JP2010203289A - スクロール式流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクロール式流体機械の小型化を図り、冷却効果を高める。
【解決手段】固定スクロール9の背面側に設けられた固定側冷却通路32の固定流入口33、および旋回スクロール17の背面側に設けられた旋回側冷却通路36の旋回流入口37から流入した冷却風を固定流出口34および旋回流出口38から流出させ、この冷却風を、側面ダクト41および案内ダクト43を経由させてケーシング2の他端側外周囲に導いた後、遠心ファン30の内周側に吸入し、ファンカバー45に設けられた排出ポート46から外部に排出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば圧縮機、真空ポンプ、膨張機等に用いることができるスクロール式流体機械に関する。
従来技術によるスクロール式流体機械は、筒状のケーシングと、このケーシングの一端側に取り付けられた固定スクロールと、前記ケーシング内に設けられ、固定スクロールとの間に複数の圧縮室を形成する旋回スクロールと、一端側に形成されたクランクが前記ケーシング内において旋回スクロールに接続され、他端側が前記ケーシングの他端からケーシング外に突出する駆動軸と、前記ケーシング外において駆動軸の他端部に設けられた冷却ファンとを備えたスクロール式流体機械本体を有する。さらに、従来技術によるスクロール式流体機械は、このスクロール式流体機械本体の全体を取り囲む筒状の冷却ダクトを有する(特許文献1参照)。
この冷却ダクトの一側は固定スクロールの外周側およびケーシングの外周側を環状の空間を介して取り囲んでいる。そして、この冷却ダクトは、ケーシング他端の周囲でケーシング他端の外形に沿うように縮径した後、冷却ファンの外周側で再び拡径し、冷却ファンを環状の空間を介して取り囲んでいる。さらに、この冷却ダクトの一端には固定スクロールの中心部と対向する位置に流入口が形成されており、一方、冷却ダクトの他端側において冷却ファンの外周側に位置する部位には上向きに開口する流出口が形成されている。
このような構成を有する従来技術によるスクロール式流体機械において、電動モータにより駆動軸を回転させると、固定スクロールに対して旋回スクロールが旋回運動すると共に冷却ファンが回転し、冷却風が冷却ダクトの流入口から冷却ダクト内に吸い込まれる。そして、この冷却風は、冷却ダクト内に形成された、固定スクロールの外周側の空間、およびケーシングの外周側の空間を流通し、ケーシング他端周囲において冷却ダクトの縮径した部位により絞り込まれ、冷却ファンの内周側に送り込まれる。そして、冷却ファンの内周側に送り込まれた冷却風は、冷却ファンの外周側に形成された流出口から排出される。
実開平5−78988号公報
上記従来技術によるスクロール式流体機械は、スクロール式流体機械本体の全体を冷却ダクトで取り囲む構成であるため、スクロール式流体機械が大型化してしまうという問題がある。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、小型化可能で冷却効果の高いスクロール式流体機械を提供することにある。
本発明のスクロール式流体機械は、固定スクロールの背面側に設けられ、固定スクロールの径方向の一側に固定流入口を有すると共に径方向の他側に固定流出口を有する固定側冷却通路と、旋回スクロールの背面側に設けられ、ケーシングの径方向の一側に旋回流入口を有すると共に径方向の他側に旋回流出口を有する旋回側冷却通路と、一端が固定流出口および旋回流出口と連通し、他端がケーシングの他端側外周囲を介して遠心ファンの内周側と連通する冷却風通路と、遠心ファンを取り囲み、内周部に冷却風通路の他端が接続され、外周部に遠心ファンからの冷却媒体を排出する排出ポートを有するファンカバーとを備えている。
本発明によれば、スクロール式流体機械を、冷却効果を高めつつ小型化可能とすることができる。
本発明の第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機を示す斜視図である。 図1中の矢示II−II方向からみたスクロール式空気圧縮機の縦断面図である。 図1中の矢示III−III方向からみたスクロール式空気圧縮機の縦断面図である。 図2中の矢示IV−IV方向からみたスクロール式空気圧縮機の正面図である。 図3中の矢示V−V方向からみたスクロール式空気圧縮機の横断面図である。 スクロール式空気圧縮機を案内ダクトおよびファンカバーを分解した状態で示す斜視図である。 ケーシングと案内ダクトとの取付機構を拡大して示す縦断面図である。 排出ポートが上向きになるようにファンカバーを取り付けた本発明の第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態によるスクロール式空気圧縮機を案内ダクトおよびファンカバーを分解した状態で示す斜視図である。 図9中のファンカバーの取付板部を矢示X−X方向からみた平面図である。 本発明の第3の実施形態によるスクロール式空気圧縮機を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態によるスクロール式空気圧縮機を図5と同じ位置からみた横断面図である。 本発明の第5の実施形態によるスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。 本発明の第6の実施形態によるスクロール式空気圧縮機を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械として無給油式のスクロール式空気圧縮機を例に挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機を図1ないし図8を参照して説明する。
図1において、1は本発明の第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機であり、該スクロール式空気圧縮機1は、後述する筒状のケーシング2の中心軸が水平となるように設置される。
2はスクロール式空気圧縮機1の外枠を形成する筒状のケーシングで、該ケーシング2は金属製であり、例えば、鋳鉄、アルミニウム等の金属材料により形成されている。該ケーシング2は、図2に示すように、軸方向一端が開口部3Aとなった大径筒部3と、該大径筒部3よりも小径に形成され、軸方向他端が開口部4Aとなった軸受筒部4と、該軸受筒部4と大径筒部3との間に形成された段部5とにより構成されている。また、段部5には、後述する補助クランク機構28の軸受28Aを収容する軸受収容部6が例えば3個設けられており、これら軸受収容部6は、周方向において互いに等間隔に離間して配置されている。
なお、本発明において筒状ケーシングとは、両端に開口部が設けられていれば、円筒でも、角形の筒状でも、その他の形状であってもよい。
また、ケーシング2の軸方向一端側の外側面の一部、具体的には、図1に示すように、大径筒部3の外側面のうちの少なくとも上側に位置する部位3Bは、後述する側面ダクト41、案内ダクト43等により取り囲まれておらず、外部に露出している。
また、図2において、7はケーシング2の中心軸が水平となるように当該スクロール式空気圧縮機1を支持する脚部であり、該脚部7は大径筒部3の外側面のうち下側に位置する部位に設けられている。このように、脚部7が案内ダクト43等の樹脂材に取り付けられるものでなく、金属製のケーシング2と一体に形成されたものであるので、剛性の高い構造とすることができる。
また、図3において、8は案内ダクト43をケーシング2に固定するためのダクト固定部を示し、該ダクト固定部8は、段部5の軸方向他側面の外周側に周方向において互いに離間して例えば3個設けられている。そして、各ダクト固定部8は、円柱状に形成され、段部5の他側面から軸方向に延び、その先端部にはボルト44を用いて案内ダクト43を固定するためのねじ穴8Aが形成されている。
さらに、ケーシング2の大径筒部3の左右方向(径方向)一側には後述する旋回側冷却通路36の入口となる旋回流入口37が形成され、左右方向他側には旋回側冷却通路36の出口となる旋回流出口38が形成されている。
また、図2において、9はケーシング2の大径筒部3の開口部3Aに設けられた固定スクロールで、該固定スクロール9は、開口部3Aを軸方向一側から閉塞するように該開口部3Aに固定されている。そして、固定スクロール9は金属製であり、例えば鋳鉄、アルミニウム等の金属材料により形成されている。また、固定スクロール9は、円板状の板体9Aと、該板体9Aの表面に立設され、ケーシング2に向けて軸方向に延びる渦巻状の固定側ラップ9Bとから大略構成されている。また、固定側ラップ9Bの歯先には、旋回スクロール17の板体17Aとの間をシールするチップシール10が設けられている。
11,11は固定スクロール9の外周側の上部および下部にそれぞれ設けられた2個の吸込口で、該各吸込口11は、後述するように固定スクロール9と旋回スクロール17との間に形成された複数の圧縮室23のうち最外周側に位置する圧縮室23と連通している。そして、吸込口11,11は、吸込フィルタ12,12を通じて最外周側に位置する圧縮室23に、当該スクロール式空気圧縮機1により圧縮すべき空気を流入させる。
13は固定スクロール9の板体9Aの中心側に設けられた吐出口で、該吐出口13は、後述する複数の圧縮室23のうち中心側に位置する圧縮室23に連通している。そして、吐出口13は、この圧縮室23内の圧縮空気を吐出パイプ14を介して例えば空気タンク等(図示せず)に吐出する。
15,15,…は固定スクロール9の背面側に設けられた複数本の固定側冷却フィンで、これら固定側冷却フィン15は、図2に示すように、板体9Aの背面上にそれぞれ所定の間隔をもって立設され、図4に示すように、固定スクロール9の径方向(左右方向)一端側から他端側に向けて互いに平行に直線状に延びている。これにより、冷却風の流れを妨げない構成となっている。
16は固定スクロール9の背面側に取り付けられた冷却フィンカバーで、該冷却フィンカバー16は、図4に示すように、固定側冷却フィン15の全体を取り囲むことにより、固定スクロール9の背面との間に後述する固定側冷却通路32を形成している。さらに、冷却フィンカバー16の左右方向(径方向)一側には固定側冷却通路32の入口となる後述する固定流入口33が形成され、左右方向他側には固定側冷却通路32の出口となる後述する固定流出口34が形成されている。また、冷却フィンカバー16の中心側には吐出パイプ14を挿通する穴16Aが形成されている。
なお、冷却フィンカバー16は、複数の固定側冷却フィン15のうちの外側の固定側冷却フィン15を外部に露出させた構造とする場合は、平板状とすることもできる。
また、図2において、17はケーシング2内に設けられた旋回スクロールで、該旋回スクロール17は金属製であり、例えば鋳鉄、アルミニウム等の金属材料により形成されている。そして、該旋回スクロール17は、固定スクロール9の板体9Aと対向して配置された円板状の板体17Aと、該板体17Aの表面に立設された渦巻状の旋回側ラップ17Bとから大略構成されている。また、旋回側ラップ17Bの歯先には、固定スクロール9の板体9との間をシールするチップシール18が設けられている。
19,19,…は旋回スクロール17の背面側に設けられた複数本の旋回側冷却フィンで、これら旋回側冷却フィン19は、板体17Aの背面上にそれぞれ所定の間隔をもって立設され、旋回スクロール17の径方向(左右方向)一端側から他端側に向けて互いに平行に直線状に延びている。
このように、旋回側冷却フィン19の向きと固定側冷却フィン15の向きを同方向としたので、同一方向の冷却風の流れで効率的に冷却可能である。
20は複数本の旋回側冷却フィン19の先端側に位置し、旋回スクロール17に固定された背面プレートであり、該背面プレート20は、旋回スクロール17の背面との間に後述する旋回側冷却通路36を形成している。また、背面プレート20の中央側には、後述する回転軸24のクランク24Aと回転可能に連結される筒状のボス部21が一体形成されている。さらに、背面プレート20の外周側には、後述する補助クランク機構28の軸受28Bを収容する軸受収容部22が例えば3個設けられており、これら軸受収容部22は、ケーシング2の段部5に設けられた3個の軸受収容部6とそれぞれ対応する位置に配置されている。
23,23,…は、固定スクロール9の固定側ラップ9Bと旋回スクロール17の旋回側ラップ17Bとの間に形成された複数の圧縮室であり、これら圧縮室23は、旋回スクロール17が旋回運動するときに、ラップ9B,17Bの外周側から中心側に向けて移動しながら連続的に縮小される。これにより、各圧縮室23のうち最外周側の圧縮室23には、吸込口11から空気が吸い込まれ、この空気が中心側の圧縮室23に達するまでに圧縮される。そして、この圧縮空気は吐出口13から吐出パイプ14を介して外部の空気タンク(図示せず)等に向けて吐出される。
24はケーシング2の軸受筒部4に軸受25,26を介して回転可能に設けられた回転軸で、該回転軸24は、モータ(図示せず)によって駆動されることにより回転し、旋回スクロール17を旋回動作させると共に、後述の遠心ファン30を回転させるものである。具体的には、回転軸24の一端側には、回転軸24の軸線に対して一定の寸法だけ径方向に偏心したクランク24Aが設けられ、このクランク24Aが旋回スクロール17の背面プレート20に設けられたボス部21に旋回軸受27を介して回転可能に連結(係合)されている。また、回転軸24の他端側は、ケーシング2の軸受筒部4の開口部4Aからケーシング2の外部に突出している。
28は背面プレート20とケーシング2の段部5との間に設けられた補助クランク機構で、該補助クランク機構28は、段部5に設けられた軸受収容部6に収容された軸受28Aと、背面プレート20に設けられた軸受収容部22に収容された軸受28Bと、これらの軸受28A,28Bに回転可能に取付けられた補助クランク28Cとによって構成されている。該補助クランク機構28は例えば3個設けられており、周方向において互いに等間隔に離間して配置されている。そして、これらの補助クランク機構28は、旋回運動時に旋回スクロール17がケーシング2内で自転するのを防止している。
29は回転軸24の他端に固定され、回転軸24と一体となって回転可能なプーリで、該プーリ29はベルト(図示せず)を介してモータの出力軸に連結されており、モータの出力軸の回転を回転軸24に伝達するものである。
30は回転軸24の他端側に設けられた吐出式の遠心ファンで、該遠心ファン30は、円板状の底板部30Aと、該底板部30Aの外周側から一側に向けて軸方向に延びる筒状に配設された多数枚の羽根部30B,30Bとを有する所謂シロッコファンであり、底板部30Aの中央部に形成された挿通穴30Cには回転軸24の他端側が挿通されている。そして、遠心ファン30は、ねじ31,31を用いてプーリ29に固定され、プーリ29および回転軸24と一緒に回転し、図3中の矢印AないしHに示すような冷却風の流れを作り出す。なお、遠心ファン30は、シロッコファンに限ることなく、ターボファンであってもよい。
一方、図3において、32は固定スクロール9の背面側に設けられた固定側冷却通路で、該固定側冷却通路32は、固定スクロール9の径方向の一側に位置する固定流入口33と、固定スクロール9の径方向の他側に位置する固定流出口34と、固定流入口33と固定流出口34との間を接続する流路35とにより構成されている。
具体的には、固定流入口33は冷却フィンカバー16の左右方向一側に形成され、固定流出口34は冷却フィンカバー16の左右方向他側に形成されている。そして、固定流入口33と固定流出口34との間を接続する流路35は、図3に示すように、冷却フィンカバー16と固定スクロール9の背面との間に設けられた複数本の固定側冷却フィン15の間に形成されている。
他方、図3において、36は旋回スクロール17の背面側に設けられた旋回側冷却通路で、該旋回側冷却通路36は、旋回スクロール17の径方向の一側に位置する旋回流入口37と、旋回スクロール17の径方向の他側に位置する旋回流出口38と、旋回流入口37と旋回流出口38との間を接続する流路39とにより構成されている。
具体的には、旋回流入口37は、ケーシング2の大径筒部3の左右方向一側に形成されている。そして、旋回流入口37は、固定流入口33と並ぶように互いに隣接して配置されており、旋回流入口37と固定流入口33とは同一の方向に向いてそれぞれ開口している。また、旋回流出口38は、ケーシング2の大径筒部3の左右方向他側において旋回流入口37と対向する位置に形成されている。そして、旋回流出口38は、固定流出口34と並ぶように互いに隣接して配置されており、旋回流出口38と固定流出口34とは同一の方向に向いてそれぞれ開口している。また、旋回流入口37と旋回流出口38との間を接続する流路39は、図3に示すように、旋回スクロール17と背面プレート20との間に設けられた複数本の旋回側冷却フィン19の間に形成されている。
さらに、図1または図3において、40は一端が固定流出口34および旋回流出口38と連通し、他端がケーシング2の他端側外周囲を介して遠心ファン30の内周側と連通する冷却風通路としての冷却ダクトであり、該冷却ダクト40は、後述する側面ダクト41と案内ダクト43とにより構成されている。
即ち、41は一端が固定流出口34および旋回流出口38と連通し、ケーシング2の大径筒部3の一側面を取り囲む側面ダクトで、該側面ダクト41は樹脂製であり、例えばポリプロピレン(PP)、ABS樹脂、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂材料により形成されている。具体的には、側面ダクト41は、図1に示すように、ケーシング2の大径筒部3の左右方向他側に位置する側面にボルト42,42を用いて取り付けられている。そして、側面ダクト41は、図3に示すように、固定流出口34および旋回流出口38の双方の側方を全体的に覆っているものの、軸方向他側において開口し、案内ダクト43と連通している。これにより、矢示A,Bに示すように固定流入口33および旋回流入口37から流入した冷却風は、固定流出口34および旋回流出口38から左右方向他側に向かって流出した後、矢示C,Dに示すように、軸方向他側に向くようにその向きを90度曲げられ、後述の案内ダクト43に導かれる。
43は側面ダクト41と連通し、ケーシング2他端側の軸受筒部4の外周囲を取り囲む案内ダクトで、該案内ダクト43は樹脂製であり、例えばポリプロピレン(PP)、ABS樹脂、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂材料により形成されている。具体的には、案内ダクト43は筒状に形成され、図5に示すように、ケーシング2の軸受筒部4の全周囲を取り囲み、軸受筒部4の外周面との間に、閉塞された環状の空間を形成している。
また、図3、図5に示すように、案内ダクト43の左右方向他側に位置する周壁部43Aが左右方向外向きに突き出し、該周壁部43Aを介して、側面ダクト41内と案内ダクト43内の前記環状の空間とが連通している。これにより、固定流出口34および旋回流出口38から側面ダクト41を介して流れる冷却風は、周壁部43Aを経由して案内ダクト43内の前記環状の空間に導かれる。
また、案内ダクト43の軸方向他端側には底部43Bが形成され、該底部43Bの内周側が開口部43Cとなっている。そして、該開口部43Cを介して、案内ダクト43内の前記環状の空間と後述するファンカバー45内とが連通している。
さらに、開口部43Cの縁には、軸方向他側に伸びるに連れて径寸法が漸次縮小する筒状の案内部43Dが形成され、該案内部43Dの先端が遠心ファン30の内周側に達している。ここで、案内部43Dにより、案内ダクト43の内面がケーシング2の軸受筒部4の外周面に漸次接近し、案内ダクト43内の前記環状の空間が遠心ファン30の内周側に向かうに連れて漸次縮小する。これにより、案内ダクト43内に導かれた冷却風は、矢印F,Gに示すように、案内部43Dによってケーシング2の軸受筒部4の外周面近傍に集められつつ、遠心ファン30の内周側に円滑に吸い込まれる。
また、案内ダクト43の底部43Bには、図6に示すように、例えば3個のボルト挿通穴43E,43E,…が形成されている。これらボルト挿通穴43Eは、ケーシング2に設けられたダクト固定部8の先端部に形成されたねじ穴8Aと対応するように、周方向において互いに離間して配置されている。そして、案内ダクト43をケーシング2に取り付けるときには、図7に示すように、ボルト挿通穴43Eを介してボルト44をダクト固定部8のねじ穴8Aに締着することにより、案内ダクト43をケーシング2に固定する。なお、図6は本発明の要部である案内ダクト43およびファンカバー45のみを便宜的に分解して示した図であり、実際に組み付けた状態では、遠心ファン30は、後述の取付板部47とカバー部48との間に配置される。
さらに、案内ダクト43の底部43Bには、図6に示すように、例えば3個のねじ穴43F,43F,…が形成されている。これらねじ穴43Fは、周方向に等間隔に例えば120度おきに配置されている。また、第1の実施形態においては、これらねじ穴43Fは、ボルト挿通穴43Eと同一円周上に配置されている。
また、図1、図3または図6において、45はファンカバーを示し、該ファンカバー45は、遠心ファン30を取り囲み、内周部に冷却ダクト40(案内ダクト43)の他端が接続され、外周部に遠心ファン30からの冷却風を排出する排出ポート46を有している。そして、このファンカバー45は、樹脂製であり、例えばポリプロピレン(PP)、ABS樹脂、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂材料により形成されている。具体的には、ファンカバー45は、それぞれ有底略筒状に形成された取付板部47とカバー部48とを、両者の開口部を互いに向かい合わせるようにして結合することにより中空円柱状の箱体として形成され、その内部に遠心ファン30を収容している。そして、取付板部47の中央側に形成された吸入口47Aには、ケーシング2の軸受筒部4の他端側、回転軸24の他端側および案内ダクト43の案内部43Dが挿入されている。また、カバー部48の中央側に形成された挿通穴48Aには、回転軸24の他端部およびプーリ29が挿入されている。
また、ファンカバー45の左右方向他側に位置する部位は、左右方向外向きに突き出し、その先端部には排出ポート46が形成されている。これにより、案内ダクト43の案内部43Dを介して遠心ファン30の内周側に吸い込まれた冷却風は、図3中の矢示Hに示すように、排出ポート46から外部に排出される。
さらに、ファンカバー45の取付板部47には、図6に示すように、例えば12個のボルト挿通穴49,49,…が形成されている。これらボルト挿通穴49は、吸入口47Aを取り囲むように周方向に等間隔に、例えば30度おきに配置されている。これら12個のボルト挿通穴49のうち、120度おきに配置された3個のボルト挿通穴49は、案内ダクト43の底部43Bに形成された3個のねじ穴43Fとそれぞれ対応する。そして、取付板部47を案内ダクト43に取り付けるときには、12個のボルト挿通穴49のうち120度おきに配置された3個のボルト挿通穴49を任意に選択し、これら選択したボルト挿通穴49を介してボルト50,50,…を案内ダクト43のねじ穴43Fに締着することにより、ファンカバー45を案内ダクト43に固定する。12個のボルト挿通穴49のうち120度おきに配置された3個のボルト挿通穴49をどのように選択するかにより、ファンカバー45の案内ダクト43に対する取付角度を30度ごとに変更することが可能である。これにより、排出ポート46の向きを30度ごとに変更することが可能である。例えば、図1に示すように排出ポート46の向きを横向きにすることも、図8に示すように排出ポート46の向きを斜め上向きにすることもできる。
第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1は以上のような構成を有するものであり、次にその空気圧縮動作を説明する。
即ち、スクロール式空気圧縮機1において、モータを駆動し、回転軸24を回転させ、旋回スクロール17を旋回運動させることにより、各吸込口11から空気を吸い込み、この空気を各圧縮室23内において圧縮する。そして、高圧に圧縮した圧縮空気を吐出口13から空気タンク等に向けて吐出する。
次に、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1の冷却動作について説明する。
即ち、上述したようなスクロール式空気圧縮機1の空気圧縮動作時において、回転軸24と一緒に遠心ファン30が回転し、これにより、冷却風が図3中の矢印AないしHに示すように流れる。具体的には、矢印Aに示すように、外気が固定流入口33から固定スクロール9の背面側に位置する流路35に流入する。これにより、この外気が冷却風となって各固定側冷却フィン15間を流れ、各固定側冷却フィン15から熱を奪い、固定スクロール9を冷却する。これと同時に、矢印Bに示すように、外気が旋回流入口37から旋回スクロール17の背面側に位置する流路39に流入する。これにより、この外気が冷却風となって各旋回側冷却フィン19間を流れ、各旋回側冷却フィン19から熱を奪い、旋回スクロール17を冷却する。
このように固定スクロール9および旋回スクロール17を冷却した冷却風は固定流出口34および旋回流出口38から流出する。このとき、固定流出口34および旋回流出口38から流出した冷却風温度は、固定スクロール9および旋回スクロール17の熱により、外気に比べて上昇している。
そして、固定流出口34および旋回流出口38から流出した冷却風は、矢示C,Dに示すように、側面ダクト41により向きを90度変えられつつ合流し、矢示Eに示すように、案内ダクト43内に導かれる。
続いて、案内ダクト43内に流入した冷却風は、ケーシング2の軸受筒部4の外周面に吹きつけられることにより、軸受筒部4の温度を調整する。また、案内ダクト43内に流入した冷却風は、ケーシング2の段部5に形成された各軸受収容部6の背面にも当たるため、各補助クランク機構28に対する温度調整効果も発揮される。即ち、上述したように、固定流出口34および旋回流出口38から流出した冷却風の温度は外気に比べて上昇している。この温度が上昇した冷却風が側面ダクト41および案内ダクト43によりケーシング2の軸受筒部4の外周囲に案内され、軸受筒部4の外周面および各軸受収容部6の背面に吹きつけられることにより、軸受筒部4および各軸受収容部6の温度が旋回スクロール17の温度とほぼ均一になるように調整される。
さらに、冷却風は、案内ダクト43内において矢示F,Gに示すように、案内部43Dの内周面と軸受筒部4との間に形成された環状の空間を通って遠心ファン30の内周側に導かれる。そして、この冷却風は、矢示Hに示すように、遠心ファン30の回転により排出ポート46から外部に排出される。
以上説明した通り、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1は、固定スクロール9の背面側に設けられた固定側冷却通路32の流路35を通って固定流出口34から流出した冷却風と、旋回スクロール17の背面側に設けられた旋回側冷却通路36の流路39を通って旋回流出口38から流出した冷却風とを、側面ダクト41および案内ダクト43によりケーシング2の他端側外周囲を介して遠心ファン30の内周側に導き、この冷却風を、遠心ファン30により、ファンカバー45に設けられた排出ポート46から外部に排出する構成を有する。この構成により、スクロール式空気圧縮機1の冷却効果を高めることができる。
即ち、外気を固定流入口33から直接吸入し、これを冷却風として固定スクロール9の背面側に流し込むことにより、冷却風の送風抵抗を軽減することができ、冷却風量を増大させることができる。また、他の部材の冷却に用いられた後の高温の空気ではなく、初めて冷却に用いられる低温の外気により固定スクロール9を冷却することができる。したがって、固定スクロール9の冷却効果を高めることができる。これと同様に、外気を旋回流入口37から直接吸入し、これを冷却風として旋回スクロール17の背面側に流し込むことができるので、旋回スクロール17の冷却効果を高めることができる。
一方、固定流出口34および旋回流出口38から流出した冷却風を側面ダクト41および案内ダクト43によりケーシング2の他端側外周囲を介して遠心ファン30の内周側に向けて流通させることにより、旋回スクロール17とケーシング2の他端側(軸受筒部4)との温度差を小さくすることができ、補助クランク28Cのピッチ差による軸受28A,28Bの破損等を回避することができる。即ち、固定スクロール9および旋回スクロール17からの熱により外気と比して温度が上昇した冷却風を、ケーシング2の他端側の外周面等に吹き付けることにより、ケーシング2の他端側の温度と旋回スクロール17の温度との均一化を図ることができ、ケーシング2と旋回スクロール17との間に装着された補助クランク28Cの軸方向両側における温度差を小さくすることができる。これにより、補助クランク28Cの温度差による変形を軽減することができ、補助クランク28Cのピッチ差による軸受28A,28Bの破損等を回避することができる。
特に、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1では、案内ダクト43がケーシング2の他端側(軸受筒部4)の全周囲に設けられているので、固定流出口34および旋回流出口38から流出した冷却風をケーシング2の他端側外周面の全周に当てることができる。これにより、ケーシング2の他端側全周の温度と旋回スクロール17の温度との均一化を図り、補助クランク28Cのピッチ差による軸受28A,28Bの破損等を効果的に回避することができる。
他方、スクロール式空気圧縮機1によれば、当該スクロール式空気圧縮機1を、特許文献1に記載された従来技術によるスクロール式流体機械と比較して小型化することができる。即ち、特許文献1に記載された従来技術によるスクロール式流体機械は冷却風を固定スクロールの外周側の空間、およびケーシングの外周側の空間を流通させるために、スクロール式流体機械本体全体を取り囲むような大型の冷却ダクトを採用している。しかしながら、本発明の第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1によれば、冷却風を、固定スクロール9の背面側に設けられた固定側冷却通路32と、ケーシング2内に配置された旋回スクロール17の背面側に設けられた旋回側冷却通路36とを通した後、ケーシング2の他端側外周囲を介して遠心ファン30の内周側に導く構成であるから、スクロール式空気圧縮機1全体を取り囲むような大型の冷却ダクトは不要であり、それゆえ、スクロール式空気圧縮機1の小型化を図ることができる。
特に、スクロール式空気圧縮機1では、ケーシング2の軸方向一端側の外側面の一部、具体的には、ケーシング2の大径筒部3の外側面のうちの少なくとも上側に位置する部位3Bを外部に露出させる構成を有する(図1参照)。即ち、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1は、ケーシングの上下左右のすべてが冷却ダクトで包囲されている従来技術によるスクロール式流体機械とは異なり、ケーシング2の一部が外部に露出しているので、小型のスクロール式空気圧縮機1を実現することができる。
また、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1は、固定流入口33を旋回流入口37と相互に並ぶように配置して固定流入口33と旋回流入口37とを同一の方向に向けると共に、固定流出口34を旋回流出口38と相互に並ぶように配置し、固定流出口34と旋回流出口38とを同一の方向に向ける構成を有する。これにより、固定スクロール9背面側の固定側冷却通路32を流れる冷却風量と旋回スクロール17背面側の旋回側冷却通路36を流れる冷却風量との間に偏りが生じるのを抑えることができ、固定スクロール9と旋回スクロール17との双方をバランスよく、確実に冷却することができる。
また、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1では、ファンカバー45の取付角度を変更して排出ポート46の向きを変更することができる(図1および図8参照)。これにより、冷却風の排出方向を自由に設定することができ、防音構造とするためのパッケージ(防音箱)にスクロール式空気圧縮機1を組み込む際の配置の自由度を高めることができる。特に、第1の実施形態によれば、排出ポート46の向きを360度に亘って変更することができ、排出ポート46の方向を上,下,左,右のいずれの方向にも設定することができる。
また、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1は、遠心ファン30の直接の冷却風吸入口となる吸入口47Aを案内ダクト43とファンカバー45により完全に取り囲む構成を有する。これにより、遠心ファン30の騒音が吸入口47Aを介して外部に漏れるのを抑えることができる。即ち、従来技術による他のスクロール式流体機械は、ケーシングの他端側外周囲が外部に露出しており、この露出したケーシングの他端側外周囲から遠心ファンにより外部の空気を吸入する。このような従来技術による他のスクロール式流体機械の場合、空気の吸入口がケーシングの他端側外周囲において外部に開口しているため、遠心ファンの風切音などの騒音が前記吸込口を介して外部に漏れる。しかしながら、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1では、ケーシング2の他端側外周囲に位置する吸入口47Aが案内ダクト43およびファンカバー45により完全に取り囲まれているので、遠心ファン30の風切音などの騒音が吸込口47Aを介して外部に漏れるのを軽減することができる。
また、第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1によれば、ケーシング2、固定スクロール9および旋回スクロール17を金属製とすることによりスクロール式空気圧縮機1の強度を高めることができると共に、冷却ダクト40(少なくとも案内ダクト43)およびファンカバー45を樹脂製とすることによりスクロール式空気圧縮機1を軽量化することができる。
なお、上述した第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1では、側面ダクト41、案内ダクト43およびファンカバー45をそれぞれ樹脂材料により形成する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、側面ダクト41、案内ダクト43およびファンカバー45のいずれか、または全部を例えばアルミニウムなどの金属材料により形成してもよい。
また、上述したスクロール式空気圧縮機1では、取付板部47に形成された12個のボルト挿通穴49のうちから3個のボルト挿通穴49を任意に選択し、これら選択したボルト挿通穴49を介してボルト44を締着し、これにより、ファンカバー45の取付角度を変更して排出ポート46の向きを変更する構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、取付板部47の吸入口47Aの周囲に、周方向に延びる長穴を例えば90度おきに4個形成してもよい。このような構成によれば、排出ポート46の向きの微調整が可能になり、向きの設定の自由度を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を図9および図10を参照して説明する。なお、図9および図10に示す第2の実施形態において、上述した図1ないし図8に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図9において、61は本発明の第2の実施形態によるスクロール式空気圧縮機である。62はケーシング2の大径筒部3の一側面に設けられた側面ダクト41と連通し、ケーシング2の他端側外周囲(軸受筒部4)を取り囲む樹脂製の案内ダクトである。該案内ダクト62は、上述した第1の実施形態による案内ダクト43と同様に、筒状に形成され、ケーシング2の軸受筒部4の全周囲を取り囲んでいる。また、案内ダクト62の左右方向他側に位置する部位が周壁部62Aとなり、案内ダクト62の軸方向他端側には底部62Bが形成され、該底部62Bの内周側が開口部62Cとなっている。さらに、該開口部62Cの縁には案内部62Dが形成されている。なお、図9は本発明の要部である案内ダクト62およびファンカバー63のみを便宜的に分解して示した図であり、実際に組み付けた状態では、遠心ファン30は、後述の取付板部65とカバー部66との間に配置される。
また、案内ダクト62の底部62Bには、図9に示すように、例えば3個のボルト挿通穴62E,62E,…が形成されている。これらボルト挿通穴62Eは、図10に示すように、直径寸法D1を有する円C1の円周上に互いに離間して配置されている。また、各ボルト挿通穴62Eの位置は、ケーシング2に設けられたダクト固定部8の先端部に形成されたねじ穴8Aの位置と対応する。そして、案内ダクト62をケーシング2に取り付けるときには、図9に示すように、ボルト挿通穴62Eを介してボルト44をダクト固定部8のねじ穴8Aに締着することにより、ケーシング2に案内ダクト62を固定する。
さらに、案内ダクト62の底部62Bには、図9に示すように、例えば3個のねじ穴62F,62F,…が形成されている。これらねじ穴62Fは、図10に示すように、円C1よりも大きな直径寸法D2を有する円C2の円周上に等間隔に例えば120度おきに配置されている。
また、図9において、63は遠心ファン30を取り囲み、内周部に案内ダクト62の他端が接続され、外周部に遠心ファン30からの冷却風を排出する排出ポート64を有する樹脂製のファンカバーで、ファンカバー63は、それぞれ有底略筒状に形成された取付板部65とカバー部66とを、両者の開口部を互いに向かい合わせるようにして結合することにより中空円柱状の箱体として形成されている。そして、取付板部65は、第1の実施形態による取付板部47と同様に吸入口65Aを有し、カバー部66は、第1の実施形態によるカバー部48と同様に挿通穴66Aを有する。
さらに、取付板部65には、図10に示すように、例えば12個のボルト挿通穴67,67,…が形成されている。これらボルト挿通穴67は、吸入口65Aを取り囲むように周方向に等間隔に、例えば30度おきに配置されている。そして、これらボルト挿通穴67は、直径寸法D2を有する円C2の円周上に配置されている。また、12個のボルト挿通穴67のうち、120度おきに配置された3個のボルト挿通穴67は、案内ダクト62の底部62Bに形成された3個のねじ穴62Fとそれぞれ対応する。
ここで、ファンカバー63の取付板部65を案内ダクト62に取り付けるときには、12個のボルト挿通穴67のうち120度おきに配置された3個のボルト挿通穴67を任意に選択し、これら選択したボルト挿通穴67を介してボルト50,50,…を案内ダクト62のねじ穴62Fに締着することにより、取付板部65を案内ダクト62に固定する。12個のボルト挿通穴67のうち120度おきに配置された3個のボルト挿通穴67をどのように選択するかにより、ファンカバー63の案内ダクト62に対する取付角度を30度ごとに変更することが可能であり、これにより、排出ポート64の向きを30度ごとに変更することができる。
このような構成を有する本発明の第2の実施形態によるスクロール式空気圧縮機61によれば、上述した第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
さらに、第2の実施形態によるスクロール式空気圧縮機61は、案内ダクト62をケーシング2に固定するためのボルト44を締着するねじ穴8Aおよびボルト挿通穴62Eを円C1の円周上に配置し、一方、ファンカバー63の取付板部65を案内ダクト62に固定するためのボルト50を締着するねじ穴62Fおよびボルト挿通穴67を、円C1と直径寸法が異なる円C2の円周上に配置する構成を有する。これにより、ファンカバー63の取付板部65の案内ダクト62に対する誤取付を防止することができる。
即ち、円C1の円周上に配置された3個のボルト挿通穴62Eの位置と、円C2の円周上に120度おきに配置されたいずれか3個のボルト挿通穴67の位置とが一致することがないので、ファンカバー63の取付板部65を案内ダクト62に取り付けるときに、ボルト50をボルト挿通穴67を介してねじ穴62Fに締着すべきところ、誤ってボルト挿通穴62Eを挿入してしまったり、あるいは誤ってねじ穴8Aに締着してしまうことを防止することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を図11を参照して説明する。なお、図11に示す第3の実施形態において、上述した図1ないし図8に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11において、71は本発明の第3の実施形態によるスクロール式空気圧縮機である。72は樹脂製のダクトユニットであり、該ダクトユニット72は、側面ダクト41と連通し、ケーシング2他端側の軸受筒部4の外周囲を取り囲む案内ダクト73と、遠心ファン30を取り囲み、内周部に案内ダクト73の他端が接続され、外周部に遠心ファン30からの冷却風を排出する排出ポート75を有するファンカバー74とが一体化されたものである。即ち、案内ダクト73およびファンカバー74はそれぞれ第1の実施形態における案内ダクト43およびファンカバー45とほぼ同様な構成を有するものの、案内ダクト73の軸方向他側にはファンカバー74の取付板部76が接着剤などにより予め固着されている。なお、ファンカバー74のカバー部77は、第1の実施形態によるカバー部48と同じである。
このような構成を有する本発明の第3の実施形態によるスクロール式空気圧縮機71によっても、上述した本発明の第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
さらに、第3の実施形態によるスクロール式空気圧縮機71によれば、案内ダクト73とファンカバー74の取付板部76とを一体化したことにより、スクロール式空気圧縮機71の部品点数または製造コストを削減することができる。
なお、上述したダクトユニット72を、案内ダクト73と取付板部76とが一体化した単一の樹脂成形部品として形成してもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態を図12を参照して説明する。なお、図12に示す第4の実施形態において、上述した図1ないし図8に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図12において、81は本発明の第4の実施形態によるスクロール式空気圧縮機である。82は側面ダクト41と連通し、ケーシング2他端側の軸受筒部4の外周囲を取り囲む樹脂製の案内ダクトで、該案内ダクト82は、ケーシング2の他端側においてケーシング2の一部周囲に設けられている。即ち、案内ダクト82は、ケーシング2の軸受筒部4の左右方向他側を、空間を介して取り囲んでいる。
このような構成を有する本発明の第4の実施形態によるスクロール式空気圧縮機81によっても、上述した本発明の第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。さらに、案内ダクト82を、ケーシング2の一部周囲に設けたことにより、スクロール式空気圧縮機81の小型化または軽量化を図ることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態を図13を参照して説明する。なお、図13に示す第5の実施形態において、上述した図1ないし図8に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13において、91は本発明の第5の実施形態によるスクロール式空気圧縮機であり、該スクロール式空気圧縮機91は、上述した本発明の第1の実施形態によるスクロール式空気圧縮機1に流入ダクト92を取り付けたものである。
即ち、92は固定流入口33と旋回流入口37との双方に接続された流入ダクトであり、該流入ダクト92は固定スクロール9と旋回スクロール17との双方を冷却することができる共通のダクトである。
ここで、流入ダクト92の一端側がダクト流入口92Aとなり、他端側がダクト流出口92Bとなり、ダクト流入口92Aとダクト流出口92Bとの間には非直線状、具体的には迷路状(ラビリンス状)の流路92Cが形成されている。即ち、流路92Cは、外部からダクト流入口92Aを覗き込んでもダクト流出口92Bに配置された固定流入口33および旋回流出口37が見えないように曲がっている。具体的には、流路92Cは、ダクト流入口92A寄りの位置P1で180度曲がり、ダクト流出口92B寄りの位置P2でさらに180度曲がっている。また、流入ダクト92の内面には吸音材93が張り付けられている。
94は固定流入口33と旋回流入口37との間に配置されたバッフル板で、該バッフル板94は、固定流入口33に流入する冷却風量と、旋回流入口37に流入する冷却風量との比率を調整するものである。例えば、図13に示すように、バッフル板94の先端をスクロール式空気圧縮機91の軸方向他側に向けて傾けることにより、固定流入口33に流入する冷却風量を増やし、旋回流入口37に流入する冷却風量を減らすことができる。バッフル板94は例えば樹脂材料からなる薄板であり、ダクト流出口92B近傍位置における流入ダクト92の上壁内面および下壁内面に取り付けられている。
このような構成を有する本発明の第5の実施形態によるスクロール式空気圧縮機91において、モータを駆動し、遠心ファン30を回転させることにより、流入ダクト92のダクト流入口92Aから外気が吸入される。そして、この外気は流入ダクト92の流路92Cを流れ、ダクト流出口92Bからスクロール式空気圧縮機91の固定流入口33および旋回流入口37に流入し、固定スクロール9および旋回スクロール17等を冷却する冷却風となる。
このような本発明の第5の実施形態によるスクロール式空気圧縮機91によれば、流入ダクト92の非直線状(具体的には迷路状ないしラビリンス状)の流路92Cにより、スクロール式空気圧縮機91の駆動時において外気を吸入して冷却風を作り出す際に発生する騒音を低減することができる。さらに、この騒音を、流入ダクト92の内面に張り付けた吸音材93により一層低減することができる。
また、固定流入口33と旋回流入口37との間にバッフル板94を配置することにより、固定流入口33に流入する冷却風量と旋回流入口37に流入する冷却風量との比率を調整することができる。これにより、固定スクロール9と旋回スクロール17との間で冷却効果の偏りを軽減したり、固定スクロール9と旋回スクロール17とのうちのいずれか一方の冷却効果を積極的に高めたりするなど、スクロール式空気圧縮機91の動作環境や動作態様などに応じた適切な冷却効果を実現することが可能になる。
なお、上述した第5の実施形態では、流入ダクト92の流路92Cを2箇所で180度曲がる迷路状としたが、流路92Cが曲がる角度の大きさや、曲がる位置や曲がる箇所の個数は限定されない。90度曲がる箇所を設けてもよいし、曲がる箇所を1箇所または3箇所以上としてもよい。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態を図14を参照して説明する。なお、図14に示す第6の実施形態において、上述した図1ないし図8に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14において、101は本発明の第6の実施形態によるスクロール式空気圧縮機である。102は遠心ファン30(図2参照)を取り囲み、内周部に案内ダクト43の他端が接続され、外周部に遠心ファン30からの冷却風を排出する排出ポート103を有するファンカバーである。該ファンカバー102は、上述した第1の実施形態によるファンカバー45とほぼ同様な構成を有するものの、排出ポート103の周縁にはフランジ104が設けられている。そして、フランジ104には、ボルト挿通穴104A,104A,…が形成されている。
そして、例えば防音構造とするためのパッケージ内にスクロール式空気圧縮機101を設置する場合には、当該パッケージに設けられた排出用ダクトと、スクロール式空気圧縮機101の排出ポート103とを、フランジ104を介して接続する。具体的には、フランジ104に形成されたボルト挿通穴104Aを介して、パッケージの排出用ダクト近傍に形成されたねじ穴にボルトを締着することにより、排出ポート103を排出用ダクトに固定する。
このような構成を有するスクロール式空気圧縮機101によれば、排出ポート103を、パッケージの排出用ダクトに容易にかつ確実に固定することができる。
なお、前記各実施形態では、スクロール式流体機械として無給油式のスクロール式空気圧縮機を例にあげたが、本発明はこれに限らず、真空ポンプ、膨張機などの他のスクロール式流体機械にも適用することができる。
1,61,71,81,91,101 スクロール式空気圧縮機(スクロール式流体機械)
2 ケーシング
3A,4A 開口部
9 固定スクロール
9B 固定側ラップ
15 固定側冷却フィン
16 冷却フィンカバー
17 旋回スクロール
17B 旋回側ラップ
19 旋回側冷却フィン
23 圧縮室
24 回転軸
30 遠心ファン
32 固定側冷却通路
33 固定流入口
34 固定流出口
36 旋回側冷却通路
37 旋回流入口
38 旋回流出口
40 冷却ダクト(冷却風通路)
41 側面ダクト
43,62,73,82 案内ダクト(樹脂製ダクト)
45,63,74,102 ファンカバー
46,64,75,103 排出ポート
92 流入ダクト

Claims (11)

  1. 筒状に形成され軸方向両端が開口したケーシングと、
    前記ケーシングの一端側の開口部に設けられ、前記ケーシングに向けて固定側ラップが延びた固定スクロールと、
    前記ケーシング内に設けられ、前記固定スクロールの固定側ラップとの間に圧縮室を形成する旋回側ラップを有する旋回スクロールと、
    一端が前記旋回スクロールと係合して前記旋回スクロールを旋回運動させると共に他端が前記ケーシングの他端側開口部から突出した回転軸と、
    前記回転軸の他端側に設けられた吐出式の遠心ファンとから構成されたスクロール式流体機械において、
    前記固定スクロールの背面側に設けられ、前記固定スクロールの径方向の一側に固定流入口を有し、径方向の他側に固定流出口を有する固定側冷却通路と、
    前記旋回スクロールの背面側に設けられ、前記ケーシングの径方向の一側に旋回流入口を有し、径方向の他側に旋回流出口を有する旋回側冷却通路と、
    一端が前記固定流出口および旋回流出口と連通し、他端が前記ケーシングの他端側外周囲を介して前記遠心ファンの内周側と連通する冷却風通路と、
    前記遠心ファンを取り囲み、内周部に前記冷却風通路の他端が接続され、外周部に前記遠心ファンからの冷却媒体を排出する排出ポートを有するファンカバーとからなることを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 前記固定流入口と旋回流入口とを同一の方向に向け、前記固定流出口と旋回流出口とを同一の方向に向けたことを特徴とする請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  3. 前記固定流入口と旋回流入口との双方に接続される共通の流入ダクトを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のスクロール式流体機械。
  4. 前記流入ダクトは流路が非直線状に形成されたことを特徴とする請求項3に記載のスクロール式流体機械。
  5. 前記冷却風通路は、前記ケーシングの他端側において前記ケーシングの全周囲に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  6. 前記冷却風通路は、前記ケーシングの他端側において前記ケーシングの一部周囲に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  7. 前記ファンカバーは前記排出ポートの向きを変更可能としたことを特徴とする請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  8. 前記ケーシングの一端側の外側面の一部を外部に露出させたことを特徴とする請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  9. 金属製で一端側が大径で他端側が小径となる筒状に形成され、軸方向両端が開口したケーシングと、
    金属製で前記ケーシングの一端側の開口部に設けられ、前記ケーシングに向けて固定側ラップが延びた固定スクロールと、
    金属製で前記ケーシング内に設けられ、前記固定スクロールの固定側ラップとの間に圧縮室を形成する旋回側ラップを有する旋回スクロールと、
    一端が前記旋回スクロールと係合して前記旋回スクロールを旋回運動させると共に他端が前記ケーシングの他端側開口部から突出した回転軸と、
    前記回転軸の他端側に設けられた吐出式の遠心ファンとから構成されたスクロール式流体機械において、
    前記固定スクロールの背面側に設けられ、前記固定スクロールの径方向の一側に固定流入口を有し、径方向の他側に固定流出口を有する固定側冷却通路と、
    前記旋回スクロールの背面側に設けられ、前記固定流入口と並ぶように前記ケーシングに設けられた旋回流入口を有し、前記固定流出口と並ぶように前記ケーシングに設けられた旋回流出口を有する旋回側冷却通路と、
    一端が前記固定流出口および旋回流出口と連通し、他端が前記ケーシングの他端側外周囲を取り囲む樹脂製のダクトと、
    前記遠心ファンを取り囲み、内周部に前記樹脂製ダクトの他端が接続され、外周部に前記遠心ファンからの冷却媒体を排出する排出ポートを有する樹脂製のファンカバーとからなることを特徴とするスクロール式流体機械。
  10. 前記樹脂製ダクトと前記ファンカバーとを一体化したことを特徴とする請求項9に記載のスクロール式流体機械。
  11. 金属製で一端側が大径で他端側が小径となる筒状に形成され、軸方向両端が開口したケーシングと、
    前記ケーシングの側面に設けられ、前記ケーシングの中心軸が水平となるように支持する脚部と、
    金属製で前記ケーシングの一端側の開口部に設けられ、前記ケーシングに向けて固定側ラップが延びた固定スクロールと、
    金属製で前記ケーシング内に設けられ、前記固定スクロールの固定側ラップとの間に圧縮室を形成する旋回側ラップを有する旋回スクロールと、
    一端が前記旋回スクロールと係合して前記旋回スクロールを旋回運動させると共に他端が前記ケーシングの他端側開口部から突出した回転軸と、
    前記回転軸の他端側に設けられた吐出式の遠心ファンとから構成されたスクロール式流体機械において、
    前記固定スクロールの背面側に設けられた固定側冷却フィンと、
    前記固定側冷却フィンを取り囲み径方向両側に固定流入口と固定流出口とを形成する冷却フィンカバーと、
    前記旋回スクロールの背面側に設けられた旋回側冷却フィンと、
    前記ケーシングの側面に開口して設けられた旋回流入口と、
    前記旋回流入口と対向する位置において前記ケーシングの側面に開口して設けられた旋回流出口と、
    一端が前記固定流出口および旋回流出口と連通し、前記ケーシングの一側面を取り囲む側面ダクトと、
    前記側面ダクトと連通し、前記ケーシングの他端側外周囲を取り囲む樹脂製のダクトと、
    前記遠心ファンを取り囲み、内周部に前記樹脂製ダクトの他端が接続され、外周部に前記遠心ファンからの冷却媒体を排出する排出ポートを有する樹脂製のファンカバーとからなることを特徴とするスクロール式流体機械。
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