JP2021160410A - 車両用収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックを解除すると、付勢部材により蓋がスイングして開く車両用収納装置において、腕の動作量を減らすことができる技術を提供すること。【解決手段】車両用収納装置(10)は、一端(60,70)を中心にスイングすることにより開口部(20a)を開閉可能な蓋(30)と、この蓋(30)を開く方向に付勢している付勢部材(37)と、蓋(30)により開口部(20a)が閉じられた全閉状態を維持する蓋ロック機構(80)と、蓋ロック機構(80)を解除可能なノブ(50)と、を有する。蓋(30)に対して、隙間(C)を空けて、車幅方向(運転席(S)側)に肘置き部(40)が隣接している。肘置き部(40)の前部(46)には、ノブ(50)が位置している。【選択図】図2

Description

本発明は、付勢部材によりスイングする蓋を有する車両用収納装置に関する。
車両には、車室内において物を収納するための車両用収納装置が設けられている。車両用収納装置は、上方に開いた開口部から内部に収納物を収納可能な収納部と、収納部に対して後端を中心にスイング可能に取り付けられて開口部を開閉可能な蓋と、を有しているものがある。このような車両用収納装置として、例えば、特許文献1に開示された技術が開示されている。
特許文献1に開示された車両用収納装置は、運転席と助手席との間に配置されているコンソールボックスである。このコンソールボックスは、蓋の後端に設けられ蓋を開く方向に付勢している付勢部材と、蓋により開口部が閉じられた全閉状態を維持する蓋ロック機構と、を有している。
通常、コンソールボックスの蓋は、クッション材と、クッション材を覆う表皮とを有している。蓋にクッション性を持たせることにより、全閉状態の蓋は肘置きとして使用可能である。
特開2018ー001961号公報
ところで、蓋を肘置きとして使用可能なコンソールボックスにおいて、蓋ロック機構を解除する際には、蓋の上面に腕を置いた状態でノブを操作する。蓋ロック機構が解除された直後には、必然的に蓋の上方に腕が位置している。そのため、付勢部材によりスイングした蓋が腕に接触する。蓋との接触を避けるためには、蓋ロック機構を解除した後に、腕を動かす必要がある。
本発明は、ロックを解除すると、付勢部材により蓋がスイングして開く車両用収納装置において、腕の動作量を減らすことができる技術の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、上方に開いた開口部から内部に収納物を収納可能な収納部と、一端を中心にスイングすることにより前記開口部を開閉可能な蓋と、この蓋を開く方向に付勢している付勢部材と、前記蓋により前記開口部が閉じられた全閉状態を維持する蓋ロック機構と、この蓋ロック機構を解除可能なノブと、を有する車両用収納装置において、
前記蓋に対して、隙間を空けて、車幅方向に肘置き部が隣接しており、
前記肘置き部の前部には、前記ノブが位置している、ことを特徴とする車両用収納装置が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記蓋は、前記蓋の自重と前記付勢部材による付勢力とが釣り合うことにより半開き状態が維持される半開状態と、鉛直方向を基準として前記蓋が閉じる方向に傾いている全開状態とに、変位可能であり、
前記蓋の前記全開状態は、前記蓋の前記一端を保持する全開保持機構により維持可能であり、
前記ノブは、前記蓋ロック機構を解除すると共に前記全開保持機構も解除するように、前記全開保持機構とも連結している。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記蓋ロック機構は、前記蓋の他端に設けられた第1の係止部と、この第1の係止部と係止する第1の被係止部と、前記ノブの動作を前記第1の被係止部に伝達する伝達部材と、を有し、
前記全開保持機構は、前記蓋の前記一端に設けられた第2の係止部と、この第2の係止部に係止する第2の被係止部と、を有し、
前記全開保持機構は、連結機構を介して、前記ノブと連結しており、
前記連結機構は、前記ノブと前記伝達部材とを連結する第1の連結部と、この第1の連結部と一端が連結している連結部材と、この連結部材の他端と前記第2の係止部とを連結している第2の連結部と、を有している。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記肘置き部の前記前部は、前記蓋の他端の端面よりも前方に突出しており、
車幅方向を基準として、前記肘置き部の前記前部のなかの蓋側の側面には、前記ノブが位置している。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記肘置き部の前記前部の肘置き面の幅は、前方に向けて狭くなっている。
請求項1では、車両用収納装置は、上方に開いた開口部から内部に収納物を収納可能な収納部と、一端を中心にスイングすることにより開口部を開閉可能な蓋と、を有している。蓋の全閉状態は、蓋ロック機構により維持される。蓋に対して、隙間を空けて、車幅方向に肘置き部が隣接している。この肘置き部の前部には、蓋ロック機構を解除するノブが位置している。そのため、肘置き部に腕を置いたまま、ノブを操作すると、蓋ロック機構が解除され、蓋が付勢部材により開く。即ち、肘置き部に腕を置いたまま蓋を開けることができる。蓋を開く際の腕の動作量を減らすことができる。
請求項2では、蓋は、蓋の自重と付勢部材による付勢力とが釣り合うことにより半開き状態が維持される半開状態に変位可能である。即ち、蓋を腕で支えることなく蓋が開いた状態が維持される。全開状態まで開かなくても収納物の出し入れも行える。さらに、蓋が(全開状態でなく)半開状態で維持されるため、付勢部材の付勢力を小さく設定することができ、閉め荷重が軽くなり、操作性も向上する。
肘置き部に腕を置いたまま、腕(例えば、肘)で半開状態の蓋を押すと、蓋を全開状態に変位させることもできる。全開状態の蓋は、鉛直方向を基準として、蓋を閉じる方向に傾いている。全開状態の蓋は、自重により蓋を閉じる方向にスイングしようとする。ただし、蓋の全開状態は、蓋の一端を保持する全開保持機構により維持可能である。
仮に、全開保持機構がない場合、体を捻り一方の腕で蓋の先端を保持しながら、他方の腕で収納物を取り出すこととなる。一方、全開保持機構が設けられている場合、蓋の全開状態を腕で保持する必要がないため、収納物の取り出しをスムーズに行える。
加えて、ノブは、蓋ロック機構を解除すると共に全開保持機構も解除するように、全開保持機構とも連結している。そのため、肘置き部に腕を置いたまま、全開保持機構を解除することができる。腕を動かすことなく全開状態を解除することができる。加えて、全開状態を解除すると、全開状態の蓋体は、蓋が閉まる方向へスイングし、半開状態で止まる。半開状態の蓋は手動で閉めることができる。全開状態の蓋を閉める場合、体を捻りながら蓋を閉めないとならないが、半開状態の蓋ならば、蓋を閉じる際の動作量を減らすことができる。仮に、蓋が半開状態で止まらない場合、全開状態の蓋が勢いよく閉まることも考えられるが、本発明では、全開状態の蓋が半開状態で止まるため、蓋を静かに閉めることが可能となる。
請求項3では、蓋ロック機構は、蓋の他端に設けられた第1の係止部と、第1の係止部と係止する第1の被係止部と、ノブの動作を第1の被係止部に伝達する伝達部材と、を有している。全開保持機構は、蓋の一端に設けられた第2の係止部と、第2の係止部に係止する第2の被係止部と、を有している。全開保持機構は、連結機構を介して、ノブと連結している。この連結機構は、ノブと伝達部材とを連結する第1の連結部と、第1の連結部と一端が連結している連結部材と、連結部材の他端と第2の係止部とを連結している第2の連結部と、を有している。即ち、蓋ロック機構と、全開保持機構と、連結機構とは、簡易な構成で互いに連結している。そのため、少ない部品点数で、蓋の開閉が可能となる。
請求項4では、肘置き部の前部は、蓋の他端の端面よりも前方に突出しており、車幅方向を基準として、肘置き部の前部のなかの蓋側の側面には、ノブが位置している。そのため、肘置き部の前部が掴みやすい形状となっており、肘置き部に腕を置くと、指先の近傍には、ノブが位置することとなる。さらに腕の動作量を減らすことができ、ノブの操作性を向上させることができる。
請求項5では、肘置き部の前部の肘置き面の幅は、前方に向けて狭くなっている。突出した部位が、手首から掌に沿う形状を呈しているため、腕に蓋がより接触しにくくなり、蓋を開く際の腕の動作量を減らすことが可能となる。
実施例1による車両用収納装置が搭載された車両の車室内を説明する図である。 図2(a)は、蓋が閉じられた車両用収納装置の斜視図である。図2(b)は、図2(a)のb−b線断面図である。 図3(a)は、蓋の後端を説明する図である。図3(b)は、蓋が組み付けられた車両用収納装置の後端を説明する図である。 図4(a)は、図2(a)の4aー4a線断面図である。図4(b)は、図4(a)のb部拡大図である。 図5(a)は、半開状態の車両用収納装置を説明する図である。図5(b)は、全開状態の車両用収納装置を説明する図である。 図6(a)は、全開保持機構を説明する図である。図6(b)は、図6(a)のb−b線断面図である。 図7(a)は、蓋ロック機構と、全開保持機構と、これらを連結する連結機構を説明する図である。図7(b)は、連結機構の作用を説明する図である。 図8(a)は、実施例2による伝達構造を説明する図である。図8(b)は、実施例2による伝達構造の作用図である。 図9(a)は、実施例2の変形例1による伝達構造の作用図である。図9(b)は、実施例2の変形例2による伝達構造の作用図である。 図10(a)は、実施例3による伝達構造を説明する図である。図10(b)は、実施例3による伝達構造の作用図である。 図11(a)は、実施例3の変形例1による伝達構造の作用図である。図11(b)は、実施例3の変形例2による伝達構造の作用図である。 図12(a)、図12(b)は、蓋の最大開き角度について補足する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
図1には、車室内の左右のシート間(左側のシートSのみが示されている)に設置されるコンソールボックス10(車両用収納装置)が示されている。このコンソールボックス10は、ステアリングハンドルが左側に設けられた車両に搭載されており、上方に開いた開口部20aから内部に収納物を収納可能な箱状の収納部20と、後端30a側を中心にスイングすることにより開口部20aを開閉可能な蓋30と、を有している。
蓋30に対して、車幅方向左側(運転席側)に蓋30とは別体の肘置き部40が隣接している。肘置き部40の上面は、乗員の腕を支持する肘置き面41である。肘置き部40のなかの、蓋30の左側面31に対向可能な面を対向面42とする。この対向面42は、蓋30の左側面31に沿って形成されている。
蓋30の左側面31は、蓋30を閉じた際に前後方向に延びている第1の面31aと、第1の面31aの前端31bを基点として斜め右方向に延びている第2の面31cと、を有している。肘置き部40の対向面42は、第1の面31aに対向可能な第1の対向面42aと、第2の面31cに対向可能な第2の対向面42bと、を有している。
図2(a)を参照する。肘置き部40の対向面42と、蓋30の左側面31との間の隙間を隙間Cとする。隙間Cは、蓋30のスイング時に蓋30と肘置き部40が互いに干渉しない限り、小さい寸法に設定することが好ましい。
肘置き部40の前部には、蓋30の全閉状態を維持する蓋ロック機構80(図4(a)参照)を解除するノブ50が設けられている。
肘置き部40は、蓋30の前面32よりも前方に突出した突出部46を有している。突出部46の上面46aの幅Wは、前方に向けて狭くなっている。突出部46の右側面46b(蓋側の側面)は、右斜め前方を向いており、ノブ50が配置されている開口46dが形成されている。突起部46の右側面46bと、蓋30の前面32との境界49は、段差がなく連続している。なお、ノブ50は、突出部46の前側面47や左側面48に位置させても良い。
図2(a)、図2(b)を参照する。蓋30の上面34は、肘置き部40の肘置き面41と略同一平面上(面一)に位置している。蓋30の上面34は、肘置き部40に加えて、肘置きの補助的な面ともいえる。なお、蓋30の上面34を、肘置き面46aよりも高く設定してもよいし、低く設定しても良い。
コンソールボックス10は、互いに車幅方向に間隔を空けて配置された左右のサイドパネル11,12と、収納部20よりも前方に配置され左右のサイドパネル11,12間の上方に開いた開口46dの一部を塞いでいるトップパネル13と、サイドパネル11,12間の後方に開いた開口を塞いでいるリアガーニッシュ14と、を有している。
収納部20の右壁部21の上端21aは、右サイドパネル12の上端を支持している。肘置き部40は、肘置き面41を備えた天板部43と、天板部43の右側の端部から下方へ延びている右壁部44と、天板部43の左側の端部から下方へ延びている左壁部45と、を有している。
肘置き部40の左壁部45は、左サイドパネル11の上端11aに支持されている。後述する連結部材120は、底板部15により支持されている。底板部15の右端部15aは、収納部20の左壁部22の上端22aに支持されている。底板部15は、連結部材120の前後方向(図面表裏方向)の移動をガイドするガイド壁部16,16と一体に構成されている。
ガイド壁部16,16の上端は、連結部材120の浮き上がりを防ぐ押さえ板部17と当接している。押さえ板部17は、全体としてクランク状を呈しており、右端部17aが肘置き部40の右壁部44と当接しており、左端部17bが、肘置き部40の左壁部45と当接している。
図1を参照する。収納部20の左壁部22(車幅方向について肘置き部側の面)の面と、肘置き部40の第1の対向面42aとは、略同一平面状に位置している。
図3(a)、図3(b)を参照する。蓋30は、収納部20(図1参照)の開口部20aを塞ぐ本体部35と、本体部35の後端から斜め下後方へ延びている左右の一対のアーム60,70(蓋の一端)と、を有している。各々のアーム60,70は、板状を呈しており、互いにアーム60,70の厚み方向に対向している。一対のアーム60,70は、本体部35のスイング中心となる軸部材36を支持している支持穴61,71と、互いに対向する方向に突出しているストッパ62,72と、を有している。
収納部20の後壁部24の外面24a(後方を向いた面)には、軸部材36を支持している支持部26,26が設けられている。支持部26,26には、ストッパ62,72との干渉を防ぐ逃げ溝26a,26a(右側の逃げ溝のみが示されている)が形成されている。逃げ溝26a,26aの末端(不図示)にストッパ62,72が接触すると、蓋30は全開状態(図5(b)参照)となる。なお、ストッパ62,72と逃げ溝26aの位置を適宜調整することにより、全開状態の蓋30の位置を変更することができる。
軸部材36には、スペーサ27を介して、軸部材36を囲むように2つのねじりばね37,37(付勢部材)が設けられている。
左側のねじりばね37の一端37aは、アーム60の厚み面63から車幅方向外側の面64に亘り形成された係合溝65と係合している。同様に、右側のねじりばね37の一端37aは、アーム70の厚み面73から車幅方向外側の面74に亘り形成された係合溝75と係合している。ねじりばね37,37は、蓋30を開く方向に付勢している。
図4(a)には、蓋30により開口部20aが閉じられた全閉状態のコンソールボックス10が示されている。蓋30は、収納部20の底部20bに対向している第1の基材30bと、第1の基材30bに対して隙間を空けて上方に設けられた第2の基材30cと、第2の基材30cの上面に設けられたクッション材30dと、クッション材30dを覆う表皮30eと、を有している。なお、蓋30と同様に、肘置き部40も、基材、クッション材、表皮から構成されている。
蓋30は、軸部材36を中心にスイング可能である。ねじりばね37,37は、蓋30を開く方向にアーム60,70(図3(b)参照)を付勢している(矢印(a)参照)。蓋30の全閉状態は、係止機構を備えた蓋ロック機構80により維持されている。
図4(b)を参照する。蓋ロック機構80は、第1の基材30bの前端30f(蓋の他端)に設けられた第1の係止部38と、第1の係止部38と係止している第1の被係止部55と、第1の被係止部55に対してノブ50(図1参照)の操作(ノブ50を押す動作)を伝達する伝達部材90と、を有している。
第1の係止部38は、第1の基材30bの前端30fから収納部20の前壁部25の上端25aへ向かって延びている。第1の係止部38の下端38aには、前方へ突出した爪38bが設けられている。
第1の被係止部55は、爪38bの上面38cと当接して第1の係止部38の上方への移動を規制している規制部56と、規制部56の前端56aから前方へ延びている軸部57と、軸部57に設けられて規制部56を第1の係止部38へ向かって付勢している第1のコイルばね58と、を有している。
収納部20の前壁部25には、第1の被係止部55を支持している支持部28が設けられている。この支持部28は、前壁部25の上端25aよりも前方に位置しており、前壁部25と一体に構成されている。詳細には、支持部28は、軸部57が摺動可能な摺動穴28aが形成された第1の部位28bと、規制部56の下面56cを支持している第2の部位28cと、を有している。
図5(a)を参照する。ノブ50(図2(a)参照)を押して、蓋ロック機構80を解除すると、ねじりばね37,37(図3(b)参照)の付勢力(矢印(b)参照)により、蓋30は開く方向にスイングする。蓋30は、蓋30の自重(矢印(c)参照)と、ねじりばね37,37とによる付勢力とが釣り合う半開状態となる。
図5(a)の半開状態から手動で蓋30をさらに開く方向にスイングさせると、図5(b)に示されるように、蓋30は全開状態となる。全開状態の蓋30は、前傾している。詳細には、蓋30は、鉛直方向Vを基準として蓋30を閉じる方向に傾いている(傾斜角θ1)。即ち、蓋30の重心Gが鉛直方向Vよりθ1閉じる方向にある。蓋30は、蓋30の自重(矢印(d)参照)により閉じる方向へスイングしようとする。ただし、コンソールボックス10には、全開状態の蓋30を保持する全開保持機構100が設けられている。全開保持機構100は、全開状態の蓋30が閉じる方向へスイングすることを規制している。
図6(a)、図6(b)を参照する。全開保持機構100は、左アーム60の車幅方向外側の面64に形成された第2の係止部66と、第2の係止部66に係止している第2の被係止部102と、を有している。
左側のアーム60の車幅方向外側の面64には、第2の被係止部102との干渉を防ぐ逃げ溝67が形成されている。第2の係止部66は、逃げ溝67の入口68付近に形成されており、逃げ溝67の底面69よりも車幅方向外側(左側)に突出している。さらに、全開状態の蓋30において、第2の係止部66は、支持穴61よりも下方に位置している。
第2の係止部66の断面は、略三角形状を呈している。なお、逃げ溝67を形成しない場合、第2の係止部66は、車幅方向外側の面64よりも車幅方向外側(左側)に突出するように形成すればよい。なお、第2係止部66の形状及び位置は任意である。左側のアーム60から下方に突出する係止部とした場合には、それに合わせて第2の被係止部102を配置すればよい。
第2の被係止部102は、ラックアンドピニオン方式により、車幅方向(左右方向)に沿って往復移動する。詳細には、第2の被係止部102は、後述する第2のピニオンギヤ112と噛み合うラック103aが外面に形成された箱103と、箱103に一部が収納されており蓋30のスイングを規制する規制部104と、を有している。
規制部104は、第2の係止部66の後面66aを押圧可能な規制ローラ105と、規制ローラ105を回転可能に支持している支持部106と、箱103に収納され支持部106を第2の係止部66に向かって付勢している第2のコイルばね107と、を有している。
上述した通り、全開状態の蓋30は、蓋30を閉じる方向へ傾いているため、蓋30を閉じる方向へスイングしようとする(矢印(e)参照)。ただし、第2の被係止部102の規制ローラ105が、第2の係止部66の後面66aに押し当てられているため、蓋30のスイングを規制している(矢印(f)参照)。
なお、実施例1では、第2の係止部66に対して押圧可能な部材として、上下方向を中心線とする円柱状の規制ローラ105を使用しているが、ボールプランジャを採用してもよい。さらに、第2の係止部66と第2の被係止部102の互いに当接する面は、曲面(球体の一部も含む)、平面を問わない。
図7(a)を参照する。全開保持機構100は、肘置き部40の内部に収納されている連結機構110を介して、ノブ50と連結している。この連結機構110は、ノブ50と伝達部材90とを連結する第1のピニオンギヤ111(第1の連結部)と、第1のピニオンギヤ111と前端121(一端)が連結している連結部材120と、連結部材120の後端122(他端)と第2の被係止部102とを連結している第2のピニオンギヤ112(第2の連結部)と、を有している。第1のピニオンギヤ111、第2のピニオンギヤ112の回転中心線は、鉛直方向(上下方向)である。
ノブ50は、第1のピニオンギヤ111と噛み合う第1のラック51aが形成された基部51と、基部51の先端に設けられ乗員により押されるノブ本体52と、基部51の末端に設けられた軸部53と、軸部53を囲っている第3のコイルばね54と、を有している。第3のコイルばね54は、開口46dからノブ本体52が突出する方向(右斜め前方)に、基部51を付勢している。
伝達部材90は、平面視で、全体として略クランク状の部材であり、車幅方向に移動可能である。伝達部材90の左端部91には、第1のピニオンギヤ111と噛み合う第2のラック92が形成されている。伝達部材90の右端部93には、第1の被係止部55の被押圧面59を押圧可能な押圧面94を有している。押圧面94は、平面視で斜め右前方を向いている。
連結部材120は、肘置き部40の長手方向に沿った棒状の部材である。連結部材120は、前後方向に移動可能であり、第4のコイルばね125により前方へ向けて付勢されている。連結部材120は、肘置き部40の右壁部44と左壁部45との間に位置している(図2(b)参照)。連結部材120の前端121には、第1のピニオンギヤ111と噛み合う第3のラック123が形成されている。連結部材120の後端122には、第2のピニオンギヤ112と噛み合う第4のラック124が形成されている。
連結部材120を基準として、ノブ50の基部51は、連結部材120よりも上方に位置している。伝達部材90は、連結部材120よりも下方に位置している。第2の被係止部102は、連結部材120よりも下方に位置している。なお、連結部材120は、ガイド壁部16,16(図2(b)参照)により移動方向が規制されているが、他の往復移動する部材(ノブ50、伝達部材90、第2の被係止部102)も同様のガイド部材が設けられている。説明は省略する。
図7(b)を参照する。ノブ50を押したときの動作について説明する。全閉状態において(図4(b)参照)、ノブ50を斜め左後方へ押す(第3のコイルばね54の付勢方向と反対方向)(矢印(g)参照)と、第1のラック51aと噛み合う第1のピニオンギヤ111が反時計回りに回る(矢印(h)参照)。
第1のピニオンギヤ111と噛み合う第2のラック92が形成された伝達部材90は、右方(蓋ロック機構80側)に移動する(矢印(i)参照)。伝達部材90の押圧面94が第1の被係止部55の被押圧面59を押すと、第1の被係止部55は前方へ移動する(矢印(j)参照)。第1の被係止部55が前方へ移動すると、規制部56(図4(b)参照)が爪38bから外れて、蓋30は、ねじりばね37,37の付勢力により開く(図5(a)参照)。
全開状態において(図5(b)参照)、ノブ50を斜め左後方へ押すと、第1のピニオンギヤ111が反時計回りに回転する(矢印(h)参照)。第3のラック123が形成された連結部材120は後方へ移動し(矢印(k)参照)、第4のラック124と噛み合う第2のピニオンギヤ112が反時計回りに回転する(矢印(l)参照)。第2のピニオンギヤ112が回転すると、ラック103aが形成された第2の被係止部102は左へ移動し(矢印(m)参照)、規制ローラ105が、第2の係止部66の後面66aから離れる。前傾していた蓋30は、自重により前方へスイングする。
実施例1の効果を説明する。この効果は、後述する実施例2、実施例3でも発揮される。
図2(a)、図4(a)を参照する。蓋30に対して、隙間Cを空けて、車幅方向左側に肘置き部40が隣接している。この肘置き部40の突出部46には、蓋ロック機構80を解除するノブ50が位置している。肘置き部40に腕を置いたまま、ノブ50を操作すると、蓋ロック機構80が解除され、蓋30がねじりばね37により開く。即ち、肘置き部40に腕を置いたまま蓋30を開けることができる。蓋30を開く際の腕の動作量を減らすことができる。
加えて、肘置き部40は、蓋30の前面32よりも前方に突出した突出部46を有している。突出部46の右側面46bには、ノブ50が配置されている。そのため、肘置き部40に腕を置くと、指先(主に中指から小指)の近傍には、ノブ50が位置することとなる。さらに腕の動作量を減らすことができ、ノブ50の操作性を向上させることができる。
加えて、突出部46の上面(肘置き面41の前部)の幅Wは、前方に向けて狭くなっている。突出部46が手首から掌に沿う形状を呈しているため、腕に蓋30がより接触しにくくなり、蓋30を開く際の腕の動作量を減らすことが可能となる。
加えて、車幅方向を基準として、肘置き部40の対向面42(第1の対向面42a、第2の対向面42b)は、境界49よりも肘置き部40側に位置している。さらに、収納部20の左側面22(車幅方向について肘置き部40側の面)と、肘置き部40の第1の対向面42aとは、略同一平面状に位置している(図1参照)。そのため、ノブ50の操作性を維持したまま、開口部20aの車幅方向の寸法W1を広くすることができる。
図5(a)を参照する。ノブ50(図2(a)参照)を押して、蓋ロック機構80を解除すると、ねじりばね37,37(図3(b)参照)の付勢力(矢印(b)参照)により、蓋30は開く方向にスイングする。蓋30は、蓋30の自重(矢印(c)参照)とねじりばね37,37による付勢力とが釣り合う半開状態となる。即ち、蓋30を腕で支えることなく蓋30が開いた状態が維持される。全開状態まで開かなくても収納物の出し入れも行える。さらに、蓋30が半開状態で維持される設定のため、ねじりばね37,37の付勢力を小さく設定することができる。
さらに、肘置き部40に腕を置いたまま、腕(例えば、肘)で半開状態の蓋30を後方へ押すと、蓋30を全開状態に変位させることもできる(図5(b)参照)。全開状態の蓋30は、鉛直方向Vを基準として、蓋30を閉じる方向に傾いている(傾斜角θ1)。そのため、全開状態の蓋30は、自重により蓋30を閉じる方向にスイングしようとする。ただし、蓋30の全開状態は、蓋30のアーム60を保持する全開保持機構100により維持可能である。
仮に、全開保持機構100がない場合、体を捻り、一方の腕で蓋30の先端を保持しながら、他方の腕で収納物を取り出すこととなる。一方、全開保持機構100が設けられている場合、蓋30の全開状態を腕で保持する必要がないため、収納物の取り出しをスムーズに行える。
図7(a)を参照する。さらに、ノブ50は、蓋ロック機構80を解除すると共に全開保持機構100も解除するように、全開保持機構100とも連結している。そのため、肘置き部40(図1参照)に腕を置いたまま、全開保持機構100を解除することができる。腕を動かすことなく全開保持機構100を解除することができる。図7(a)に示された通り、蓋ロック機構80と、全開保持機構100と、連結機構110とは、簡易な構成で互いに連結している。そのため、少ない部品点数で、蓋30の開閉が可能となる。
図5(a)参照する。全開保持機構100を解除すると、全開状態の蓋30は、蓋30が閉まる方向へスイングし、半開状態で止まる。その後、半開状態の蓋30は手動で閉めることができる。ねじりばね37(図3(b)参照)の付勢力を小さく設定でき、閉め荷重が軽くなり、操作性も向上する。全開状態の蓋30を閉める場合、体を捻りながら蓋30を閉めないとならないが、半開状態の蓋30ならば、蓋30を閉じる際の動作量を減らすことができる。仮に、蓋30が半開状態で止まらないような構成である場合、全開状態の蓋30が勢いよく閉まるおそれもあるが、本発明では、全開状態の蓋30が半開状態で止まるため、蓋30を静かに閉めることが可能となる。
<実施例2>
図8(a)を参照する。実施例2では、実施例1のラックアンドピニオン式の伝達機構(図7(a)参照)に代わり、平面状の押す面と、平面状の押される面とが摺動する伝達機構が採用されている。その他の構成については、実施例1と同様である。
連結部材131の上面132には、ノブの基部133により押される力を伝達部材134に伝える略ブロック状の伝達部135が設けられている。
ノブの基部133は、伝達部135を押すことが可能な第1の押圧面136を有している。第1の押圧面136は、ノブの基部133が往復する方向(矢印(n)参照)に対して直交している。
伝達部135は、第1の押圧面136に押される第1の被押圧面137と、第1の被押圧面137よりも後方に位置していると共にノブの基部133の往復する方向に沿っている第2の押圧面138と、を有している。伝達部材134は、第2の押圧面138に押される第2の被押圧面139を有している。
図8(b)を参照する。ノブが押されると、ノブの基部133は、斜め左後方へ移動する(矢印(o)参照)と共に、ノブの基部133の第1の押圧面136は、伝達部135の第1の被押圧面137を押す。伝達部135が設けられた連結部材131は、後方へ移動する(矢印(p)参照)。伝達部135の第2の押圧面138は、伝達部材134の第2の被押圧面139を押す。第2の被押圧面139を有している伝達部材134は、右に移動する(矢印(q)参照)。
図9(a)を参照する。次に、実施例2の変形例1を説明する。ノブ本体141は、連結部材142の前端142a(連結部材142の移動方向の端部)に設けられている。ノブ本体141の先端面141aは、前方(車両の進行方向)を向いている。即ち、ノブの基部133が押される方向と連結部材142が移動する方向が一致している。ノブ本体141が出入りする開口148は、肘置き部149の前側面149aに形成されている。
連結部材142の上面143には、伝達部材144を押すことが可能な伝達部145(第1の連結部)が設けられている。伝達部145は、平面視で略直角三角形状であり、斜辺に相当する面が押圧面146となる。押圧面146は、右斜め後方を向いている。伝達部材144の左端面は、左斜め前方を向いており、押圧面146に押される被押圧面147となる。
図9(b)を参照する。次に、実施例2の変形例2を説明する。ノブ本体151は、伝達部材152の左端152a(伝達部材144の移動方向の端部)に設けられている。ノブ本体141の先端面151aは、左方を向いている。即ち、ノブ本体151が押される方向と伝達部材144が移動する方向が一致している。ノブ本体151が出入りする開口159aは、肘置き部150の左側面159bに形成されている。
伝達部材152の下面152bには、連結部材153を押すことが可能な伝達部154(第1の連結部)が設けられている。伝達部154は、平面視で略直角三角形状であり、斜辺に相当する面が押圧面155となる。押圧面155は、右斜め後方を向いている。
連結部材153の上面156には、押圧面155に押される被押圧面157を備えた被伝達部158(第1の連結部)が設けられている。
実施例2と比較すると(図8(a)参照)、変形例1及び変形例2では、実施例2のノブの基部133が不要となり、部品点数を減らすことができる。さらに、力の伝達効率も向上する。
<実施例3>
図10(a)を参照する。実施例3においても、摺動による伝達機構が採用されている。連結部材201の上面202には、上方に突出した2つの円柱状の突起部211,212(第1の連結部)が設けられている。
2つの突起部211,212は、互いに間隔を空けて、連結部材201の移動方向(前後方向)に沿って並んでいる。2つの突起部211,212のうち、前方に位置するものを第1の突起部211とし、第1の突起部211よりも後方に位置するものを第2の突起部212とする。
ノブ221の基部222の下面222aは、連結部材201の上面202に対し摺動可能である。ノブ221の基部222には、鉛直方向(図面表裏方向)に貫通し、第1の突起部211を収容可能な第1の長穴223(第1の連結部)が形成されている。第1の長穴223は、トラック形状であり、車幅方向(左右方向、連結部材201が往復する方向(前後方向)と直交する方向)を長手方向としている。
連結部材201の上面202は、伝達部材224の下面224aに対し摺動可能である。伝達部材224には、鉛直方向に貫通し、第2の突起部212を収容可能な第2の長穴225(第1の連結部)が形成されている。第2の長穴225は、トラック形状であり、ノブ221が往復する方向(矢印(1)参照)を長手方向としている。
ノブ221が押されていない状態では、第1の突起部211は、第1の長穴223の長手方向中央よりも左側(肘置き部40の左側面48側)に位置している。第2の突起部212は第2の長穴225の長手方向中央よりも斜め右前側(ノブ221に加わる付勢力が向いている方向側)に位置している。
図10(b)を参照する。ノブ221が押されると、ノブ221の基部222は斜め左後方へ移動する(矢印(2)参照)。ノブ221の第1の長穴223の縁は、第1の突起部211を斜め左後方へ押す。第1の突起部211は、後方に移動する(第1の突起部211は、第1の長穴223に対して摺動し、相対的に右へ移動する)。
第1の突起部211が設けられた連結部材201は、後方へ移動する(矢印(3)参照)。連結部材201に設けられた第2の突起部212も後方へ移動する。第2の突起部212は、第2の長穴225の縁に対して摺動する。第2の長穴225を有する伝達部材224は、右へ移動する(矢印(4)参照)。
図11(a)を参照する。実施例3の変形例1では、ノブ本体241は、連結部材242の前端242aに設けられている。ノブ本体241の先端面241aは、前方を向いている。即ち、ノブを押す方向と連結部材242が移動する方向が一致する。ノブ本体241が出入りする開口247は、肘置き部248の前側面249に形成されている。
連結部材242の上面243には、上方に突出している1つ円柱状の突起部244(第1の連結部)が設けられている。
伝達部材245には、鉛直方向に貫通しており、突起部244を収容可能な長穴246が形成されている。長穴246は、トラック形状であり、右斜め前方から左斜め後方を長手方向として形成されている。
ノブ本体241が押されると、連結部材242は後方へ移動する(矢印(5)参照)。連結部材242に設けられた突起部244も後方に移動する。長穴246の縁に対して、突起部244は摺動し、相対的に右斜め前方から左斜後方に移動する。長穴246が形成された伝達部材245は右へ移動する(矢印(6)参照)。
図11(b)を参照する。実施例3の変形例2では、ノブ本体251は、伝達部材252の左端252aに設けられている。ノブ本体251の先端面251aは、左方を向いている。即ち、ノブ本体251を押す方向と伝達部材252が移動する方向が一致する。ノブ本体251が出入りする開口257は、肘置き部258の左側面259に形成されている。
伝達部材252の上面253には、上方に突出している1つ円柱状の突起部254(第1の連結部)が設けられている。
連結部材255には、上下方向に貫通しており、突起部254を収容可能な長穴256(第1の連結部)が形成されている。長穴256は、トラック形状であり、右斜め前方から左斜め後方を長手方向として形成されている。
ノブ本体251が押されると、伝達部材252は右方へ移動する(矢印(7)参照)。伝達部材252に設けられた突起部254は、右方に移動する。長穴256の縁に対して、突起部254は摺動し、相対的に左斜後方から右斜め前方に移動する。長穴256が形成された連結は後方へ移動する(矢印(8)参照)。
上記の実施例2、実施例3による伝達機構は、第2のピニオンギヤ112(図7(a)参照)に代えて採用してもよい。即ち、互いに異なる方向に往復運動する2つの物体の間に設けることができる。
なお、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。例えば、本実施例で、肘置き部40は、蓋30に対して車幅方向の左側(運転席側)に隣接しているが、運転席が右側に配置される場合、車幅方向の右側に肘置き部40を隣接させる。さらに、本実施例では、付勢部材としてコイルばねを採用しているが、板ばねやまきばねを採用してもよい。
さらに、図5(b)に示された通り、実施例1では、鉛直方向Vを基準として、蓋30は開口部20aを閉める方向に傾いている。これは、蓋30の最大開き角度が鋭角であることを意味しない。
図12(a)を参照する。例えば、コンソールボックス10Aについて、開口部20aの縁を含む面20dが前傾している場合、面20dと、全開状態の蓋30とがなす最大開き角度θ2は鈍角となることもある。
図12(b)を参照する。コンソールボックス10Bでは、実施例1の全開保持機構(図5(b)参照)を備えない。全開状態の蓋30が、鉛直方向Vを基準として、蓋30が開く方向に傾いている(傾斜角θ3)。この場合、ストッパ62,72(図3(a)参照)により、蓋30の全開状態が保持されることとなる。
本発明の車両用収納装置は、乗用車に搭載するのに好適である。
10…コンソールボックス(車両用収納装置)
20…収納部、20a…開口部
30…蓋
31…左側面(側面)
32…他端の端面
38…第1の係止部
40…肘置き部
41…肘置き面、
42…対向面
46b…右側面(蓋側の側面)
50…ノブ
55…第1の被係止部
60…左アーム(蓋の一端)
66…第2の係止部
70…右アーム(蓋の一端)
80…蓋ロック機構
90…伝達部材
100…全開保持機構
102…第2の被係止部
110…連結機構
111…第1のピニオンギヤ(第1の連結部)
112…第2のピニオンギヤ(第2の連結部)
120…連結部材
C…隙間

Claims (5)

  1. 上方に開いた開口部から内部に収納物を収納可能な収納部と、一端を中心にスイングすることにより前記開口部を開閉可能な蓋と、この蓋を開く方向に付勢している付勢部材と、前記蓋により前記開口部が閉じられた全閉状態を維持する蓋ロック機構と、この蓋ロック機構を解除可能なノブと、を有する車両用収納装置において、
    前記蓋に対して、隙間を空けて、車幅方向に肘置き部が隣接しており、
    前記肘置き部の前部には、前記ノブが位置している、ことを特徴とする車両用収納装置。
  2. 前記蓋は、前記蓋の自重と前記付勢部材による付勢力とが釣り合うことにより半開き状態が維持される半開状態と、鉛直方向を基準として前記蓋が閉じる方向に傾いている全開状態とに、変位可能であり、
    前記蓋の前記全開状態は、前記蓋の前記一端を保持する全開保持機構により維持可能であり、
    前記ノブは、前記蓋ロック機構を解除すると共に前記全開保持機構も解除するように、前記全開保持機構とも連結している、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用収納装置。
  3. 前記蓋ロック機構は、前記蓋の他端に設けられた第1の係止部と、この第1の係止部と係止する第1の被係止部と、前記ノブの動作を前記第1の被係止部に伝達する伝達部材と、を有し、
    前記全開保持機構は、前記蓋の前記一端に設けられた第2の係止部と、この第2の係止部に係止する第2の被係止部と、を有し、
    前記全開保持機構は、連結機構を介して、前記ノブと連結しており、
    前記連結機構は、前記ノブと前記伝達部材とを連結する第1の連結部と、この第1の連結部と一端が連結している連結部材と、この連結部材の他端と前記第2の係止部とを連結している第2の連結部と、を有している、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用収納装置。
  4. 前記肘置き部の前記前部は、前記蓋の他端の端面よりも前方に突出しており、
    車幅方向を基準として、前記肘置き部の前記前部のなかの蓋側の側面には、前記ノブが位置している、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用収納装置。
  5. 前記肘置き部の前記前部の肘置き面の幅は、前方に向けて狭くなっている、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用収納装置。
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