JP2007309109A - 電動コンプレッサ - Google Patents

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Masahiro Nakagawa
昌宏 仲川
Yoshinobu Maemura
好信 前村
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Marelli Corp
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Abstract

【課題】インバータの冷却効率を高めた電動コンプレッサの提供を図る。
【解決手段】圧縮機20を駆動する電動モータ30のインバータ100を吸入室14内に配置した。そのため、低温流体が流通する吸入室14内にインバータ100が配置されることで、インバータ100の冷却効率が向上する。また、吸入室14内のスペースを有効利用してインバータ100を配置できるため、電動コンプレッサ10が大幅に大型化するのを抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動コンプレッサに関する。
ハウジング内に圧縮機とこの圧縮機を駆動する電動モータとを収納した電動コンプレッサでは、電動モータを制御するためにインバータを設けてあり、このインバータのインバータ回路が、電動モータの駆動中に発熱する。
このため、インバータの発熱を除去する必要があるが、インバータ冷却用のファンを設けると、そのファンを駆動するための動力が必要になるとともに、電動コンプレッサが大型化してしまう。
これに対し、インバータ回路を収納したインバータケースを電動コンプレッサのハウジング外側に取り付け、電動コンプレッサに吸入される低温冷媒を前記インバータケースの冷却空間に導入して、その導入した低温冷媒によってインバータを冷却するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−171951号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来の電動コンプレッサでは、インバータケースの冷却空間に低温冷媒を導入した場合にあっても、高温化するインバータ回路は冷却空間を画成する天井壁の外側面に配置してあるため、インバータ回路は天井壁を介して片面のみしか冷却されないため、それの冷却性能は十分に満足できるものではなかった。
そこで、本発明は、インバータケースを電動コンプレッサの低温側となる吸入室内に配置してインバータケースの冷却面積を増加することにより、インバータの冷却効率を高めることができる電動コンプレッサを提供するものである。
請求項1の発明は、吸入室と、圧縮室と、前記吸入室から流体を吸入して圧縮し前記圧縮室に圧縮した流体を吐出する圧縮機と、前記圧縮機を駆動する電動モータと、該電動モータを制御するインバータと、を備えた電動コンプレッサであって、前記インバータが前記吸入室内に配置されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の電動コンプレッサであって、前記圧縮機を内部に収容するとともに、内部に前記吸入室と前記吐出室とを画成するハウジングをさらに備え、前記インバータは、インバータ回路を収納するインバータケースと、を備えて構成され、該インバータケースの外周部が、前記ハウジングの内周部に結合されるとともに、該インバータケースの中央部に貫通口が形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の電動コンプレッサであって、前記インバータは、前記吸入室の入口である吸入ポートと、前記吸入室の出口である前記圧縮機と、の間に配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電動コンプレッサであって、前記電動モータは、前記吐出室に配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2に記載の電動コンプレッサであって、前記電動モータの駆動軸を回転自在に支持する軸支部を、前記インバータケースの貫通口に貫通させた状態で、前記インバータが配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、インバータが吸入室内に配置されることにより、吸入室に導入される低温流体によるインバータの冷却効率を向上できるとともに、吸入室内のスペースを有効利用してインバータを配置できるため、電動コンプレッサが大幅に大型化するのを抑えることができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、インバータケースはハウジングに結合した外周部を除く両面を吸入室内に晒すことができるとともに、中央部に形成した貫通口も吸入室内に晒すことができるため、インバータケースの冷却面積を大きく稼ぐことができ、ひいては、インバータの冷却効率を向上することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1,2の効果に加えて、インバータを、吸入室の吸入ポートと圧縮機との間に配置したので、吸入ポートから導入されて圧縮機への流れていく低温流体を積極的にインバータに接触させることができるため、インバータの冷却効率を更に向上できる。
請求項4の発明によれば、請求項1〜3の効果に加えて、電動モータを吐出室に配置したので、吐出室から吐出される加圧流体中に存在する潤滑油の分離空間を、電動モータと吐出室内面との間の隙間に設けることができるため、潤滑油分離空間を特別に設ける必要が無くなるため電動コンプレッサの小型化を達成することができる。
請求項5の発明によれば、請求項2の効果に加えて、インバータケースの貫通口に、電動モータの駆動軸の軸支部を貫通したので、インバータをその軸支部の外周部分に形成されるデッドスペースに配置できることにより、電動コンプレッサの小型化が可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は本発明にかかる電動コンプレッサの第1実施形態を示し、図1は電動コンプレッサの断面図、図2は同電動コンプレッサの圧縮機の一部破断部を含む正面図、図3はインバータケースの分解斜視図である。
本実施形態の電動コンプレッサは、自動車の空調装置の冷凍サイクルに適用される場合を例に取って説明し、この場合、電動コンプレッサで圧縮する流体は冷凍サイクルの冷媒となる。
電動コンプレッサ10は、図1に示すように導入される冷媒を圧縮する圧縮機20と、円筒状のステータ31およびこのステータ31内に回転自在に収納されるロータ32を備えた電動モータ30と、を備えて構成され、電動モータ30のロータ32の中心部から突出する駆動軸33によって、圧縮機20が駆動される。
電動コンプレッサ10のハウジング11は、容器状の第1ハウジング12と第2ハウジング13とを備えて、それぞれの開口端周縁に設けられたフランジ12F,13Fが互いに結合されることで、密閉した箱状に形成されている。
ハウジング11内の空間は、圧縮機20により区画されて、圧縮機20を挟んで図中右側に吸入室14が設けられるとともに、図中左側に吐出室15が設けられ、吸入室14に電動モータ30が配置されている。
第1ハウジング12の端壁12a近傍には、外部(冷媒導入管)から吸入室14に低圧冷媒を吸入するための吸入ポート14aが形成されおり、一方、第2ハウジング13の端壁13a近傍には、圧縮機20で圧縮した加圧冷媒を吐出室15から外部(冷媒導出管)に吐出する吐出ポート15aが形成されている。これにより、吸入ポート14aから吸入室14に導入された冷媒が、圧縮機20のシリンダ室21に取り込まれて圧縮され、この圧縮された高圧冷媒が吐出室15を経由して吐出ポート15aから排出されるようになっている。
本実施形態では、圧縮機20はベーンを有するロータリー式として構成され、図2に示すように内周が滑らかな非円形状に形成されたシリンダ室21を有するシリンダブロック22と、このシリンダ室21内に回転自在に収納されたコンプロータ23と、このコンプロータ23の外周から所定間隔をもって出没自在に配置されて先端がシリンダ室21の内周に摺接するベーン24と、シリンダブロック22の軸方向流側に接合されて前記シリンダ室21の軸方向両側を閉塞するとともにコンプロータ23が摺動接触する吸入側および吐出側のサイドブロック25,26と、を備えて概略構成される。
吸入側サイドブロック25には、吸入室14とシリンダ室21とを連通する吸入孔25aが設けられ、シリンダブロック22の外周または吐出側サイドブロック26には、シリンダ室21と吐出室15とを連通する吐出孔26aが設けられている。
そして、コンプロータ23が電動モータ30の駆動軸33によって回転されると、ベーン24の出没に伴いつつシリンダ室21の周方向の容積が変化して、これにより吸入室14から吸入孔25aを通じてシリンダ室21に吸入された低圧冷媒が圧縮され、この圧縮された高圧冷媒が吐出孔26aを通じて吐出室15に吐出されるようになっている。吐出室15に吐出された高圧冷媒は吐出ポート15aから外部(導出配管)へ吐出される。
電動モータ30のステータ31は、図1に示すように第1ハウジング12の内周に固定され、そのステータ31には周方向に等間隔をもって複数のコイル巻回部31aが設けられ、それらコイル巻回部31aに通電されると励磁してロータ32を回転させる。
駆動軸33は、ロータ32の中心部に挿通して回転方向に係止され、その駆動軸33の一端部(図中左側)33aに圧縮機20のコンプロータ23が一体に形出されるとともに、その駆動軸33の一端部33aはサイドブロック25,26の軸受部としての軸受孔27,27aに軸支され、駆動軸33の他端部33bは第1ハウジング12の端壁12a内側から突設された軸受部としてのボス部12b内周にベアリング28を介して軸支される。なお、軸受部27,27aには、ハウジング11内の潤滑油溜部から潤滑油が供給される。
また、電動モータ30を駆動制御するインバータ100は、吸入室14内に配置されている。このインバータ100は、モータ30を駆動するインバータ回路を有する電子部品としての回路基板116、117と、この回路基板116、117を収容するインバータケース110と、を備えて構成されている。
インバータケース110は、その外周部がハウジング11の内側形状に略沿って形成されてハウジング11の内周部に結合されるとともに、その中央部に貫通口111を備えて形成されている。
即ち、インバータケース110は、図1および図3に示すように外周壁112aおよび底面112bを設けた容器体112と、円盤状に形成されて容器体112の開放側を閉塞する蓋体113と、を備えており、容器体112の底面112bの外面(蓋体113と反対側)から第2ハウジング13の内周に密接嵌合する第1環状部114が突設されるとともに、蓋体113の外面(容器体と反対側)から第1ハウジング12の内周に密接嵌合する第2環状部115が突設されている。
容器体112の底面112bの中心部および蓋体113の中心部にはそれぞれ前記貫通口111が形成され、容器体112の底面112bにはその貫通口111を囲うように内周壁112cが形成されている。このとき、その内周壁112cと外周壁112aは略同一高さに形成される。
そして、容器体112の底面112bの内面および蓋体113の内面には、第1・第2回路基板116,117がボルト118,118aを介して取り付けられる。これら第1・第2回路基板116,117は配線によって互いに接続される。
第1回路基板116は、容器体112の外周壁112a内周と内周壁112c外周に嵌合されるドーナツ状に形成され、第1回路基板116に形成された取付穴116aに挿通したボルト118によって、容器体112の底面112bに設けられたボス112dに締付け固定される。また、第2回路基板117も外周壁112a内周と内周壁112c外周に嵌合されるドーナツ形に形成され、第2回路基板117に形成された取付穴117aに挿通したボルト118aによって、蓋体113の内面に突設されたボス(図示省略)に締付け固定されている。
そして、蓋体113の外周縁部に形成された挿通穴113aに挿通したボルト119が、外周壁112aの先端面に形成されたねじ穴112eに螺合されるとともに、蓋体113の内周縁部に形成された挿通穴113bに挿通したボルト120が、内周壁112cの先端面に形成されたねじ穴112fに螺合されることにより、容器体112と蓋体113とが回路基板116,117を内包した状態で相互に結合される。このとき、内周壁112cの先端面と蓋体113の内面との間にガスケット121が介在し、インバータケース110内の気密性が保持されるようになっており、ガスケット121にはボルト120の挿通穴121aが形成されている。
ここで、インバータ100は、吸入室14の入口である吸入ポート14aと、吸入室14の出口である圧縮機20の吸入孔25aと、の間に配置されている。
つまり、インバータケース110は、図1に示すように第1ハウジング12のフランジ部12Fと第2ハウジング13のフランジ部13Fとの間に配置され、容器体112の第1環状部114が第2ハウジング13の内周に嵌合されるとともに、蓋体113の第2環状部115が第1ハウジング12の内周に嵌合されている。このとき、第1環状部114と第2ハウジング13との間および第2環状部115と第1ハウジング12との間にはOリング122,122aが設けられて、ハウジング11内の気密性が確保される。また、フランジ部12F,13Fはインバータケース110の外周部を挟持した状態で、図外の締結手段によって相互に締結される。
本実施形態ではインバータケース110は吸入室14内に配置されるも、第1ハウジング12の内側に配置された電動モータ30と圧縮機20との間に位置しており、それら電動モータ30と圧縮機20とを連結する駆動軸33は、インバータケース110の中央部の貫通口111内に適宜間隔を設けて挿通される。
従って、吸入ポート14aから吸入室14に導入された低温の低圧冷媒は、電動モータ30の隙間を通過した後、インバータケース110の貫通口111と駆動軸33との隙間を流通して圧縮機20に取り込まれる。
以上の構成により本実施形態の電動コンプレッサ10によれば、インバータ100をハウジング11の吸入室14内に配置したので、インバータ100は吸入室14内に晒される面積が増大されて、吸入室に導入される低温冷媒による冷却効率を向上できるとともに、吸入室14内のスペースを有効利用してインバータ100を配置できるため、電動コンプレッサ10が大幅に大型化するのを抑えることができる。
また、インバータ回路を収納するインバータケース110の外周部をハウジング11の内周部、つまり、第1・第2ハウジング12,13のフランジ12F,13F間に結合するとともに、該インバータケース110の中央部に貫通口111を形成したので、インバータケース110をハウジング11に結合した外周部を除く両面を吸入室14内に晒すことができるとともに、中央部に形成した貫通口111も吸入室14内に晒すことができるため、インバータケース110の冷却面積を大きく稼ぐことができ、ひいては、インバータ100の冷却効率を向上することができる。
更に、インバータケース110を、吸入室14の吸入ポート14aと圧縮機20との間に配置したので、吸入ポート14aから導入された低温冷媒を積極的にインバータケース110に接触させることができるため、インバータ100の冷却効率が更に向上する。
また、冷却効率が向上したため、強制空冷ファンを別途設ける必要がなく、またその強制冷却ファンの動力源が不要となるため、余分なエネルギー消費を無くすことができる。
更に、インバータ100はある一定の温度まで上昇すると、セーフティ機構用のサーミスタがインバータ内に存在する場合はフェールセーフが働いて電動コンプレッサ10が停止してしまうが、インバータケース110を吸入室14内に配置して複数面冷却することで、インバータケース110内の空間温度を低くできるため、フェールセーフによる停止頻度を低減できる。
また、本実施形態では、ハウジング11の内部が、圧縮機20により吸入室14と吐出室15とに画成されているため、ハウジング11の構造が簡素化し、製造コストが安価になる利点がある。
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態を示し、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図4は電動コンプレッサの断面図である。
本実施形態の電動コンプレッサ10Aは、図4に示すように第1・第2ハウジング12,13のフランジ12F,13Fどうしがインバータケース111を介さずに直接結合されている点で第1実施形態と異なる。 また、本実施形態では、インバータ100が電動モータ30よりも吸入ポート14a側に配置されるとともに第1ハウジング12の内周に嵌合されている点で、第1実施形態と異なる。
より具体的には、本実施形態ではインバータケース110が全体的に第1ハウジング12の内周に嵌合されるとともに、蓋体113のみに第2環状部115が設けられるようになっており、容器体112の外周壁112aおよび蓋体113の第2環状部115と第1ハウジング12との間にそれぞれOリング122が配置されている。また、蓋体113の外周部を第1ハウジング12の内周に形成した段部12cに突き当てた状態で、第1ハウジング12から外周壁112aに位置決めピン123を打ち込んである。
以上の構成により本実施形態の電動コンプレッサ10Aによれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
特に、本実施形態ではインバータ100は電動モータ30に対して、吸入ポート14aから吸入室14に導入される低温冷媒の上流側に配置されるため、電動モータ30で発生する熱がインバータ100に影響しないため、冷却効率を更に向上することができる。
(第3実施形態)
図5は本発明の第3実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図5は電動コンプレッサの断面図である。
本実施形態の電動コンプレッサ10Bは、インバータケース110の貫通口111に、電動モータ30の駆動軸33を回転自在に支持する軸支部としてのボス部12bを貫通させた状態で、インバータ100を配置してある点で第2実施形態と異なる。
即ち、インバータケース110は、第1実施形態と同様に内周壁112c,外周壁112aおよび底面112bからなる容器体112と、この容器体112の開放側を閉塞する蓋体113と、によって構成され、該インバータケース110内に第1・第2回路基板116,117が第1実施形態と同様に収納・固定されている。尚、本実施形態では容器体112と蓋体113は、第1,第2実施形態とは左右逆に配置されている。
そして、インバータケース110が全体的に第1ハウジング12の端壁12a寄りの内周に嵌合されるとともに、容器体112の底面112bを端壁12aに突き当てた状態で、第1ハウジング12から外周壁112aに位置決めピン123を打ち込んである。
そして、インバータケース110の貫通口111を、ボス部12bの外周方向に適宜間隔を設けて嵌合してある。尚、本実施形態ではインバータケース110を端壁12a寄りに配置した関係上、吸入ポート14aはインバータケース110と電動モータ30との間に配置される。
以上の構成により本実施形態の電動コンプレッサ10Bによれば、第1、2実施形態と同様の効果に加え、インバータケース110の貫通口111に、駆動軸33の軸支部であるボス部12bを貫通させた状態でインバータ100を配置したので、インバータ100をそのボス部12bの外周部分に形成されるデッドスペースに配置できることにより、電動コンプレッサ10Bの更なる小型化が可能となる。
(第4実施形態)
図6は本発明の第4実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図6は電動コンプレッサの断面図である。
本実施形態の電動コンプレッサ10Cは、図6に示すように電動モータ30が吐出室15に配置されている点で第2実施形態と異なる。
従って、このように電動モータ30を吐出室15に配置したことにより、駆動軸33の一端部33aが第2ハウジング13の端壁13aに設けたボス部13bに支持されるベアリング28aに回転支持される。また、圧縮機20で画成された吐出室15の底部は潤滑油を溜める潤滑油溜部となっている。
また、本実施形態ではインバータケース110は第2実施形態と同様の構成となり、吸入ポート14aと圧縮機20との間に配置されるが、インバータケース110の中央部の貫通口111には駆動軸33は挿通されず、単なる空間となっている。
以上の構成により本実施形態の電動コンプレッサ10Cによれば、第1実施形態と同様に効果に加え、電動モータ30を吐出室15に配置したので、吐出室15から吐出される加圧流体中に存在する潤滑油の分離空間を、電動モータ30と吐出室15内面との間の隙間に設けることができる。そのため、潤滑油分離空間を特別に設ける必要が無くなるため電動コンプレッサの小型化を達成することができる。
ところで、本発明の電動コンプレッサは前記第1〜第4実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができ、例えば、電動コンプレッサは空調装置の冷凍サイクルに用いる場合に限ることはない。
また、圧縮機はベーンタイプのロータリー式に限ることはなく、偏心ローラタイプのロータリー式でもよく、更には、ロータリー式以外の圧縮機であってもよい。
本発明の第1実施形態における電動コンプレッサの断面図。 本発明の第1実施形態における同電動コンプレッサの圧縮機の一部破断部を含む正面図。 本発明の第1実施形態におけるインバータケースの分解斜視図。 本発明の第2実施形態における電動コンプレッサの断面図。 本発明の第3実施形態における電動コンプレッサの断面図。 本発明の第4実施形態における電動コンプレッサの断面図。
符号の説明
10,10A,10B,10C 電動コンプレッサ
11 ハウジング
12b ボス部(軸支部)
14 吸入室
14a 吸入ポート
15 吐出室
20 圧縮機
30 電動モータ
33 駆動軸
100 インバータ
110 インバータケース
111 貫通口

Claims (5)

  1. 吸入室(14)と、
    圧縮室(15)と、
    前記吸入室(14)から流体を吸入して圧縮し前記圧縮室(15)に圧縮した流体を吐出する圧縮機(20)と、
    前記圧縮機(20)を駆動する電動モータ(30)と、
    該電動モータ(30)を制御するインバータ(100)と、
    を備えた電動コンプレッサ(10,10A,10B,10C)であって、
    前記インバータ(100)は前記吸入室(14)内に配置されていることを特徴とする電動コンプレッサ。
  2. 前記圧縮機(20)を内部に収容するとともに、内部に前記吸入室(14)と前記吐出室(15)とを画成するハウジング(11)をさらに備え、
    前記インバータ(100)は、インバータ回路を収納するインバータケース(110)と、を備えて構成され、
    該インバータケース(110)の外周部が、前記ハウジング(11)の内周部に結合されるとともに、該インバータケース(110)の中央部に貫通口(111)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動コンプレッサ。
  3. 前記インバータ(100)は、前記吸入室(14)の入口である吸入ポート(14a)と、前記吸入室(14)の出口である前記圧縮機(20)と、の間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動コンプレッサ。
  4. 前記電動モータ(30)は、前記吐出室(15)に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電動コンプレッサ。
  5. 前記電動モータ(30)の駆動軸(33)を回転自在に支持する軸支部(12b)を、前記インバータケース(110)の貫通口(111)に貫通させた状態で、前記インバータ(100)が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電動コンプレッサ。

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