JP3669278B2 - 交流電磁式給水弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道水等の給水配管ライン等(以下、ラインという。)に設置して、プランジャに連結されたパイロット弁(弁体)でダイヤフラム弁のパイロット・オリフィスを開閉することにより、ダイヤフラム弁を連動させて主弁座の開閉を行うパイロット弁方式の交流電磁式給水弁を基に、直動弁方式の交流電磁式給水弁に改変された疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁に係るものであり、詳しくは通電通水時のパイロット弁の開閉による微少流量の給水の信頼性向上、流量調節部品の機能維持の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、家庭用電気機器(例えば、洗濯機、乾燥洗濯機、食器洗い乾燥機、給湯器、局部洗浄装置等)に搭載され商用電源の交流100V(50Hz及び60Hz共用)で駆動する常閉型パイロット弁方式の交流電磁式給水弁(以下、従来弁という。又、単体式、2連式、3連式、4連式等が有る。)は、流入口、流入管路、流入室、主弁座、流出管路、流出口を合成樹脂成形部材(例えば、ポリプロピレン樹脂)で一体成形した弁本体に、主弁座を閉鎖するように軟質ダイヤフラム弁(弁体)を設置し、該弁本体に該ダイヤフラム弁の液密パッキン部を押圧するように合成樹脂成形部材(例えば、ナイロン樹脂)のガイドケース(内部を背圧室という。)を押止め、該ガイドケースの内周部には該ダイヤフラム弁のパイロット・オリフィスが閉鎖されるように、弾性部材(例えば、シリコンゴム)の軟質パイロット弁(弁体)が固定された硬質磁性部材(例えば、ステンレス鋼棒)のプランジャと、該プランジャを常時弾発付勢しているコイルスプリング(例えば、ステンレス鋼線)を収納し、該ガイドケースの外周部にはマグネット・ワイヤと呼ばれる銅線(例えば、エナメル線)を円筒状のボビン(例えば、ナイロン樹脂)に巻いて端子片(例えば、ファストン端子#250)やリード線(電線)に接続(例えば、半田付け、ヒュージング、スポット溶接、レーザ溶接)し、電気絶縁材(例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の接着シール材等で、他の材質の防水対策材、防湿対策材、結露対策材用等のものも含む。)で封止し、ヨークで囲繞したソレノイド(コイル)を設置して構成されたものが知られている。
【0003】
流入口の外周部には、例えば、ねじ継手の呼びPT3/4、口径の呼び20というように、業界では給水ホース等のねじ接続や口径等を規格化していて、業界規定の螺刻(例えば、10山)がある。
該流入口の内周部(ラインから流入する水の圧力を一次圧又は高圧側という。)には、異物(例えば、虫、砂、鉄屑等)混入防止用に60メッシュ程度の湾曲形金属フィルタ等を配設する場合が多いが、これに限定されるものではなく、例えば、実開昭57−144678号公報等で開示されているように、樹脂フィルタを配設しても良く、又、例えば、特開平2−266179号公報等で開示されているように、二重の湾曲形金属フィルタ等を配設しても良い。
逆流等がある場合は、必要により、例えば、実開平5−22957号公報、特開平7−151252号公報等で開示されているように、流出口の内周部に湾曲形金属フィルタを配設する場合もある。
【0004】
該流入口の内周部には、前記湾曲形金属フィルタの他に、一次圧(ラインの動水圧)に係わらず略流量が一定になるように流量調整部品等を配設する場合が多い。
例外もあるが、所定の通水量が毎分10L未満の小流量の場合の流量調節部品においては、例えば、実公昭59−28796号公報、実公昭62−18787号公報等で開示されているように、上流側に合成樹脂成形部材(例えば、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂)の硬質カップと、下流側に弾性部材(例えば、ニトリルゴム)の軟質環状ディスク(以下、フロコンといい、略中央の貫通孔に面取りを施したような円錐状傾斜凹形状が成形されていないものをいう。)とを備えている流量調節部品を設置するのが一般的である。
【0005】
該流量調節部品に、一次圧が低水圧(例えば、0.05〜0.10MPa[メガパスカル]又はそれ以下)で供給される場合は、水圧により該硬質カップは該フロコンを少し押圧する程度なので、該硬質カップに設けられた流水通路(例えば、周設の場合はV溝、階段状凹溝、その他。略中央部設の場合は貫通孔、その他。)はそのまま確保されていて、所定の通水量以下の水が通過する。
又、一次圧が中水圧(例えば、0.10〜0.50MPa程度)で供給される場合は、水圧により該硬質カップは低水圧時よりも該フロコンを強く押圧し、該硬質カップに設けられた該流水通路に該フロコンが食い込んで該流水通路が狭まれて、所定の通水量又はそれ以下の水が通過することになる。
さらに、一次圧が高水圧(例えば、0.50〜0.75MPa又はそれ以上)で供給される場合は、水圧により該硬質カップはほとんど該フロコンに食い込んでいて該流水通路がほとんど閉塞されて、所定の通水量又はそれ以下の水が通過することになる。
例外もあるが、所定の通水量が毎分10Lから毎分35L程度の中流量又は大流量の場合の流量調節部品においては、例えば、実開平2−102744号公報の図6及び図7等で開示されているように、両側の端面の略中央の貫通孔(オリフィスともいい、流水管路である。)に、水圧又は流体の流量の変化により撓み、流水管路断面積が変化しやすいように円錐状傾斜凹形状が成形されている弾性部材(例えば、ニトリルゴム)の軟質環状ディスク(以下、フローシートという。)と、無くても良いが合成樹脂成形部材(例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂)の硬質カラー(逆流時の飛出防止用のフローシート支えである。)とで構成された流量調節部品を設置するのが一般的である。
該流量調節部品については、水圧又は流体の流量の変化によりフローシートが撓み変形して該略中央の貫通孔である流水管路が狭まれて、所定の通水量又はそれ以下の水が通過することになる。
【0006】
2連式の従来弁においては、例えば、実公昭62−29073号公報等で開示されているように、大流量用貫通孔と中流量用貫通孔とを備え、流入管路内の管路を隔てるような流量調節部品等を配設されているものもある。
【0007】
又、従来弁においては、前記のように流入口の内周部に流量調節部品を配設する場合が一般的だが、例えば、実開昭56−136685号公報、登録実用新案第3021488号公報等で開示されているように、流入管路又は流出口の内周部に流量調節部品を配設する場合もある。
【0008】
流入管路は、該流入口の水を流入室に誘導する通路であるが、流入管路内でキャビテーションを発生しやすくする(ダイヤフラム弁を主弁座から浮遊させる水撃圧を確保する)ために、管路を長くすることが多い。又、該流量調整部品で水の流れが乱流になってしまうので、キャビテーションをより発生しやすくするためには一度整流させることが必要であり、流入管路内に整流羽根(例えば、*字状)を設ける場合が多い。
【0009】
流入室は、弁本体の内壁と流出管路の外周部とに囲まれた室をいい、ダイヤフラム弁に水の圧力を伝播させる機能がある。通常、該流入管路内で発生したキャビテーションは該流入室で消失されている。
【0010】
主弁座は、流出管路(流入室内の管路をいう。)の端面部(入口部)である。止水性能の向上のために、ダイヤフラム弁が食い込みやすくなる形状になっている。
【0011】
流出口は流出管路の出口部であるが、弁本体外周部の管路をいう。該流出口の外周部には、給水ホース等の抜け止め用に、環状の凸部(リブ)等がある。
【0012】
ダイヤフラム弁は、例えば、弾性部材(例えば、シリコンゴム)の軟質ダイヤフラムに設けられた少なくとも一個の小穴と一個の中穴に、合成樹脂成形部材(例えば、ポリアセタール樹脂)の硬質ディスクの片面に設けられた少なくとも一個の小突起と一個の中突起を嵌挿することにより結合(例えば、登録実用新案第3010806号公報等で開示されているように、複数の小穴と小突起を設けて嵌挿結合させても良い。)していて、該ダイヤフラム弁の外周部には該小突起が飛び出ていて、該流入室と背圧室(ガイドケース内部)を貫通するサイド・オリフィス(小孔、ブリード孔ともいう。)を備え、該ダイヤフラム弁の中央部には該中突起が飛び出ていて、該背圧室と背圧室流出口を貫通するパイロット・オリフィス(中孔)を備えている。又該中突起外周部には通水時の水の流れを整流する整流羽根が設けられている。
【0013】
さて、該ソレノイドに交流電流を流す(通常は交流100Vの電圧を印加し励磁する。)と、該ソレノイドの内側に設置された該ガイドケース内の略中央部に該プランジャが吸引されて、該パイロット・オリフィスを閉鎖していた該パイロット弁が離れる。
すると、流入室の水は該サイド・オリフィスから該背圧室に流入し、該パイロット・オリフィス、該背圧室流出口を通り、該流出管路、該流出口に流出する。この通路が開通されると、該背圧室の水の圧力の下降と流入室の水の圧力とで該ダイヤフラム弁が該主弁座から若干浮遊する。該サイド・オリフィスから該背圧室に流入する水は、該サイド・オリフィスで一端収縮することから圧力が低下しキャビテーションが起こしている。該背圧室の水は、キャビテーションの消失により急激な圧力上昇(水撃圧)が起こっていて、該主弁座から浮遊される該ダイヤフラム弁を常に押圧しながら、該流出管路、該流出口に流出しているものと推定される。そして、流入室の大部分の水は該主弁座、該流出管路、該流出口に流出しているので、ラインの静水圧の水は、動水圧まで下がり流水状態となる。該流入口の内周部に配設された流量制御用の流量調整部品により、水は一端収縮することから圧力が低下し該流入管路内でキャビテーションが起こり、該流入室で消失し、急激な圧力上昇(水撃圧)を起こし、該ダイヤフラム弁を該主弁座から浮遊させているものと推定される。又、急激な圧力上昇に伴い発生する圧力波等は、水の流れが、該流入口から該流出口の流路を通り流出されているので、ライン側には伝搬されない(又は伝搬量が少ない)ものと推定される。よって、従来弁の開弁動作中は、ラインの動水圧(流量が多いと下がる)は安定している。
参考ではあるが、該流量調整部品が設置されていない場合、ラインの動水圧での従来弁の圧力損失(=一次圧−二次圧)は0.01MPa〜0.02MPaであるので、キャビテーション消失後は、殆ど一次圧まで回復することが判る。
【0014】
次に、該ソレノイドに交流電流を流すのを止める(通常は交流100Vの電圧を停電し消磁する。)と、該コイルスプリングにより該プランジャが定位に復帰し、該パイロット弁が該パイロット・オリフィスを閉鎖する。すると、該サイド・オリフィスから該背圧室に流入している水は行き場を無くすが、前記のように該背圧室では、キャビテーションの消失により急激な圧力上昇(水撃圧)が起こっているので、該主弁座から浮遊していた該ダイヤフラム弁を該主弁座に押圧するようになる。そして、該主弁座が該ダイヤフラム弁で急閉鎖されて止水され、流入室の水は該サイド・オリフィスから該背圧室に流入することができなくなって、従来弁の閉弁動作が完了する。
【0015】
さて、最近の全自動乾燥洗濯機等には、例えば、洗濯(脱水)槽に大流量の水を給水させる電磁給水弁ユニットと、濯ぎ洗いの為に中流量程度の水を給水させる電磁給水弁ユニットと、洗剤やリンス剤等の溶解の為に小流量程度の水を給水させる電磁給水弁ユニットと、乾燥工程時に温風送風と同時に噴霧させる微少流量程度の水を給水させる電磁給水弁ユニットと、を一体化させた多連(2連、3連、4連等の複合)式のパイロット弁方式の電磁式給水弁の開発要望が多くなっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のように、小流量から大流量のラインの静水圧の水を開閉するにはパイロット弁方式の交流電磁式給水弁が適しているが、噴霧用の微少流量程度の水を開閉するのには適さないので、例えば、特開2000−220764号公報等で開示されているように、パイロット弁方式の交流電磁式給水弁と、弁体付プランジャで流出口に通ずる弁座の開閉を直接行う直動弁方式の直流電磁式給水弁と、を組み合わせた多連式の交流/直流電磁式給水弁となるが、弁本体の改変、固定鉄心等の追加部品が必要とされ、コスト高になるという問題点がある。
又、ソレノイドの励磁電流に交流と直流の両方の電源等が必要とされるという問題点がある。交流をダイオード等で全波整流とした直流を用いたとしても、ダイオード等の追加部品が必要とされ、コスト高になるという問題点がある。
【0017】
例外もあるが、多連式の電磁式給水弁において、直動弁方式の電磁式給水弁用に、所定の通水量が毎分1L未満の微少流量の場合の流量調節部品が別途設置できないという問題点がある。
【0018】
又、全自動乾燥洗濯機等の乾燥機構部等に設けられる噴霧口を閉塞しないように、小流量から大流量用の水とは別に、例えば、実公平5−12544号公報等で開示されているように、微細異物混入防止用に100メッシュ程度の環状フィルタ等の部品を流入室等に配設すると、コスト高になるという問題点がある。
【0019】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パイロット弁方式の交流電磁式給水弁の弁本体をそのまま流用し、容易に直動弁方式の交流電磁式給水弁に改変でき、微少流量の給水信頼性、流量調節部品や噴霧口の機能維持が期待できる交流電磁式給水弁を提供しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の交流電磁式給水弁は、水が流入する流入口、流入管路、ダイヤフラム弁に水の圧力を伝播させる流入室、主弁座、流出管路、水が流出する流出口を一体成形した弁本体に、該主弁座を閉鎖するように軟質ダイヤフラムと硬質ディスクとからなるダイヤフラム弁を設置し、該弁本体に該ダイヤフラム弁の液密パッキン部を押圧するようにガイドケースを押止め、該ガイドケースの内周部には該ダイヤフラム弁の微少流量用オリフィスが閉鎖されるように、パイロット弁が固定されたプランジャと、該プランジャを常時弾発付勢しているコイルスプリングを収納し、該ガイドケースの外周部にはソレノイドを設置して構成された疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁としたことを特徴とする。
【0021】
細部においては、複数の貫通孔を開けた該軟質ダイヤフラムと、複数の貫通孔を開けた該硬質ディスクと、の間に、微細異物混入防止用100メッシュ程度の金属製平網を挟着したことを特徴とする。
【0022】
又、従来のダイヤフラム弁から小突起を廃止したものにおいて、該硬質ディスクの中突起部に水密パッキンを環装して該流出管路の内周部に挿入し、該ダイヤフラム弁の主弁座の開閉を無効とさせたことを特徴とする。
【0023】
又、流出管路の内周部に微細異物混入防止用100メッシュ程度の湾曲形金属フィルタと流量制御用の流量調節部品とを設けたことを特徴とする。又、流出管路の内周部でなく、流出口の内周部に設けても良い。
【0024】
或いは、本発明の交流電磁式給水弁は、水が流入する流入口、流入管路、ダイヤフラム弁に水の圧力を伝播させる流入室、主弁座、流出管路、水が流出する流出口を一体成形した弁本体に、該主弁座を閉鎖するように微少流量用オリフィスを有する硬質キャップに水密パッキンを環装して該流出管路の内周部に挿入し、該弁本体に液密パッキン材を押圧するようにガイドケースを押止め、該ガイドケースの内周部には該硬質キャップの微少流量用オリフィスが閉鎖されるように、パイロット弁が固定されたプランジャと、該プランジャを常時弾発付勢しているコイルスプリングを収納し、該ガイドケースの外周部にはソレノイドを設置して構成された疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁とし、流出管路又は流出口の内周部に湾曲形金属フィルタと流量調節部品とを設けたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例の単体式の常閉型疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁10(以下、本交流弁10)の閉弁時の正面縦断面図である。図2は本交流弁10の開弁時の正面縦断面図である。
本交流弁10においては、水が流入する流入口11、流入管路12、ダイヤフラム弁30に水の圧力を伝播させる流入室13、主弁座15、流出管路14、水が流出する流出口16を一体成形した弁本体17(従来品:合成樹脂製でも真鍮製でも良い。)に、該主弁座15を閉鎖するようにダイヤフラム弁30を設置し、該弁本体17に該ダイヤフラム弁30の液密パッキン部33を押圧するようにガイドケース40(従来品)を押止め、該ガイドケース40の内周部には該ダイヤフラム弁30の微少流量用オリフィス31が閉鎖されるように、パイロット弁(弁体)41(従来品)が固定されたプランジャ42(従来品)と、該プランジャ42を常時弾発付勢しているコイルスプリング43(従来品)を収納し、該ガイドケース40の外周部には銅線44を円筒状のボビン45に巻いて端子片46に接続したソレノイド47(従来品)を設置したものである。
流入口11には、異物混入防止用60メッシュ程度の流入口用湾曲形金属フィルタ50、カラー51、環状ディスク(フローシート)52等の従来品を必要により設けると良い。
【0026】
ダイヤフラム弁30は、少なくとも一個(本実施例においては八個)のダイヤフラム・オリフィス(貫通孔)22と一個の中穴を設けた、例えば、弾性部材(例えば、シリコンゴム)の軟質ダイヤフラム21と、少なくとも一個(本実施例においては八個)のディスク・オリフィス(貫通孔)26と一個の中突起27を設けた、例えば、合成樹脂成形部材(例えば、ポリアセタール樹脂)の硬質ディスク25と、の間に、微細異物混入防止用100メッシュ程度の金属製平網29を挟着し、該軟質ダイヤフラム21の中穴に硬質ディスク25の中突起27を嵌挿することにより結合させた。該中突起27の略中央部には、例えば、直径0.7mmの微少流量用オリフィス(貫通孔)31を備えた。
【0027】
所定の通水量が毎分1L未満の微少流量以上に水が給水されないように、該中突起外周部には水密パッキン(例えば、Oリング)28を環装して該流出管路14の内周部に挿入し、該主弁座15の開閉を無効とさせた。
【0028】
又、流出管路14の内周部に微細異物混入防止用100メッシュ程度の湾曲形金属フィルタ53(平網形でも良いが、外周部の端末処理等は必要。)と流量制御用の流量調節部品56(例えば、カップ54、環状ディスク55等からなる。従来品で良い。振動音防止等にはカップ54の外周部に水密パッキン等を環装しても良い。)とを設けた。又、流出管路14の内周部でなく、流出口16の内周部に設けても良い。
又、不図示ではあるが、流出口16の内周部には、該流量調節部品56の飛び出し等を防止するために、支持材65等を挿入(圧入)しても良いし、該弁本体17に一体成形しておいても良い。
【0029】
さて、作用として、該ソレノイド47に交流電流を流す(通常は交流100Vの電圧を印加し励磁する。)と、該ソレノイド47の内側に設置された該ガイドケース40内の略中央部に該プランジャ42が吸引されて、該微少流量用オリフィス(弁座)31を閉鎖していた該パイロット弁(弁体)41が離れる。
そして、流入室13の水はダイヤフラム・オリフィス22と金属製平網29とディスク・オリフィス26とを通り背圧室34に流入し、該微少流量用オリフィス31を通り、該流出管路14、該流出口16に流出する。
【0030】
次に、該ソレノイド47に交流電流を流すのを止める(通常は交流100Vの電圧を停電し消磁する。)と、該コイルスプリング43により該プランジャ42が定位に復帰し、該パイロット弁41が該微少流量用オリフィス31を閉鎖して止水される。
【0031】
本交流弁10においては、従来の弁本体17、ガイドケース40、パイロット弁41、プランジャ42、ソレノイド47等がそのまま流用でき、金属製平網29湾曲形金属フィルタ53により、所定の通水量が毎分1L未満の微少流量の給水信頼性、流量調節部品56や全自動乾燥洗濯機等の乾燥機構部等に設けられる噴霧口の機能維持が期待できる。
そして、家庭用電気機器の電気制御系のハードウェア或いはソフトウェアを変更することなく、容易に従来弁との置換が可能である。
【0032】
図3は本発明の他実施例の単体式の常閉型疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁60(以下、本交流弁60)の閉弁時の正面縦断面図である。
本交流弁60においては、水が流入する流入口11、流入管路12、ダイヤフラム弁30に水の圧力を伝播させる流入室13、主弁座15、流出管路14、水が流出する流出口16を一体成形した弁本体17(従来品:合成樹脂製でも真鍮製でも良い。)に、該主弁座15を閉鎖するように微少流量用オリフィス62を有する、例えば、合成樹脂成形部材(例えば、ポリアセタール樹脂)の硬質キャップ61に水密パッキン(例えば、Oリング)63を環装して該流出管路14の内周部に挿入し、例えば、弾性部材(例えば、シリコンゴム)の軟質液密パッキン材64を該弁本体17に押圧するようにガイドケース40を押止め、該ガイドケース40の内周部には該硬質キャップ61の微少流量用オリフィス62が閉鎖されるように、パイロット弁41が固定されたプランジャ42と、該プランジャ42を常時弾発付勢しているコイルスプリング43を収納し、該ガイドケース40の外周部には銅線44を円筒状のボビン45に巻いて端子片46に接続したソレノイド47(従来品)を設置したものである。
流入口11には、異物混入防止用60メッシュ程度の流入口用湾曲形金属フィルタ50、カラー51、環状ディスク52等の従来品を必要により設けると良い。
又、流出管路14の内周部に微細異物混入防止用100メッシュ程度の湾曲形金属フィルタ53と流量制御用の流量調節部品56とを設けた。又、流出管路14の内周部でなく、流出口16の内周部に設けても良い。
又、流出口16の内周部には、該流量調節部品56の飛び出し等を防止するために、支持材65等を挿入(圧入)しても良いし、該弁本体17に一体成形しておいても良い。
【0033】
作用については本交流弁10と同等なので省略するが、本交流弁60においては、従来の弁本体17、ガイドケース40、パイロット弁41、プランジャ42、ソレノイド47等がそのまま流用でき、湾曲形金属フィルタ53により、所定の通水量が毎分1L未満の微少流量の給水信頼性、流量調節部品56や全自動乾燥洗濯機等の乾燥機構部等に設けられる噴霧口の機能維持が期待できる。
【0034】
以上、本発明の好適な実施の形態について述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定されるものでなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの組合せ、改変等を施し得るのはもちろんである。
例えば、ソレノイド47には、通常は、例えば、交流対地電圧300V以下で周波数50Hz又は60Hzの一般用低圧の単相交流電源等を印加するが、該単相交流電源を全波整流した電圧や、該単相交流電源をAC−DC変換した直流電圧等を印加しても良い。
例えば、本発明の疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁においては、常閉型としたが常開型としても良い。
【0035】
又、本発明の疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁においては、単体式としたが多連(2連、3連、4連等)式のパイロット弁方式の交流電磁式給水弁においてもそのまま応用することができる。
つまり、パイロット弁方式の交流電磁式給水弁と、疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁と、を組み合わせた多連式の交流電磁式給水弁とすることにより、直動弁方式の直流電磁式給水弁で必要であった弁本体の改変、固定鉄心、ダイオード等の追加部品が不要となる効果がある。
そして、家庭用電気機器の電気制御系のハードウェア或いはソフトウェアを変更することなく、容易に多連式の従来弁との置換が可能である。
【0036】
又、流出管路14又は流出口16の内周部に微細異物混入防止用100メッシュ程度の湾曲形金属フィルタ53と流量制御用の流量調節部品56とを設ける技術は、従来弁や直動弁方式の直流電磁式給水弁においてもそのまま応用することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁においては、パイロット弁方式の交流電磁式給水弁の弁本体をそのまま流用でき、容易に直動弁方式の交流電磁式給水弁に改変できて微少流量の給水信頼性、流量調節部品や全自動乾燥洗濯機等の乾燥機構部等に設けられる噴霧口の機能維持が期待できるという効果を奏する。
又、家庭用電気機器の電気制御系のハードウェア或いはソフトウェアを変更することなく、容易に従来弁との置換が可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の単体式の常閉型疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁の閉弁時の正面縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例の単体式の常閉型疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁の開弁時の正面縦断面図である。
【図3】本発明の他実施例の単体式の常閉型疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁の閉弁時の正面縦断面図である。
【符号の説明】
10…一実施例の本交流弁、11…流入口、12…流入管路、13…流入室、14…流出管路、15…主弁座、16…流出口、17…弁本体、20…内壁、21…ダイヤフラム、22…ダイヤフラム・オリフィス、25…ディスク、26…ディスク・オリフィス、27…中突起、28…水密パッキン、29…金属製平網、30…ダイヤフラム弁、31…微少流量用オリフィス(弁座)、33…液密パッキン部、34…背圧室、40…ガイドケース、41…パイロット弁(弁体)、42…プランジャ、43…コイルスプリング、44…銅線、45…円筒状のボビン、46…端子片、47…ソレノイド、50…流入口用湾曲形金属フィルタ、51…カラー、52…環状ディスク(フローシート)、53…流出管路/流出口用湾曲形金属フィルタ、54…カップ、55…環状ディスク(フローシート)、56…流出管路/流出口用流量調節部品、60…他実施例の本交流弁、61…硬質キャップ、62…微少流量用オリフィス、63…水密パッキン、64…液密パッキン材、65…支持材

Claims (1)

  1. 水道水の給水配管ラインに設置して、プランジャに連結されたパイロット弁でダイヤフラム弁のパイロット・オリフィスを開閉することにより、ダイヤフラム弁を連動させて主弁座の開閉を行うパイロット弁方式の交流電磁式給水弁を基に、直動弁方式の交流電磁式給水弁に改変された疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁であって、水が流入する流入口、流入管路、ダイヤフラム弁に水の圧力を伝播させる流入室、主弁座、流出管路、水が流出する流出口を一体成形した弁本体に、該主弁座を閉鎖するように軟質ダイヤフラムと硬質ディスクとからなるダイヤフラム弁を設置し、該弁本体に該ダイヤフラム弁の液密パッキン部を押圧するようにガイドケースを押止め、該ガイドケースの内周部には該ダイヤフラム弁の微少流量用オリフィスが閉鎖されるように、パイロット弁が固定されたプランジャと、該プランジャを常時弾発付勢しているコイルスプリングを収納し、該ガイドケースの外周部にはソレノイドを設置して構成された疑似パイロット弁方式の交流電磁式直動給水弁において、該軟質ダイヤフラムと該硬質ディスクとの間に、金属製平網を挟着したことを特徴とする交流電磁式給水弁。
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