JP2010193603A - Dc−dcコンバータの制御方法、dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータの制御方法、dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】高速な応答を得ること。
【解決手段】ADC21は、スイッチ素子SWのスイッチング周波数に等しい周期毎に、出力電圧VoをAD変換して出力電圧値DVoを生成する。波形値算出回路22は、入力電圧Viの値と出力電圧Voの値とに基づいてインダクタL1に流れる電流ILの波形値を算出する。そして、パルス幅制御回路24は、出力電圧値DVoに波形値を加算した値Dsと基準値Drとを比較してスイッチ素子SWをオンオフ制御する制御信号Scのパルス幅を制御する。
【選択図】図1

Description

DC−DCコンバータの制御方法、DC−DCコンバータの制御回路、DC−DCコンバータに関するものである。
スイッチ素子をオンオフ制御して直流入力電圧を昇圧・降圧して出力電圧を生成する電源装置は、負荷に供給する上記出力電圧を一定の目標電圧に保つようにフィードバック制御を行っている(例えば、特許文献1乃至4参照)。従来、電源装置において、デジタル信号によりフィードバック制御(デジタル制御)は、電源装置の柔軟性(フィレキシビリティ)を向上させる。
フィードバック制御には、電圧モード制御と電流モード制御がある。電圧モード制御は、出力電圧を測定し、その出力電圧と目標電圧との誤差電圧を算出し、スイッチ素子のオン時間(又はオフ時間)を制御する。このモードでは、出力電圧を測定する測定サイクル(サンプリングサイクル)において、出力電圧の変換に高速に追従しようとすると系が不安定となるため、応答サイクルをスイッチ素子のスイッチング周波数の1/10〜1/20程度に抑えられていた。
電流モード制御は、出力電圧及びインダクタ電流を測定してスイッチ素子のオン時間(又はオフ時間)を制御する。電流モードは、インダクタと平滑用コンデンサのLC共振周波数による位相周りの影響を受けないため、高速応答が可能である。
特開平7−39148号公報 特開2003−324957号公報 特開2003−199334号公報 特開平11−289754号公報
しかしながら、電流モードのデジタル制御は、電圧波形の演算と高速な電流値の測定が必要となるため、回路規模の増大と消費電力の増加を招くという問題がある。また、電流波形を演算により生成しても、電圧波形の演算のため、電圧モードと同様に、応答サイクルをスイッチ素子のスイッチング周波数の1/10〜1/20程度に抑える必要があるため、高速な応答が得られないという問題がある。
この制御方法で、高速な応答を得ることを目的とする。
開示の方法は、スイッチ素子を第1の状態と第2の状態に交互に切り替えてインダクタに電流を流し、そのインダクタ電流に基づいて入力電圧から出力電圧を生成するものであって、前記スイッチ素子のスイッチング周期毎に前記出力電圧をデジタル変換して出力電圧値を生成し、前記インダクタに流れる電流の波形値を算出し、前記出力電圧に応じて設定された基準値と前記出力電圧値と前記波形値とに基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号のパルス幅を制御する。
開示の方法は、高速な応答が得られるという効果を奏する。
DC−DCコンバータのブロック回路図である。 DC−DCコンバータの動作波形図である。 DC−DCコンバータのブロック回路図である。 分周器の一例を示す回路図である。 分周器の動作波形図である。 DC−DCコンバータの動作波形図である。 DC−DCコンバータのブロック回路図である。 DC−DCコンバータのブロック回路図である。 DC−DCコンバータのブロック回路図である。 DC−DCコンバータの動作波形図である。 DC−DCコンバータのブロック回路図である。 DC−DCコンバータのブロック回路図である。 (a)(b)はDC−DCコンバータの動作波形図である。 DC−DCコンバータのブロック回路図である。 制御回路の一部回路図である。 電流値推定の説明図である。 AD変換回路の動作説明図である。
(第一実施形態)
以下、第一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1に示すように、DC−DCコンバータは、入力電圧Viに基づく出力電圧Voを生成するコンバータ部10と、出力電圧Voに基づいてコンバータ部10を制御する制御回路20とを含む。
コンバータ部10は、スイッチ素子SW、ダイオードD1、インダクタL1、平滑用コンデンサC1を含む。スイッチ素子SWは例えばNチャネルMOSトランジスタであり、第1端子(ドレイン端子)に入力電圧Viが供給され、第2端子(ソース端子)はダイオードD1のカソードに接続され、そのダイオードD1のアノードは出力電圧Voより低い電位の電源線(本実施形態ではグランド)に接続されている。スイッチ素子SWの制御端子(ゲート端子)には制御回路20から制御信号Scが供給されている。
スイッチ素子SWとダイオードD1との接続点は、インダクタL1の第1端子(入力側端子)に接続されている。インダクタL1の第2端子(出力側端子)は平滑用コンデンサC1の第1端子に接続され、コンデンサC1の第2端子はグランドに接続されている。コンデンサC1にはインダクタL1とグランドとの間の抵抗成分(等価直列抵抗ESR)が含まれ、この抵抗成分はコンデンサC1と等価的に直列接続される。なお、図1には、等価直列抵抗ESRを省略している。そして、コンデンサC1は、出力電圧Voを平滑化する平滑回路に含まれる。
スイッチ素子SWは、制御信号Scに応答してオンオフする。スイッチ素子SWがオンした場合、インダクタL1に入力電圧Viと出力電圧Voとの差に応じたインダクタ電流ILが流れ、インダクタL1はエネルギーを蓄積する。スイッチ素子SWがオフすると、インダクタL1は蓄えたエネルギーを放出し、誘導電流(インダクタ電流IL)を流す。
制御回路20は、アナログーデジタル変換回路(以下、ADC)21、波形値算出回路22、加算器23、パルス幅制御回路24を含む。
ADC21には、出力電圧Voが供給されるとともに、スタート信号Saが供給される。スタート信号Saは、上記のスイッチ素子SWをスイッチング周波数に応じた周波数のパルス信号であり、本実施形態ではスイッチング周波数と等しい周波数のパルス信号である。ADC21は、スタート信号Saに応答してアナログ−デジタル変換処理を開始し、出力電圧Voをデジタル値に変換する。その変換値を出力電圧値DVoとする。そして、ADC21は、出力電圧値DVoを次の変換処理の開始まで保持する。即ち、ADC21は、スイッチ素子SWのスイッチング周波数に等しい周期毎に、出力電圧VoをAD変換して出力電圧値DVoを生成する。
波形値算出回路22には、クロック信号CLKと制御信号Scとが入力される。クロック信号CLKはスタート信号Saの周期よりも短い(例えば1/64乃至1/256)の周期のパルス信号である。なお、図示の都合でクロック信号CLKの周期をスタート信号Saの周期の1/16として説明する。
波形値算出回路22はデジタル演算回路であり、入力電圧Viの値と、出力電圧Voの値とが設定された記憶手段(レジスタ)を有している。尚、入力電圧Viの値と出力電圧Voの値の少なくとも一方は波形値算出回路22の外部から波形値算出回路22に与えられても良い。
波形値算出回路22は、入力電圧値と出力電圧値とに基づいて、インダクタL1に流れる電流ILの波形の値を算出する。
インダクタ電流ILの電流量は、スイッチ素子SW1がオンしてから時間経過とともに増加し、スイッチ素子SWをオフしてから時間経過とともに減少する。スイッチ素子SWのオン時にインダクタL1に流れる電流(オン時電流)をIL1、スイッチ素子SWのオフ時にインダクタL1に流れる電流(オフ時電流)をIL2,インダクタL1のインダクタンスをLとすると、各電流の変化量ΔIL1/Δt,ΔIL2/Δtは、
ΔIL1/Δt=(Vi−Vo)/L
ΔIL2/Δt=Vo/L
となる。つまり、オン時電流IL1は、入力電圧Viと出力電圧Voとの差に比例して増加し、オフ時電流IL2は出力電圧Voに比例して減少する。そして、スイッチ素子SWのスイッチング周波数が高い、即ちスイッチング間隔が短い場合、インダクタ電流ILの波形は、三角波に近似できる。即ち、入力電圧Viが安定して供給されるとともに、出力電圧Voの目標値を変更しない場合には、入力電圧Viの値と出力電圧Voの値を予め設定しても、インダクタL1に実際に流れるインダクタ電流ILの値と、設定された入力電圧値及び出力点圧値により算出したインダクタ電流値との差は、出力電圧Voの安定化に影響をあたえない、又は十分小さく無視可能な影響しか与えない。
従って、インダクタ電流ILの波形は鋸歯状の波形と近似することができる。そして、この鋸歯状の波形において、インダクタ電流ILが増加するときの波形の傾きm1と、インダクタ電流ILが減少するときの波形の傾きm2は、それぞれインダクタ電流ILが増加する時の変化量とインダクタ電流が減少する時の変化量であるため、
m1=ΔIL1/Δt=(Vi−Vo)/L
m2=ΔIL2/Δt=Vo/L
となる。
更に、Δtをクロック信号CLKの1周期とすれば、各クロック信号CLKの1周期におけるインダクタ電流ILの変化量は、入力電圧Viの値と、出力電圧Voの値と、インダクタL1のインピーダンスLとにより算出可能である。
尚、演算により算出したインダクタ電流とインダクタL1に実際に流れるインダクタ電流との誤差、算出したインダクタ電流を出力電圧VoをサンプリングするADC21の出力値(デジタルコード)の範囲、等を補正するための係数(比例係数)をkとする。従って、インダクタ電流が増加するときの波形の傾き(単位時間当たりのインダクタ電流の変化量)muと、インダクタ電流が減少するときの波形の傾き(単位時間当たりのインダクタ電流の変化量)mdは、
mu=m1*k
md=m2*k
により求められる。
そして、波形値算出回路22は、クロック信号CLKに従って、そのクロック信号CLKの周期毎(例えばHレベルのクロック信号CLK)に応答してインダクタ電流ILの波形値を算出する。例えば、波形値算出回路22は、波形値に初期値(本実施形態ではゼロ(=0))をセットし、波形値に変化量ΔIL1/Δt、即ち傾きmuを加算した値を新たな波形値とすることで、スイッチ素子SWがオンしている時のインダクタ電流ILの波形値を算出する。更に、波形値算出回路22は、波形値に変化量ΔIL2/Δt、即ち傾きmdを加算した値を新たな波形値とすることで、スイッチ素子SWがオフしている時のインダクタ電流ILの波形値を算出する。
波形値算出回路22は、制御信号Scに応答して、加算する値の切り替えを行う。スイッチ素子SWは、第1レベル(例えば入力電圧Viレベル(Hレベル))の制御信号Scに応答してオンし、第2レベル(例えばグランドレベル(Lレベル))の制御信号Scに応答してオフする。従って、波形値算出回路22は、第1レベルの制御信号Scに応答して傾きmuを加算し、第2レベルの制御信号Scに応答して傾きmdを加算する。そして、波形値算出回路22は、加算結果である波形値を順次出力する。
尚、波形値算出回路22をプログラムカウンタにより実現することもできる。プログラムカウンタは、カウント開始値、カウントアップ又はカウントダウンするステップ数、カウントアップ又はカウントダウンのカウント方向の設定が可能である。このようなカウンタは、カウント値を16進数の値にて出力する。カウンタを波形値算出回路22に用いる場合、カウント値の上限及び下限を設定するとよい。例えば、8ビット出力のカウンタの場合、カウント値が0FFhから1カウントアップすると出力値は0hとなりキャリー信号を出力する。尚「h」は16進数を示す。また、カウント値が0hから1カウントダウンすると出力値は0FFhとなりボロー信号を出力する。上限値を0FFhとすることにより、カウント値が0FFhからカウントアップしても出力信号は0FFhのままとなる。カウントダウンの場合も同様である。
加算器23はデジタル演算回路であり、ADC21から出力される出力電圧値DVoに、波形値算出回路22から出力される波形値を加算し、その加算結果を出力する。加算器23においても、プログラムカウンタとした波形値算出回路22と同様に、演算結果の上限値及び下限値を設定するとよい。
パルス幅制御回路24には、加算器23の演算結果とともに、セット信号Ssと基準値Drとが入力される。セット信号Ssは、上記スタート信号Saと同様に、上記のスイッチ素子SWをスイッチング周波数に応じた周波数のパルス信号であり、本実施形態ではスイッチング周波数と等しい周波数のパルス信号である。基準値Drは、出力電圧Voを安定化させる目標電圧値に応じて設定されている。詳しくは、上記したように、パルス幅制御回路24は、アナログの出力電圧Voのデジタルに変換した出力電圧値DVoに、インダクタ電流ILの波形値DILを加算した値と基準値Drとを比較している。従って、出力電圧値DVoと基準値Drとの差の値は、インダクタ電流ILの波形値DILが変化する値に等しい。このインダクタ電流ILの波形値DILは、インダクタ電流ILの変動量、即ちインダクタ電流ILのリップル成分である。つまり、基準値Drは、ADC21のサンプリングにより得られる出力電圧値DVoと、インダクタ電流ILのリップル成分との和の値に設定されている。尚、パルス幅制御回路24を、基準値Drが設定された記憶手段(レジスタ)を有する構成としてもよい。
パルス幅制御回路24は、セット信号Ssに応答して、スイッチ素子SWをオンに制御するレベル(Hレベル)の制御信号Scを出力する。
パルス幅制御回路24はデジタル演算回路でありは、加算器23から順次入力される演算結果と基準値Drとを大小比較し、その比較結果に基づいて、演算結果の値が基準値Dr以上になったときにスイッチ素子SWをオフに制御するレベル(Lレベル)の制御信号Scを出力する。
上記したように、波形値算出回路22は、クロック信号CLKに基づいて、クロック信号CLKの1周期前の演算結果にインダクタ電流ILの波形に応じた変化量(傾きの値)を加算する。パルス幅制御回路24は、出力電圧VoをサンプリングしたADC21から出力される出力電圧値DVoと波形値算出回路22の演算結果との和の値と基準値Drとを比較する。従って、波形値算出回路22に供給するクロック信号CLKの周期が、スイッチング周期に比べて十分に小さくないと、インダクタL1に実際に流れるインダクタ電流ILの波形に近似した波形値を得ることができない。つまり、クロック信号CLKの周期(周波数)は、実際のインダクタ電流ILの波形形状に比例近似した波形値が得られるように設定されている。
上記のように構成されたDC−DCコンバータの作用を説明する。
図2に示すように、制御回路20は、固定周期のセット信号Ssに応答してHレベルの制御信号Scを出力する。図1に示すスイッチ素子SWは、Hレベルの制御信号Scに応答してオンし、インダクタL1に流れるインダクタ電流ILが増加する。制御回路20は、正の傾きmuの値を順次加算することによりこのインダクタ電流ILに近似した波形値DILを算出し、出力電圧Voをデジタル変換した出力電圧値DVoに波形値DILを加算した結果を得る。尚、図2において、波形値DILの基底値を出力電圧値DVoとして示している。即ち、図2に示されたDILの波形が、出力電圧値DVoに波形値DILを加算した結果の値Dsを示している。また、波形値DIL及び加算結果の値Dsはクロック信号CLKの周期に応じてステップ的に変化するが、図2では直線的に変化するように表している。
制御回路20は、上記の加算結果の値Dsと基準値Drとを比較し、値Dsが基準値Dr以上になったときにLレベルの制御信号Scを出力する。図1に示すスイッチ素子SWは、Lレベルの制御信号Scに応答してオフし、インダクタL1に蓄積されたエネルギーが放出され、インダクタ電流ILが減少する。制御回路20は、負の傾きmdの値を順次加算することによりこのインダクタ電流ILに近似した波形値DILを算出する。
そして、制御回路20が上記動作を繰り返すことにより、DC−DCコンバータは安定した出力電圧Voを出力する。
本実施形態において、加算器23は、ADC21から出力される出力電圧値DVoに、波形値算出回路22から出力される波形値DILを加算し、その加算結果Dsを出力する。そして、ADC21は、次のサンプリングタイミングまで出力電圧値DVoを保持する。出力電圧Voが変動する場合を考慮すると、スイッチ素子SWをオンする直前、即ちセット信号Ssのパルスの直前までにAD変換が終了していることが好ましい。従って、上記のようにADC21に供給されるスタート信号Saは、セット信号Ssよりも、ADC21の変換処理に必要な時間分だけ位相が進んだ信号であることが好ましい。
出力電圧Voが供給される負荷の状態に応じた急峻な出力電流の変化は、出力電圧Voの変化として現れ、この出力電圧Voが制御回路20に帰還される。制御回路20は、ADC21により変化した出力電圧Voのデジタル値である出力電圧値DVoを得る。図2に示すように、この時の出力電圧値DVo、つまり図1に示すADC21の出力値を電圧値DVaとする。このときの電圧値DVaは、出力電流が安定したいたときの電圧値DVoよりも小さい。即ち、出力電圧Voは、出力電流の変化に応じて目標電圧よりも低くなる。
図1に示す加算器23は、この電圧値DVaに波形値DILを加算し、図2に一点鎖線で示す波形の値Dsaを出力する。図1に示すパルス幅制御回路24は、値Dsaと基準値Drとを比較する。電圧値DVaが出力電圧値DVoよりも小さいため、加算開始、即ちHレベルの制御信号Scが出力されてから加算結果である値Dsaが基準値Drより大きくなるまでに要する時間は、出力電圧値DVoの場合の時間に比べて長くなる。つまり、図2に2点鎖線で示すように、制御信号Scのパルス幅が長くなる。その結果、図1に示すスイッチ素子SWのオン時間が長くなり、出力電圧Voが上昇する。
制御回路20は、出力電流の変化に応じて出力電圧Voが上昇した場合、上記と同様にして制御信号Scのパルス幅を短くする。その結果、図1に示すスイッチ素子SWのオン時間が短くなり、出力電圧Voが低下する。
つまり、本実施形態のDC−DCコンバータは、スイッチ素子SWのスイッチング周期毎に、出力電流の変化に応じて制御信号Scのパルス幅を変更する。このように、DC−DCコンバータはスイッチ素子SWのスイッチング周波数と等しい周波数で出力電流の変化に応答する、即ち高速な応答が得られる。
ところで、エラーアンプを用いたアナログ方式のDC−DCコンバータや、エラーアンプと同等の処理をデジタル回路にて行うデジタル方式のDC−DCコンバータでは、一般的に平滑用コンデンサの等価直列抵抗ESRの値が小さいと、フィードバック系が不安定になりやすい。これは、出力電圧Voや出力電流に含まれるリップル成分を検出してスイッチング動作を行うので、等価直列抵抗ESRの値が小さなコンデンサを平滑用コンデンサC1に使用すると、リップル成分が小さくなって出力電圧Voや出力電流の変動検出が困難になってスイッチング制御が不安定になるためと思われる。
しかし、本実施形態のDC−DCコンバータは、スイッチ素子SWのスイッチング周期毎に出力電圧Voをデジタル変換した出力電圧値DVoを取得し、この出力電圧値DVoに対してデジタル処理にて生成したインダクタ電流ILのリップル成分を波形値DILとして加算してスイッチ素子SWをオフするタイミングを決定している。従って、本実施形態のDC−DCコンバータは、出力電圧Voや出力電流のリップル成分を検出する必要が無いため、等価直列抵抗ESRの値が小さい、又は抵抗ESRが無い場合でも、安定してスイッチング動作を行うことができる。
平滑用コンデンサとして、一般的に、導電性高分子コンデンサや積層セラミックコンデンサが用いられる。積層セラミックコンデンサは導電性高分子コンデンサに比べて小型で安価であるが、等価直列抵抗ESRの値が導電性高分子コンデンサに比べて小さい。従って、従来のDC−DCコンバータでは、積層セラミックコンデンサに直列に抵抗を接続して安定化を図る場合がある。
しかし、本実施形態のDC−DCコンバータは、等価直列抵抗ESRの値が小さい方が好ましい。従って、積層セラミックコンデンサを用いることが好ましく、DC−DCコンバータの小型化及び低コスト化を図ることができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ADC21は、スイッチ素子SWのスイッチング周波数と等しい周期毎に、出力電圧VoをAD変換して出力電圧値DVoを生成する。波形値算出回路22は、入力電圧Viの値と出力電圧Voの値とに基づいてインダクタL1に流れる電流ILの波形値を算出する。そして、パルス幅制御回路24は、出力電圧値DVoに波形値を加算した値Dsと基準値Drとを比較してスイッチ素子SWをオンオフ制御する制御信号Scのパルス幅を制御するようにした。
その結果、スイッチング周波数の帯域でスイッチ素子SWのパルス幅を制御するため、高速な応答を得ることができる。
(2)制御回路20は、出力電圧Voをスイッチング周波数と等しい周期毎にサンプリングし、入力電圧Viと出力電圧Voとに基づいて算出したインダクタ電流ILの波形値を加算し、その加算結果と基準値Drとを比較してスイッチ素子SWをオンオフ制御する制御信号Scのパルス幅を制御するようにした。従って、電圧変化に追従した変換及び演算を行う必要がないため、簡素な回路構成の制御回路20にてスイッチ素子SWをオンオフすることができる。
(3)平滑用コンデンサC1を接続することによる等価直列抵抗ESRの抵抗値を小さくすることができるため、コンデンサC1に積層セラミックコンデンサを用いることができ、DC−DCコンバータの小型化及び低コスト化を図ることができる。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態を図3〜図6に従って説明する。
なお、本実施形態において、第一実施形態と同じ部材については同じ符号を付すものとする。また、同じ符号を付した部材については、その部材の説明の全て又は一部を省略する。
図3に示すように、DC−DCコンバータは、入力電圧Viに基づく出力電圧Voを生成するコンバータ部10と、出力電圧Voに基づいてコンバータ部10を制御する制御回路20aとを含む。
制御回路20aは、発振器31、信号生成回路としての分周器32、RS−フリップフロップ回路(RS−FF回路)33、ADC21,34、電流値算出回路35,36、波形値算出回路37、加算器23、比較器38を含む。
発振器31は、所定周波数のクロック信号CLKを生成し、出力する。このクロック信号CLKは、第一実施形態において波形値算出回路22に供給される信号である。
分周器32は、発振器31にて生成されたクロック信号CLKを分周してセット信号Ssと第1スタート信号Sa1と第2スタート信号Sa2を生成する。セット信号Ssは、第一実施形態においてパルス幅制御回路24に供給されるセット信号Ssであり、上記のスイッチ素子SWをスイッチング周波数に応じた周波数のパルス信号であり、本実施形態ではスイッチング周波数と等しい周波数のパルス信号である。例えば、分周器32は、クロック信号CLKを16分周した周期のセット信号Ssを生成する。このセット信号Ssは、RS−FF回路33に供給される。
第1スタート信号Sa1は、第一実施形態においてADC21に供給されるスタート信号Saと同様に、上記のスイッチ素子SWをスイッチング周波数に応じた周波数のパルス信号であり、本実施形態ではスイッチング周波数と等しい周波数のパルス信号である。例えば、分周器32は、クロック信号CLKを16分周した周期の第1スタート信号Sa1を生成する。この第1スタート信号Sa1は、第1ADC21に供給される。
第2スタート信号Sa2は、第1スタート信号Sa1の周期以上の周期のパルス信号である。例えば、分周器32は、第1スタート信号Sa1を4分周して周期の第2スタート信号Sa2を生成する。この第2スタート信号Sa2は、第2ADC34に供給される。
第1ADC21には、出力電圧Voが供給されるとともに、第1スタート信号Sa1が供給される。ADC21は、第1スタート信号Sa1に応答してアナログ−デジタル変換処理を開始し、出力電圧Voをデジタル値に変換する。その変換値を出力電圧値DVoとする。従って、ADC21は、スイッチ素子SWのスイッチング周波数に等しい周期毎に、出力電圧VoをAD変換して出力電圧値DVoを生成する出力電圧変換回路である。
第2ADC34には、入力電圧Viが供給されるとともに、第2スタート信号Sa2が供給される。ADC34は、第2スタート信号Sa2に応答してアナログ−デジタル変換処理を開始し、入力電圧Viをデジタル値に変換する。その変換値を入力電圧値DViとする。そして、ADC34は、入力電圧値DViを次の変換処理の開始まで保持する。従って、第2ADC34は、スイッチ素子SWのスイッチング周波数より長い周期毎に、入力電圧ViをAD変換して入力電圧値DViを生成する入力電圧変換回路である。
第1電流値算出回路35は、ADC21から出力される出力電圧値DVoに基づいて、スイッチ素子SWがオフしているときにインダクタL1に流れるインダクタ電流ILの変動量に比例した波形の傾き(単位時間当たりのインダクタ電流の変化量)mdを算出する。そして、電流値算出回路35は、出力電圧値DVoを加算器23に出力する。また、電流値算出回路35は、算出した傾きmdを波形値算出回路37に出力する。
第2電流値算出回路36は、ADC21から出力される出力電圧値DVoと、ADC34から出力される入力電圧値DViとに基づいて、スイッチ素子SWがオンしているときにインダクタL1に流れるインダクタ電流ILの変動量に比例した波形の傾き(単位時間当たりのインダクタ電流の変化量)muを算出する。そして、電流値算出回路36は、算出した傾きmuを波形値算出回路37に出力する。
波形値算出回路37には、傾きmu,mdと、クロック信号CLKと、制御信号Scが入力される。波形値算出回路37は、制御信号Scに基づいて、傾きmu又はmdを累積加算してインダクタ電流ILの変動波形に応じた波形値DILを算出する。詳しくは、波形値算出回路37は、スイッチ素子SWをオンする制御信号Sc(Hレベル)に応答して、クロック信号CLKの周期毎に傾き値muを累積的に加算して波形値DILを生成する。また、波形値算出回路37は、スイッチ素子SWをオフする制御信号Sc(Lレベル)に応答して、クロック信号CLKの周期毎に傾き値mdを累積的に加算して波形値DILを生成する。従って、本実施形態の第1電流値算出回路35と第2電流値算出回路36と波形値算出回路37を含む回路は、第一実施形態における波形値算出回路22に相当する。
加算器23は、出力電圧値DVoに波形値DILを加算して加算波形値Dsを生成する。比較器38は、加算波形値Dsと基準値Drとを比較し、その比較結果に基づいて、加算波形値Dsが基準値Drより大きくなったときに所定パルス幅のリセット信号Srを生成する。このリセット信号Srは、RS−FF回路33に供給される。
RS−FF回路33は、セット端子Sに供給されるHレベルの信号に応答して出力端子QからHレベルの信号を出力し、リセット端子Rに供給されるHレベルの信号に応答して出力端子QからLレベルの信号を出力する。セット端子Sにはセット信号Ssが供給され、リセット端子Rにはリセット信号Srが供給される。従って、RS−FF回路33は、Hレベルのセット信号Ssに応答してHレベルの制御信号Scを出力し、Hレベルのリセット信号Srに応答してLレベルの制御信号Scを出力する。従って、本実施形態の比較器38とRS−FF回路33を含む回路は、第一実施形態のパルス幅制御回路24に相当する。
図4に示すように、分周器32は、カウンタ41とAND回路42とNOR回路43を含む。カウンタ41にはクロック信号CLKが供給される。カウンタ41は、クロック信号CLKのパルスをカウントし、4ビットのデジタル信号D0〜D3を出力する。AND回路42は、デジタル信号D0〜D3を論理積演算してセット信号Ssを生成する。NOR回路43は、デジタル信号D0〜D3を否定論理和演算して第1スタート信号Sa1を生成する。即ち、図4は、分周器32に含まれセット信号Ssと第1スタート信号Sa1を生成する回路部分を示す回路図である。
上記のように構成された分周器32により生成されるセット信号Ss及び第1スタート信号Sa1は、図5に示すように、同じ周期(クロック信号CLKを16分周した周期)のパルス信号であり、Hレベルのパルス幅はクロック信号CLKの1周期分の幅となる。更に、第1スタート信号Sa1は、セット信号Ssよりもクロック信号CLKの1周期分だけ進んだ波形となる。これは、図3に示す第1ADC21の変換時間がクロック信号CLKの1周期以下であることに起因する。即ち、第1ADC21は、Hレベルの第1スタート信号Sa1に応答して出力電圧Voをホールドするとともに、そのホールド電圧をAD変換する。そして、第1ADC21は、クロック信号CLKの1周期よりも短い時間でAD変換を終了して出力電圧値DVoを出力する。
図6は、本実施形態のDC−DCコンバータの構成を簡略化した回路によりシミュレーションを行った結果を示す。図6において、負荷電流Ioが急増した場合、DC−DCコンバータは、スイッチ素子SWを制御する制御信号Scのパルス幅を増加させて、インダクタ電流ILを増加させる。そして、DC−DCコンバータは、出力電圧Voを安定化する。
そして、本実施形態のDC−DCコンバータは、入力電圧Viを測定するためのADC34を有している。従って、出力電圧Voの電圧変動に対応するとともに、入力電圧Viの電圧変動に対応することができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(1)制御回路20aは入力電圧Viを変換して入力電圧値DViを生成するADC34を含み、出力電圧値DVoと入力電圧値DViとに基づいて波形値を算出するようにした。その結果、出力電圧Voの電圧変動に対応するとともに、入力電圧Viの電圧変動に対応することができる。
(第三実施形態)
以下、第三実施形態を図7に従って説明する。
なお、本実施形態において、上記した各実施形態と同じ部材については同じ符号を付すものとする。また、同じ符号を付した部材については、その部材の説明の全て又は一部を省略する。
図7に示すように、DC−DCコンバータは、入力電圧Viに基づく出力電圧Voを生成するコンバータ部10と、出力電圧Voに基づいてコンバータ部10を制御する制御回路20bとを含む。
制御回路20bは、発振器31、分周器32、RS−フリップフロップ回路(RS−FF回路)33、ADC21、波形値算出回路22、加算器23、比較器38、オフセット回路51、を含む。
オフセット回路51には、第1電流値算出回路から出力される出力電圧値DVoと、波形値算出回路37から出力される波形値DILと、比較器38から出力されるリセット信号Srと、が供給される。
オフセット回路51は、オフセット値を記憶可能な記憶手段(レジスタ)を有している。
オフセット回路51は、出力電圧値DVoからオフセット値を減算して生成したオフセット電圧値DVfを出力する。加算器23は、このオフセット電圧値DVfに、波形値算出回路37から出力される波形値DILを加算した結果の値Dsを出力する。そして、比較器は、値Dsと基準値Dr2とを比較し、その比較結果に基づいて、値Dsが基準値Dr2よりも大きくなったときにHレベルのリセット信号Srを出力する、即ちリセット信号Srを発生する。
上記実施形態では、測定した出力電圧Voの出力電圧値DVoにインダクタ電流ILの波形値DILが加算され、その演算結果と基準値Drが比較される。従って、基準値Drは、出力電圧Voの目標電圧値よりも高い電圧が設定されている。本実施形態では、測定した出力電圧Voの出力電圧値DVoからオフセット値を減算してオフセット電圧値DVfを生成し、その電圧値DVfに波形値DILを加算し、加算演算の結果の値と基準値Dr2とを比較している。従って、安定した出力電圧Voにおいてリセット信号Srが発生したときの波形値をオフセット値として記憶し、そのオフセット値を出力電圧値DVoから減算することにより、基準値Dr2に出力電圧Voの目標電圧値を設定することができる。つまり、加算する波形値DILを考慮することなく、基準値Dr2を設定することができるため、容易に設定することが可能となる。
また、オフセット回路51は、リセット信号Srの発生時の波形値DILを記憶可能な記憶手段(レジスタ)を有している。そして、オフセット回路51は、レジスタに記憶した波形値に基づいて、上記のオフセット値を補正する機能を有している。
詳述すると、オフセット回路51は、Hレベルのリセット信号Srに応答して波形値DILを記憶する。そして、オフセット回路51は、レジスタに記憶した複数の波形値DILの平均値を算出し、その平均値をオフセット値としてレジスタに記憶する。
負荷が必要とする電流量の変化によって、その負荷に供給する出力電流Ioの電流量が変化すると、その出力電流Ioに応じて出力電圧Voが変化する。例えば、出力電流Ioの電流量が増加すると、出力電圧Voは、目標電圧値より低い電圧で安定する。そして、比較器は、出力電圧値DVoと波形値DILの合計値と基準値Dr2とを大小比較する。出力電圧Voに従って出力電圧値DVoが小さくなるため、リセット信号Srが発生する時の波形値DILは、出力電圧Voが目標電圧で安定した場合よりも大きくなる。
オフセット回路51は、このときの波形値DILの値(実際には平均値)をオフセット値としてレジスタに記憶する。そして、オフセット回路51は、出力電圧値DVoからレジスタに記憶したオフセット値を減算した結果をオフセット電圧値DVfとして出力する。従って、オフセット電圧値DVfは、出力電圧Voが目標電圧で安定した場合よりも小さくなる。すると、加算器23の加算結果の値Dsが基準値Dr2よりも大きくなったときの波形値DILの値は、出力電圧Voが目標電圧で安定した場合よりも大きくなる。波形値DILは、リセット信号Srを発生させるタイミング、即ち制御信号Scによりスイッチ素子SWをオンしている期間に比例している。従って、制御回路20bは、スイッチ素子SWをオン制御する制御信号Scのパルス幅を増加させて、インダクタ電流ILを増加させる。その結果、目標電圧値に対する出力電圧Voの誤差が少なくなる。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(1)制御回路20bは、リセット信号Srに応答して波形値を記憶し、記憶した波形値からオフセット値を生成するオフセット回路51を含む。そのオフセット回路51は、生成したオフセット値を出力電圧値DVoから減算してオフセット電圧値DVfを生成する。そして、比較器38は、オフセット電圧値DVfに波形値DILを加算した結果の値Dsと基準値Dr2とを比較してリセット信号Srを生成するようにした。その結果、出力電圧Voの目標電圧値を基準値Dr2に設定することができ、回路設定を容易に行うことができるようになる。
(第四実施形態)
以下、第四実施形態を図8に従って説明する。
なお、本実施形態において、上記した各実施形態と同じ部材については同じ符号を付すものとする。また、同じ符号を付した部材については、その部材の説明の全て又は一部を省略する。
図8に示すように、DC−DCコンバータは、入力電圧Viに基づく出力電圧Voを生成するコンバータ部10と、出力電圧Voに基づいてコンバータ部10を制御する制御回路20cとを含む。制御回路20cは、発振器31、分周器32、RS−FF回路33、ADC21,34、電流値算出回路36、パルス幅算出回路61、可変遅延回路62を含む。
パルス幅算出回路61には、ADC21から出力される出力電圧値DVoと、電流値算出回路36から出力される値muが入力される。また、パルス幅算出回路61には、基準値Drが入力される。この値muは、上記したように、スイッチ素子SWがオンしているときにインダクタL1に流れるインダクタ電流ILの変化量に比例した値である。
パルス幅算出回路61は、所定のタイミングで(例えばLレベルの制御信号Scに応答して)、出力電圧値DVoと値muと基準値Drとから、次のスイッチングサイクルにおいてスイッチ素子SWをオンする時間、つまり制御信号Scのパルス幅を算出する。例えば、値muがクロック信号CLKの1周期に対するインダクタ電流ILの変化量であるため、パルス幅Ponは、
Pon=(Dr−DVo)/mu
により求められる。
可変遅延回路62には、クロック信号CLKと、セット信号Ssと、パルス幅Ponが入力される。可変遅延回路62は、セット信号Ssを遅延させた信号をリセット信号Srとして出力する機能を有し、その遅延時間をクロック信号CLKとパルス幅Ponとにより制御可能に構成されている。可変遅延回路62は、Hレベルのセット信号Ssを入力すると、クロック信号CLKのパルス数のカウントを開始する。そして、可変遅延回路62は、カウント値がパルス幅Ponと等しくなると、Hレベルのリセット信号Srを所定期間(例えばクロック信号CLKの1周期の間)出力する。
尚、可変遅延回路62は、セット信号Ssをアナログ的に遅延させてリセット信号Srとして出力する構成であってもよい。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(1)セット信号Ssを可変遅延回路62により遅延させることにより、容易にリセット信号Srを生成することができる。
(第五実施形態)
以下、第五実施形態を図9,図10に従って説明する。
なお、本実施形態において、上記した各実施形態と同じ部材については同じ符号を付すものとする。また、同じ符号を付した部材については、その部材の説明の全て又は一部を省略する。
図9に示すように、DC−DCコンバータは、入力電圧Viに基づく出力電圧Voを生成するコンバータ部10と、出力電圧Voに基づいてコンバータ部10を制御する制御回路20dとを含む。制御回路20dは、発振器31、分周器32、RS−FF回路33、ADC21,34、電流値算出回路35,36、波形値算出回路37a、加算器23、比較器38を含む。
波形値算出回路37aには、傾きmu,mdと、クロック信号CLKと、制御信号Scと、スロープ値αが入力される。波形値算出回路37aは、制御信号Scに基づいて、傾きmu,md、スロープ値αを累積加算してインダクタ電流ILの変動波形に応じた波形値DILを算出する。詳しくは、波形値算出回路37aは、スイッチ素子SWをオンする制御信号Sc(Hレベル)に応答して、クロック信号CLKの周期毎に傾き値muとスロープ値αを累積的に加算して図10に示すように波形値DILを生成する。また、波形値算出回路37aは、スイッチ素子SWをオフする制御信号Sc(Lレベル)に応答して、クロック信号CLKの周期毎に傾き値mdを累積的に加算して図10に示すように波形値DILを生成する。
スロープ値αは、低調波発振の発生を抑制するために設定される。第2電流値算出回路36は、入力電圧値DViと出力電圧値DVoの差の値に対してインダクタL1のインピーダンスと係数kを考慮してインダクタ電流ILの波形と比例した波形の傾きの値muを算出している。従って、値muは、入力電圧値DViと出力電圧値DVoとの差に比例している。この値muが小さくなると、値muを累積的に加算している期間(インダクタ電流ILが増加する期間)の長さが、スイッチ素子SWのスイッチング周期よりも長くなる、即ちスイッチングサイクルの飛び越しが発生する場合がある。すると、次のセット信号Ssが発生するまでスイッチ素子SWがオンされないため、平滑化されたインダクタ電流IL(出力電圧Vo)の値が下がってしまう。その結果、低調波発振が発生する。
従って、加算器23の加算結果Dsがスイッチングサイクル内で基準値Drを越えるように、スロープ値αを設定する。これにより、低調波発振の発生を抑制することができる。なお、低調波発振は、一般的にスイッチ素子SWのオンディーティが50%以上で発生し易いとされている。オンディーティが50%の場合、増加するインダクタ電流ILの傾きの絶対値と、減少するインダクタ電流ILの絶対値は等しい、即ち、値muの絶対値と値mdの絶対値とが等しい。従って、両値mu,mdに基づいてオンディーティが50%以上か否かを判断し、オンディーティが50%以上の場合にスロープ値αを加算するようにしてもよい。この場合、傾きの値muに基づいて、スロープ値αが出力電圧値DVoに加算する波形値の変化量(=mu)に反比例するように値を算出し、そのスロープ値αを波形値に加算するようにしてもよい。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(1)波形値算出回路37aは、スロープ値αを累積加算してインダクタ電流ILの変動波形に応じた波形値DILを算出するようにした。その結果、低調波発振の発生を抑制することができる。
(第六実施形態)
以下、第六実施形態を図11に従って説明する。
なお、本実施形態において、上記した各実施形態と同じ部材については同じ符号を付すものとする。また、同じ符号を付した部材については、その部材の説明の全て又は一部を省略する。
図11に示すように、DC−DCコンバータは、入力電圧Viに基づく出力電圧Voを生成するコンバータ部10aと、出力電圧Voに基づいてコンバータ部10aを制御する制御回路20eとを含む。
コンバータ部10aは、スイッチ素子SW、ダイオードD1、インダクタL1、平滑用コンデンサC1を含む。入力電圧ViはインダクタL1の第1端子に供給され、インダクタL1の第2端子はスイッチ素子SWに接続されている。スイッチ素子SWは例えばNチャネルMOSトランジスタであり、第1端子(ドレイン端子)がインダクタL1に接続され、第2端子(ソース端子)は出力電圧Voより低い電位の電源線(本実施形態ではグランド)に接続されている。スイッチ素子SWの制御端子(ゲート端子)には制御回路20から制御信号Scが供給されている。
インダクタL1とスイッチ素子SWとの接続点は、ダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1のカソードは平滑用コンデンサC1の第1端子に接続され、コンデンサC1と直列に接続された抵抗R1は、インダクタL1とグランドとの間の抵抗成分(等価直列抵抗ESR)を示している。従って、図面には抵抗R1を図示しているが、コンデンサC1の第2端子はグランドに接続されている。
スイッチ素子SWは、制御信号Scに応答してオンオフする。スイッチ素子SWがオンした場合、インダクタL1に電流ILが流れ、インダクタL1はエネルギーを蓄積する。スイッチ素子SWがオフすると、インダクタL1は蓄えたエネルギーを放出し、誘導電流(インダクタ電流IL)を流す。
制御回路20は、アナログーデジタル変換回路(以下、ADC)21、波形値算出回路22a、加算器23、パルス幅制御回路24を含む。
波形値算出回路22aには、クロック信号CLKと制御信号Scとが入力される。波形値算出回路22aはデジタル演算回路であり、入力電圧Viの値と、出力電圧Voの値とが設定された記憶手段(レジスタ)を有している。尚、入力電圧Viの値と出力電圧Voの値の少なくとも一方は波形値算出回路22aの外部から波形値算出回路22aに与えられても良い。
波形値算出回路22aは、入力電圧値と出力電圧値とに基づいて、インダクタL1に流れる電流ILの波形の値を算出する。
昇圧型のDC−DCコンバータの場合、スイッチ素子SWのオン時にインダクタL1に流れるインダクタ電流ILの変化量ΔIL1/Δtは、
ΔIL1/Δt=Vi/L
となり、スイッチ素子SWがオフ時のインダクタ電流ILの変化量ΔIL2/Δtは、
ΔIL2/Δt=(Vo−Vi)/L
となる。つまり、オン時電流IL1は、入力電圧Viに比例して増加し、オフ時電流IL2は出力電圧Voと入力電圧Viとの差に比例して減少する。従って、鋸歯状の波形において、インダクタ電流ILが増加するときの波形の傾きm1と、インダクタ電流ILが減少するときの波形の傾きm2は、それぞれインダクタ電流ILが増加する時の変化量とインダクタ電流が減少する時の変化量であるため、
m1=ΔIL1/Δt=Vi/L
m2=ΔIL2/Δt=(Vo−Vi)/L
となる。
そして、インダクタ電流が増加するときの波形の傾き(単位時間当たりのインダクタ電流の変化量)muと、インダクタ電流が減少するときの波形の傾き(単位時間当たりのインダクタ電流の変化量)mdは、
mu=m1*k
md=m2*k
により求められる。
波形値算出回路22aは、クロック信号CLKに従って、そのクロック信号CLKの周期毎に傾きの値mu又はmdを累積的に加算してインダクタ電流ILの波形値を算出する。
加算器23はデジタル演算回路であり、ADC21から出力される出力電圧値DVoに、波形値算出回路22aから出力される波形値を加算し、その加算結果を出力する。
パルス幅制御回路24には、加算器23の演算結果とともに、セット信号Ssと基準値Drとが入力される。
パルス幅制御回路24は、セット信号Ssに応答して、スイッチ素子SWをオンに制御するレベル(Hレベル)の制御信号Scを出力する。
パルス幅制御回路24はデジタル演算回路でありは、加算器23から順次入力される演算結果の値Dsと基準値Drとを大小比較し、その比較結果に基づいて、演算結果の値が基準値Dr以上になったときにスイッチ素子SWをオフに制御するレベル(Lレベル)の制御信号Scを出力する。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)昇圧型のDC−DCコンバータの場合においても、同様に、高速な応答性が得られる。
(2)出力電圧Voの変化に追従した演算を行う必要が無いため、回路の簡素化を図ることができる。
(3)等価直列抵抗ESRの値を小さくすることができ、低調波発振を抑制することができる。また、コンデンサC1に積層セラミックコンデンサを用いることができ、DC−DCコンバータの小型化及び低コスト化を図ることができる。
(第七実施形態)
以下、第七実施形態を図12,図13に従って説明する。
なお、本実施形態において、上記した各実施形態と同じ部材については同じ符号を付すものとする。また、同じ符号を付した部材については、その部材の説明の全て又は一部を省略する。
図12に示すように、DC−DCコンバータは、入力電圧Viに基づく出力電圧Voを生成する複数(本実施形態では3つ)のコンバータ部11a〜11cと、出力電圧Voに基づいてコンバータ部11a〜11cを制御する制御回路20fとを含む。
第1のコンバータ部11aは、スイッチ素子SW、ダイオードD1、インダクタL1、平滑用コンデンサC1を含む。スイッチ素子SWは例えばNチャネルMOSトランジスタであり、第1端子(ドレイン端子)に入力電圧Viが供給され、第2端子(ソース端子)はダイオードD1のカソードに接続され、そのダイオードD1のアノードは出力電圧Voより低い電位の電源線(本実施形態ではグランド)に接続されている。スイッチ素子SWの制御端子(ゲート端子)には制御回路20fから制御信号Scaが供給されている。スイッチ素子SWとダイオードD1との接続点は、インダクタL1の第1端子(入力側端子)に接続されている。インダクタL1の第2端子(出力側端子)は平滑用コンデンサC1の第1端子に接続され、コンデンサC1の第2端子はグランドに接続されている。なお、図12では、上記の等価直列抵抗ESRを省略してある。
スイッチ素子SWは、制御信号Scaに応答してオンオフする。スイッチ素子SWがオンした場合、インダクタL1に入力電圧Viと出力電圧Voaとの差に応じたインダクタ電流ILが流れ、インダクタL1はエネルギーを蓄積する。スイッチ素子SWがオフすると、インダクタL1は蓄えたエネルギーを放出し、誘導電流(インダクタ電流IL)を流す。そして、第1のコンバータ部11aは、このスイッチ素子SWのオンディーティに応じた出力電圧Voaを生成する。
第2のコンバータ部11bと第3のコンバータ部11cは、第1のコンバータ部11aと同様に構成されているため、構成部材については同じ符号を付し、相違点のみ説明する。第2のコンバータ部11bに含まれるスイッチ素子SWは、制御回路20fから供給される制御信号Scbに応答してオンオフする。第2のコンバータ部11bは、このスイッチ素子SWのオンディーティに応じた出力電圧Vobを生成する。第3のコンバータ部11cに含まれるスイッチ素子SWは、制御回路20fから供給される制御信号Sccに応答してオンオフする。第3のコンバータ部11cは、このスイッチ素子SWのオンディーティに応じた出力電圧Vocを生成する。
制御回路20fは、各コンバータ部11a〜11cに対して共通に設けられた共通制御部71と、各コンバータ部11a〜11cにそれぞれ対応する個制御部72a〜72cとを含む。
共通制御部71は、発振器31、分周器32a、選択回路(SEL)81,82、ADC83を含む。
発振器31は、所定周波数のクロック信号CLKを生成し、出力する。
分周器32は、クロック信号CLKを分周して制御信号を生成する。制御信号は、各個制御部72a〜72cにそれぞれ供給するセット信号Ssa〜Ssc、選択信号SL1,SL2、スタート信号Sadを含む。
分周器32aは、クロック信号CLKを分周してスイッチング周波数の第1〜第3セット信号Ssa〜Sscを生成するとともに、各セット信号Ssa〜Sscの位相を90度ずらして生成する。詳しくは、図13(a)に示すように、分周器32aは、第1セット信号Ssaに対して第2セット信号Ssbの位相を90度遅らせ、第1セット信号Ssaに対して第2セット信号Ssbの位相を90度遅らせて生成する。従って、第3セット信号Sscと第1セット信号Ssaの位相差は180度となる。
また、分周器32aは、クロック信号CLKを分周して第1及び第2選択信号SL1,SL2を生成する。
更に、分周器32aは、クロック信号CLKを分周してコンバータ部の数に対応してスイッチング周波数を逓倍した周波数のスタート信号Sadを生成する。本実施形態のDC−DCコンバータは、3つのコンバータ部11a〜11cを有しているため、コンバータ部の数より大きい値(本実施形態では4)、即ち各セット信号Ssa〜Sscの周期の1/4の周期のスタート信号Sadを生成する。
第1選択回路81には、第1選択信号SL1と、入力電圧Viと、各コンバータ部11a〜11cの出力電圧Voa〜Vocが供給される。第1選択回路81は、第1選択信号SL1に応答して、第1選択信号SL1に対応する入力電圧を選択し、その選択した電圧をADC83に出力する。ADC83は、スタート信号Sadに応答して第1選択回路81から出力される電圧をアナログ−デジタル変換処理し、処理後のデジタル値を第2選択回路82に出力する。
第2選択回路82は、複数(本実施形態では4つ)の出力端子を有している。第1の出力端子はすべての個制御部72a〜72cに接続され、第2の出力端子は第1の個制御部72aに接続され、第3の出力端子は第2の個制御部72bに接続され、第4の出力端子は第3の個制御部72cに接続されている。第2選択回路82は、第2選択信号SL2に応答して、第2選択信号SL2に対応する出力端子を選択し、その選択した出力端子に入力信号を出力する。
上記の分周器32aは、第1選択回路81に供給される電圧をAD変換して生成したデジタル値を、対応する個制御部に供給するように第1選択信号SL1及び第2選択信号SL2を生成する。
分周器32aは、第1選択回路81に供給される電圧を順次AD変換するとともに、AD変換して生成したデジタル値を、対応する個制御部に供給するように、スタート信号Sadと第1選択信号SL1及び第2選択信号SL2を生成する。分周器32aは、以下の<1>〜<4>を繰り返し実行するように、スタート信号Sadと第1選択信号SL1及び第2選択信号SL2を生成する。
<1>入力電圧ViをAD変換し、その変換により生成したデジタル値である入力電圧値DViを全ての個制御部72a〜72cに供給する。
<2>第1のコンバータ部11aの出力電圧VoaをAD変換し、その変換により生成したデジタル値である第1の出力電圧値DVaを、第1のコンバータ部11aに対応する第1の個制御部72aに供給する。
<3>第2のコンバータ部11bの出力電圧VobをAD変換し、その変換により生成したデジタル値である第2の出力電圧値DVbを、第2のコンバータ部11bに対応する第2の個制御部72bに供給する。
<4>第3のコンバータ部11cの出力電圧VocをAD変換し、その変換により生成したデジタル値である第3の出力電圧値DVcを、第3のコンバータ部11cに対応する第3の個制御部72cに供給する。
なお、入力電圧Viが安定化されている場合、上記のようにスイッチングサイクル毎に測定を行う必要は無い。従って、第1選択回路81に対して、入力電圧Viと他の測定対象(例えば、各コンバータ部11a〜11cの出力電流Ioやインダクタ電流IL)を切り替えて供給する構成とすることもできる。即ち、図13(b)に矢印で示したタイミングで、電流値Ioa〜Iocを測定し、補正を行うようにしてもよい。
第1の個制御部72aは、RS−FF回路33、電流値算出回路35,36、波形値算出回路37、加算器23、比較器38を含む。第1電流値算出回路35には出力電圧値DVaが供給され、第2電流値算出回路36には出力電圧値DVaと入力電圧値DViが供給される。第1電流値算出回路35は、出力電圧値DVaに基づいて傾きmdを算出する。第2電流値算出回路36は、出力電圧値DVaと入力電圧値DViとに基づいて傾きmuを算出する。波形値算出回路37は、傾きmu,md、クロック信号CLK、第1制御信号Scaに基づいて波形値を算出する。加算器23は、出力電圧値DVaに波形値を加算してその結果を出力する。比較器38は、加算器23の加算結果の値と基準値Draとを比較し、その比較結果に応じてリセット信号Sraを生成する。RS−FF回路33は、セット信号Ssaに応答してHレベルの第1制御信号Scaを出力し、リセット信号Sraに応答してLレベルの第1制御信号Scaを出力する。
第2の個制御部72b及び第3の個制御部72cは、第1の個制御部72aと同じ構成であるため、それぞれの構成部材について同じ符号を付す。第2の個制御部72bは、入力電圧値DVi、出力電圧値DVb、基準値Drbに基づいてリセット信号Srbを生成する。そして、第2の個制御部72bのRS−FF回路33は、セット信号Ssbに応答してHレベルの第2制御信号Scbを出力し、リセット信号Srbに応答してLレベルの第2制御信号Scbを出力する。同様に、第3の個制御部72cは、入力電圧値DVi、出力電圧値DVc、基準値Drcに基づいてリセット信号Srcを生成する。そして、第3の個制御部72cのRS−FF回路33は、セット信号Sscに応答してHレベルの第3制御信号Sccを出力し、リセット信号Srcに応答してLレベルの第3制御信号Sccを出力する。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)出力電圧Voa〜Vocを生成するコンバータ部11a〜11cを含むことで、複数出力のDC−DCコンバータを構成することができる。
(2)複数のコンバータ部11a〜11cを制御する制御回路20fにおいて、発振器31、分周器32a、ADC83を共通の回路とすることができ、回路規模の増加を抑えることができる。
(第八実施形態)
以下、第八実施形態を図14〜図17に従って説明する。
なお、本実施形態において、上記した各実施形態と同じ部材については同じ符号を付すものとする。また、同じ符号を付した部材については、その部材の説明の全て又は一部を省略する。
図14に示すように、DC−DCコンバータは、入力電圧Viに基づく出力電圧Voを生成するコンバータ部10bと、出力電圧Voに基づいてコンバータ部10bを制御する制御回路20gとを含む。
コンバータ部10bは、スイッチ素子SWa,SWb、インダクタL1、平滑用コンデンサC1を含む。第1のスイッチ素子SWaは例えばNチャネルMOSトランジスタであり、第1端子(ドレイン端子)に入力電圧Viが供給され、第2端子(ソース端子)は第2のスイッチ素子SWbに接続されている。第2のスイッチ素子SWbは例えばNチャネルMOSトランジスタであり、第1端子(ドレイン端子)が第1のスイッチ素子SWaに接続され、第2端子(ソース端子)は出力電圧Voより低い電位の電源線(本実施形態ではグランド)に接続されている。第1のスイッチ素子SWaの制御端子(ゲート端子)には制御回路20gから第1の制御信号Sdaが供給され、第2のスイッチ素子SWbの制御端子(ゲート端子)には制御回路20gから第2の制御信号Sdbが供給されている。
両スイッチ素子SWa,SWbの間の接続点は、インダクタL1の第1端子(入力側端子)に接続されている。インダクタL1の第2端子(出力側端子)は平滑用コンデンサC1の第1端子に接続され、コンデンサC1と直列に接続された抵抗R1は、インダクタL1とグランドとの間の抵抗成分(等価直列抵抗ESR)を示している。従って、図面には抵抗R1を図示しているが、コンデンサC1の第2端子はグランドに接続されている。そして、コンデンサC1は、出力電圧Voを平滑化する平滑回路に含まれる。
両スイッチ素子SWa,SWbは、それぞれ制御信号Sda,Sdbに応答してオンオフする。そして、制御回路20gは、両スイッチ素子SWa,SWbを相補的にオンオフするように第1の制御信号Sda及び第2の制御信号Sdbを生成する。第1のスイッチ素子SWaがオンし第2のスイッチ素子SWbがオフした場合、インダクタL1に入力電圧Viと出力電圧Voとの差に応じたインダクタ電流ILが流れ、インダクタL1はエネルギーを蓄積する。第1のスイッチ素子SWaがオフし第2のスイッチ素子SWbがオンすると、インダクタL1は蓄えたエネルギーを放出し、誘導電流(インダクタ電流IL)を流す。
制御回路20gは、発振器31、分周器32、RS−FF回路33、ADC21,34、加算器23、比較器38、ドライバ回路91、電流電圧変換回路(I−V変換回路)92、ADC93、波形値算出回路94を含む。
ドライバ回路91は、制御信号Scに基づいて、第1のスイッチ素子SWaと第2のスイッチ素子SWbを相補的にオンオフするとともに、両スイッチ素子SWa,SWbが同時にオンしないようにデッドタイムを設定した第1の制御信号Sda及び第2の制御信号Sdbを生成する。
I−V変換回路92は、コンバータ部10bにおいて、同期側の第2のスイッチ素子SWbがオンしているときのインダクタ電流ILを検出し、そのインダクタ電流ILを電圧に変換し、変換後の電圧を出力する。例えば、第2のスイッチ素子SWbとグランドとの間に低抵抗を接続し、その両端の電位を計測アンプに供給することにより、インダクタ電流ILを検出する。
ADC93は、I−V変換回路92から出力される電圧のボトム値(最小値)を周期的に検出し、そのボトム値をホールドしてアナログ−デジタル変換し、変換後のデジタル値を電流値DIbとして出力する。
波形値算出回路94には、出力電圧値DVo、入力電圧値DVi、電流値DIbが入力される。波形値算出回路94は、出力電圧値DVoと入力電圧値DViとに基づいて、インダクタ電流ILを推定する機能を有している。そして、波形値算出回路94は、推定したインダクタ電流IL(リップル成分)に比例した波形値を生成する機能を有している。また、波形値算出回路94は、電流値DIbに基づいて、推定したインダクタ電流ILを補正する機能を有している。
図15に示すように、波形値算出回路94は、電流値推定回路100と、補正値生成回路110とを含む。
電流値推定回路100は、加算器101、推定演算ゲインアンプ102,103、乗算器104,105、加算器106、積分回路107を含む。
加算器101は、入力電圧値DViから出力電圧値DVoを減算(負の値を加算)し、その加算結果(=DVi−DVo)を出力する。アンプ102は、推定演算に必要なゲインによって出力電圧値DVoを増幅し、増幅後のデータを出力する。アンプ103は、加算器101の出力値を推定演算に必要なゲインによって増幅し、増幅後のデータを出力する。乗算器104は、アンプ102から出力されるデータに所定の係数d1を乗算してその演算結果を出力する。乗算器105は、アンプ103から出力されるデータに所定の係数d2(=1−d1)を乗算してその演算結果を出力する。加算器106は、乗算器105の出力データから乗算器104の出力データを減算(負の値を加算)し、更に補正値生成回路110の出力データを加算し、その加算結果を出力する。積分回路107は、加算器106の出力データを積分し、その結果を推定したコイル電流として出力する。
補正値生成回路110は、加算器111、PID演算回路112、乗算器113を含む。加算器111は、図14のADC93から出力される電流値DIbから電流値推定回路100の出力データ、即ち推定したコイル電流値を減算(負の値を加算)し、その演算結果を出力する。PID演算回路112は、加算器111の出力信号をPID演算し、演算結果を出力する。乗算器113は、PID演算回路112の出力データに推定したコイル電流値を乗算し、その演算結果を補正データとして出力する。
図16は、定常状態のインダクタ電流の近似波形を示す。インダクタ電流ILの傾きmuは、上記したように入力電圧値DViと出力電圧値DVoとから求めることができる。スイッチング周期Tはセット信号Ssの周期であり、既知である。従って、出力電圧値DVoと基準値Drとの差分からデューティを求めることができる。
図17に示すように、インダクタ電流ILが変化(増加・減少)すると、それに従って出力電圧Voが変化し、出力電圧値DVoが変化する。制御回路20gは、この変化に従ってデューティを変更する。推定したインダクタ電流ILを補正しない場合、インダクタL1に実際に流れる電流量と推定値との間に差(演算誤差)Ierrが生じる。このため、インダクタL1に流れる電流のボトム値を測定し、その測定結果を上記の推定値に加算することにより、その補正後において実際の電流量を推定することができるようになる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)インダクタL1に流れる電流ILを推定し、その推定した電流値に基づいてコンバータ部10bを制御するようにした。その結果、電流値を計測する場合に比べて信号処理の遅延、即ち制御ループの遅延時間を短くすることができ、出力電圧Voを安定化することができる。
(2)コンバータ部10bに流れる電流を測定し、その測定結果に基づいて推定する電流を補正するようにした。その結果、演算誤差等をキャンセルして実際に流れるインダクタ電流に近い電流量を推定することができる。尚、電流の補正は、スイッチング周期と比べて長い周期にて行えばよいため、高速な処理が不要であり、その分回路構成を簡略化することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第三実施形態のオフセット回路51は、記憶した波形値の平均値をオフセット値としたが、記憶した波形値に重み付を行うようにしてもよい。また、デジタルフィルタを用いてオフセット値を算出するようにしてもよい。
・上記第二実施形態の第2電流値算出回路36は、ADC21から出力される出力電圧値DVoと、ADC34から出力される入力電圧値DViとに基づいて、スイッチ素子SWのオン時におけるインダクタ電流ILの変動量(mu)を算出する。これに対し、出力電圧値DVoをレジスタ等の記憶手段に記憶する、又は外部入力により変動量(mu)を算出するようにしてもよい。尚、他の実施形態に於いても同様にしてもよい。
・各実施形態のDC−DCコンバータの構成や機能を、他の実施形態のDC−DCコンバータに適宜付加して実施してもよい。例えば、第六実施形態に示した昇圧型のDC−DCコンバータの構成を、第二実施形態のように具体化して実施してもよい。
・上記各実施形態は、降圧型のDC−DCコンバータ又は昇圧型のDC−DCコンバータを例示するものであるが、昇降圧型のDC−DCコンバータに具体化してもよい。
・上記各実施形態は、正電圧を生成するDC−DCコンバータを例示するものであるが、負電圧を生成するDC−DCコンバータに具体化してもよい。
・第八実施形態は、入力電圧Viと3つのコンバータ部11a〜11cの出力電圧Voa〜Vocを1つのADC83によりデジタル値に変換する構成であるが、スイッチング周波数、出力チャネル数(コンバータ部の数)、ADCの変換時間、デジタル処理時間(インダクタ電流ILの算出時間)、等の要素のうちの少なくとも1つの要素に応じて複数のADCを備える構成としてもよい。例えば、第1のADCにより入力電圧Viと出力電圧Voaを交互にデジタル値に変換し、第2のADCにより出力電圧Vob,Vocを交互にデジタル値に変換する構成としてもよい。
・上記実施形態では、比較器38を設けて加算器の出力データと基準値とを比較してリセット信号Srを生成するようにしたが、その他の構成によりリセット信号Srを生成するようにしてもよい。例えば、出力電圧値DVoに波形値DILを加算してその演算結果を出力する加算器23は、デジタル値の加算処理を行うものである。従って、基準値が2の累乗の値の場合、基準値は所定のビット位置の信号と等しくなる。例えば、4ビットの出力データを生成する加算器であって基準値が「8」の場合、「0」〜「7」の出力データでは最上位ビットが「0」のままとなり、「8」〜「15」の出力データでは最上位ビットが「1」となる。従って、最上位ビットをリセット信号Srとして用いることができる。即ち、加算器が、出力電圧値DVoに波形値DILを加算する機能と、加算結果と基準値Drとを比較してリセット信号Srを生成する機能を持つことになり、回路構成を簡略化することができる。
上記各実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
スイッチ素子を第1の状態と第2の状態に交互に切り替えてインダクタに電流を流し、そのインダクタ電流に基づいて入力電圧から出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御方法であって、
前記スイッチ素子のスイッチング周期毎に前記出力電圧をデジタル変換して出力電圧値を生成し、
前記インダクタに流れる電流の波形値を算出し、
前記出力電圧に応じて設定された基準値と前記出力電圧値と前記波形値とに基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号のパルス幅を制御すること、
を特徴とするDC−DCコンバータの制御方法。
(付記2)
スイッチ素子を第1の状態と第2の状態に交互に切り替えてインダクタに電流を流し、そのインダクタ電流に基づいて入力電圧から出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御回路であって、
前記スイッチ素子のスイッチング周期毎に前記出力電圧をデジタル変換して出力電圧値を生成する出力電圧変換回路と、
前記インダクタに流れる電流の波形値を算出する波形値算出回路と、
前記出力電圧に応じて設定された基準値と前記出力電圧値と前記波形値とに基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号のパルス幅を制御するパルス幅制御回路と、
を有することを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
(付記3)
前記算出回路は、前記出力電圧の値と前記入力電圧の値とに基づいて、前記スイッチ素子をオンしたときの前記インダクタ電流の変化量と、前記スイッチ素子をオフしたときの前記インダクタ電流の変化量と、を算出し、前記スイッチ素子の状態に応じて前記変化量を累積的に加算して前記波形値を算出すること、
を特徴とする請求項2に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
(付記4)
前記入力電圧をデジタル値に変換する入力電圧変換回路を含み、
前記波形値算出回路は、前記出力電圧変換回路と前記入力電圧変換回路の出力に基づいて前記波形値を算出すること、
を特徴とする付記2又は3に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
(付記5)
前記スイッチ素子を周期的に第1の状態に切り替えるための第1の制御信号と、前記第1の制御信号に対応したスタート信号を生成する信号生成回路を含み、
前記出力電圧変換回路は、前記スタート信号に応答して前記出力電圧を変換すること、
を特徴とする付記2〜4のうちの何れか1項に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
(付記6)
前記パルス幅制御回路は、前記出力電圧値に前記波形値を加算し、その加算結果と前記基準値とを比較して前記スイッチ素子を第2の状態に切り替えるための第2の制御信号を生成すること、
を特徴とする付記2〜5のうちの何れか1項に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
(付記7)
前記波形値算出回路は、前記第2の制御信号に基づいて前記波形値を記憶し、その記憶した波形値に基づいてオフセット値を算出し、前記加算結果から前記オフセット値を減算した結果を出力すること、
を特徴とする付記6に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
(付記8)
前記パルス幅制御回路は、前記制御信号のパルス幅を算出するパルス幅算出回路と、
前記第1の制御信号を前記パルス幅に応じて遅延して前記スイッチ素子を前記第2の状態に切り替えるための第2の制御信号を生成する可変遅延回路と、
を含むことを特徴とする付記5〜7のうちの何れか1項に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
(付記9)
前記波形値算出回路は、前記パルス幅に応じたスロープ値を算出し、前記波形値に前記スロープ値を加算して出力すること、
を特徴とする付記2〜8のうちの何れか1項に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
(付記10)
スイッチ素子とインダクタとを含み、前記スイッチ素子を第1の状態と第2の状態に交互に切り替えて前記インダクタに電流を流し、そのインダクタ電流に基づいて入力電圧から出力電圧を生成するコンバータ部と、
前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号を生成する制御回路と、
を有し、
前記制御回路は、
前記スイッチ素子のスイッチング周期毎に前記出力電圧をデジタル変換して出力電圧値を生成する出力電圧変換回路と、
前記インダクタに流れる電流の波形値を算出する波形値算出回路と、
前記出力電圧に応じて設定された基準値と前記出力電圧値と前記波形値とに基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号のパルス幅を制御するパルス幅制御回路と、
を含むことを特徴とするDC−DCコンバータ。
10,10a コンバータ部
11a〜11c コンバータ部
20,20a〜20g 制御回路
21 ADC(変換回路)
22 波形値算出回路
23 加算器
24 パルス幅制御回路
L1 インダクタ
SW スイッチ素子
DIL 波形値
Dr 基準値
DVo 出力電圧値
IL インダクタ電流
Sc 制御信号
Vi 入力電圧
Vo 出力電圧

Claims (7)

  1. スイッチ素子を第1の状態と第2の状態に交互に切り替えてインダクタに電流を流し、そのインダクタ電流に基づいて入力電圧から出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御方法であって、
    前記スイッチ素子のスイッチング周期毎に前記出力電圧をデジタル変換して出力電圧値を生成し、
    前記インダクタに流れる電流の波形値を算出し、
    前記出力電圧に応じて設定された基準値と前記出力電圧値と前記波形値とに基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号のパルス幅を制御すること、
    を特徴とするDC−DCコンバータの制御方法。
  2. スイッチ素子を第1の状態と第2の状態に交互に切り替えてインダクタに電流を流し、そのインダクタ電流に基づいて入力電圧から出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御回路であって、
    前記スイッチ素子のスイッチング周期毎に前記出力電圧をデジタル変換して出力電圧値を生成する出力電圧変換回路と、
    前記インダクタに流れる電流の波形値を算出する波形値算出回路と、
    前記出力電圧に応じて設定された基準値と前記出力電圧値と前記波形値とに基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号のパルス幅を制御するパルス幅制御回路と、
    を有することを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
  3. 前記算出回路は、前記出力電圧の値と前記入力電圧の値とに基づいて、前記スイッチ素子をオンしたときの前記インダクタ電流の変化量と、前記スイッチ素子をオフしたときの前記インダクタ電流の変化量と、を算出し、前記スイッチ素子の状態に応じて前記変化量を累積的に加算して前記波形値を算出すること、
    を特徴とする請求項2に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
  4. 前記入力電圧をデジタル値に変換する入力電圧変換回路を含み、
    前記波形値算出回路は、前記出力電圧変換回路と前記入力電圧変換回路の出力に基づいて前記波形値を算出すること、
    を特徴とする請求項2又は3に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
  5. 前記スイッチ素子を周期的に第1の状態に切り替えるための第1の制御信号と、前記第1の制御信号に対応したスタート信号を生成する信号生成回路を含み、
    前記出力電圧変換回路は、前記スタート信号に応答して前記出力電圧を変換すること、
    を特徴とする請求項2〜4のうちの何れか1項に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
  6. 前記パルス幅制御回路は、前記出力電圧値に前記波形値を加算し、その加算結果と前記基準値とを比較して前記スイッチ素子を第2の状態に切り替えるための第2の制御信号を生成すること、
    を特徴とする請求項2〜5のうちの何れか1項に記載のDC−DCコンバータの制御回路。
  7. スイッチ素子とインダクタとを含み、前記スイッチ素子を第1の状態と第2の状態に交互に切り替えて前記インダクタに電流を流し、そのインダクタ電流に基づいて入力電圧から出力電圧を生成するコンバータ部と、
    前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号を生成する制御回路と、
    を有し、
    前記制御回路は、
    前記スイッチ素子のスイッチング周期毎に前記出力電圧をデジタル変換して出力電圧値を生成する出力電圧変換回路と、
    前記インダクタに流れる電流の波形値を算出する波形値算出回路と、
    前記出力電圧に応じて設定された基準値と前記出力電圧値と前記波形値とに基づいて前記スイッチ素子の状態を切り替えるための制御信号のパルス幅を制御するパルス幅制御回路と、
    を含むことを特徴とするDC−DCコンバータ。
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