JP2010155087A - 遊技機、及び遊技機用スピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技時の演出効果を更に高めたスピーカを備えた遊技機を提供すること。
【解決手段】パチンコ機には、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカ5が設けられている。スピーカ5には、空気を導出するダクトが設けられており、そのダクトの出口9Bからの空気が、遊技者の手に当たる位置に設けられている。また、ダクトの途中には、透明部11が設けられており、その透明部11の内側には、空気の流れによってランダムに動き回る振動粒12が収容されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、効果音を発生させる遊技機、例えばパチンコ機、回胴式遊技機(パチンコ型スロット機)等に関するものである。
パチンコ機等の遊技機には、スピーカが設けられているものが多い。このスピーカは、遊技時には所定の効果音を発生させて、遊技の演出を図っている。スピーカからの効果音によって、演出効果を高めるための工夫として、発生する効果音の音域に従って複数のスピーカを配置したものがある(例えば、特開平8−103543号公報、特開平10−314376号公報)。このうち、後者の文献には、低音用のスピーカとしてバスレフスピーカを配置したものが開示されている。
特開平8−103543号公報 特開平10−314376号公報
確かに、遊技機にバスレフスピーカを配置することにより、効果音の音質が向上し、演出効果を高めることができる。しかしながら、音質の向上は、バスレフスピーカを配置した場合には、当然に予測され得る効果であり、格別に新規な演出効果を奏するものではない。 本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、バスレフスピーカのように、風を発するスピーカの特性を生かした新規な構成の遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するために第1の発明に係る遊技機は、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカを備えたものであって、前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられていることを特徴とする。 第1の発明によれば、遊技中に遊技機が所定の状態になると、スピーカから音が発せられる。このとき、スピーカのダクトの出口から排出される空気は、遊技者に当たるようになっている。このため、遊技者は、スピーカからの音(聴覚)と共に触覚を通じて、遊技機の所定状態を感知できるため、演出効果に溢れた遊技機となる。なお、本発明のスピーカとしては、好ましくはバスレフスピーカ(位相反転型スピーカ)を用いることができるが、これ以外にも、音と共に風を吹き出すスピーカであれば使用することができる。
第2の発明に係る遊技機は、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカを備えたものであって、前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトには、前記ダクトの空気の流れによって運動する可動物体が、前記遊技機の遊技者に対して視覚可能に設けられていることを特徴とする。 可動物体とは、例えば、空気の流れによってランダムに動き回る小物体、風車などが挙げられる。 第2の発明によれば、遊技中に遊技機が所定の状態になると、スピーカから音が発せられる。このとき、スピーカのダクトを流れる空気によって、可動物体が運動するので、遊技者はスピーカの音(聴覚)と共に視覚を通じて、遊技機の所定状態を感知できるため、演出効果に溢れた遊技機となる。
第3の発明に係る遊技機は、遊技価値の掛け数を設定し、始動手段により複数列の図柄表示部を備えた図柄表示装置を始動させ、遊技者による停止手段の操作により図柄表示部を停止させ、停止した図柄表示装置の表示態様に応じて入賞の可否を決定するものであって、所定の遊技状態に合わせて音を発することができるスピーカ本体と、このスピーカ本体に設けられたエンクロージャと、このエンクロージャに設けられると共に前記スピーカ本体の動作により空気が流出/流入するダクトとを備え、前記ダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記停止手段の近傍に設けられていることを特徴とする。 本発明において、遊技機とは、例えば、コインを投入して複数の回胴上の図柄を所定のものに揃える回胴式遊技機、或いはパチンコ球を利用して同様の遊技を行う遊技機などが挙げられる。遊技価値とは、例えば、メダル、パチンコ球などの遊技媒体に加え、遊技機内部に記憶されたクレジットなどが挙げられる。
停止手段の近傍とは、遊技者が図柄表示部を停止するために手を置いている位置を意味している。 本発明によれば、遊技者が遊技価値の掛け数を設定し、始動手段によって図柄表示が開始された後に、遊技者は停止手段を操作して、所定の図柄を合わせようとする。このとき、遊技者は、特定の図柄を出そうとして、タイミングを見計らっている(いわゆる、目押し操作)。そのため、視覚と共に、触覚にも多大な注意を払っている。こうして、遊技者の注意が集中されている停止手段の近傍に、風が当たるダクトの出口を設けることにより、演出効果の優れた遊技機となる。一方、パチンコ機の場合には、それほどに手、指の近傍に遊技者の注意が集中されていることはないので、演出効果も弱い。
第3の発明において、前記ダクトの出口のアスペクト比は、7以上であることが好ましい。なお、アスペクト比とは、「ダクト出口の水平方向寸法/ダクト出口の垂直方向寸法」或いは、「ダクト出口の面積/(ダクト出口の垂直方向寸法*ダクト出口の垂直方向寸法)」を意味する。 第3の発明においては、複数の図柄表示部を停止させるための停止手段は、横方向に広く設定させることが多く、かつ遊技者に空気の流れを感じさせるためには、ダクト出口の面積を必要以上に大きくすることは不利となる(ダクト出口から排出される空気量は、エンクロージャ及びスピーカ本体の大きさ・音量によって規定されてしまうため、ダクト出口の面積を大きくすると、風の勢いが弱くなってしまう)。原理的には、スピーカ本体を大型化すれば問題は解決されるが、一般的に遊技機の内部空間は所定の大きさに限定されていることに加えて、多くの部品が配置されているために、それほど大きなスピーカ本体を配置することはできない。このため、アスペクト比を7以上とすることにより、複数に渡った停止手段のそれぞれについて、遊技者が操作中に風を当てることができる。なお、ダクトの出口を複数にした場合には、その複数のダクトをつないだ形状でアスペクト比を計算すればよい。
また、第3の発明において、前記エンクロージャは、扁平な形状であることを特徴とする。ここで、扁平な形状とは、横寸法および奥行寸法のうち長い方の寸法(A)に対して、高さ寸法(H)が、かなり短いことを意味している。例えば、HとAとの比(H/A)が、好ましくは約0.3以下であり、更に好ましくは約0.2以下である。この発明によれば、余裕空間の少ない遊技機内においても、スピーカを設置することが容易となる。 第3の発明において、前記ダクトの出口は、遊技機の内部においてほぼ水平かつ直線状に設けられていると共に、前記エンクロージャの下方には、遊技媒体を保留しておくホッパが設けられていることが好ましい。 第3の発明において、遊技価値とは、例えばメダル、パチンコ球などの遊技媒体そのものに加え、遊技媒体の貯留数を電気的に記憶したクレジットを含む。第3の発明において、ダクトの出口から有効に風を排出させるには、そのダクトの形状を水平かつ直線状に設けることが推奨される。この場合に、ダクトに連結するエンクロージャも、そのダクトの後方に設けられることになる。そこで、遊技媒体を保留するホッパは、通常、遊技機内部の下方位置に設けられる。このホッパの上部に空間を設けて、そこにエンクロージャを配置した。このようにして、ダクト、エンクロージャ、及びホッパの相対的な位置を規定することにより、風による演出効果を発揮させやすく、かつ設計上も容易となる。
なお、上記の構成においては、前記スピーカ本体は、前記エンクロージャの内部に配置させることが好ましい。スピーカ本体をエンクロージャに配置する場合には、エンクロージャの内部に配置する場合と、外側に配置する場合とがある。このうち、スピーカ本体を内部に配置することにより、スピーカ本体の磁気回路部分がエンクロージャから突設することがないので、小型化を図れると共に、取扱いが容易となる。
また、第3の発明においては、ダクトをエンクロージャ側に設ける場合と、ダクトを遊技機の前面側に設ける場合とがあり得る。このうち、ダクトをエンクロージャ側に設ける場合には、次の構成を採用することが好ましい。すなわち、第3の発明において、前記ダクトの出口は、遊技機の内部においてほぼ水平かつ直線状に設けられていると共に、前記エンクロージャの下方には、遊技媒体を保留しておくホッパが設けられていると共に、前記ダクトは、前記遊技機が遊技を行う場合に前記ホッパの上方を覆う遊技位置と、前記遊技機の前面を開放して前記ホッパに対する操作を行う際に前記ホッパの上方から退く退避位置との間を移動可能に取り付けられていることが好ましい。このとき、移動可能とは、例えば、ダクトがエンクロージャの水平方向に対してスライド移動可能に設ける構成、エンクロージャが遊技機本体に対して水平方向にスライド移動可能に設ける構成、或いはダクトをエンクロージャに対して着脱移動可能に設ける場合などが例示される。ホッパに対しては、遊技媒体(例えば、メダル、パチンコ球)の補充操作、遊技媒体の詰まり等を解消する操作などの操作を行う必要が生じる。この場合に、遊技機の前面を開放したときに、ダクトがホッパの上方を覆っていると、作業者の操作を行いにくい。このため、本発明では、遊技機の前面を開放したときに、ダクトがホッパの上方から退く退避位置に移動可能な構成とすることにより、作業者の操作性を向上させることができる。
また、第3の発明において、ダクトを遊技機の前面側に設ける場合には、次の構成を採用することが好ましい。すなわち、第3の発明において、前記ダクトの出口は、遊技機の内部においてほぼ水平かつ直線状に設けられていると共に、前記エンクロージャの下方には、遊技媒体を保留しておくホッパが設けられていると共に、前記ダクトは前記遊技機の前面扉に設けられており、この前面扉を閉止すると前記ダクトとエンクロージャとが一体化する一方、前記前面扉を開けると前記ダクトが前記エンクロージャから離れて前記ホッパの上方から退くことが好ましい。このようにすれば、遊技機の前面扉を開放したときに、ダクトが前面扉と共に移動して、ホッパの上方から退くので、作業者のホッパに対する操作性を向上させることができる。
なお、本発明では、ダクトの開口が、遊技機の外面に向かって開放する構成となる。このため、その開口から、ピアノ線などの細長いものを遊技機の内部に侵入させるという不正行為が生じる可能性がある。これを回避
するために、次のような構成を採用することが好ましい。すなわち、第3の発明において、前記エンクロージャとダクトとは、金属板で覆われていることが好ましい。この場合に、金属板には、パンチングメタルを含む。このようにすれば、不正行為を防止できる可能性が向上する。
第1実施形態におけるパチンコ機の前面図である。 スピーカの斜視図である。 スピーカにおける空気の流れを示す平断面図である。 スピーカからの効果音発生を制御するときのソフトウエアのフローチャートである。 第2実施形態において、風車部材の斜視図である。 風車部材の平面図である。 第3実施形態におけるパチンコ機の前面図である。 パチンコ機の背面図である。 スピーカの全体斜視図である。 第4実施形態におけるスピーカの全体斜視図である。 弁部材の拡大斜視図である。 弁部材の位置を制御するときのソフトウエアのフローチャートである。 第5実施形態における回胴式遊技機の正面図である。 前面扉を開けて、内部を開放したときの回胴式遊技機の斜視図である。 スピーカにおいて、ダクトが遊技位置にあるときの斜視図である。 スピーカにおいて、ダクトが退避位置にあるときの斜視図である。 第6実施形態におけるスピーカの斜視図である。 回胴式遊技機の前面扉を開放して、エンクロージャとダクトとが分離したときの様子を示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明するが、本発明の技術的範囲は、これらの実施形態によって限定されるものではなく、発明の要旨を変更することなく様々な形態で実施することができる。また、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
<第1実施形態> 次に、図1〜図4を参照しつつ、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。図1には、遊技機の一種であるパチンコ機1の正面図を示した。このパチンコ機1の前面枠2の中央上部には、略円形状の遊技領域3が設けられている。また、前面下方の右端部には、パチンコ球を遊技領域3に導入させる操作ハンドル4が設けられている。
このパチンコ機1は、リーチ時や大当り時等の遊技状態に合わせて、制御部(例えば、高密度集積回路(IC)を含む基板を用いることができる。)が予め設定されていた複数の効果音のうちから適当なものを選択し、その効果音をスピーカ5から発生させる構成となっている(図2を参照)。なお、制御部の構成については、当業者に公知の技術を用いることができる。スピーカ5は、バスレフスピーカである。このスピーカ5においては、スピーカボックス6(本発明におけるエンクロージャに該当する)の内部にスピーカ本体7が固定されている。スピーカ本体7は、パチンコ機1の前面側に形成した開口部に露出した状態で配置されている。また、スピーカボックス6の側面8からは、スピーカ本体7の背面から出た音を外部に放出する中空状のダクト9が突出している。このダクト9は所定の形状に回曲されており、その一端開口9Aは、スピーカボックス6の内部空間に挿入されている。また、ダクト9の他端開口9B(排出口)は、スピーカ本体7と同じ面側(パチンコ機1の前面側)に向かって開放されている。ダクト9は、図3に示すように、側面8の後方側から突出した後、前方に向かって折り曲げられ、再び側方に向かって折り曲げられて、左右方向に延出された後、他端開口9B付近において前方に向けられている。
このうち、左右方向に延設された部位は、その壁部の一部が透明な部材で形成された透明部11とされている。この透明部11によって、ダクト9の内部空間は、前面側(より詳細には、前面上方の遊技者の視線が注がれる方向)から視認可能とされている。また、この透明部11の内部空間には、例えば発泡スチロール等のように密度の小さな物質から形成された複数の振動粒12(可動物体、小物体)が封入されている。ダクト9において、透明部11の左右端部には、振動粒12の飛び出しを防ぐ一対の移動防止壁13,13が設けられている。この移動防止壁13は、振動粒12よりも小さくかつ、空気の流れを許容する程度の大きさの複数の穴が設けられた格子状とされている。 また、スピーカ5から発する重低音域としては、例えば100Hz以下の音とすることが好ましい。そのような音域では、他端開口9Bから強い風が吹き出すからである。60Hz〜80Hzの音域とすると、遊技者に対しては、聴覚によって認識され、かつ他端開口9Bからも強い風が吹き出すので、更に好ましい。
上記のように構成されたスピーカ5は、図1に示すように、パチンコ機1の下端付近に配置されており、スピーカボックス6が左方に、他端開口9Bが右方に位置するように設けられている。なお、本実施形態では、スピーカ本体7がパチンコ機1の前面側を向くようにして配置されている。また、パチンコ機1において、他端開口9Bが開放する位置には、ダクト9からの空気の流れを許容するポート穴10が開口されている。このポート穴10は、操作ハンドル4の近傍に設けられている。 また、パチンコ機1の正面右上部分には、中高音域用の標準スピーカ14が設けられている。この標準スピーカ14は、前面枠2の表面に設けられたネット状の音透過口15の後方に配置されている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について、図4を参照しつつ説明する。 パチンコ機1を遊技中に所定の遊技状態である特定時(例えば、特定のリーチが表示されて抽選結果が表示されるまでの状態)以外の通常状態には(ステップ10のNo)、標準スピーカ14に発音信号を送信して(ステップ12)、標準スピーカ14のみから効果音を発し、スピーカ5に対する電気信号は送信しない。 そして、パチンコ機1が所定の遊技状態である特定時になると(ステップ10のYes)、スピーカ5に対して所定の音を発生させるように電気信号を送信する(ステップ14)。すると、スピーカ本体7は、パチンコ機1の前面に向かって、所定の音を発する。このとき、スピーカ本体7の背面から出た音が、一端開口9Aを通りダクト9を介して、他端開口9Bから流出する。そして、他端開口9Bに連続するポート穴10から、所定の音及び空気が流れ出すことになる。ポート穴10は、操作ハンドル4の近傍(例えば、操作ハンドル4の真下)に設けられているので、遊技者の手に空気の流れが当ることになる。このため、スピーカ5が音を発すると、遊技者は、その音に合わせて、空気の流れを体感することになり、触覚を通じて遊技時の演出効果が更に高められる。特に、リーチ時の抽選結果が表示される際には、スピーカ5の重低音と空気の流れとが、大当たりの期待感を盛り上げる。なお、スピーカ5から音を発する所定の遊技状態の際には、標準スピーカ14から共に発音させることもできる。
加えて、ダクト9の内部空間に空気の流れが起こると、内部に封入された振動粒12が、内部をランダムに運動する。このとき、ダクト9には、透明部11が設けられている。このため、遊技者は、スピーカ5の音と共に、振動粒12の運動を眺めることにより、視覚を通じて演出効果が更に高められる。特に、本実施形態では、ポート穴10からの空気の流れと振動粒12の運動とが、相まって触覚と視覚とを通じて、遊技時の演出効果が相乗的に高められる。
なお、遊技機の遊技状態に合わせて風を発生させて、これを遊技者に当てるという遊技演出は、例えばモータにファンを軸着しておき、このモータを遊技状態に合わせて回転・停止させる構成であっても実現できる。しかし、そのような構成では、ファンの始動から所定風力の風を送出する状態となるまでには、時間がかかるために、タイムラグなしで遊技者に対して瞬間的に強い風を当てることは困難である。そのため、刺激性に乏しく、充分な演出効果を得ることが難しい。これに対し、本実施形態のスピーカ5を設けた構成によれば、音の強弱に連動して、瞬間的に強い風を発生させ、これを遊技者に当てることができる。このため、遊技者に対して強い刺激を与えて高い演出効果を得ることができる。 また、本実施形態は、パチンコ機1の効果音を発生させるスピーカ5を風発生装置として兼用する構成となっている。このため、風発生装置を別に設ける必要がないので、各種の装置について空間的な寸法制限(幅・高さ・奥行きのそれぞれについての寸法制限)を強く受けるパチンコ機1において、風発生装置の専用スペースを確保する必要がなく、パチンコ機1に配置しやすい。
本実施形態においては、遊技者の手にダクト9からの空気が当たるように設けられているが、本発明によれば、ダクトの排出口を遊技者の頭部・首部・耳部等に設けても良い。また、本実施形態では、スピーカ5の音と共に、ポート穴10からの空気流による触覚刺激と、振動粒12の運動による視覚刺激とが組み合わせられているが、触覚刺激または視覚刺激のうちのいずれか一つのみをスピーカと組み合わせてもよい。 なお、本実施形態では、パチンコ機1には、標準スピーカ14とスピーカ5との両者が設けられているが、本発明によれば、一つのみのスピーカを設けた遊技機であってもよい。その場合には、例えばスピーカをいわゆるフルレンジ型スピーカとして、遊技機に配置し、そのフルレンジスピーカの構造を本実施形態のスピーカ5と同様の構造とすることにより、同様の作用および効果を奏することができる。 また、本実施形態では、リーチ時にのみ、スピーカ5から音(及び風)を出すように設定している。これに代えて(或いは、加えて)、例えば大当り予告報知時など他の特定時期(主に、風を遊技者の手に当てることにより、期待感を高揚させて遊技の演出効果を高めることが好ましい時期。なお、「特定時」と記述することがある。)に、スピーカ5からの音及び風を出すように設定することができる。例えば、図柄が変動中に、スピーカ5から重低音と共に風を発生させて遊技者の手に当てて、大当たり予告の報知とすることにより、遊技者の期待感を高揚させることができる。
<第2実施形態> 次に、図5及び図6を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成には、同一の符号を付して説明を省略する。 本実施形態は、第1実施形態と組み合わせて実施することができるものである。図5には、ダクト9の空気の流れによって回転可能な風車部材20が設けられている。この風車部材20は、例えばダクト9において、透明部11の内側に設けることができる。
風車部材20は、略正方形状の枠体21と、この枠体21の中央に上下方向に軸止めされた風車22と、枠体21の左右両側壁に設けられた発光体23とから構成されている。枠体21は、前面側及び後面側の両方向に開放されており、空気の流れを許容するようになっている。また、枠体21の左右両側壁24には、所定の位置に入射窓25が開放されており、発光体23からの光が枠体21内部の風車22に到達できるようになっている。 風車22は、例えば軽アルミなどの軽くかつ、光を反射する物質から形成されている。より具体的には、軽アルミを艶ありアルマイト処理した材質から構成することができる。風車22が回転すると、発光体23からの光が適当な方向に反射され、例えばミラーボールのような電飾効果を得ることができる。なお、発光体23は、例えばLEDにより構成することができる。
上記のように構成された風車部材20は、風車22によって反射される光が、遊技者の視線方向に向かうようにして配置することが好ましい。 本実施形態によれば、パチンコ機1が所定の遊技状態となると、スピーカ5からの遊技音に加えて、風車部材20からの光が遊技者の視覚を刺激するので
、遊技時の演出効果を高めることができる。なお、他端開口9Bとポート穴10とを実施形態1と同じように構成しておけば、更に触覚を通じて演出効果が高められる。
<第3実施形態> 次に、図7〜図9を参照しつつ、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。 本実施形態のスピーカ30は、図7及び図8に示すように、パチンコ機1の下端部付近に設けられている。スピーカ30は、図9に示すように、外形が階段状とされたスピーカボックス31を備えている。スピーカボックス31は、スピーカ本体33が取り付けられた裏面35の高さに較べると、表面36の高さが低くなるように階段部34が設けられている。
また、表面36には、ダクト37の開口部37Aが設けられており、この開口部37Aがパチンコ機1のポート穴10に整合するようにして配置される。つまり、スピーカボックス31の表面36が、パチンコ機1の前面板32の裏面側に接触するようにして設置され、スピーカ本体33は、パチンコ機1の裏面側に向いている。また、ポート穴10は、右斜め上方の遊技者の手の方向に向かって形成されており、スピーカ30からの風が、遊技者に当たりやすいようになっている。階段部34の位置は、この階段部34が、パチンコ機1の機器類38の突設位置よりも後方にあるように設ける。 本実施形態によれば、パチンコ機1を遊技中に所定の遊技状態となると、スピーカ30からの音と、ポート穴10からの空気とによって、遊技者は聴覚及び触覚を通じて刺激を受けるので、より演出効果の高い遊技機を提供することができる。
ところで、一般に、パチンコ機1の内部には、遊技盤や複数の制御基板ボックス等の多くの機器が装着されている。このため、スピーカ30を設けるための充分なスペースを確保することが困難な状況にある。一方、スピーカ30の特徴である低音領域の迫力を発揮させるためには、できるだけ大きなスピーカ本体33及びスピーカボックス31を設けることが好ましい。 そこで、本実施形態では、上記のように階段状のスピーカボックス31を採用した。すなわち、スピーカ30において、パチンコ機1に収容される側(表面36側)をより小さく構成し、スピーカ本体33が装着される側(裏面35側)をより大きく構成した。このような構成によって、装着スペースを確保し難いパチンコ機1の裏面側にも装着可能とすると共に、スピーカ30の性能を充分に発揮できる程度に大きなスピーカ本体33及びスピーカボックス31を設けることができる。 本実施形態に開示された発明を抽出すると、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカを備え、前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトの出口が、前記ダクトからの空気の流れが遊技者に当たる位置に設けられているパチンコ機であって、前記スピーカのスピーカボックスは、前記パチンコ機の裏面側に装着される表面側が、スピーカ本体が装着された裏面側よりも小さく構成されていることを特徴とするものである。
<第4実施形態> 次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、本実施形態と上記実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。 上記第1実施形態〜第3実施形態では、ソフトウエア的に風が遊技者に当たる構成としている。すなわち、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカを備えた遊技機であって、前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられていると共に、当該遊技機が特定の遊技状態となったときに前記スピーカからの音を発して、風が遊技者の手に当たるように制御されていることを特徴とする。この構成では、スピーカからの音と共に風を遊技者に当てるので、ソフトウエア的に容易に実現することが可能である。特に、現在の遊技機は、CPU、ROM、RAMを備えた制御基板を用いて表示部の表示と効果音との制御を行うことが一般的であるため、比較的容易に実施できる。
しかしながら、本発明によれば、この他の構成すなわち、音を発するスピーカを備えた遊技機であって、前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられていると共に、当該遊技機が特定の遊技状態となったときに前記スピーカからの風が前記遊技者の手に当たるように制御されていることを特徴とするものであってもよい。すなわち、スピーカのダクトの開口を二つ設け、そのうちの一方の特定開口を遊技者に風が当たる位置に配置(導出経路)し、他方の通常開口をそれ以外の位置に配置(排出経路)しておく。また、ダクトの各開口からの空気の導出・制止を制御する風導出方向制御機構を設ける。例えば、弁部材とこの弁部材を変移させる調節機構(例えば、モータ、ソレノイドなど)とを設ける。このようにして構成されたスピーカにおいて、遊技機の状態が通常時には排出経路から空気が導出されるように調節機構を駆動し、遊技機の状態が特定時には導出経路から空気が吹き出すように調節機構を駆動する。
なお、二つの開口を設ける構成において、(1)スピーカに一つのダクトを設け、そのダクトの途中に分岐を設けておき、その分岐から先に二つの開口を設ける構成、または(2)スピーカに二つのダクトを設ける構成のいずれでもよい。但し、(1)の構成とした場合には、スピーカのボックスの大きさをダクトの分だけ小さくできる、加えて、風道導出方向制御機構を構成する場合に、分岐部分に一つの弁部を設ければ済む。 第4実施形態では、上記のような構成を実現するための一例について説明する。 図10及び図11には、本実施形態のスピーカ50の構成を示した。このスピーカ50には、二個のダクト51,52が設けられている。各ダクト51,52には、互いに同軸上に一対の取付孔51a,52aが設けられており、これら四個の取付孔51a,52aを貫くようにして弁部材53が取り付けられている。弁部材53には、図10に示すように、軸部54と、この軸部54に沿って設けられた一対の弁部55,56とが設けられている。両弁部55,56の外径は、ダクト51,52の内径に合わせた略円板状とされている。また、両弁部55,56の張り出し方向は、互いに約90°だけ角度がずれたように配置されている。このようにして構成された弁部材53は、軸部54を回転中心として、任意の方向に回転可能とされている。また、軸部54は、例えばステッピングモータ57などの調節機構によって、適当な角度に回転させることが可能となるように構成されている。
二個のダクトのうち、一方側の通常ダクト51の開口(排出経路)は、パチンコ機1の正面側ではない方向(例えば、裏面側)に向かって配置されている。また他方側の特定ダクト52の開口(導出経路)は、パチンコ機1正面のポート穴10に連結されている。 上記のように構成されたスピーカ50の作動状態について、図12を参照しつつ説明する。 本実施形態のスピーカ50は、特定リーチ時などの特定時に限られず、通常時においても効果音を発生させている。但し、パチンコ機1の遊技状態に伴い、弁部材53の位置を次のように調節している。弁部材53は、(1)弁部55が通常ダクト51の軸方向に沿った位置となり、弁部56が特定ダクト52の軸方向に対して直交する位置とされている通常位置と、(2)弁部55が通常ダクト51の軸方向に対して直交する位置となり、弁部56が特定ダクト52の軸方向に沿った位置とされている特定位置との二つの位置の間を相互に回転変移する。上記の通常位置では、特定ダクト52からの空気の排出が規制され、通常ダクト51からの空気の排出が許容されており、スピーカ50からの風は遊技者に当たることなく排出経路に流れ出る。一方、特定位置では、通常ダクト51からの空気の排出が規制され、特定ダクト52からの空気の排出が許容されており、スピーカ50からの風が遊技者に当たる。
図12に示すように、まずパチンコ機1の遊技状態が通常時の場合には(ステップ20のNo、及びステップ22のNo)、弁部材53は初期状態である通常位置にあるので、スピーカ50からの空気は排出経路から導出される。 次に、パチンコ機1の遊技状態が通常時から特定時に移行した場合には(ステップ20のYes)、通常位置にある弁部材53を特定位置に回転変移させるように、風導出制御機構の一部であるステッピングモータ57に対して、パチンコ機1の制御装置(図示せず)から信号が送信される(ステップ26)。これによって、弁部材53が通常位置から特定位置に変移することで、スピーカ50からの効果音の発生に伴い、風が遊技者の手に当たるようになる。こうして、弁部材53が特定位置に変移した後には、パチンコ機1の遊技状態が特定時から通常時に移行するまで(ステップ22のYes)、スピーカ50からの風は遊技者に当たるようになっている。 一方、パチンコ機1の遊技状態が特定時から通常時に移行した場合には(ステップ20のNo、及びステップ22のYes)、風導出制御機構の一部であるステッピングモータ57に対して弁部材53を特定位置から通常位置に回転変移させる信号が出力されて(ステップ24)、弁部材53の位置が特定位置から通常位置に回転変移する。こうして、特定時には、スピーカ50の効果音に合わせて遊技者に当たっていた風は、通常時に移行すると共に、遊技者には感知されなくなる。
このようにして構成した本実施形態によっても、上記実施形態と同様の作用および効果を奏することができる。 また、本実施形態では、スピーカ50は、通常時と特定時とに係わらず効果音を発することができるので、通常時においてもスピーカ50特有の重低音効果を発生させることができる。 なお、遊技者において、ポート穴10からの風の吹き出しを好まない場合が想定される。このため、パチンコ機1(遊技機)の前面に、風導出方向制御機構を制御できる操作部(例えば、ボタン)を設けておき、遊技者が特定時においても風の吹き出しを停止させたい場合には、この操作部を操作する(例えば、押す)ことで、マニュアル操作で調節機構(例えば、ステッピングモータ57)を駆動させて、スピーカからの風を常に排出経路に固定しておくことにより、導出経路からの風の吹き出しを停止させるように構成してもよい。
<第5実施形態> 次に、本発明の第5実施形態について、図13〜図16を参照しつつ説明する。第5実施形態では、本発明を回胴式遊技機60に適用している。この遊技機60は、いわゆるスロットマシンと称されるものである。 その遊技方法としては、図13に示すように、まず所定の遊技価値(例えば、1〜3)の掛け数をメダル61をメダル投入口62に投入すること、或いはベットボタン77を操作することにより設定する。始動レバー63(本発明における始動手段に対応する)を操作することにより、乱数を取得し、図示3列の図柄表示部64を備えた図柄表示装置65を始動させる。より具体的には、横三列に並んだ図柄表示部64は、それぞれ21個の図柄を備えており、それらの図柄は上方から下方に向かって、所定のスピードで回転を始める。なお、図柄表示装置65の始動方法としては、必ずしも遊技者の操作に頼る必要はなく、例えばメダル61を投入してから、所定の時間を経過した後に、始動を開始するようにしてもよい。
乱数を元に抽選により当選した役に基づいて、図柄表示部64の停止可能位置を決定し、遊技者の停止ボタン66(本発明における停止手段に対応する)の操作によって、各図柄表示部64を停止可能位置に停止させる。このとき、予め決められた特定の組合せになったときに入賞として、遊技媒体の払い出しや特典遊技に移行する。例えば、「7」がヨコ、或いはナナメのいずれかの筋に並ぶとボーナス、少なくとも一つの所定の図柄が出ると小役の入賞などがある。遊技者は
、その入賞の程度に応じて、所定の権利(例えば、所定枚数のメダル61の取得(小役の入賞)、所定回数に及ぶ小役の入賞の連続取得(ボーナス)、再度の遊技(リプレイ)など)を得ることができる。
この遊技機60には、図14に示すように、三個のスピーカ67,68が設けられている。このうち、左右下方に設けられたスピーカ67は、遊技中のバックグラウンドミュージックを流す通常のものである。一方、中央に設けられたスピーカ68は、音を発するとともに、後述のように風を発することができる。このスピーカ68は、所定の遊技状態(例えば、残り一図柄でボーナス入賞となるテンパイ状態、ボーナス状態、内部のボーナスフラグが立ったことを予感させる状態など)に合わせて音を発するように制御されている。スピーカ68には、図15及び図16に示すように、中空状のエンクロージャ69と、このエンクロージャ69の内部に設けられたスピーカ本体70と、エンクロージャ69の前方側に延設されたダクト71とが設けられている。ダクト71は、中空の角筒状に形成されており、スピーカ本体70が所定の周波数(例えば、低音域)の音を発すると、出口72から空気を発する。ダクト71の外形寸法としては、例えば奥行寸法が約250mm、横寸法(水平寸法)が約108mm、高さ寸法が約21mmのものを例示できる。この寸法のダクト71を板厚が約4mmの材料で作成すると、その内形寸法は、横寸法(水平寸法)が約100mm、高さ寸法が約13mm、奥行寸法が約250mmとなる。 ダクト71は、遊技機60の内部において、水平かつ直線状に延設されて、エンクロージャ69に連結されている。また、ダクトの出口72は、図13にも示すように、遊技機60において、停止ボタン66の近傍(より詳細には、三個の停止ボタン66の下方近傍)に開放して設けられている。また、出口72は横長状に形成されており、そのアスペクト比は7以上とされている。
また、エンクロージャ69の寸法としては、奥行寸法が約150mm、横寸法(水平寸法)が約350mm、高さ寸法が約50mmのものを例示することができる。この寸法のエンクロージャ69を板厚が約4mmの材料で作成すると、その内径は、横寸法(水平寸法)が約350mm、高さ寸法が約42mm、奥行寸法が約142mmとなる。このエンクロージャ69では、高さ寸法と横寸法との比が、50/350=0.143であり、扁平な形状とされている。エンクロージャ69の前壁(ダクト71が取り付けられている壁)には、左右方向にスライド溝73が設けられている。一方、ダクト71には、スライド溝73に係合するスライド係合部(図示せず)が設けられており、ダクト71はエンクロージャ69に係合した状態で、左右方向にスライド移動することが可能とされている。なお、スライド溝73の左右両端部分には、僅かに凹んだ係合用凹部73A,73Bが設けられている。スライド係合部の対応位置には、弾性的に各凹部73A,73Bに係合する仮係合突起が設けられており、ダクト71をスライド溝73の端部に係合させておくことができる。 上記寸法のエンクロージャ69及びダクト71について、ヘルムホルツの共鳴箱をスピーカの研究について経験的に補正した下記式(1)から、共振周波数を計算すると、約78Hzとなる。 (式1) fd = 160*(S/(V0(L+r)))1/2 但し、式中、fdは共振周波数(Hz)、Sはダクトの断面積(cm)、V0はエンクロージャの体積(l:リットル)、Lはダクトの長さ(cm)、rはダクトの断面を円と見なしたときの半径(cm)を意味している。
図15には、ダクト71が、エンクロージャ69のほぼ中央に位置した状態が示されている。この遊技位置では、ダクト71の出口72は、遊技機60の前面扉74に設けられた開放口75に整合するようになっている。ダクト71が遊技位置にあると、図14に示すように、ダクト71が遊技機60のホッパ76の上方を覆うように配置されている。ホッパ76は、メダル61を遊技機60の内部に一時的に保留しておく機構である。つまり、ホッパ76には、遊技者が投入したメダル61が留められる一方、遊技者に対して所定枚数のメダル61が支払われる。 スピーカ68のエンクロージャ69は、このホッパ76の上方に配置されており、そこから前方に延設されたダクト71は、通常はホッパ76の上方を覆うようになっている。 一方、ダクト71をスライド溝73の左端部にスライドさせると、図16に示すように、ダクト71は退避位置に至る。この退避位置では、ダクト71はホッパ76の上方から退いて、その上方空間は開放された状態となる。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。 遊技機60によって遊技するには、遊技者は所定枚数のメダル61をメダル投入口62に投入して、掛け数を設定し、始動レバー63を操作することによって、図柄表示装置65を始動させる。次に、遊技者は各停止ボタン66を操作して、図柄表示部64の図柄を所定のものに合わせようとする。このとき、遊技者は、特定の図柄を出そうとして、タイミングを見計らうという目押し操作を行うことが多い。そのため、遊技者は、視覚と共に触覚にも多大な注意を払っている。こうして、遊技者の注意が集中されている停止ボタン66の近傍に、スピーカ68の発音と共に風が当たるダクト71の出口72を設けることにより、従来の回胴式遊技機に比べて、より演出効果の優れた遊技機60となる。なお、パチンコ機の場合には、回胴式遊技機60に比べると、それほどに手、指の近傍に遊技者の注意が集中されることはない。
遊技機60では、複数の図柄表示部64を停止させるための停止ボタン66は、横方向に広く設けられている。一方、遊技者が停止ボタン66を操作する手指に対して、空気の流れを感じさせるためには、ダクト出口72の面積を必要以上に大きくすることは不利となる。つまり、ダクト出口72から排出される空気量は、エンクロージャ69及びスピーカ本体70の大きさ・音量等によって規定されてしまうために、ダクト出口72の面積を大きくすると、風の勢いが弱くなってしまう。なお原理的には、この問題はスピーカ本体70を大型化すれば解決されるものの、遊技機60の内部空間は、図14に示すように、所定の大きさに限定されていることに加えて、多くの部品が配置されていることから、それほど大きなスピーカ本体を配置することはできない。ここで本実施形態では、ダクトの出口72のアスペクト比を7以上としてあるので、複数に渡った停止ボタン66のそれぞれについて、遊技者が操作中に風を当てることができる。
また、エンクロージャ69は、メダル61を保留しておくホッパ76の上方に配置されている。一般に、ホッパは、本実施形態の遊技機69のように、内部空間の下方位置に設けられることが多い。そこで、ホッパ76の上方にエンクロージャ76を設けることにより、エンクロージャ76に設けられるダクト71の出口72を停止ボタン66の下側近傍に設けられた開放口75に対して、直線的にかつ短距離で配置することが可能となる。このため、風による演出効果を発揮させやすく、かつ設計上も容易となる。
加えて、スピーカ本体70は、エンクロージャ69の内部に配置させている。一般のスピーカでは、スピーカ本体をエンクロージャに配置する場合には、エンクロージャの内部に配置する場合と、外側に配置する場合とがある。このうち、本実施形態のように、スピーカ本体70をエンクロージャ69の内部に配置することにより、スピーカ本体70の磁気回路部分がエンクロージャ69から突設することがないので、スピーカ68の小型化を図れると共に、取扱いが容易となる。
遊技機60のホッパ76に対しては、遊技媒体であるメダル61の補充操作、詰まり等の解消操作などを行う必要が生じる。この場合に、遊技機60の前面扉74を開放したときに、ダクト71がホッパ76の上方を覆っていると、作業者が操作を行い難い。本実施形態では、遊技機60の前面を開放したときに、ダクト71をスライド溝73に沿ってスライド移動させ、ホッパ76の上方から退く退避位置に移動させることができる。このため、作業者の操作性を向上させられる。
<第6実施形態> 次に、図17及び図18を参照しつつ、本発明の第6実施形態について説明する。 図17に示すスピーカ80は、上記第5実施形態のスピーカ68に代えて用いることができる(このため、遊技機60の構成については、第5実施形態と同じ符号を用いて説明する)。スピーカ80は、回胴式遊技機60において、ホッパ76の上方に配置させて、所定の遊技状態に合わせて、音及び風を発することができる。スピーカ80には、中空状のエンクロージャ81と、エンクロージャ81の内部に設けられたスピーカ本体82と、エンクロージャ81の前方側に延設されたダクト83とが設けられている。このダクト83の出口84は、遊技機60の前面扉74の裏面側に組み付けられている。また、ダクト83の後端側からは、エンクロージャ81の前面壁85に設けられた組付孔86に嵌込み可能な組付突部87が突設されている。
このようにして構成された本実施形態によれば、前面扉74を閉止すると、組付突部87が組付孔86に嵌まり込むことで、ダクト83とエンクロージャ81とが一体化する。このとき、ダクト83は、ホッパ76の上方を覆う遊技位置に至る。一方、前面扉74を開けると、図18に示すように、ダクト83が前面扉74と共に移動することで、エンクロージャ81から離れて、ホッパ76の上方から退く。 上記のように、遊技機60の前面扉74を開放する操作にあわせて、ダクト83が前面扉74と共に移動して、ホッパ76の上方から退くので、作業者のホッパ76に対する操作性を向上させることができる。 なお、それ以外については、本実施形態においても、第5実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。 なお、上記各実施形態においては、ダクトの開口が、遊技機の外面に向かって開放する構成となる。このため、その開口から、ピアノ線などの細長いものを遊技機の内部に侵入させるという不正行為が生じる可能性がある。これを回避するために、エンクロージャとダクトとは、金属板(パンチングメタルを含む)で覆われていることが好ましい。このようにすれば、不正行為を防止できる可能性が向上する。
1…パチンコ機(遊技機)5,30,50,68,80…スピーカ6,31,69,81…スピーカボックス(エンクロージャ)7,33,70,82…スピーカ本体9,37,51,52,71,83…ダクト9B…他端開口(出口)12…振動粒(可動物体、小物体)22…風車(可動物体)37A,72,84…開口部(出口)53…弁部材(制御機構)57…ステッピングモータ(制御機構)60…回胴式遊技機(遊技機)

Claims (3)

  1. 所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカを備えた遊技機であって、 前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカを備えた遊技機であって、 前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトには、前記ダクトの空気の流れによって運動する可動物体が、前記遊技機の遊技者に対して視覚可能に設けられていることを特徴とする遊技機。
  3. 発音によって空気を導出するダクトを備え、このダクトの途中には、空気の流れによって運動する可動物体が、視覚可能に設けられていることを特徴とする遊技機用スピーカ。
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