JP3928816B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気、冷媒等の気体を圧縮するのに用いて好適な圧縮機に関し、例えば、ピストン型圧縮機、ベーン型圧縮機、スクリュ型圧縮機、スクロール型圧縮機等の圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、圧縮機は、ケーシングと、該ケーシング内に可動に設けられ、該ケーシング内に圧縮室を形成する可動隔壁と、前記ケーシングに設けられ、圧縮室内と外部とを連通し、外部から圧縮室内に気体を吸込むための吸込ポートと、圧縮室内で圧縮された圧縮気体を外部に吐出させる吐出ポートとから大略構成されている。
【0003】
また、前記吸込ポートには吸込フィルタが設けられており、吸込フィルタには、外部から圧縮室内に吸込む気体を清浄化するフィルタエレメントが設けられている。
【0004】
そして、このような圧縮機では、可動隔壁を往復動、旋回運動、または回転させることにより、気体を圧縮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による圧縮機では、圧縮運転を停止した直後に、圧縮室内等に残存した圧縮気体が、圧縮室から吸込ポートを介して外部に逆流する場合がある。即ち、圧縮運転中に、圧縮室から吐出ポートを介してタンク等に吐出した圧縮気体は、吐出ポートとタンク等との間に設けられた逆止弁によって逆流することはないが、圧縮室内や、吐出ポートとタンク等とを接続する配管内等に残存した圧縮気体は、比較的圧力が低い吸込ポート側に逆流し、吸込ポートから外部に吹き出る場合がある。
【0006】
この場合、吸込ポートから吹き出た圧縮気体が吸込フィルタのフィルタエレメントを通常の吸込方向と逆方向に通過することによって、異音が生じるという問題がある。
【0007】
このような従来技術による問題を、スクロール型空気圧縮機を例に挙げて、さらに詳しく説明する。
【0008】
一般にスクロール型空気圧縮機は、ケーシングと、該ケーシングに固着され、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられ、該ケーシング内に延びる先端側がクランクとなった駆動軸と、前記ケーシング内に位置して該駆動軸のクランクに旋回可能に取付けられ、鏡板に前記固定スクロールのラップ部と重なり合う渦巻状のラップ部が立設された可動隔壁としての旋回スクロールと、該旋回スクロールと固定スクロールとのラップ部間に画成される複数の圧縮室と、該各圧縮室のうち最外周側の圧縮室と連通するように前記固定スクロールに形成された吸込ポートと、前記各圧縮室のうち中心側の圧縮室と連通するように前記固定スクロールに形成された吐出ポートと、前記吸込ポートに設けられた吸込フィルタとから構成されている。
【0009】
このようなスクロール型空気圧縮機の場合、吸込ポートが吸込フィルタを介して大気に開放されている。この結果、スクロール型圧縮機の圧縮運転を停止した直後には、各圧縮室のうち最外周側の圧縮室が、最内周側の圧縮室よりも低圧になるため、旋回スクロールが圧縮運転時と逆方向に回転し、内周側の圧縮室内に残存した圧縮空気が外周側の圧縮室に移動し、吸込ポートから大気中に吹き出る場合がある。
【0010】
この場合、吸込ポートから吹き出た圧縮空気が、吸込フィルタのフィルタエレメントを通過することによって異音が生じるという問題がある。
【0011】
なお、上述したような圧縮気体の逆流により異音が生じる問題は、スクロール型圧縮機に限らず、往復動型圧縮機、回転型圧縮機等の他の圧縮機においても起こる問題である。
【0012】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、圧縮室からの圧縮気体が吸込ポート側に逆流するときの異音を低減させることができ、静粛性を向上できる圧縮機を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明による圧縮機は、ケーシングと、該ケーシング内に可動に設けられ、該ケーシング内に圧縮室を形成する可動隔壁と、前記ケーシングに設けられ、前記圧縮室内と外部とを連通し外部から圧縮室内に気体を吸込むための吸込ポートと、前記圧縮室内で圧縮された圧縮気体を外部に吐出させる吐出ポートと、前記吸込ポートを覆うように前記ケーシングに設けられ、エレメント取付部材に吸込気体を清浄化するためのフィルタエレメントを取付けてなる吸込フィルタとから構成している。
【0014】
そして、請求項1に係る発明の特徴は、吸込フィルタのフィルタエレメントと吸込ポートとの間に遮音部材を設け、該遮音部材により圧縮室からの圧縮気体が吸込ポート側に逆流するときの前記フィルタエレメントの異音を低減させる構成としたことにある。
【0015】
上記構成より、圧縮運転を停止した直後等に、圧縮室から吸込ポートを通過して外部に吹き出そうとする圧縮気体を遮音部材により拡散させることによって、この圧縮気体の流出速度を減少させる。これにより、吸込ポートから流出した圧縮気体が吸込フィルタのフィルタエレメントを通常の吸込方向と逆方向に高速に通過するのを防止でき、高速な圧縮気体の逆流によってフィルタエレメントから生じる異音等を低減させることができる。
【0016】
請求項2に係る発明は、遮音部材をフェルトからなる布状体により構成したことにある。
【0017】
このように構成したことにより、圧縮運転を停止した直後等に、圧縮室から吸込ポートを通過して外部に吹き出そうとす圧縮気体を、フェルトからなる布状体に通過させることによって拡散させることができる。これにより、吸込ポートから流出して吸込フィルタのフィルタエレメントを通過する圧縮気体の流速を、減速させることができ、異音の発生を低減させることができる。
【0018】
請求項3に係る発明は、遮音部材を吸込フィルタのエレメント取付部材と硬質材料からなる止め板との間に配置し、エレメント取付部材をケーシング側に取付けるための止めねじを用いて、止め板、遮音部材、エレメント取付部材を重ね合わせてケーシング側に取付ける構成したことにある。
【0019】
このように構成したことにより、エレメント取付部材をケーシング側に取付けるための止めねじを用いて、遮音部材を吸込フィルタのフィルタエレメントと吸込ポートとの間に取付けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って詳述する。
【0021】
ここで、図1ないし図5は本発明の第1の実施例による圧縮機としてスクロール型空気圧縮機を示している。
【0022】
図において、1はスクロール型空気圧縮機の外枠を形成するケーシングで、該ケーシング1は大径部1Aと小径部1Bとからなる段付き筒状に形成されている。
【0023】
2はケーシング1の小径部1B内に軸受3,3を介して回転可能に設けられた駆動軸を示し、該駆動軸2はケーシング1の大径部1A内へと伸長する先端側がクランク2Aとなり、該クランク2Aの軸線は駆動軸2の軸線に対して所定寸法だけ偏心している。
【0024】
4はケーシング1の大径部1Aに固着され、ケーシング1の一部を構成する固定スクロールを示し、該固定スクロール4は、その中心が駆動軸2の軸線と一致するように配設された円板状の鏡板5と、該鏡板5の表面(歯底)から軸方向に立設され、図2に示すように渦巻状をなしたラップ部6と、該ラップ部6を外側から取囲むように鏡板5の径方向外側に一体形成された外縁部7とから大略構成されている。そして、固定スクロール4は、外縁部7をケーシング1の大径部1Aの先端側にボルト等(図示せず)を介して取付けることにより、ケーシング1に固着されている。
【0025】
また、固定スクロール4の鏡板5の背面には、図1に示すように、多数の放熱フィン8,8,…が設けられている。さらに、図2に示すように、固定スクロール4の径方向外周側にも、多数の放熱フィン9,9,…が設けられている。そして、各放熱フィン8,9によって固定スクロール4を冷却するようになっている。
【0026】
10は固定スクロール4と対向するようにケーシング1の大径部1A内に旋回可能に配設された可動隔壁としての旋回スクロールを示し、該旋回スクロール10は、旋回スクロール本体11と、該旋回スクロール本体11に固着された背面プレート12とから構成されている。
【0027】
そして、旋回スクロール本体11は、固定スクロール4とほぼ同様に鏡板13と渦巻状のラップ部14等から構成されている。そして、該ラップ部14は図2に示す如く、固定スクロール4のラップ部6と所定角度(例えば180度)だけずらして重なり合うように配設されている。
【0028】
また、背面プレート12は鏡板13の背面側にボルト等を介して固着され、その中央部には後述の旋回軸受16を保持するボス部12Aが一体形成されている。さらに、旋回スクロール本体11の鏡板13と背面プレート12との間には、旋回スクロール10、ボス部12A等を冷却すための多数の放熱フィン15,15,…が設けられている。
【0029】
16は背面プレート12のボス部12A内に挿着された旋回軸受を示し、該旋回軸受16の内周側には駆動軸2のクランク2Aが挿着され、駆動軸2のクランク2Aに対して旋回スクロール10を旋回可能に支持する構成となっている。
【0030】
17,17,…は固定スクロール4のラップ部6と旋回スクロール10のラップ部14との間に画成される複数の圧縮室で、該各圧縮室17は、図2に示すように略三ケ月形状をなし、旋回スクロール10が旋回運動するときにラップ部6,14間で連続的に縮小することにより後述の各吸込ポート19から吸込んだ空気を漸次圧縮しつつ、圧縮空気を後述の吐出ポート20から吐出させる。
【0031】
18,18は固定スクロール4のラップ部6の歯先、旋回スクロール10のラップ部14の歯先にそれぞれ装着されたシール部材であり、該各シール部材18は、弾性樹脂材料からなり、ラップ部6,14の歯先に沿って渦巻状に伸長している。そして、シール部材18は、固定スクロール4と旋回スクロール10との間に形成される各圧縮室17を気密にシールするものである。
【0032】
19,19は固定スクロール4の外縁部7に2箇所形成された吸込ポートを示し、該各吸込ポート19は、各圧縮室17のうち最外周側の圧縮室17に連通している。そして、圧縮運転時に、外部の空気は後述する各吸込フィルタ21、各吸込ポート19を通過して最外周側の圧縮室17に流入する。
【0033】
また、各吸込ポート19の周壁部には、図2に示すように、左,右一対のねじ穴19A,19Aが形成され、該各ねじ穴19Aには各吸込フィルタ21を各吸込ポート19の周壁部に固定するための止めねじ26が螺着される。
【0034】
20は固定スクロール4の鏡板5中心側に設けた吐出ポートであり、該吐出ポート20は各圧縮室17のうち最内周(中心)側の圧縮室17に連通すると共に、外部の空気タンクに配管(いずれも図示せず)等を介して接続されている。そして、圧縮運転時には、旋回スクロール10の旋回動作に応じて各吸込ポート19から吸込んだ空気を各圧縮室17内で順次圧縮しつつ、最後に最内周側の圧縮室17から吐出ポート20を介して外部の空気タンク等に圧縮空気を吐出させる。
【0035】
21,21は各吸込ポート19を外側から覆うように固定スクロール4に取付けられた吸込フィルタを示し、該各吸込フィルタ21は、図4、図5に示すように、多孔質材料からなり楕円筒状に形成され、外部から各吸込ポート19に吸込む空気を清浄化するフィルタエレメント22と、該フィルタエレメント22を固定スクロール4に取付けるエレメント取付部材23と、該エレメント取付部材23の反対側に位置してフィルタエレメント22に取付けられた蓋板24とから大略構成されている。
【0036】
ここで、前記エレメント取付部材23は、図5に示すように、大略皿状に形成され、底板部の外形が楕円形状となっている。そして、エレメント取付部材23の底板部の中央には、長尺ねじ25を挿通するための挿通穴23Aが設けられている。また、エレメント取付部材23の底板部には、圧縮運転時の吸込空気等を通過させるための4個の通気穴23B,23B,…が設けられている。さらに、エレメント取付部材23の底板部には、該エレメント取付部23を固定スクロール4側に取付けるための止めねじ26,26を挿通させるための挿通穴23C,23Cが設けられている。
【0037】
そして、エレメント取付部材23は、各挿通穴23Cに座金を介して各止めねじ26を貫通させ、これら各止めねじ26を各吸込ポート19の周壁部に設けられた各ねじ穴19Aに螺着することにより、後述するフェルト30と止め板31と共に固定スクロール4側に取付けられている。
【0038】
さらに、フィルタエレメント22とエレメント取付部材23は、長尺ねじ25をエレメント取付部材23の挿通穴23Aと蓋板24の中央部に形成された挿通穴24Aに貫通させ、この長尺ねじ25の先端側に、振動緩和用の弾性リング27と固定用座金28を介して蝶ナット29を螺着することによって取付けられている。
【0039】
30は吸込フィルタ21のフィルタエレメント22と各吸込ポート19との間に位置して設けられた遮音部材としてのフェルトを示し、該フェルト30は、外形が楕円形状の布状体であり、少なくともエレメント取付部材23の4個の通気穴23Bを総て覆うのに十分な面積を有している。また、フェルト30の中央部には、長尺ねじ25を挿通させるための挿通穴30Aが設けられている。
【0040】
ここで、フェルト30は、図5に示すように、止め板31とエレメント取付部材23の底板との間に挟持され、エレメント取付部材23を固定スクロール4側に取付けるための止めねじ26によって、各吸込ポート19上に取付けられている。
【0041】
そして、フェルト30は、圧縮運転時に、外部からフィルタエレメント22を介して吸込まれる空気を各吸込ポート19に向けて通過させる。また、フェルト30は、後述するように、圧縮運転の停止直後に、圧縮室17から各吸込ポート19を介して外部に逆流する圧縮空気に絞りを与える。
【0042】
31はフェルト30をエレメント取付部材23と共に固定スクロール4の各吸込ポート19上に取付けるための止め板であり、該止め板31は、鉄、硬質樹脂等の硬質材料により、板状に形成されている。また、止め板31の中央部には、長尺ねじ25を挿着させるための挿通穴31Aが設けられている。さらに、止め板31には、圧縮運転時の吸込空気等を通過させるための通気穴31B,31B,…が全面的に多数設けられている。
【0043】
ここで、前記吸込フィルタ21、フェルト30等を固定スクロール4側の各吸込ポート19上に取付ける取付手順について説明する。
【0044】
まず、図5に示すように、エレメント取付部材23の挿通穴23Aに長尺ねじ25を挿通させる。そして、エレメント取付部材23に挿着された長尺ねじ25にフェルト30、止め板31を挿着し、エレメント取付部材23、フェルト30、止め板31を重ね合わせる。さらに、止めねじ26を各吸込ポート19の周壁部に設けられた各ねじ穴19Aに締結することによって、エレメント取付部材23、フェルト30、止め板31を固定スクロール4の各吸込ポート19上に固定する。
【0045】
次に、フィルタエレメント22と蓋板24とが固着された組立体を、エレメント取付部材23に取付け、長尺ねじ25の先端側を蓋板24の挿通穴24Aに挿通させる。そして、長尺ねじ25の先端側に、弾性リング27と固定用座金28を挿着し、蝶ナット29を締結する。これにより、フィルタエレメント22、エレメント取付部材23、蓋板24が一体化され、固定スクロール4側の各吸込ポート19上に取付けられる。
【0046】
32,32,…はケーシング1と旋回スクロール10の背面プレート12との間に複数配設された自転防止機構としての補助クランク(1個のみ図示)で、該各補助クランク32は、旋回スクロール10の旋回動作時に該旋回スクロール10の自転を防止するものである。
【0047】
33は駆動軸2に先端側に固着されたバランスウェイトを示し、該バランスウェイト33は旋回スクロール10の旋回動作に対して駆動軸2全体の回転バランスをとるものである。
【0048】
34はケーシング1の小径部1B一端側に取付けられたファンケーシングであり、35はファンケーシング34内に位置して、駆動軸2の突出端側にプーリ36を介して固着された遠心ファンである。そして、該遠心ファン36は駆動軸2と共に回転することにより、取入口34Aからファンケーシング34内に外気を取込むようにして冷却風を発生させるものである。また、前記プーリ36は駆動源となる電動モータにベルト等(いずれも図示せず)を介して連結されている。
【0049】
37は固定スクロール4の背面側に配設したダクトカバーを示し、該ダクトカバー37は鏡板5の背面側で各放熱フィン8の先端側を覆うように、固定スクロール4に固定して設けられている。また、ダクトカバー37の中央部には吐出ポート20に接続される配管挿通穴37Aが穿設されている。
【0050】
38はダクトカバー37内をファンケーシング34側に連通させる冷却風ダクトを示し、該冷却風ダクト38はファンケーシング34の外周側からケーシング1の外側を固定スクロール4側に向けて延びている。そして、冷却風ダクト38は、ファンケーシング34内で遠心ファン35により発生した冷却風を、ケーシング1内、固定スクロール4の背面側に導き、固定スクロール4、旋回スクロール10等の冷却を行うものである。
【0051】
本実施例によるスクロール型空気圧縮機は上述したような構成を有するもので、次に、このスクロール型空気圧縮機の動作について説明する。
【0052】
まず、圧縮運転を行うべく、電動モータ等の駆動源により駆動軸2を回転させ、旋回スクロール10を旋回駆動させると、固定スクロール4のラップ部6と旋回スクロール10のラップ部14間に画成された圧縮室17,17,…が連続的に縮小する。これにより、外部の空気が、図4に示す吸込フィルタ21のフィルタエレメント22、止め板31の各通気穴31B、フェルト30、エレメント取付部材23の各通気穴23Bをそれぞれ通過し、固定スクロール4の各吸込ポート19を介して最外周側の圧縮室17に吸込まれる。
【0053】
そして、最外周側の圧縮室17に吸込まれた空気は、旋回スクロール10の旋回運動によって最外周側の圧縮室17から最内周側の圧縮室17に順次移動する。この過程において圧縮室17内の空気は徐々に圧縮され、最内周側の圧縮室17に到達した圧縮空気は、固定スクロール4の吐出ポート20を介して外部のタンク等に吐出される。
【0054】
次に、例えば、タンク等内に圧縮空気が十分に貯留されたときには、圧縮運転を停止させるべく、電動モータ等の駆動源を停止させる。このとき、旋回スクロール10が圧縮運転時の旋回方向と逆方向に回転し、各圧縮室17内等に残存した圧縮空気が逆流して各吸込ポート19から外部に流出する場合がある。
【0055】
即ち、圧縮運転を停止させた直後は、各圧縮室17内に圧縮空気が残存している。そして、外周側の圧縮室17は内周側の圧縮室17よりも低圧であるため、各圧縮室17内の残存圧縮空気は、内周側の圧縮室17から外周側の圧縮室17に向けて逆流し、旋回スクロール10を圧縮運転時の旋回方向と逆方向に旋回させる。さらに、この残存圧縮空気は、各吸込ポート19から流出し、エレメント取付部材23の各通気穴23B、フェルト30、止め板31の各通気穴31B、フィルタエレメント22を通過して外部に流出する。
【0056】
このとき、各吸込ポート19から吐出した圧縮空気は、フェルト30を通過することにより、フェルト30によって拡散され、絞りが付与される。この結果、圧縮空気の速度が減少するため、フェルト30を通過した圧縮空気はフィルタエレメント22をゆっくりとした速度で少量ずつ通過して外部に流出するようになる。従って、各吸込ポート19から逆流した圧縮空気がフィルタエレメント22を高速に通過することによって生じる異音を低減させることができる。
【0057】
かくして、本実施例によれば、吸込フィルタ21のフィルタエレメント22と各吸込ポート19との間に遮音部材としてのフェルト30を設ける構成としたから、圧縮運転を停止させた直後等に各圧縮室17内に残存した圧縮空気が、各吸込ポート19から外部に逆流しても、その圧縮空気の流出速度をフェルト30により減速させることができる。従って、各吸込ポート19から逆流した圧縮空気がフィルタエレメント22を勢いよく高速に通過することによって生じる異音を低減でき、スクロール型空気圧縮機の静粛性を向上させることができる。
【0058】
また、本実施例によれば、吸込フィルタ21のエレメント取付部材23にフェルト30を取付ける構成であるため、構造が簡単であり、製品の改良に伴う製造コストの上昇、製造作業の複雑化を抑えることができると共に、スクロール型空気圧縮機の大型化を防止することができる。
【0059】
特に、本実施例では、フェルト30を、エレメント取付部材23と止め板31との間に挟持し、エレメント取付部材23、フェルト30、止め板31を重ね合わせて配置し、各止めねじ26を用いて固定スクロール4側の各吸込ポート19上に取付ける構成としたから、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
【0060】
即ち、各止めねじ26は、従来技術によるスクロール型空気圧縮機において、エレメント取付部材を固定スクロール側に取付けるのに用いられていた部材である。従って、本実施例では、従来技術によるスクロール型空気圧縮機に用いられていた各止めねじを流用して、フェルト30等を取付けることができ、製品の改良に伴う部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
【0061】
次に、本発明の第2の実施例による圧縮機を図6に基づいて説明する。ここで、図6は本実施例による圧縮機としてスクロール型空気圧縮機を例に挙げて示している。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0062】
然るに、本実施例の特徴は、フェルト30とエレメント取付部材23との間にフェルト保護板41を設けたことにある。このフェルト保護板41は、これを通過する空気に抵抗を与えないような多孔質の薄板、例えば、金網等によって形成されている。また、フェルト保護板41の外形は、少なくとも、エレメント取付部材23の各通気穴23Bの総てを覆うように楕円形状に形成され、例えば、その面積はフェルト30とほぼ同一に形成されている。
【0063】
そして、フェルト保護板41は、エレメント取付部材23、フェルト30、止め板31と共に、各止めねじ26によって固定スクロール4の各吸込ポート19上に取付けられている。
【0064】
このように構成される本実施例によるスクロール型空気圧縮機によっても、前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施例によれば、フェルト保護板41によって、フェルト30を保護することができ、フェルト30の耐久性を向上させることができる。
【0065】
次に、本発明の第3の実施例を図7、図8に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23の底板に、吸込ポート内に突出するように遮音部材としての遮音板51を立設したことにある。即ち、該遮音板51は、エレメント取付部材23の各通気穴23Bと各圧縮室のうち最外周側の圧縮室との間を遮るように設けられている。
【0066】
このように構成することにより、圧縮運転を停止させた直後等に、圧縮室内から吸込ポート側に逆流した圧縮空気を遮音板51により分散させ、減速させることができ、圧縮空気の逆流によって生じる異音を低減させることができる。
【0067】
次に、本発明の第4の実施例を図9、図10に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23の底板に、吸込ポート内に突出するように遮音部材としての2枚の遮音板61,62を立設したことにある。また、遮音板61には、遮音板62に向けて突出する複数の遮蔽板61A,61Aが設けられ、遮音板62には、遮音板61に向けて突出する複数の遮蔽板62A,62Aが設けられている。そして、遮音板61の各遮蔽板61Aと遮音板62の各遮蔽板62Aは、図示するように互いに離間した状態で噛み合っている。
【0068】
このように構成することによっても、圧縮運転を停止させた直後等に、圧縮室内から吸込ポート側に逆流した圧縮空気を分散させ、減速させることができ、圧縮空気の逆流によって生じる異音を低減させることができる。
【0069】
次に、本発明の第5の実施例を図11に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23の底板に、吸込ポート内に突出するように遮音部材としての4本の絞り管71,71,…を設けたことにある。この絞り管71は、エレメント取付部材23の各通気穴23Bに取付けられている。
【0070】
このように各絞り管71を設けたことにより、圧縮運転を停止させた直後に、圧縮室内から吸込ポート側に逆流した圧縮空気に絞りを付与することができ、この圧縮空気を減速させ、圧縮空気の逆流によって生じる異音を低減させることができる。
【0071】
次に、本発明の第6の実施例を図12に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23の底板に、吸込ポート内に突出するように遮音部材としての4本の湾曲管81,81,…を設けたことにある。これら各湾曲管81は、先端側が図示するように湾曲しており、各湾曲管81の先端側の開口部がエレメント取付部材23側に向いている。
【0072】
このように構成することによっても、前記第5の実施例とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0073】
次に、本発明の第7の実施例を図13に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23の底板に、吸込ポート内に突出するように遮音部材としてのY字状管91,91を設け、これらY字状管91の基端側を二股にして、エレメント取付部材23の各通気穴23Bに取付けたことにある。
【0074】
このように構成することによっても、圧縮運転の停止直後に、圧縮室内から吸込ポート側に逆流した圧縮空気を減速させることができ、圧縮空気の逆流によって生じる異音を低減させることができる。
【0075】
次に、本発明の第8の実施例を図14,図15に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23の底板に、吸込ポート内に突出するように遮音部材としての4本の伸縮管101,101,…を設けたことにある。
【0076】
即ち、前記各伸縮管101は屈曲部101Aで屈曲することにより伸縮可能となっている。これにより、前記各伸縮管101は、圧縮運転時に吸込ポートに向けて流入する空気が各伸縮管101を通過するとき、図14の上側に示すように伸長する。このとき、各伸縮管101の内径aは比較的広い。ところが、圧縮運転直後に、圧縮室内から吸込ポート側に圧縮空気が逆流し、この圧縮空気が各伸縮管101を通過するときには、各伸縮管101は、図14の下側に示すように、屈曲部101Aで屈曲して縮小する。このとき、各伸縮管101の内径bが狭くなる。
【0077】
このように構成することにより、圧縮運転時においては、外部からの空気を各伸縮管101を介して吸込ポート側にスムーズに通過させることができる。一方、圧縮運転を停止させた時に逆流する圧縮空気に対しては、各伸縮管101の内径を狭くすることによって絞りを付与し、逆流する圧縮空気の速度を減速させ、異音が生じるのを抑制することができる。
【0078】
次に、本発明の第9の実施例を図16に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23の各通気穴23Bに遮音部材としての弁体111,111,…を設けたことにある。この弁体111は、圧縮運転時に吸込ポートに向けて流入する空気が各通気穴23Bを通過するときに開弁し、空気が吸込ポートに流入するのを許可する。ところが、圧縮運転の停止直後に、圧縮室内から吸込ポート側に圧縮空気が逆流し、この圧縮空気が各通気穴23Bに向けて流れるとき、各弁体111は閉弁し、圧縮空気が逆流して、外部に吹き出すのを阻止する。このように構成することによっても、圧縮運転を停止させた直後等の圧縮空気の逆流によって生じる異音を抑制することができる。
【0079】
次に、本発明の第10の実施例を図17に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23の各通気穴23Bに遮音部材としてのブッシュ121,121,…を設けたことにある。これらブッシュ121は、常にその周囲より空気の流通を許すようになっており、圧縮運転直後等に圧縮室から外部に向けて逆流する圧縮空気に絞りを付与するようになっている。このように構成することによっても、圧縮空気の逆流によって生じる異音を抑制することができる。
【0080】
次に、本発明の第11の実施例を図18に基づいて説明する。本実施例の特徴は、吸込フィルタのエレメント取付部材131に、図示するように、多数の通気口131A,131A,…を設けたことにある。このように構成することによっても、圧縮運転を停止させた直後等に圧縮室から外部に向けて逆流する圧縮空気に絞りを付与することができ、圧縮空気の逆流によって生じる異音を抑制することができる。
【0081】
次に、本発明の第12の実施例を図19に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23に、吸込ポート内に突出するように遮音部材としての多数の棒状体141,141,…を立設したことにある。このように構成することによっても、各棒状体141により、圧縮運転の停止直後等に圧縮室から外部に向けて逆流する圧縮空気を拡散することができ、圧縮空気の逆流によって生じる異音を抑制することができる。
【0082】
次に本発明の第13の実施例を図20に基づいて説明する。本実施例の特徴は、第1の実施例で述べた吸込フィルタのエレメント取付部材23に遮音部材としての遮音板151を設けたことにある。このように構成することによっても、圧縮空気の逆流によって生じる異音を抑制することができる。
【0083】
なお、前記第1、第2の実施例では、フェルト30をエレメント取付部材23とフィルタエレメント22との間に設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、フェルト30をエレメント取付部材23と固定スクロール4側の吸込ポート19の周壁部との間に設ける構成としてもよい。
【0084】
また、前記第1、第2の実施例では、遮音部材としてフェルト30を用いたが、本発明はこれに限れず、石綿等の他の多孔質材料を用いてもよい。
【0085】
さらに、前記各実施例では、吸込ポートが2箇所設けられ、各吸込ポートに対応するように吸込フィルタを2個設けたスクロール型空気圧縮機を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、吸込ポートが1箇所設けられ、吸込フィルタが1個設けられたスクロール型空気圧縮機にも適用できる。
【0086】
また、前記各実施例では、圧縮機としてスクロール型空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、空気以外の気体を圧縮するスクロール型圧縮機にも適用できる。さらに、本発明は、ピストン型圧縮機、ロータリ型圧縮機、スクリュ型圧縮機等にも適用できる。
【0087】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、請求項1に係る発明によれば、吸込フィルタのフィルタエレメントと吸込ポートとの間に遮音部材を設ける構成としたから、遮音部材によって、圧縮運転を停止させた直後等に、圧縮室内から吸込ポート側に逆流した圧縮気体が吸込フィルタのフィルタエレメントを高速に通過するのを防止することができる。このため、高速な圧縮空気が逆流することによってフィルタエレメントから生じる異音等を低減させることができ、圧縮機の静粛性を向上させることができる。
【0088】
請求項2に係る発明によれば、遮音部材をフェルトからなる布状体により構成したから、圧縮運転の停止直後等に逆流する圧縮気体を遮音部材を通過させることにより拡散させることができ、圧縮気体を減速させて異音を抑制することができる。
【0089】
さらに、吸込フィルタのフィルタエレメントと吸込ポートとの間にフェルトからなる布状体を設けるという簡単な構成で、圧縮運転の停止直後等に逆流する圧縮気体を拡散させることができ、異音を抑制することができる。従って、製品の改良が容易であり、製造作業の複雑化、製造コストの上昇を抑えることができると共に、圧縮機の大型化を防止することができる。
【0090】
請求項3に係る発明は、遮音部材を吸込フィルタのエレメント取付部材と硬質材料からなる止め板との間に配置し、エレメント取付部材をケーシング側に取付けるための止めねじを用いて、止め板、遮音部材、エレメント取付部材を重ね合わせてケーシング側に取付ける構成したから、エレメント取付部材をケーシング側に取付けるための止めねじを流用して、遮音部材を吸込フィルタのフィルタエレメントと吸込ポートとの間に取付けることができる。従って、製品を改良するに際して、追加する部品を最小限に抑えることができ、製造工程の複雑化、製造コストの上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール型空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた横断面図である。
【図3】図1に示すスクロール型空気圧縮機を、固定スクロールの背面側からみた一部破断の外観図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた要部拡大断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例によるスクロール型空気圧縮機の吸込フィルタ、フェルト等の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例によるスクロール型空気圧縮機の吸込フィルタ、フェルト、フェルト保護部材等の分解斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、遮音板等を示す斜視図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、遮音板等を示す斜視図である。
【図10】図9中の矢示X−X方向からみた断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、絞り管等を示す斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、湾曲管等を示す斜視図である。
【図13】本発明の第7の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、Y字状管等を示す斜視図である。
【図14】本発明の第8の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、伸縮管等を示す斜視図である。
【図15】図14に示す伸縮管の伸長した状態と縮小した状態をそれぞれ示す拡大断面図である。
【図16】本発明の第9の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、弁体等を示す斜視図である。
【図17】本発明の第10の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、ブッシュ等を示す斜視図である。
【図18】本発明の第11の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材を示す斜視図である。
【図19】本発明の第12の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、棒状体等を示す斜視図である。
【図20】本発明の第13の実施例によるスクロール型空気圧縮機のエレメント取付部材、遮音板等を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
4 固定スクロール
10 旋回スクロール(可動隔壁)
17 圧縮室
19 吸込ポート
20 吐出ポート
21 吸込フィルタ
22 フィルタエレメント
23 エレメント取付部材
26 止めねじ
30 フェルト(遮音部材)
31 止め板
41 フェルト保護板
51,61,62,151 遮音板(遮音部材)
71 絞り管(遮音部材)
81 湾曲管(遮音部材)
91 Y字状管(遮音部材)
101 伸縮管(遮音部材)
111 弁体(遮音部材)
121 ブッシュ(遮音部材)
131 エレメント取付部材(遮音部材)
141 棒状体(遮音部材)

Claims (3)

  1. ケーシングと、該ケーシング内に可動に設けられ該ケーシング内に圧縮室を形成する可動隔壁と、前記ケーシングに設けられ前記圧縮室内と外部とを連通し外部から圧縮室内に気体を吸込むための吸込ポートと、前記圧縮室内で圧縮された圧縮気体を外部に吐出させる吐出ポートと、前記吸込ポートを覆うように前記ケーシングに設けられ、エレメント取付部材に吸込気体を清浄化するためのフィルタエレメントを取付けてなる吸込フィルタとから構成してなる圧縮機において、
    前記吸込フィルタのフィルタエレメントと前記吸込ポートとの間に遮音部材を設け、該遮音部材により前記圧縮室からの圧縮気体が吸込ポート側に逆流するときの前記フィルタエレメントの異音を低減させる構成としたことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記遮音部材をフェルトからなる布状体により構成してなる請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記遮音部材を前記吸込フィルタのエレメント取付部材と硬質材料からなる止め板との間に配置し、前記エレメント取付部材を前記ケーシング側に取付けるための止めねじを用いて、前記止め板、遮音部材、エレメント取付部材を重ね合わせて前記ケーシング側に取付ける構成としてなる請求項2に記載の圧縮機。
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