JP2010185496A - パイロット式電磁弁 - Google Patents

パイロット式電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2010185496A
JP2010185496A JP2009029199A JP2009029199A JP2010185496A JP 2010185496 A JP2010185496 A JP 2010185496A JP 2009029199 A JP2009029199 A JP 2009029199A JP 2009029199 A JP2009029199 A JP 2009029199A JP 2010185496 A JP2010185496 A JP 2010185496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pilot
communication path
outer peripheral
cylinder
solenoid valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009029199A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Ito
徹 伊藤
Seiji Iguchi
聖士 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP2009029199A priority Critical patent/JP2010185496A/ja
Publication of JP2010185496A publication Critical patent/JP2010185496A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

【課題】開閉動作の安定したパイロット式電磁弁を提供すること。
【解決手段】パイロット室と出力ポートとを連通するパイロットオリフィスを開閉するパイロット弁体を有するアクチュエータ部と、入力ポートと出力ポートとを連通する主弁孔を開閉する主弁40を有する本体部を備え、主弁40にパイロット室と入力ポートを連通する連通路筒41が形成されたパイロット式電磁弁において、連通路筒41は中空状の筒であり、主弁40から突出させ、筒の内周面に連通路を形成し、突出した筒の側面から連通路までに一定の間隔で複数の外周孔を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パイロット室と出力ポートとを連通するパイロットオリフィスを開閉するパイロット弁、を有するアクチュエータ部と、入力ポートと出力ポートとを連通する主弁孔を開閉する主弁、を有する本体部を備え、該主弁にパイロット室と該入力ポートを連通する連通路が形成されたパイロット式電磁弁に関する。
従来、この種の技術として、下記の特許文献1に記載されるガス湯沸器の水栓100がある。図9は、特許文献1のガス湯沸器の水栓100の断面図を示す。図10は、図9における破線Dで囲った連通路111aの正面拡大図を示す。図11は、図10の連通路111aのBB断面図を示す。
ガス湯沸器の水栓100の構成を説明する。図9に示すように、特許文献1に係るガス湯沸器の水栓100は、水入口110a、水出口110b、水室101及び弁座103dが形成された水栓本体103が備えられている。また、水栓本体103内には、水室101を一次室101aと二次室101bとに仕切るダイアフラム113が形成されている。ダイアフラム113には、一次室101aと二次室101bとを連通する連通路111a及びパイロット孔111bを形成したダイアフラム受111が備えられている。ガス湯沸器の水栓100には、ダイアフラム受111のパイロット孔111bを開閉するパイロット弁115が備えられている。
ガス湯沸器の水栓100の作用効果について、図9を用いて説明する。
水入口110aから流入した流体を水出口110bへ流すため、以下の動作を行う。ガス湯沸器の水栓100のパイロット弁115を開くと、連通路111aを経由する水流が生じることにより、一次室101aと二次室101bとの間に圧力差が生じる。圧力差が生じることで、ダイアフラム113が水栓本体3の弁座103dと離間して水出口110bへの水流路を開き水が水出口110bへ流入する。
一方、水入口110aから流入した流体を水出口110bへ流すのを止めるため、以下の動作を行う。ガス湯沸器の水栓100のパイロット弁115がパイロット孔111bを閉じつつ、ダイアフラム113が弁座103dを塞ぐ。同時に常に開いている連通孔111aを介して、一次室101a二次室101bに水が供給されるとともに、水入口110aの水圧が直接二次室101bに加えられ、ダイアフラム113を弁座103dを閉じた状態に保持する方向に押圧する。それにより、ダイアフラム113が水栓本体103の弁座103dと密着して水流路110を閉じ水の流れが止まる。
水入口110aから流入した流体を水出口110bへ流す際に、連通路111aを経由する水流が生じることにより、一次室101aと二次室101bとの間に圧力差を生じさせる。
しかし、流体に異物が混ざっている場合には、連通路111aが異物により塞がれ、一次室101aと二次室101bとの導通が阻害され、閉弁できなかったり、止水状態が保持できなくなるため問題となる。
そこで、ガス湯沸器の水栓100では、図10及び図11に示すように、連通路111aの入り口部分に溝111cを形成する。図10及び図11に示すように、溝111cを形成することにより、例え異物が混入したとしても、溝111cの側面から流体が連通路111aへ流れることができる。したがって、連通路111aが塞がれることがなく、一次室101aと二次室101bとの導通が阻害されることはなく、閉弁することができ、止水状態が保持することができる。
特開平9−60969号公報 実開平6−78678号公報
しかしながら、特許文献1のガス湯沸器の水栓100には、以下の問題があった。
連通路111aは流体の流入口であり、流体は連通路111aに向かって流れる。そのため、異物がある場合には、連通路111a付近に異物が集まる。ガス湯沸器の水栓100のように家庭で使用され、水道水を用いるようなものであれば、異物が多く混入されていることは少ない。しかし、工業用水を使用するような場面においては、切り粉や配管剤のゴミ等の異物が多く混入する恐れがあるため問題となる。すなわち、ガス湯沸器の水栓100においては、異物が図10に示すように1つである時には、溝111cの側面から流体を流すことができるが、工業用水を使用した場合には、複数の異物が連通路111a付近に集合することにより、溝111cの側面部も異物により覆われ流体の流入を悪くする事態が生じる。なぜならば、水流は連通路111aへと流れるため、特に異物も連通路111a付近に集合することになるからである。
また、ガス湯沸器の水栓100のように、大きな装置である場合においては、連通路111aの孔径は大きいため、たとえ異物が混入したとしても、異物が1つで溝111cを覆ってしまうことはなく、溝111cの側面から流体が流れることができる。しかし、パイロット式電磁弁のように小型のアクチュエータを使用して動作させようとした場合には、連通路の径も小さくなる。そのため、1つの異物が連通路111a及び溝111cも塞ぐような場合もある。異物が連通路111a及び溝111cを塞いでしまう場合には、一次室101aと二次室101bとの導通が阻害され閉弁できなかったり、止水状態が保持できなくなるため問題となる。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、異物が塞がり難い連通路を形成することにより、開閉動作の安定したパイロット式電磁弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るパイロット式電磁弁は、以下の構成を有する。
(1)パイロット室と出力ポートとを連通するパイロットオリフィスを開閉するパイロット弁、を有するアクチュエータ部と、入力ポートと出力ポートとを連通する主弁孔を開閉する主弁、を有する本体部とを備え、主弁にパイロット室と入力ポートを連通する連通部が形成されたパイロット式電磁弁において、連通路は中空状の連通路筒の内周面に形成されていること、連通路筒には、連通路及び外周孔が形成されていること、連通路筒は主弁から突出していること、連通路筒の突出部の外周には、外周孔が形成されていること、連通路筒の側面から連通路までに一定の間隔で複数の外周孔が形成されていること、を特徴とするものである。
(2)(1)に記載するパイロット式電磁弁において、外周孔はスリット状であること、を特徴とするものである。
(3)(2)に記載するパイロット式電磁弁において、スリットは連通路の径よりも幅が狭いこと、を特徴とするものである。
(4)(1)乃至(3)に記載するパイロット式電磁弁のいずれか一つにおいて、連通路筒の端部に一体の蓋部が形成されていること、を特徴とするものである。
(5)(1)に記載するパイロット式電磁弁において、連通路のうちパイロット室と連通する通路はテーパ状であること、を特徴とするものである。
上記パイロット式電磁弁の作用及び効果について説明する。
(1)連通路は中空状の連通路筒の内周面に形成されていること、連通路筒には、連通路及び外周孔が形成されていること、連通路筒は主弁から突出していること、連通路筒の突出部の外周には、外周孔が形成されていること、連通路筒の側面から連通路までに一定の間隔で複数の外周孔が形成されていることにより、連通路が主弁から突出した連通路筒に形成されているため、連通路筒の側面に複数の外周孔を形成することができる。そのため、たとえ一つの外周孔が異物により塞がれることがあっても、その他の複数の外周孔が異物により塞がれない限り連通路が完全に塞がれることはない。そのため、連通路が異物で塞がれてしまう事態を軽減することができる。
また、パイロット式電磁弁のように小型のアクチュエータを使用し連通路の径が小さい場合において、例え大きな異物が混入したとしても、複数の外周孔が形成されているため、たとえ一つの外周孔が異物により塞がれることがあっても、その他の複数の外周孔が異物により塞がれない限り連通路が完全に塞がれることはない。そのため、連通路が異物で塞がれてしまう事態を軽減することができる。
(2)外周孔はスリット状であるため、縦長の外周孔として形成されるため、異物が塞がる確率がさらに低くなる。したがって、連通路が異物で塞がれてしまう事態を軽減することができる。
(3)スリットは連通路の径よりも幅が狭いため、スリットを通りぬけるような異物は連通路にも詰まることはない。また、連通路を塞ぐような大きな異物は、スリットに引っ掛かるため、連通路が詰まることを防止することができる。
(4)連通路筒の端部に一体の蓋部が形成されていることにより、連通路筒が蓋部により固定されるため、耐久性が向上する。また、連通路筒に蓋部が形成されることにより内部の連通路が貫通しないため、連通路に異物が塞がることがない。すなわち、連通路に入る異物は全て連通路よりも径の幅が狭い外周孔を通るため、異物が塞がることはない。
(5)連通路のうちパイロット室と連通する通路はテーパ状であるため、外周孔を通り抜けた異物がより連通路に詰まり難くなる。
本発明の本実施例1における、主弁40の断面図を示す。 本発明の本実施例1における、連通路筒41の正面図を示す。 本発明の本実施例1における、図2の連通路筒41のAA断面図を示す。 本発明の本実施例2における、連通路51の正面図を示す。 本発明の本実施例2における、図4の連通路51のGG断面図を示す。 本発明の本実施例1における、主弁40の下面図を示す。 本発明の本実施例1における、パイロット電磁弁1の断面図を示す。 本発明の本実施例3における、連通路61の断面図を示す。 特許文献1における、ガス湯沸器の水栓100の断面図を示す 特許文献1における、図9の破線Dで囲った連通路111aの一部正面拡大図を示す。 特許文献1における、図10の連通路111aのBB断面図を示す。
次に、本発明に係るパイロット式電磁弁1の一実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
<パイロット式電磁弁1の全体構成>
図7に示すように、パイロット式電磁弁1は、アクチュエータ部10、及び、本体部20により構成されている。アクチュエータ部10と本体部20は、図示しない係合部材により係合され面接触している。
アクチュエータ部10は、中空円筒形状に形成されたコイルボビン15に電磁コイル13が巻回され、コイルボビン15の一端開口部に固定鉄心16が固設され、コイルボビン15の他端開口部にプランジャ11が摺動可能に装着されている。プランジャ11は、非磁性体であるガイド17を貫いて、本体部20の第2パイロット室25内に突き出ている。固定鉄心16とプランジャ11は、弁座31と同軸上に配設されている。プランジャ11の弁座31側の先端部には、パイロット弁体12が固設されている。パイロット弁体12とガイド17の間にバネ14が縮設されている。そのため、パイロット弁体12は、バネ14により弁座31側に常時付勢され、弁座31に押圧し、パイロットオリフィス26を閉弁した状態にある。
本体部20の内部には、入力ポート21、出力ポート22、パイロット室30(請求項中の「パイロット室」を示す。)が形成されている。パイロット室30は、第1パイロット室23、第2パイロット室連通路24、第2パイロット室25を含めたものである。
入力ポート21は、第1パイロット室23へ連通している。また、第1パイロット室23は出力ポート22と連通している。出力ポート22と第1パイロット室23が連通する第1パイロット室23内には、弁座29が形成され、弁座29の内周部は主弁孔28が形成されている。
弁座29に当接離間できる、摺動可能な主弁40が形成されている。主弁40は、固定体43とダイアフラム42から構成されている。主弁40は、ダイアフラム42のうち周縁に形成された環状の固定部42dが本体部20と固設されていることにより、弁座29と当接離間可能なように維持されている。
第1パイロット室23は、主弁40を境に第1パイロット室第一次室23aと第1パイロット室第二次室23bとに分かれる。第1パイロット室第二次室23bと第2パイロット室25の間には第2パイロット室連通路24が連通している。第2パイロット室25の底部にある弁座31の中心部には、パイロットオリフィス26が形成されている。パイロットオリフィス26はパイロット弁体12により閉弁された状態にある。パイロットオリフィス26と出力ポート22の間には出力ポート連通路27が連通している。
<主弁30の全体構成>
図1及び図6に示すように、主弁40は、弾性体のダイアフラム42と固定体43から構成されている。
固定体43は、軸方向の下方向の中心部にダイアフラム42と固定される先端部にふくらみを有する突起状の固定部43aが形成されている。固定部43aは、第1ダイアフラム第2次室の底部にあたる円柱形状の底部43bに形成されている。底部43bの最外周端にはテーパ部43dの一端が係合しており、テーパ部43dの他端は、中空円筒形状の円筒部43cが係合している。
図1に示すように、底部43bとテーパ部43dが係合する底部43bの最外周部付近に、連通路筒41が形成されている。
図1に示すように、ダイアフラム42には、弁座29に対して当接・離間する円形状の弁体部42cが形成されている。また、ダイアフラム42は、弁体部42cから外側に張り出した膜部42eと、膜部42eの周縁に形成された環状の固定部42dとを有して形成されたものである。
ダイアフラム42の弁体部42cの中心に、固定部43aと係合する固定部係合孔42aが形成されており、固定部係合孔42aに固定部43aが係合され、固定体43とダイアフラム42は一体になる。ダイアフラム42の弁体部42cのうち固定体43の連通路筒41が当接する部分には連通路孔42bが形成されている。円筒状の連通路筒41は、連通路孔42bに挿入されるため、ダイアフラム42から円筒状の連通路筒41が突出した状態にある。
図1に示すように、連通路筒41は中空状の突出した円筒形状をしている。図2に示すように、連通路筒41はダイアフラム42の下面421cから、連通路筒41の下面41aまで主弁40から突出している。
また、連通路筒41の軸方向の下方向の端部には、蓋部413が一体成型されている。図1及び図2において点線で示すように、その連通路筒41の内周壁には、連通路411が形成されている。連通路411は連通路筒41の蓋部413の上面413aから底部43bの上面433bまで形成されている。
図2に示すように、連通路筒41の主弁40から突出した側面41bには、4つの縦長のスリット状の外周孔412が形成されている。外周孔412のスリットは、円周方向の長さが0.2mm〜0.5mmであり、軸方向の長さは4つの外周孔412の合計面積が連通路411の面積よりも大きくなるような長さに設定する。図3に示すように、第1実施形態においては、円筒の側面41bに対して、等間隔、等幅に、4つのスリット状の外周孔412が形成されている。また、外周孔412は、連通路筒41の側面41bから、内周壁に形成された連通路411まで貫通して形成されている。図3に示す、スリット状の外周孔412の幅Pは、0.2mm〜0.5mmであり、連通路411の直径は0.7mmである。外周孔412の幅Pが、連通路411の直径よりも幅が狭くなるように形成されている。
連通路筒41に蓋部413が形成されていることにより、連通路筒41の軸方向下部が固定される。そのため、水流が強い場合や、強固な異物が混入した場合に、連通路筒41に衝突しても耐えうる耐久性を有する。
<第1実施形態における作用及び効果>
パイロット式電磁弁1は、図7に示すように、非通電時には、固定鉄心16とプランジャ11とは所定のクリアランスをもって離間し、パイロット弁体12が弁座31を押圧し当接した状態にある。以下、この状態を初期状態として説明する。
初期状態から、主弁40を、弁座29から離間させ、流体を入力ポート21から出力ポート22へと流入する状態にする動作について説明する。
図7のパイロット弁体12及び主弁40が閉弁した初期状態において、アクチュエータ部10の電磁コイル13に電圧を供給する。電磁コイル13に電圧が供給されると、固定鉄心16に磁界が発生しプランジャ11を吸引する。プランジャ11は、係合されたパイロット弁体12に縮設されたバネ14に抗して軸方向の固定鉄心16方向へ摺動する。プランジャ11が軸方向の固定鉄心16方向へ摺動することにより、係合するパイロット弁体12も移動し、弁座31から離間し、パイロットオリフィス26が開状態となる。
パイロットオリフィス26が開状態になると、パイロット室30は、パイロットオリフィス26、及び出力ポート連通路27を介して出力ポート22と連通される。出力ポート22は大気と通じているため、第1パイロット室第二次室23b内は、今まで加わっていた水圧が開放されて低下する。それに伴い、入力ポート21から供給された流体は、第1パイロット室第一次室23aから、主弁40の連通路筒41を通過して主弁40で仕切られた第1パイロット室第二次室23bへ達し、第2パイロット室連通路24、第2パイロット室25を介して、パイロットオリフィス26を流れ、出力ポート22へと流れる。こうした水流が生じると、連通路411はパイロットオリフィス26より水流に対する抵抗が大きいので、第1パイロット室第二次室23b側へ差圧力が生じ、主弁40が持ち上げられ弁座29より離間する。
図7に示すように、連通路筒41がダイアフラム42から突出した筒になっており、さらに、連通路筒41の側面41bには、複数のスリット状の外周孔412が形成されているため、多くの水流を内部の連通路411へ流すことができる。そのため、安定した水流を確保することができ、主弁40の開閉をスムーズに行うことができる。
また、水流に異物が混入したとしても、連通路筒41が主弁40から突出した筒であり、複数の外周孔412が形成されているため、たとえ一つの外周孔412が異物により塞がれることがあっても、その他の外周孔412が異物により塞がれない限り連通路411が完全に塞がれることはないため、連通路411が異物で塞がれてしまう事態を軽減することができる。また、外周孔412はスリット状であるため、縦長の長方形の外周孔412として形成されるため、異物が外周孔の全体に塞がる確率がさらに低くなる。そのため、安定した水流を確保することができ、主弁40の開閉をスムーズに行うことができる。
外周孔412は連通路411の径よりも幅が狭く形成されている。そのため、外周孔412を通り抜けるような大きさの異物は連通路411にも詰まることはない。したがって、連通路411を塞いでしまう事態を回避することができるため、安定した水流を確保することができ、主弁40の開閉をスムーズに行うことができる。
連通路筒41を通過する水流が生じることにより、第1パイロット室第二次室23b側へ差圧力が生じ、主弁40が持ち上げられ弁座29より離間する。それにより、入力ポート21からの流体が、第1パイロット室第一次室23aから主弁孔28を介して出力ポート22へ流れる。主弁40が所定距離上昇すると第1パイロット室第一次室23aと第1パイロット室第二次室23bの水圧が同一となって主弁40の上昇がストップし、全開状態となる。
その結果、入力ポート21からの流体が、第1パイロット室第一次室23aから主弁孔28を介して出力ポート22へ流入する。
主弁40を弁座29に当接させ、流体が入力ポート21から出力ポート22へと流入しない初期状態にする動作ついて説明する。
アクチュエータ部10の電磁コイル13への電圧の供給を停止する。すると、固定鉄心16の磁界が消える。プランジャ11は、プランジャ11に係合されたパイロット弁体12はバネ14の弾性力により、元の固定鉄心16と所定のクリアランスを持った図7の状態に戻る。それにより、プランジャ11に係合されたパイロット弁体12は、図7に示す弁座20aに当接し、パイロットオリフィス26が閉状態に戻る。
同時に、常に開いている連通路筒41を介して第1パイロット室第一次室23aから第1パイロット室第二次室23bに流体が供給されるとともに、入力ポート21の水圧が直接第1パイロット室第二次室23bに加えられ、主弁40を押圧し、弁座29に当接させた図7に示す状態となる。
その結果、主弁孔28は閉状態となり、入力ポート21と出力ポート22は遮断され、流体は出力ポート22へ流入しない。
主弁40を弁座29に当接させ、流体が入力ポート21から出力ポート22へ流入しない初期状態にする動作においても、連通路筒41に流体が流入することを介して、主弁40を弁座29に当接させる。
したがって、初期状態にする場合においても、主弁40を、弁座29から離間させ、流体を入力ポート21から出力ポート22へと流入する状態にする場合と同様に、連通路筒41がダイアフラム42から突出した筒になっており、さらに、連通路筒41の側面41bには、複数のスリット状の外周孔412が形成されているため、多くの水流を内部の連通路411へ流入することができる。そのため、安定した水流を確保することができ、主弁40の開閉をスムーズに行うことができる等の同様の効果が得られる。同様の効果については、前記した効果と同様であるため、説明を割愛する。
上記のパイロット式電磁弁1を閉弁及び開弁する場合のどちらにおいても、圧力変化を生じさせるために、連通路筒41を解して、第1パイロット室第一次室23aから第1パイロット室第二次室23bに流体を供給する。
第1実施形態においては、連通路411は中空状の連通路筒41の内周面に形成され、連通路筒41には、連通路及び外周孔が形成されており、連通路筒41は主弁40から突出し、その外周には、複数の外周孔412が形成されているため、たとえ一つの外周孔412が異物により塞がれることがあっても、その他の複数の外周孔412が異物により塞がれない限り連通路411が完全に塞がれることはないため、連通路411が異物で塞がれてしまう事態を軽減することができる。
また、外周孔412はスリット状であり縦長の長方形の孔として形成されるため、異物が外周孔412の全体を塞ぐ確率がさらに低くなる。したがって、外周孔412と連通する連通路411へ流れる水流を、外周孔412が異物で塞がれてしまうことにより止められてしまう事態を軽減することができる。
スリット状の外周孔412の幅Pは、0.2mm〜0.5mmであり、連通路411の径0.7mmよりも幅が狭いため、スリット状の外周孔412を通りぬけることができる大きさの異物は連通路411にも詰まることはない。また、連通路411の径0.7mmよりも大きな異物は、スリット状の外周孔412の幅Pの0.2mm〜0.5mmを通ることができずに外周孔412に引っ掛かるため、連通路411が詰まることを防止することができる。
さらに、連通路筒41に蓋部413が形成されることにより内部の連通路411が貫通しないため、連通路411に異物が塞がることがない。すなわち、連通路411に入る異物は全て連通路411よりも径の幅が狭い外周孔412を通るため、異物が塞がることはないからである。
(第2実施形態)
第2実施形態におけるパイロット式電磁弁は、第1実施形態におけるパイロット式電磁弁1と比較して、主弁40における連通路筒41の形状が異なるだけであるため、その他の共通する部分については説明を割愛する。
図5に示すように、連通路筒51は、中心に連通路511が形成されていることは、連通路筒41と同様であるが、外周孔512が、90度の角度を持った形状をしている点で構成が相違する。外周孔512の連通路511と接合する部分の幅Qは、0.2mm〜0.5mmであり、連通路511の直径は0.7mmである。外周孔512の幅Qが、連通路511の直径よりも幅が狭くなるように形成されている。
外周孔512の幅Qは、0.2mm〜0.5mmであり、連通路511の径0.7mmよりも幅が狭いため、スリット状の外周孔512を通りぬけることができる大きさの異物は連通路511にも詰まることはない。また、連通路511の径0.7mmよりも大きな異物は、スリット状の外周孔512の幅Qの0.2mm〜0.5mmを通ることができずに外周孔512に引っ掛かるため、連通路511が詰まることを防止することができる。
さらに、外周孔512が、90度の角度を持った形状をしているため、多くの水流を取り入れることができ、安定した水流を確保することができ、主弁40の開閉をスムーズに行うことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態におけるパイロット式電磁弁は、第1実施形態におけるパイロット式電磁弁1と比較して、主弁40における連通路筒41の形状が異なるだけであるため、その他の共通する部分については説明を割愛する。
図8に示すように、連通路筒61は、中心に連通路611が形成されており、固定体63の底部63bに形成された底部連通路615は、テーパ面615bを備える中空円錐台の形状をしている。そのため、異物が外周孔612を通り抜けた場合、異物の出口である底部連通路615は広くなっているため、異物が通りやすくなっている。したがって、異物が連通路611に詰まり難くなるため、安定した水流を確保することができ、主弁40の開閉をスムーズに行うことができる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で色々な応用が可能である。
例えば、第1実施形態においては、外周孔412はスリット状としたが、外周孔412はスリット状でなく、角柱状、円柱状、円錐状等の孔であってもよい。また、外周孔412は、等間隔、等幅に形成されているが、千鳥状であってもよいし、不等間隔、不等幅等に形成されているものでもよい。
また、第1実施形態においては、連通路筒41は主弁40と一体成型されているが、形成作業の困難性から、後付けであって一体成型でなくともよい。
また、第1実施形態においては、連通路筒41の先端は一体に成形された蓋部413があるが、蓋部413に連通路411から貫通する貫通孔が形成されていてもよい。連通路筒41の蓋部413は、異物が当接する面積が少なく異物にとって不安定な場所であるため、異物が集まることは少なく、塞がることも少ない。したがって、蓋部413に連通路411から貫通する貫通孔を設けることで、連通路411内部の連通路が異物で塞がれてしまう事態を軽減することができる。また、連通路411へ通じる孔が増えることになるため、より安定した水流を確保することができる。
1 パイロット式電磁弁
10 アクチュエータ部
12 パイロット弁
20 本体部
21 入力ポート
22 出力ポート
26 パイロットオリフィス
28 主弁孔
30 パイロット室
40 主弁
41 連通路筒
411 連通路
412 外周孔

Claims (5)

  1. パイロット室と出力ポートとを連通するパイロットオリフィスを開閉するパイロット弁、を有するアクチュエータ部と、入力ポートと該出力ポートとを連通する主弁孔を開閉する主弁、を有する本体部とを備え、該主弁にパイロット室と該入力ポートを連通する連通部が形成されたパイロット式電磁弁において、
    前記連通路は中空状の連通路筒の内周面に形成されていること、
    前記連通路筒には、連通路及び外周孔が形成されていること、
    前記連通路筒は前記主弁から突出していること、
    前記連通路筒の突出部の外周には、外周孔が形成されていること、
    前記連通路筒の側面から前記連通路までに一定の間隔で複数の前記外周孔が形成されていること、
    を特徴とするパイロット式電磁弁。
  2. 請求項1に記載するパイロット式電磁弁において、
    前記外周孔はスリット状であること、
    を特徴とするパイロット式電磁弁。
  3. 請求項2に記載するパイロット式電磁弁において、
    前記スリットは前記連通路の径よりも幅が狭いこと、
    を特徴とするパイロット式電磁弁。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載するパイロット式電磁弁のいずれか一つにおいて、
    前記連通路筒の端部に一体の蓋部が形成されていること、
    を特徴とするパイロット式電磁弁。
  5. 請求項1に記載するパイロット式電磁弁において、
    前記連通路のうち前記パイロット室と連通する通路はテーパ状であること、
    を特徴とするパイロット式電磁弁。

JP2009029199A 2009-02-11 2009-02-11 パイロット式電磁弁 Pending JP2010185496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009029199A JP2010185496A (ja) 2009-02-11 2009-02-11 パイロット式電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009029199A JP2010185496A (ja) 2009-02-11 2009-02-11 パイロット式電磁弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010185496A true JP2010185496A (ja) 2010-08-26

Family

ID=42766276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009029199A Pending JP2010185496A (ja) 2009-02-11 2009-02-11 パイロット式電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010185496A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013053676A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Rinnai Corp 流量制御弁
EP3098492A1 (en) * 2015-05-26 2016-11-30 CKD Corporation Pilot-operated solenoid valve
JP2017057860A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 給水電磁弁
US11306844B2 (en) 2017-06-26 2022-04-19 Lixil Corporation Pilot solenoid valve

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0565966A (ja) * 1991-09-06 1993-03-19 Hitachi Ltd 給水電磁弁
JPH06117553A (ja) * 1992-10-08 1994-04-26 Inax Corp ダイヤフラム弁
JPH0960969A (ja) * 1995-08-18 1997-03-04 Paloma Ind Ltd ガス湯沸器の水栓
JP2002174353A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Techno Excel Co Ltd 電磁式給水弁
CN2620803Y (zh) * 2003-04-24 2004-06-16 杭州神林电子有限公司 电磁进水阀

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0565966A (ja) * 1991-09-06 1993-03-19 Hitachi Ltd 給水電磁弁
JPH06117553A (ja) * 1992-10-08 1994-04-26 Inax Corp ダイヤフラム弁
JPH0960969A (ja) * 1995-08-18 1997-03-04 Paloma Ind Ltd ガス湯沸器の水栓
JP2002174353A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Techno Excel Co Ltd 電磁式給水弁
CN2620803Y (zh) * 2003-04-24 2004-06-16 杭州神林电子有限公司 电磁进水阀

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013053676A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Rinnai Corp 流量制御弁
EP3098492A1 (en) * 2015-05-26 2016-11-30 CKD Corporation Pilot-operated solenoid valve
CN106195399A (zh) * 2015-05-26 2016-12-07 Ckd株式会社 先导式电磁阀
CN106195399B (zh) * 2015-05-26 2018-12-11 C K D株式会社 先导式电磁阀
JP2017057860A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 給水電磁弁
US11306844B2 (en) 2017-06-26 2022-04-19 Lixil Corporation Pilot solenoid valve

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8960638B2 (en) Electromagnetic valve device
JP2006191024A (ja) アクチュエータ装置及びアクチュエータ装置を内蔵する燃料噴射装置
JP2010185496A (ja) パイロット式電磁弁
CN107532745B (zh) 阀座
US20140053928A1 (en) Double Seat Valve With Secure Closing Function
EP2233806A1 (en) Solenoid pilot open/close valve
JP6186275B2 (ja) 流体制御装置
WO2006065786A2 (en) Magnetically-actuated manually-operated isolation valve
KR101644940B1 (ko) 개폐 밸브
US20180038317A1 (en) Gas fuel supply apparatus
JP2011085214A (ja) パイロット式電磁弁システム
JP5243392B2 (ja) パイロット式電磁弁
JP7384616B2 (ja) 電磁ソレノイド装置
JP2006242046A (ja) 燃料噴射弁
JPH11294619A (ja) 常開形パイロット式電磁弁
JP2013024282A (ja) パイロット式電磁弁及び電磁弁ブロック体
JP5453175B2 (ja) パイロット式電磁弁
JP3809968B2 (ja) ダイヤフラム弁
JP6560143B2 (ja) 圧力流体制御装置
JPH07190237A (ja) ガス用の流量制御装置
JP6484810B2 (ja) 給水電磁弁
JP2551917Y2 (ja) 電磁弁
JP6039357B2 (ja) 流体圧ノズル弁
JP7114297B2 (ja) 電磁弁
US10619756B2 (en) Gas solenoid valve

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20110823

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120810

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130402