JP2005269847A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱 Download PDF

Info

Publication number
JP2005269847A
JP2005269847A JP2004082110A JP2004082110A JP2005269847A JP 2005269847 A JP2005269847 A JP 2005269847A JP 2004082110 A JP2004082110 A JP 2004082110A JP 2004082110 A JP2004082110 A JP 2004082110A JP 2005269847 A JP2005269847 A JP 2005269847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
accommodation groove
case
lower cover
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004082110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4228955B2 (ja
Inventor
Jun Yamaguchi
潤 山口
Original Assignee
Sumitomo Wiring Syst Ltd
住友電装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Syst Ltd, 住友電装株式会社 filed Critical Sumitomo Wiring Syst Ltd
Priority to JP2004082110A priority Critical patent/JP4228955B2/ja
Publication of JP2005269847A publication Critical patent/JP2005269847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4228955B2 publication Critical patent/JP4228955B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

【課題】 回路構成体の放熱部材をケースの外部に露出させる電気接続箱において、その防水構造を提供する。
【解決手段】 ケースを構成するロアカバー20の底壁20には、開口20aが形成され、この開口20aの周縁部にその全周にわたって上向きに開口するシール材収容溝22が形成されている。このシール材収容溝22の底部に弾性変形可能なシール材40が設けられている。一方、回路構成体10には下向きに突出するシール材押え部14aが当該回路構成体10の放熱部12aを囲む形状であって前記シール材収容溝22に対応する形状に形成されている。そして、このシール材押え部14aが前記シール材収容溝22内に挿入されて前記シール材40に接触する状態で前記ケース内に前記回路構成体10が保持されるように構成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられる電気接続箱に関するものである。
従来、共通の車載電源から各電子ユニットに電力を分配する手段として、複数枚のバスバー基板を積層することにより配電用回路を構成し、これにヒューズやリレースイッチを組み込んだ回路構成体をケース等に収容した電気接続箱が一般に知られている。
例えば、特許文献1には、前記回路構成体を収容するケースを、上方に開放する形状を有したロアカバーと、このロアカバーの上向きの開口を塞ぐアッパーカバーとで構成し、このロアカバーとアッパーカバーとがパッキング等を介して防水状態で接合されることによりこのケース内に収容される回路構成体の防水が図られた電気接続箱が開示されている。
実開平6−88133号公報
近年、車両の電子化が進むにつれ、リレーや半導体スイッチング素子といったスイッチ手段が比較的多用される回路構成体が開発されるに至っている。このような回路構成体では、前記スイッチ手段から発せられる熱を有効に外部に逃がすため、アルミニウム等からなる放熱部材が外部に設けられることが多い。しかしながら、このような回路構成体全体を前記特許文献1のように丸ごとケースに収容してしまうと、前記放熱部材がケース内に閉じ込められてその放熱機能を果たし得なくなる不都合が生じる。
なお、このような放熱部材を有する回路構成体を具備した電気接続箱として、特開2003−218562号公報には、回路構成体の側面に前記放熱部材が設けられ、この回路構成体を収容するケースの側壁に開口を設けるとともに、この開口から前記放熱部材を突出させた電気接続箱が開示されているが、この構造では、ケース側の開口の周縁部と回路構成体の放熱部材との間にケース内への水の浸入路が発生してしまう。従って、このような電気接続箱では前記浸入路を簡単な構造で有効に断つための防水構造を設けることが望まれるが、その具体的な構造について前記特開2003−218562号公報には何ら開示されていない。
本発明は、このような事情に鑑み、回路構成体の放熱部材をケースの外部に露出させる電気接続箱において、その防水構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、放熱部を有する回路構成体と、この回路構成体を収容するためのケースとを備え、このケースの外部に前記放熱部が露出した状態で当該ケース内に前記回路構成体が保持される電気接続箱において、前記ケースの外壁に前記放熱部を露出させるための開口が形成され、この開口の周縁部にその全周にわたって前記ケースの内側に向かって開口するシール材収容溝が形成され、このシール材収容溝の底部に弾性変形可能なシール材が設けられる一方、前記回路構成体には前記シール材収容溝が開口する方向と反対の方向に突出するシール材押え部が当該回路構成体の放熱部を囲む形状であって前記シール材収容溝に対応する形状に形成され、このシール材押え部が前記シール材収容溝内に挿入されて前記シール材に接触する状態で前記ケース内に前記回路構成体が保持されるように構成されているものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電気接続箱において、前記ケースは、上方に開放する形状を有したロアカバーと、このロアカバーの上向きの開口を塞ぐように当該ロアカバーに防水状態で接合されるアッパーカバーとを含み、前記ロアカバーの底壁に前記開口が形成されているものである。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の電気接続箱において、前記ロアカバーにおけるシール材収容溝とその外側のアッパーカバー接合部との間に、当該ロアカバーの底壁が前記シール材収容溝よりも低い位置まで沈み込んだ低床部が形成されているものである。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の電気接続箱において、前記シール材収容溝と前記低床部との間に上向きに突出するリブが形成されているものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気接続箱において、前記回路構成体に、前記シール材押え部よりも内側に位置して前記ケースにおける開口の周縁部のうち少なくともシール材収容溝を形成する部分の上端部を内側から覆う覆い部が形成されているものである。
請求項1に係る発明によれば、ケースの外壁に形成された開口の周縁部にその全周にわたって前記ケースの内側に向かって開口するシール材収容溝が形成され、このシール材収容溝の底部に弾性変形可能なシール材が設けられる一方、回路構成体には前記シール材収容溝が開口する方向と反対の方向に突出するシール材押え部が当該回路構成体の放熱部を囲む形状であって前記シール材収容溝に対応する形状に形成され、このシール材押え部が前記シール材収容溝内に挿入されて前記シール材に接触する状態で前記ケース内に前記回路構成体が保持されるように構成されているので、前記回路構成体のシール材押え部を前記シール材収容溝内に挿入することにより、回路構成体の放熱部を前記ケースの外壁に形成された開口から当該ケース外に露出させて放熱部の放熱性を維持することができる。また、前記シール材押え部を前記シール材収容溝内に挿入するだけで、簡単かつ確実に前記シール材収容溝の底部に設けられたシール材と前記回路構成体のシール材押え部とを接触させることができる。この接触によって前記開口周縁部におけるケース内への水の浸入路を塞ぐことができ、ケース内を防水することができる。
ここで例えば、フラットな平面上にシール材を配設して、その上からこのシール材をシール材押え部で押え込むようにしてもシールは可能だが、この場合には、シール材押え部がシール材を全周にわたって確実に押え込むように当該シール材とシール材押え部の相対位置を目視で確認しながら位置合わせする作業が必要になるが、本発明では、外壁の開口の周縁部にシール材収容溝を形成し、このシール材収容溝内にシール材を設けるとともに、このシール材収容溝内に回路構成体のシール材押え部を挿入する構造を採用しているので、当該挿入を行うだけで前記シール材とシール材押え部とを確実に接触させることができる。
なお、開口周縁部の防水を行う方法として、例えば開口の内周面と回路構成体の外周面との間にシール材を挟み込むことも考えられるが、この場合には、前記開口の内周面と回路構成体の外周面との間の隙間は製作誤差等によりバラつきやすいため、この間に挟み込まれるシール材にかかる接触圧が不均一となりやすく、確実に防水することは難しい。これに対し、本発明では、前記シール材収容溝がケースの内側に向かって開口しており、この方向でシール材とシール材押え部とを接触させることにより、シール材押え部の外周面の製作誤差が生じたとしても前記シール材に全周にわたりほぼ均等な接触圧をかけることができ、確実に防水することができる。
請求項2に係る発明によれば、前記ケースは、上方に開放する形状を有したロアカバーと、このロアカバーの上向きの開口を塞ぐように当該ロアカバーに防水状態で接合されるアッパーカバーとを含み、前記ロアカバーの底壁に前記開口が形成されているので、このロアカバーにアッパーカバーが接合されていない状態で、ロアカバーの底壁に形成されたシール材収容溝内に前記回路構成体のシール材押え部を上方から簡単に挿入することができる。
請求項3に係る発明によれば、前記ロアカバーにおけるシール材収容溝とその外側のアッパーカバー接合部との間に、当該ロアカバーの底壁が前記シール材収容溝よりも低い位置まで沈み込んだ低床部が形成されているので、たとえ前記ロアカバーとアッパーカバーとの接合部分からケース内に水が浸入したとしても、この低床部に水が堆積するため、この水がそのまま回路構成体に伝わることを防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、前記シール材収容溝と前記低床部との間に上向きに突出するリブが形成されているので、このリブによって、前記ロアカバーとアッパーカバーとの接合部分からケース内に浸入した水がそのまま回路構成体に伝わることをさらに有効に防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、前記回路構成体に、前記シール材押え部よりも内側に位置して前記ケースにおける開口の周縁部のうち少なくともシール材収容溝を形成する部分の上端部を内側から覆う覆い部が形成されているので、前記ロアカバーの開口周縁部近傍に向かって水が飛来したとしても、この水が直接シール材収容溝内に入ることを前記覆い部によって阻止することができる。従って、ケース内への水の浸入路を前記シール材とこの覆い部とによって段階的に塞ぐことができ、開口周縁部における防水性をさらに向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の電気接続箱を図1に示す。この電気接続箱は、回路構成体10と、この回路構成体10を収容するケースとを備えている。なお、本明細書では、説明の便宜のため、図1における右下手前側を前側とし、高さ方向を上下方向として説明する。
前記回路構成体10は、複数枚のバスバー基板を積層して配電用回路を構成したものが筐体12で覆われたものであり、この筐体12の内部には前記配電用回路中に設けられるリレーや半導体スイッチング素子等のスイッチング手段が配設されている。
前記筐体12の下面は、前記スイッチング手段から発せられる熱を外部に逃がすための放熱部12aとして構成されており、筐体12の上面には、ヒューズ等の電気部品を搭載するための電気部品搭載部12bが複数箇所に形成されている。この筐体12は、合成樹脂等の絶縁材料で構成されており、前記放熱部12aは、例えばアルミニウム合金や銅合金のように熱伝導性の高い材料が前記筐体12の下面に組み込まれて構成されている。
前記ケースは、上方に開放する形状を有したロアカバー20と、このロアカバー20の上向きの開口を塞ぐアッパーカバー30とによって構成されている。このロアカバー20及びアッパーカバー30は、合成樹脂等の絶縁材料からなっている。
前記ロアカバー20は、図2に示すように、前後方向に伸びる平面視略矩形状であって有底容器状の形状を有し、その底面は後側から前側に向かうに従って次第にロアカバー20の深さが深くなるように傾斜している。また、このロアカバー20内には、左右幅方向の左側から略1/4付近に仕切り壁28が設けられ、この仕切り壁28の右側に前記回路構成体10が収容され、左側に他の制御ユニット50が収容されるようになっている。
このロアカバー20の前側の側壁及び後側の側壁には、その上端部から切り込まれた切込部29a,29bが形成されており、この切込部29a,29bを通じて外部からの配線がケース内に入り込んで前記回路構成体10や制御ユニット50に接続されるようになっている。この切込部29a,29bと配線との間は、当該切込部29a,29bの形状に対応する形状に形成されたグロメット(図示せず)等により防水される。
前記アッパーカバー30は、下方に開放する有底容器状の形状を有し、このアッパーカバー30の側壁と前記ロアカバー20の側壁とが防水状態で接合される。このアッパーカバー30とロアカバー20との接合構造は、後述にて詳細に説明する。
前記ロアカバー20の底壁の略右側半面部分には、前記回路構成体10の放熱部12aを当該ロアカバー20外に露出させるための開口20aが形成されている。ここで、この開口20a付近の構造並びにロアカバー20とアッパーカバー30との接合構造を具体的に説明するために、図2のI−I断面における前記電気接続箱の正面断面図を図3に示す。
ロアカバー20の開口20aの周縁部には、その全周にわたって上向きに開口するシール材収容溝22が形成されている。そして、このシール材収容溝22の底部に弾性変形可能なシール材40が設けられている。このシール材40は、例えばゴム製のパッキング等であって、前記シール材収容溝20内に幅方向の隙間なく収容されている。
前記シール材収容溝22は、上向きに突出する外側の周壁と内側の周壁とで構成されており、この外側の周壁は、そのまま高い位置まで突出してリブ26となっている。
前記シール材収容溝22とその外側のロアカバー20の側壁との間には、当該ロアカバー20の底壁が前記シール材収容溝22よりも低い位置まで沈み込んだ低床部24が形成されている。
また、ロアカバー20の側壁の上端部は、前記アッパーカバー30と接合されるアッパーカバー接合部23となっている。
一方、回路構成体10における筐体12の側面の中央付近には、当該側面から外側に突出するアーム部14が筐体12の全周にわたって形成され、さらにその先端部には下向きに突出するシール材押え部14aが形成されている。このシール材押え部14aは、回路構成体の放熱部12aを囲む形状であって前記ロアカバー20におけるシール材収容溝22に対応する形状を有している。また、このシール材押え部14aは、前記シール材収容溝22内に遊嵌した状態で挿入される幅を有している。そして、このシール材押え部14aが前記シール材収容溝22内に挿入されて前記シール材40に接触する状態で、前記回路構成体10が前記ケース内に保持されるようになっている。
さらに前記アーム部14には、前記シール材押え部14aよりも内側の位置で下向きに突出する覆い部14bが形成され、この覆い部14bによって前記シール材収容溝22を構成する内側の周壁の上端部22aが内側から覆われるようになっている。
一方、アッパーカバー30の側壁には、下向きに開口するシール材収容溝32が形成されており、このシール材収容溝32の底部に弾性変形可能なゴム製のパッキング等のシール材42が設けられている。そして、このアッパーカバー30のシール材収容溝32に前記ロアカバー20におけるアッパーカバー接合部23が挿入されて、このアッパーカバー接合部32が前記シール材42に接触することにより、ロアカバー20とアッパーカバー30とが防水状態で接合される。
本発明の電気接続箱は上記のように構成されているので、前記回路構成体10のシール材押え部14aを前記ロアカバー20のシール材収容溝22内に挿入することにより、回路構成体10の放熱部12aを前記ロアカバー20の底壁に形成された開口20aから当該ロアカバー20外に露出させて放熱部12aの放熱性を維持することができる。また、前記シール材押え部14aを前記シール材収容溝22内に挿入するだけの簡単な作業で、前記シール材収容溝22の底部に設けられたシール材40と前記回路構成体10のシール材押え部14aとを確実に接触させることができる。この接触によって前記開口20a周縁部におけるケース内への水の浸入路を塞ぐことができ、開口20a周縁部に防水を施すことができる。
これに加え、ロアカバー20とアッパーカバー30とはシール材42を介して防水状態で接合されるとともに、ロアカバー20の切込部29a,29bもグロメット等により防水されるので、ケース内を防水することができる。
ここで例えば、フラットな平面上にシール材40を配設して、その上からこのシール材40をシール材押え部14aで押え込むようにしてもシールは可能だが、この場合には、シール材押え部14aがシール材40を全周にわたって確実に押え込むように当該シール材40とシール材押え部14aの相対位置を目視で確認しながら位置合わせする作業が必要になるが、本発明の電気接続箱では、ロアカバー20における開口20aの周縁部にシール材収容溝22を形成し、このシール材収容溝20a内にシール材40を設けるとともに、このシール材収容溝22内に回路構成体10のシール材押え部14aを挿入する構造を採用しているので、当該挿入を行うだけで前記シール材40とシール材押え部14aとを確実に接触させることができる。
なお、開口20a周縁部の防水を行う方法として、例えば開口20aの内周面と回路構成体10の外周面との間にシール材を挟み込むことも考えられるが、この場合には、前記開口20aの内周面と回路構成体10の外周面との間の隙間は製作誤差等によりバラつきやすいため、この間に挟み込まれるシール材にかかる接触圧が不均一となりやすく、確実に防水することは難しい。これに対し、本発明の電気接続箱では、前記シール材収容溝22が上向きに開口しており、この方向でシール材40とシール材押え部14aとを接触させることにより、シール材押え部14aの外周面の製作誤差が生じたとしても前記シール材40に全周にわたりほぼ均等な接触圧をかけることができ、確実に防水することができる。
一方、本発明の電気接続箱では、回路構成体10を収容するケースを、上方に開放する形状を有したロアカバー20と、このロアカバー20の上向きの開口を塞ぐように当該ロアカバー20に防水状態で接合されるアッパーカバー30とで構成し、前記ロアカバー20の底壁に前記開口20aを形成しているので、このロアカバー20にアッパーカバー30が接合されていない状態で、ロアカバー20の底壁に形成されたシール材収容溝22内に前記回路構成体10のシール材押え部14aを上方から簡単に挿入することができる。
また、前記ロアカバー20におけるシール材収容溝22とその外側のアッパーカバー接合部23との間に、当該ロアカバー20の底壁が前記シール材収容溝22よりも低い位置まで沈み込んだ低床部24が形成されているので、たとえ前記ロアカバー20とアッパーカバー30との接合部分からケース内に水が浸入したとしても、この低床部24に水が堆積するため、この水がそのまま回路構成体10に伝わることを防止することができる。よって、ケース内に収容される回路構成体10への防水の信頼性を向上させることができる。
さらには、前記シール材収容溝22と前記低床部24との間に上向きに突出するリブ26が形成されているので、このリブ26によって、前記ロアカバー20とアッパーカバー30との接合部分からケース内に浸入した水がそのまま回路構成体10に伝わることをさらに有効に防止することができる。
一方、回路構成体10には、前記ロアカバー20におけるシール材収容溝22を構成する内側の周壁の上端部22aを内側から覆う覆い部14bが形成されているので、前記ロアカバー20の開口20a周縁部近傍に向かって水が飛来したとしても、この水が直接シール材収容溝22内に入ることを前記覆い部14bによって阻止することができる。従って、ケース内への水の浸入路を前記シール材40とこの覆い部14bとによって段階的に塞ぐことができ、開口20a周縁部における防水性をさらに向上させることができる。
なお、本発明の電気接続箱は、前記実施形態で示した形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、回路構成体10における筐体12の下面が放熱部12aとして構成されている形態を示したが、放熱部12aは筐体12の下面の一部分に形成されていてもかまわない。この場合には、前記実施形態で示したように、筐体12の側面にアーム部14を設ける必要はなく、前記放熱部12aを囲むように筐体12の下面に直接シール材押え部14a及び覆い部14bを形成してもかまわない。
また、前記実施形態では、ロアカバー20におけるシール材収容溝22を内側の周壁と外側の周壁とで構成した形態を示したが、開口20a周縁部のロアカバー20の底壁を内側から下方に削り込んでシール材収容溝22を形成することも可能である。そして、この場合に、上向きに突出するリブ26をシール材収容溝22から少し外側であってシール材収容溝22と低床部24との間に形成することも可能である。このように前記リブ26は、シール材収容溝22と低床部24との間に形成されていればよく、前記実施形態で示したようにシール材収容溝22を構成する部分がそのまま上向きに突出する形態で形成されている必要はない。
なお、本発明の電気接続箱は、傾いた姿勢で取付け箇所に取付けることもできるため、前記シール材収容溝22の開口する方向や前記リブ26の突出する方向は、正確な鉛直上向きである必要はなく、電気接続箱の姿勢に合わせて傾斜していてもよい。
さらには、回路構成体10を露出させる開口20aは、ロアカバー20の底壁に形成されている必要はなく、側壁に形成されていてもかまわない。この場合には、前記低床部24及びリブ24は形成されていなくてもよい。また、ケースとしては、左右に分割されたカバーによって構成することも可能である。
本発明の電気接続箱の分解斜視図である。 本発明に係るロアカバーの平面図である。 図2のI−I断面における前記電気接続箱の正面断面図である。
符号の説明
10 回路構成体
12a 放熱部
14a シール材押え部
14b 覆い部
20 ロアカバー
20a 開口
22 シール材収容溝
22a 上端部
23 アッパーカバー接合部
24 低床部
26 リブ
30 アッパーカバー
40,42 シール材

Claims (5)

  1. 放熱部を有する回路構成体と、この回路構成体を収容するためのケースとを備え、このケースの外部に前記放熱部が露出した状態で当該ケース内に前記回路構成体が保持される電気接続箱において、前記ケースの外壁に前記放熱部を露出させるための開口が形成され、この開口の周縁部にその全周にわたって前記ケースの内側に向かって開口するシール材収容溝が形成され、このシール材収容溝の底部に弾性変形可能なシール材が設けられる一方、前記回路構成体には前記シール材収容溝が開口する方向と反対の方向に突出するシール材押え部が当該回路構成体の放熱部を囲む形状であって前記シール材収容溝に対応する形状に形成され、このシール材押え部が前記シール材収容溝内に挿入されて前記シール材に接触する状態で前記ケース内に前記回路構成体が保持されるように構成されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 請求項1記載の電気接続箱において、前記ケースは、上方に開放する形状を有したロアカバーと、このロアカバーの上向きの開口を塞ぐように当該ロアカバーに防水状態で接合されるアッパーカバーとを含み、前記ロアカバーの底壁に前記開口が形成されていることを特徴とする電気接続箱。
  3. 請求項2記載の電気接続箱において、前記ロアカバーにおけるシール材収容溝とその外側のアッパーカバー接合部との間に、当該ロアカバーの底壁が前記シール材収容溝よりも低い位置まで沈み込んだ低床部が形成されていることを特徴とする電気接続箱。
  4. 請求項3記載の電気接続箱において、前記シール材収容溝と前記低床部との間に上向きに突出するリブが形成されていることを特徴とする電気接続箱。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気接続箱において、前記回路構成体に、前記シール材押え部よりも内側に位置して前記ケースにおける開口の周縁部のうち少なくともシール材収容溝を形成する部分の上端部を内側から覆う覆い部が形成されていることを特徴とする電気接続箱。
JP2004082110A 2004-03-22 2004-03-22 電気接続箱 Expired - Fee Related JP4228955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004082110A JP4228955B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 電気接続箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004082110A JP4228955B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 電気接続箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005269847A true JP2005269847A (ja) 2005-09-29
JP4228955B2 JP4228955B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=35093794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004082110A Expired - Fee Related JP4228955B2 (ja) 2004-03-22 2004-03-22 電気接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4228955B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129784A (ja) * 2005-10-03 2007-05-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気接続箱
JP2010062220A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Denso Corp 電子装置の筐体構造
JP2010183770A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Autonetworks Technologies Ltd 電気接続箱
JP2011096802A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Nitto Electric Works Ltd 電気電子機器収納用箱およびその壁面取り付け方法
JP2018160962A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 富士電機株式会社 インバータ装置
CN113891587A (zh) * 2020-07-03 2022-01-04 住友电装株式会社 电气连接箱的壳体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129784A (ja) * 2005-10-03 2007-05-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気接続箱
JP4676295B2 (ja) * 2005-10-03 2011-04-27 古河電気工業株式会社 電気接続箱
JP2010062220A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Denso Corp 電子装置の筐体構造
JP2010183770A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Autonetworks Technologies Ltd 電気接続箱
JP2011096802A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Nitto Electric Works Ltd 電気電子機器収納用箱およびその壁面取り付け方法
JP2018160962A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 富士電機株式会社 インバータ装置
CN113891587A (zh) * 2020-07-03 2022-01-04 住友电装株式会社 电气连接箱的壳体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4228955B2 (ja) 2009-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5454636B2 (ja) 電気接続箱
US7736158B2 (en) Electrical junction box with a decreased height size and waterproof function
JP5109812B2 (ja) 電気接続箱
JP2009159669A (ja) 電気接続箱
JP2008041544A (ja) ラッチ解除操作装置
WO2012011395A1 (ja) コネクタ、電気接続箱、及びコネクタの製造方法
JP2009124874A (ja) 電気接続箱
JP2009129778A (ja) 基板用コネクタ及び電気接続箱
JP4228955B2 (ja) 電気接続箱
JP2014103747A (ja) 電気接続箱
JP4789637B2 (ja) 電気接続箱
JP2006211776A (ja) 電気接続箱
JP6575930B2 (ja) 基板ユニット
JP4718891B2 (ja) 電気接続箱
JP4686264B2 (ja) 電気接続箱
JP5111156B2 (ja) 電気接続箱の取り付け構造
JP2007068371A (ja) 電気接続箱
JP4669328B2 (ja) 電気接続箱
JP2006304517A (ja) 電気接続箱
JP4453029B2 (ja) 電気接続箱
JP5384817B2 (ja) 電気接続箱
JP7136654B2 (ja) 電子部品モジュール、電気接続箱、及びワイヤハーネス
JP2006240369A (ja) 電気接続箱
JP2006121787A (ja) 電気接続箱
JP5396892B2 (ja) 電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081124

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees