JP2010206900A - 無停電電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作効率の向上および冷却ファンの長寿命化が可能な無停電電源装置を提供する。
【解決手段】無停電電源装置101は、冷却ファン18と、直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換可能であるとともに、当該交流電力を冷却ファン18に供給可能なインバータ22と、インバータ22を制御することにより冷却ファン18を制御するファン制御回路28とを備える。変流器21により検出された無停電電源装置101の出力電流の値が基準値よりも小さいときには、冷却ファン18が間欠運転、かつソフトスタートされるように、ファン制御回路28はインバータ22を制御する。一方、検出された電流値が基準値よりも大きい場合、冷却ファン18が連続運転され、かつ、その回転数が検出された電流値に応じて変化するように、ファン制御回路28はインバータ22を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無停電電源装置に関し、特に、直流電源からの直流電力を逆変換して交流出力電力を生成する無停電電源装置に関する。
無停電電源装置は、一般に、直流電力を所定電圧・所定周波数の交流電力に変換して出力するためのインバータを備える。インバータ等の回路は筐体内に収納され、その筐体内を冷却するための手段としては、一般的に冷却ファンが用いられる。冷却ファンは、たとえば上記のインバータから所定電圧・所定周波数の交流電力が供給されることによって動作する(たとえば非特許文献1を参照)。
[2009年2月2日検索]、インターネット<URL:http://www.meppi.com/Products/UninterruptiblePowerSupplies/Products/9700/9700_150kVA_Drawing.pdf>
従来の無停電電源装置は上記のように構成されているので、無停電電源装置の負荷が小さい場合(たとえば無負荷時)であっても、ある大きさの交流電力が冷却ファンにより消費される。このため、無停電電源装置の動作効率の低下という問題点があった。
さらに、冷却ファンに所定電圧・所定周波数の交流電力が常時供給されることによって、冷却ファンは定格回転数(冷却ファンの動作時における最高回転数)で動作し続ける。しかしながら、従来の無停電電源装置には、冷却ファンの寿命を延ばすための具体的な対策は施されていない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、動作効率の向上および冷却ファンの長寿命化が可能な無停電電源装置を提供することである。
本発明のある局面に従うと、無停電電源装置であって、第1のインバータと、第1のインバータからの交流電力を無停電電源装置の外部に出力するための交流出力端子と、筐体と、冷却ファンと、第2のインバータと、電流検出器と、判定回路と、指令発生回路と、インバータ制御回路とを備える。第1のインバータは、直流電力を、所定電圧および所定周波数の交流電力に変換可能である。筐体は、少なくとも第1のインバータを収容可能に構成される。冷却ファンは、交流電力が供給されることにより筐体の内部に風を送る。第2のインバータは、直流電力を可変電圧および可変周波数の交流電力に変換可能であるとともに、当該交流電力を冷却ファンに供給可能である。電流検出器は、交流出力端子に流れる出力電流の電流値を検出する。判定回路は、電流検出器により検出された電流値が基準値以下であるか否かを判定する。指令発生回路は、判定回路によって電流値が基準値以下であると判定されたときに、冷却ファンを間欠運転させるための間欠運転指令を発生させる一方で、判定回路によって電流値が基準値より大きいと判定されたときには、間欠運転指令の発生を停止する。インバータ制御回路は、指令発生回路により間欠運転指令が発せられた場合には、冷却ファンを間欠運転させるための交流電力が冷却ファンに供給されるように第2のインバータを制御する一方で、間欠運転指令の発生が停止した場合には、冷却ファンを連続させるための交流電力が冷却ファンに供給されるように、第2のインバータを制御する。
本発明によれば、無停電電源装置の出力電流の値が基準値よりも小さい場合には、冷却ファンが間欠運転されるので、冷却ファンの消費電力を低減することができる。これにより、無停電電源装置の動作効率を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、冷却ファンが間欠運転されることにより、冷却ファンの寿命を延ばすことができる。
本発明の実施の形態1に従う無停電電源装置の全体構成図である。 ファン制御回路28の構成を示すブロック図である。 インバータ制御回路44の構成を示すブロック図である。 信号発生回路43により発生される指令信号の波形図である。 コンバータおよびインバータの動作時に冷却ファンに供給される交流電力の経路を説明するための図である。 変流器によって検出された電流値と冷却ファンの運転方式との関係を示す図である。 冷却ファンの電源がインバータ7であるときに冷却ファンに供給される交流電力の経路を説明するための図である。 インバータ22に異常が生じたときに冷却ファンに供給される交流電力の経路を説明するための図である。 実施の形態2に従うファン制御回路の構成を示すブロック図である。 図9に示したインバータ制御回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に従う無停電電源装置の全体構成図である。 実施の形態3において、インバータ22に異常が生じたときに冷却ファンに供給される交流電力の経路を説明するための図である。 インバータ7および22に異常が生じた場合に冷却ファンに供給される交流電力の経路を説明するための図である。 実施の形態3に従うファン制御回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に従うファン制御回路の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に従う無停電電源装置の全体構成図である。図1を参照して、本発明の実施の形態1に従う無停電電源装置101は、交流入力電源1、バイパス入力電源11および負荷23に接続される。
交流入力電源1およびバイパス入力電源11は、無停電電源装置101に交流電力を供給する交流電源である。これらの入力電源の各々は、たとえば商用交流電源もしくは自家用発電機等によって構成される。図1および以後説明する図では、入力交流電源の一例として三相三線(3φ3W)式を示す。ただし、入力交流電源の種類は三相三線式に限定されず、たとえば三相四線式の電源でもよいし、単相三線式の電源でもよい。
無停電電源装置101は、筐体110と、筐体110の内部に収容される本体部と、本体部に電気的に接続される蓄電池14とを備える。本体部は、コンタクタ2と、フューズ3と、交流リアクトル4と、コンバータ5と、電解コンデンサ6と、インバータ7と、変圧器8と、コンデンサ9と、コンタクタ10と、サイリスタスイッチ12と、コンタクタ13,15と、フューズ16とを含む。本体部は、さらに、冷却ファン18と、変流器21と、インバータ22と、交流出力端子26と、ファン制御回路28と、コンタクタ30,31と、駆動制御回路51と、停電検出回路52と、出力切換回路53とを含む。
コンタクタ2は、交流入力電源1とコンバータ5との間の通電経路に介挿接続され、かつ駆動制御回路51からの指令に応答してオンおよびオフする。フューズ3は、過電流が交流入力電源1から流入するのを防止するために交流入力電源1とコンバータ5との間の通電経路に挿入される。交流リアクトル4は、コンバータ5に入力される交流電力の波形を成形するためのフィルタである。
コンバータ5は、交流入力電源1からの交流電力を順変換することによって直流電力を生成するとともに、その直流電力をノードNに出力する。電解コンデンサ6は、ノードNに出力された直流電力を平滑化する平滑コンデンサである。インバータ7は、電解コンデンサ6によって平滑化された直流電力を逆変換することによって、所定電圧および所定周波数の交流電力を生成する。変圧器8は、インバータ7から出力された交流電力を昇圧するためのステップアップ変圧器である。コンデンサ9は、インバータ7から出力される高調波成分を除去するためのフィルタである。
コンタクタ10は、交流出力端子26から負荷23に出力される交流出力を、インバータ7の出力と、サイリスタスイッチ12およびコンタクタ13からなるバイパス回路の出力との間で切換えるためのものである。サイリスタスイッチ12は、交流出力端子26から負荷23に出力される交流出力を、インバータ7の出力からバイパス入力電源11からの交流電力に高速に切換えるためのスイッチである。コンタクタ13は、バイパス入力電源11から交流出力端子26までの通電経路に介挿接続される。コンタクタ13は、バイパス入力電源11からの交流電力を無停電電源装置から出力される交流出力として維持するためのものである。コンタクタ10、サイリスタスイッチ12およびコンタクタ13は、出力切換回路53からの指令に応答してオンおよびオフする。
蓄電池14は、交流入力電源1が交流電力を供給できないとき(たとえば停電時)において、インバータ7に直流電力を供給するための蓄電装置である。コンタクタ15は蓄電池14からノードNまでの通電経路に介挿接続される。コンタクタ15は、駆動制御回路51からの指令に応答してオンおよびオフする。フューズ16は、蓄電池14から過電流が流入するのを防止するために、蓄電池14からノードNまでの通電経路に挿入される。
冷却ファン18は、回転翼19と、モータ20とを含む。モータ20は交流電力が供給されることにより回転翼19を回転させる。冷却ファン18の回転数、すなわちモータ20の回転数は、モータ20に供給される交流電力の周波数に応じて変化する。
変流器21は交流出力端子26から出力される交流出力の電流値を検出するための電流検出器である。変流器21によって検出された電流値はファン制御回路28に送られる。
インバータ22は、ノードNから直流電力を受けるとともに、その直流電力を可変電圧および可変周波数の交流電力に変換する。インバータ22はその交流電力を冷却ファン18(モータ20)に供給する。すなわちインバータ22は、冷却ファン18の電源として機能する。
ファン制御回路28は、変流器21によって検出された電流値に基づいてインバータ22を制御する。さらに、ファン制御回路28はコンタクタ30,31の各々を制御する。コンタクタ30,31の制御のため、インバータ22の異常を示す信号がインバータ22からファン制御回路28に送られる。
コンタクタ30は、交流入力電源1から冷却ファン18までの通電経路に介挿接続される。コンタクタ31は、インバータ22から冷却ファン18までの通電経路に介挿接続される。コンタクタ30および31の各々は、ファン制御回路28からの指令に応答してオンおよびオフする。
駆動制御回路51は、コンバータ起動/停止指令回路24からの指令に応答して、コンバータ5の起動および停止を行なう。同様に、駆動制御回路51は、インバータ起動/停止指令回路25からの指令に応答して、インバータ7の起動および停止を行なう。さらに駆動制御回路51は、コンタクタ2(15)を制御するための指令を生成してコンタクタ2(15)に出力する。さらに、駆動制御回路51は、インバータ7の異常時には、交流出力端子26から出力される交流出力を、インバータ7の出力からバイパス回路(サイリスタスイッチ12およびコンタクタ13)の出力に切換えるための指令を出力切換回路53に出力する。
停電検出回路52は、交流入力電源1から供給される交流電力を監視することによって停電を検出する。停電が検出された場合、停電検出回路52は、その検出結果を示す信号を駆動制御回路51に送信する。
出力切換回路53は、駆動制御回路51からの指令に応答して、サイリスタスイッチ12およびコンタクタ10,13を制御する。
上述の構成を有する無停電電源装置101は、以下の説明に従う動作を実行することにより、交流電力を負荷23に安定的に出力することができる。
(1)交流入力電源1が交流電力を供給可能である場合
交流入力電源1から供給された交流電力がコンバータ5およびインバータ7によって所定電圧および所定周波数の交流電力に変換される。変換後の交流電力は交流出力端子26から出力されて負荷23に供給される。
コンバータ5が交流入力電源1からの交流電力を受けるために、駆動制御回路51はコンタクタ2をオン状態に設定するとともにコンタクタ15をオフ状態に設定する。駆動制御回路51は、さらに、インバータ7の出力が交流出力として選択されるための指令を出力切換回路53に送る。出力切換回路53は、この指令に応答して、サイリスタスイッチ12およびコンタクタ13をオフ状態に設定するとともに、コンタクタ10をオン状態に設定する。
コンバータ5は、交流入力電源1から供給される交流電力を直流電力に変換して、その直流電力をノードNに出力する。インバータ7はノードNから直流電力を受けるとともに、その直流電力を所定電圧および所定周波数の交流電力に変換する。なお、コンバータ5およびインバータ7の動作は駆動制御回路51により制御される。
(2)交流入力電源1が交流電力を供給不能である場合
停電検出回路52によって、停電(すなわち交流入力電源1が交流電力を供給不能であること)が検出される。駆動制御回路51は、停電検出回路52から検出結果を示す信号を受ける。この場合、駆動制御回路51はコンバータ5を停止させるとともにコンタクタ15をオン状態に設定する。コンタクタ15がオンすることによって蓄電池14からノードNに直流電力が供給される。この場合、インバータ7による逆変換は継続されるので、負荷23に供給される交流出力はインバータ7の出力となる。
(3)インバータ7に異常が生じた場合
この場合、駆動制御回路51によってインバータ7の異常が検出される。駆動制御回路51は、コンバータ5およびインバータ7を停止させる。さらに駆動制御回路51は、出力切換回路53に対して、交流出力を切換えるための指令を送る。出力切換回路53は、この指令に応答して、コンタクタ10をオフ状態に設定するとともに、サイリスタスイッチ12およびコンタクタ13をオン状態に設定する。これにより、バイパス入力電源11からの交流電力が交流出力端子26を介して負荷23に供給される。
上記(1)および(2)の場合、コンバータ5およびインバータ7の動作により熱が発生する。このため筐体110の内部の温度が上昇する。筐体110の内部の温度が高くなりすぎると、コンバータ5、インバータ7等の正常な動作が確保できなくなる。よって、冷却ファン18が筐体110の内部に風を送ることでコンバータ5、インバータ7等が冷却される。冷却ファン18は、インバータ22から供給される交流電力によって筐体110の内部に風を送る。ファン制御回路28がインバータ22を制御することにより、冷却ファン18に供給される交流電力が制御されて、冷却ファン18の動作が制御される。
図2は、ファン制御回路28の構成を示すブロック図である。図2を参照して、ファン制御回路28は、基準値発生回路41と、判定回路42と、信号発生回路43と、インバータ制御回路44と、異常検出回路45と、電源切換回路46とを含む。
基準値発生回路41は、変流器21により検出された電流値の基準となる基準値(比較値)を発生させる。判定回路42は、変流器21により検出された電流値を、基準値発生回路41により発生された基準値と比較するとともに、その検出された電流値が基準値以下であるか否かを判定する。そして判定回路42は、その判定結果を信号発生回路43に出力する。
信号発生回路43は、判定回路42の判定結果に基づいて、指令信号を生成する。詳細には、検出された電流値が基準値以下であると判定回路42によって判定された場合には、信号発生回路43は冷却ファン18の運転方式を間欠運転方式に設定するための指令信号を発生して、その指令信号をインバータ制御回路44に出力する。一方、検出された電流値が基準値より大きいと判定回路42によって判定された場合には、信号発生回路43は、上記の指令信号の発生を停止する。
インバータ制御回路44は、冷却ファン18に交流電力を供給するためのインバータ22の動作を制御する。詳細には、インバータ制御回路44は、信号発生回路43から指令信号を受けた場合には、冷却ファン18を間欠運転させるための交流電力が冷却ファン18に供給されるようにインバータ22を制御する。その一方で、信号発生回路43が上記の指令信号の発生を停止した場合には、インバータ制御回路44は、冷却ファン18を連続運転方式に従って動作させるための交流電力が冷却ファン18に供給されるように、インバータ22を制御する。
異常検出回路45は、インバータ22から送信される信号に基づいてインバータ22に異常が生じたことを検出する。さらに異常検出回路45は、その検出結果を示す信号をインバータ制御回路44および電源切換回路46に出力する。インバータ制御回路44は異常検出回路45からの信号に応答してインバータ22を停止させる。
電源切換回路46は、インバータ22の正常時(異常検出回路45からの信号が電源切換回路46に入力されていないとき)には、コンタクタ31をオンするとともにコンタクタ30をオフさせる。一方、電源切換回路46は、インバータ22の異常時(異常検出回路45からの信号が電源切換回路46に入力されたとき)には、コンタクタ31をオフするとともにコンタクタ30をオンさせる。
なお、インバータ22の異常を検出する方法は特に限定されるものではない。たとえばインバータ22の過電流を検出するための過電流検出回路が設けられてもよい。この場合、過電流検出回路からの信号が異常検出回路45に送信されることによって、異常検出回路45はインバータ22の異常を検出できる。また、過電流のみによってインバータ22の異常を検出するものと限定されず、たとえば、インバータ22の温度に基づいてインバータ22の異常が検出されてもよい。さらに、インバータ22を構成する半導体スイッチング素子(図示せず)が故障した場合に、インバータ22から故障信号が送信されるように構成されてもよい。この場合には、故障信号が異常検出回路45に送信されることによって、異常検出回路45はインバータ22の異常を検出できる。
図3は、インバータ制御回路44の構成を示すブロック図である。図3を参照して、インバータ制御回路44は、回転数設定回路61と、周波数設定回路62と、電圧指令発生回路63と、制御信号発生回路64とを含む。
回転数設定回路61は、変流器21によって検出された電流値I(無停電電源装置の出力電流の値)に基づいて、冷却ファン18の回転数を設定する。さらに、回転数設定回路61は、冷却ファン18の運転方式を間欠運転方式に設定するための指令信号を信号発生回路43から受信した場合には、その指令信号に従う回転数を設定する。
図4は、信号発生回路43により発生される指令信号の波形図である。図4を参照して、指令信号は、冷却ファン18の回転数の指令値を示すための信号である。指令信号は、第1のパターンと第2のパターンとを含む。第1のパターンと第2のパターンとは交互に繰り返される。
第1のパターンでは、回転数指令値は0から次第に上昇する。回転数指令値が0である時点(時刻t)から設定された時間(T1)が経過したとき(時刻t)に、回転数指令値は所定の上限値(たとえば冷却ファン18の定格回転数)に到達する。一方、第2のパターンでは、設定された時間(T2)の間(時刻t1から時刻tまでの間)、回転数指令値は0に保たれる。
図3に戻り、周波数設定回路62は、回転数設定回路61により設定された回転数に基づいて、インバータ22から冷却ファン18に供給される交流電力の周波数(周波数指令値F)を設定する。より具体的には、周波数Fが回転数設定回路61により設定された回転数に比例するように、周波数設定回路62は周波数指令値Fを設定する。
電圧指令発生回路63は、周波数設定回路62により設定された周波数指令値Fに基づいて、電圧指令値Vを生成する。電圧指令値Vは、冷却ファン18に供給される交流電力の実効値に対応する値である。電圧指令発生回路63は、電圧指令値Vが周波数Fに比例するように電圧指令値Vを生成する。電圧指令値Vに対する周波数Fの比(=V/F)は一定値である。
制御信号発生回路64は、電圧指令発生回路63により生成された電圧指令値Vに基づいて、インバータ22を制御するための制御信号を生成するとともに、その制御信号をインバータ22に出力する。具体的には、制御信号発生回路64は、PWM(パルス幅変調)方式に従い、電圧指令値Vに基づいてインバータ22の制御信号を生成する。この制御信号に応じてインバータ22が動作することにより、インバータ22から冷却ファン18に供給される交流電力の周波数および電圧値は、上述の指令値に従うものとなる。
さらに、制御信号発生回路64は、異常検出回路45からの信号に応答して、制御信号の発生を停止する。制御信号の発生が停止することによりインバータ22が停止する。
次に、無停電電源装置101の動作時における冷却ファン18の動作を詳細に説明する。図5に示すように、コンタクタ2がオンすることによって、交流入力電源1からの交流電力がコンバータ5に供給される。コンバータ起動/停止指令回路24からコンバータ5を起動するための起動指令が発せられることにより、コンバータ5が起動する。さらに、コンバータ起動/停止指令回路24からの起動指令に応じて、ファン制御回路28はコンタクタ31をオンさせる。さらにファン制御回路28はインバータ22の制御を開始する。
図2に示されるように、判定回路42は、基準値発生回路41からの基準値と、変流器21によって検出された電流値とを比較するとともに、検出された電流値が基準値以下であるか否かを判定する。基準値発生回路41は、コンバータ起動/停止指令回路24からの起動指令に応じて基準値の発生を開始してもよいし、基準値を常時発生させてもよい。
検出された電流値が基準値以下であると判定された場合、信号発生回路43は、図4に示したパターンを有する指令信号を生成して、その指令信号をインバータ制御回路44に出力する。一方、検出された電流値が基準値より大きいと判定された場合には、信号発生回路43は、指令信号の発生を停止する。
インバータ制御回路44は、信号発生回路43から指令信号を受けた場合には、その指令信号が示す回転数指令値に基づいて、インバータ22を可変電圧可変周波数制御する。一方、インバータ制御回路44は、信号発生回路43から指令信号を受けていない場合には、変流器21によって検出された電流値に基づいてインバータ22を可変電圧可変周波数制御する。
図3を参照してインバータ制御回路44の動作を説明すると、指令信号が回転数設定回路61に入力された場合、回転数設定回路61は、その指令信号が示す回転数指令値を周波数設定回路62に出力する。周波数設定回路62は、その回転数指令値に基づいて周波数指令値Fを設定する。
周波数指令値Fは回転数指令値に比例するように設定される。冷却ファン18に供給される交流電力の周波数は、その周波数指令値Fに従って変化する。冷却ファン18の回転数は冷却ファン18に供給される交流電力の周波数に比例する。この結果、冷却ファン18の回転数は指令信号が示す回転数指令値に従って変化する。
指令信号に含まれる第1のパターンによれば、回転数指令値は、0から所定の上限値まで、一定の時間(T1)をかけて傾斜的に変化する。したがって冷却ファン18の回転数も0から所定の上限値まで、時間T1をかけて傾斜的に変化する。
さらに、指令信号に含まれる第2のパターンによれば、回転数指令値が一定時間(T2)の間、0に設定される。したがって冷却ファン18の回転数も、時間T2の間は0に保たれる。つまり、インバータ22は、時間T2の間、冷却ファン18を停止させる。
第1のパターンと第2のパターンとが交互に繰り返されることにより、冷却ファン18は間欠的に動作する。加えて、冷却ファン18の動作開始時に冷却ファン18の回転数が緩やかに上昇する。つまり冷却ファン18は間欠運転するとともに、ソフトスタートする。インバータ制御回路44は、上述のようにインバータ22を制御することによって、冷却ファン18の運転方式が間欠運転方式、かつソフトスタート方式となるための交流電力をインバータ22から冷却ファン18に供給させる。
一方、指令信号が回転数設定回路61に入力されていない場合、回転数設定回路61は、変流器21によって検出された電流値Iに基づいて、冷却ファンの回転数を設定する。回転数設定回路61は、電流値Iの増減に応じて回転数が増減するように、その回転数を設定する。たとえば回転数設定回路61は、回転数が電流値Iに比例するように回転数を設定する。
この場合には回転数指令値が連続的に変化するので、周波数設定回路62から出力される周波数指令値Fも連続的に変化する。この結果、冷却ファン18に交流電力が連続的に供給されるので、冷却ファン18が連続運転する。さらに冷却ファン18の回転数は変流器21によって検出された電流値Iの増減に応じて増減する。
インバータ制御回路44は、上述のように周波数指令値Fを設定することによって、冷却ファン18を連続運転方式に従って動作させるための交流電力が冷却ファン18に供給されるようにインバータ22を制御する。
図6は、変流器によって検出された電流値と冷却ファンの運転方式との関係を示す図である。図6に示すように、無停電電源装置が起動された場合、検出された電流値は0から徐々に上昇する。検出された電流値が基準値よりも小さい場合には、冷却ファン18の運転方式は、ソフトスタート方式かつ間欠運転方式となる。その一方、検出された電流値が基準値よりも大きい場合には、冷却ファン18の運転方式は、連続運転方式となる。
変流器21から出力される信号の値は、交流出力端子26より出力される交流出力電流の大きさに比例する。つまり、変流器21での検出値が大きいときには、無停電電源装置101の出力も大きい。
無停電電源装置101の出力が大きくなることによって、無停電電源装置101の損失も大きくなる。無停電電源装置101の損失は、無停電電源装置101の出力電流Iと回路定数C(たとえば抵抗値)とに基づき、以下の関係に従って算出できる。
(無停電電源装置の損失)∝C×I
ここで図7に示されるように、インバータ22を省略するとともに、冷却ファン18の電源にインバータ7を用いたとする。なお、図7に示す構成では、インバータ7と冷却ファン18との間に通電経路が設けられて、その通電経路にコンタクタ38が介挿接続される。
この場合には、冷却ファン18に所定電圧・所定周波数の交流電力が供給されるため、冷却ファン18の回転数を変化させることができない。また、無停電電源装置の定常運転時の損失を考慮して冷却ファン18の回転数が定められるので、その回転数は高くなる。たとえば冷却ファン18の動作時の回転数は定格回転数(冷却ファンの動作時における最高回転数)となる。
しかしながら、無停電電源装置が無負荷状態であっても、冷却ファン18はインバータ7から供給される電力を消費して動作する。このため、無停電電源装置の動作効率が低下する。また、冷却ファン18を定格(最大回転数)で動作させ続けることにより、冷却ファン18の寿命が縮まる可能性が生じる。
さらに、インバータ7の容量としては、負荷23の容量と冷却ファン18の容量との合計の容量が必要になる。このためインバータ7の容量を大きくしなければならない。
本実施の形態によれば、冷却ファン18の連続運転時には、無停電電源装置の損失の大きさに応じて冷却ファン18の回転数を変化させることができる。具体的には、無停電電源装置の損失が大きいとき(すなわち無停電電源装置101の出力電流が大きい)ときには、冷却ファン18の回転数を大きくすることができる。一方、無停電電源装置の損失が小さい(すなわち無停電電源装置101の出力電流が小さい)ときには、冷却ファン18の回転数を小さくすることができる。これによって、無停電電源装置101の出力が変動しても、無停電電源装置の筐体の内部温度を略一定に制御することが可能になる。
冷却ファンの消費電力は冷却ファンの回転数の3乗に比例する。本実施の形態では、無停電電源装置の損失が小さいときには、冷却ファン18の回転数を小さくすることによって、冷却ファン18の消費電力を大きく低減することができる。これにより、無停電電源装置として、効率の高い装置を得ることができる。
また、冷却ファンの寿命は、定格回転数と運転時間との積に従ってほぼ定まる。本実施の形態では、無停電電源装置の損失が小さいときに冷却ファン18の回転数を小さくするので、冷却ファンの寿命(運転可能時間)を延ばすことができる。
また、本実施の形態では、基準値発生回路41によって発生される基準値は0近傍の値に設定される。上述のように、基準値は、変流器21によって検出された値(無停電電源装置101の出力電流の値)と比較される。基準値を0近傍の値とすることによって、無停電電源装置の負荷がごく小さい場合(たとえば実質的に無負荷である場合)において、インバータ22およびファン制御回路28による冷却ファン18のソフトスタートおよび間欠運転が行なわれる。よって、冷却ファン18の消費電力をさらに低減できるとともに、冷却ファンの寿命(運転時間)をさらに延ばすことができる。
たとえば無停電電源装置101の起動時において、インバータ7が停止状態であり、かつコンバータ5のみ起動している状態では、交流出力端子26から出力される交流出力電流の大きさは0である。この状態では無停電電源装置101の発熱量も少ないため、筐体110の内部を冷却しなくてもよい場合もある。すなわち上記の状態では、冷却ファン18は停止または微動でもよい。本実施の形態では、このような状態において冷却ファン18がソフトスタートおよび間欠運転されるので、冷却ファン18による電力の消費を抑制できる。
また、インバータ起動/停止指令回路25からの起動指令によりインバータ7が起動された場合、交流出力の電流値が次第に大きくなる。その電流値に比例して冷却ファン18の回転数が大きくなる。ただし、無停電電源装置101の定格容量よりも負荷23の容量が小さい場合には、冷却ファン18の回転数を定格回転数(最大回転数)まで上げる必要はない。この場合には、冷却ファン18の回転数が変流器21によって検出された値に応じた回転数となるので、冷却ファン18の消費電力を抑制できる。
なお、インバータ22に異常が生じた場合には、ファン制御回路28(電源切換回路46)は、コンタクタ31をオフ状態に設定するとともに、コンタクタ30をオン状態に設定する。この場合、図8に示されるように、冷却ファン18は交流入力電源1から供給される交流電力によって動作するので、インバータ22に異常が生じても冷却ファン18の動作を継続することができる。したがって、無停電電源装置101の信頼性の向上を確保することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に従う無停電電源装置の全体構成は、実施の形態1に従う無停電電源装置の構成と同様であり、図1に示した無停電電源装置101の構成と同様である。よって実施の形態2に従う無停電電源装置の全体構成については以後の説明は繰り返さない。実施の形態2は、ファン制御回路の構成および動作の点において実施の形態1と異なる。よって以下では、実施の形態2について、ファン制御回路の構成および動作を主に説明する。
図9は、実施の形態2に従うファン制御回路の構成を示すブロック図である。図9を参照して、ファン制御回路28は、実施の形態1に従う構成(図2参照)に加えて周波数制限回路47をさらに備える。周波数制限回路47は、インバータ22から冷却ファン18に供給される交流電力の周波数の下限値をインバータ制御回路44に与える。インバータ制御回路44は、冷却ファン18に供給される交流電力の周波数が周波数制限回路47によって設定された下限値を下回らないように、その周波数を設定する。
図10は、図9に示したインバータ制御回路の構成を示すブロック図である。図10を参照して、周波数制限回路47から出力された周波数下限値は周波数設定回路62に入力される。さらに、信号発生回路43からの指令信号が回転数設定回路61および周波数設定回路62に入力される。
実施の形態1と同様に周波数設定回路62は、回転数設定回路61により設定された回転数指令値に基づいて、周波数指令値を設定する。信号発生回路43が指令信号を発生していない場合、周波数設定回路62は、回転数指令値に基づいて算出された周波数指令値と、周波数制限回路47によって設定された周波数下限値とを比較する。回転数指令値に基づく周波数指令値が周波数下限値よりも大きい場合には、周波数設定回路62は、その周波数指令値を、交流電力の周波数Fとして出力する。一方、回転数指令値に基づく周波数指令値が周波数下限値を下回る場合には、周波数設定回路62は、周波数下限値を交流電力の周波数Fとして出力する。
信号発生回路43が指令信号を発生している場合、周波数設定回路62は、回転数設定回路61により設定された回転数指令値に基づいて、周波数指令値を設定する。
信号発生回路43が指令信号を発生していない場合とは、インバータ22により冷却ファン18が連続運転される場合である。実施の形態2によれば、冷却ファン18が連続運転される場合において、冷却ファン18に供給される交流電力の周波数Fが、周波数制限回路47によって設定された周波数下限値よりも低下することを防止できる。これにより、冷却ファン18の回転数も、周波数下限値に対応する回転数下限値を下回ることを防止できるので、無停電電源装置の冷却不足を回避できる。無停電電源装置の冷却不足を回避することによって、無停電電源装置の信頼性をより高めることができる。
以上のように実施の形態2によれば、実施の形態1による効果に加え、無停電電源装置の信頼性をさらに向上させることができるという効果を得ることができる。
[実施の形態3]
図11は、実施の形態3に従う無停電電源装置の全体構成図である。図11および図1を参照して、実施の形態3に従う無停電電源装置102は、インバータ7と冷却ファン18との間に通電経路が設けられる点、および、その通電経路に介挿接続されるコンタクタ38をさらに備える点において、実施の形態1に従う無停電電源装置101と異なる。コンタクタ38はファン制御回路28の指令に応じてオンオフされる。
実施の形態3では、ファン制御回路28がインバータ22の異常を検出した場合に、ファン制御回路28がコンタクタ31をオフさせるとともにコンタクタ38をオンさせる。また、コンタクタ2はオン状態である。この場合、図12に示すように、インバータ7から冷却ファン18に交流電力が供給される。すなわち冷却ファン18の電源がインバータ22からインバータ7に切換わる。
さらにファン制御回路28がインバータ7の異常を検出した場合には、ファン制御回路28はコンタクタ38をオフさせるとともにコンタクタ30をオンする。この場合、図13に示すように、交流入力電源1から冷却ファン18に交流電力が供給される。すなわち冷却ファン18の電源がインバータ7から交流入力電源1に切換わる。
なお、実施の形態3に従う無停電電源装置102の他の部分の構成においては、実施の形態1に従う無停電電源装置101の対応する部分の構成と同様であるので、以後の説明は繰り返さない。
図14は、実施の形態3に従うファン制御回路の構成を示すブロック図である。図14を参照して、実施の形態3では、ファン制御回路28は、実施の形態1に従う構成(図2参照)に加えて、異常検出回路48をさらに備える。異常検出回路48はインバータ7に異常が生じたことを検出するとともに、その検出結果を電源切換回路46に出力する。
異常検出回路48によるインバータ7の異常検出方法は、たとえば異常検出回路45によるインバータ22の異常検出方法と同様の方法を採用できることができる。よって、この方法については詳細な説明を以後繰り返さない。
また、別の方法によりインバータ7の異常を検出してもよい。たとえば、異常検出回路48は、コンタクタ10のオンオフ状態に基づいてインバータ7に異常が生じたことを検出してもよい。上記のように、インバータ7に異常が生じた場合には、出力切換回路53によってコンタクタ10がオフされる。したがってコンタクタ10のオンオフ状態に基づいてインバータ7に異常が生じたことを検出することができる。
電源切換回路46は、インバータ22の正常時(異常検出回路45からの信号が電源切換回路46に入力されていないとき)には、コンタクタ31をオンするとともにコンタクタ30,38をオフさせる。電源切換回路46は、インバータ22の異常時(異常検出回路45からの信号が電源切換回路46に入力されたとき)には、コンタクタ31をオフするとともにコンタクタ38をオンさせる。コンタクタ38がオン状態であるときにインバータ7の異常が検出された場合(異常検出回路48からの信号が電源切換回路46に入力されたとき)には、電源切換回路46は、コンタクタ38をオフするとともにコンタクタ30をオンさせる。
実施の形態3によれば、インバータ22の異常時(たとえば故障時)に冷却ファン18の電源がインバータ22からインバータ7に切換わる。これにより冷却ファン18が停止することを防止できるので、無停電電源装置の冷却不足が生じることを防ぐことができる。この結果、無停電電源装置の信頼性の向上を図ることができる。
さらに実施の形態3によれば、インバータ7から冷却ファン18への電力供給が不可能になった場合(インバータ7の停止時)には、インバータ7から交流入力電源1に冷却ファン18の電源が切換わる。これにより無停電電源装置の信頼性のさらなる向上を図ることができる。
以上のように実施の形態3によれば、実施の形態1による効果に加え、無停電電源装置の信頼性をさらに向上させることができるという効果を得ることができる。
[実施の形態4]
実施の形態4に従う無停電電源装置の全体構成は、実施の形態3に従う無停電電源装置の構成と同様であり、図11に示した無停電電源装置102の構成と同様である。よって実施の形態4に従う無停電電源装置の全体構成については以後の説明は繰り返さない。
実施の形態4は、ファン制御回路の構成の点において実施の形態3と異なる。よって以下では、実施の形態4について、ファン制御回路の構成および動作を主に説明する。
図15は、実施の形態4に従うファン制御回路の構成を示すブロック図である。図15を参照して、ファン制御回路28は、実施の形態3に従う構成(図14参照)に加えて周波数制限回路47をさらに備える。
実施の形態2と同様に、周波数制限回路47は、インバータ22から冷却ファン18に供給される交流電力の周波数の下限値をインバータ制御回路44に与える。インバータ制御回路44は、冷却ファン18に供給される交流電力の周波数が周波数制限回路47によって設定された下限値を下回らないように、その周波数を設定する。
なおインバータ制御回路44の構成は図10に示した構成と同様であり、その動作も実施の形態2に従うインバータ制御回路の動作と同様であるので、インバータ制御回路44の構成および動作については以後の説明を繰り返さない。
実施の形態4によれば、実施の形態2と同様に、冷却ファン18の連続運転時に、冷却ファン18に供給される交流電力の周波数が下がりすぎるのを防ぐことができる。これにより、無停電電源装置の冷却不足を防ぐことができる。
さらに実施の形態4によれば、実施の形態3と同様に、冷却ファン18への交流電力の供給が停止することを回避できるので、インバータ22の異常が生じた場合にも、無停電電源装置の冷却不足を防ぐことができる。
これらの点によって、無停電電源装置の信頼性をさらに向上させることができる。したがって実施の形態4によれば、実施の形態1による効果に加え、無停電電源装置の信頼性をさらに向上させることができるという効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明でなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 交流入力電源、2,10,13,15,20,31,38 コンタクタ、3,16 フューズ、4 交流リアクトル、5 コンバータ、6 電解コンデンサ、7,22 インバータ、8 変圧器、9 コンデンサ、11 バイパス入力電源、12 サイリスタスイッチ、14 蓄電池、18 冷却ファン、19 回転翼、20 モータ、21 変流器、23 負荷、24 コンバータ起動/停止指令回路、25 インバータ起動/停止指令回路、26 交流出力端子、28 ファン制御回路、41 基準値発生回路、42 判定回路、43 信号発生回路、44 インバータ制御回路、45,48 異常検出回路、46 電源切換回路、47 周波数制限回路、51 駆動制御回路、52 停電検出回路、53 出力切換回路、61 回転数設定回路、62 周波数設定回路、63 電圧指令発生回路、64 制御信号発生回路、101,102 無停電電源装置、110 筐体、N ノード。

Claims (8)

  1. 無停電電源装置であって、
    直流電力を、所定電圧および所定周波数の交流電力に変換可能な第1のインバータと、
    前記第1のインバータからの交流電力を前記無停電電源装置の外部に出力するための交流出力端子と、
    少なくとも前記第1のインバータを収容可能に構成された筐体と、
    交流電力が供給されることにより前記筐体の内部に風を送る冷却ファンと、
    直流電力を可変電圧および可変周波数の交流電力に変換可能であるとともに、当該交流電力を前記冷却ファンに供給可能な第2のインバータと、
    前記交流出力端子に流れる出力電流の電流値を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器により検出された前記電流値が基準値以下であるか否かを判定する判定回路と、
    前記判定回路によって前記電流値が前記基準値以下であると判定されたときに、前記冷却ファンを間欠運転させるための間欠運転指令を発生させる一方で、前記判定回路によって前記電流値が前記基準値より大きいと判定されたときには、前記間欠運転指令の発生を停止する指令発生回路と、
    前記指令発生回路により前記間欠運転指令が発せられた場合には、前記冷却ファンを間欠運転させるための交流電力が前記冷却ファンに供給されるように前記第2のインバータを制御する一方で、前記間欠運転指令の発生が停止した場合には、前記冷却ファンを連続運転させるための交流電力が前記冷却ファンに供給されるように、前記第2のインバータを制御するインバータ制御回路とを備える、無停電電源装置。
  2. 前記指令発生回路は、前記間欠運転指令として、前記冷却ファンの回転数を0から所定の上限値まで漸増させる第1の指令と、前記冷却ファンの回転数を一定の期間にわたり0に保つ第2の指令とを交互に繰返して出力し、
    前記インバータ制御回路は、前記冷却ファンが間欠運転される場合には、前記間欠運転指令に従う回転数と対応付けられた周波数を有する交流電力が、前記第2のインバータから前記冷却ファンに供給されるように、前記第2のインバータを制御する、請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記基準値は、零近傍の値である、請求項1または2に記載の無停電電源装置。
  4. 前記インバータ制御回路は、前記冷却ファンが連続運転される場合には、前記電流検出器により検出された前記電流値が高くなるほど、前記第2のインバータから前記冷却ファンに供給される交流電力の周波数が高くなるように、前記第2のインバータを制御する一方、前記電流検出器により検出された前記電流値が低くなるほど、前記第2のインバータから前記冷却ファンに供給される交流電力の周波数が低くなるように、前記第2のインバータを制御する、請求項1から3のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  5. 前記無停電電源装置は、
    前記第2のインバータに異常が生じたことを検出する異常検出回路と、
    前記異常検出回路によって、前記第2のインバータに異常が生じたことが検出された場合には、前記冷却ファンの電源を、前記第2のインバータから、前記無停電電源装置の外部の交流電源に切換える電源切換回路とをさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  6. 前記無停電電源装置は、
    前記第1のインバータに異常が生じたことを検出可能な第1の異常検出回路と、
    前記第2のインバータに異常が生じたことを検出可能な第2の異常検出回路と、
    前記第2の異常検出回路によって、前記第2のインバータに異常が生じたことが検出された場合には、前記冷却ファンの電源を前記第2のインバータから前記第1のインバータに切換える電源切換回路とをさらに備え、
    前記電源切換回路は、前記冷却ファンの電源が前記第1のインバータであり、かつ、前記第1の異常検出回路によって前記第1のインバータに異常が生じたことが検出された場合には、前記冷却ファンの電源を、前記第1のインバータから、前記無停電電源装置の外部の交流電源に切換える、請求項1から4のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  7. 前記無停電電源装置は、
    前記第2のインバータから前記冷却ファンに供給される交流電力の周波数の下限値を設定する下限値設定回路をさらに備え、
    前記インバータ制御回路は、前記冷却ファンが連続運転される場合には、前記第2のインバータから前記冷却ファンに供給される交流電力の周波数が、前記下限値設定回路により設定された前記下限値を下回らないように、前記第2のインバータを制御する、請求項1から6のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  8. 前記無停電電源装置は、
    前記第1および第2のインバータがともに直流電力を受けるための直流ノードと、
    前記筐体の内部に収容されるとともに、前記無停電電源装置の外部の交流電源からの交流電力を直流電力に変換して前記直流ノードに出力するコンバータと、
    前記直流ノードに接続される蓄電装置とをさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
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