JP2016211030A - 真空処理装置 - Google Patents

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入澤 一彦
Kazuhiko Irisawa
一彦 入澤
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Abstract

【課題】 搬送機構およびチャンバの構造の簡素化を図ると共に、ガラス基板を安定して搬送し得る真空処理装置を提供する。
【解決手段】 ガラス基板11を着脱自在に保持する基板ホルダ14を有する搬送機構15と、ガラス基板11に対して真空状態で処理を実行するチャンバ13を備え、搬送機構15により基板ホルダ14を移送することにより、ガラス基板11をチャンバ13に搬入すると共にガラス基板11をチャンバ13から搬出する真空処理装置において、搬送機構15は、基板ホルダ14の移送方向に沿う複数箇所に垂直配置され、基板ホルダ14をガイドしながら駆動するプーリ17,18を備え、移送方向に延びるシャフト21を基板ホルダ14に架設し、垂直配置のプーリ17,18に基板ホルダ14のシャフト21を当接させることにより、垂直配置のプーリ17,18に対して基板ホルダ14を傾斜させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板に対して真空状態で処理を実行するチャンバを備え、搬送機構により基板をチャンバに搬入すると共に基板をチャンバから搬出する真空処理装置に関する。
例えば、真空蒸着装置、スパッタリング装置やプラズマCVD装置などの真空処理装置には、被処理対象物である基板を立てて搬送する縦型搬送のインライン型スパッタリング装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1で開示されたインライン型スパッタリング装置は、ディスプレイパネル用のG6世代サイズ(1800mm×1500mm)以上の大型サイズの透明なガラス基板をキャリアに搭載した状態でもってインラインで搬送しながらスパッタ処理を実行し、ガラス基板の一面側に電極用ITO膜を成膜する装置である。
このスパッタリング装置において、ガラス基板はローディングチャンバに搬入され、予備チャンバを経てスパッタチャンバに搬入される。このスパッタチャンバにおいて、ガラス基板は、回転部によりキャリアごと180°回転されて搬送されながら成膜処理が行われる。この成膜処理後、ガラス基板は、予備チャンバおよびアンローディングチャンバを経て搬出される。
特開2007−162063号公報
ところで、G6世代サイズ以上の大型サイズのガラス基板の撓みを無くして搬送するには、ガラス基板を垂直に立てて搬送すればよい。しかし、ガラス基板を垂直に立てて搬送すると、ガラス基板が左右に振れて不安定な搬送となる。そのため、従来のスパッタリング装置では、ガラス基板を傾斜させた状態で立てて搬送するようにしている。
しかしながら、ガラス基板を傾斜させた状態で立てて搬送する場合、そのガラス基板を支持しながら搬送するための搬送用回転ロールを含む周辺機構も傾ける必要がある。これに対して、ローディングチャンバ、予備チャンバ、スパッタチャンバおよびアンローディングチャンバを水平状態に設置すると、搬送用回転ロールを含む周辺機構とチャンバとで角度が付くことになる。そのため、スパッタリング装置の構造が複雑になり、装置の設計工数および加工工数が増加することになる。
一方、傾斜搬送のガラス基板に合わせてチャンバを傾斜させた場合、チャンバの重心がずれることにより、チャンバが転倒する危険性が発生することになる。また、従来のスパッタリング装置では、搬送駆動用の歯車によりガラス基板をキャリアごと搬送する構造を備えている。このように、歯車を採用した場合、その歯車の噛み合わせがずれることがあり、歯車の噛み合わせ不良により、ガラス基板を安定して搬送することが困難となる。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、搬送機構およびチャンバの構造の簡素化を図ると共に、ガラス基板を安定して搬送し得る真空処理装置を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、基板が着脱自在に保持される基板ホルダを有する搬送機構と、基板に対して真空状態で処理を実行するチャンバを備え、搬送機構により基板ホルダを移送することにより、基板をチャンバに搬入すると共に基板をチャンバから搬出する真空処理装置において、搬送機構は、基板ホルダの移送方向に沿う複数箇所に垂直配置され、基板ホルダをガイドしながら駆動するプーリを備え、移送方向に延びるシャフトを基板ホルダに架設し、垂直配置のプーリに基板ホルダのシャフトを当接させることにより、垂直配置のプーリに対して基板ホルダを傾斜させたことを特徴とする。
本発明の真空処理装置は、基板ホルダの移送方向に沿う複数箇所に垂直配置され、基板ホルダをガイドしながら駆動するプーリを備えた搬送機構を具備する。この真空処理装置では、移送方向に延びるシャフトを基板ホルダに架設し、垂直配置のプーリに基板ホルダのシャフトを当接させることにより、チャンバを水平状態に設置したままで、垂直配置された搬送機構のプーリに対して基板ホルダを容易に傾斜させることができる。その結果、搬送機構およびチャンバの構造を簡素化することができ、プーリにより基板を安定して搬送することもできる。
本発明において、シャフトに円筒部材を回転自在に外挿し、円筒部材をプーリに当接させた構造が望ましい。このようにすれば、プーリに当接する円筒部材がシャフトに対して回転自在となっているので、垂直配置のプーリに対して基板ホルダをより一層容易に傾斜させることができる。
本発明において、シャフトと円筒部材との間に軸受を介在させた構造が望ましい。このようにすれば、プーリに当接する円筒部材が軸受を介してシャフトに対して回転自在となっているので、垂直配置のプーリに対して基板ホルダをより一層容易に傾斜させることができる。
本発明において、プーリのシャフトとの当接部位は、シャフトとの接触面積を低減させる構造を備えていることが望ましい。このようにすれば、プーリとシャフトとの摺接によるゴミの発生を抑制することができる。
本発明におけるプーリは、シャフトとの当接部位の両側に配置された一対の鍔部のうち、一方の鍔部を着脱自在とした構造が望ましい。このようにすれば、プーリの一方の鍔部を取り外すことにより、基板ホルダを一方の鍔部側から搬送機構に取り付けたり、あるいは搬送機構から取り外したりすることができてメンテナンス性の向上が図れる。
本発明における搬送機構は、基板ホルダの下部側に配置され、基板ホルダの移送方向と直交する水平方向に基板ホルダの下部を移動させる水平移動機構部と、基板ホルダの上部側に配置され、基板ホルダの移送方向と直交する垂直方向に基板ホルダの上部を移動させる垂直移動機構部とが付設されていることが望ましい。このような構造を採用すれば、基板ホルダを水平状態から傾斜状態へ移行させたり、あるいは傾斜状態から水平状態へ移行させたりすることができ、基板ホルダの姿勢を変更することが可能となる。
本発明によれば、移送方向に延びるシャフトを基板ホルダに架設し、垂直配置のプーリに基板ホルダのシャフトを当接させることにより、チャンバを水平状態に設置したままで、垂直配置された搬送機構のプーリに対して基板ホルダを容易に傾斜させることができる。これにより、搬送機構およびチャンバの構造を簡素化することができ、プーリにより基板を安定して搬送することもできる。その結果、信頼性の高い簡素な真空処理装置を提供することができる。
本発明の実施形態で、真空処理装置における搬送機構およびチャンバの概略構成を示す断面図である。 図1のP矢印方向から見た搬送機構およびチャンバを示す断面図である。 図2のA部を示す部分拡大図である。 図1のB部を示す部分拡大図である。 図1のC部を示す部分拡大図である。 図1の搬送機構のプーリの変形例を示す断面図である。 図6のD部を示す部分拡大図である。 図2の搬送機構の円筒部材の変形例を示す断面図である。 図8のE部を示す部分拡大図である。 図4の搬送機構のシャフトおよび円筒部材の変形例を示す部分拡大図である。 図1の搬送機構のプーリの変形例を示す拡大図である。 本発明の他の実施形態で、真空処理装置における搬送機構およびチャンバの概略構成を示す断面図である。 図12のF部を示す部分拡大図である。 水平移動機構部および垂直移動機構部で、基板ホルダの水平状態を示す正面図である。 図14のX矢視図である。 水平移動機構部および垂直移動機構部で、基板ホルダの傾斜状態を示す正面図である。 図16のY矢視図である。 図1および図12の真空処理装置の全体構成を示す概略平面図である。
本発明に係る真空処理装置の実施形態を以下に詳述する。以下の実施形態では、例えば、ITO焼結体をターゲットとし、ガラス基板上にITOをスパッタリングすることにより、ITO膜を成膜するスパッタリング装置を例示する。なお、本発明は、真空蒸着装置やプラズマCVD装置などの他の薄膜形成装置に適用することも可能であり、さらに、薄膜形成装置以外の他の真空処理装置にも適用可能である。
この実施形態のスパッタリング装置は、例えば、G6世代サイズ以上の大型サイズのガラス基板の撓みを無くし、安定したガラス基板の搬送を実現するため、ガラス基板を傾斜させた状態で立てて搬送する縦型搬送のインライン型スパッタリング装置である。
このスパッタリング装置は、図18に示すように、ガラス基板11にターゲット12を成膜するスパッタチャンバ13aと、そのスパッタチャンバ13aのロード側に配置されたローディングチャンバ13bと、スパッタチャンバ13aのアンロード側に配置されたアンローディングチャンバ13cと、ガラス基板11を傾斜させた状態で立てて搬送する基板ホルダ14を備えた搬送機構15(図1および図2参照)とで主要部が構成されている。各チャンバ13a〜13cの出入口には、ゲートバルブ16が設けられている。
このスパッタリング装置において、ガラス基板11はローディングチャンバ13bを経てスパッタチャンバ13aに搬入される。このスパッタチャンバ13aでは、第1のポジションでガラス基板11にターゲット12を成膜する処理が行われ、回転機構(図示せず)によりガラス基板11を180°旋回された上で、第2のポジションでガラス基板11にターゲット12を成膜する処理が行われる。この成膜処理後、ガラス基板11は、アンローディングチャンバ13cを経て搬出される。
このように、ガラス基板11をローディングチャンバ13bに搬入し、また、スパッタチャンバ13aで搬送し、さらに、アンローディングチャンバ13cから搬出する搬送機構15を以下に説明する。なお、以下の説明では、ローディングチャンバ13b、スパッタチャンバ13aおよびアンローディングチャンバ13cを総称する場合には、単にチャンバ13とする。
搬送機構15は、図1および図2に示すように、ガラス基板11を保持する基板ホルダ14と、基板ホルダ14の移送方向に沿う複数箇所(図2では上下3箇所ずつ)に垂直配置され、基板ホルダ14をガイドしながら駆動するプーリ17,18とを備えている。なお、図1では、チャンバ13の側壁部にフランジ19を取り付け、そのフランジ19に設けられたターゲット12を基板ホルダ14に対向配置したスパッタチャンバ13a(図18参照)を例示している。
基板ホルダ14は、例えば吸着などの適宜の手段によりガラス基板11を着脱自在としている。また、基板ホルダ14の上部および下部には、ガラス基板11の脱落を防止するための断面コ字状の枠部20が設けられている。この基板ホルダ14の上部および下部に、移送方向に延びるシャフト21が架設されている。シャフト21は、基板ホルダ14の上部および下部の両端に設けられたフレーム22により支持されている。このシャフト21には、図3に示すように、円筒部材23が回転自在に外挿されている。
一方、チャンバ13の上部および下部には、垂直配置のプーリ17,18が回転自在に軸支されている。プーリ17,18は、基板ホルダ14の移送方向に沿う3箇所に配置されているが、チャンバ13の下部に設けられた1つのプーリ18はモータ等の搬送用駆動源24を持ち(図1参照)、駆動プーリとして機能する。チャンバ13の下部に設けられた残り2つのプーリ18と、チャンバ13の上部に設けられた3つのプーリ17はモータ等の駆動源を持たず、ガイドプーリとして機能する。
図4はチャンバ13の上部に設けられたプーリ17を示し、図5はチャンバ13の下部に設けられたプーリ18を示す。これらプーリ17,18は、同図に示すように、シャフト21の円筒部材23が当接する受け部25,26の両端に一対の鍔部27,28を有する。このプーリ17,18の受け部25,26は、円筒部材23がその周方向および軸方向に摺動可能なように収容する曲面を持つ。
以上の構造を具備した搬送機構15では、移送方向に延びるシャフト21を基板ホルダ14の上部および下部に架設すると共にそのシャフト21に円筒部材23を回転自在に外挿し、垂直配置のプーリ17,18に基板ホルダ14のシャフト21の円筒部材23を当接させるようにしている。これにより、垂直配置のプーリ17,18に対して基板ホルダ14を傾斜させるようにしている(図1参照)。基板ホルダ14は、水平状態に設置されたチャンバ13の上部で短い回転軸29により支持されたプーリ17と、チャンバ13の下部で長い回転軸30により支持されたプーリ18とで保持される。
このように、基板ホルダ14のシャフト21の円筒部材23をプーリ17,18の受け部25,26に当接させることにより、円筒部材23の外周面がプーリ17,18の受け部25,26の凹曲面に対して周方向で摺接することで、垂直配置のプーリ17,18に対して基板ホルダ14を所定の角度(例えば、5〜10°)でもって傾斜させることが容易となる。円筒部材23は、シャフト21とプーリ17,18との間に介在することで、基板ホルダ14の傾斜を補助する機能を発揮する。また、円筒部材23の外周面がプーリ17,18の受け部25,26の凹曲面に対して軸方向で摺動することにより、基板ホルダ14を移送することも可能となっている。
このような構造を搬送機構15に採用したことにより、プーリ17,18や駆動源24を含む搬送機構15の周辺機構を水平状態で配置することができ、チャンバ13も水平状態で設置することが可能となる。その結果、搬送機構15およびチャンバ13の構造を簡素化することができ、装置の設計工数および加工工数の低減が図れる。また、プーリ17,18に対して基板ホルダ14を傾斜させることで、ガラス基板11を安定して搬送することができる。
前述したように、プーリ17,18は、シャフト21の円筒部材23が当接する受け部25,26の両端に一対の鍔部27,28を一体的に形成した構造を具備するが、チャンバ13の上部のプーリ17を図6および図7に示す構造とすることも可能である。この構造のプーリ17は、一対の鍔部27のうち、一方の鍔部27を受け部25に対して着脱自在としたものである。この鍔部27の着脱構造では、受け部25の鍔部側を円柱状とすることにより、鍔部27の着脱を容易にしている。なお、鍔部27は、ピン止めまたはボルト締めにより受け部25に対して固定する構造が可能である。
このような鍔部27の着脱構造を採用することにより、プーリ17の一方の鍔部27を取り外すことで、基板ホルダ14を一方の鍔部側から搬送機構15に取り付けたり、あるいは搬送機構15から取り外したりすることができてメンテナンス性の向上が図れる。この場合、チャンバ13の側壁部は、基板ホルダ14の取り付けおよび取り外しができるように開閉可能な構造とする必要がある。
以上の実施形態では、基板ホルダ14の両端でフレーム22により支持されたシャフト21に対して1つの円筒部材23を外挿した構造について説明したが、ガラス基板11の大型化により円筒部材23が長尺となって撓むことでシャフト21に対して円筒部材23が回転し難くなるおそれがある場合には、図8および図9に示すように、複数個(図では3個)の円筒部材23a〜23cに分割した構造が有効である。
このような円筒部材23a〜23cの分割構造を採用することにより、ガラス基板11が大型化しても、短い円筒部材23a〜23cが撓むことを回避でき、シャフト21に対して円筒部材23a〜23cが回転し易くなるので円筒部材23a〜23cの機能を確実に発揮させることができる。
以上の実施形態では、シャフト21に対して円筒部材23を回転自在に外挿した構造について説明したが、図10に示すように、シャフト21と円筒部材23との間に軸受31を介在させるようにしてもよい。なお、図示しないが、基板ホルダ14の上部に設けられたシャフト21についても同様に、シャフト21と円筒部材23との間に軸受31を介在させるようにしてもよい。
このような構造を採用することにより、プーリ17,18に当接する円筒部材23とシャフト21との間に軸受31が介在することで、シャフト21に対して円筒部材23がより一層回転し易くなり、基板ホルダ14の傾斜を補助する機能を確実に発揮する。その結果、垂直配置のプーリ17,18に対して基板ホルダ14をより一層容易に傾斜させることができる。
以上の実施形態では、シャフト21の円筒部材23が当接するプーリ17,18の受け部25,26がシャフト21の外周面と面接触する凹曲面を有する構造について説明したが、このプーリ17,18の受け部25,26は円筒部材23が摺接することからゴミが発生するおそれがある場合には、図11に示すように、プーリ17,18は、円筒部材23との接触面積を低減させる構造を有することが有効である。
この接触面積を低減させる構造としては、プーリ17,18の受け部25,26に複数条の環状溝32を形成する構造が可能である。このように、複数条の環状溝32を形成することにより、各環状溝32間に位置する複数の凸部33のみが円筒部材23と接触することになる。その結果、円筒部材23との接触面積を低減させることができ、プーリ17,18と円筒部材23との摺接によるゴミの発生を抑制することができる。
以上で説明した真空処理装置に基板ホルダ14を搬入したり、あるいは真空処理装置から基板ホルダ14を搬出したりするに際して、図14〜図17に示す水平移動機構部35および垂直移動機構部36が付設された搬送機構15(図1参照)を採用する。これにより、基板ホルダ14を水平状態で搬入あるいは搬出することが可能となる。なお、図15では、図14に示す基板ホルダ14を図示省略している。同様に、図17では、図16に示す基板ホルダ14を図示省略している。
水平移動機構部35および垂直移動機構部36は、図18に示すように、ローディングチャンバ13bに基板ホルダ14を搬入するためにローディングチャンバ13bの前段に設置した場合、基板ホルダ14の姿勢を水平状態から傾斜状態へ変更する。また、この水平移動機構部35および垂直移動機構部36は、アンローディングチャンバ13cから基板ホルダ14を搬出するためにアンローディングチャンバ13cの後段に設置した場合、基板ホルダ14の姿勢を傾斜状態から水平状態へ変更する。
ここで、図1および図4に示す基板ホルダ14は、シャフト21を直状のフレーム22で支持した構造を具備し、チャンバ13の上部に位置するプーリ17の下側に円筒部材23を当接させた状態で搬送される。一方、水平移動機構部35および垂直移動機構部36で使用する基板ホルダ14は、図12および図13に示すように、シャフト21を屈曲状のフレーム34で支持した構造を具備し、チャンバ13の上部に位置するプーリ17の上側に円筒部材23を当接させた状態で搬送される。このように、シャフト21を屈曲状のフレーム34で支持することにより、水平移動機構部35および垂直移動機構部36において、基板ホルダ14の姿勢変更を容易にしている。
水平移動機構部35は、図14および図15に示すように、基板ホルダ14の下部側に配置され、基板ホルダ14の移送方向と直交する水平方向に基板ホルダ14の下部を移動させるものである。つまり、この水平移動機構部35は、水平固定ベース37に敷設されたガイドレール38に移動可能に取り付けられた水平可動プレート39と、その水平可動プレート39の移動方向に沿うように水平固定ベース37に架設されたボールねじ40と、ボールねじ40を駆動するモータ等の水平移動用駆動源41とで構成されている。
水平可動プレート39には、垂直配置の3つのプーリ42(図12のプーリ18に相当)が回転自在に支持されており、中央に位置する1つのプーリ42には搬送用駆動源43(図12の搬送用駆動源24に相当)が連結されている。また、ボールねじ40は、水平固定ベース37に回転自在に取り付けられたねじ軸44と、そのねじ軸44に螺合し、水平可動プレート39に固定されたナット45とで構成されている。このねじ軸44の端部には、前述の水平移動用駆動源41が連結されている。
垂直移動機構部36は、図16および図17に示すように、基板ホルダ14の上部側に配置され、基板ホルダ14の移送方向と直交する垂直方向に基板ホルダ14の上部を移動させるものである。つまり、この垂直移動機構部36は、垂直固定ベース46に敷設されたガイドレール47に移動可能に取り付けられた垂直可動プレート48と、その垂直可動プレート48の移動方向に沿うように垂直固定ベース46に架設されたボールねじ49と、ボールねじ49を駆動するモータ等の垂直移動用駆動源50とで構成されている。
垂直可動プレート48には、垂直配置の3つのプーリ51(図12のプーリ17に相当)が回転自在に支持されている。また、ボールねじ49は、垂直固定ベース46に回転自在に取り付けられたねじ軸52と、そのねじ軸52に螺合し、垂直可動プレート48に固定されたナット53とで構成されている。このねじ軸52の端部には、前述の垂直移動用駆動源50が連結されている。
以上の構成からなる水平移動機構部35および垂直移動機構部36をローディングチャンバ13bの前段に設置した場合、図14に示すように、ガラス基板11を搭載した基板ホルダ14の下部に設けられたシャフト21の円筒部材23を、始点位置(図中左側位置)にある水平可動プレート39のプーリ42に載置すると共に、基板ホルダ14の上部に設けられたシャフト21の円筒部材23を、始点位置(図中下方位置)にある垂直可動プレート48のプーリ51に載置する。
この状態から、水平移動用駆動源41を駆動させることにより、ボールねじ40を介して水平可動プレート39を図中右側へ水平移動させる。この水平移動用駆動源41と同期させて垂直移動用駆動源50を駆動することにより、ボールねじ49を介して垂直可動プレート48を図中上方へ垂直移動させる。この時、基板ホルダ14の上下部に設けられたシャフト21の円筒部材23がプーリ42,51に対して回転自在に当接していることから、基板ホルダ14の姿勢は、水平状態からスムーズに起立していくことになる。
そして、図16に示すように、水平可動プレート39が終点位置(図中右側位置)に達すると共に垂直可動プレート48が終点位置(図中上方位置)に達すると、基板ホルダ15の姿勢は傾斜状態となる。このようにして、基板ホルダ14の上下部がプーリ42,51で支持された状態で、水平可動プレート39の搬送用駆動源43を駆動させることにより、基板ホルダ14をローディングチャンバ13bに搬入することができる。
また、水平移動機構部35および垂直移動機構部36をアンローディングチャンバ13cの後段に設置した場合、水平可動プレート39の搬送用駆動源43を駆動させることにより、アンローディングチャンバ13cから搬出されてきた傾斜状態の基板ホルダ14は、図16に示すように、下部のシャフト21の円筒部材23が、始点位置(図中右側位置)にある水平可動プレート39のプーリ42で支持されると共に、上部のシャフト21の円筒部材23が、始点位置(図中上方位置)にある垂直可動プレート48のプーリ51で支持される。
この状態から、水平移動用駆動源41を駆動させることにより、ボールねじ40を介して水平可動プレート39を図中左側へ水平移動させる。この水平移動用駆動源41と同期させて垂直移動用駆動源50を駆動することにより、ボールねじ49を介して垂直可動プレート48を図中下方へ垂直移動させる。この時、基板ホルダ14の上下部に設けられたシャフト21の円筒部材23がプーリ42,51に対して回転自在に当接していることから、基板ホルダ14の姿勢は、傾斜状態からスムーズに倒れていくことになる。
そして、図14に示すように、水平可動プレート39が終点位置(図中左側位置)に達すると共に垂直可動プレート48が終点位置(図中下方位置)に達すると、基板ホルダ14の姿勢は水平状態となる。このようにして、水平状態となったガラス基板11および基板ホルダ14は、水平可動プレート39のプーリ42および垂直可動プレート48のプーリ51から取り外し可能となる。
以上のような水平移動機構部35および垂直移動機構部36を採用することにより、水平状態でガラス基板11および基板ホルダ14を供給した上で、その基板ホルダ14を水平状態から傾斜状態へ移行させて基板ホルダ14の姿勢を変更することにより、ローディングチャンバ13bに搬入することができる。また、アンローディングチャンバ13cから搬出されてきた基板ホルダ14を傾斜状態から水平状態へ移行させて基板ホルダ14の姿勢を変更することで、ガラス基板11および基板ホルダ14を水平状態で取り出すことが可能となる。
なお、以上の実施形態では、水平固定ベース37および垂直固定ベース46に対して、ガイドレール38,47、水平可動プレート39および垂直可動プレート48、ボールねじ40,49を設けた直動機構を例示したが、本発明はこれに限定されることなく、他のガイド機構および直動機構を採用することも可能である。
以下のような簡素な構造の水平移動機構部35および垂直移動機構部36を採用することにより、ロボット等の複雑な設備を必要とすることなく、水平状態および傾斜状態からなる基板ホルダ14の姿勢を簡単に変更することが可能となる。また、簡素な構造の水平移動機構部35および垂直移動機構部36を搬送機構15に連設することで、水平移動機構部35および垂直移動機構部36が搬送機構15の邪魔になることはなく、動作上のトラブルが発生することもない。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 基板(ガラス基板)
13 チャンバ
14 基板ホルダ
15 搬送機構
17,18 プーリ
21 シャフト
23 円筒部材
31 軸受
27,28 鍔部
35 水平移動機構部
36 垂直移動機構部

Claims (6)

  1. 基板が着脱自在に保持される基板ホルダを有する搬送機構と、基板に対して真空状態で処理を実行するチャンバを備え、前記搬送機構により基板ホルダを移送することにより、基板をチャンバに搬入すると共に基板をチャンバから搬出する真空処理装置において、
    前記搬送機構は、基板ホルダの移送方向に沿う複数箇所に垂直配置され、基板ホルダをガイドしながら駆動するプーリを備え、移送方向に延びるシャフトを基板ホルダに架設し、垂直配置のプーリに基板ホルダのシャフトを当接させることにより、垂直配置のプーリに対して基板ホルダを傾斜させたことを特徴とする真空処理装置。
  2. 前記シャフトに円筒部材を回転自在に外挿し、前記円筒部材をプーリに当接させた請求項1に記載の真空処理装置。
  3. 前記シャフトと円筒部材との間に軸受を介在させた請求項2に記載の真空処理装置。
  4. 前記プーリのシャフトとの当接部位は、シャフトとの接触面積を低減させる構造を備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載の真空処理装置。
  5. 前記プーリは、シャフトとの当接部位の両側に配置された一対の鍔部のうち、一方の鍔部を着脱自在とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の真空処理装置。
  6. 前記搬送機構は、基板ホルダの下部側に配置され、前記基板ホルダの移送方向と直交する水平方向に基板ホルダの下部を移動させる水平移動機構部と、基板ホルダの上部側に配置され、前記基板ホルダの移送方向と直交する垂直方向に基板ホルダの上部を移動させる垂直移動機構部とが付設されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の真空処理装置。
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