JP6499723B2 - 非接触給電装置、コイルおよびコイルの製造方法 - Google Patents

非接触給電装置、コイルおよびコイルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、非接触給電装置、コイルおよびコイルの製造方法に関する。
近年、電気自動車の給電は、ケーブルを用いる接触式から無線電力伝送技術を利用した非接触式へ変更することが進められている。
非接触給電の技術は、例えば給電所の路面に埋め込むようにして設けた送電用(1次側)の平面コイル(地上側コイル)と電気自動車の底部に設けた受電用(2次側)の平面コイル(車両側コイル)とを数十cm程度の間隔で対向させて電力を無線送電することで電気自動車に給電する技術である。
非接触給電においてはその伝送効率が高いことが求められ、これに使用されるコイルについても損失が少ないことが必要とされる。よって、非接触給電に使用するコイルは銅損を小さくする、すなわち交流抵抗を小さくする必要がある。
電気自動車の非接触給電に用いる平面コイルは、駆動周波数、コイルのずれを含めた最少伝送効率、地上側コイルと車両側コイルとの位置ずれの許容範囲などが規格化されつつあり、この規格に向けて各社が競合して、より性能のよい製品を開発することになる。
実際にコイルを設置する場合は、さらにコイルの形状、外形、内径、巻き数なども指定されることがあり、その中でコイルの交流抵抗を小さくして損失を押さえつつ、コイル形状保持のための強度も保持したコイルを作成することが求められる。
コイルの交流抵抗に影響を与える要因としては、次の2つの要因が考えられる。第1の要因は、巻線用線材の導体断面積に依存する直流抵抗であり、第2の要因は、周波数や線材の撚り構成、コイル形態などにより変わる近接効果と表皮効果による損失である。
特に非接触給電においてはkHzオーダーの高周波帯で利用されるため、第2の要因の影響が大きくなる。この第2の要因の影響を軽減するには、線材にリッツ線を用い、コイルの形態としては、巻線間に隙間を設けて巻くコイル(以下これを「ギャップ巻きコイル」と称す」が適する。
上記事情を鑑み、非接触給電に用いる従来のコイルは、細い複数のエナメル線を撚り合わせて形成したリッツ線(絶縁導体)を平面的に渦巻き状にかつ巻線間に隙間を設けて巻回して形成する。
ところで、巻線間に隙間を設けると単純にいっても、製造現場では、コイルとしての製品を搬送したり、製造中もコイルを移動する作業を行うことやコイルのインダクタンスの変動を抑えることから、コイル形状とした後、形状保持やハンドリング性を考慮した製品とする必要がある。
巻線間に隙間を設ける技術としては、例えば隣接する線の間にスペーサを設ける技術がある(例えば特許文献1参照)。
特開2008‐60432号公報
このように複数の通電線を平面的に巻回する従来のコイル場合、発熱対策のため、隣接する線の間にスペーサを設けて隙間を設けたり、あるいは巻線間に隙間を設けたコイルに対して幅方向にテープを貼るなどの作業が必要になり、製造効率が低下する。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、規定の性能を得つつ低コストでかつコイル製造の作業性のよい非接触給電装置、コイルおよびコイルの製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るコイルは、電線を渦巻き状に平らに巻回したコイルであって、巻き始めから第N巻き目の電線と第(N+1)巻き目の電線が当接し、前記第(N+1)巻き目の電線と第(N+2)巻き目の電線が離間する第1の領域(N:1以上の整数)と、前記第N巻き目の電線と前記第(N+1)巻き目の電線が離間し、前記第(N+1)巻き目の電線と前記第(N+2)巻き目の電線が当接する第2の領域とを備え、前記第(N+1)巻き目を一定の長さで折り曲げ・折り返して前記第1、第2の領域を形成することを特徴とする。
本発明の一態様に係る非接触給電装置は、金属製または樹脂製の基板と、前記基板の上に配置した磁心コア板と、前記磁心コア板の上に配置した前記コイルとを具備する。
本発明の一態様に係るコイルの製造方法は、電線を渦巻き状に平らに巻回してコイルを製造するコイルの製造方法であって、巻き始めから第N巻き目の電線と第(N+1)巻き目の電線を当接させ、前記第(N+1)巻き目の電線と第(N+2)巻き目の電線を離間させて第1の領域P1(N:1以上の整数)を形成する工程と、前記第N巻き目の電線と前記第(N+1)巻き目の電線とを離間させ、前記第(N+1)巻き目の電線と前記第(N+2)巻き目の電線を当接させて第2の領域P2を形成する工程とを有し、前記第(N+1)巻き目を一定の長さで折り曲げ・折り返して前記第1、第2の領域を形成することを特徴とする。
本発明によれば、規定の性能を得つつ低コストでかつ製造作業性のよい非接触給電装置、コイルおよびコイルの製造方法を提供することができる。
本発明に係る第1実施形態の渦巻き状のコイル(ハイブリッド巻)の平面図。 図1のコイルの要部(区間P)を模式的(直線的)に示す拡大図。 図1のコイルの周波数‐交流抵抗特性図。 第2実施形態の渦巻き状のコイル(部位毎切替巻)の平面図。 第3実施形態の渦巻き状のコイル(60°切替巻)の平面図。 第4実施形態の渦巻き状のコイル(ジグザク巻)の平面図。 図6のコイルの要部(区間P)の拡大図。 上記第1乃至第3実施形態のコイルを用いた非接触給電装置の断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
非接触給電装置は、1次側の非接触送電装置と2次側の非接触受電装置とを対向配置して構成される。電力を供給する側である1次側の非接触送電装置と電力を受ける側の2次側の非接触受電装置は、コイルの部分の要素はほぼ同じ要素で構成されており、ここでは、一方の側について説明するが、他方の側も同様であることは言うまでもない。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態のコイル20を図1、図2を参照して説明する。図1は本発明に係る第1実施形態の渦巻き状のコイル(ハイブリッド巻)の平面図、図2は要部(区間P)の拡大図である。
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態のコイル20は、電線または絶縁導体としてのリッツ線22を平面的に(平らに並べて)内側から外側へ巻回して渦巻き状に形成(製造)した外形がほぼ方形状(コーナー部に丸みをつけている)のコイルである。
換言すると、このコイル20は、巻回により隣り合う二本のリッツ線22を、巻回する方向に向かって当接と離間を規則的に繰り返すように配置したものである。リッツ線22の内側の一端には圧着端子21が設けられている。外側の一端には、圧着端子24が設けられている。
このコイル20は、内側からリッツ線22を第1巻き目(電線n1)、第2巻き目(電線n2)…、第3巻き目(電線n3)…、つまり第N巻き目(電線n1)、第(N+1)巻き目(電線n2)、第(N+2)巻き目(電線n3)…というように巻回したものであり、偶数巻き目の電線n2、電線n4、電線n6…の一部区間Pの電線を、規則的に(一定の長さや間隔、角度、一周のうちのある区間で)、折り曲げ・折り返して(ジグザグ形状)、奇数巻き目の電線n1、電線n3、電線n5、電線n7に屈曲部(折返部)を当接させている。なおNは1以上の整数である。したがって、奇数巻き目の電線n1、電線n3、電線n5、電線n7の間は一定の間隔が維持される。なおこの例では、偶数巻き目を屈曲させたが、奇数巻き目を折り曲げ・折り返して、偶数巻き目を一定の間隔を維持してもよい。
この巻き方のコイル20を、電線を当接させて密着させながらに巻く「密巻」と電線を離間させて一定間隔の隙間を設けながら巻く「ギャップ巻」とが混在していることから「ハイブリッド巻」と称す。
コイル20は、渦巻状の溝が形成された金型(巻回治具)にリッツ線22を順に嵌め込んでいくことで、平面的に渦巻き状に巻回する。
平面的に渦巻き状に巻回しただけのコイル20は、金型(巻回治具)から取り出す際や搬送時にばらけてしまうため、金型(巻回治具)に嵌め込んだ図1の状態で接着剤を散布して、巻線どうしの当接部を接着し、接着剤が固化するまでの一定時間放置した後、ハンドリングするものとする。当接部の接着には、例えば熱融着繊維を巻き付けたリッツ線22を利用して加熱による接着を行ってもよく、最外層に自己融着層を設けた自己融着線を用いて熱溶着あるいは溶剤接着してもよく、また、リッツ線22にアセテート糸を巻き付けて溶剤接着してもよい。
つまりコイル20は、リッツ線22をほぼ平らに並べながら巻回し、線間に離間部と当接部を規則的に設けて全体として渦巻き状にしたものであり、形状維持のため当接部を接着剤で接着(固着)し、さらにリッツ線22の両端に一対の圧着端子21、24を接続したものである。圧着端子21、24を両端に取り付けるのは接着する前であっても後でもよい。
リッツ線22は、複数のエナメル線を撚り合わせて束にして形成した線材群である。なお、この例では、リッツ線22を用いたが、リッツ線22以外の通電線としては、例えば絶縁被覆していない導体(銅やアルミニウムを材料とする線)や、最外層に自己融着層を設けた自己融着線などを用いてもよい。
圧着端子21は、リッツ線22の内側の一端と接続されるものであって、概略的に圧着部と、固定用の孔が設けられた固定部とから構成されている。圧着部は、筒形状の金属部材によって構成されており、リッツ線22の導体部を挿入し加締め加工することで線材と金属部とを圧着一体化し、圧着端子21をリッツ線22に固定する。圧着端子24は、リッツ線22の外側の一端と接続されるものであり、圧着端子21と同じものである。
図2に示すように、このコイル20は、巻回一周のうちの区間P毎に4つの領域P1〜P4を設けるように巻回されている。各区間Pでは、領域P1、領域P3、領域P2、領域P4の順に繰り返すように領域P1〜P4が配置されている。
領域P1は、巻き始めから第N巻き目の電線(内側から第一巻き目の場合は電線n1)と第(N+1)巻き目の電線(内側から第二巻き目の場合は電線n2)が当接する当接部位と、第(N+1)巻き目の電線(内側から第二巻き目の電線n2)と第(N+2)巻き目の電線(内側から第三巻き目の場合は電線n3)が離間する離間部位とを有する領域である。なおNは1以上の整数とする。
領域P2は、第N巻き目の電線である電線n1と第(N+1)巻き目の電線である電線n2が離間する離間部位と、第(N+1)巻き目の電線である電線n2と第(N+2)巻き目の電線である電線n3が当接する当接部位とを有する領域である。
領域P3は、第(N+1)巻き目の電線である電線n2が、第N巻き目の電線である電線n1の当接部位から第(N+2)巻き目の電線である電線n3の当接部位へ巻き進む向きに横切る(渡る)領域である。
領域P4は、第(N+1)巻き目の電線である電線n2が、第(N+2)巻き目の電線である電線n3の当接部位から第N巻き目の電線である電線n1の当接部位へ巻き進む向きに横切る(渡る)領域である。
この例のコイル20は、一部の区間Pの領域P3、P4において、偶数巻き目の電線n2、n4、n6を一定の長さで(一定間隔毎に角度を付けて)折り曲げ・折り返している。また、領域P1〜P4は、領域P1、領域P3、領域P2、領域P4という順に繰り返すように配置されている。
すなわち、この例のコイル20は、コーナー部と直線部とを有する外形がほぼ方形状のコイル20を四つの区間Pに分けてそれぞれの区間Pに電線が当接・離間を繰り返す領域P1〜P4を設けたものである。なお、この例では、コイル全体の巻き数を七巻きとしたが、これ以外の巻き数や巻き方にも本願発明は適用可能である。この例では、巻き数の総数を奇数としたが、偶数としてもよく、巻き数自体も増減してもよい。
この例では、外形が四角形(この例のように外形がほぼ方形状の場合は四隅のコーナー部に丸みをつけている)になるようにリッツ線22を渦巻き状に巻回したが、この他、外形をほぼ三角形、ほぼ五角形、ほぼ六角形、ほぼ八角形などの多角形の形状や、ほぼD形状、円形、ほぼ長方形状などにしてもよい。
続いて、図3を参照してこの第1実施形態のコイル20(図1のハイブリッド巻)と比較例(リッツ線を一定間隔の隙間を設けながら渦巻き状に巻回したコイル(以下これを「ギャップ巻」と称す))とを対比して性能を説明する。
ギャップ巻は、リッツ線を一定間隔の隙間を設けながら渦巻き状に巻回したコイルである。ギャップ巻は、リッツ線一巻き毎に所定間隔の隙間を空けた試料としてスタンダードなコイルであり、このギャップ巻のコイル性能(特性)を規定値としてこれにできるだけ近付けることが望ましい。
試験条件としては、上記の2つの試料(ギャップ巻とハイブリッド巻)それぞれについて、コイル両端を既存のLCRメータに接続して、周波数を0〜200kHzまで変化させて交流抵抗を測定したものである。図3において周波数が0の位置の値(およそ110mΩ)は直流抵抗である。
計測結果の図3を参照すると、どの周波数においても、本発明のハイブリッド巻は、ギャップ巻と近似した特性が得られており、規定の性能が得られていることがわかる。
以下、図1に示したコイル20の製造方法を説明する。
この場合、リッツ線22を内側から外側へ渦巻き状に平らに巻回してコイル20を製造する上で、リッツ線22を巻きながら第1の領域P1〜第4の領域P4を形成する。
内側からリッツ線22を巻く上で、初めの一周目(第一巻き目)は、リッツ線22を折り曲げることなく、直線的に巻いてゆく。
二周目(第二巻き目)は、第一巻き目と当接して巻いてゆき、直線部の区間Pで、折り曲げて、一定の長さで折り返し、第一巻き目と当接させる。そして、当接した部位で折り曲げて一定の長さで折り返し、第一巻き目と当接させる。これにより、直線部の区間Pにジグザグ巻の部位ができる。区間Pを過ぎると、そのまま配線し、次の区間Pでジグザグ巻とする。これを一周行う。
次に、三週目(第三巻き目)は、初めの一周目(第一巻き目)と同様にリッツ線22を折り曲げることなく、直線的に巻いてゆく。これで第三巻き目は第二巻き目と区間Pで当接したり、離間したりするようになる。
このようにして、第N巻き目の電線と第(N+1)巻き目の電線を当接させ、第(N+1)巻き目の電線と第(N+2)巻き目の電線を離間させて第1の領域P1(Nは1以上の整数)と、第N巻き目の電線と第(N+1)巻き目の電線とを離間させ、第(N+1)巻き目の電線と第(N+2)巻き目の電線を当接させて第2の領域P2と、第1の領域P1と第2の領域P2間の電線の配置を入れ替える領域(第3、第4の領域P3、P4)とを形成する。
このように第1実施形態の非接触給電装置によれば、内側から奇数巻き目の電線n1、n3、n5、n7を平行に巻回し、内側から偶数巻き目の電線n2、n4、n6を区間P毎に領域P3、P4で折り曲げ・折り返して奇数巻き目の電線n1、n3、n5、n7に当接・離間させて巻回することで、スペーサなどを設けることなく、奇数巻き目の電線n1、n3、n5、n7間に一定間隔の隙間(ギャップ)ができるようになり、規定の性能を得つつ低コストでかつコイル製造の作業性のよい非接触給電装置、コイルおよびコイルの製造方法を提供することができる。
この第1実施形態では、リッツ線22を巻回するうちの区間P毎に偶数巻き目の線を折り曲げ(傾斜させ)、一方の線に当接、折り返し(逆傾斜させて)、他方の線に当接…という巻き方(ハイブリッド巻)にしたが、一周のうちの部位毎(コーナー部と直線部)、巻回中心から一定の角度範囲毎(60°毎)に折り曲げ・折り返してもよい。以下、具体例を説明する。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して第2実施形態を説明する。図4は第2実施形態のコイル(部位毎切替巻)を示す平面図である。なお第2実施形態において第1実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
図4に示すように、第2実施形態のコイル20は、上記第1実施形態と同様に外形がほぼ方形状であり、四隅のコーナー部31とこれらを結ぶ直線部32とを有する。
この第2実施形態では、領域P1を直線部32に配置し、領域P2をコーナー部31に配置しており、直線部32とコーナー部31で当接部位と離間部位が入れ替わる(切り替わる)よう各領域P1〜P4が配置されている。
このようにこの第2実施形態によれば、直線部32とコーナー部31とで、巻回により隣接するリッツ線22どうしの当接部位と離間部位とを入れ替え、特にコーナー部31において線どうしの当接部位を増やすことで、隙間のあるコイル形状の維持力を高めることができる。
(第3実施形態)
次に、図5を参照して第3実施形態を説明する。図5は第3実施形態のコイル(60°切替巻)を示す平面図である。なお第3実施形態において第1、第2実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
図5に示すように、第3実施形態のコイル20は、外形がほぼ円形のコイルであり、第1実施形態と同様に、第1の領域P1〜第4の領域P4は、第1の領域P1、第3の領域P3、第2の領域P2、第4の領域P4という順に配置されている。
特にこの例では、巻回中心から放射方向に等間隔に区分した一定の角度120°の範囲毎に第1の領域P1〜第4の領域P4が配置されている。第1の領域P1と第2の領域P2は60°毎に配置されており、互いの領域P1、P2で当接部位と離間部位が入れ替わっている。つまり、120°の間隔の中で当接部位と離間部位が1回入れ替わるように第1の領域P1と第2の領域P2が配置されている。
このようにこの第3実施形態によれば、ほぼ円形状のコイルの巻回中心から放射方向に等間隔に区分した一定の角度(この例では120°)の範囲毎に第1の領域P1〜第4の領域P4を配置して、当接部位と離間部位を等間隔で入れ替えることで、コイル全体として隙間を均等に支持する力が強まり、ハンドリング性を向上することができる。なお、この例では120°間隔としたが、90°間隔でも45°間隔でも30°間隔でもよく、本発明は角度範囲に制限されるものではない。
(第4実施形態)
次に、図6、図7を参照して第4実施形態を説明する。図6は第4実施形態のコイル(ジグザグ巻)を示す平面図、図7は図6のコイルの要部(区間P)の拡大図である。なお第4実施形態において第1乃至第3実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付しその説明は省略する。
図6、図7に示すように、第4実施形態のコイル20は、リッツ線22を一周のうちのある区間Pにおいて一定の長さ毎に折り曲げ・折り返して、いわゆる「ジグザグ巻」としたものである。つまり、この例では、一部の区間Pにおいて、奇数巻き目の線(電線n1、n3、n5、n7)を直線とし、偶数巻き目の線(電線n2、n4、n6)を蛇行させることで、線間に間隙を空けるようにしている。
この例のジグザグ巻の場合、第1実施形態と比較して、リッツ線22の当接・離間の区間P1、P2を狭くし、線どうしの当接部位・離間部位の切り替え間隔を狭くすることで、区間Pにおける線どうしの間隔のばらつきを少なくでき、また短い距離で当接部位を固定することでコイル形状をより安定して維持することができる。
上記第1乃至第4実施形態に示したコイル20(ハイブリッド巻)を用いた非接触給電装置は、図8に示すように、アルミニウム板などの基板1と、この基板1の上面に配置された磁心コア板2と、この磁心コア板2の上面に配置され、溝を有する保持部3と、この保持部3の溝に嵌め込んで形状が保持されたコイル20とを備える。保持部3はコイル20の底部をその形状に合わせて嵌め込む溝を備えた板状部材である。
これにより、例えば1次側の非接触送電装置または2次側の非接触受電装置とすることができる。さらに、磁心コア板2におけるコイル20の位置を固定するために、磁心コア板2の上面をモールド樹脂などにより皮膜してもよい。また磁心コア板2自体にコイル20を保持するための溝を設けてもよい。基板1としては、アルミニウム板などの金属板以外に樹脂板などの絶縁物の板材であってもよい。なおこの例で示した保持部3は必須要素ではなく、磁心コア板2の上に直接コイル20を配置してもよい。
このようにコイル20を磁心コア板2の上に移動するときに、予め当接部を接着しておくことで、コイル20の形状が維持され、インダクタンスの変動が少なく、良好なハンドリング性(コイル製造時の作業性)が得られる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記の新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記した実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…アルミニウム板(基板)、2…磁心コア板、3…保持部、20…コイル、21、24…圧着端子、22…リッツ線。

Claims (12)

  1. 電線を渦巻き状に平らに巻回したコイルであって、
    巻き始めから第N巻き目の電線と第(N+1)巻き目の電線が当接し、前記第(N+1)巻き目の電線と第(N+2)巻き目の電線が離間する第1の領域(N:1以上の整数)と、
    前記第N巻き目の電線と前記第(N+1)巻き目の電線が離間し、前記第(N+1)巻き目の電線と前記第(N+2)巻き目の電線が当接する第2の領域とを備え、
    前記第(N+1)巻き目を一定の長さで折り曲げ・折り返して前記第1、第2の領域を形成することを特徴とするコイル。
  2. 電線を渦巻き状に平らに巻回したコイルであって、
    巻き始めから第N巻き目の電線と第(N+1)巻き目の電線が当接し、前記第(N+1)巻き目の電線と第(N+2)巻き目の電線が離間する第1の領域(N:1以上の整数)と、
    前記第N巻き目の電線と前記第(N+1)巻き目の電線が離間し、前記第(N+1)巻き目の電線と前記第(N+2)巻き目の電線が当接する第2の領域とを備え、
    直線部とコーナー部を有する形状のコイルでは、前記第1の領域を前記直線部に配置し、前記第2の領域を前記コーナー部に配置することを特徴とするコイル。
  3. 前記第(N+1)巻き目の電線が、前記第N巻き目の電線の当接部位から前記第(N+2)巻き目の電線の当接部位へ巻き進む向きに横切る第3の領域と、
    前記第(N+1)巻き目の電線が、前記第(N+2)巻き目の電線の当接部位から前記第N巻き目の電線の当接部位へ巻き進む向きに横切る第4の領域と
    をさらに具備する請求項1または請求項2いずれかに記載のコイル。
  4. 前記第1の領域、前記第3の領域、前記第2の領域、前記第4の領域の順に前記第1の領域乃至前記第4の領域を配置することを特徴とする請求項に記載のコイル。
  5. 前記第1、第2の領域を、巻回一周のうちの一部の区間に設けた請求項1に記載のコイル。
  6. 巻回中心から放射方向に等間隔に区分した一定の角度範囲毎に前記第1、第2の領域を交互に配置することを特徴とする請求項1に記載のコイル。
  7. 一定の角度範囲が60°であることを特徴とする請求項に記載のコイル。
  8. 前記当接する部位を接着したことを特徴とする請求項1乃至請求項7いずれか1項に記載のコイル。
  9. 金属製または樹脂製の基板と、
    前記基板の上に配置した磁心コア板と、
    前記磁心コア板の上に配置した請求項1乃至請求項8いずれか1項に記載の前記コイルと
    を具備する非接触給電装置。
  10. 電線を渦巻き状に平らに巻回してコイルを製造するコイルの製造方法であって、
    巻き始めから第N巻き目の電線と第(N+1)巻き目の電線を当接させ、前記第(N+1)巻き目の電線と第(N+2)巻き目の電線を離間させて第1の領域(N:1以上の整数)を形成する工程と、
    前記第N巻き目の電線と前記第(N+1)巻き目の電線とを離間させ、前記第(N+1)巻き目の電線と前記第(N+2)巻き目の電線を当接させて第2の領域を形成する工程とを有し、
    前記第(N+1)巻き目を一定の長さで折り曲げ・折り返して前記第1、第2の領域を形成することを特徴とするコイルの製造方法。
  11. 電線を渦巻き状に平らに巻回してコイルを製造するコイルの製造方法であって、
    巻き始めから第N巻き目の電線と第(N+1)巻き目の電線を当接させ、前記第(N+1)巻き目の電線と第(N+2)巻き目の電線を離間させて第1の領域(N:1以上の整数)を形成する工程と、
    前記第N巻き目の電線と前記第(N+1)巻き目の電線とを離間させ、前記第(N+1)巻き目の電線と前記第(N+2)巻き目の電線を当接させて第2の領域を形成する工程とを有し、
    直線部とコーナー部を有する形状のコイルでは、前記第1の領域を前記直線部に配置し、前記第2の領域を前記コーナー部に配置することを特徴とするコイルの製造方法。
  12. 通電線を内側から外側へ巻回して平面的に渦巻き状に形成するコイルの製造方法であって、
    前記内側から奇数巻き目の電線を平行に巻回する工程と、
    前記内側から偶数巻き目の電線を、一定の長さ毎、一周のうちの部位毎、巻回中心から一定の角度範囲毎のいずれかで折り曲げ・折り返して前記奇数巻き目の線に当接・離間させて巻回する工程と
    を有することを特徴とするコイルの製造方法。
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