JP2010171240A - 電子装置の製造方法 - Google Patents

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【課題】ダイシングカットにより、基板の一面に部品が搭載された電子装置を製造する電子装置の製造方法において、部品実装性の低下を防止しつつ、平坦なダイシングフィルムであっても、部品および基板の一面を適切に保護してダイシングカットを行えるようにする。
【解決手段】基板10の一面に部品20を搭載した後、基板10の一面のうちダイシングラインDLとなる部位に、スペーサ40を貼り付けるとともに、スペーサ40の先端部にダイシングフィルム30を貼り付けて、ダイシングフィルム30およびスペーサ40によって部品20および基板10の一面を密閉し、その後、基板10の他面側からダイシングカットを行い、続いて、フィルム30側から紫外線照射して基板10の一面とスペーサ40との貼り付け力を低下させ、スペーサ40とともにダイシングフィルム30を基板10の一面より剥離させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイシングカットにより、基板の一面に部品が搭載された電子装置を製造する電子装置の製造方法に関する。
従来より、この種の一般的な製造方法は、基板の一面に部品を搭載し、基板の一面にダイシングフィルムを設け、このダイシングフィルムによって部品とともに基板の一面を被覆して保護した状態で、基板をダイシングラインにてダイシングカットして個片化するものである。
ここで、基板の一面上においては、搭載されている部品が当該一面より突出しているので、ダイシングフィルムを基板の一面に貼り付けるにあたっては、従来より特許文献1〜3に示されるような種々の工夫がなされている。
特許文献1では、アクチュエータ素子の表面に突堤部を形成し、この突堤部にダイシングフィルムを貼るようにしているが、素子上に部品を実装する場合には、当該突堤部により実装性が低下する。
特許文献2では、ダイシングライン部分を除去したフィルムに対して、素子部分に接触しないようにドーム状の保護キャップを作製し、カットした時の異物を発生させずに素子の保護を行う方法が提案されている。この場合、紫外線照射することで保護キャップを一括して除去できるが、平坦なフィルムに凸部を作製したり、フィルムの剥離時に治具を使用する工程があったりするなど、作業数が多くなるという問題がある。
特許文献3では、これも平坦なフィルムにドーム状の保護キャップを形成し、これにより半導体ウェハを保護してダイシングする方法であるが、ダイシング後に個片になった保護キャップを真空ピンセットで取り外す工程があり、これも作業効率が悪いという問題がある。
特開2005−277365号公報 特開2008−135795号公報 特開平9−27466号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ダイシングカットにより、基板の一面に部品が搭載された電子装置を製造する電子装置の製造方法において、部品実装性の低下を防止しつつ、平坦なダイシングフィルムであっても、部品および基板の一面を適切に保護してダイシングカットを行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、基板(10)の一面に部品(20)を搭載した後、基板(10)の一面のうち部品(20)が搭載された部位の外周部であってダイシングラインとなる部位に、基板(10)の一面上の高さが部品(20)よりも高いスペーサ(40)を貼り付けて、スペーサ(40)によって部品(20)が搭載される部位を取り囲むとともに、基板(10)の一面にて、スペーサ(40)の先端部にダイシングフィルム(30)を貼り付けることにより、ダイシングフィルム(30)およびスペーサ(40)によって部品(20)および基板(10)の一面を密閉し、その後、基板(10)の他面側からダイシングラインにてダイシングカットを行って基板(10)の個片化を行い、続いて、基板(10)の一面とスペーサ(40)との貼り付け力を低下させる処理を行い、スペーサ(40)がダイシングフィルム(30)に貼り付いた状態でスペーサ(40)とともにダイシングフィルム(30)を基板(10)の一面より剥離させることを特徴とする。
それによれば、部品(20)を基板(10)の一面に先に搭載し、その後、スペーサ(40)をダイシングラインとなる部位に設けるので、基板(10)上の部品実装への影響がなく、また、ダイシングフィルム(30)に凹凸としての保護キャップを形成しなくても、スペーサ(40)によって当該フィルム(30)と部品(20)との干渉が回避される。そのため、本発明によれば、部品実装性の低下を防止しつつ、平坦なダイシングフィルム(30)であっても、部品(20)および基板(10)の一面を適切に保護してダイシングカットを行うことが可能となる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、スペーサ(40)として、基板(10)に貼り付けられる部位(41)が紫外線照射によって硬化して粘着力が低下する材料よりなり、且つ、当該部位(41)よりもダイシングフィルム(30)側の部位(42)が紫外線が透過する材料よりなるものを用い、ダイシングフィルム(30)として、紫外線が透過する材料よりなるものを用い、貼り付け力を低下させる処理では、ダイシングフィルム(30)上からスペーサ(40)の基板(10)に貼り付けられる部位(41)に紫外線を照射するようにしてもよい。
それによれば、熱を加えることなく、紫外線照射によって、貼り付け力の低下を行うことができる。
また、請求項3に記載の発明のように、スペーサ(40)として、ダイシングラインに一致する部位に予め溝(43)を有するものを用いれば、基板(10)をダイシングした後、ブレード(100)がスペーサ(40)をカットする量が低減されるため、ダイシングカットの効率化が図れる。
また、請求項4に記載の発明のように、基板(10)として、ダイシングラインに一致する部位に予め溝(11)を有するものを用いてもよく、この場合、ダイシングカットが容易になる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(a)は、本発明の第1実施形態に係る電子装置の概略断面図であり、(b)は、(a)の上面図である。 (a)は、第1実施形態に係る電子装置の製造方法を示す概略断面図であり、(b)は(a)の概略平面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子装置の製造方法を示す概略断面図である。 第2実施形態の他の例としての製造方法を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電子装置の製造方法を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る電子装置S1の概略断面構成を示す図であり、(b)は同電子装置S1を(a)中の上方から見たときの平面図である。本実施形態の電子装置S1は、大きくは、基板10と、この基板の一面(図1の上面)に搭載された部品20とにより構成されている。
基板10は、ダイシングカットされるものであって部品20を搭載できるものであれば、特に限定されるものではないが、具体的には、プリント基板、セラミック基板などの一般的な配線基板が挙げられる。また、それら配線基板としては単層基板であってもよいし、多層基板であってもよい。さらに、基板10としては、その他のシリコンウェハやリードフレームなどであってもよい。
部品20としては、一般的な表面実装部品またはスルーホール実装部品などが挙げられ、たとえばICチップやコンデンサ素子、抵抗素子、モールドICなどが挙げられる。また、部品20を基板10に実装する実装方法としては、はんだや導電性接着剤などのダイボンド材による方法や、バンプあるいはワイヤボンディングなどの一般的な方法が挙げられる。
次に、本実施形態の電子装置S1の製造方法について、図2を参照して述べる。図2において、(a)は本製造方法におけるダイシングカット工程を示す概略断面図であり、(b)は(a)における基板10の一面(図2(a)中の基板10の下面)の概略平面図である。なお、図2(b)では、ダイシングフィルム30は省略し、基板10の一面における部品20およびスペーサ40の平面配置構成を示している。
本製造方法では、基板10はウェハ状態のものをダイシングカットすることにより個片化されて形成される。まず、基板10として、複数の単位のものが一体に連結されたウェハ状のものを用意する。この基板10は、最終的に、図2に破線にて示されるダイシングラインDLにて分断され個片化される。
つまり、1個の電子装置S1における基板10は、ダイシングによって分割されたチップであって、ダイシングラインDLに沿う辺を有するものである。ここでは、図2に示されるように、分割された1個の基板10は、ダイシングラインDLに沿う4辺を有する矩形板状のチップである。
そして、本製造方法では、このウェハ状の基板10の一面に、ダイボンド材やバンプ、ワイヤボンディングなどにより、部品20を搭載する。次に、基板10の一面にダイシングフィルム30を設け、このダイシングフィルム30によって部品20とともに基板10の一面を被覆して保護した状態で、基板10をダイシングラインDLにてダイシングカットする。
ここでは、図2に示されるように、基板10の一面とダイシングフィルム30との間において、基板10の一面のうち部品20が搭載された部位の外周部であってダイシングラインDLとなる部位に、スペーサ40を設ける。
このスペーサ40は、平坦なダイシングフィルム30で基板10の一面を被覆するときに、ダイシングフィルム30と部品20との接触を回避する目的で、当該フィルム30と基板10の一面との間隔を確保するためのものである。
そのため、このスペーサ40は、基板の一面上の高さが部品20よりも高いものである。そして、スペーサ40によって部品20が搭載される部位が取り囲まれている。つまり、スペーサ40は、ダイシング後の個片化された基板10における外周端部にて、当該外周端部を取り巻く連続した枠形状をなして配置されている。
そして、スペーサ40は、基板10の一面にてダイシングラインDLに一致するとともにダイシングラインDLをまたぐ幅を持った平面形状をなしている。図2に示される例では、スペーサ40は、平面格子状をなすダイシングラインDLに相当する格子状をなしている。
ここで、スペーサ40の幅は、図2(a)に示されるように、ダイシングを行うブレード100の幅(つまり刃厚)よりも大きいものとし、ダイシング時には、ブレード100がスペーサ40の幅の範囲に収まるようにしている。
このスペーサ40は、基板10の一面からダイシングフィルム30へ向かう方向に沿って2個の部分41、42を有するものであり、基板10の一面に貼り付けられる部位である基板貼り付け部41と、基板貼り付け部41よりもダイシングフィルム30側の部位である本体部42とを有する。
基板貼り付け部41は粘着剤よりなるものであり、ここでは、紫外線照射によって硬化して粘着力が低下する材料よりなる。このような粘着剤としては、具体的にアクリル系の粘着剤が挙げられる。
また、本体部42は、スペーサ40の本体を区画形成するものであり、基板10の一面上のスペーサ40の高さ、すなわち基板10とダイシングフィルム30との間隔を確保するものである。この本体部42は紫外線が透過する樹脂やセラミックなどの材料よりなり、たとえば、波長が400nm以下の紫外線が透過する材料として、石英、ポリオレフィン、アクリルなどの透明樹脂などが挙げられる。
このような本体部42は単層構造でもよいし、フィルムを積層させた多層構造でもよく、たとえば型成形などにより上記スペーサの形状に成形される。そして、基板貼り付け部41は、本体部42に対してローラーなどにより塗布したり、テープ状のものを貼り付けたりすることにより形成される。
そして、基板10の一面へのスペーサ40の貼り付けは、基板貼り付け部41の粘着力により行われる。こうして、基板10の一面にスペーサ40を貼り付けた後、スペーサ40の先端部(つまり突出先端部)に、ダイシングフィルム30を貼り付ける。
このダイシングフィルム30は、一般的な平坦なシート形状をなすものであり、ここでは、紫外線が透過する材料よりなる。具体的な材料としては、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。
本実施形態では、ダイシングフィルム30をスペーサ40に押し付けることで、ダイシングフィルム30を構成する樹脂の粘着力により当該フィルム30とスペーサ40の本体部42とが接合する。ここで、限定するものではないが、たとえば、ダイシングフィルム30の厚さは50μm〜300μmであり、また部品20の高さにもよるが、スペーサ40の高さは数mm程度である。
これにより、基板10の一面上には、基板10、ダイシングフィルム30およびスペーサ40によって区画された閉塞された空間が形成される。そして、当該空間内に位置する部品20および基板10の一面は、フィルム30およびスペーサ40によって密閉され被覆・保護される。
そして、これにより、後工程であるダイシングカットのときに、異物や洗浄水が部品20や基板10の一面の電極パッドなどにかかるのを防止することができ、部品接着部の信頼性やワイヤボンディング性などが向上する。
なお、上記例では、基板10の一面にスペーサ40を貼り付けた後に、スペーサ40の先端部にダイシングフィルム30を貼り付けたが、これ以外にも、スペーサ40の先端部にダイシングフィルム30を貼り付けた後に、基板10の一面にスペーサ40を貼り付けることで、ダイシングフィルム30およびスペーサ40によって部品20および基板10の一面を密閉するようにしてもよい。
その後、図2に示されるように、基板10におけるダイシングフィルム30とは反対側の面、すなわち、基板10の他面側からダイシングラインDLにて基板10のダイシングカットを行い、基板10を個片化する。つまり、一般的なダイシング用のブレード100を、基板10の他面から一面まで通すことによりカットを行う。
図2(a)に示される例では、基板10を分断した後、ブレード100はスペーサ40を分断し、ダイシングフィルム30の厚さ方向の途中部分で停止しているが、ダイシングカット工程においては、基板10が分断されさえすればよい。
そこで、基板10の一面側におけるブレード100の停止位置は、スペーサ40の基板貼り付け部41や本体部42であってもよい。ただし、通常のダイシングと同様に、ダイシングされ個片化されたワークがばらばらになるのを防止するために、ダイシングフィルム30は分断せず、つながった状態とする。
こうして、基板10のダイシングカットが終了すると、個片化されたワークをダイシングフィルム30から拾い上げるために、次に、基板10の一面とスペーサ40との貼り付け力を低下させる処理を行う。つまり、ここでは、スペーサ40の基板貼り付け部41の密着力を低下させる処理を行う。
具体的には、当該処理として、ダイシングフィルム30の外側(図2(a)中のフィルム30の下側)からダイシングフィルム30、スペーサ40の本体部42を通して、基板貼り付け部41に紫外線を照射する。この紫外線照射は、一般的な波長が400nm以下の紫外線を発するランプなどを用いればよい。
これにより、紫外線照射後のスペーサ40においては、ダイシングフィルム30との貼り付け力よりも基板10との貼り付け力の方が弱くなる。それによって、スペーサ40がダイシングフィルム30に貼り付いた状態でスペーサ40とともにダイシングフィルム30を基板10の一面より剥離する。こうして、ダイシングフィルム30より拾い上げられた基板10および部品20が、本実施形態の電子装置S1となる。
ところで、上記した本実施形態の製造方法によれば、それによれば、部品20を基板10の一面に先に搭載した後に、スペーサ40をダイシングラインDLとなる部位に設けるので、基板10上の部品実装への影響がなく、また、スペーサ40によって平坦なダイシングフィルム30と部品20との干渉が回避される。
そのため、本実施形態によれば、部品実装性の低下を防止しつつ、平坦なダイシングフィルム30であっても、部品20および基板10の一面を適切に保護してダイシングカットを行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、ダイシングフィルム30の剥離によって、フィルム30と一緒にスペーサ40も基板10から除去できるので、個片化された基板10から更にスペーサ40を除去する工程が不要となる。
また、上記製造方法では、スペーサ40の基板貼り付け部41の貼り付け力を低下させる処理では、ダイシングフィルム30上から基板10貼り付け部41に紫外線を照射するだけで、熱を加えることなく当該貼り付け力の低下が行える。そのため、結果的に基板10や部品20に熱ダメージを与えることがないという利点がある。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る電子装置の製造方法におけるダイシングカット工程を示す概略断面図である。ここでは、上記第1実施形態の製造方法との相違点を中心に述べることとする。
図3に示されるように、本実施形態の製造方法では、スペーサ40として、ダイシングラインDLに一致する部位に予め溝43を有するものを用いる。この溝43は、スペーサ40の本体部42を成形するときに、型成形により作られるもので、図3では、基板貼り付け部41における基板10との接触面で開口し、この開口部からスペーサ40の高さ方向の全体を貫通しているものである。
本実施形態の製造方法によれば、基板10をダイシングした後、ブレード100がスペーサ40をカットする量が低減されるため、ダイシングカット工程の時間短縮、ブレード100の摩耗の抑制が行われる。
なお、本実施形態の溝43としては、ダイシング時に基板10の一面側まで進行してきたブレード100によるスペーサ40の切削量を減らすために、スペーサ40の基板貼り付け部41における基板10との接触面で開口したものであればよい。そのため、溝43としては、上記図3に示されるような貫通溝に限定されるものではない。
図4は、本第2実施形態の他の例としての製造方法を示す概略断面図であるが、この図4に示されるように、本実施形態の溝43としては、当該開口部から本体部42の途中まで形成され本体部42の途中に底部を持つ溝、すなわち有底溝であってもよい。この場合も、ブレード100によるスペーサ40の切削量の低減が期待できる。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る電子装置の製造方法におけるダイシングカット工程を示す概略断面図である。ここでは、上記第1実施形態の製造方法との相違点を中心に述べることとする。
図5に示されるように、本実施形態の製造方法では、基板10として、ダイシングラインDLに一致する部位に予め溝11を有するものを用いる。この溝11は、基板10の一面すなわち基板10におけるスペーサ40との貼り付け面においてエッチングやプレス加工などにより形成される。
この溝11は、基板10の一面から基板10の厚さ方向の途中まで形成された溝であるが、基板10の一面における溝11の開口部は、スペーサ40の貼り付けによりスペーサ40にて閉塞される。
そして、本実施形態の製造方法においては、ダイシングラインDLにて基板10に溝11が設けられているから、ダイシング時には、ブレード100による基板10の切削量の低減が図れる。そのため、本実施形態によっても、ダイシングカット工程の時間短縮、ブレード100の摩耗の抑制が期待できる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、スペーサ40は、基板貼り付け部41と本体部42とを有するものであったが、可能ならば、スペーサ40全体が、基板10とダイシングフィルム30との間隔を確保する機能と紫外線照射によって粘着力が低下する粘着剤としての機能を持つ単一の材料よりなるものであってもよい。
また、上記製造方法では、スペーサ40の基板貼り付け部41の貼り付け力を低下させる処理は、紫外線照射により行ったが、可能ならば、紫外線以外のもの、その他の光や熱などで粘着力を低下させるようにしてもよい。
10 基板
11 基板の溝
20 部品
30 ダイシングフィルム
40 スペーサ
41 スペーサの基板貼り付け部
42 スペーサの本体部
43 スペーサの溝

Claims (4)

  1. 基板(10)の一面に部品(20)を搭載し、前記基板(10)の一面にダイシングフィルム(30)を設け、このダイシングフィルム(30)によって前記部品(20)とともに前記基板(10)の一面を被覆して保護した状態で、前記基板(10)をダイシングラインにてダイシングカットして個片化する電子装置の製造方法であって、
    前記基板(10)の一面に前記部品(20)を搭載した後、
    前記基板(10)の一面のうち前記部品(20)が搭載された部位の外周部であって前記ダイシングラインとなる部位に、前記基板(10)の一面上の高さが前記部品(20)よりも高いスペーサ(40)を貼り付けて、前記スペーサ(40)によって前記部品(20)が搭載される部位を取り囲むとともに、
    前記基板(10)の一面にて、前記スペーサ(40)の先端部に前記ダイシングフィルム(30)を貼り付けることにより、前記ダイシングフィルム(30)および前記スペーサ(40)によって前記部品(20)および前記基板(10)の一面を密閉し、
    その後、前記基板(10)の他面側から前記ダイシングラインにて前記ダイシングカットを行って前記基板(10)の個片化を行い、
    続いて、前記基板(10)の一面と前記スペーサ(40)との貼り付け力を低下させる処理を行い、前記スペーサ(40)が前記ダイシングフィルム(30)に貼り付いた状態で前記スペーサ(40)とともに前記ダイシングフィルム(30)を前記基板(10)の一面より剥離させることを特徴とする電子装置の製造方法。
  2. 前記スペーサ(40)として、前記基板(10)に貼り付けられる部位(41)が紫外線照射によって硬化して粘着力が低下する材料よりなり、且つ、当該部位(41)よりも前記ダイシングフィルム(30)側の部位(42)が紫外線が透過する材料よりなるものを用い、
    前記ダイシングフィルム(30)として、紫外線が透過する材料よりなるものを用い、
    前記貼り付け力を低下させる処理では、前記ダイシングフィルム(30)上から前記スペーサ(40)の前記基板(10)に貼り付けられる部位(41)に紫外線を照射することを特徴とする請求項1に記載の電子装置の製造方法。
  3. 前記スペーサ(40)として、前記ダイシングラインに一致する部位に予め溝(43)を有するものを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置の製造方法。
  4. 前記基板(10)として、前記ダイシングラインに一致する部位に予め溝(11)を有するものを用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電子装置の製造方法。
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