JPH0960969A - ガス湯沸器の水栓 - Google Patents

ガス湯沸器の水栓

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JPH0960969A
JPH0960969A JP23341295A JP23341295A JPH0960969A JP H0960969 A JPH0960969 A JP H0960969A JP 23341295 A JP23341295 A JP 23341295A JP 23341295 A JP23341295 A JP 23341295A JP H0960969 A JPH0960969 A JP H0960969A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作力を軽減したパイロット弁方式のガス湯
沸器の水栓10において、水流中の異物により連通孔1
1aの入口が塞がれてしまっても、連通孔11aの導通
や水流を確保し、水栓10が閉弁できなかったり止水状
態が保持できなくなる等の不都合を防止する。 【解決手段】 水栓一次室10aと水栓二次室10bと
の間に連通された連通孔11aにおいて、その入口部分
に連通孔11aと略同一幅の凹み形状の溝を形成し、異
物が連通孔11aの入口に吸い寄せられてくっついてし
まっても、その溝を介して導通や水流を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水または湯の流路
を開閉するガス湯沸器の水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、台所等で使用される小型の元
止式湯沸器では、給水部に水栓を備え、操作ボタンを押
して出湯させる時は、まず操作ボタンに連動した水栓を
開き、次にガス流路も開弁してバーナに点火燃焼させ
る。そして、この水栓の開閉を小さな操作力で行なうた
めに、パイロット弁方式の水栓が用いられる。こうした
水栓は、小さな操作力でパイロット弁を開閉するだけ
で、水栓に供給された水流と水圧を利用してメインの水
栓が自動的に開閉する。この一例について説明する。水
栓は、図6に示すように、水栓本体3の水入口側に設け
られ、水栓本体3に被せられ水栓本体3と共に水室を形
成する蓋14と、その水室を2つに仕切り仕切られた水
室間に生じた差圧により往復移動を繰り返すダイアフラ
ム13と、ダイアフラム13と一体に設けられ貫通した
小孔の連通孔41aとパイロット孔41bとを備えたダ
イアフラム受41と、パイロット孔41bを開閉して水
流路を開閉するパイロット弁15と、パイロット弁15
を先端に設け蓋14にガイドされて摺動するパイロット
スピンドル17と、パイロット弁15を閉弁方向に付勢
する水栓バネ19とを備える。連通孔41aは、ダイア
フラム受41の中央からわずかにずれた水入口部側を円
錐台形状に形成し、同じくパイロット孔41bは、ダイ
アフラム受41の中央部を円錐台形状と弁座とを形成し
たもので、図7に示すように、それぞれの中心に小孔を
貫通させる。水入口部に設けられた連通孔41aは、中
央に設けられたパイロット孔41bに比較して、通過抵
抗を大きくする。(例えば、孔の直径を小さくする。)
パイロット孔41bは、小孔の周りにパイロット弁15
に対応して弁座が形成される。なお、ダイアフラム受4
1において連通孔41aとパイロット孔41bとの入口
部分は、ダイアフラム13を一体に組み付ける時に、ダ
イアフラム受41がダイアフラム13に挿入しやすいよ
うに、円錐台形状に形成されている。
【0003】この水栓40を開いて出湯させるには、図
1にも示すように、まず操作ボタン24を押し込んでそ
の位置でロックをかけると共に、レバー18にその動き
を伝え、パイロットスピンドル17を水栓バネ19の力
に抗してパイロット弁15開弁方向に摺動させる。パイ
ロット弁15が開弁すると、水栓二次室10bはパイロ
ット孔41bを介して水栓出口10cと連通される。水
栓出口10cは湯出口23を介して外部即ち大気と通じ
ているので、水栓二次室10b内は、今まで加わってい
た水圧が開放されて低下する。それに伴い水栓本体入口
部3cに供給された水は、水栓本体3側の水栓一次室1
0aからダイアフラム受41の連通孔41aを通過して
ダイアフラム13で仕切られた蓋14側の水栓二次室1
0bへ達し、パイロット弁15で開弁されたパイロット
孔41bを通過して再びダイアフラム13で仕切られた
水栓本体3側の水栓出口10cへ入る。こうした水流が
生じると、連通孔41aはパイロット孔41bより水流
に対する通過抵抗が大きいので、水栓二次室10b側へ
差圧力が生じ、ダイアフラム受41と共にダイアフラム
13が水栓弁座3dよりリフトする。水栓一次室10a
から水栓弁座3dを経由して水栓出口10cへの通水が
開始され、ダイアフラム13が所定距離リフトすると、
水栓一次室10aと水栓二次室10bの水圧が同一とな
ってリフトが終了し、水栓40が全開状態となる。その
結果、水栓本体入口部3cより水圧応動装置16へ通水
される。一方、水栓40を閉じて出湯を停止させるに
は、操作ボタン24を再度押してロックを解除すると共
に手前に戻し、レバー18も戻す。すると、水栓バネ1
9の力によりパイロットスピンドル17が摺動してパイ
ロット弁15がパイロット孔41bを閉じつつダイアフ
ラム13が水栓弁座3dを塞ぐ。同時に、常に開いてい
る連通孔41aを介して水栓一次室10aから水栓二次
室10bに水が供給されると共に、水栓本体入口部3c
の水圧が直接水栓二次室10bに加えられ、ダイアフラ
ム13を水栓弁座3dの閉塞状態を保持する方向に押圧
する。そして、この水圧による押圧力によって確実に止
水状態が保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この連
通孔41aは、そこを通過する水流を利用して差圧を生
じさせ小さな操作力で水栓40を開閉する機能をもたせ
るため、例えば直径0.6mmという小孔が開けられ
る。そのため、図7に示すように、水流中の異物は、た
とえそれが比較的小さな異物であっても、連通孔41a
より大きいと連通孔41a入口を塞いでしまう恐れがあ
る。もし、連通孔41aが、異物により塞がれると、水
栓一次室10aと水栓二次室10bとの導通が阻害さ
れ、閉弁できなかったり、止水状態が保持できなくな
る。このため、水栓40上流にストレーナ9を設け、水
流により運ばれてくる異物の侵入を防止するが、ストレ
ーナ9のフィルター網目を細かくして小さな異物の侵入
を防止しようとする場合には、フィルター網目がすぐに
つまってしまってストレーナ9の掃除あるいは交換がた
いへんである。これをきらって、ストレーナ9を通過し
てしまった小さな異物を通過させてしまう目的で連通孔
41aを大きくすると、それに伴ってパイロット弁15
等も大きくなってしまって、水栓バネ19も強い力が必
要となる。そして、水栓バネ19の力に抗してパイロッ
ト弁15を開くための動作力即ち操作ボタン24の押込
み力も増加してしまう。本発明のガス湯沸器の水栓は、
コンパクトな形状を保ったまま上記課題を解決し、水流
中に異物が混入しても、しかも小さな異物であっても、
連通孔の導通を確保し、確実に止水状態を保持すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ガス湯沸器の水栓は、水室及び水栓弁座を持つ水栓本体
と、上記水栓本体の水室を一次室と二次室とに仕切るダ
イアフラムと、上記ダイアフラムと一体に設けられ上記
一次室と上記二次室とを連通する連通孔及びパイロット
孔とを形成したダイアフラム受と、上記ダイアフラム受
のパイロット孔を開閉するパイロット弁とを備え、上記
パイロット弁を開くと上記連通孔を経由する水流が生じ
ることにより上記一次室と上記二次室との間に圧力差が
生じ上記ダイアフラムが上記水栓本体の水栓弁座と離間
して水流路を開き、上記パイロット弁を閉じると上記ダ
イアフラムが上記水栓本体の水栓弁座と密着して水流路
を閉じるガス湯沸器の水栓において、上記ダイアフラム
受は、連通孔の入口部分に連通孔と略同一幅の溝を形成
したことを要旨とする。
【0006】上記構成のガス湯沸器の水栓によれば、パ
イロット弁を開くと、水栓本体水室の二次室に加わって
いた圧力がパイロット孔を経由して開放される。それに
伴って、水栓本体水室の一次室側からダイアフラム受に
形成された連通孔を経由して二次室側へ水が供給され
る。一次室と二次室との間に圧力差が生じ、一次室と二
次室との間を仕切っているダイアフラムが、この差圧力
により水栓弁座から離間し、水流路が開く。一方、パイ
ロット弁を閉じると同時にダイアフラムを水栓弁座に密
着させると、いったん一次室から二次室へ流入した水
は、行き場を失う。そして、常に開いている連通孔を介
して水の圧力が直接二次室に加わるので、二次室の圧力
によりダイアフラムは水栓弁座に強く押しつけられる。
こうして止水状態が継続される。この水栓によれば、水
栓開閉時に、水流中の異物が水流により連通孔の入口に
吸い寄せられくっついてしまっても、連通孔の入口部分
に連通孔と略同一幅の溝を形成しているので、同時にそ
の溝をも塞がれてしまうということはなく、その溝を介
して一次室と二次室との間の導通や水流が確保される。
なお、連通孔が塞がれた時でも、略同一幅の溝の開口部
が全体の通過抵抗に大きく影響を与えることもない。溝
が大きすぎて、溝そのものが先に塞がれてしまうことも
ない。
【0007】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明のガス湯沸器の
水栓の好適な実施例について説明する。図1は一実施例
としての水栓を備えたガス湯沸器の概略構成図である。
水栓10を備えたガス湯沸器1は、大別して自動装置部
と燃焼部とケーシング部とから構成される。まず、自動
装置部は、器具正面に設けられた操作ボタン24と、操
作ボタン24と連動し通電制御回路をオンオフする点火
スイッチ25と、同じく操作ボタン24と連動しガスの
供給路を開閉する器具栓12および水の供給路を開閉す
る水栓10と、水栓10上流で水流中の異物の侵入を防
ぐストレーナ9と、水栓10下流で通水により作動する
水圧応動装置16と、燃焼熱により通水を湯に変える熱
交換器21と、熱交換器21からの湯を出湯させる湯出
口23とを備える。水栓10の構成で従来技術と同一部
分の詳しい説明は、既に説明したので重複を避けるため
省略する。水圧応動装置16は、内部に部屋を持った水
栓本体3と、その部屋を2つに仕切り水圧によって往復
移動を行なうダイアフラム6を備える。水栓本体3は、
水を供給される水入口部3cと、水の流路を水栓10に
より開閉される水栓弁座3dと、その下流でダイアフラ
ム6により仕切られた一次室3aと二次室3bとを備え
る。水栓10は、従来の技術(図6)でも既に説明した
が、図2に示すように、ダイアフラム13と一体で貫通
した小孔の連通孔11aとパイロット孔11bとを備え
たダイアフラム受11と、パイロット孔11bを開閉し
て水流路を開閉するパイロット弁15等を備え、連通孔
11aは、ダイアフラム受11の中央からわずかにずれ
た水入口部側を円錐台形状に形成し、同じくパイロット
孔11bは、ダイアフラム受11の中央部を円錐台形状
と弁座とを形成する。そして、図3に示すように、それ
ぞれの中心に小孔を貫通させる。さらに、水入口部の連
通孔11aは、円錐台形状の入口部分に小孔の直径より
わずかに小さい幅の凹み形状の溝11pを備える。この
溝11pは、連通孔11aの入口部分から所定の深さだ
け小孔を中心にはさんで左右にわたって凹みを形成した
ものである。また、自動装置部は、図1に示すように、
ダイアフラム6と当接して摺動するスピンドル27と、
スピンドル27に貫通されガス流路を開閉する水圧応動
弁20と、スピンドル27の摺動によりガス流路を開閉
する電磁安全弁7と、スピンドル27先端で電磁安全弁
7を押し開く開弁装置8と、通水時に前進したスピンド
ル27を後退方向に付勢するバネ26とを備える。
【0008】燃焼部は、燃料ガスを噴出するノズル5
と、その燃料ガスを燃焼させるバーナ4と、燃焼火炎を
取り巻く燃焼室2と、高電圧を印加され放電する電極3
7と、電極37の放電により燃料ガスに点火されるパイ
ロットバーナ38と、パイロットバーナ38の燃焼熱に
より熱起電力を発生する一次熱電対36と、バーナ4の
燃焼熱により熱起電力を発生する二次熱電対13と、高
電圧を発生させ電極37へ印加するイグナイター(図示
略)と、点火,消火等の電気的制御を司どるコントロー
ラ28とを備える。
【0009】ケーシング部は、自動装置部や燃焼部を固
定するバックカバー(図示略)と、自動装置部や燃焼部
を前面から覆い操作関係の表示等を行なうフロントカバ
ー(図示略)とを備える。
【0010】次に、ガス湯沸器1の作動について説明す
る。操作ボタン24を押すと、レバー18を介して操作
ボタン24に連動した水栓10が開弁し通水を開始す
る。ガス湯沸器1に供給された水は、まず水圧応動装置
16を経由し熱交換器21を通過して湯となり湯出口2
3から出湯する。なお、水栓10の開閉動作の詳しい説
明については、既に従来技術で説明した内容と同一で重
複するので省略する。水栓10が開き、水圧応動装置1
6に通水されると、ダイアフラム6で区切られた水栓本
体一次室3aと水栓本体二次室3b間に差圧を生じ、ダ
イアフラム6に発生した差圧力によりダイアフラム6が
変移すると共に、ダイアフラム6に当接したスピンドル
27が摺動して、水圧自動弁20を開弁する。この時の
各弁の動きを順を追って説明する。まず、スピンドル2
7の先端に設けられた開弁装置8がマグネット安全弁7
を押す。開弁装置8がマグネット安全弁7を押動開弁し
ている位置ではスピンドル27はまだ水圧自動弁20を
開弁しない関係に設定してある。開弁装置8は、マグネ
ット安全弁7を押し開いた後(開弁完了後)、ロックが
解除されスピンドル27上を摺動して戻る。この時、マ
グネット安全弁7は、コントローラ28の指令による通
電により吸着開弁状態を維持し、開弁装置8の後退によ
り閉弁可能状態となる。そして、さらにスピンドル27
が前進して水圧自動弁20が開き始める。水圧自動弁2
0が開弁するとガスは、バーナ4に達して燃焼を始め
る。燃焼中には、コントローラ28が一次熱電対36及
び二次熱電対13の発生する熱起電力によって炎および
燃焼異常を監視しており、熱起電力が所定値より変化す
ればマグネット安全弁7への通電を停止して閉弁する。
【0011】次に消火動作には、止水によって水圧応動
装置16に差圧力の発生がなくなるので、スピンドル2
7はバネ26によって最初の停止位置まで戻る。スピン
ドル27の後退により、まず水圧自動弁20が閉弁し、
さらにスピンドル27が後退して停止位置に近づくと開
弁装置8はスピンドル27と係合して停止位置に至る。
同時に、コントローラ28によりマグネット安全弁7へ
の通電を停止してマグネット安全弁7を閉弁する。
【0012】このガス湯沸器1の水栓10は、開閉に伴
って、水栓一次室10aと水栓二次室10bの間に、ダ
イアフラム受11の連通孔11aを介して水流が生じ
る。こうした時、水流中の異物がこの水流により連通孔
11aの入口に吸い寄せられ、そのままくっついてしま
っても、その入口部分に連通孔11aと略同一幅の溝1
1pを形成しているので、図3に示すように、異物が塞
ぎきらない溝11pの開口部分を介して導通が確保され
る。そのため、こうした状況になっても、さらに溝11
pの開口部分を異物で塞がれない限り、正常に開閉する
ことができる。また、止水時には、常に開いている連通
孔11aを介して、水栓一次室10aから水栓二次室1
0bに水が供給されると共に、水栓本体入口部3cの水
圧が直接水栓二次室10bに加えられ、ダイアフラム1
3を水栓弁座3dの閉塞状態を保持する方向に押圧する
ので、この水圧による押圧力によって確実に止水状態を
保持することができる。なお、連通孔11aの入口が異
物で塞がれた時でも、この溝11pは十分開口面積を確
保しているので、全体の通過抵抗に大きく影響を与える
こともない。溝11pが大きすぎて、溝11pそのもの
が先に塞がれてしまうこともない。また、ストレーナ9
を通過してしまう小さい異物に対しても有効なため、連
通孔11aを大きくして異物を通過させてしまう必要も
ないので、コンパクトな形状のまま実施できる。小さい
異物を通過させてしまう目的で連通孔11aを大きくし
た場合は、既に説明したように、水栓10全体が大きく
なって操作力も増大してしまうという問題があった。
【0013】つぎに、第2実施例について説明する。図
5は第2実施例としてのガス湯沸器の水栓の概略構成図
で、給湯付風呂釜の浴槽への給湯通路で湯の開閉を行な
う水電磁弁30を表す。水電磁弁30は、側部に湯入口
と内部に水室とを備え下部から湯を排出する水電磁弁本
体34と、その水室を水電磁弁本体一次室34aと水電
磁弁本体二次室34bとの2つに仕切り仕切られた水室
間に生じた差圧により往復移動を繰り返すダイアフラム
33と、ダイアフラム33と一体に設けられ貫通した小
孔の連通孔31aとパイロット孔31bとを備えたダイ
アフラム受31と、パイロット孔31bを開閉して湯流
路を開閉するパイロット弁35と、パイロット弁35を
上下に摺動させるソレノイド32とを備える。水電磁弁
本体34は、側部の湯入口と、それに続く水電磁弁本体
一次室34aと、ダイアフラム33で仕切られた水電磁
弁本体二次室34bと、ダイアフラム33が密着あるい
は離間する水電磁弁本体弁座34dと、逆流防止弁(図
示略)へ接続する水電磁弁本体出口34cとから構成さ
れる。水電磁弁本体34の湯入口には、給湯中の異物侵
入を防止するストレーナ39が設けられる。連通孔31
aは、ダイアフラム受31の中央からわずかにずれた湯
入口部側を円錐台形状に形成し、同じくパイロット孔3
1bは、ダイアフラム受31の中央部を円錐台形状と弁
座とを形成したもので、それぞれの中心に小孔を貫通さ
せる。湯入口部に設けられた連通孔31aは、中央に設
けられたパイロット孔31bに比較して、直径を小さく
することにより通過抵抗を大きくする。そして、連通孔
31aは、第1実施例のダイアフラム受11の連通孔1
1aと同様に、円錐台形状の入口部に小孔の直径よりわ
ずかに小さい幅の凹み形状の溝を形成する。(図3参
照)
【0014】水電磁弁30は、図示しないが、給湯付風
呂釜の浴槽への給湯通路に逆流防止弁と共に設けられ、
コントローラの指令に基づき浴槽への給湯を開閉する。
熱交換器を経由して水電磁弁30に供給された湯は、水
電磁弁本体出口34cを通って逆流防止弁へ流入する。
逆流防止弁は、いったん外部即ち大気と通じることによ
り、給湯側が負圧となった場合でも、浴槽の湯を給湯側
へ逆流させない働きをする。そのため、水電磁弁30出
口側は、大気と通じているので、大気圧を越えた圧力が
生じることはない構成である。コントローラ(図示略)
の指令に基づきソレノイド32が働きパイロット弁35
が開弁すると、水電磁弁本体二次室34bはパイロット
孔31bを介して水電磁弁本体出口34cと導通され
る。水電磁弁本体出口34cは逆流防止弁(図示略)を
介して大気と通じているので、水電磁弁本体二次室34
b内は、今まで加わっていた圧力が開放され低下する。
それに伴い第1実施例と同様に、水電磁弁30に供給さ
れた湯は、入口部に続く水電磁弁本体一次室31aから
ダイアフラム受31の連通孔31aを通過してダイアフ
ラム33で仕切られたソレノイド32側の水電磁弁本体
二次室34bへ達し、パイロット弁35で開弁されたパ
イロット孔31bを通過して再びダイアフラム33で仕
切られた水電磁弁本体33側の水電磁弁本体出口34c
へ入る。こうした湯の流れが生じると、連通孔31aは
パイロット孔31bより湯の流れに対する通過抵抗が大
きいので、水電磁弁本体二次室34b側へ差圧力が生
じ、ダイアフラム受31と共にダイアフラム33が水電
磁弁本体弁座34dよりリフトする。ダイアフラム33
が所定距離リフトして水電磁弁本体一次室34aと水電
磁弁本体二次室34bの水圧が同一となるとリフトが終
了し水電磁弁30が全開状態となる。そして、水電磁弁
本体一次室34aから水電磁弁本体弁座34dを経由し
て水電磁弁本体出口34cへ湯が流れる。一方、水電磁
弁30を閉じて出湯を停止する時は、コントローラ(図
示略)の指令に基づきソレノイド32が働きパイロット
弁35が摺動してパイロット孔31bを閉じつつ、ダイ
アフラム33が水電磁弁本体弁座34dを塞ぐ。同時
に、常に開いている連通孔31aを介して水電磁弁本体
一次室34aから水電磁弁本体二次室34bに湯が供給
されると共に、その湯の圧力が直接水電磁弁本体二次室
34bに加えられ、ダイアフラム33を水電磁弁本体弁
座34dの閉塞状態を保持する方向に押圧する。そし
て、この押圧力によって確実に出湯停止状態が保持され
る。
【0015】この給湯付風呂釜の水電磁弁30は、第1
実施例と同様に、水電磁弁30の開閉に伴って、水電磁
弁本体一次室34aと水電磁弁本体二次室34bの間
に、ダイアフラム受31に設けられた連通孔31aを介
して湯の流れが生じる。そして、給湯中の異物が連通孔
31aの入口にくっついてしまっても、連通孔31aの
略円錐台形の連通部の入口部分に連通孔と略同一幅の凹
み形状の溝を形成しているので、異物により塞ぎきらな
い溝の開口部を介して、湯の導通が確保され、正常に開
閉することができる。また、同様に、連通孔31aを大
きくする必要がないので、コンパクトな形状のまま実施
できる。以上本発明の実施例について説明したが、本発
明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で
実施し得ることは勿論である。例えば、第1実施例の水
栓10の連通孔11aに設けられた溝11pの代りに、
図4(ア)に示すように、スリット形状の溝11qを用
いてもよい。スリット形状の溝11qは、凹み形状の溝
11pと違って、略円錐台の斜面にまで開口しているの
で、入口部分を異物で塞がれても、斜面の開口部分から
水の導通が確保できる。第2実施例の水電磁弁30の場
合でも同様である。また、溝11pの代りに、図4
(イ)に示すように、スリット形状の溝を直角方向にも
う1本追加した十字形状の溝11rとしてもよい。溝1
1rを備えた連通孔は、入口部分を異物で塞がれ、さら
に溝までも異物で塞がれても、同時に溝の4箇所が塞が
れない限り、水の導通は確保される。第2実施例の水電
磁弁30の場合でも同様である。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のガス湯沸
器の水栓によれば、水栓が開閉し水栓本体一次室から二
次室への水流が生じる時に、水流中の異物が水流により
ダイアフラム受の連通孔の入口に吸い寄せられくっつい
てしまっても、連通孔の入口部分に連通孔と略同一幅の
溝を形成しているので、その溝を介して導通や水流が確
保され、正常に開閉することができる。そのため、異物
によって水栓が閉じなくなったり閉じても水がリークし
てしまったりすることがなく信頼性が高い。また、連通
孔を大きくする必要もないことからコンパクトなまま実
現できるので、操作力が大きくなったりしない。そのう
えスペースもとらず安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としてのガス湯沸器の水栓の概略構
成図である。
【図2】水栓部分の概略構成図である。
【図3】連通孔説明図である。
【図4】別の連通孔説明図である。
【図5】第2実施例としてのガス湯沸器の水栓の概略構
成図である。
【図6】従来例としてのガス湯沸器の水栓の概略構成図
である。
【図7】従来例の連通孔説明図である。
【符号の説明】
1 ガス湯沸器 2 燃焼室 3 水栓本体 3a 水栓本体一次室 3b 水栓本体二次室 3c 水栓本体水入口部 3d 水栓弁座 4 バーナ 9 ストレーナ 10,40 水栓 10a 水栓一次室 10b 水栓二次室 10c 水栓出口 11,31 ダイアフラム受 11a,31a 連通孔 11b,31b パイロット孔 6,13,33 ダイアフラム 15,35 パイロット弁 17 パイロットスピンドル 18 レバー 19 水栓バネ 30 水電磁弁 34 水電磁弁本体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水室及び水栓弁座を持つ水栓本体と、 上記水栓本体の水室を一次室と二次室とに仕切るダイア
    フラムと、 上記ダイアフラムと一体に設けられ上記一次室と上記二
    次室とを連通する連通孔及びパイロット孔とを形成した
    ダイアフラム受と、 上記ダイアフラム受のパイロット孔を開閉するパイロッ
    ト弁とを備え、 上記パイロット弁を開くと上記連通孔を経由する水流が
    生じることにより上記一次室と上記二次室との間に圧力
    差が生じ上記ダイアフラムが上記水栓本体の水栓弁座と
    離間して水流路を開き、上記パイロット弁を閉じると上
    記ダイアフラムが上記水栓本体の水栓弁座と密着して水
    流路を閉じるガス湯沸器の水栓において、 上記ダイアフラム受は、連通孔の入口部分に連通孔と略
    同一幅の溝を形成したことを特徴とするガス湯沸器の水
    栓。
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