JP2003056464A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP2003056464A
JP2003056464A JP2001244784A JP2001244784A JP2003056464A JP 2003056464 A JP2003056464 A JP 2003056464A JP 2001244784 A JP2001244784 A JP 2001244784A JP 2001244784 A JP2001244784 A JP 2001244784A JP 2003056464 A JP2003056464 A JP 2003056464A
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insulating plate
element mounting
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Susumu Sakamoto
晋 坂本
Hironori Endo
博宣 遠藤
Isamu Mori
勇 森
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の圧縮機で遮音板を共通して用いる
ことにより、製造コストを低減する。 【解決手段】 吸込ポート10に連通するエレメント取
付部材14の通気孔14Bを覆うように遮音板19を設
け、遮音板19とエレメント取付部材14との間には、
各通気孔14Bから気体を吸込むときに抵抗を生じず、
また圧縮空気が逆流したときには異音を低減することが
できる位置に遮音板19を配置する間隔調整筒体20を
設ける構成としている。従って、複数機種の圧縮機に対
し、適した軸方向寸法(高さ寸法)hを有する間隔調整
筒体20を用意することにより、それぞれの圧縮機で遮
音板19を共通の部品として使用することができる。こ
れにより、遮音板19の種類を削減して、製造コストを
低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気、冷媒等の気
体を圧縮するのに用いて好適な圧縮機に関し、例えば、
ピストン型圧縮機、ベーン型圧縮機、スクリュ型圧縮
機、スクロール型圧縮機等の圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮機としては、ピストン型圧
縮機、ベーン型圧縮機、スクリュ型圧縮機、スクロール
型圧縮機等が知られている。これらの圧縮機は、吸込ポ
ートから吸込んだ気体を圧縮室で圧縮して吐出ポートか
ら吐出する圧縮手段を備えている。また、吸込ポートに
は吸込フィルタが設けられ、該吸込フィルタは、前記吸
込ポートに連通する通気孔を有するエレメント取付部材
に、前記通気孔を囲むように吸込気体を清浄化する筒状
のフィルタエレメントを取付けることによって形成され
ている。ここで、エレメント取付部材の通気孔は、圧縮
手段の性能(定格圧縮能力)、即ち圧縮機としての吐出
圧力、吐出流量等により定まる適正な吸込流量を確保す
るための開口面積をもって形成されている。
【0003】ここで、圧縮機は、運転を停止したとき
に、圧縮室、配管内に圧縮された高圧の気体が残存して
いるから、この残存した圧縮気体が吸込ポート側に逆流
し、エレメント取付部材の通気孔から流出するときに異
音を発生する。
【0004】そこで、圧縮気体の逆流による異音を低減
するための機構を備えた圧縮機として、例えば特開平1
0−159781号公報(以下、従来技術という)に示
すものが知られている。この従来技術による圧縮機で
は、エレメント取付部材に通気孔を覆うように遮音板を
設ける構成としている。また、遮音板は、1枚の長方形
の板材を折曲げることにより、通気孔に対面する閉塞板
部と、該閉塞板部の対向する2辺からエレメント取付部
材側に屈曲して延びた一対の脚板部とを有している。
【0005】そして、遮音板は、各脚板部をエレメント
取付部材に取付けることにより、閉塞板部をエレメント
取付部材(通気孔)から所定寸法離間した位置、例えば
通気孔から気体を吸込むときに抵抗を生じず、また圧縮
気体が逆流したときには異音を低減できる位置に配置し
ている。
【0006】このように構成された圧縮機は、電動モー
タ等によって圧縮手段を駆動することにより、吸込フィ
ルタを介して吸込ポートに清浄な気体を吸込む。これに
より、圧縮部で気体を圧縮して吐出ポートから吐出し、
外部のタンク等に供給する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による圧縮機は、遮音板を1枚の長方形の板材に
折曲げ加工を施すことにより形成しているから、閉塞板
部とエレメント取付部材(通気孔)との間の間隔寸法は
一体形成された各脚板部により決定される。
【0008】従って、この遮音板を他の圧縮機に適用し
ようとしても、圧縮機の吐出圧力、流量等が異なる場合
には、閉塞板部とエレメント取付部材(通気孔)との間
隔、即ち通路面積が合わず、吸込気体に抵抗を与えた
り、逆流する圧縮気体が簡単に通り抜けて消音できなく
なる。このため、遮音板は圧縮機に合わせた脚板部を有
するものを複数種類用意しなくてはならず、製造コスト
が上昇するという問題がある。
【0009】また、遮音板は、閉塞板部の対抗する2辺
に脚板部を設けているから、吸込気体が流通するのは各
脚板部のない残りの2辺だけとなる。このため、十分な
吸込通路の面積を確保するためには、閉塞板部とエレメ
ント取付部材との間の間隔を広げる必要があり、吸込フ
ィルタが大型化してしまうという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、複数種類の圧縮機で遮
音板を共通して用いることにより、製造コストを低減す
ることができるようにした圧縮機を提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の他の目的は、エレメント取
付部材と遮音板とを接近させることにより、吸込フィル
タを小型化することができるようにした圧縮機を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による圧縮機は、
吸込ポートから吸込んだ気体を圧縮室で圧縮して吐出ポ
ートから吐出する圧縮手段と、前記吸込ポートの開口側
に設けられ前記吸込ポートに連通する通気孔を有するエ
レメント取付部材にフィルタエレメントを取付けてなる
吸込フィルタと、該吸込フィルタ内に設けられ前記圧縮
室から吸込ポートを介して通気孔に逆流する圧縮気体に
よる異音を低減させる遮音板とを備えている。
【0013】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、遮音板とエレ
メント取付部材との間には、遮音板とエレメント取付部
材との間隔寸法を調整可能な間隔調整部材を設けたこと
にある。
【0014】このように構成したことにより、間隔調整
部材は遮音板とエレメント取付部材との間隔寸法を圧縮
機の吐出圧力、流量等に応じて調整することができるか
ら、複数種類の圧縮機に対して1つの遮音板を共通の部
品として用いることができる。
【0015】請求項2の発明によると、間隔調整部材は
内周がねじ挿通孔となる筒状体として形成し、遮音板は
該筒状体内のねじ挿通孔に挿通されるねじ部材を用いて
取付ける構成としたことにある。
【0016】このように構成したことにより、遮音板と
筒状体の間隔調整部材とを共通のねじ部材でケーシング
側に取付けることができる。しかも、間隔調整部材を筒
状体とすることにより、遮音板とエレメント取付部材と
の間の隙間をほぼ全周に亘り吸込通路として使用するこ
とができるから、遮音板をエレメント取付部材に接近し
た位置に配置することができ、吸込フィルタを小型化す
ることができる。
【0017】請求項3の発明によると、間隔調整部材
は、ねじ挿通孔の内径寸法がねじ部材の外径寸法よりも
僅かに小さな弾性材料を用いて形成したことにある。
【0018】このように構成したことにより、遮音板の
挿通孔に挿通したねじ部材を、間隔調整部材のねじ挿通
孔に押込むと、間隔調整部材は弾性変形しつつねじ部材
の外周側に取付けられた状態となる。これにより、溶
接、接着、嵌合等の手段を用いることなく、間隔調整部
材を遮音板側に保持することができ、組立作業性を向上
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スクロール式流体機械として無給油式のスクロール式空
気圧縮機を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明す
る。
【0020】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態を示している。1はスクロール式空気圧縮機
の外枠を形成するケーシングで、該ケーシング1は、後
述の固定スクロール2と共に固定側部材を構成してい
る。また、ケーシング1は、前側の大径部1Aと後側の
小径部1Bとからなる段付き筒状に形成されている。
【0021】2はケーシング1の大径部1Aに固着さ
れ、後述の旋回スクロール5と共に圧縮手段を構成する
固定スクロールで、該固定スクロール2は、ケーシング
1と一緒に固定側部材をなしている。ここで、固定スク
ロール2は、その中心が後述する駆動軸3の軸線O1−
O1と一致するように配設された円板状の鏡板2Aと、
該鏡板2Aの表面に立設された渦巻状のラップ部2B
と、該ラップ部2Bを取囲むように鏡板2Aの外周側に
設けられた外縁部2Cとによって大略構成され、前記鏡
板2Aの背面には多数の放熱フィン2Dが設けられてい
る。そして、固定スクロール2は、外縁部2Cがケーシ
ング1の大径部1A前端側に一体に取付けられている。
【0022】3はケーシング1の小径部1B内に軸受
4,4を介して回転可能に支持された駆動軸で、該駆動
軸3は、軸線O1−O1を中心に回転駆動するもので、ケ
ーシング1の大径部1A内へと延びる先端側はクランク
3Aとなっている。また、クランク3Aの軸線O2−O2
は、軸線O1−O1に対して寸法δだけ偏心した位置に配
置されている。
【0023】5は固定スクロール2と対向するようにケ
ーシング1の大径部1A内に旋回可能に配設された旋回
スクロールで、該旋回スクロール5は、固定スクロール
2と一緒に圧縮手段をなすもので、旋回スクロール本体
6と、該旋回スクロール本体6に固着された背面プレー
ト7とから大略構成されている。
【0024】ここで、旋回スクロール本体6は、固定ス
クロール2とほぼ同様に、円板状の鏡板6Aと、該鏡板
6Aの表面に立設されたラップ部6Bと、前記鏡板6A
の背面に設けられた多数の放熱フィン6Cとによって大
略構成されている。そして、旋回スクロール本体6は、
そのラップ部6Bが固定スクロール2のラップ部2Bと
所定角度(例えば180度)だけずらして重なり合うよ
うに配設されている。また、背面プレート7は、旋回ス
クロール本体6の各放熱フィン6C先端に固着され、そ
の中央部にはボス部7Aが一体的に形成されている。
【0025】8は背面プレート7のボス部7A内に挿着
された旋回軸受で、該旋回軸受8の内周側には駆動軸3
のクランク3Aが挿着され、該クランク3Aに対して旋
回スクロール5を旋回可能に支持する構成となってい
る。
【0026】9,9,…は固定スクロール2のラップ部
2Bと旋回スクロール本体6のラップ部6Bとの間に画
成される複数の圧縮室で、該各圧縮室9は、旋回スクロ
ール5が旋回運動するときにラップ部2B,6B間で連
続的に縮小することにより後述の各吸込ポート10から
吸込んだ空気を漸次圧縮しつつ、圧縮空気を後述の吐出
ポート11から吐出させる。
【0027】10,10は固定スクロール2の外縁部2
Cに2箇所形成された吸込ポートで、該各吸込ポート1
0は、各圧縮室9のうち最外周側の圧縮室9に連通して
いる。そして、圧縮運転時に、外部の空気は後述する各
吸込フィルタ12、各吸込ポート10を通過して最外周
側の圧縮室9に流入する。
【0028】また、各吸込ポート10の周壁部には、図
2、図3に示すように、左,右で一対のねじ穴10A,
10Aが形成され、該各ねじ穴10Aには、吸込フィル
タ12、遮音板19を吸込ポート10の周壁部に固定す
る後述の止めねじ16が螺着される。
【0029】11は固定スクロール2の鏡板2A中心側
に設けられた吐出ポートで、該吐出ポート11は各圧縮
室9のうち最内周(中心)側の圧縮室9に連通すると共
に、外部の空気タンクに配管(いずれも図示せず)等を
介して接続されている。
【0030】次に、12,12は各吸込ポート10を外
側から覆うように固定スクロール2に取付けられた2個
の吸込フィルタで、該各吸込フィルタ12は、図2、図
3に示すように、多孔質材料を用いて長円筒状に形成さ
れ、外部から各吸込ポート10に吸込む空気を清浄化す
るフィルタエレメント13と、該フィルタエレメント1
3を固定スクロール2に取付けるエレメント取付部材1
4と、該エレメント取付部材14の反対側に位置してフ
ィルタエレメント13に取付けられた蓋板15とによっ
て大略構成されている。
【0031】ここで、エレメント取付部材14は、大略
皿状に形成され、底板部の外形が長円形状となってい
る。そして、エレメント取付部材14の底板部の中央に
は、後述の長尺ねじ17を挿通するための挿通孔14A
が設けられている。また、エレメント取付部材14の底
板部には、圧縮運転時の吸込空気等を通過させるための
4個の通気孔14B,14B,…が設けられている。さ
らに、エレメント取付部材14の底板部には、該エレメ
ント取付部材14等を固定スクロール2側に取付けるた
めの止めねじ16,16を挿通させるための挿通孔14
C,14Cが設けられている。
【0032】そして、エレメント取付部材14は、各挿
通孔14Cに座金を介して各止めねじ16を貫通させ、
止めねじ16を吸込ポート10の周壁部に設けられたね
じ穴10Aに螺着することにより、後述する遮音板19
と一緒に固定スクロール2側に取付けられている。ま
た、各通気孔14Bは、圧縮手段の性能により定まる適
正な吸込流量を確保するための開口面積をもって形成さ
れている。
【0033】さらに、フィルタエレメント13とエレメ
ント取付部材14は、長尺ねじ17をエレメント取付部
材14の挿通孔14Aと蓋板15の中央部に形成された
挿通孔15Aに貫通させ、この長尺ねじ17の先端側に
蝶ナット18を螺着することによって取付けられてい
る。
【0034】19は吸込フィルタ12内に設けられた遮
音板で、該遮音板19は、圧縮室9から吸込ポート10
を介して通気孔14Bに逆流する圧縮空気による異音を
低減するもので、例えば金属材料からなる板状体として
形成されている。また、遮音板19は、各通気孔14B
を覆うようにエレメント取付部材14に対面して設けら
れ、フィルタエレメント13よりも小さな長円状に形成
されている。さらに、遮音板19の中央部には、長尺ね
じ17が挿通する挿通孔19Aが設けられ、長さ方向の
両端側には止めねじ16が挿通される挿通孔19B,1
9Bが設けられている。
【0035】そして、遮音板19は、後述の間隔調整筒
体20をエレメント取付部材14との間に挟んだ状態で
挿通孔19Bに挿通された止めねじ16により、固定ス
クロール2側に取付けられている。また、遮音板19
は、間隔調整筒体20によりエレメント取付部材14と
の間に所定の間隔をもって配置され、これにより、各通
気孔14Bから気体を吸込むときに抵抗を生じず、また
圧縮空気が逆流したときには異音を低減することができ
る。
【0036】20,20は遮音板19とエレメント取付
部材14との間に設けられた2個の間隔調整部材(いわ
ゆるスペーサ)としての間隔調整筒体で、該各間隔調整
筒体20は、金属材料を用いて円筒状のスリーブとして
形成されている。そして、間隔調整筒体20は、図4に
示す如く、遮音板19と別部材として設けられ、遮音板
19の挿通孔19Bと同軸となる位置に溶接、接着等の
固着手段を用いて固着されている。ここで、間隔調整筒
体20の軸方向寸法hは、各通気孔14Bから気体を吸
込むときに抵抗を生じず、また圧縮空気が逆流したとき
にはこの圧縮空気に抵抗を与えて拡散し、このときの異
音を低減することができる位置に遮音板19を配置する
寸法に設定されている。
【0037】また、間隔調整筒体20は、遮音板19の
適正な位置が圧縮機の吐出圧力、流量等によって異なる
ため、軸方向寸法hが異なる複数種類が用意され、圧縮
機によって使い分けれらる。さらに、間隔調整筒体20
は、円筒状に形成されているから、遮音板19とエレメ
ント取付部材14との間の隙間をほぼ全周に亘り吸込通
路として使用することができる。
【0038】ここで、吸込フィルタ12、遮音板19等
を固定スクロール2側の各吸込ポート10上に取付ける
取付手順について説明する。
【0039】まず、エレメント取付部材14に取付けら
れた長尺ねじ17に遮音板19を挿着し、遮音板19の
挿通孔19B、間隔調整筒体20、エレメント取付部材
14の挿通孔14Cに止めねじ16を挿通し、この止め
ねじ16を吸込ポート10のねじ穴10Aに締結する。
これにより、遮音板19、間隔調整筒体20、エレメン
ト取付部材14を共通の止めねじ16によって固定スク
ロール2の各吸込ポート10上に固定することができ
る。
【0040】次に、フィルタエレメント13と蓋板15
とが固着された組立体を、エレメント取付部材14に取
付け、長尺ねじ17の先端側を蓋板15の挿通孔15A
に挿通させる。そして、長尺ねじ17の先端側に蝶ナッ
ト18を締結することにより、フィルタエレメント1
3、エレメント取付部材14、蓋板15を一体的に取付
けることができる。
【0041】本実施の形態によるスクロール型空気圧縮
機は上述したような構成を有するもので、次に、このス
クロール型空気圧縮機の動作について説明する。
【0042】まず、圧縮運転を行うべく、電動モータ等
の駆動源により駆動軸3を回転させ、旋回スクロール5
を旋回駆動させると、固定スクロール2のラップ部2B
と旋回スクロール5のラップ部6B間に画成された圧縮
室9,9,…が連続的に縮小する。これにより、外部の
空気が、吸込フィルタ12のフィルタエレメント13、
遮音板19、エレメント取付部材14の各通気孔14B
をそれぞれ通過し、固定スクロール2の各吸込ポート1
0を介して最外周側の圧縮室9に吸込まれる。
【0043】そして、最外周側の圧縮室9に吸込まれた
空気は、旋回スクロール5の旋回運動によって最内周側
の圧縮室9に向け順次移動する。このときに圧縮室9内
の空気は徐々に圧縮され、最内周側の圧縮室9に到達し
た圧縮空気は、固定スクロール2の吐出ポート11から
配管等を介して外部のタンク(いずれも図示せず)等に
吐出される。
【0044】このようにして、圧縮空気がタンク内に十
分に貯留されると、電動モータへの給電が絶たれて圧縮
運転が停止する。このときには、各圧縮室9内等に残存
した圧縮空気が旋回スクロール5を圧縮運転時の旋回方
向と逆方向に旋回させて逆流し、各吸込ポート10から
エレメント取付部材14の各通気孔14B、遮音板19
を通過して外部に流出することがある。
【0045】しかし、各吸込ポート10から吐出した圧
縮空気は、エレメント取付部材14の各通気孔14Bを
通過すると、該各通気孔14Bを覆うように配設された
遮音板19に衝突して拡散するから、圧縮空気は速度が
減少する。これにより、圧縮空気はフィルタエレメント
13をゆっくりとした速度で少量ずつ通過することにな
り、このときの異音は低減されることになる。
【0046】このように、本実施の形態によれば、吸込
ポート10に連通するエレメント取付部材14の通気孔
14Bを覆うように遮音板19を設け、該遮音板19と
エレメント取付部材14との間には、各通気孔14Bか
ら気体を吸込むときに抵抗を生じず、また圧縮空気が逆
流したときには異音を低減することができる位置に遮音
板19を配置する別部材からなる間隔調整筒体20を設
ける構成としている。
【0047】従って、複数機種の圧縮機に対し、適した
軸方向寸法hを有する間隔調整筒体20をそれぞれ用意
することにより、それぞれの圧縮機で遮音板19を共通
の部品として使用することができる。この結果、遮音板
19の種類を削減することができ、製造コストを低減す
ることができる。
【0048】また、間隔調整筒体20は円筒状に形成し
ているから、該間隔調整筒体20を遮音板19を取付け
る止めねじ16を利用して一緒に取付けることができ、
組立作業性を向上することができる。しかも、遮音板1
9とエレメント取付部材14との間の隙間をほぼ全周に
亘り吸込通路として使用することができるから、遮音板
19をエレメント取付部材14に接近した位置に配置す
ることができる。これにより、吸込フィルタ12を小型
化することができ、コンパクトな圧縮機を製造すること
ができる。
【0049】さらに、間隔調整筒体20は溶接手段によ
って遮音板19に一体的に固着する構成としているか
ら、遮音板19と間隔調整筒体20とを固定スクロール
2側に一緒に取付けることができ、この点においても組
立作業性を向上することができる。
【0050】次に、図5および図6は本発明の第2の実
施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、間隔調
整部材は、ねじ挿通孔の内径寸法がねじ部材の外径寸法
よりも僅かに小さな弾性材料を用いて形成したことにあ
る。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0051】31,31は本実施の形態による間隔調整
部材としての間隔調整筒体で、該各間隔調整筒体31
は、弾性を有する硬質な樹脂材料を用いて形成されてい
る。ここで、間隔調整筒体31は、図6に示す如く、径
方向に僅かにつぶれることにより、短軸の内径寸法d1
と長軸の内径寸法d2とを有する楕円筒状をなしてい
る。また、ねじ挿通孔31Aは、その短軸の内径寸法d
1が止めねじ16の外径寸法d3(図5中に図示)よりも
僅かに小さな寸法に設定されている。
【0052】これにより、図5中の左側に示すような状
態から、止めねじ16を遮音板19の挿通孔19Bに挿
通し、さらに止めねじ16を間隔調整筒体31のねじ挿
通孔31Aに押込むことにより、図5中の右側に示すよ
うに、間隔調整筒体31は、弾性変形しつつ止めねじ1
6の外周側に取付けられた状態とすることができる。こ
の状態では、止めねじ16は間隔調整筒体31に抜止め
状態で嵌合しているから、抜け落ちることはなく、回転
することはできる。
【0053】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかも、本実施の形態
では、止めねじ16、間隔調整筒体31の脱落等を心配
することなく、組立作業を行うことができ、作業性を向
上することができる。
【0054】次に、図7は本発明の第3の実施の形態を
示している。本実施の形態の特徴は、間隔調整部材を嵌
合によって遮音板に一体的に取付けたことにある。な
お、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0055】41は本実施の形態による遮音板で、該遮
音板41は、第1の実施の形態による遮音板19とほぼ
同様に、例えば金属材料を用いて長円状に形成され、そ
の中央部に長尺ねじ17が挿通する挿通孔41Aが設け
られている。しかし、本実施の形態による遮音板41
は、両端側に後述する間隔調整筒体42の嵌合突部42
Aが嵌合する嵌合孔41B,41Bが設けられている点
で、第1の実施の形態による遮音板19と相違してい
る。
【0056】42,42は本実施の形態による間隔調整
部材としての間隔調整筒体で、該各間隔調整筒体42
は、弾性を有する硬質な樹脂材料を用いて段付円筒状に
形成されている。ここで、間隔調整筒体42は、軸方向
の一端部が縮径されて嵌合突部42Aとなっている。そ
して、間隔調整筒体42は、嵌合突部42Aを遮音板4
1の嵌合孔41Bに嵌合することにより、該遮音板41
に一体的に取付けられている。
【0057】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかも、本実施の形態
では、間隔調整筒体42の嵌合突部42Aを遮音板41
の嵌合孔41Bに嵌合することにより、溶接、接着等の
手段を用いることなく、間隔調整筒体42を遮音板41
に簡単に取付けることができ、組立作業性を向上するこ
とができる。
【0058】なお、第1の実施の形態では、間隔調整筒
体20の軸方向寸法hを予め設定し、この間隔調整筒体
20を遮音板19とエレメント取付部材14との間に設
けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれ
に限るものではなく、例えば軸方向に短尺な間隔調整筒
体を積み重ねることにより、遮音板19とエレメント取
付部材14との間隔を調整する構成としてもよい。この
構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができ
るものである。
【0059】また、第1の実施の形態では、固定スクロ
ール2の吸込ポート10の位置に吸込フィルタ12を直
接的に取付けた場合を例に挙げて説明したが、本発明は
これに限らず、例えば固定スクロール2の吸込ポート1
0から延びる配管、継手等を設け、これらの先端に吸込
フィルタ12を設ける構成としてもよい。
【0060】また、各実施の形態では、吸込ポート10
が2箇所設けられ、各吸込ポート10に対応するように
吸込フィルタ12を2個設けたスクロール型空気圧縮機
を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、吸込ポートが
1箇所設けられ、吸込フィルタが1個設けられたスクロ
ール型空気圧縮機に適用してもよい。
【0061】さらに、各実施の形態では、圧縮機として
スクロール型空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、空気以外の気体を圧縮するスクロー
ル型圧縮機にも適用できる。また、本発明は、ピストン
型圧縮機、ロータリ型圧縮機、スクリュ型圧縮機等にも
適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、遮音板とエレメント取付部材との間には、遮音板
とエレメント取付部材との間隔寸法を調整可能な間隔調
整部材を設けているので、間隔調整部材は遮音板とエレ
メント取付部材との間隔寸法を圧縮機の吐出圧力、流量
等に応じて調整することができる。この結果、複数種類
の圧縮機に対して1つの遮音板を共通の部品として用い
ることができ、製造コストを低減することができる。
【0063】請求項2の発明によれば、間隔調整部材は
内周がねじ挿通孔となる筒状体として形成し、遮音板は
該筒状体内のねじ挿通孔に挿通されるねじ部材を用いて
取付ける構成としている。従って、遮音板と筒状体の間
隔調整部材とを共通のねじ部材でケーシング側に取付け
ることができ、組立作業性を向上することができる。し
かも、間隔調整部材を筒状体とすることにより、遮音板
とエレメント取付部材との間の隙間をほぼ全周に亘り吸
込通路として使用することができるから、遮音板をエレ
メント取付部材に接近した位置に配置することができ
る。この結果、吸込フィルタを小型化することができ、
圧縮機をコンパクトに形成することができる。
【0064】請求項3の発明によれば、間隔調整部材
は、ねじ挿通孔の内径寸法がねじ部材の外径寸法よりも
僅かに小さな弾性材料を用いて形成している。従って、
遮音板の挿通孔に挿通したねじ部材を、間隔調整部材の
ねじ挿通孔に押込むと、間隔調整部材は弾性変形しつつ
ねじ部材の外周側に取付けられた状態となる。これによ
り、溶接、接着、嵌合等の手段を用いることなく、間隔
調整部材を遮音板側に保持することができ、組立作業性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用されるスクロ
ール型空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】組立てられた吸込フィルタ、遮音板、間隔調整
筒体を吸込ポートに取付けた状態で図1中の矢示II−II
方向から拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図3】吸込フィルタ、遮音板、間隔調整筒体を分解し
た状態で示す分解斜視図である。
【図4】遮音板に間隔調整筒体を取付けた状態で示す縦
断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による間隔調整筒体
を遮音板、止めねじと一緒に示す縦断面図である。
【図6】間隔調整筒体を図5中の矢示VI−VI方向からみ
た平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による遮音板、間隔
調整筒体を組立てた状態で示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 固定スクロール(圧縮手段) 5 旋回スクロール(圧縮手段) 9 圧縮室 10 吸込ポート 11 吐出ポート 12 吸込フィルタ 13 フィルタエレメント 14 エレメント取付部材 16 止めねじ(ねじ部材) 19,41 遮音板 20,31,42 間隔調整筒体(間隔調整部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 勇 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 Fターム(参考) 3H003 AA01 AA06 AB07 AC01 BA00 CF00 3H029 AA01 AA17 BB21 CC24 CC28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込ポートから吸込んだ気体を圧縮室で
    圧縮して吐出ポートから吐出する圧縮手段と、前記吸込
    ポートの開口側に設けられ前記吸込ポートに連通する通
    気孔を有するエレメント取付部材にフィルタエレメント
    を取付けてなる吸込フィルタと、該吸込フィルタ内に設
    けられ前記圧縮室から吸込ポートを介して通気孔に逆流
    する圧縮気体による異音を低減させる遮音板とを備えて
    なる圧縮機において、 前記遮音板とエレメント取付部材との間には、前記遮音
    板とエレメント取付部材との間隔寸法を調整可能な間隔
    調整部材を設けたことを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記間隔調整部材は内周がねじ挿通孔と
    なる筒状体として形成し、前記遮音板は該筒状体内のね
    じ挿通孔に挿通されるねじ部材を用いて取付ける構成と
    してなる請求項1に記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記間隔調整部材は、前記ねじ挿通孔の
    内径寸法が前記ねじ部材の外径寸法よりも僅かに小さな
    弾性材料を用いて形成してなる請求項2に記載の圧縮
    機。
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