JP2018001961A - コンソールボックスなどの蓋体用のヒンジ機構 - Google Patents

コンソールボックスなどの蓋体用のヒンジ機構 Download PDF

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【課題】コンソールボックスなどの蓋体に適用し、油圧作動機構を備えたものに比べて構造が単純で安価である蓋体用のヒンジ機構を提供する。【解決手段】蓋体や回転軸を付勢することによって蓋体を開放回動する弾性部材と、該蓋体を固着し且つ回転軸とともに回動する可動ブラケットと、該回転軸を回動自在に支承し且つボックス本体に固着する固定ブラケットとを備え、回転軸にストッパを固定するとともに、固定ブラケットの内壁に板バネを取り付ける。【選択図】図3

Description

本発明は、コンソールボックスなどの蓋体に適用し、油圧作動機構を備えたものに比べて構造が単純で安価である蓋体用のヒンジ機構に関する。
コンソールボックスは、自動車における内装部の部位を示し、通常、ダッシュボードに対して運転席と助手席を隔離する部分を意味し、一方、最新の乗用車においては、意匠上の理由からセンターコンソールとダッシュボードの境界が曖昧でありまたは判別な不可な場合がある。コンソールボックスは、通常、運転席と助手席とのシート間に設けられた箱状の小物入れであり、アームレスト兼用のリッドを備えていたり、センタークラスターと連続させて左右席の間を仕切るものが存在する。
特開平8−198015号および特開2003−212051号に開示するように、運転席と助手席との間に配置される一般的なコンソールボックスは、ボックス本体に上面開口した収納部が設けられ、その開口部を蓋体によって開閉し、これらの蓋体は、その後端部をボックス本体の後方上端にヒンジ接続することにより開閉可能になる。特開平8−198015号では、前方の蓋体は側部開閉および後方の蓋体の後方開閉する機構であり、特開2003−212051号では、コンソールボックスの合わせ面の内側に軸受部を一体的に形成し、該軸受部に対して蓋体を装着するアームを開閉回動可能に連結する。また、特開2008−149816号の蓋開閉構造は、バネなどの弾性部材の付勢力によって蓋体の閉鎖状態を維持しており、該蓋体を開放方向へ回動すると、ハートカムロック機構を機能して蓋体を開放位置で静止する。
特開平8−198015号公報 特開2003−212051号公報 特開2008−149816号公報
特開2008−149816号の蓋開閉機構では、蓋体は付勢手段によって常時閉鎖方向へ付勢されており、該蓋体を開放方向へ回動すると、ハートカムロック機構が機能することにより、該蓋体を開放状態で保持する。開放状態の保持を解除するには、ハートカムロック機構から解放することにより、付勢手段によって蓋体を閉鎖できる。特開2008−149816号のコンソールボックスは、蓋体を開放する際に付勢方向に逆らって回動させることを要し、蓋開放作業に手間取ることがあり、ハートカムロック機構を用いることによるコストアップや故障増加の可能性もある。
また、特開2008−149816号に対して、通常の蓋開閉機構では、蓋体をスプリングによって常時開放方向へ付勢し、蓋体の係止ロックを解除するとスプリングの弾力によって蓋体を開放回動する。この蓋体を閉じるときには、スプリングの弾性力に抗して蓋体を下方へ回動させ、該蓋体の前端部をボックス体に係止することにより閉鎖状態を維持する。通常の蓋開閉機構では、蓋体をスプリングによって開放方向へ回動させると、該蓋体の回動がスプリングの弾力によって勢いが付いて危険であり、その衝撃によってコンソールボックスの飲料瓶や缶を倒したり破損することがある。
コンソールボックスの蓋体は、油圧シリンダまたは油圧モータなどの油圧作動機構によって回動させることも可能であり、油圧作動機構を用いる蓋体をスムースに開閉することが可能になる。しかしながら、油圧作動機構は前記のスプリング機構に比べて高価であり、敷設面積も大きくなるので取付部品が密集するコンソールボックス付近では敷設不可能な場合があり、無理な小型化を強いられる場合もある。
本発明は、蓋体用の通常のヒンジ機構に関して前記の問題点を改善するために提案されたものであり、油圧作動機構よりも安価であり、コンソールボックスなどの蓋体に適用すると、該蓋体の開放作動時の衝撃を緩和してスムースな開閉回動ができるヒンジ機構を提供することを目的としている。本発明の他の目的は、コンソールボックス用などの蓋体に適用し、蓋体の自由回動位置から最終開放位置までを手によって行うことができるヒンジ機構を提供することである。
本発明に係る蓋体用のヒンジ機構は、コンソールボックスなどの開口上面を被う蓋体に適用し、蓋体や回転軸を付勢することによって蓋体を開放回動する弾性部材と、該蓋体を固着し且つ回転軸とともに回動する可動ブラケットと、該回転軸を回動自在に支承し且つボックス本体に固着する固定ブラケットとを備える。本発明の蓋体では、回転軸にストッパを固定するとともに、固定ブラケットの内壁に板バネを取り付け、蓋体およびストッパが回転軸とともに開放回動すると、蓋体の自由回動完了近くでストッパが板バネと接触して蓋体を静止し、ついで手で蓋体を動かすと、板バネの弾力に逆らって蓋体を最終開放位置まで回すことができる。
本発明に係る蓋体用のヒンジ機構において、好ましくは、前記の弾性部材は、蓋体作動を開放する捩りコイルバネ、板バネまたはゼンマイバネなどである。前記の板バネは、U字形平面を有する細長い帯状体であると好ましく、その後端部は側壁貫通孔を通過させ、固定ブラケットの外壁に固着すると、該板バネの前方部は固定ブラケットの内壁に接触させる。また、蓋体とともに回動するストッパは直方体形、円筒形、矩形板または半割り型状であり、該ストッパの突起が回動によって板バネと接触して蓋体を静止し、さらに該蓋体を最終開放位置まで手で回すことができると好ましい。
本発明に係る蓋体用のヒンジ機構は、自動車のコンソールボックスなどの蓋体に適用すると、スプリング式である通常のヒンジ機構と比べ、開放方向への蓋体の回動がスムースであり、該蓋体を開く際に周囲に衝撃を与えることが少なく、コンソールボックス内の飲料瓶や缶を回動の際の衝撃で倒したり破損することがない。本発明のヒンジ機構は、コイルバネなどの弾性部材による自動開放位置から最終開放位置までは手動であり、蓋体を開放状態で確実に静止できるとともに、該蓋体の閉鎖もスムースに行うことができる。
本発明に係る蓋体用のヒンジ機構は、公知の油圧作動機構を用いる蓋体の開閉機構と比べて安価であり、油圧作動機構よりも敷設面積が小さくてよいので、数多くの取付部品が密集するコンソールボックス付近でも敷設が可能である。本発明のヒンジ機構は、蓋体をクッション材で肉厚に形成してコンソールボックスに取り付けると、アームレストとして兼用することができ、コンソールボックス以外ではグローブボックスなどの蓋体に適用することも可能である。
蓋体を備えたコンソールボックスの一例を示す側面図である。 コンソールボックスの蓋体を開いた状態を示す概略斜視図である。 図1の蓋体を取り付けるヒンジ機構を開放位置で示す斜視図である。 図3のヒンジ機構の背面を示す斜視図である。 図3のヒンジ機構を分解して示す斜視図である。 図3のヒンジ機構において、(1)は板バネとストッパの拡大部分断面図、(2)は板バネとストッパの拡大部分側面図である。 図3のヒンジ機構の開放回動態様を示す側面図である。
本発明に係るヒンジ機構1(図3)は、図1に例示するように、通常、自動車のコンソールボックス2において、ボックス本体5の蓋体3を開閉回動するために設置する。蓋体3は、ヒンジ機構1によって後方位置を支点に回動し、ボックス本体5を閉じる閉鎖位置(図1の実線位置)と、図2に示すボックス本体5の収納部6を開口する最終開放位置(図1の一点鎖線位置)との間で回動可能である。蓋体3は、単なる板状の開閉蓋であっても、図示のようなアームレストとして兼用させるものでもよく、アームレストとして用いるならば、断面が逆U字形であって、触感の良さを考慮して肉厚のクッション材を内在させ、外側をビニル表皮7などで覆っている。
一般に、コンソールボックス2は、ダッシュボードに対して運転席と助手席を隔離する部位を意味し、センターコンソールとダッシュボードの境界を有しない最新の乗用車でも前記部位の部分に相当する。コンソールボックス2は、図1と図2に示すように、通常、蓋体3とボックス本体5とによって構成する。ボックス本体5では、上面前方において物入れとして使用可能な開口凹部からなる収納部6を備え、該収納部の後方においてヒンジ機構1を遮蔽する中空カバー8などを取り付ける。
ヒンジ機構1は、図3から図5に示すように、蓋体3を固着し且つ回転軸10とともに回動する可動ブラケット12と、回転軸10を回動自在に支承し且つボックス本体5に固着する固定ブラケット14とを備える。回転軸10には、例えば、捩りコイルバネ16などの弾性部材およびストッパ18を嵌合し、該ストッパを回転軸10に固定する。この弾性部材として、適宜の形状の板バネ、ゼンマイバネまたはゴム体のいずれかを使用してもよい。ストッパ18の固定は、ピン止め、異形嵌合、接着などのいずれでもよい。板バネ20は、図6(1)と(2)に示すように、ストッパ18と関係する位置に配置され、その後端部を固定ブラケット14に固着する。
固定ブラケット14は、例えば、ボックス本体5の後方平坦面22(図1)に固着する平坦部24を有し、該平坦部の両側から側壁26,26をそれぞれ上向きに直角に屈曲させる。回転軸10の通過用の貫通孔28,28は、両側壁26,26の中間上方にそれぞれ形成する。両側壁26,26の後方壁は外向きにさらに縦直角に屈曲し、この屈曲部にそれぞれ緩衝筒体30を嵌め合せる。緩衝筒体30は、軟質プラスチック製などであり、可動ブラケット12の完全開放時に該ブラケット末端部32の下側が接触する(図3参照)。また、平坦部24では、ほぼ中間中央の一部を上方へ直角に屈曲させてコイルバネ16用のU溝33または貫通孔を形成する。
一方、可動ブラケット12は、蓋体3を固着する支持部34を有し、該支持部の両側から直角にアーム部36,36をそれぞれ下向きに屈曲させる。アーム部36,36は、ほぼ横U字形状に湾曲し、両アーム部の末端部32近傍において、回転軸10の挿入用の貫通孔38,38'をそれぞれ形成する。両アーム部36,36の末端部32には、L字形の切り欠き部40をそれぞれ設け、両切り欠き部は可動ブラケット12の最終開放時に緩衝筒体30に当接して該可動ブラケットを停止する。また、一方のアーム部36の末端部32には、さらに内方へ直角に屈曲させてコイルバネ16用のU溝42または貫通孔を形成する。
回転軸10は、可動ブラケット12の貫通孔38,38'に挿入して係止させ、この際に固定ブラケット14の貫通孔28を回転自在に通過し、さらにプラスチックスリーブ44、コイルバネ16およびストッパ18を嵌合しておく。スリーブ44は、図4に示すようにコイルバネ16の内面に配置されることになり、バネ内周面と回転軸10との直接接触を防ぐ。コイルバネ16は、その一端部を可動ブラケット12のU溝42に係止させ、その他端部を固定ブラケット14のU溝33と係止させることにより、可動ブラケット12を常時開放に維持する。
制動用の板バネ20は、図6(1)と(2)に示すようにU字形平面を有する細長い帯状体であり、該板バネの取り付けのために、ストッパ18と隣接する側の固定ブラケット14の側壁26において、回転軸10用の貫通孔28よりも下方近傍に貫通孔46を形成する。板バネ20は、図6(1)に示すように、その後端部を貫通孔46を通過させてブラケット側壁26の外壁に固着すると、該板バネの前方部はブラケット側壁26の内壁に接触している。この結果、回転軸10の回転によってストッパ18が回動し、該ストッパの突起48が板バネ20と接触すると回転軸10は緩やかに停止し、自動開放位置で回転軸10つまりストッパ18に力を加えると板バネ20は比較的容易に変形し、該回転軸をさらに回すことができる(図7参照)。
回転軸10に嵌合して固定するストッパ18は、図示のような直方体形であっても円板状、円筒形、矩形板、半割り型状のいずれでもよい。ストッパ18の前端面には、直角三角形状の突起48(図5)を突設し、該突起が板バネ20と接触する。回転軸10の回転によってストッパ18が回動し、該ストッパも回動して図6(2)の実線位置に達すると、突起48が板バネ20と接触して回転軸10は緩やかに停止し、この自由開放位置から回転軸10つまりストッパ18に力を加えると、突起48が回って板バネ20は比較的容易に変形し、図6(2)の一点鎖線位置まで該回転軸をさらに回すことができる。
図1に例示するように、図3のように組み立てたヒンジ機構1について、固定ブラケット14の平坦部24をボックス本体5の後方平坦面22にボルト止めするとともに、蓋体3の下方後方部を可動ブラケット12の支持部34にボルト止めする。コンソールボックス2において、蓋体3をフリーの状態にすると、該蓋体はコイルバネ16の弾力によって上方へ開放回動し、同時に回転軸10とともにストッパ18も回動する。蓋体3が、図7に示す約70度傾斜のA位置まで回動すると、ストッパ18の突起48が板バネ20と接触して制動され、蓋体3を緩やかに停止する。
蓋体3を図7のA位置からさらに手で引き上げると、回転軸10を経てストッパ18に力を加えられ、該ストッパの突起48が板バネ20を変形しながら回動し、該蓋体をさらに緩やかに回すことができる。蓋体3が図7のB位置または図1の一点鎖線位置まで回動すると、ブラケットアーム部36,36の切り欠き部40が、ブラケット側壁26,26の緩衝筒体30と当接することにより、蓋体3を完全に停止する。このB位置では蓋体3はほぼ直角に開き、コンソールボックス2を十分に開放する。
一方、蓋体3を閉じる際には、コイルバネ16の弾力に逆らって蓋体3を下方へ回動すればよい。蓋体3を図1の実線位置まで戻すと、フック50がボックス本体5に係止され、蓋体3は図1の実線位置で静止する。
ヒンジ機構1は、コイルバネ16などの弾性部材によって常時開放であっても、スプリング式である通常のヒンジ機構と比べると、開放方向への蓋体3の回動がスムースであり、板バネ20の変形によって蓋体3を静止するので、該蓋体を開く際に周囲に衝撃を与えることが少ない。ヒンジ機構1は、コイルバネなどの弾性部材による自動開放位置から開放完了位置までが手動であり、蓋体3を開放完了位置で確実に静止できるとともに、該蓋体の閉鎖もスムースに行うことができる。
ヒンジ機構1は、コイルバネ16などの弾性部材だけで開閉作動させるので、公知の油圧作動機構よりも遙かに安価である。ヒンジ機構1をコンソールボックス2などの蓋体3に取り付けると、該ヒンジ機構の敷設に要する面積が比較的小さく、油圧シリンダなどの油圧作動機構よりも敷設面積が小さくてよいから、数多くの取付部品が密集するコンソールボックス付近でも敷設が十分に可能である。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。図1に示すコンソールボックス2において、蓋体3の前方部には、バネ(図示しない)によって常時閉鎖のフック50を取り付けており、該フックの水平部がボックス本体5の係止孔52(図2)に入り込み、蓋体3を図1の実線位置で静止する。使用者が手でフック50を外すと、蓋体3は上方へ開放回動する。
ヒンジ機構1は、ボックス本体5の蓋体3を開閉するために、コンソールボックス2からボックス本体5の中空カバー8を除いてから設置する。ヒンジ機構1は、例えば、図1に示すように、固定ブラケット14の平坦部24をボックス本体5の後方平坦面22にボルト止めし、一方、可動ブラケット12の支持部34を蓋体3の後方裏側にボルト止めすればよい。
ヒンジ機構1において、例えば、可動ブラケット12および固定ブラケット14は圧延鋼板製、回転軸10は快削鋼製、ストッパ18はポリアミド製、プラスチックスリーブ44およびスラストワッシャ54(図5)はPOM製である。可動ブラケット12の貫通孔は、一方38が回転軸10とほぼ同径の円形平面であり、且つ他方38'が異形平面である。固定ブラケット14の貫通孔28,28は、回転軸10よりも大きい直径の円形平面である。回転軸10は、ブラケットアーム部36,36の間隔よりも長いことを要する。
図5から明らかなように、回転軸10は、その前端部56が異形断面であり、この異形形状は可動ブラケット12の貫通孔38'の平面形状とほぼ等しい。回転軸10には、スプリングピン58(図5)を挿入する直径方向の貫通孔60および先端面に丸ネジ62用のねじ孔64を設け、該丸ネジの直径は貫通孔38の直径よりも大きい。図示しないけれども、Eリングやスプリングピンによって回転軸10をブラケット両側壁26,26間で回転自在に保持してもよい。また、プラスチックスリーブ44は、前周端に大径部66を有する円筒形であり、スラストワッシャ54はリング形である。
ヒンジ機構1を組み立てるには、まず、スリーブ44を固定ブラケット14の一方の貫通孔28へ外部から挿通し、その大径部66を一方のブラケット12,14間に配置し、他方のブラケット12,14間にスラストワッシャ54を配置しておく。回転軸10は、一方のブラケットアーム部36の貫通孔38,スリーブ大径部66およびブラケット側壁26の貫通孔28を順次通過させ、コイルバネ16およびストッパ48の貫通孔68(図5)を嵌合した後に、他方のブラケット側壁26の貫通孔28、スラストワッシャ54を通し、該回転軸の異形前端部56を他方のブラケットアーム部36の貫通孔38'に嵌入してから、アーム外部から丸ネジ62を回転軸10のねじ孔64にねじ込めばよい。この結果、回転軸10は、ブラケット両側壁26,26間で回転自在に支承され、異形断面の前端部56を異形平面の貫通孔38'に嵌入することにより、該回転軸は可動ブラケット12とともに回転する。
ヒンジ機構1では、図4に示すように、一方のブラケット12,14間にスリーブ44の大径部66が介在し、他方のブラケット12,14間にスラストワッシャ54が介在する。POM製の大径部66およびワッシャ54は、可動ブラケット12の回動を若干制動するので、蓋体3が比較的穏やかに回動されることになる。また、コイルバネ16は、スリーブ44上に配置されるので、その内周面と回転軸10とは直接接触しない。
次に、コイルバネ16の一端部をブラケットアーム部36のU溝42に係止し、その他端部を固定ブラケット14のU溝33に係止させると、該コイルバネによって可動ブラケット12は開放方向へ常時付勢される。スプリングピン58は、ストッパ18のピン孔70および回転軸10の貫通孔60に挿入することにより、ストッパ18を回転軸10に固定する。一方、細長い帯状の板バネを図6のようにブラケット側壁26の外壁にピン止めすると、U字形平面の板バネ20の水平前方部はブラケット側壁26の内壁に接触するけれども自由端であり、該板バネのU字凸状面に向かう外部圧力に対して、該板バネは比較的容易に変形する。
回転軸10の回転によってストッパ18が回動し、該ストッパの突起48が板バネ20のU字凸状面に対して横方向から接触して押圧すると、該板バネは比較的容易に変形しながら制動し、回転軸10は図7のA位置において緩やかに停止する。さらに、蓋体3を図7のA位置からさらに手で引き上げると、ストッパ18の突起48が板バネ20のU字凸状面を横方向からさらに押圧して変形させるので、該蓋体をさらに緩やかに回すことができる。蓋体3を図7のB位置まで回動させると、ブラケットアーム部36,36の切り欠き部40がブラケット側壁26,26の緩衝筒体30に当接し、これによって蓋体3を完全に停止する。
1 ヒンジ機構
2 コンソールボックス
3 蓋体
5 ボックス本体
10 回転軸
12 可動ブラケット
14 固定ブラケット
16 コイルバネ
18 ストッパ
20 板バネ

Claims (4)

  1. コンソールボックスなどの開口上面を被う蓋体に適用するヒンジ機構であって、蓋体や回転軸を付勢することによって蓋体を開放回動する弾性部材と、該蓋体を固着し且つ回転軸とともに回動する可動ブラケットと、該回転軸を回動自在に支承し且つボックス本体に固着する固定ブラケットとを備え、回転軸にストッパを固定するとともに、固定ブラケットの内壁に板バネを取り付け、蓋体およびストッパが回転軸とともに開放回動すると、蓋体の自由回動完了近くでストッパが板バネと接触して蓋体を静止し、ついで手で蓋体を動かすと、板バネの弾力に逆らって蓋体を最終開放位置まで回すことができる蓋体用のヒンジ機構。
  2. 前記の弾性部材は、蓋体を開放作動する捩りコイルバネ、板バネまたはゼンマイバネである請求項1記載の蓋体用のヒンジ機構。
  3. 前記の板バネはU字形平面を有する細長い帯状体であり、その後端部は側壁貫通孔を通過させ、固定ブラケットの外壁に固着すると、該板バネの前方部は固定ブラケットの内壁に接触させる請求項1記載の蓋体用のヒンジ機構。
  4. 蓋体とともに回動するストッパは直方体形、円筒形、矩形板または半割り型状であり、該ストッパの突起が回動によって板バネと接触して蓋体を静止し、さらに該蓋体を最終開放位置まで手で回すことができる請求項1記載の蓋体用のヒンジ機構。
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