JP2010203208A - 車両の蓋材開閉構造 - Google Patents

車両の蓋材開閉構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010203208A
JP2010203208A JP2009053111A JP2009053111A JP2010203208A JP 2010203208 A JP2010203208 A JP 2010203208A JP 2009053111 A JP2009053111 A JP 2009053111A JP 2009053111 A JP2009053111 A JP 2009053111A JP 2010203208 A JP2010203208 A JP 2010203208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid member
buffer block
block
lid
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009053111A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazufumi Kumazaki
和文 熊崎
Yasuhiro Matsuda
安弘 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2009053111A priority Critical patent/JP2010203208A/ja
Publication of JP2010203208A publication Critical patent/JP2010203208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Hinge Accessories (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、蓋材を開いたときの振動やガタを低減させて質感を向上させることである。
【解決手段】本発明に係る車両の蓋材開閉構造によると、蓋材には弾性変形可能な緩衝ブロック50、全開ストッパ213にはブロック受け部213sが設けられ、その緩衝ブロック50とブロック受け部213sとを介して蓋材と全開ストッパ213とが当接する構成であり、緩衝ブロック50には、蓋材と全開ストッパ213との相対移動方向に対して傾斜するように構成された傾斜面51u,51dが形成され、ブロック受け部213fには、緩衝ブロック50の傾斜面51u,51dに当接可能な傾斜押圧面213u,213dが形成され、蓋材が全開位置まで回動して、緩衝ブロック50の傾斜面51u,51dとブロック受け部213fの傾斜押圧面213u,213dとが当接することにより、緩衝ブロック50は、前記相対移動方向に対して交差する方向に弾性変形する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両ボディの意匠面に形成された開口部を塞ぐ蓋材と、その蓋材を全閉位置から全開位置まで回動可能な状態で前記車両ボディに連結するヒンジ機構と、前記車両ボディに設けられて、前記蓋材の回動を全開位置で止める全開ストッパと、前記蓋材を全開位置の方向に回動させるバネ材とを備える車両の蓋材開閉構造に関する。
これに関連する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の蓋材開閉構造は、給油口を備える凹部の開口部を塞ぐフューエルリッドの開閉構造に関するものであり、図8にその平断面図が示されている。
図8に示すように、車両ボディBの後部外側面には給油口(図示省略)を備える凹部101が形成されており、その凹部101の側壁面にヒンジ金具103の基端部がボルト止めされている。そして、ヒンジ金具103の先端部にヒンジピン105を介してフューエルリッド106のヒンジ部106hが水平回動可能な状態で連結されている。これにより、フューエルリッド106は、ヒンジピン105を中心に水平回動が可能となり、そのフューエルリッド106により凹部101の開口部が開閉される。
また、ヒンジ金具103には、フューエルリッド106が全開位置(二点鎖線参照)まで回動したときに、そのフューエルリッド106の基端部が当接する全開ストッパ部105sが設けられており、その全開ストッパ部105sが板状の硬質弾性材107によって表裏から覆われている。これにより、フューエルリッド106が全開位置まで回動したときに、フューエルリッド106の基端部が硬質弾性材107を介して全開ストッパ部105sに当たるようになり、両者106,105sの塗膜の傷付き等を防止できる。
実開昭55−37702号
上記したフューエルリッドの開閉構造では、フューエルリッド106の基端部が全開ストッパ105sの硬質弾性体107の板面に対して直角に当接する構成である。このため、全開位置でフューエルリッド106の基端部が硬質弾性体107に当接したときに、その硬質弾性体107からの反発力(弾性力)でフューエルリッド106の基端部は硬質弾性体107の板面から離れる方向の力を受ける。即ち、フューエルリッド106の基端部が硬質弾性体107に当接したときの衝撃力で、フューエルリッド106の基端部と硬質弾性体107とが短時間で接離を繰り返し、そのフューエルリッド106が全開位置で振動することがある。
このように、前記フューエルリッド106が開いたときに振動やガタが発生すると質感が低下する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、蓋材を開いたときの振動やガタを低減させて質感を向上させることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車両ボディの意匠面に形成された開口部を塞ぐ蓋材と、その蓋材を全閉位置から全開位置まで回動可能な状態で前記車両ボディに連結するヒンジ機構と、前記車両ボディに設けられて、前記蓋材の回動を全開位置で止める全開ストッパと、前記蓋材を全開位置の方向に回動させるバネ材とを備える車両の蓋材開閉構造であって、前記蓋材、あるいは前記全開ストッパのいずれか一方には弾性変形可能な緩衝ブロック、他方にはブロック受け部が設けられ、その緩衝ブロックとブロック受け部とを介して前記蓋材と前記全開ストッパとが当接する構成であり、前記緩衝ブロックには、前記蓋材と前記全開ストッパとの相対移動方向に対して傾斜するように構成された傾斜面が形成されており、前記ブロック受け部には、前記緩衝ブロックの傾斜面に当接可能な傾斜押圧面が形成されており、前記蓋材が全開位置まで回動して、前記緩衝ブロックの傾斜面と前記ブロック受け部の傾斜押圧面とが当接することにより、前記緩衝ブロックは、前記相対移動方向に対して交差する方向に弾性変形することを特徴とする。
本発明によると、例えば、蓋材に緩衝ブロックが設けられ、車両ボディ側の全開ストッパにブロック受け部が設けられている場合、蓋材がバネ材の力で全開位置の方向に回動すると、緩衝ブロックの傾斜面がブロック受け部の傾斜押圧面に当接する。そして、傾斜面と傾斜押圧面との摺動作用により、緩衝ブロックは、前記蓋材と前記全開ストッパとの相対移動方向に対して交差する方向に弾性変形する。即ち、緩衝ブロックは、蓋材が全開ストッパから離れる方向に反発力(弾性力)を加えることがない。このため、蓋材が全開ストッパに当接したときの衝撃力が傾斜面と傾斜押圧面との摺動作用、及び緩衝ブロックの弾性変形により効率的に吸収される。これにより、蓋材を全開位置まで開放したときの前記蓋材の振動やガタを抑制でき、質感を向上させることができる。
なお、蓋材の当接部にブロック受け部が設けられ、車両ボディ側の全開ストッパに緩衝ブロックが設けられている場合でも結果は同様である。
請求項2の発明によると、緩衝ブロックは、開口側が幅広に構成された溝状凹部を備え、その溝状凹部の幅方向両側の側壁が傾斜面となっており、ブロック受け部は凸部を備え、その凸部の幅方向両側に傾斜押圧面が形成されており、前記ブロック受け部の凸部と前記緩衝ブロックの溝状凹部とが嵌合する際に、前記凸部の傾斜押圧面が前記溝状凹部の傾斜面を拡開方向に押圧するように構成されていることを特徴とする。
このように、ブロック受け部の凸部が緩衝ブロックの溝状凹部に挿入される際に、その溝状凹部の側壁の傾斜面が拡開方向に弾性変形する構成であるため、緩衝ブロックとブロック受け部とが当接するときの力を効率的に吸収できるようになる。
請求項3の発明によると、緩衝ブロックの溝状凹部の側壁部には、両傾斜面の裏側の位置に前記側壁部の肉厚寸法を減少させるための窪みが形成されていることを特徴とする。
このため、さらに緩衝ブロックが拡開方向に変形し易くなる。
請求項4の発明によると、緩衝ブロックの溝状凹部の底部分には、ブロック受け部の移動延長線上の位置にバネが埋め込まれていることを特徴とする。
このため、緩衝ブロックとブロック受け部との相対移動方向におけるその緩衝ブロックの変形を抑制できる。
請求項5の発明によると、緩衝ブロックは、その緩衝ブロックの連結部を被取付け部材の貫通孔に嵌め込み、抜け止めを図ることで、その被取付け部材に取付けられる構成であり、前記緩衝ブロックの連結部は、前記貫通孔に挿通される円柱部位と、その円柱部位の外周面にフランジ状に形成されて、縮径状態で前記貫通孔に通され、前記貫通孔を通過後に弾性力で拡開して、抜け止めを図る抜け止め部位とから構成されており、前記抜け止め部位は、複数の切欠き部により円周方向において分割されていることを特徴とする。
このように、抜け止め部位は、複数の切欠き部により円周方向において分割されているため、その抜け止め部位を被取付け部材の貫通孔に通す際、抜け止め部位の肉が切欠き部の方向に移動することで、抜け止め部位が貫通孔を通り易くなる。
本発明によると、蓋材を全開にしたときの振動やガタが低減するため、質感が向上する。
本実施形態に係る蓋材開閉構造を備える車両の全体斜視図である。 本実施形態に係る車両の蓋材開閉構造における蓋材の閉状態を表す斜視図である。 前記車両の蓋材開閉構造における蓋材の閉状態を表す平断面図(図1のIII-III矢視断面図(A図))、トーションスプリングの模式図(B図)である。 前記車両の蓋材開閉構造における蓋材の開状態を表す斜視図(A図)、及びA図のB部拡大図(B図)である。 前記車両の蓋材開閉構造における蓋材の開状態を表す平断面図である。 前記車両の蓋材開閉構造における全開ストッパと緩衝ブロックとの働きを表す側面図である(A図)(B図)。 変更例に係る緩衝ブロックの縦断面図(A図)、バネの斜視図(B図)、及びA図のC−C矢視断面図(C図)である。 従来の車両の蓋材開閉構造を表す平断面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図7に基づいて本発明の実施形態1に係る車両の蓋材開閉構造について説明する。本実施形態に係る蓋材開閉構造は、乗用車10のフェンダパネル22の開口部を塞ぐ蓋材24の開閉構造に関するものである。
なお、図中の前後左右、及び上下は乗用車の前後左右及び上下に対応している。
<フェンダパネル22、受電コネクタ32等の概要について>
フェンダパネル22は、乗用車10のフェンダ20の意匠面を構成するパネルであり、図1に示すように、左フロントピラー15の近傍に開口部22hが形成されている。そして、フェンダパネル22の開口部22hの内側に、図3、図5に示すように、受電コネクタ32と、その受電コネクタ32を支持するコネクタ支持パネル34が設置されている。
受電コネクタ32は、家庭用電源を使用して乗用車10のバッテリを充電する際に、電源ケーブルの給電コネクタ(図示省略)が接続されるコネクタである。受電コネクタ32は、図3等に示すように、コネクタ支持パネル34のほぼ中央に形成された貫通穴34hに取付け具35を介して取付けられている。コネクタ支持パネル34は、図3等に示すように、浅い容器状に形成されており、その容器の底部(図3において上部)に受電コネクタ32が取付けられている。そして、コネクタ支持パネル34の容器の開口周縁に相当するフランジ部34f(図3において下端部)がフェンダパネル22の開口部22hの裏側周縁に固定されている。これにより、フェンダパネル22の開口部22hの内側には受電コネクタ32とコネクタ支持パネル34とが設置される。
そして、フェンダパネル22の開口部22hが蓋材24によって開閉可能に構成されている。
<蓋材24について>
蓋材24は、図3に示すように、フェンダパネル22と同一面上にあってそのフェンダパネル22の開口部22hを塞ぐ全閉位置と、図5に示すように、前記フェンダパネル22に対して略直角に配置されて前記開口部22hを開く全開位置との間で約90°水平回動可能な状態でフェンダ20に取付けられている。蓋材24は、図2、図4等に示すように、略角形に形成された蓋材本体部230と、その蓋材本体部230の前端裏部に固定された可動ヒンジ部220とから構成されている。そして、可動ヒンジ部220がヒンジピン215を介して固定ヒンジ210に水平回動可能な状態で連結されている。
固定ヒンジ210は、平面略U字形に折り曲げ成形されており、その基端部側に形成された平板部211が、図3、図5に示すように、フェンダパネル22の開口部22hの内側でコネクタ支持パネル34の前部側面に固定されている。即ち、固定ヒンジ210がコネクタ支持パネル34を介して車両ボディ側に固定されている。
そして、固定ヒンジ210の先端部に、図2等に示すように、前記ヒンジピン215が挿通される軸受部212が上下に形成されている。また、固定ヒンジ210には、上下の軸受部212の間から後方に突出するように全開ストッパ213が形成されている。
可動ヒンジ部220は、図2等に示すように、略U字形に折り曲げ成形されており、その先端部にヒンジピン215が挿通される軸受部224が上下に形成されている。また、可動ヒンジ部220の先端部には、図2、図4等に示すように、上下の軸受部224の近傍に、蓋材本体部230が全開位置まで回動したときに(図4参照)全開ストッパ213に当接する緩衝ブロック50が取付けられている。そして、可動ヒンジ部220の基端部側に形成された固定板226が、図4(A)に示すように、蓋材本体部230の裏面端部に固定されている。
さらに、可動ヒンジ部220の先端には、図3、図5等に示すように、緩衝ブロック50の近傍位置にトーションスプリング40の一端が連結された筒状のバネ受け229が設けられている。
トーションスプリング40は、図3(B)に示すように、略角波形状に折曲げ成形された棒状のバネであり、先端部41が可動ヒンジ部220のバネ受け229に掛けられている。そして、トーションスプリング40の基端部43が、図3(A)等に示すように、固定ヒンジ210のバネ受け角部214に掛けられている。トーションスプリング40は、固定ヒンジ210のバネ受け角部214と可動ヒンジ部220のバネ受け229とを互いに離す方向に付勢されている。そして、蓋材24が全閉位置と全開位置にある状態で、固定ヒンジ210のバネ受け角部214と可動ヒンジ部220のバネ受け229間の距離が最大になるように設定されている。したがって、蓋材24は、トーションスプリング40のバネ力で全閉位置、あるいは全開位置に保持されるようになる。
即ち、前記トーションスプリングが本発明のバネ材に相当し、固定ヒンジ210、可動ヒンジ部220及びヒンジピン215が本発明のヒンジ機構に相当する。
<全開ストッパ213、緩衝ブロック50について>
全開ストッパ213は、図2等に示すように、固定ヒンジ210の軸受部212の間から後方に突出するように形成された板状体であり、その先端部分に緩衝ブロック50が当接するブロック受け部213fが設けられている。全開ストッパ213のブロック受け部213fは、図6(A)等に示すように、縦断面形状が浅い横向きU字形に形成されている。そして、ブロック受け部213fの凸側の上端部と下端部とに前記緩衝ブロック50が当接する傾斜押圧面213u,213dが形成されている。
ここで、緩衝ブロック50(蓋材24)は、ブロック受け部213f(全開ストッパ213)に対し、図6(A)の矢印方向に相対移動するようになる。
緩衝ブロック50は、図4(B)、図6(A)等に示すように、開口側が幅広に構成された溝状凹部51を備えるゴム製のブロックであり、上下の側壁部52と底部分53とから構成されている。そして、溝状凹部51の幅方向両側(上下両側)の側壁が全開ストッパ213の傾斜押圧面213u,213dが当接する傾斜面51u,51dとなっている。また、緩衝ブロック50の側壁部52の外側面には、それらの側壁部52の肉厚を減少させるための断面半円状の窪み52eが形成されている。
緩衝ブロック50の裏面54には、上下二ヶ所に第1連結部56と第2連結部57とが設けられている。第1、第2連結部56,57は、緩衝ブロック50を可動ヒンジ部220の先端部に取付けるための部材であり、等しい構成で外径寸法が異なるように構成されている。なお、第1、第2連結部56,57は等しい構成のため、代表して第1連結部56について説明し、第2連結部57の説明は省略する。
第1連結部56は、可動ヒンジ部220の第1貫通孔220hに通される弾性部材である。第1連結部56は、第1貫通孔220hの内径寸法にほぼ等しい外径寸法を備える円柱部位56eと、その円柱部位56eの先端側で第1貫通孔220hの内径寸法よりも大径で前記円柱部位56eと同軸に形成された円錐台状の抜け止め部位56pとから構成されている。そして、第1連結部56の円柱部位56eの軸方向における長さ寸法が第1貫通孔220hの長さ寸法(可動ヒンジ部220の厚み寸法)にほぼ等しく設定されている。このため、第1連結部56の抜け止め部位56pを縮径状態で第1貫通孔220hに通し、その抜け止め部位56pが前記第1貫通孔220hを通過後に弾性力で拡開することで、第1連結部56により緩衝ブロック50を可動ヒンジ部220の第1貫通孔220hの位置に固定することができる。同様に、第2連結部57により緩衝ブロック50を可動ヒンジ部220の第2貫通孔220jの位置に固定することができる。
即ち、可動ヒンジ部220が本発明の被取付け部材に相当する。
<本実施形態に係る蓋材24の動作について>
蓋材24は、トーションスプリング40のバネ力で全閉位置、あるいは全開位置に保持されるように構成されている。このため、蓋材24が全閉位置にある状態からトーションスプリング40のバネ力に抗してその蓋材24を開くと、途中から蓋材24はトーションスプリング40のバネ力を受けて全開位置まで回動する。そして、蓋材24が全開位置近傍まで回動することで、図6(B)に示すように、可動ヒンジ部220の緩衝ブロック50が固定ヒンジ210の全開ストッパ213(ブロック受け部213f)に対して矢印方向から当接する。即ち、全開ストッパ213のブロック受け部213fが緩衝ブロック50の溝状凹部51に押し込まれる際に、ブロック受け部213fの傾斜押圧面213u,213dと緩衝ブロック50の溝状凹部51の傾斜面51u,51dが摺動する。そして、緩衝ブロック50の上側の側壁部52が上方に、下側の側壁部52が下方に弾性変形する。これにより、蓋材24が全開ストッパ213に当接したときの衝撃力が緩衝ブロック50の変形等により効率的に吸収されるようになる。
<本実施形態に係る蓋材開閉構造の長所について>
本実施形態に係る蓋材開閉構造によると、蓋材24がトーションスプリング40のバネ力で全開位置の方向に回動すると、緩衝ブロック50の傾斜面51u,51dが全開ストッパ213のブロック受け部213fの傾斜押圧面213u,213dに当接する。そして、傾斜面51u,51dと傾斜押圧面213u,213dとの摺動作用により、緩衝ブロック50は、蓋材24と全開ストッパ213との相対移動方向(矢印方向)に対して交差する方向(直角方向)に弾性変形する。即ち、緩衝ブロック50は、蓋材24が全開ストッパ213から離れる方向に反発力(弾性力)を加えることがない。このため、蓋材24が全開ストッパ213に当接したときの衝撃力が傾斜面51u,51dと傾斜押圧面213u,213dとの摺動作用、及び緩衝ブロック50の弾性変形により効率的に吸収される。これにより、蓋材24を全開位置まで開放したときの蓋材24の振動やガタを抑制でき、質感を向上させることができる。
また、全開ストッパ213のブロック受け部213fの凸部側が緩衝ブロック50の溝状凹部51に挿入される際に、その溝状凹部51の側壁の傾斜面51u,51dが拡開方向に弾性変形する構成であるため、緩衝ブロック50とブロック受け部213fとが当接するときの力を効率的に吸収できる。
また、緩衝ブロック50の溝状凹部51の側壁部52には、両傾斜面51u,51dの裏側の位置に側壁部52の肉厚寸法を減少させるための窪み52eが形成されているため、緩衝ブロック50が拡開方向に変形し易くなる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、緩衝ブロック50の溝状凹部51を断面略U字形に形成する例を示したが、図7(A)に示すように、傾斜面51u,51dと底面51zとの間に突条51tを設けることも可能である。さらに、緩衝ブロック50の底部分53に、図7(B)に示すように、断面C字形の円筒状バネ58を埋め込むことも可能である。これにより、緩衝ブロック50の底部分53の潰れ寸法を円筒状バネ58のギャップ部58dの隙間寸法以下に抑えることができる。
また、本実施形態では、緩衝ブロック50の連結部56の抜け止め部位56pを円錐台状に形成する例を示したが、図7(A)に示すように、抜け止め部位57の円周方向に、図7(C)に示すように、切欠き部57cと突条57wとを交互に形成することも可能である。これにより、緩衝ブロック50の抜け止め部位57を可動ヒンジ部220の貫通孔220jに通す際に、抜け止め部位57の突条57wの肉が切欠き部57cの方向に移動することで、抜け止め部位57が貫通孔220jを通り易くなる。
また、本実施形態では、固定ヒンジ210の全開ストッパ213にブロック受け部213fを設け、可動ヒンジ部220に緩衝ブロック50を取付ける例を示した。しかし、固定ヒンジ210の全開ストッパ213に緩衝ブロック50を設け、可動ヒンジ部220にブロック受け部213fを設けることも可能である。
また、緩衝ブロック50に溝状凹部51を設け、その溝状凹部51に全開ストッパ213にブロック受け部213fを押し込む例を示したが、緩衝ブロック側に凸部を形成し、その凸部を全開ストッパ213にブロック受け部213fの凹部に押し込む構成でも可能である。
22・・・・フェンダパネル(意匠面)
22h ・・・開口部
24・・・・蓋材
40・・・・トーションスプリング(バネ材)
50・・・・緩衝ブロック
51u・・・傾斜面
51d・・・傾斜面
51・・・・溝状凹部
52・・・・側壁部
56・・・・連結部
56e・・・円柱部位
56p・・・抜け止め部位
57・・・・連結部
57c・・・切り欠き部
58・・・・円筒状バネ
210 ・・・固定ヒンジ(ヒンジ機構)
213u・・傾斜押圧面
213d・・傾斜押圧面
213・・・全開ストッパ
213f・・ブロック受け部
215・・・ヒンジピン(ヒンジ機構)
220・・・可動ヒンジ部(ヒンジ機構、被取付け部材)

Claims (5)

  1. 車両ボディの意匠面に形成された開口部を塞ぐ蓋材と、その蓋材を全閉位置から全開位置まで回動可能な状態で前記車両ボディに連結するヒンジ機構と、前記車両ボディに設けられて、前記蓋材の回動を全開位置で止める全開ストッパと、前記蓋材を全開位置の方向に回動させるバネ材とを備える車両の蓋材開閉構造であって、
    前記蓋材、あるいは前記全開ストッパのいずれか一方には弾性変形可能な緩衝ブロック、他方にはブロック受け部が設けられ、その緩衝ブロックとブロック受け部とを介して前記蓋材と前記全開ストッパとが当接する構成であり、
    前記緩衝ブロックには、前記蓋材と前記全開ストッパとの相対移動方向に対して傾斜するように構成された傾斜面が形成されており、
    前記ブロック受け部には、前記緩衝ブロックの傾斜面に当接可能な傾斜押圧面が形成されており、
    前記蓋材が全開位置まで回動して、前記緩衝ブロックの傾斜面と前記ブロック受け部の傾斜押圧面とが当接することにより、前記緩衝ブロックは、前記相対移動方向に対して交差する方向に弾性変形することを特徴とする車両の蓋材開閉構造。
  2. 請求項1に記載された車両の蓋材開閉構造であって、
    前記緩衝ブロックは、開口側が幅広に構成された溝状凹部を備え、その溝状凹部の幅方向両側の側壁が傾斜面となっており、
    前記ブロック受け部は凸部を備え、その凸部の幅方向両側に傾斜押圧面が形成されており、
    前記ブロック受け部の凸部と前記緩衝ブロックの溝状凹部とが嵌合する際に、前記凸部の傾斜押圧面が前記溝状凹部の傾斜面を拡開方向に押圧するように構成されていることを特徴とする車両の蓋材開閉構造。
  3. 請求項2に記載された車両の蓋材開閉構造であって、
    前記緩衝ブロックの溝状凹部の側壁部には、両傾斜面の裏側の位置に前記側壁部の肉厚寸法を減少させるための窪みが形成されていることを特徴とする車両の蓋材開閉構造。
  4. 請求項2から請求項3のいずれかに記載された車両の蓋材開閉構造であって、
    前記緩衝ブロックの溝状凹部の底部分には、前記ブロック受け部の移動延長線上の位置にバネが埋め込まれていることを特徴とする車両の蓋材開閉構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された車両の蓋材開閉構造であって、
    前記緩衝ブロックは、その緩衝ブロックの連結部を被取付け部材の貫通孔に嵌め込み、抜け止めを図ることで、その被取付け部材に取付けられる構成であり、
    前記緩衝ブロックの連結部は、前記貫通孔に挿通される円柱部位と、その円柱部位の外周面にフランジ状に形成されて、縮径状態で前記貫通孔に通され、前記貫通孔を通過後に弾性力で拡開して、抜け止めを図る抜け止め部位とから構成されており、
    前記抜け止め部位は、複数の切欠き部により円周方向において分割されていることを特徴とする車両の蓋材開閉構造。
JP2009053111A 2009-03-06 2009-03-06 車両の蓋材開閉構造 Pending JP2010203208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009053111A JP2010203208A (ja) 2009-03-06 2009-03-06 車両の蓋材開閉構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009053111A JP2010203208A (ja) 2009-03-06 2009-03-06 車両の蓋材開閉構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010203208A true JP2010203208A (ja) 2010-09-16

Family

ID=42964953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009053111A Pending JP2010203208A (ja) 2009-03-06 2009-03-06 車両の蓋材開閉構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010203208A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100301055A1 (en) * 2009-05-26 2010-12-02 Gm Global Technology Operations, Inc. Tank flap module for a motor vehicle
WO2012157489A1 (ja) * 2011-05-16 2012-11-22 トヨタ車体株式会社 車両のインレットボックスの取付け構造
CN110891817A (zh) * 2017-07-14 2020-03-17 株式会社利富高 车辆的盖装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100301055A1 (en) * 2009-05-26 2010-12-02 Gm Global Technology Operations, Inc. Tank flap module for a motor vehicle
US8360501B2 (en) * 2009-05-26 2013-01-29 GM Global Technology Operations LLC Tank flap module for a motor vehicle
WO2012157489A1 (ja) * 2011-05-16 2012-11-22 トヨタ車体株式会社 車両のインレットボックスの取付け構造
CN103025555A (zh) * 2011-05-16 2013-04-03 丰田车体株式会社 车辆的嵌入箱的安装结构
US9083163B2 (en) 2011-05-16 2015-07-14 Toyota Shatai Kabushiki Kaisha Inlet box mounting structure of car
CN110891817A (zh) * 2017-07-14 2020-03-17 株式会社利富高 车辆的盖装置
CN110891817B (zh) * 2017-07-14 2023-02-17 株式会社利富高 车辆的盖装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6716113B2 (ja) コンソールボックスなどの蓋体用のヒンジ機構
WO2011145694A1 (ja) リアパーセルシェルフのヒンジ構造
WO2014103672A1 (ja) ロック部構造
JP2010203208A (ja) 車両の蓋材開閉構造
JP5096724B2 (ja) 車室内収納ケース
JP2007106233A (ja) アームレスト構造
WO2021065233A1 (ja) カップホルダ
CN202541657U (zh) 一种车辆加油口盖总成及具有该车辆加油口盖总成的车辆
JP2007091079A (ja) 開閉扉用クッション支持構造
JP2000326829A (ja) ワイパ取付構造
CN111852224A (zh) 用于车辆的机舱盖铰链以及车辆
JP5157723B2 (ja) グラブボックス
KR101050723B1 (ko) 자동차용 어시스트 핸들
JP2014094705A (ja) コンソールボックス
JP5151819B2 (ja) 車両用収納部のリッド開閉構造
JP5235147B2 (ja) 車体前部構造
JP6435777B2 (ja) 車体前部構造
JP4462000B2 (ja) 車体開口部の開閉構造
JP6251155B2 (ja) 軸支構造及び軸支構造を備えるカップホルダ
US11338656B2 (en) Device for enhancing rigidity of vehicle body
JP2010143278A (ja) 車体開口部の開閉構造
JP2009040119A (ja) 車両用内装部品
US20240225167A9 (en) Rotating means for helmet
JP6585688B2 (ja) 収納扉及び当該収納扉の取付方法
JP5982866B2 (ja) 車両用収納部のドア構造