブラックを黒色着色剤として使用した型内成形に用いるポリプロピレン系樹脂発泡粒子であって、難燃性が改善されたポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を製造しうるポリプロピレン系樹脂発泡粒子を提供することにある。更には、難燃剤として立体障害性アミンエーテル系難燃剤を使用した場合や、石油樹脂やテルペン系樹脂が添加された場合においても、難燃性が改善されたポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を製造しうるポリプロピレン系樹脂発泡粒子を提供することにある。
本発明者は、カーボンブラックをポリプロピレン系樹脂に添加する際に一般的に使用する、カーボンブラックが分散してなるポリオレフィン系樹脂、いわゆるマスターバッチにおいて、カーボンブラックの凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)が大きいカーボンブラックマスターバッチを使用してポリプロピレン系樹脂粒子を製造しこれを発泡させたポリプロピレン系樹脂発泡粒子を使用すると、優れた難燃性を有するポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体が得られることを見出した。
すなわち、本発明は次のポリプロピレン系樹脂発泡粒子およびこの発泡粒子から得られる型内発泡成形体に関する。
〔1〕 透過型電子顕微鏡写真において、1個あたりの平均面積が1×104nm2以上であるカーボンブラックの凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)が分散してなるポリオレフィン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とを溶融混練することによって得られるポリプロピレン系樹脂粒子を、密閉容器内にて発泡剤の存在下で分散媒に分散させ、該ポリプロピレン系樹脂粒子の軟化温度以上の温度まで加熱した後、分散媒とともに前記密閉容器内より低圧の雰囲気下に放出して得られる、着色剤としてカーボンブラックを含有するポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
〔2〕 さらに、立体障害性アミンエーテル系難燃剤を含有する〔1〕記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
〔3〕 ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対し、0.01重量部以上20重量部以下の立体障害性アミンエーテル系難燃剤を含有する〔2〕記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
〔4〕 立体障害性アミンエーテル系難燃剤が一般式(1):
(式中、R1およびR2は、一般式(2):
(式中、R5は1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、R6はメチル基、シクロヘキシル基またはオクチル基)で表わされる基、R3およびR4の一方は一般式(2)で表わされる基、R3およびR4の他方は水素原子を表わす)で表わされる化合物である〔2〕または〔3〕に記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
〔5〕 石油樹脂/またはテルペン系樹脂を含有してなる〔1〕または〔2〕に記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
〔6〕 ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、1重量部以上20重量部以下の石油樹脂および/またはテルペン樹脂を含有する〔5〕記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
〔7〕 ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対し、0.05重量部以上20重量部以下のカーボンブラックを含有する〔1〕〜〔6〕何れかに記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
〔8〕 〔1〕〜〔7〕何れかに記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を用いて得られるポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体。
〔9〕 密度が10kg/m3以上300kg/m3以下である〔8〕記載のポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体。
カーボンブラックがポリプロピレン中に分散したマスターバッチであって、1個あたりの平均面積が1×104nm2以上の凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)を含有するカーボンブラックマスターバッチを使用すると、難燃剤として立体障害性アミンエーテル系難燃剤を用いた場合、より優れた難燃性を有するポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を得ることができる。
また、ポリプロピレン系樹脂に石油樹脂やテルペン系樹脂が添加されていても、優れた難燃性を有するポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を与える発泡粒子を得ることができる。
本発明の実施例に使用したカーボンブラックマスターバッチの透過型電子顕微鏡写真の一例である。 本発明の比較例に使用したカーボンブラックマスターバッチの透過型電子顕微鏡写真の一例である。
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を構成するポリプロピレン系樹脂としては、単量体成分としてプロピレンを含んでいれば特に限定はなく、たとえば、プロピレンホモポリマー、α−オレフィン−プロピレンランダム共重合体、α−オレフィン−プロピレンブロック共重合体などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。特に、α−オレフィンがエチレンである、エチレンを共重合単量体成分として含有するポリプロピレン系樹脂が好ましい。好ましいエチレン含量は1重量%以上10重量%以下、さらには2重量%以上7重量%以下、さらには3.5重量%以上6重量%以下、特には3.5重量%以上5重量%以下である。なお、ポリプロピレン系樹脂中の共重合単量体成分のエチレン含有量は13C−NMRを用いて測定することができる。
本発明に用いるポリプロピレン系樹脂はエチレン以外の単量体を共重合成分として含んでいてもよい。また、エチレンを共重合単量体成分として含有するポリプロピレン系樹脂がエチレン以外の単量体を共重合単量体成分として含んでいてもよい。エチレン以外の共重合単量体成分としては、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3,4−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−メチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセンなどの炭素数4〜12のα−オレフィン;シクロペンテン、ノルボルネン、テトラシクロ[6,2,11,8,13,6]−4−ドデセンなどの環状オレフィン;5−メチレン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエンなどのジエン;塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、無水マレイン酸、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼンなどのビニル単量体などが挙げられ、これらを一種または二種以上使用することが出来る。
本発明に用いるポリプロピレン系樹脂は、ランダム共重合体、ブロック共重合体のどちらでも用いることができる。特に汎用性の高い、エチレン−プロピレンランダムコポリマー、あるいは、エチレン−プロピレン−ブテンランダムターポリマーを用いることが好ましい。エチレン含量が2重量%以上7重量%以下、さらには3.5重量%以上6重量%以下、特には3.5重量%以上5重量%以下であるエチレン−プロピレンランダムコポリマー、あるいは、エチレン−プロピレン−ブテンランダムターポリマーが好ましい。
また、ポリプロピレン系樹脂以外に、他の熱可塑性樹脂、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブテン、アイオノマー等をポリプロピレン系樹脂の特性が失われない範囲で混合使用してもよい。
本発明で用いるポリプロピレン系樹脂の融点は、130℃以上165℃以下であることが好ましく、更には135℃以上155℃以下のものが好ましい。融点が130℃未満の場合、耐熱性、機械的強度が十分でない傾向がある。また、融点が165℃を超える場合、型内発泡成形時の融着を確保することが難しくなる傾向がある。
ここで、前記融点は、示差走査熱量計によってポリプロピレン系樹脂1〜10mgを40℃から220℃まで10℃/分の速度で昇温し、その後40℃まで10℃/分の速度で冷却し、再度220℃まで10℃/分の速度で昇温した時に得られるDSC曲線における吸熱ピークのピーク温度をいう。
本発明で用いるポリプロピレン系樹脂のメルトインデックス(以下、MFR値)は、0.5g/10分以上30g/10分以下であることが好ましく、更には2g/10分以上20g/10分以下のものが好ましい。MFR値が0.5g/10分未満の場合、高発泡倍率のポリプロピレン系樹脂発泡粒子が得られにくい場合があり、30g/10分を超える場合、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の気泡が破泡し易く、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の連泡率が高くなる傾向にある。なお、MFR値はJIS K7210に準拠し、温度230℃、荷重2.16kgで測定する。
本発明で使用するポリプロピレン系樹脂の重量平均分子量(以下、Mwと表記する場合がある)と数平均分子量(以下、Mnと表記する場合がある)の比(Mw/Mn)は特に限定されないが3.0以上、特には3.0以上6.0以下が好ましい。
Mn及びMwは以下の条件において測定される。
測定機器 :Waters社製Alliance GPC 2000型 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
カラム :TSKgel GMH6−HT 2本、
TSKgel GMH6−HTL 2本(それぞれ、内径7.5mm×長さ300mm、東ソー社製)
移動相 :o−ジクロロベンゼン(0.025%BHT含有)
カラム温度:140℃
流速 :1.0mL/min
試料濃度 :0.15%(W/V)−o−ジクロロベンゼン
注入量 :500μL
分子量較正:ポリスチレン換算(標準ポリスチレンによる較正)
本発明で使用するポリプロピレン系樹脂は、チーグラー触媒、メタロセン触媒、ポストメタロセン触媒等の触媒を用いて得ることができる。チーグラー触媒を使用するとMw/Mnが大きい重合体が得られる傾向にある。また、これらの触媒を使用して得られた重合体を有機過酸化物で酸化分解すると分子量やメルトインデックス等の特性を調整することができる。
使用しうる有機過酸化物としては、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート等が挙げられる。
有機過酸化物を使用する場合その使用量は、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、0.001重量部以上0.1重量部以下であることが好ましい。ポリプロピレン系樹脂を酸化分解するには、例えば、有機過酸化物を添加したポリプロピレン系樹脂を押出機内で加熱溶融により行うことができる。
本発明で使用するポリプロピレン系樹脂は無架橋の状態が好ましいが、有機過酸化物や放射線等で処理することにより架橋を行っても良い。また、2以上のポリプロピレン系樹脂を混合しても良い。
本発明ではカーボンブラックが分散してなるポリオレフィン系樹脂(以下、カーボンブラックマスターバッチと称する場合がある)を使用する。本発明においてカーボンブラックは、着色剤として機能するものである。使用するカーボンブラックの平均一次粒子径は10nm以上300nm以下が好ましく、10nm以上100nm以下がより好ましい。このようなカーボンブラックの例としては、チャンネルブラック、ローラーブラック、ディスク、ガスファーネスブラック、オイルファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック等が挙げられ、これらの一種または二種以上を使用することができる。
カーボンブラックマスターバッチに使用するポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂が挙げられ、ポリプロピレン系樹脂としては、上述の樹脂を挙げることができるが、マスターバッチを容易に製造できるため、MFRが10g/10分以上のMFRを有するポリプロピレン系樹脂を使用することが好ましい。カーボンブラックマスターバッチには安定剤や滑剤を添加してもよい。カーボンブラックマスターバッチにおけるカーボンブラックの濃度としては5重量%以上60重量%以下が好ましく、さらには20重量%以上50重量%以下が好ましい。カーボンブラックマスターバッチは押出機、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等を使用し、ポリオレフィン系樹脂とカーボンブラックを混練して製造することができる。特に押出機を使用することが好ましい。
製造されたマスターバッチにおけるカーボンブラックは樹脂中にできるだけ分散しているほうが黒色度は向上するので、カーボンブラックを着色剤として使用する場合、凝集体やその集合体が小さくなるように調整するのが普通である。しかし、本発明においては使用するマスターバッチにおけるカーボンブラックの凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)の透過型電子顕微鏡写真における1個あたりの平均面積が1×104nm2以上であるものを用いる。カーボンブラックの凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)の1個あたりの平均面積の測定法は後記する。1個あたりの平均面積は5×104nm2が好ましく、10×104nm2以上がさらに好ましい。このような凝集体の集合体の大きさを有するカーボンブラックマスターバッチを使用することにより、ポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体の難燃性を改善することができる。
1個あたりの平均面積が1×104nm2以上であるアグロメレートストラクチャーが分散してなるポリオレフィン系樹脂は、原料となるカーボンブラックとポリオレフィン系樹脂の濡れ性、表面状態、混練機および、例えばシェアを一定以下にするなどの混練条件を適切に選択することにより得ることができる。
カーボンブラックマスターバッチとポリプロピレン系樹脂とを溶融混練することによりポリプロピレン系樹脂粒子が得られるが、ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対して、カーボンブラックが0.05重量部以上20重量部以下であることが好ましく、さらには0.1重量部以上10重量部以下添加することが好ましい。カーボンブラックの添加量が0.05重量部未満の場合には、充分に黒色化しにくく、20重量部をこえる場合には、得られるポリプロピレン系樹脂発泡粒子のセル径が微細化傾向となり型内発泡成形性、とくに表面外観が悪化する傾向となるだけでなく、コスト高になり、経済的に不利になる傾向がある。
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡粒子は立体障害性アミンエーテル系難燃剤を含有する。前記立体障害性アミンエーテル系難燃剤の好ましい例としては、たとえば一般式(1):
(式中、R1およびR2は、一般式(2):
(式中、R5は、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、第2ブチル基、第3ブチル基、2−エチルブチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、1−メチルヘキシル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、1−メチルウンデシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル基などの1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、R6はメチル基、シクロヘキシル基またはオクチル基)で表わされる基、R3およびR4の一方は一般式(2)で表わされる基、R3およびR4の他方は水素原子を表わす)で表わされる化合物があげられる。立体障害性アミンエーテル系難燃剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記一般式(2)で表わされる基の具体例としては、たとえば2,4−ビス[(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジン、2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジン、2,4−ビス[(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジンなどから導かれる基があげられる。
前記一般式(1)で表わされる立体障害性アミンエーテル系難燃剤の具体例としては、たとえばN,N’,N’’’−トリス{2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−エチレンジイミノプロピルアミン;N,N’,N’’−トリス{2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジン−6イル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミン;N,N’,N’’’−トリス{2,4−ビス[(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジン−6イル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミン;N,N’,N’’−トリス{2,4−ビス[(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジン−6イル}−3,3’−エチレンジイミノプロピルアミン;N,N’,N’’’−トリス{2,4−ビス[(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジン−6イル}−3,3’−エチレンジイミノプロピルアミン;N,N’,N’’−トリス{2,4−ビス[(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルアミノ]−s−トリアジン−6イル}−3,3’−エチレンジイミノプロピルアミンなどがあげられる。これらは、単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
立体障害性アミンエーテル系難燃剤のポリプロピレン系樹脂に対する配合割合としては、ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対して、立体障害性アミンエーテル系難燃剤は0.01重量部以上20重量部以下であることが好ましく、さらには0.02重量部以上5重量部以下が好ましい。前記難燃剤の配合割合が0.01重量部未満の場合には、充分な難燃性が得られにくく、20重量部をこえる場合には、得られるポリプロピレン系樹脂発泡粒子のセル径が微細化傾向となり型内発泡成形性、とくに表面外観が悪化する傾向となるだけでなく、コスト高になり、経済的に不利になる傾向がある。
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡粒子は、石油樹脂および/またはテルペン系樹脂を含むことが好ましい。
本発明でいう石油樹脂とは、従来公知の石油樹脂、及び、該石油樹脂を水素化した水添石油樹脂を包含するものである。この従来公知の石油樹脂とは、シクロペンタジエン等の石油系不飽和炭化水素、高級オレフィン系炭化水素、または芳香族炭化水素等を50重量%以上含んでなる樹脂である。本発明の石油樹脂の中でも、水添石油樹脂を使用することが、ポリプロピレン系樹脂への相溶性が高いため、好ましい。
前記テルペン系樹脂の例としてはフリーデルクラフツ型触媒存在下、テルペン単量体単独もしくは、テルペン単量体と芳香族単量体、又はテルペン単量体とフェノール類を共重合して得られたテルペン単量体樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、フェノール変性テルペン樹脂があげられる。またこのようなテルペン樹脂を水素添加処理して得られた水添テルペン樹脂であってもよい。
テルペン単量体は(C58nの組成で表される炭化水素化合物あるいはこの化合物の誘導体であり、ピネン、ジペンテン、カレン、ミルセン、オシメン、リモネン、テルピノレン、テルピネン、サビネン、トリシクレン、ビサボレン、ジンギベレン、サンタレン、カンホレン、ミレン、トタレン等が挙げられる。芳香族単量体としてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、イソプロペニルトルエン等が挙げられる。またフェノール類としてはフェノール、クレゾール、ビスフェノールA等が挙げられる。
テルペン樹脂は、例えば、ヤスハラケミカル(株)よりYSレジンPX(テルペン単量体樹脂)、YSレジンTO(芳香族変性テルペン樹脂)、YSレジンTR(芳香族変性テルペン樹脂)、クリアロン(水添テルペン樹脂)、YSポリスター(テルペンフェノール樹脂)、マイティエース(テルペンフェノール樹脂)の商品名で市販されている。
これらテルペンの単独重合体または共重合体の中でも、特にピネン及びジペンテンの重合体が好ましく、さらには、テルペン系樹脂の水素添加物が、ポリプロピレン系樹脂への相溶性の高いため好ましい。また、テルペン系樹脂の水素添加物の中でも、水添率80%以上、特に90%以上のものが好ましい。これらの石油樹脂、テルペン系樹脂の中でも、環球法により測定した軟化点が80℃以上150℃以下であるものを使用することが好ましい。
石油樹脂および/またはテルペン系樹脂の添加量としては、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、1重量部以上20重量部以下であることが好ましく、より好ましくは1重量部以上10重量部以下である。当該範囲内であれば、表面性などの特性が優れたポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体が得られる傾向がある。1重量部未満であると、ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の加熱成形時の美麗な表面性や融着性が劣る場合があり、20重量部より多くなると、基材樹脂を構成するポリプロピレン系樹脂が本来有する剛性や耐熱性が低下する場合がある。
特に、前記立体障害性アミンエーテル系難燃剤を使用すると難燃性をさらに効率よく改善することができる。これらの添加剤を用いる場合にはカーボンブラックマスターバッチや石油樹脂および/またはテルペン系樹脂をポリプロピレン系樹脂に添加する際に添加することが好ましい。
本発明における難燃性とは、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子を用いて得られるポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体をFMVSS302に定める燃焼試験方法に基づいて判定する。後記するこの試験方法による評価において、遅燃性または自己消火性であることが好ましく、自己消火性であることがより好ましい。
本発明に用いるカーボンブラックの凝集体の集合体が分散してなるポリオレフィン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とは、押出機、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等を用いて溶融混練し、円柱状、楕円状、球状、立方体状、直方体状等の形状のポリプロピレン系樹脂粒子とする。ポリプロピレン系樹脂粒子は、適切な平均最大径の発泡粒子にするため、一粒の重量が0.1mg以上30mg以下であることが好ましく、0.3mg以上10mg以下がより好ましい。ポリプロピレン系樹脂粒子の一粒の重量は、ポリプロピレン系樹脂粒子をランダム選んだ100粒から得られる平均樹脂粒子重量である。
立体障害性アミンエーテル系難燃剤や石油樹脂および/またはテルペン系樹脂は、ポリプロピレン系樹脂とカーボンブラックの凝集体の集合体が分散してなるポリオレフィン系樹脂を溶融混練する際に添加することが好ましい。また、立体障害性アミンエーテル系難燃剤や石油樹脂および/またはテルペン系樹脂は、別途、ポリプロピレン系樹脂を用いてマスターバッチとし、これをカーボンブラックの凝集体の集合体が分散してなるポリオレフィン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とともに溶融混練することが好ましい。
本発明では、さらに必要に応じて、タルク等のセル造核剤をはじめ、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金属石鹸などの安定剤または架橋剤、連鎖移動剤、滑剤、可塑剤、充填剤、強化剤、他の難燃剤、界面活性剤型もしくは高分子型の帯電防止剤、導電性改良剤等を本発明の効果を損なわない範囲でポリプロピレン系樹脂粒子に添加してもよい。これらの添加剤を用いる場合にはカーボンブラックマスターバッチや立体障害性アミンエーテル系難燃剤や石油樹脂および/またはテルペン系樹脂をポリプロピレン系樹脂と溶融混練する際に添加することが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂粒子は、ポリプロピレン系樹脂粒子を、密閉容器内にて発泡剤の存在下で分散媒に分散させ、該ポリプロピレン系樹脂粒子の軟化温度以上の温度まで加熱した後、分散媒とともに上記密閉容器内より低圧の雰囲気下に放出してポリプロピレン系樹脂発泡粒子とする。
密閉容器内の加熱温度は、好ましくはポリプロピレン系樹脂粒子の融点−25℃以上ポリプロピレン系樹脂粒子の融点+25℃以下、更に好ましくはポリプロピレン系樹脂粒子の融点−15℃以上ポリプロピレン系樹脂粒子の融点+15℃以下の範囲の温度である。当該温度に加熱し、加圧して、ポリプロピレン系樹脂粒子内に発泡剤を含浸させたのち、密閉容器の一端を開放してポリプロピレン系樹脂粒子を密閉容器内よりも低圧の雰囲気中に放出することによりポリプロピレン系樹脂発泡粒子を製造することが出来る。
ポリプロピレン系樹脂粒子を分散させる密閉容器には特に制限はなく、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子製造時における容器内圧力、容器内温度に耐えられるものであればよいが、例えばオートクレーブ型の容器があげられる。
前記分散媒としては、メタノール、エタノール、エチレングリコール、グリセリン、水等が使用できるが、中でも水を使用することが好ましい。
分散媒中、ポリプロピレン系樹脂粒子同士の合着を防止するために、分散剤を使用することが好ましい。分散剤として、例えば、第三リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、タルク、クレー等の無機系分散剤が挙げられる。
必要に応じて、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、n−パラフィンスルホン酸ソーダ、α−オレフィンスルホン酸ソーダ、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸鉄、硝酸鉄、塩化鉄等の分散助剤を併用することが好ましい。
これらの中でも、第三リン酸カルシウムとn−パラフィンスルホン酸ソーダの併用が更に好ましい。分散剤や分散助剤の使用量は、その種類や、用いるポリプロピレン系樹脂の種類と使用量によって異なるが、通常、分散媒100重量部に対して分散剤0.2重量部以上3重量部以下を配合することが好ましく、分散助剤0.001重量部以上0.1重量部以下を配合することが好ましい。また、ポリプロピレン系樹脂粒子は、分散媒中での分散性を良好なものにするために、通常、分散媒100重量部に対して、20重量部以上100重量部以下使用するのが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂発泡粒子を製造するに当たり、発泡剤に特に制限はなく、例えば、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン、イソペンタン、ノルマルペンタン等の脂肪族炭化水素;空気、窒素、二酸化炭素等の無機ガス;水等およびこれらの混合物を用いることができる。
水を発泡剤として使用する場合、高い発泡倍率のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を得るために、ポリプロピレン系樹脂粒子に親水性ポリマー、多価アルコール、トリアジン骨格を有する化合物のうち1種以上の化合物を添加することが好ましい。ここで親水性ポリマーとは、エチレン−アクリル酸−無水マレイン酸三元共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂などのカルボキシル基含有ポリマー、ポリエチレングリコール等があげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用しても良い。
前記親水性ポリマーの使用量は親水性ポリマーの種類にもより、特に限定されないが、通常ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対して、0.01重量部以上20重量部以下が好ましく、0.1重量部以上5重量部以下がより好ましい。0.01重量部未満では、高発泡倍率のポリプロピレン系樹脂発泡粒子が得られにくい傾向があり、20重量部を超えては、耐熱性、機械強度の低下が大きくなる場合がある。
前記多価アルコールとは、エチレングリコール、グリセリン、エリスリトール、ペンタエリスリトール等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用しても良い。
前記トリアジン骨格を有する化合物とは、単位トリアジン骨格あたりの分子量が300以下のものが好ましい。ここで、トリアジン骨格あたりの分子量とは、1分子中に含まれるトリアジン骨格数で分子量を除した値である。単位トリアジン骨格あたりの分子量が300を超えると発泡倍率ばらつき、セル径ばらつきが目立つ場合がある。単位トリアジン骨格あたりの分子量が300以下の化合物としては、例えば、メラミン(化学名1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリアミン)、アンメリン(同1,3,5−トリアジン−2−ヒドロキシ−4,6−ジアミン)、アンメリド(同1,3,5−トリアジン−2,4−ヒドロキシ−6−アミン)、シアヌル酸(同1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリオール)、トリス(メチル)シアヌレート、トリス(エチル)シアヌレート、トリス(ブチル)シアヌレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)シアヌレート、メラミン・イソシアヌル酸縮合物などがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用しても良い。これらの内、高発泡倍率のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を発泡倍率ばらつき、セル径ばらつきが少なく得るためには、メラミン、イソシアヌル酸、メラミン・イソシアヌル酸縮合物を使用することが好ましい。
また二酸化炭素を発泡剤として使用する場合、ポリプロピレン系樹脂に、ホウ砂、ホウ酸亜鉛、グリセリン、分子量300以下のポリエチレングリコールなどの低分子量親水性物質を添加すると高い発泡倍率で気泡径が均一のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を得ることができる傾向がある。
以上の製造方法により得られるポリプロピレン系樹脂発泡粒子の発泡倍率は、好ましくは5倍以上50倍以下であり、さらに好ましくは7倍以上45倍以下である。
また、一旦5倍以上35倍以下のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を製造し、該ポリプロピレン系樹脂発泡粒子を密閉容器内に入れて窒素、空気などを含浸させる加圧処理によりポリプロピレン系樹脂発泡粒子内の圧力を常圧よりも高くした後、該ポリプロピレン系樹脂発泡粒子をスチーム等で加熱して更に発泡させる二段発泡法等の方法でより高発泡倍率のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を得ても良い。
なおここで言う発泡倍率とはポリプロピレン系樹脂発泡粒子の重量w(g)およびエタノール水没体積v(cm3)を求め、発泡前のポリプロピレン系樹脂粒子の密度d(g/cm3)から次式により求めたものである。
発泡倍率=d×v/w
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡粒子は、示差走査熱量計法による測定において、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子5〜6mgを10℃/minの昇温速度で40℃から220℃まで昇温する際に得られるDSC曲線において2つの融解ピークを有していることが好ましい。また、DSC曲線の2つの融解ピーク間で最も吸熱量が小さくなる点からDSC曲線に対しそれぞれ接線を引き、該接線とDSC曲線に囲まれた部分低温側を低温側の融解ピーク熱量Qlとし、高温側の高温側の融解ピーク熱量Qhとしたときに、これらから算出した、高温側の融解ピークの比率(Qh/(Ql+Qh)×100(以下、DSC比と略す))が13%以上50%以下であることが好ましく、18%以上40%以下であることがより好ましい。DSC比が当該範囲であると、表面美麗性の高いポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体が得られやすい。
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を型内発泡成形に用いる場合には、イ)そのまま用いる方法、ロ)あらかじめ発泡粒子中に空気等の無機ガスを圧入し、発泡能を付与する方法、ハ)発泡粒子を圧縮状態で金型内に充填し成形する方法、など従来既知の方法が使用しうる。
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡粒子からポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を型内発泡成形する具体的方法としては、たとえばあらかじめポリプロピレン系樹脂発泡粒子を耐圧容器内で空気加圧し、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子中に空気を圧入することにより発泡能を付与し、これを2つの金型よりなる閉鎖しうるが密閉し得ない成形空間内に充填し、水蒸気などを加熱媒体として0.10〜0.4MPa程度の加熱水蒸気圧で3〜30秒程度の加熱時間で成形し、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子同士を融着させ、このあと金型を水冷により冷却した後、金型を開き、ポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を得る方法などが挙げられる。
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を用いて得られるポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体の密度は、10kg/m3以上300kg/m3以下であることが好ましく、より好ましくは15kg/m3以上250kg/m3以下、さらに好ましくは15kg/m3以上25kg/m3以下である。特にポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体の密度が15kg/m3以上25kg/m3以下の場合、難燃性の向上が顕著である。
つぎに、本発明を実施例及び比較例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。評価は以下のように行った。
(凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)の1個あたりの平均面積)
カーボンブラックマスターバッチを窒素雰囲気下、550℃で1時間加熱分解し、それをクロロホルム中に懸濁させたものを透過型電子顕微鏡にて4万倍に拡大した写真を撮影した。透過型電子顕微鏡写真において、面積が1×102nm2以上のアグロメレートストラクチャーを選択する。それぞれのアグロメレートストラクチャーの面積を測定し、独立したアグロメレートストラクチャーの個数で除した値を平均面積とする。
(難燃性)
FMVSS302に定める燃焼試験方法に従った。MVSS燃焼性試験器(例えば、スガ試験機社製等)を用い、幅100mmのサンプルの一端より38mmの位置にA標線、292mmの位置にB標線を設け、当該サンプル端に、サンプル端が炎の中心となるようにして高さ38mmに調製したバーナーの炎を15秒間当て、そのときの燃焼の状況より下記の基準により、難燃性の評価を行った。
◎:炎がA標線に達する前、またはA標線通過後60秒以内、または50mm以内に消火するもの。自己消火性という。
○:炎がA標線(炎が当たるサンプル端より38mm)を超えて燃焼しB標線(炎が当たるサンプル端より292mm)に達するまで燃焼した場合と、A標線を超えて燃焼し、A標線を通過後、60秒を超える、または50mmを超えて消火した場合の燃焼速度が100mm/min以下のもの。遅燃性という。
×:自己消火性、遅燃性どちらの判定ともならない。易燃性という。
(黒色度)
型内発泡成形体表面を目視で観察し、1〜5(1:薄い、5:濃い)で3以上が一般的に見て黒いと判断される基準で評価する。
(発泡倍率)
ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の重量w(g)およびエタノール水没体積v(cm3)を求め、発泡前のポリプロピレン系樹脂粒子の密度d(g/cm3)から次式により求めたものである。
発泡倍率=d×v/w
(平均セル径)
得られたポリプロピレン系樹脂発泡粒子の中から任意に30個の発泡粒子を取り出し、JIS K6402に準拠してセル径を測定し、平均セル径を算出した。
(独立気泡率)
空気比較式比重計(BECKMAN社製930型)を用いて、得られた発泡粒子の独立気泡体積を求め、かかる独立気泡体積を別途エタノール浸漬法で求めた見かけ体積で除することにより独立気泡率を算出した。
(DSC比)
示差走査熱量計を用いて、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子5〜6mgを10℃/minの昇温速度で40℃から220℃まで昇温する際に得られるDSC曲線(図1に例示)において、2つのピークを有し、該融解ピークのうち低温側の融解ピーク熱量Qlと、高温側の融解ピーク熱量Qhから次式により算出した。
DSC比=Qh/(Ql+Qh)×100
(成形体密度)
得られた型内発泡成形体を燃焼試験用サンプルとして縦350mm、幅100mmに切削し、重量w(g)、縦、横、厚みの長さから体積v(cm3)を求め、次式により求めたものである。
成形体密度=w/v
(表面外観)
型内発泡成形体表面を目視で観察し、下記の基準で評価する。
○:表面に凹凸がなく、各粒子間隙もほとんどない
×:表面に凹凸があり、各粒子間隙がきわめて大きい
(融着率)
型内発泡成形体を破断させ、その断面を観察し、断面の粒子の全個数に対する破断粒子数の割合を求め、以下の基準で評価する。
○:破断粒子の割合が60%以上
×:破断粒子の割合が60%未満
(実施例1〜4)
ポリプロピレン系樹脂A(エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン含量2.1%、MFR=7.7g/10分、融点145℃)100重量部に対し、造核剤としてタルクを0.01重量部、カーボンブラック、および立体障害性アミンエーテル系難燃剤として化学式(3):
(式中、Rは、式:
で表わされる基を示す)で表わされる化合物(商品名:NOR116、チバスペシャルティケミカルズ(CibaSpecialtyChemicals)社製)を表1に示す量添加・混合し、50mmφ単軸押出機で混練したのち造粒し、ポリプロピレン系樹脂粒子(1.2mg/粒)を製造した。なお、カーボンブラックマスターバッチとして、ポリプロピレン系樹脂(MFR=20g/分)中にカーボンブラックを40重量%含有し、凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)の平均面積が12.9×104nm2であるカーボンブラックマスターバッチ(以下、マスターバッチ1という)を使用した。図1にこのカーボンブラックマスターバッチの透過型電子顕微鏡写真を示す。また、立体障害性アミンエーテル系難燃剤としてポリプロピレン系樹脂中に上記難燃剤を10重量%含有するマスターバッチを使用した。ただし、実施例3では上記難燃剤を粉の状態で添加した。
前記樹脂粒子100重量部およびイソブタン16重量部を、分散媒(パウダー状塩基性第3リン酸カルシウム1.6重量部およびn−パラフィンスルホン酸ソーダ0.03重量部、水300重量部)とともに10L耐圧容器に仕込み、該容器内部を145〜146℃の発泡温度に加熱した。ついで、容器内圧力を、イソブタンを圧入して2.1MPaに調整した。そののち、容器内圧力をチッ素で保持しつつ、耐圧容器下部のバルブを開いて水分散物を開孔径4.0mmφのオリフィス板を通して大気圧下に放出することによって、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子を得た。得られたポリプロピレン系樹脂発泡粒子について発泡倍率、平均セル径、独立気泡率およびDSC比の評価を行った。結果を表1に示す。
次に、耐圧容器内で空気加圧し0.18〜0.23MPaの内圧を付与したポリプロピレン系樹脂発泡粒子を400mm×300mm×12mmの金型に充填し、発泡粒子同士を0.28MPa(G)の水蒸気で10秒間加熱、融着させ、ポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を得た。得られた型内発泡成形体に関して、成形体密度、表面外観、融着率、難燃性および黒色度の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1〜2)
カーボンブラックマスターバッチとしてマスターバッチ1に代えて、ポリプロピレン系樹脂(MFR=8g/分)中にカーボンブラックを40重量%含有し、凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)の平均面積が0.77×104nm2であるカーボンブラックマスターバッチ(以下、マスターバッチ2という。図2にこのカーボンブラックマスターバッチの透過型電子顕微鏡写真を示す。)を使用し、立体障害性アミンエーテル系難燃剤を表1に示す量を使用した以外は実施例1〜4と同様にしてポリプロピレン系樹脂発泡粒子およびポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を得た。得られた発泡粒子および型内発泡成形体の評価結果を表1に示す。
(参考例1)
カーボンブラックおよび立体障害性アミンエーテル系難燃剤を使用しなかった以外は実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂発泡粒子およびポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を得た。得られた発泡粒子および型内発泡成形体の評価結果を表1に示す。
(比較例3)
カーボンブラックとして表1に示すカーボンブラックマスターバッチ2を使用し立体障害性アミンエーテル系難燃剤を使用しなかった以外は実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂発泡粒子およびポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を得た。得られた発泡粒子および型内発泡成形体の評価結果を表1に示す。
(実施例5〜7)
ポリプロピレン系樹脂A100重量部に対し、造核剤としてタルクを0.01重量部、カーボンブラックおよび石油樹脂(商品名:アルコンP140またはP115、荒川化学工業社製)を表2に示す量添加・混合し、50mmφ単軸押出機で混練したのち造粒し、ポリプロピレン系樹脂粒子(1.2mg/粒)を製造した。なお、カーボンブラックマスターバッチとして、マスターバッチ1を使用した。 前記樹脂粒子100重量部およびイソブタン16重量部を、分散媒(パウダー状塩基性第3リン酸カルシウム1.6重量部およびn−パラフィンスルホン酸ソーダ0.03重量部を含む水300重量部)とともに10L耐圧容器に仕込み、該容器内部を145〜146℃の発泡温度に加熱した。ついで、容器内圧力を、イソブタンを圧入して2.1MPaに調整した。そののち、容器内圧力をチッ素で保持しつつ、耐圧容器下部のバルブを開いて水分散物を開孔径4.0mmφのオリフィス板を通して大気圧下に放出することによって、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子を得た。得られたポリプロピレン系樹脂発泡粒子について発泡倍率、平均セル径、独立気泡率およびDSC比の評価を行った。結果を表2に示す。
次に、耐圧容器内で空気加圧し0.18〜0.23MPaの内圧を付与したポリプロピレン系樹脂発泡粒子を400mm×300mm×12mmの金型に充填し、発泡粒子同士を0.28MPa(G)の水蒸気で10秒間加熱、融着させ、ポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を得た。得られた型内発泡成形体に関して、成形体密度、表面外観、融着率、難燃性および黒色度の評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例8)
ポリプロピレン系樹脂B(エチレン−プロピレン−ブテンランダム共重合体、エチレン含量1.0%、ブテン含量4.0%、MFR=9.0g/10min、融点148℃)を用いた以外は実施例5と同様にポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を製造した。結果を表2に示す。
(比較例4〜5)
カーボンブラックとしてマスターバッチ1に代えて、マスターバッチ2を使用した以外は実施例5と同様にしてポリプロピレン系樹脂発泡粒子およびポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体を得た。得られた発泡粒子および型内発泡成形体の評価結果を表2に示す。

Claims (9)

  1. 透過型電子顕微鏡写真において、1個あたりの平均面積が1×104nm2以上であるカーボンブラックの凝集体の集合体(アグロメレートストラクチャー)が分散してなるポリオレフィン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とを溶融混練することによって得られるポリプロピレン系樹脂粒子を、密閉容器内にて発泡剤の存在下で分散媒に分散させ、該ポリプロピレン系樹脂粒子の軟化温度以上の温度まで加熱した後、分散媒とともに前記密閉容器内より低圧の雰囲気下に放出して得られる、着色剤としてカーボンブラックを含有するポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
  2. さらに、立体障害性アミンエーテル系難燃剤を含有する請求項1記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
  3. ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対し、0.01重量部以上20重量部以下の立体障害性アミンエーテル系難燃剤を含有する請求項2記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
  4. 立体障害性アミンエーテル系難燃剤が一般式(1):
    (式中、R1およびR2は、一般式(2):
    (式中、R5は1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、R6はメチル基、シクロヘキシル基またはオクチル基)で表わされる基、R3およびR4の一方は一般式(2)で表わされる基、R3およびR4の他方は水素原子を表わす)で表わされる化合物である請求項2または3に記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
  5. 石油樹脂/またはテルペン系樹脂を含有してなる請求項1または2に記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
  6. ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、1重量部以上20重量部以下の石油樹脂および/またはテルペン樹脂を含有する請求項5記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
  7. ポリプロピレン系樹脂粒子100重量部に対し、0.05重量部以上20重量部以下のカーボンブラックを含有する請求項1〜6何れか一項に記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載のポリプロピレン系樹脂発泡粒子を用いて得られるポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体。
  9. 密度が10kg/m3以上300kg/m3以下である請求項8記載のポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体。
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