JP2010175746A - アレイ導波路格子チップおよび平面光波回路 - Google Patents

アレイ導波路格子チップおよび平面光波回路 Download PDF

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Abstract

【課題】中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子チップおよび平面光波回路を提供する。
【解決手段】アレイ導波路格子チップ10では、入力導波路31〜31と出力導波路33〜33とをそれぞれ有するAWG回路30、40が1チップに2回路形成されている。AWG回路30,40それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが異なっている。AWG回路30におけるアレイ導波路35の各導波路35aの幅とAWG回路40におけるアレイ導波路45の各導波路45aの幅とを異ならせることにより、1チップに、中心波長の偏波依存性PDλの分布が2つできる。AWG回路30,40のいずれか一方の中心波長の偏波依存性PDλが許容値以下であれば、アレイ導波路格子チップ10が合格品となる。合格品となる割合が高くなり、歩留まりが向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アレイ導波路格子チップ、および、アレイ導波路格子チップに切断される前の平面光波回路に関する。
一般に、シリコン基板などの基板上に光導波路が形成された平面光波回路(PLC: Planer Lightwave Circuit)であるアレイ導波路格子(AWG: Arrayed Waveguide Grating)は、偏波依存性PDλを有している。図11は一般的なガウス型AWG(AWG: Arrayed Waveguide Grating)の透過スペクトルを、図12は一般的なフラット型AWGの透過スペクトルをそれぞれ示している。図11では、ガウス型AWGの中心波長の偏波依存性PDλと偏波依存損失(PDL:Polarization Dependent Loss)とが示されている。図12では、フラット型AWGの中心波長の偏波依存性PDλが示されている。ここで偏波依存性PDλは、水平偏波であるTE波(Transverse Electric Wave)の中心波長と垂直偏波であるTM波(Transverse Magnetic Wave)の中心波長との差(乖離量)、つまり、偏波乖離量(PDf:Polarization Dependent frequency)である。
従来、アレイ導波路格子(AWG)の中心波長の偏波依存性PDλを補償するために、次のような技術がある(例えば、特許文献1参照)。
(1)アレイ導波路の中心に1/2波長板を挿入する技術。
(2)オーバークラッド膜のドーパントを増加させ、ベース基板であるシリコン(Si)基板との熱膨張率整合を取る方法。
(3)導波路複屈折が面内分布を有する場合においても、AWGの偏波依存性を解消することができるようにした技術(例えば、特許文献2参照)。この従来技術に開示されたAWGでは、複数の長さの異なる光導波路(AWGのアレイ導波路)の各々の長手方向に平均したコア幅が互いに異なっており、且つコアの直下の下部クラッドがコア幅と同じ幅でリッジ形状を有していることで、偏波無依存性を得るようにしている。
2614365号公報 特開2005-49634号公報
しかしながら、上記従来技術(1)に関しては、どのような偏波依存性PDλであろうが偏波依存性を補償できる反面、1/2波長板自体のコストアップや1/2波長板の挿入のための工程増加によるコストアップの問題がある。上記従来技術(2)では、コストアップの問題はないが、製造プロセスのバラツキにより偏波依存性PDλの値がふらつき、歩留まりを低下させてしまう問題がある。また、上記従来技術(3)では、製造プロセスのバラツキにより偏波依存性PDλの値がふらつき、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制するのが難しく、歩留まりを低下させてしまう問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みて為されたもので、その目的は、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子チップおよび平面光波回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係るアレイ導波路格子チップは、少なくとも1本以上の入力導波路と、該入力導波路に接続された第1のスラブ導波路と、複数本の出力導波路と、該出力導波路が接続された第2のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路と前記第2のスラブ導波路との間に接続されたアレイ導波路とをそれぞれ備えたアレイ導波路格子の回路であるAWG回路が1チップに2回路以上形成されており、複数の前記AWG回路それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが異なっていることを特徴とする。
この構成によれば、1チップに、つまり、一つのアレイ導波路格子チップに中心波長の偏波依存性PDλの分布が複数できる。複数のAWG回路の一つの中心波長の偏波依存性PDλが許容値以下であれば、そのアレイ導波路格子チップが合格品となる。これにより、1チップに一つのAWG回路のみが形成される従来のアレイ導波路格子チップと比べて、AWG回路の中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制することができると共に、アレイ導波路格子チップが合格品となる割合が高くなり、歩留まりが向上する。従って、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子チップを作製することができる。
請求項2に記載の発明に係るアレイ導波路格子チップは、前記複数のAWG回路それぞれの中心波長の偏波依存性PDλの差が20pm以下であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明に係るアレイ導波路格子チップは、前記複数のAWG回路それぞれの前記アレイ導波路の幅が異なることを特徴とする。この構成によれば、複数のAWG回路それぞれのアレイ導波路の幅、つまり多数本の長さの異なる導波路をそれぞれ含むアレイ導波路の各導波路の幅を変えることにより、偏波依存性PDλの値を変化させることが可能になる。
請求項4に記載の発明に係るアレイ導波路格子チップは、前記複数のAWG回路それぞれの前記アレイ導波路の深さが異なることを特徴とする。この構成によれば、複数のAWG回路それぞれのアレイ導波路の深さを変えることにより、偏波依存性PDλの値を変化させることが可能になる。ここで、「アレイ導波路の深さ」は、アレイ導波路を構成する多数の導波路それぞれの深さ(各導波路を構成するコアのオーバーエッチング量)である。
請求項5に記載の発明に係るアレイ導波路格子チップは、前記複数のAWG回路は、該AWG回路の一部が互いに重なるように形成されていることを特徴とする。この構成によれば、一つの平面光波回路から切断して作製することができるアレイ導波路格子チップのチップ数、つまり、1基板当たりのチップ数を増やすことができる。このように、一つの平面光波回路から、アレイ導波路格子チップの多数個取りが可能になり、製造コストを低減することができる。
請求項6に記載の発明に係るアレイ導波路格子チップは、前記複数のAWG回路は、各AWG回路が同じ向きになりかつV字形AWG回路の内側にできる空間を利用して互いに重ならないようにずらして形成されていることを特徴とする。この構成によれば、一つの平面光波回路から、アレイ導波路格子チップの多数個取りが可能になり、製造コストを低減することができる。
請求項7に記載の発明に係る平面光波回路は、基板上にコアとクラッドからなる光導波路が形成され、複数のアレイ導波路格子チップがチップ毎に切断される前の平面光波回路であって、前記基板上の複数の領域には、少なくとも1本以上の入力導波路と、該入力導波路に接続された第1のスラブ導波路と、複数本の出力導波路と、該出力導波路が接続された第2のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路と前記第2のスラブ導波路との間に接続されたアレイ導波路とをそれぞれ備えた複数のAWG回路がそれぞれ形成されており、前記複数の領域にそれぞれ形成された前記複数のAWG回路それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが互いに異なっていることを特徴とする。この構成によれば、1チップに一つのAWG回路のみが形成される従来のアレイ導波路格子チップと比べて、AWG回路の中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制することができると共に、アレイ導波路格子チップが合格品となる割合が高くなり、歩留まりが向上する。従って、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させた平面光波回路を作製することができる。
請求項8に記載の発明に係る平面光波回路は、前記複数の領域にそれぞれ形成された前記複数のAWG回路は、該AWG回路の一部が互いに重なるように形成されていることを特徴とする。この構成によれば、一つの平面光波回路から切断して作製することができるアレイ導波路格子チップのチップ数、つまり、1基板当たりのチップ数を増やすことができる。このように、一つの平面光波回路から、アレイ導波路格子チップの多数個取りが可能になり、製造コストを低減することができる。
請求項9に記載の発明に係る平面光波回路は、前記複数の領域にそれぞれ形成された前記複数のAWG回路は、3つのAWG回路を一組とし、各組の前記3つのAWG回路は、各AWG回路が同じ向きになりかつV字形AWG回路の内側にできる空間を利用して互いに重ならないようにずらして形成されていることを特徴とする。この構成によれば、一つの平面光波回路から切断して作製することができるアレイ導波路格子チップのチップ数、つまり、1基板当たりのチップ数を増やすことができる。このように、一つの平面光波回路から、アレイ導波路格子チップの多数個取りが可能になり、製造コストを低減することができる。
本発明によれば、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子および平面光波回路チップを作製することができる。
本発明の第1実施形態に係るアレイ導波路格子チップの概略構成を示す平面図。 図1に示すアレイ導波路格子チップに切断される前の平面光波回路の一例を示す平面図。 偏波依存性PDλのアレイ導波路幅依存性を示すグラフ。 一つのアレイ導波路格子チップで得られる2つの中心波長の偏波依存性PDλの分布を模式的に示す図。 実施例1に係るアレイ導波路格子チップにおける中心波長の偏波依存性PDλの分布を示すグラフ。 比較例に係るアレイ導波路格子チップにおける中心波長の偏波依存性PDλの分布を示すグラフ。 本発明の第2実施形態に係るアレイ導波路格子チップの概略構成を示す平面図。 図7に示すアレイ導波路格子チップに切断される前の平面光波回路の一例を示す平面図。 本発明の第3実施形態に係るアレイ導波路格子チップの一部を示す断面図。 偏波依存性PDλのアレイ導波路深さ依存性を示すグラフ。 一般的なガウス型AWGの透過スペクトルを示す説明図。 一般的なフラット型AWGの透過スペクトルを示す説明図。
次に、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において、同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10の概略構成を示す平面図である。図2は図1に示すアレイ導波路格子チップ10に切断される前の平面光波回路20の一例を示す平面図である。
図1に示すアレイ導波路格子チップ10は、図2に示す平面光波回路20を所定の位置で切断して得られた1チップのアレイ導波路格子チップである。このアレイ導波路格子チップ10の特徴は次の構成にある。
(1)少なくとも1本以上(本例では3本)の入力導波路と複数本(n本)の出力導波路とをそれぞれ有するアレイ導波路格子(AWG)の回路であるAWG回路30、40が1チップ(一つのアレイ導波路格子チップ10)に2回路形成されている。
(2)AWG回路30,40それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが異なっている。
アレイ導波路格子チップ10のAWG回路30,40は、石英基板或いはシリコン基板などの図示を省略した基板上に、光ファイバ製造技術と半導体微細加工技術を組み合わせてコアとクラッドからなる光導波路が形成された平面光波回路(PLC)である。
AWG回路30は、図1に示すように、3本の入力導波路31〜31と、入力導波路31〜31に接続された第1のスラブ導波路32と、複数本(n本)の出力導波路33〜33と、出力導波路が接続された第2のスラブ導波路34と、第1のスラブ導波路32と第2のスラブ導波路34との間に接続されたアレイ導波路35と、を備えている。AWG回路30の入力導波路は、3本に限らず、少なくとも1本以上あれば良い。
AWG回路40は、図1に示すように、3本の入力導波路41〜41と、入力導波路41〜41に接続された第1のスラブ導波路42と、複数本(n本)の出力導波路43〜43と、出力導波路が接続された第2のスラブ導波路44と、入力スラブ導波路42と出力スラブ導波路44との間に接続されたアレイ導波路45と、を備えている。AWG回路40の入力導波路は、3本に限らず、少なくとも1本以上あれば良い。
このアレイ導波路格子チップ10では、以下の特性を利用して、AWG回路30,40それぞれの中心波長の偏波依存性PDλを異ならせている。その特性は、AWG回路におけるアレイ導波路の幅により、つまり多数本の長さの異なる導波路35a,45aをそれぞれ含むアレイ導波路35,45の各導波路35a,45aの幅を変えることにより、偏波依存性PDλの値を変化させることが可能であるという特性(図3参照)である。
このように、第1実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10では、AWG回路30におけるアレイ導波路35の各導波路35aの幅とAWG回路40におけるアレイ導波路45の各導波路45aの幅とを異ならせることにより、1チップに、つまり、一つのアレイ導波路格子チップ10に中心波長の偏波依存性PDλの分布が2つできるようにしている。なお、本実施形態では、AWG回路30におけるアレイ導波路35の各導波路35aの幅は同じであり、かつ、AWG回路40におけるアレイ導波路45の各導波路45aの幅も同じである。
図3は、偏波依存性PDλのアレイ導波路幅依存性を示している。つまり、図3は、多数本の導波路をそれぞれ含むアレイ導波路35,45の各導波路35a,45aの幅を変化させたときの偏波依存性PDλの変化を示している。また、図4は、一つのアレイ導波路格子チップ10で得られる2つの中心波長の偏波依存性PDλの分布を模式的に示している。図4において、曲線51はAWG回路30の中心波長の偏波依存性PDλの分布を、曲線52はAWG回路40の中心波長の偏波依存性PDλの分布をそれぞれ示している。
図1に示すアレイ導波路格子チップ10において、2つのAWG回路30,40それぞれの中心波長の偏波依存性PDλの差が20pm(0.020nm)以下であるのが望ましい。その理由は、中心波長の偏波依存性PDλの差が20pmを越えると、各AWG回路30,40の中心波長の偏波依存性PDλ(図13および図14参照)を許容値(例えば20pm)以下にするのが難しくなるからである。
図1に示すアレイ導波路格子チップ10は、次のようにして作製される。
まず、図2に示すように、石英基板或いはシリコン基板などの基板21上に、光ファイバ製造技術と半導体微細加工技術を組み合わせて、コアとクラッドからなる光導波路をそれぞれ含む2つのAWG回路30,40を1組とする4組の回路(4チップ分の回路)を有する平面光波回路20を形成する。
次に、図2に示す平面光波回路20を作製した後、この平面光波回路20を所定の位置で、つまり切断線22〜27に沿って切断することにより、複数個の(本例では4つの)アレイ導波路格子チップ10を作製する。
図2に示す平面光波回路20では、4チップ分のアレイ導波路格子チップ10を作製できるようになっている。つまり、基板21上の複数の(4つの)領域には、2つのAWG回路30,40がそれぞれ形成されている。また、4つの領域それぞれには、2つのAWG回路30,40は、AWG回路の一部が互いに重なるように形成されている。具体的には、図1に示すように、2つのAWG回路30,40は、その一方のAWG回路30の第1のスラブ導波路32の一部とその他方のAWG回路40の第2のスラブ導波路44の一部とが重なりかつAWG回路30の第2のスラブ導波路34の一部とAWG回路40の第1のスラブ導波路42の一部とが重なるように形成されている。
また、図2に示す平面光波回路20では、2つのAWG回路30,40を一組とする4組の回路を含み、4組の回路のうちの2組(図2の左側にある2組)は、入力導波路の端部と出力導波路の端部とが連続するようにそれぞれ一列に形成されており、かつ、残りの2組(図2の右側にある2組)は、入力導波路の端部と出力導波路の端部とが連続するようにそれぞれ一列に形成されている。
このような構成を有する第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)3本の入力導波路31〜31と複数本(n本)の出力導波路33〜33とをそれぞれ有するAWG回路30、40が1チップに2回路形成されている。また、AWG回路30,40それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが異なっている(図4参照)。このように、1チップに2回路形成された2つのAWG回路の一方であるAWG回路30におけるアレイ導波路35の各導波路35aの幅と、その他方であるAWG回路40におけるアレイ導波路45の各導波路45aの幅とを異ならせている。これにより、1チップに、つまり、一つのアレイ導波路格子チップ10に中心波長の偏波依存性PDλの分布が2つできる。
このため、平面光波回路20を切断して得られる各アレイ導波路格子チップ10において、2つのAWG回路30,40のいずれか一方の中心波長の偏波依存性PDλが許容値以下であれば、そのアレイ導波路格子チップ10が合格品となる。これにより、1チップに一つのAWG回路のみが形成される従来のアレイ導波路格子チップと比べて、AWG回路の中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制することができると共に、アレイ導波路格子チップ10が合格品となる割合が高くなり、歩留まりが向上する。従って、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子チップを作製することができる。
(2)図2に示す平面光波回路20では、各1チップのアレイ導波路格子チップ10における2つのAWG回路30,40は、AWG回路の一部が互いに重なるように形成されているので、一つの平面光波回路20から切断して作製することができるアレイ導波路格子チップ10のチップ数、つまり、1基板当たりのチップ数を増やすことができる。このように、一つの平面光波回路20から、アレイ導波路格子チップ10の多数個取りが可能になり、製造コストを低減することができる。
(実施例1)
実施例1として、図1および図2に示すように、1チップ内にアレイ導波路格子(AWG)の回路であるAWG回路を2回路(2つのAWG回路30,40)有するアレイ導波路格子チップ10を作製した。図1に示すアレイ導波路格子チップ10は、4チップ分のアレイ導波路格子チップ10を作製できる平面光波回路20(図2)から切断して得られる。平面光波回路20を作製する際、比屈折率差Δ=1・2%、膜厚=6μmとした。
ここで、中心波長の偏波依存性PDλはアレイ導波路毎の幅によりその値を変化させることが可能である。PDλのアレイ導波路幅依存性を図3に示す。一方で、製造プロセスのバラツキは、PDλを±10〜15pm程度で制御できる。そこで、1チップ(一つのアレイ導波路格子チップ10)内に配置したAWG回路30,40それぞれの回路でアレイ導波路30,40の各導波路30a,40aの幅を0.8μm異ならせ、片方(AWG30のアレイ導波路35の導波路35aの幅)を4μm、もう片方(AWG40のアレイ導波路45の導波路45aの幅)を4.8μmと設定した。
作製した実施例1に係るアレイ導波路格子チップ10における中心波長の偏波依存性PDλの分布を図5に示す。図6は比較例に係るアレイ導波路格子チップにおける中心波長の偏波依存性PDλの分布を示す。図5および図6に示す偏波依存性PDλの分布は正規分布になる傾向がある。この比較例では、実施例1と同様に、1チップ内に2つのAWG回路をそれぞれ有する4チップ分のアレイ導波路格子チップを作製できる平面光波回路を作製した。但し、この比較例では、各アレイ導波路格子チップにおける2つのAWG回路の導波路幅を全て4μmに設定した。
なお、図5および図6は、製造プロセス10ロット分のデータを同時にプロットして作製した。図5および図6に示す結果から明らかなように、2つのAWG回路の導波路幅を全て4μmに設定した比較例の場合は、10ロット製造を行うと、σ値(1σ)が10pmになっている。つまり、10ロット分製造したアレイ導波路格子チップ全体の70%において、中心波長の偏波依存性PDλが10pm(0.010nm)になっている。これに対し、両AWG回路30,40のアレイ導波路30,40の各導波路30a,40aの幅を0.8μm異ならせ、片方を4μm、もう片方を4.8μmと設定した実施例1では、σ値(1σ)が5pmと比較例の半分に抑えられていることがわかる。つまり、10ロット分製造したアレイ導波路格子チップ全体の70%において、中心波長の偏波依存性PDλが5pm(0.005nm)になっている。
このように、実施例1に係るアレイ導波路格子チップ10によれば、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子チップおよび平面光波回路を作製することができる。
(第2実施形態)
図7は本発明の第2実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10Aの概略構成を示す平面図である。図8は図7に示すアレイ導波路格子チップ10Aに切断される前の平面光波回路20Aの一例を示す平面図である。
図7に示すアレイ導波路格子チップ10Aは、図8に示す平面光波回路20Aを所定の位置で切断して得られた1チップのアレイ導波路格子チップである。このアレイ導波路格子チップ10Aは、1チップ(一つのアレイ導波路格子チップ20A)に2回路以上形成された複数のAWG回路80が同じ向きになりかつV字形AWG回路の内側にできる空間を利用して互いに重ならないようにずらして形成されている点で、図1に示す第1実施形態に係るアレイ導波路格子10とは異なる。
つまり、このアレイ導波路格子チップ10Aの特徴は次の構成にある。
(1)少なくとも1本以上(本例では3本)の入力導波路と複数本(n本)の出力導波路とをそれぞれ有するアレイ導波路格子(AWG)の回路であるAWG回路80が1チップに3回路形成されている。
(2)3つのAWG回路80それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが異なっている。
(3)3つのAWG回路80が同じ向きになりかつV字形AWG回路の内側にできる空間を利用して互いに重ならないようにずらして形成されている。
アレイ導波路格子チップ10Aの3つのAWG回路80は、石英基板或いはシリコン基板などの基板21(図8参照)上に、光ファイバ製造技術と半導体微細加工技術を組み合わせてコアとクラッドからなる光導波路が形成された平面光波回路(PLC)である。
3つのAWG回路80はそれぞれ、図7に示すように、3本の入力導波路81〜81と、入力導波路81〜81に接続された第1のスラブ導波路82と、複数本(n本)の出力導波路83〜83と、出力導波路が接続された第2のスラブ導波路84と、入力スラブ導波路82と出力スラブ導波路84との間に接続されたアレイ導波路85と、を備えている。各AWG回路80の入力導波路は、3本に限らず、少なくとも1本以上あれば良い。
このアレイ導波路格子チップ10Aでは、以下の特性を利用して、3つのAWG回路80それぞれの中心波長の偏波依存性PDλを異ならせている。その特性は、各AWG回路80におけるアレイ導波路85の幅により、つまり多数本の長さの異なる導波路85aをそれぞれ含むアレイ導波路85の各導波路85aの幅を変えることにより、偏波依存性PDλの値を変化させることが可能であるという特性(図3参照)ある。
このように、第2実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10Aでは、3つのAWG回路80における各アレイ導波路85の導波路85aの幅を異ならせることにより、1チップに、つまり、一つのアレイ導波路格子チップ10Aに中心波長の偏波依存性PDλの分布が3つできるようにしている。なお、本実施形態では、3つのAWG回路80における各アレイ導波路85の導波路85aの幅は同じである。
図7に示すアレイ導波路格子チップ10Aにおいて、3つのAWG回路80それぞれの中心波長の偏波依存性PDλの差が20pm(0.020nm)以下であるのが望ましい。その理由は、中心波長の偏波依存性PDλの差が20pmを越えると、3つのAWG回路8それぞれの中心波長の偏波依存性PDλ(図13および図14参照)を許容値(例えば20pm)以下にするのが難しくなるからである。
図7に示すアレイ導波路格子チップ10Aは、次のようにして作製される。
まず、図8に示すように、石英基板或いはシリコン基板などの基板21上に、光ファイバ製造技術と半導体微細加工技術を組み合わせて、コアとクラッドからなる光導波路をそれぞれ含む2つのAWG回路30,40を1組とする4組の回路(4チップ分の回路)を有する平面光波回路20Aを形成する。
次に、図8に示す平面光波回路20Aを作製した後、この平面光波回路20Aを所定の位置で、つまり切断線22〜27に沿って切断することにより、複数個の(本例では4つの)アレイ導波路格子チップ10Aを作製する。
図8に示す平面光波回路20Aでは、4チップ分のアレイ導波路格子チップ10Aを作製できるようになっている。つまり、基板21上の複数の(4つの)領域には、3つのAWG回路80がそれぞれ形成されている。また、4つの領域それぞれには、3つのAWG回路80が同じ向きになりかつV字形AWG回路の内側にできる空間を利用して互いに重ならないようにずらして形成されている。
また、図8に示す平面光波回路20Aでは、3つのAWG回路80を一組とする4組の回路を含み、4組の回路のうちの2組(図8の左側にある2組)は、入力導波路の端部と出力導波路の端部とが連続するようにそれぞれ一列に形成されており、かつ、残りの2組(図8の右側にある2組)は、入力導波路の端部と出力導波路の端部とが連続するようにそれぞれ一列に形成されている。
このような構成を有する第2実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)1チップに、つまり、一つのアレイ導波路格子チップ10Aに中心波長の偏波依存性PDλの分布が3つできる。このため、平面光波回路20Aを切断して得られる各アレイ導波路格子チップ10Aにおいて、3つのAWG回路80のいずれか一つの中心波長の偏波依存性PDλが許容値以下であれば、そのアレイ導波路格子チップ10Aが合格品となる。これにより、1チップに一つのAWG回路のみが形成される従来のアレイ導波路格子チップと比べて、AWG回路の中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制することができると共に、アレイ導波路格子チップ10Aが合格品となる割合が上記第1実施形態よりも更に高くなり、歩留まりが更に向上する。従って、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子チップを作製することができる。
(2)図8に示す平面光波回路20Aでは、各1チップのアレイ導波路格子チップ10Aにおける3つのAWG回路80が同じ向きになりかつV字形AWG回路の内側にできる空間を利用して互いに重ならないようにずらして形成されているので、一つの平面光波回路20Aから切断して作製することができるアレイ導波路格子チップ10Aのチップ数、つまり、1基板当たりのチップ数を増やすことができる。このように、一つの平面光波回路20Aから、アレイ導波路格子チップ10Aの多数個取りが可能になり、製造コストを低減することができる。
(第3実施形態)
図9は本発明の第3実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10Bの一部を示す断面図である。
上記各実施形態では、設計値として1チップに2回路以上形成される複数のAWG回路それぞれのアレイ導波路の幅(アレイ導波路を構成する多数の導波路の幅)を変えることにより、各AWG回路の偏波依存性PDλの値を異ならせようにしている。これに対して、第3実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10Bでは、1チップに2回路以上形成される複数のAWG回路それぞれのアレイ導波路の深さHを変えることにより、各AWG回路の偏波依存性PDλの値を異ならせるようにしている。ここで、「アレイ導波路の深さH」は、アレイ導波路を構成する多数の導波路それぞれの深さ(各導波路を構成するコアのオーバーエッチング量)であり、図9に示す下部クラッド層91からの高さである(H=T+D)。
具体的には、図9に示すアレイ導波路格子チップ10Bは、図1に示す第1実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10と同様の構成を有する。つまり、図9に示すアレイ導波路格子チップ10Bは、図2に示す平面光波回路20を所定の位置で切断して得られた1チップのアレイ導波路格子チップである。このアレイ導波路格子チップ10Bの特徴は次の構成にある。
(1)少なくとも1本以上(3本)の入力導波路と複数本(n本)の出力導波路とをそれぞれ有するアレイ導波路格子(AWG)の回路であるAWG回路30、40が1チップ(一つのアレイ導波路格子チップ10)に2回路形成されている。
(2)AWG回路30,40それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが異なっている。
そして、このアレイ導波路格子チップ10Bは、2つのAWG回路30,40のアレイ導波路の深さHを変えることにより、偏波依存性PDλの値を変化させることが可能であるという特性(図10参照)を利用して、AWG回路30,40それぞれの中心波長の偏波依存性PDλを異ならせるようにしている点で、図1に示すアレイ導波路格子チップ10と異なる。
図9は、図1に示すアレイ導波路格子チップ10の一部(AWG回路30のアレイ導波路35の一つの導波路35a部分、或いは、AWG回路40のアレイ導波路45の一つの導波路45a部分)の横断面を示している。図9に示すように、アレイ導波路格子チップ10Bは、基板21と、基板21上に形成された下部クラッド層91と、下部クラッド層91上に形成されたコア層92と、下部クラッド層91およびコア層92の全体を埋める上部クラッド層93とを有する。アレイ導波路35の一つの導波路35a部分或いはアレイ導波路45の一つの導波路45a部分が、下部クラッド層91と、コア層92と、上部クラッド層93とによりそれぞれ構成されている。そして、各導波路35a,45a部分にあっては、下部クラッド層91を深さDだけエッチングして、リッジ形状の下部クラッドとしている。図9において、Wは各導波路35a,45a部分のコア幅(導波路の線幅)であり、Tは各導波路35a,45a部分のコア厚さである膜厚であり、Dは各導波路35a,45a部分の下部クラッドの高さである。2つのAWG回路30,40のアレイ導波路の深さHはそれぞれ、膜厚Tと下部クラッドの高さDの和(H=T+D)である。
このような構成を有する第3実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子チップを作製することができる。
(実施例2)
実施例2として、図1に示す上記第1実施形態と同様に、1チップ内にアレイ導波路格子(AWG)の回路であるAWG回路を2回路(2つのAWG回路30,40)有するアレイ導波路格子チップ10Bを作製した。図9に示すアレイ導波路格子チップ10Bは、4チップ分のアレイ導波路格子チップを作製できる平面光波回路20(図2)から切断して得られる。平面光波回路20を作製する際、比屈折率差Δ=1・2%、膜厚T=6μmとした。
ここで、各AWG回路30,40の中心波長の偏波依存性PDλはアレイ導波路の深さH(H=T+D)を変化させることが可能である。偏波依存性PDλのアレイ導波路深さ依存性(下部クラッドの高さ依存性)を図10に示す。一方で、製造プロセスのバラツキは、PDλを±10〜15pm程度で制御できる。そこで、1チップ(一つのアレイ導波路格子チップ10)内に配置したAWG回路30,40それぞれの回路でアレイ導波路30,40の各導波路30a,40aのアレイ導波路の深さ(T+D)を変えることにより、偏波依存性PDλの値を変化させることが可能であるという特性(図10参照)を利用して、AWG回路30,40それぞれの中心波長の偏波依存性PDλを異ならせるようにしている。
図10は、下部クラッドの高さDを1.25μm、1.45μm、1.65μm、1.85μm、2.05μm、2.25μm、2.45μmに変えて、アレイ導波路の深さH(H=T+D)を、7.25μm、7.45μm、7.65μm、7.85μm、8.05μm、8.25μm、8.45μmにしたときの、偏波依存性PDλを示している。
このような実施例2に係るアレイ導波路格子チップ10B(図9)によれば、中心波長の偏波依存性PDλを大幅に抑制しかつ歩留まりを向上させたアレイ導波路格子チップを作製することができる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
図1に示す第1実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10では、AWG回路が1チップ(一つのアレイ導波路格子チップ10)に2回路形成されているが、3回路以上のAWG回路を一つのアレイ導波路格子チップ10に形成したアレイ導波路格子チップにも本発明は適用可能である。
また、図2に示す平面光波回路20は、4チップ分のアレイ導波路格子チップ10を作製できるようになっているが、4チップに限らず、複数チップ分のアレイ導波路格子チップ10を作製できるように構成した平面光波回路にも本発明は適用可能である。
また、図7に示す第2実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10Aでは、AWG回路80が1チップに3回路形成されているが、4回路以上のAWG回路を一つのアレイ導波路格子チップに形成したアレイ導波路格子チップにも本発明は適用可能である。この構成によれば、1チップに、つまり、一つのアレイ導波路格子チップ10Aに中心波長の偏波依存性PDλの分布が4つ以上できるので、歩留まりが更に向上する。
また、図8に示す平面光波回路20Aは、4チップ分のアレイ導波路格子チップ10A(図7)を作製できるようになっているが、4チップに限らず、複数チップ分のアレイ導波路格子チップ10Aを作製できるように構成した平面光波回路にも本発明は適用可能である。
また、図1に示す第1実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10において、1チップに2回路形成されるAWG回路30,40それぞれのアレイ導波路の幅を変えると共に、AWG回路30,40それぞれのアレイ導波路の深さHを変えることにより、各AWG回路30,40の偏波依存性PDλの値を異ならせるようにしても良い。
また、図7に示す第1実施形態に係るアレイ導波路格子チップ10Aにおいて、1チップに3回路形成される3つのAWG回路80それぞれのアレイ導波路の幅を変えると共に、3つのAWG回路80それぞれのアレイ導波路の深さHを変えることにより、各AWG回路の偏波依存性PDλの値を異ならせるようにしても良い。
10,10A,10B…アレイ導波路格子チップ
20,20A…平面光波回路
21…基板
30,40,80…AWG回路
31〜31,81〜81…入力導波路
32,82…第1のスラブ導波路
33〜33,83〜83…出力導波路
34,84…第2のスラブ導波路
35,45,85…アレイ導波路
35a,45a,85a…アレイ導波路の各導波路

Claims (9)

  1. 少なくとも1本以上の入力導波路と、該入力導波路に接続された第1のスラブ導波路と、複数本の出力導波路と、該出力導波路が接続された第2のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路と前記第2のスラブ導波路との間に接続されたアレイ導波路とをそれぞれ備えたアレイ導波路格子の回路であるAWG回路が1チップに2回路以上形成されており、複数の前記AWG回路それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが異なっていることを特徴とするアレイ導波路格子チップ。
  2. 前記複数のAWG回路それぞれの中心波長の偏波依存性PDλの差が20pm以下であることを特徴とする請求項1に記載のアレイ導波路格子チップ。
  3. 前記複数のAWG回路それぞれの前記アレイ導波路の幅が異なることを特徴とする請求項1または2に記載のアレイ導波路格子チップ。
  4. 前記複数のAWG回路それぞれの前記アレイ導波路の深さが異なることを特徴とする請求項1または2に記載のアレイ導波路格子チップ。
  5. 前記複数のAWG回路は、該AWG回路の一部が互いに重なるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のアレイ導波路格子チップ。
  6. 前記複数のAWG回路は、各AWG回路が同じ向きになりかつV字形AWG回路の内側にできる空間を利用して互いに重ならないようにずらして形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のアレイ導波路格子チップ。
  7. 基板上にコアとクラッドからなる光導波路が形成され、複数のアレイ導波路格子チップがチップ毎に切断される前の平面光波回路であって、
    前記基板上の複数の領域には、少なくとも1本以上の入力導波路と、該入力導波路に接続された第1のスラブ導波路と、複数本の出力導波路と、該出力導波路が接続された第2のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路と前記第2のスラブ導波路との間に接続されたアレイ導波路とをそれぞれ備えた複数のAWG回路がそれぞれ形成されており、
    前記複数の領域にそれぞれ形成された前記複数のAWG回路それぞれの中心波長の偏波依存性PDλが互いに異なることを特徴とする平面光波回路。
  8. 前記複数の領域にそれぞれ形成された前記複数のAWG回路は、該AWG回路の一部が互いに重なっているように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の平面光波回路。
  9. 前記複数の領域にそれぞれ形成された前記複数のAWG回路は、3つのAWG回路を一組とし、各組の前記3つのAWG回路は、各AWG回路が同じ向きになりかつV字形AWG回路の内側にできる空間を利用して互いに重ならないようにずらして形成されていることを特徴とする請求項7に記載の平面光波回路。
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