JP3187798B2 - ガス燃焼装置 - Google Patents

ガス燃焼装置

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JP3187798B2
JP3187798B2 JP35720999A JP35720999A JP3187798B2 JP 3187798 B2 JP3187798 B2 JP 3187798B2 JP 35720999 A JP35720999 A JP 35720999A JP 35720999 A JP35720999 A JP 35720999A JP 3187798 B2 JP3187798 B2 JP 3187798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾電池を電源とし
たモータにより器具栓(ガス弁)を開閉するガス燃焼装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば湯沸器においては、バ
ーナへのガス供給路にモータにより開閉駆動される器具
栓を備え、乾電池の電源によりモータを駆動して点火消
火制御を行うものが知られている。こうした、モータ駆
動により器具栓を開閉するものでは、器具栓の開弁・閉
弁状態を確認するためにマイクロスイッチ等の位置検知
センサーを備え、このセンサー出力に基づいてモータが
駆動制御され、安全が図られている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、燃焼途中で乾電池が不意に
外れたり、電池交換のために取り外されたときには、モ
ータへの通電が停止されて器具栓が開弁状態のままとな
ってしまう。この場合、器具栓と直列に設けられた電磁
式安全弁への通電が停止してガス流路を閉じ燃焼を停止
できるものの、乾電池が再度挿入されても器具を点火作
動させるまで器具栓が開弁状態に維持されてしまい、本
来の2シールによる生ガス洩出防止機能を発揮できず安
全上好ましくない。また、器具栓が開弁したまま器具の
点火操作を行うと、燃焼までのタイミングのずれが生じ
てスムーズに点火動作が行われないという問題もあっ
た。
【0004】本発明のガス燃焼装置は上記課題を解決
し、器具栓が開弁した状態で乾電池が外れても、乾電池
が再セットされれば器具栓をその時点で閉弁して高い安
全性を維持することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のガス燃焼装置は、燃料ガスを燃焼するガス
バーナと、上記ガスバーナへのガス供給路に設けられ流
路を開閉する安全弁および器具栓と、上記器具栓を開閉
するモータと、上記器具栓の開閉状態を検知する検知手
段と、上記検知手段に基づいて、乾電池電源により上記
モータを駆動制御するモータ制御手段とを備えたガス燃
焼装置において、上記乾電池の挿入時に、上記モータを
駆動して上記器具栓を閉状態にする原点戻し手段を備え
たことを要旨とする。
【0006】上記構成を有する本発明のガス燃焼装置に
よれば、検知手段により器具栓の開閉状態を検知し、そ
れに基づいてモータ制御手段によりモータを駆動して器
具栓を開閉制御するが、その駆動電源として乾電池を用
いているため、燃焼中に乾電池が外されると器具栓を閉
弁できず安全弁により燃焼を停止させる。そして、乾電
池が挿入されると、原点戻し手段がモータを駆動して器
具栓を閉弁状態にする。このため、ガス流路を複数シー
ルすることができ安全性を維持することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明のガス
燃焼装置の一実施形態としての元止め式湯沸器の概略構
成を示したものである。図示されるように、この元止め
式湯沸器10は、器具本体内に、給水管16と出湯管1
8とを備える熱交換器12と、この熱交換器12を加熱
するためのガスバーナ14とが配置される。そして給水
管16の元には給止水栓20が接続され、前記ガスバー
ナ14へガスを供給するガス管22の元には給ガス栓2
4が接続されている。
【0008】前記給止水栓20は、この栓内の給水流路
にダイヤフラム室28が設けられると共に、このダイヤ
フラム室28へ通じる弁口30を開閉可能なるように水
栓ダイヤフラム26が配設される。そしてこの水栓ダイ
ヤフラム26の前記弁口30に対応する中央部位に弁口
32が設けられ、この弁口32にはこの給止水栓の栓壁
に貫設されるバルブ軸36の先端に取着された水栓パイ
ロットバルブ34がスプリング38を介して常時はこの
弁口32を閉じるように押圧付勢された状態で設けられ
ている。
【0009】また前記水栓ダイヤフラム26には前記弁
口32のほかに通水孔40が設けられ、水栓パイロット
バルブ34によりこの弁口32が閉じられたときには給
水流路内の水圧の関係でこの通水孔40を介して給水流
路内の水が水栓ダイヤフラム26の背面側に侵入し、水
栓パイロットバルブ34の閉塞状態、つまりダイヤフラ
ム室28の弁口30の閉塞状態が保持され、この給止水
栓20が止水状態に保持するように構成されている。
【0010】また前記ダイヤフラム室28は、水圧ダイ
ヤフラム42により一次圧室44と二次圧室46とに仕
切られ、一次圧室44側には前記水圧ダイヤフラム42
面に前記弁口30よりダイヤフラム室28へ流入してく
る水量を調節する水量調節弁48がスプリング50を介
して取着され、この水量調節弁48により給水流路を流
れる水の流量が調節されるようになっている。
【0011】そして一次圧室44に流入した水は、この
給止水栓20の栓壁に回動自在に貫設される水量絞り軸
52の連通水路54を介して前記給水管16及び出湯管
18にそれぞれ分配されて供給され、この水量絞り軸5
2を回動させることにより給水管16への水の供給流量
の調節並びに出湯管18を流れる湯への水のミキシング
量の調節が図れるようになっている。
【0012】この水量絞り軸52には湯温調節レバー5
6が連繋されると共に、この湯温調節レバー56の操作
により回転される水量絞り軸52の回転を検知する湯水
切替スイッチ58が近接して設けられている。そしてこ
の湯温調節レバー56の回動操作により前述の水量絞り
軸52が回動されて給水管16と出湯管18とへ分配供
給される水の分配量が調節され、またこの湯温調節レバ
ー56を「水」位置まで回動させることにより湯水切替
スイッチ58がONし、ガスバーナ14を点火させる点
火スイッチ(詳細は後述する)のON操作を受付けない
状態となって給止水栓20の水栓パイロットバルブ34
のみが開かれ、出湯管18より水のみが出水されるよう
に構成されている。
【0013】また前記ダイヤフラム室28の二次圧室4
6側はバイパス管路62を介して前記給水管16に設け
られるベンチュリ管部64へ連通され、給水管16に水
が流れているときは二次圧室46が一次圧室44より負
圧となり水量調節弁48が図1中矢印で示した左方向の
移動することにより後述するように給ガス栓24のガス
流路に設けられる水圧自動弁70が開かれると同時に水
流検知スイッチ86がONするようになっている。
【0014】尚、図1中符号60は水量絞り軸52の連
通水路54を介して給水管16へ送られる水量を調節す
る水量調節弁である。符号66は二次圧室46に設けら
れた水抜き栓である。また、符号68はこの給止水栓2
0への水の入口に設けられたストレーナをそれぞれ示し
ている。
【0015】一方、前記ガスバーナ14のガス管22に
設けられた給ガス栓24は、栓内部の給ガス流路に前記
水量調節弁48の動きに連動して弁口78を開閉する前
述の水圧自動弁70と、給ガス流路のガス圧力に応じて
弁口88の開度を調節するガスガバナ72と、点火トラ
ブル等の未然防止のためのこの給ガス栓24のガス入口
付近の弁口94に設けられるマグネット安全弁74と、
給ガス流路を開閉するため弁口97に設けられる器具栓
76とがそれぞれ備えられている。
【0016】ここに水圧自動弁70は、その弁軸82が
給ガス栓24の栓壁及び給止水栓20の栓壁を貫挿して
前記ダイヤフラム室28内の水圧ダイヤフラム42に連
結され、給止水栓20に水が流れていない止水状態では
スプリング80により弁口78が閉塞された状態に保た
れている。そしてこの弁軸82の途中部位にはスイッチ
作動片84が設けられると共に、この弁軸82の傍には
そのスイッチ作動片84によってONされる前述の水流
検知スイッチ86が設けられ、給止水栓20に水が流れ
スイッチ作動片84により水流検知スイッチ86がON
されたときに後述するモータ99が駆動され点火操作が
開始されるように構成されている。
【0017】また、前記ガスガバナ72は、給ガス流路
のガス圧力に応じて伸縮するスプリング90を介してそ
の弁口88の開度が調節されるようになっており、さら
に前記マグネット安全弁74は、内蔵される電磁石の作
動によりその弁口94が開閉されるものである。さら
に、前記器具栓76は、給ガス栓24の栓壁に貫挿され
たバルブ軸98の先端に取着され、常態ではスプリング
により押圧されて弁口97を閉塞するように設けられて
いる。
【0018】かくして点火スイッチに連動して駆動され
給止水栓20を開閉させて出湯あるいは停止を行なわせ
る駆動源たるモータ99には、その駆動軸に連繋される
モータカム軸に第1ないし第3カム100、102、1
04が設けられ、第1カム100にはモータ連動レバー
106を介して前記水栓パイロットバルブ34を開閉作
動させる給止水栓開閉レバー108が連繋されている。
この給止水栓開閉レバー108は水栓パイロットバルブ
34のバルブ軸36の基部に連繋され、この給止水栓開
閉レバー108の作動によりバルブ軸36が進退動し、
水栓パイロットバルブ34により閉じられている弁口3
2が開閉されるものである。
【0019】また第2カム102は前記器具栓76のバ
ルブ軸98に連繋され、さらに第3カム104は前記マ
グネット安全弁74に内蔵される電磁石を着磁させるた
め給ガス栓24の栓壁に貫挿して設けられる安全弁作動
杆96に連繋されている。そしてモータ99に近接して
前記第1カム100及び第2カム102の回転位置を検
出する第1カムスイッチ110及び第2カムスイッチ1
12が配設されており、これらの第1及び第2のカムス
イッチ110、112からのON/OFF信号の組合せ
により前記給止水栓20の水栓パイロットバルブ34が
開かれたこと、マグネット安全弁74の電流がONされ
マグネット安全弁74が開かれたこと、器具栓76も開
かれバーナも点火されて燃焼が開始されたこと、及び給
止水栓20、マグネット安全弁74、器具栓76のいず
れもが閉じられ出湯が停止されたこと等が検知されるよ
うになっている。
【0020】この第1及び第2カムスイッチ110、1
12からのON/OFF信号の組合せによる給止水栓2
0(水圧自動弁70)、マグネット安全弁74及び器具
栓76の開閉状態(これはモータ99のモータカムの回
転角度を表わすものでもあるが)は、次の表1に示す通
りである。この表1に沿った動作説明は後に譲る。
【0021】
【表1】
【0022】尚、器具本体の操作パネル(図示せず)に
は、操作ボタン114とこれの押圧によりONされる点
火スイッチ116が設けられ、この点火スイッチ116
のON操作によりモータ99が回転駆動されるようにな
っている。
【0023】また、図1中符号118はガスバーナ14
に供給されるガスの点火用電極を示し、また符号120
はガスバーナ14の近傍の熱温度を検知する一次熱電対
を示し、さらに符号122は熱交換器12内の燃焼ガス
温度を検知するためケーシング壁ののぞき窓に設けられ
る二次熱電対を示している。
【0024】しかして前述のように構成された湯沸器1
0の動作説明を上記した表1を参考にしながら行なう
と、今、操作ボタン114を押すことにより点火スイッ
チ116がONされ、これによってモータ99がONし
て駆動される。これによりモータ99の駆動軸に連繋さ
れるモータカムの回転によりモータ連動レバー106が
押し上げられ、給止水栓開閉レバー108が回動し、水
栓バルブ軸36が押し下げられることにより水栓パイロ
ットバルブ34が後退し、ダイヤフラム室28へ通じる
弁口30が開いてダイヤフラム室28へ水が流入する。
【0025】そして一部の水は水量絞り軸52の連通水
路54を介して給水管16へ送られ、残りの水が出湯管
18へ送られるものであるが、このように給止水栓20
が開かれ給水が開始されると同時に第1カムスイッチ1
10がONされ、モータ99はこの第1カムスイッチ1
10がONされた位置(すなわち給止水栓20が開いた
状態の位置)でいったん停止される。この場合第2カム
スイッチ112はまだOFF状態のままである。
【0026】そしてこのとき給水管16へ送られた水が
ベンチュリー管部64を通ることによりダイヤフラム室
28のダイヤフラム二次圧室46の圧力が下がり、水圧
ダイヤフラム42が図1中左方向へ移動することにより
水量調節弁48と給ガス栓24の水圧自動弁70とを連
結する弁軸82が同じく図1中左方向へ移動し、それに
伴って給ガス栓24内の水圧自動弁70が開くと同時に
水流検知スイッチ86がONする。
【0027】そしてこの水流検知スイッチ86からのO
N信号によりイグナイタがONし点火用電極118の連
続スパークが開始されると共にモータ99が再び駆動さ
れ、モータの回転に伴い第3カム104によってマグネ
ット安全弁作動杆96を徐々に押していき、ある時点で
第2カムスイッチ112もONされる。そしてこの第2
カムスイッチ112がONされると、マグネット安全弁
74のマグネット保持電流がONし、これによりマグネ
ット安全弁74が電気的に導電して内蔵の電磁石が励磁
されることによってマグネット安全弁74が開かれた状
態に保持される。
【0028】そしてモータ99はON状態のまま駆動さ
れ続け、次ぎに第2カム102によって器具栓76のバ
ルブ軸98を押し下げ器具栓76が開かれ、このとき第
1カムスイッチ110がOFFされその第1カムスイッ
チ110がOFFされた(燃焼の)位置でモータの駆動
は再び停止する。このとき第2カムスイッチ112はO
N状態のままである。
【0029】かくして給ガス栓24内の給ガス流路は完
全に開かれ、ガスバーナ14へガスが供給されると共
に、前述の点火用電極118の連続スパークによってガ
スバーナ14が点火される。イグナイタは第1カムスイ
ッチ110のOFF信号より2秒後にOFFされるよう
になっている。
【0030】そして熱交換器12に通じる給水管16を
通る水はガスバーナ14によって加熱され出湯管18を
通って出湯されるが、そのとき水量絞り軸52の連通水
路54を通って出湯管18へ直接送られてきた水が混合
されることによって適度の温度に調節された状態で出湯
が継続することとなる。
【0031】一方、出湯を停止させる場合には、そのモ
ータカムの燃焼停止位置で再度操作ボタン114を押し
て点火スイッチ116をONすることにより、マグネッ
ト安全弁74を解放保持している電流がOFFされ、マ
グネット安全弁74が閉じられて給ガス栓24のガスの
流れが停止する。そしてこれによりガスバーナ14が消
火すると同時にモータ99が再びONされて駆動し、モ
ータは第2カムスイッチ112のOFF(止)位置にて
停止される。
【0032】この時点で給止水栓開閉レバー108も元
の状態に戻って水栓パイロットバルブ34が閉じられ、
また器具栓76も閉じられ、給水流路が遮断されると共
に給ガス流路も完全に遮断されて出湯が停止されること
となる。この状態では第1カムスイッチ110、第2カ
ムスイッチ112ともにOFF状態にある。
【0033】図2は、マイクロスイッチの故障等により
モータのカムの回転位置が検出できない場合にマグネッ
ト安全弁74やイグナイタ等の電気的負荷をいったんO
FFさせた後、モータ99のみをONして回転駆動させ
たときのモータ99の駆動によるモータカムの回転角度
と第1カムスイッチ110及び第2カムスイッチ112
のON・OFFのタイミング、並びに給止水栓20の開
閉、給ガス栓24のマグネット安全弁74のマグネット
保持電流のON・OFFのタイミングとそのマグネット
安全弁74の開閉動作のタイミング等との関係を示して
いる。
【0034】横軸にモータのカムの回転角度を0゜〜3
60゜まで示し、縦軸に第1カムスイッチ110及び第
2カムスイッチ112のON/OFFのタイミング、並
びにマグネット保持電流のON(HIとLO)/OFF
のタイミング及びマグネット安全弁74と器具栓76の
それぞれの開閉のタイミング等を示している。
【0035】この図2により明らかなようにモータのカ
ムが回転するにつれて初めに第1カムスイッチ110が
ONして給止水栓20が開かれ、次ぎにマグネット安全
弁74が第3カム104による安全弁作動杆96の押下
作用により徐々に開かれ、第2カムスイッチ112がO
Nされた時点で通常はマグネット保持電流がONされて
マグネット安全弁74が図中一点鎖線で示すように開か
れた状態が保持される。次いで器具栓76が第2カムス
イッチ112によるバルブ軸98の押上げ作用により徐
々に開かれ、第1カムスイッチ110がOFFされた時
点で完全に開かれた状態となる。そして更にモータカム
が回転していくことにより第2カムスイッチ112がO
FFされて給止水栓20と器具栓76とが閉じられる。
【0036】尚、このタイミングチャートではマグネッ
ト安全弁74の保持電流が通電されていない状態を示し
ているのでマグネット安全弁74と器具栓76とが同時
に開いている状態はなく、器具栓76が開かれる前にマ
グネット安全弁74はすでに閉じられていることが判
る。
【0037】このような一連のモータ駆動と各動作との
タイミングの中で、モータの過負荷状態あるいはカムス
イッチの故障等の異常が発生すると、次の図3及び図4
に示したモータ過負荷異常シーケンスフローあるいはそ
のフローチャートに従ってその異常が検知され、未燃焼
のガスバーナ14より放出されない安全な位置でのモー
タの停止が実行されるものである。
【0038】このモータの過負荷異常時の制御を図4に
示したフローチャートに従って説明すると、今、点火ス
イッチ116の操作によりモータ99が正常に回転駆動
し制御されている(ステップ1、以下単に「S1」と表
示する。)として、T秒以内に次の信号が第1カムスイ
ッチ110又は第2カムスイッチ112から入力されれ
ばモータの過負荷状態もなく正常に運転制御されている
と判断されるが、これがT秒以上次の信号が入力されな
いと判断されれば(S2)、この湯沸器に内蔵のコンピ
ュータによりモータの過負荷異常が生じたと判断され
る。
【0039】そこでモータ99やマグネット安全弁74
あるいはイグナイタ等の全電気的負荷がいったんOFF
される(S3)。「T秒」というタイマーの設定時間
は、ここでは通常のモータの回転に伴い、給止水栓の開
作動、マグネット電流のON作動、器具栓の開作動(燃
焼開始)等の各位置間の移動に要する時間の5倍くらい
の時間を設定してある。
【0040】次にモータ99だけがONされ(S4)、
このとき初めに給ガス栓24のマグネット安全弁74及
び器具栓76の開閉作動に直接関係する第2カムスイッ
チ112がONされたか否かが判断され(S5)、第2
カムスイッチ112がONされたと判断されれば、次に
第2カムスイッチ112がOFFされたか否かが判断さ
れ(S6)、第2カムスイッチ112がOFFされたと
判断された時点でモータ99はOFFされる。
【0041】これは丁度、表1でも判るように第1カム
スイッチ110及び第2カムスイッチ112がいずれも
OFF状態で、給止水栓20(給ガス栓24の水圧自動
弁70も含む。)及び給ガス栓24のマグネット安全弁
74と器具栓76のいずれもが閉じた状態にある。この
位置でモータ99をOFFすれば、給ガス栓24からガ
スバーナ14へ生ガスが送られることはなく、燃焼停止
時の生ガスの洩出は生じない。
【0042】上記S5において第2カムスイッチ112
のON信号が入力されないと判断されたとき、並びにS
6において第2カムスイッチ112のOFF信号が入力
されないと判断されたときには、T秒以内に次の信号が
第1カムスイッチ110又は第2カムスイッチ112か
ら入力されないか否かが判断され(S7、及びS8)、
T秒以内に入力信号がない場合には次に第1カムスイッ
チ110がOFFされたか否かが判断される(S9)。
【0043】そしてS9において第1カムスイッチ11
0がOFFされたと判断された場合には、次に第1カム
スイッチ110がONされたか否か、あるいは水流検知
スイッチ86がOFFされたか否かが判断され(S1
0、及びS11)、第1カムスイッチ110がONされ
たと判断された場合、あるいは水流検知スイッチ86が
OFFされたと判断された場合にはその時点でモータ9
9がOFFされる。
【0044】このS10の判断に基づいてモータ99が
OFFされた場合、これは丁度、給止水栓20は開いて
いるが給ガス栓24のマグネット安全弁74と器具栓7
6は閉じられている状態であり、給ガス栓24のガスの
流れは停止されてやはりこの場合もガスバーナ14から
の生ガスの洩出は起こらない。そしてこのときは給止水
栓20のみは開かれているので出湯管18からは水が流
出するが、これは元水栓(図示せず)を閉めることで停
止される。このとき給ガス栓24内の水圧自動弁70も
同時に閉じられることとなる。
【0045】一方S11の判断に基づいてモータ99が
OFFされた場合、これは水流検知スイッチ86のOF
F信号により給ガス栓24の水圧自動弁70が閉じられ
たことを意味し、また同時にこの時点では図2に示した
タイミングチャートからも明らかなように、給ガス栓2
4のマグネット安全弁74と器具栓76はいずれも閉じ
られているはずであるから、この場合にも給ガス栓24
のガス流は停止し、ガスバーナ14からの生ガスの洩出
も起こらない状態にあることとなる。
【0046】尚、S9において第1カムスイッチ110
がOFFされないと判断されたとき、T秒以内に次の検
知信号が入力されずにモータカムの位置が検出されない
と判断されれば(S12)、モータ99はOFFされ
る。またS11において水流検知スイッチ86がOFF
されないと判断されないときにもT秒以内に次の検知信
号が入力されずにモータカムの位置が検出されないと判
断されると(S13)、モータ99はOFFされる。
【0047】これらS9及びS11のいずれの場合もモ
ータ99のモータカムの回転位置は判らないが、図2の
タイミングチャートからも明らかなように、スイッチ故
障等の異常検査時にはマグネット安全弁74への通電は
OFFさせた状態で行なわれるのでマグネット安全弁7
4と器具栓76とのいずれもが開いた状態でのモータ9
9の停止はないので、ガスバーナ14からの生ガスの洩
出の問題は生じない。
【0048】そして後は、運転スイッチをOFFし、リ
セットする。リセットは、モータの過負荷異常の修復や
故障したスイッチの交換等により行なわれるものであ
る。尚、上記図4のフローチャートにおいて、S7及び
S8の判断が「NO」であれば、第2カムスイッチ11
2の故障を意味し、S12及びS13の判断が「NO」
であれば第1カムスイッチ110の故障を意味する。
【0049】かくしてこのようにしてモータの過負荷異
常の解消や故障スイッチの交換等あるいは消耗した乾電
池の交換等が済んだ後はこの湯沸器を再起動させること
となるが、その場合にはモータカムの停止位置をカム回
転角度0゜の原点位置に戻しておくことが必要である。
【0050】その場合には次の図5に示したフローチャ
ートに従って制御がなされる。この図では一例として乾
電池の交換の場合を示しているが、初めに新しい乾電池
を挿入し(S21)、次いでモータ99がONされる
(S22)と、第1カムスイッチ110がOFFされか
つ第2カムスイッチ112がONされたか否かが判断さ
れる(S23)。これは前述の表より明らかなように、
モータカムの回転角度が丁度「燃焼」位置に来ているか
否かの判断にあたる。
【0051】そして次ぎにこのS23で「YES」と判
断されたときには、次いで第1カムスイッチ110と第
2カムスイッチ112のいずれもがOFFされたか否か
が判断され(S24)、ここでも「YES」と判断され
た時点でモータ99はOFFされて停止する(S2
5)。これは前述の表より明らかなように、モータカム
の回転角度が丁度「停止」位置に来ているか否かの判断
にあたる。
【0052】かくして初めのS23の判断は、モータカ
ムを原点(停止位置)の1つの前の状態にする判断で、
次のS24の判断はモータカムの原点(停止位置)の確
認の判断となるものであり、これによりモータ99は丁
度カムの原点(停止位置)で停止されることとなる。
【0053】そしてこの原点チェック制御により湯沸器
を再起動させたときの給止水栓の開弁から燃焼までのタ
イミングのズレが解消され、待機時の不具合は生じな
い。この原点チェックの操作は、モータのみが電気的に
通電されるようにし、イグナイタの放電やマグネット吸
着電流の通電は休止した状態で行なわれる。
【0054】尚、すでにカムスイッチが正常の原点位置
にある場合にはモータカムにむやみに回転させないこと
が望ましく、この点前記図5に示したフローチャートに
従えば、モータが1回転する間に確実に停止されること
となる。また、原点チェック時又は通常のモータ回転中
に各マイクロスイッチによる検出位置間を規定の時間以
上かかった場合には、前述の図3及び図4に示したフロ
ーチャートとの組合せによりモータの過負荷異常、ある
いはマイクロスイッチの故障等の異常があると判断して
その過負荷検出が行なわれる。さらに各位置の次のカム
スイッチのON/OFFは決っているのであるから、カ
ムスイッチの挙動よりカムスイッチの異常検出も行なわ
れる。
【0055】異常検出停止時においてカムスイッチの異
常で原点(停止位置)に戻ることができない場合には、
次に安全な停止点を捜して停止するようにすれば更に良
い。かくしてこの実施形態では、モータ99に接続した
カムにより給止水栓20、器具栓76、マグネット安全
弁74の開弁をタイミングを変えて行っているが、図6
に第1カムスイッチ110及び第2カムスイッチ112
と各動作位置との関係を示したように、カム位置2〜4
の間では給止水栓20が開いた位置にあって給止水栓2
0と水圧自動弁70が開いており、水が出ると共にガス
シール部の数が器具栓76とマグネット安全弁74の2
シールとなっている。
【0056】そしてマグネット安全弁、イグナイタの通
電を停止してモータを駆動させた状態ではカム位置2〜
3ではマグネット安全弁74が、さらにカム位置3〜4
では器具栓76がそれぞれ開いた状態となってガスシー
ル部の数が1つとなる為、それぞれ万が一器具栓76か
マグネット安全弁74が故障した場合にはガス洩れが生
じることとなる。この点前述の図5に示したフローチャ
ートに従えば、乾電池挿入時や電源投入時等においてそ
れ迄の位置が原点以外の位置にある時にはカム位置を原
点に戻すことにより前述の不具合の可能性が排除される
ものである。
【0057】以上実施形態について種々説明したが、要
するの乾電池の交換時に原点チェックを行ってカム位置
を停止位置に戻し器具栓を閉弁して安全性を確保すると
ともに、湯沸器を点火操作したときに給止水栓の開弁か
ら燃焼まで正常な運転が確保されるようにしたものであ
る。したがって本発明は上記実施形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
改変が可能であることはいうまでもないことである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のガス燃焼装置によれば、燃焼中に乾電池が外れて
器具栓が開弁した状態で消火しても、乾電池が再セット
されれば器具栓をその時点で閉弁するため、生ガス洩出
に対する高い安全性を維持することができる。また、器
具を起動させた時には器具栓が正規の閉弁位置に戻され
ているため、燃焼までのタイミングのずれが解消され
て、スムーズに点火動作が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての元止め式湯沸器の
概略構成図である。
【図2】図1に示した湯沸器のモータカムの回転角度と
各動作との関係を示す(モータのみをONした状態で
の)タイミングチャートである。
【図3】この実施形態におけるモータの過負荷異常ある
いはマイクロスイッチ故障時のシーケンスフローを示し
た図である。
【図4】図3に示したシーケンスフローをフローチャー
トで示した図である。
【図5】この実施形態における原点(モータ停止位置)
チェックの制御を説明するフローチャートである。
【図6】原点チェック制御の説明においてこの実施形態
におけるモータカムの位置と各動作との関係を判りやす
く示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 元止め式湯沸器 12 熱交換器 14 ガスバーナ 16 給水管 18 出湯管 20 給止水栓 24 給ガス栓 70 水圧自動弁 74 マグネット安全弁 76 器具栓 110 第1カムスイッチ 112 第2カムスイッチ 116 点火スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/24 110

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスを燃焼するガスバーナと、 上記ガスバーナへのガス供給路に設けられ流路を開閉す
    る安全弁および器具栓と、 上記器具栓を開閉するモータと、 上記器具栓の開閉状態を検知する検知手段と、 上記検知手段に基づいて、乾電池電源により上記モータ
    を駆動制御するモータ制御手段とを備えたガス燃焼装置
    において、 上記乾電池の挿入時に、上記モータを駆動して上記器具
    栓を閉状態にする原点戻し手段を備えたことを特徴とす
    るガス燃焼装置。
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