以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のICラベル製造装置の実施の一形態を示す図であり、(a)は正面から見た図、(b)は側面から見た図である。
本形態は図1に示すように、インレット110が複数列で配置され、供給手段であるローラ1iに巻きつけられたインレットシート110aを個片状のインレット110に断裁して搬送し、ラベル用シートとなるウェブ状の剥離紙120に貼着する第1の搬送手段及び貼着手段となるインレット搭載機5が、剥離紙120の搬送経路に設けられて構成されている。
インレットシート110aは、一方の面に形成された粘着剤層140bによって剥離紙121が剥離可能に接着された状態でローラ1iに巻きつけられており、ローラ1iから引き出されると、ローラ1kによって、剥離紙121のみがインレットシート110a及び粘着剤層140bとは異なる方向に導かれることにより、インレットシート110a及び粘着剤層140bから剥離紙121が剥離され、インレットシート110a及び粘着剤層140bから剥離された剥離紙121はローラ1jにて回収される。
ローラ1kによって剥離紙121が剥離されたインレットシート110aの搬送経路には、互いに対向して回転するカッター7a,7bが配置されており、このカッター7a,7bによって、インレットシート110aが搬送方向にスリットが形成され、インレットシート110aがインレット110の1列毎に断裁される。
カッター7a,7bによってインレット110の1列毎に断裁されたインレットシート110aの搬送経路には、インレットシート110aに対して粘着剤層140b側からレーザ光2aを照射する2つのレーザ光源2が並んで配置されており、インレットシート110aに対してレーザ光2aをそれぞれ照射することにより、インレット110の1列毎に断裁されたインレットシート110aを、搬送方向に直交する方向にインレット110毎に断裁し、それにより、個片状のインレット110が作製される。これらカッター7a,7b及びレーザ光源2によって本発明の断裁手段が構成される。
インレット搭載機5は、カッター7a,7b及びレーザ光源2によって個片状となったインレット110が搭載可能に構成され、搭載されたインレット110を吸着するバキューム部5aと、バキューム部5aに吸着されたインレット110を剥離紙120上に搭載するアーム5bとが支持軸8を中心として回転可能に設けられている。これらバキューム部5a及びアーム部5bは、支持軸8を中心とした回転方向に直交する方向に2つずつ並んで配置され、この2つ並んだバキューム部5a及びアーム部5bが、支持軸8を中心とした回転方向について90度毎に設けられている。
インレット搭載機5によってインレット110が搬送される搬送経路には、バキューム部5aに吸着されたインレット110に対する情報の書き込み及び読み出しを行い、インレット110の良品/不良品を検査、判定を行う検査手段となる2つのリーダ/ライタ3が並んで配置されており、インレット搭載機5のアーム部5bは、リーダ/ライタ3にて良品と判定されたインレット110のみを剥離紙120上に搭載する。
インレット搭載機5によってインレット110が搬送される搬送経路には、リーダ/ライタ3にて不良品と判定されたインレット110を回収するためのローラ1lが配置されている。
また、インレット搭載機5が配置された領域には、ローラ1aに巻きつけられたウェブ状のタック紙を構成する表面シート130や剥離紙120を搬送するためのローラ1c〜1fが配置されている。ローラ1cは、ローラ1aから引き出されたウェブ状のタック紙の剥離紙120が引っ張られている方向とは異なる方向に表面シート130及び粘着剤層140aを導くことにより表面シート130及び粘着剤層140aから剥離紙120を剥離する。ローラ1d,1eは、ローラ1cによって剥離紙120から剥離された表面シート130及び粘着剤層140aを搬送する。
ローラ1fは、ローラ1d,1eによって搬送された表面シート130及び粘着剤層140aを、インレット搭載機5によって搬送されてきたインレット110が搭載された剥離紙120のインレット110が搭載された面に重ね合わせる。
ローラ1fによって重ね合わされた表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙120の搬送経路には、表面シート130及び粘着剤層140aに対して、非接触型ICラベルの表面シートの形状に合わせてスリットを形成する型抜き部4と、型抜き部4にてスリットが形成された表面シート130及び粘着剤層140aのうちスリットを介して不要となる部分を巻き取るローラ1hと、スリットによって非接触型ICラベルの形状となった表面シート130及び粘着剤層140aがインレット110を挟み込むようにして貼着された剥離紙120を巻き取るローラ1bと、型抜き部4にてスリットが形成された表面シート130及び粘着剤層140aのうちスリットを介して不要となる部分を、ローラ1bによって剥離紙120が導かれる方向とは異なる方向に導くことにより、型抜き部4にてスリットが形成された表面シート130及び粘着剤層140aのうちスリットを介して不要となる部分を非接触型ICラベルとなる部分及び剥離紙120から分離するローラ1gとが配置されている。インレット120が搭載される剥離紙120は、ローラ1bによって引っ張られることによって搬送されるため、このローラ1b及びローラ1aが本発明の第2の搬送手段となる。また、ローラ1a,1bによる剥離紙120の搬送方向は、インレット搭載機5の支持軸8を中心とした回転方向に直交する方向となっている。
以下に、上記のように構成されたICラベル製造装置における非接触型ICラベルの製造方法について説明する。
図2は、図1に示したICラベル製造装置にて製造された非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
本形態にて製造された非接触型ICラベルは図2に示すように、樹脂シート115上に、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成された2つの帯状の導体112a,112bからなるアンテナ112が形成されるとともに、この2つの導体112a,112bの一端にそれぞれ設けられた給電点(不図示)に接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ111が搭載されたインレット110と、樹脂シート115のICチップ111が搭載された面とは反対側の面に積層された粘着剤層140bとが、粘着剤層140aが積層され、ICチップ111及びアンテナ112を保護するとともにその表面に情報が印字される表面シート130と、剥離紙120とに挟み込まれるように構成されている。
上記のように構成された非接触型ICラベル100においては、剥離紙120が剥離され、粘着剤層140a,140bによって物品に貼着され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電波に共振してアンテナ112に電流が流れ、この電流がICチップ111に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
上述したような非接触型ICラベル100を図1に示したICラベル製造装置にて製造する場合は、まず、表面シート130がウェブ状となって粘着剤層140aによって剥離紙120と剥離可能に接着されてなるタック紙が巻き付けられたローラ1aから、表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙120が引き出されると、ローラ1aから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙120は、ローラ1cによって、表面シート130及び粘着剤層140aと剥離紙120とに剥離される。ここで、ローラ1aから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙120のうち剥離紙120は、ローラ1bの回転によって所定の方向に引っ張られており、それに対して、表面シート130及び粘着剤層140aはローラ1d,1eによってローラ1bとは異なる方向に引っ張られており、それにより、ローラ1aから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙120は、ローラ1cによって、表面シート130及び粘着剤層140aと剥離紙120とに剥離され、それぞれ異なる方向に搬送されていく。また、剥離紙120が剥離された表面シート130及び粘着剤層140aはローラ1d,1eによって搬送されていくが、図1に示すように、粘着剤層140a側の面がローラ1d,1eと当接するため、ローラ1d,1eの表面は、例えば、シリコン等によってコーティングされており、それにより、表面シート130及び粘着剤層140aが搬送される場合においても、粘着剤層140aによって表面シート130がローラ1d,1eに固着されてしまうことが防止されている。
また、インレット110が複数列で配置され、粘着剤層140bによって剥離紙121と剥離可能に接着されたウェブ状のインレットシート110aがローラ1iから引き出されると、まず、ローラ1kによって、インレットシート110aから剥離紙121が剥離される。ここで、ローラ1iから引き出されたインレットシート110aは、カッター7a,7bあるいは不図示のローラの回転により所定の方向に引っ張られており、それに対して、剥離紙121はローラ1jに巻き取られる方向に引っ張られており、それにより、インレットシート110aから剥離紙121が剥離され、インレットシート110aはカッター7a,7bが配置された領域に搬送され、また、剥離紙121はローラ1jに巻き取られていく。そして、カッター7a,7b及びレーザ光源2によって、インレット110が複数列で配置されたインレットシート110aが個片状のインレット110に断裁される。
図3は、図1に示したICラベル製造装置のカッター7a,7b及びレーザ光源2によってインレットシート110aが個片状のインレット110に断裁される様子を説明するための図である。
本形態においては、ローラ1iからは、図3(a)に示すようにインレット110が2列に並んで配置されたインレットシート110aが供給されてくる。
そしてまず、カッター7a,7bにおいて、図3(b)に示すように、この2列に配置されたインレット110の列間にスリットが形成され、インレットシート110aに配置されたインレット110が1列毎に断裁される。
その後、インレット110の1列毎に断裁されたインレットシート110aはレーザ光2aが照射される領域に搬送される。この領域においては、ウェブ状のインレットシート110aのうち、1つの非接触型ICラベルに含まれる個片状のインレット110が、粘着剤層140bが積層されていない面を被搭載面としてインレット搭載機5のバキューム部5aに搭載され、バキューム部5aにて吸着された状態で、レーザ光源2からレーザ光2aが照射され、図3(c)に示すように、個片状のインレット110に断裁される。ここで、バキューム部5aに搭載されるインレット110は、粘着剤層140bが積層されていない面を被搭載面としてバキューム部5aに搭載されるため、インレット110は粘着剤層140b側から断裁されることになる。そのため、インレット110をカッター等の刃を用いて断裁した場合、カッター等の刃に粘着剤層140bがくっつき、インレット110がカッター等の刃の動きに伴って例えば上方に持ち上げられてしまう。そこで、レーザ光源2からレーザ光2aを照射することによりインレットシート110aを断裁すれば、インレット110が上方に持ち上げられることなく、個片状に正確に断裁することができる。
レーザ光源2から照射されるレーザ光2aによって個片状に断裁されたインレット110は、バキューム部5aに吸着された状態で、インレット搭載機5が支持軸8を中心として図中矢印A方向に回転することにより、リーダ/ライタ3と対向する領域に搬送される。
図4は、図1に示したインレット搭載機5にてインレット110が搬送されていく状態を示す図である。
インレット搭載機5においては、上述したように、バキューム部5a及びアーム部5bが、支持軸8を中心とした回転方向に直交する方向に2つずつ並んで配置されており、これら並んで配置されたバキューム部5aにインレット110がそれぞれ吸着されて個片状に断裁され、図4に示すように、インレットシート110aの2列をそれぞれ構成する1つずつのインレット110が1列に並んだ状態で搬送されていく。
並んで配置された2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着された2つのインレット110が、リーダ/ライタ3と対向する領域に搬送されていくと、並んで配置された2つのリーダ/ライタ3のそれぞれにおいて、対向する領域に搬送されてきたインレット110内のICチップ111に対する情報の書き込み及び読み出しが行われ、インレット110の良品/不良品が検査、判定される。
リーダ/ライタ3にて良品/不良品が検査、判定されたインレット110は、バキューム部5aに吸着された状態で、インレット搭載機5が支持軸8を中心として図中矢印A方向にさらに回転することにより、ローラ1aから引き出され、ローラ1cによって表面シート130及び粘着剤層140aから剥離された剥離紙120と対向する領域に搬送されていく。ここで、リーダ/ライタ3にて良品/不良品が検査され、良品であると判定されたインレット110が剥離紙120と対向する領域に搬送されると、インレット搭載機5のアーム5bが剥離紙120に向かう方向に伸びるとともに、バキューム部5aによる吸着力が解除され、それにより、粘着剤層140bが積層されたインレット110が剥離紙120上に搭載される。なお、バキューム部5aにおいては、粘着剤層140bが積層されていない面を被搭載面としてインレット110が搭載、吸着されているため、インレット110は、粘着剤層140bが積層された面を被搭載面として剥離紙120上に搭載されることになり、それにより、インレット110は粘着剤層140bによって剥離紙120と剥離可能に貼着される。
図5は、図1に示したインレット搭載機5のバキューム部5aに吸着されて搬送されたインレット110が剥離紙120上に搭載される状態を示す図である。
上述したように、ローラ1a,1bによる剥離紙120の搬送方向は、インレット搭載機5の支持軸8を中心とした回転方向に直交する方向となっており、また、インレット搭載機5においては、バキューム部5a及びアーム部5bが、支持軸8を中心とした回転方向に直交する方向に2つずつ並んで配置されており、これら並んで配置されたバキューム部5aにインレット110がそれぞれ吸着されることにより2つのインレット110が1列に並んだ状態で搬送されていくため、ローラ1a,1bによって搬送される剥離紙120は、インレット搭載機5によって1列に並んだ状態で搬送されてくる2つのインレット110の並び方向に搬送されてくることになる。そのため、図5に示すように、インレット搭載機5によって1列に並んだ状態で搬送されてくる2つのインレット110は、剥離紙120の搬送方向に1列に並んで搭載、貼着されることになる。そして、上述した処理が、繰り返し行われることにより、ウェブ状の剥離紙120には、インレット110が1列となって貼着されることになる。なお、剥離紙120は、ローラ1bの回転によって、断続的に搬送されており、剥離紙120が停止したタイミングでインレット110が剥離紙120上に搭載、貼着されることになる。
一方、リーダ/ライタ3にて良品/不良品が検査され、不良品と判定されたインレット110が剥離紙120と対向する領域に搬送された場合は、インレット搭載機5のアーム5bは剥離紙120に向かう方向には伸びず、また、バキューム部5aにおける吸着力も解除されず、インレット110及び粘着剤層140bはバキューム部5aに吸着された状態でさらにインレット搭載機5の回転によって搬送されていき、ローラ1lと対向する領域まで搬送される。不良品と判定されたインレット110がローラ1lと対向する領域に搬送されると、インレット搭載機5のアーム5bがローラ1lに向かう方向に伸びるとともに、バキューム部5aによる吸着力が解除され、それにより、不良品と判定されたインレット110がローラ1lに接着される。なお、ローラ1lを設けずに、バキューム部5aによる吸着力が解除される領域の下方に箱型状の回収部材を設けておき、バキューム部5aによる吸着力が解除された場合に、インレット搭載機5に吸着されていたインレット110が自重により下方に落下し、回収部材内に回収される構成とすることも考えられる。
粘着剤層140bを介してインレット110が剥離可能に接着された剥離紙120と、ローラ1d,1eによって搬送されてきた表面シート130及び粘着剤層140aは、ローラ1fにおいて、粘着剤層140aと剥離紙120とによってインレット110及び粘着剤層140bを挟み込むように重ね合わされる。
次に、型抜き部4において、ローラ1fによって重ね合わされた表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙120のうち表面シート130及び粘着剤層140aに対して、非接触型ICラベルの表面シートの形状に合わせてスリットが形成される。なお、型抜き部4としては、図1に示すような上下胴式のものや、レーザを照射することによりスリットを形成するもの等が考えられる。
その後、スリットが形成された表面シート130及び粘着剤層140aのうち、スリットを介して不要となる部分と、インレット110を含んで非接触型ICラベル100となる部分及び剥離紙120とがローラ1gによって分離され、不要となる部分はローラ1hに巻き付けられて回収され、また、インレット110を含んで非接触型ICラベル100となる部分及び剥離紙120は、ローラ1bに巻き付けられて回収される。
このように本形態においては、インレットシート110aに複数列で配置された複数のインレット110が、その複数列をそれぞれ構成するインレット110が1つずつ1列に並んだ状態で搬送され、そのうち、良品と判定されたインレット110のみが剥離紙120に1列となって貼着されることになるので、インレット110が内蔵されてなる非接触型ICラベル100を複数のICラベルが1列に並んだ状態に製造する場合にその作業効率が向上することになる。また、インレット110が複数列で配置されたインレットシート110aを個片状のインレット110に断裁して2つのインレット110を1列に並んだ状態で搬送し、この2つのインレット110を剥離紙120に並んで貼着するため、剥離紙120に並んで貼着するインレット110の位置合わせやピッチ調整を行う必要がなくなる。
以下に、リーダ/ライタ3における検査の結果に応じたインレット搭載機5によるインレット110の剥離紙120への貼着制御について説明する。
まず、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレット110が貼着された状態からの貼着制御について説明する。
図6は、図1に示したインレット搭載機5において、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレット110が貼着された状態からの貼着制御を説明するための図である。
本例においては、図6(a)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレット110が貼着されている場合におけるその後の貼着制御について説明する。
図6(b)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着されている場合であって、2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットC,Dがともに良品である場合は、剥離紙120を2ピッチ搬送した後、インレットC,Dを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,Dが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図6(a)に示した状態となる。
また、図6(c)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着されている場合であって、2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットC,Dのうち、剥離紙120の搬送方向下流側のインレットCが良品、剥離紙120の搬送方向上流側のインレットDが不良品である場合は、剥離紙120を2ピッチ搬送した後、インレットCを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,Cが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットCの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、後述する図7(a)に示す状態となる。
また、図6(d)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着されている場合であって、2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットC,Dのうち、剥離紙120の搬送方向下流側のインレットCが不良品、剥離紙120の搬送方向上流側のインレットDが良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットDを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,Dが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図6(a)に示した状態となる。
また、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着されている場合であって、2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットC,Dがともに不良品である場合は、剥離紙120の搬送もインレット110の貼着も行わず、図6(a)に示した状態となる。
次に、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレット110が貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する状態からの貼着制御について説明する。
図7は、図1に示したインレット搭載機5において、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレット110が貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する状態からの貼着制御を説明するための図である。
本例においては、図7(a)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレット110が貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合におけるその後の貼着制御について説明する。
図7(b)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットB,Cがともに良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットB,Cを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,Cが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図6(a)に示した状態となる。
また、図7(c)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットB,Cのうち、剥離紙120の搬送方向下流側のインレットBが良品、剥離紙120の搬送方向上流側のインレットCが不良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットBを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,Bが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、図7(a)に示した状態となる。
また、図7(d)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットB,Cのうち、剥離紙120の搬送方向下流側のインレットBが不良品、剥離紙120の搬送方向上流側のインレットCが良品である場合は、剥離紙120を搬送せずにインレットCを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,Cが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図6(a)に示した状態となる。
また、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、2つのバキューム部5aにそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットB,Cがともに不良品である場合は、剥離紙120の搬送もインレット110の貼着も行わず、図7(a)に示した状態となる。
本形態においては、インレット110が2列に並んで配置されたインレットシート110aがローラ1iから供給され、この2列に並んで配置されたインレット110が、インレット搭載機5の支持軸8を中心とした回転方向に直交する方向に並んで配置された2つのバキューム部5aによって搬送され、剥離紙120に1列に並んで貼着されるものについて説明したが、剥離紙120に並んで貼着されるインレット110の数は2つに限らない。以下に、インレット110が3列に並んで配置されたインレットシート110aがローラ1iから供給され、この3列に並んで配置されたインレット110が、インレット搭載機5の支持軸8を中心とした回転方向に直交する方向に並んで配置された3つのバキューム部5aによって搬送され、剥離紙120に1列に並んで貼着される場合について説明する。
まず、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレット110が貼着された状態からの貼着制御について説明する。
図8は、3つのインレット110を1列に並んで搬送するインレット搭載機において、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレット110が貼着された状態からの貼着制御を説明するための図である。
本例においては、図8(a)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレット110が貼着されている場合におけるその後の貼着制御について説明する。
図8(b)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレットA,B,Cが貼着されている場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットD,E,Fが全て良品である場合は、剥離紙120を3ピッチ搬送した後、インレットD,E,Fを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,D,E,Fが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図8(a)に示した状態となる。
また、図8(c)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレットA,B,Cが貼着されている場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットD,E,Fのうち、剥離紙120の搬送方向最も上流側のインレットFのみが不良品である場合は、剥離紙120を3ピッチ搬送した後、インレットD,Eを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,D,Eが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットEの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、後述する図9(a)に示す状態となる。
また、図8(d)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレットA,B,Cが貼着されている場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットD,E,Fのうち、剥離紙120の搬送方向真ん中のインレットEのみが不良品である場合は、まず、剥離紙120を2ピッチ搬送した後、インレットFを剥離紙120に貼着し、その後、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットDを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,D,Fが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットFの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、後述する図9(a)に示す状態となる。
また、図8(e)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレットA,B,Cが貼着されている場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットD,E,Fのうち、剥離紙120の搬送方向最も下流側のインレットDのみが不良品である場合は、剥離紙120を2ピッチ搬送した後、インレットE,Fを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,E,Fが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図8(a)に示した状態となる。
また、図8(f)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレットA,B,Cが貼着されている場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットD,E,Fのうち、剥離紙120の搬送方向最も下流側のインレットDのみが良品である場合は、剥離紙120を3ピッチ搬送した後、インレットDを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,Dが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットDの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が2つ存在する状態となり、後述する図10(a)に示す状態となる。
また、図8(g)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレットA,B,Cが貼着されている場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットD,E,Fのうち、剥離紙120の搬送方向真ん中のインレットEのみが良品である場合は、剥離紙120を2ピッチ搬送した後、インレットEを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,Eが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットEの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、後述する図9(a)に示す状態となる。
また、図8(h)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレットA,B,Cが貼着されている場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットD,E,Fのうち、剥離紙120の搬送方向最も上流側のインレットFのみが良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットFを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,Fが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図8(a)に示した状態となる。
また、直前のタクトにおいて剥離紙120に3つのインレットA,B,Cが貼着されている場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットD,E,Fが全て不良品である場合は、剥離紙120の搬送もインレット110の貼着も行わず、図8(a)に示した状態となる。
次に、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレット110が貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこの2つのインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する状態からの貼着制御について説明する。
図9は、3つのインレット110を1列に並んで搬送するインレット搭載機において、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレット110が貼着され、この2つのインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する状態からの貼着制御を説明するための図である。
本例においては、図9(a)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレット110が貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこの2つのインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合におけるその後の貼着制御について説明する。
図9(b)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットC,D,Eが全て良品である場合は、剥離紙120を2ピッチ搬送した後、インレットC,D,Eを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,D,Eが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図8(a)に示した状態となる。
また、図9(c)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットC,D,Eのうち、剥離紙120の搬送方向最も上流側のインレットEのみが不良品である場合は、剥離紙120を2ピッチ搬送した後、インレットC,Dを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,Dが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットDの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、図9(a)に示した状態となる。
また、図9(d)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットC,D,Eのうち、剥離紙120の搬送方向真ん中のインレットDのみが不良品である場合は、まず、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットEを剥離紙120に貼着し、その後、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットCを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,Eが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットEの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、図9(a)に示した状態となる。
また、図9(e)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットC,D,Eのうち、剥離紙120の搬送方向最も下流側のインレットCのみが不良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットD,Eを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,D,Eが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図8(a)に示した状態となる。
また、図9(f)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットC,D,Eのうち、剥離紙120の搬送方向最も下流側のインレットCのみが良品である場合は、剥離紙120を2ピッチ搬送した後、インレットCを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,Cが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットCの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が2つ存在する状態となり、後述する図10(a)に示す状態となる。
また、図9(g)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットC,D,Eのうち、剥離紙120の搬送方向真ん中のインレットDのみが良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットDを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,Dが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットDの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、図9(a)に示した状態となる。
また、図9(h)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットC,D,Eのうち、剥離紙120の搬送方向最も上流側のインレットEのみが良品である場合は、剥離紙120を搬送せずにインレットEを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,Eが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図8(a)に示した状態となる。
また、直前のタクトにおいて剥離紙120に2つのインレットA,Bが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側にインレット110を貼着可能な領域が存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットC,D,Eが全て不良品である場合は、剥離紙120の搬送もインレット110の貼着も行わず、図8(a)に示した状態となる。
次に、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレット110が貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する状態からの貼着制御について説明する。
図10は、3つのインレット110を1列に並んで搬送するインレット搭載機において、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレット110が貼着され、このインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する状態からの貼着制御を説明するための図である。
本例においては、図10(a)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレット110が貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレット110の上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合におけるその後の貼着制御について説明する。
図10(b)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた2つのインレットB,C,Dが全て良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットB,C,Dを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,C,Dが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図8(a)に示した状態となる。
また、図10(c)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットB,C,Dのうち、剥離紙120の搬送方向最も上流側のインレットDのみが不良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットB,Cを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,Cが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットCの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、図9(a)に示した状態となる。
また、図10(d)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットB,C,Dのうち、剥離紙120の搬送方向真ん中のインレットCのみが不良品である場合は、まず、剥離紙120を搬送せずにインレットDを剥離紙120に貼着し、その後、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットBを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,B,Dが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットDの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、図9(a)に示した状態となる。
また、図10(e)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットB,C,Dのうち、剥離紙120の搬送方向最も下流側のインレットBのみが不良品である場合は、剥離紙120を搬送せずにインレットC,Dを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,C,Dが順に1列に並んで歯抜けがない状態となり、図8(a)に示した状態となる。
また、図10(f)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットB,C,Dのうち、剥離紙120の搬送方向最も下流側のインレットBのみが良品である場合は、剥離紙120を1ピッチ搬送した後、インレットBを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,Bが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットBの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が2つ存在する状態となり、図10(a)に示した状態となる。
また、図10(g)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットB,C,Dのうち、剥離紙120の搬送方向真ん中のインレットCのみが良品である場合は、剥離紙120を搬送せずにインレットCを剥離紙120に貼着する。それにより、剥離紙120の搬送方向下流側から、インレットA,Cが順に1列に並び、剥離紙120の搬送方向についてインレットCの上流側に、インレット110を貼着可能な領域が存在する状態となり、図9(a)に示した状態となる。
また、図10(h)に示すように、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットB,C,Dのうち、剥離紙120の搬送方向最も上流側のインレットDのみが不良品である場合は、剥離紙120を巻き戻さなければ、剥離紙120上にインレット110が歯抜けになって貼着されてしまうため、エラーを出力する。なお、本形態におけるICラベル製造装置に、剥離紙120を巻き戻す機構を設ければ、このような場合に剥離紙120を1ピッチだけ巻き戻してインレットDを剥離紙120に貼着することで、剥離紙120上にインレット110が歯抜けになって貼着されてしまうことが回避される。その場合、例えば、図10(d)に示したような状態であっても、剥離紙120を巻き戻すことにより、上述したような制御を行うことなく剥離紙120上に歯抜けなくインレット110を貼着することができるが、本形態においては、剥離紙120を巻き戻すことなく、剥離紙120上に歯抜けなくインレット110を貼着するものであるため、図10(h)に示したような状態においてはエラーを出力することになる。
また、直前のタクトにおいて剥離紙120に1つのインレットAが貼着され、剥離紙120の搬送方向についてこのインレットAの上流側にインレット110を貼着可能な領域が2つ存在する場合であって、3つのバキューム部にそれぞれ吸着されて1列に並んで搬送されてきた3つのインレットB,C,Dが全て不良品である場合は、剥離紙120の搬送もインレット110の貼着も行わず、図8(a)に示した状態となる。
このように、インレット搭載機5において、バキューム部5aに吸着して搬送してきたインレット110を剥離紙120貼着する際、バキューム部5aによって並んで搬送されてくるインレット110のその列においてそのインレット110よりも剥離紙120の搬送方向下流側に、リーダ/ライタ3にて良品と判定されたインレット110が存在する場合、剥離紙120にインレット110が貼着された場合に剥離紙120のインレット110よりも剥離紙120の搬送方向下流側に、良品とされたインレット110の貼着領域が確保されるだけ剥離紙120が搬送されてからそのインレット110を剥離紙120に貼着する構成とすることにより、リーダ/ライタ3にて不良品と判定されたインレットが存在する場合であっても、剥離紙120上には、インレット110が貼着されない、いわゆる歯抜けが生じることがない。
なお、上述した実施の形態においては、インレット110が2列または3列に並んで配置されたインレットシート110aが供給され、この2列または3列に並んで配置されたインレット110が、インレット搭載機の回転方向に直交する方向に並んで配置された2つまたは3つのバキューム部によって1列に並んだ状態で搬送され、剥離紙120に1列に並んで貼着されるものについて説明したが、バキューム部によって1列に並んだ状態で搬送されるインレット110の数は2つや3つに限らない。
また、上述した実施の形態においては、インレット110の1列毎に断裁されたインレットシート110aにレーザ光2aを照射することにより、インレットシート110aを個片状のインレット110に断裁しているが、インレットシート110aを個片状のインレット110に断裁するための手段は、レーザ光を用いることに限らず、カッター7a,7bと同様な断裁刃を用いても良い。
また、上述した実施の形態においては、ラベル用シートとしてウェブ状の剥離紙120を用い、このウェブ状の剥離紙120にインレット110を貼着するものを例に挙げて説明したが、非接触型ICラベルを構成する表面シートをラベル用シートとして用い、ウェブ状の表面シートにインレット110を貼着するものであってもよい。
また、上述した実施の形態においては、バキューム部5aとアーム5bとを有するインレット搭載機5によってインレット110を搬送し、剥離紙120に貼着しているが、個片状に断裁されたインレット110を搬送して剥離紙120に貼着するものとしては、このような構成を有するインレット搭載機5に限らず、個片状に断裁されたインレット110を、インレットシート110aにて複数列をそれぞれ構成するインレット110が1つずつ1列に並んだ状態で搬送し、そのうち、良品と判定されたインレットのみを、剥離紙120等のラベル用シートに貼着するものであればよい。
また、上述した実施の形態においては、情報書込/読出装置からの電波に共振してアンテナ112に電流が流れ、この電流がICチップ111に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする非接触型ICラベル100を例に挙げて説明したが、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナからICチップに電流が供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップに情報が書き込まれたり、ICチップに書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする非接触型ICラベルを製造する場合でも適用することができる。