JP2010168484A - 重合性組成物、架橋体および架橋樹脂複合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)で表される表面処理剤で処理された充填剤、を含む重合性組成物。
(上記一般式(1)中、M1は、Ti、Si、AlまたはZrを表し、X1,X2はそれぞれ独立して加水分解性基、水酸基またはアルキル基を表し、X3は加水分解性基または水酸基を表し、Yは、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を含む置換基を有していても良い炭素数1〜30の直鎖、分岐もしくは環状の脂肪族炭化水素基、または窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を含む置換基を有していても良い芳香族炭化水素基を表す。)
【選択図】なし
Description
〔1〕下記一般式(1)で表される表面処理剤(A)で表面処理された充填剤、重合触媒、および塊状重合可能なモノマーを含む重合性組成物、
〔2〕前記充填剤が、さらに下記一般式(2)で表される表面処理剤(B)で表面処理されたものである前記〔1〕に記載の重合性組成物、
〔3〕前記充填剤の表面処理に用いられる前記表面処理剤(A)と、前記表面処理剤(B)との比率が、重量比で、表面処理剤(A)/表面処理剤(B)=0.001〜2.0である前記〔2〕に記載の重合性組成物、
〔4〕前記塊状重合可能なモノマーがシクロオレフィンモノマーである前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の重合性組成物、
〔5〕架橋剤をさらに含む前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の重合性組成物、
〔6〕前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の重合性組成物を塊状重合してなる架橋性樹脂、
〔7〕前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の重合性組成物を支持体に塗布または含浸し、塊状重合してなる架橋性樹脂複合体、
〔8〕前記〔7〕に記載の架橋性樹脂を架橋してなる架橋体、ならびに、
〔9〕前記〔8〕に記載の架橋体と支持体とを含む架橋樹脂複合体、
が提供される。
本発明に用いる塊状重合可能なモノマーは、塊状重合可能なものであれば良く、特に限定されない。このような塊状重合可能なモノマーとしては、たとえば、エポキシ化合物、アクリレート化合物、スチレン類、シクロオレフィンモノマーなどが挙げられる。これらのなかでも、得られる架橋体および架橋樹脂複合体の誘電正接を低くできることから、非極性のモノマーであるスチレン類およびシクロオレフィンモノマーが好ましく、シクロオレフィンモノマーが特に好ましい。
シクロオレフィンモノマーは、アルキル基、アルケニル基、アルキリデン基、アリール基などの炭素数1〜30の炭化水素基や、カルボキシル基または酸無水物基などの極性基を置換基として有していてもよいが、得られる架橋体および架橋樹脂複合体を低誘電正接とする観点から、極性基を持たないもの、すなわち、炭素原子および水素原子のみで構成されるものが好ましい。
これらのシクロオレフィンモノマーは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の重合性組成物に配合するシクロオレフィンモノマー中における、架橋性の炭素−炭素不飽和結合を1以上有するシクロオレフィンモノマーと架橋性の炭素−炭素不飽和結合を持たないシクロオレフィンモノマーとの配合割合は所望により適宜選択されるが、重量比(架橋性の炭素−炭素不飽和結合を1以上有するシクロオレフィンモノマー/架橋性の炭素−炭素不飽和結合を持たないシクロオレフィンモノマー)で、通常、0.01/99.9〜100/0、好ましくは1/90〜90/10、より好ましくは5/95〜80/20の範囲である。これらの配合割合がこのような範囲にある場合に、得られる架橋体および架橋樹脂複合体の支持体に対する密着性および冷熱衝撃試験での耐クラック性等の特性を高度に向上させることができ、好適である。
本発明に用いる充填剤は、後述する表面処理剤(A)で表面処理されてなるものである。
これらのなかでも、無機系充填剤が好ましく、無機酸化物粒子、チタン酸塩粒子、窒化物粒子がより好ましく、シリカ、アルミナなど無機酸化物粒子やチタン酸カルシウム、チタン酸バリウムなどチタン酸塩粒子が電気絶縁性に優れ特に好ましい。
乾式で充填剤の表面処理を行う場合には、表面処理剤(A)および必要に応じて用いられる表面処理剤(B)に少量の水または有機溶媒を添加しても良い。あるいは、湿式で充填剤を表面処理する際には、表面処理剤(A)および必要に応じて用いられる表面処理剤(B)を、水または有機溶媒中に分散あるいは溶解することにより、処理剤含有溶液を調製し、調製した処理剤含有溶液を用いて、充填剤表面の処理をしてもよい。これらの場合に用いる有機溶媒としては、たとえば、アルコール類、ケトン類,ピロリドン類、フラン類、アミン類、およびカルボン酸類などが挙げられ、これらのなかでも、アルコール類およびケトン類が好ましく、アルコール類がより好ましく、メタノールおよびエタノールが特に好ましい。
これらの溶剤の使用量は、使用する充填剤の種類に応じて適宜選択すれば良い。充填剤の表面処理を乾式で行う場合には、これらの溶剤の使用量は、表面処理剤(A)および必要に応じて用いられる表面処理剤(B)の合計100重量部に対して、通常、0.01重量部以上、100重量部未満である。また、充填剤の表面処理を湿式で行う場合には、これらの溶剤の使用量は、表面処理剤(A)および必要に応じて用いられる表面処理剤(B)の合計100重量部に対して、100〜5000重量部である。
表面処理剤(A)および必要に応じて用いられる表面処理剤(B)の添加順序等は特に限定されない。表面処理する雰囲気は特に限定されない。窒素、空気、真空中など適時選択すればよいが、空気中が簡便であり好ましい。
また表面処理は、加熱条件下において行うことが好ましい。加熱することで、表面処理剤と充填剤とをより密接に結合させることができ、これにより、密着性、信頼性が向上する。また水や有機溶剤を使う場合は、加熱によりこれらを除去することができ、塊状重合可能なモノマーと配合後、水や有機溶剤を除去する必要などが無くなるため操作が簡便となる。加熱する際における条件は、適宜選択すればよく、表面処理剤(A)および必要に応じて用いられる表面処理剤(B)の添加中、添加後など特に限定されない。加熱温度は、用いる表面処理剤によって適宜選択すればよいが通常50〜300℃、好ましくは80〜200℃である。加熱時間は、表面処理剤添加後、通常0.01〜10時間、好ましくは0.05〜5時間、より好ましくは0.1〜3時間である。表面処理に用いる装置としては、特に限定されず、ヘンシェルミキサー、ボールミル、ポットミル、リボンミキサー、すり鉢等適宜選択すればよいが、これらのなかでも、ヘンシェルミキサー、リボンミキサー等が好ましい。
重合触媒は、上述の塊状重合可能なモノマーの種類および重合反応形態に応じて適宜選択することができる。たとえば、塊状重合可能なモノマーがシクロオレフィンモノマーである場合には、メタセシス重合触媒が好適な重合触媒として選択できる。メタセシス重合触媒としては、遷移金属原子を中心原子として、複数のイオン、原子、多原子イオンおよび/または化合物が結合してなる錯体が挙げられる。遷移金属原子としては、5族、6族および8族(長周期型周期表、以下同じ)の原子が使用される。それぞれの族の原子は特に限定されないが、5族の原子としては例えばタンタルが挙げられ、6族の原子としては、例えばモリブデンやタングステンが挙げられ、8族の原子としては、例えばルテニウムやオスミウムが挙げられる。これらの中でも、8族のルテニウムやオスミウムの錯体をメタセシス重合触媒として用いることが好ましく、ルテニウムカルベン錯体が特に好ましい。ルテニウムカルベン錯体は、塊状重合時の触媒活性が優れるため、架橋性樹脂の生産性に優れ、得られる架橋性樹脂の未反応のモノマーに由来する臭気が少なく作業性に優れる。ルテニウムカルベン錯体は、酸素や空気中の水分に対して比較的安定であって、失活し難いので、これを用いることにより、大気下での生産を可能とすることができる。
本発明の重合性組成物は、上記塊状重合可能なモノマーおよび充填剤を含有してなるものである。また、本発明の重合性組成物には、所望により、架橋剤、連鎖移動剤、重合調整剤、重合反応遅延剤、老化防止剤、その他の配合剤などを添加することができる。
本発明の架橋性樹脂は、上述の本発明の重合性組成物を塊状重合することによって得られる。重合性組成物を塊状重合する方法としては、(a)重合性組成物を支持体に注ぐか、あるいは塗布し、塊状重合する方法、(b)重合性組成物を型内に注ぎこみ、塊状重合する方法、(c)重合性組成物を繊維材からなる支持体に含浸し、塊状重合する方法などが挙げられる。
これらの強化繊維は、それぞれ単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができ、その使用量は、所望により適宜選択されるが、プリプレグ(架橋性樹脂複合体)中において、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは20〜80重量%、さらに好ましくは30〜70重量%の範囲である。強化繊維の使用量がこの範囲にある場合に、得られるプリプレグの誘電特性と機械強度とが高度にバランスされるため、好適である。
本発明の架橋体は、上記本発明の架橋性樹脂を架橋してなるものである。
架橋性樹脂の架橋は、例えば、本発明の架橋性樹脂を加熱溶融するなどして、架橋性樹脂が架橋反応を起す温度以上に維持することによって行うことができる。架橋性樹脂を架橋させる際の加熱温度は、例えば、架橋剤としてラジカル発生剤を使用する場合、通常、ラジカル発生剤の1分間半減期温度以上、好ましくは1分間半減期温度より5℃以上高い温度、より好ましくは1分間半減期温度より10℃以上高い温度である。具体的には、100〜300℃、好ましくは150〜250℃の範囲である。加熱時間は、0.1〜180分、好ましくは1〜120分、より好ましくは2〜60分の範囲である。
本発明の架橋樹脂複合体は、架橋体と支持体とを含有してなるものであり、上記(a)の方法または(c)の方法により製造された架橋性樹脂複合体を架橋することにより得られる。あるいは、本発明の架橋樹脂複合体は、上記(a)の方法または(c)の方法により製造された架橋性樹脂複合体を、別の支持体に熱プレスによって積層させ、該支持体上で加熱して架橋することによっても得ることができる。さらには、本発明の架橋樹脂複合体は、上記(b)の方法により製造された架橋性樹脂を支持体に熱プレスによって積層させ、該支持体上で加熱して架橋することによっても得ることができる。なお、架橋樹脂の複合体は複数積層したものであっても良い。
また、試験、評価は下記によった。
重合性組成物の粘度は、ハイシェアレート粘度計(型式CAP2000+L、ブルックフィールド社製)を用いて、回転数10rpm/25℃時の粘度を測定し、以下の基準に従って評価した。
A:0.01Pa・sを超えて、1Pa・s以下
B:1Pa・sを超えて、2Pa・s以下
C:2Pa・sを超えて、3Pa・s以下
D:3Pa・sを超えて、5Pa・s以下
積層板の厚みをマイクロメーターで10点測定し、測定した厚みから、銅箔の厚さを差し引くことにより、各点における厚さを求めた。そして、厚さの平均値からの最大バラツキ量を百分率(%)で求め、以下の基準に従って、成形性の評価を行った。
A:5%以下
B:5%を超えて、10%以下
C:10%を超えて、20%以下
D:20%超
積層板から銅箔を引き剥がすときの強度を、JIS C6481に準拠して測定し、以下の基準に従って、ピール強度(密着性)の評価を行った。
A:0.6kN/m超
B:0.4kN/mを超えて、0.6kN/m以下
C:0.2kN/mを超えて、0.4kN/m以下
D:0.2kN/m以下
積層板について、−40℃〜+150℃の温度範囲で所定回数の冷熱衝撃試験を行い、冷熱衝撃試験後の積層板の外観観察を目視にて行い、以下の基準に従って耐クラック性を評価した。なお、冷熱衝撃試験は、冷熱衝撃試験装置(エスペック社製、型番;TSA−71H−W)により行った。
A:300サイクル終了後のサンプルにおいて、クラックの発生が確認されなかった。
B:300サイクル終了後のサンプルにおいて、クラックの発生が確認された。
C:200サイクル終了後のサンプルにおいて、クラックの発生が確認された。
D:100サイクル終了後のサンプルにおいて、クラックの発生が確認された。
上記一般式(1)で示される表面処理剤(A)としてのビス(トリメトキシシリル)オクタン(SIB1824.0、アズマックス社製)1部、上記一般式(2)で示される表面処理剤(B)としてのp-スチリルトリメトキシシラン(KBM-1403、信越化学工業社製)10部、およびメタノール11部を混合することにより、処理剤含有溶液を調製した(「ビス(トリメトキシシリル)オクタン」/「p-スチリルトリメトキシシラン」=0.10(重量比))。そして、ヘンシェルミキサー中に、充填剤としてのシリカ(SO−C2、アドマテックス社製、平均粒子径0.5μm)500部を入れ、これに、上記にて調製した処理剤含有溶液10部を加え、120℃で30分間処理することにより、表面処理シリカを得た。
表面処理シリカを調製する際に、表面処理剤(A)としてのビス(トリメトキシシリル)オクタン、および表面処理剤(B)としてのp-スチリルトリメトキシシランの比率を、重量比で、それぞれ、「ビス(トリメトキシシリル)オクタン」/「p-スチリルトリメトキシシラン」=0.20(実施例2)、0.33(実施例3)、0.50(実施例4)とした以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。なお、実施例2〜4においても、実施例1と同様に、表面処理剤(A)としてのビス(トリメトキシシリル)オクタン、および表面処理剤(B)としてのスチリルトリメトキシシランの合計量は11部とした。結果を表1に示す。
表面処理シリカを調製する際に、表面処理剤(B)として、p-スチリルトリメトキシシランの代わりに、ビニルトリメトキシシラン(KBM−1003、信越化学工業社製)を用い、表面処理剤の比率を、「ビス(トリメトキシシリル)オクタン」/「ビニルトリメトキシシラン」=0.20(重量比)とした以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
表面処理シリカを調製する際に、表面処理剤(A)として、ビス(トリメトキシシリル)オクタンの代わりに、1,4−ビス(トリエトキシシリルエチル)ベンゼン(SIB1831.0、アズマックス社製)を用い、表面処理剤の比率を、「1,4−ビス(トリエトキシシリルエチル)ベンゼン」/「p-スチリルトリメトキシシラン」=0.20(重量比)とした以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
p-スチリルトリメトキシシランの代わりに、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩(KBM−575、信越化学工業社製、メタノール含有、有効成分60%)を用い、表面処理剤の比率を、「ビス(トリメトキシシリル)オクタン」/「N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩」=0.30(重量比)とした以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
表面処理シリカを調製する際に、表面処理剤(A)として、ビス(トリメトキシシリル)オクタン1部の代わりに、ビス(トリエトキシシリル)ビニルメチルシラン(SIB1818.0、アズマックス社製)11部を用い、表面処理剤(B)としてのp-スチリルトリメトキシシランを使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
表面処理シリカを調製する際に、表面処理剤(A)としてのビス(トリメトキシシリル)オクタンを用いず、表面処理剤(B)としてのp-スチリルトリメトキシシラン11部を使用した以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
表面処理シリカを調製する際に、表面処理剤(A)としてのビス(トリメトキシシリル)オクタンを用いず、表面処理剤(B)としてのビニルトリメトキシシラン11部を使用した以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
表面処理シリカを調製する際に、表面処理剤(A)としてのビス(トリメトキシシリル)オクタンおよび表面処理剤(B)としてのp-スチリルトリメトキシシランを用いず、その代わりに、オクタデシリルトリメトキシシラン(SIB1824.0、アズマックス社製)11部を使用した以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
表面処理シリカを調製する際に、表面処理剤(A)としてのビス(トリメトキシシリル)オクタンおよび表面処理剤(B)としてのp-スチリルトリメトキシシランを用いず、その代わりに、チタネート系カップリング剤(プレンアクト−TTS、味の素ファインテクノ社製)11部を使用した以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物および積層板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
これに対し、本発明所定の表面処理剤(A)を用いなかった場合には、重合性組成物の粘度が高くなる結果となった(比較例1,2)。
また、表面処理剤として、本発明所定の表面処理剤(A)および表面処理剤(B)の代わりに、オクタデシルトリメトキシシランを用いた場合には、重合性組成物の粘度が高くなり、さらには、得られる積層板は、成形性、支持体に対する密着性(ピール強度)および冷熱衝撃試験での耐クラック性に劣る結果となった(比較例3)。
さらに、表面処理剤として、本発明所定の表面処理剤(A)および表面処理剤(B)の代わりに、チタネート系カップリング剤を用いた場合には、得られる積層板は、支持体に対する密着性(ピール強度)および冷熱衝撃試験での耐クラック性に劣る結果となった(比較例4)。
Claims (9)
- 前記充填剤の表面処理に用いられる前記表面処理剤(A)と、前記表面処理剤(B)との比率が、重量比で、表面処理剤(A)/表面処理剤(B)=0.001〜2.0である請求項2に記載の重合性組成物。
- 前記塊状重合可能なモノマーがシクロオレフィンモノマーである請求項1〜3のいずれかに記載の重合性組成物。
- 架橋剤をさらに含む請求項1〜4のいずれかに記載の重合性組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の重合性組成物を塊状重合してなる架橋性樹脂。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の重合性組成物を支持体に塗布または含浸し、塊状重合してなる架橋性樹脂複合体。
- 請求項7に記載の架橋性樹脂を架橋してなる架橋体。
- 請求項8に記載の架橋体と支持体とを含む架橋樹脂複合体。
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