JP2002174353A - 電磁式給水弁 - Google Patents

電磁式給水弁

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JP2002174353A
JP2002174353A JP2000372436A JP2000372436A JP2002174353A JP 2002174353 A JP2002174353 A JP 2002174353A JP 2000372436 A JP2000372436 A JP 2000372436A JP 2000372436 A JP2000372436 A JP 2000372436A JP 2002174353 A JP2002174353 A JP 2002174353A
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diaphragm
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pilot
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Kazuaki Aoki
一明 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のパイロット弁方式の電磁式給水弁で
は、ダイヤフラム弁に減勢筒状部材等を採用しているの
で、コスト高であり作業性が悪かった。 【解決手段】 ダイヤフラム弁を構成する軟質ダイヤフ
ラム66のサイドベロー部にサイド小穴73を設け、硬
質ディスク61の小突起62部にサイド突起72を設
け、該サイド突起72及び小突起62部に流入室13と
背圧室34を連通する略L字形屈曲中空路のサイドL字
孔64(連通孔)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水等の給水配
管ライン等(以下、ラインという。)に設置して、プラ
ンジャに連結されたパイロット弁でダイヤフラム弁のパ
イロット・オリフィスを開閉することにより、ダイヤフ
ラム弁を連動させて主弁座の開閉を行うパイロット弁方
式の電磁式給水弁に係るものであり、詳しくはダイヤフ
ラム弁のサイド・オリフィス(流入室と背圧室を貫通す
る貫通孔)の開口位置を変更して、自己発生の水撃圧の
緩和等が改善可能なダイヤフラム弁の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図1のように、家庭用電
気機器(例えば、全自動洗濯機、食器洗い乾燥機、局部
洗浄装置等)に搭載されている常閉型パイロット弁方式
の電磁式給水弁10(以下、従来弁10という。)は、
流入口11、流入管路12、流入室13、主弁座15、
流出管路14、流出口16を合成樹脂成形部材(例え
ば、ポリプロピレン樹脂)で一体成形した弁本体17
に、主弁座15を閉鎖するように軟質ダイヤフラム29
と硬質ディスク35とからなるダイヤフラム弁30(弁
体)を設置し、該弁本体17に該ダイヤフラム弁30の
液密パッキン部33を押圧するように合成樹脂成形部材
(例えば、ナイロン樹脂)のガイドケース40(内部を
背圧室34という。)を押止め、該ガイドケース40の
内周には該ダイヤフラム弁30のパイロット・オリフィ
ス31が閉鎖されるように、弾性部材(例えば、シリコ
ンゴム)の軟質パイロット弁41(弁体)が固定された
硬質磁性部材(例えば、ステンレス鋼棒)のプランジャ
42と、該プランジャ42を常時弾発付勢しているコイ
ルスプリング43(例えば、ステンレス鋼線)を収納
し、該ガイドケース40の外周にはマグネット・ワイヤ
と呼ばれる銅線44(例えば、エナメル線)を円筒状の
ボビン45(例えば、ナイロン樹脂)に巻いて端子片4
6(例えば、ファストン端子#250)やリード線(電
線)に接続(例えば、半田付け、ヒュージング、スポッ
ト溶接、レーザ溶接)したソレノイド(コイル)47を
設置して構成されたものが知られている。
【0003】流入口11の外周部には、例えば、ねじ継
手の呼びPT3/4、口径の呼び20というように、業
界では給水ホース等のねじ接続や口径等を規格化してい
て、業界規定の螺刻(例えば、10山)がある。該流入
口11の内周部(流入する水の圧力を一次圧又は高圧側
という。)には、異物(例えば、虫、砂、鉄屑等)混入
防止の60メッシュ程度の金属フィルタ50や、一次圧
(ラインの動水圧)に係わらず略流量が一定になるよう
に流量調整部品等を組み込む場合が多い。
【0004】例外もあるが、所定の通水量が毎分10L
から毎分35L程度の場合の流量調節部品においては、
例えば、実開平2−102744号公報の図6及び図7
等で開示されているように、両側の端面の略中央の貫通
孔(オリフィスともいい、流水管路である。)に、水圧
又は流体の流量の変化により撓み、流水管路断面積が変
化しやすいように円錐状傾斜凹形状が成形されている弾
性部材(例えば、ニトリルゴム)の軟質環状ディスク5
2(以下、フローシートという。)と、無くても良いが
合成樹脂成形部材(例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリ
アセタール樹脂)の硬質カラー51(逆流時の飛出防止
用のフローシート支えである。)とで構成された流量調
節部品を設置するのが一般的である。該流量調節部品に
ついては、水圧又は流体の流量の変化によりフローシー
ト52が撓み変形して該略中央の貫通孔である流水管路
12が狭まれて、所定の通水量又はそれ以下の水が通過
することになる。
【0005】従来弁10においては、前記のように該流
入口11に流量調節部品を配設する場合が一般的だが、
例えば、実開昭56−136685号公報、登録実用新
案第3021488号公報等で開示されているように、
流出口16側に流量調節部品を配設する場合もある。
【0006】流入管路12は、該流入口11の水を流入
室13に誘導する通路であるが、流入管路12内でキャ
ビテーションを発生しやすくする(ダイヤフラム弁30
を主弁座15から浮遊させる水撃圧を確保する)ため
に、管路を長くすることが多い。又、該流量調整部品で
水の流れが乱流になってしまうので、キャビテーション
をより発生しやすくするためには一度整流させることが
必要であり、流入管路12内に整流羽根(例えば、*字
状)を設ける場合が多い。
【0007】流入室13は、弁本体17の内壁20と流
出管路14の外周部とに囲まれた室をいい、ダイヤフラ
ム弁30に水の圧力を伝播させる機能がある。通常、該
流入管路12内で発生したキャビテーションは該流入室
13で消失されている。
【0008】主弁座15は、流出管路14の端面部であ
る。止水性能の向上のために、ダイヤフラム弁30が食
い込みやすくなる形状になっている。
【0009】流出口16は流出管路14の出口である。
該流出口16の外周部には、給水ホース等の抜け止め用
に、環状の凸部(リブ)等がある。
【0010】ダイヤフラム弁30は、例えば、弾性部材
(例えば、シリコンゴム)の軟質ダイヤフラム29に設
けられた少なくとも一個の小穴27と一個の中穴28
に、合成樹脂成形部材(例えば、ポリアセタール樹脂)
の硬質ディスク35の片面に設けられた少なくとも一個
の小突起36と一個の中突起37を嵌挿することにより
結合(例えば、登録実用新案第3010806号公報等
で開示されているように、複数の小穴27と小突起36
を設けて嵌挿結合させても良い。)していて、該ダイヤ
フラム弁30の外周部には該小突起36が飛び出てい
て、該流入室13と背圧室34(ガイドケース内部)を
貫通するサイド・オリフィス32(小孔、ブリード孔と
もいう。)を備え、該ダイヤフラム弁30の中央部には
該中突起37が飛び出ていて、該背圧室34と背圧室流
出口を貫通するパイロット・オリフィス31(中孔)を
備えている。又該中突起37外周部には通水時の水の流
れを整流する整流羽根38が設けられている。
【0011】該主弁座15を閉鎖するように該ダイヤフ
ラム弁30を弁本体17に設置する時は、該サイド・オ
リフィス32が該流入管路12の出口に来るようにす
る。何故ならば、該流入管路12内で発生したキャビテ
ーションは、該流入室13で極めて急激に圧縮されて消
失し、急激な圧力上昇(水撃圧)を起こし、該ダイヤフ
ラム弁30を該主弁座15から浮遊させたり、流入室1
3の水を圧力差(=水撃圧−背圧室圧)により該サイド
・オリフィス32から該背圧室34に流入させる原動力
になっていると推定されるためである。
【0012】さて、該ソレノイド47に電流を流す(通
常は交流100Vの電圧を印加し励磁する。)と、該ソ
レノイド47の内側に設置された該ガイドケース40内
の略中央部に該プランジャ42が吸引されて、該パイロ
ット・オリフィス31を閉鎖していた該パイロット弁3
0が離れる。すると、流入室13の水は該サイド・オリ
フィス32から該背圧室34に流入し、該パイロット・
オリフィス31、該背圧室流出口を通り、該流出管路1
4、該流出口16に流出する。この通路が開通される
と、該背圧室34の水の圧力の下降と流入室13の水の
圧力とで該ダイヤフラム弁30が該主弁座15から若干
浮遊する。該サイド・オリフィス32から該背圧室34
に流入する水は、該サイド・オリフィス32で一端収縮
することから圧力が低下しキャビテーションが起こして
いる。該背圧室34の水は、キャビテーションの消失に
より急激な圧力上昇(水撃圧)が起こっていて、該主弁
座15から浮遊される該ダイヤフラム弁30を常に押圧
しながら、該流出管路14、該流出口16に流出してい
るものと推定される。そして、流入室13の大部分の水
は該主弁座15、該流出管路14、該流出口16に流出
しているので、ラインの静水圧の水は、動水圧まで下が
り流水状態となる。該流入口11に組み込まれた流量制
御用の流量調整部品(51、52)により、水は一端収
縮することから圧力が低下し該流入管路12内でキャビ
テーションが起こり、該流入室13で消失し、急激な圧
力上昇(水撃圧)を起こし、該ダイヤフラム弁30を該
主弁座15から浮遊させているものと推定される。又、
急激な圧力上昇に伴い発生する圧力波等は、水の流れ
が、該流入口11から該流出口16の流路を通り流出さ
れているので、ライン側には伝搬されない(又は伝搬量
が少ない)ものと推定される。よって、従来弁10の開
弁動作中は、ラインの動水圧(流量が多いと下がる)は
安定している。参考ではあるが、該流量調整部品が設置
されていない場合、ラインの動水圧での従来弁10の圧
力損失(=一次圧−二次圧)は0.01MPa〜0.0
2MPaであるので、キャビテーション消失後は、殆ど
一次圧まで回復することが判る。
【0013】次に、該ソレノイド47に電流を流すのを
止める(通常は交流100Vの電圧を停電し消磁す
る。)と、該コイルスプリング43により該プランジャ
42が定位に復帰し、該パイロット弁41が該パイロッ
ト・オリフィス31を閉鎖する。すると、該サイド・オ
リフィス32から該背圧室34に流入している水は行き
場を無くすが、前記のように該背圧室34では、キャビ
テーションの消失により急激な圧力上昇(水撃圧)が起
こっているので、該主弁座15から浮遊していた該ダイ
ヤフラム弁30を該主弁座15に押圧するようになる。
そして、該主弁座15が該ダイヤフラム弁30で急閉鎖
されて止水され、流入室13の水は該サイド・オリフィ
ス32から該背圧室34に流入することができなくなっ
て、従来弁10の閉弁動作が完了する。
【0014】止水と同時に、該流入室13内のキャビテ
ーションの消失による急激な圧力上昇(水撃圧)に伴い
発生する圧力波等は、反射されてライン側には伝搬され
るものと推定される。その時の水撃圧の最大値は0.7
0〜1.50MPaを示す。この値は弁本体の材質で決
定され、真鍮製の場合は1.50MPaに近い値とな
り、合成樹脂製の場合は0.70MPaに近い値とな
る。水撃圧の圧力波はライン内を往復(このときの周波
数が、例えば、カツンという音として聞こえる。)し、
次第に減衰する(この現象を水撃という。)ので、従来
弁は水漏れ、変形、破損その他の異常を生じることは少
ない。(但し、ラインに影響を及ぼす可能性はある。)
【0015】参考ではあるが、因みに、本発明の出願日
時点での水道法(昭和32年6月15日法律第177
号)の規定に基づく水道法施行令(昭和32年12月1
2日政令第336号)第4条(給水装置の構造及び材質
の基準)に係わる給水装置の構造及び材質の基準に関す
る省令(平成9年3月19日厚生省令第14号:「耐圧
に関する基準」、「浸出等に関する基準」、「水撃限界
に関する基準」、「防食に関する基準」、「逆流防止に
関する基準」、「耐寒に関する基準」、「耐久に関する
基準」の7項目の性能基準がある。)の水撃限界に関す
る基準においては、水栓その他水撃作用(止水機構を急
に閉止した際に管路内に生じる圧力の急激な変動作用を
いう。)を生じるおそれのある給水用具は、厚生大臣が
定める水撃限界に関する試験により当該給水用具内の流
速を2メートル毎秒又は当該給水用具内の動水圧0.1
5MPaとする条件において給水用具の止水機構の急閉
止(閉止する動作が自動的に行われる給水用具にあって
は、自動閉止)をしたとき、その水撃作用により上昇す
る圧力(水撃圧の最大値と通水時の動水圧の差)が1.
50MPa以下である性能を有するものでなければなら
ないという基準があるが、従来弁では0.45MPa以
下を要望される場合が多い。というのは、該省令が公布
される前までは、自動閉止の場合は0.45MPa以下
という社団法人日本水道協会の型式認可基準が採用され
ていたためである。
【0016】そのため、従来弁10等においては、従来
からこの水撃の抑止を図る方法として、主弁座を緩閉鎖
するようなダイヤフラム弁等が発明されている。
【0017】第一発明例として、例えば、特開昭60−
132186号公報、特開平1−210677号公報等
で開示されているように、サイド・オリフィス内の流動
抵抗が大きくなるような流路等をサイド・オリフィス内
に形成して、通過する水の流速を減勢させることによ
り、主弁座を緩閉鎖させるダイヤフラム弁とした技術が
ある。特開昭60−132186号公報のダイヤフラム
弁は、主弁座を緩閉鎖させる目的の技術ではないが、サ
イド・オリフィスの孔径を大きくするために、サイド・
オリフィスの一端と他端との間に屈曲中空部を少なくと
も1つ備えることを特徴とする。特開平1−21067
7号公報のダイヤフラム弁は、サイド・オリフィスの一
端と他端との間の流路内に渦を発生させる急拡大部と急
縮小部とを交互に設けたことを特徴とする。
【0018】第二発明例として、例えば、特開平1−2
16183号公報等で開示されているように、流動抵抗
が大きくなるような減勢筒状部材をサイド・オリフィス
に結合し、サイド・オリフィスに入水する水の流速を予
め減勢させることにより、主弁座を緩閉鎖させるダイヤ
フラム弁とした技術がある。特開平1−216183号
公報のダイヤフラム弁は、減勢筒状部材の側壁面に設け
られた貫通孔から入水する水は減勢筒状部材の内部で渦
巻き状に回転してからサイド・オリフィスを通過するこ
とを特徴とする。
【0019】第三発明例として、例えば、実開昭63−
121876号公報、特開平2−8574号公報等で開
示されているように、流動抵抗が大きくなるような減勢
筒状部材をダイヤフラム板上部に結合し、減勢筒状部材
を通過する水の流速を減勢させることにより、主弁座を
緩閉鎖させるダイヤフラム弁とした技術がある。実開昭
63−121876号公報のダイヤフラム弁は、減勢筒
状部材内部には通過水により自由浮遊する弁部材が収納
され、該通過水の規定水圧以上で該筒状部材の上壁面に
設けられた貫通孔を閉鎖するように該弁部材が移動して
該通過水の流出流量を制御することを特徴とする。特開
平2−8574号公報のダイヤフラム弁は、減勢筒状部
材の側壁面に設けられた貫通孔から通過水の流出が行わ
れることを特徴とする。
【0020】前記のごとく発明された水撃抑止効果を有
するダイヤフラム弁等における主弁座閉弁作動時におい
ては、サイド・オリフィス等の流路の流動抵抗が大き
く、サイド・オリフィスから背圧室等に流入する水の流
速が、従来弁10よりはかなり遅いので、ダイヤフラム
弁は始めから緩下降することになる。それゆえに、該ダ
イヤフラム弁が主弁座を押圧するまでに約1秒半程度の
遅延時間が必要(つまり、この時間だけ余分な水の流出
(吐水、給水)が継続されることになる。)とされる
が、該ダイヤフラム弁は該主弁座の緩閉鎖を行って水撃
作用の少ない止水をするものである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
一発明例の技術では、期待ほどサイド・オリフィス内を
通過する水の流速を減勢させることができないという問
題点がある。前記第二発明例の技術では、特許権者の依
頼により本願出願人が製造しているが、減勢筒状部材を
サイド・オリフィスに結合するが結合作業が難しいの
と、減勢筒状部材の製造上、無理抜きしたりバリをリー
マで除去したりしていて作り難く、ピンが良く折れてコ
スト高であるという問題点がある。前記第三発明例の技
術では、高水圧で減勢筒状部材がダイヤフラム板から外
れるという問題点がある。
【0022】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、減勢筒状部材等を採用しなくても、ダイヤフラ
ム弁の小突起部に略L字形屈曲中空路の連通孔(流入室
と背圧室を連通する連通孔)を設けて、自己発生の水撃
圧の緩和等が改善できる常閉型パイロット弁方式の電磁
式給水弁を提供しようとするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパイロット弁方式の電磁式給水弁は、水が
流入する流入口、流入管路、ダイヤフラム弁に水の圧力
を伝播させる流入室、主弁座、流出管路、水が流出する
流出口を一体成形した弁本体に、該主弁座を閉鎖するよ
うに軟質ダイヤフラムと硬質ディスクとからなるダイヤ
フラム弁を設置し、該弁本体に該ダイヤフラム弁の液密
パッキン部を押圧するようにガイドケースを押止め、該
ガイドケースの内周には該ダイヤフラム弁のパイロット
・オリフィスが閉鎖されるように、パイロット弁が固定
されたプランジャと、該プランジャを常時弾発付勢して
いるコイルスプリングを収納し、該ガイドケースの外周
にはソレノイドを設置して構成されたパイロット弁方式
の電磁式給水弁において、軟質ダイヤフラムのサイドベ
ロー部にサイド小穴を有することを特徴とする。又、硬
質ディスクの小突起部にサイド突起を設け、該サイド突
起を有する小突起部に流入室と背圧室を連通する略L字
形屈曲中空路のサイドL字孔(連通孔)を設けたことを
特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図2は本発明の一実施例の常閉型パ
イロット弁方式の電磁式給水弁70(以下、本給水弁7
0)の正面縦断面図である。本給水弁70においては、
水が流入する流入口11、流入管路12、ダイヤフラム
弁30に水の圧力を伝播させる流入室13、主弁座1
5、流出管路14、水が流出する流出口16を一体成形
した弁本体17(合成樹脂製でも真鍮製でも良い。)
に、該主弁座15を閉鎖するように軟質ダイヤフラム6
6と硬質ディスク61とからなるダイヤフラム弁60を
設置し、該弁本体17に該ダイヤフラム弁60の液密パ
ッキン部67を押圧するようにガイドケース40を押止
め、該ガイドケース40の内周には該ダイヤフラム弁6
0のパイロット・オリフィス71が閉鎖されるように、
パイロット弁41が固定されたプランジャ42と、該プ
ランジャ42を常時弾発付勢しているコイルスプリング
43を収納し、該ガイドケース40の外周にはマグネッ
ト・ワイヤと呼ばれる銅線44を円筒状のボビン45に
巻いて端子片46に接続したソレノイド(コイル)47
を設置した。
【0025】図3は本給水弁70のダイヤフラム弁60
の拡大正面縦断面図である。図4は本給水弁70の硬質
ディスク61の一部透視図を含む拡大斜視図である。図
5は本給水弁70の軟質ダイヤフラム66の拡大斜視図
である。ダイヤフラム弁60は、例えば、弾性部材(例
えば、シリコンゴム)の軟質ダイヤフラム66に設けら
れた少なくとも一個(二個が望ましい。)の小穴68と
少なくとも一個(二個が望ましい。)のサイド小穴73
(サイドベロー部)と一個の中穴69に、合成樹脂成形
部材(例えば、ポリアセタール樹脂)の硬質ディスク6
1の片面に設けられた少なくとも一個(二個が望まし
い。)の小突起62と一個の中突起37を嵌挿すること
により結合(本発明の一実施例では、二個の小穴68と
二個の小突起62を設けて嵌挿結合させた。)してい
て、該ダイヤフラム弁60の外周部には該小突起62が
飛び出ていて、該小突起62にはサイド突起72を有
し、少なくともひとつの該サイド突起72を有する該小
突起62には該流入室13と背圧室34(ガイドケース
内部)を連通する略L字形屈曲中空路のサイドL字孔6
4(連通孔)を備え、該ダイヤフラム弁60の中央部に
は該中突起63が飛び出ていて、該背圧室34と背圧室
流出口を貫通するパイロット・オリフィス71(中孔)
を備えた。又該中突起63外周部には通水時の水の流れ
を整流する整流羽根65を設けた。
【0026】このように、ダイヤフラム弁に減勢筒状部
材等を採用しなくても、ダイヤフラム弁60の小突起6
2部に略L字形屈曲中空路のサイドL字孔64(流入室
と背圧室を連通する連通孔)を設けることにより、該サ
イドL字孔64内の流動抵抗が大きくなり、水撃圧の最
大値は0.40〜0.65MPaに減勢して、自己発生
の水撃圧の緩和等が改善される。
【0027】以上、本発明の好適な実施の形態について
述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定され
るものでなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの組
合せ、改変等を施し得るのはもちろんである。本発明の
パイロット弁方式の電磁式給水弁においては、常閉型と
したが常開型としても良い。又、磁石(希土類系磁石が
良い。)とソレノイド(コイル)とを組合せた自己保持
(ラッチ)型としても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明のパイロット弁方式の電磁式給水
弁においては、ダイヤフラム弁の小突起部に略L字形屈
曲中空路のサイドL字孔(流入室と背圧室を連通する連
通孔)を設けることにより、ダイヤフラム弁に減勢筒状
部材等を採用しなくても、自己発生の水撃圧の緩和等を
改善することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の常閉型パイロット弁方式の電磁式給水弁
の正面縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例の常閉型パイロット弁方式の
電磁式給水弁の正面縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例の常閉型パイロット弁方式の
電磁式給水弁のダイヤフラム弁の拡大正面縦断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の常閉型パイロット弁方式の
電磁式給水弁の硬質ディスクの一部透視図を含む拡大斜
視図である。
【図5】本発明の一実施例の常閉型パイロット弁方式の
電磁式給水弁の軟質ダイヤフラムの拡大斜視図である。
【符号の説明】
10…従来弁、11…流入口、12…流入管路、13…
流入室、14…流出管路、15…主弁座、16…流出
口、17…弁本体、20…内壁、27…小穴、28…中
穴、29…ダイヤフラム、30…ダイヤフラム弁、31
…パイロット・オリフィス、32…サイド・オリフィ
ス、33…液密パッキン部、34…背圧室、35…硬質
ディスク、36…小突起、37…中突起、38…整流羽
根、40…ガイドケース、41…パイロット弁、42…
プランジャ、43…コイルスプリング、44…銅線、4
5…円筒状のボビン、46…端子片、47…ソレノイ
ド、50…金属フィルタ、51…カップ、52…環状デ
ィスク(フローシート)、60…本給水弁70のダイヤ
フラム弁、61…硬質ディスク、62…小突起、63…
中突起、64…サイドL字孔、65…整流羽根、66…
ダイヤフラム、67…水密パッキン部、68…小穴、6
9…中穴、70…本給水弁、71…パイロット・オリフ
ィス、72…サイド突起、73…サイド小穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が流入する流入口、流入管路、ダイヤ
    フラム弁に水の圧力を伝播させる流入室、主弁座、流出
    管路、水が流出する流出口を一体成形した弁本体に、該
    主弁座を閉鎖するように軟質ダイヤフラムと硬質ディス
    クとからなるダイヤフラム弁を設置し、該弁本体に該ダ
    イヤフラム弁の液密パッキン部を押圧するようにガイド
    ケースを押止め、該ガイドケースの内周には該ダイヤフ
    ラム弁のパイロット・オリフィスが閉鎖されるように、
    パイロット弁が固定されたプランジャと、該プランジャ
    を常時弾発付勢しているコイルスプリングを収納し、該
    ガイドケースの外周にはソレノイドを設置して構成され
    たパイロット弁方式の電磁式給水弁において、軟質ダイ
    ヤフラムのサイドベロー部にサイド小穴を有することを
    特徴とするパイロット弁方式の電磁式給水弁。
  2. 【請求項2】 水が流入する流入口、流入管路、ダイヤ
    フラム弁に水の圧力を伝播させる流入室、主弁座、流出
    管路、水が流出する流出口を一体成形した弁本体に、該
    主弁座を閉鎖するように軟質ダイヤフラムと硬質ディス
    クとからなるダイヤフラム弁を設置し、該弁本体に該ダ
    イヤフラム弁の液密パッキン部を押圧するようにガイド
    ケースを押止め、該ガイドケースの内周には該ダイヤフ
    ラム弁のパイロット・オリフィスが閉鎖されるように、
    パイロット弁が固定されたプランジャと、該プランジャ
    を常時弾発付勢しているコイルスプリングを収納し、該
    ガイドケースの外周にはソレノイドを設置して構成され
    たパイロット弁方式の電磁式給水弁において、硬質ディ
    スクの小突起部にサイド突起を設け、該サイド突起を有
    する小突起部に流入室と背圧室を連通する略L字形屈曲
    中空路のサイドL字孔を設けたことを特徴とするパイロ
    ット弁方式の電磁式給水弁。
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