JP2010111029A - 印刷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷機において、版胴に供給される水性インキの平滑性を確保することで印刷品質の向上を図る。
【解決手段】インキ供給装置34とインキローラ群33と版胴32とブランケット胴31とを直列に配設して構成し、インキローラ群33の最終ローラとしてのインキ着ローラ40a,40bを、往復ローラ39と版胴32とに対接する複数のローラから構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】インキ供給装置34とインキローラ群33と版胴32とブランケット胴31とを直列に配設して構成し、インキローラ群33の最終ローラとしてのインキ着ローラ40a,40bを、往復ローラ39と版胴32とに対接する複数のローラから構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、オフセット枚葉印刷機やオフセット輪転印刷機などの印刷ユニットとして使用される印刷機に関するものである。
一般に、オフセット輪転印刷機は、給紙装置とインフィード装置と印刷装置と乾燥装置と冷却装置とウェブパス装置と折り装置と排紙装置とから構成されている。給紙装置は、2つの巻取体(ウェブロール)が装着されるリールスタンドを有しており、一方の巻取体から引き出されて走行しているウェブを、他方の巻取体のウェブに接続することで、連続的にウェブを供給可能な印刷機を有している。インフィード装置は、給紙装置の巻取体から引き出されたウェブを所定の速度で印刷装置に供給するものである。印刷装置は、一般的にブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色それぞれに対応した4組の印刷ユニットがウェブ走行方向に沿って並設されている。乾燥装置は、印刷装置により印刷が施されたウェブ上のインキを乾燥させるためのものであり、冷却装置は、乾燥装置での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブを適当な温度まで冷却するものである。ウェブパス装置は、乾燥されて冷却されたウェブを搬送するものであり、折り装置は、ウェブを縦折りされた後に裁断し、所定の大きさに折り畳んで折帳を形成するものであり、排紙装置は、折り畳まれた折帳を機外へ搬出するものである。
従って、給紙装置により巻取体からロール状のウェブが引き出され、このウェブがインフィード装置により所定の速度で印刷装置に供給され、この印刷装置における各印刷ユニットにより多色印刷が施され、印刷されたウェブは、乾燥装置でインキが乾燥され、冷却装置で冷却され、ウェブパス装置を経て搬送された折り装置により折帳が作成され、排紙装置により搬出される。
このようなオフセット輪転印刷機における印刷装置の各印刷ユニットは、両面印刷機の場合、水平に搬送されるウェブの上下に、インキ供給装置と、インキ着ローラと、版胴と、ブランケット胴とがそれぞれ対称に配置されている。従来の印刷機としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された印刷機では、水性インキを供給するインキ供給装置と、インキ供給装置から水性インキが受け渡されるインキ着ローラと、インキ着ローラに対接して水性インキが受け渡される版胴と、版胴に対接してこの版胴に供給された水性インキを絵柄としてウェブに転写するブランケット胴を設け、各ローラ及び胴が直列に配設されている。
水性インキを使用する印刷機にて、この水性インキは油性インキに比べて粘性が低いことから、インキ貯留部からブランケット胴までのインキ供給ラインを一つとして、ローラ及び胴の構成を簡素化することができる。ところが、水性インキは、その半面で、インキ貯留部から版胴に受け渡されるまでの間で、平滑性、つまり、ローラの外周面に付着したインキの膜圧が不均一になりやすいという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、版胴に供給される水性インキの平滑性を確保することで印刷品質の向上を図る印刷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の印刷機は、水性インキまたは水溶性インキを供給するインキ供給装置と、該インキ供給装置から供給されるインキを受け渡すインキローラ群と、該インキローラ群から受け渡されたインキが画線部に受け渡される版胴と、該版胴に受け渡されたインキを印刷用紙に転写するブランケット胴と、が直列に配設される印刷機において、前記インキローラ群は、最終ローラとしてのインキ着ローラを有し、該インキ着ローラは、前記インキローラ群のローラと前記版胴とに対接する複数のローラから構成される、ことを特徴とするものである。
請求項2の発明の印刷機では、前記複数のインキ着ローラは、それぞれが異径に設定されると共に、前記版胴と異径に設定されることを特徴としている。
請求項3の発明の印刷機では、前記インキ供給装置から前記ブランケット胴までのインキ供給ラインが一つだけ設けられることを特徴としている。
請求項4の発明の印刷機では、前記インキ供給装置は、予め設定された所定粘性の水性インキまたは水溶性インキを貯留するインキ貯留部と、該インキ貯留部のインキを供給するインキ元ローラとを有し、前記インキローラ群は、前記インキ元ローラのインキを受け渡す受渡しローラと、該受渡しローラから受け渡されたインキを練る練ローラと、該練ローラにより練られたインキを幅方向に広げる往復ローラと、該往復ローラから受け渡されたインキを前記版胴に供給する前記複数のインキ着ローラを有することを特徴としている。
請求項1の発明の印刷機によれば、インキ供給装置とインキローラ群と版胴とブランケット胴とを直列に配設して構成し、インキローラ群の最終ローラとしてのインキ着ローラを設け、このインキ着ローラをインキローラ群のローラと版胴とに対接する複数のローラから構成している。従って、インキローラ群を転移する水性インキまたは水溶性インキは、複数のインキ着ローラにより版胴に受け渡されることとなり、版胴に供給されるインキの平滑性を確保することで印刷品質の向上を図ることができる。
請求項2の発明の印刷機によれば、複数のインキ着ローラをそれぞれが異径に設定すると共に、版胴と異径に設定するので、インキローラ群から複数のインキ着ローラを介して版胴に受け渡されるときに、ゴースト現象の発生を抑制することができる。
請求項3の発明の印刷機によれば、インキ供給装置からブランケット胴までのインキ供給ラインを一つだけ設けるので、版胴に供給されるインキの平滑性を確保した上で、装置の簡素化を可能とすることができる。
請求項4の発明の印刷機によれば、インキ供給装置として、インキ貯留部とインキ元ローラを設け、インキローラ群として、受渡しローラと練ローラと往復ローラと複数のインキ着ローラを設けるので、インキ貯留部の水性インキまたは水溶性インキは、インキ元ローラ、受渡しローラ、練ローラ、往復ローラ、複数のインキ着ローラを介して版胴に受け渡されることとなり、版胴に供給されるインキの平滑性を確保することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る印刷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る印刷機における印刷ユニットを表す概略構成図、図2は、実施例1の印刷機を表す概略構成図である。
実施例1の印刷機は、水性インキを用いたオフセット輪転印刷機であって、図2に示すように、給紙装置11と、インフィード装置12と、印刷装置13と、乾燥装置14と、冷却装置15と、ウェブパス装置16と、折り装置17と、排紙装置18とから構成されている。
給紙装置11は、2つの巻取体(ウェブロール)が装着されるリールスタンドを有しており、一方の巻取体から引き出されて走行しているウェブ(印刷用紙)を、他方の巻取体のウェブに接続することで、連続的にウェブを供給可能な紙継装置を有している。インフィード装置12は、給紙装置11のウェブを印刷装置13側に供給するものである。印刷装置13は、4つの水性インキ色である藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(Yellow)、墨(Black)ごとの4個の印刷ユニット21,22,23,24がウェブ走行方向に沿って並設されて構成されている。乾燥装置14は、印刷装置13により印刷が施されたウェブ上の水性インキを乾燥させるためのものであり、冷却装置15は、乾燥装置14での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブを適当な温度まで冷却するものである。ウェブパス装置16は、乾燥されて冷却されたウェブを搬送するものであり、折り装置17は、ウェブを縦折りされた後に裁断し、所定の大きさに折り畳んで折帳を形成するものであり、排紙装置18は、折り畳まれた折帳を機外へ搬出するものである。
従って、給紙装置11により巻取体からロール状のウェブWが引き出され、インフィード装置12により印刷装置13に供給され、この印刷装置13にて、各印刷ユニット21,22,23,24により多色印刷が施され、印刷されたウェブWは、乾燥装置14で水性インキが乾燥され、冷却装置15で冷却され、ウェブパス装置16を経て搬送された折り装置17により折帳が作成され、排紙装置18により搬出される。
ここで、本実施例のオフセット輪転印刷機にて、各印刷ユニット21,22,23,24は、ウェブWの表面及び裏面に同時に印刷する両面印刷機であって、使用する水性インキの色(藍、紅、黄、墨)が相違するだけで、その構成はほぼ同様のものとなっている。そのため、以下の説明では、一つの印刷ユニット21において、ウェブWの表面に印刷を施す構成についてのみ説明する。
本実施例の印刷ユニット21において、図1に示すように、ウェブWの搬送経路における上方には、ブランケット胴31が回転自在に配置されると共に、このブランケット胴31に対接して版胴32が回転自在に配置されている。そして、版胴32の上方に、インキローラ群33とインキ供給装置34が配置されている。
このインキ供給装置34は、予め設定された所定粘性、つまり、所定水分率の水性インキまたは水溶性インキを貯留するインキ貯留部としてのインキつぼ35と、このインキつぼ35から図示しないインキキーにより調量されたインキを供給するインキ元ローラ36とを有している。また、インキローラ群33は、インキ元ローラ36のインキを受け渡す受渡しローラ37と、受渡しローラ37から受け渡されたインキを練る練ローラ38と、練ローラ38により練られたインキを幅方向に広げる往復ローラ39と、往復ローラ39から受け渡されたインキを版胴32に供給する2つのインキ着ローラ40a,40bとを有している。
そして、本実施例では、インキ着ローラ40a,40bは、インキローラ群33におけるインキ供給経路の最下流側に設けられた最終ローラとしての往復ローラ39と版胴32とに対接する複数(本実施例では、2つ)のローラから構成されている。
この場合、インキ元ローラ36、練ローラ38、インキ着ローラ40a,40bは、表面に弾力部を有するゴムローラである。一方、受渡しローラ37、往復ローラ39は、金属性のローラである。また、版胴32は、表面に図示しない版が装着された金属ローラであり、ブランケット胴31は、表面に弾力部としてのブランケットが装着されたゴムローラである。
また、複数のインキ着ローラ40a,40bは、それぞれが異径に設定されると共に、往復ローラ39、版胴32、ブランケット胴31と異径に設定されている。つまり、往復ローラ39と版胴32とブランケット胴31は同径(または、整数倍の径でもよい。)に設定され、インキ着ローラ40a,40bは、この往復ローラ39、版胴32、ブランケット胴31より小径に設定されている。また、インキ着ローラ40a,40b同士は、異径に設定され、一方のインキ着ローラ40aより他方のインキ着ローラ40bの方が小径に設定されている。
更に、インキ元ローラ36、受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39、インキ着ローラ40a,40b、版胴32、ブランケット胴31が対接して直列をなすように配設されることで、インキ供給装置34からブランケット胴31までのインキ供給ラインが一つだけ設けられている。
本実施例の印刷ユニット21にて、ウェブWの搬送経路における上方に配設されたブランケット胴31、版胴32、インキローラ群33、インキ供給装置34について説明したが、ウェブWの搬送経路における下方にも、同様に、ブランケット胴41、図示しない版胴、インキローラ群、インキ供給装置が配設されている。
従って、インキ元ローラ36により供給量が調整された水性インキが、インキつぼ35から受渡ローラ37に供給され、練ローラ38及び往復ローラ39を通ることで適度に練られ、薄膜を形成した後に2つのインキ着ローラ40a,40bに供給され、このインキ着ローラ40a,40bから版胴32の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴31に転写され、裏面印刷を行うブランケット胴41との間でウェブWに所定の印圧が掛けられることで、ブランケット胴31のインキを絵柄としてウェブWの表面に転写することができる。
このとき、往復ローラ39から受け渡されたインキは、2つのインキ着ローラ40a,40bにより版胴32の版面に供給されることとなる。この場合、一方のインキ着ローラ40aは、版胴32の版面に対してインキを供給し、他方のインキ着ローラ40bは、版胴32の版面にあるインキを慣らしてその平滑性を確保する。具体的に、インキ着ローラ40bは、版胴32の版面におけるインキ不足部分にはインキを補充し、インキ過剰部分からはインキをかきとる。
また、複数のインキ着ローラ40a,40bは、それぞれが異径に設定されると共に、往復ローラ39、版胴32、ブランケット胴31と異径に設定されている。そのため、インキは、往復ローラ39から径の異なるインキ着ローラ40a,40bに転移し、股径の異なる版胴32に受け渡されることとなり、ゴースト現象、つまり、インキの転写位置がずれて画像が二重、三重になる現象が抑制される。
このように実施例1の印刷機にあっては、インキ供給装置34とインキローラ群33と版胴32とブランケット胴31とを直列に配設して構成し、インキローラ群33の最終ローラとしてのインキ着ローラ40a,40bを、往復ローラ39と版胴32とに対接する複数のローラから構成している。
従って、インキローラ群33を転移する水性インキまたは水溶性インキは、複数のインキ着ローラ40a,40bにより版胴32に受け渡されることとなり、版胴32に供給されるインキの平滑性を確保することで印刷品質の向上を図ることができる。
また、実施例1の印刷機では、複数のインキ着ローラ40a,40bをそれぞれが異径に設定すると共に、版胴32と異径に設定しており、インキローラ群33から複数のインキ着ローラ40a,40bを介して版胴32に受け渡されるときに、ゴースト現象の発生を抑制することができる。
また、実施例1の印刷機では、インキ供給装置34からブランケット胴31までのインキ供給ラインを一つだけ設けており、版胴32に供給されるインキの平滑性を確保した上で、装置の簡素化を可能とすることができる。
また、実施例1の印刷機では、インキ供給装置34として、インキつぼ35とインキ元ローラ36を設け、インキローラ群33として、受渡しローラ37と練ローラ38と往復ローラ39と複数のインキ着ローラ40a,40bを設けている。インキつぼ35の水性インキまたは水溶性インキは、インキ元ローラ36、受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39、複数のインキ着ローラ40a,40bを介して版胴32に受け渡されることとなり、版胴32に供給されるインキの平滑性を確保することができる。
図3は、本発明の実施例2係る印刷機における印刷ユニットを表す概略構成図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の記号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2の印刷ユニット51において、図3に示すように、ウェブWの搬送経路における上方には、ブランケット胴31が回転自在に配置されると共に、このブランケット胴31に対接して版胴32が回転自在に配置されている。そして、版胴32の上方に、インキローラ群52とインキ供給装置34が配置されている。
このインキ供給装置34は、インキつぼ35とインキ元ローラ36とを有している。また、インキローラ群52は、インキ元ローラ36のインキを受け渡す受渡しローラ37と、受渡しローラ37から受け渡されたインキを練る練ローラ38と、練ローラ38により練られたインキを幅方向に広げる往復ローラ39と、往復ローラ39から受け渡されたインキを版胴32に供給する3つのインキ着ローラ53a,53b,53cとを有している。
そして、本実施例では、インキ着ローラ53a,53b,53cは、インキローラ群52におけるインキ供給経路の最下流側に設けられた最終ローラとしての往復ローラ39と版胴32とに対接する複数(本実施例では、3つ)のローラから構成されている。
この場合、インキ元ローラ36、受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39、インキ着ローラ53a,53b,53cは、表面に弾力部を有するゴムローラである。版胴32は、表面に図示しない版が装着された金属ローラであり、ブランケット胴31は、表面に弾力部としてのブランケットが装着されたゴムローラである。
また、複数のインキ着ローラ53a,53b,53cは、それぞれが異径に設定されると共に、往復ローラ39、版胴32、ブランケット胴31と異径に設定されている。つまり、往復ローラ39と版胴32とブランケット胴31は同径(または、整数倍の径でもよい。)に設定され、インキ着ローラ53a,53b,53cは、この往復ローラ39、版胴32、ブランケット胴31より小径に設定されている。また、インキ着ローラ53a,53b,53c同士は、異径に設定され、第1のインキ着ローラ53aより第2のインキ着ローラ53bの方が小径に設定され、第2のインキ着ローラ53bより第3のインキ着ローラ53cの方が大径に設定されている。
更に、インキ元ローラ36、受渡しローラ37、練ローラ38、往復ローラ39、インキ着ローラ53a,53b,53c、版胴32、ブランケット胴31が対接して直列をなすように配設されることで、インキ供給装置34からブランケット胴31までのインキ供給ラインが一つだけ設けられている。
本実施例の印刷ユニット51にて、ウェブWの搬送経路における上方に配設されたブランケット胴31、版胴32、インキローラ群52、インキ供給装置34について説明したが、ウェブWの搬送経路における下方にも、同様に、ブランケット胴41、図示しない版胴、インキローラ群、インキ供給装置が配設されている。
従って、インキ元ローラ36により供給量が調整された水性インキが、インキつぼ35から受渡ローラ37に供給され、練ローラ38及び往復ローラ39を通ることで適度に練られ、薄膜を形成した後に3つのインキ着ローラ53a,53b,53cに供給され、このインキ着ローラ53a,53b,53cから版胴32の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴31に転写され、裏面印刷を行うブランケット胴41との間でウェブWに所定の印圧が掛けられることで、ブランケット胴31のインキを絵柄としてウェブWの表面に転写することができる。
このとき、往復ローラ39から受け渡されたインキは、3つのインキ着ローラ53a,53b,53cにより版胴32の版面に供給されることとなる。この場合、第1のインキ着ローラ53aは、版胴32の版面に対してインキを供給し、第2、第3のインキ着ローラ53b,53cは、版胴32の版面にあるインキを慣らしてその平滑性を確保する。具体的に、インキ着ローラ53b,53cは、版胴32の版面におけるインキ不足部分にはインキを補充し、インキ過剰部分からはインキをかきとる。
また、複数のインキ着ローラ53a,53b,53cは、それぞれが異径に設定されると共に、往復ローラ39、版胴32、ブランケット胴31と異径に設定されている。そのため、インキは、往復ローラ39から径の異なるインキ着ローラ53a,53b,53cに転移し、股径の異なる版胴32に受け渡されることとなり、ゴースト現象、つまり、インキの転写位置がずれて画像が二重、三重になる現象が抑制される。
このように実施例2の印刷機にあっては、インキ供給装置34とインキローラ群52と版胴32とブランケット胴31とを直列に配設して構成し、インキローラ群52の最終ローラとしてのインキ着ローラ53a,53b,53cを、往復ローラ39と版胴32とに対接する複数のローラから構成している。
従って、インキローラ群52を転移する水性インキまたは水溶性インキは、複数のインキ着ローラ53a,53b,53cにより版胴32に受け渡されることとなり、版胴32に供給されるインキの平滑性を確保することで印刷品質の向上を図ることができる。
また、実施例2の印刷機では、3つのインキ着ローラ53a,53b,53cを用いていることから、インキを、往復ローラ39から3つのインキ着ローラ53a,53b,53cを介して版胴32の版面に供給するとき、インキの更なる平滑性を確保することができる。
なお、上述した各実施例では、インキ着ローラを2つ、または3つ設けたが、その数に限定されるものではない。
また、上述した各実施例では、印刷機を4つの印刷ユニットから構成したが、1つまたは2つまたは5つ以上かに構成してもよい。また、印刷ユニットをインキ供給装置とインキローラ群と版胴とブランケット胴から構成したが、このローラ及び胴の構成並びにその数は実施例に限定されるものではなく、適宜最適なものに設定すればよい。更に、印刷機を両面印刷機としたが、片面印刷機でもよく、また、輪転印刷機に限らず、枚葉印刷機に適用することもできる。
本発明に係る印刷機は、インキ着ローラを複数設けることで、版胴に供給される水性インキの平滑性を確保して印刷品質の向上を図るものであり、いずれの印刷機にも適用することができる。
11 給紙装置
12 インフィード装置
13 印刷装置
14 乾燥装置
15 冷却装置
16 ウェブパス装置
17 折り装置
18 排紙装置
21,22,23,24,51 印刷ユニット
31,41 ブランケット胴
32 版胴
33,52 インキローラ群
34 インキ供給装置
35 インキつぼ
36 インキ元ローラ
37 受渡しローラ
38 練ローラ
39 往復ローラ
40a,40b,53a,53b,53c インキ着ローラ
12 インフィード装置
13 印刷装置
14 乾燥装置
15 冷却装置
16 ウェブパス装置
17 折り装置
18 排紙装置
21,22,23,24,51 印刷ユニット
31,41 ブランケット胴
32 版胴
33,52 インキローラ群
34 インキ供給装置
35 インキつぼ
36 インキ元ローラ
37 受渡しローラ
38 練ローラ
39 往復ローラ
40a,40b,53a,53b,53c インキ着ローラ
Claims (4)
- 水性インキまたは水溶性インキを供給するインキ供給装置と、
該インキ供給装置から供給されるインキを受け渡すインキローラ群と、
該インキローラ群から受け渡されたインキが画線部に受け渡される版胴と、
該版胴に受け渡されたインキを印刷用紙に転写するブランケット胴と、
が直列に配設される印刷機において、
前記インキローラ群は、最終ローラとしてのインキ着ローラを有し、該インキ着ローラは、前記インキローラ群のローラと前記版胴とに対接する複数のローラから構成される、
ことを特徴とする印刷機。 - 前記複数のインキ着ローラは、それぞれが異径に設定されると共に、前記版胴と異径に設定されることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
- 前記インキ供給装置から前記ブランケット胴までのインキ供給ラインが一つだけ設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷機。
- 前記インキ供給装置は、予め設定された所定粘性の水性インキまたは水溶性インキを貯留するインキ貯留部と、該インキ貯留部のインキを供給するインキ元ローラとを有し、前記インキローラ群は、前記インキ元ローラのインキを受け渡す受渡しローラと、該受渡しローラから受け渡されたインキを練る練ローラと、該練ローラにより練られたインキを幅方向に広げる往復ローラと、該往復ローラから受け渡されたインキを前記版胴に供給する前記複数のインキ着ローラを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の印刷機。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014038425A1 (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-13 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 印刷機及びインキ供給方法 |
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2008
- 2008-11-06 JP JP2008285951A patent/JP2010111029A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014038425A1 (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-13 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 印刷機及びインキ供給方法 |
JP2015180552A (ja) * | 2012-09-04 | 2015-10-15 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 印刷機 |
JP5800442B2 (ja) * | 2012-09-04 | 2015-10-28 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 印刷機及びインキ供給方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20100915 |