JP2010173310A - 湿し水供給装置及びオフセット印刷機 - Google Patents

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誠 加地
Noribumi Tasaka
範文 田阪
Takahide Toshito
孝英 年藤
Koji Nishiyama
浩司 西山
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Abstract

【課題】湿し水供給装置及びオフセット印刷機において、湿し水供給量制御の簡素化を図ると共に湿し水の不足状態や過剰状態の発生を抑制可能とする。
【解決手段】版胴32,52の外周面に対接する湿しローラ41,61と、湿し水を噴射してこの湿しローラ41,61の外周面に湿し水を供給するウォータジェット装置42,62と、湿しローラ41,61の外周面における湿し水膜厚を調節可能なライダローラ43,63とを設け、制御装置71は、絵柄情報に応じてウェブWの幅方向における湿し水供給量を設定してウォータジェット装置42,62を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、版胴に対してインキと共に湿し水を供給する湿し水供給装置、並びに、この湿し水供給装置を有するオフセット印刷機に関するものである。
一般にオフセット輪転印刷機は、給紙装置と、印刷装置と、乾燥装置と、冷却装置、折り装置を有している。そして、この印刷装置は複数の印刷ユニットからなり、多色印刷を行う場合にはこの印刷ユニットが印刷色数だけ設けられる。従って、給紙装置によりロール状のウェブ(印刷紙)が繰り出され、印刷装置における各印刷ユニットにより印刷が行われ、印刷されたウェブは、乾燥装置でインキが乾燥され、冷却装置で冷却され、折り装置で折帖が作成される。
また、オフセット輪転印刷機が両面印刷機である場合、印刷装置における各印刷ユニットは、ウェブの表面に印刷を行う上ユニットと、ウェブの裏面に印刷を行う下ユニットを有しており、同時にウェブの両面に印刷を行うことができる。上下のユニットは、インキを供給するインキ供給装置と、このインキ供給装置から画線部にインキが受け渡される版胴と、版胴に湿し水を供給する湿し装置と、版胴に受け渡されたインキをウェブに転写するブランケット胴とを有している。従って、上下のブランケット胴は、所定の印圧で互いに対向して接しており、この上下のブランケット胴の間に形成されるニップ部をウェブが通過することで、このウェブの両面に印刷を行うことができる。
そして、印刷ユニットに用いられる湿し水供給装置は、一般に、湿し水を貯留する水舟と、この水舟の湿し水を供給する湿しローラとから構成されている。
上述した一般的な湿し水供給装置にて、水舟から湿しローラを介して供給される湿し水は、常時、版胴における軸方向(印刷紙の幅方向)の全域にわたって広げられることで、この版胴への湿し水供給量を補償している。ところが、版胴における湿し水の供給量は、絵柄情報に応じて変動する。そのため、湿し水供給装置は、絵柄情報に応じた細かい制御が困難であるという問題がある。
そこで、湿し水供給装置をウォータジェット装置により構成したものが提案されている。例えば、下記特許文献1の平版印刷用湿し水装置では、印刷版が装着された版胴に沿ってこの版胴の回転軸と平行に複数のウォータジェット装置を並設し、このウォータジェット装置から吐出される粒子化された湿し水を印刷版面に付与するものとしている。
特開昭60−147339号公報
上述した特許文献1に記載された平版印刷用湿し水装置では、印刷版におけるゾーンごとの画線部面積率データを求め、この画線部面積率データに応じてウォータジェット装置から吐出される湿し水の粒子を帯電させ、必要な湿し水量を印刷版面に付与している。そのため、湿し水の供給のために超音波振動子、帯電電極、偏向電極、ガーターを用いた湿し水の回収循環機構などの複雑な機構を必要とし、煩雑な保守が避けられないだけでなく、循環する湿し水に混入する異物を濾過する必要がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、湿し水供給量制御の簡素化を図ると共に湿し水の不足状態や過剰状態の発生を抑制可能とする湿し水供給装置及びオフセット印刷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の湿し水供給装置は、版胴の外周面に対接する湿しローラと、湿し水を噴射して前記湿しローラの外周面に湿し水を供給可能なウォータジェット装置と、前記湿しローラの外周面における湿し水膜厚を調節可能なライダローラと、絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定して前記ウォータジェット装置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明の湿し水供給装置では、前記制御手段は、絵柄情報に応じて印刷紙の天地方向における湿し水供給量をその平均値として設定すると共に、この天地方向における湿し水供給量の平均値に基づいて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定することを特徴としている。
請求項3の発明の湿し水供給装置では、前記版胴に対接するインキ着ローラと、インキを噴射して前記インキ着ローラの外周面にインキを供給可能なインクジェット装置とを設けることを特徴としている。
請求項4の発明の湿し水供給装置では、前記版胴の外周面に対接するインキ着ローラを複数配設し、該複数のインキ着ローラに対接するインキローラを設け、前記インクジェット装置は、前記インキローラの外周面にインキを噴射することを特徴としている。
また、請求項5の発明のオフセット印刷機は、インキを供給可能なインキ供給装置と、湿しローラと、湿し水を噴射して前記湿しローラの外周面に湿し水を供給可能なウォータジェット装置と、前記湿しローラの湿し水膜厚を調節可能なライダローラと、前記インキ供給装置からのインキが画線部に受け渡されると共に前記湿しローラからの湿し水が非画線部に受け渡される版胴と、該版胴に受け渡されたインキを印刷紙に転写するブランケット胴と、絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定して前記ウォータジェット装置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
請求項1の発明の湿し水供給装置によれば、版胴の外周面に対接する湿しローラと、湿し水を噴射して湿しローラの外周面に湿し水を供給可能なウォータジェット装置と、湿しローラの外周面における湿し水膜厚を調節可能なライダローラと、絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定してウォータジェット装置を制御する制御手段とを設けている。従って、制御手段は、絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定し、設定された湿し水供給量に応じてウォータジェット装置を制御することで、湿し水供給量制御の簡素化を図ることができ、このとき、ライダローラにより湿しローラにおける湿し水膜厚を調節することで、湿し水の不足状態や過剰状態の発生を抑制することができる。
請求項2の発明の湿し水供給装置によれば、制御手段は、絵柄情報に応じて印刷紙の天地方向における湿し水供給量をその平均値として設定すると共に、この天地方向における湿し水供給量の平均値に基づいて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定するので、制御手段は、印刷紙の天地方向における湿し水供給量をその平均値とし、これを用いて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定することとなり、湿し水供給量を適正に設定することができる。
請求項3の発明の湿し水供給装置によれば、版胴に対接するインキ着ローラと、インキを噴射してインキ着ローラの外周面にインキを供給可能なインクジェット装置とを設けるので、インキ供給をインクジェット装置とし、湿し水供給をウォータジェット装置とすることで、装置の簡素化及び小型化を可能とすることができる。
請求項4の発明の湿し水供給装置によれば、版胴の外周面に対接するインキ着ローラを複数配設し、複数のインキ着ローラに対接するインキローラを設け、インクジェット装置は、インキローラの外周面にインキを噴射するので、インクジェット装置から噴射されたインキは、インキローラ及び複数のインキ着ローラを介して版胴へ供給されることとなり、版胴に適正な膜圧のインキを確保することができる。
また、請求項5のオフセット印刷機によれば、インキ供給装置と、湿しローラと、湿しローラの外周面に湿し水を供給するウォータジェット装置と、湿しローラの湿し水膜厚を調節可能なライダローラと、インキ供給装置からのインキが画線部に受け渡されると共に湿しローラからの湿し水が非画線部に受け渡される版胴と、版胴に受け渡されたインキを印刷紙に転写するブランケット胴と、絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定してウォータジェット装置を制御する制御手段とを設けている。制御手段は、絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定し、設定された湿し水供給量に応じてウォータジェット装置を制御することで、湿し水供給量制御の簡素化を図ることができ、このとき、ライダローラにより湿しローラにおける湿し水膜厚を調節することで、湿し水の不足状態や過剰状態の発生を抑制することができる。その結果、印刷品質の向上を図ることができる。
図1は、本発明の一実施例に係る湿し水供給装置を有する印刷ユニットの概略構成図である。 図2は、本実施例の印刷ユニットにおけるインキ供給量及び湿し水量を設定する方法を説明するための概略図である。 図3は、本実施例のオフセット印刷機を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る湿し水供給装置及びオフセット印刷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る湿し水供給装置を有する印刷ユニットの概略構成図、図2は、本実施例の印刷ユニットにおけるインキ供給量及び湿し水量を設定する方法を説明するための概略図、図3は、本実施例のオフセット印刷機を表す概略図である。
本実施例のオフセット印刷機は、図3に示すように、給紙装置11と、インフィード装置12と、印刷装置13と、乾燥装置14と、冷却装置15、ウェブパス装置16と、折り装置17とを有している。そして、この印刷装置13は、複数、本実施例では、4つのインキ色である藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(Yellow)、墨(Black)ごとの4個の印刷ユニット21,22,23,24から構成されている。
従って、給紙装置11に設けられたロール状のウェブ(紙)Wがインフィード装置12により繰り出され、印刷装置13における各印刷ユニット21,22,23,24により多色印刷が行われ、印刷されたウェブWは、乾燥装置14でインキが乾燥され、冷却装置15で冷却され、ウェブパス装置16を通って折り装置17に搬送され、ここで折帳が作成される。なお、そして、各装置に設けられてウェブWが巻回される複数のローラの回転速度は、このウェブWの各ローラ間におけるテンションが最適になるように適宜制御されている。
そして、印刷装置13を構成する印刷ユニット21,22,23,24は、ほぼ同様の構成をなしている。以下の説明では、印刷ユニット21について詳細に説明する。印刷ユニット21は、図1に示すように、ウェブWの表面に印刷を行う上ユニット31と、ウェブWの裏面に印刷を行う下ユニット51とから構成されており、この上下のユニット31,51によりウェブWの両面に印刷することができる。
この上ユニット31は、印刷画像が形成された版(図示略)が装着される版胴32と、版胴32にインキを供給するインキ供給装置33と、版胴32に湿し水を供給する湿し装置34と、版胴32に装着された版の画像をウェブWの表面に転写する印刷胴としてのブランケット胴35とを有している。一方、下ユニット51は、印刷画像が形成された版が装着される版胴52と、版胴52にインキを供給するインキ供給装置53と、版胴52に湿し水を供給する湿し装置54と、版胴52に装着された版の画像をウェブWの裏面に転写する印刷胴としてのブランケット胴55とを有している。
従って、上ブランケット胴35と下ブランケット胴55は所定の印圧で互いに対向して接しており、印刷ユニット21に搬送されたウェブWは、この上ブランケット胴35と下ブランケット胴55との間のニップ部に供給され、このニップ部を通過することでウェブWの両面に印刷が行われる。
そして、上ユニット31におけるインキ供給装置33は、版胴32の外周面に対接する2つのインキ着ローラ36,37と、この2つのインキ着ローラ36,37の外周面に対接するインキローラ38と、インキローラ38の外周面にインキを噴射するインクジェット装置39と、インキローラ38の外周面に対接してインキ膜厚を調節可能なライダローラ40とを有している。
また、上ユニット31における湿し装置34は、版胴32の外周面に対接する湿しローラ41と、この湿しローラ41の外周面に湿し水を噴射するウォータジェット装置42と、湿しローラ41の外周面に対接して水膜厚を調節可能なライダローラ43とを有している。
一方、下ユニット51におけるインキ供給装置53は、版胴52の外周面に対接する2つのインキ着ローラ56,57と、この2つのインキ着ローラ56,57の外周面に対接するインキローラ58と、インキローラ58の外周面にインキを噴射するインクジェット装置59と、インキローラ58の外周面に対接してインキ膜厚を調節可能なライダローラ60とを有している。
また、下ユニット51における湿し装置54は、版胴52の外周面に対接する湿しローラ61と、この湿しローラ61の外周面に湿し水を噴射するウォータジェット装置62と、湿しローラ61の外周面に対接して水膜厚を調節可能なライダローラ63とを有している。
この各インクジェット装置39,59は、インキローラ38,58の外周面に対して、ウェブWの幅方向においてインキ供給量を変化させることができるものである。ライダローラ40,60は、インキローラ38,58の外周面に対接して同期回転することで、このインキローラ38,58に対して過剰に供給されたインキを周面に貯留すると共に、インキローラ38,58におけるインキ量が不足したときには、周面に貯留しているインキをインキローラ38,58の外周面に供給することができる。
また、各ウォータジェット装置42,62は、湿しローラ41,61の外周面に対して、ウェブWの幅方向において湿し水供給量を変化させることができるものである。ライダローラ43,63は、湿しローラ41,61の外周面に対接して同期回転することで、この湿しローラ41,61に対して過剰に供給された湿し水を周面に貯留すると共に、湿しローラ41,61における湿し水量が不足したときには、周面に貯留している湿し水を湿しローラ41,61の外周面に供給することができる。
そして、インクジェット装置39,59とウォータジェット装置42,62は、制御装置71によりその作動が制御可能となっている。即ち、制御装置71は、印刷を行う絵柄情報(絵柄分布)に応じてウェブWの天地(搬送)方向におけるインキ供給量をその平均値として設定すると共に、この天地方向におけるインキ供給量の平均値に基づいてウェブWの幅方向におけるインキ供給量を設定する。
以下、このインキ供給及び湿し水供給について、具体的に説明する。一般的に、製作された刷版は、絵柄のある領域(画線部)と絵柄のない領域(非画線部)が形成され、絵柄のある領域が親油性となり、絵柄のない領域が親水性となっている。そのため、版胴に装着された刷版に対して、インキと湿し水が供給されると、絵柄のある親油性の領域のみにインキが転写され、絵柄のない親水性の領域に湿し水が転写される。そのため、版胴に対してブランケット胴が対接して同期回転すると、版胴から絵柄のある親油性の領域のインキがブランケット胴に転写され、更に、このブランケット胴からウェブに転写されて印刷が行われる。
このとき、本実施例では、図2に示すように、最適なインキ供給量及び湿し水供給量は、刷版の絵柄分布に応じて変動するが、変動するインキ供給量及び湿し水供給量を平均した平均値をインキ供給量及び湿し水供給量として適用している。そのため、インキ供給量及び湿し水供給量は、ウェブWの天地(搬送)方向Xにおいて変動しない一定値となる。この場合、印刷領域は、ウェブWの幅方向Yで複数に区画されており、区画ごとに平均したインキ供給量及び湿し水供給量を用いる。
一方、ウェブWの幅方向Yにおける最適なインキ供給量及び湿し水供給量は、刷版の絵柄分布に応じて変動するため、インキ供給量及び湿し水供給量の変動値に応じてこのインキ供給量及び湿し水供給量を設定する。そのため、インキ供給量及び湿し水供給量は、ウェブWの幅方向Yにおいて変動する変動値となる。この場合、印刷領域は、ウェブWの幅方向Yで複数に区画されており、区画ごとにウェブWの天地(搬送)方向Xで平均したインキ供給量及び湿し水供給量を用いてウェブWの幅方向Yにおけるインキ供給量及び湿し水供給量を設定する。
従って、このように構成された印刷ユニット21を用いて印刷を行うと、図1に示すように、上ユニット31にて、インクジェット装置39がインキローラ38に対して所定量のインキを供給すると共に、ウォータジェット装置42が湿しローラ41に対して所定量の湿し水を供給する。すると、インキローラ38に供給されたインキは、各インキ着ローラ36,37に供給されるときに、ライダローラ40によりインキ量が調整されることで、薄膜に形成されたインキがインキ着ローラ36,37に供給される。一方、湿しローラ41に供給された湿し水は、ライダローラ43により湿し水量が調整されることで、薄膜が形成される。そして、このインキ着ローラ36,37のインキは、版胴32における絵柄のある領域に供給されると共に、湿しローラ41の湿し水は、版胴32における絵柄のない領域に供給され、版面に付着したインキのみがブランケット胴35に転写される。
また、下ユニット51も、同様に、インクジェット装置59がインキローラ58に対して所定量のインキを供給すると共に、ウォータジェット装置62が湿しローラ61に対して所定量の湿し水を供給する。すると、インキローラ58に供給されたインキは、各インキ着ローラ56,57に供給されるときに、ライダローラ60によりインキ量が調整されることで、薄膜に形成されたインキがインキ着ローラ56,57に供給される。一方、湿しローラ61に供給された湿し水は、ライダローラ63により湿し水量が調整されることで、薄膜が形成される。そして、このインキ着ローラ56,57のインキは、版胴52における絵柄のある領域に供給されると共に、湿しローラ61の湿し水は、版胴52における絵柄のない領域に供給され、版面に付着したインキのみがブランケット胴55に転写される。
本実施例においては、制御装置71は、予め幅方向に変動する絵柄情報に応じて設定されたインキ供給量に基づいてインクジェット装置39,59を制御する。このとき、インキローラ38,58における過剰なインキまたは不足したインキがライダローラ40,60により調整される。また、予め幅方向に変動する絵柄情報にのみ応じて設定された湿し水供給量に基づいてウォータジェット装置42,62を制御する。このとき、湿しローラ41,61における過剰な湿し水または不足した湿し水がライダローラ43,63により調整される。
そして、上下のブランケット胴35,55との間でウェブWが通過するときに、各ブランケット胴35,55に所定の印圧が掛けられることで、各ブランケット胴35,55のインキが絵柄としてウェブWの表面と裏面に転写される。
このように本実施例の湿し水供給装置にあっては、版胴32,52の外周面に対接する湿しローラ41,61と、湿し水を噴射してこの湿しローラ41,61の外周面に湿し水を供給するウォータジェット装置42,62と、湿しローラ41,61の外周面における湿し水膜厚を調節可能なライダローラ43,63とを設け、制御装置71は、絵柄情報に応じてウェブWの幅方向における湿し水供給量を設定してウォータジェット装置42,62を制御している。
従って、制御装置71は、絵柄情報に応じてウェブWの幅方向における湿し水供給量を設定し、設定された湿し水供給量に応じてウォータジェット装置42,62を制御することで、湿し水供給量制御の簡素化を図ることができ、このとき、ライダローラ43,63により湿し水ローラ41,61における湿し水膜厚を調節することで、湿し水の不足状態や過剰状態の発生を抑制することができる。
また、本実施例の湿し水供給装置では、制御装置71は、絵柄情報に応じてウェブWの天地方向における湿し水供給量をその平均値として設定すると共に、この天地方向における湿し水供給量の平均値に基づいてウェブWの幅方向における湿し水供給量を設定している。従って、制御装置71は、ウェブWの天地方向における湿し水供給量をその平均値とし、これを用いてウェブWの幅方向における湿し水供給量を設定することとなり、湿し水供給量を適正に設定することができる。
また、本実施例では、版胴32,52に対接するインキ着ローラ36,37,56,57、インキ着ローラ36,37,56,57の外周面にインキを供給するインクジェット装置39,59を設けている。従って、インキ供給をインクジェット装置39,59とし、湿し水供給をウォータジェット装置42,62とすることで、装置の簡素化及び小型化を可能とすることができる。
また、本実施例では、版胴32,52の外周面に対接するインキ着ローラ36,37,56,57と、インキを噴射してこのインキ着ローラ36,37,56,57の外周面にインキを供給するインクジェット装置39,59と、インキ着ローラ36,37,56,57の外周面におけるインキ膜厚を調節可能なライダローラ40,60とを設け、制御装置71は、絵柄情報に応じてウェブWの幅方向におけるインキ供給量を設定してインクジェット装置39,59を制御している。
従って、制御装置71は、絵柄情報に応じてウェブWの幅方向におけるインキ供給量を設定し、設定されたインキ供給量に応じてインクジェット装置39,59を制御することで、インキ供給量制御の簡素化を図ることができ、このとき、ライダローラ40,60によりインキ着ローラ36,37,56,57におけるインキ膜厚を調節することで、インキの不足状態や過剰状態の発生を抑制することができる。
また、本実施例では、制御装置71は、絵柄情報に応じてウェブWの天地方向におけるインキ供給量をその平均値として設定すると共に、この天地方向におけるインキ供給量の平均値に基づいてウェブWの幅方向におけるインキ供給量を設定している。従って、制御装置71は、ウェブWの天地方向におけるインキ供給量をその平均値とし、これを用いてウェブWの幅方向におけるインキ供給量を設定することとなり、インキ供給量を適正に設定することができる。
また、本実施例では、版胴32,52の外周面に対接するインキ着ローラ36,37,56,57を複数配設し、複数のインキ着ローラ36,37,56,57に対接するインキローラ38,58を設け、インクジェット装置39,59は、このインキローラ38,58の外周面にインキを噴射している。従って、インクジェット装置39,59から噴射されたインキは、インキローラ38,58から複数のインキ着ローラ36,37,56,57を介して版胴32,52へ供給されることとなり、版胴32,52に適正な膜圧のインキを確保することができる。
また、本実施例のオフセット印刷機にあっては、制御装置71は、絵柄情報に応じてウェブWの幅方向におけるインキ供給量を設定し、設定されたインキ供給量に応じてインクジェット装置39,59を制御する。そのため、インキ供給量制御の簡素化を図ることができ、このとき、ライダローラ40,60によりインキ着ローラ36,37,56,57におけるインキ膜厚を調節することで、インキの不足状態や過剰状態の発生を抑制することができる。その結果、印刷品質の向上を図ることができる。
なお、上述の実施例では、インクジェット装置39,59がインキローラ38,58の外周面にインキを噴射し、このインキをインキ着ローラ36,37,56,57を介して版胴32,52の外周面に供給するようにしたが、この構成に限定されるものではない。例えば、インキローラやインキ着ローラの数を多くしたり、また、インキローラをなくし、インクジェット装置39,59がインキ着ローラの外周面にインキを噴射してもよい。また、湿し水供給装置についても上述の実施例に限定されるものではない。
また、上述の実施例では、本発明の湿し水供給装置及びオフセット印刷機を、両面印刷機に適用して説明したが、片面印刷機であってもよく、印刷装置の形態に限定されるものではない。また、本発明のインキ供給装置及びオフセット印刷機は、輪転機や枚葉機にも適用することができる。
本発明に係る湿し水供給装置及びオフセット印刷機は、ウォータジェット装置とライダローラを設け、絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定してウォータジェット装置を制御することで、湿し水供給量制御の簡素化を図ると共に湿し水の不足状態や過剰状態の発生を抑制可能とするものであり、いずれのオフセット印刷機にも適用することができる。
13 印刷装置
21,22,23,24 印刷ユニット
31 上ユニット
32,52 版胴
33,53 インキ供給装置
34,54 湿し装置
35,55 ブランケット胴
36,37,56,57 インキ着ローラ
38,58 インキローラ
39,59 インクジェット装置
40,60 ライダローラ
41,61 湿しローラ
42,62 ウォータジェット装置
43,63 ライダローラ
51 下ユニット
71 制御装置
W ウェブ(印刷紙)

Claims (5)

  1. 版胴の外周面に対接する湿しローラと、
    湿し水を噴射して前記湿しローラの外周面に湿し水を供給可能なウォータジェット装置と、
    前記湿しローラの外周面における湿し水膜厚を調節可能なライダローラと、
    絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定して前記ウォータジェット装置を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする湿し水供給装置。
  2. 前記制御手段は、絵柄情報に応じて印刷紙の天地方向における湿し水供給量をその平均値として設定すると共に、この天地方向における湿し水供給量の平均値に基づいて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定することを特徴とする請求項1に記載の湿し水供給装置。
  3. 前記版胴に対接するインキ着ローラと、インキを噴射して前記インキ着ローラの外周面にインキを供給可能なインクジェット装置とを設けることを特徴とする請求項1または2に記載の湿し水供給装置。
  4. 前記版胴の外周面に対接するインキ着ローラを複数配設し、該複数のインキ着ローラに対接するインキローラを設け、前記インクジェット装置は、前記インキローラの外周面にインキを噴射することを特徴とする請求項3に記載の湿し水供給装置。
    供給装置。
  5. インキを供給可能なインキ供給装置と、
    湿しローラと、
    湿し水を噴射して前記湿しローラの外周面に湿し水を供給可能なウォータジェット装置と、
    前記湿しローラの湿し水膜厚を調節可能なライダローラと、
    前記インキ供給装置からのインキが画線部に受け渡されると共に前記湿しローラからの湿し水が非画線部に受け渡される版胴と、
    該版胴に受け渡されたインキを印刷紙に転写するブランケット胴と、
    絵柄情報に応じて印刷紙の幅方向における湿し水供給量を設定して前記ウォータジェット装置を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするオフセット印刷機。
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