JP2010183770A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、放熱性の向上した電気接続箱を提供する。
【解決手段】ケーシング11内は電力基板18と制御基板20が収容されている。ケーシング11には、基部15と、基部15の上壁16から外方に突出すると共に互いに間隔を空けて対向して形成され、且つ両基板18,20が個別に収容される電力基板収容部19及び制御基板収容部21と、が形成されている。両収容部19,21の間には空気が流通する通気路43が形成されている。コネクタブロック14には、両収容部19,21の突出方向とは異なる方向に開口すると共に相手側コネクタと嵌合可能な嵌合部34が形成されており、嵌合部34内には相手側コネクタと電気的に接続可能な第1端子金具35及び第2端子金具37が配されており、両端子金具35,37はケーシング11内に導入されて、制御基板20及び補助回路基板22と電気的に接続されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来、車両に搭載されて、ランプ、ホーン等の車載電装品のスイッチングを実行する電気接続箱として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は、ケーシング内に、電子部品が実装された回路基板が収容されてなる。電子部品としては、車載電装品のスイッチングを実行するリレー等の電子部品が実装されている。
通電時において、上記のリレーからは熱が発生する。この熱がケーシング内にこもると、比較的に熱に弱い電子部品が誤作動する等の不具合が発生することが懸念される。
そこで従来技術においては、ケーシングに凸部が設けられている。電子部品から発生した熱は凸部内に集まり、この凸部からケーシング外に放散される。これによりケーシング内の温度上昇を低減することができる。
特開平10−210629号公報
近年、車載電装品の増加に伴って、これら車載電装品のスイッチングを実行するリレー等のスイッチング素子の数も増加している。すると、ケーシング内に配設されたスイッチング素子で発生する熱量も全体として増大するため、ケーシングに設けた凸部によっては、ケーシング内の温度上昇を低減させることが困難になるという問題があった。このため、電気接続箱の放熱性向上が求められていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、放熱性の向上した電気接続箱を提供することを目的とする。
本発明は、ケーシングと、前記ケーシング内に収容される複数の回路基板と、を備えた電気接続箱であって、前記ケーシングには、基部と、前記基部を構成する一の壁部から外方に突出すると共に互いに間隔を空けて対向して形成され、且つ前記回路基板が個別に収容される複数の収容部と、が形成されており、複数の前記収容部の間には空気が流通する通気路が形成されており、前記基部を構成する壁部のうち前記一の壁部と異なる他の壁部には、前記収容部の突出方向とは異なる方向に開口すると共に相手側部材と嵌合可能な嵌合部が形成されており、前記嵌合部内には前記相手側部材と電気的に接続可能な端子金具が配されており、前記端子金具は前記ケーシング内に導入されて、前記回路基板と電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、収容部内に収容された回路基板で発生した熱は、収容部に伝達される。収容部に伝達された熱は、各収容部の間に形成された通気路内を流通する空気に伝達され、外部に放散される。このように、ケーシング内に収容された回路基板で発生した熱を、通気路内を流通する空気により冷却できるので、電気接続箱の放熱性を向上させることができる。
また、嵌合部は、基部のうち、通気路を形成する収容部が形成された一の壁部とは異なる他の壁部に設けられ、更に収容部の突出方向とは異なる方向に開口している。これにより、嵌合部に相手側部材が嵌合した状態において、通気路内の空気の流通が嵌合部又は相手側部材によって妨げられることを抑制できる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記基部の内部には、前記回路基板と電気的に接続された補助回路基板が収容されており、前記端子金具は前記補助回路基板に接続されていることが好ましい。
上記の態様によれば、端子金具は、基部内に収容された補助回路基板に接続されている。これにより、端子金具を収容部に収容された回路基板にまで配索しなくてもよい。この結果、端子金具の配索構造を簡素化できる。
前記回路基板と、前記補助回路基板とは、導電路が形成されると共に折り曲げ可能が可撓部により電気的に接続されていることが好ましい。
上記の態様によれば、可撓部を折り曲げることにより、ケーシング内に、回路基板と補助回路基板とを比較的に自由な位置に配置できる。これにより、ケーシング内のスペース効率を向上させることができる。この結果、電気接続箱を全体として小型化できる。
前記収容部のうち前記通気路側の壁部には、前記通気路側に突出するフィンが形成されていることが好ましい。
上記の態様によれば、電気接続箱の放熱性をさらに向上させることができる。
複数の前記回路基板のうち少なくとも一つにはスイッチング素子が実装されており、複数の前記回路基板のうち少なくとも他の一つには前記スイッチング素子を制御する制御素子が実装されていることが好ましい。
スイッチング素子には比較的に大きな電流が流れる。このため、通電時にスイッチング素子から発生する熱により、比較的に熱に弱い制御素子に、誤作動等の不具合が生じることが懸念される。上記の態様によれば、複数の回路基板は個別に収容部内に収容されているから、スイッチング素子で発生した熱が、制御素子に伝達されることが抑制される。この結果、制御素子に不具合が生じることを抑制できる。
前記ケーシングは液密に形成されていることが好ましい。
ケーシングが液密に形成されている場合には、通電時に回路基板から発生する熱がケーシング内にこもり、ケーシング内が局所的に高温になることが懸念される。上記の態様によれば、通電時に回路基板で発生した熱は、収容部から通気路へと伝達されるので、ケーシング内に熱がこもって、局所的に高温になることを抑制できる。
前記収容部内には空気よりも熱伝導率の高い充填材が充填されていることが好ましい。
上記の態様によれば、通電時に回路基板で発生した熱は、充填材に伝達された後、収容部に伝達され、通気路を流通する空気へと逃がされる。これにより、電気接続箱の放熱性を一層向上させることができる。
本発明によれば、電気接続箱の放熱性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る電気接続箱を示す斜視図 電気接続箱を示す正面図 電気接続箱を示す側面図 図2おけるIV−IV線断面図 図2におけるV−V線断面図 電気接続箱を示す分解斜視図 実施形態2に係る電気接続箱を示す断面図 実施形態3に係る電気接続箱を示す断面図 実施形態4に係る電気接続箱を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電気接続箱10は、図示しない車両に搭載されて、ランプ、ホーン等の車載電装品のスイッチングを実行する。電気接続箱10は、合成樹脂製のケーシング11内に、電力基板18(特許請求の範囲に記載の回路基板に相当)及び制御基板20(特許請求の範囲に記載の回路基板に相当)が収容されてなる。本実施形態においては、電気接続箱10は、図1に示す姿勢で車両に取り付けて使用される。以下の説明においては、図1における上方を上方とし、下方を下方として説明する。なお、電気接続箱10は、必要に応じて、任意の姿勢で車両に取り付けることができる。
(ケーシング11)
図1に示すように、合成樹脂製のケーシング11は、図1における右手前側から左奥側に向かう方向について細長く延びると共に、図1における左手前側から右奥側に向かう方向について扁平な形状をなしている。図4に示すように、ケーシング11は、下方(図4における下方)に開口するケース本体13と、ケース本体13の開口を塞ぐコネクタブロック14と、を備える。ケース本体13は、図4における下側に位置する基部15を有する。
図4に示すように、基部15の上壁16(特許請求の範囲に記載の一の壁部に相当)には、図4における右端部寄りの位置から上方に突出すると共に、その内部に電力基板18が収容される電力基板収容部19が形成されている。また、基部の15の上壁16には、図4における左端部寄りの位置から上方に突出すると共に、その内部に制御基板20が収容される制御基板収容部21が形成されている。このように、それぞれの収容部19,21内には、電力基板18と、制御基板20とが、個別に収容されている。
図1及び図3に示すように、2つの収容部19,21同士は互いに間隔を空けて対向すると共に、互いに平行に形成されている。図1に示すように、両収容部19,21は、基部15の上端部のうち、図1における右手前側から左奥側に向かう方向にわたって形成されている。本実施形態においては、図4に示すように、2つの収容部19,21の、基部15の上壁16からの突出高さ寸法は、同じに設定されている。なお、上記の突出寸法は異なっていてもよい。
(補助回路基板22)
また、図5に示すように、基部15の内部には、補助回路基板22が収容されている。補助回路基板22の上面(図5における上面)には、プリント配線技術により図示しない導電路が形成されている。基部15の上壁16の内面からは、下方(図5における下方)に垂下する支持部23が形成されている。この支持部23は、補助回路基板22の上面に上方から当接している。
(電力基板18)
図4に示すように、電力基板収容部19内には、電力基板18が、その板面を図4における上下方向に起立させた姿勢で収容されている。電力基板収容部19の上壁の内面には、電力基板18が収容される収容溝24Aが上方に陥没して形成されている。この収容溝24A内に、電力基板18の上端縁が収容されている。
電力基板18は、一方の面(図4における左側面)にプリント配線技術により図示しない導電路が形成された絶縁基板25と、この絶縁基板25の他方の面(図4における右側面)に図示しない絶縁層を介して積層された厚銅回路26と、を有する。隣り合う厚銅回路26同士の間の溝には、絶縁性の合成樹脂が埋め込まれている。
絶縁基板25には開口部27が形成されており、この開口部27内には厚銅回路26が露出して配されている。この開口部27内には、複数の半導体リレー28(特許請求の範囲に記載のスイッチング素子に相当)が収容されている。半導体リレー28の側縁から突出するリード端子29Aは、公知の半田付け等により絶縁基板25に形成された導電路に電気的に接続されている。また、開口部27内に配された厚銅回路26には、半導体リレー28の裏面(図4における右側面)に設けられたリード端子29Bが公知の半田付け等により電気的に接続されている。
図5に示すように、厚銅回路26の下端部(図5における下端部)は、補助回路基板22側(図5における左側)に直角に曲げ形成されて、補助回路基板22の下面に、図示しない絶縁層を介して積層されている。
(制御基板20)
図4に示すように、制御基板収容部21内には、制御基板20が、その板面を図4における上下方向に起立させた姿勢で収容されている。制御基板収容部21の上壁の内面には、制御基板20が収容される収容溝24Bが上方に陥没して形成されている。この収容溝24B内に、制御基板20の上端縁が収容されている。
図4に示すように、制御基板20の一方の面(図4における右側面)にプリント配線技術により図示しない導電路が形成されている。制御基板20の一方の面には、半導体リレー28のオンオフを制御するマイコン30(特許請求の範囲に記載の制御素子に相当)が実装されている。
(コネクタブロック14)
図4に示すように、合成樹脂製のコネクタブロック14は、ケース本体13の開口を下方(図4における下方)から塞ぐようにして、ケース本体13に組み付けられている。具体的には、ケース本体13の側壁が、コネクタブロック14に対して外嵌されている。コネクタブロック14の側壁には、この側壁の肉厚方向の外方(図4における左右方向の外方)に突出する第1ロック部31が形成されている。また、ケース本体13の側壁には、第1ロック部31に対応する位置に第1ロック受け部32が形成されている。上記の第1ロック部31と、第1ロック受け部32とが弾性的に係合することにより、ケース本体13と、コネクタブロック14とは一体に組み付けられている。
図4に示すように、コネクタブロック14のうち、ケース本体13の基部15の上壁16とは異なる壁部であって、基部15の上壁と反対側に位置する壁部33(特許請求の範囲に記載の他の壁部に相当)には、電力基板収容部19及び制御基板収容部21が突出する方向(図4における上方)とは異なる方向(本実施形態においては、図4における下方)に開口すると共に、図示しない相手側コネクタ(特許請求の範囲に記載の相手側部材に相当)と嵌合可能な嵌合部34が形成されている。相手側コネクタには図示しない電線が接続されて、車載電装品、電源等と電気的に接続されている。
図4に示すように、嵌合部34内には、第1端子金具35(特許請求の範囲に記載の端子金具に相当)の一方の端部が突出して配されている。第1端子金具35の他方の端部は、コネクタブロック14を貫通してケース本体13の基部15内に導入されて、制御基板20側に直角に曲げ形成されている。第1端子金具35の他方の端部は制御基板20に貫通されて、半田付け等の公知の手段により、制御基板20の導電路に電気的に接続されている。制御基板20の一方の面(図4における右側面)には保持部材36が配されている。第1端子金具35の他方の端部はこの保持部材36に貫通されて、第1端子金具35のアライメントが保持されるようになっている。
また、図5に示すように、嵌合部34内には、第2端子金具37(特許請求の範囲に記載の端子金具に相当)の一方の端部が突出して配されている。第2端子金具37の他方の端部は、コネクタブロック14を貫通してケース本体13の基部15内に導入されている。第2端子金具37の他方の端部は、バスバー26及び補助回路基板22を貫通して、半田付け等の公知の手法により、補助回路基板22に形成された導電路、及び厚銅回路26の、双方又は一方と電気的に接続されている。
基部15の支持部23は、嵌合部34内に相手側コネクタが下方から嵌合して、第2端子金具37を介して補助回路基板22に上向きの力が加えられたときに、補助回路基板22に上方から当接して補助回路基板22を支持し、補助回路基板22が撓むことを抑制するようになっている。
(各基板間の接続構造)
図5に示すように、制御基板20の下端部(図5における下端部)には、絶縁性のフィルムの表面に導電路(図示せず)が形成された可撓部38Aが接続されている。制御基板20の導電路と、可撓部38Aの導電路とは電気的に接続されている。また、可撓部38Aのうち制御基板20と反対側の端部には、図5における補助回路基板22の左端部が接続されている。可撓部38Aの導電路と、補助回路基板22の導電路とは電気的に接続されている。制御基板20と補助回路基板22とを接続する可撓部38Aは、略直角に折り曲げられた状態で基部15の内部に配されている。
また、図5における補助回路基板22の右端部には、絶縁性のフィルムの表面に導電路(図示せず)が形成された可撓部38Bが接続されている。補助回路基板22の導電路と可撓部38Bの導電路とは電気的に接続されている。また、可撓部38Bのうち補助回路基板22と反対側の端部には、図5における電力基板18の下端部が接続されている。可撓部38Bの導電路と、電力基板18の導電路とは電気的に接続されている。補助回路基板22と電力基板18とを接続する可撓部38Bは、略直角に折り曲げられた状態で基部15の内部に配されている。
図5に示すように、制御基板20、補助回路基板22、及び電力基板18は、それぞれの板面が略直交する姿勢で、ケース本体13内に収容されている。
(電線カバー39)
図2に示すように、図2におけるケーシング11の下方には、電線カバー39が取り付けられており、相手側コネクタに接続された電線を保護すると共に、電線を所定の方向に案内するようになっている。図1に示すように、ケーシング11と電線カバー39を取り付けた状態において、ケーシング11及び電線カバー39には、断面形状が略円形状をなすと共に、電線が導出される電線導出口40が形成されている。図4に示すように、
コネクタブロック14の側壁には、図4における下端部寄りの位置に、側壁の肉厚方向について内方に突出する第2ロック部41が形成されている。また、電線カバー39には、図4における下端部寄りの位置であって、第2ロック部41に対応する位置に、第2ロック部41と弾性的に係合する第2ロック受け部42が形成されている。この第2ロック部41と、第2ロック受け部42とが弾性的に係合することにより、コネクタブロック14と、電線カバー39とが一体に組み付けられるようになっている。コネクタブロック14の側壁は、電線カバー39に対して外嵌されている。
(通気路43)
図3に示すように、制御基板収容部21と、基部15と、電力基板収容部19との間には、空気が流通可能な通気路43が形成されている。通気路43の断面形状は略U字状をなしている。図1に示すように、通気路43は、ケース本体13の長手方向(図1における右手前側から左奥側に向かう方向)について延びて形成されている。空気は、通気路43内を、図1における右手前側から左奥側に向かう方向、又は、その逆方向に流通可能になっている。
(作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。電力基板18に実装された半導体リレー28がオンされて半導体リレー28に通電されると、半導体リレー28、及び、この半導体リレー28に接続された厚銅回路26から熱が発生する。このように電力基板18で発生した熱は、電力基板収容部19を構成する壁部に伝達される。
また、制御基板20に実装されたマイコン30が半導体リレー28のオンオフの制御を実行すると、マイコン30が発熱する。マイコン30から発生した熱は、制御基板収容部21を構成する壁部に伝達される。
電力基板収容部19、及び制御基板収容部21に伝達された熱は、両収容部19,21の間に形成された通気路43内を流通する空気に伝達され、外部に放散される。このように、ケーシング11内に収容された電力基板18、及び制御基板20で発生した熱を、通気路43内を流通する空気により冷却できるので、電気接続箱10の放熱性を向上させることができる。
また、嵌合部34は、コネクタブロック14に設けられており、このコネクタブロック14は、通気路43を形成する電力基板収容部19及び制御基板収容部21が形成された基部15の上壁16とは異なる位置に配されている。更に嵌合部34は、両収容部19,21の突出方向(図4における上方)とは異なる方向(図4における下方)に開口している。これにより、嵌合部34に相手側コネクタが嵌合した状態において、通気路43内の空気の流通が嵌合部34又は相手側コネクタによって妨げられることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、コネクタブロック14に配された第2端子金具37は補助回路基板22に接続されている。これにより、第2端子金具37の他方の端部を、制御基板収容部21に収容された制御基板20、又は電力基板収容部19に収容された電力基板18にまで配索しなくてもよい。この結果、第2端子金具37の配索構造を簡素化できる。
また、本実施形態によれば、可撓部38を折り曲げることにより、ケース本体13内に、電力基板18、制御基板20、及び補助回路基板22を比較的に自由な位置に配置できる。これにより、ケース本体13内のスペース効率を向上させることができる。この結果、電気接続箱10を全体として小型化できる。
また、通電時において、半導体リレー28には比較的に大きな電流が流れる。このため、通電時に半導体リレー28から発生する熱により、比較的に熱に弱いマイコン30に、誤作動等の不具合が生じることが懸念される。本実施形態によれば、電力基板18、及び制御基板20は、それぞれ、電力基板収容部19、及び制御基板収容部21内に個別に収容されている。この結果、半導体リレー28で発生した熱が、マイコン30に伝達されることが抑制される。この結果、マイコン30に不具合が生じることを抑制できる。
<実施形態2>
続いて、実施形態2について図7を参照しつつ説明する。図7に示すように、本実施形態においては、図7における左右方向について3つの基部55,55,55が並んで形成されている。各基部55,55,55の上壁56,56,56には、制御基板収容部21と、電力基板収容部19と、が上方に突出して形成されている。各収容部19,21の間には、図7における紙面を貫通する方向について空気が流通可能な通気路53が形成されている。
また、コネクタブロック57には、3つの嵌合部54,54,54が、各基部55,55,55に対応する位置に、図7における左右方向について並んで形成されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明は、本実施形態のように、ケーシング11内に電力基板18が複数枚収容されて、電力基板18からの発熱量が全体的に大きな場合において効果的である。
<実施形態3>
続いて、実施形態3について図8を参照して説明する。本実施形態においては、制御基板収容部21を構成する壁部のうち、通気路43側の壁部(図8における右側壁)に、通気路43側(図8における右方)に突出するフィン60が形成されている。本実施形態においては、3つのフィン60,60,60が形成されている。このフィン60は、1つでもよく、また、2つ、若しくは4つ以上の複数設ける構成としてもよい。
上記のフィン60は、図8の紙面を貫通する方向について延びて形成されており、通気路43内において、空気の流通を妨げないようになっている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、制御基板収容部21に伝達された熱は、フィン60に伝導され、フィン60から、通気路43内を流通する空気に伝達される。これにより、電気接続箱10の放熱性をさらに向上させることができる。
上記のフィン60は、電力基板収容部19を構成する壁部に設ける構成としてもよい。
<実施形態4>
続いて、実施形態4について図9を参照して説明する。本実施形態においては、制御基板収容部21、及び電力基板収容部19内には、空気よりも熱伝導率の高い充填材70が充填されている。充填材70は、制御基板収容部21の内壁面、及びマイコン30の外周面と接触しており、また、電力基板収容部19の内壁面、及び半導体リレー28の外周面と接触している。充填材70は、図9におけるコネクタブロック14の上端部の位置まで充填されている。
充填材70を充填する際には、ケース本体13を、図9に示す姿勢と上下反転した姿勢で保持する。すなわち、ケース本体13の開口が、鉛直方向の上方を向く姿勢で保持する。次いで、ケース本体13の開口から、液状の充填材70を、制御基板収容部21、及び電力基板収容部19内に注入する。その後、制御基板20、及び電力基板18を、それぞれ、制御基板収容部21、及び電力基板収容部19に収容する。続いて、充填材70を固化する。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、通電時に制御基板20のマイコン30及び電力基板18の半導体リレー28で発生した熱は、充填材70に伝達された後、各収容部19,21を構成する壁部に伝達され、通気路43を流通する空気へと逃がされる。これにより、電気接続箱10の放熱性を一層向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)制御基板収容部21と、電力基板収容部19とは実質的に平行に形成されていたが、平行でなくてもよい。
(2)補助回路基板22は、制御基板20及び電力基板18と、可撓部38A,38Bを介して接続されていたが、これに限られず、折り曲げ可能な1枚の回路基板を折り曲げることにより、制御基板20、電力基板18、及び補助回路基板22を形成してもよい。
(3)ケーシング11内には、電力基板18と、制御基板20と、が収容される構成としたが、これに限られず、電力基板18のみが収容されていてもよく、また、制御基板20のみが収容されていてもよい。
(4)相手側部材は相手側コネクタであったが、これに限られず、相手側部材としてはヒューズ等、必要に応じて任意の部材を適用できる。
(5)ケーシング11は、例えばケース本体13とコネクタブロック14との間に公知のパッキン、シール材等を介設することにより液密に形成される構成としてもよい。ケーシング11が液密に形成されている場合には、通電時に回路基板から発生する熱がケーシング11内にこもり、ケーシング11内が局所的に高温になることが懸念される。上記の態様によれば、通電時に回路基板で発生した熱は、各収容部19,21から通気路43へと伝達されるので、ケーシング11内に熱がこもって、局所的に高温になることを抑制できる。
(6)嵌合部34は、基部15を構成する壁部のうち、両収容部19,21が形成された壁部とは反対側に位置する壁部に形成されている構成としたが、これに限られず、両収容部19,21が形成された壁部と異なる壁部であれば任意の壁部に形成してもよい。また、嵌合部34は、両収容部19,21の突出する方向と異なる方向であれば、任意の方向に開口する構成としてもよい。
(7)フィン60は、通気路43側と異なる方向に突出して形成される構成としてもよい。
10…電気接続箱
11…ケーシング
13…ケース本体(ケーシング11)
14…コネクタブロック(ケーシング11)
15…基部
16…上壁(一の壁部)
18…電力基板(回路基板)
19…電力基板収容部(収容部)
20…制御基板(回路基板)
21…制御基板収容部(収容部)
22…補助回路基板
28…半導体リレー(スイッチング素子)
30…マイコン(制御素子)
33…壁部(他の壁部)
34…嵌合部
35…第1端子金具(端子金具)
37…第2端子金具(端子金具)
38A,38B…可撓部
43…通気路
60…フィン
70…充填材

Claims (7)

  1. ケーシングと、前記ケーシング内に収容される複数の回路基板と、を備えた電気接続箱であって、
    前記ケーシングには、基部と、前記基部を構成する一の壁部から外方に突出すると共に互いに間隔を空けて対向して形成され、且つ前記回路基板が個別に収容される複数の収容部と、が形成されており、複数の前記収容部の間には空気が流通する通気路が形成されており、前記基部を構成する壁部のうち前記一の壁部と異なる他の壁部には、前記収容部の突出方向とは異なる方向に開口すると共に相手側部材と嵌合可能な嵌合部が形成されており、前記嵌合部内には前記相手側部材と電気的に接続可能な端子金具が配されており、前記端子金具は前記ケーシング内に導入されて、前記回路基板と電気的に接続されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記基部の内部には、前記回路基板と電気的に接続された補助回路基板が収容されており、前記端子金具は前記補助回路基板に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記回路基板と、前記補助回路基板とは、導電路が形成されると共に折り曲げ可能が可撓部により電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記収容部のうち前記通気路側の壁部には、前記通気路側に突出するフィンが形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  5. 複数の前記回路基板のうち少なくとも一つにはスイッチング素子が実装されており、複数の前記回路基板のうち少なくとも他の一つには前記スイッチング素子を制御する制御素子が実装されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  6. 前記ケーシングは液密に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  7. 前記収容部内には空気よりも熱伝導率の高い充填材が充填されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電気接続箱。
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