JP2009101637A - コーティング装置およびこれを用いた印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ニス着けローラの履歴面におけるニス量を均一にし、光沢等のむらの発生を抑制でき、ニスコーティング品質の安定化を図ることができるコーティング装置を提供する。
【解決手段】 周面にニス版31が取り付けられたニス版胴29に塗布液を供給するニス着けローラ27と、ニス着けローラ27の周面にニスを供給するニス元ローラ25と、を備えているコーティングユニット21であって、ニス着けローラ27の周面におけるニス版胴29との接点Aから回転方向下流側でニス元ローラ25との接点Bまでのニス履歴面37に、ニス着けローラ27に接触して回転する均しローラ43を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コーティング装置およびこれを用いた印刷機に関するものである。
一般に、印刷された紙の汚損を防止したり美観を向上させたりするために、紙にニスによるコーティングを施すニスコーティング装置が知られている。
このニスコーティング装置は、たとえば、ニス舟に貯留されたニスを、ニス元ローラ、ニス着けローラおよびニス版胴と順次搬送し、印刷紙の印刷面に塗布するものである。
一般に、ニス版胴は、ニス版を取りつけるための切欠部があり、かつ、ニス着けローラと径が異なっている。また、たとえば、スポットニス付けのようにニス版の一部にニスが付けられる場合がある。
これらのため、ニス版胴のニス版にニスを供給した後のニス着けローラ表面に残るニス量(ニス層の厚さ)は幅方向および回転方向で変動している。この状態でニス元ローラからニスが供給されると、ニス着けローラに形成されるニス量にこの変動の影響が表れるので、ニス版に供給されるニス量が変動する。したがって、印刷紙に供給されるニス量が変動するので、光沢等のむらが発生することになる。
これを抑制するものとして、たとえば、特許文献1に示されるように、ニス着けローラの履歴面のニスをドクタブレードによって掻き取るようにしたものが提案されている。
特開平01−272455号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているものでは、板状のドクタブレードでニスを掻き取るので、十分な履歴の解消が行えない、特に、幅方向で不均一となり易い。
これにより、印刷紙に供給されるニス量が十分に均一とならず、光沢等のむらを確実に防止できない。
本発明は、上記の問題点に鑑み、ニス着けローラの履歴面におけるニス量を均一にし、光沢等のむらの発生を抑制でき、ニスコーティング品質の安定化を図ることができるコーティング装置およびこれを用いた印刷機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるコーティング装置は、周面にニス版が取り付けられたニス版胴に塗布液を供給するニス着けローラと、該ニス着けローラの周面に前記塗布液を供給するニス元ローラと、を備えているコーティング装置であって、前記ニス着けローラの周面における前記ニス版胴との接点から回転方向下流側で前記ニス元ローラとの接点までのニス履歴面に、前記ニス着けローラに接触して回転する均しローラを備えていることを特徴とする。
このように、ニス着けローラの周面におけるニス版胴との接点から回転方向下流側でニス元ローラとの接点までのニス履歴面に、ニス着けローラに接触して回転する均しローラが備えられているので、ニス版胴のニス版に塗布液を供給した後のニス着けローラのニス履歴面に残る塗布液は、回転する均しローラに押圧される。
均しローラに押圧されると、塗布液はニス着けローラの回転に伴いニス着けローラと均しローラの隙間から一定厚さで回転方向下流側に移動することになる。言い換えれば、均しローラによって履歴面に残る厚さの厚い部分の塗布液が低い部分に移動し、均一に均されて下流側に供給される。
このように、ニス着けローラの履歴面におけるニス量を均一にした後、ニス元ローラから均一厚さの塗布液を供給するので、ニス版胴のニス版に供給する塗布液の厚さを均一にすることができる。これにより、印刷紙に供給される塗布液の厚さが均一になるので、光沢等のむらの発生を抑制でき、ニスコーティング品質の安定化を図ることができる。
また、本発明にかかるコーティング装置では、前記ニス履歴面における前記均しローラの上流側に、前記ニス着けローラの周面に希釈液を供給する希釈液供給手段を備えていることを特徴とする。
このように、ニス履歴面における均しローラの上流側に、ニス着けローラの周面に希釈液を供給する希釈液供給手段を備えているので、希釈液供給手段によって希釈液を供給すると、塗布液が希釈され流動し易くなる。これにより、均しローラにおける塗布液の均し作用が容易となるので、より一層均一厚さに均すことができる。
なお、希釈液としては、塗布液が水性ニスの場合には、温水あるいは水が用いられ、UVニスの場合には、工業用アルコール(IPA)、インキ洗浄液が用いられる。
また、本発明にかかるコーティング装置では、前記ニス履歴面における前記均しローラの上流側に、先端が前記ニス着けローラの周面に接離可能とされるドクタブレードを備えていることを特徴とする。
このように、ニス履歴面における前記均しローラの上流側に、先端がニス着けローラの周面に接離可能とされるドクタブレードを備えているので、塗布液はドクタブレードによって概略均一厚さとされた後、均しローラによって均される。これにより、均しローラにおける塗布液の均し作用が容易となるので、より一層均一厚さに均すことができる。
また、上記発明では、前記希釈液供給手段は、前記均しローラと前記ドクタブレードとの間に備えられていてもよい。
また、上記発明では、前記希釈液供給手段は、前記ドクタブレードの上流側に備えられていてもよい。
また、上記発明では、前記希釈液供給手段は、前記均しローラと前記ドクタブレードとの間に、および前記ドクタブレードの上流側にそれぞれ備えられていてもよい。
また、本発明にかかるコーティング装置では、周面にニス版が取り付けられたニス版胴に塗布液を供給するニス着けローラと、該ニス着けローラの周面に前記塗布液を供給するニス元ローラと、を備えているコーティング装置であって、前記ニス着けローラの周面における前記ニス版胴との接点から回転方向下流側で前記ニス元ローラとの接点までの履歴面に、前記ニス着けローラの周面に希釈液を供給する希釈液供給手段を備えていることを特徴とする。
このように、ニス着けローラの周面におけるニス版胴との接点から回転方向下流側でニス元ローラとの接点までのニス履歴面に、ニス着けローラの周面に希釈液を供給する希釈液供給手段を備えているので、ニス版胴のニス版に塗布液を供給した後のニス着けローラのニス履歴面に残る塗布液は、希釈液供給手段から希釈液を供給される。
希釈液を供給されると、塗布液は希釈液によって希釈され流動し易くなるので、ニス着けローラとニス元ローラとのニップで均一に均される。
このように、ニス着けローラの履歴面におけるニス量を均一にした後、ニス元ローラから均一厚さの塗布液を供給するので、ニス版胴のニス版に供給する塗布液の厚さを均一にすることができる。これにより、印刷紙に供給される塗布液の厚さが均一になるので、光沢等のむらの発生を抑制でき、ニスコーティング品質の安定化を図ることができる。
なお、ニス元ローラよりも上流側に掻き取りを行うドクタブレード等あるいは均しを行なう均しローラ等を設置するようにしてもよい。
また、本発明にかかるコーティング装置では、周面にニス版が取り付けられたニス版胴に塗布液を供給するニス着けローラと、該ニス着けローラの周面に前記塗布液を供給するニス元ローラと、を備えているコーティング装置であって、前記ニス着けローラの周面における前記ニス版胴との接点から回転方向下流側で前記ニス元ローラとの接点までの履歴面に、先端が前記ニス着けローラの周面に接離可能とされるドクタブレードを前記回転方向に間隔を空けて複数備えていることを特徴とする。
このように、ニス着けローラの履歴面に先端が前記ニス着けローラの周面に接離可能とされるドクタブレードを前記回転方向に間隔を空けて複数備えているので、履歴面の塗布液はドクタブレードで複数回掻き取られることになる。これにより、履歴面の塗布液は均一な厚さとされた後、ニス元ローラから均一厚さの塗布液が供給されるので、ニス版胴のニス版に供給する塗布液の厚さを均一にすることができる。したがって、印刷紙に供給される塗布液の厚さが均一になるので、光沢等のむらの発生を抑制でき、ニスコーティング品質の安定化を図ることができる。
また、本発明にかかる印刷機は、上記したいずれかのコーティング装置が備えられていることを特徴とする。
このように、供給するニスの厚さを均一にし、ニスコーティング品質の安定化を図ることができるコーティング装置が装着されているので、印刷品質が向上した印刷物を印刷することができる。
本発明のコーティング装置によれば、ニス着けローラの履歴面におけるニス量を均一にした後、ニス元ローラから均一厚さの塗布液を供給するので、ニス版胴のニス版に供給する塗布液の厚さを均一にすることができる。
これにより、印刷紙に供給される塗布液の厚さが均一になるので、光沢等のむらの発生を抑制でき、ニスコーティング品質の安定化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1には、枚葉両面印刷機(以下、単に「印刷機」という。)1が示されている。
印刷機1は、図1に示されるように、被印刷物である枚葉紙(印刷紙)が供給される上流側から下流側に向けて、給紙装置3と、複数の印刷ユニット5と、コーティングユニット(コーティング装置)21と、排紙装置7とを備えている。
給紙装置3は、積載されたシート状の被印刷物を一枚ずつ供給する装置である。
排紙装置7は、印刷後の被印刷物を回収して積載する装置である。
印刷ユニット5は複数設けられており、印刷する色ごとに設けられている。本実施形態では、BL(ブラック),C(シアン),M(マゼンダ)およびY(イエロー)からなる4色の色によって印刷する4色機が示されており、被印刷物の表裏両面に印刷するので合計で8つの印刷ユニット5が設けられている。
各印刷ユニット5は、インキを供給するインキ装置9と、湿し水を供給する湿し装置11と、インキ装置9および湿し装置11に対向配置される版胴13と、この版胴13に対向配置されたブランケット胴15と、このブランケット胴15に対向配置された圧胴17と、各印刷ユニット5の圧胴17間に配置される中間胴18とを備えている。
版胴13は、印刷用画像が形成された刷版が外周に巻回された円筒状とされている。刷版は、印刷すべき画像毎に作成され、交換される。版胴13は、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた状態となっており、この位置に、刷版の上流端である版頭および刷版の下流端である版尻を掴んで固定する版締め装置(図示せず)が設けられている。
ブランケット胴15の外周には、ブランケットとしてゴムが巻回されている。ブランケット胴15は、外周の一部の角度範囲が軸線方向に切り欠かれた状態となっており、この位置に、ゴムの上流端および下流端を掴んで固定するゴム締め装置(図示せず)が設けられている。
ブランケット胴15は、印刷を行わない非印刷時等には、版胴13から離間させる(胴抜き)ことができるようになっている。
圧胴17は、ブランケット胴15に対向配置され、円筒状とされている。圧胴17は、印刷時にブランケット胴15に接触し、ブランケット胴15との間に供給される枚葉紙を所望の圧力で押圧する。
中間胴18は、各印刷ユニット5の圧胴17間に設けられ、円筒状とされている。中間胴18によって、上流側の圧胴17から下流側の圧胴17へと枚葉紙が送られる。
コーティングユニット21は、BL(ブラック)、C(シアン),M(マゼンダ)およびY(イエロー)に対応する印刷ユニット5の下流に配置されている。
本実施形態においては、枚葉紙の裏面を印刷する上流側の4つの印刷ユニット5の下流と、表面を印刷する下流側の4つの印刷ユニット5の下流とに配置されている。
図2は、図1のコーティング装置21の概略構成を説明する断面図である。
コーティングユニット21は、図2に示すように、ニス(塗布液)が一時的に貯留されるニス舟23と、ニス舟23からニスを搬送するニス元ローラ25と、ニス着けローラ27と、搬送されたニスを枚葉紙に塗布するニス版胴29と、圧胴17と、から概略構成されている。
ニスには、水性ニスとUVニスとが必要に応じて用いられる。
ニス舟23は上面が開口した容器であり、内部にニスが貯留されている。
ニス元ローラ25は、ニス舟23中に貯留されたニスに外周面の一部が浸された状態に配置されている。
ニス着けローラ27は、ニス元ローラ25およびニス版胴29に接触して、ニス元ローラ25の外周面に付着しているニスを、ニス版胴29に転移するようになっている。
また、ニス版胴29の外周面には、凹凸表面形状を有するニス版31が巻着されている。
ニス版胴29の外周面には機械幅方向に亘って帯状のギャップ33が形成されており、このギャップ33内には、ニス版31の咥え側端部および咥え尻側端部を係止してニス版31をニス版胴29の外周面に締め付ける版締め装置35が備えられている。
ニス着けローラ27の外周面に付着しているニスは、このニス版31の表面に転移された後、圧胴17の外周面に支持されて搬送されてくる枚葉紙の印刷面に転移されるようになっている。
ニス版31は、枚葉紙の印刷面に対してニスを転写する領域(たとえば、印刷面の絵柄部分または印刷面全体などの所定領域)が凸形状となるように形成されており、この凸表面に付着しているニスだけが枚葉紙の印刷面に転写されるようになっている。
また、枚葉紙にニスを転写するときは、図示しない駆動装置により、ニス着けローラ27およびニス版胴29がニス元ローラ25と圧胴17との間に連接するように駆動され、枚葉紙へのニスの転写を停止するときは、ニス着けローラ27および/またはニス版胴29が離脱するように駆動されるようになっている。
ニス着けローラ27におけるニス版胴29との接点Aから回転方向下流側でニス元ローラ25との接点Bまでのニス履歴面37には、履歴解消装置38が備えられている。履歴解消装置38は、上流側から順にドクタブレード39と、ノズル部材(希釈液供給手段)41と、均しローラ43と、とで構成されている。
ドクタブレード39は、略矩形状をした板状体であり、その一方の長辺部がニス着けローラ27にニス履歴面37に接離可能に取り付けられている。
均しローラ43の下方には、均しローラ43から落下するニス等を受けるパン45が備えられている。
ドクタブレード39で掻き取ったニスをパン45へ案内する第一ガイド板47および第二ガイド板49が備えられている。
第一ガイド板47は板状体であり、ドクタブレード39の下方を覆い、ニス着けローラ27から離れる方向に延びている。
第二ガイド板49は、略上下方向に延在する板状体であり、第一ガイド板47の端部を覆い、下端はパン45に挿入するようにされている。
ノズル部材41は、幅方向に延設されたパイプ状のノズル本体57と、ノズル本体57にその長手方向に適宜間隔を空けて設けられた孔59と、ノズル本体57内に希釈液を供給する図示しない供給部材と、で構成されている。
希釈液としては、水性ニスの場合には、温水あるいは水が用いられ、UVニスの場合には、工業用アルコール(IPA)、インキ洗浄液が用いられる。
均しローラ43は、略円筒形状をした鋼製の本体51の周囲に内側から順に、略円筒形状をした内側ゴムスリーブ53と略円筒形状をした外側ゴムスリーブ55とが覆っている構成とされている。
内側ゴムスリーブ53は、たとえば、硬度15のゴム製とされ、外側ゴムスリーブ55は、たとえば、硬度60のゴム製とされている。
このように、内側ゴムスリーブ53が軟らかく構成されているので、ニス版胴29のギャップ33の上下流端がニス着けローラ27と係脱するときに発生する衝撃が均しローラ43に伝播された際、容易に変形しそれを吸収することができる。すなわち、ギャップ33による衝撃にもかかわらずニス着けローラ27と均しローラ43との接触圧力を略一定に維持することができる。
以上、説明した本実施形態にかかる印刷機1の動作について説明する。
まず、図1に示すように、給紙装置3から枚葉紙が1枚ずつ送り出される。枚葉紙は、最初の4つの印刷ユニット5およびコーティングユニット21を通過する際に、裏面に4色の印刷およびニスコーティングが施される。その後、裏面に印刷が施された枚葉紙は、下流側に位置する4つの印刷ユニット5およびコーティングユニット21を通過する際に、表面に4色の印刷およびニスコーティングが施される。このように両面印刷が施された枚葉紙は、排紙装置7へと送られる。
次に、本実施形態における特徴部であるコーティングユニット21における作用について説明する。
印刷部5で印刷されたシート13は、印刷部5の圧胴17からコーティングユニット21の中間胴18へ受け渡され、次いで、圧胴17へ受け渡される。
コーティングユニット21では、ニス舟23に貯留されたニスが、ニス元ローラ25によって汲み上げられ、ニス着けローラ27からニス版胴29の表面に取り付けられたニス版31の凸表面に転移される。ニス版31に転移されたニスは圧胴17の外周面に支持されて搬送されてくる印刷された枚葉紙の印刷面に転移される。
ニス版胴29のニス版31にニスを供給した後のニス着けローラ27のニス履歴面37には、転移されなかったニスが付着している。
このニスは、まず、先端がニス着けローラ27に接触させられているドクタブレード39によって掻き取られ、概略均一厚さとされる。
次いで、ノズル部材41のノズル本体57に希釈液が供給され、それが孔59からニス着けローラ27の表面に供給される。
この希釈液の供給は適宜間隔を空けて間欠的に行われる。この間隔は、たとえば、ニス着けローラ27と均しローラ43とで形成される凹部にニスおよび希釈液が適量存在するようなタイミングとされる。
ニスはこの希釈液によって薄められ、流動し易くなる。これにより、均しローラにおける塗布液の均し作用が容易となるので、より一層均一厚さに均すことができる。
次いで、ニス着けローラ27の回転に伴い、ニスは均しローラ43のところに到る。ニスは均しローラ43によって押圧され、下流側への移動を抑制される。そして、ニスは均しローラ43のニス着けローラ27への押しつけ力に応じた量だけ、下流側に移動することになる。
したがって、均しローラ43によってニス履歴面37に残る厚さの厚い部分のニスが低い部分に移動し、均一に均されて下流側に供給される。
このように、ニス着けローラ27のニス履歴面37におけるニス量が略均一にされた後、ニス元ローラ25から略均一厚さの塗布液が供給されるので、ニス着けローラ27に略均一厚さのニス層が形成される。
このため、ニス着けローラ27からニス版胴29のニス版31に供給されるニスの厚さを略均一にすることができる。
これにより、枚葉紙に供給されるニスの厚さが均一になるので、光沢等のむらの発生を抑制でき、ニスコーティング品質の安定化を図ることができる。
したがって、印刷品質が向上した印刷物を印刷することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
たとえば、上記の実施の形態においては、この発明を枚葉紙両面印刷機に適用して説明したが、片面印刷機、その他各種の印刷機に適用できるものである。
また、本実施形態では履歴解消装置38として、ドクタブレード39、ノズル部材41および均しローラ43を備えているが、これに限定されるものではなく、種々の態様とすることができる。
たとえば、図3に示されるように、均しローラ43のみを設置するようにしてもよい。この場合、ニス履歴面37のニスは、均しローラ43によって押圧され、下流側への移動を抑制される。そして、ニスは均しローラ43のニス着けローラ27への押しつけ力に応じた量だけ、下流側に移動することになる。
したがって、均しローラ43によってニス履歴面37に残る厚さの厚い部分のニスが低い部分に移動し、均一に均されて下流側に供給される。
また、図4に示されるように、ノズル部材41のみを設置するようにしてもよい。ノズル部材41から希釈液が供給されると、ニスは希釈液によって希釈され流動し易くなるので、ニス着けローラ27とニス元ローラ25とのニップで均一に均される。
この場合、希釈液を効率的に活用するために、ニス着けローラ27と協働してニップを形成する、たとえば、均しローラ43のようなローラをノズル部材41の下流側に設置するようにしてもよい。
また、図5に示されるように、ドクタブレード39の上流側に、ノズル部材41を追加する、すなわち、ノズル部材41を複数設けるようにしてもよい。
このようにすると、ドクタブレード39における掻き取り後のニスの均一性を向上させることができる。
また、図6に示されるように、ドクタブレード39を複数、たとえば、2個、ニス着けローラ27の回転方向に間隔を空けて設置するようにしてもよい。
このようにすると、上流側のドクタブレード39で掻き残されたニスが下流側のドクタブレード39によって掻き取られるので、ニス履歴面37のニスを均一な厚さとすることができる。
なお、ドクタブレード39は、3個以上設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態にかかるコーティングユニットを用いた印刷機の概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかるコーティングユニットを示す縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる履歴解消装置の別の実施態様を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる履歴解消装置の別の実施態様を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる履歴解消装置の別の実施態様を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる履歴解消装置の別の実施態様を示す縦断面図である。
符号の説明
1 印刷機
21 コーティングユニット
25 ニス元ローラ
27 ニス着けローラ
29 ニス版胴
31 ニス版
37 ニス履歴面
39 ドクタブレード
41 ノズル部材
43 均しローラ
A、B 接点

Claims (9)

  1. 周面にニス版が取り付けられたニス版胴に塗布液を供給するニス着けローラと、
    該ニス着けローラの周面に前記塗布液を供給するニス元ローラと、を備えているコーティング装置であって、
    前記ニス着けローラの周面における前記ニス版胴との接点から回転方向下流側で前記ニス元ローラとの接点までのニス履歴面に、前記ニス着けローラに接触して回転する均しローラを備えていることを特徴とするコーティング装置。
  2. 前記ニス履歴面における前記均しローラの上流側に、前記ニス着けローラの周面に希釈液を供給する希釈液供給手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコーティング装置。
  3. 前記ニス履歴面における前記均しローラの上流側に、先端が前記ニス着けローラの周面に接離可能とされるドクタブレードを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のコーティング装置。
  4. 前記希釈液供給手段は、前記均しローラと前記ドクタブレードとの間に備えられていることを特徴とする請求項3に記載のコーティング装置。
  5. 前記希釈液供給手段は、前記ドクタブレードの上流側に備えられていることを特徴とする請求項3に記載のコーティング装置。
  6. 前記希釈液供給手段は、前記均しローラと前記ドクタブレードとの間に、および前記ドクタブレードの上流側にそれぞれ備えられていることを特徴とする請求項3に記載のコーティング装置。
  7. 周面にニス版が取り付けられたニス版胴に塗布液を供給するニス着けローラと、
    該ニス着けローラの周面に前記塗布液を供給するニス元ローラと、を備えているコーティング装置であって、
    前記ニス着けローラの周面における前記ニス版胴との接点から回転方向下流側で前記ニス元ローラとの接点までの履歴面に、前記ニス着けローラの周面に希釈液を供給する希釈液供給手段を備えていることを特徴とするコーティング装置。
  8. 周面にニス版が取り付けられたニス版胴に塗布液を供給するニス着けローラと、
    該ニス着けローラの周面に前記塗布液を供給するニス元ローラと、を備えているコーティング装置であって、
    前記ニス着けローラの周面における前記ニス版胴との接点から回転方向下流側で前記ニス元ローラとの接点までの履歴面に、先端が前記ニス着けローラの周面に接離可能とされるドクタブレードを前記回転方向に間隔を空けて複数備えていることを特徴とするコーティング装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のコーティング装置が備えられていることを特徴とする印刷機。
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