JP5402469B2 - 電力変換装置及び制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置及び制御回路に関する。
図15は従来の電力変換装置を示す回路構成図である。図15に示す従来の電力変換装置は、電流臨界型の力率改善回路である。
電力変換装置において、整流器RC1は、交流電源Vinの交流電圧を整流し直流電圧に変換する。整流器RC1の出力両端には、昇圧トランスT1の第1巻線N1とMOSFETからなるスイッチング素子Q1と電流検出抵抗R5とが接続された直列回路と、抵抗R1と抵抗R2とが接続された直列回路とが接続されている。
スイッチング素子Q1と電流検出抵抗R5とが接続された直列回路の両端には、整流器D1と平滑コンデンサC1とからなる整流平滑回路が接続されている。平滑コンデンサC1の両端には抵抗R3と抵抗R4とが接続された直列回路が接続されている。
抵抗R1,R2は、入力電圧検出手段を構成し、整流器RC1の出力電圧を抵抗R1と抵抗R2とで分圧した分圧電圧により検出して入力電圧信号Vvin を出力する。抵抗R3,R4は、出力電圧検出手段を構成し、平滑コンデンサC1の両端電圧を抵抗R3と抵抗R4とで分圧した分圧電圧により検出して出力電圧信号Vfb を出力する。
制御回路10は、乗算器11、誤差増幅器12、コンパレータCMP1,CMP2、RSフリップフロップFF2を備えている。誤差増幅器12は、出力電圧検出手段により検出された出力電圧信号Vfbと基準電源Vrefの電圧との誤差電圧を増幅して、誤差増幅信号Vcmpを出力する。乗算器11は、入力電圧信号Vvin と誤差増幅信号Vcmpとを乗算して、乗算結果信号Vmulを出力する。電流検出抵抗R5は、スイッチング素子Q1に流れる電流を検出する。
コンパレータCMP2は、電流検出抵抗R5により検出された電流信号Visが乗算器11からの乗算結果信号Vmul以上になったときにHレベルをRSフリップフロップFF2のリセット端子Rに出力する。コンパレータCMP1は、昇圧トランスT1の第2巻線N2に発生する電圧が基準電圧Vr以下になった時にHレベルをRSフリップフロップFF2のセット端子Sに出力する。
即ち、電流検出抵抗R5により検出された電流信号Visと乗算器11からの乗算結果信号Vmultとを比較してスイッチング素子Q1のオン期間を決め、スイッチング素子Q1のオフ期間は昇圧トランスT1の第2巻線N2の電圧極性の変化によって決定される。
図16に従来の電力変換装置の各部の動作波形を示す。図16において、Vmulは乗算結果信号、Visは電流検出抵抗R5で検出されたスイッチング素子Q1のスイッチング電流、OUTはスイッチング素子Q1の駆動信号、zcd は昇圧トランスT1の第2巻線N2から検出した電圧極性信号である。
なお、従来の技術として、例えば、特許文献1〜3が知られている。
特開昭62−58871号公報 特開昭63−186555号公報 特許第3570113号公報
しかしながら、従来の電力変換装置は、スイッチング素子Q1のオンタイミングを検出するために、昇圧トランスT1に第2巻線N2を設ける必要があり、コストが増加すると同時に、第2巻線N2が短絡した場合に昇圧トランスT1の第1巻線N1のインダクタンス値が低下して電力変換装置が正常に動作しなくなる不具合が発生することがある。
本発明は、補助巻線を用いることなく、入力電圧と出力電圧との電圧差が小さい条件で且つ電圧検出の誤差に起因するオフ時間のバラツキが大きくても、良好なスイッチングが行え、安価で高機能な電力変換装置及び制御回路を提供することにある。
前述した課題を解決するため、第1の発明は、入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有するコンバータと、前記コンバータの出力端子に接続された平滑コンデンサと、前記スイッチング素子をオンオフ制御することで前記コンバータから出力される電力を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記コンバータの入力電圧と前記コンバータの出力電圧とに基づき前記スイッチング素子をオンオフさせるパルス信号を生成するパルス発生器と、前記パルス発生器で生成されたパルス信号のオン時間を所定時間マスクしたオン時間に補正する補正回路とを有し、前記補正回路で補正されたオン時間に対応した時比率によって前記スイッチング素子をオンオフ制御することを特徴とする。
第2の発明は、入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有する複数のコンバータが並列に接続されたインターリーブコンバータと、前記インターリーブコンバータの出力端子に接続された平滑コンデンサと、前記複数のコンバータの複数のスイッチング素子の各々をオンオフ制御することで前記インターリーブコンバータから出力される電力を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記インターリーブコンバータの入力電圧と前記インターリーブコンバータの出力電圧とに基づき前記複数のスイッチング素子をオンオフさせる複数のパルス信号を生成するパルス発生器と、前記パルス発生器で生成された前記複数のパルス信号のオン時間を所定時間マスクしたオン時間に補正する補正回路とを有し、前記補正回路で補正されたオン時間に対応した時比率によって前記複数のスイッチング素子をオンオフ制御することを特徴とする。
第3の発明は、入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有するコンバータと、前記コンバータの出力端子に接続された平滑コンデンサと、前記スイッチング素子をオンオフ制御することで前記コンバータから出力される電力を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記コンバータの入力電圧と前記コンバータの出力電圧とに基づき前記スイッチング素子をオンオフさせるパルス信号を生成するパルス発生器と、前記パルス発生器で生成されたパルス信号の時比率に対して前記スイッチング素子のオフ時間の比率が長くなるように補正する補正回路とを有し、前記補正回路で補正された時比率によって前記スイッチング素子をオンオフ制御することを特徴とする。
第4の発明は、入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有する複数のコンバータが並列に接続されたインターリーブコンバータと、前記インターリーブコンバータの出力端子に接続された平滑コンデンサと、前記複数のコンバータの複数のスイッチング素子の各々をオンオフ制御することで前記インターリーブコンバータから出力される電力を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記インターリーブコンバータの入力電圧と前記インターリーブコンバータの出力電圧とに基づき前記複数のスイッチング素子をオンオフさせる複数のパルス信号を生成するパルス発生器と、前記パルス発生器で生成された前記複数のパルス信号の時比率に対して前記複数のスイッチング素子のオフ時間の比率が長くなるように補正する補正回路とを有し、前記補正回路で補正された時比率によって前記複数のスイッチング素子の各々をオンオフ制御することを特徴とする。
第1の発明及び第2の発明によれば、補正回路はパルス発生器で生成されたパルス信号のオン時間を所定時間マスクしたオン時間に補正し、制御手段は、補正回路で補正されたオン時間に対応した時比率によってスイッチング素子をオンオフ制御するので、補助巻線を用いることなく、入力電圧と出力電圧との電圧差が小さい条件で且つ電圧検出の誤差に起因するオフ時間のバラツキが大きくても、良好なスイッチングが行え、安価で高機能な電力変換装置を提供できる。
第3の発明及び第4の発明によれば、補正回路はパルス発生器で生成されたパルス信号の時比率に対してスイッチング素子のオフ時間の比率が長くなるように補正し、制御手段は補正回路で補正された時比率によってスイッチング素子をオンオフ制御するので、補助巻線を用いることなく、入力電圧と出力電圧との電圧差が小さい条件で且つ電圧検出の誤差に起因するオフ時間のバラツキが大きくても、良好なスイッチングが行え、安価で高機能な電力変換装置を提供できる。
本発明の実施例1の電力変換装置を示す回路構成図である。 実施例1の電力変換装置内の演算器の回路構成図である。 実施例1の演算器内の乗除算回路の回路構成図である。 実施例1の演算器内のミラー回路の回路構成図である。 実施例1の電力変換装置内のパルス発生器の回路構成図である。 本発明の実施例1の電力変換装置の各部の動作波形図である。 本発明の実施例2の電力変換装置を示す回路構成図である。 実施例2の電力変換装置内のパルス発生器と補正回路との回路構成図である。 本発明の実施例2の電力変換装置の各部の動作波形図である。 本発明の実施例3の電力変換装置を示す回路構成図である。 実施例3の電力変換装置内のパルス発生器と駆動回路との回路構成図である。 本発明の実施例3の電力変換装置の各部の動作波形図である。 本発明の実施例4の電力変換装置を示す回路構成図である。 本発明の実施例5の電力変換装置を示す回路構成図である。 従来の電力変換装置を示す回路構成図である。 従来の電力変換装置の各部の動作波形図である。
以下、本発明の電力変換装置の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1の電力変換装置を示す回路構成図である。図1に示す電力変換装置において、整流器RC1は、交流電源Vinの交流電圧を整流し直流電圧に変換する。整流器RC1の出力両端には、昇圧リアクトルL1とMOSFETからなるスイッチング素子Q1とが接続された直列回路と、抵抗R1と抵抗R2とが接続された直列回路とが接続されている。
スイッチング素子Q1の両端には、整流器D1と平滑コンデンサC1とからなる整流平滑回路が接続されている。平滑コンデンサC1の両端には抵抗R3と抵抗R4とが接続された直列回路が接続されている。
抵抗R1,R2は、入力電圧検出手段を構成し、整流器RC1の出力電圧を抵抗R1と抵抗R2との接続点で分圧した分圧電圧により検出して入力電圧信号Vvin を出力する。抵抗R3,R4は、出力電圧検出手段を構成し、平滑コンデンサC1の両端電圧を抵抗R3と抵抗R4との接続点で分圧した分圧電圧により検出して出力電圧信号Vfb を出力する。
制御回路10aは、誤差増幅器12、発振器13、駆動回路16を備えている。発振器13は、演算器14とパルス発生器15とから構成されている。誤差増幅器12は、出力電圧検出手段により検出された出力電圧信号Vfbと基準電源Vrefの電圧との誤差電圧を増幅して、誤差増幅信号Vcmpを出力する。発振器13は、入力電圧信号Vvin と出力電圧信号Vfbと誤差増幅信号Vcmpとに基づいてパルス列信号を生成する。駆動回路16は、発振器13からのパルス列信号に基づいてスイッチング素子Q1を駆動する。
図2は実施例1の電力変換装置内の演算器の回路構成図である。図2に示すオペアンプAMP10において、反転入力端子は、出力電圧信号Vfbの端子に接続され、非反転入力端子は、MOSFETQ10のドレインと抵抗R10の一端とに接続され、出力端子はMOSFETQ10のゲートに接続され、MOSFETQ10のソースはミラー回路141に接続されている。即ち、オペアンプAMP10と抵抗R10とMOSFETQ10とで構成される電圧電流変換回路は、出力電圧信号Vfbを電流信号Ifbに変換して電流信号Ifbをミラー回路141に出力する。
オペアンプAMP11において、反転入力端子は、入力電圧信号VVinの端子Vinに接続され、非反転入力端子は、MOSFETQ11のドレインと抵抗R11の一端とに接続され、出力端子はMOSFETQ11のゲートに接続され、MOSFETQ11のソースはミラー回路141に接続されている。即ち、オペアンプAMP11と抵抗R11とMOSFETQ11とで構成される電圧電流変換回路は、入力電圧信号VVinを電流信号IVinに変換して電流信号IVinをミラー回路141に出力する。
オペアンプAMP12において、反転入力端子は、誤差電圧信号Vcmpの端子に接続され、非反転入力端子は、MOSFETQ12のドレインと抵抗R12の一端とに接続され、出力端子はMOSFETQ12のゲートに接続され、MOSFETQ12のソースはミラー回路141に接続されている。即ち、オペアンプAMP12と抵抗R12とMOSFETQ12とで構成される電圧電流変換回路は、誤差電圧信号Vcmpを電流信号Icmpに変換して電流信号Icmpをミラー回路141に出力する。
ミラー回路141は、3つの電圧電流変換回路により変換された電流変換信号Ifb,Ivin,Icmpを所望の信号レベルに変換する。乗除算回路142,143は、ミラー回路141から入力された電流変換信号を乗除算し、乗除結果として、演算器14の出力信号であるオン時間信号Ionとオフ時間信号Ioffとをパルス発生器15に出力する。
図3は実施例1の演算器内の乗除算回路の回路構成図である。図3に示す乗除算回路142,143において、トランジスタQ40,Q41,Q42,Q43のコレクタとトランジスタQ40,Q41のベースには、電源Regが接続されている。トランジスタQ40のエミッタとトランジスタQ42のベースとの接続点aとトランジスタQ42のエミッタとトランジスタQ44のベースとの接続点bとトランジスタQ43のエミッタとトランジスタQ45のベースとの接続点cとはそれぞれ入力端子を構成している。
トランジスタQ41のエミッタにはトランジスタQ44のコレクタとトランジスタQ43のベースとが接続され、トランジスタQ44のエミッタはトランジスタQ45のエミッタと電流源Itaとに接続され、トランジスタQ45のコレクタは出力端となっている。各入力端子a,b,cに流れる電流Ia,Ib,Icの値により乗除算回路142,143の出力電流値Ioutが変化する。図3に示す乗除算回路142,143では、出力電流値Iout はIa×Ib/Icとなると同時に出力電流値Iout は電流源Ita以下である。
図4は実施例1の演算器内のミラー回路の回路構成図である。図4に示すミラー回路141は、MOSFETにより構成されたカレントミラー回路であり、図2に示す電圧電流変換回路により変換された電流変換信号Ivin ,Ifb,Icmpと乗除算回路143の演算結果Ion とがそれぞれ入力され、乗除算回路143に適した形に信号レベルを整形して出力する。
即ち、MOSFETQ20,Q21,Q30,Q31は、電流変換信号からIvinを引算した値の信号レベルを乗除算回路143に適した形に整形して出力する。MOSFETQ22,Q23,Q32は、電流変換信号Ifbの信号レベルからIvinを引算した値を乗除算回路143に適した形に整形して出力する。MOSFETQ26,Q27,Q36,Q37は、電流変換信号Icmpの信号レベルを乗除算回路143に適した形に整形して出力する。MOSFETQ24,Q25,Q33,Q34,Q35は、演算結果Ionの信号レベルを乗除算回路143に適した形に整形して演算結果Ion1,Ion2として出力する。
発振器13は、乗除算回路142とミラー回路141とにより誤差増幅信号Vcmpに反比例したオン時間信号Ionを生成し、乗除算回路143とミラー回路141とにより入力電圧信号Vvinと出力電圧信号Vfbとオン時間信号Ionとに基づき求めたオフ時間信号Ioffを生成して出力する。
図5は実施例1の電力変換装置内のパルス発生器の回路構成図である。図5に示すパルス発生器15は、入力されたオン時間信号Ionとオフ時間信号Ioff と誤差増幅信号Vcmpとに基づいてパルス列信号を生成し出力する。
図5において、MOSFETQ50,Q51,Q52,Q53のソースには電源Regが接続されている。MOSFETQ50のゲートとドレインとMOSFETQ51のゲートとの接続点aは入力端子を構成し、この入力端子に演算器14からの電流Ioffが流れる。MOSFETQ52のゲートとドレインとMOSFETQ53のゲートとの接続点bは入力端子を構成し、この入力端子に演算器14からの電流Ionが流れる。
MOSFETQ51のドレインはMOSFETQ55のソースに接続され、MOSFETQ55のドレインは発振コンデンサC50の一端とMOSFETQ57のドレインとコンパレータCMP50の非反転入力端子とMOSFETQ56のドレインとに接続されている。発振コンデンサC50の他端とMOSFETQ57のドレインとは接地され、MOSFETQ56のソースはMOSFETQ53のソースに接続されている。
コンパレータCMP50の反転入力端子には誤差電圧信号Vcmpが入力され、コンパレータCMP50の出力端子はMOSFETQ57のゲートとDフリップフロップFF50のトリガ端子とに接続されている。MOSFETQ56のゲートはDフリップフロップFF50の入力端子Dと反転出力端子Qbとに接続され、MOSFETQ55のゲートはDフリップフロップFF50の出力端子Qに接続され、出力端子Qから出力OUTが取り出される。
図5に示す構成によれば、DフリップフロップFF50がセット状態であるとき、出力QはHレベルであり、反転出力QbはLレベルである。このとき、MOSFETQ55はオフ状態であり、MOSFETQ56はオン状態である。MOSFETQ56はMOSFETQ52,Q53とで構成されたミラー回路を介してオン時間信号Ionを発振コンデンサC50に供給し、発振コンデンサC50を充電する。
発振コンデンサC50の両端電圧がオン時間信号Ionによって誤差増幅信号Vcmpまで充電されると、コンパレータCMP50はHレベルを出力しDフリップフロップFF50にクロックパルスを出力する。これと同時に発振用コンデンサC50が放電される。DフリップフロップFF50がセット状態でクロックパルスが入力されると、DフリップフロップFF50はリセット状態に変化する。このとき、DフリップフロップFF50の出力QはLレベルであり、反転出力QbはHレベルになり、MOSFETQ55はオン状態になり、MOSFETQ56はオフ状態になる。
MOSFETQ55はMOSFETQ50,Q51とで構成されたミラー回路を介してオフ時間信号Ioffを発振コンデンサC50に供給し発振コンデンサC50を充電する。発振コンデンサC50の両端電圧がオフ時間信号Ioffによって誤差増幅信号Vcmpまで充電されると、コンパレータCMP50はHレベルを出力しDフリップフロップFF50にクロックパルスを出力する。これと同時に発振用コンデンサC50が放電される。DフリップフロップFF50がリセット状態でクロックパルスが入力されると、DフリップフロップFF50はセット状態になる。
以上の動作を繰り返し、パルス発生器15は、オン時間信号Ionとオフ時間信号Ioffと誤差増幅信号Vcmpとに基づいてパルス列信号を生成する。パルス発生器15は発振コンデンサC50を電流によって充電し発振コンデンサC50の充電電圧が所定の電圧に充電されるまでの時間に基づいてパルス列を生成する。この動作は以下の数式で表すと、
Figure 0005402469
となる。
図1に示す昇圧型力率改善コンバータにおいて、スイッチング素子Q1のオン時間は、入力電圧Vinや出力電圧Voの変化によらず誤差増幅信号Vcmpにのみ比例して変化し、スイッチング素子Q1のオフ時間は入力電圧Vinと出力電圧Voとスイッチング素子Q1のオン時間に比例して変化する。スイッチング素子Q1のオン時間とオフ時間の関係を数式で表すと、
Figure 0005402469
となる。
式1と式2とからオン時間信号Ionとオフ時間信号Ioffの関係を表すと、
Figure 0005402469
となる。
図1に示す演算器14は、ミラー回路141と乗除算回路143とを用いて式3に対応するように信号を整形してオフ時間信号Ioffを求めている。このため、パルス発生器15によって生成されるパルス列信号は、昇圧方式率改善コンバータにおけるオン時間Tonとオフ時間Toff の時比率(デューティ比)を最適な値に制御することができる。なお、図6に本発明の実施例1の電力変換装置の各部の動作波形図を示した。
このように構成された実施例1の電力変換装置は、スイッチング素子Q1のオンオフタイミングをIC内部で生成しているため、昇圧リアクトルL1に流れる電流を検出するための巻線を用意する必要がない。
次に、実施例2の電力変換装置を説明する。実施例1の電力変換装置では、入力電圧信号Vvinと出力電圧Vfbとが正確に測定されなかった場合に力率が悪化して装置効率が低下したり、スイッチング周波数が過度に低下し可聴周波数以下になる場合がある。
出力電圧が385Vで入力電圧が100Vの場合にはオフ時間Toffは、オン時間Tonに対して0.35倍の時間となる。このとき、入力電圧Vinと出力電圧Voとの電圧検出に±1%の誤差が含まれた場合には、オフ時間Toffはオン時間Tonに対して0.34倍から0.36倍の範囲でバラツキが発生するがほぼ無視できる範囲である。
これに対して、出力電圧が385Vで入力電圧が375Vの場合には、オン時間Tonに対してオフ時間Toffは37.5倍の時間が必要である。このとき、入力電圧Vinと出力電圧Voの電圧検出に±1%の誤差が含まれた場合、オフ時間Toffはオン時間Tonに対して20.09倍から158倍の範囲でバラツキが発生する。このため、オフ時間Toffのバラツキを無視できない。即ち、入力電圧Vvinと出力電圧Voとの差が小さくなると、電圧検出の誤差に起因するオフ時間Toffのバラツキが拡大する。即ち、オフ時間が長くなると、次のサイクルにおいて、スイッチング素子Q1,Q2がオフからオンに切り替わるのが遅れるため、良好なスイッチングが行えない。
そこで、実施例2の電力変換装置は、制御回路により生成されるパルス列信号に補正信号を付加することにより、入力電圧Vinと出力電圧Voとの電圧差が小さい条件で且つ電圧検出の誤差に起因するオフ時間のバラツキが大きくても、良好なスイッチングが行え、安価で高機能な電力変換装置を提供することを特徴とする。
図7は本発明の実施例2の電力変換装置を示す回路構成図である。図7に示す実施例2の電力変換装置において、制御回路10bは、誤差増幅器12、発振器13、補正回路18、駆動回路16を備えている。発振器13は、演算器14とパルス発生器15とから構成されている。即ち、実施例2では実施例1に対して、補正回路18を付加したことを特徴とする。
図8は実施例2の電力変換装置内のパルス発生器と補正回路との回路構成図である。図8に示すように、パルス発生器15のDフリップフロップFF50の出力端子Q,Qbに補正回路18が接続されている。補正回路18は、DフリップフロップFF50の出力Qの信号を所定の時間だけ遅延させる遅延回路181と、遅延回路181からの遅延信号をセット端子Sに入力することでセットされ、DフリップフロップFF50の反転出力Qbの信号をリセット端子Rに入力することでリセットされるRSフリップフロップFF51とを有し、パルス発生器15で発生されたパルス列信号のオン時間を所定時間だけマスク(間引く)したオン時間に補正する。
図8に示す構成によれば、パルス発生器15のパルス列信号がHレベルになると、このHレベルは、遅延回路181によって所定時間だけ遅延され、遅延されたHレベルによってRSフリップフロップFF51はセットされ、RSフリップフロップFF51の出力QはHレベルとなる。
パルス列信号がLレベルに変化すると、パルス列信号の反転信号であるDフリップフロップFF50の反転出力QbはHレベルになり、RSフリップフロップFF51のリセット端子RにHレベルが入力されて、RSフリップフロップFF51の出力QはLレベルに変化する。補正回路18は以上の動作を繰り返す。即ち、実施例2の補正回路18は、パルス生成器15で生成されたパルス列信号のオン時間から所定時間(遅延回路181で遅延された時間だけ)を間引いたオン時間となるように動作する。従って、制御回路10bは、補正回路18で補正されたオン時間に対応した時比率でスイッチング素子Q1をオンオフさせる。
図8に示す電力変換装置において、入力電圧を変化させて負荷に電力を供給した場合、補正回路18は、入力電圧が上昇するに従って(即ち、入力電圧に比例して)、前記所定時間を補正するので、スイッチング素子Q1のオン時間は短くなる。
実施例2では、スイッチング素子Q1のオン時間から所定時間を間引いているため、スイッチング素子Q1のオン時間が短くなると、相対的に補正回路18によって間引かれたオン時間のオン時間全体に占める割合が大きくなる。
一方、パルス発生器15によって生成されたパルス列信号の周期は変化しない
ため、見かけ上オフ時間Toffが長くなる。このため、電圧検出部の検出誤差によってオフ時間Toff が大きくばらついても、オフ時間Toff が理論値(演算器14の演算により求められたオフ時間)より短くなる不具合を補正することができる。
図9(a)に入力電圧Vinと出力電圧Voとの電圧差が小さい状態での電圧検出誤差の影響を表す図を示す。図9(a)では昇圧リアクトルL1に流れる電流IL1と発振コンデンサC50の両端電圧とについて誤差の条件を変えて示している。図9(a)において、VC50−2%は入力電圧Vinと出力電圧Voとの差を実際よりも多く検出した際の発振コンデンサC50の波形である。VC50+2%は入力電圧Vinと出力電圧Vo の差を実際よりも少なく検出した際の発振コンデンサC50の波形である。
VC50−2%の波形は実際のリアクトル電流IL1が零になるよりも前にオフ時間Toff が終了している。VC50+2%の波形はリアクトル電流IL1が零になった後も長時間にわたってオフ時間Toff が継続している。
図9(b) には、補正回路18を付加した時の昇圧リアクトルL1の電流IL1、発振コンデンサC50の両端電圧VC50、DフリップフロップFF50の出力PWM及び出力PWMよりも所定時間tdだけ遅延されたRSフリップフロップFF51の出力OUTを示す。この場合、電圧検出回路はオフ時間Toffが第1所定時間よりも短くなる方向に誤差を有しているものとする。
オン時間Tonは、所定の電力を得るために補正回路18の出力時のパルス幅が電圧検出回路の誤差、補正回路18の有無に関わらず略一定となる。一方、オフ時間Toffは、補正回路18によって間引かれたオン時間に対応するだけのオフ時間を合わせてオフ時間Toff に含まれることになる。
このため、オン時間の時比率が大きい場合には、補正回路18によって間引かれたオン時間とあまり変わらない時比率がオフ時間Toffに付与され、オン時間の時比率が小さい場合には補正回路18によって間引かれた時間の数倍以上の時比率がオフ時間Toffに付与される。
図10は本発明の実施例3の電力変換装置を示す回路構成図である。図10に示す実施例3の電力変換装置は、実施例2の電力変換装置に対して、昇圧リアクトルL1とスイッチング素子Q1とダイオードD1とからなる第1コンバータと昇圧リアクトルL2とスイッチング素子Q2とダイオードD2とからなる第2コンバータとが並列に接続されたインターリーブコンバータ構成となっている点が異なる。
また、入力電流検出抵抗R5は、インターリーブコンバータと整流器RC1の負極端とに接続され、制御回路10c内の発振器13aは、入力電流検出抵抗R5によって検出された入力電流信号Visを入力するようになっている。駆動回路16aは、発振器13aからの第1駆動信号と第2駆動信号とによってスイッチング素子Q1,Q2をオンオフ駆動させる。
図11は実施例3の電力変換装置内のパルス発生器15aと駆動回路16aとの回路構成図である。パルス発生器15aは、図7に示すパルス発生器15に対して、さらに、ミラー回路を構成するMOSFETQ58,Q59、MOSFETQ52,Q53とミラー回路を構成するMOSFETQ61,Q62、第1補正電流Iadj1を流す電流源、基準電源Vref2、コンパレータCMP51、MOSFETQ60、第2補正電流Iadj2を流す電流源が追加されて構成されている。第1補正電流Iadj1を流す電流源は、補正回路18aに対応している。
第1補正電流Iadj1を流す電流源は、MOSFETQ51のドレインとMOSFETQ59のドレインとに接続され、演算器14からのパルス列信号の時比率に対してスイッチング素子Q1,Q2のオフ時間の比率が長くなるようにオフ時間信号Ioffを補正する。コンパレータCMP51は、入力電流信号Visに応じた電圧と基準電源Vref2の電圧とを比較し、入力電流信号Visが基準電源Vref2の電圧以下になると、即ち、入力電流信号Visの低下を検出すると、MOSFETQ58のドレインに接続されたMOSFETQ60をオンさせて、第2補正電流Iadj2をオフ時間信号Ioff に加える。なお、基準電源Vref2、コンパレータCMP51、MOSFETQ60及び第2補正電流Iadj2を流す電流源は、電流欠乏補正回路を構成する。
パルス発生回路15aは、駆動回路16aに接続され、駆動回路16aは、分周器161、オンパルス生成器162,163を有する。分周器161は、DフリップフロップFF50によって生成されたパルス列信号を分周し位相が180度異なる第1トリガ信号及び第2トリガ信号を生成する。オンパルス生成器162は、分周器161の第1トリガ信号とMOSFETQ62からのオン時間信号Ionと誤差増幅信号Vcmpとに基づきオンパルスを生成してスイッチング素子Q1のゲートに出力する。オンパルス生成器163は、分周器161の第2トリガ信号とMOSFETQ61からのオン時間信号Ionと誤差増幅信号Vcmpとからオンパルスを生成してスイッチング素子Q2のゲートに出力する。
オンパルス生成器162,163は、インターリーブコンバータを制御するためのパルス列を生成するためのパルス発生器にあたり、実施例1の電力変換装置と同様に電圧検出誤差の影響によって特性が大きく依存される可能性がある。
そこで、実施例3では、第1補正電流Iadj1が、オフ時間信号Ioffから直接一定の電流を差引くように動作する。この第1補正電流Iadj1を式3に追加すると、
Figure 0005402469
となる。
入力電圧Vinと出力電圧Voとの差が大きい場合にはオフ時間信号Ioffは大きな値となるため、第1補正電流Iadj1の占める割合は小さいが、入力電圧Vinと出力電圧Vo との差が小さくなると、オフ時間信号Ioff が小さくなり、第1補正電流Iadj1がオフ時間信号Ioffに与える影響が大きくなる。このため、オフ時間信号Ioffに第1補正電流Iadj1を付加することにより、実施例2に示したパルス列信号のオン時間から所定の時間を間引く効果と似た特性を得ることができる。
このように、オフ時間信号Ioffから所定の電流を間引く補正を行うことで、入力電圧Vin、出力電圧Vo の検出誤差に起因する誤差によってスイッチング素子Q1,Q2のオフ期間Toff が所定の時間に対して短くなる問題を回避することができる。
上述した補正は、スイッチング素子Q1,Q2のオフ期間Toffが演算器14の演算により求められたオフ期間よりも短くなった場合に有効である。しかし、スイッチング素子Q1,Q2のオフ期間Toffが演算器14の演算により求められたオフ期間よりも長くなった場合には、次のサイクルにおいてスイッチング素子Q1,Q2がオンするのが大幅に遅れる。
この課題を解決するため、実施例3では、コンパレータCOMP51が電流検出抵抗R5によって検出された入力電流信号Visに応じた電圧と基準電源Vref2の電圧とを比較し、入力電流信号Visに応じた電圧が基準電源Vref2の電圧以下となったことを検出すると、オフ時間信号Ioffに第2補正電流Iadj2を加算して、スイッチング素子Q1,Q2のオフ時間を短縮する。
入力電圧Vvinと出力電圧Voとが正確に検出され、インターリーブコンバータが適切にスイッチング動作している場合や入力電圧Vvinと出力電圧Voとの差が大きい場合には、位相が異なる2つのコンバータの入力電流が加算された電流が電流検出抵抗R5によって検出されるため、コンパレータCMP51は動作しない。
これに対して、入力電圧Vvinと出力電圧Voとの差が小さくなり、オフ時間信号Ioff の精度が低下して、オフ時間が長くなると、昇圧リアクトルL1,L2に流れる電流と発振器13aで生成されるパルス列に大きな時比率の差が発生する。
この時比率の差が大きくなると、インターリーブ制御を行っていても電流が不連続となる。入力電流が不連続になりかけると、図12に示すように、時刻t1において、コンパレータCMP51が電流検出抵抗R5によって検出された入力電流信号Visと基準電圧Vref2とを比較して電流欠乏を検出すると、コンパレータCMP51は、Hレベルとなる。
また、コンパレータCMP51は、MOSFETQ60をオンし補正電流Iadj2をオフ時間信号Ioffに加える。入力電圧信号Vinと出力電圧信号Voとの差が小さい条件では、オフ時間信号Ioffは小さな値となっている。このため、オフ時間信号Ioffに補正電流Iadj2を加えた電流により、発振コンデンサC50が充電されるので、発振コンデンサC50の電圧VC50が急激に上昇する。
電圧VC50が誤差増幅信号Vcmpを越えた時点で、コンパレータCMP50がHレベルを出力するので、MOSFETQ57がオンし、発振コンデンサC50が放電し、フリップフロップFF50がリセットされる。このため、時刻t2において出力OUTがHレベルとなり、スイッチング素子Q1,Q2が次サイクルにおいてオンする。従って、オフ時間が不適切に長くなることを補正することができる。
このように、入力電圧Vvinと出力電圧Voとの差の検出に誤差が生じた場合においても、2相インターリーブコンバータのオフ時間は演算で求めたオフ時間の約2倍以上に長くなることはなくなる。
このように、実施例3の電力変換装置によれば、入力電圧と出力電圧との電圧差が小さい条件で演算によって求められた時比率に対してスイッチング素子のオフ時間の時比率が長くなるように補正する第1補正回路Iadj1と、コンバータの入力電流の欠乏を検出するとスイッチング素子のオフ時間を短縮するように補正する第2補正回路Vref2,CMP51,MOSFETQ60,Iadj2を備えたので、補助巻線を用いることなく、入力電圧と出力電圧との電圧差が小さい条件で且つ電圧検出の誤差に起因するオフ時間のバラツキが大きくても、良好なスイッチングが行え、安価で高機能な電力変換装置を提供できる。
また、2相インターリーブコンバータを入力電圧検出端子VIN、出力電圧検出端子FB、入力電流検出端子IS、位相補償端子COMP、第1スイッチング素子駆動端子OUT1、第2スイッチング素子駆動端子OUT2、電源端子Vcc、グランド端子GNDの合計8端子で構成でき、安価で高性能のインターリーブコンバータを提供できる。
図13は本発明の実施例4の電力変換装置を示す回路構成図である。図13に示す実施例4の電力変換装置は、図10に示す本発明の実施例3の電力変換装置の構成に対して、図7に示す実施例2のパルス発生器15と補正回路18とを用いたことを特徴とする。
このような実施例4のインターリーブコンバータにおいても、実施例2の電力変換装置の効果と同様な効果が得られる。
図14は本発明の実施例5の電力変換装置を示す回路構成図である。図14に示す実施例5の電力変換装置は、図7に示す本発明の実施例2の電力変換装置の構成に対して、図10に示す実施例3のパルス発生器15aと補正回路18aとを用いたことを特徴とする。
このような実施例5の電力変換装置においても、実施例3の電力変換装置の効果と同様な効果が得られる。
なお、本発明は、実施例1乃至5の電力変換装置に限定されるものではない。例えば、実施例3のパルス発生器15aに対して、コンパレータCMP51の出力をコンパレータCMP50の出力に直接接続しても、実施例3のパルス発生器15aと同様な動作及び効果が得られる。
また、実施例2乃至5の電力変換装置のいずれかを組み合わせても良い。
また、実施例1乃至5の電力変換装置では、昇圧型力率改善回路について説明したが、コンバータ部は昇圧型DC/DCコンバータでも良く、降圧型コンバータでも良い。入力電圧が一定電圧以下となったことを検出した場合には、前記第1補正電流Iadj1を停止もしくは第1補正電流Iadj1の電流値を可変するように構成しても良い。
本発明は、コンバータやインターリーブコンバータに適用可能である。
Vin 交流電源
RC1,D1 整流器
R1,R2,R3,R4 抵抗
T1 昇圧トランス
Q1,Q2 スイッチング素子
R5 電流検出抵抗
C1 平滑コンデンサ
L1,L2 昇圧リアクトル
D1,D2 ダイオード
FF50 Dフリップフロップ
FF51 RSフリップフロップ
CMP50,CMP51 コンパレータ
10a,10b,10c 制御回路
12 誤差増幅器
13,13a 発振器
14 演算器
15,15a,15b パルス発生器
16,16a 駆動回路
18,18a 補正回路
141 ミラー回路
142,143 乗除算回路
161 分周回路
162,163 オンパルス生成器

Claims (10)

  1. 入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有するコンバータと、
    前記コンバータの出力端子に接続された平滑コンデンサと、
    前記スイッチング素子をオンオフ制御することで前記コンバータから出力される電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記コンバータの入力電圧と前記コンバータの出力電圧とに基づき前記スイッチング素子をオンオフさせるパルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス発生器で生成されたパルス信号のオン時間を所定時間マスクしたオン時間に補正する補正回路とを有し、
    前記補正回路で補正されたオン時間に対応した時比率によって前記スイッチング素子をオンオフ制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有する複数のコンバータが並列に接続されたインターリーブコンバータと、
    前記インターリーブコンバータの出力端子に接続された平滑コンデンサと、
    前記複数のコンバータの複数のスイッチング素子の各々をオンオフ制御することで前記インターリーブコンバータから出力される電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記インターリーブコンバータの入力電圧と前記インターリーブコンバータの出力電圧とに基づき前記複数のスイッチング素子をオンオフさせる複数のパルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス発生器で生成された前記複数のパルス信号のオン時間を所定時間マスクしたオン時間に補正する補正回路とを有し、
    前記補正回路で補正されたオン時間に対応した時比率によって前記複数のスイッチング素子をオンオフ制御することを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記補正回路は、前記コンバータの入力電圧に比例して前記所定時間を補正することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電力変換装置。
  4. 入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有するコンバータと、
    前記コンバータの出力端子に接続された平滑コンデンサと、
    前記スイッチング素子をオンオフ制御することで前記コンバータから出力される電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記コンバータの入力電圧と前記コンバータの出力電圧とに基づき前記スイッチング素子をオンオフさせるパルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス発生器で生成されたパルス信号の時比率に対して前記スイッチング素子のオフ時間の比率が長くなるように補正する補正回路とを有し、
    前記補正回路で補正された時比率によって前記スイッチング素子をオンオフ制御することを特徴とする電力変換装置。
  5. 入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有する複数のコンバータが並列に接続されたインターリーブコンバータと、
    前記インターリーブコンバータの出力端子に接続された平滑コンデンサと、
    前記複数のコンバータの複数のスイッチング素子の各々をオンオフ制御することで前記インターリーブコンバータから出力される電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記インターリーブコンバータの入力電圧と前記インターリーブコンバータの出力電圧とに基づき前記複数のスイッチング素子をオンオフさせる複数のパルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス発生器で生成された前記複数のパルス信号の時比率に対して前記複数のスイッチング素子のオフ時間の比率が長くなるように補正する補正回路とを有し、
    前記補正回路で補正された時比率によって前記複数のスイッチング素子の各々をオンオフ制御することを特徴とする電力変換装置。
  6. 前記補正回路は、前記インターリーブコンバータの入力電圧に比例して前記時比率を補正することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の電力変換装置。
  7. 前記コンバータに流れる入力電流を検出する電流検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記電流検出手段により検出された前記コンバータの電流がしきい値以下になった場合には、前記スイッチング素子をオフからオンに切り替えるオン制御回路を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の電力変換装置。
  8. 入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有するコンバータから出力される電力を、前記スイッチング素子をオンオフ制御することで制御する制御回路であって、
    前記コンバータの入力電圧と前記コンバータの出力電圧とに基づき前記スイッチング素子をオンオフさせるパルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス発生器で生成されたパルス信号のオン時間を所定時間マスクしたオン時間に補正する補正回路とを有し、
    前記補正回路で補正されたオン時間に対応した時比率によって前記スイッチング素子をオンオフ制御することを特徴とする制御回路。
  9. 入力電源とリアクトルとスイッチング素子と整流素子とを有するコンバータから出力される電力を、前記スイッチング素子をオンオフ制御することで制御する制御回路であって、
    前記コンバータの入力電圧と前記コンバータの出力電圧とに基づき前記スイッチング素子をオンオフさせるパルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス発生器で生成されたパルス信号の時比率に対して前記スイッチング素子のオフ時間の比率が長くなるように補正する補正回路とを有し、
    前記補正回路で補正された時比率によって前記スイッチング素子をオンオフ制御することを特徴とする制御回路。
  10. 前記コンバータに流れる電流がしきい値以下になった場合には、前記スイッチング素子をオフからオンに切り替えるオン制御回路を有することを特徴とする請求項8又は請求項9記載の制御回路。
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