JP4625193B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気圧縮機、真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械にに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スクロール式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに設けられた固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシング内で該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スクロールとを備えている。
【0003】
この種の従来技術によるスクロール式流体機械は、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロールを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋回運動させることにより、吸込口から吸込んだ空気等の流体を固定スクロールと旋回スクロールとの間に画成される圧縮室内で順次圧縮し、吐出口からこの圧縮流体を外部に向けて吐出する。
【0004】
また、従来技術によるスクロール式流体機械には、例えば回転軸に冷却ファンを設け、この冷却ファンを回転軸と一体に回転させることにより、冷却風を固定スクロールの背面側に向けて送風し、固定スクロール等を冷却する構成としたものも知られている(例えば、特開平9−53589号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるスクロール式流体機械は、冷却ファンからの冷却風を固定スクロールの背面側に送風し、固定スクロールを背面側から冷却する構成としている。
【0006】
しかし、このように冷却風を固定スクロールの背面側に送風しただけでは、固定スクロールの背面のうち最も温度が高くなる部分、即ち固定スクロールの背面中央部分を必ずしも十分に冷却することがきず、固定スクロールの冷却効率を高めることが難しいという問題がある。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、固定スクロールの背面側に冷却風を効率よく導くことができ、固定スクロールの冷却効率を高められるようにしたスクロール式流体機械を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明によるスクロール式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに設けられた固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシング内で該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スクロールとを備えている。
【0009】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記固定スクロールの背面側には当該背面側との間で冷却風通路を形成するダクトカバーと、前記ダクトカバー内を冷却風の流れに沿って延びる複数の放熱フィンとを設け、該ダクトカバーには前記冷却風通路内を流れる冷却風を固定スクロールの背面側に向けて導くガイド部材を前記各放熱フィン間に設け、前記ガイド部材の先端は、前記放熱フィンの先端よりも前記固定スクロールの背面から近い位置に配置される構成としたことにある。
【0010】
このように構成したことにより、運転時に冷却風がダクトカバー内の冷却風通路を流れるときには、冷却風が冷却風通路の途中でガイド部材と当たることにより、この冷却風を固定スクロールの背面側に向けて円滑に導くことができる。
【0011】
また、請求項の発明は、固定スクロールの背面側にはダクトカバー内を冷却風の流れに沿って延びる複数の放熱フィンを設け、ガイド部材は各放熱フィン間に配置する構成としている。
【0012】
このように構成したことにより、ダクトカバー内の冷却風を各放熱フィン間に沿って流通させ、この状態で冷却風をガイド部材により固定スクロールの背面側に導くことができ、これにより固定スクロールの背面側をより効率的に冷却することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0014】
まず、図1ないし図5は本発明の実施の形態を示し、1はスクロール式空気圧縮機の外枠を形成するケーシングで、該ケーシング1は、軸線が水平状態となるように横置きに配置されている。そして、ケーシング1は、モータケース2、後述の油槽3およびスラスト受4によって構成されている。
【0015】
ここで、モータケース2は、前,後方向に沿って延びた筒部2Aと、該筒部2Aの前端側に設けられた蓋部2Bと、筒部2Aの後端側に設けられた後述するスラスト受4の蓋部4Aとによって構成されている。また、油槽3はモータケース2の下部側に一体形成され、スラスト受4との間で冷却、潤滑用の油液を溜める油液収容空間として形成されている。
【0016】
4はモータケース2の後端側に設けられたスラスト受で、該スラスト受4の前側にはモータケース2の後端側を施蓋する蓋部4Aが一体形成されている。また、スラスト受4の後側には環状凹部4Bが設けられ、該環状凹部4B内には後述する旋回スクロール13の鏡板13Aが摺接して配置されている。そして、スラスト受4の環状凹部4Bは、旋回スクロール13に作用するスラスト荷重を鏡板13Aとの間で受承している。
【0017】
5はケーシング1のスラスト受4に設けられた固定スクロールで、該固定スクロール5は、円板状に形成され中心が後述する駆動軸9の軸線と一致するように配設された鏡板5Aと、該鏡板5Aの表面に立設された渦巻状のラップ部5Bと、前記鏡板5Aの外周側からラップ部5Bを取囲むように軸方向に突出した筒部5Cと、該筒部5Cの開口端外周から径方向外側に突出してスラスト受4に固定して取付けられたフランジ部5Dとにより構成されている。
【0018】
また、固定スクロール5の鏡板5A背面5A1側には、図2、図3に示すように、上,下方向に延びる複数の放熱フィン5E,5E,…が立設されると共に、後述する吐出口17の下側に位置して該各放熱フィン5Eと交差して左,右方向(水平方向)に延びる1個の他の放熱フィン5Fが立設されている。そして、これら放熱フィン5E,5Fは、後述の圧縮室16から固定スクロール5に伝わる圧縮熱等を、上側冷却風通路28、下側冷却風通路30内の冷却風中に放熱し、固定スクロール5を背面5A1側から冷却するものである。
【0019】
6はケーシング1のモータケース2内に設けられた電動モータで、該電動モータ6は、モータケース2の筒部2A内周側に固定して設けられた固定子7と、該固定子7の内周側に回転可能に配置された回転子8と、後述の駆動軸9とによって構成されている。そして、電動モータ6は、回転子8が駆動軸9の外周側に固定され、外部からの給電によって回転子8が固定子7に対して回転することにより駆動軸9を駆動するものである。
【0020】
9は電動モータ6の駆動軸で、該駆動軸9は、基端側(前端側)がモータケース2の蓋部2Bに玉軸受10を介して支持され、先端側(後端側)はスラスト受4の蓋部4Aに玉軸受11を介して支持されている。そして、この駆動軸9の先端側は、スラスト受4の蓋部4Aから突出してクランク9Aとなり、該クランク9Aは、その軸線が駆動軸9の軸線に対して一定寸法だけ偏心している。
【0021】
また、駆動軸9のクランク9A外周側にはバランスウエイト12が設けられ、該バランスウエイト12は、クランク9Aに取付けられた後述の旋回スクロール13に対して駆動軸9の回転バランスをとるものである。
【0022】
13はケーシング1内で駆動軸9に旋回可能に設けられた旋回スクロールで、該旋回スクロール13は、円板状に形成された鏡板13Aと、該鏡板13Aの表面に立設された渦巻状のラップ部13Bとによって大略構成されている。また、旋回スクロール13の鏡板13Aには、図2に示すようにその背面中央に位置してボス部13Cが突設され、該ボス部13Cは旋回軸受14を介して駆動軸9のクランク9Aに回転可能に取付けられている。さらに、旋回スクロール13の鏡板13A外周側には固定スクロール5との間を液密にシールするリップシール15が装着されている。
【0023】
そして、旋回スクロール13は、固定スクロール5のラップ部5Bに対し例えば180度だけずらして重なり合うように配設され、両者のラップ部5B,13B間には複数の圧縮室16,16…が画成される。そして、スクロール式空気圧縮機の運転時には、固定スクロール5の外周側に設けた吸込口(図示せず)から外周側の圧縮室16内に空気を吸込みつつ、この空気を旋回スクロール13が駆動軸9によって旋回運動する間に各圧縮室16内で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室16から固定スクロール5の中心に設けた吐出口17を介して外部に圧縮空気を吐出する。
【0024】
18はスラスト受4と旋回スクロール13との摺接面間に設けられた給油ポンプで、該給油ポンプ18は、例えば本出願人が先に出願した特開2000−249087号公報に記載された給油ポンプとほぼ同様に構成されている。そして、この給油ポンプ18は、旋回スクロール13と一体に動くことにより油槽3内の油液を吸込通路19を通じて吸込みつつ、この油液を吐出通路20を通じて冷却、潤滑を必要とする部位、例えばスラスト受4と旋回スクロールとの摺接面間、旋回軸受14等に供給するものである。
【0025】
21はケーシング1の外側に位置して駆動軸9の基端側(前端側)に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン21は、駆動軸9と一体に回転することにより冷却風を発生させ、この冷却風を後述のケーシング側ダクト22,23から固定スクロール側ダクト25,26に向けて送風するものである。
【0026】
22,23はケーシング1、冷却ファン21等を外側から覆うように設けられた上,下のケーシング側ダクトで、上側のケーシング側ダクト22は、前面部22Aと、該前面部22Aの上端から後方に延びた上面部22Bとを有している。また、下側のケーシング側ダクト23は、前面部23Aと、該前面部23Aの下端から後方に延びた下面部23Bとを有している。そして、ケーシング側ダクト22,23の前面部22A,23B間には冷却風流入口24が開口して設けられ、冷却ファン21からの冷却風を図1中に示す矢示A,B方向へとケーシング側ダクト22,23内に向けてそれぞれ流通させる構成となっている。
【0027】
25,26は固定スクロール5の背面5A1側等を外側から覆うように設けられたダクトカバーとなる上,下の固定スクロール側ダクトで、該上側の固定スクロール側ダクト25は、上面部25Aと、該上面部25Aの後端から下向きに延びた後面部25Bとを有している。また、下側の固定スクロール側ダクト26は、下面部26Aと、該下面部26Aの後端から上向きに延びた後面部26Bとを有している。そして、固定スクロール側ダクト25,26の後面部25B,26B間には冷却風流出口27が開口して設けられている。
【0028】
28,28,…は固定スクロール5の放熱フィン5F上側に位置して、固定スクロール側ダクト25内に設けられた複数の上側冷却風通路で、該上側冷却風通路28は、固定スクロール5の放熱フィン5Eと固定スクロール側ダクト25の後面部25Bとの間に形成され、冷却風を図3中に示す矢示C方向へと下向きに流通させるものである。
【0029】
29,29,…は上側冷却風通路28の途中に位置して固定スクロール側ダクト25の後面部25Bに設けられたガイド部材としての複数の上側のガイド突起で、該ガイド突起29は、略台形状の平板材を用いて形成され、固定スクロール側ダクト25の後面部25Bに左,右に間隔をおいて固着されている。
【0030】
また、ガイド突起29は、図5に示すように固定スクロール5の各放熱フィン5E間に例えば約1mm程度の微小隙間Sをもって配設されている。そして、ガイド突起29は、上側冷却風通路28内を固定スクロール側ダクト25の後面部25Bから固定スクロール5の鏡板5A背面5A1側に向けて突出した板状突起として構成されている。即ち、ガイド突起29の先端は、放熱フィン5Eの先端よりも固定スクロール5の背面5A1から近い位置に配置されている。
【0031】
このため、図2に示すように固定スクロール側ダクト25内を矢示A方向へと流れた冷却風は、上側冷却風通路28内でガイド突起29と当たることにより、矢示C方向へと固定スクロール5の鏡板5A背面5A1に向けて導かれるようになる。そして、矢示C方向に流れた冷却風は冷却風流出口27から外部に流出される。
【0032】
30,30,…は固定スクロール5の放熱フィン5F下側に位置して、固定スクロール側ダクト26内に設けられた複数の下側冷却風通路で、該下側冷却風通路30は、固定スクロール5の放熱フィン5Eと固定スクロール側ダクト26の後面部26Bとの間に形成され、冷却風を図3中に示す矢示D方向へと上向きに流通させるものである。
【0033】
31,31,…は下側冷却風通路30の途中に位置して固定スクロール側ダクト26の後面部26Bに設けられたガイド部材としての複数の下側のガイド突起で、該ガイド突起31についても、ガイド突起29とほぼ同様に略台形状の平板材を用いて形成され、固定スクロール側ダクト26の後面部26Bに左,右に間隔をおいて固着されている。そして、ガイド突起31は、下側冷却風通路30内を固定スクロール側ダクト26の後面部26Bから固定スクロール5の鏡板5A背面5A1側に向けて突出した板状突起として構成されている。
【0034】
このため、図2に示すように固定スクロール側ダクト26内を矢示B方向へと流れた冷却風は、下側冷却風通路30内でガイド突起31と当たることにより、矢示D方向へと固定スクロール5の鏡板5A背面5A1に向けて導かれるようになる。そして、矢示D方向に流れた冷却風は冷却風流出口27から外部に流出される。
【0035】
なお、32,33は駆動軸9のクランク9A,バランスウエイト12にそれぞれ設けられた戻し通路で、該戻し通路32,33は、給油ポンプ18から旋回スクロール13のボス部13C内に吐出された油液の一部をケーシング1内に吐出し、油槽3内に戻すものである。
【0036】
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0037】
まず、電動モータ6により駆動軸9を回転させ、旋回スクロール13を旋回させると、固定スクロール5のラップ部5Bと旋回スクロール13のラップ部13Bとの間に画成された圧縮室16,16,…が連続的に縮小する。これにより、固定スクロール5の吸込口から吸込んだ外気を各圧縮室16で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出口17から外部の空気タンク(図示せず)等に貯留させる。
【0038】
また、運転時には給油ポンプ18が駆動されことにより、油槽3内の油液は、吸込通路19を通じて給油ポンプ18内に吸込まれつつ、吐出通路20からスラスト受4と旋回スクロール13との摺接面間、旋回軸受14等の各給油部位に供給される。そして、これらの給油部位を潤滑、冷却した油液は戻し通路32,33を通じて油槽3内に戻される。
【0039】
次に、運転時における当該スクロール式空気圧縮機の冷却作用について説明するに、まず、冷却ファン21が駆動軸9と一体に回転することにより、図1に示すように、冷却風は冷却風流入口24からケーシング側ダクト22内を矢示A方向へと流れ、この間に電動モータ6等を外側から冷却する。また、冷却ファン21からの冷却風は、図1に示すようにケーシング側ダクト23内を矢示B方向にも流れ、この間に油槽3等を外側から冷却する。そして、ケーシング側ダクト22,23内の冷却風は、それぞれ固定スクロール側ダクト25内の上側冷却風通路28,固定スクロール側ダクト26内の下側冷却風通路30を流れ、固定スクロール5等を背面5A1側から冷却する。
【0040】
ところで、固定スクロール5は、圧縮空気が吐出される吐出口17の近傍となる中央側が外周側に比べて特に高温となるため、固定スクロール5の中央側を効率よく冷却する必要がある。
【0041】
そこで、本実施の形態では、固定スクロール側ダクト25には上側冷却風通路28の途中に位置してガイド突起29を設けると共に、固定スクロール側ダクト26にも下側冷却風通路30の途中に位置してガイド突起31を設ける構成としている。
【0042】
このため、図2に示すように固定スクロール側ダクト25内を矢示A方向へと流れる冷却風は、上側冷却風通路28の途中でガイド突起29と当たることにより乱流状態となり、これにより冷却風を矢示C方向へと固定スクロール5の背面5A1中央側に向けて円滑に導いて、冷却風流出口27から外部に流出させることができる。
【0043】
また、固定スクロール側ダクト26内を矢示B方向へと流れる冷却風についても、下側冷却風通路30の途中でガイド突起31と当たることにより、矢示D方向へと固定スクロール5の背面5A1中央に向けて円滑に導いて、冷却風流出口27から外部に流出させることができる。
【0044】
かくして、本実施の形態では、固定スクロール側ダクト25,26内の冷却風を、ガイド突起29,31により固定スクロール5の背面5A1中央部分に向けて直接送風することができ、固定スクロール5の鏡板5Aを背面5A1側から効率的に冷却してその温度低減化を図ることができる。
【0045】
また、ガイド突起29,31は固定スクロール5の各放熱フィン5E間に微小隙間Sをもって配置し、これらガイド突起29,31を放熱フィン5Eと非接触の状態に配置する構成としたので、運転時に生じる固定スクロール5側の振動がガイド突起29,31を介して固定スクロール側ダクト25,26に直接伝わるのを防止でき、当該スクロール式空気圧縮機の低騒音化を図ることができる。
【0046】
なお、実施の形態では、スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば冷媒圧縮機等にも広く適用できるものである。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1に記載の発明によれば、固定スクロールの背面側にはダクトカバーを設け、このダクトカバーには冷却風通路内を流れる冷却風を固定スクロールの背面側に向けて導くガイド部材を設ける構成としたので、運転時にはガイド部材により冷却風通路を流れる冷却風を固定スクロールの背面のうち最も温度の高くなる中央部分に向けて円滑に導くことができ、固定スクロールを背面側から効率的に冷却して、その温度低減化を図ることができる。
【0048】
また、請求項の発明は、固定スクロールの背面側にはダクトカバー内を冷却風の流れに沿って延びる複数の放熱フィンを設け、ガイド部材を各放熱フィン間に配置する構成としたので、ダクトカバー内の冷却風を各放熱フィン間に沿って流通できると共に、この冷却風をガイド部材により固定スクロールの背面側に導くことができ、これにより固定スクロールの背面側をより効率的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の固定スクロール、固定スクロール側ダクトおよびガイド突起等を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図3】固定スクロールを固定スクロール側ダクトを取外した状態で図2中の矢示III−III方向からみた断面図である。
【図4】固定スクロールを固定スクロール側ダクトを取付けた状態で図3中の矢示IV−IV方向からみた拡大断面図である。
【図5】図4中の放熱フィン、ガイド突起等を拡大して示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
5 固定スクロール
5A,13A 鏡板
5A1 背面
5E,5F 放熱フィン
9 駆動軸
13 旋回スクロール
16 圧縮室
25,26 固定スクロール側ダクト(ダクトカバー)
28 上側冷却風通路
29,31 ガイド突起
30 下側冷却風通路

Claims (1)

  1. ケーシングと、該ケーシングに設けられた固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシング内で該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スクロールとを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記固定スクロールの背面側には当該背面側との間で冷却風通路を形成するダクトカバーと、前記ダクトカバー内を冷却風の流れに沿って延びる複数の放熱フィンとを設け
    ダクトカバーには前記冷却風通路内を流れる冷却風を固定スクロールの背面側に向けて導くガイド部材を前記各放熱フィン間に設け
    前記ガイド部材の先端は、前記放熱フィンの先端よりも前記固定スクロールの背面から近い位置に配置される構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
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