JP2005160604A - 遊技機、及び遊技機用スピーカ - Google Patents
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Abstract
【課題】 遊技時の演出効果を更に高めると共に、空間が限定された場所にも配置しやすいスピーカを備えた遊技機を提供すること。
【解決手段】 パチンコ機1には、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカ5が設けられている。スピーカ5のエンクロージャ6は、奥行寸法(A)が、高さ寸法(B)及び幅寸法(C)に比べて小さな扁平形状とされている。また、エンクロージャ6からは、空気を導出するダクト9が設けられており、そのダクト9の出口9Bからの空気が、遊技者の手に当たる位置に設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】 パチンコ機1には、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカ5が設けられている。スピーカ5のエンクロージャ6は、奥行寸法(A)が、高さ寸法(B)及び幅寸法(C)に比べて小さな扁平形状とされている。また、エンクロージャ6からは、空気を導出するダクト9が設けられており、そのダクト9の出口9Bからの空気が、遊技者の手に当たる位置に設けられている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、効果音を発生させる遊技機、例えばパチンコ機、回胴式遊技機等に関するものである。
パチンコ機等の遊技機には、スピーカが設けられているものが多い。このスピーカは、遊技時には所定の効果音を発生させて、遊技の演出を図っている。スピーカからの効果音によって、演出効果を高めるための工夫として、発生する効果音の音域に従って複数のスピーカを配置したものがある(例えば、特開平8−103543号公報、特開平10−314376号公報)。このうち、後者の文献には、低音用のスピーカとしてバスレフスピーカを配置したものが開示されている。
確かに、遊技機にバスレフスピーカを配置することにより、効果音の音質が向上し、演出効果を高めることができる。しかしながら、音質の向上は、バスレフスピーカを配置した場合には、当然に予測され得る効果であり、格別に新規な演出効果を奏するものではない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、バスレフスピーカと同様な構成(つまり、スピーカ本体、エンクロージャ、及びダクト)を用いつつ、大きさが限定された内部空間への配置を有効に行え、かつ、空気の吹き出し(風)を効率よく発生させて、興趣の高い遊技機を提供することにある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、バスレフスピーカと同様な構成(つまり、スピーカ本体、エンクロージャ、及びダクト)を用いつつ、大きさが限定された内部空間への配置を有効に行え、かつ、空気の吹き出し(風)を効率よく発生させて、興趣の高い遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するために第1の発明に係る遊技機は、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカ本体と、このスピーカ本体に設けられるエンクロージャと、このエンクロージャに設けられると共に外部に開放するダクトとが設けられたスピーカを備え、前記ダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられているものであって、前記エンクロージャは、扁平形状とされていることを特徴とする。
第1の発明によれば、遊技中に遊技機が所定の状態になると、スピーカから音が発せられる。このとき、スピーカのダクトの出口から排出される空気は、遊技者に当たるようになっている。このため、遊技者は、スピーカからの音による聴覚と共に、風による触覚を通じて遊技機の所定状態を感知できるため、演出効果に溢れた遊技機となる。また、スピーカのエンクロージャは、扁平形状とされているので、同じ内容積を確保する場合には、立方体に比較すると、扁平な直方体の方が、より広い面積を備えたものとなる。このため、大口径のスピーカ本体をエンクロージャに取り付けることが可能となる。ストロークが同じならば、小口径のスピーカ本体に比べると大口径のスピーカ本体は、コーンの面積に比例して大きな容積の空気を動かすことができるので、風を出すのに有利な構成となる。また、扁平な形状にすることにより、設置スペースに制限がある遊技機内部にも風を発生させることができるスピーカを設置しやすくなる。
なお、本発明のスピーカとしては、好ましくはバスレフスピーカ(位相反転型スピーカ)を用いることができるが、これ以外にも、音と共に風を吹き出すスピーカであれば使用することができる。
第1の発明によれば、遊技中に遊技機が所定の状態になると、スピーカから音が発せられる。このとき、スピーカのダクトの出口から排出される空気は、遊技者に当たるようになっている。このため、遊技者は、スピーカからの音による聴覚と共に、風による触覚を通じて遊技機の所定状態を感知できるため、演出効果に溢れた遊技機となる。また、スピーカのエンクロージャは、扁平形状とされているので、同じ内容積を確保する場合には、立方体に比較すると、扁平な直方体の方が、より広い面積を備えたものとなる。このため、大口径のスピーカ本体をエンクロージャに取り付けることが可能となる。ストロークが同じならば、小口径のスピーカ本体に比べると大口径のスピーカ本体は、コーンの面積に比例して大きな容積の空気を動かすことができるので、風を出すのに有利な構成となる。また、扁平な形状にすることにより、設置スペースに制限がある遊技機内部にも風を発生させることができるスピーカを設置しやすくなる。
なお、本発明のスピーカとしては、好ましくはバスレフスピーカ(位相反転型スピーカ)を用いることができるが、これ以外にも、音と共に風を吹き出すスピーカであれば使用することができる。
第1の発明において、前記遊技機が、遊技価値の掛け数を設定し、始動手段により複数列の図柄表示部を備えた図柄表示装置を始動させ、遊技者による停止手段の操作により図柄表示部を停止させ、停止した図柄表示装置の表示態様に応じて入賞の可否を決定するものであることを特徴とする。この発明においては、遊技機は、例えば、遊技媒体としてのメダルを投入して複数の回胴上の図柄を所定のものに揃える回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)、或いは遊技媒体としてのパチンコ球を利用して同様の遊技を行う遊技機などが挙げられる。なお、遊技価値とは、例えば、メダル、パチンコ球などの遊技媒体に加え、遊技機内部に記憶されたクレジットなどが挙げられる。この遊技機においては、1回のゲームとは、遊技価値の掛け数を設定し、始動手段により複数列の図柄表示部を備えた図柄表示装置を始動させ、遊技者による停止手段の操作により図柄表示部を停止させるという一連の流れを意味している。
第1の発明において、前記スピーカのチャンネルは、他のスピーカのチャンネルと独立して設けられていることを特徴とする。このような構成にすれば、このスピーカを本発明の演出に特化して用いることができる。なお、このスピーカは、他のスピーカと協調させて用いることもできる。
第2の発明に係る遊技機用スピーカは、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカ本体と、このスピーカ本体に設けられるエンクロージャと、このエンクロージャに設けられると共に外部に開放するダクトとが設けられたものであって、前記エンクロージャは、扁平形状とされていることを特徴とする。
第2の発明において、前記ダクトの空気の流れによって運動する可動物体が、前記遊技機の遊技者に対して視覚可能に設けられていることが好ましい。
可動物体とは、例えば、空気の流れによってランダムに動き回る小物体、風車などが挙げられる。
この発明によれば、スピーカから音が発せられるときには、スピーカのダクトを流れる空気によって、可動物体が運動するので、遊技者はスピーカの音(聴覚)と共に視覚を通じて、遊技機の所定状態を感知できるため、演出効果に溢れた遊技機用スピーカとなる。
第2の発明に係る遊技機用スピーカは、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカ本体と、このスピーカ本体に設けられるエンクロージャと、このエンクロージャに設けられると共に外部に開放するダクトとが設けられたものであって、前記エンクロージャは、扁平形状とされていることを特徴とする。
第2の発明において、前記ダクトの空気の流れによって運動する可動物体が、前記遊技機の遊技者に対して視覚可能に設けられていることが好ましい。
可動物体とは、例えば、空気の流れによってランダムに動き回る小物体、風車などが挙げられる。
この発明によれば、スピーカから音が発せられるときには、スピーカのダクトを流れる空気によって、可動物体が運動するので、遊技者はスピーカの音(聴覚)と共に視覚を通じて、遊技機の所定状態を感知できるため、演出効果に溢れた遊技機用スピーカとなる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明するが、本発明の技術的範囲は、これらの実施形態によって限定されるものではなく、発明の要旨を変更することなく様々な形態で実施することができる。また、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
<第1実施形態>
次に、図1〜図4を参照しつつ、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。図1には、遊技機の一種であるパチンコ機1の正面図を示した。このパチンコ機1の前面枠2の中央上部には、略円形状の遊技領域3が設けられている。また、前面下方の右端部には、パチンコ球を遊技領域3に導入させる操作ハンドル4が設けられている。
次に、図1〜図4を参照しつつ、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。図1には、遊技機の一種であるパチンコ機1の正面図を示した。このパチンコ機1の前面枠2の中央上部には、略円形状の遊技領域3が設けられている。また、前面下方の右端部には、パチンコ球を遊技領域3に導入させる操作ハンドル4が設けられている。
このパチンコ機1は、リーチ時や大当り時等の遊技状態に合わせて、制御部(例えば、高密度集積回路(IC)を含む基板を用いることができる。)が予め設定されていた複数の効果音のうちから適当なものを選択し、その効果音をスピーカ5から発生させる構成となっている(図2を参照)。なお、制御部の構成については、当業者に公知の技術を用いることができる。スピーカ5は、バスレフスピーカである。
このスピーカ5においては、エンクロージャ6の内部にスピーカ本体7が設けられている。スピーカ本体7は、パチンコ機1の前面側に露出した状態で配置されている。また、エンクロージャ6の側面8からは、スピーカ本体7の背面から出た音を外部に出す中空状のダクト9が突出している。このダクト9は所定の形状に回曲されており、その一端開口9Aは、エンクロージャ6の内部空間に挿入されている(図3を併せて参照)。
また、ダクト9の他端開口9Bは、スピーカ本体7と同じ面側(パチンコ機1の前面側)に向かって開放されている。ダクト9は、側面8から突出されて、側方に向かって延設された後、他端開口9B付近において前方に向けられている。
このスピーカ5においては、エンクロージャ6の内部にスピーカ本体7が設けられている。スピーカ本体7は、パチンコ機1の前面側に露出した状態で配置されている。また、エンクロージャ6の側面8からは、スピーカ本体7の背面から出た音を外部に出す中空状のダクト9が突出している。このダクト9は所定の形状に回曲されており、その一端開口9Aは、エンクロージャ6の内部空間に挿入されている(図3を併せて参照)。
また、ダクト9の他端開口9Bは、スピーカ本体7と同じ面側(パチンコ機1の前面側)に向かって開放されている。ダクト9は、側面8から突出されて、側方に向かって延設された後、他端開口9B付近において前方に向けられている。
ダクト9の途中には、壁部の一部が透明な部材で形成された透明部11とされている。この透明部11を介して、ダクト9の内部空間は、前面側(より詳細には、前面上方の遊技者の視線が注がれる方向)から視認可能とされている。この透明部11の内部空間には、例えば発泡スチロール等のように密度の小さな物質から形成された複数の振動粒12(可動物体、小物体)が封入されている。ダクト9において、透明部11の左右端部には、振動粒12の飛び出しを防ぐ一対の移動防止壁13,13が設けられている。この移動防止壁13は、振動粒12よりも小さくかつ、空気の流れを許容する程度の大きさの複数の穴が設けられた格子状とされている。
エンクロージャ6の外形寸法は、例えば奥行寸法(A)が5cm、高さ寸法(B)が11cm、横寸法(C)が18cmであり、AがB及びCに対して小さな扁平形状とされている。
スピーカ5から発する周波数域としては、約20Hz未満の可聴周波数域外の低周波の音を含ませることができる。可聴周波数域において低周波音域(例えば、約100Hz以下)では、他端開口9Bから風を吹き出すことができる。なお、60Hz〜80Hzの音域とすると、遊技者に対しては聴覚によって認識され、かつ他端開口9Bからも強い風が吹き出すようになっている。
スピーカ5から発する周波数域としては、約20Hz未満の可聴周波数域外の低周波の音を含ませることができる。可聴周波数域において低周波音域(例えば、約100Hz以下)では、他端開口9Bから風を吹き出すことができる。なお、60Hz〜80Hzの音域とすると、遊技者に対しては聴覚によって認識され、かつ他端開口9Bからも強い風が吹き出すようになっている。
上記のように構成されたスピーカ5は、図1に示すように、パチンコ機1の下端付近に配置されており、エンクロージャ6が左方に、他端開口9Bが右方に位置するように設けられている。なお、本実施形態では、スピーカ本体7がパチンコ機1の前面側を向くようにして配置されている。また、パチンコ機1において、他端開口9Bが開放する位置には、ダクト9からの空気の流れを許容するポート穴10が開口されている。このポート穴10は、操作ハンドル4の近傍に設けられている。
また、パチンコ機1の正面右上部分には、中高音域用の標準スピーカ14が設けられている。この標準スピーカ14は、前面枠2の表面に設けられたネット状の音透過口15の後方に配置されている。
また、パチンコ機1の正面右上部分には、中高音域用の標準スピーカ14が設けられている。この標準スピーカ14は、前面枠2の表面に設けられたネット状の音透過口15の後方に配置されている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について、図4を参照しつつ説明する。
パチンコ機1を遊技中に所定の遊技状態である特定時(例えば、特定のリーチが表示されて抽選結果が表示されるまでの状態)以外の通常状態には(ステップ10のNo)、標準スピーカ14に発音信号を送信して(ステップ12)、標準スピーカ14のみから効果音を発し、スピーカ5には電気信号は送信されない。
一方、パチンコ機1が所定の遊技状態である特定時になると(ステップ10のYes)、スピーカ5に対して所定の電気信号を送信する(ステップ14)。すると、スピーカ本体7は、パチンコ機1の前面に向かって、所定の音を発する。このとき、スピーカ本体7の背面から出た音が、一端開口9Aを通りダクト9を介して、他端開口9Bから流出する。そして、他端開口9Bに連続するポート穴10から、所定の音及び空気が流れ出すことになる。ここでポート穴10は、操作ハンドル4の近傍(例えば、操作ハンドル4の真下)に設けられているので、遊技者の手に空気の流れが当ることになる。このため、スピーカ5が音を発すると、遊技者は音に合わせて、空気の流れを体感することになり、聴覚と共に触覚を通じて遊技時の演出効果が更に高められる。
特に、リーチ時の抽選結果が表示される際には、スピーカ5の重低音と空気の流れとが、大当たりの期待感を盛り上げる。なお、スピーカ5から音を発する所定の遊技状態の際には、標準スピーカ14から共に発音させることもできる。
パチンコ機1を遊技中に所定の遊技状態である特定時(例えば、特定のリーチが表示されて抽選結果が表示されるまでの状態)以外の通常状態には(ステップ10のNo)、標準スピーカ14に発音信号を送信して(ステップ12)、標準スピーカ14のみから効果音を発し、スピーカ5には電気信号は送信されない。
一方、パチンコ機1が所定の遊技状態である特定時になると(ステップ10のYes)、スピーカ5に対して所定の電気信号を送信する(ステップ14)。すると、スピーカ本体7は、パチンコ機1の前面に向かって、所定の音を発する。このとき、スピーカ本体7の背面から出た音が、一端開口9Aを通りダクト9を介して、他端開口9Bから流出する。そして、他端開口9Bに連続するポート穴10から、所定の音及び空気が流れ出すことになる。ここでポート穴10は、操作ハンドル4の近傍(例えば、操作ハンドル4の真下)に設けられているので、遊技者の手に空気の流れが当ることになる。このため、スピーカ5が音を発すると、遊技者は音に合わせて、空気の流れを体感することになり、聴覚と共に触覚を通じて遊技時の演出効果が更に高められる。
特に、リーチ時の抽選結果が表示される際には、スピーカ5の重低音と空気の流れとが、大当たりの期待感を盛り上げる。なお、スピーカ5から音を発する所定の遊技状態の際には、標準スピーカ14から共に発音させることもできる。
加えて、ダクト9の内部空間に空気の流れが起こると、内部に封入された振動粒12が、内部をランダムに運動する。このとき、ダクト9には、透明部11が設けられているため、遊技者は、スピーカ5の音と共に、振動粒12の運動を眺めることにより、視覚を通じて演出効果が更に高められる。特に、本実施形態では、ポート穴10からの空気の流れと振動粒12の運動とが、相まって触覚と視覚とを通じて、遊技時の演出効果が相乗的に高められる。
なお、遊技機の遊技状態に合わせて風を発生させて、これを遊技者に当てるという遊技演出は、例えばモータにファンを軸着しておき、このモータを遊技状態に合わせて回転・停止させる構成であっても実現できる。しかし、そのような構成では、ファンの始動から所定風力の風を送出する状態となるまでには、時間がかかるために、タイムラグなしで遊技者に対して瞬間的に強い風を当てることは困難である。そのため、刺激性に乏しく、充分な演出効果を得ることが難しい。これに対し、本実施形態のスピーカ5を設けた構成によれば、音の強弱に連動して、瞬間的に強い風を発生させ、これを遊技者に当てることができる。このため、遊技者に対して強い刺激を与えて高い演出効果を得ることができる。
また、本実施形態は、パチンコ機1の効果音を発生させるスピーカ5を風発生装置として兼用する構成となっている。このため、風発生装置を別に設ける必要がないので、各種の装置について空間的な寸法制限(幅・高さ・奥行きのそれぞれについての寸法制限)を強く受けるパチンコ機1において、風発生装置の専用スペースを確保する必要がなく、パチンコ機1に配置しやすい。
また、本実施形態は、パチンコ機1の効果音を発生させるスピーカ5を風発生装置として兼用する構成となっている。このため、風発生装置を別に設ける必要がないので、各種の装置について空間的な寸法制限(幅・高さ・奥行きのそれぞれについての寸法制限)を強く受けるパチンコ機1において、風発生装置の専用スペースを確保する必要がなく、パチンコ機1に配置しやすい。
本実施形態においては、遊技者の手にダクト9からの空気が当たるように設けられているが、本発明によれば、ダクトの排出口を遊技者の頭部・首部・耳部等に設けても良い。また、本実施形態では、スピーカ5の音と共に、ポート穴10からの空気流による触覚刺激と、振動粒12の運動による視覚刺激とが組み合わせられているが、触覚刺激または視覚刺激のうちのいずれか一つのみをスピーカと組み合わせてもよい。
なお、本実施形態では、パチンコ機1には、標準スピーカ14とスピーカ5との両者が設けられているが、本発明によれば、一つのみのスピーカを設けた遊技機であってもよい。その場合には、例えばスピーカをいわゆるフルレンジ型スピーカとして、遊技機に配置し、そのフルレンジスピーカの構造を本実施形態のスピーカ5と同様の構造とすることにより、同様の作用および効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、パチンコ機1には、標準スピーカ14とスピーカ5との両者が設けられているが、本発明によれば、一つのみのスピーカを設けた遊技機であってもよい。その場合には、例えばスピーカをいわゆるフルレンジ型スピーカとして、遊技機に配置し、そのフルレンジスピーカの構造を本実施形態のスピーカ5と同様の構造とすることにより、同様の作用および効果を奏することができる。
また、本実施形態では、リーチ時にのみ、スピーカ5から音(及び風)を出すように設定している。これに代えて(或いは、加えて)、例えば大当り予告報知時など他の特定時期(主に、風を遊技者の手に当てることにより、期待感を高揚させて遊技の演出効果を高めることが好ましい時期。なお、「特定時」と記述することがある。)に、スピーカ5からの音及び風を出すように設定することができる。例えば、図柄が変動中に、スピーカ5から重低音と共に風を発生させて遊技者の手に当てて、大当たり予告の報知とすることにより、遊技者の期待感を高揚させることができる。
また、スピーカ5のエンクロージャ6は、扁平形状とされているので、同じ内容積を確保する場合には、立方体に比較すると、扁平な直方体の方が、より広い面積を備えたものとなる。このため、大口径のスピーカ本体7をエンクロージャ6に取り付けることが可能となる。ストロークが同じならば、大口径のスピーカ本体は、コーンの面積に比例して大きな容積の空気を動かすことができるので、風を出すのに有利な構成となる。また、扁平な形状にすることにより、設置スペースに制限がある遊技機内部にも風を発生させることができるスピーカを設置しやすくなる。
また、スピーカ5のエンクロージャ6は、扁平形状とされているので、同じ内容積を確保する場合には、立方体に比較すると、扁平な直方体の方が、より広い面積を備えたものとなる。このため、大口径のスピーカ本体7をエンクロージャ6に取り付けることが可能となる。ストロークが同じならば、大口径のスピーカ本体は、コーンの面積に比例して大きな容積の空気を動かすことができるので、風を出すのに有利な構成となる。また、扁平な形状にすることにより、設置スペースに制限がある遊技機内部にも風を発生させることができるスピーカを設置しやすくなる。
<第2実施形態>
次に、図5及び図6を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1実施形態と組み合わせて実施することができるものである。図5には、ダクト9の空気の流れによって回転可能な風車部材20が設けられている。この風車部材20は、例えばダクト9において、透明部11の内側に設けることができる。
次に、図5及び図6を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1実施形態と組み合わせて実施することができるものである。図5には、ダクト9の空気の流れによって回転可能な風車部材20が設けられている。この風車部材20は、例えばダクト9において、透明部11の内側に設けることができる。
風車部材20は、略正方形状の枠体21と、この枠体21の中央に上下方向に軸止めされた風車22と、枠体21の左右両側壁に設けられた発光体23とから構成されている。枠体21は、前面側及び後面側の両方向に開放されており、空気の流れを許容するようになっている。また、枠体21の左右両側壁24には、所定の位置に入射窓25が開放されており、発光体23からの光が枠体21内部の風車22に到達できるようになっている。
風車22は、例えば軽アルミなどの軽くかつ、光を反射する物質から形成されている。より具体的には、軽アルミを艶ありアルマイト処理した材質から構成することができる。風車22が回転すると、発光体23からの光が適当な方向に反射され、例えばミラーボールのような電飾効果を得ることができる。なお、発光体23は、例えばLEDにより構成することができる。
風車22は、例えば軽アルミなどの軽くかつ、光を反射する物質から形成されている。より具体的には、軽アルミを艶ありアルマイト処理した材質から構成することができる。風車22が回転すると、発光体23からの光が適当な方向に反射され、例えばミラーボールのような電飾効果を得ることができる。なお、発光体23は、例えばLEDにより構成することができる。
上記のように構成された風車部材20は、風車22によって反射される光が、遊技者の視線方向に向かうようにして配置することが好ましい。
本実施形態によれば、パチンコ機1が所定の遊技状態となると、スピーカ5からの遊技音に加えて、風車部材20からの光が遊技者の視覚を刺激するので、遊技時の演出効果を高めることができる。なお、他端開口9Bとポート穴10とを実施形態1と同じように構成しておけば、更に触覚を通じて演出効果が高められる。
本実施形態によれば、パチンコ機1が所定の遊技状態となると、スピーカ5からの遊技音に加えて、風車部材20からの光が遊技者の視覚を刺激するので、遊技時の演出効果を高めることができる。なお、他端開口9Bとポート穴10とを実施形態1と同じように構成しておけば、更に触覚を通じて演出効果が高められる。
<第3実施形態>
次に、図7〜図9を参照しつつ、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のスピーカ30は、図7及び図8に示すように、パチンコ機1の下端部付近に設けられている。スピーカ30には、図9に示すように、外形が扁平形状とされたエンクロージャ31が備えられている。具体的には、エンクロージャ31の外形は、高さ寸法(A)が5cm、横寸法(B)が28cm、奥行寸法(C)が12cmとされており、AがB及びCに対して小さな扁平形状とされている。
次に、図7〜図9を参照しつつ、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のスピーカ30は、図7及び図8に示すように、パチンコ機1の下端部付近に設けられている。スピーカ30には、図9に示すように、外形が扁平形状とされたエンクロージャ31が備えられている。具体的には、エンクロージャ31の外形は、高さ寸法(A)が5cm、横寸法(B)が28cm、奥行寸法(C)が12cmとされており、AがB及びCに対して小さな扁平形状とされている。
エンクロージャ31の表面36には、ダクト37の開口部37Aが設けられており、この開口部37Aがパチンコ機1のポート穴10に整合するようにして配置される。つまり、エンクロージャ31の表面36が、パチンコ機1の前面板32の裏面側に接触するようにして設置され、スピーカ本体33は、パチンコ機1の上側に向いている。また、ポート穴10は、右斜め上方の遊技者の手の方向に向かって形成されており、スピーカ30からの風が、遊技者に当たりやすいようになっている。
本実施形態によれば、パチンコ機1を遊技中に所定の遊技状態となると、スピーカ30からの音と、ポート穴10からの空気とによって、遊技者は聴覚及び触覚を通じて刺激を受けるので、より演出効果の高い遊技機を提供することができる。
本実施形態によれば、パチンコ機1を遊技中に所定の遊技状態となると、スピーカ30からの音と、ポート穴10からの空気とによって、遊技者は聴覚及び触覚を通じて刺激を受けるので、より演出効果の高い遊技機を提供することができる。
ところで、パチンコ機1の内部には、遊技盤や複数の制御基板ボックス等の多くの機器38が装着されている。このため、スピーカ30を設けるための充分なスペースを確保することが困難な状況にある。一方、スピーカ30の特徴である低音領域の迫力を発揮させるためには、できるだけ大きなスピーカ本体33及びエンクロージャ31を設けることが好ましい。
そこで、本実施形態では、上記のように扁平形状のエンクロージャ31を採用したことで、パチンコ機1にスピーカ30を配置するための自由度を向上させる構成とした。このような構成によって、装着スペースを確保し難いパチンコ機1の裏面側にも装着可能とすると共に、スピーカ30の性能を充分に発揮できる程度に大きなスピーカ本体33及びエンクロージャ31を設けることができる。また、スピーカ30のエンクロージャ31は、扁平形状とされているので、同じ内容積を確保する場合には、立方体に比較すると、扁平な直方体の方が、より広い面積を備えたものとなる。このため、大口径のスピーカ本体33をエンクロージャ31に取り付けることが可能となる。ストロークが同じならば、小口径のスピーカ本体に比べると大口径のスピーカ本体は、コーンの面積に比例して大きな容積の空気を動かすことができるので、風を出すのに有利な構成となる。
そこで、本実施形態では、上記のように扁平形状のエンクロージャ31を採用したことで、パチンコ機1にスピーカ30を配置するための自由度を向上させる構成とした。このような構成によって、装着スペースを確保し難いパチンコ機1の裏面側にも装着可能とすると共に、スピーカ30の性能を充分に発揮できる程度に大きなスピーカ本体33及びエンクロージャ31を設けることができる。また、スピーカ30のエンクロージャ31は、扁平形状とされているので、同じ内容積を確保する場合には、立方体に比較すると、扁平な直方体の方が、より広い面積を備えたものとなる。このため、大口径のスピーカ本体33をエンクロージャ31に取り付けることが可能となる。ストロークが同じならば、小口径のスピーカ本体に比べると大口径のスピーカ本体は、コーンの面積に比例して大きな容積の空気を動かすことができるので、風を出すのに有利な構成となる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、本実施形態と上記実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態〜第3実施形態では、ソフトウエア的に風が遊技者に当たる構成としている。すなわち、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカを備えた遊技機であって、前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられていると共に、当該遊技機が特定の遊技状態となったときに前記スピーカからの音を発して、風が遊技者の手に当たるように制御されていることを特徴とする。この構成では、スピーカからの音と共に風を遊技者に当てるので、ソフトウエア的に容易に実現することが可能である。特に、現在の遊技機は、CPU、ROM、RAMを備えた制御基板を用いて表示部の表示と効果音との制御を行うことが一般的であるため、比較的容易に実施できる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、本実施形態と上記実施形態とにおいて、同一の作用を奏する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態〜第3実施形態では、ソフトウエア的に風が遊技者に当たる構成としている。すなわち、所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカを備えた遊技機であって、前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられていると共に、当該遊技機が特定の遊技状態となったときに前記スピーカからの音を発して、風が遊技者の手に当たるように制御されていることを特徴とする。この構成では、スピーカからの音と共に風を遊技者に当てるので、ソフトウエア的に容易に実現することが可能である。特に、現在の遊技機は、CPU、ROM、RAMを備えた制御基板を用いて表示部の表示と効果音との制御を行うことが一般的であるため、比較的容易に実施できる。
しかしながら、本発明によれば、この他の構成すなわち、音を発するスピーカを備えた遊技機であって、前記スピーカから発せられる空気を導出するダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられていると共に、当該遊技機が特定の遊技状態となったときに前記スピーカからの風が前記遊技者の手に当たるように制御されていることを特徴とするものであってもよい。すなわち、スピーカのダクトの開口を二つ設け、そのうちの一方の特定開口を遊技者に風が当たる位置に配置(導出経路)し、他方の通常開口をそれ以外の位置に配置(排出経路)しておく。また、ダクトの各開口からの空気の導出・制止を制御する風導出方向制御機構を設ける。例えば、弁部材とこの弁部材を変移させる調節機構(例えば、モータ、ソレノイドなど)とを設ける。このようにして構成されたスピーカにおいて、遊技機の状態が通常時には排出経路から空気が導出されるように調節機構を駆動し、遊技機の状態が特定時には導出経路から空気が吹き出すように調節機構を駆動する。
なお、二つの開口を設ける構成において、(1)スピーカに一つのダクトを設け、そのダクトの途中に分岐を設けておき、その分岐から先に二つの開口を設ける構成、または(2)スピーカに二つのダクトを設ける構成のいずれでもよい。但し、(1)の構成とした場合には、スピーカのボックスの大きさをダクトの分だけ小さくできる、加えて、風道導出方向制御機構を構成する場合に、分岐部分に一つの弁部を設ければ済む。
第4実施形態では、上記のような構成を実現するための一例について説明する。
図10及び図11には、本実施形態のスピーカ50の構成を示した。このスピーカ50には、第3実施形態と同じ扁平形状のエンクロージャ31が設けられている。また、スピーカ50には、二個のダクト51,52が設けられている。各ダクト51,52には、互いに同軸上に一対の取付孔51a,52aが設けられており、これら四個の取付孔51a,52aを貫くようにして弁部材53が取り付けられている。弁部材53には、図10に示すように、軸部54と、この軸部54に沿って設けられた一対の弁部55,56とが設けられている。両弁部55,56の外径は、ダクト51,52の内径に合わせた略円板状とされている。また、両弁部55,56の張り出し方向は、互いに約90°だけ角度がずれたように配置されている。このようにして構成された弁部材53は、軸部54を回転中心として、任意の方向に回転可能とされている。また、軸部54は、例えばステッピングモータ57などの調節機構によって、適当な角度に回転させることが可能となるように構成されている。
第4実施形態では、上記のような構成を実現するための一例について説明する。
図10及び図11には、本実施形態のスピーカ50の構成を示した。このスピーカ50には、第3実施形態と同じ扁平形状のエンクロージャ31が設けられている。また、スピーカ50には、二個のダクト51,52が設けられている。各ダクト51,52には、互いに同軸上に一対の取付孔51a,52aが設けられており、これら四個の取付孔51a,52aを貫くようにして弁部材53が取り付けられている。弁部材53には、図10に示すように、軸部54と、この軸部54に沿って設けられた一対の弁部55,56とが設けられている。両弁部55,56の外径は、ダクト51,52の内径に合わせた略円板状とされている。また、両弁部55,56の張り出し方向は、互いに約90°だけ角度がずれたように配置されている。このようにして構成された弁部材53は、軸部54を回転中心として、任意の方向に回転可能とされている。また、軸部54は、例えばステッピングモータ57などの調節機構によって、適当な角度に回転させることが可能となるように構成されている。
二個のダクトのうち、一方側の通常ダクト51の開口(排出経路)は、パチンコ機1の正面側ではない方向(例えば、裏面側)に向かって配置されている。また他方側の特定ダクト52の開口(導出経路)は、パチンコ機1正面のポート穴10に連結されている。
上記のように構成されたスピーカ50の作動状態について、図12を参照しつつ説明する。
本実施形態のスピーカ50は、特定リーチ時などの特定時に限られず、通常時においても効果音を発生させている。但し、パチンコ機1の遊技状態に伴い、弁部材53の位置を次のように調節している。弁部材53は、(1)弁部55が通常ダクト51の軸方向に沿った位置となり、弁部56が特定ダクト52の軸方向に対して直交する位置とされている通常位置と、(2)弁部55が通常ダクト51の軸方向に対して直交する位置となり、弁部56が特定ダクト52の軸方向に沿った位置とされている特定位置との二つの位置の間を相互に回転変移する。上記の通常位置では、特定ダクト52からの空気の排出が規制され、通常ダクト51からの空気の排出が許容されており、スピーカ50からの風は遊技者に当たることなく排出経路に流れ出る。一方、特定位置では、通常ダクト51からの空気の排出が規制され、特定ダクト52からの空気の排出が許容されており、スピーカ50からの風が遊技者に当たる。
上記のように構成されたスピーカ50の作動状態について、図12を参照しつつ説明する。
本実施形態のスピーカ50は、特定リーチ時などの特定時に限られず、通常時においても効果音を発生させている。但し、パチンコ機1の遊技状態に伴い、弁部材53の位置を次のように調節している。弁部材53は、(1)弁部55が通常ダクト51の軸方向に沿った位置となり、弁部56が特定ダクト52の軸方向に対して直交する位置とされている通常位置と、(2)弁部55が通常ダクト51の軸方向に対して直交する位置となり、弁部56が特定ダクト52の軸方向に沿った位置とされている特定位置との二つの位置の間を相互に回転変移する。上記の通常位置では、特定ダクト52からの空気の排出が規制され、通常ダクト51からの空気の排出が許容されており、スピーカ50からの風は遊技者に当たることなく排出経路に流れ出る。一方、特定位置では、通常ダクト51からの空気の排出が規制され、特定ダクト52からの空気の排出が許容されており、スピーカ50からの風が遊技者に当たる。
図12に示すように、まずパチンコ機1の遊技状態が通常時の場合には(ステップ20のNo、及びステップ22のNo)、弁部材53は初期状態である通常位置にあるので、スピーカ50からの空気は排出経路から導出される。
次に、パチンコ機1の遊技状態が通常時から特定時に移行した場合には(ステップ20のYes)、通常位置にある弁部材53を特定位置に回転変移させるように、風導出制御機構の一部であるステッピングモータ57に対して、パチンコ機1の制御装置(図示せず)から信号が送信される(ステップ26)。これによって、弁部材53が通常位置から特定位置に変移することで、スピーカ50からの効果音の発生に伴い、風が遊技者の手に当たるようになる。こうして、弁部材53が特定位置に変移した後には、パチンコ機1の遊技状態が特定時から通常時に移行するまで(ステップ22のYes)、スピーカ50からの風は遊技者に当たるようになっている。
一方、パチンコ機1の遊技状態が特定時から通常時に移行した場合には(ステップ20のNo、及びステップ22のYes)、風導出制御機構の一部であるステッピングモータ57に対して弁部材53を特定位置から通常位置に回転変移させる信号が出力されて(ステップ24)、弁部材53の位置が特定位置から通常位置に回転変移する。こうして、特定時には、スピーカ50の効果音に合わせて遊技者に当たっていた風は、通常時に移行すると共に、遊技者には感知されなくなる。
次に、パチンコ機1の遊技状態が通常時から特定時に移行した場合には(ステップ20のYes)、通常位置にある弁部材53を特定位置に回転変移させるように、風導出制御機構の一部であるステッピングモータ57に対して、パチンコ機1の制御装置(図示せず)から信号が送信される(ステップ26)。これによって、弁部材53が通常位置から特定位置に変移することで、スピーカ50からの効果音の発生に伴い、風が遊技者の手に当たるようになる。こうして、弁部材53が特定位置に変移した後には、パチンコ機1の遊技状態が特定時から通常時に移行するまで(ステップ22のYes)、スピーカ50からの風は遊技者に当たるようになっている。
一方、パチンコ機1の遊技状態が特定時から通常時に移行した場合には(ステップ20のNo、及びステップ22のYes)、風導出制御機構の一部であるステッピングモータ57に対して弁部材53を特定位置から通常位置に回転変移させる信号が出力されて(ステップ24)、弁部材53の位置が特定位置から通常位置に回転変移する。こうして、特定時には、スピーカ50の効果音に合わせて遊技者に当たっていた風は、通常時に移行すると共に、遊技者には感知されなくなる。
このようにして構成した本実施形態によっても、上記実施形態と同様の作用および効果を奏することができる。
また、本実施形態では、スピーカ50は、通常時と特定時とに係わらず効果音を発することができるので、通常時においてもスピーカ50特有の重低音効果を発生させることができる。
なお、遊技者において、ポート穴10からの風の吹き出しを好まない場合が想定される。このため、パチンコ機1(遊技機)の前面に、風導出方向制御機構を制御できる操作部(例えば、ボタン)を設けておき、遊技者が特定時においても風の吹き出しを停止させたい場合には、この操作部を操作する(例えば、押す)ことで、マニュアル操作で調節機構(例えば、ステッピングモータ57)を駆動させて、スピーカからの風を常に排出経路に固定しておくことにより、導出経路からの風の吹き出しを停止させるように構成してもよい。
また、本実施形態では、スピーカ50は、通常時と特定時とに係わらず効果音を発することができるので、通常時においてもスピーカ50特有の重低音効果を発生させることができる。
なお、遊技者において、ポート穴10からの風の吹き出しを好まない場合が想定される。このため、パチンコ機1(遊技機)の前面に、風導出方向制御機構を制御できる操作部(例えば、ボタン)を設けておき、遊技者が特定時においても風の吹き出しを停止させたい場合には、この操作部を操作する(例えば、押す)ことで、マニュアル操作で調節機構(例えば、ステッピングモータ57)を駆動させて、スピーカからの風を常に排出経路に固定しておくことにより、導出経路からの風の吹き出しを停止させるように構成してもよい。
なお、上記第1実施形態〜第4実施形態においては、音と風とを発することのできるスピーカに対して、可聴周波数帯域外の低周波から音を発し、徐々に周波数を上昇させて可聴周波数帯域に及ぶような制御を行ってもよい(具体的には例えば、図柄表示と音発生用の制御用ボードを設けておき、そのボードからスピーカへの出力制御を行うという例を挙げられる。)。そのようにすれば、周波数が高くなるに連れて、スピーカからは、(1)低周波音のみの発生、(2)そのような低周波音に加えて、わずかな風の発生、(3)更に確実な風の発生、(4)可聴周波数帯域の音の発生という音と風が発生する。このとき、遊技者に対しては、(1)明確には分からないが、何らかの違和感を感じ、(2)その違和感と共に、わずかな風を感じ、(3)その風がだんだんと強く感じられ、(4)更に効果音が聞こえてくる、という一連の流れによる演出効果を与えることができる。
上記遊技演出は、1変動(例えば、残り一図柄で大当り状態となるリーチ状態から開始して、その残り一つの図柄の変動表示が終了するまでの動き)の間に行うことができるし、複数の変動をまたがって行うこともできる。具体的には、例えば、図柄表示装置の図柄変動中に、次のパチンコ球が始動入賞口に入賞した場合には、その入賞球が所定個数(例えば四個)に至るまで保留球とされ、その変動開始は始動記憶として変動の保留が行われる。変動の保留がされている始動記憶の中に、大当りがあることが判っている場合には、現在図柄変動が行われている最中に、予告として大当りを予感させるような遊技演出を行う。このような場合には、複数の変動をまたがって遊技演出が行われることとなる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について、図13〜図16を参照しつつ説明する。第5実施形態では、本発明を回胴式遊技機60に適用している。この遊技機60は、いわゆるスロットマシンと称されるものである。
その遊技方法としては、図13に示すように、まず所定の遊技価値(例えば、1〜3)の掛け数をメダル61をメダル投入口62に投入すること、或いはベットボタン77を操作することにより設定する。遊技価値を設定した後に、始動レバー63(本発明における始動手段に対応する)を操作することにより、内部で乱数を取得し、図示3列の図柄表示部64を備えた図柄表示装置65を始動させる。より具体的には、横三列に並んだ図柄表示部64は、それぞれ21個の図柄を備えており、それらの図柄は上方から下方に向かって、所定のスピードで回転を始める。なお、図柄表示装置65の始動方法としては、必ずしも遊技者の操作に頼る必要はなく、例えばメダル61を投入してから、所定の時間を経過した後に、始動を開始するようにしてもよい。
次に、本発明の第5実施形態について、図13〜図16を参照しつつ説明する。第5実施形態では、本発明を回胴式遊技機60に適用している。この遊技機60は、いわゆるスロットマシンと称されるものである。
その遊技方法としては、図13に示すように、まず所定の遊技価値(例えば、1〜3)の掛け数をメダル61をメダル投入口62に投入すること、或いはベットボタン77を操作することにより設定する。遊技価値を設定した後に、始動レバー63(本発明における始動手段に対応する)を操作することにより、内部で乱数を取得し、図示3列の図柄表示部64を備えた図柄表示装置65を始動させる。より具体的には、横三列に並んだ図柄表示部64は、それぞれ21個の図柄を備えており、それらの図柄は上方から下方に向かって、所定のスピードで回転を始める。なお、図柄表示装置65の始動方法としては、必ずしも遊技者の操作に頼る必要はなく、例えばメダル61を投入してから、所定の時間を経過した後に、始動を開始するようにしてもよい。
乱数を元に抽選により当選した役に基づいて、図柄表示部64の停止可能位置を決定し、遊技者の停止ボタン66(本発明における停止手段に対応する)の操作によって、各図柄表示部64を停止可能位置に停止させる。このとき、予め決められた特定の組合せになったときに入賞として、遊技媒体の払い出しや特典遊技に移行する。例えば、「7」がヨコ或いはナナメのいずれかの筋に並ぶとボーナス、少なくとも一つの所定の図柄が出ると小役の入賞などがある。遊技者は、その入賞の程度に応じて、所定の利益(例えば、所定枚数のメダル61の取得(小役の入賞)、所定回数に及ぶ小役の入賞の連続取得(ボーナス)、再度の遊技(リプレイ)など)を得ることができる。
この遊技機60には、図14に示すように、三個のスピーカ67,68が設けられている。このうち、左右下方に設けられたスピーカ67,67は、遊技中のバックグラウンドミュージックを流す通常のものである。一方、中央に設けられたスピーカ68は、音を発するとともに風を発することができる(後に詳述する)。このスピーカ68のチャンネルは、他のスピーカ67,67のチャンネルとは、独立して設けられている。
スピーカ68は、所定の遊技状態(例えば、残り一図柄でボーナス入賞となるテンパイ状態、ボーナス状態、内部のボーナスフラグが立ったことを予感させる状態など)に合わせて音を発するように制御されている。スピーカ68には、図15及び図16に示すように、中空状のエンクロージャ69と、このエンクロージャ69の内部に設けられたスピーカ本体70と、エンクロージャ69の前方側に延設されたダクト71とが設けられている。
スピーカ68は、所定の遊技状態(例えば、残り一図柄でボーナス入賞となるテンパイ状態、ボーナス状態、内部のボーナスフラグが立ったことを予感させる状態など)に合わせて音を発するように制御されている。スピーカ68には、図15及び図16に示すように、中空状のエンクロージャ69と、このエンクロージャ69の内部に設けられたスピーカ本体70と、エンクロージャ69の前方側に延設されたダクト71とが設けられている。
エンクロージャ69の寸法としては、高さ寸法(A)が約50mm、奥行寸法(B)が約150mm、横寸法(水平寸法)(C)が約350mmであり、AがB及びCに比べて小さい扁平形状とされている。つまり、エンクロージャ69では、高さ寸法と横寸法との比が、50/350=0.143の扁平形状とされている。また、このエンクロージャ69を板厚が約4mmの材料で作成すると、その内径は、横寸法(水平寸法)が約350mm、高さ寸法が約42mm、奥行寸法が約142mmとなる。
また、ダクト71は、中空の角筒状に形成されており、スピーカ本体70が所定の周波数(例えば、20ヘルツ以下の可聴周波数帯域外の低音域〜100ヘルツ程度の音域)の音を発すると、出口72から空気を発するように設計されている。ダクト71の外形寸法としては、例えば高さ寸法が約21mm、奥行寸法が約250mm、横寸法(水平寸法)が約108mmとされている。この寸法のダクト71を板厚が約4mmの材料で作成すると、その内形寸法は、横寸法(水平寸法)が約100mm、高さ寸法が約13mm、奥行寸法が約250mmとなる。
このダクト71は、遊技機60の内部において、水平かつ直線状に延設されて、エンクロージャ69に連結されている。また、ダクトの出口72は、図13にも示すように、遊技機60において、停止ボタン66の近傍(より詳細には、三個の停止ボタン66の下方近傍)に開放して設けられている。また、出口72は横長状に形成されており、そのアスペクト比(「ダクト出口の水平方向寸法/ダクト出口の垂直方向寸法」或いは、「ダクト出口の面積/(ダクト出口の垂直方向寸法*ダクト出口の垂直方向寸法)」によって定義できる)は7以上とされている。
上記寸法のエンクロージャ69、及びダクト71について、下記の(式1)より共振周波数を求めると、約79Hzとなる。
(式1) fd = 160*(S/(V0(L+r)))1/2
但し、式中、fdは共振周波数(Hz)、Sはダクトの断面積(cm2)、V0はエンクロージャの体積(l:リットル)、Lはダクトの長さ(cm)、rはダクトの断面を円と見なしたときの半径(cm)を意味している。
(式1) fd = 160*(S/(V0(L+r)))1/2
但し、式中、fdは共振周波数(Hz)、Sはダクトの断面積(cm2)、V0はエンクロージャの体積(l:リットル)、Lはダクトの長さ(cm)、rはダクトの断面を円と見なしたときの半径(cm)を意味している。
また、エンクロージャ69について、ダクト71と同じ断面積を持つダクト(つまり、内径の横寸法が約100mm、高さ寸法が約13mm)において、約20Hzに共振周波数を持たせようとすると、下記の(式2)より、その長さは約4.1mとなる。
(式2) L = S・1602/(V0・fd2)−r
但し、記号の意味は、上記(式1)と同じである。
実際のダクト71の長さ(奥行寸法)は、約250mmであるから、計算長よりも短く設定されていることになる。
(式2) L = S・1602/(V0・fd2)−r
但し、記号の意味は、上記(式1)と同じである。
実際のダクト71の長さ(奥行寸法)は、約250mmであるから、計算長よりも短く設定されていることになる。
また、エンクロージャ69の前壁(ダクト71が取り付けられている壁)には、左右方向にスライド溝73が設けられている。一方、ダクト71には、スライド溝73に係合するスライド係合部(図示せず)が設けられており、ダクト71はエンクロージャ69に係合した状態で、左右方向にスライド移動することが可能とされている。なお、スライド溝73の左右両端部分には、僅かに凹んだ係合用凹部73A,73Bが設けられている。スライド係合部の対応位置には、弾性的に各凹部73A,73Bに係合する仮係合突起が設けられており、ダクト71をスライド溝73の端部に係合させておくことができる。
図15には、ダクト71が、エンクロージャ69のほぼ中央に位置した状態が示されている。この遊技位置では、ダクト71の出口72は、遊技機60の前面扉74に設けられた開放口75に整合するようになっている。ダクト71が遊技位置にあると、図14に示すように、ダクト71が遊技機60のホッパ76の上方を覆うように配置されている。ホッパ76は、メダル61を遊技機60の内部に一時的に保留しておく機構である。つまり、ホッパ76には、遊技者が投入したメダル61が留められる一方、遊技者に対して所定枚数のメダル61が支払われる。
スピーカ68のエンクロージャ69は、このホッパ76の上方に配置されており、そこから前方に延設されたダクト71は、通常はホッパ76の上方を覆うようになっている。
一方、ダクト71をスライド溝73の左端部にスライドさせると、図16に示すように、ダクト71は退避位置に至る。この退避位置では、ダクト71はホッパ76の上方から退いて、その上方空間は開放された状態となる。
なお、ダクト71が、図15に示す位置にある場合には、ダクト71とエンクロージャ69の接続部分においては、ダクト71の出口72以外の部分では密閉状態が保たれているのは、もちろんのことである。
スピーカ68のエンクロージャ69は、このホッパ76の上方に配置されており、そこから前方に延設されたダクト71は、通常はホッパ76の上方を覆うようになっている。
一方、ダクト71をスライド溝73の左端部にスライドさせると、図16に示すように、ダクト71は退避位置に至る。この退避位置では、ダクト71はホッパ76の上方から退いて、その上方空間は開放された状態となる。
なお、ダクト71が、図15に示す位置にある場合には、ダクト71とエンクロージャ69の接続部分においては、ダクト71の出口72以外の部分では密閉状態が保たれているのは、もちろんのことである。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
遊技機60によって遊技するには、遊技者は所定枚数のメダル61をメダル投入口62に投入して、掛け数を設定し、始動レバー63を操作することによって、図柄表示装置65を始動させる。次に、遊技者は各停止ボタン66を操作して、図柄表示部64の図柄を所定のものに合わせようとする。このとき、遊技者は、特定の図柄を出そうとして、タイミングを見計らうという目押し操作を行うことが多い。
本実施形態では、スピーカ68から発する周波数は、可聴周波数帯域外の低周波数から開始して、徐々に高い周波数に移行するように設定することができる。そのような制御によれば、遊技者は、(1)明確には分からないが、何らかの違和感を感じ、(2)その違和感と共に、わずかな風を感じ、(3)その風がだんだんと強く感じられ、(4)更に効果音が聞こえてくる、という一連の流れによる演出効果を得ることができる。
遊技機60によって遊技するには、遊技者は所定枚数のメダル61をメダル投入口62に投入して、掛け数を設定し、始動レバー63を操作することによって、図柄表示装置65を始動させる。次に、遊技者は各停止ボタン66を操作して、図柄表示部64の図柄を所定のものに合わせようとする。このとき、遊技者は、特定の図柄を出そうとして、タイミングを見計らうという目押し操作を行うことが多い。
本実施形態では、スピーカ68から発する周波数は、可聴周波数帯域外の低周波数から開始して、徐々に高い周波数に移行するように設定することができる。そのような制御によれば、遊技者は、(1)明確には分からないが、何らかの違和感を感じ、(2)その違和感と共に、わずかな風を感じ、(3)その風がだんだんと強く感じられ、(4)更に効果音が聞こえてくる、という一連の流れによる演出効果を得ることができる。
本実施形態のスピーカ68では、ダクト71の長さは、使用する最低周波数(例えば、10Hz)とエンクロージャ69の体積から計算される長さ(前述の(式2)を用いると、約16m)よりも短く設定されている。このため上記演出効果を得ることができやすくなっている。
また、上記演出は、1回のゲーム(所定の掛け数を設定し、始動レバー63により図柄表示装置65を始動させ、遊技者による停止ボタン66の操作により、三個の図柄表示部64を停止させるという一連の動作)中に、行うこともできる。
また、上記演出は、1回のゲーム(所定の掛け数を設定し、始動レバー63により図柄表示装置65を始動させ、遊技者による停止ボタン66の操作により、三個の図柄表示部64を停止させるという一連の動作)中に、行うこともできる。
更に、上記演出は複数回のゲーム中に渡って行うこともできる。つまり、遊技機60では、所定枚数のメダル61を投入し、始動レバー63が操作されたときに抽選を行い、その抽選結果によって当りはずれの状態が決定される。この抽選結果のうち、一度限りの小役(例えば、所定数のメダル61の入手、再度の遊技(リプレイ)など)については、遊技者の遊技による当り外れにかかわらず、各ゲーム毎にリセットされる。しかし、ボーナス(所定枚数のメダル61を入手できるゲームが、通常よりも高確率で所定の回数(例えば12ゲーム)だけ連続的に遊技できる等の大量のメダル61を入手可能な状態)に関する権利の抽選に当たった場合(いわゆるボーナスフラグが立った場合)には、そのボーナスフラグは、大当りとなるまでゲーム間を渡って維持される状態となるものが多い。ここで遊技者は、遊技機60内部のボーナスフラグが立っているか否かを明確には知ることができない。また、回胴式遊技機を遊技する上での面白さは、このようなボーナスフラグが立っている状態をいち早く察知し、ボーナス入賞となる図柄を目押しすることにある。そこで、例えば、内部のボーナスフラグが立ったことを条件として(或いは、遊技者に対して、内部のボーナスフラグが立ったかのように思わせるように所定の確率で)、複数回のゲームに渡って上記演出効果を行う。ボーナスフラグが立っても、一回のゲームで大当りとなるとは限らないので、複数回のゲームに渡って遊技演出が行われ得ることになる。これにより、かすかな兆し(例えば、リーチ目や、停止操作時の回胴の挙動)により、ボーナスフラグが立っている状態をいち早く察知し、ボーナス入賞となる図柄を目押しするという回胴式遊技機本来の面白さに乗っ取った演出効果を得ることができる。
なお、遊技者の技術によっては、ボーナスフラグが立っていても、大当りの図柄を合わせることができない場合もあり得る。そのようなときには、音と風による遊技演出が余りにも長時間に渡ることもあり、遊技者が不愉快に感じることもあり得る。例えば、周囲の者にもボーナスフラグが立っていることが解るために、その遊技者の技術程度が低いことがバレてしまい、恥ずかしい思いをする、或いは風や音による演出が派手になっているので煩わしいと感じることがあり得る。このため、所定時間の上記演出を続けても大当りにならない場合には、液晶表示器などによる演出に変更するというアルゴリズムを採用することができる。
また、スピーカ68のエンクロージャ69は、扁平形状とされているので、同じ内容積を確保する場合には、立方体に比較すると、扁平な直方体の方が、より広い面積を備えたものとなる。このため、大口径のスピーカ本体70をエンクロージャ69に取り付けることが可能となり、風を出すのに有利な構成となる。また、扁平な形状にすることにより、設置スペースに制限がある回胴式遊技機60の内部にも風を発生させることができるスピーカ68を設置しやすくなる。
<第6実施形態>
次に、図17及び図18を参照しつつ、本発明の第6実施形態について説明する。
図17に示すスピーカ80は、上記第5実施形態のスピーカ68に代えて用いることができる(このため、遊技機60の構成については、第5実施形態と同じ符号を用いて説明する)。このスピーカ80のエンクロージャ81及びダクト83の外径及び内径は、前出のスピーカ68と同等とされている。
スピーカ80は、回胴式遊技機60において、ホッパ76の上方に配置させて、所定の遊技状態に合わせて、音及び風を発することができる。スピーカ80には、中空状のエンクロージャ81と、エンクロージャ81の内部に設けられたスピーカ本体82と、エンクロージャ81の前方側に延設されたダクト83とが設けられている。このダクト83の出口84は、遊技機60の前面扉74の裏面側に組み付けられている。また、ダクト83の後端側からは、エンクロージャ81の前面壁85に設けられた組付孔86に嵌込み可能な組付突部87が突設されている。
次に、図17及び図18を参照しつつ、本発明の第6実施形態について説明する。
図17に示すスピーカ80は、上記第5実施形態のスピーカ68に代えて用いることができる(このため、遊技機60の構成については、第5実施形態と同じ符号を用いて説明する)。このスピーカ80のエンクロージャ81及びダクト83の外径及び内径は、前出のスピーカ68と同等とされている。
スピーカ80は、回胴式遊技機60において、ホッパ76の上方に配置させて、所定の遊技状態に合わせて、音及び風を発することができる。スピーカ80には、中空状のエンクロージャ81と、エンクロージャ81の内部に設けられたスピーカ本体82と、エンクロージャ81の前方側に延設されたダクト83とが設けられている。このダクト83の出口84は、遊技機60の前面扉74の裏面側に組み付けられている。また、ダクト83の後端側からは、エンクロージャ81の前面壁85に設けられた組付孔86に嵌込み可能な組付突部87が突設されている。
このようにして構成された本実施形態によれば、前面扉74を閉止すると、組付突部87が組付孔86に嵌まり込むことで、ダクト83とエンクロージャ81とが一体化する。このとき、ダクト83は、ホッパ76の上方を覆う遊技位置に至る。一方、前面扉74を開けると、図18に示すように、ダクト83が前面扉74と共に移動することで、エンクロージャ81から離れて、ホッパ76の上方から退くので、作業者のホッパ76に対する操作性を向上させることができる。
なお、それ以外については、本実施形態においても、第5実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、上記各実施形態においては、ダクトの開口が、遊技機の外面に向かって開放する構成となる。このため、その開口から、ピアノ線などの細長いものを遊技機の内部に侵入させるという不正行為が生じる可能性がある。これを回避するために、エンクロージャとダクトとは、金属板(パンチングメタルを含む)で覆われていることが好ましい。このようにすれば、不正行為を防止できる可能性が向上する。
なお、それ以外については、本実施形態においても、第5実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、上記各実施形態においては、ダクトの開口が、遊技機の外面に向かって開放する構成となる。このため、その開口から、ピアノ線などの細長いものを遊技機の内部に侵入させるという不正行為が生じる可能性がある。これを回避するために、エンクロージャとダクトとは、金属板(パンチングメタルを含む)で覆われていることが好ましい。このようにすれば、不正行為を防止できる可能性が向上する。
1…パチンコ機(遊技機)
5,30,50,68,80…スピーカ
6,31,69,81…エンクロージャ
7,33,70,82…スピーカ本体
9,37,51,52,71,83…ダクト
9B…他端開口(出口)
12…振動粒(可動物体、小物体)
22…風車(可動物体)
37A,72,84…開口部(出口)
53…弁部材(制御機構)
57…ステッピングモータ(制御機構)
60…回胴式遊技機(遊技機)
5,30,50,68,80…スピーカ
6,31,69,81…エンクロージャ
7,33,70,82…スピーカ本体
9,37,51,52,71,83…ダクト
9B…他端開口(出口)
12…振動粒(可動物体、小物体)
22…風車(可動物体)
37A,72,84…開口部(出口)
53…弁部材(制御機構)
57…ステッピングモータ(制御機構)
60…回胴式遊技機(遊技機)
Claims (1)
- 所定の遊技状態に合わせて音を発するスピーカ本体と、このスピーカ本体に設けられるエンクロージャと、このエンクロージャに設けられると共に外部に開放するダクトとが設けられたスピーカを備え、前記ダクトの出口は、前記ダクトからの空気の流れが前記遊技機の遊技者に当たる位置に設けられている遊技機であって、
前記エンクロージャは、扁平形状とされていることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003401133A JP2005160604A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 遊技機、及び遊技機用スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003401133A JP2005160604A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 遊技機、及び遊技機用スピーカ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005160604A true JP2005160604A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34725151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003401133A Withdrawn JP2005160604A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 遊技機、及び遊技機用スピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005160604A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008178050A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-31 | Onkyo Corp | スピーカーシステムおよびこれを備える遊戯機 |
JP2008264301A (ja) * | 2007-04-23 | 2008-11-06 | Takeya Co Ltd | 遊技機 |
JP2016034365A (ja) * | 2014-08-01 | 2016-03-17 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
-
2003
- 2003-12-01 JP JP2003401133A patent/JP2005160604A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008178050A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-31 | Onkyo Corp | スピーカーシステムおよびこれを備える遊戯機 |
JP2008264301A (ja) * | 2007-04-23 | 2008-11-06 | Takeya Co Ltd | 遊技機 |
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