JP2010155683A - 基板搬送機構および基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型基板をより安定的に搬送する。
【解決手段】複数本の搬送ローラ30の駆動により基板Wを搬送する基板搬送機構。搬送ローラ30は、二本の単位ローラ軸31a,31bと、これら単位ローラ軸31a,31bに固定されて基板Wを支持するローラ本体32と、単位ローラ軸31a,31bが同軸上で一体に回転するように単位ローラ軸同士を中継する中継手段38と、を含む。中継手段38は、単位ローラ軸31a,31bの端部のうち一方側の端部に設けられる第1磁石部(磁気連結板38の磁石)と、他方側の端部に設けられる第2磁石部(磁気連結板38の磁石)と、これら磁石部が所定隙間を隔てて互いに対向して単位ローラ軸同士を連動させるように各単位ローラ軸31a,31bの端部位を回転可能に支持する中央支持板44等と、を含む。
【選択図】図2
【解決手段】複数本の搬送ローラ30の駆動により基板Wを搬送する基板搬送機構。搬送ローラ30は、二本の単位ローラ軸31a,31bと、これら単位ローラ軸31a,31bに固定されて基板Wを支持するローラ本体32と、単位ローラ軸31a,31bが同軸上で一体に回転するように単位ローラ軸同士を中継する中継手段38と、を含む。中継手段38は、単位ローラ軸31a,31bの端部のうち一方側の端部に設けられる第1磁石部(磁気連結板38の磁石)と、他方側の端部に設けられる第2磁石部(磁気連結板38の磁石)と、これら磁石部が所定隙間を隔てて互いに対向して単位ローラ軸同士を連動させるように各単位ローラ軸31a,31bの端部位を回転可能に支持する中央支持板44等と、を含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、LCD(液晶表示装置)やPDP(プラズマディスプレイ)等のFPD(フラットパネルディスプレイ)用ガラス基板、有機EL用ガラス基板、光ディスク用基板、フォトマスク用ガラス基板等の各種基板をローラ搬送しながら当該基板に対して各種処理を施す基板処理装置に好適な基板搬送機構および同機構が適用される基板処理装置に関するものである。
従来から、LCD用ガラス基板等の基板を処理槽内でローラ搬送しながら、当該基板に処理液を供給することによって現像、エッチング、剥離等のウエット処理を基板に施す基板処理装置が公知である。この種の装置は、処理槽内に複数本の搬送ローラが互いに平行に配列されており、各搬送ローラの回転駆動により基板を搬送する一方で、搬送経路に沿って配置された液供給手段により搬送中の基板に処理液を供給する構成となっている。
近年、処理対象とされる基板の大型化が著しく、これに伴い搬送ローラもその軸長が長くなる傾向にある。このような搬送ローラの長軸化は、搬送ローラのローラ軸の真円度等の精度確保を困難にしており、その結果、例えば搬送ローラの偏心回転による基板の破損(ヒビ割れ等)等、搬送不良を招く要因の一つとなっている。従って、この点を解決することが、大型基板を安定的に搬送しながら処理する上で重要となる。
このような問題を解決するのに有用な技術として特許文献1に次のような基板処理装置が記載されている。すなわち、この文献1には、ローラ軸がその軸方向に分割(3つの軸部に分割)され、隣接する軸部同士が継手によって互いに連結された構造の搬送ローラを備えたものが記載されている。この装置の目的は、処理槽に対する搬送ローラの組込みや交換等の作業性向上にあるが、当該搬送ローラの構造によると、ローラ軸を複数の軸部に分割して精度よく製作することが可能となるため、搬送ローラの長軸化による上記のような問題を解決する上で有効と考えられる。
特開2005−322676号公報
ところが、特許文献1の搬送ローラの構造は、隣接する軸部のうち一方側の軸部の端に半月状凹部を具備する軸受部を設けておき、前記凹部に相手側軸部の端部を載せ、当該相手側軸部の端部をその径方向に挟み込むように前記軸受部に結合部材を合体、固定することにより軸部同士を一体化する構造であるため、軸部同士に微小な軸心のずれ(芯ずれ)があっても搬送ローラに軸振れが生じて良好な基板搬送が妨げられ、また、この軸振れにより軸受部に負荷が生じて搬送ローラ等が損傷するなどのトラブルを招き易い。従って、大型基板を安定的に搬送する上では未だ改善の余地がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、大型の基板をより安定的に搬送しながら当該基板に対して所望の処理を施せるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、所定方向に並ぶ複数本の搬送ローラを有し、これら搬送ローラの駆動により前記所定方向に基板を搬送する基板搬送機構において、前記複数本の搬送ローラのうち少なくとも一つは、複数本の単位ローラ軸と、これら単位ローラ軸に固定されて基板を支持するローラ本体と、前記複数本の単位ローラ軸が同軸上で一体に回転するように、隣接する単位ローラ軸同士を中継する中継手段と、を含み、前記中継手段は、互いに隣接する単位ローラ軸の端部のうち一方側の端部に設けられる第1磁石部と、他方側の端部に設けられる第2磁石部と、これら磁石部が所定隙間を隔てて互いに対向して単位ローラ軸同士を連動させるように各単位ローラ軸の端部位を回転可能に支持する軸受部と、を含むものである。
この基板搬送機構では、搬送ローラは、複数の単位ローラ軸を有しており、これら単位ローラ軸同士が磁力によって非接触状態で一体に回転し、この回転に伴い各単位ローラ軸に固定されたローラ本体により基板を支持しながら搬送する。この構成によると、中継手段の軸受部により確実に磁石部同士を離間かつ対向させた状態で単位ローラ軸同士を一体に回転させることができ、仮に微小な軸心のずれ(芯ずれ)があっても隣接する単位ローラ軸間で円滑に回転駆動力を伝達させることができる。そのため、搬送ローラのローラ軸を複数の単位ローラ軸から構成しながらも、軸振れを伴うことなく搬送ローラを円滑に回転させることが可能となる。
より具体的に、上記の基板搬送機構は、前記搬送ローラを支持するための基台を備え、この基台上に前記軸受部を介して前記単位ローラ軸が支持されるとともに前記基台に対する前記軸受部の位置が変更可能に設けられている。
この構成によると、単位ローラ軸同士がより円滑に一体回転するように、隣接する単位ローラ軸同士の芯出しの状態を微調整することが可能となる。
なお、上記の中継手段は、単位ローラ軸に設けられる第1,第2の各磁石部が互いに単位ローラ軸の軸方向に対向するように構成されるもの、つまり、単位ローラ軸間に軸方向(スラスト方向)の磁力が作用するように構成されるものでもよいが、より強い磁力によって単位ローラ軸同士を連動させるような場合には、第1,第2の各磁石部が互いに単位ローラ軸の径方向に対向するもの、つまり、単位ローラ軸間に径方向(ラジアル方向)の磁力が生じるように構成されているのが好適である。
具体的には、前記各磁石部は単位ローラ軸の軸心回りに並ぶ複数の磁石を有し、第1磁石部の各磁石の内側に第2磁石部の各磁石が配置されて前記第1磁石部と第2磁石部とが単位ローラ軸の径方向に対向するように前記中継手段が構成される。すなわち、互いに隣接する単位ローラ軸間に軸方向の磁力が生じる構成では、各単位ローラ軸を支持する軸受部に軸方向荷重が作用するため、当該荷重によって軸受部が変形することが考えられ、このような変形を防止するために軸受部に高い強度が求められる。これに対して上記のように互いに隣接する単位ローラ軸間に径方向の磁力が生じる構成によれば、軸受部に対して磁力による荷重が作用することを回避可能となるため、これにより軸受部の強度を低減することが可能となる。
一方、本発明の基板処理装置は、所定方向に基板を搬送する基板搬送機構と、これにより前記所定方向に搬送される基板に対して所定の処理を施す処理手段とを備えた基板処理装置において、前記基板搬送機構として、上記のような基板搬送機構を備えたものである。
このような基板処理装置によれば、搬送ローラの軸長が長いものであっても、軸振れなどを伴うことなく搬送ローラを円滑に回転させることができるため、特に大型基板を搬送しながら当該基板に処理を施す場合に有用なものとなる。
本発明の基板搬送機構によれば、搬送ローラが複数の単位ローラ軸から構成されているため、搬送ローラのローラ軸を単位ローラ軸毎に精度良く製作することができる。また、単位ローラ軸同士に微小な軸心のずれ(芯ずれ)があっても隣接する単位ローラ軸間で円滑に回転駆動力を伝達させることができる。従って、軸長の長い搬送ローラであっても、当該搬送ローラをより円滑かつ安定的に回転させることが可能となり、その結果、大型の基板を安定的に搬送することができるようになる。
また、本発明の基板搬送装置によれば、上記のような基板搬送機構が適用されているため、大型の基板をより安定的に搬送しながら所定の処理を基板に施すことが可能となる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明にかかる基板処理装置の一例を示す概略断面図である。この図に示す基板処理装置は、基板Wを所定方向に搬送しながら当該基板Wに対して薬液処理等の所定のウエット処理を施す処理部1と、処理液を貯溜するタンク2と、前記処理部1とタンク2との間で処理液を循環させる循環系統等とを備える。
前記処理部1は、箱形の処理槽10を有している。処理槽10は、処理される基板Wを収容することができる形状を有しており、その全体がSUSや硬質で耐薬品性の高い樹脂材料、例えば塩化ビニル等により構成されている。
この処理槽10には、後述する基板搬送機構が付加されており、当実施形態では、同図中に矢印で示すように、処理槽10の側壁のうち一方側(同図左側)の側壁から処理槽10内に基板Wが搬入され、当該側壁に対向する他方側の側壁に向かって基板Wが搬送された後、当該側壁から搬出されるようになっている。従って、当該各側壁には、それぞれ横長スリット状の搬入口12a及び搬出口12bが形成され、これら搬入口12a及び搬出口12bが、処理槽10に付加されるシャッタ14,14により開閉可能となっている。
処理槽10内には、基板Wに処理液を供給するための複数のノズル部材16が、基板Wの搬送方向に一定の間隔を隔てて配置されている。各ノズル部材16は、それぞれ基板Wの搬送方向と直交する方向における複数の位置に処理液を噴射するための噴射口を備えており、各噴射口からシャワー状に処理液を噴射する。なお、処理槽10は、下向きにやや窄んだ漏斗状の内底部10aを有しており、各ノズル部材16から基板Wに供給された処理液が内底部10aに沿って収集されつつ排出口13から排出されるよう構成されている。
処理液の循環系統は、ポンプ22およびフィルタ24等を具備する送液配管20と、前記排出口13を通じて処理槽10から導出される処理液を回収する回収配管21とを含み、タンク2から送液配管20を通じてノズル部材16に処理液を送液しつつ各ノズル部材16から基板Wに処理液を供給し、使用後の薬液を、回収配管21を通じてタンク2に回収する構成となっている。
基板搬送機構は、上記の通り、処理槽10内において基板Wを搬入口12aから搬出口12bに向けて搬送するものである。この基板搬送機構は、基板搬送方向に並ぶ複数本の搬送ローラ30と、各搬送ローラ30を駆動する駆動系50とを備えている。
各搬送ローラ30は、図2に示すように、装置前後方向に並ぶ二本の単位ローラ軸31a,31bと、これら単位ローラ軸31a,31bに固定されて基板Wを支持するローラ本体32と、前記単位ローラ軸31a,31bが同軸上で一体に回転するように単位ローラ軸同士を中継する中継手段と、を含み、各単位ローラ軸31a,31bの回転に伴い基板Wをローラ本体32により支持しつつその接線方向に搬送する。なお、図2中では左側が装置前側となる。
前記中継手段は、各単位ローラ軸31a,31bの端部うち互いに向かい合う部分にそれぞれ設けられる磁気連結板38と、これら磁気連結板38が所定隙間を隔てて互いに対向する状態で各単位ローラ軸31a,31bの端部位を回転可能に支持する後記中央支持板44等と、を含む。
磁気連結板38は円盤状の部材で、図5に示すように、樹脂等の非磁性体からなる円盤状のベース380に対してその中心軸回りの複数の位置に永久磁石381が埋設(保持)された構造となっており、各磁気連結板38の永久磁石381(以下、磁石381と略す)同士が軸方向に対向するように単位ローラ軸31a,31bの端部に固定されている。磁気連結板38の各磁石381は、隣接するもの同士の磁極の向き(N極とS極の向き)が交互に異なるようにベース380に対して埋設されている。
そして、処理槽10の内底部10a(本発明の基台に相当する)であってその前後方向中央部に中央支持板44が設けられ、各磁気連結板38(磁石381)が所定隙間を隔てて互いに対向し、かつ両磁気連結板38間により生じる磁気吸引力により単位ローラ軸31a,31b同士が連動するように、各単位ローラ軸31a,31bの端部のうち磁気連結板38が固定される側の端部位が中央支持板44により回転可能に支持されるとともにこれとは反対側の端部が、前記内底部10aの前後両端に設けられる端部支持板45により回転可能に支持されている。
中央支持板44は、図2および図3に示すように、処理槽10の前記内底部10aに沿う底部44aとその前後両端に直立して設けられる一対の支持部44bとを備えた断面U字型の形状を有している。各支持部44bには、転がり軸受けからなる軸受部材36が装着されており、これら軸受部材36に対して両支持部44bの外側から単位ローラ軸31a,31bの端部がそれぞれ挿入され、各単位ローラ軸31a,31bの端部のうち両支持部44bの内側に突出した部分に前記磁気連結板38が固定されている。
各軸受部材36は、その外周面(外輪の外周面)上に周溝36aを有しており、図3に示すように、前記支持部44bに形成された上下に延びるU字型の切欠き部441に対して上方から挿入され、前記周溝36aに切欠き部441の縁部が差し込まれた状態で中央支持板44に装着されている。そして、図4に示すように、単位ローラ軸31a,31bのうち軸受部材36を挟んだ両側の位置には、それぞれ止め輪35が固定され、これにより各中央支持板44に対する各単位ローラ軸31a,31bの軸方向変位が規制されて各磁気連結板38(磁石381)の間に上記所定隙間が確保されている。すなわち、当実施形態では、中央支持板44及び軸受部材36が本発明の軸受部に相当し、単位ローラ軸31a,31bの端部のうち一方側の端部に固定される磁気連結板38の磁石381が本発明の第1磁石部に相当し、他方側の端部に固定される磁気連結板38の磁石381が本発明の第2磁石部に相当する。
なお、中央支持板44は、処理槽10の内底部10aに対して高さ調整が可能に設けられている。詳しくは、前記内底部10aには基板搬送方向に延びる補強部材101が固定されており、この補強部材101上に複数のガイドピン102が立設されている。そして、中央支持板44の前記底部44aにガイド孔を有するガイド部材46が組付けられ、当該ガイド部材46に前記ガイドピン102が挿入された状態で補強部材101上に中央支持板44が支持されている。そしてさらに、中央支持板44の底部44aに高さ調整用のボルト47が螺合装着されるとともに当該ボルト47を中央支持板44に固定するためのナット48が当該ボルト47に螺合装着されている。つまり、ナット48を緩めてボルト47を回転操作すると、中央支持板44がガイドピン102に沿って移動し、所望の高さ位置でナット48を締めてボルト47を中央支持板44に固定すると、その高さ位置に中央支持板44を保持できる構成となっている。なお、実施形態では、前記ガイドピン102もねじ軸から構成されており、中央支持板44の高さ位置決定後は、ナット49を当該ガイドピン102に装着してガイド部材46に押し付けることで中央支持板44をより安定的に固定できるようになっている。
各端部支持板45は、図2に示すように、処理槽10の内底部10aに沿う底部45aとその一端に直立して設けられる支持部45bとを備えた断面L型の形状を有している。詳しく図示していないが、支持部45bには、上述した中央支持板44と同様の構造(図3,図4参照)で転がり軸受けからなる軸受部材36が装着されており、これら軸受部材36に対して各単位ローラ軸31a,31bの端部がそれぞれ挿入されている。これにより単位ローラ軸31a,31bのうち前記磁気連結板38の固定部側とは反対側の軸端部が端部支持板45によって回転可能に支持されている。
各端部支持板45も上述した中央支持板44と同様に(図4参照)、処理槽10の内底部10aに対して高さ調整が可能に設けられている。すなわち、端部支持板45は、ガイドピン102に沿って上下方向に変位可能となるように補強部材101上に支持されており、支持部45bに装着される高さ調整用のボルト47の操作により前記内底部10aに対してその高さを調整できるように構成されている。
なお、各支持板44,45は、搬送方向に配列された複数本の搬送ローラ30(単位ローラ軸31a,31b)を支持するように構成されている。つまり、前記支持部44b,45bには、基板搬送方向に並ぶように複数の軸受部材36が一列に装着されており、各軸受部材36に単位ローラ軸31a,31bの端部がそれぞれ挿入されている。当実施形態では、5本の搬送ローラ30(単位ローラ軸31a,31b)が共通の中央支持板44および端部支持板45により支持されている(図3参照)。
処理槽10の内底部10aのうち中央支持板44と両端部支持板45の中間部分には、それぞれ補助支持板42が設けられている。これら補助支持板42は、上端部に支持面42aを有しており、単位ローラ軸31a,31bに装着される転がり軸受け35を前記支持面42aで支持することにより、各単位ローラ軸31a,31bの略中間部分を支持する。図示を省略しているが、補助支持板42は、前記内底部10aに対する前記支持面42aの高さを調整できるように構成されている。
駆動系50は、処理槽10の後側(装置後側)に設けられており、駆動源であるモータ52と、前記各搬送ローラ30にそれぞれ対応して設けられる複数の駆動軸54と、モータ52の出力する回転駆動力を各駆動軸54に伝達するための駆動伝達機構等とを含む。
各駆動軸54は、処理槽10の側壁10bを挟んで各搬送ローラ30(単位ローラ軸31a,31b)と同軸上に並ぶように、処理槽10の支持台11上に設けられた軸支持部材60により回転可能に支持されている。
駆動伝達機構は、モータ52の出力軸に固定されるプーリ53と、各駆動軸54に固定されるプーリ56と、図外のアイドルプーリ及びテンションプーリと、これら各プーリ53,56に巻き掛けられる駆動伝達ベルト58とを含み、モータ52の回転駆動力を、駆動伝達ベルト58等を介して各駆動軸54に伝達するように構成されている。
そして、各搬送ローラ30の単位ローラ軸31a,31bうち装置後側に位置する単位ローラ軸31aの後端部にそれぞれ磁気連結板39が固定される一方、各駆動軸54の端部のうち処理槽10側の端部にそれぞれ磁気連結板55が固定され、各駆動軸54の磁気連結板55と各搬送ローラ30の磁気連結板39とが前記側壁10bを挟み、かつ所定間隔を隔てた状態で互いに対向している。これらの磁気連結板39,55は、単位ローラ軸31a,31bを連動させるための上記中継手段の磁気連結板38と同一構造のものである。つまり、両磁気連結板39,55間に生じる磁気吸引力により、搬送ローラ30の単位ローラ軸31aが駆動軸54に連動するようになっている。
上記の基板処理装置では、モータ52が回転駆動されると、その回転駆動力が駆動伝達機構により各駆動軸54に伝達され、さらに各駆動軸54から側壁10bを介してローラ軸31aに非接触で伝達される。そして、この駆動力を受けて単位ローラ軸31a,31bが一体回転することにより、つまり搬送ローラ30が回転することにより当該搬送ローラ30の回転に伴い基板Wが搬送され、さらにこの基板Wの搬送中に前記ノズル部材16から基板Wに処理液が供給されることにより当該基板Wに対して所定の処理が施される。
以上説明した本発明に係る基板処理装置によれば、各搬送ローラ30のローラ軸が複数本の単位ローラ軸31a,31bから構成されているため、搬送ローラ30全体としての軸長が長いものであっても、ローラ軸を単位ローラ軸31a,31bに分けて精度良く製作することができる。また、このようにローラ軸を単位ローラ軸31a,31bに分割して製作することで、軸長の長い一本のローラ軸を製作する場合に比べて搬送ローラ30をより安価に製作することが可能となる。
しかも、上記の構成によると、中継手段によって確実に磁気連結板38同士を離間かつ対向させた状態で単位ローラ軸31a,31b同士を一体に回転させることができ、仮に微小な軸心のずれ(芯ずれ)等があっても単位ローラ軸31a,31b間で円滑に回転駆動力を伝達させることができる。そのため、搬送ローラ30のローラ軸を複数(二本)の単位ローラ軸31a,31bから構成しながらも、軸振れを伴うことなく搬送ローラ30を円滑に回転させることが可能となる。
従って、従来のこの種の装置、つまり、軸部同士に微小な軸心のずれ(芯ずれ)があっても搬送ローラに軸振れが生じて良好な基板搬送が妨げられ、また、この軸振れにより軸受け部分に負荷が生じて搬送ローラ等が損傷する等のトラブルを招くおそれがある従来装置に比べると、軸長の長い搬送ローラ30をより円滑に回転させることが可能となり、その結果、大型の基板Wをより安定的に搬送しながら当該基板Wに対して所定の処理を施すことができるようになる。
また、上記基板処理装置では、各単位ローラ軸31a,31bの軸方向両端が支持板44,45により支持された上で、処理槽10の内底部10aに対する支持板44,45の高さが変更(調整)可能に設けられている。そのため、単位ローラ軸31a,31b同士がより円滑に一体回転するように、単位ローラ軸31a,31b軸同士の芯出しの状態を微調整することができ、この点でも、各搬送ローラ30をより円滑に回転させることができるという利点がある。
ところで、以上説明した基板処理装置は、本発明に係る基板処理装置(本発明に係る基板搬送機構が適用される基板処理装置)の実施形態の一例であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形可能である。
例えば、上記実施形態では、搬送ローラ30の中継手段は、各単位ローラ軸31a,31bに固定される各磁気連結板38の磁石381同士を互いに軸方向に対向させる構成、つまり、単位ローラ軸31a,31b間に軸方向(スラスト方向)の磁気吸引力が作用する構成であるが、図6,図7に示すように、各単位ローラ軸31a,31bに固定される各磁気連結板38A,38Bの磁石381同士が径方向に対向するもの、つまり、単位ローラ軸31a,31b間に径方向(ラジアル方向)の磁力が生じる構成としてもよい。
具体的に説明すると、一方側の単位ローラ軸31aに固定される磁気連結板38Aは、他方側の単位ローラ軸31bに向かって開く断面円形の凹部382を有したベース380を有し、このベース380の前記凹部382の内周面に沿った複数の位置に磁石381が埋設(保持)された構成となっている。これに対して、他方側の単位ローラ軸31bに固定される磁気連結板38Bは、略円柱状のベース380を有し、その外周面に沿った複数の位置に磁石381が埋設(保持)された構成となっている。なお、磁気連結板38A,38Bの各磁石381は、同図に示すように、周方向に隣接するもの同士の磁極の向き(N極とS極の向き)が交互に異なるように設けられている。
そして、磁気連結板38A,38Bの磁石381同士が径方向に対向するように、磁気連結板38Aの前記凹部382に対して磁気連結板38Bが挿入された状態で単位ローラ軸31a,31bの端部に磁気連結板38A,38Bが固定されている。これにより単位ローラ軸31a,31b間に径方向の磁気吸引力が生じ、当該磁気吸引力により単位ローラ軸31a,31bが連動するようになっている。
このような構成によれば、搬送ローラ30(単位ローラ軸31a,31b)を支持する支持板44,45や軸受部材36等の強度を低減することができるという利点がある。すなわち、図2〜図4に示すような実施形態の構成では、単位ローラ軸31a,31b間に軸方向(スラスト方向)の磁気吸引力が生じるため、これを支持する支持板44,45等にも前記軸方向の荷重が作用する。そのため、より強い磁力によって単位ローラ軸31a,31b軸同士を連動させるような場合には、前記軸方向荷重により支持板44,45等が変形して単位ローラ軸31a,31bの円滑な回転が阻害されることが考えられ、これを防止するためには支持板44,45等に高い強度が求められる。これに対して、図6,図7のように単位ローラ軸31a,31bの径方向(ラジアル方向)に磁気吸引力が生じる構成によると、支持板44,45等に対して磁力による荷重が作用することを回避できるため、支持板44,45の強度を低減することができ、その結果、装置構成を簡素で安価なものにすることができる。なお、この例では、磁気連結板38Aの磁石381が本発明の第1磁石部に相当し、磁気連結板38Bの磁石381が本発明の第2磁石部に相当する。また、上記実施形態では、搬送ローラ30のローラ軸は、二本の単位ローラ軸31a,31bからなるが、より軸長の長い搬送ローラ30については、ローラ軸を3本又4本以上の単位ローラ軸によって構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、単位ローラ軸31a,31bを支持する支持板44,45は、処理槽10の内底部10aに対して高さ調整が可能となっているが、さらに基板搬送方向の位置を調整(変更)できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、モータ52の回転駆動力を、磁力を利用して駆動軸54から搬送ローラ30(単位ローラ軸31a)に非接触で伝達するように構成されているが、例えば搬送ローラ30の一方側の単位ローラ軸31aを、処理槽10の側壁10bを貫通させて装置後側に延設するとともにこの延設部分にプーリを装着し、当該プーリに対して直接駆動伝達ベルト58を掛け渡すことにより、前記モータ52の回転駆動力を搬送ローラ30(単位ローラ軸31a)に伝達するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、基板Wに処理液を供給して所定の処理を施す、いわゆるウエット処理タイプの基板処理装置に本発明を適用しているが、本発明の適用は、このようなウエット処理タイプの基板処理装置に限定されるものではなく、基板Wを搬送しながら所定の処理を基板に施す各種の基板処理装置に適用可能である。
10 処理槽
30 搬送ローラ
31a,31b 単位ローラ軸
32 ローラ本体
36 軸受部材
38,38A,38B,39,55 磁気連結板
44 中央支持板
45 端部支持板
50 駆動系
W 基板
30 搬送ローラ
31a,31b 単位ローラ軸
32 ローラ本体
36 軸受部材
38,38A,38B,39,55 磁気連結板
44 中央支持板
45 端部支持板
50 駆動系
W 基板
Claims (4)
- 所定方向に並ぶ複数本の搬送ローラを有し、これら搬送ローラの駆動により前記所定方向に基板を搬送する基板搬送機構において、
前記複数本の搬送ローラのうち少なくとも一つは、複数本の単位ローラ軸と、これら単位ローラ軸に固定されて基板を支持するローラ本体と、前記複数本の単位ローラ軸が同軸上で一体に回転するように、隣接する単位ローラ軸同士を中継する中継手段と、を含み、
前記中継手段は、互いに隣接する単位ローラ軸の端部のうち一方側の端部に設けられる第1磁石部と、他方側の端部に設けられる第2磁石部と、これら磁石部が所定隙間を隔てて互いに対向して単位ローラ軸同士を連動させるように各単位ローラ軸の端部位を回転可能に支持する軸受部と、を含むことを特徴とする基板搬送機構。 - 請求項1に記載の基板搬送機構において、
前記搬送ローラを支持するための基台を備え、この基台上に前記軸受部を介して前記単位ローラ軸が支持されるとともに前記基台に対する前記軸受部の位置が変更可能に設けられていることを特徴とする基板搬送機構。 - 請求項1に記載の基板搬送機構において、
前記各磁石部は単位ローラ軸の軸心回りに並ぶ複数の磁石を含み、第1磁石部の各磁石の内側に第2磁石部の各磁石が配置されて前記第1磁石部と第2磁石部とが単位ローラ軸の径方向に対向するように前記中継手段が構成されることを特徴とする基板搬送機構。 - 所定方向に基板を搬送する基板搬送機構と、これにより前記所定方向に搬送される基板に対して所定の処理を施す処理手段とを備えた基板処理装置において、
前記基板搬送機構として、請求項1乃至3の何れか一項に記載の基板搬送機構を備えていることを特徴とする基板処理装置。
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JP2008334043A JP2010155683A (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 基板搬送機構および基板処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
- 2008-12-26 JP JP2008334043A patent/JP2010155683A/ja active Pending
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