JP2010175000A - 回動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2部材の第1部材に対する回動角度を安定して無段階的に一時固定できる回動装置であって、安定して動作し、かつ安価に製造できるものを提供すること。
【解決手段】回動装置の第2部材調節部7を入力ワッシャー60とブレーキワッシャー61と付勢ワッシャー62とで構成し、第2部材2が第1位置と第2位置との間の所定の領域に配置されているときには、入力ワッシャー60の入力当て面66とブレーキワッシャー61のブレーキ当て面72とが回動軸部4の軸方向に対面するとともに付勢ワッシャー62の付勢力によって互いに圧接するようにする。
【選択図】図11

Description

本発明は、第1部材に対して回動する第2部材を持ち、第2部材の第1部材に対する回動位置を、第2部材の回動範囲の一部で無段階的に一時固定できる回動装置に関する。
第1部材に対して回動する第2部材を持つ回動装置としては、従来から種々のものが知られている。例えば、車両用のコンソールボックスは、ケース体(第1部材)に対して回動するリッド(第2部材)を持つ。この種の回動装置のなかには、調整部によって、第2部材の第1部材に対する回動角度を、第2部材の回動範囲の一部で無段階的に一時固定できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に紹介されている回動装置は、ブラケットの一部と制動部材とからなる第2部材調節部を持つ。詳しくは、第1部材と第2部材との一方に取り付けられている制動部材を、第1部材と第2部材との他方に取り付けられているブラケットに摺動させることによって、第1部材の第2部材に対する回動角度を無段階的に一時固定する。ところで特許文献1の回動装置においては、ブラケットに摺動面を設けているが、ブラケットは成形時に曲げ加工をおこなう必要があるために、比較的軟質な材料からなる。このため、ブラケットにおける摺動面の耐久性を高めることは困難であり、長期間使用した際には摺動面が摩耗する。このため、ブラケットの摺動面と制動部材との摺動抵抗を一定の大きさに保ち難い。このため、第2部材の第1部材に対する回動角度を安定して一時固定できず、回動装置が安定して動作し難くなる可能性がある。
さらに、特許文献1に紹介されている回動装置においては、摺動面に連絡するテーパ溝をブラケットに設け、制動部材に設けた突部をテーパ溝から摺動面に導くことで、摺動抵抗を徐々に大きくしている。しかし、ブラケットに設けた摺動面と同様に、ブラケットに設けたテーパ溝もまた耐久性に劣る。テーパ溝が摩耗すると、回動装置がガタつく。このことによっても、特許文献1に紹介されている回動装置は、安定して動作し難い問題があった。
さらに、特許文献1に紹介されている回動装置は、ブラケットを第2部材調節部の一部として用いているため、他の回動装置に第2部材調節部を流用し難い。このため、特許文献1に紹介されている回動装置は、安価に製造し難い問題もある。
したがって、安定して動作し、かつ安価に製造できる回動装置が求められている。
特開2006−105275号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、第2部材の第1部材に対する回動角度を安定して無段階的に一時固定できる回動装置であって、安定して動作し、かつ安価に製造できるものを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の回動装置は、第1部材1と、該第1部材1に取り付けられている回動軸部4と、該回動軸部4に取り付けられ該回動軸部4を中心に第1位置と第2位置との間を回動する第2部材2と、該第2部材2を該第2位置に向けて付勢する第2部材付勢手段5と、該回動軸部4に挿通され該回動軸部4の軸方向に配列している金属製の3つのワッシャーからなる第2部材調節部7と、を持ち、
該第2部材調節部7は、該第2部材2に固定され該第2部材2とともに回動する入力ワッシャー60と、該入力ワッシャー60に隣接し該回動軸部4を中心として該入力ワッシャー60に対して相対的に回動するブレーキワッシャー61と、該ブレーキワッシャー61に隣接し該ブレーキワッシャー61を該入力ワッシャー60方向に付勢する付勢ワッシャー62と、からなり、
該入力ワッシャー60は、該ブレーキワッシャー61方向に突出する入力当て面66と、該入力当て面66よりも該ブレーキワッシャー61方向の突出高さの小さい入力一般面67と、を持ち、
該ブレーキワッシャー61は、該入力ワッシャー60方向に突出するブレーキ当て面72と、該ブレーキ当て面72よりも該入力ワッシャー60方向の突出高さの小さいブレーキ一般面73と、を持ち、
該第2部材2が該第1位置に配置されているときには、該入力当て面66と該ブレーキ一般面73とが該回動軸部4の軸方向に対面するとともに該入力一般面67と該ブレーキ当て面72とが該回動軸部4の軸方向に対面して該入力当て面66と該ブレーキ当て面72とが該回動軸部4の周方向に離間し、
該第2部材2が該第1位置と該第2位置との間の所定の位置である第3位置と該第2位置との間に配置されているときには、該入力当て面66と該ブレーキ当て面72とが該回動軸部4の軸方向に対面するとともに該付勢ワッシャー62の付勢力によって互いに圧接することを特徴とする。
本発明の回動装置は、下記の(1)〜(5)の何れかを備えるのが好ましく、(1)〜(5)の複数を備えるのがより好ましい。
(1)さらに、前記回動軸部4に取り付けられ前記回動軸部4を中心に第4位置と第5位置との間を回動する第3部材3と、該第3部材3を該第5位置に向けて付勢する第3部材付勢手段6と、前記回動軸部4に挿通され前記回動軸部4の軸方向に配列している金属製の3つのワッシャーからなる第3部材調節部8と、を持ち、
該第3部材調節部8は、該第3部材3に固定され該第3部材3とともに回動する第2入力ワッシャー85と、該第2入力ワッシャー85に隣接し前記回動軸部4を中心として該第2入力ワッシャー85に対して相対的に回動する第2ブレーキワッシャー86と、該第2ブレーキワッシャー86に隣接し該第2ブレーキワッシャー86を該第2入力ワッシャー85方向に付勢する第2付勢ワッシャー87と、からなり、
該第2入力ワッシャー85は、該第2ブレーキワッシャー86方向に突出する第2入力当て面と、該第2入力当て面よりも該第2ブレーキワッシャー86方向の突出高さの小さい第2入力一般面と、を持ち、
該第2ブレーキワッシャー86は、該第2入力ワッシャー85方向に突出する第2ブレーキ当て面と、該第2ブレーキ当て面よりも該第2入力ワッシャー85方向の突出高さの小さい第2ブレーキ一般面と、を持ち、
該第3部材3が該第4位置に配置されているときには、該第2入力当て面と該第2ブレーキ一般面とが前記回動軸部4の軸方向に対面するとともに、該第2入力一般面と該第2ブレーキ当て面とが前記回動軸部4の軸方向に対面して、該第2入力当て面と該第2ブレーキ当て面とが前記回動軸部4の周方向に離間し、
該第3部材3が該第4位置と該第5位置との間の所定の位置である第6位置と該第5位置との間に配置されているときには、該第2入力当て面と該第2ブレーキ当て面とが前記回動軸部4の軸方向に対面するとともに該第2付勢ワッシャー87の付勢力によって互いに圧接し、
前記入力ワッシャー60と前記ブレーキワッシャー61と前記付勢ワッシャー62とは前記回動軸部4の軸方向の一端側に配置され、
該第2入力ワッシャー85と該第2ブレーキワッシャー86と該第2付勢ワッシャー87とは前記回動軸部4の軸方向の他端側に配置されている。
(2)前記回動軸部4は前記第1部材1に固定され、
前記ブレーキワッシャー61と前記付勢ワッシャー62とは、前記回動軸部4に対して回動せず、前記回動軸部4の軸方向に移動可能である。
(3)前記回動軸部4は前記第2部材2に固定され、
前記ブレーキワッシャー61と前記付勢ワッシャー62とは、前記回動軸部4に対して回動可能であり、前記回動軸部4の軸方向に移動可能である。
(4)前記入力当て面66と前記入力一般面67とは傾斜面68で接続され、
前記ブレーキ当て面72と前記ブレーキ一般面73とは傾斜面74で接続されている。
(5)前記第2入力当て面と前記第2入力一般面とは傾斜面で接続され、前記第2ブレーキ当て面と前記第2ブレーキ一般面とは傾斜面で接続されている。
本発明の回動装置においては、第2部材の回動範囲の一部で第2部材を無段階的に一時固定する(以下単に、第2部材を一時固定する、と呼ぶ)ための機構として、金属製の3つのワッシャーからなる第2部材調節部を用いている。詳しくは、第2部材調節部は、入力ワッシャーとブレーキワッシャーと付勢ワッシャーとからなる。入力ワッシャーは第2部材に固定されて第2部材とともに回動する。ブレーキワッシャーは入力ワッシャーに対して相対的に回動する。付勢ワッシャーはブレーキワッシャーを入力ワッシャーに向けて付勢する。入力ワッシャーは、凸面である入力当て面と、入力当て面よりも突出高さの小さい入力一般面とを持つ。ブレーキワッシャーは、凸面であるブレーキ当て面と、ブレーキ当て面よりも突出高さの小さいブレーキ一般面とを持つ。入力当て面およびブレーキ一般面は、入力ワッシャーのなかでブレーキワッシャー側の面に形成されている。このため、第2部材が第3位置と第2位置との間を回動する際には、付勢ワッシャーの付勢力によって、入力当て面とブレーキ当て面とが互いに圧接する。入力当て面とブレーキ当て面とが圧接することで、入力ワッシャーとブレーキワッシャーとの摺動抵抗が高まり、入力ワッシャーのブレーキワッシャーに対する回動が一時停止する。このため、入力ワッシャーに固定されている第2部材もまた、回動を一時停止する。入力ワッシャーとブレーキワッシャーとの摺動抵抗に抗して第2部材に回動方向の力を加えると、第2部材は第2位置または第1位置方向に回動する。よって、本発明の回動装置によると、第2部材の回動範囲の一部(すなわち、第3位置と第2位置との間)で第2部材を無段階的に一時固定できる。
本発明の回動装置によると、第2部材を一時固定するための第2部材調節部として、金属製の3つのワッシャーを用いている。ワッシャーは、上述したブラケットとは異なり、大きな曲げ加工を必要としない。このため、ワッシャーの材料としては硬質な金属材料を選択できる。よって、本発明の回動装置によると、第2部材調節部の耐久性を向上させ、入力当て面およびブレーキ当て面の摩耗を抑制できる。よって、本発明の回動装置によると、入力当て面とブレーキ当て面との摺動抵抗を一定の大きさに保ち易く、第2部材を安定して動作させることができる。
さらに、第2部材調節部が3つのワッシャーのみからなるため、同一の第2部材調節部を様々な回動装置に転用できる。このため、第2部材調節部に要するコストを低減でき、回動装置の製造コストを低減できる利点もある。
さらに、第2部材に対する入力ワッシャーの取り付け角度を調整すれば、第2部材が第1位置に配置されたときの入力当て面とブレーキ当て面との相対位置を調整でき、第2部材が第1位置から第3位置まで回動する角度を容易に変更できる。このため、第2部材が自動的に回動する角度(すなわち、第2部材が第2部材付勢手段によって付勢される回動角度)を容易に変更できる利点もある。
実施例1の回動装置を模式的に表す分解斜視図である。 実施例1の回動装置の動作を模式的に表す説明図である。 実施例1の回動装置の動作を模式的に表す説明図である。 実施例1の回動装置の動作を模式的に表す説明図である。 実施例1の回動装置における各部材の配置を模式的に表す説明図である。 実施例1の回動装置における入力ワッシャーを模式的に表す斜視図である。 実施例1の回動装置におけるブレーキワッシャーを模式的に表す斜視図である。 実施例1の回動装置における付勢ワッシャーを模式的に表す斜視図である。 実施例1の回動装置における第2部材調整部の動作を模式的に表す説明図である。 実施例1の回動装置における第2部材調整部の動作を模式的に表す説明図である。 実施例1の回動装置における第2部材調整部の動作を模式的に表す説明図である。 実施例2の回動装置における入力ワッシャーを模式的に表す斜視図である。 実施例2の回動装置におけるブレーキワッシャーを模式的に表す斜視図である。 実施例2の回動装置における付勢ワッシャーを模式的に表す斜視図である。
以下、具体例を挙げて本発明の回動装置を説明する。
(実施例1)
実施例1の回動装置は車両用のコンソールボックスの一部を構成する。実施例1の回動装置を模式的に表す分解斜視図を図1に示す。実施例1の回動装置の動作を模式的に表す説明図を図2〜図4に示す。実施例1の回動装置における各部材の配置を模式的に表す説明図を図5に示す。実施例1の回動装置における入力ワッシャーを模式的に表す斜視図を図6に示す。実施例1の回動装置におけるブレーキワッシャーを模式的に表す斜視図を図7に示す。実施例1の回動装置における付勢ワッシャーを模式的に表す斜視図を図8に示す。実施例1の回動装置における第2部材調整部の動作を模式的に表す説明図を図9〜図11に示す。以下実施例1において、上、下、左、右、前、後とは図1に示す上、下、左、右、前、後を指す。
実施例1の回動装置は、第1部材1と、第2部材2と、第3部材3と、回動軸部4と、第2部材付勢手段5と、第3部材付勢手段6と、第2部材調節部7と、第3部材調節部8と、第1スペーサ部9と、第2スペーサ部10と、第2部材ロック手段(図略)と、第3部材ロック手段(図略)とを持つ。
図2に示すように、第1部材1は、コンソールボックス11に取り付けられるベース部材であり、第2部材2はコンソールボックス11の蓋体12の一部であり、第3部材3はコンソールボックス11の間仕切り板である。コンソールボックス11は箱状をなすケース体13を持つ。
図1に示すように、第1部材1は、上下方向に延びる板状をなす。第1部材1の左上端部と右上端部とには、それぞれ、第1軸保持孔(第1左軸保持孔14、第1右軸保持孔15)が形成されている。第1左軸保持孔14および第1右軸保持孔15は、それぞれ断面非円形の貫通孔状をなす。
第2部材2は、前後方向に延びる略板状をなす。第2部材2の左後端部と右後端部とには、それぞれ、第2軸保持孔(第2左軸保持孔16、第2右軸保持孔17)が形成されている。第2左軸保持孔16および第2右軸保持孔17は、それぞれ、断面円形の貫通孔状をなす。第2部材2の後端部には、切り欠き状をなし左右方向に配列する2つの係合孔(左側係合孔18、右側係合孔19)が形成されている。第2部材2の上部には、図2〜4に示す蓋本体20が固定されている。
第2部材2は、回動軸部4を中心に、ケース体13の開口を閉じる閉位置(図2)と、ケース体13の開口を開く開位置(図4)との間を回動する。詳しくは、第2部材2は、閉位置において、第2左軸保持孔16および第2右軸保持孔17とは逆側に位置する端部(第2部材先端部21と呼ぶ)を前方に向け、第2左軸保持孔16および第2右軸保持孔17を後方に向ける。そして、第2部材先端部21を上方に向け、第2左軸保持孔16および第2右軸保持孔17を下方に向ける開位置に回動する。また、後述するように、ケース体13の開口を半開する半開位置(図3)から開位置までの間において、第2部材2は一時固定される。第2部材2の閉位置は本発明における第1位置に相当し、開位置は第2位置に相当し、半開位置は第3位置に相当する。
図1に示すように、第3部材3は、前後方向に延びる略板状をなす。第3部材3の左後端部と右後端部とには、それぞれ、第3軸保持孔(第3左軸保持孔23、第3右軸保持孔24)が形成されている。第3左軸保持孔23および第3右軸保持孔24は、それぞれ、断面円形の貫通孔状をなす。また、第3部材3の後端部には、貫通孔状をなし左右方向に配列する2つの係合溝(左側係合溝25、右側係合溝26)が形成されている。
第3部材3は第1部材1よりも下側に配置されている。第3部材3は、回動軸部4を中心に、ケース体13の内部に配置されケース体13の内部を上下方向に間仕切りする閉位置(図1)と、ケース体13の開口を開く開位置(図4)との間を回動する。詳しくは、第3部材3は、閉位置において、第3左軸保持孔23および第3右軸保持孔24とは逆側に位置する端部(第3部材先端部50と呼ぶ)を前方に向け、第3左軸保持孔23および第3右軸保持孔24を後方に向ける。そして、第3部材先端部50を上方に向け、第3左軸保持孔23および第3右軸保持孔24を下方に向ける開位置に回動する。また、後述するように、ケース体13の内部を半開する半開位置(図3)から開位置までの間において、第3部材3は一時固定される。第3部材3の閉位置は本発明における第4位置に相当し、開位置は第5位置に相当し、半開位置は第6位置に相当する。
回動軸部4は、内軸部30と、4つの外軸部(第1外軸部31、第2外軸部32、第3外軸部33、第4外軸部34)と、2つの軸端固定部(左軸端固定部35、右軸端固定部36)と、3つの付勢端固定部(第1付勢端固定部37、第2付勢端固定部38、第3付勢端固定部39)とを持つ。左軸端固定部35および右軸端固定部36は、短竿状をなす。第1付勢端固定部37、第2付勢端固定部38および第3付勢端固定部39は、左軸端固定部35および右軸端固定部36よりもやや長い短竿状をなす。
内軸部30は、筒状をなす軸本体40と、棹状をなす2つの軸端体(左軸端体41、右軸端体42)と、2つのストッパ(左軸ストッパ43、右軸ストッパ44)とからなる。軸本体40は、左右方向に延び、断面円形の筒状をなす。軸本体40には5つの固定部支持孔46が形成されている。5つの固定部支持孔46は、貫通孔状をなし、軸本体40の左右方向に配列している。左端の固定部支持孔46には左軸端固定部35の一端部が挿入されている。右端の固定部支持孔46には右軸端固定部36の一端部が挿入されている。左から2番目の固定部支持孔46には、第1付勢端固定部37の一端部が挿入されている。左から3番目の固定部支持孔46には、第2付勢端固定部38の一端部が挿入されている。左から4番目の固定部支持孔46には、第3付勢端固定部39の一端部が挿入されている。
左軸端体41および右軸端体42は、左右方向に延び、第1左軸保持孔14および第1右軸保持孔15に相補的な断面非円形の短棹状をなす。左軸端体41の右端部は、軸本体40の左端に挿入されている。左軸端体41の右端部側には、貫通孔状をなす左軸固定孔48が形成されている。左軸固定孔48には左軸端固定部35の他端部が挿入されている。このため左軸端固定部35は、左軸端体41を軸本体40に対して固定している。右軸端体42の左端部は、軸本体40の右端に挿入されている。右軸端体42の右端部側には、貫通孔状をなす右軸固定孔49が形成されている。右軸固定孔49には右軸端固定部36の他端部が挿入されている。このため右軸端固定部36は、右軸端体42を軸本体40に対して固定している。
左軸端体41は、第2部材2の第2左軸保持孔16、第1部材1の第1左軸保持孔14、および第3部材3の第3左軸保持孔23に挿通されている。右軸端体42は、第2部材2の第2右軸保持孔17、第1部材1の第1右軸保持孔15、および第3部材3の第3右軸保持孔24に挿通されている。図5に示すように、第1部材1は第2部材2よりも内側(左右方向の中央側)に支持され、第3部材3は第1部材1よりも内側に支持されている。
左軸端体41と第1左軸保持孔14とは相補的な断面非円形状をなす。また、右軸端体42と第1右軸保持孔15とは相補的な断面非円形状をなす。したがって、第1部材1は軸本体40に対して回動不可能に固定されている。また、第2左軸保持孔16および第2右軸保持孔17は、左軸端体41および右軸端体42よりも大径であるため、第2部材2は軸本体40に対して回動可能に枢支されている。さらに、第3左軸保持孔23および第3右軸保持孔24は、左軸端体41および右軸端体42よりも大径であるため、第3部材3もまた軸本体40に対して回動可能に枢支されている。左軸端体41の左端部には略C字状の左軸ストッパ43が取り付けられている。右軸端体42の右端部には略C字状の右軸ストッパ44が取り付けられている。左軸ストッパ43および右軸ストッパ44は、軸本体40に対する第1部材1、第2部材2および第3部材3の軸方向の移動を規制している。
各外軸部31〜34は、断面円形の短筒状をなす。各外軸部31〜34の内径は軸本体40の外形よりも大きく、各外軸部31〜34は軸本体40に外装されている。各外軸部31〜34は、右側から左側に向けて、第1外軸部31、第2外軸部32、第3外軸部33、第4外軸部34の順に配列している。各外軸部31〜34は、軸本体40に対して回動可能である。
第3部材付勢手段6は、2つのつる巻きバネ(第1付勢部材55、第4付勢部材56)からなる。第2部材付勢手段5は、2つのつる巻きバネ(第2付勢部材57、第3付勢部材58)が直列的に一体化されてなる。
第1付勢部材55は第1外軸部31に外装されている。第1付勢部材55のつる巻き方向の一端部(左端部)は、第3部材3の左側係合溝25に係合している。第1付勢部材55のつる巻き方向の他端部(右端部)は、第1付勢端固定部37に係合している。第4付勢部材56は第4外軸部34に外装されている。第4付勢部材56のつる巻き方向の一端部(左端部)は、第3付勢端固定部39に係合している。第4付勢部材56のつる巻き方向の他端部(右端部)は、第3部材3の右側係合溝26に係合している。第3部材3が閉位置に配置されると、第3部材3の左側係合溝25と、第1付勢端固定部37とが回動軸部4の周方向に近接し、第1付勢部材55は付勢力を蓄積する。また、第3部材3の右側係合溝26と、第3付勢端固定部39とが回動軸部4の周方向に近接し、第4付勢部材56は付勢力を蓄積する。このため、第1付勢部材55および第4付勢部材56からなる第3部材付勢手段6は、第3部材3を付勢して閉位置から半開位置まで回動させる。
第2付勢部材57は第2外軸部32に外装されている。第2付勢部材57のつる巻き方向の一端部(左端部)は、第2部材2の左側係合孔18に係合している。第2付勢部材57のつる巻き方向の他端部(右端部)は、第2付勢端固定部38に係合している。第3付勢部材58は第3外軸部33に外装されている。第3付勢部材58のつる巻き方向の一端部(左端部)は、第2付勢端固定部38に係合している。第3付勢部材58のつる巻き方向の他端部(右端部)は、第2部材2の右側係合孔19に係合している。第2部材2が閉位置に配置されると、第2部材2の左側係合孔18と、第2付勢端固定部38とが回動軸部4の周方向に近接し、かつ、第2部材2の右側係合孔19と、第2付勢端固定部38とが回動軸部4の周方向に近接する。このため、このとき第2付勢部材57および第3付勢部材58からなる第2部材付勢手段5は付勢力を蓄積する。このため、第2部材付勢手段5は、第2部材2を付勢して閉位置から半開位置まで回動させる。
第2部材調節部7は、3つのワッシャー(入力ワッシャー60、ブレーキワッシャー61、付勢ワッシャー62)からなる。第2部材調節部7を構成する3つのワッシャーは、左側から右側に向けて、入力ワッシャー60、ブレーキワッシャー61、付勢ワッシャー62の順に配列している。第2部材調節部7は、左軸端体41に挿通され、第2部材2と第1部材1との間に介在している。入力ワッシャー60、ブレーキワッシャー61および付勢ワッシャー62は、金属材料の一種であるみがき特殊帯鋼(SK85M)を材料としてなり、略円板状をなす。また、入力ワッシャー60、ブレーキワッシャー61および付勢ワッシャー62は、打ち出し加工されてなる。
図6に示すように、入力ワッシャー60は、第1回動中心部65と、2つの入力当て面66と、2つの入力一般面67と、2つの第1傾斜面68と、2つの第1固定凸部69と、を持つ。第1回動中心部65は、入力ワッシャー60の略中心部に配置され、左軸端体41よりも大径かつ断面円形の貫通孔状をなす。第1回動中心部65には、左軸端体41が挿通される。また、入力ワッシャー60は左軸端体41(軸本体40)に対して回動可能である。
2つの入力一般面67は略平面の扇面状をなす。2つの入力一般面67は入力ワッシャー60の周方向に離間している。2つの入力当て面66は、略平面の扇面状をなし、右方に突出している。したがって、各入力一般面67の突出高さは各入力当て面66の突出高さよりも小さい。換言すると、各入力当て面66は各入力一般面67よりも右方に配置されている。各入力当て面66は入力ワッシャー60の周方向に離間し、それぞれ、2つの入力一般面67の間に配置されている。各入力当て面66とその時計回りの先側に配置されている各入力一般面67とは、それぞれ、第1傾斜面68で滑らかに接続されている。2つの第1固定凸部69は、左方に突出する凸状をなし、各入力一般面67にそれぞれ1つずつ配置されている。各第1固定凸部69は、それぞれ、第2部材2の第2左軸保持孔16の外周側に形成されている第1固定凹部70に嵌合する。したがって入力ワッシャー60は、第2部材2に固定され、回動軸部4を中心として第2部材2とともに回動する。
ブレーキワッシャー61は、第2回動中心部71と、2つのブレーキ当て面72と、2つのブレーキ一般面73と、2つの第2傾斜面74と、2つの第2固定凹部75と、を持つ。第2回動中心部71は、ブレーキワッシャー61の略中心部に配置され、左軸端体41の外形と相補的な貫通孔状をなす。第2回動中心部71には、左軸端体41が挿通される。ブレーキワッシャー61は、左軸端体41(軸本体40)に対して回動不可能である。
2つのブレーキ一般面73は略平面の扇面状をなす。2つのブレーキ一般面73はブレーキワッシャー61の周方向に離間している。2つのブレーキ当て面72は、略平面の扇面状をなし、左方に突出している。したがって、各ブレーキ一般面73の突出高さは各ブレーキ当て面72の突出高さよりも小さい。換言すると、各ブレーキ当て面72は各ブレーキ一般面73よりも左方に配置されている。各ブレーキ当て面72の周方向の長さは、各入力当て面66の周方向の長さよりも長い。各ブレーキ当て面72はブレーキワッシャー61の周方向に離間し、それぞれ、2つのブレーキ一般面73の間に配置されている。各ブレーキ当て面72とその反時計回りの先側に配置されている各ブレーキ一般面73とは、第2傾斜面74で滑らかに接続されている。2つの第2固定凹部75は、右方に開口する孔状をなし、各ブレーキ一般面73にそれぞれ1つずつ配置されている。
付勢ワッシャー62は、第3回動中心部80と、付勢当て面81と、2つの付勢基面82と、2つの第3傾斜面83と、2つの第3固定凸部84と、を持つ。第3回動中心部80は、付勢ワッシャー62の略中心部に配置され、左軸端体41の外形と相補的な貫通孔状をなす。第3回動中心部80には、左軸端体41が挿通される。付勢ワッシャー62は、左軸端体41(軸本体40)に対して回動不可能である。
付勢当て面81は略平面の短冊状をなす。付勢当て面81は、第3回動中心部80を通り付勢ワッシャー62の直径方向に延びている。付勢基面82は、略平面の短冊状をなし、付勢当て面81よりも右方に突出している。付勢基面82は付勢当て面81の外側に配置され付勢当て面81と略平行に延びている。付勢当て面81と各付勢基面82とは、第3傾斜面83で接続されている。付勢当て面81には、2つの第3固定凸部84が形成されている。各第3固定凸部84は、左方に突出する凸状をなす。各第3固定凸部84は、それぞれ、ブレーキワッシャー61の各第2固定凹部75に嵌合する。したがって付勢ワッシャー62はブレーキワッシャー61に固定される。付勢当て面81は、ブレーキ一般面73に当接する。また、付勢基面82は、平板状かつ円板状の第1付勢スペーサ84を介して第1部材1に圧接する。なお、ブレーキワッシャー61および付勢ワッシャー62は、回動軸部4の軸方向には移動可能である。
第3部材調節部8は、3つのワッシャー(第2入力ワッシャー85、第2ブレーキワッシャー86、第2付勢ワッシャー87)からなる。第3部材調節部8を構成する3つのワッシャーは、右側から左側に向けて、第2入力ワッシャー85、第2ブレーキワッシャー86、第2付勢ワッシャー87の順に配列している。第3部材調節部8は、右軸端体42に挿通され、第1部材1と第3部材3との間に介在している。
第2入力ワッシャー85は入力ワッシャー60と同形状であり、入力ワッシャー60と同方向に配置されている。第2入力ワッシャー85は2つの第4固定凸部88を持つ。各第4固定凸部88は、右方に突出する凸状をなし、それぞれ、第3部材3の第3右軸保持孔24の外周側に形成されている第4固定凹部89に嵌合する。したがって第2入力ワッシャー85は、第3部材3に固定され、回動軸部4を中心として第3部材3とともに回動する。
第2ブレーキワッシャー86はブレーキワッシャー61と同形状であり、ブレーキワッシャー61と同方向に配置されている。第2付勢ワッシャー87は付勢ワッシャー62と同形状であり、付勢ワッシャー62と同方向に配置されている。第2付勢ワッシャー87の付勢基面82は、平板状かつ円板状の第2付勢スペーサ90を介して第1部材1に圧接する。
第1スペーサ部9は、複数のワッシャーからなる。第1スペーサ部9を構成するワッシャーの厚さの総和は、第2部材調節部7を構成する3つのワッシャーの厚さの総和とほぼ同じである。第1スペーサ部9は、右軸端体42に挿通され、第2部材2と第1部材1との間に介在している。第1スペーサ部9を構成する各ワッシャーは、回動軸部4に対して回動不可能に固定されている。
第2スペーサ部10は、複数のワッシャーからなる。第2スペーサ部10を構成するワッシャーの厚さの総和は、第3部材調節部8を構成する3つのワッシャーの厚さの総和とほぼ同じである。第2スペーサ部10は、左軸端体41に挿通され、第1部材1と第3部材3との間に介在している。第2スペーサ部10を構成する各ワッシャーは、回動軸部4に対して回動不可能に固定されている。
ケース体13と第3部材3との間には、図略の第3部材ロック手段が設けられている。第3部材3は、閉位置にまで回動すると、第3部材ロック手段によってケース体13に対してロックされる。また、第3部材3と蓋本体20との間には、図略の第2部材ロック手段が設けられている。第2部材2および蓋本体20は、第3部材3が閉位置にまで回動している状態で閉位置にまで回動すると、第2部材ロック手段によって第2部材2に対してロックされる。このとき、第3部材3は閉位置にまで回動しているため、第2部材2は閉位置でロックされる。なお、第3部材3は第2部材2に対してロックされるため、第2部材2が回動すると、第2部材2とともに回動する。
以下、実施例1の回動装置の動作を説明する。
図2に示すように第2部材2および第3部材3が閉位置にロックされている状態では、図9に示すように、入力ワッシャー60の入力当て面66とブレーキワッシャー61のブレーキ一般面73とが対面し、入力ワッシャー60の入力一般面67とブレーキワッシャー61のブレーキ当て面72とが対面する。このとき付勢ワッシャー62は、ブレーキワッシャー61を入力ワッシャー60方向に付勢しないか僅かに付勢するだけであり、入力ワッシャー60とブレーキワッシャー61とは相対的に回動可能である。
第2部材2および第3部材3が閉位置にロックされている状態で、第2部材ロック手段を解除操作すると、第2部材2は第2部材付勢手段5の付勢力によって開位置に向けて自動的に回動する。すると、第2部材2とともに回動した入力ワッシャー60が、ブレーキワッシャー61に対しても相対的に回動する。入力ワッシャー60が所定角度回動すると、図10に示すように、入力当て面66とブレーキ当て面72とが隣接し、第1傾斜面68と第2傾斜面74とが対面する。第1傾斜面68と第2傾斜面74とは相補的な形状をなすため、第1傾斜面68と第2傾斜面74との摩擦抵抗によって入力ワッシャー60の回動が停止する。すると、入力ワッシャー60に固定されている第2部材2もまた回動を停止し、図3に示す半開位置に一時固定される。
第2部材2が半開位置に一時固定されている状態で、ユーザーが第2部材2に手をかけ、第2部材2を更に開位置に向けて回動させると、図11に示すように、第1傾斜面68が第2傾斜面74を乗り越え、入力当て面66とブレーキ当て面72とが対面する。ブレーキワッシャー61は付勢ワッシャー62によって入力ワッシャー60方向に付勢されているため、入力当て面66とブレーキ当て面72とは強く圧接する。このため、第2部材2を半開位置と開位置との間に配置した状態でユーザーが第2部材2から手を離しても、入力当て面とブレーキ当て面との摩擦抵抗によって入力ワッシャー60はブレーキワッシャー61に対して一時固定され、入力ワッシャー60に固定されている第2部材2もまた一時固定される。第2部材2を開位置にまで回動させると、第2部材2に取り付けられているストッパ91が第1部材1に当接し、第2部材2の回動が停止する。
第2部材2および第3部材3が閉位置にロックされている状態で、第3部材ロック手段を解除操作すると、第3部材3は第3部材付勢手段6の付勢力によって半開位置にまで自動的に回動する。すると、第3部材3とともに回動した第2入力ワッシャー85が、第2ブレーキワッシャー86に対しても相対的に回動する。第2入力ワッシャー85が所定角度回動すると、第2入力当て面と第2ブレーキ当て面とが隣接し、第2入力ワッシャー85の回動が停止する。すると、第2入力ワッシャー85に固定されている第3部材3もまた回動を停止し、図3に示す半開位置に一時固定される。
第3部材3が半開位置に一時固定されている状態で、ユーザーが第3部材3に手をかけ、第3部材3を更に開位置に向けて回動させると、第2入力当て面と第2ブレーキ当て面とが第2付勢ワッシャー87の付勢力によっては強く圧接する。このため、第3部材3を半開位置と開位置との間に配置した状態でユーザーが第3部材3から手を離しても、第2入力ワッシャー85は第2ブレーキワッシャー86に対して一時固定され、第2入力ワッシャー85に固定されている第3部材3もまた一時固定される。第3部材3を開位置にまで回動させると、第2部材2に取り付けられているストッパが第1部材1に当接し、第2部材2の回動および第3部材3の回動が停止する。なお、第3部材3の回動角度は第2部材2の回動角度を超えない。このため、第2部材2の第3部材3に対するロックを解除し、第2部材2のみを先ず回動させている場合、第3部材3の回動角度が第2部材2の回動角度よりも小さいときには、第3部材3は独立して一時固定される。すなわち第3部材3は、第2入力ワッシャー85、第2ブレーキワッシャー86および第2付勢ワッシャー87からなる第3部材調節部8によって、反開位置と開位置との間で一時固定される。また、第3部材3の回動角度が第2部材2の回動角度よりも大きくなると、第3部材3は第3部材調節部8によって一時固定されるとともに、第2部材調節部7によって一時固定されている第2部材2によっても一時固定される。
実施例1の回動装置は、第2部材2調節手段によって、第2部材2を半開位置と開位置との間で一時固定できる。また、第3部材3調節手段によって、第3部材3を半開位置と開位置との間で一時固定できる。
また、第2部材調節部7および第3部材調節部8は、それぞれ3つのワッシャーからなり、簡単な構造である。このため、実施例1の回動装置は安価に製造できる。第2部材調節部7および第3部材調節部8として同じ3つのワッシャーを用いていることによっても、実施例1の回動装置は安価に製造できる。
さらに、第2部材調節部7および第3部材調節部8をそれぞれ構成する3つのワッシャーは、打ち出し加工されてなり、大きな曲げ加工を要さずに製造できるため、第2部材調節部7および第3部材調節部8の材料としては比較的硬質な金属材料を選択できる。このため、第2部材調節部7および第3部材調節部8は摩耗し難い。よって、実施例1の回動装置における第2部材2および第3部材3は安定して動作する。換言すると、実施例1の回動装置は安定して動作する。
さらに、第2部材調節部7および第3部材調節部8がそれぞれ3つのワッシャーのみからなるため、第2部材調節部7を第3部材調節部8に転用することもできるし、第2部材調節部7(または第3部材調節部8)を他の回動装置の第2部材2調整手段および/または第3部材調節部8として転用することもできる。このため、第2部材調節部7および第3部材調節部8に要するコストが大きく低減し、回動装置の製造コストもまた低減する。
さらに、第2部材2に対する入力ワッシャー60の取り付け角度を調整すれば、第2部材2が第1位置に配置されたときの入力当て面66とブレーキ当て面72との相対位置を調整でき、第2部材2が閉位置から半開位置にまで回動する角度を容易に変更できる。例えば、入力ワッシャー60を、反時計回りに所定角度回動させた状態で第2部材2に取り付ければ、閉位置から半開位置までの回動角度を小さくできる。この場合には、第2部材2が自動的に回動する角度を容易に小さくできる。また、入力ワッシャー60を、時計回りに所定角度回動させた状態で第2部材2に取り付ければ、閉位置から半開位置までの回動角度を大きくできる。この場合には、第2部材2が自動的に回動する角度を容易に大きくできる。よって、実施例1の回動装置によると、第2部材2が自動的に回動する角度を容易に変更できる。同様に、第3部材3に対する第2入力ワッシャー85の取り付け角度を調整すれば、第3部材3が閉位置から半開位置にまで自動的に回動する角度を容易に変更できる。
さらに、実施例1の回動装置によると、第2部材調節部7と第3部材調節部8とを回動軸部4の両端にそれぞれ配置したことで、回動軸部4に加わる力を均等化できる。このことによっても、実施例1の回動装置は安定して動作する。
さらに、付勢ワッシャー62の付勢当て面81をブレーキワッシャー61のブレーキ一般面73に対面させたことで、第2部材2を安定して一時固定できる。ブレーキ一般面73は略平面状をなすために、付勢ワッシャー62の付勢力がブレーキワッシャー61に均等に加わるためである。第3部材3もまた同様に、安定して一時固定される。
(実施例2)
実施例2の回動装置は、第3部材、第3部材付勢手段、第3部材調節部、および第2スペーサ部を持たないこと、回動軸部が第2部材に固定されていること、および、入力ワッシャー、ブレーキワッシャーおよび付勢ワッシャーの形状以外は実施例1の回動装置と同じである。実施例2の回動装置における入力ワッシャーを模式的に表す斜視図を図12に示す。実施例2の回動装置におけるブレーキワッシャーを模式的に表す斜視図を図13に示す。実施例2の回動装置における付勢ワッシャーを模式的に表す斜視図を図14に示す。
実施例2の回動装置における入力ワッシャー60は、第1回動中心部65の形状以外は実施例1の回動装置における入力ワッシャー60と同じものである。第1回動中心部65は、左軸端体41の外形と相補的な断面形状をなす。このため、入力ワッシャー60は、回動軸部4に対して回動不可能である。
実施例2の回動装置におけるブレーキワッシャー61は、第2回動中心部71の形状以外は実施例1の回動装置におけるブレーキワッシャー61と同じものである。第2回動中心部71は、左軸端体41よりも大径かつ断面円形の貫通孔状をなす。実施例2の回動装置における付勢ワッシャー62は、第3回動中心部80の形状以外は実施例1の回動装置における付勢ワッシャー62と同じものである。第3回動中心部80は、左軸端体41よりも大径かつ断面円形の貫通孔状をなす。このため、ブレーキワッシャー61および付勢ワッシャー62は回動軸部4に対して回動可能であり、かつ、入力ワッシャー60に対して相対的に回動する。
実施例2の回動装置において、第2部材2が回動すると、第2部材2に固定されている入力ワッシャー60もまた回動する。このとき、第2部材2に固定されている回動軸部4もまた回動する。ブレーキワッシャー61および付勢ワッシャー62は回動軸部4に対して回動可能であるため、入力ワッシャー60に対して相対的に回動する。このため、第2部材2が半開位置と開位置の間を回動するときには、入力ワッシャー60の入力当て面66とブレーキワッシャー61のブレーキ当て面72とが圧接して、第2部材2が一時固定される。よって、実施例2の回動装置もまた、第2部材2を安定して一時固定できる。
なお、実施例1〜2の回動装置においては、入力ワッシャー60の第1固定凸部69を第2部材2の第1固定凹部70に嵌合させることで、入力ワッシャー60を第2部材2に固定したが、他の方法によって入力ワッシャー60を第2部材2に固定しても良い。例えば、接着、溶着、熱カシメ、インサート成形等の方法によって入力ワッシャー60を第2部材2に固定しても良い。第2入力ワッシャー85も同様に、種々の方法で第3部材3に固定できる。
また、実施例1〜2の回動装置においては、付勢ワッシャー62をブレーキワッシャー61に固定したが、本発明の回動装置における付勢ワッシャー62は、ブレーキワッシャー61を入力ワッシャー60方向に付勢すれば良く、ブレーキワッシャー61に固定しなくても良い。
また、実施例1〜2の回動装置においては、入力当て面66とブレーキ当て面72とを第1傾斜面68で滑らかに接続したが、入力当て面66とブレーキ当て面72とは段差状に接続しても良い。
本発明の回動装置は、第1部材に対して回動する第2部材を持つ種々の装置として利用できる。例えば、本発明の回動装置は、自動車用のコンソールボックス、グラブボックス、アームレスト等として好ましく利用できる。
1:第1部材 2:第2部材 3:第3部材
4:回動軸部 5:第2部材付勢手段 6:第3部材付勢手段
7:第2部材調節部 8:第3部材調節部 60:入力ワッシャー
61:ブレーキワッシャー 62:付勢ワッシャー 66:入力当て面
67:入力一般面 68:第1傾斜面 72:ブレーキ当て面
73:ブレーキ一般面 74:第2傾斜面

Claims (6)

  1. 第1部材と、該第1部材に取り付けられている回動軸部と、該回動軸部に取り付けられ該回動軸部を中心に第1位置と第2位置との間を回動する第2部材と、該第2部材を該第2位置に向けて付勢する第2部材付勢手段と、該回動軸部に挿通され該回動軸部の軸方向に配列している金属製の3つのワッシャーからなる第2部材調節部と、を持ち、
    該第2部材調節部は、該第2部材に固定され該第2部材とともに回動する入力ワッシャーと、該入力ワッシャーに隣接し該回動軸部を中心として該入力ワッシャーに対して相対的に回動するブレーキワッシャーと、該ブレーキワッシャーに隣接し該ブレーキワッシャーを該入力ワッシャー方向に付勢する付勢ワッシャーと、からなり、
    該入力ワッシャーは、該ブレーキワッシャー方向に突出する入力当て面と、該入力当て面よりも該ブレーキワッシャー方向の突出高さの小さい入力一般面と、を持ち、
    該ブレーキワッシャーは、該入力ワッシャー方向に突出するブレーキ当て面と、該ブレーキ当て面よりも該入力ワッシャー方向の突出高さの小さいブレーキ一般面と、を持ち、
    該第2部材が該第1位置に配置されているときには、該入力当て面と該ブレーキ一般面とが該回動軸部の軸方向に対面するとともに該入力一般面と該ブレーキ当て面とが該回動軸部の軸方向に対面して該入力当て面と該ブレーキ当て面とが該回動軸部の周方向に離間し、
    該第2部材が該第1位置と該第2位置との間の所定の位置である第3位置と該第2位置との間に配置されているときには、該入力当て面と該ブレーキ当て面とが該回動軸部の軸方向に対面するとともに該付勢ワッシャーの付勢力によって互いに圧接することを特徴とする回動装置。
  2. さらに、前記回動軸部に取り付けられ前記回動軸部を中心に第4位置と第5位置との間を回動する第3部材と、該第3部材を該第5位置に向けて付勢する第3部材付勢手段と、前記回動軸部に挿通され前記回動軸部の軸方向に配列している金属製の3つのワッシャーからなる第3部材調節部と、を持ち、
    該第3部材調節部は、該第3部材に固定され該第3部材とともに回動する第2入力ワッシャーと、該第2入力ワッシャーに隣接し前記回動軸部を中心として該第2入力ワッシャーに対して相対的に回動する第2ブレーキワッシャーと、該第2ブレーキワッシャーに隣接し該第2ブレーキワッシャーを該第2入力ワッシャー方向に付勢する第2付勢ワッシャーと、からなり、
    該第2入力ワッシャーは、該第2ブレーキワッシャー方向に突出する第2入力当て面と、該第2入力当て面よりも該第2ブレーキワッシャー方向の突出高さの小さい第2入力一般面と、を持ち、
    該第2ブレーキワッシャーは、該第2入力ワッシャー方向に突出する第2ブレーキ当て面と、該第2ブレーキ当て面よりも該第2入力ワッシャー方向の突出高さの小さい第2ブレーキ一般面と、を持ち、
    該第3部材が該第4位置に配置されているときには、該第2入力当て面と該第2ブレーキ一般面とが前記回動軸部の軸方向に対面するとともに、該第2入力一般面と該第2ブレーキ当て面とが前記回動軸部の軸方向に対面して、該第2入力当て面と該第2ブレーキ当て面とが前記回動軸部の周方向に離間し、
    該第3部材が該第4位置と該第5位置との間の所定の位置である第6位置と該第5位置との間に配置されているときには、該第2入力当て面と該第2ブレーキ当て面とが前記回動軸部の軸方向に対面するとともに該第2付勢ワッシャーの付勢力によって互いに圧接し、
    前記入力ワッシャーと前記ブレーキワッシャーと前記付勢ワッシャーとは前記回動軸部の軸方向の一端側に配置され、
    該第2入力ワッシャーと該第2ブレーキワッシャーと該第2付勢ワッシャーとは前記回動軸部の軸方向の他端側に配置されている請求項1に記載の回動装置。
  3. 前記回動軸部は前記第1部材に固定され、
    前記ブレーキワッシャーと前記付勢ワッシャーとは、前記回動軸部に対して回動せず、前記回動軸部の軸方向に移動可能である請求項1または請求項2に記載の回動装置。
  4. 前記回動軸部は前記第2部材に固定され、
    前記ブレーキワッシャーと前記付勢ワッシャーとは、前記回動軸部に対して回動可能であり、前記回動軸部の軸方向に移動可能である請求項1に記載の回動装置。
  5. 前記入力当て面と前記入力一般面とは傾斜面で接続され、
    前記ブレーキ当て面と前記ブレーキ一般面とは傾斜面で接続されている請求項1〜請求項4の何れか一つに記載の回動装置。
  6. 前記第2入力当て面と前記第2入力一般面とは傾斜面で接続され、
    前記第2ブレーキ当て面と前記第2ブレーキ一般面とは傾斜面で接続されている請求項1〜請求項5の何れか一つに記載の回動装置。
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