JP2009132263A - センターコンソール - Google Patents
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Abstract
【課題】情報伝達装置の位置を容易に変更することのできるセンターコンソールを提供する。
【解決手段】センターコンソール10には、掌を接触させた状態で使用されるタイプの操作部11と肘掛け部12とが設けられる。操作部11はコンソール本体16に対して移動可能かつ複数の移動位置で固定可能に設けられる。肘掛け部12の移動部18は、コンソール本体16に対して移動可能に設けられ、操作部11ともども移動するように同操作部11に連結される。
【選択図】図1
【解決手段】センターコンソール10には、掌を接触させた状態で使用されるタイプの操作部11と肘掛け部12とが設けられる。操作部11はコンソール本体16に対して移動可能かつ複数の移動位置で固定可能に設けられる。肘掛け部12の移動部18は、コンソール本体16に対して移動可能に設けられ、操作部11ともども移動するように同操作部11に連結される。
【選択図】図1
Description
本発明は、掌を接触させた状態で使用するタイプの情報伝達装置と肘掛け部とが設けられたセンターコンソールに関するものである。
従来、掌を接触させた状態で使用するタイプの情報伝達装置をセンターコンソールに設けることが提案されている。そうした情報伝達装置としては、自身の振動を通じて車両の周辺情報を搭乗者に伝達するための機器(例えば特許文献1参照)、あるいはエアーコンディショナーやナビゲーションシステムを操作するための操作スイッチ(例えば特許文献2参照)などが知られている。また、センターコンソールに肘掛け部を形成することが多用されている。
ここで、着座姿勢や着座位置、体格は運転者によって異なるために、センターコンソールにおいて運転者が掌や肘を置きやすい位置は同一の位置にはならない。そのため、情報伝達装置の位置を変更できない場合には、その使用に際して情報伝達装置に掌を接触させたときに、例えば窮屈に感じるなど、運転者に違和感を与えるおそれがある。
従来、特許文献2には、情報伝達装置を運転席に対して移動可能に設けることが提案されている。
特許文献2に記載のセンターコンソールはコンソール本体と肘掛け部とにより構成されており、情報伝達装置がパームレスト部(掌を置く部分)とスイッチ部(操作スイッチが設けられた部分)とにより構成されている。そして、コンソール本体にスイッチ部が設けられており、肘掛け部にパームレスト部が設けられている。また、車両フロアに対してコンソール本体が移動可能に設けられており、肘掛け部がコンソール本体に対して移動可能に設けられている。こうした構造により、情報伝達装置の位置を好みの位置に調節することができるようになり、上述した違和感の低減を図ることが可能になる。
特開2007−83890号公報
特開2006−240330号公報
特許文献2に記載のセンターコンソールはコンソール本体と肘掛け部とにより構成されており、情報伝達装置がパームレスト部(掌を置く部分)とスイッチ部(操作スイッチが設けられた部分)とにより構成されている。そして、コンソール本体にスイッチ部が設けられており、肘掛け部にパームレスト部が設けられている。また、車両フロアに対してコンソール本体が移動可能に設けられており、肘掛け部がコンソール本体に対して移動可能に設けられている。こうした構造により、情報伝達装置の位置を好みの位置に調節することができるようになり、上述した違和感の低減を図ることが可能になる。
上述した特許文献2に記載のセンターコンソールでは、情報伝達装置の位置を調節する際に、コンソール本体の位置変更を通じて操作スイッチの位置を変更する作業と肘掛け部の位置変更を通じてパームレスト部の位置を変更する作業といった二つの作業を行う必要があるために、その位置調節にかかる作業が極めて煩雑な作業になる。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、情報伝達装置の位置を容易に変更することのできるセンターコンソールを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、掌を接触させた状態で使用されるタイプの情報伝達装置と肘掛け部とがコンソール本体に設けられてなるセンターコンソールにおいて、前記情報伝達装置が前記コンソール本体に対して移動可能かつ複数の移動位置で固定可能に設けられてなり、前記肘掛け部が前記コンソール本体に対して移動可能に設けられてなるとともに前記情報伝達装置ともども移動するように同情報伝達装置に連結されてなることをその要旨とする。
請求項1に記載の発明は、掌を接触させた状態で使用されるタイプの情報伝達装置と肘掛け部とがコンソール本体に設けられてなるセンターコンソールにおいて、前記情報伝達装置が前記コンソール本体に対して移動可能かつ複数の移動位置で固定可能に設けられてなり、前記肘掛け部が前記コンソール本体に対して移動可能に設けられてなるとともに前記情報伝達装置ともども移動するように同情報伝達装置に連結されてなることをその要旨とする。
上記構成によれば、情報伝達装置を、運転者が掌を置きやすい位置に移動させた上でコンソール本体に固定することができる。しかも、情報伝達装置を移動させた後に固定するといった一連の作業を通じて、肘掛け部を運転者が肘を置きやすい位置に移動させて固定することもできる。したがって、情報伝達装置の位置を容易に変更することができるようになる。
上記情報伝達装置は、請求項2によるように、掌を置くパームレスト部と情報伝達を行う情報伝達部とが一体に形成されたものである。
なお「パームレスト部と情報伝達部とが一体に形成されたもの」は、パームレスト部と情報伝達部とが同一のものを含む。また、情報伝達部は、自身の振動を通じて情報を運転者に伝達するための部分や、エアーコンディショナーやナビゲーションシステムを操作するためのスイッチが設けられた部分を含む。
なお「パームレスト部と情報伝達部とが一体に形成されたもの」は、パームレスト部と情報伝達部とが同一のものを含む。また、情報伝達部は、自身の振動を通じて情報を運転者に伝達するための部分や、エアーコンディショナーやナビゲーションシステムを操作するためのスイッチが設けられた部分を含む。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のセンターコンソールにおいて、内部に物を収納可能なボックス部を備えてなり、前記肘掛け部が前記ボックス部の開口を開閉するための蓋の一部を構成してなり、前記肘掛け部と前記情報伝達装置との連結を解除可能な連結解除機構を備えてなることをその要旨とする。
上記構成によれば、肘掛け部がボックス部の蓋として機能するセンターコンソールにおいて、前記肘掛け部と前記情報伝達装置との連結態様によることなく、同肘掛け部を容易に開けることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のセンターコンソールにおいて、前記肘掛け部と前記情報伝達装置との連結が解除されているときに同肘掛け部を前記情報伝達装置側に付勢する付勢手段、および同付勢手段の付勢による前記肘掛け部の移動によって同肘掛け部が前記情報伝達装置に接触した際にそれら前記肘掛け部および前記情報伝達装置を連結する連結手段を備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、前記情報伝達装置との連結が解除された状態で開かれた肘掛け部を閉じる際に、付勢手段の付勢によって情報伝達装置に接触する位置まで肘掛け部を移動させて同肘掛け部を情報伝達装置に連結させるといったように、肘掛け部を閉じる際の同肘掛け部の位置合わせを自動的に行うことができ、その操作を容易に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、求項3または4に記載のセンターコンソールにおいて、前記肘掛け部を閉じた状態でロックするためのロック機構をさらに備え、前記連結解除機構による連結解除と前記ロック機構によるロックの解除とが同一のスイッチの操作を通じて行われることをその要旨とする。
上記構成によれば、肘掛け部および情報伝達装置の連結を解除することと同肘掛け部の閉状態でのロックを解除することとが各別のスイッチの操作を通じて行われるものと比較して、容易な操作を通じて肘掛け部を開けることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンターコンソールにおいて、前記情報伝達装置を前記コンソール本体に対してスライドさせるスライド機構、および前記情報伝達装置および前記コンソール本体の一方に連結された第1部材と他方に連結された第2部材との間において発生する摩擦力を変更する摩擦力変更機構をさらに備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、第1部材と第2部材との間において発生する摩擦力を小さくすることにより、情報伝達装置を、スライド機構を通じて移動可能な範囲における任意の位置に移動させることができる。そして、情報伝達装置を所望の位置に移動させた状態で上記摩擦力を大きくすることにより、第1部材と第2部材との相対移動、ひいては情報伝達装置とコンソール本体との相対移動を制限することができ、これにより同情報伝達装置をコンソール本体に固定することができる。
本発明によれば、情報伝達装置の位置を容易に変更することのできるセンターコンソールを提供することができる。
以下、本発明にかかるセンターコンソールを具体化した一実施の形態について説明する。
図1に本実施の形態にかかるセンターコンソール10の斜視構造を示す。
図1に本実施の形態にかかるセンターコンソール10の斜視構造を示す。
同図1に示すように、センターコンソール10の上部には、エアーコンディショナーやナビゲーションシステムなどを操作するための各種スイッチが設けられた操作部11と、肘を置くための肘掛け部12とが形成されている。上記操作部11は、掌を置くパームレスト部13と各種スイッチが設けられたスイッチ部14とが一体に形成されたものである。この操作部11は、パームレスト部13に掌を置いた状態で指によってスイッチ部14の各種スイッチを操作するといったように使用される。また、センターコンソール10には内部に物を収納可能なボックス部15が設けられており、上記肘掛け部12がボックス部15の開口を開閉するための蓋としての機能を有している。
本実施の形態では、センターコンソール10の本体(コンソール本体16)が車両フロアに固定されている。また、上記操作部11が、運転席(具体的には、コンソール本体16)に対して移動可能、かつコンソール本体16の任意の位置で固定可能に取り付けられている。これにより、運転者が掌や肘を置きやすい位置に操作部11を移動させた上で同操作部11をコンソール本体16に固定することが可能な構造になっている。
なお、図1は操作部11を最も車両後方側の位置で固定した場合におけるセンターコンソール10を示している。また、図2は操作部11を最も車両前方側の位置で固定した場合におけるセンターコンソール10を示している。
以下、操作部11をコンソール本体16に対して移動させるための構造について説明する。
図3に、操作部11の内部およびその周辺の構造を示す。
図3に、操作部11の内部およびその周辺の構造を示す。
同図3に示すように、上記操作部11は、コンソール本体16に移動可能に取り付けられるベース部20と、ベース部20に固定されて同ベース部20の車室内側を覆う形状の装飾部21とによって構成されている。操作部11のベース部20とコンソール本体16との間にはスライドレール(図示略)が取り付けられている。このスライドレールによって案内されることにより、操作部11(詳しくは、ベース部20および装飾部21)がコンソール本体16に対して車両前後方向に移動する。
また、上記ベース部20にはシャフト23が回転可能な状態で支持されている。このシャフト23は車幅方向に延びるように設けられており、同シャフト23の一方の端部にはピニオンギア24が固定されている。一方、コンソール本体16には、車両前後方向に延びる形状のラックギア41が取り付けられている。そして、それらピニオンギア24およびラックギア41は互いに噛み合う位置にそれぞれ配設されている。
図4に、ベース部20の側面構造を示す。
同図4に示すように、上記ベース部20にあって、ピニオンギア24(図3参照)が取り付けられている側の側部と反対側の側部にはローラ25が回転可能な状態で突設されている。一方、コンソール本体16には、車両前後方向に延びる案内溝42が形成されている。この案内溝42は、その内部を上記ローラ25が移動可能な形状に形成されている。
同図4に示すように、上記ベース部20にあって、ピニオンギア24(図3参照)が取り付けられている側の側部と反対側の側部にはローラ25が回転可能な状態で突設されている。一方、コンソール本体16には、車両前後方向に延びる案内溝42が形成されている。この案内溝42は、その内部を上記ローラ25が移動可能な形状に形成されている。
本実施の形態では、上述したスライドレール、ピニオンギア24とラックギア41との噛み合い、および案内溝42によるローラ25の案内を通じて操作部11が車両前後方向に案内されるようになっている。なお本実施の形態では、スライドレールや、ピニオンギア24とラックギア41との噛み合い機構、ならびに案内溝42によってローラ25を案内する機構がスライド機構として機能する。
次に、操作部11をコンソール本体16の任意の位置に固定するための構造について説明する。
図5にベース部20の図3におけるA−A線に沿った断面構造を示し、図6に同ベース部20の分解斜視構造を示す。
図5にベース部20の図3におけるA−A線に沿った断面構造を示し、図6に同ベース部20の分解斜視構造を示す。
図5および図6に示すように、ベース部20には移動ボタン26が取り付けられている。この移動ボタン26は、コンソール本体16に操作部11が固定される状態と同コンソール本体16に対して操作部11が移動可能になる状態とを切り替える際に操作されるボタンである。この移動ボタン26はスプリング26aによって一方向(図5における左方向)に常時付勢されており、上記スプリング26aの付勢力に抗して操作部11の内部に押し込むことが可能になっている。また移動ボタン26は、押し込んだ状態から手を離すと、上記スプリング26aの付勢力によって押し込み前の状態(図5に示す状態)に戻るようになっている。なお、前述したスライドレール22は、コンソール本体16とベース部20の間に取り付けられている。
一方、ベース部20に回転可能に支持された上記シャフト23には二つのリング27が回転可能な状態で挿通されている。また、上記シャフト23には二つのコイルスプリング28が挿通されている。それらコイルスプリング28は、その一端が上記リング27に固定されるとともに他端がベース部20に固定されるといったように、それぞれリング27とベース部20との間に挟まれる位置に設けられている。
各コイルスプリング28は、移動ボタン26が押し込み操作されていないとき(移動ボタン26の未操作時)には、内面によって上記シャフト23を締め付ける状態で取り付けられている。そのため、このときコイルスプリング28の締め付け力によってシャフト23の回転が制限され、これによりピニオンギア24の回転が制限されて、コンソール本体16に対する操作部11の移動が制限される。すなわち、このときコンソール本体16に操作部11が固定される。
一方、移動ボタン26が押し込み操作されると、これに伴って上記リング27がシャフト23に対して回転する構造になっている。なお、このときのリング27の回転方向は、同リング27に一端が固定されたコイルスプリング28の内径が大きくなる方向である。そのため、このときコイルスプリング28によるシャフト23の締め付け力が小さくなってシャフト23の回転が許容され、これによってピニオンギア24の回転が許容されてコンソール本体16に対する操作部11の移動が許容されるようになる。
このように本実施の形態では、移動ボタン26を押し込むことによって、シャフト23とコイルスプリング28との間において発生する摩擦力を小さくすることにより、操作部11を、前記スライド機構によって移動可能な範囲における任意の位置(例えば運転者が掌を置きやすい位置)に移動させることができる。そして、操作部11を所望の位置に移動させた状態で同移動ボタン26から手を離すことによって上記摩擦力を大きくすることにより、操作部11とコンソール本体16との相対移動を制限することができ、これにより同操作部11をコンソール本体16に固定することができる。
なお、本実施の形態では、シャフト23が第1部材および第2の部材の一方として機能し、コイルスプリング28が第1部材および第2の部材の他方として機能し、ベース部20材に設けられた一連の機構が第1部材と第2部材との間において発生する摩擦力を変更する摩擦力変更機構として機能する。
なお、移動ボタン26の操作によって各リング27を回転させるための構造は次の通りである。すなわち先ず、各リング27にはそれぞれ外周方向に突出する形状の凸部29が一体形成されている。また、移動ボタン26には案内プレート30が一体に取り付けられている。案内プレート30には案内孔31が形成されており、この案内孔31に上記各リング27の凸部29が挿通されている。
図7に、ベース部20を図3における矢印B方向から見た構造を示す。
同図7に示すように、上記案内プレート30の案内孔31は、移動ボタン26の押し込み方向側(図7における下方側)に向かうほど幅方向における中央部分に近づくように延びるとともにその先端において繋がる二本の孔からなる形状、すなわち略V字形状に延設されている。
同図7に示すように、上記案内プレート30の案内孔31は、移動ボタン26の押し込み方向側(図7における下方側)に向かうほど幅方向における中央部分に近づくように延びるとともにその先端において繋がる二本の孔からなる形状、すなわち略V字形状に延設されている。
移動ボタン26の未操作時には、上記案内孔31における上記「二本の孔が繋がる部分」に各凸部29が位置した状態(図7に示す状態)になっている。このときにはコイルスプリング28の内面によって上記シャフト23が締め付けられており、シャフト23の回転が制限された状態になっている。
そして移動ボタン26が押し込まれると、案内プレート30が各リング27に対して移動する。このとき各リング27の凸部29は案内孔31によって各別に案内されて、同案内孔31における上記「二本の孔が繋がる部分」と反対側の各端部に移動した状態になる。図8に、このときの案内プレート30と各凸部29との位置関係を示す。こうした凸部29の移動に伴ってリング27が回転し、これによってコイルスプリング28によるシャフト23の締め付け力が低下して、同シャフト23の回転が許容されるようになる。
また本実施の形態では、図1および図2に示すように、肘掛け部12が、コンソール本体16に取り付けられる肘掛け本体17と同肘掛け本体17に対して車両前後方向に移動可能に取り付けられる移動部18とにより構成されている。そして、移動部18が操作部11に連結されている。そのため、上述したように操作部11を移動させた後に固定するといった一連の作業を通じて、肘掛け部12(詳しくは、その移動部18)を運転者が肘を置きやすい位置に移動させて固定することもできる。
図9に、操作部11と移動部18とを連結するための機構の具体構造を示す。
同図9に示すように、操作部11には車両後方に延びる形状のリンクプレート32が取り付けられている。このリンクプレート32には車両下方側に向けて延びる形状の切り欠き部33が形成されている。なお、このリンクプレート32は操作部11のローラ25の軸(図4参照)と係合するように設けられており、操作部11が車両前後方向に移動されると、これに合わせてリンクプレート32も車両前後方向に移動するようになっている。
同図9に示すように、操作部11には車両後方に延びる形状のリンクプレート32が取り付けられている。このリンクプレート32には車両下方側に向けて延びる形状の切り欠き部33が形成されている。なお、このリンクプレート32は操作部11のローラ25の軸(図4参照)と係合するように設けられており、操作部11が車両前後方向に移動されると、これに合わせてリンクプレート32も車両前後方向に移動するようになっている。
一方、移動部18には車両上下方向に延びる形状のリンクプレート51が取り付けられている。このリンクプレート51は車両上下方向のみに移動可能な状態で移動部18に設けられている。リンクプレート51の下端部には車両下方側に向けて延びる形状の凸部52が形成されている。
本実施の形態では、リンクプレート32の切り欠き部33とリンクプレート51の凸部52との係合を通じてリンクプレート32とリンクプレート51とが連結され、これにより操作部11と移動部18とが連結される構造になっている。
図10に、ボックス部15の蓋として機能する肘掛け部12が開かれた状態のセンターコンソール10を示す。
同図10から明らかなように、センターコンソール10を簡素な構造にするためには、肘掛け部12を開く際に同肘掛け部12と操作部11との連結が解除される構造を採用することが望ましい。なお本実施の形態では、肘掛け部12を開く際に、その全体が一旦車両後方側に移動した後に車両前方側の端部が持ち上がるといったように肘掛け部12が移動するようになっている。
同図10から明らかなように、センターコンソール10を簡素な構造にするためには、肘掛け部12を開く際に同肘掛け部12と操作部11との連結が解除される構造を採用することが望ましい。なお本実施の形態では、肘掛け部12を開く際に、その全体が一旦車両後方側に移動した後に車両前方側の端部が持ち上がるといったように肘掛け部12が移動するようになっている。
以下、操作部11と移動部18との連結を解除するための連結解除機構について説明する。
図9に示すように、肘掛け部12の移動部18には解除スイッチ53が設けられている。この解除スイッチ53は、スプリング(図示略)によって車両前方側(図9における左側)に常時付勢されている。この解除スイッチ53は、スプリング54の付勢力に抗して車両後方側に押し込むことが可能であり、そのように押し込まれた状態から手を離すことによって押し込み前の位置に復帰する。
図9に示すように、肘掛け部12の移動部18には解除スイッチ53が設けられている。この解除スイッチ53は、スプリング(図示略)によって車両前方側(図9における左側)に常時付勢されている。この解除スイッチ53は、スプリング54の付勢力に抗して車両後方側に押し込むことが可能であり、そのように押し込まれた状態から手を離すことによって押し込み前の位置に復帰する。
解除スイッチ53には操作アーム55が一体に取り付けられている。この操作アーム55は、車両後方側に向けて延びる形状に形成されており、上記解除スイッチ53の移動に伴って車両前後方向に移動するようになっている。また操作アーム55には係合突起56が形成されている。一方、上述のように移動部18に取り付けられたリンクプレート51には係合孔57が形成されている。そして、操作アーム55はその係合突起56とリンクプレート51の係合孔57とが係合する形状に形成されている。
図11に、リンクプレート51およびその周辺の構造を拡大して示す。
同図11に示すように、リンクプレート51はスプリング54によって車両下方側に常時付勢されている。これにより操作アーム55の係合突起56はリンクプレート51の係合孔57の車両上方側の面(接触面57a)に押し付けられた状態になっている。この係合孔57の接触面57aは、車両後方側に向かうに連れて徐々に車両下方側の位置となる傾斜した形状に形成されている。
同図11に示すように、リンクプレート51はスプリング54によって車両下方側に常時付勢されている。これにより操作アーム55の係合突起56はリンクプレート51の係合孔57の車両上方側の面(接触面57a)に押し付けられた状態になっている。この係合孔57の接触面57aは、車両後方側に向かうに連れて徐々に車両下方側の位置となる傾斜した形状に形成されている。
解除スイッチ53が押し込まれていないときには、操作アーム55の係合突起56はリンクプレートの係合孔57における車両前方側の部分に位置した状態(図11(a)に示す状態)になっている。そして、このときリンクプレート51の凸部29がリンクプレート32の切り欠き部33に係合しており、それらリンクプレート32およびリンクプレート51、ひいては操作部11および移動部18が連結されている。
解除スイッチ53が押し込まれて操作アーム55が車両後方に移動すると、同操作アーム55の係合突起56によってリンクプレート51の係合孔57の接触面57aが押圧されることにより、該リンクプレート51が車両上方に押し上げられた状態(図11(b)に示す状態)になる。これにより、リンクプレート51が前記リンクプレート32から離間してリンクプレート51の凸部29とリンクプレート32の切り欠き部33とが離間し、リンクプレート32とリンクプレート51との連結、ひいては操作部11と移動部18との連結が解除される。そして、この状態で移動部18を車両後方側に押すことにより、同移動部18が移動して操作部11から離間するようになる。
また本実施の形態では、肘掛け部12をコンソール本体16に係止する係止機構を備えており、肘掛け部12を開く際にはこれに先立って係止機構による係止が解除される。
以下、この係止機構について説明する。
以下、この係止機構について説明する。
図12および図13に係止機構を構成する各部品の配置図を示し、図14にそれら部品の斜視構造を示す。なお、図12は上記各部品を運転席側から見た構造を示し、図13は各部品を車両後方側から見た構造を示している。
図12〜図14に示すように、肘掛け本体17には、車幅方向に延びる二本のピン71が取り付けられている。各ピン71は、車幅方向における同一直線上において延びる形状で、且つ同一直線状において移動可能な状態で設けられている。各ピン71にはそれぞれ、互いに対向する側の端部にL字形状に延びるピンプッシャ72が一体に取り付けられている。それらピンプッシャ72の間には、各ピンプッシャ72を互いに離間させる方向に付勢するスプリング73が取り付けられている。
また、コンソール本体16には、上記各ピン71のピンプッシャ72が設けられた側の端部と反対側の端部に対応する部分に、同ピン71の先端を挿入可能な穴(固定穴43)がそれぞれ形成されている(図13)。
さらに、肘掛け本体17には保持ブロック74が取り付けられている。この保持ブロック74は車両前後方向に移動可能に設けられており、同保持ブロック74には車両前後方向に延びる切り欠き75が形成されている。そして保持ブロック74は、その切り欠き75の内面によって各ピンプッシャ72の車幅方向における外側面を押さえるように配設されている。
また、上述のように移動部18に取り付けられた前記解除スイッチ53には開ブロック58が一体に取り付けられている。この開ブロック58は上記各ピンプッシャ72を操作するためのものであり、上記解除スイッチ53を始点に車両後方側に延びる形状に形成されている。この開ブロック58の車両後方側の部分には、車幅方向の長さが二段階に変化する段形状の切り欠き59が形成されている。この切り欠き59は詳しくは、その車両後方側に形成されて車幅方向の幅が広い部分(幅広部分60)と車両前方側に形成されて同幅が狭い部分(幅狭部分61)とにより構成されている。
そして本実施の形態では、移動部18が最も車両後方側の位置に移動したときに、開ブロック58の切り欠き59の幅広部分60の内部に各ピンプッシャ72が収まるようになっている(図12〜図14に示す状態)。
図15に、開ブロック58と各ピンプッシャ72との位置関係を拡大して示す。
運転者の操作によって移動部18が最も車両後方側の位置に移動すると、開ブロック58の切り欠き59の内部にピンプッシャ72が位置するようになる。そして図15(a)に示すように、このとき解除スイッチ53が操作されていなければ、開ブロック58によって各ピンプッシャ72はなんら操作されない。そのため、各ピン71はコンソール本体16の固定穴43(図13参照)に挿入された状態になっており、肘掛け部12を開くことのできない状態になっている。
運転者の操作によって移動部18が最も車両後方側の位置に移動すると、開ブロック58の切り欠き59の内部にピンプッシャ72が位置するようになる。そして図15(a)に示すように、このとき解除スイッチ53が操作されていなければ、開ブロック58によって各ピンプッシャ72はなんら操作されない。そのため、各ピン71はコンソール本体16の固定穴43(図13参照)に挿入された状態になっており、肘掛け部12を開くことのできない状態になっている。
移動部18が最も車両後方側の位置に移動した状態で上記解除スイッチ53が操作されると、開ブロック58が車両後方側に移動して、各ピンプッシャ72が開ブロック58の段形状の切り欠き59に案内されてその幅狭部分61に嵌った状態(図15(b)に示す状態)になる。そのため、各ピンプッシャ72が互いに近づく方向に移動した状態になり、これにより各ピン71がコンソール本体16の固定穴43(図13参照)から脱出してコンソール本体16と肘掛け部12との係合が解除されて、同肘掛け部12を開くことが可能な状態になる。
本実施の形態では、肘掛け部12を開く際に、肘掛け部12の移動部18と操作部11との連結の解除、およびコンソール本体16と肘掛け部12との係合の解除が同一のスイッチ(解除スイッチ53)の操作を通じて行うことができる。そのため、それらの解除が各別のスイッチの操作を通じて行われるものと比較して、容易な操作を通じて肘掛け部12を開けることができる。
なお本実施の形態では、解除スイッチ53や、開ブロック58、各ピン71、各ピンプッシャ72、ならびにコンソール本体16の固定穴43等によって構成される一連の機構が、肘掛け部12を閉じた状態でロックするためのロック機構として機能する。
図16に、保持ブロック74およびその周辺の構造を示す。
同図16に示すように、前記保持ブロック74の切り欠き75は、車両前方側に形成されて車幅方向における幅が長い部分(幅広部分76)と車両後方側に形成されて同幅が比較的短い部分(幅狭部分77)とによって構成されている。また保持ブロック74はスプリング78によって車両前方に付勢されている。
同図16に示すように、前記保持ブロック74の切り欠き75は、車両前方側に形成されて車幅方向における幅が長い部分(幅広部分76)と車両後方側に形成されて同幅が比較的短い部分(幅狭部分77)とによって構成されている。また保持ブロック74はスプリング78によって車両前方に付勢されている。
図17に、各ピンプッシャ72と保持ブロック74との位置関係を拡大して示す。
同図17(a)に示すように、解除スイッチ53の未操作時においては、保持ブロック74の切り欠き75の幅広部分76の内面によって、各ピンプッシャ72の車幅方向における外側面が押さえられている。そのため、このとき保持ブロック74が車両前方に付勢されているとはいえ、その切り欠き75の幅広部分76と幅狭部分77との境界部分の段差に各ピンプッシャ72が突き当たることにより、保持ブロック74が車両前方側に移動しない構造になっている。また、肘掛け部12が閉じられた状態であるときには、保持ブロック74の車両前方側の端部がコンソール本体16(図12参照)に当接するようになっており、これによっても保持ブロック74が車両前方側に移動しない構造になっている。
同図17(a)に示すように、解除スイッチ53の未操作時においては、保持ブロック74の切り欠き75の幅広部分76の内面によって、各ピンプッシャ72の車幅方向における外側面が押さえられている。そのため、このとき保持ブロック74が車両前方に付勢されているとはいえ、その切り欠き75の幅広部分76と幅狭部分77との境界部分の段差に各ピンプッシャ72が突き当たることにより、保持ブロック74が車両前方側に移動しない構造になっている。また、肘掛け部12が閉じられた状態であるときには、保持ブロック74の車両前方側の端部がコンソール本体16(図12参照)に当接するようになっており、これによっても保持ブロック74が車両前方側に移動しない構造になっている。
一方、運転者の操作によって移動部18が最も車両後方側の位置に移動した状態で解除スイッチ53が操作されて各ピンプッシャ72が互いに近づく方向に移動し、さらに肘掛け部12が車両後方側に移動されると、図17(b)に示すように、保持ブロック74がスプリング78の付勢力によって上記境界部分の段差を超えて移動する。これにより、その後においては保持ブロック74の切り欠き75の幅狭部分77の内面によって各ピンプッシャ72の車幅方向における外側面が押さえられるようになり、各ピンプッシャ72が互いに近づく方向に移動した状態、すなわち肘掛け部12を開くことが可能な状態で保持されるようになる。
また本実施の形態では、肘掛け部12を開く際に、移動部18が肘掛け本体17に固定されるようになっている。
以下、そのように移動部18を肘掛け本体17に固定する機構について説明する。
以下、そのように移動部18を肘掛け本体17に固定する機構について説明する。
図16に示すように、肘掛け本体17にはリンクプレート79が取り付けられている。このリンクプレート79は、上記保持ブロック74に隣接する位置に、車両上下方向にのみ移動可能な状態で設けられている。またリンクプレート79の保持ブロック74側の面には係合溝80が形成されている。この係合溝80は、車両後方に向かうほど車両上方側に位置する形状に延設されている。一方、保持ブロック74には、そのリンクプレート79側の面に、同リンクプレート79に向けて突出する形状の係合凸部(図示略)が形成されている。そして、それら保持ブロック74およびリンクプレート79は、保持ブロック74の係合凸部とリンクプレート79の係合溝80とが係合した状態で配設されている。
図18に、保持ブロック74とリンクプレート79との位置関係を示す。
図18(a)に示すように、保持ブロック74が車両前方に移動していないときには、同保持ブロックに形成された前記係合凸部81がリンクプレート79の係合溝80における車両後方側の部分に位置している。そのため、このときリンクプレート79は車両下方側に位置している。ここで、上記移動部18が最も車両後方側の位置に移動された状態で同移動部18における上記リンクプレート79の車両上方にあたる位置には、係合孔62が形成されている。そして、このときリンクプレート79の先端は上記係合孔62より車両下方側に位置しており、リンクプレート79と係合孔62とが係合しないために、肘掛け本体17に対する移動部18の移動は制限されない。
図18(a)に示すように、保持ブロック74が車両前方に移動していないときには、同保持ブロックに形成された前記係合凸部81がリンクプレート79の係合溝80における車両後方側の部分に位置している。そのため、このときリンクプレート79は車両下方側に位置している。ここで、上記移動部18が最も車両後方側の位置に移動された状態で同移動部18における上記リンクプレート79の車両上方にあたる位置には、係合孔62が形成されている。そして、このときリンクプレート79の先端は上記係合孔62より車両下方側に位置しており、リンクプレート79と係合孔62とが係合しないために、肘掛け本体17に対する移動部18の移動は制限されない。
一方、保持ブロック74が車両前方に移動すると、係合凸部81によってリンクプレート79の係合溝80の内面が押圧されることにより、図18(b)に示すように、該リンクプレート79が車両上方に押し上げられる。これによりリンクプレート79の先端が上記係合孔62に挿入されて同リンクプレート79と係合孔62とが係合し、この係合を通じて肘掛け本体17に対する移動部18の移動が制限されるようになる。このように本実施の形態では、肘掛け部12が開かれた際に移動部18が肘掛け本体17に固定される。
また本実施の形態では、肘掛け部12を閉じることにより、「各ピン71の固定穴43への係合」、「肘掛け本体17と移動部18との係合の解除」、「操作部11と移動部18との連結」といった各動作が自動的に行われるようになっている。
以下、そうした一連の動作について説明する。
先ず、肘掛け部12が閉じられることによって同肘掛け部12が最も車両前方側の位置に移動すると、保持ブロック74がコンソール本体16に当接して(図12参照)肘掛け本体17の内部に押し込まれることによって車両後方側に移動する(図9参照)。これにより、各ピンプッシャ72が保持ブロック74の切り欠き75の幅広部分76に移動した状態(図14に示す状態)になり、各ピン71が車幅方向に移動してコンソール本体16の固定穴43に係合する(図13参照)。
先ず、肘掛け部12が閉じられることによって同肘掛け部12が最も車両前方側の位置に移動すると、保持ブロック74がコンソール本体16に当接して(図12参照)肘掛け本体17の内部に押し込まれることによって車両後方側に移動する(図9参照)。これにより、各ピンプッシャ72が保持ブロック74の切り欠き75の幅広部分76に移動した状態(図14に示す状態)になり、各ピン71が車幅方向に移動してコンソール本体16の固定穴43に係合する(図13参照)。
また、保持ブロック74の移動に伴ってリンクプレート79が車両下方に移動して、同リンクプレート79の先端が移動部18の係合孔62から脱出した状態(図18(a)に示す状態)になり、肘掛け本体17と移動部18との係合が解除される。
ここで、図19に模式的に示すように、肘掛け本体17と移動部18との間には、巻き取り式のスプリング82(いわゆるコンストンスプリング)が設けられている。このスプリング82の一端が肘掛け本体17に固定されるとともに他端が移動部18に固定されており、同スプリング82の付勢力によって移動部18が肘掛け本体17に対して車両前方に向けて付勢されている。
そのため、上述のように肘掛け本体17と移動部18との係合が解除されると、上記スプリング82の付勢力によって移動部18が車両前方側に移動するようになり、これに伴ってリンクプレート32(図9)の切り欠き部33にリンクプレート51の凸部52が近づき接触するようになる。
図20に、リンクプレート32の切り欠き部33とリンクプレート51の凸部52との位置関係を示す。
図20に示すように、リンクプレート51の凸部52は、その車両前方側の部分が車両前方側の部分ほど車両下方への突出量が小さくなるように傾斜した形状に形成されている。そのため、上述したように移動部18が車両前方側に移動すると、先ずリンクプレート32の切り欠き部33にリンクプレート51の凸部52が接触する(図20(a))。そして、その後において同切り欠き部33によってリンクプレート51が押し上げられつつ同リンクプレート51が車両前方側に移動し(図20(b))、さらにはリンクプレート51の凸部52がリンクプレート32の切り欠き75と係合する(図20(c))。これにより操作部11と移動部18とが連結される。なお本実施の形態では、スプリング82が付勢手段として機能し、リンクプレート32、リンクプレート51等により構成される一連の機構が連結手段として機能する。
図20に示すように、リンクプレート51の凸部52は、その車両前方側の部分が車両前方側の部分ほど車両下方への突出量が小さくなるように傾斜した形状に形成されている。そのため、上述したように移動部18が車両前方側に移動すると、先ずリンクプレート32の切り欠き部33にリンクプレート51の凸部52が接触する(図20(a))。そして、その後において同切り欠き部33によってリンクプレート51が押し上げられつつ同リンクプレート51が車両前方側に移動し(図20(b))、さらにはリンクプレート51の凸部52がリンクプレート32の切り欠き75と係合する(図20(c))。これにより操作部11と移動部18とが連結される。なお本実施の形態では、スプリング82が付勢手段として機能し、リンクプレート32、リンクプレート51等により構成される一連の機構が連結手段として機能する。
このように本実施の形態によれば、操作部11との連結が解除された状態で開かれた肘掛け部12を閉じる際に、スプリング82の付勢力によって操作部11(詳しくは、リンクプレート32)に接触する位置まで肘掛け部12を移動させて同肘掛け部12を操作部11に連結させることができる。したがって、肘掛け部12の位置合わせを自動的に行うことができ、肘掛け部12を閉じる操作を容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)操作部11をコンソール本体16に対して移動可能かつ固定可能に設け、肘掛け部12をコンソール本体16に対して移動可能に設けるとともに操作部11ともども移動するように同操作部11に連結するようにした。そのため、操作部11を、運転者が掌を置きやすい位置に移動させた上でコンソール本体16に固定することができる。しかも、操作部11を移動させた後に固定するといった一連の作業を通じて、肘掛け部12を運転者が肘を置きやすい位置に移動させて固定することもできる。したがって、操作部11の使用に際して運転者が感じる違和感を緩和することができるようになる。
(1)操作部11をコンソール本体16に対して移動可能かつ固定可能に設け、肘掛け部12をコンソール本体16に対して移動可能に設けるとともに操作部11ともども移動するように同操作部11に連結するようにした。そのため、操作部11を、運転者が掌を置きやすい位置に移動させた上でコンソール本体16に固定することができる。しかも、操作部11を移動させた後に固定するといった一連の作業を通じて、肘掛け部12を運転者が肘を置きやすい位置に移動させて固定することもできる。したがって、操作部11の使用に際して運転者が感じる違和感を緩和することができるようになる。
(2)肘掛け部12がボックス部15の開口を開閉するための蓋の一部として機能するセンターコンソール10にあって、操作部11と肘掛け部12との連結を解除可能な連結解除機構を設けるようにしたために、操作部11と肘掛け部12との連結態様によることなく、同肘掛け部12を容易に開けることができるようになる。
(3)肘掛け部12を閉じる際に、スプリング82の付勢力によって操作部11に接触する位置まで肘掛け部12を移動させて同肘掛け部12を操作部11に連結させるといったように、同肘掛け部12の位置合わせを自動的に行うことができ、肘掛け部12を閉じる操作を容易に行うことができる。
(4)肘掛け部12を開く際に、肘掛け部12の移動部18および操作部11の連結の解除とコンソール本体16および肘掛け部12の係合の解除とを同一のスイッチ(解除スイッチ53)の操作を通じて行うようにした。そのため、それらの解除が各別のスイッチの操作を通じて行われるものと比較して、容易な操作を通じて肘掛け部12を開けることができる。
(5)解除スイッチ53を押し込むことによって、シャフト23とコイルスプリング28との間において発生する摩擦力を小さくすることにより、操作部11を、スライド機構によって移動可能な範囲における任意の位置に移動させることができる。そして、操作部11を所望の位置に移動させた状態で同解除スイッチ53から手を離すことによって上記摩擦力を大きくすることにより、操作部11とコンソール本体16との相対移動を制限することができ、これにより同操作部11をコンソール本体16に固定することができる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・操作部11をコンソール本体16に固定するための構造は、摩擦力を用いる構造の他、例えば操作部11およびコンソール本体16の一方に設けられた固定ピンと他方に設けられた複数の固定穴のいずれか一つとの係合を通じて行う構造など、適宜変更可能である。要は、操作部11をコンソール本体16における複数の位置で固定することができればよい。
・操作部11をコンソール本体16に固定するための構造は、摩擦力を用いる構造の他、例えば操作部11およびコンソール本体16の一方に設けられた固定ピンと他方に設けられた複数の固定穴のいずれか一つとの係合を通じて行う構造など、適宜変更可能である。要は、操作部11をコンソール本体16における複数の位置で固定することができればよい。
・「肘掛け部12の移動部18と操作部11との連結の解除」および「コンソール本体16と肘掛け部12との係合の解除」を各別のスイッチの操作を通じて行うようにしてもよい。
・肘掛け部12を閉じる際に操作部11に対する移動部18の位置合わせを自動で行うことに代えて、同位置合わせを手動で行うようにしてもよい。同構成では、スプリング82を省略することができる。
・肘掛け部12を開く際に肘掛け本体17に移動部18を固定するための機構(リンクプレート79、保持ブロック74の係合凸部81、移動部18の係合孔62)を省略することが可能である。
・肘掛け部12がボックス部15の蓋として機能しないものや、ボックス部15が設けられていないものにあっては、操作部11と肘掛け部12の移動部18との連結を解除する連結解除機構を省略してもよい。
・操作部11と肘掛け部12の移動部18とを連結する機構は任意に変更可能である。
・肘掛け部全体を一体に形成するとともに同肘掛け部を車両前後方向に移動可能な構造にした上で、同肘掛け部を操作部11に連結するようにしてもよい。
・肘掛け部全体を一体に形成するとともに同肘掛け部を車両前後方向に移動可能な構造にした上で、同肘掛け部を操作部11に連結するようにしてもよい。
・パームレスト部13とスイッチ部14とが一体に形成された操作部11に代えて、スイッチ部がパームレスト部としての機能を兼ねる操作部を設けるようにしてもよい。また、スイッチ部に代えて、自身の振動等を通じて何らかの情報(例えば車両の周辺情報など)を運転者に伝達するための部分が設けられたものを設けるようにしてもよい。
10…センターコンソール、11…操作部(情報伝達装置)、12…肘掛け部、13…パームレスト部、14…スイッチ部(情報伝達部)、15…ボックス部、16…コンソール本体、17…肘掛け本体、18…移動部、20…ベース部、21…装飾部、22…スライドレール、23…シャフト、24…ピニオンギア、25…ローラ、26…移動ボタン、26a…スプリング、27…リング、28…コイルスプリング、29…凸部、30…案内プレート、31…案内孔、32…リンクプレート、33…切り欠き部、41…ラックギア、42…案内溝、43…固定穴、51…リンクプレート、52…凸部、53…解除スイッチ、54…スプリング、55…操作アーム、56…係合突起、57…係合孔、57a…接触面、58…開ブロック、59…切り欠き、60…幅広部分、61…幅狭部分、62…係合孔、71…ピン、72…ピンプッシャ、73…スプリング、74…保持ブロック、75…切り欠き、76…幅広部分、77…幅狭部分、78…スプリング、79…リンクプレート、80…係合溝、81…係合凸部、82…スプリング。
Claims (6)
- 掌を接触させた状態で使用されるタイプの情報伝達装置と肘掛け部とがコンソール本体に設けられてなるセンターコンソールにおいて、
前記情報伝達装置が前記コンソール本体に対して移動可能かつ複数の移動位置で固定可能に設けられてなり、前記肘掛け部が前記コンソール本体に対して移動可能に設けられてなるとともに前記情報伝達装置ともども移動するように同情報伝達装置に連結されてなる
ことを特徴とするセンターコンソール。 - 請求項1に記載のセンターコンソールにおいて、
前記情報伝達装置は、前記掌を置くパームレスト部と情報伝達を行う情報伝達部とが一体に形成されたものである
ことを特徴とするセンターコンソール。 - 請求項1または2に記載のセンターコンソールにおいて、
内部に物を収納可能なボックス部を備えてなり、
前記肘掛け部が前記ボックス部の開口を開閉するための蓋の一部を構成してなり、
前記肘掛け部と前記情報伝達装置との連結を解除可能な連結解除機構を備えてなる
ことを特徴とするセンターコンソール。 - 請求項3に記載のセンターコンソールにおいて、
前記肘掛け部と前記情報伝達装置との連結が解除されているときに同肘掛け部を前記情報伝達装置側に付勢する付勢手段、および
同付勢手段の付勢による前記肘掛け部の移動によって同肘掛け部が前記情報伝達装置に接触した際にそれら前記肘掛け部および前記情報伝達装置を連結する連結手段
を備えることを特徴とするセンターコンソール。 - 請求項3または4に記載のセンターコンソールにおいて、
前記肘掛け部を閉じた状態でロックするためのロック機構をさらに備え、
前記連結解除機構による連結解除と前記ロック機構によるロックの解除とが同一のスイッチの操作を通じて行われる
ことを特徴とするセンターコンソール。 - 前記情報伝達装置を前記コンソール本体に対してスライドさせるスライド機構、および
前記情報伝達装置および前記コンソール本体の一方に連結された第1部材と他方に連結された第2部材との間において発生する摩擦力を変更する摩擦力変更機構
をさらに備える請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンターコンソール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007309864A JP2009132263A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | センターコンソール |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=40864605
Family Applications (1)
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JP2007309864A Withdrawn JP2009132263A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | センターコンソール |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-11-30 JP JP2007309864A patent/JP2009132263A/ja not_active Withdrawn
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