JP2009122460A - 光波長合分波回路 - Google Patents

光波長合分波回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2009122460A
JP2009122460A JP2007297296A JP2007297296A JP2009122460A JP 2009122460 A JP2009122460 A JP 2009122460A JP 2007297296 A JP2007297296 A JP 2007297296A JP 2007297296 A JP2007297296 A JP 2007297296A JP 2009122460 A JP2009122460 A JP 2009122460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
input
tapered
width
slab
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007297296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4960201B2 (ja
Inventor
Arata Kamei
新 亀井
Yasuhiro Hida
安弘 肥田
Tsutomu Kito
勤 鬼頭
Masaki Kamitoku
正樹 神徳
Munehisa Tamura
宗久 田村
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Shigeo Nagashima
茂雄 長島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Electronics Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical NTT Electronics Corp
Priority to JP2007297296A priority Critical patent/JP4960201B2/ja
Publication of JP2009122460A publication Critical patent/JP2009122460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4960201B2 publication Critical patent/JP4960201B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】高速で高品質な伝送に必要な、広く平坦な通過帯域特性および低波長分散特性を有し、かつ製造安定性および損失特性が従来よりも向上した、アレイ導波路回折格子で構成された光波長合分波回路を提供すること。
【解決手段】第1の入出力導波路901と第1のスラブ導波路902との接続部分、および第2のスラブ導波路904と第2の入出力導波路905との接続部分を拡大して示してある。本発明に係るテーパ導波路1006が第1の入出力導波路901と第1のスラブ導波路902との間に設けられている。また、第2のスラブ導波路904と第2の入出力導波路905との間には、直線テーパ1007で設けられている。
テーパ導波路1006は、アレイ導波路903の方向に向かって広がっており、さらに微係数に不連続点がない構造である。加えて、第1のスラブ導波路902との接続点において微係数がゼロである。
【選択図】図10

Description

本発明は、光波長合分波回路に関し、より詳細には、アレイ導波路回折格子で構成された光波長合分波器に関する。
ブロードバンド通信サービスの普及により、光通信ネットワークの大容量化要求がますます高まっている中、多数の光波長信号を一括に伝送する光波長多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)伝送は、ネットワークの伝送容量を飛躍的に増大させる技術として重要である。一方、シリコン等の基板上に形成した石英系ガラス導波路によって構成されたプレーナ光波回路(PLC)は、多様な光デバイスの基盤技術として盛んに研究開発が行われているが、かかるPLC技術を利用したアレイ導波路回折格子(AWG)は、多数の光波長を合波あるいは分波する機能を有し、WDM伝送における光波長合分波器として非常に重要な役割を果たしている。
WDM伝送に用いられる光波長合分波器は、光源の信号光波長が多少変動しても、その損失はなるべく変動しないことが望ましい。また、より高速な変調信号を劣化なく伝送するためには、一定の波長域に広がった変調成分をも損失なく透過することが望ましい。したがって、光波長合分波器としてのAWGには、広く平坦な通過帯域を有するフラット型AWGが求められる。
図1は、従来のAWGの平面図である。ここで、101は第1の入出力導波路、102は第2のスラブ導波路、103はアレイ導波路、104は第2のスラブ導波路、105は第2の入出力導波路である。図2は、図1のAA’線に沿った断面図である。シリコン基板201の上に、導波路コア202および導波路コア202を囲むクラッド203が設けられている。第1の入出力導波路101のあるポートから入射した光波は、第1のスラブ導波路102で拡大され、アレイ導波路103に入射する。アレイ導波路103の各導波路は、その光路長が一定の光路長差で順次長くなるように設定されており、各導波路を伝播した光波には一定の位相差が付与されて第2のスラブ導波路104に入射する。これら入射した光波は、第2のスラブ導波路104で干渉し、第2の入出力導波路105に接続する端面に集光する。このとき、アレイ導波路103で付与される位相差は波長に依存する。すなわち波長によって等位相面の傾きが異なるため、第2のスラブ導波路104での集光位置も波長に依存する。したがって第2の入出力導波路105には、第2のスラブ導波路104との接続位置に対応した波長の光波が入射し、各ポートに分波される。WDM伝送においては、第1の入出力導波路101に入力された波長多重信号は、各波長の信号に分波されて第2の入出力導波路105の各ポートに出力される。逆に第2の入出力導波路105の各ポートに入力された各波長の信号は、波長多重信号に合波されて第1の入出力導波路101のあるポートに出力される。
このようなAWGにおいては、第1の入出力導波路101の第1のスラブ導波路102との接続界面に励起されている光電界と、第2の入出力導波路105の第2のスラブ導波路104との接続界面に励起される光電界の、パワーオーバーラップ積分が透過スペクトルとなる。通常、これらの光電界は基底モードのみであり、透過スペクトル波形はガウス関数形状となる。
フラット型AWGを実現する方法として、第1の入出力導波路101の第1のスラブ導波路102との接続部分に高次モードを励起するテーパ導波路を設ける方法が開発されている。特許文献1には、高次モードを励起するテーパ導波路としてパラボラ関数を適用する方法が記載されている。また特許文献2には、テーパ導波路として指数関数を適用する方法が記載されている。これらのテーパ導波路は、第1のスラブ導波路102との接続界面に設置されており、その形状で高次モードの励起量を調整することにより、AWG通過帯域の平坦性を制御することができる。
WDM伝送における光波長合分波器としてのAWGには、広く平坦な通過帯域を有することに加えて、信号通過帯域における波長分散を小さく抑えることも望まれる。特に高速変調した信号を伝送する場合、光波長合分波器の低波長分散特性は極めて重要である。しかしながら、特許文献1記載のパラボラテーパ導波路を用いたフラット型AWG、特許文献2記載の指数関数テーパ導波路を用いたフラット型AWG、または高次数のパラボラ状関数(ハイパーパラボラ関数)を適用したテーパ導波路等を用いたフラット型AWGにおいては、透過スペクトル波形に対する設計自由度と、低波長分散特性の両立が困難である。
具体的には、フラット型AWGにおいて波長分散特性を小さく抑えるには、高次モードを励起するテーパ導波路の終端で、基底モードとすべての高次モードの位相とを揃えることが必要である。より現実的には、基底モードと2次モードの位相差をゼロに近づけ、かつ2次より高次のモードの発生を抑制することが必要である。パラボラテーパ導波路を用いたフラット型AWGにおいては、基底モードと2次モードとの位相差は、パラボラテーパ導波路のテーパ長、およびテーパ終端幅を変えることでしか調整できない。したがって、位相差をゼロにするような、すなわち低波長分散特性を得るのに必要なパラボラテーパ導波路の形状は限定されてしまうので、透過スペクトル波形に対する自由度は失われる。また、ハイパーパラボラテーパ導波路あるいは指数関数テーパ導波路を用いたフラット型AWGにおいては、基底モードと2次モードとの位相差をゼロとしつつ、更にある程度テーパ導波路の形状を調整できるので、透過スペクトル波形に対する自由度も持ち合わせてはいるが、テーパ導波路がその始点から終端まで常に導波路幅の拡大し続ける形状であるために2次より高次のモードも励起されてしまい、この高次モードの影響によって低波長分散特性を得るのは困難である。
この問題に関しては、パラボラ等の高次モードを励起するテーパ導波路と第1のスラブ導波路102との間に、マルチモード導波路を付加することにより、任意の通過スペクトル波形に対して低波長分散特性を得ることが可能となる(特許文献3および4参照)。テーパ導波路の形状を変えることでテーパ終端における高次モード励起量を調整しつつ、それとは独立にマルチモード導波路の長さを最適化することで、基底モードと2次モードの位相差をほぼゼロにすることが可能であり、加えてマルチモード導波路を伝播できないより高次のモードは抑制されるため、任意の透過スペクトル波形に対して低波長分散特性を得ることが可能となる。
図3は、特許文献3記載のマルチモード導波路を備える低波長分散フラット型AWGの一部の拡大図である。第1の入出力導波路101と第1のスラブ導波路102との接続部、および第2のスラブ導波路104と第2の入出力導波路105との接続部を拡大して示してある。パラボラテーパ導波路306と第1のスラブ導波路102との間にマルチモード導波路307が設けられている。第2のスラブ導波路104と第2の入出力導波路105との間には直線テーパ308が設けられている。
図4は、パラボラテーパ導波路およびマルチモード導波路の形状を説明するためのグラフである。アレイ導波路から離れる方向をy軸、テーパの幅方向にx軸とし、マルチモード導波路307と第1のスラブ導波路102との接続位置をy=0としている。パラボラテーパ導波路306およびマルチモード導波路307はy軸に対して対称な形状を有しており、パラボラテーパ導波路306の長さY、始点(パラボラテーパ導波路306と第1の入出力導波路101との接続点)の幅W1、終点(パラボラテーパ導波路306とマルチモード導波路307との接続点)の幅W2、マルチモード導波路307の長さY0、幅W2としている。このとき、任意のyにおけるパラボラテーパ導波路306の幅をwとすると、
Figure 2009122460
の関係にある、高次モード励起量は、パラボラテーパ導波路306のテーパ長Y、およびテーパ終点幅W2を変えることにより、調整することが可能である。
図5は、図3に示した低波長分散フラット型AWGの透過スペクトル波形および波長分散スペクトル波形の計算例を示したグラフである。計算においては、クラッドの屈折率を1.44425、導波路の比屈折率差Δを1.5%、導波路コアの厚さは4.5μmとした。またパラボラテーパ導波路の長さY=108μm、始点の幅W1=4.5μm、終点の幅W1=16.0μmとし、接続するマルチモード導波路は長さY0=40μm、第2のスラブ導波路に接続する第2の入出力導波路の直線テーパは長さ500μm、幅7μmとした。加えて、第2の入出力導波路105を構成する複数の導波路間の間隔は、第2のスラブ導波路104との接続部分において15μmとし、光波長合分波回路のチャネル波長間隔、すなわち隣接する導波路に出力される光の透過波長間隔が0.8nm(周波数100GHz)であるとした。図5より、特許文献3記載の方法によって、AWGの通過帯域を広く平坦にしながら、低波長分散特性を実現可能であることが分かる。
特許第3112246号公報 特開2002−311264号公報 特開2004−212886号公報 特許第3735024号公報
このように、高次モードを励起するテーパ導波路とそれに接続するマルチモード導波路を、AWGの第1の入出力導波路の第1のスラブ導波路との接続部分に設置することにより、広く平坦な通過帯域特性および低波長分散特性を有する光波長合分波回路を実現することができる。しかしながらこのような構成を有する従来の光波長合分波回路では、高次モードを励起するテーパ導波路の両端において、導波路側面の屈曲が避けられない。換言すると、微係数が不連続であるような導波路幅の変化を伴う。図6は、図3および4に示したパラボラテーパ導波路306およびマルチモード導波路307の、幅wのyに対する微係数dw/dyを示している。dw/dyはパラボラテーパ導波路306とマルチモード導波路307の接続点(y=Y0)において、不連続に変化していることがわかる。このようなテーパ導波路側面の屈曲のため、従来の光波長合分波回路では、製造安定性の低下や、放射による過剰損失が生じる可能性があった。
また、実際にAWGを製造する場合には、アレイ導波路において付与される一定の位相差に少なからず誤差が発生する。導波路コアにおける屈折率や、コア幅、厚さの不均一性がその主要因である。このような位相誤差は、AWGの透過スペクトル波形に影響を与える。特に、各アレイ導波路に対する位相誤差が、中央のアレイ導波路に関して非対称である場合は、通過帯域の中心部において透過率の傾きが生じ、平坦性が劣化する。
図7に、各アレイ導波路における位相誤差分布の例を示す。ここで位相誤差は、3次関数で良く近似される中央のアレイ導波路に関して非対称な分布であり、誤差の大きさによりI、II、IIIの3種類を示している。図8は、図5の計算例で考えたフラット型AWGにおいて、図7の3種の位相誤差が生じた場合の透過スペクトル波形の計算結果を示している。アレイ導波路での位相誤差が影響して透過率の傾きが生じ、波形の平坦性が劣化することがわかる。このように従来の光波長合分波回路では、平坦な通過帯域特性を安定的に達成できない可能性があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速で高品質な伝送に必要な、広く平坦な通過帯域特性および低波長分散特性を有し、かつ製造安定性が従来よりも向上した、アレイ導波路回折格子で構成された光波長合分波回路を提供することにある。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数本の導波路を有するアレイ導波路と、前記アレイ導波路の第1および第2の端部にそれぞれ接続された第1および第2のスラブ導波路と、前記第1および第2のスラブ導波路にそれぞれ接続された第1および第2の入出力導波路とを備えるアレイ導波路回折格子で構成された光波長合分波器であって、前記第1の入出力導波路と前記第1のスラブ導波路との間に、幅wが前記アレイ導波路の方向に向かって広がるテーパ導波路を備え、前記テーパ導波路は、前記スラブ導波路から遠ざかる方向をy軸としたとき、微係数
Figure 2009122460
に不連続点が無く、かつ前記第1のスラブ導波路との接続点において
Figure 2009122460
であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記テーパ導波路において、
Figure 2009122460
の最大値をとる位置は、前記テーパ導波路と前記第1の入出力導波路との接続点ではないことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記テーパ導波路は、長さY、前記テーパ導波路と前記第1の入出力導波路との接続点の幅W1、前記テーパ導波路と前記第1のスラブ導波路との接続点の幅W2であり、前記テーパ導波路と前記第1のスラブ導波路との接続点からの距離yの位置における幅wが、正実数γおよび正実数εを用いて、
Figure 2009122460
で表される一般化スーパー楕円関数形状であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記正実数εは、ε≧2であり、前記正実数γは、γ<1であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1または2において、前記テーパ導波路は、前記第1の入出力導波路の中心線を延長した線に関して、非対称な形状であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記テーパ導波路は、長さY、前記テーパ導波路と前記第1の入出力導波路との接続点の幅WS、前記テーパ導波路と前記第1のスラブ導波路との接続点の幅WE1+WE2であり、前記テーパ導波路と前記第1のスラブ導波路との接続点からの距離yの位置における、前記非対称な形状の一方の側での幅w1が、正実数γ1および正実数ε1を用いて、
Figure 2009122460
で表され、他方の側での幅w2が、正実数γ2および正実数ε2を用いて、
Figure 2009122460
で表されており、
γ1≠γ2、WE1≠WE2、ε1≠ε2の3条件のうち少なくとも1つ以上の条件を満足する非対称な一般化スーパー楕円関数形状であることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかにおいて、前記アレイ導波路、前記第1および第2のスラブ導波路、ならびに前記第1および第2の入出力導波路は、石英系ガラスにより形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の入出力導波路と第1のスラブ導波路との間に、幅wがアレイ導波路の方向に向かって広がるテーパ導波路を備え、テーパ導波路の微係数を一定の特徴を有する構成としたため、平坦な通過帯域特性および低波長分散特性を有し、かつ従来よりも製造安定性の向上した波長合分波回路を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施例では特定の数値を用いて説明したが、これらの値に本発明の技術的範囲を限定する意図はない。
(実施形態1)
図9は、実施形態1に係る光波長合分波回路の平面図である。光波長合分波回路900は、第1の入出力導波路901と、第2のスラブ導波路902と、複数本の導波路を有するアレイ導波路903と、第2のスラブ導波路904と、第2の入出力導波路905とを備える。図10は、本実施形態に係るテーパ導波路を備える光波長合分波回路の一部の拡大図である。第1の入出力導波路901と第1のスラブ導波路902との接続部分、および第2のスラブ導波路904と第2の入出力導波路905との接続部分を拡大して示してある。本発明に係るテーパ導波路1006が第1の入出力導波路901と第1のスラブ導波路902との間に設けられている。また、第2のスラブ導波路904と第2の入出力導波路905との間には、直線テーパ1007で設けられている。
図11は、本実施形態に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。アレイ導波路903から離れる方向をy軸、テーパ導波路1006の幅方向をx軸とし、テーパ導波路1006と第1のスラブ導波路902との接続位置でy=0としている。テーパ導波路1006は、y軸に対して対称な形状を有しており、テーパ導波路1006の長さY、始点(テーパ導波路1006と第1の入出力導波路901との接続点)の幅W1、終点(テーパ導波路1006と第1のスラブ導波路902との接続点)の幅W2としたとき、任意のyにおけるテーパ幅をw(=2|x|)とすると、
Figure 2009122460
なる関係にある。図11にはγ及びεについて具体的数値が記載されているが、これについては実施例で説明する。
図11をみて分かるように、テーパ導波路1006は、アレイ導波路903の方向に向かって広がっており、さらに微係数
Figure 2009122460
に不連続点がない構造であるため、製造安定性が向上する。加えて、第1のスラブ導波路902との接続点y=0において
Figure 2009122460
である。図3および4を参照して説明したようなマルチモード導波路に漸近する形状を有することで、2次より高次のモードの発生を抑制し、より低波長分散特性を実現可能である。
実施例1−1
図11に、実施例1−1に係るテーパ導波路を示した。γ=1.6、ε=1.7を適用し、テーパ導波路1006の長さY=150μm、始点の幅W1=4.5μm、終点の幅W2=16.0μmを適用した。
図12は、図11に示したテーパ導波路の、幅wのyに対する微係数dw/dyを示している。dw/dyはテーパ導波路1006の始点(y=Y)から終点(y=0)まで連続的に変化しており、また終点においてはdw/dy=0を満足している。
図13は、本実施例のテーパ導波路を備える光波長合分波回路における、1つの出力ポートの透過スペクトルおよび波長分散を示している。ここでは、クラッドの屈折率を1.44425、導波路の比屈折率差Δを1.5%、導波路コアの厚さ4.5μmとした。また直線テーパ1007は、長さ500μm、幅7μmとした。加えて、第2の入出力導波路905を構成する複数の導波路間の間隔は、第2のスラブ導波路904との接続部分において15μmとし、光波長合分波回路のチャネル波長間隔、すなわち隣接する導波路に出力される光の透過波長間隔が0.8nm(周波数100GHz)であるとした。図13より、本実施例の光波長合分波回路は、平坦な通過帯域と低分散特性を両立して実現可能であることが分かる。そして図12により確認したように、テーパ導波路1006の側面には屈曲がないため、製造安定性が向上することも分かる。
実施例1−2
図14に、実施例1−2に係るテーパ導波路を示した。本実施例においては、γ=0.5、ε=2.5を適用し、テーパ導波路1006の長さY=150μm、始点の幅W1=4.5μm、終点の幅W2=16.0μmを適用した。
図15は、図14に示したテーパ導波路の、幅wのyに対する微係数dw/dyを示している。dw/dyはテーパ導波路1006の始点(y=Y)から終点(y=0)まで連続的に変化しており、また終点においては、dw/dy=0を満足している。さらに本実施例のテーパ導波路1006のdw/dyは、終点(y=0)近傍において実施例1−1の場合より緩やかに0に近づくようになっている。このような本実施例のテーパ導波路の形状により、2次より高次のモードの発生が安定的に抑制される。よって本実施例の光波長合分波回路においては、実施例1−1の光波長合分波回路よりも、更なる低分散特性を得ることが可能である。
実施例1−2では、実施例1−1と比較してより緩やかにdw/dyが終点(y=0)近傍で0に近づくが、このような効果は、εを2以上としたことにより得られるものである。テーパ導波路が実施形態1のように一般化スーパー楕円関数形状であるとき、εはテーパ形状がdw/dy=0に近づく程度、すなわちマルチモード導波路にどの程度急速に漸近するかを表すパラメータである。εが小さいとき、テーパは緩やかに広がり徐々に幅W2の導波路となっていくが、εが大きいときは、急速に広がりほぼ幅W2の導波路で遷移する。一般化スーパー楕円関数の性質上ε=1(パラボラ形状)のときは、テーパ終端がdw/dy=0にならないが、ε>1であればdw/dy=0となる。しかし2次より高次モードの発生を抑制するには、終端でほぼ一定幅すなわちマルチモード導波路となる区間がある程度必要であるため、εをある程度大きくとる必要がある。ε≧2とすれば、通常の導波路において殆どの高次モードが散逸する計算結果が得られている。
理論的には、εとして適当な上限はない。εが有限の正実数であれば、本実施例の効果が得られる。しかしεがあまり大きいと、始点付近でテーパの幅が急速に広がり、その部分で光の散逸が生じて損失が発生すると考えられるので、実用的でない。したがって、εは10以下、より好ましくは4以下程度とするのが適当である。
また、本実施例のテーパ導波路1006では、始点(y=Y)における|dw/dy|が比較的小さい値となっており、実施例1−1では始点(y=Y)において|dw/dy|が最大値となっていたのと異なる。このような本実施例のテーパ導波路1006の形状により、テーパ導波路1006における高次モード励起はより緩やかになされ、その励起量は、作製による導波路幅誤差に鈍感になる。よって本実施例においては、実施例1−1よりも、更に製造安定性に優れた光波長合分波回路を得ることが可能である。
|dw/dy|が始点において最大値を取らないという条件は、テーパ導波路が一般化スーパー楕円関数形状である場合にはγを1未満とすることに対応する。γは、始点付近でのテーパの広がり方を示すパラメータである。γが小さいとき、テーパは緩やかに広がり、γが大きいときは、急速に広がる。特にγ=1のとき、テーパは始点付近でdw/dyが一定であり直線的に広がる。γ>1のときは、始点において|dw/dy|が最大値をとり、単調に減少する。γ<1のときは、|dw/dy|は始点からある区間増大して最大値を得た後、単調に減少する。
理論的には、γとして適当な下限はない。γが有限の正実数であれば、本実施例の効果が得られる。しかしγがあまり小さいと、始点付近でテーパの幅が広がらずテーパの途中で急速に広がる傾向になるため、その部分で光の散逸が生じて損失が発生すると考えられる。したがって、γは0.01以上、より好ましくは0.1以上程度とするのが適当である。
図16は、本実施例の光波長合分波回路における、1つの出力ポートの透過スペクトルおよび波長分散を示したものである。ここでは、クラッドの屈折率を1.44425、導波路の比屈折率差Δを1.5%、導波路コアの厚さ4.5μmとした。また直線テーパ1007は長さ500μm、幅7μmとした。加えて第2の入出力導波路905を構成する複数の導波路間の間隔は、第2のスラブ導波路904との接続部分において15μmとし、光波長合分波回路のチャネル波長間隔が0.8nm(周波数100GHz)であるとした。図16より、本実施例の光波長合分波回路は、平坦な通過帯域と低分散特性を両立して実現可能であることが分かる。そして図15を参照して説明したように、ε≧2、γ<1とすることで製造安定性の向上が得られる。
(実施形態2)
実施形態2に係る光波長合分波回路は、テーパ導波路1006を除いて、実施形態1に係る光波長合分波回路と同一の構成である。図17は、実施形態2に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。テーパ導波路1006は、入力導波路901側の幅がWSであり、第1のスラブ導波路902側の幅がWE1+WE2となるように拡大している。テーパ導波路1006と第1のスラブ導波路902との接続点からの距離yの位置におけるx>0側の幅w1が、正実数γ1および正実数ε1を用いて、
Figure 2009122460
なる式で表され、x<0側の幅w2が、正実数γ2およびε2を用いて、
Figure 2009122460
なる式で表される。テーパ導波路1006は、第1の入出力導波路901の中心線を延長した線に関して、非対称な形状となっている。図17にはγ及びεについて具体的数値が記載されているが、これについては実施例で説明する。
テーパ導波路1006が光波の進行方向軸に対して非対称な形状を有することで、奇モード(特に1次モード)の励起を促し、その奇モードによって生じる非対称な位相分布により、作製誤差によって生じた、アレイ導波路903における位相誤差分布を相殺することで、通過帯域の平坦性をより安定的に実現可能である。
なお、ε1、ε2およびγ1、γ2については、実施例1−2において説明したのと同一の理由に基づいて適当な数値範囲が存在する。
実施例2−1
図17は、本実施例に係る光波長合分波回路について、テーパ導波路1006の形状を説明する図である。本実施例においてはY=150μm、WS=4.5μm、WE1=8.4μm、WE2=7.6μm、γ1=γ2=0.5、ε1=ε2=2.5としている。また直線テーパ1007は出力導波路105側の幅4.5μm、第2のスラブ導波路904側の幅7.0μm、テーパの長さ500μmとしている。
図18には、図17に示したテーパ導波路1006における、幅w1およびw2のyに対する微係数dw1/dyおよびdw2/dyを示す。dw1/dyおよびdw2/dyはテーパ導波路1006の始点(y=Y)から終点(y=0)まで、連続的に変化しており、また終点においては、dw1/dy=dw2/dy=0を満足している。
ここで本実施例においては、AWGのアレイ導波路903において、図19に示すような位相誤差が発生したと仮定する。図20は、本実施例において、仮定する位相誤差が生じた場合の、透過スペクトルを示している。アレイ導波路903での位相誤差があるにもかかわらず、テーパ導波路1006に本実施形態の非対称な形状を適用することで、透過率の傾きが殆ど無い、平坦な波形を実現できることがわかる。よって、本実施例の光波長合分波回路は、平坦な通過帯域を有し、より安定的に製造可能であることが分かる。
実施例2−2
本実施例においてはY=150μm、WS=4.5μm、WE1=WE2=8.0μm、γ1=0.3、γ2=0.7、ε1=ε2=2.5としている。また直線テーパ1007は出力導波路905側の幅4.5μm、第2のスラブ導波路904側の幅7.0μm、テーパの長さ500μmとしている。
図22に、図21に示したテーパ導波路1006における、幅w1およびw2のyに対する微係数dw1/dyおよびdw2/dyを示す。dw1/dyおよびdw2/dyはテーパ導波路1006の始点(y=Y)から終点(y=0)まで、連続的に変化しており、また終点においては、dw1/dy=dw2/dy=0を満足している。
ここで、本実施例においては、AWGのアレイ導波路903において、図19に示すような位相誤差が発生したと仮定する。これは、前述した図7における位相誤差IIと同等の、3次関数的な分布を有する非対称な位相誤差である。図23は、本実施例において、仮定する位相誤差が生じた場合の、透過スペクトルを示している。アレイ導波路903での位相誤差があるにもかかわらず、テーパ導波路1006に本実施例の非対称な形状を適用することで、透過率の傾きが殆ど無い、平坦な波形を実現できることがわかる。よって、本実施例の光波長合分波回路は、平坦な通過帯域を有し、かつより安定的に製造可能であることが分かる。
実施例2−1がWE1≠WE2とした非対称なテーパ導波路形状であるのに対し、実施例2−2では、γ1≠γ2とした非対称テーパ導波路形状である。ここで、図24は、これら2種類のテーパ導波路形状と、テーパ終端での光フィールド分布を模式的に表したものである。光フィールド分布は非対称な双峰状の波形を有する。ここで図24(A)に示したようにγ1≠γ2とした場合には、光フィールド分布の重心、すなわち双峰状波形の鞍部が、第1の入出力導波路901の中心線を延長した線と、ほぼ一致する位置に存在する傾向にある。他方、図24(B)に示したようにWE1≠WE2とした場合には、光フィールド分布の重心が、第1の入出力導波路901の中心線を延長した線とは、ずれた位置に存在する傾向にある。したがって、実施例2−1の場合には、このような光フィールド分布の重心ずれを考慮して第1の入出力導波路901およびテーパ導波路1006を設計する必要があり、設計がやや複雑となる。他方、実施例2−2の場合には、こうした重心ズレを考慮する必要はなく、比較的設計が単純であるという利点を有する。
(実施形態3)
実施形態3に係る光波長合分波回路は、テーパ導波路1006を除いて、実施形態1に係る光波長合分波回路と同一の構成である。図25は、実施形態3に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。テーパ導波路1006は、y軸に対して対称な形状を有しており、任意のyにおけるテーパ幅をw(=2|x|)とすると、w=f(y)と表される。f(y)は、単調減少関数である。すなわち、幅wがアレイ導波路903の方向に向かって広がっている。
図26は、本実施形態に係るテーパ導波路の微係数df(y)/dyを示している。図26をみてわかるように微係数が連続であることから、テーパ導波路1006の側面には屈曲がなく、製造安定性が向上する。加えて、第1のスラブ導波路902との接続点y=0においてdf(y)/dy=0であり、図3および4を参照して説明したようなマルチモード導波路に漸近する形状を有することで、2次より高次のモードの発生を抑制し、より低波長分散特性を実現可能である。
また、本実施形態では、終点(y=0)近傍で緩やかに0に近づく、あるいは終点を含む一定区間で0であることが好ましい。これは、2次より高次モードの発生を抑制するには、終端でほぼ一定幅すなわちマルチモード導波路となる区間がある程度必要であるためである。ここで、0<y<0.3Y(Yはテーパ導波路1006の長さ)において、
−0.05<df(y)/dy≦0
とすれば、通常の導波路において殆どの高次モードが散逸すると予想される。よって、f(y)は上記条件を満たす関数であることが好ましい。
また、本実施形態では、|df(y)/dy|の最大値によってテーパ導波路1006における2次モードの励起量がほぼ決まるので、この励起量を変えることで透過波形を調整することが可能である。しかし、|df(y)/dy|の最大値があまりに小さいと、2次モードが励起されず平坦な透過波形が得られないため実用的でない。テーパ導波路1006において2次モードを励起させるため、|df(y)/dy|の最大値は0.07以上の値であることが好ましい。他方、|df(y)/dy|の最大値があまりに大きいと、テーパの幅wが急速に広がるので、その部分で光の散逸が生じて損失が発生すると考えられ、実用的でない。光の散逸を抑えるためには、|df(y)/dy|の最大値は1以下とすることが好ましい。
(実施形態4)
実施形態4に係る光波長合分波回路は、テーパ導波路1006を除いて、実施形態1に係る光波長合分波回路と同一の構成である。図27は、実施形態4に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。テーパ導波路1006は、y軸に対して対称な形状を有しており、任意のyにおけるテーパ幅をw(=2|x|)とすると、w=g(y)と表される。g(y)は、単調減少関数である。すなわち、幅wがアレイ導波路903の方向に向かって広がっている。
図28は、本実施形態に係るテーパ導波路の微係数dg(y)/dyを示している。図28をみてわかるように微係数が連続であることから、テーパ導波路1006の側面には屈曲がなく、製造安定性が向上する。加えて、第1のスラブ導波路902との接続点y=0においてdg(y)/dy=0であり、図3および4を参照して説明したようなマルチモード導波路に漸近する形状を有することで、2次より高次のモードの発生を抑制し、より低波長分散特性を実現可能である。
また、本実施形態では、終点(y=0)近傍で緩やかに0に近づく、あるいは終点を含む一定区間で0であることが好ましい。これは、2次より高次モードの発生を抑制するには、終端でほぼ一定幅すなわちマルチモード導波路となる区間がある程度必要であるためである。ここで、0<y<0.3Y(Yはテーパ導波路1006の長さ)において、
−0.05<dg(y)/dy≦0
とすれば、通常の導波路において殆どの高次モードが散逸すると予想される。よって、g(y)は上記条件を満たす関数であることが好ましい。
また、本実施形態では、始点(テーパ導波路1006と第1の入出力導波路901との接続点y=Y)における|dg(y)/dy|が比較的小さい値となっており、実施形態3では始点において|dg(y)/dy|が最大値となっていたのと異なる。このようなテーパ導波路1006の形状により、テーパ導波路1006における高次モード励起はより緩やかになされ、その励起量は、作製による導波路誤差に鈍感になる。よって本実施形態においては、実施形態3よりも更に製造安定性に優れた光波長合分波回路を得ることができる。
(実施形態5)
実施形態5に係る光波長合分波回路は、テーパ導波路1006を除いて、実施形態1に係る光波長合分波回路と同一の構成である。図29は、実施形態5に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。テーパ導波路1006は、入力導波路901側の幅がWSであり、第1のスラブ導波路902側の幅がWE1+WE2となるように拡大している。テーパ導波路1006と第1のスラブ導波路902との接続点からの距離yの位置におけるx>0側の幅w1が、w1=h1(y)なる式で表され、x<0側の幅w2が、w2=h2(y)なる式で表される。テーパ導波路1006は、第1の入出力導波路901の中心線を延長した線に関して、非対称な形状となっている。h1(y)およびh2(y)は、単調減少関数である。すなわち、幅w1およびw2がアレイ導波路903の方向に向かって広がっている。
図30は、本実施形態に係るテーパ導波路の微係数を示している。図30をみてわかるように微係数が連続であることから、テーパ導波路1006の側面には屈曲がなく、製造安定性が向上する。加えて、第1のスラブ導波路902との接続点y=0においてdh1(y)/dy=0、かつdh2(y)/dy=0であり、図3および4を参照して説明したようなマルチモード導波路に漸近する形状を有することで、2次より高次のモードの発生を抑制し、より低波長分散特性を実現可能である。
テーパ導波路1006が光波の進行方向軸に対して非対称な形状を有することで、奇モード(特に1次モード)の励起を促し、その奇モードによって生じる非対称な位相分布により、作製誤差によって生じた、アレイ導波路903における位相誤差分布を相殺することで、通過帯域の平坦性をより安定的に実現可能である。
なお、本実施形態では、実施形態3で述べたように、0<y<0.3Y(Yはテーパ導波路1006の長さ)において、
−0.05<dh1(y)/dy、h2(y)/dy≦0
とすることが好ましく、|dh1(y)/dy|および|dh2(y)/dy|の最大値を0.07以上1以下とすることが好ましい。また、実施形態4で述べたように、|dh1(y)/dy|および|dh2(y)/dy|が始点(テーパ導波路1006と第1の入出力導波路901との接続点y=Y)において最大値とならないことが好ましい。
従来技術の光波長合分波回路の平面図である。 図1のAA’線に沿った断面図である。 特許文献3記載のマルチモード導波路を備える低波長分散フラット型AWGの一部の拡大図である。 パラボラテーパ導波路およびマルチモード導波路の形状を説明するためのグラフである。 図3に示した低波長分散フラット型AWGの透過スペクトル波形および波長分散スペクトル波形の計算例を示したグラフである。 図3および4に示したパラボラテーパ導波路306およびマルチモード導波路307の微係数を示すグラフである。 各アレイ導波路における位相誤差分布の例を示す図である。 図5の計算例で考えたフラット型AWGにおいて、図7の3種の位相誤差が生じた場合の透過スペクトル波形の計算結果を示す図である。 実施形態1に係る光波長合分波回路の平面図である。 実施形態1に係るテーパ導波路を備える光波長合分波回路の一部の拡大図である。 実施形態1に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。 図11に示したテーパ導波路の、幅wのyに対する微係数を示す図である。 実施例1−1のテーパ導波路を備える光波長合分波回路における、1つの出力ポートの透過スペクトルおよび波長分散を示す図である。 実施例1−2に係るテーパ導波路の形状を説明するための図である。 図14に示したテーパ導波路の、幅wのyに対する微係数を示す図である。 実施例1−2の光波長合分波回路における、1つの出力ポートの透過スペクトルおよび波長分散を示した図である。 実施形態2に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。 図17に示したテーパ導波路1006における、幅w1およびw2のyに対する微係数を示す図である。 実施例2−1において、AWGのアレイ導波路903において発生したと仮定する位相誤差を示す図である。 実施例2−1において、仮定する位相誤差が生じた場合の透過スペクトルを示す図である。 実施例2−2に係る光波長合分波回路について、テーパ導波路1006の形状を説明する図である。 図21に示したテーパ導波路1006における、幅w1およびw2のyに対する微係数を示す図である。 図19で仮定した位相誤差が生じた場合の透過スペクトルを示す図である。 実施例2−1および2−2のテーパ導波路を詳説するための図である。 実施形態3に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。 実施形態3に係るテーパ導波路の微係数df(y)/dyを示す図である。 実施形態4に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。 実施形態4に係るテーパ導波路の微係数dg(y)/dyを示す図である。 実施形態5に係る光波長合分波回路が備えるテーパ導波路の形状を説明するための図である。 実施形態5に係るテーパ導波路の微係数を示す図である。
符号の説明
101 第1の入出力導波路
102 第1のスラブ導波路
103 アレイ導波路
104 第2のスラブ導波路
105 第1の入出力導波路
201 シリコン基板
202 導波路コア
203 クラッド
306 パラボラテーパ導波路
307 マルチモード導波路
308 直線テーパ
901 第1の入出力導波路
902 第1のスラブ導波路
903 アレイ導波路
904 第2のスラブ導波路
905 第1の入出力導波路
1006 テーパ導波路
1007 直線テーパ

Claims (7)

  1. 複数本の導波路を有するアレイ導波路と、
    前記アレイ導波路の第1および第2の端部にそれぞれ接続された第1および第2のスラブ導波路と、
    前記第1および第2のスラブ導波路にそれぞれ接続された第1および第2の入出力導波路と
    を備えるアレイ導波路回折格子で構成された光波長合分波器であって、
    前記第1の入出力導波路と前記第1のスラブ導波路との間に、幅wが前記アレイ導波路の方向に向かって広がるテーパ導波路を備え、
    前記テーパ導波路は、前記スラブ導波路から遠ざかる方向をy軸としたとき、微係数
    Figure 2009122460
    に不連続点が無く、かつ前記第1のスラブ導波路との接続点において
    Figure 2009122460
    であることを特徴とする光波長合分波回路。
  2. 前記テーパ導波路において、
    Figure 2009122460
    の最大値をとる位置は、前記テーパ導波路と前記第1の入出力導波路との接続点ではないことを特徴とする請求項1記載の光波長合分波回路。
  3. 前記テーパ導波路は、
    長さY、前記テーパ導波路と前記第1の入出力導波路との接続点の幅W1、前記テーパ導波路と前記第1のスラブ導波路との接続点の幅W2であり、
    前記テーパ導波路と前記第1のスラブ導波路との接続点からの距離yの位置における幅wが、正実数γおよび正実数εを用いて、
    Figure 2009122460
    で表される一般化スーパー楕円関数形状であることを特徴とする請求項1に記載の光波長合分波回路。
  4. 前記正実数εは、ε≧2であり、
    前記正実数γは、γ<1であることを特徴とする請求項3記載の光波長合分波回路。
  5. 前記テーパ導波路は、前記第1の入出力導波路の中心線を延長した線に関して、非対称な形状であることを特徴とする請求項1または2記載の光波長合分波回路。
  6. 前記テーパ導波路は、
    長さY、前記テーパ導波路と前記第1の入出力導波路との接続点の幅WS、前記テーパ導波路と前記第1のスラブ導波路との接続点の幅WE1+WE2であり、
    前記テーパ導波路と前記第1のスラブ導波路との接続点からの距離yの位置における、前記非対称な形状の一方の側での幅w1が、正実数γ1および正実数ε1を用いて、
    Figure 2009122460
    で表され、他方の側での幅w2が、正実数γ2および正実数ε2を用いて、
    Figure 2009122460
    で表されており、
    γ1≠γ2、WE1≠WE2、ε1≠ε2の3条件のうち少なくとも1つ以上の条件を満足する非対称な一般化スーパー楕円関数形状であることを特徴とする請求項5に記載の光波長合分波回路。
  7. 前記アレイ導波路、前記第1および第2のスラブ導波路、ならびに前記第1および第2の入出力導波路は、石英系ガラスにより形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光波長合分波回路。
JP2007297296A 2007-11-15 2007-11-15 光波長合分波回路 Active JP4960201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297296A JP4960201B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 光波長合分波回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297296A JP4960201B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 光波長合分波回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009122460A true JP2009122460A (ja) 2009-06-04
JP4960201B2 JP4960201B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=40814664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007297296A Active JP4960201B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 光波長合分波回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4960201B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010021064A1 (de) 2009-05-20 2011-01-13 Niles Co. Ltd. Scheibenwischersteuerung
CN111679365A (zh) * 2020-05-29 2020-09-18 北京邮电大学 一种四通道硅基阵列波导光栅波分复用器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6360407A (ja) * 1986-08-30 1988-03-16 Fujitsu Ltd Y分岐導波路
JPS6360405A (ja) * 1986-08-30 1988-03-16 Fujitsu Ltd 導波路型分岐路の製造方法
JPH05203453A (ja) * 1992-01-28 1993-08-10 Japan Aviation Electron Ind Ltd 閉曲線光導波路
JPH09218317A (ja) * 1996-02-09 1997-08-19 Hoya Corp テーパ導波路およびそれを用いた光導波路素子
WO2005071454A1 (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Hitachi Chemical Co., Ltd. 曲線光導波路及び光学装置
JP2007286077A (ja) * 2004-05-20 2007-11-01 Nec Corp 光合分波器
JP2009122461A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光波長合分波回路

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6360407A (ja) * 1986-08-30 1988-03-16 Fujitsu Ltd Y分岐導波路
JPS6360405A (ja) * 1986-08-30 1988-03-16 Fujitsu Ltd 導波路型分岐路の製造方法
JPH05203453A (ja) * 1992-01-28 1993-08-10 Japan Aviation Electron Ind Ltd 閉曲線光導波路
JPH09218317A (ja) * 1996-02-09 1997-08-19 Hoya Corp テーパ導波路およびそれを用いた光導波路素子
WO2005071454A1 (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Hitachi Chemical Co., Ltd. 曲線光導波路及び光学装置
JP2007286077A (ja) * 2004-05-20 2007-11-01 Nec Corp 光合分波器
JP2009122461A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光波長合分波回路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010021064A1 (de) 2009-05-20 2011-01-13 Niles Co. Ltd. Scheibenwischersteuerung
CN111679365A (zh) * 2020-05-29 2020-09-18 北京邮电大学 一种四通道硅基阵列波导光栅波分复用器
CN111679365B (zh) * 2020-05-29 2021-08-06 北京邮电大学 一种四通道硅基阵列波导光栅波分复用器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4960201B2 (ja) 2012-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9851504B2 (en) Planar optical waveguide device, DP-QPSK modulator, coherent receiver, and polarization diversity
CA2198836C (en) Optical wavelength multiplexer/demultiplexer
JP5728140B1 (ja) 高次偏波変換素子、光導波路素子、及びdp−qpsk変調器
US8867873B2 (en) Arrayed waveguide grating
WO2013084564A1 (ja) 光分岐素子および光分岐回路
EP2378329B1 (en) Optical wavelength multiplexing/demultiplexing circuit, optical module using optical wavelength multiplexing/demultiplexing circuit, and communication system
JP2013007808A (ja) 光集積回路
JP4477260B2 (ja) 導波路型光カプラおよび該導波路型光カプラを用いた光合分波器
JP3818169B2 (ja) 導波路デバイス
WO2005114280A1 (ja) 光合分波器
JP6112606B2 (ja) 平面光導波路の製造方法及びモード合分波器
JP4960201B2 (ja) 光波長合分波回路
JP4960202B2 (ja) 光波長合分波回路
EP2224269B1 (en) Manufacturing method of an optical waveguide dispersion compensating device
JP2005301301A (ja) 光結合器
KR20110002619A (ko) 광 소자
JP2010250238A (ja) 光波長合分波回路およびその偏波依存性調整方法
JP5117417B2 (ja) 光波長合分波回路およびその透過波形調整方法
JP6351114B2 (ja) モード合分波器及びモード合分波器の設計方法
JP2015001626A (ja) 光波長合分波回路
JP5086196B2 (ja) 光波長合分波回路
JP4375256B2 (ja) 導波路型温度無依存光合分波器
JP4569440B2 (ja) 温度無依存光合分波器
JP7061771B2 (ja) モード交換器
JP3605336B2 (ja) 光フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091204

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100520

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100520

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110223

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4960201

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250