JP2010180776A - 電源制御装置 - Google Patents

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千尋 佐藤
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克也 小山
Yuji Kurimoto
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Abstract

【課題】イグニッションスイッチオフ期間中の各種センサーや搭載されている機器の異常検出を可能にする電源制御装置を提供する。
【解決手段】バッテリと、バッテリ電圧からCPUのバックアップRAM用電圧生成と、バッテリ電圧から昇圧制御機能及び降圧制御機能の両方有し、マイコンへ供給する用電圧とセンサーへ供給する電圧を生成する電源制御装置において、イグニッションキーオフ時間計測機能と各種センサーを診断するためのソークタイマの両回路を備える。更に、ソークタイマは、マイコンからの起動時間設定された時間後に、マイコンとセンサーに電圧出力し、起動後の停止時間設定された時間経過後に再び、マイコンやセンサーに出力する電圧を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に搭載されるコントロール制御装置に用いられる電源制御装置に関する。
近年、自動車には、多数のコントロール制御装置が搭載されている。コントロール制御装置へ電力を供給する電源制御装置は、マイコンや各種センサーを動作させるために、バッテリ電圧から5Vや3.3V等の所定の電圧生成を行う。
電源制御装置は、イグニッションスイッチがオフされるとカウントを開始するタイマ回路を備え、設定された時間経過後にマイコンやセンサーを起動させ、起動したマイコンやセンサーが車載された燃料タンクを診断するエバポリーク診断やエンジン停止時間による冷却水温やエンジンの吸気温度の診断を行う。
このようなイグニッションスイッチをオフさせてからカウントするタイマ回路を備え、予め設定された時間経過後に電源回路を起動させ、エバポガスリークチェックする装置として、例えば、特許文献1に記載された車両用電子制御装置がある。
特開2005−226488号公報
上記の車両用電子制御装置では、イグニッションスイッチのオン操作により、メインリレーを駆動し、電源回路を起動する。マイコンは処理中の電源回路停止を防ぐために、マイコンから電源保持制御を出力し、マイコン処理中の電源回路停止を防止する。イグニッションスイッチがオフ操作されると、マイコンはスイッチ情報を元に、ソフトウェアは演算及び制御処理を終了させ、電源保持制御を解除させ、メインリレー駆動を解除し、電源回路へ供給を停止させる。
また、上記の車両用電子制御装置は、イグニッションスイッチのオフ操作により、タイマ回路がカウント開始し、マイコンから設定された時間経過後、電源起動制御を出力し、メインリレーを駆動し、バッテリ電圧を供給する回路を備えている。
しかしながら、従来の電子制御装置では、マイコンが処理中の電源回路停止を防ぐために、マイコンから電源保持制御を出力した後、マイコンが異常ループ処理に陥った場合は、イグニッションスイッチがオフ操作されても、電源保持制御が解除されるまでメインリレーを解除することができず、バッテリ電圧の消費継続が発生する。
上記のエバポガスリークチェック用のタイマ回路は、イグニッションスイッチがオフ操作後に、マイコンから設定された時間経過後、電源起動制御を出力し、メインリレー駆動し、電源回路を起動させる。
しかしながら、マイコンが何らかの原因により正常に立ち上がらなかった場合、電源回路が起動した状態継続が発生する。
本発明の目的は、上記課題を解決すべく、イグニッションスイッチオフ期間中にマイコンやセンサーへ安定電圧を供給して各種センサーや車両搭載機器の異常検出を可能にし、かつ、マイコンの異常ルーチン処理に陥ることを回避し、起動時にマイコンがどのような状態で起動発生したか判別することができることにより、安全性を向上させた電源制御装置を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明に係る電源制御装置は、車両のイグニッションスイッチがオンされた時、バッテリより供給されるバッテリ電圧から基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、バッテリ電圧から1次電圧を生成する1次電圧生成回路と、前記基準電圧と前記1次電圧からマイコンを駆動するためのマイコン用電圧を生成するマイコン用電圧生成回路と、前記バッテリからマイコンのバックアップRAM用の電圧生成するバックアップRAM用電圧生成回路と、前記バッテリからタイマ回路用電圧を生成するタイマ用電圧生成回路とクロックを生成するクロック生成回路と、前記タイマ用電圧電圧生成回路及び前記クロック生成回路により駆動するタイマ回路とを有する電源制御装置において、
前記タイマ回路は、前記イグニッションスイッチがオフされてからオンするまでの時間を測定し、前記マイコンは前記イグニッションスイッチのオフ後、前記1次電圧の生成を開始するまでの時間を設定する起動時間設定機能を有し、前記タイマ回路は、前記イグニッションスイッチがオフされてから、前記起動時間設定機能で設定された時間経過後に、前記1次電圧の生成を開始させることを特徴とするものである。
基準電圧生成回路と1次電圧生成回路は、常時接続されたバッテリ電圧から基準電圧生成する基準電圧生成回路と、車両のイグニッションスイッチがオンされた時、バッテリ電圧から1次電圧を生成する1次電圧生成回路とで構成してもよい。
また、電源制御装置は、マイコンへ供給する電圧を監視する低電圧監視回路を備え、出力電圧の低電圧検出を行い、低電圧発生し、マイコンへリセット出力し、低電圧発生による異常状態を回避させる。
電源制御装置は、マイコン処理動作を監視するウォッチドッグタイマ監視回路を設け、マイコンが異常ルーチン処理発生時、マイコンへ強制リセット制御を行い、リスタートを実行させる。
また、イグニッションスイッチのオフ操作により、タイマ回路が設定された時間経過後に、電源起動制御を出力し、メインリレーを駆動し、電源回路を起動させる。このタイマ回路は、マイコンが正常に起動しない場合に、マイコンから設定された停止時間(例えば2秒)に、電源起動制御を解除し、タイマ回路は、カウントを1からカウントアップを開始し、再び設定された時間経過後に電源起動制御を出力する。
さらに、マイコンはどのような状態で起動発生したか不明になる場合があるため、イグニッションスイッチ情報とイグニッションスイッチがオフ期間中カウントするイグニッションオフタイマ回路とWDT監視やマイコン用電圧監視を行い、マイコンへリセットを出力する回路とリセット発生要因を保持する履歴レジスタを備える。
その上、バッテリ電圧の低電圧監視機能を設け、低電圧から起動時、イグニッションオフタイマのカウントをALL“0”に初期化することにより、バッテリが接続された初回立上げと判断可能な回路を用いる。
本発明によれば、イグニッションスイッチオフ期間中にマイコンやセンサーへ安定電圧を供給して各種センサーや車両搭載機器の異常検出を可能にし、かつ、マイコンの異常ルーチン処理に陥ることを回避し、起動時にマイコンがどのような状態で起動発生したか判別することができることにより、安全性を向上させることができる。
本発明に係る電源制御装置の第1の実施形態の回路構成図である。 図1の1次電圧生成回路の一例である昇降圧制御回路の回路構成図である。 図1の1次電圧生成回路の他の例である降圧制御回路の回路構成図である。 図1のイグニッションオフタイマの動作波形図である。 図1のイグニッションオフタイマの状態遷移図である。 図1のソークタイマの動作波形図である。 図1のソークタイマの状態遷移図である。 本発明に係る電源制御装置の第2の実施形態の回路構成図である。 図8の1次電圧生成回路の一例である昇降圧制御回路の回路構成図である。 図8の1次電圧生成回路の他の例である降圧制御回路の回路構成図である。 図8のイグニッションオフタイマの動作波形図である。 図8のソークタイマの動作波形図である。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、電源制御装置の第1の実施形態の回路構成図である。図1に示すように、電源制御装置は、車両のイグニッションスイッチ4がオンされた時、バッテリ電圧3aが供給され、バッテリ電圧3aから基準電圧30aを生成する基準電圧生成回路と、バッテリ電圧3aから1次電圧35を生成する1次電圧生成回路7と、基準電圧30aと1次電圧35からマイコン用電圧8aを生成するマイコン用電圧生成回路8と、基準電圧30aと1次電圧35からセンサー用電圧10aを生成するセンサー用電圧生成回路10とを備える。
バッテリ1と1次電圧生成部7との間に設けられるメインリレー3には、メインリレー3を駆動する駆動回路5が設けられる。駆動回路5は、イグニッションスイッチ4のオン操作によりハイ出力し、メインリレー3を駆動してリレー接点をオンさせ、バッテリ電圧3aを1次電圧生成部7に供給する。
1次電圧生成回路7はバッテリ電圧3aが供給されると、1次電圧35を生成する。1次電圧生成回路7は、バッテリ電圧から1次電圧を昇圧生成する機能とバッテリ電圧から1次電圧を降圧生成する機能の両方を有する昇降圧制御回路、或いは、バッテリ電圧から1次電圧を降圧生成する降圧制御回路で構成される。
図2は、昇降圧制御回路7aを示す回路図であり、図3は降圧制御回路7bを示す回路図である。
バッテリ電圧3aが、1次電圧生成部7で生成される1次電圧35以下までの動作保障を要求される場合、例えば、エンジンスタート時のクランキングによって、4.5Vまで瞬低がある場合、昇降圧制御回路7aが用いられる。図2に示すように、昇降圧制御回路7aは、バッテリ電圧3aから基準電圧30aを生成する基準電圧生成回路30と、平滑回路32と、平滑回路32に接続される降圧用スイッチング素子31及び昇圧用スイッチング素子34の切換えを制御して1次電圧を生成する昇降圧制御回路33とを備える。平滑回路32は、ダイオード32a,32c、インダクタンス32b及びコンデンサ32dで構成される。
昇降圧制御回路7aは、バッテリ電圧1aから基準電圧生成回路30にて生成された基準電圧30aを基準とし、バッテリ電圧1aが定められた電圧値以上の場合、降圧用スイッチング素子31を降圧制御信号33aにて駆動し、平滑回路32により安定化した1次電圧35を生成させる。さらに、バッテリ電圧1aが定められた電圧値以下の場合、降圧用スイッチング素子31を降圧制御信号33a、かつ、昇圧用スイッチング素子34を昇圧制御信号33bにて駆動し、平滑回路32により安定化した1次電圧35を生成させる。
バッテリ電圧3aが、1次電圧生成回路7にて生成される1次電圧35以上での動作要求の場合、降圧制御回路7bが用いられる。降圧制御回路7bは、図2の昇降圧制御回路において、昇圧用スイッチング素子及びその素子に接続される平滑回路のダイオード32cを除いた構成である。
降圧制御回路7bは、バッテリ電圧1aから基準電圧生成回路30にて生成された基準電圧30aを基準とし、バッテリ電圧1aが定められた電圧値以上の場合、降圧用スイッチング素子31を降圧制御信号33aにて駆動し、平滑回路32により安定化した1次電圧30aを生成させる。
マイコン用電圧生成回路8では、1次電圧35からマイコン用A/Dレファレンス電圧8aを生成し、マイコンコア用電圧生成回路9では、1次電圧35からマイコンコア電圧9aを生成し、マイコン用A/Dレファレンス電圧8a及びマイコンコア電圧9aはマイコン6へ供給される。センサー用電圧生成回路10では、バッテリショートやグランドショートなどによる障害時の影響を回避するため、マイコン電圧8a,9aとは別に、1次電圧35からセンサー電圧10aを生成し、センサー電圧10aは各センサーへ供給される。
本実施形態の電源制御装置は、マイコン6へ供給される電圧を監視する低電圧監視回路11と、マイコン動作監視するためのウォッチドッグタイマ監視回路14と、低電圧監視回路11で検知された電圧異常発生及びウォッチドッグタイマ監視回路14で検知されたマイコンの動作異常発生の履歴を保持する履歴レジスタ12とをさらに備える。
マイコン用A/Dレファレンス電圧8aは、低電圧監視回路11にて出力電圧レベルを監視され、所定の電圧値を下回った場合、低電圧監視回路11は、低電圧検出情報11aを出力し、論理回路13を経由してマイコン6へPower On Reset制御を行う。低電圧異常情報11aは、履歴レジスタ12にて、リセット発生要因履歴として保持される。
マイコン用A/Dレファレンス電圧8a及びマイコンコア用電圧9aにより起動したマイコン6は、ソフトウェア処理の正常性監視のため、WDT監視回路14へWDT(ウォッチドッグタイマ)クリア信号6aを所定の定期周期以内に出力する。マイコン6が所定の定期周期にWDTクリア信号6aを出力できない場合、WDT監視回路14は、ウッチドッグタイマ異常検出し、WDT異常検出情報14aを出力し、論理回路13を経由しマイコンへ再起動制御を行う。WDT異常検出情報14aは、低電圧異常情報11aと同様に、リセット発生要因として履歴レジスタ12に保持される。履歴レジスタ12は、マイコン6から履歴レジスタクリア信号6bを受信し、低電圧異常情報11a及びWDT異常検出情報14a(リセット発生要因)をクリアすることも可能である。
イグニッションスイッチ4の操作情報(イグニッションスイッチ情報21a)は、バッファ回路21を介してマイコン6へ通知され、マイコン6はイグニッションスイッチ4の状態を把握する。マイコン6は、ソフトウェア処理中に、イグニッションスイッチ4の操作により1次電圧停止によるマイコン6の異常終了を防ぐために、メインリレー制御6cを駆動回路5へ出力し、メインリレー3をコントロールすることができる。
電源制御装置は、さらに、メインリレー3を介さずにバッテリ1と接続され、マイコン6のバックアップRAM用の電圧生成するバックアップRAM用電圧生成回路15と、タイマ回路用電圧を生成するタイマ用電圧生成回路16と、クロックを生成するクロック生成回路18と、タイマ用電圧電圧生成回路16及びクロック生成回路18により駆動するタイマ回路19,20とを備える。タイマ回路は、それぞれ個々に作動可能なIgnition Off Timer回路(以下、Ignオフタイマ回路と記載)19とソークTimer回路(以下、ソークタイマ回路と記載)20とからなる。
バックアップRAM用電圧生成回路15及びタイマ用電圧生成回路16には、バッテリ1からメインリレー3を介さずにバッテリ電圧1aが入力される。バックアップRAM用電圧生成回路15は、マイコン6のバックアップRAMへ電圧供給のため、バックアップRAM用電圧15aを生成し出力を行い、バックアップRAMデータ保持を行う。タイマ用電圧生成部16は、1次電圧1aから電圧生成し、クロック生成回路18、Ignオフタイマ回路19、ソークタイマ回路20へ電圧供給する。
これらの回路動作を正常にするために、クロック生成回路18、Ignオフタイマ回路19及びソークタイマ回路20には、低電圧監視回路17が接続されている。低電圧監視回路17は、低電圧監視を行い、クロック生成回路18及びタイマ回路19,20への供給電圧に低電圧が発生した場合やバッテリ1が外された(断線した)場合に、リセット制御を行い、イグニッションオフタイマ回路19、ソークタイマ回路20のカウント値をAll“0”に初期化することにより、タイマ値の異常発生を防ぐ。
タイマ用電圧生成部16から生成された電圧にて動作するタイマ回路19,20はマイコン6からのIgnition Off Timer制御信号(以下、Ignオフタイマ制御信号)6dやソークTimer制御信号(以下、ソークタイマ制御信号)6eの制御情報によってクロック生成部18が有効になり、クロック生成部18はIgnオフタイマ回路19、ソークタイマ回路20へタイマ用クロック信号18aを出力する。
マイコン6からIgnオフタイマ回路19へ、Ignオフタイマ制御信号6dがハイ出力された場合、Ignオフタイマ回路19は、タイマ用クロック信号18aを用いて、カウント値“1”からカウントアップし、マイコンへカウンタの動作情報Ignition Off Timer Status情報(以下、Ignオフタイマステータス情報)19aやIgnition Off Timerカウント情報(以下、Ignオフタイマカウント情報、或いはカウンタ値)19b出力を行う。
Ignオフタイマ制御信号6dがロウ出力された場合、Ignオフタイマ回路19は、カウントアップを停止しカウント値を保持する。Ignオフタイマ回路19が、Ignオフタイマ回路19が有するFullカウント値までカウントアップを実行する際、カウントアップを停止しFullカウント値を保持させる。
電源制御装置は、Ignオフタイマ回路19からマイコン6へIgnオフタイマステータス情報19aやIgnオフタイマカウント情報19b出力を行うことにより、イグニッションスイッチ4がオフされた時間経過を確認することができる。また、電源制御装置は、マイコン制御による動作を行うため、イグニッションスイッチ4がオン中にタイマ回路の動作診断を行うことができる。
イグニッションスイッチ4のオフ操作時から設定された時間経過後にマイコン6を起動させる(1次電圧の生成を開始する)ため、マイコン6からソークタイマ回路20へ出力されるソークタイマ設定信号6fによって起動時間や停止時間の設定が行われる。ソークタイマ20のカウント開始を指示するソークタイマ制御信号6eがハイ出力された場合、ソークタイマ回路20は、タイマ用クロック信号18aを用いて、カウント値“1”からカウントアップし、マイコン6へカウンタの動作情報として、ソークタイマステータス情報20bをハイ出力する。
イグニッションスイッチ4がオフ状態にあるとき或いはマイコン6からのメインリレー制御信号6cがロウ出力時等、すなわちリレー接点がオフ状態にあるとき、ソークタイマ設定信号6fによって設定された時間(起動時間)経過後、ソークタイマ20はWake Up制御信号20aを駆動回路5にハイ出力する。駆動回路5は、メインリレー3を駆動してリレー接点をオンさせ、バッテリ電圧3aを1次電圧生成回路7へ供給させる。1次電圧が生成されると、各種電圧(マイコン用電圧、センサー用電圧)が生成され、マイコン6やセンサーが起動し、車載に装備された機器の診断を行うことが可能となる。
また、マイコン6は、Wake Up制御信号がハイ出力した後ロウ出力するまで時間(停止時間)を設定し、ソークタイマ設定信号6fにより、ソークタイマ回路20へ停止時間を指定する。これにより、ソークタイマ回路20は、Wake Up制御信号がハイ出力してから上記の停止時間を経過した後、Wake up制御信号20aをロウ出力し、再びメインリレー3の駆動を解除させる(1次電圧生成を停止させる)。ソークタイマ回路20は、再びカウント値“1”からカウントアップし、再び起動時間経過後、Wake Up制御信号の制御を繰り返す。これにより、Wake up制御信号20aがハイ出力された後、マイコン6が何らかの異常によって起動しなかった場合に電源制御装置の動作継続によってバッテリ電圧の無駄な消費を防ぐことができる。
ソークタイマ回路20は、マイコン6が起動し、ソークタイマ制御信号6eがロウ出力された場合、カウントアップを停止しカウント値を保持する。ソークタイマ回路20は、Ignオフタイマ回路19と同様にマイコン制御による動作を行うため、ソークタイマ回路20からマイコン6へカウンタ動作情報のソークタイマステータス情報19bやWake up制御情報20a出力を行うことにより、イグニッションスイッチ4がオン中にソークタイマ回路の動作診断を行うことが可能となる。
次に、図4〜図7に基づいて、Ignオフタイマ回路19及びソークタイマ20の動作波形及び状態遷移についてそれぞれ説明する。
図4は、図1のIgnオフタイマの動作を示す動作波形である。Ignオフタイマ回路19が有するカウント値の最大値が“h:3ffff”つまり、72.8時間まで測定を有する例を以下に説明する。
バッテリ1接続により、バッテリ電圧1aがタイミング40で印加された場合、Ignオフタイマ制御信号6dはロウ出力に、Ignオフタイマ回路19はALL“0”に初期化される。
イグニッションスイッチ4が、タイミング41でオン操作されると、メインリレー3が駆動(ON)し、バッテリ電圧3aが1次電圧生成回路7へ供給され、1次電圧35が生成され、生成された1次電圧35から各種電圧(マイコン用電圧、マイコンコア用電圧、センサー用電圧)を生成し、マイコン6及びセンサーを起動させる。
マイコン6は処理中に、イグニッションスイッチ4の操作により、1次電圧停止により異常終了を防ぐために、マイコン6からメインリレー制御6cをハイ出力し、メインリレーを制御する。
マイコン6は、Ignオフタイマ回路19の機能診断のために、任意のタイミング42でIgnオフタイマ制御6dをハイ出力し、Ignオフタイマ回路19は1からカウントを開始する。マイコン6は、Ignオフタイマステータス信号19bを読み込み、カウント開始状態を確認し、タイミング43で、Ignオフタイマ制御6dをロウ出力し、Ignオフタイマ回路19のカウントを停止させ、カウントしたカウント値をマイコン6が読み込む。Ignオフタイマ回路19を診断することが可能になる。
イグニッションスイッチ4がユーザによりオフ操作されると(タイミング44)、マイコン6はイグニッションスイッチ情報21aの情報に元に、イグニッションスイッチ4がオフされたと判断し、Ignオフタイマ制御信号6dをハイ出力する(タイミング45)。Ignオフタイマ制御信号6dのハイ出力により、Ignオフタイマ回路19は、カウントアップをカウント値“1”から開始する。また、マイコン6は、イグニッションスイッチ4のオフされると、メインリレー制御6cをロウ出力し、メインリレー3の駆動制御を解除し、1次電圧35の生成を停止させる(タイミング46)。
イグニッションスイッチ4がオフされてから所定時間経過後(ただし、カウント開始後72.8時間以内)、再びイグニッションスイッチ4がオン操作されると(タイミング47)、マイコン6は起動し、メインリレー制御6cをハイ出力及びIgnオフタイマ制御信号6dをロウ出力し、Ignオフタイマ回路19のカウントを停止させる(タイミング48)。イグニッションスイッチ4がオフ状態の間、Ignオフタイマ19はカウント(時間計測)しており、マイコン6は、イグニッションスイッチ4のオフ時間(タイミング44と47間の時間)をIgnオフタイマ回路19から読み込み、各種診断機能処理を行う。
一方、イグニッションスイッチ4がオフされ(タイミング49)、カウント開始(タイミング50)後から72.8時間経過して、イグニッションスイッチ4がオンされた場合、カウント開始から72.8時間経過したタイミング51でカウンタ値がFullになり、Ignオフタイマ回路19はカウントアップを停止し、Fullのカウンタ値を保持する。
また、タイミング56に示すように、イグニッションスイッチ4がオフ状態であって、Ignオフタイマ回路19のカウントアップ中に、バッテリ電圧1aが低下した場合、バッテリ電圧1aが復帰時にIgnオフタイマ制御信号6dをロウ出力し、Ignオフタイマ回路19をすべて“0”に初期化する。
図5は、Ignオフタイマ機能の状態遷移図である。
図5に示すように、状態遷移の初期状態80は、バッテリ1aが断線された状態で、バッテリ電圧1aの電圧は0Vであるため、電源制御装置の全機能は停止している。
バッテリ1が電源制御装置に接続され、バッテリ電圧1aが供給され、低電圧監視回路17が、例えばバッテリ電圧1a≧6[V]であることを検出すると、低電圧監視17は、Ignオフタイマ回路(カウンタ)19のカウント値を“0”にクリアし、また、Ignオフタイマ制御信号6d(IGT制御)=0であることから、状態81に遷移する。状態81で、マイコン6が起動時にカウンタ19を読込んだ場合は、All“0”が読み出される。よって、バッテリ断線が発生していたことをマイコン6は判断する。
状態81では、IGT制御6d=1がセットされると、カウンタ19は、1にセット(状態82)され、1からカウントアップを開始すると状態83に推移する。
カウンタ19が0からカウントアップを開始してしまうと、1秒カウント前にマイコン6がIgnオフタイマ値(カウント値)19をリードした場合、0をリードすることによって、このときマイコン6は、バッテリ断線が発生したと間違った認識をする可能性があるために、IGT制御6d=1になるとカウンタは1からカウントアップすることとし、マイコン6は間違った認識を回避することができる。
状態83において、カウンタ19は、1からカウントアップし、h´3FFFFまで1秒毎にカウントアップしていく。カウンタ19が、h´3FFFFまでカウントアップすると、カウンタ19を停止しホールド状態に推移する(状態84)。状態83において、IGT制御6d=0がセットされると、カウンタ19は停止しホールド状態に推移する(状態85)。状態83において、バッテリ1が断線され、バッテリ電圧1aの電圧が低下すると、電源制御装置は機能しなくなり、初期状態80へ推移する。
状態84は、IGT制御6dの0セット待ち状態である。状態84において、IGT制御6d=0がマイコン6から入力されると、カウンタ19を保持したまま、状態85に遷移する。
状態85は、IGT制御6dの1セット待ち状態である。再びIGT制御6d=1がマイコン6からセットされると、カウンタ19は1にセットされ、1からカウントアップを開始する状態82に遷移する。
状態81〜状態85において、バッテリ1が断線され、バッテリ電圧1aの電圧が低下すると、電源制御装置は機能しなくなり、初期状態80に遷移する。
図6は、図1のソークタイマ20の動作を示す動作波形である。マイコン6から設定される起動時間が8時間(ソークタイマ回路20の機能診断時の起動時間は2秒)、停止時間が2秒にそれぞれ設定された例を説明する。
バッテリ1接続により、バッテリ電圧1aがタイミング60で印加された場合、ソークタイマ制御信号6eはロウ出力に、ソークタイマ設定信号6fにて起動時間値は0時間、停止時間値は0秒に、ソークタイマ20のカウンタ値は“0”に初期化される。
イグニッションスイッチ4が、タイミング61でオン操作されると、メインリレー3が駆動し、バッテリ電圧3aが1次電圧生成回路7へ供給され、1次電圧35が生成され、1次電圧35から各種電圧(マイコン用電圧8a、マイコンコア用電圧9aセンサー用電圧10a)が生成され、マイコン6やセンサーを起動させる。
マイコン6は処理中に、イグニッションスイッチ4の操作により、1次電圧停止による異常終了を防ぐために、マイコン6からメインリレー制御6cをハイ出力し、メインリレーを制御する。
マイコン6は、ソークタイマ回路20の機能診断のために、任意のタイミング62でソークタイマ制御信号6eをハイ出力し、ソークタイマ設定信号6fで起動時間を2秒、停止時間を2秒に設定し、ソークタイマ回路20は1からカウントを開始する。マイコン6は、ソークタイマステータス信号20bを読み込み、カウント開始状態を確認し、ソークタイマ回路20は、起動時間である2秒経過時、Wake Up制御信号20aをハイ出力し(タイミング63)、そのハイ出力後、停止時間である2秒後にロウ出力する(タイミング64)。ソークタイマ回路20のカウント情報及びWake Up制御信号20a情報をマイコン6が読み込み、ソークタイマ回路20を診断することが可能になる。タイミング65では、ソークタイマ制御信号6eをロウ出力し、ソークタイマ回路20のカウントを停止させ、カウント値を保持する。
イグニッションスイッチ4がユーザによりオフ操作されると(タイミング66)、マイコン6はイグニッションスイッチ情報21aの情報に元に、イグニッションスイッチ4がオフされたと判断し、ソークタイマ設定信号6fにて起動時間値を8時間に設定し、ソークタイマ制御6eをハイ出力する(タイミング67)。ソークタイマ制御信号6eのハイ出力により、ソークタイマ回路20は、カウント値“1”からカウントアップを開始する。また、マイコン6は、メインリレー制御6cをロウ出力し、メインリレー3の駆動制御を解除し、1次電圧35の生成を停止させる(タイミング68)。
イグニッションスイッチ4がオフされてから所定時間経過後(ただし、8時間以内)、再びイグニッションスイッチ4がオン操作されると(タイミング69)、マイコン6は起動し、メインリレー制御6cをハイ出力及びソークタイマ制御信号6eをロウ出力し、ソークタイマ回路20のカウント停止させる(タイミング70)。イグニッションスイッチ4のオフ時間(タイミング67と70間の時間)がソークタイマ設定信号6fにより設定された8時間に到達していないためWake Up制御信号20aは出力制御されない(ハイ出力されない)。
一方、イグニッションスイッチ4がオフ操作され(タイミング71)、カウント開始(タイミング72)から8時間経過してもオフ状態である場合、カウンタ値がソークタイマ設定信号6fにより設定された8時間に到達したため(タイミング73)、Wake Up制御信号20aはハイ出力制御を実行し、メインリレー3を駆動させ、バッテリ電圧3aを1次電圧生成部7へ供給し、1次電圧35生成を行う。
タイミング73においてマイコン6が正常に起動しなかった場合、メインリレー制御6cはハイ出力できず、バッテリ電圧1を無駄に消費してしまうので、Wake Up制御信号がハイ出力されて停止時間経過後(2秒後)に、Wake Up制御信号20aをロウ出力し、メインリレー3の駆動解除を行い、再び、カウント値“1”からカウントアップを開始し、バッテリ電圧1の消費を抑える(タイミング74)。
また、タイミング79に示すように、イグニッションスイッチ4がオフ状態であって、ソークタイマ回路20がカウントアップ中に、バッテリ電圧1aが低下した場合、バッテリ電圧1aが復帰時にソークタイマ制御6eをロウ出力し、ソークタイマ回路20をAll“0”に初期化する。
図7は、ソークタイマ機能の状態遷移図である。
図7に示すように、状態遷移の初期状態90は、バッテリ1aが断線された状態で、バッテリ電圧1aの電圧は0Vであるため、電源制御装置の全機能は停止している。
バッテリ1が電源制御装置に接続され、バッテリ電圧1aが供給され、低電圧監視回路17が、例えばバッテリ電圧1a≧6[V]であることを検出すると、低電圧監視17は、ソークタイマ回路20(カウンタ20)のカウント値をすべて“0”にクリアし、また、ソークタイマ制御信号6e=0であることから、状態91に遷移する。
状態91では、ソークタイマ制御信号6e=1がセットされると、カウンタ20は、1にセット(状態92)され、1からカウントアップを開始すると状態93に推移する。
状態93において、カウンタ20は、1からカウントアップし、マイコン6からソークタイマ設定信号6fによって設定された設定時間まで1秒毎にカウントアップしていく。カウンタ20が設定時間(例えば、2秒)に到達すると、Wake Up20aをハイ出力状態に推移する(状態94)。
状態93において、ソーク制御6e=0がセットされると、カウンタ20は停止しホールド状態に推移する(状態96)。状態93において、バッテリ1が断線され、バッテリ電圧1aの電圧が低下すると、電源制御装置は機能しなくなり、初期状態90へ推移する。
状態94では、Wake Up制御信号20aをハイ出力してから2秒後(停止時間経過後)にWake Up制御信号20aをロウ出力し、カウンタ20は、1にセットされ(状態92)、再び1からカウントアップを開始すると状態93に推移する。さらに、状態94(2秒間)は、ソークタイマ制御信号6eの0セット待ち状態である。状態94において、ソークタイマ制御信号6e=0がマイコン6から入力されると、Wake Up20aをロウ出力(状態95)し、カウンタ20を保持したまま、状態96に遷移する。
状態96は、ソークタイマ制御信号6eの1セット待ち状態である。状態96において、ソークタイマ制御信号6e=1セットされると、カウンタ20は初期化され、1からカウントアップする状態92に遷移し、カウンタ20は1からカウントアップする。
状態91〜状態96において、バッテリ1が断線され、バッテリ電圧1aの電圧が低下した場合、Ignオフタイマ19の状態遷移と同様に、初期状態90に遷移する。
本実施形態の電源制御装置によれば以下の効果を得ることができる。
イグニッションスイッチ4がオン操作中のバッテリ電圧3aの電圧変動から回避でき、安定した電圧生成が可能になる。
イグニッションスイッチがオフ操作されたから、定められた一定期間経過後にマイコン6やセンサーを立上げ、車載に装備されている燃料タンクを診断するエバポパージシステムやエンジンの冷却水温やエンジンの吸気温度を診断することが可能になる。
一般に、車両等に搭載されるECUに用いられる電源制御装置は、イグニッションスイッチ操作により、バッテリ電圧からマイコンやセンサー用の電圧を生成する。バッテリ電圧から生成する各種電圧は、エンジンスタート時や負荷動作によるバッテリ電圧変動が生じても安定して生成されなければならない。また、エバポパージシステム等の電源制御装置を適用するシステムでは、イグニッションスイッチがオフ操作された後、設定された時間経過後に定期診断する必要があるため、マイコンを起動させる必要がある。しかしながら、マイコンの異常ルーチン処理に陥る場合や起動時にマイコンはどのような状態で起動発生したか不明になる場合がある。
本実施形態の電源制御装置では、タイマ回路19,20の情報、及び履歴レジスタ12の情報とからマイコン6がどのような状態で起動発生したか判定することができる。
具体的には、マイコン6が起動時、Ignオフタイマカウント情報19bがAll“0”で、かつ、バックアップRAMのカウンタ値情報が保管されていない場合、バッテリ接続後の初回起動と判断することが可能になる。
イグニッションスイッチ4がオン操作によってマイコン6を起動した場合、イグニッションスイッチ情報21aと履歴レジスタ情報6bとIgnオフタイマ情報19bとからマイコン6の起動要因が判断可能になる。もし、履歴レジスタ12に2つリセット発生要因履歴が保持されているなら、マイコン6は低電圧による要因やWDT異常による起動と判断することができる。
Wake up制御信号のハイ出力によってマイコン6を起動した場合、前回のWake Up制御による起動時にバックアップRAMに保管されたIgnオフタイマ19のカウント情報(カウンタ値)と、Wake up制御信号20aと、Ignオフタイマ19のカウント情報19bとから、各回路の正常性やイグニッションスイッチ4がオフされてからのトータル時間を判断することが可能になる。
従って、マイコン6の起動前/後の状態を判断することが可能となり、制御状態やデータの有効/無効の判断し、ソフトウェアは誤った処理及び制御から回避することが可能となる。ひいては、より安全性の高い電源制御装置の提供が可能となる。
本実施形態にて説明した、マイコン6と各回路間との制御方法(制御信号等の送受信方法)については、ポートからの直接制御及び読み込みを例としているが、他に、SPI等を用いた通信方法により、制御信号の送受を行ってもよい。
次に、第2の実施形態について説明する。
図8は、本実施形態の電源制御装置を示す回路構成図である。図8に示すように、本実施形態の電源制御装置の基本的な構成部分は、上述した図1の電源制御装置とほぼ同様であり、同一構成部分には、図1に場合と同一の符号を付してあるが、本実施形態では、車両に搭載されているバッテリ1からメインリレーを使用せずに、バッテリ電圧1aを1次電圧生成回路7に供給する構成とした点において異なる。
本実施形態では、図1の駆動回路5の代わりに、レギュレータ制御回路23とパワーホールドレジスタ21を備える。1次電圧生成回路7は、イグニッションスイッチ4のオン操作により、レギュレータ制御回路23を介し、レギュレータ制御信号23aがハイ入力されてから、1次電圧35の生成を行う。
イグニッションスイッチ4の操作により、バッテリ電圧から1次電圧35を生成する1次電圧生成回路7としては、図9に示す昇降圧制御回路7cまたは図10に示す降圧制御回路7dで構成される。
図9の昇降圧制御回路7c及び図10の降圧制御回路は、レギュレータ制御信号23aの制御を受け、スイッチング素子31,34を駆動し、1次電圧35を生成する構成である点において、上述した図2の昇降圧制御回路7a及び図3の降圧制御回路7bと異なっている。
マイコン6は、処理中に、イグニッションスイッチ4の操作により、1次電圧停止による異常終了を防ぐために、マイコン6からパワーホールド制御信号6gをハイ出力し、パワーホールドレジスタ21で制御情報をホールドし、1次電圧生成回路7へ、パワーホールドレジスタ保持信号21aをハイ出力し、マイコン6の異常終了を防止する。
ただし、マイコン6に異常が発生した時に保持された制御信号を解除するために、マイコン6は、WDT監視14へWDTクリア信号6aを定期周期で出力する。マイコン6が正常にWDTクリア信号6aを出力できない場合、WDT監視回路14にて、ウッチドッグ異常を検出し、WDT異常信号14aを用いて、パワーホールドレジスタ保持信号21aをロウ出力にさせ、イグニッションスイッチ4がオフ操作された場合、1次電圧生成回路7を停止させる機能を有する。
図11は、図8のIgnオフタイマの動作を示す動作波形である。
図11の動作波形が前実施形態で説明した図4の動作波形と異なる点は、1次電圧生成部7への制御方法であり、1次電圧生成回路7への制御について以下に説明する。マイコン6からIgnオフタイマ回路19への制御やIgnオフタイマ回路19の動作は同様であるため、その説明は省略する。
車載に搭載されたバッテリ1からメインリレーを介さず、バッテリ電圧1aが印加されると(タイミング40)、1次電圧生成回路7へバッテリ電圧1aが供給され、基準電圧生成回路30で基準電圧30a生成を行う。この時点では、イグニッションスイッチ4がオフ状態のため、1次電圧生成回路7(7c,7d)は、スイッチング素子31,34を動作させずに、スタンバイ状態を保持する。
イグニッションスイッチ4がオン操作されると(タイミング41)、レギュレータ制御信号23aがハイ出力され、1次電圧生成部回路で1次電圧35の生成が行われ、生成された1次電圧35から各種電圧生成が行われる。
生成されたマイコン用電圧8aによりマイコン6が起動し、マイコン6は処理中に、イグニッションスイッチ4の操作により、1次電圧停止により異常終了を防ぐために、マイコン6からパワーホールド制御信号21aをハイ出力し、1次電圧生成回路7を制御する。
イグニッションスイッチ4がオフ操作されると(タイミング44)、マイコン6はイグニッションスイッチ情報21aの情報に元に、イグニッションスイッチ4がオフされたと判断し、タイミング45でIgnオフタイマ制御信号6dをハイ出力し、Ignオフタイマ回路19は、カウント値“1”からカウントアップを開始させ、タイミング46で、パワーホールド制御信号21aをロウ出力し、レギュレータ制御信号23aがロウに変わり、1次電圧生成部7は1次電圧35の生成を停止する。
図12は、前記記載の図8に装備されているソークタイマの動作を示す動作波形である。
図12の動作波形が前実施形態で説明した図6の動作波形と異なる点は、Wake Up制御信号20a出力時の1次電圧生成部7への制御方法であり、その動作について説明する。
イグニッションスイッチ4の操作によってマイコン6が起動し、イグニッションスイッチ4がオフ操作されると(タイミング71)、マイコン6はイグニッションスイッチ情報21aを元に、ソークタイマ設定信号6fにより起動時間や停止時間を設定し、ソークタイマ制御信号6eをハイ出力し、ソークタイマ回路20はカウントアップを開始する。ソークタイマ回路20は動作情報のソークタイマステータス情報20bがハイになることを確認し、パワーホール制御6gをロウにして、レギュレータ制御23aをロウ出力させ、1次電圧生成を停止させる。
イグニッションスイッチ4がオフ操作から8時間経過すると(タイミング73)、カウンタ値がソークタイマ設定信号6fにより設定された8時間に到達したため、Wake Up制御信号20aはハイ出力され、1次電圧生成部7へレギュレータ制御信号23aがハイ出力し、1次電圧35生成を行う。
また、マイコンが正常に起動しなかった場合、Wake Up制御してから2秒後(停止時間経過後)に、Wake Up制御信号20aをロウ出力し、レギュレータ制御信号23aをロウ出力し、1次電圧35生成を停止させ、ソークタイマ回路20は、カウント値“1”からカウントアップを開始する(タイミング74)。
本実施形態の電源制御装置でも、上述の第1の実施形態と同様の効果を有する。
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定される。
1 バッテリ
4 イグニッションスイッチ
6 マイコン
7 1次電圧生成回路
8 マイコン用電圧生成回路
11 低電圧監視回路
12 履歴レジスタ
14 WDT監視回路
15 バックアップRAM用電圧生成回路
16 タイマ回路用電圧生成回路
18 クロック生成回路
19 イグニッションオフタイマ
20 ソークタイマ
35 1次電圧

Claims (10)

  1. 車両のイグニッションスイッチがオンされた時、バッテリより供給されるバッテリ電圧から基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、バッテリ電圧から1次電圧を生成する1次電圧生成回路と、前記基準電圧と前記1次電圧からマイコンを駆動するためのマイコン用電圧を生成するマイコン用電圧生成回路と、前記バッテリからマイコンのバックアップRAM用の電圧生成するバックアップRAM用電圧生成回路と、前記バッテリからタイマ回路用電圧を生成するタイマ用電圧生成回路とクロックを生成するクロック生成回路と、前記タイマ用電圧電圧生成回路及び前記クロック生成回路により駆動するタイマ回路とを有する電源制御装置において、
    前記タイマ回路は、前記イグニッションスイッチがオフされてからオンするまでの時間を測定し、前記マイコンは前記イグニッションスイッチのオフ後、前記1次電圧の生成を開始するまでの時間を設定する起動時間設定機能を有し、前記タイマ回路は、前記イグニッションスイッチがオフされてから、前記起動時間設定機能で設定された時間経過後に、前記1次電圧の生成を開始させることを特徴とする電源制御装置。
  2. 常時接続されたバッテリ電圧から基準電圧生成する基準電圧生成回路と、車両のイグニッションスイッチがオンされた時、前記バッテリ電圧から1次電圧を生成する1次電圧生成回路と、前記基準電圧と前記1次電圧からマイコンを駆動するためのマイコン用電圧を生成するマイコン用電圧生成回路と、前記バッテリからマイコンのバックアップRAM用の電圧生成するバックアップRAM用電圧生成回路と、前記バッテリからタイマ回路用電圧を生成するタイマ用電圧生成回路とクロックを生成するクロック生成回路と、前記タイマ用電圧電圧生成回路及び前記クロック生成回路により駆動するタイマ回路とを有する電源制御装置において、
    前記タイマ回路は、前記イグニッションスイッチがオフされてからオンするまでの時間を測定し、前記マイコンは前記イグニッションスイッチのオフ後、前記1次電圧の生成を開始するまでの時間を設定する起動時間設定機能を有し、前記タイマ回路は、前記イグニッションスイッチがオフされてから、前記起動時間設定機能で設定された時間経過後に前記1次電圧の生成を開始させることを特徴とする電源制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電源制御装置において、前記1次電圧生成回路は、バッテリ電圧を降圧生成する機能と前記バッテリ電圧を昇圧生成する機能の両方を有するものであることを特徴とする電源制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の電源制御装置において、前記1次電圧生成回路は、バッテリ電圧を降圧生成するものであることを特徴とする電源制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電源制御装置において、前記タイマ回路は、車両に搭載されるバッテリが接続された時、前記タイマ回路が有するカウンタ値を全て0に初期化することを特徴とする電源制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電源制御装置において、前記タイマ回路は、前記イグニッションスイッチがオフされてからオンするまでの時間を測定するイグニッションオフタイマ回路と、前記イグニッションスイッチがオフされてから前記起動時間設定機能で設定された時間経過後に前記1次電圧の生成を開始させるソークタイマとで構成され、前記ソークタイマ回路は、前記マイコンにより個々にオンオフ制御されることを特徴とする電源制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電源制御装置において、前記イグニッションオフタイマ回路及び前記ソークタイマ回路はそれぞれ、前記マイコンから前記イグニッションオフタイマを制御する信号及び前記ソークタイマを制御する信号が出力されたとき、1からカウントを開始する回路を備えたことを特徴とする電源制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電源制御装置において、前記ソークタイマ回路は、前記マイコンからの起動時間設定と停止時間設定により、前記イグニッションスイッチがオフされてから起動時間経過後に1次電圧を生成させ、停止時間経過後に再び1次電圧の生成を停止させ、カウンタは再び1からカウントを開始することを特徴とする電源制御装置。
  9. 請求項8記載の電源制御装置において、前記イグニッションオフタイマのカウント情報と、前記マイコンが有するバックアップRAMに保管された前記イグニッションオフタイマのカウント情報と、前記イグニッションスイッチがオフされてから前記起動時間経過後に1次電圧を生成させるために前記ソークタイマが出力する信号とから、前記イグニッションスイッチがオフされてから前記マイコンが起動するまでの時間を判断することを特徴とする電源制御装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電源制御装置において、前記マイコンへ供給される電圧を監視する低電圧監視回路と、マイコン動作監視するためのウォッチドッグタイマと、前記低電圧監視回路で検知された電圧異常発生及び前記ウォッチドッグタイマで検知された前記マイコンの動作異常発生の履歴を保持する履歴レジスタとを備え、前記マイコンは前記履歴をクリアする機能を備え、前記タイマ回路のカウント情報と前記履歴レジスタの保持する情報とから前記マイコンの起動要因を判別することを特徴とする電源制御装置。
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