JP2010185762A - 光線路監視システム - Google Patents

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善文 菱川
Kazumasa Ozawa
一雅 小澤
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Abstract

【課題】複数本の光ファイバ線路を短時間に監視することができる光線路監視システムを提供する。
【解決手段】光線路監視システム1は、光ファイバ線路30〜30を監視するものであって、光パルス試験器12、光スイッチ13、スプリッタ14、光カプラ15〜15、光カプラ16〜16、制御部17および反射部22〜22を備える。光線路監視システム1は、光スイッチ13がポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的にスプリッタ14へ出力することで、光ファイバ線路30〜30を一括して簡易に監視し、故障が生じた光ファイバ線路30を特定する。光線路監視システム1は、光スイッチ13がポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的に光カプラ15へ出力することで、特定の光ファイバ線路30における故障位置を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光線路監視システムに関するものである。
OTDR(Optical Time Domain Reflectometry)技術を用いた光線路監視システムは、光パルス試験器から出力されるパルス試験光を光ファイバ線路の一端側に導入して該光ファイバ線路にパルス試験光を伝搬させ、そのパルス試験光の伝搬の際に生じる後方散乱光を上記一端側から取り出して光パルス試験器により受光し、その受光した後方散乱光の強度の時間変化に基づいて光ファイバ線路を監視する。
もし、監視対象の光ファイバ線路が断線していると、その断線位置でパルス試験光が反射されて後方散乱光となるので、その断線位置に対応する時刻における後方散乱光が強くなる。すなわち、光パルス試験器により受光した後方散乱光の強度の時間変化に基づいて、光ファイバ線路における故障の有無を検出することができ、また、光ファイバ線路における故障位置を検出することができる。
NTT技術ジャーナル、2006年12月号、58頁から61頁
従来の光線路監視システムは、複数本の光ファイバ線路を監視する場合に、一本ずつ順次に各光ファイバ線路にパルス試験光を伝搬させる必要があることから、監視に要する時間が長かった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、複数本の光ファイバ線路を短時間に監視することができる光線路監視システムを提供することを目的とする。
本発明に係る光線路監視システムは、N本の光ファイバ線路それぞれにパルス試験光を伝搬させて、そのパルス試験光の伝搬の際に生じる後方散乱光の強度の時間変化に基づいてN本の光ファイバ線路を監視するシステムであって、(1) パルス試験光を出力するとともに、後方散乱光を入力して、後方散乱光の強度の時間変化を検出する光パルス試験器と、(2) ポートPおよびポートP〜Pを有し、光パルス試験器から出力されたパルス試験光をポートPに入力して、ポートP〜Pのうちの選択された一つからパルス試験光を出力する光スイッチと、(3) 光スイッチのポートPから出力されたパルス試験光を入力して、このパルス試験光をN分岐して出力するスプリッタと、(4) スプリッタによりパルス試験光がN分岐されて出力された光のうちの第n分岐パルス試験光、および、光スイッチのポートPから出力されたパルス試験光の何れかを、N本の光ファイバ線路のうちの第n光ファイバ線路に伝搬させる光結合部と、(5) N本の光ファイバ線路それぞれに設けられ、その設置位置と光パルス試験器との間の光路長が互いに異なり、パルス試験光を反射させる反射部と、を備えることを特徴とする。ただし、Nは2以上の整数であり、nは1以上N以下の各整数である。
さらに、本発明に係る光線路監視システムは、(a) 光スイッチがポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的に出力するときに、光スイッチのポートPからスプリッタおよび光結合部を経てN本の光ファイバ線路にパルス試験光を伝搬させ、N本の光ファイバ線路で生じた後方散乱光が光結合部,スプリッタおよび光スイッチを経て光パルス試験器に入力されて、この後方散乱光の強度の時間変化に基づいてN本の光ファイバ線路を監視し、(b) 光スイッチがポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的に出力するときに、光スイッチのポートPから光結合部を経て第n光ファイバ線路にパルス試験光を伝搬させ、第n光ファイバ線路で生じた後方散乱光が光結合部および光スイッチを経て光パルス試験器に入力されて、この後方散乱光の強度の時間変化に基づいて第n光ファイバ線路を監視することを特徴とする
本発明に係る光線路監視システムでは、反射部は、N本の光ファイバ線路のうち何れかの光ファイバ線路の遠端に設けられ、第1ポート,第2ポートおよび第3ポートを有し、第1ポートが光ファイバ線路の遠端に接続され、第1ポートに入力された光を第2ポートから出力し、第3ポートに入力された光を第1ポートから出力する光カプラと、光カプラの第2ポートと第3ポートとの間を光学的に接続する光導波路と、を含むことが好ましい。
本発明によれば、複数本の光ファイバ線路を短時間に監視することができる。
本実施形態に係る光線路監視システム1の構成図である。 本実施形態に係る光線路監視システム1Aの構成図である。 本実施形態に係る光線路監視システム1Aにおける各反射部23の構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光線路監視システム1の構成図である。この図に示される光線路監視システム1は、センタ10と施設20〜20との間に敷設された光ファイバ線路30〜30を監視するものである。各光ファイバ線路30は、センタ10内の伝送装置11と施設20内の伝送装置21との間で信号光を伝送する。なお、Nは2以上の整数であり、nは1以上N以下の各整数である。
光線路監視システム1は、光パルス試験器12、光スイッチ13、スプリッタ14、光カプラ15〜15、光カプラ16〜16、制御部17および反射部22〜22を備える。これらのうち、光パルス試験器12、光スイッチ13、スプリッタ14、光カプラ15〜15、光カプラ16〜16および制御部17は、センタ10内に設けられる。また、各反射部22は施設20内に設けられる。また、スプリッタ14および光カプラ15〜15はモジュール100として一体化されているのが好適である。
光パルス試験器12は、光ファイバ線路30〜30に伝搬させるべきパルス試験光を光スイッチ13へ出力する。また、光パルス試験器12は、光ファイバ線路30〜30においてパルス試験光の伝搬の際に生じる後方散乱光を光スイッチ13から入力して、この後方散乱光の強度の時間変化に基づいて光ファイバ線路30〜30を監視する。
光スイッチ13は、ポートPおよびポートP〜Pを有する。ポートPは、ポートP〜Pのうちから選択される一つと光学的に接続される。光スイッチ13は、光パルス試験器12から出力されたパルス試験光をポートPに入力して、ポートP〜Pのうちの選択された一つからパルス試験光を出力する。また、光スイッチ13は、ポートP〜Pのうちの選択された一つに入力された後方散乱光を、ポートPから光パルス試験器12へ出力する。
光スイッチ13は、例えば、ポートP〜Pに相当し並列配置された(N+1)本の光ファイバの端面がV溝に位置固定されていて、ポートPに相当する光ファイバの端面が移動可能な構成とされている。そして、光スイッチ13は、ポートP〜Pに相当する(N+1)本の光ファイバのうちから選択された何れかの光ファイバの端面に、ポートPに相当する光ファイバの端面が対向することで、光路の切替が可能である。
スプリッタ14は、光スイッチ13のポートPから出力されたパルス試験光を入力し、このパルス試験光をN分岐して光カプラ15〜15へ出力する。また、スプリッタ14は、光カプラ15〜15から出力された後方散乱光を入力して、この後方散乱光を光スイッチ13のポートPへ出力する。
各光カプラ15は、スプリッタ14によりパルス試験光がN分岐されて出力された光のうちの第n分岐パルス試験光、および、光スイッチ13のポートPから出力されたパルス試験光の何れかを、光カプラ16へ出力する。また、各光カプラ15は、光カプラ16から出力された後方散乱光を入力して、この後方散乱光をスプリッタ14および光スイッチ13のポートPへ出力する。
各光カプラ16は、光カプラ15から出力されたパルス試験光を入力して、このパルス試験光を光ファイバ線路30に伝搬させる。また、各光カプラ16は、光ファイバ線路30で生じた後方散乱光を入力して、この後方散乱光を光カプラ15へ出力する。
光カプラ15および光カプラ16は、スプリッタ14によりパルス試験光がN分岐されて出力された光のうちの第n分岐パルス試験光、および、光スイッチ13のポートPから出力されたパルス試験光の何れかを、光ファイバ線路30に伝搬させる光結合部を構成している。
制御部17は、光パルス試験機12および光スイッチ13それぞれの動作の制御等を行う。すなわち、制御部17は、光パルス試験機12からのパルス試験光の出力を制御し、光パルス試験機12による後方散乱光の監視結果を取得する。また、制御部17は、光スイッチ13におけるポートP〜Pのうちの何れかを選択して、その選択したポートとポートPとを光学的に接続する。
各反射部22は、光ファイバ線路30の遠端、すなわち、伝送装置21の直前に設けられる。反射部22〜22は、各々の設置位置と光パルス試験器12との間の光路長が互いに異なるように配置される。各反射部22は、パルス試験光を反射させ、信号光を透過させる。各反射部22は好適には、試験光を光ファイバ線路の破断(断線)で生じるフレネル反射(反射減衰量14.7dB程度)よりも有意に高反射させることが容易な光ファイバブラッググレーティング(FBG)、誘電体多層膜フィルタ等である。
本実施形態に係る光線路監視システム1は、光スイッチ13がポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的にスプリッタ14へ出力するときに、以下のような動作をする。光パルス試験器12から出力されたパルス試験光は、光スイッチ13のポートPおよびポートPを経てスプリッタ14に入力され、このスプリッタ14によりN分岐される。スプリッタ14によりN分岐されて出力された第n分岐パルス試験光は、光カプラ15および光カプラ16を経て光ファイバ線路30へ導入され、この光ファイバ線路30を施設20へ向って伝搬する。
光ファイバ線路30におけるパルス試験光の伝搬の際に生じる後方散乱光は、光ファイバ線路30を光カプラ16へ向って伝搬し、光カプラ16,光カプラ15,スプリッタ14および光スイッチ13を経て光パルス試験器12に入力される。光パルス試験器12には、光ファイバ線路30〜30それぞれで生じた後方散乱光が入力される。そして、光パルス試験器12において、入力された後方散乱光の強度の時間変化に基づいて光ファイバ線路30〜30が監視される。
この監視に際しては、各光ファイバ線路30の遠端に設けられた反射部22でパルス試験光が反射されることで生じた後方散乱光の強度が用いられる。ここで、反射部22〜22は各々の設置位置と光パルス試験器12との間の光路長が互いに異なるように配置されているので、光パルス試験器12において、入力された後方散乱光のうち反射部22で生じた後方散乱光を識別することができる。
もし、反射部22で生じた後方散乱光の強度が所定範囲内であれば、その反射部22が設けられている光ファイバ線路30は良好であると判断される。逆に、もし、反射部22で生じた後方散乱光の強度が所定値より小さければ、その反射部22が設けられている光ファイバ線路30は断線や損失増などの故障箇所が存在すると判断される。なお、反射部22の反射率が光ファイバ端面でのフレネル反射率より大きければ、反射部近傍からの試験光の反射率がフレネル反射率以下になったか否かを監視することにより、光ファイバ線路30の遠端付近で生じた断線についても判定が可能となる。
このような判断を可能とするには、イベントデッドソーンが少なくなるように(すなわち、N個の反射部22〜22それぞれでの反射を光パルス試験器12において相互に分解できるように)、パルス試験光のパルス幅を極力小さくして測定することが必要である。ただし、この場合は、パルス試験光の光量が定性的に減るので、各光ファイバ線路30上の後方散乱光は、レベルが落ちてノイズに埋もれた波形となる(すなわち、ノイズの中に高反射のピークがそれぞれ立つ波形となる)。仮に光ファイバ線路30に異常が生じても、光パルス試験器12で観測される後方散乱光の波形は、ノイズに埋もれているので、異常個所が分からない。
すなわち、OTDRには測定条件に従った分解能(サンプリング分解能、イベントデッドゾーン)がある。複数の遠端が分解能未満の距離の位置する場合、OTDRでは各反射を分解できず一つのまとまった反射として計測されてしまう。この場合は、仮に、或る光ファイバ線路30に異常が発生し遠端が消失したとしても、分解能内の他の光ファイバ線路の遠端での反射が発生してしまうので、光ファイバ線路30の異常を検出することが困難になる。この為、反射部22〜22それぞれは分解能以上の距離に位置することが必要になる。例えば、一括簡易測定を 25kmレンジ、25000ポイントサンプリング、パルス幅10nsec の条件で測定する場合は、反射部22〜22それぞれは3〜4m程度の距離差が必要になる。
本実施形態に係る光線路監視システム1は、以上のように動作することにより、光ファイバ線路30〜30を一括して監視することができる。しかし、光線路監視システム1は、光ファイバ線路30〜30のうちの何れかの光ファイバ線路30が故障であることを判定することができても、その光ファイバ線路30における故障位置を判定することができない。
そこで、光線路監視システム1は、何れかの光ファイバ線路30が故障であると判定した場合に、光スイッチ13がポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的に光カプラ15へ出力するようにして、以下のような動作をする。
光パルス試験器12から出力されたパルス試験光は、光スイッチ13のポートPおよびポートPを経て、更に光カプラ15および光カプラ16を経て光ファイバ線路30のみへ導入され、この光ファイバ線路30を施設20へ向って伝搬する。
第n光ファイバ線路30におけるパルス試験光の伝搬の際に生じる後方散乱光は、光ファイバ線路30を光カプラ16へ向って伝搬し、光カプラ16,光カプラ15,スプリッタ14および光スイッチ13を経て光パルス試験器12に入力される。光パルス試験器12には、光ファイバ線路30のみで生じた後方散乱光が入力される。そして、光パルス試験器12において、入力された後方散乱光の強度の時間変化に基づいて光ファイバ線路30のみが監視される。
この監視に際しては、光線路監視システム1は、特定の光ファイバ線路30のみを監視し、この光ファイバ線路30の各位置で生じた後方散乱光を光パルス試験器12によりモニタすることができるので、この光ファイバ線路30における故障位置を判定することができる。
以上のように、本実施形態に係る光線路監視システム1は、光スイッチ13がポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的にスプリッタ14へ出力することで、光ファイバ線路30〜30を一括して簡易に監視することができ、故障が生じた光ファイバ線路30を特定することができる。また、本実施形態に係る光線路監視システム1は、何れかの光ファイバ線路30が故障であると判定した場合に、光スイッチ13がポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的に光カプラ15へ出力することで、その特定した光ファイバ線路30における故障位置を判定することができる。したがって、本実施形態に係る光線路監視システム1は、複数本の光ファイバ線路を短時間に監視することができる。
次に、本実施形態に係る光線路監視システム1の変形例の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る光線路監視システム1Aの構成図である。この図に示される光線路監視システム1Aは、センタ10と施設20〜20との間に敷設された光ファイバ線路30〜30を監視するものである。ただし、この変形例では、各光ファイバ線路30は、いわゆる空心線であって、センタ10内の伝送装置と接続されておらず、施設20内の伝送装置とも接続されていない。なお、Nは2以上の整数であり、nは1以上N以下の各整数である。従来はこのような空心線を監視する場合であっても、試験光を反射し信号光を透過させる機能を持った高額な反射フィルタを光ファイバ線路の遠端に設置しておく必要があった。
光線路監視システム1Aは、光パルス試験器12、光スイッチ13、スプリッタ14、光カプラ15〜15、制御部17および反射部23〜23を備える。これらのうち、光パルス試験器12、光スイッチ13、スプリッタ14、光カプラ15〜15および制御部17は、センタ10内に設けられる。また、各反射部23は施設20内に設けられる。
この変形例では、光カプラ16〜16は設けられていない。各光ファイバ線路30の一端に光カプラ15が接続されている。光カプラ15は、スプリッタ14によりパルス試験光がN分岐されて出力された光のうちの第n分岐パルス試験光、および、光スイッチ13のポートPから出力されたパルス試験光の何れかを、光ファイバ線路30に伝搬させる光結合部を構成している。
各反射部23は、光ファイバ線路30の遠端に設けられる。反射部23〜23は、各々の設置位置と光パルス試験器12との間の光路長が互いに異なるように配置される。各反射部23はパルス試験光を反射させる。各反射部23は、光ファイバブラッググレーティングフィルタや誘電体多層膜フィルタであってもよい。しかし、この変形例では、各光ファイバ線路30が空心線であって信号光を伝搬させないので、単なるミラーのように、試験光だけでなく信号光となるべき光に対しても反射率が高い構成のものが各反射部23として用いられてもよい。
この図2に示される光線路監視システム1Aは、図1に示される光線路監視システム1と略同様に動作し同様の効果を奏する。すなわち、光線路監視システム1Aは、光スイッチ13がポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的にスプリッタ14へ出力することで、光ファイバ線路30〜30を一括して簡易に監視することができ、故障が生じた光ファイバ線路30を特定することができる。また、光線路監視システム1Aは、何れかの光ファイバ線路30が故障であると判定した場合に、光スイッチ13がポートPに入力したパルス試験光をポートPから選択的に光カプラ15へ出力することで、その特定した光ファイバ線路30における故障位置を判定することができる。したがって、光線路監視システム1Aは、複数本の光ファイバ線路を短時間に監視することができる。
図3は、本実施形態に係る光線路監視システム1Aにおける各反射部23の構成図である。反射部23は、光カプラ24、光ファイバ25および光ファイバ26を含む。光カプラ24は、第1ポートP,第2ポートPおよび第3ポートPを有する。光カプラ24の第1ポートPは、光ファイバ25を介して光ファイバ線路30の遠端に接続される。光カプラ24は、第1ポートPに入力された光を第2ポートPから光ファイバ26へ出力し、光ファイバ26から第3ポートPに入力された光を第1ポートPから出力する。光ファイバ26は、光カプラ24の第2ポートPと第3ポートPとの間を光学的に接続するループ配線となっている。
このように構成される反射部23は、反射減衰量3dB程度の高反射を実現することでき、簡単・低額に高反射の目的を果たすことができる。また、反射部23は、フィルタとは異なり波長に依存しないので、既設OTDRを活用し、同OTDRの波長仕様を用いての本監視方法の実現が可能となる。
1,1A…光線路監視システム、10…センタ、11〜11…伝送装置、12…光パルス試験器、13…光スイッチ、14…スプリッタ、15〜15…光カプラ、16〜16…光カプラ、17…制御部、20〜20…施設、21〜21…伝送装置、22〜22…反射部、23〜23…反射部、30〜30…光ファイバ線路。

Claims (2)

  1. N本の光ファイバ線路それぞれにパルス試験光を伝搬させて、そのパルス試験光の伝搬の際に生じる後方散乱光の強度の時間変化に基づいて前記N本の光ファイバ線路を監視するシステムであって、
    前記パルス試験光を出力するとともに、前記後方散乱光を入力して、前記後方散乱光の強度の時間変化を検出する光パルス試験器と、
    ポートPおよびポートP〜Pを有し、前記光パルス試験器から出力された前記パルス試験光を前記ポートPに入力して、前記ポートP〜Pのうちの選択された一つから前記パルス試験光を出力する光スイッチと、
    前記光スイッチの前記ポートPから出力された前記パルス試験光を入力して、このパルス試験光をN分岐して出力するスプリッタと、
    前記スプリッタにより前記パルス試験光がN分岐されて出力された光のうちの第n分岐パルス試験光、および、前記光スイッチの前記ポートPから出力されたパルス試験光の何れかを、前記N本の光ファイバ線路のうちの第n光ファイバ線路に伝搬させる光結合部と、
    前記N本の光ファイバ線路それぞれに設けられ、その設置位置と前記光パルス試験器との間の光路長が互いに異なり、前記パルス試験光を反射させる反射部と、
    を備え、
    前記光スイッチが前記ポートPに入力した前記パルス試験光を前記ポートPから選択的に出力するときに、前記光スイッチの前記ポートPから前記スプリッタおよび前記光結合部を経て前記N本の光ファイバ線路に前記パルス試験光を伝搬させ、前記N本の光ファイバ線路で生じた後方散乱光が前記光結合部,前記スプリッタおよび前記光スイッチを経て前記光パルス試験器に入力されて、この後方散乱光の強度の時間変化に基づいて前記N本の光ファイバ線路を監視し、
    前記光スイッチが前記ポートPに入力した前記パルス試験光を前記ポートPから選択的に出力するときに、前記光スイッチの前記ポートPから前記光結合部を経て前記第n光ファイバ線路に前記パルス試験光を伝搬させ、前記第n光ファイバ線路で生じた後方散乱光が前記光結合部および前記光スイッチを経て前記光パルス試験器に入力されて、この後方散乱光の強度の時間変化に基づいて前記第n光ファイバ線路を監視する、
    ことを特徴とする光線路監視システム(ただし、Nは2以上の整数、nは1以上N以下の各整数)。
  2. 前記反射部が、
    前記N本の光ファイバ線路のうち何れかの光ファイバ線路の遠端に設けられ、第1ポート,第2ポートおよび第3ポートを有し、前記第1ポートが光ファイバ線路の遠端に接続され、前記第1ポートに入力された光を前記第2ポートから出力し、前記第3ポートに入力された光を前記第1ポートから出力する光カプラと、
    前記光カプラの前記第2ポートと前記第3ポートとの間を光学的に接続する光導波路と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の光線路監視システム。
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