JP2010206029A - リアクトル用コイル部材、およびその製造方法、ならびにリアクトル - Google Patents

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Abstract

【課題】1本の巻線で形成されながら、従来のコイル部材のように曲げ半径の小さな曲げ部分を有さないリアクトル用コイル部材、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】互いに並列状態に配置される第1コイル11および第2コイル12と、両コイル11,12を繋ぐ連絡部13とを有し、これらの部材11,12,13が1本の巻線からなる。各コイル11,12において、引き出し端11A,12Aから連絡部13に向かうコイル巻回軸(Y1−Y2方向)に沿った方向をそのコイル11,12の螺旋の進行方向としたときに、両コイル11,12の螺旋の進行方向が互いに反対方向となるように形成されている。また、連絡部13が、コイルの高さ方向(Z1−Z2方向)に両コイル11,12から突出することなく配されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気自動車やハイブリット自動車などの車載部品などに利用されるリアクトル、および、リアクトルの構成部品であるリアクトル用コイル部材、ならびにリアクトル用コイル部材の製造方法に関するものである。
従来から、並列される1対のコイルと、これらコイルに挿通される環状のコアとを備えるリアクトルが知られている。各コイルは、線状の導体に絶縁被覆を施した巻線を螺旋状に巻回することで形成されており、コイルの引き出し端を介して外部から電流を供給されることで、コアの内部を通る磁界を発生させる。このようなリアクトルにおいて、1対のコイルを1本の巻線で形成したリアクトル用コイル部材を利用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、第1のコイル要素と第2のコイル要素とが連絡部を介して電気的に接続された構成を備え、かつ、これらの部材が1本の平角線(巻線)で形成されるコイル部品(リアクトル用コイル部材)が開示されている(特許文献1の図1や図7〜8を参照)。これらコイル要素の関係を詳細に説明すると、両コイル要素の引き出し端は、コイル軸方向の同じ側に配置されている。つまり、螺旋の進行方向(各コイル要素におけるコイル要素の巻回軸に沿った方向であって、引き出し端側から連絡部側に向かう方向)は、両コイル要素で同じ方向となっている。また、両コイル要素を繋ぐ連絡部は、第1のコイル要素から第2のコイル要素に向かってほぼ180°のヘアピンカーブ状に折り返されている。
各コイル要素と連絡部が上記のような構成になるのは、特許文献1の図4、図5に示すように、1本の巻線の一端側と他端側で二つのコイル要素を段違い状に形成した後、連絡部を二つ折りすることでリアクトル用コイル部材を作製するからである。
特開20004−55920号公報
しかし、特許文献1に記載のような従来のリアクトル用コイル部材では、連絡部が二つ折りされるため、曲げられる部分の曲げ半径が非常に小さく、巻線の導体や絶縁被覆が損傷する虞がある。特に、近年では、リアクトルを大電流で使用ために巻線を太径化する傾向にあり、曲げ部分における巻線の損傷が懸念されている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主目的は、1本の巻線で形成されながら、従来のリアクトル用コイル部材のように曲げ半径の小さな曲げ部分を有さないリアクトル用コイル部材、およびその製造方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、本発明リアクトル用コイル部材を使用したリアクトルを提供することにある。
本発明リアクトル用コイル部材は、互いに並列状態に配置される第1コイルおよび第2コイルと、両コイルを繋ぐ連絡部とを有し、これらの部材が1本の巻線からなるリアクトル用コイル部材に係る。そして、各コイルにおいて、コイルの引き出し端から前記連絡部に向かうコイル巻回軸に沿った方向をそのコイルの螺旋の進行方向とし、両コイルの並列方向と両コイルのコイル軸方向の両方に直交する方向をコイルの高さ方向としたときに、両コイルの螺旋の進行方向が互いに反対となるように形成されており、前記連絡部が前記高さ方向に両コイルから突出することなく配されていることを特徴とする。
両コイルの螺旋の進行方向を互いに反対に配置して、両コイルを繋ぐ連絡部をコイル軸方向に渡るようにすると共に、連絡部をコイルの高さ方向に両コイルから突出しないようにすることで、連絡部に生じる曲げ部分の曲げ半径を従来よりも小さくすることができる。その結果、連絡部における巻線の絶縁被覆が損傷し難くなるし、仮に巻線を太径化しても巻線の絶縁被覆が損傷し難くなる。
本発明リアクトル用コイル部材において、両コイルを繋ぐ連絡部をコイル高さ方向に突出しないようにコイル軸方向に渡らせる代表的な構成としては、以下の2つが挙げられる。
まず一つ目の構成は、両コイル間を繋ぐ連絡部を、第1コイルと第2コイルとの間に配した構成である。
二つ目の構成は、両コイル間を繋ぐ連絡部を、第1コイルまたは第2コイルの側方に回り込むように配した構成である。
また、本発明リアクトルは、本発明リアクトル用コイル部材と、このコイル部材の第1コイルと第2コイルに嵌め込まれて環状に構成されたコアとを備えることを特徴とする。
本発明リアクトルは、使用するリアクトル用コイル部材を構成する巻線に殆ど損傷が生じていないので、大電流での使用においても安定して動作する。
一方、本発明リアクトル用コイル部材の製造方法は、互いに並列状態に配置される第1コイルおよび第2コイルと、両コイルを繋ぐ連絡部とを有し、これらの部材が1本の巻線からなるリアクトル用コイル部材を製造する方法に係る。そして、本発明リアクトル用コイル部材の製造方法は、各コイルにおいて、コイルの引き出し端から前記連絡部に向かうコイル巻回軸に沿った方向をそのコイルの螺旋の進行方向とし、両コイルの並列方向とコイル軸方向の両方に直交する方向をコイルの高さ方向としたときに、以下の工程を備えることを特徴とする。
1本の巻線を用意する工程。
巻線の一端側で巻線を巻回して第1コイルを形成する工程。
第1コイルから前記連絡部となる長さ分の間隔を空けて、次の要件を満たすように巻線の他端側で巻線を巻回して第2コイルを形成する工程。
(1)第2コイルの軸方向を第1コイルの軸方向と実質的に平行にする。
(2)第2コイルの第1コイルに対する高さ方向の位置を実質的に揃える。
連絡部が両コイルの高さ方向に突出しないように連絡部を折り曲げ、両コイルの螺旋の進行方向が互いに反対となるように両コイルを並列する工程。
本発明リアクトル用コイル部材の製造方法によれば、本発明リアクトル用コイル部材を作製することができる。その作製の際、連絡部における巻線の曲げ半径が従来よりも小さいため、巻線に備わる導線や絶縁被覆が損傷し難い。
本発明リアクトル用コイル部材の製造方法の一形態として、第2コイルを形成する工程は、次の要件を満たすように行っても良い。
(1)第2コイルの軸方向における第2コイルの位置を、前記連絡部を基準として第1コイルの位置と反対側にする。
(2)第2コイルの螺旋の進行方向を第1コイルの螺旋の進行方向と反対にする。
上記要件を満たすように第2コイルを形成した場合、両コイルを並列する工程は、連絡部が両コイルの間に配されるように行うと良い。
上記コイル部材の製造方法によれば、上述した両コイル間を繋ぐ連絡部を、第1コイルと第2コイルとの間に配したリアクトル用コイル部材を製造することができる。
また、本発明リアクトル用コイル部材の製造方法の一形態として、前記第2コイルを形成する工程は、次の要件を満たすように行っても良い。
(1)第2コイルの軸方向における第2コイルの位置を、前記連絡部を基準にして第1コイルの位置と同じ側にする。
(2)第2コイルの螺旋の進行方向を第1コイル螺旋の進行方向と同じにする。
上記要件を満たすように第2コイルを形成した場合、両コイルを並列する工程は、連絡部がいずれかのコイルの側方に回り込むように行うと良い。
上記コイル部材の製造方法によれば、上述した両コイル間を繋ぐ連絡部を、第1コイルまたは第2コイルの側方に回り込むように配したリアクトル用コイル部材を製造することができる。
本発明リアクトル用コイル部材は、従来よりも連絡部に生じる曲げ部分の曲げ半径が小さいため、当該曲げ部分に導線の亀裂や絶縁被覆の損傷などが殆ど生じていない。そのため、大電流での使用を前提としたリアクトルの構成部品に利用した場合、リアクトルの安定した動作に寄与する。
実施形態1に係るリアクトルの斜視図である。 実施形態1に係るリアクトル用コイル部材の斜視図である。 図2に示すリアクトル用コイル部材の四面図であって、(A)は正面図(図2のY2方向矢視図)、(B)は左側面図、(C)は上面図、(D)は背面図である。 実施形態1に係るリアクトル用コイル部材の製造途中の状態を示す斜視図である。 図4に示す製造途中のリアクトル用コイル部材の四面図であって、(A)は正面図(図4のY2方向矢視図)、(B)は左側面図、(C)は上面図、(D)は背面図である。 実施形態2に係るリアクトル用コイル部材の斜視図である。 図6に示すリアクトル用コイル部材の四面図であって、(A)は正面図(図6のY2方向矢視図)、(B)は左側面図、(C)は上面図、(D)は背面図である。 実施形態2に係るリアクトル用コイル部材の製造途中の状態を示す斜視図である。 図8に示す製造途中のリアクトル用コイル部材の四面図であって、(A)は正面図(図8のY2方向矢視図)、(B)は左側面図、(C)は上面図、(D)は背面図である。
以下、図面を参照して、本発明リアクトル用コイル部材、およびこのコイル部材を使用したリアクトルの実施形態を説明する。
<実施形態1>
≪リアクトルの全体構成≫
図1に示すリアクトル10は、第1コイル11と第2コイル12とを備えるリアクトル用コイル部材1と、両コイル11,12に嵌め込まれる環状のコア3とを備える。このリアクトル10は、コア3とコイル11,12との間に介在され、両者の絶縁を確実にするインシュレータ(図示略)を備えていても良い。インシュレータには、例えば、PPS樹脂やPTFE樹脂、液晶ポリマーなどが利用できる。また、リアクトル10は、例えば開口部を有するアルミニウムやアルミニウム合金製のケースに収納して、エポキシ樹脂やウレタン樹脂などの樹脂で封入した状態としても良い。
≪リアクトル用コイル部材≫
図2および図3に示すように、リアクトル用コイル部材1は、第1コイル11と、第2コイル12と、両コイル11,12とを繋ぐ連絡部13とを備える。各コイル11,12を巻線の軸方向から見た形状は略矩形であり、コイル11,12の全体的な3次元形状は角筒形である。また、各コイル11,12の端部(第1引き出し端11A,第2引き出し端12A)は、各コイル11,12から離れるように引き出され、コイル11,12に電力供給するための端子台の端子金具(図示略)に接続される。コイル部材1に備わるこれらの部材11,12,13は、エナメルなどの絶縁被覆を有する1本の平角銅線(巻線)で構成されている。
以下、コイル部材1の各構成を詳細に説明する。
リアクトル用コイル部材1の説明にあたり、コイル11,12の並列方向(X1−X2方向)と、並列方向に直交するコイル11,12のコイル軸方向(Y1−Y2方向)の両方に直交する方向(Z1−Z2方向)をコイル高さ方向とする。また、各コイル11,12における各コイル11,12の巻回軸に沿った方向であって、引き出し端11A,12Aの側から連絡部13の側に向かう方向を、各コイル11,12における螺旋の進行方向とする。
第1コイル11は、平角銅線をエッジワイズ状に巻回することで形成されており、その螺旋の進行方向はY1方向であり、その巻回方向は反時計回りである。また、第1引き出し端11Aは、コイル11の上端において、巻線の巻回軸のY2方向にフラットワイズ状に曲げられ、Y2方向に引き出されることで形成される。但し、第1引き出し端11Aは、コイル11の側方であるX1方向やX2方向、コイル11の上方であるZ1方向に引き出しても良い。
第2コイル12は、平角銅線をエッジワイズ状に巻回することで形成されており、その螺旋の進行方向は第1コイル11とは反対のY2方向であり、その巻回方向は時計回りである。コイル12に備わる第2引き出し端12Aは、コイル12の上端において、巻回軸のY1方向にフラットワイズ状に曲げられ、Y1方向に引き出されることで形成される。但し、第2引き出し端12Aは、コイル12の側方や上方に引き出されていても良い。
連絡部13は、コイル11,12の下端で、コイル11とコイル12を繋ぐように配置されている。より具体的には、連絡部13を構成する巻線は、第1コイル11側のY1方向端面から一旦、第2コイル12の方向(X1方向)にエッジワイズ状に曲げられて、直後に第1コイル11のコイル軸方向(Y2方向)にフラットワイズ状に曲げられて、第1コイル11と第2コイル12との間に伸びる。さらに、その巻線は、第2コイル12のY2方向端面近傍で、第2コイル12の方向(X1方向)にフラットワイズ状に曲げられ、そのまま第2コイル12に繋がっている。このように連絡部13は、フラットワイズ状に曲げられてはいるものの、その折り曲げの角度は約90°〜120°程度であり、従来のように180°近い角度で二つ折りされているわけではないので、連絡部13を構成する巻線に不具合が生じていない。
以上説明した構成を備えるリアクトル用コイル部材1は、連絡部13がコイルの高さ方向のいずれにも突出してないので、連絡部13のためにリアクトル10の高さが高くなることがない。また、連絡部13がコイル11,12の下端側で、その全長にわたって同じ高さにあるため、コイル11,12の上端側からコイル11,12間にサーミスタを配置できる。コイル11,12間は、リアクトルを使用した際、両コイル11,12の放熱領域が重複する箇所であり、最も高温となる部分であるので、リアクトル10の安定した動作を図るために、リアクトル10の温度を監視する部分として好適である。
≪コア≫
コア3は、コイル11,12が配置されるコイル巻回部31,32と、コイル11,12に覆われずに露出する露出部33,34とを有する。コイル巻回部31,32は並列して設けられ、その一方側の端部同士が一つの露出部33で接続されると共に、コイル巻回部31,32の他方の端部同士が別の露出部34で接続されている。つまり、2つのコイル巻回部31,32と2つの露出部33,34とが環状に繋がることでコア3が形成されている。
コア3の露出部33,34は、コイル巻回部よりもコイル11,12の高さ方向の下端側に突出し、コイル11,12の下面と面一になっている。このような構成とすることにより、リアクトル10の載置面に対してコア3の露出部33,34を接触させることができるので、リアクトル10で発生した熱を効率良く放熱することができる。また、露出部33,34をコイル11,12の下端側に突出させることで、リアクトル10の小型化を図るためコイル軸方向における露出部33,34の長さを短くしても、磁路面積を確保できる。
≪リアクトル用コイル部材の製造方法≫
次に、上述したリアクトル用コイル部材1の製造方法を図4、図5に基づいて説明する。図4、図5における方向の定義は、図2、図3と同様である。以下、製造方法の各工程を詳細に説明する。
まず、第1コイル11、第2コイル12、および連絡部13を形成するのに十分な長さの1本の平角銅線を用意する。
平角銅線の一端側を螺旋状にエッジワイズ巻きして第1コイル11を形成する。第1コイル11の巻回方向は反時計回り、螺旋の進行方向はY1方向である。
次いで、平角銅線の他端側を螺旋状にエッジワイズ巻きして、第1コイル11から所定の間隔を空けて第2コイル12を形成する。第2コイル12の巻回方向は時計回り、螺旋の進行方向はY2方向である。なお、第2コイル12の巻回数は、第1コイル11と実質的に同じとなるようにする。
第2コイル12の形成が終了した段階では、コイル部材1の連絡部13となる真っ直ぐな部分を挟んで第1コイル11と第2コイル12とが連結された状態に配置される。また、コイル11とコイル12とは、高さ方向の位置が揃えられていると共に、コイル軸方向が平行で、かつコイル軸方向にズレた状態(第2コイル12の軸方向における第2コイル12の位置が連絡部13を基準として第1コイル11の位置と反対側になった状態)になっている。
最後に、連絡部13の第1コイル11側と第2コイル12側の2箇所を約90°の角度でフラットワイズ状に折り曲げ、第1コイル11と第2コイル12とが互いに並列された状態にする(図2および図3参照)。
以上説明したように、本実施形態1のリアクトル用コイル部材1の製造方法において、平角銅線が折り返されるように曲げられることがないので、平角銅線が損傷を受ける可能性が殆どない。そのため、このコイル部材1を使用すれば、大電流の使用においても信頼性の高いリアクトル10を作製することができる。
<実施形態2>
実施形態2では、実施形態1とは異なる形状の本発明リアクトル用コイル部材を図6〜図9に基づいて説明する。これらの図に記載される方向の定義は、実施形態1と同様である。以下、実施形態2のコイル部材、およびその製造方法を説明する。
図6、図7に示すように、本実施形態のリアクトル用コイル部材2は、実施形態1と同様に、1本の平角銅線で形成されており、第1コイル21と、第2コイル22と、両コイル21,22とを繋ぐ連絡部23とを備える。第1コイル21は、平角銅線をエッジワイズ状に巻回することで形成されており、その螺旋の進行方向はY2方向であり、その巻回方向は反時計回りである。また、第2コイル22も、平角銅線をエッジワイズ状に巻回することで形成されており、その螺旋の進行方向は第1コイル21とは反対のY1方向であり、その巻回方向は反時計回りである。
また、第1コイル21と第2コイル22とを繋ぐ連絡部23を構成する巻線は、第1コイル21のY2方向端面から一旦、第2コイル22とは反対方向(X2方向)にエッジワイズ状に曲げられて、直後にコイル軸方向(Y1方向)にフラットワイズ状に曲げられて、第1コイル21の側方に回り込む。さらに、この巻線は、第1引き出し端21A側における第1コイル21の端面近傍で、第2コイル22の方向(X1方向)にフラットワイズ状に曲げられ、そのまま第2コイル22に繋がっている。
<リアクトル用コイル部材の製造方法>
次に、上記構成を備えるリアクトル用コイル部材2の形成方法を図8、図9に基づいて次説明する。
まず、第1コイル21、第2コイル22、および連絡部23を形成するのに十分な長さの1本の平角銅線を用意する。
平角銅線の一端側を螺旋状にエッジワイズ巻きして第1コイル21を形成する。第1コイル21の螺旋の進行方向はY1方向であり、巻回方向は反時計回りである。
次いで、平角銅線の他端側を螺旋状にエッジワイズ巻きして、第1コイル21から所定の間隔を空けて第2コイル22を形成する。第2コイル22の螺旋の進行方向はY1方向であり、巻回方向は反時計回りである。
第2コイル22の形成が終了した段階では、コイル部材2の連絡部23となる真っ直ぐな部分を挟んで第1コイル21と第2コイル22とが連結された状態に配置される。また、コイル21とコイル22とは、高さ方向の位置が揃えられていると共に、コイル軸方向が平行で、かつコイル軸方向のほぼ同じ位置に配置された状態(第2コイル22の軸方向における第2コイル22の位置が、連絡部23を基準にして第1コイル21の位置と同じ側にある状態)となっている。
最後に、第1コイル21を連絡部23に巻き付けるようにして連絡部23を折り曲げ、連絡部23が第1コイル21の側方に回り込むようにすると共に、第1コイル21と第2コイル22とが互いに並列された状態にする(図6および図7参照)。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、実施形態1,2では巻線として断面形状が矩形の平角銅線を利用したが、断面形状が円形、楕円形、多角形などの巻線を使用してコイル部材を作製しても良い。
本発明リアクトル用コイル部材を使用したリアクトルは、ハイブリット自動車などの移動体に搭載されるコンバータの構成部品として好適に利用可能である。
10 リアクトル
1,2 リアクトル用コイル部材
11,21 第1コイル
11A,21A 第1引き出し端
12,22 第2コイル
12A,22A 第2引き出し端
13,23 連絡部
3 コア
31,32 コイル巻回部 33,34 露出部

Claims (7)

  1. 互いに並列状態に配置される第1コイルおよび第2コイルと、両コイルを繋ぐ連絡部とを有し、これらの部材が1本の巻線からなるリアクトル用コイル部材であって、
    各コイルにおいて、コイルの引き出し端から前記連絡部に向かうコイル巻回軸に沿った方向をそのコイルの螺旋の進行方向とし、両コイルの並列方向と両コイルのコイル軸方向の両方に直交する方向をコイルの高さ方向としたときに、
    両コイルの螺旋の進行方向が互いに反対となるように形成されており、
    前記連絡部が、前記高さ方向に両コイルから突出することなく配されていることを特徴とするリアクトル用コイル部材。
  2. 前記連絡部は、第1コイルと第2コイルとの間に配されていることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル用コイル部材。
  3. 連絡部は、第1コイルまたは第2コイルの側方に回り込むように配されていることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル用コイル部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のリアクトル用コイル部材と、
    第1コイルと第2コイルに嵌め込まれて環状に構成されたコアと、
    を備えることを特徴とするリアクトル。
  5. 互いに並列状態に配置される第1コイルおよび第2コイルと、両コイルを繋ぐ連絡部とを有し、これらの部材が1本の巻線からなるリアクトル用コイル部材を製造する方法であって、
    各コイルにおいて、コイルの引き出し端から前記連絡部に向かうコイル巻回軸に沿った方向をそのコイルの螺旋の進行方向とし、両コイルの並列方向とコイル軸方向の両方に直交する方向をコイルの高さ方向としたときに、
    1本の巻線を用意する工程と、
    巻線の一端側で巻線を巻回して第1コイルを形成する工程と、
    第1コイルから前記連絡部となる長さ分の間隔を空けて、次の要件を満たすように巻線の他端側で巻線を巻回して第2コイルを形成する工程と、
    (1)第2コイルの軸方向を第1コイルの軸方向と実質的に平行にする
    (2)第2コイルの第1コイルに対する高さ方向の位置を実質的に揃える
    連絡部が両コイルの高さ方向に突出しないように連絡部を折り曲げ、両コイルの螺旋の進行方向が互いに反対となるように両コイルを並列する工程と、
    を備えることを特徴とするリアクトル用コイル部材の製造方法。
  6. 前記第2コイルを形成する工程は、次の要件を満たすように行い、
    (1)第2コイルの軸方向における第2コイルの位置を、前記連絡部を基準として第1コイルの位置と反対側にする
    (2)第2コイルの螺旋の進行方向を第1コイルの螺旋の進行方向と反対にする
    前記両コイルを並列する工程は、連絡部が両コイルの間に配されるように行うことを特徴とする請求項5に記載のリアクトル用コイル部材の製造方法。
  7. 前記第2コイルを形成する工程は、次の要件を満たすように行い、
    (1)第2コイルの軸方向における第2コイルの位置を、前記連絡部を基準にして第1コイルの位置と同じ側にする
    (2)第2コイルの螺旋の進行方向を第1コイル螺旋の進行方向と同じにする
    前記両コイルを並列する工程は、連絡部がいずれかのコイルの側方に回り込むように行うことを特徴とする請求項5に記載のリアクトル用コイル部材の製造方法。
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