JP2007007199A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非特定大当たり条件と、特別遊技状態終了後に、非特定大当たり条件が成立するまで遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起させる特定大当たり条件とを有するパチンコ機において、音声や効果音を発生可能なスピーカ15を備えているとともに、該スピーカ15の動作を制御する音声制御手段(主制御基板41、サブ統合基板44、音声制御基板47)を備えており、該音声制御手段は、特定大当たり条件成立時におけるスピーカ15の動作態様となる特定大当たり音声態様を記憶しており、特定大当たり条件が成立すると、少なくとも特定遊技状態が生起してから終了するまで特定大当たり音声態様にしたがってスピーカ15を動作させる。
【選択図】図3
Description
また、効果音による報知は、報知されている遊技機で遊技を行う遊技者の興趣を向上させるのみならず、周囲の雰囲気を盛り上げる、他の遊技者に対して同機種を印象づける等といった効果も奏し得る。しかしながら、上記従来の遊技機では、「リーチ」時や「大当たり状態」生起中にしか報知を行わないため、効果音による報知を行う時間が短く、上記効果を期待できないといった問題もある。さらに、次々と新しい機種が発表されるにあたって、遊技機を設置するホールや遊技者から、従来にない斬新な効果音による報知態様を演出可能な遊技機が求められている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、音声制御手段は、特定大当たり条件が成立すると、特別遊技状態が生起してから特定遊技状態が終了するまで特定大当たり音声態様にしたがって音声発生手段を動作させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の発明において、音声制御手段は、特定大当たり音声態様として、それぞれ単独で使用可能な二以上の音声パターンを記憶するとともに、複数の音声パターンを合成することで新たな特定大当たり音声態様としての音声パターンを生成可能としたことを特徴とする。
さらに、請求項2の発明によれば、遊技者は、「特別遊技状態」の生起中から「非特定大当たり」か「特定大当たり」かを音声や効果音によって容易に判断することができる。
加えて、請求項3の発明によれば、「特定大当たり音声態様」にそれぞれ単独で使用可能な二以上の音声パターンを設定するとともに、複数の音声パターンを合成して新たな「特定大当たり音声態様」としての音声パターンを生成可能としているため、音声パターンを合成できない従来の遊技機と比較して、より少ない記憶容量でより多彩な音声・効果音を演出することができる。
(1)本実施例に係るパチンコ機の構造
(2)本実施例に係るパチンコ機の制御機構
(3)本実施例に係るパチンコ機の動作内容
(4)本実施例に係るパチンコ機の効果
(5)本発明の変更例の説明
本実施例に係るパチンコ機1について、図1を基に説明する。図1は、パチンコ機1の前面を示した説明図である。
パチンコ機1は、その前面中央より稍上方に遊技盤5を設置してなるものであって、該遊技盤5には略円形の遊技領域2が設けられている。該遊技領域2の略中央には、特別図柄表示部3を有する図柄表示装置4が設置されている。また、図柄表示装置4の下方には、一対の翼片を備えたチューリップ式電動役物21が設置されており、該チューリップ式電動役物21の左右には、遊技球が通過可能な左ゲート8、右ゲート9が設置されている。さらに、チューリップ式電動役物21の下方には、扉部材を開閉可能に備える大入賞装置7が設置されている。加えて、遊技領域2には、上記部材の他に、サイドランプや電飾ランプ、風車や各種入賞口、図示しない多数の障害釘等が備えられている。一方、遊技盤5の下方には、遊技球を発射装置46(図2に示す)へと供給するための供給皿17、供給皿17から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿18、遊技領域2内へと遊技球を打ち込むための発射ハンドル19等が設置されている。また、供給皿17と貯留皿18との間には、種々の音声や効果音等を発生するスピーカ(音声発生手段)15が備えられている。
図柄表示装置4に設けられた特別図柄表示部3は、1枚の液晶パネルによって形成されている。特別図柄表示部3は、左表示部10、右表示部11、及び中表示部12からなり、各表示部10、11、12に、一桁の数字や一文字のアルファベット(たとえば、「0」〜「9」、「A」〜「E」)等からなる特別図柄を表示することができるようになっている。該左表示部10、右表示部11、中表示部12に表示される特別図柄を、それぞれ左図柄、右図柄、中図柄という。そして、左表示部10、右表示部11、中表示部12は、チューリップ式電動役物21への遊技球の入賞を契機として、所定時間、特別図柄を変動表示する。
パチンコ機1の後面中央より稍下側には、たとえば遊技に係る制御(「当たり抽選」等)といったパチンコ機1の作動内容を制御する主制御基板41を収納したメイン制御装置42が設置されている。また、メイン制御装置42の右側(図2において)には、スピーカ15から発生させる効果音等の発生動作を制御するための音声制御基板47が収納されている。さらに、メイン制御装置42の上方には、図柄表示装置4における表示動作を制御するための図柄制御基板43や、音声制御基板47、図柄制御基板43等の各種制御基板を統合して制御するサブ統合基板44が収納設置されている。加えて、パチンコ機1の後面右側(図2において)には、賞品球等を払い出すための遊技球払出装置45が設置されている。尚、46は、発射ハンドル19の回動動作に伴って、遊技球を遊技領域2内へと打ち込む発射装置である。また、後述の如くしてスピーカ15から発生する効果音等を制御する機構となる音声制御手段は、上記主制御基板41、サブ統合基板44、及び音声制御基板47等によって構成されるものとする。
本実施例に係るパチンコ機1の制御機構について、図3を基に説明する。図3は、パチンコ機1の制御機構を示したブロック図である。
主制御基板41は、ROMやRAM等といった記憶手段やCPU等を内蔵したメインMPU(Micro Processing Unit)50、インターフェイス51、タイマ52等を備えており、インターフェイス51を介して、チューリップ式電動役物21や大入賞装置7といった各種入賞装置への遊技球の入賞や左ゲート8や右ゲート9における遊技球の通過を検知するための遊技球検出スイッチ34(各部材毎に設けられている)、チューリップ式電動役物21に備えられた各翼片や大入賞装置7の扉部材といった部材を動作させる作動装置66、遊技球払出装置45等と接続されている。また、主制御基板41は、サブ統合基板44を介して、図柄制御基板43、音声制御基板47と接続されている。
尚、各ループカウンタは、電源投入時から所定の規則にしたがって所定の数値の間をごく短時間(1割込2.000ms)のうちに1ずつ加算しながらループカウントするものであり、aカウンタは0〜100(101通り)の間を、cカウンタは0〜700(701通り)の間を、dカウンタは0〜1(2通り)の間をそれぞれループカウントするようになっている。
サブ統合MPU55には、「大当たり抽選」の結果「はずれ」と判定された場合(所謂「リーチ」表示後に「はずれ」の「確定表示特別図柄」が表示される場合を除く)に、特別図柄表示部3において変動表示される「特別図柄」の変動態様である「詳細変動態様」を決定するiカウンタ(詳細変動態様決定カウンタ)、「リーチ」表示後に「はずれ」の「確定表示特別図柄」が表示される場合及び「非特定大当たり」と判定された場合に特別図柄表示3における「詳細変動態様」を決定するjカウンタ(詳細変動態様決定カウンタ)、「特定大当たり」と判定された場合に特別図柄表示部3における「詳細変動態様」を決定するkカウンタ等のループカウンタが内蔵されている。また、サブ統合MPU55には、i、j、kのそれぞれのカウンタの数値に対応した「詳細変動態様」(第1〜第5詳細変動パターン)等も記憶されている。
そして、サブ統合基板44からの指令に基づき、スピーカ15から各種音声態様にしたがって音声・効果音を発生させる。
以下、本実施例に係るパチンコ機1の動作内容について説明する。
遊技者によって発射ハンドル19が回動操作されると、発射装置46が作動して、遊技球が遊技領域2内へと打ち込まれる。遊技領域2内へと打ち込まれた遊技球が、左ゲート8又は右ゲート9を通過すると、遊技球検出スイッチ34によって遊技球の通過が検出され、普通図柄表示部13に表示されている「普通図柄」が変動を開始する。また、該検出のタイミングで、メインMPU50は、ループカウントしているaカウンタ、及びbカウンタから1つの数値を取得する。
該「当たり抽選」の結果「当たり」と判定した場合には、「普通図柄」が変動を開始してから一定時間(たとえば、約25秒)後に、普通図柄表示部13に所定の「当たり図柄」(たとえば「7」)を表示する。また、「当たり図柄」を表示するとともに、作動装置66を作動させ、チューリップ式電動役物21の一対の翼片を所定の時間(たとえば、約1.0秒間)開位置へと移動させ、チューリップ式電動役物21を開状態とする。尚、開状態にあっては、開位置にある翼片により遊技球を入賞口へと導くことができるため、遊技者にとって遊技球を容易に入賞させ得る有利な状態となる。
尚、上記「当たり抽選」に係る普通図柄表示部3での表示態様の制御や、後述する「大当たり抽選」に係る特別図柄表示部3での表示態様の制御は略同様の流れで行われる。すなわち、各種「抽選」の結果に伴い、メインMPU50にて表示動作の指令(どの図柄をどこにどれだけの時間表示するのか等)を含む第一コマンドを作成・送信(サブ統合基板44へ)し、該第一コマンドをうけてサブ統合基板44にて表示動作の指令を含む第二コマンドを新たに作成し、図柄制御基板43へと送信するといった流れで行われる。
さらに、メインMPU50は、「大当たり抽選」の結果に拘わらず、hカウンタの取得数値に対応した「基本変動態様」を呼び出す。しかる後に、呼び出した「確定表示特別図柄」及び「基本変動態様」の内容を含む「一次コマンド」を、主制御基板41からサブ統合基板44へと送信する。
しかる後に、サブ統合MPU55は、「詳細変動態様」、及び「一次コマンド」に含まれた「基本変動態様」、「確定表示特別図柄」の内容を含めた「図柄表示コマンド」を作成し、図柄制御基板43へと送信する。
また、スピーカ15等から発生させる効果音等の制御も、上述したような図柄制御と同様であって、主制御基板41から送信された「一次コマンド」に基づいたサブ統合基板44からの指令のもと、後述の如く音声制御基板47によってスピーカ15による音声や効果音の発生動作を制御するようになっている。
一方、「確率変動状態」中における「大当たり抽選」の結果、「非特定大当たり」と判定されると、該判定による「大当たり状態」が生起するタイミングで、サブ統合基板44は、「非特定大当たり音声態様」にしたがってスピーカ15から音声や効果音を発生させるよう音声制御基板47に指令する。そして、「大当たり状態」が終了するタイミングで、「非特定大当たり音声態様」による動作を停止するよう、サブ統合基板44から音声制御基板47へと指令が送信される。また、「非特定大当たり」であるため、「大当たり状態」終了後は「通常状態」(「確率変動状態」ではない状態)となる。
本実施例に係るパチンコ機1によれば、「特定大当たり」と判定した場合、「大当たり状態」が終了した後にも、音声制御基板47が「特定大当たり音声態様」にしたがってスピーカ15から音声・効果音を発生させるため、遊技者は、現在どのような遊技状態(たとえば、「確率変動状態」であるのか否か)で遊技を行っているのかを容易に把握することができる。
加えて、「大当たり状態」生起中においては、大入賞装置7の動作等とは独立して音声に係る制御を行う。したがって、従来のパチンコ機のように、扉部材が開成するにしたがって、音声・効果音による演奏等が中断されたり、頭出しされてリピートされることのない斬新な音声・効果音による演出を提供可能なパチンコ機とすることができる。また、従来のパチンコ機と比較して、サブ統合基板44から音声制御基板47への指令の送信が少ないため、誤作動の少ない、信頼性の高いパチンコ機とすることができる。
本発明に係る遊技機の構成は、上記実施例の態様に何ら限定されるものではなく、各種入賞装置、通過部材、図柄表示装置、主制御基板、サブ統合基板、図柄制御基板、音声制御基板、及び大入賞装置等の形状や構成、設置位置等を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、「特定大当たり音声態様」として、「大当たり状態」生起中に発生させる音声パターンと「特定遊技状態」生起中に発生させる音声パターンとを別個に設定するような構成としてもよい。
加えて、本発明の遊技機は、上記実施例の如きパチンコ機ばかりでなく、スロットマシーン等の他の遊技機として応用することも可能である。
Claims (3)
- 遊技者にとって有利な特別遊技状態のみを生起させる非特定大当たり条件と、遊技者にとって有利な特別遊技状態を生起させるとともに、該特別遊技状態終了後に、前記非特定大当たり条件が成立するまで遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起させる特定大当たり条件とを有する遊技機であって、
音声や効果音を発生可能な音声発生手段を備えているとともに、該音声発生手段の動作を制御する音声制御手段を備えており、
該音声制御手段は、前記特定大当たり条件成立時における前記音声発生手段の動作態様となる特定大当たり音声態様を記憶しており、
前記音声制御手段は、前記特定大当たり条件が成立すると、少なくとも前記特定遊技状態が生起してから終了するまで前記特定大当たり音声態様にしたがって前記音声発生手段を動作させることを特徴とする遊技機。 - 音声制御手段は、特定大当たり条件が成立すると、特別遊技状態が生起してから特定遊技状態が終了するまで特定大当たり音声態様にしたがって音声発生手段を動作させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 音声制御手段は、特定大当たり音声態様として、それぞれ単独で使用可能な二以上の音声パターンを記憶するとともに、複数の音声パターンを合成することで新たな特定大当たり音声態様としての音声パターンを生成可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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