JP2008201092A - 印刷機 - Google Patents

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博之 矢野
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Abstract

【課題】 ショック目を効果的に防止でき、汎用性を備えた印刷機を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる枚葉印刷機1は、外周面20に巻き付けられるブランケット37の両端部を、外周面20に形成されたブランケット胴ギャップ部39に係止させて取り付けるブランケット胴19を有する枚葉印刷機1であって、ブランケット胴ギャップ部39におけるブランケット胴19の外周面20から連続する両方の周縁部57,59のうち少なくとも一方の周縁部57は、ブランケット胴19の長手方向に沿って回転方向Kの位置が変化する湾曲形状とされていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、印刷機に関するものである。
印刷機のブランケット胴には、版胴から画像が転写されるブランケットが巻きつけられて保持されている。ブランケット胴の周面には、このブランケットの両端を固定する一対のゴム張り軸を収納するためにギャップが設けられている。
このギャップの回転方向における両端部が隣り合う印刷胴、たとえば、圧胴に係合あるいは離脱する際、ブランケット胴に大きな衝撃荷重が作用し、それが他の部分で隣り合う印刷胴、たとえば、版胴との接触部に伝播し、インキの転移に影響を及ぼすことがある。この影響は、幅方向に延在するように発生するので、印刷物に幅方向に延在するすじ状の印刷障害、いわゆるショック目が発生することになる。
これを防止するものとして、たとえば、版胴とブランケット胴との間を両軸端部に設けたベアラによって接触させ、両胴の間に大きな回転方向荷重を作用させ、衝撃荷重の影響をなくすようにするものが一般的に知られている。
また、衝撃荷重の大きさを低減させるものとして、いわゆる、緩和曲線形状として、衝撃荷重の大きさを低減させる手法も採用されることがある。
この他、ギャップ部の形状の工夫により衝撃荷重の大きさを低減させるものとして、たとえば、特許文献1に示されるものも提案されている。
これは、ギャップをブランケット胴の軸線方向に対して傾斜するように設けたものである。この傾斜量は、ギャップの一端部の回転方向位置が、他端部のそれに比べてギャップの幅以上に離隔されている。
これにより、ブランケット胴のギャップが他の印刷胴に回転方向で除々に接触するので、衝撃荷重の大きさを低減させることができる。
特開昭58−110252号公報
しかしながら、特許文献1に示されるものは、ギャップが軸線方向に対して大きく傾斜されているので、ブランケットの形状がそれに合わせた特殊形状とする必要があり、汎用性に欠けるという問題があった。
そして、高速化、高品質化が進んでいる最近の印刷機では、従来のベアラ等によるショック目対策では十分といえず、更なる、ショック目低減を求められている。
本発明は、上記問題点に鑑み、ショック目を効果的に防止でき、汎用性を備えた印刷機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる印刷機は、周面に巻き付けられるブランケットの両端部を、該周面に形成されたギャップ部に係止させて取り付けるブランケット胴を有する印刷機であって、前記ギャップ部における該ブランケット胴の前記周面から連続する両方の周縁部のうち少なくとも一方の周縁部は、該ブランケット胴の長手方向に沿って回転方向の位置が変化する湾曲形状とされていることを特徴とする。
本発明にかかる印刷機では、ギャップ部の周縁部は、ブランケット胴の長手方向に沿って回転方向の位置が変化する湾曲形状とされているので、周縁部におけるブランケット胴の幅方向長さは、除々に大きく、あるいは小さくなる。
このため、このギャップ部の周縁部が、ブランケット部の回転に伴い隣り合う印刷胴、たとえば、圧胴あるいは版胴に接触あるいは離間する場合、接触部の長さは漸増あるいは漸減するので、周縁部に作用する衝撃荷重を小さくすることができる。
このように、ギャップ部の周縁部に作用する衝撃荷重を小さくできるので、ショック目の発生を抑制することができる。
また、周縁部は湾曲形状とされているので、幅方向に回転方向の位置の変化率が増加するところと減少するところとがあるし、あるいは、この変化率が大きいところと小さいところとがある。
このため、一方向に傾斜して両端部で大きなずれが発生するものに比べて周縁部における回転方向の位置ずれは小さくできるので、従来のブランケットを装着することができ、汎用性を向上させることができる。
また、本発明にかかる印刷機では、前記湾曲形状は、前記ブランケット胴の幅方向略中央部に対して略左右対称とされていることを特徴とする。
このように、湾曲形状は、ブランケット胴の幅方向略中央部に対して略左右対称とされているので、ギャップ部の周縁部が、ブランケット胴の回転に伴い隣り合う印刷胴に接触する場合、周縁部に作用する荷重は左右略均等となる。
このため、ブランケット胴の両側における支持部にかかる荷重が均等となるので、ブランケット胴は安定して支持される。
このように、ブランケット胴が安定して支持されると、その回転が滑らかとなるので、一層ショック目の発生を抑制することができる。
また、本発明にかかる印刷機では、前記周縁部は、ギャップ側に向かうに連れ外径が漸次小さくなるような曲線形状とされていることを特徴とする。
このように、周縁部は、ギャップ側に向かうに連れ外径が漸次小さくなるような曲線形状とされているので、ギャップ部の周縁部が他の印刷胴に接触あるいは離間する場合、幅方向に加えて半径方向においても除々に接触するので、一層衝撃荷重の大きさを低減させることができる。
このため、一層ショック目の発生を抑制することができる。
また、上記各発明では、前記湾曲形状は、中央部が前記ギャップ部側に突出するように形成されているのが好適である。
このようにすると、たとえば、圧胴で搬送される枚葉紙に対しブランケットは最初に中央部で接触し、接触部分が順次両側に拡大することになる。このため、枚葉紙は中央部から順次両側に広げられ、言い換えると、枚葉紙は延ばされるので、枚葉紙にしわが発生することを抑制することができる。
また、上記各発明では、前記湾曲形状は、中央部が前記ギャップ部側から離れるように形成されていることが好適である。
このようにすると、ギャップ部の周縁部は、たとえば、両端部分から隣り合う印刷胴に接触することとなる。
ブランケット胴の両端部分は、中央部に比べて自重による撓みが小さいので、隣り合う印刷胴に対する接触圧力が中央部に比べて小さくなる。
したがって、接触開始時の周縁部に作用する衝撃荷重を一層小さくすることができる。
また、上記各発明では、前記湾曲形状は、凹凸を繰り返すように形成されていることが好適である。
このようにすると、接触開始時の周縁部に作用する衝撃荷重を緩和することができる。
本発明によれば、ギャップ部の周縁部は、ブランケット胴の長手方向に沿って回転方向の位置が変化する湾曲形状とされているので、ショック目の発生を抑制することができる。
また、汎用性を向上させることができる。
以下に、本発明の一実施形態にかかる枚葉印刷機(印刷機)1について、図1〜図5を用いて説明する。
図1は、枚葉印刷機1の全体概略構成を示す正面図である。図2は、印刷ユニット5の一部を拡大して示す部分正面図である。
枚葉印刷機1は、被印刷物である枚葉紙が供給される上流側から下流側に向けて、給紙装置3と、複数の印刷ユニット5と、排紙装置7とが備えられている。
給紙装置3は、図示しない給紙機構(紙吸、カム等)によって給紙台11の上に積層された枚葉紙9を上から順に一枚ずつ取上げて供給するものである。
給紙台11は、給紙機構が枚葉紙9と略一定の位置関係を保つように枚葉紙9の供給に対応して上動するように構成されている。
印刷ユニット5は、印刷する色ごとに複数設けられている。本実施形態では、C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー)およびBL(ブラック)からなる4色の色によって印刷する4色機が示されており、4つの印刷ユニット5が設けられている。
各印刷ユニット5には、インキを供給するインキ装置13と、湿し水を供給する湿し装置15と、これらインキ装置13と湿し装置15に対向配置された版胴17と、この版胴17に対向配置されたブランケット胴19と、このブランケット胴19に対向配置された圧胴21と、各印刷ユニット5の圧胴21間に配置される中間胴23とが備えられている。これら各胴は、印刷機のフレームにより回動可能に支持されている。
インキ装置13は、複数のインキローラを備えており、インキが貯留されたインキ壺25からインキ供給し、順次薄く延ばしインキ着けローラ27から版胴17の周面に巻き付けられた刷版29へと供給するように構成されている。
湿し装置15は、複数のローラを備えており、湿し水が貯留された水舟31から供給された湿し水を水着けローラ33から版胴17の周面に巻き付けられた刷版29へと供給するように構成されている。
インキ装置13および湿し装置15は、印刷を行わない非印刷時等には、版胴17から離間させられるように構成されている。
版胴17は、印刷用画像が形成された刷版29が外周に巻回された円筒状とされている。刷版29は、印刷すべき画像毎に作成され、交換される。
版胴17には、図2に示されるように、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれ溝状にされた版胴ギャップ部35が設けられている。
版胴ギャップ部35の内壁面側には、刷版29の上流端である版頭および刷版の下流端である版尻を掴んで固定する版締め装置が設けられている。
ブランケット胴19は、版胴17の刷版上のインキを受け取り、圧胴21との間を通過する枚葉紙9に対してインキを転移する(オフセット印刷)。ブランケット胴19の外周面(周面)20には、弾性材料、例えばゴムで形成されたブランケット37が巻回されている。
ブランケット胴19には、図2に示されるように、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた溝であるブランケット胴ギャップ部(ギャップ部)39が設けられている。
ブランケット胴ギャップ部39には、ブランケット37の上流端および下流端の取付部を掴んで固定する一対のゴム張り軸41,43が設けられている。
ゴム張り軸41,43には、ブランケット37の取付部を受け入れ、係合する溝が設けられている。ゴム張り軸41,43は、図示しない駆動源によって回動されるように構成されている。
ブランケット胴19は、印刷を行わない非印刷時等には、版胴17から離間させることができるように構成されている。
圧胴21は、ブランケット胴19に対向配置され、円筒状とされている。圧胴21は、版胴17およびブランケット胴19の直径の2倍の直径を有する、いわゆる倍胴仕立てとされている。
圧胴21の周面には、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた圧胴ギャップ部45が軸線中心を挟んで2ヶ所に備えられている。圧胴ギャップ部45の回転方向下流側には、枚葉紙9の先端を保持する爪装置47が取付けられている。
圧胴21は、印刷時に枚葉紙9を介してブランケット胴19に接触し、ブランケット胴19との間に供給される枚葉紙9に対して所望の圧力を与える。これにより、ブランケット胴19上のインキを枚葉紙9上に転移させる。
中間胴23は、各印刷ユニット5の圧胴21間に設けられ、円筒状とされている。中間胴23は、給紙装置3側のものを除いて版胴17およびブランケット胴19の直径の2倍の直径を有する、いわゆる倍胴仕立てとされている。
中間胴23の周面には、枚葉紙9の先端を保持する爪装置(図示省略)が軸線中心を挟んで2ヶ所に備えられている。中間胴23によって、上流側の圧胴21から下流側の圧胴21へと枚葉紙9が送られる。
上述のインキ装置13、湿し装置15、版胴17、ブランケット胴19、圧胴21および中間胴23は、それらの周速が略一致するように枚葉印刷機1に設けられた一つのメインモータ(図示せず)によって回転させられる。
つまり、メインモータからの回転力がギアを介して各部材に伝達されるようになっている。
排紙装置7には、チェーングリッパ49と、排紙台51とが備えられている。
チェーングリッパ49は、最終の印刷ユニット5の圧胴21に隣接する位置と排紙台51の上方位置とを循環移動する一対のチェーンと、その間を連結するくわえ棒と、くわえ棒に所定間隔を空けて設置された爪装置と、を備え、圧胴21から枚葉紙9を受取って排紙台51の上方位置まで搬送するものである。
排紙台51は、上下方向に移動可能に構成され、チェーングリッパ49から排出される枚葉紙9を積層して保持する。
排紙台51は、枚葉紙9の落下距離が略一定となるように徐々に下動するように制御されている。
次に、ブランケット胴19の構造について図3〜図5によって説明する。
図3はブランケット胴19の中央部分、すなわち、ジャーナル部を除く部分を軸部およびゴム張り軸41,43を省略して示す斜視図である。図4は、図3のX視図である。図5は、図3のY視図である。
ブランケット胴ギャップ部39の回転方向における内側面を形成する両端部側には、略半径方向に延在する端部53,55が設けられている。端部53,55の外周側には、外周面20に接続される周縁部57,59が設けられている。
周縁部57は、幅方向Wに沿って、両端位置に比べて幅方向の中央位置Cにおいて最も回転方向Kに突出するように湾曲されている湾曲形状とされている。
すなわち、外周面20と周縁部57との境界線61は、図5に示されるように、回動軸長手方向中央位置の点Bが回動軸長手方向端部の点Aよりも回転方向K下流側に突出するように湾曲している。また、周縁部57のギャップ部内側端部に形成される境界線63も略同じ形状に湾曲している。
この湾曲形状は、図5に示されるように中央位置Cを境として左右対称に形成されている。
また、回転方向Kにおける点Aから点Bまでの距離Lは、ブランケット胴ギャップ部39に対応する位置にある圧胴21の爪装置47との干渉しない範囲で、かつ、ゴム張り軸43が通常のブランケット37を巻き取れる範囲で、衝撃荷重の低減効果を勘案して適宜設定される。
距離Lは、たとえば、数mm以内、望ましくは2mm以内に設定されるのが好適である。
周縁部57は、図4に示されるように境界線61から回転方向Kへ進むにつれて除々に外径が低減するように形成されている。
この外径の低減割合は境界線61側が小さく、回転方向に進むに連れて順次大きくなるようにされ、なだらかな曲線、いわゆる、緩和曲線形状(曲線形状)Mが形成される。
緩和曲線形状Mは周縁部57の幅方向W全域に亘り略同形状に形成されている。
また、図3に示されるように、周縁部59については、周縁部57と反対勝手、すなわち、中央位置Cにおいて回転方向Kの上流側に突出するように略同形状に構成されている。
なお、周縁部59は、周縁部57の接触とは異なり圧胴との接触後にギャップ部が対向することになるので、周縁部59で生じる衝撃自体は周縁部57と比べると少なくなる傾向にある。このため、求められる品質によっては湾曲させずに従来どおり幅方向に直線形状となるようにしてもよい。
以上、説明した本実施形態にかかる枚葉印刷機1の動作について説明する。
給紙装置3の給紙台11に積載された枚葉紙9は、図示しない給紙機構によって最上部から1枚ずつ取り出され、印刷ユニット5に供給される。
供給された枚葉紙9は、印刷ユニット5の中間胴23の爪装置(不図示)によってくわえられ、次いで中間胴23から圧胴21の爪装置47へくわえ替えされる。これを繰り返して4つの印刷ユニット5を通して搬送される。
各印刷ユニット5では、版胴17の周面に取付けられた刷版29の非画線部に湿し装置15の水着けローラ33から水が供給され、次いで刷版の画線部にインキ供給装置13からインキが供給される。
これにより得られる刷版29上の印刷画像がブランケット胴19の外周面20に巻き付けられたブランケット37に転写される。
ブランケット29に転写された印刷画像は、圧胴21の爪装置47に咥えられて運ばれる枚葉紙9に転写され、1色の印刷が行われる。
このとき、ブランケット胴ギャップ部39におけるブランケット37は、周縁部57,59に沿って巻き付けられているので、その外形は周縁部57,59に沿う形状、すなわち、ブランケット胴の回転軸長手方向となる幅方向Wにおいて回転方向Kに湾曲し、半径方向において緩和曲線形状Mとされている。
圧胴21とブランケット胴19とが回転し、両者の係合位置KKを、相互に接触しない圧胴ギャップ部45およびブランケット胴ギャップ部39が通過すると、圧胴21では枚葉紙9を咥えた爪装置47が、ブランケット胴19では周縁部55が除々に係合位置KKに接近する。
そして、爪装置47が係合位置KKを通過し終わるタイミングで周縁部57が係合位置KKに到達する。
周縁部57が係合位置KKに至ると、中央位置Cにおける緩和曲線形状M部分に位置するブランケット37が、枚葉紙9に接触し始める。ブランケット37の枚葉紙9への接触範囲は緩和曲線形状M部分で両端部に向かって拡大するとともに外周面20部分に位置する範囲に至ることになる。
この部分においても、まず、中央位置Cにおける点Bから接触を始め、順次両端部に向かって接触部分が増加する。
そして、点Aの近傍が係合位置KKに至ると、枚葉紙9の全面がブランケット37と接触し、さらに点D(図5参照)が係合位置KKに至ると、ブランケット37上の印刷画像が枚葉紙9に転写され始める。
なお、ブランケット胴19および圧胴21がさらに回転すると、ブランケット37から枚葉紙9への印刷画像の転移が終了し、ブランケット胴ギャップ部39と圧胴ギャップ部45が係合位置KKに近づく。周縁部57が係合位置KKを通過する際、ブランケット37と圧胴21との接触範囲が徐々に減少し、ブランケット37は圧胴21との接触が断たれることとなる。
このように、周縁部57では、ブランケット37は枚葉紙9、言い換えると、圧胴21に中央位置Cにおいて略点接触し、その後順次接触範囲が両端部に向かい漸増するので、ブランケット胴19に作用する衝撃荷重を小さくすることができる。
このように、周縁部57に作用する衝撃荷重を小さくできるので、ブランケット胴19の版胴17への係合位置に対する衝撃伝播は少なくなり、ショック目の発生を抑制することができる。
また、周縁部57における点Aから点Bまでの距離Lを小さくしているので、従来構造のブランケット37を装着することができ、汎用性を向上させることができる。
さらに、湾曲形状は、中央位置Cに対して略左右対称とされているので、周縁部57が、ブランケット胴の回転に伴い、たとえば、圧胴21に接触する場合、周縁部57に作用する荷重は左右略均等となる。
このため、ブランケット胴19の両側における軸支部にかかる荷重が均等となるので、ブランケット胴19は安定して支持される。
このように、ブランケット胴19が安定して支持されると、その回転が滑らかとなるので、一層ショック目の発生を抑制することができる。
また、圧胴21で搬送される枚葉紙9に対しブランケット37は最初に中央部で接触し、接触部分が順次両側に拡大することになる。このため、枚葉紙9は中央部から順次両側に広げられ、言い換えると、枚葉紙は伸ばされるので、枚葉紙9にしわが発生することを抑制することができる。
これが各印刷ユニット5で繰り返されカラー印刷される。
カラー印刷された枚葉紙9は最後の印刷ユニット5の圧胴21からチェーングリッパ49の爪装置にくわえ替えされる。
チェーングリッパ49で搬送される枚葉紙9は、排紙台51の上方でくわえを外され、落下し、排紙台51上に積み上げられる。
このとき、未乾燥のインキが上側の枚葉紙9の裏に写るのを防止するため、枚葉紙9の上にパウダが噴霧される。
なお、本実施形態では、周縁部57は、幅方向Wに沿って、両端位置に比べて幅方向の中央位置Cにおいて最も回転方向K下流側に突出するように湾曲されている湾曲形状とされているが、これに限定されるものではなく、湾曲形状は任意形状とすることができる。
たとえば、図6に示されるように、幅方向Wに沿って、両端位置に比べて幅方向の中央位置Cにおいて最も回転方向K上流側に突出するように湾曲されている湾曲形状としてもよい。
このようにすると、周縁部57の両端部分から圧胴21に接触することとなる。
ブランケット胴19の両端部分は、中央部に比べて自重による撓みが小さいので、圧胴21に対する接触圧力が中央部に比べて小さくなる。
したがって、接触開始時の周縁部57に作用する衝撃荷重を一層小さくすることができる。
また、図7に示されるように、湾曲形状を、幅方向Wに沿って凹凸を繰り返すように形成してもよい。
さらに、これらは、中央位置Cに対して左右対称に湾曲させているが、左右非対称な湾曲形状としてもよい。
また、本実施形態では、周縁部57,59は、湾曲形状と緩和曲線形状Mとを併せ持つようにされているが、必要に応じて湾曲形状のみを持つようにしてもよい。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
また、本実施形態では、枚葉印刷機に適用しているが、本発明は輪転印刷機等適宜な形式の印刷機に適用することができる。
本発明の一実施形態にかかる枚葉印刷機の全体概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷ユニットの一部を拡大して示す拡大部分正面図である。 本発明の一実施形態にかかるブランケット胴の一部を示す斜視図である。 図3のX視図である。 図3のY視図である。 本発明の一実施形態にかかるブランケット胴の別の実施態様を示す図3のY視図である。 本発明の一実施形態にかかるブランケット胴のさらに別の実施態様を示す図3のY視図である。
符号の説明
1 枚葉印刷機
19 ブランケット胴
20 外周面
37 ブランケット
39 ブランケット胴ギャップ部
57,59 周縁部
C 中央位置
K 回転方向
M 緩和曲線形状

Claims (6)

  1. 周面に巻き付けられるブランケットの両端部を、該周面に形成されたギャップ部に係止させて取り付けるブランケット胴を有する印刷機であって、
    前記ギャップ部における該ブランケット胴の前記周面から連続する両方の周縁部のうち少なくとも一方の周縁部は、該ブランケット胴の長手方向に沿って回転方向の位置が変化する湾曲形状とされていることを特徴とする印刷機。
  2. 前記湾曲形状は、前記ブランケット胴の幅方向略中央部に対して略左右対称とされていることを特徴とする請求項1に記載された印刷機。
  3. 前記周縁部は、ギャップ部側に向かうに連れ外径が漸次小さくなるような曲線形状とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された印刷機。
  4. 前記湾曲形状は、中央部が前記ギャップ部側に突出するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載された印刷機。
  5. 前記湾曲形状は、中央部が前記ギャップ部側から離れるように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載された印刷機。
  6. 前記湾曲形状は、凹凸を繰り返すように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載された印刷機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136410A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Fujikura Ltd 回路形成装置及び回路形成方法
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