JP2010186069A - フォトマスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属及びケイ素を含む光半透過膜や遮光膜における波長200nm以下の露光光に対する耐光性を向上させ、フォトマスクの寿命を改善できるフォトマスクの製造方法を提供する。
【解決手段】透光性基板上に金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜し、次いで、該薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成し、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、上記薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理を施す。この処理は、たとえば酸素を含む雰囲気中での450℃〜900℃の加熱処理をすることにより行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、耐光性を向上させたフォトマスクの製造方法に関する。特に、波長200nm以下の短波長の露光光を露光光源とする露光装置に好適に用いられるフォトマスクの製造方法に関する。
一般に、半導体装置の製造工程では、フォトリソグラフィー法を用いて微細パターンの形成が行われている。また、この微細パターンの形成には通常何枚ものフォトマスクと呼ばれている基板が使用される。このフォトマスクは、一般に透光性のガラス基板上に、金属薄膜等からなる微細パターンを設けたものであり、このフォトマスクの製造においてもフォトリソグラフィー法が用いられている。
フォトリソグラフィー法によるフォトマスクの製造には、ガラス基板等の透光性基板上に転写パターン(マスクパターン)を形成するための薄膜(例えば遮光膜など)を有するフォトマスクブランクが用いられる。このフォトマスクブランクを用いたフォトマスクの製造は、フォトマスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し、所望のパターン描画を施す露光工程と、所望のパターン描画に従って前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、レジストパターンに従って前記薄膜をエッチングするエッチング工程と、残存したレジストパターンを剥離除去する工程とを有して行われている。上記現像工程では、フォトマスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し所望のパターン描画を施した後に現像液を供給して、現像液に可溶なレジスト膜の部位を溶解し、レジストパターンを形成する。また、上記エッチング工程では、このレジストパターンをマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングによって、レジストパターンの形成されていない薄膜が露出した部位を溶解し、これにより所望のマスクパターンを透光性基板上に形成する。こうして、フォトマスクが出来上がる。
半導体装置のパターンを微細化するに当たっては、フォトマスクに形成されるマスクパターンの微細化に加え、フォトリソグラフィーで使用される露光光源波長の短波長化が必要となる。半導体装置製造の際の露光光源としては、近年ではKrFエキシマレーザー(波長248nm)から、ArFエキシマレーザー(波長193nm)へと短波長化が進んでいる。
また、フォトマスクの種類としては、従来の透光性基板上にクロム系材料からなる遮光膜パターンを有するバイナリマスクのほかに、ハーフトーン型位相シフトマスクが知られている。このハーフトーン型位相シフトマスクは、透光性基板上に光半透過膜を有する構造のもので、この光半透過膜は、実質的に露光に寄与しない強度の光(例えば、露光波長に対して1%〜20%)を透過させ、所定の位相差を有するものであり、例えばモリブデンシリサイド化合物を含む材料等が用いられる。このハーフトーン型位相シフトマスクは、光半透過膜をパターニングした光半透過部と、光半透過膜が形成されていない実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部とによって、光半透過部を透過して光の位相が光透過部を透過した光の位相に対して実質的に反転した関係になるようにすることによって、光半透過部と光透過部との境界部近傍を通過し回折現象によって互いに相手の領域に回りこんだ光が互いに打ち消しあうようにし、境界部における光強度をほぼゼロとし境界部のコントラスト即ち解像度を向上させるものである。
また、近年では、モリブデンシリサイド化合物を含む材料を遮光膜として用いたArFエキシマレーザー用のバイナリマスクなども出現している。
特開2002−156742号公報 特開2002−258455号公報
ところが、近年の露光光源波長の短波長化に伴い、フォトマスクの繰返し使用によるマスク劣化が顕著になってきた。特に位相シフトマスクの場合、露光光源のArFエキシマレーザー(波長193nm)照射により、透過率や位相差の変化が起こり、さらに線幅が変化する(太る)という現象が発生している。位相シフトマスクの場合、このような透過率、位相差の変化はマスク性能に影響を与える重要な問題である。透過率の変化が大きくなると転写精度が悪化するとともに、位相差の変化が大きくなると、パターン境界部における位相シフト効果が得られにくくなり、パターン境界部のコントラストが低下し、解像度が大きく低下してしまう。また、線幅変化もフォトマスクのCD精度、最終的には転写されるウェハのCD精度を悪化させることになる。
本発明者の検討によれば、このようなフォトマスクの繰返し使用によるマスク劣化の問題の背景は次のように推察される。従来は、例えばヘイズが発生するとヘイズを除去するための洗浄を行っていたが、洗浄による膜減り(溶出)は避けられず、いわば洗浄回数がマスク寿命を決定していた。しかし、近年のヘイズの改善によって洗浄回数が低減したため、マスクの繰返し使用期間が延び、その分露光時間も延びたため、特にArFエキシマレーザーなどの短波長光に対する耐光性の問題が新たに顕在化してきた。
従来においても、光半透過膜の耐光性を向上させるために、例えば、金属及びシリコンを主成分とする光半透過膜(位相シフト膜)を大気中又は酸素雰囲気中で250〜350℃、90〜150分加熱処理すること(例えば上記特許文献1)や、金属及びシリコンを主成分とする光半透過膜(位相シフト膜)上に金属及びシリコンを主成分とするキャップ層を形成すること(例えば上記特許文献2)は行われていたが、近年の露光光源の短波長化が進むなかで、露光光に対する膜の耐光性の更なる向上が求められている。
また、パターンの微細化に伴い、フォトマスクの製造コストが著しく上昇してきていることから、フォトマスクの長寿命化のニーズが高まってきており、この観点からもフォトマスクの耐光性の一層の向上が求められている。
そこで本発明は、従来の課題を解決するべくなされたものであり、その目的とするところは、波長200nm以下の露光光に対する光半透過膜などの薄膜の耐光性を向上させ、フォトマスク寿命を改善できるフォトマスクの製造方法を提供することである。
本発明者は、露光光源波長の短波長化に伴い、フォトマスクの繰返し使用による劣化が顕著になってきた要因を以下のように推測した。
本発明者は、繰返し使用によって透過率や位相差変化が生じた位相シフトマスクの光半透過膜パターンを調べた結果、MoSi系膜の表層側にSiとO、若干のMoを含む変質層が出来ており、これが透過率や位相差の変化、線幅の変化(太り)の主な原因のひとつであることが判明した。そして、このような変質層が生じる理由(メカニズム)は次のように考えられる。すなわち、従来のスパッタ成膜されたMoSi系膜(光半透過膜)は構造的には隙間があり、成膜後にアニールしたとしてもMoSi膜の構造の変化が小さいため、フォトマスクの使用過程においてこの隙間にたとえば大気中の酸素(O)や水(HO)が入り込み、さらには大気中の酸素(O)がArFエキシマレーザーと反応することによって発生するオゾン(O)等が入り込んで、光半透過膜を構成するSiやMoと反応する。
つまり、このような環境で光半透過膜を構成するSiとMoは露光光(特にArFなどの短波長光)の照射を受けると励起され遷移状態となり、Siが酸化し膨張する(SiよりもSiOの体積が大きいため)と共に、Moも酸化して光半透過膜の表層側に変質層が生成される。このとき、大気中の水分量(湿度)に応じて生成されるSi酸化膜の品質は大きく異なり、湿度が高いほど密度の低いSi酸化膜が形成される。低密度Si酸化膜が形成される環境において、フォトマスクを繰返し使用する場合、露光光の照射を累積して受けると、Siの酸化及び膨張がさらに進行すると共に、バルクと変質層界面で酸化されたMoは変質層中を拡散し、表面に析出して、例えばMoOとなって昇華し、変質層の密度はさらに低くなり、酸化しやすい状態になる。その結果、変質層の厚みが次第に大きくなる(MoSi膜中での変質層の占める割合が大きくなる)ものと考えられる。このような変質層が発生し、さらに拡大していく現象は、光半透過膜を構成するSiやMoの酸化反応のきっかけとなるこれらの構成原子が励起され遷移状態となるのに必要なエネルギーを有するArFエキシマレーザー等の短波長の露光光の場合に顕著に確認される。
本発明者は、以上の解明事実、考察に基づき、変質層の発生、拡大を抑える方策としてMoSi膜などの薄膜の酸化速度を抑制することに着目し、さらに鋭意研究を続けた結果、本発明を完成したものである。
すなわち、上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
(構成1)透光性基板上に、薄膜をパターニングしてなる転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、前記透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用意する工程と、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成する工程と、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、前記形成された薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理を施す工程とを有することを特徴とするフォトマスクの製造方法である。
(構成2)前記処理により薄膜パターンの表層にケイ素及び酸素を含む層を形成することを特徴とする構成1に記載のフォトマスクの製造方法である。
(構成3)前記処理は、酸素を含む雰囲気中での450℃〜900℃の加熱処理であることを特徴とする構成1又は2に記載のフォトマスクの製造方法である。
(構成4)前記処理は、酸素プラズマ処理であることを特徴とする構成1又は2に記載のフォトマスクの製造方法である。
(構成5)前記処理により変質した薄膜パターンの表層の厚さが、10nm以下であることを特徴とする構成1乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスクの製造方法である。
(構成6)透光性基板上に、薄膜をパターニングしてなる転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、前記透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用意する工程と、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成する工程と、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、前記形成された薄膜パターン上に保護膜を形成する工程とを有することを特徴とするフォトマスクの製造方法である。
(構成7)前記保護膜は、ケイ素及び酸素を含む材料からなることを特徴とする構成6に記載のフォトマスクの製造方法である。
(構成8)前記保護膜の厚さが、15nm以下であることを特徴とする構成6又は7に記載のフォトマスクの製造方法である。
(構成9)前記薄膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる光半透過膜であることを特徴とする構成1乃至8のいずれか一項に記載のフォトマスクの製造方法である。
(構成10)前記薄膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる遮光膜であることを特徴とする構成1乃至8のいずれか一項に記載のフォトマスクの製造方法である。
(構成11)前記遷移金属シリサイドは、モリブデンシリサイドであることを特徴とする構成9又は10に記載のフォトマスクの製造方法である。
本発明は、構成1にあるように、透光性基板上に、薄膜をパターニングしてなる転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、前記透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用意する工程と、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成する工程と、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、前記形成された薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理を施す工程とを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、形成された薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理を施すことにより、薄膜を構成するSi原子の酸化速度を抑制し、従来のようなSiの酸化及び膨張による変質層の発生、拡大を抑えることができる。そのため、ArFエキシマレーザーなどの波長200nm以下の短波長光を露光光源としてフォトマスクの繰返し使用を行い、フォトマスクの薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射されても、薄膜パターンの転写特性、例えば光半透過膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられる。
本発明における前記処理は、たとえば、構成2にあるように、薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させ、薄膜パターンの表層にケイ素及び酸素を含む層を形成する処理である。
たとえばMoSi膜における変質層の発生メカニズムは前述したとおりであるが、この場合のSiの酸化速度(dx/dt)は、dx/dt=k・C0/N0であらわせる。ここで、kは酸化界面における酸化反応係数、C0は酸化界面におけるO2/H2O濃度、N0は単位体積あたりのSiO2分子数である。したがって、たとえば、N0の値を大きくすることによってSiの酸化速度を抑制することができる。そこで、構成2のように、薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理を施し、薄膜パターンの表層にケイ素及び酸素を含む層を形成することにより、薄膜パターンの表層のSiO2分子数を増加させることで、Siの酸化速度を抑制する。これにより、たとえHO、OやOを含む環境でフォトマスクに対してArFエキシマレーザーなどの露光光照射が行われても、従来のようなSiの酸化及び膨張による変質層の発生、拡大を効果的に抑えることが可能である。そのため、フォトマスクの繰返し使用を行い、フォトマスクの薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射されても、薄膜パターンの転写特性、例えば光半透過膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられる。
本発明における薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理としては、例えば構成3にあるように、酸素を含む雰囲気中での450℃〜900℃の加熱処理が好ましく挙げられる。また、構成4にあるように、酸素プラズマ処理も好ましく挙げられる。
なお、本発明における薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理により変質した薄膜パターンの表層の厚さは、10nm以下であることが好ましい(構成5)。
また、構成6にあるように、本発明は、透光性基板上に、薄膜をパターニングしてなる転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、前記透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用意する工程と、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成する工程と、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、前記形成された薄膜パターン上に保護膜を形成する工程とを有することを特徴とするフォトマスクの製造方法についても提供する。
構成6の発明によれば、形成された薄膜パターン上に保護膜を形成することにより、薄膜を構成するSi原子の酸化速度を抑制し、従来のような変質層の発生、拡大を抑えることができる。そのため、ArFエキシマレーザーなどの波長200nm以下の短波長光を露光光源としてフォトマスクの繰返し使用を行い、フォトマスクの薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射されても、薄膜パターンの転写特性、例えば光半透過膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられる。
上記保護膜は、構成7にあるように、ケイ素及び酸素を含む材料からなることが好適である。例えばMoSi薄膜上にケイ素及び酸素を含む材料からなる保護膜を形成することにより、前述の薄膜パターン表面のSiO2分子数(N0)を増加させることで、Siの酸化速度を抑制することができる。
なお、この場合の上記保護膜の厚さは、15nm以下であることが好ましい(構成8)。
本発明は、例えば、構成9にあるように、前記薄膜が遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる光半透過膜である位相シフトマスクや、構成10にあるように、前記薄膜が遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる遮光膜であるバイナリマスクの製造に好適である。特に、前記遷移金属シリサイドの中でも、モリブデンシリサイドの化合物を含む材料からなる薄膜を用いた位相シフトマスクやバイナリマスクの製造に好適である(構成11)。
本発明によれば、透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用意し、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成し、次いで、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、形成された薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理を施すことにより、あるいは、形成された薄膜パターン上に保護膜を形成することにより、波長200nm以下の露光光に対する光半透過膜などの薄膜の耐光性を向上させ、フォトマスク寿命を改善できるフォトマスクが得られる。
実施例に係る位相シフトマスクブランクの断面図である。 実施例に係る位相シフトマスクブランクを用いて位相シフトマスクを製造する工程を示す断面図である。 実施例3に係る位相シフトマスクの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を詳述する。
[第1の実施の形態]
本発明は、透光性基板上に、薄膜をパターニングしてなる転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、前記透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用意する工程と、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成する工程と、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、前記形成された薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理を施す工程とを有することを特徴とする。
透光性基板は、使用する露光波長に対して透明性を有するものであれば特に制限されない。本発明では、石英基板、その他各種のガラス基板(例えば、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス等)を用いることができるが、この中でも石英基板は、ArFエキシマレーザー又はそれよりも短波長の領域で透明性が高いので、本発明には特に好適である。
転写パターンを形成するための薄膜は、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜であり、詳しくは後述するが、例えば遷移金属シリサイド(特にモリブデンシリサイド)の化合物を含む材料からなる光半透過膜又は遮光膜が挙げられる。
透光性基板上に上記薄膜を成膜する方法としては、例えばスパッタ成膜法が好ましく挙げられるが、本発明はスパッタ成膜法に限定する必要はない。
透光性基板上に、上記金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用いて、フォトリソグラフィ法により、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングすることにより、薄膜パターンを形成する。すなわち、上記フォトマスクブランク上に、例えば電子線描画用ポジ型レジスト膜を形成し、所望のデバイスパターンの描画を行う。描画後、レジスト膜を現像処理することにより、レジストパターンを形成する。次に、このレジストパターンをマスクとして、上記薄膜をエッチングすることにより、薄膜パターンを形成することができる。この際のエッチング方法としては、微細パターンの形成に有効なドライエッチングを好ましく用いることができる。
本発明においては、上記のようにして形成された薄膜パターンに対して、その主表面及び側壁を予め変質させる処理を施す。
本実施の形態では、上記薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理として、酸素を含む雰囲気中での450℃〜900℃の加熱処理を行う。加熱温度が450℃未満であると、洗浄耐性および温水耐性が低下するという問題がある。一方、加熱温度が900℃よりも高いと、薄膜自体が劣化する恐れが生じる。
本発明で特に好ましくは、550℃〜650℃の範囲での加熱処理である。これは、600℃前後でSi−Nの結合が増加するためであると考えられる。
加熱処理に用いる加熱装置は、例えば加熱炉、オーブン、ホットプレート等、任意である。
加熱処理は、酸素を含む雰囲気中で行うが、例えば加熱炉内を酸素置換した雰囲気で行うのが好適である。勿論、大気中で加熱処理を行ってもよい。
また、加熱処理時間については、加熱温度及び加熱処理により変質する薄膜の表層の厚さとの兼ね合いで決定すればよいが、概ね1時間〜3時間程度が好適である。
なお、本実施の形態では、薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる加熱処理により変質した薄膜パターンの表層の厚さは、10nm以下であることが好ましく、特に5nm以下であることが好ましい。この変質した表層の厚さが10nmよりも厚くなると、変質した表層による透過率の変化量が大きくなり、その透過率変化量を予め見込んだ膜設計がしづらくなる。また、変質した表層の厚さの下限については、1nm以上であることが好ましい。1nm未満であると、薄膜を構成するSiの酸化速度を抑制する効果が十分に得られない。
本実施の形態によれば、薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理として酸素を含む雰囲気中での450℃〜900℃の加熱処理を施すことにより、薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させ、薄膜パターンの表層にケイ素及び酸素を含む層を形成することができる。薄膜パターンの表層にケイ素及び酸素を含む層を形成することにより、薄膜パターンの表層のSiO2分子数を増加させることで、Siの酸化速度を抑制する。これにより、たとえHO、OやOを含む環境でフォトマスクに対してArFエキシマレーザーなどの露光光照射が行われても、従来のようなSiの酸化及び膨張による変質層の発生、拡大を効果的に抑えることが可能である。そのため、フォトマスクの繰返し使用を行い、フォトマスクの薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射されても、薄膜パターンの転写特性、例えば光半透過膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられる。
また、形成された薄膜パターンに対して本発明の処理を行うことにより、とくにパターンの側壁を保護し、パターンの側壁での膜強化が図れ、線幅変化をより低減することが可能となる。
本実施の形態により得られるフォトマスクに対して、例えばArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した場合、例えばMoSi系光半透過膜における照射前後の光学特性変化量は、透過率変化量を0.60%以内、位相差変化量を3.0度以内とすることが可能である。さらに、透過率変化量を0.05%以内、位相差変化量を1.0度以内とすることが可能である。このように光学特性変化量は小さく抑えられ、この程度の変化量はフォトマスクの性能に影響はない。また、光半透過膜パターンの線幅の太り(CD変化量)に関しても、10nm以下に抑えることが可能である。
なお、CD変化量は光半透過膜パターンの表層に生じる変質層の厚さをΔdとすると、2Δdで定義される。
また、本実施の形態により得られる例えばMoSi系遮光膜パターンを有するフォトマスクに対して、同様にArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した場合、遮光膜パターンの線幅の太り(CD変化量)は、10nm以下に抑えることが可能である。
なお、照射量30kJ/cm(エネルギー密度 約25mJ/cm)というのは、フォトマスクを略100,000回使用したことに相当し、通常のフォトマスクの使用頻度で略3カ月使用したことに相当するため、本発明によれば、波長200nm以下の露光光に対する光半透過膜などの薄膜の耐光性を従来よりも更に向上させ、フォトマスク寿命を著しく改善することが可能になるといえる。
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、上記薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理として、酸素プラズマ処理を行う。具体的には、例えば、チャンバー内を酸素ガス雰囲気として、所定のRFICPパワー及びRFバイアスパワーを印加することで、酸素ガスをプラズマ化し、チャンバー内に設置した薄膜パターン付き基板に対して酸素プラズマを照射することにより行う。
酸素プラズマ処理中は、薄膜パターンを形成した基板を加熱しておくことが好適である。
また、酸素プラズマ照射による処理時間(照射時間)については、酸素プラズマ処理条件及び該処理により変質する薄膜パターンの表層の厚さとの兼ね合いで決定すればよいが、概ね1〜10分程度が好適である。
本実施の形態では、薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる酸素プラズマ処理により変質した薄膜パターンの表層の厚さは、10nm以下であることが好ましく、特に5nm以下であることが好ましい。この変質した表層の厚さが10nmよりも厚くなると、変質した表層による透過率の変化量が大きくなり、その透過率変化量を予め見込んだ膜設計がしづらくなる。また、変質した表層の厚さの下限については、1nm以上であることが好ましい。1nm未満であると、薄膜を構成するSiの酸化速度を抑制する効果が十分に得られない。
本実施の形態によれば、薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理として、酸素プラズマ処理を施すことにより、薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させ、薄膜パターンの表層にケイ素及び酸素を含む層を形成することができる。薄膜パターンの表層にケイ素及び酸素を含む層を形成することにより、薄膜パターンの表層のSiO2分子数を増加させることで、Siの酸化速度を抑制する。これにより、たとえHO、OやOを含む環境でフォトマスクに対してArFエキシマレーザーなどの露光光照射が行われても、従来のようなSiの酸化及び膨張による変質層の発生、拡大を効果的に抑えることが可能である。そのため、フォトマスクの繰返し使用を行い、フォトマスクの薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射されても、薄膜パターンの転写特性、例えば光半透過膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられる。
本実施の形態により得られるフォトマスクに対して、例えばArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した場合、前述の第1の実施の形態よりも転写特性の変化量を抑制することが可能となり、例えばMoSi系光半透過膜における照射前後の光学特性変化量は、透過率変化量を0.1%以内、位相差変化量を1.0度以内とすることが可能であり、また、光半透過膜パターンの線幅の太り(CD変化量)に関しては、6nm以下、さらには3nm以下に抑えることが可能である。また、本実施の形態により得られる例えばMoSi系遮光膜パターンを有するフォトマスクに対して、同様にArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した場合、遮光膜パターンの線幅の太り(CD変化量)は、6nm以下、さらには3nm以下に抑えることが可能である。
なお、上述の酸素プラズマ処理を施す前に、薄膜パターン付き基板に対して例えば280℃以下で低温加熱処理を行っても差し支えない。
[第3の実施の形態]
本実施の形態では、透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜し、次いで、該薄膜をパターニングして作製されるフォトマスクの薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、上記の形成された薄膜パターン上に保護膜を形成する。形成された薄膜パターン上に保護膜を形成することにより、薄膜パターンを構成するSi原子の酸化速度を抑制し、従来のようなSiの酸化及び膨張による変質層の発生、拡大を抑えることができる。
上記保護膜は、ケイ素及び酸素を含む材料からなることが好適である。例えばMoSi系薄膜パターン上にケイ素及び酸素を含む材料からなる保護膜を形成することにより、前述の薄膜パターン表面のSiO2分子数(N0)を増加させることで、Siの酸化速度を抑制することができる。ケイ素及び酸素を含む材料からなる保護膜としては、例えば、SiON、SiO、SiOC、SiOCN等が挙げられる。特に好ましくは、SiON、SiOである。
上記保護膜の組成は、Si=20〜50原子%、O=30〜60原子%、N=0〜40原子%、C=0〜20原子%で、ArFエキシマレーザー光に対する透過率が90%以上となるように調整するのが好ましい。また、Si=25〜45原子%、O=35〜55原子%、N=10〜25原子%がさらに好ましい。
上記保護膜を薄膜パターン上に形成する方法としては、たとえばスパッタ成膜法を好ましく用いることができる。勿論、スパッタ成膜法に限定する必要はなく、他の成膜法を用いても差し支えない。
薄膜パターン上に保護膜を形成すると、薄膜がない透光性基板表面にも保護膜が形成されるが、ArFエキシマレーザー光に対する透過率を90%以上にすると共に、バイアス補正の最適化により、フォトマスクとしての使用に影響を及ぼすことはない。
本実施の形態では、薄膜パターン上に形成する保護膜の厚さは、15nm以下であることが好ましく、特に10nm以下であることが好ましい。この保護膜の厚さが15nmよりも厚くなると、形成した保護膜による透過率の変化量が大きくなり、その透過率変化量を予め見込んだ膜設計がしづらくなる。また、保護膜の厚さの下限については、3nm以上であることが好ましい。3nm未満であると、薄膜パターンを構成するSiの酸化速度を抑制する効果が十分に得られない。
本実施の形態によれば、薄膜パターン上に例えばケイ素と酸素を含む保護膜を形成することにより、前述の薄膜パターンの表層のSiO2分子数を増加させることで、Siの酸化速度を抑制することができる。これにより、たとえHO、OやOを含む環境でフォトマスクに対してArFエキシマレーザーなどの露光光照射が行われても、従来のようなSiの酸化及び膨張による変質層の発生、拡大を効果的に抑えることが可能である。そのため、フォトマスクの繰返し使用を行い、フォトマスクの薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射されても、薄膜パターンの転写特性、例えば光半透過膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられる。
本実施の形態により得られるフォトマスクに対して、例えばArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した場合、前述の第1の実施の形態よりも転写特性の変化量を抑制することが可能となり、例えばMoSi系光半透過膜における照射前後の光学特性変化量は、透過率変化量を0.1%以内、位相差変化量を1.0度以内とすることが可能であり、また、光半透過膜パターンの線幅の太り(CD変化量)に関しては、6nm以下、さらには3nm以下に抑えることが可能である。また、本実施の形態により得られる例えばMoSi系遮光膜パターンを有するフォトマスクに対して、同様にArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した場合、遮光膜パターンの線幅の太り(CD変化量)は、6nm以下、さらには3nm以下に抑えることが可能である。
以上の各実施の形態により説明したように、本発明は、とくに波長200nm以下の短波長の露光光を露光光源とする露光装置に用いられるフォトマスクの製造に好適である。例えば、以下のようなフォトマスクの製造に好適である。
(1)前記薄膜が遷移金属シリサイド(特にモリブデンシリサイド)の化合物を含む材料からなる光半透過膜である位相シフトマスク
本発明により製造される上記位相シフトマスクは、例えばArFエキシマレーザーなどの短波長光を露光光源としてフォトマスクの繰返し使用を行っても、光半透過膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などが抑えられ、性能が劣化せず、フォトマスクの寿命を著しく改善できる。
かかる位相シフトマスクとしては、透光性基板上に光半透過膜を有する形態のものであって、該光半透過膜をパターニングしてシフタ部を設けるタイプであるハーフトーン型位相シフトマスクがある。
上記光半透過膜は、実質的に露光に寄与しない強度の光(例えば、露光波長に対して1%〜20%)を透過させるものであって、所定の位相差(例えば180度)を有するものであり、この光半透過膜をパターニングした光半透過部と、光半透過膜が形成されていない実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部とによって、光半透過部を透過して光の位相が光透過部を透過した光の位相に対して実質的に反転した関係になるようにすることによって、光半透過部と光透過部との境界部近傍を通過し回折現象によって互いに相手の領域に回り込んだ光が互いに打ち消しあうようにし、境界部における光強度をほぼゼロとし境界部のコントラスト即ち解像度を向上させるものである。
また、他の位相シフトマスクとしては、透光性基板上に遮光膜や光半透過膜を有する形態のものであって、透光性基板をエッチング等により掘り込んでシフタ部を設ける基板掘り込みタイプであるレベンソン型位相シフトマスクやエンハンサー型位相シフトマスクが挙げられる。
さらに、位相シフトマスクとして、光半透過膜を透過した光に基づき転写領域に形成される光半透過膜パターンによる被転写基板のパターン不良を防止するために、透光性基板上に光半透過膜とその上の遮光膜とを有する形態とするものなどが挙げられる。
この光半透過膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなり、これらの遷移金属シリサイドと、酸素及び/又は窒素を主たる構成要素とする材料が挙げられる。遷移金属には、モリブデン、タンタル、タングステン、チタン、ハフニウム、ニッケル、バナジウム、ジルコニウム、ニオブ、パラジウム、ルテニウム、ロジウム等が適用可能である。
特に、光半透過膜をモリブデンシリサイド窒化物(MoSiN)で形成し、MoSiN膜の主表面を予め変質させる処理として加熱処理を行う場合、所望の位相差及び透過率を有しつつ、加熱処理による透過率変化を抑制するために、MoSiN膜におけるMoとSiの含有比は、Moが10%以上14%以下(好ましくは、11%以上13%以下)とするのが好ましい。
また、光半透過膜上に遮光膜を有する形態の場合には、上記光半透過膜の材料が遷移金属シリサイドを含むので、遮光膜の材料は、光半透過膜に対してエッチング選択性を有する(エッチング耐性を有する)クロムや、クロムに酸素、窒素、炭素などの元素を添加したクロム化合物で構成する。
また、光半透過膜上にエッチングストッパー膜(例えば、クロム系膜)を設けることにより、遮光膜の材料を光半透過膜と同じ遷移金属シリサイド系の材料とすることもできる。この場合には、本発明の処理を施すことにより、光半透過膜及び遮光膜共にパターンが変質するのを防止することができるため、効果的である。
この光半透過膜上に遮光膜を有する形態において上記の加熱処理を行う場合には、加熱処理によって遮光膜のODが変化して所望のODが得られなくなることがあるが、その場合には加熱処理によるOD変化量を見込んで予め成膜すればよい。具体的には遮光膜の膜厚を厚くしたり、組成比率を変えたりすることによって、マスクブランク状態でのODが高めになるように成膜すればよい。
(2)前記薄膜が遷移金属シリサイド(特にモリブデンシリサイド)の化合物を含む材料からなる遮光膜であるバイナリマスク
本発明により製造される上記遮光膜が遷移金属シリサイド系のバイナリマスクは、例えばArFエキシマレーザーなどの短波長光を露光光源としてフォトマスクの繰返し使用を行っても、遮光膜の遮光性の低下、線幅変化などを抑えられ、性能が劣化せず、フォトマスクの寿命を著しく改善できる。
かかるバイナリマスクは、透光性基板上に遮光膜のパターンを有する形態のものであり、この遮光膜は、遷移金属シリサイド化合物を含む材料からなり、これらの遷移金属シリサイドと、酸素及び/又は窒素を主たる構成要素とする材料が挙げられる。遷移金属には、モリブデン、タンタル、タングステン、チタン、ハフニウム、ニッケル、バナジウム、ジルコニウム、ニオブ、パラジウム、ルテニウム、ロジウム等が適用可能である。
特に、遮光膜をモリブデンシリサイドの化合物で形成する場合であって、遮光層(MoSi等)と表面反射防止層(MoSiON等)の2層構造や、さらに遮光層と基板との間に裏面反射防止層(MoSiON等)を加えた3層構造とした場合、遮光層のモリブデンシリサイド化合物におけるMoとSiの含有比は、遮光性の観点からは、Moが9%以上40%以下(好ましくは、15%以上40%以下、さらに好ましくは20%以上40%以下)とするのが好ましい。
また、遮光膜の膜厚方向における組成が連続的又は段階的に異なる組成傾斜膜としてもよい。
さらに、レジスト膜の膜厚を薄膜化して微細パターンを形成するために、遮光膜上にエッチングマスク膜を有する構成としてもよい。このエッチングマスク膜は、遷移金属シリサイドを含む遮光膜のエッチングに対してエッチング選択性を有する(エッチング耐性を有する)クロムや、クロムに酸素、窒素、炭素などの元素を添加したクロム化合物からなる材料で構成する。
このとき、エッチングマスク膜に反射防止機能を持たせることにより、遮光膜上にエッチングマスク膜を残した状態でフォトマスクを作製してもよい。この場合には、本発明の処理を施すことにより、パターンの側壁に対して効果的に作用することになる。また、エッチングマスク膜を遮光膜上から剥離してフォトマスクを作製する場合には、本発明の処理を施すことにより、遮光膜パターンの表面及び側壁に対して作用することになる。
以下、実施例により、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例に使用する位相シフトマスクブランク10の断面図である。
透光性基板1としてサイズ6インチ角、厚さ0.25インチの合成石英ガラス基板を用い、透光性基板1上に、窒化されたモリブデン及びシリコンからなる光半透過膜2を成膜した。
具体的には、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)との混合ターゲット(Mo:Si=10mol%:90mol%)を用い、アルゴン(Ar)と窒素(N)とヘリウム(He)との混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:N:He=5:49:46)で、ガス圧0.3Pa、DC電源の電力を3.0kWとして、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、モリブデン、シリコン及び窒素からなるMoSiN膜を69nmの膜厚で形成した。なお、このMoSiN膜は、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は4.52%、位相差が182.5度となっていた。
以上のようにして、位相シフトマスクブランク10を作製した。
次に、上記の位相シフトマスクブランクを用いてハーフトーン型位相シフトマスクを作製した。図2は、位相シフトマスクブランクを用いて位相シフトマスクを製造する工程を示す断面図である。まず、マスクブランク10上に、レジスト膜3として、電子線描画用化学増幅型ポジレジスト膜(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製 PRL009)を形成した(同図(a)参照)。レジスト膜3の形成は、スピンナー(回転塗布装置)を用いて、回転塗布した。
次に上記マスクブランク10上に形成されたレジスト膜3に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターン3aを形成した(同図(b),(c)参照)。
次に、上記レジストパターン3aをマスクとして、光半透過膜2(MoSiN膜)のエッチングを行って光半透過膜パターン2aを形成した(同図(d)参照)。ドライエッチングガスとして、SFとHeの混合ガスを用いた。
次に、残存するレジストパターンを剥離して、MoSiN膜パターンが形成された基板20を得た(同図(e)参照)。なお、光半透過膜の透過率、位相差はマスクブランク製造時と殆ど変化はなかった。
次いで、上記MoSiN膜パターンが形成された基板に対して加熱処理を施した。具体的には、加熱炉を用いて、大気中で加熱温度を550℃、加熱時間を1時間として、加熱処理を行った。加熱処理後のMoSiN膜の断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、MoSiN膜パターンの主表面及び側壁の表層部分に厚さ略1nmの被膜が形成されていた。さらにこの被膜の組成を詳しく分析したところ、Siと酸素を主成分として含む膜であることを確認した。この加熱処理後のMoSiN膜は、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は6.16%、位相差が184.4度となっていた。従って、加熱処理前後の変化量は、透過率が+1.64%、位相差が+1.9度である。なお、この変化量を予め見込んで所望の光学特性が得られるように膜設計をおこなえばよい。
上記加熱処理により、得られた位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した。前述したように、照射量30kJ/cm(エネルギー密度 約25mJ/cm)というのは、フォトマスクを略100,000回使用したことに相当し、通常のフォトマスクの使用頻度で略3カ月使用したことに相当する。
上記照射後の光半透過膜(MoSiN膜)の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は6.70%、位相差は181.9度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が+0.54%、位相差が−2.5度であり、変化量は小さく抑えられており、この程度の変化量はフォトマスクの性能に影響はない。また、光半透過膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに従来発生していたような厚い変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量)に関しても10nm以下に抑えられていた。従って、本実施例の位相シフトマスクは、200nm以下の短波長の露光光源による累積照射に対して、極めて高い耐光性を備えていることがわかる。
(実施例2)
実施例1と全く同様にして透光性基板上に光半透過膜としてMoSiN膜を成膜して位相シフトマスクブランクを作製した。このMoSiN膜は、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率及び位相差は実施例1とほぼ同じであった。
次に、実施例1と同様にして、上記の位相シフトマスクブランクを用いて薄膜パターン付き基板を作製した。なお、作製した薄膜パターン付き基板におけるMoSiN光半透過膜の透過率、位相差はマスクブランク製造時と殆ど変化はなかった。
次いで、上記MoSiN膜パターンが形成された基板に対して酸素プラズマ処理を施した。具体的には、チャンバー内をO2ガス雰囲気(O2ガス流量100sccm、圧力5Pa)として、RF ICPパワーを750W、及びRFバイアスパワーを250W印加することで、O2ガスをプラズマ化し、MoSiN膜パターンに酸素プラズマを照射した。なおこのとき、上記パターンを形成した基板を2枚用意し、酸素プラズマの照射時間を5分、10分として、夫々の場合の光学特性の変化を測定した。
この酸素プラズマ照射後のMoSiN膜は、照射時間5分の場合、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は5.16%、位相差が184.7度となっていた。従って、酸素プラズマ照射前後の変化量は、透過率が+0.27%、位相差が+3.7度である。
また、酸素プラズマの照射時間10分の場合、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は5.27%、位相差が180.2度となっていた。従って、酸素プラズマ照射前後の変化量は、透過率が+0.36%、位相差が−0.3度である。
また、酸素プラズマ照射後のMoSiN膜の断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、いずれの照射時間においても、MoSiN膜の表層部分に厚さ略5〜10nmの被膜が形成されていた。さらにこの被膜の組成を詳しく分析したところ、Siと酸素を主成分として含む膜であることを確認した。
以上のようにして、本実施例の位相シフトマスクを作製した。
得られた本実施例の位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した。ArFエキシマレーザー照射後の光半透過膜(MoSiN膜)の透過率及び位相差を測定した。
酸素プラズマの照射時間が5分のものの場合、ArFエキシマレーザー照射によって、透過率は5.13%、位相差が184.2度となっていた。従って、ArFエキシマレーザー照射前後の変化量は、透過率が+0.03%、位相差が−0.5度であった。
また、酸素プラズマの照射時間10分のものの場合、ArFエキシマレーザー照射によって、透過率は5.31%、位相差が179.9度となっていた。従って、ArFエキシマレーザー照射前後の変化量は、透過率が+0.04%、位相差が−0.3度である。
したがって、何れの場合も変化量は小さく抑えられており、この程度の変化量はフォトマスクの性能に影響はない。また、光半透過膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに従来発生していたような厚い変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量)に関しても6nm以下に抑えられていた。従って、本実施例の位相シフトマスクにあっても、200nm以下の短波長の露光光源による累積照射に対して、極めて高い耐光性を備えていることがわかる。
(実施例3)
実施例1と全く同様にして透光性基板上に光半透過膜としてMoSiN膜を成膜して位相シフトマスクブランクを作製した。このMoSiN膜は、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率及び位相差は実施例1とほぼ同じであった。
次に、実施例1と同様にして、上記の位相シフトマスクブランクを用いて薄膜パターン付き基板を作製した。なお、作製した薄膜パターン付き基板におけるMoSiN光半透過膜の透過率、位相差はマスクブランク製造時と殆ど変化はなかった。
次いで、上記MoSiN膜パターンが形成された基板(図2(e)参照)に対して、上記MoSiN膜パターン上に、スパッタリングによりSiON膜からなる保護膜4を形成した(図3参照)。具体的には、Siターゲットを用い、Arと一酸化窒素(NO)との混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:NO=1:4)で、ガス圧0.2Pa、DC電源の電力を3.0kWとして、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、シリコン、酸素及び窒素からなるSiON膜(Si:35.5原子%、O:44.9原子%、N:18.5原子%)を5nmの膜厚で形成した。このSiON膜を形成したMoSiN膜パターンは、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は6.23%、位相差が184.8度となっていた。従って、SiON膜形成後の変化量は、透過率が+1.36%、位相差が+3.7度である。
以上のようにして、本実施例の位相シフトマスクを作製した。
得られた本実施例の位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した。照射後の光半透過膜(MoSiN膜)の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は6.22%、位相差は184.3度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が−0.01%、位相差が−0.5度であり、変化量は小さく抑えられており、この程度の変化量はフォトマスクの性能に影響はない。また、光半透過膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに従来発生していたような厚い変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量)に関しても6nm以下に抑えられていた。従って、本実施例の位相シフトマスクにあっても、200nm以下の短波長の露光光源による累積照射に対して、極めて高い耐光性を備えていることがわかる。
(実施例4)
透光性基板としてサイズ6インチ角、厚さ0.25インチの合成石英ガラス基板を用い、透光性基板上に、遮光膜として、MoSiON膜(裏面反射防止層)、MoSi膜(遮光層)、MoSiON膜(表面反射防止層)、をそれぞれ形成した。
具体的には、MoとSiとの混合ターゲット(Mo:Si=21mol%:79mol%)を用いArとOとNとHeとの混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:O:N:He=5:4:49:42)で、ガス圧0.2Pa、DC電源の電力を3.0kWとして、モリブデン、シリコン、酸素、窒素からなる膜(Mo:0.3原子%、Si:24.6原子%、O:22.5原子%、N:52.6原子%)を7nmの膜厚で形成した。
次いで、Mo:Si=21mol%:79mol%のターゲットを用い、ArとHeとの混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:He=20:120)で、ガス圧0.3Pa、DC電源の電力を2.0kWで、モリブデン及びシリコンからなる膜(Mo:21.0原子%、Si:79原子%)を30nmの膜厚で形成した。
次いで、Mo:Si=4mol%:96mol%のターゲットを用い、ArとOとNとHe(ガス流量比 Ar:O:N:He=6:5:11:16)で、ガス圧0.1Pa、DC電源の電力を3.0kWで、モリブデン、シリコン、酸素、窒素からなる膜(Mo:1.6原子%、Si:38.8原子%、O:18.8原子%、N:41.1原子%)を15nmの膜厚で形成した。
遮光膜の合計膜厚は52nmとした。遮光膜の光学濃度(OD)はArFエキシマレーザー露光光の波長193nmにおいて3.0であった。
以上のようにして、本実施例のバイナリマスクブランクを作製した。
次に、上記のバイナリマスクブランクを用いてバイナリマスクを作製した。まず、マスクブランク上に、前記と同じ電子線描画用化学増幅型ポジレジスト膜(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製 PRL009)を形成した。
次に上記マスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターンを形成した。
次に、上記レジストパターンをマスクとして、3層構造の遮光膜のエッチングを行って遮光膜パターンを形成した。ドライエッチングガスとして、ClとOの混合ガス(Cl:O=4:1)を用いた。
次に、残存するレジストパターンを剥離して、遮光膜パターンが形成された基板を得た。なお、遮光膜の光学濃度(OD)はArFエキシマレーザー露光光の波長193nmにおいてマスクブランク製造時と殆ど変化はなかった。
得られた遮光膜パターンが形成された基板に対して加熱処理を施した。具体的には、加熱炉を用いて、大気中で加熱温度を550℃、加熱時間を1時間として、加熱処理を行った。
加熱処理後の遮光膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、MoSiON膜/MoSi膜/MoSiON膜からなるパターンの主表面及び側壁(特にMoSi膜)の表層部分に厚さ略5nmの被膜が形成されていた。さらにこの被膜の組成を詳しく分析したところ、Siと酸素を主成分として含む膜であることを確認した。
こうして、本実施例のバイナリマスクを得た。
加熱処理が施されたバイナリマスクに対して、ArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した。照射後の遮光膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに従来発生していたような変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量)に関しても10nm以下に抑えられていた。従って、本実施例のバイナリマスクは、200nm以下の短波長の露光光源による累積照射に対して、極めて高い耐光性を備えていることがわかる。
(実施例5)
本実施例は、遮光膜に関し、MoSiON膜(裏面反射防止層)を形成しなかったこと、遮光膜におけるMoSi膜(遮光層)及びMoSiON膜(表面反射防止層)に関し、下記条件で成膜を行い、MoSi膜(遮光層)をMoSiN膜(遮光層)に変え、その膜厚及び膜中のSi含有率を変化させたこと、MoSiON膜(表面反射防止層)の膜厚を変化させたこと、遮光膜の合計膜厚を変化させたこと、を除き、実施例4と同様である。
遮光膜におけるMoSiN膜(遮光層)は、モリブデン、シリコン、窒素からなる膜(Mo:9原子%、Si:72.8原子%、N:18.2原子%)を52nmの膜厚で形成した。また、遮光膜におけるMoSiON膜(表面反射防止層)は、モリブデン、シリコン、酸素、窒素からなる膜(Mo:1.6原子%、Si:38.8原子%、O:18.8原子%、N:41.1原子%)を8nmの膜厚で形成した。
遮光膜の合計膜厚は60nmとした。遮光膜の光学濃度(OD)はArFエキシマレーザー露光光の波長193nmにおいて3.0であった。
以上のようにして、本実施例のバイナリマスクブランクを作製した。
次に、上記のバイナリマスクブランクを用いて実施例4と同様にして遮光膜パターン付き基板を作製した。なお、遮光膜の光学濃度(OD)はArFエキシマレーザー露光光の波長193nmにおいてマスクブランク製造時と殆ど変化はなかった。
得られた遮光膜パターン付き基板に対して、実施例4と同様の条件で加熱処理を施した。
加熱処理後の遮光膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、MoSiN膜/MoSiON膜からなるパターンの主表面及び側壁(特にMoSiN膜)の表層部分に厚さ略5nmの被膜が形成されていた。さらにこの被膜の組成を詳しく分析したところ、Siと酸素を主成分として含む膜であることを確認した。
こうして、本実施例のフォトマスクを得た。
上記加熱処理が施されたフォトマスクに対して、ArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した。照射後の遮光膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに従来発生していたような変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量)に関しても10nm以下に抑えられていた。従って、本実施例のバイナリマスクは、200nm以下の短波長の露光光源による累積照射に対して、極めて高い耐光性を備えていることがわかる。
(実施例6)
実施例4と全く同様にして透光性基板上に遮光膜として、MoSiON膜(裏面反射防止層)、MoSi膜(遮光層)、MoSiON膜(表面反射防止層)、をそれぞれ形成してバイナリマスクブランクを作製した。この遮光膜の光学濃度(OD)は、ArFエキシマレーザ−において実施例4と同じであった。
次に、上記のバイナリマスクブランクを用いて実施例4と同様にして遮光膜パターン付き基板を作製した。なお、遮光膜の光学濃度(OD)はArFエキシマレーザー露光光の波長193nmにおいてマスクブランク製造時と殆ど変化はなかった。
得られた遮光膜パターン付き基板に対して、実施例3と同様の条件でSiON膜を膜厚5nm形成する処理を施すことによって、本実施例のフォトマスクを得た。
得られた本実施例のフォトマスクに対して、ArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した。照射後の遮光膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに従来発生していたような変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量)に関しても6nm以下に抑えられていた。従って、本実施例のバイナリマスクは、200nm以下の短波長の露光光源による累積照射に対して、極めて高い耐光性を備えていることがわかる。
(比較例1)
透光性基板としてサイズ6インチ角、厚さ0.25インチの合成石英ガラス基板を用い、透光性基板1上に、窒化されたモリブデン及びシリコンからなる光半透過膜を形成して位相シフトマスクブランクを作製した。
具体的には、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)との混合ターゲット(Mo:Si=10mol%:90mol%)を用い、アルゴン(Ar)と窒素(N)とヘリウム(He)との混合ガス雰囲気(ガス流量比 Ar:N:He=5:49:46)で、ガス圧0.3Pa、DC電源の電力を3.0kWとして、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、モリブデン、シリコン及び窒素からなるMoSiN膜を69nmの膜厚で形成した。
次に、実施例1と同様にして、上記の位相シフトマスクブランクを用いて位相シフトマスクを作製した。
次いで、上記位相シフトマスクに対して加熱処理を施した。具体的には、大気中で加熱温度を280℃、加熱時間を2時間とした。なお、この加熱処理後のMoSiN膜は、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は6.11%、位相差は175.6度となっていた。また、加熱処理後のMoSiN膜の断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、MoSiN膜の表層部分に特に変化はなく、被膜のようなものは形成されていなかった。
得られた本比較例の位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した。照射後の光半透過膜(MoSiN膜)の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は7.69%、位相差は170.8度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が+1.58%、位相差が−4.8度であり、変化量は非常に大きく、この程度の変化量が発生すると最早フォトマスクとして使用することはできない。また、光半透過膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、従来発生していたような変質層が確認され、それによる線幅の太り(CD変化量)も20nmであることが認められた。
(比較例2)
比較例1と同様にして透光性基板上に光半透過膜としてMoSiN膜を成膜して位相シフトマスクブランクを作製し、さらにこれを用いて位相シフトマスクを作製した。
次いで、上記位相シフトマスクに対して加熱処理を施した。具体的には、大気中で加熱温度を400℃、加熱時間を2時間とした。なお、この加熱処理後のMoSiN膜は、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は7.14%、位相差は178.1度となっていた。また、加熱処理後のMoSiN膜の断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、MoSiN膜の表層部分に特に変化はなく、被膜のようなものは形成されていなかった。
得られた本比較例の位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザーを総照射量30kJ/cmとなるように連続照射した。照射後の光半透過膜(MoSiN膜)の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザーにおいて、透過率は7.77%、位相差は174.8度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が+0.63%、位相差が−3.3度であり、変化量は非常に大きく、この程度の変化量が発生すると最早フォトマスクとして使用することはできない。また、光半透過膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、従来発生していたような変質層が確認され、それによる線幅の太り(CD変化量)も16nmであることが認められた。
1 透光性基板
2 光半透過膜
3 レジスト膜
4 保護膜
10 位相シフトマスクブランク
20 薄膜付き基板(位相シフトマスク)

Claims (11)

  1. 透光性基板上に、薄膜をパターニングしてなる転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、
    前記透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用意する工程と、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成する工程と、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、前記形成された薄膜パターンの主表面及び側壁を予め変質させる処理を施す工程とを有することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  2. 前記処理により薄膜パターンの表層にケイ素及び酸素を含む層を形成することを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクの製造方法。
  3. 前記処理は、酸素を含む雰囲気中での450℃〜900℃の加熱処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフォトマスクの製造方法。
  4. 前記処理は、酸素プラズマ処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフォトマスクの製造方法。
  5. 前記処理により変質した薄膜パターンの表層の厚さが、10nm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスクの製造方法。
  6. 透光性基板上に、薄膜をパターニングしてなる転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、
    前記透光性基板上に、金属及びケイ素を含む材料からなる薄膜を成膜したフォトマスクブランクを用意する工程と、該フォトマスクブランクの薄膜をパターニングして薄膜パターンを形成する工程と、形成された薄膜パターンに対して波長200nm以下の露光光が累積して照射された場合に、薄膜パターンの転写特性が所定以上変化しないように、前記形成された薄膜パターン上に保護膜を形成する工程とを有することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  7. 前記保護膜は、ケイ素及び酸素を含む材料からなることを特徴とする請求項6に記載のフォトマスクの製造方法。
  8. 前記保護膜の厚さが、15nm以下であることを特徴とする請求項6又は7に記載のフォトマスクの製造方法。
  9. 前記薄膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる光半透過膜であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のフォトマスクの製造方法。
  10. 前記薄膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる遮光膜であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のフォトマスクの製造方法。
  11. 前記遷移金属シリサイドは、モリブデンシリサイドであることを特徴とする請求項9又は10に記載のフォトマスクの製造方法。
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