JP2010161974A - 液卵の製造方法及び該液卵を用いた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法 - Google Patents

液卵の製造方法及び該液卵を用いた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品を提供する。
【解決手段】卵黄を含有する液卵であって、該液卵中にホスホリパーゼA2を1,000〜10,000IU/kg添加した後、殺菌処理する。この液卵を乳化剤として用いて油相と水相とが乳化されてなる酸性水中油型エマルジョン食品を製造する。好ましくは、0.1〜1.0質量%のグルタミン酸ナトリウム、及び/又は1〜15質量%の卵白(生卵白換算)を含有させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、卵黄を含有する液卵の製造方法及び該液卵を用いた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法に関する。詳しくは、従来技術のように、別途にホスホリパーゼA2処理された液卵を酸性水中油型エマルジョン食品に用いるのではなく、通常の液卵の調製工程において、殺菌前の液卵に、単にホスホリパーゼA2を添加し、次いで殺菌処理することにより得られるホスホリパーゼA2処理液卵と該液卵を乳化剤として用いることにより得られる、高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法に関する。
食生活の多様化に伴って、マヨネーズやドレッシング類等の酸性水中油型エマルジョン食品は、レトルトサラダ、フィリング類、調理パン類等の加熱加工される食品の原料として使用されることが多くなっている。このため、より一層の耐熱性を有するマヨネーズやドレッシング類等が要望されている。
更に、耐熱性だけでなく、同時に高粘度を有することも求められている。通常、マヨネーズやドレッシング類の粘度は、弾性成分と粘性成分とに分解されるが、特にテクスチャー(いわゆる食感)にとって、弾性成分が重要とされている。更に、テクスチャーは、食品の美味しさを決める第一の要因であることが報告されている。〔Food Technology 17(1), 74-77, 1963〕
マヨネーズや半固体状ドレッシング類等の粘度は、主に弾性成分から構成されており、粘度がテクスチャーにとって重要なことが判る。即ち、粘度が低いとマヨネーズ様の食感を感じ難くなり、美味しさが低下してしまうことになる。野菜等の具材や調味料類等と和える場合は、粘度変化が大きくなるので、注意を要する点である。
マヨネーズやドレッシング類等に耐熱性を付与させる技術としては、ホスホリパーゼA2により処理された卵黄を乳化剤として使用する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
本技術でのホスホリパーゼA2処理卵黄とは、ホスホリパーゼA2により卵黄中のリン脂質がリゾ化された卵黄をいう。この為、ホスホリパーゼA2処理卵黄は、別名、リゾ化卵黄とも呼ばれている。
ホスホリパーゼ処理卵黄を乳化剤として使用したマヨネーズ類は、優れた耐熱性を示し、更に、粒子径が小さくなるなど、物性が向上することも知られている。この為、ホスホリパーゼA2処理卵黄は、マヨネーズ類の機能性を劇的に向上させる素材として、よく使用されているものである。
しかしながら、ホスホリパーゼA2処理卵黄を使用する場合、当然のことながら、別途に卵黄を含有する液卵をホスホリパーゼA2処理する必要があり、タンクにてホスホリパーゼA2処理を行う場合、時間、エネルギー、設備等の処理コストを要したり、更に、手間がかかるのみならず、処理の段階で微生物汚染が生じたり、或いは風味劣化が生じたりするなどの問題点があった。
特開2008−43323号公報 特開2007−129925号公報 特開2003−135034号公報 特開昭51−84785号公報
本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し、通常の液卵の調製工程において、殺菌前の液卵に、単にホスホリパーゼA2を添加し、次いで殺菌処理することにより得られるホスホリパーゼA2処理液卵と該液卵を乳化剤として用いることにより得られる、高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、従来技術のように、別途にホスホリパーゼA2処理された液卵を酸性水中油型エマルジョン食品に用いるのではなく、通常の液卵の製造工程において、殺菌前の液卵に、単にホスホリパーゼA2を添加し、次いで殺菌処理することにより得られるホスホリパーゼA2処理液卵を用いることにより、高粘度で、しかも耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第1は、卵黄を含有する液卵であって、該液卵中にホスホリパーゼA2を1,000〜10,000IU/kg添加した後、殺菌処理することを特徴とする液卵の製造方法を提供するものである。
本発明の第2は、油相と水相とが乳化されてなる酸性水中油型エマルジョン食品を製造するにあたり、乳化剤として、前記記載の液卵を用いることを特徴とする、高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法を提供するものである。
本発明の第3は、0.1〜1.0質量%のグルタミン酸ナトリウム、及び/又は1〜15質量%の卵白(生卵白換算)が含有されていることを特徴とする前記記載の高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、通常の液卵の調製工程において、殺菌前の液卵に、単にホスホリパーゼA2を添加し、次いで殺菌処理することにより得られるホスホリパーゼA2処理液卵を乳化剤として用いることにより、高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法が提供される。
しかも、本発明によれば、別途にホスホリパーゼA2処理された液卵を酸性水中油型エマルジョン食品に用いる必要がなく、タンクにて処理を行う場合に見られる、時間、エネルギー、設備等の処理コストを要したり、更に、手間がかかるのみならず、処理の段階で微生物汚染が生じたり、或いは、風味劣化が生じたりするなどの問題点もない。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の第1は、卵黄を含有する液卵であって、該液卵中にホスホリパーゼA2を1,000〜10,000IU/kg添加した後、殺菌処理することを特徴とする液卵の製造方法に関するものである。
本発明で使用する液卵としては、割卵して得られる全卵、又は、卵白を分離して得られる卵黄、更には卵黄と卵白の割合を適宜調整した液卵等が主に使用される。乳化剤として使用されるため、液卵中には、卵黄が含有されることが不可欠であるが、液卵中での卵黄の割合は、少なくとも10質量%以上、好ましくは30質量%以上が適当である。10質量%未満では、酸性水中油型エマルジョン食品中で、十分な乳化効果が得られなかったり、又、十分な耐熱性を酸性水中油型エマルジョン食品に付与できなかったりするおそれがある。
液卵中には食塩を含有することが好ましいが、3〜15質量%が好ましく、更に、5〜12質量%がより好ましい。液卵中の食塩濃度が3質量%未満では、卵黄中の塩溶解性タンパクが十分に溶解しないため、ホスホリパーゼA2の処理効果が十分に得られないおそれがあり、一方、液卵中の食塩濃度が15質量%を超えると、食塩が溶け残ったり、液卵の粘度が高くなり過ぎてしまったりするため、いずれも好ましくない。
本発明で使用するホスホリパーゼA2とは、リン脂質の2位の脂肪酸を加水分解する酵素であり、卵黄中のリン脂質は、2位の脂肪酸が加水分解されて、リゾリン脂質へと変換される。このようなホスホリパーゼA2としては、例えばノボザイムズジャパン(株)のホスホリパーゼA2(製品名:「レシターゼ10L」10,000IU/ml)を使用することができ、その他、ジェネンコア協和(株)製の「Lipomod699L」(10,000IU/ml)やサンヨーファイン(株)製の「リゾナーゼ」(10,000IU/ml)等も同様に使用することができる。ここで、IU(International Unit)とは、ホスホリパーゼA2の活性単位を意味し、リン脂質を基質とし、pH8、40℃、Ca2+の存在下の条件で、1分間当り1マイクロモルの脂肪酸を遊離することをさす。
本発明において好適に用いられるノボザイムズジャパン(株)製のホスホリパーゼA2について述べると、このホスホリパーゼA2は、ブタの膵臓より抽出精製されたものであって、pH5〜11に活性領域を有するホスホリパーゼであり、かつ、作用至適pHが6〜10であり、作用至適温度が40〜60℃であって、35〜90℃の安定性上限温度を有するものである。しかしながら、作用至適温度が60℃を超えた領域、即ち、60〜70℃付近でも卵黄を基質とした場合、十分な酵素活性を示し、更に、酵素反応は短時間で起こることが把握され、この知見が本発明の基盤となっている。
本発明におけるホスホリパーゼA2の添加量は、液卵1kgに対して、1,000〜10,000IU、好ましくは3,000〜10,000IUが適当である。ホスホリパーゼA2の添加量が、1,000IU未満では、酸性水中油型エマルジョン食品に高粘度や十分な耐熱性を付与できないおそれがあり、一方、ホスホリパーゼA2の添加量が10,000IUを超えても、処理効果が向上せず、経済的にも好ましくないため、いずれも好ましくない。ホスホリパーゼA2を添加した液卵のpHについては、特にpH調整する必要はなく、pH6〜8の範囲で十分な効果を奏する。
次に、ホスホリパーゼA2を添加した液卵は殺菌処理されることが不可欠であるが、通常、加塩された液卵は、60〜70℃で3.5〜5分間低温殺菌されるのが一般的である。従来、殺菌処理はサルモネラ菌を低減することが目的であったが、近年、鳥インフルエンザウィルスやコクシエラ菌対策として、殺菌強度を強くした条件で低温殺菌される傾向にある。なお、加熱方法としては、連続式(プレートヒーター、ホールディングチューブ等)とバッチ式の方法が一般的に用いられる。
本発明では、殺菌条件として、64℃、5分間及び70℃、5分間の条件で検討したが64℃未満であれば、十分な殺菌条件をとれず、一方、70℃を越える温度では、卵タンパクが熱変性し乳化力が低下するおそれがあるため、これらの温度間を検討した。こうして、殺菌前の液卵1kgあたり、ホスホリパーゼA2を1,000〜10,000IU添加し、次いで、殺菌処理されて得られた液卵は、酸性水中油型エマルジョン食品に用いられた場合、高粘度で、しかも優れた耐熱性を酸性水中油型エマルジョン食品に付与出来るものとなる。
次に、本発明の第2は、油相と水相とが乳化されたなる水中油型エマルジョン食品を製造するにあたり、乳化剤として、前記記載の液卵を用いることを特徴とする、高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品を製造方法に関するものである。
即ち、本発明の酸性水中油型エマルジョン食品において、乳化剤として用いられる本発明の該液卵以外の水相を構成する原料(水相原料)については、一般にマヨネーズやドレッシング類の製造に際して使用される原料や、その配合割合に準じて決定すればよく、特に制限されない。通常、用いられる水相原料の例としては、水の他に、卵黄、卵白、食塩・食酢・グルタミン酸ナトリウム等の調味料、酸味料、乳化剤、糖類、澱粉、かんきつ類の果汁、ガム類、香辛料、着香料、着色料などがある。
酸性水中油型エマルジョン食品中の液卵量は、生卵黄換算で2〜15質量%、好ましくは3〜15質量%となる添加量が適当である。卵黄量が2質量%未満では、酸性水中油型エマルジョン食品に十分な粘度や耐熱性を付与することができないおそれがあり、一方、15質量%を越えると粘度が高くなりすぎ、転相を起こし易くなるので、いずれも好ましくない。
一方、油相を構成する原料(油相原料)としては、通常、食品に添加可能な親油性の物質であれば、特に制限が無く、例えば食用植物油や、親油性のある香辛料等が挙げられる。本発明の液卵は、これら食酢以外の水相成分を溶解する際に、混合溶解される。食用植物油脂としては、常温で液体の菜種油、大豆油、べに花油、サフラワー油、コーン油、ヒマワリ油等が挙げられ、これらを単独で、又は2種以上混合して使用することができる。
本発明における酸性水中油型エマルジョン食品の油相と水相の割合については、特に制限はないが、通常は、油相30〜80質量%に対して、水相70〜20質量%、好ましは、油相50〜75質量%に対し、水相50〜25質量%が適当である。ここで、油相の比率が30質量%未満であると、調製された酸性水中油型エマルジョン食品が美味しくなく、一方、油相の比率が80質量%を超えると、転相し易くなるので、いずれも好ましくない。
本発明の酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法は、既知の手法により行えばよく、例えば、水以外の水相原料を水等に分散、溶解し、これに油相原料を加えて、一般的な攪拌機、例えば市販の万能型混合攪拌機などにより予備乳化し、次いで、コロイドミル等の乳化機により仕上げ乳化を行う方法により、目的とする酸性水中油型エマルジョン食品を製造することができる。
調製された酸性水中油型エマルジョン食品の粘度は、テクスチャー上、70,000mPa・s以上、好ましくは100,000〜250,000mPa・sが適当である。70,000mPa・s未満では、マヨネーズ様のテクスチャーが弱く、一方、250,000mPa・sを超えると粘度が高くなりすぎ、酸性水中油型エマルジョン食品が転相を起こし易くなるため、何れも好ましくない。
本発明の第3は、0.1〜1.0質量%のグルタミン酸ナトリウム、及び/又は1〜15質量%の卵白(生卵白換算)が含有されていることを特徴とする前記記載の高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法に関するものである。
酸性水中油型エマルジョン食品への卵黄の添加量が少なくなると、酸性水中油型エマルジョン食品に対し、高粘度及び十分な耐熱性を付与できなくなるおそれがある。
このため、グルタミン酸ナトリウム及び/又は卵白を添加することにより、酸性水中油型エマルジョン食品の粘度又は耐熱性を補強することができる。こうして、酸性水中油型エマルジョン食品中のグルタミン酸ナトリウムの添加量が0.1〜1.0質量%、好ましくは0.2〜1.0質量%が適当である。0.1質量%未満の添加量では、酸性水中油型エマルジョン食品の粘度を補強できないおそれがあり、一方、1.0質量%を越える添加量では、旨みが強くなり、酸性水中油型エマルジョン食品の味のバランスが崩れるため、何れも好ましくない。
又、酸性水中油型エマルジョン食品中の卵白の添加量は、生卵白換算で1.0〜15.0質量%、好ましくは、2.0〜15.0質量%が適当である。1.0質量%未満の添加量では、酸性水中油型エマルジョン食品の粘度又は耐熱性を補強できないおそれがあり、一方、15.0質量%を越えると粘度が高くなりすぎて、酸性水中油型エマルジョン食品が転相を起こし易くなるので、いずれも好ましくない。なお、グルタミン酸ナトリウムと卵白を同時に適宜使用すると、粘度及び耐熱性を、更に補強することができる。
前記記載の製造方法により得られ、かつ、マヨネーズの日本農林規格(以下、「JAS」と略記する。)に適合していることが好ましい。マヨネーズのJASでは、「食用植物油(香味食用油を除く。)及び食酢、若しくはかんきつ類の果汁(必須原材料という。)に食塩、糖類、香辛料等を加えて調製し、水中油型に乳化した半固体状で粘度が、30Pa・s以上のものを半固体状ドレッシングという。半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ必須原材料、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、糖類、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び酸味料以外の原材料を使用していないものであって、原材料に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のものをマヨネーズという。」と定義している。こうして、マヨネーズのJASに規定された原材料を使用すること及び食用植物油脂を65質量%以上使用することにより、マヨネーズのJASに適合した酸性水中油型エマルジョン食品を製造することができる。なお、製造方法としては、前述した製造方法を用いることができる。
本発明で使用するホスホリパーゼA2は、作用至適温度が40〜60℃であるとされているにも係わらず、60〜70℃間でも十分な酵素活性を示し、更に、卵黄を基質とした酵素反応は短時間に進行することが見出され、これらの知見を利用することにより、本発明の液卵の製造方法及び該液卵を用いた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法に関する発明を完成することができた。
次に、本発明を実施例等により詳しく説明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。
実施例1〜12
(1)液卵の製造例
製造例1〔本発明品1の製造〕
工業的に得られた卵黄/水/食塩=70/20/10の組成の液卵、1kgを調製し、これにノボザイムズジャパン(株)製のホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」を1,000IU添加・混合した後、その300gを17cm×29cmのポリエチレン袋に充填した。次いで、充填した液卵を袋全体が均一となるように整えた後、64℃の熱水中にて5分間、殺菌処理を行った。殺菌処理後は、速やかに1℃の氷水中にて冷却し、13時間保存し液卵(本発明品1)を得た。なお、本製造においてホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」を添加した後は、可能な限り速やかに処理した。
製造例2〔本発明品2の製造〕
製造例1において、ホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」の添加量を3,000IUに代えたこと以外は製造例1と同様にして液卵(本発明品2)を得た。
製造例3〔本発明品3の製造〕
製造例1において、殺菌処理温度を70℃に代えたこと以外は、製造例1と同様にして液卵(本発明品3)を得た。
製造例4〔本発明品4の製造〕
製造例2において、加熱処理温度を70℃に代えたこと以外は、製造例2と同様にして液卵(本発明品4)を得た。
製造例5〔本発明品5の製造〕
工業的に得られた卵黄/卵白/食塩=45/45/10の組成の液卵、1kgを調製し、これにホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」を1,000IU添加・混合した後、その300gを17cm×29cmのポリエチレン袋に充填した。次いで、充填した液卵を袋全体が均一となるように整えた後、64℃の熱水中にて5分間、殺菌処理を行った。殺菌処理後は、速やかに1℃の氷水中にて冷却し、13時間保存し液卵(本発明品5)を得た。なお、本製造において、ホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」を添加した後は、可能な限り速やかに処理した。
製造例6〔本発明品6の製造〕
製造例5において、ホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」の添加量を3,000IUに代えたこと以外は製造例5と同様にして、液卵(本発明品6)を得た。
製造例7〔本発明品7の製造〕
製造例5において、殺菌処理温度を70℃に代えたこと以外は、製造例5と同様にして液卵(本発明品7)を得た。
製造例8〔本発明品8の製造〕
製造例6において、殺菌処理温度を70℃に代えたこと以外は、製造例6と同様にして液卵(本発明品8)を得た。
(2)酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の調製
下記表1に示す処方に従い、製造例1〜8で得られた液卵(本発明品1〜8)を用いて、12種類の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)2kgをコロイドミルにてそれぞれ調製した。
(3)酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の耐熱性の評価
上記(2)で得られた酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)についての耐熱性評価を以下のようにして行った。
約20g容のプラスチック容器に、上記(2)で得られた酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)15gを充填・シールした後、90℃にて30分間加熱した。冷却後、酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の耐熱性を次の3段階で評価した。なお、評価は経験豊かな5名のパネラーによる視覚観察の平均値で示した。結果を表1及び表2に示す。
〔耐熱性の評価〕
・安定 : 油分離していない。
・やや安定: 僅かな油分離がみられる。
・不安定 : かなりの油分離がみられる。
(4)酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の粘度測定
上記(2)で得られた酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の粘度を次のような条件で測定した。即ち、(2)で得られた酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)を約200mlの容器に充填し、24℃で1日保存後、ブルックフィールド粘度計を用い、スピンドル:TC及び回転数:5rpmの条件にて、測定した。測定された粘度に基づき、好ましい粘度領域を以下のようにして評価した。結果を表1及び表2に示す。
〔粘度の評価〕
・100,000mPa・s以上で、250,000mPa・s以下 : 良好
・70,000mPa・s以上で、100,000mPa・s未満 : やや良好
・70,000mPa・s未満 : 不良
(5)酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の耐熱性及び粘度の総合評価
上記(2)で得られた酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の耐熱性結果及び粘度評結果より、以下のようにして総合評価を行った。結果を表1及び表2に示す。
〔総合評価〕
・耐熱性及び粘度共に良好なもの :良好
・耐熱性及び粘度が良好とやや良好の組み :やや良好
合わせのもの又は何れもやや良好なもの
・耐熱性又は粘度が不良なもの :不良
比較例1〜5
(1)液卵の比較製造例
比較製造例1〔比較品1の製造〕
製造例1において、ホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」を添加しないこと以外は、製造例1と同様にして液卵(比較品1)を得た。
比較製造例2〔比較品2の製造〕
製造例1において、殺菌処理を行わないこと以外は、製造例1と同様にして液卵(比較品2)を得た。
比較製造例3〔比較品3の製造〕
製造例1において、ホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」の添加量を500IUに代えたこと以外は、製造例1と同様にして液卵(比較品3)を得た。
比較製造例4〔比較品4の製造〕
製造例5において、ホスホリパーゼA2「レシターゼ10L」を添加しないこと以外は、製造例5と同様にして液卵(比較品4)を得た。
比較製造例5〔比較品5の製造〕
製造例5において、殺菌処理を行わないこと以外は、製造例5と同様にして液卵(比較品5)を得た。
(2)酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の調製
比較製造例1〜5で得られた液卵(比較品1〜4)を下記表2に示す所定量用い、下記表2に示す配合割合の比較例1〜5の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)2kgを実施例1〜12と同様にして調製した。
(3)酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の耐熱性の評価
上記(2)で得られた比較例1〜5の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)についての耐熱性評価を、実施例1〜12と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
(4)酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の粘度測定
上記(2)で得られた酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の粘度の測定及び評価を、実施例1〜12と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
(5)酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の耐熱性及び粘度の総合評価
上記(2)で得られた酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の耐熱性及び粘度の総合評価を、実施例1〜12と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
Figure 2010161974
表1から、以下のようなことが判った。
卵黄/水/食塩=70/20/10の組成の液卵において、ホスホリパーゼA2を1,000IU又は3,000IU/1kg添加し、64℃、5分間殺菌処理した液卵を用いて得られた実施例1〜3の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の粘度及び耐熱性についての総合評価は、やや良好〜良好であった。なお、実施例2及び3のように、卵黄量が比較的少なくても、ホスホリパーゼA2の添加量が3,000IUである液卵を用いるか、又、卵白及び/又はグルタミン酸ナトリウムを添加したものについても総合評価がやや良好〜良好なことが判った。
上記条件のうち、殺菌処理条件を70℃、5分間に代えたこと以外は、同じ条件で調製された液卵を用いた実施例4〜6の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)では、実施例1〜3と比較して若干粘度が低下する傾向にはあるものの、同様な総合評価が得られた。この結果より、64℃及び70℃での殺菌温度間の差は殆どないことが判った。
以上の結果より、液卵にホスホリパーゼA2を1,000IU/kg以上添加した後、殺菌処理した液卵を用いた酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の総合評価は、やや良好〜良好であることが判り、更に、卵黄量が比較的少なくても、ホスホリパーゼA2を増量した液卵を用い、かつ、卵白及び/又はグルタミン酸ナトリウムを添加することにより、粘度及び耐熱性が強化されることが理解される。
Figure 2010161974
表2から、以下のようなことが判った。
卵黄/卵白/食塩=45/45/10の組成の液卵において、ホスホリパーゼA2を1,000IU又は3,000IU/kg添加し、64℃、5分間殺菌処理した液卵を用いた実施例7及び8の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の粘度及び耐熱性についての総合評価は、やや良好及び良好であった。液卵中には、卵白が含有されており、これが酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)粘度を補強していることが判った。更に、グルタミン酸ナトリウムを添加した実施例8では、更に粘度が補強されていることが判った。
上記条件のうち、殺菌処理条件を70℃、5分間に代えたこと以外は、同じ条件で調製された液卵を用いた実施例9及び10の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)では、実施例7及び8と比較して若干粘度が低下する傾向にはあるものの、同様な総合評価が得られた。この結果より、64℃及び70℃での殺菌温度間の差は殆どないことが判った。
以上の結果を総合すると、液卵の組成が変わっても、ホスホリパーゼA2を1,000IU/kg以上添加した後、殺菌処理した液卵を用いることにより、酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の粘度及び耐熱性についての総合評価は、やや良好〜良好であることが判り、更に、卵白及び/又はグルタミン酸ナトリウムを添加することにより、粘度及び耐熱性が強化されることが理解される。
Figure 2010161974
表3から、以下のようなことが判った。
卵黄/水/食塩=70/20/10の組成の液卵において、ホスホリパーゼA2を添加せず、64℃、5分間の殺菌処理を行った液卵、ホスホリパーゼA2を1,000IU/kg添加するが殺菌処理を行っていない液卵及びホスホリパーゼA2を500IU/kg添加し、同様な殺菌処理を行った液卵をそれぞれ用いた比較例1〜3の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)の粘度及び耐熱性の総合評価は、いずれも不良なことが判った。
更に、卵黄/卵白/食塩=45/45/10の組成の液卵において、ホスホリパーゼA2を添加せず、64℃、5分間の殺菌処理を行った液卵及びホスホリパーゼA2を1,000IU/kg添加するが殺菌処理を行っていない液卵をそれぞれ用いた比較例4及び5の酸性水中油型エマルジョン食品(マヨネーズ)では、卵白及びグルタミン酸ナトリウムを添加しているにも係わらず、総合評価は、いずれも不良なことが判った。
以上の結果を総合すると、液卵の組成が変わっても、ホスホリパーゼA2の添加量が1,000IU/kg未満及びホスホリパーゼA2が添加されても殺菌処理を行っていない場合には、卵白及び又はグルタミン酸ナトリウムが添加されても、総合評価は不良であることが理解される。
本発明によれば、通常の液卵の調製工程において、殺菌前の液卵に、単にホスホリパーゼA2を添加し、次いで殺菌処理することにより得られる液卵を用いることにより、高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品が提供される。
しかも、高粘度及び耐熱性に優れているため、レトルトサラダ、フィリング類、調理パン等の加熱加工される食品の原料として好適に用いることができる。
よって、本発明は、食品工業分野において有用である。

Claims (3)

  1. 卵黄を含有する液卵であって、該液卵中にホスホリパーゼA2を1,000〜10,000IU/kg添加した後、殺菌処理することを特徴とする液卵の製造方法。
  2. 油相と水相とが乳化されてなる酸性水中油型エマルジョン食品を製造するにあたり、乳化剤として、請求項1記載の液卵を用いることを特徴とする、高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法。
  3. 0.1〜1.0質量%のグルタミン酸ナトリウム、及び/又は1〜15質量%の卵白(生卵白換算)が含有されていることを特徴とする請求項2記載の高粘度及び耐熱性に優れた酸性水中油型エマルジョン食品の製造方法。
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