JP2010156151A - 手摺用支柱及びそれを用いた手摺 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で強度を維持しつつ、水の浸入による手摺の破損を確実に回避できる手摺用支柱及び手摺を提供する。
【解決手段】基礎コンクリート2に固定する手摺用支柱1において、全体を中実部材で形成して、支柱1の一方を基礎コンクリート2に埋め込まれる埋込部分13とし、他方を基礎コンクリート2から露出する露出部分15とし、前記埋込部分13に凹凸状の抜け止め部14を備えている。支柱3全体が中実部材で形成されていることにより、支柱3内部への水の浸入や浸透を確実に防止でき、水の浸入による手摺1の破損を確実に回避できる。また、抜け止め部14の凹凸形状によって、基礎コンクリート2と支柱3とを固定する充填材の取付穴8内部での回りが良くなり、支柱3の抜け止め効果が向上し、支柱3を強固に固定することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物の屋上や階段あるいはベランダやバルコニーに設ける手摺用支柱及びそれを用いた手摺に関する。
一般に建物の屋上やベランダなどには、落下を防止するための手摺が設けられている。これらの手摺の格子や支柱は、軽く且つ安価に製造するために、中空の筒状体からなる棒状部材が用いられている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開昭58−559号公報 特開平11−81601号公報
しかし、このような中空の筒状体からなる棒状部材を格子又は支柱に用いた手摺においては以下の問題がある。それは、格子、支柱、横桟及びその他の構成部材は、ビスなどによって手摺の状態に組み立てられるが、構成部材間の接合面及びビスのねじ孔などから、毛細管現象や風圧によって雨水等が筒状体の内部空間に侵入し、この侵入した水が気温が低くなると凍結し、筒状体を破裂させる場合があるということである。また、一般的に格子又は支柱の棒状部材としては、耐候性、成型容易性などの点を考慮して、アルミニウム製の筒状体の外面にアルマイト処理を施したものが普及しているが、筒状体の内面には特に腐食防止用の表面処理などが施されていないことが多い。このため、筒状体の内部空間に侵入した水によって内壁が腐食する。特に、海に近い地方では侵入した水に塩分が含まれているため、腐食が早い速度で進む。また、筒状体の底部に溜まった水によって、手摺を固定する溶接用アンカーが錆びるとともに、基礎コンクリートが劣化し、内部の鉄筋が腐食する。これにより、基礎コンクリートにひび割れが発生し、基礎コンクリートに植設される手摺の取付強度も著しく低下する。
そこで、本発明は以上の点を考慮してなされたもので、軽量で強度を維持しつつ、水の浸入による手摺の破損を確実に回避できる手摺用支柱及びこれを用いた手摺を提供することにある。
請求項1の発明は、基礎に固定する手摺用支柱において、全体を中実部材で形成して、前記手摺用支柱の一方を前記基礎に埋め込まれる埋込部分とし、他方を前記基礎から露出する露出部分とし、前記埋込部分に凹凸状の抜け止め部を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記埋込部分の前記露出部分側に前記抜け止め部を設けない領域を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記埋込部分から前記露出部分にかけて前記手摺用支柱の表面に焼付塗装を行う塗装部を備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記手摺用支柱は、中央板部と、この中央板部の両端部にそれぞれ一体成形され互いに対向した対向部とによって、水平断面がほぼH状又はI状に形成されており、前記抜け止め部は前記対向部に設けたものとすることを特徴とする。
請求項5の発明は、基礎に固定する手摺用支柱を有する手摺において、前記手摺用支柱は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の手摺用支柱を用いたことを特徴とする。
請求項6の発明は、前記基礎を、超高強度コンクリートとすることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、手摺用支柱全体が中実部材で形成されていることにより、手摺用支柱内部への水の浸入や浸透を確実に防止でき、水の浸入による手摺の破損を確実に回避できる。また、抜け止め部の凹凸形状によって、基礎と手摺用支柱を固定する充填材の回りが良くなり、手摺用支柱の抜け止め効果が向上し、支柱を強固に固定することができる。
請求項2の発明によれば、荷重のかかり易い基礎から露出した手摺用支柱の根元側の強度を落すことなく、抜け止め部による手摺用支柱の抜け止め効果を発揮することができる。
請求項3の発明によれば、手摺用支柱の耐候性を高めて、手摺用支柱と基礎がアルカリ骨材反応を発生して手摺用支柱に腐食が発生することを防ぐ。こうすることで、長い年月が経過しても劣化しない超高耐候性を有する手摺を提供することができ、特に手摺用支柱の中で一番腐食し易い基礎から露出した根元付近の腐食を防ぐことが可能となる。
請求項4の発明によれば、手摺用支柱全体が中実部材で形成されているものの、水平断面をほぼH状又はI状としたので、従来のような中空の筒状態でなる支柱と同様に軽量にできるとともに、強度を維持でき、さらに手摺用支柱の強度を損なうことなく、抜け止め部を設けることが可能となる。
請求項5の発明によれば、手摺用支柱全体が中実部材で形成されていることにより、手摺用支柱内部への水の浸入や浸透を確実に防止でき、水の浸入による手摺の破損を確実に回避できる。また、抜け止め部の凹凸形状によって、基礎と手摺用支柱を固定する充填材の回りが良くなり、手摺用支柱の抜け止め効果が向上し、支柱を強固に固定することができる。
請求項6の発明によれば、手摺用支柱に超高強度コンクリートを用いた基礎を組み合わせることで、手摺の基礎部分の強度を向上させて、手摺の耐候性をさらに向上させることが可能となる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須条件であるとは限らない。
図1〜3において、1は全体として本発明の第1実施例における手摺を示し、この手摺1は、例えば建物の屋上やベランダなどの周縁に設けられた基礎コンクリート2に複数の支柱3を用いて取り付けられている。ここで、基礎コンクリート2には、周知の超高強度コンクリートを用いることが好ましい。その際、高強度コンクリートの圧縮強度は60〜100N/mm2以上とし、150N/mm2以上であることが好ましい。
実際上、この手摺1は、基礎コンクリート2に植設された複数の支柱3(1本のみ図示)と、当該支柱3に水平に架設される中空角筒状の横桟4と、当該横桟4から上方に向かって延びる複数の縦桟5と、当該縦桟5及び支柱3の上端部6に水平に架設された笠木7とで構成されている。これら支柱3、横桟4、縦桟5および笠木7はアルミニウム製のものが用いられる。また、これらアルミニウム製の支柱3、横桟4、縦桟5および笠木7の表面には、厚さ約9μm以上のアルマイト皮膜、厚さ約7〜12μm以上の電着樹脂皮膜が順次積層して形成されることで、支柱3、横桟4、縦桟5および笠木7の耐候性を向上させている。
図2に示すように基礎コンクリート2は、その上面に取付穴8が形成されており、この取付穴8の底部8aに支柱3の下端部9が配置され、この状態でモルタル(無収縮モルタル)やエポキシ樹脂などの充填材(図示せず)が取付穴8に充填されて支柱3を固定し得る。
ここで支柱3は、上端部6から下端部9までの全体が中実部材で一体成形されている。また、支柱3は、対向する側面に、長手方向に延びる溝部10a及び10bが対称的に形成されており、水平断面がほぼH状に構成されている。
実際上、この支柱3は、板状の中央板部11と、この中央板部11の端部にそれぞれ一体形成され、当該中央板部11にほぼ直角に配置された板状の対向板部12a及び12bとによって構成されている。
下端部9から取付穴8に埋め込まれる支柱3の埋込部分13において、対向板部12a及び12bの埋込部分13では、下端部9から埋込部分13全体の長さL1の約1/2〜2/3である長さL2にかけて、凹凸状の抜け止め部14が形成されている。つまり、取付穴8から基礎コンクリート2の外部に露出する支柱の露出部分15と埋込部分13との境界部分B(図2,図4〜8中、一点鎖線にて表示)から埋込部分13全体の長さL1の約1/3〜1/2である長さL3にかけての埋込部分13の露出部分15側には、抜け止め部14分を設けない領域を有している。
図4〜8に基づいて抜け止め部14の詳細な説明を行うと、抜け止め部14は図4に示すように対向板部12a及び12bの埋込部分13の平面部16に所定間隔を有して形成された複数の略円形状の貫通部を凹部17として、この複数の凹部17と隣接した平面部16の表面16aを凸部18とした凹凸状に形成したものや、対向板部12a及び12bの埋込部分13の左右両端面部19a及び19bを鋸刃形状(図5及び図6参照)、波型形状(図7参照)、又は櫛刃形状(図8参照)等に切り欠いて、左右両端面部19a及び19bの表面19cに所定間隔を有して連続する複数の凹部20を形成し、この複数の凹部20に隣接した左右両端面部19a及び19bの表面19cを凸部21として左右両端面部19a及び19bを凹凸状に形成したものとする。
ここで、抜け止め部14は、切欠、切断、金型加工、プレス加工、打ち抜き加工等によって各凹部17及び20が形成されており、そのため、図4〜8のいずれの凸部18及び21も対向板部12a及び12bの各面部16, 19a及び19bの表面16a及び19cより突出しない構成としている。
さらに、抜け止め部14を含む埋込部分13から、露出部分15の埋込部分13との境界部分Bから支柱3の長手方向に沿って所定長さL4(約20mm)までの所定部分Nにかけて、支柱3の表面に約240度位の高温樹脂焼付による塗装部P(図2,図4〜8中、点々の部分にて表示)が形成されている。
ここで、高温樹脂焼付の仕様としては、メラミン樹脂焼付、エポキシ変性メラミン樹脂焼付、アクリル樹脂焼付、ポリエステル樹脂焼付、フッ素樹脂焼付、1液(1液型)ウレタン樹脂焼付等が挙げられるが、上述の仕様に限られるものではないことはいうまでもない。
また、一方の対向板部12a及び12bの露出部分15の基礎コンクリートから所定高さ位置には貫通孔(図示せず)が穿設されており、この貫通孔に横桟用取付金具22が取り付けられ、当該横桟用取付金具22により横桟4が取り付けられている。
横桟用取付金具22は、対向板部12a及び12bの幅寸法H1とほぼ同じ幅寸法でなりL字状に屈曲した横桟支持部23と、この横桟支持部23の一面に穿設した貫通孔(図示せず)に取り付け可能なビス24と、当該横桟支持部23の他面に穿設した貫通孔(図示せず)に取り付け可能なボルト25及びナット26でなる横桟用固定部27とで構成されている。
これら構成でなる横桟用取付金具22は、一方の対向板部12aと横桟支持部23の各貫通孔にボルト25を挿通した後、このボルト25にナット26を螺嵌することにより、横桟支持部23が対向板部12aに固定され得る。
そして、横桟用取付金具22では、横桟支持部23の一面に横桟4を配置して、横桟4の下部面に穿設した貫通孔(図示せず)を横桟支持部23の一面に穿設した貫通孔に対し位置決めし得るようになされている。
かくして、横桟用取付金具22は、この状態で横桟支持部23の一面の下方からビス24を介して、横桟4を横桟支持部23に固定し得る。
また、支柱3の対向板部12a及び12bには、上端部6付近にも貫通孔(図示せず)が穿設されており、この貫通孔に笠木用取付金具28が取り付けられるようになされている。
笠木用取付金具28は、対向板部12a及び12bの幅寸法Hとほぼ同じ幅寸法でなり、それぞれ対向板部12a及び12bを外側より挟持可能は一対の対向片部29a及び29bと、一方で各対向片部29a及び29bの上部を連結し、他方を縦桟5の上端部に配設可能に設けた縦桟支持部30とからなる断面略F字状の笠木支持部31と、この笠木支持部31の一対の対向片部29a及び29bにそれぞれ穿設した貫通孔(図示せず)に取付可能なボルト32及びナット33でなる笠木用固定部34とで構成されており、縦桟支持部30の他方側の上部には笠木7が架設されている。
これら構成でなる笠木用取付金具28は、対向片部29a及び29bによって対向板部12a及び12bを外側から挟持して、対向片部29a及び29b及び対向板部12a及び12bの各貫通孔にボルト32を挿通した後、このボルト32にナット33を螺嵌することにより、対向片部29a及び29b及び対向板部12a及び12bを固定し得る。
そして、笠木用取付金具28では、縦桟支持部30及び縦桟5の上端部をビス35を介して固定し、笠木7、縦桟5及び支柱3を固定させ得る。さらに、縦桟5の下端と横桟4の上面とはビス36を介して固定されている。
このようにして、支柱3は、笠木7を支持するとともに、横桟4を連結し、当該笠木7と横桟4との間に複数の縦桟5を掛け渡し得るようになされている。
以上の構成において、支柱3では、全体が中実部材で一体形成されていることにより、横桟4などを取り付けるために任意に貫通孔を穿設しても、支柱3内部へ水が浸入したり、浸透したりすることを確実に防止できる。
取付穴8から基礎コンクリート2の外部に露出する支柱3の露出部分15と埋込部分13との境界部分Bから、埋込部分13全体の長さL1の1/3〜1/2である長さL3にかけて、埋込部分13の露出部分15側に、抜け止め部14を設けない領域を有したことで、荷重のかかり易い基礎コンクリート2から露出した支柱3の根元側の強度を落すことなく、抜け止め部14による支柱3の抜け止め効果を発揮することができる。また、抜け止め部14の凹凸形状によって、取付穴8内部での充填材の回りが良くなり、支柱3の抜け止め効果が向上し、支柱3を強固に固定することができる。
さらに、抜け止め部14を、複数の貫通部からなる凹部17(図4参照)、鋸刃形状(図5及び図6参照)、波型形状(図7参照)、或いは櫛刃形状(図8参照)等の単純な形状の組み合わせからなる凹部20から構成することで、切欠、切断、金型加工、プレス加工、打ち抜き加工による加工を容易にし、加工時間の短縮によるコスト削減を図ることができる。
図4〜8のいずれの抜け止め部14も、対向板部12a及び12bに設けることにより、支柱3の強度を損なうことなく、抜け止め部14を設けることが可能となる。
図4〜8に示すように、抜け止め部14のいずれの凸部18及び21も対向板部12a及び12bの各面部16, 19a及び19bの表面16a及び19cより突出しない構成とすることで、支柱3全体の大きさを増加することなく抜け止め部14を設けることができるとともに、支柱3全体の形状を引っかかりの少ないものとすることができるので、運搬や取付穴8への固定作業等の作業性を損なうことなく、支柱3の抜け止め効果を発揮することが可能となり、さらに取付穴8の水平断面形状を支柱3の水平断面形状に合わせた形状とすればよく、基礎コンクリート2の強度を損なわない大きさとすることが可能となる。
抜け止め部14の形成時に、切欠、切断、金型加工、プレス加工、打ち抜き加工等により、支柱3の抜け止め部14、特に凹部17及び20の加工部分における表面のアルマイト皮膜および電着塗装皮膜が除去されアルミニウムの生地が剥き出しとなる。そこで、抜け止め部14を含む埋込部分13の支柱3の表面に塗装部Pが形成されることにより、支柱の抜け止め部14、特に凹部17及び20の加工表面が、塗装部Pによって覆われるので、支柱3の耐候性を高めて、支柱と基礎コンクリート2がアルカリ骨材反応を発生して支柱3に腐食が発生することを防ぐ。こうすることで、長い年月が経過しても劣化しない超高耐候性を有する手摺1を提供することが可能となる。
ここで、上記支柱3に周知の超高強度コンクリートを用いた基礎コンクリート2を組み合わせることで、手摺1の基礎部分の強度を向上させて、手摺1の耐候性をさらに向上させることが可能となる。
特に、埋込部分13のみならず、露出部分15の埋込部分13との境界部分Bから支柱3の長手方向(図2中、X方向)に沿って所定長さL4までの所定部分Nにかけて、支柱3の表面に塗装部Pが形成されたことにより、支柱3の中で一番腐食し易い基礎コンクリート2から露出した根元付近の腐食を防ぐことが可能となる。
以上のように本実施例は請求項1に対応しており、基礎たる基礎コンクリート2に固定する手摺用支柱1において、全体を中実部材で形成して、支柱1の一方を基礎コンクリート2に埋め込まれる埋込部分13とし、他方を基礎コンクリート2から露出する露出部分15とし、前記埋込部分13に凹凸状の抜け止め部14を備えている。
この場合、支柱3全体が中実部材で形成されていることにより、支柱3内部への水の浸入や浸透を確実に防止でき、水の浸入による手摺1の破損を確実に回避できる。また、抜け止め部14の凹凸形状によって、基礎コンクリート2と支柱3とを固定する充填材の取付穴8内部での回りが良くなり、支柱3の抜け止め効果が向上し、支柱3を強固に固定することができる。
また本実施例は請求項2に対応しており、埋込部分13の露出部分15側に抜け止め部14を設けない領域を備えており、荷重のかかり易い基礎コンクリート2から露出した支柱3の根元側の強度を落すことなく、抜け止め部14による支柱3の抜け止め効果を発揮することができる。
さらに本実施例は請求項3に対応しており、埋込部分13から露出部分15にかけて支柱3の表面に焼付塗装を行う塗装部Pを備えている。
この場合、支柱3の耐候性を高めて、支柱と基礎コンクリート2がアルカリ骨材反応を発生して支柱3に腐食が発生することを防ぐ。こうすることで、長い年月が経過しても劣化しない超高耐候性を有する手摺1を提供することができ、特に支柱3の中で一番腐食し易い基礎コンクリート2から露出した根元付近の腐食を防ぐことが可能となる。
また本実施例は請求項4に対応しており、支柱3は、中央板部11と、この中央板部11の両端部にそれぞれ一体成形され互いに対向した対向部12a及び12bとによって、水平断面がほぼH状又はI状に形成されており、抜け止め部14は対向部12a及び12bに設けられている。
この場合、支柱全体が中実部材で形成されているものの、水平断面をほぼH状又はI状としたので、従来のような中空の筒状態でなる支柱と同様に軽量にできるとともに、強度を維持でき、さらに支柱3の強度を損なうことなく、抜け止め部14を設けることが可能となる。
さらに本実施例は請求項5に対応しており、基礎たる基礎コンクリート2に固定する手摺用支柱3を有する手摺において、前記手摺用支柱は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の手摺用支柱を用いる。
この場合、支柱3全体が中実部材で形成されていることにより、支柱3内部への水の浸入や浸透を確実に防止でき、水の浸入による手摺1の破損を確実に回避できる。また、抜け止め部14の凹凸形状によって、取付穴8内部での充填材の回りが良くなり、支柱3の抜け止め効果が向上し、支柱3を強固に固定することができる。
また本実施例は請求項6に対応しており、基礎コンクリート2を、超高強度コンクリートとする。
この場合、支柱3に周知の超高強度コンクリートを用いた基礎コンクリート2を組み合わせることで、手摺1の基礎部分の強度を向上させて、手摺1の耐候性をさらに向上させることが可能となる。
以上のように、本実施例上の作用として、支柱3の全体が中実部材で形成されていることにより、当該支柱3内部への水の浸入や浸透を確実に防止でき、かくして水の浸入による手摺1の破損を確実に回避できる。
また、支柱3の全体が中実部材で形成されているものの、支柱3の長手方向に沿って溝部10a及び10bを設け、水平断面をほぼH状としたことで、単に角柱状や円柱状でなる支柱に比較して格段的に軽量にできるとともに、従来のような中空の筒状体でなる支柱と比較しても同様に軽量にできる。
さらに、水平断面をほぼH状としたことで、周囲側面において断面係数を大きくでき、当該周囲側面から外力が与えられても曲がり難くし得、かくして支柱3としての強度を維持できる。
なお、前記実施例においては、支柱3の水平断面をほぼH状に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、支柱3の水平断面をほぼI状に形成するようにしても良い。
また、前記実施例においては、上端部6から下端部9まで全ての水平断面を同一寸法でほぼH状とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、軽量を図る重さや強度に応じて、適宜、上端部6から下端部9までの一部をほぼH状としたり、上端部6から下端部9までの一部で水平断面のH状の寸法を変更するようにしたりしても良い。
上記実施例の構成を採用することにより、需要者が望む100年、200年を経ても腐食等による破損を防止する耐候性に優れた手摺用支柱3及びそれを用いた手摺1を提供することが可能となる。
さらに、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、横桟4と横桟支持部23とを別体とした場合ついて述べたが、本発明はこれに限らず、横桟4と横桟支持部23が一体成形されたものなどでも良い。また、手摺の材料は、アルミニウムに限られず、他の金属材料であってもよい。さらに、凹部17を形成する貫通孔の形状も略円状に限らず、他の形状であってもよく、図4に示す凹部17と図5〜8に示す凹部20を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施例における手摺の全体構成を示す正面図である。 同上、手摺の縦断面図である。 同上、手摺における要部の水平断面図である。 同上、支柱の要部斜視図である。 同上、抜け止め部の変形例を示す支柱の要部斜視図である。 同上、抜け止め部の他の変形例を示す支柱に要部斜視図である。 同上、抜け止め部の別の変形例を示す支柱の要部斜視図である。 同上、抜け止め部のさらに別の変形例を示す支柱の要部斜視図である。
符号の説明
1 縦樋
2 基礎コンクリート(基礎)
3 支柱(手摺用支柱)
13 埋込部分
14 抜け止め部
15 露出部分
P 塗装部

Claims (6)

  1. 基礎に固定する手摺用支柱において、全体を中実部材で形成して、前記手摺用支柱の一方を前記基礎に埋め込まれる埋込部分とし、他方を前記基礎から露出する露出部分とし、前記埋込部分に凹凸状の抜け止め部を備えたことを特徴とする手摺用支柱。
  2. 前記埋込部分の前記露出部分側に前記抜け止め部を設けない領域を備えたことを特徴とする請求項1記載の手摺用支柱。
  3. 前記埋込部分から前記露出部分にかけて前記手摺用支柱の表面に焼付塗装を行う塗装部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の手摺用支柱。
  4. 前記手摺用支柱は、中央板部と、この中央板部の両端部にそれぞれ一体成形され互いに対向した対向部とによって、水平断面がほぼH状又はI状に形成されており、前記抜け止め部は前記対向部に設けたものとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の手摺用支柱。
  5. 基礎に固定する手摺用支柱を有する手摺において、前記手摺用支柱は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の手摺用支柱を用いたことを特徴とする手摺。
  6. 前記基礎を、超高強度コンクリートとすることを特徴とする請求項5記載の手摺。
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