JP2010149988A - フィルム片剥離装置 - Google Patents

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武司 西沢
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Abstract

【課題】フィルム片の全体面積に対して開口部面積の割合が多いフィルム片であっても、確実にフィルム片を台紙から剥離する。
【解決手段】フィルム片付台紙12を間欠的に供給する台紙供給手段と、供給されたフィルム片付台紙12を曲折してフィルム片12bの一部を台紙12aから剥離させる剥離プレート16と、台紙12aの曲折位置で台紙12aから剥離されたフィルム片12bの一部に対して先端部が進退自在で、かつ、フィルム片12bの一部を押圧してフィルム片12bの台紙12aからの剥離を促進する爪部50と、剥離プレート16に位置するフィルム片12bに接離動自在であって、爪部50によって一部が台紙12aから剥離されたフィルム片12bを吸着し、台紙12aからフィルム片12bを剥離する吸着手段40と、を具備していることを特徴とするフィルム片剥離装置100。
【選択図】図1

Description

本発明はフィルム片剥離装置に関し、更に詳細には一面側に複数枚の所定形状のフィルム片が長手方向に所定の間隙を開けて貼着されているテープ状の台紙を曲折して、曲折位置のフィルム片を台紙から剥離するフィルム片剥離装置に関する。
複数枚のフィルム片が長手方向に所定の間隙を開けて貼着されているテープ状の台紙(以下、フィルム片がテープ状の台紙に貼着されたものをフィルム片付台紙と称する)から一枚ごとにフィルム片を台紙から剥離するフィルム片剥離装置が下記特許文献1に記載されている。このフィルム片剥離装置の概略を図11に示す。図11に示すフィルム片剥離装置では、供給ローラ110に巻回されたフィルム片付台紙112を、ガイドローラ114及び剥離プレート116を経由して一対の引取ローラ118によって引き取り、巻取ローラ120に巻き取る。この剥離プレート116の先端近傍(フィルム片付台紙112の移動方向の先端部近傍)には、その上方に真空吸着ヘッド122が昇降可能に設けられている。
かかる剥離プレート116には、下記特許文献1に記載されている様に、フィルム片付台紙112の移動方向先端部が剥離エッジ部116aに形成されている。このため、図12に示す様に、剥離プレート116の水平面に他面側が走行して移動してきた、テープ状の台紙112aの一面側に複数枚のフィルム片112b,112b・・が貼着されたフィルム片付台紙112は、その剥離エッジ部116aによって曲折され、フィルム片112bの一部が台紙112aから剥離される。この状態で一対の引取ローラ118を停止してフィルム片付台紙112の移動を停止した後、真空吸着ヘッド122が降下してフィルム片112bを吸着して台紙112aから完全に剥離する。この際に、図13に示す様に、真空吸着ヘッド122は、フィルム片112bに近接し、フィルム片112bの台紙112aから剥離した部分を吸着した後、フィルム片112bの全体を台紙112aから剥離する。
真空吸着ヘッド122によるフィルム片112bの台紙112aからの剥離が終了した後、一対の引取ローラ118を再駆動してフィルム片付台紙112の引き取り(供給)が再開する。
特開2002−338136号公報(図3)
図11〜図13に示す従来のフィルム片剥離装置によれば、テープ状の台紙112aの一面側に複数枚のフィルム片112b,112b・・が貼着されたフィルム片付台紙112からフィルム片112bを自動的に剥離して、所定の物品等に貼着できる。このようなフィルム片112bは、例えば配線基板と半導体チップとを接合する際において、配線基板の接合部分のみにはんだ粉を供給する際の開口部が形成されたマスキングテープとして使用されることがある。図14は、従来技術にかかるマスキングテープ(図14(A))および近年におけるマスキングテープ(図14(B))の平面図である。図14(A)に示すように、従来技術にかかるマスキングテープ12bは、開口部12xの面積と枠部12y(薄墨部分)の面積とを比較すると、枠部12yの面積の方がはるかに大きい形状に形成されている。かかる枠部12yの面積は、吸着ヘッドによる吸着力が作用する部分であるため、台紙に貼着されているマスキングテープ12bを吸着ヘッドに吸着して台紙から剥離させるためには、ある程度の面積を枠部12yとして設けておく必要がある。しかしながら近年におけるマスキングテープ12bは、図14(B)に示すように、開口部12xの面積が枠部12yの面積に対してはるかに比率が高くなる形状に形成されている。このように枠部12yの面積が少なくなると、吸着ヘッドによりマスキングテープ12bへの吸着力がわずかになるため、マスキングテープ12bと台紙との貼着力(粘着力)が吸着ヘッドによる吸着力に勝り、台紙からマスキングテープ12bを剥離させることができなくなってしまうという不具合が発生している。
そこで、本発明の課題は、フィルム片の全体面積に対して開口部面積の割合が多いフィルム片であっても、確実にフィルム片を台紙から剥離できるフィルム片剥離装置を提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決するには、吸着ヘッドによる台紙とフィルム片の引き剥がし処理を行う際において、台紙からのフィルム片の引き剥がしを促進させる機械的な手段を採用することが有効であると考え検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、一面側に複数枚の所定形状のフィルム片が長手方向に所定の間隙を開けて粘着されているテープ状の台紙を所要位置で曲折し、曲折位置において前記フィルム片を前記台紙から剥離するフィルム片剥離装置において、前記台紙を所定方向に間欠的に供給する台紙供給手段と、前記台紙供給手段によって供給された前記台紙を曲折して前記フィルム片の一部を前記台紙から剥離させる剥離プレートと、前記剥離プレートの前記台紙の曲折位置で、前記台紙から剥離されたフィルム片の一部に対して先端部が進退自在に設けられ、前記フィルム片の一部を押圧して前記フィルム片の前記台紙からの剥離を促進する爪部と、前記剥離プレートに位置するフィルム片に接離動自在に設けられ、前記爪部によって一部が台紙から剥離されたフィルム片を吸着し、前記台紙から前記フィルム片を剥離する吸着手段と、を具備していることを特徴とするフィルム片剥離装置にある。
また、前記フィルム片が粘着された台紙が走行する前記剥離プレートにおける第1の走行面と、前記フィルム片が剥離された台紙が走行する前記剥離プレートにおける第2の走行面と、により画成される角度が鋭角であることを特徴とする。これにより、剥離プレートの先端部がいわゆるエッジ状に形成されることになるから、剥離プレートの先端部において台紙の供給方向を反対向きとなるように曲折することができ、フィルム片と台紙との剥離を促進させることができる。
また、前記剥離プレートの前記台紙の曲折位置には、前記爪部が進入可能な切欠部が形成されていることを特徴とする。これにより、爪部の先端部が剥離プレートを貫通してフィルム片に接触(押圧)させることが可能になるため、より確実にフィルム片を台紙から容易に剥離させることが可能になる。また、剥離プレートの先端部分で曲折されるシートが、切欠部でたわみ加減になる点においても台紙からのフィルム片の剥離を容易に行うことができる。
さらに、前記台紙には、前記爪部が接離動する部位に、前記爪部が進入可能な透孔が形成されていることを特徴とする。これにより、爪部の先端部をフィルム片が貼り付けられている台紙に直接接触(押圧)させることができるため、より確実にフィルム片を台紙から剥離させることができる。
また、前記第1の走行面が水平面に形成されていると共に、前記第2の走行面が傾斜面に形成されていることを特徴とする。これにより、テープ付台紙のフィルム片面を上面側にすることができるため、台紙からのフィルム片の剥離処理・吸着処理におけるそれぞれの状態確認を容易におこなうことができる。
また、上記のうちいずれかに記載されているフィルム片剥離装置において、台紙供給手段によって、間欠的に所定量の台紙を剥離プレートに向けて供給して台紙から剥離されたフィルム片の一部を、爪部の先端によって押圧して、前記フィルム片の台紙からの剥離を促進した後、前記フィルム片を吸着手段によって吸着して前記台紙から剥離するように、前記台紙供給手段、前記爪部および前記吸着手段の動作を制御する制御部を具備することを特徴とする。
本発明では、剥離プレートの先端部の近傍位置において、台紙と台紙に貼着されているフィルム片の境界面部分に爪部の先端部を進入させ、爪部の先端部をフィルム片に機械的に接触(当接)させることにより、フィルム片の一部を台紙から確実に剥離させることができ、剥離されたフィルム片を剥離プレートの先端部の上方位置に配設した吸着手段によって吸着させることで、フィルム片全体を台紙から剥離させることができる。
(第1実施形態)
本発明に係るフィルム片剥離装置の一例としてマスキングテープ剥離装置100について図面と共に説明する。図1は、第1実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の構成を示す正面図である。図2は、剥離プレートの先端部の近傍部分における拡大図である。
本実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置100は、図1に示すように、供給ローラ10に巻回された、一面側に複数枚のフィルム片であるマスキングテープ12b,12b・・・が長手方向(供給方向)に所定の間隙をあけて貼着されている台紙12a(以下、これらをまとめてフィルム片付台紙12と称することがある)を、ガイドローラ14、剥離プレート16、テンション付与部20を経由して巻取ローラ30に所要の長さ毎に間欠的に巻き取る構成(台紙供給手段)と、剥離プレート16の先端近傍(フィルム片付台紙12の移動方向の先端部近傍)における上方位置に配設された吸着ヘッド40および、その下方位置に配設された爪部50と、を具備している。吸着ヘッド40と爪部50とはそれぞれ図1内に示す矢印の方向に、図示しないシリンダ装置によって剥離プレート16に対して上方側または下方側から接離動自在に設けられている。
供給ローラ10、テンション付与部20、巻取ローラ30、吸着ヘッド40、爪部50のそれぞれは、互いの動作に同期して作動するよう、図示しない制御部により動作が制御されている。
フィルム片付台紙12を所要位置で曲折し、マスキングテープ12bの一部を台紙12aから剥離させるための剥離プレート16について説明する。
剥離プレート16の先端部に台紙12aを曲折する剥離エッジ部16aが形成されている。かかる剥離エッジ部16aは、フィルム片付台紙12(マスキングテープ12bが貼着した状態の台紙12a)が走行する第1の走行面16bと、マスキングテープ12bが剥離された台紙12aが走行する第2の走行面16cとから構成されており、第1の走行面16bと第2の走行面16cとにより画成される角度は鋭角である。
更に、この剥離エッジ部16aは、フィルム片付台紙12の他面側が走行する第1の走行面16bが水平面に形成されていると共に、マスキングテープ12bが剥離された台紙12aの他面側が走行する第2の走行面16cが走行面16bに対して傾斜面に形成されている。
剥離プレート16は、図1内の剥離プレート16の近傍に記載されている矢印方向(図中の左右方向)に往復駆動自在に設けられている。剥離プレート16の駆動源は駆動モータ等により構成することができ、駆動モータの動作は、他の構成と同期するように制御部により制御されている(共に図示せず)。
あらかじめ設定された長さで供給ローラ10から巻きだされたフィルム片付台紙12に、剥離プレート16と協働してテンションを付与するテンション付与部20について説明する。
テンション付与部20は、固定ローラ22、テンション付与ローラ24、ローラ駆動装置26、ストッパ28を具備している。テンション付与部20の各構成の動作は制御部によって、他の構成の動作に同期して作動するように制御されている。ローラ駆動装置26はテンション付与ローラ24を図1中の上下方向に移動可能に設けられていて、具体的にはシリンダ装置等により構成することができる。ストッパ28は、剥離プレート16と供給ローラ10との間の位置と、テンション付与部20と巻取ローラ30との間の位置に設けられている。ストッパ28は、フィルム片付台紙12の台紙12aの部分において、台紙12aの厚さ方向に挟む配置に設けられ、図示しないシリンダ装置等の駆動手段によりフィルム片付台紙12に接離動可能な構成になっている。このようにしてフィルム片付台紙12は、ストッパ28により挟持された部分から剥離プレート16、固定ローラ22およびテンション付与ローラ24間において引張されることによりテンションが付与されることになる。
次に台紙12aからマスキングテープ12bの剥離を促進するための吸着ヘッド40および爪部50について説明する。
吸着ヘッド40は、フィルム片付台紙12と対向する側の面(下面)に吸着孔が所要間隔をあけて配設されている。吸着ヘッド40は図示されない真空ポンプ等の減圧手段および移動手段を具備している。吸着ヘッド40は減圧手段により吸着孔部分を減圧することにより、爪部50により台紙12aから剥離したマスキングテープ12bの少なくとも一部を吸着して台紙12aから剥離させる。台紙12aから完全に剥離したマスキングテープ12bは、搬送手段により所定の位置に搬送された後、マスキングテープ貼付対象物である配線基板(図示せず)に貼り付けされる。
爪部50は、図2に示すように、剥離プレート16の先端部(以下、剥離エッジ部16aということがある)の下方位置に、剥離エッジ部16aに進退自在(接離動可能)に配設されている。爪部50を剥離エッジ部16aに進退動させる駆動源としては、例えばシリンダ装置を用いることができる。より詳細に説明すると爪部50は、剥離エッジ部16a近傍位置において、第1の走行面16bの延長線上に位置し、かつ、剥離エッジ部16aとの水平離間距離Hは、マスキングテープ12bの厚さ寸法t以下となる位置に配設される。爪部50は、剥離エッジ部16aの外表面に接触しない程度に近接させることができればさらに好適である。爪部50が剥離エッジ部16aに対して進退動する方向は、第1の走行面16bに対して傾斜する方向に設定されている。なお本実施形態においては、第2の走行面16cに対して垂直な方向をなしているが、この角度に限定されるものではない。
このように形成された爪部50が、剥離プレート16の先端部(剥離エッジ部16a)分でシール付台紙12が下方に向かって鋭角に曲折される際に、台紙12aとマスキングテープ12bとの間に生じたわずかな剥離部分(台紙12aとマスキングテープ12bとの貼着境界面)からマスキングテープ12bの接着面(下面)に接触する。爪部50はさらにマスキングテープ12bを持ち上げるように突出することで台紙12aとの剥離部分を増加して吸着ヘッド40に吸着保持させる。吸着ヘッド40に吸着されたマスキングテープ12bは、その開口部を配線基板の半導体チップ搭載位置に位置合わせして貼着される。
吸着ヘッド40および爪部50の動作は制御部により動作が制御されている。
また、剥離エッジ部16aには、監視手段が配設されている。このような監視手段としては剥離エッジ部16aの近傍位置における映像を撮影するカメラと、カメラにより撮影された画像データを画像処理する画像処理手段を具備する画像処理部により構成することができる。本実施形態においては、画像処理部を制御部によって代用しているが、画像処理部を個別に設ける構成としてもよい。カメラにより撮影された画像データは制御部に送信され、制御部が画像データを適宜の方法で処理することで、シール付台紙12の供給量を制御している。
次に、本実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置100の動作について説明する。図3〜図5は、第1実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の動作状態を示す概略構成図である。
マスキングテープ剥離装置100が起動すると、制御部はコマンドを発して巻取ローラ30を巻取り方向に回転駆動させ、所定量のフィルム片付台紙12を供給する。このときストッパ28は互いに離反し、図3(A)に示すようにフィルム片付台紙12から離反した状態であるから供給ローラ10に巻き付けられているフィルム片付台紙12は、巻取ローラ30側に巻き出されることになる。このようにしてフィルム片付台紙12が所定長さに巻き出されると、制御部はテンション付与部20を構成するストッパ28にコマンドを発し、図3(B)に示すようにフィルム片付台紙12の台紙12aを上下方向から挟持してフィルム片付台紙12の巻き出しを制限する。シール付台紙12は、制御部によりマスキングテープ12bが剥離プレート16の先端部(剥離エッジ部16a)位置または剥離エッジ部16aよりもわずかにはみ出した位置で固定される。
次に制御部は、ローラ駆動装置26にコマンドを発し、ローラ駆動装置26(テンション付与ローラ24)を図4(A)に示すように下方に移動させ、ストッパ28と固定ローラ22およびテンション付与ローラ24との間でフィルム片付台紙12にテンションを付与する。このようにすることで、剥離エッジ部16aの先端位置においてマスキングテープ12bの一部を台紙12aから剥離させた状態にすることができる。次に制御部は、爪部50にコマンドを発し、図4(B)に示すように爪部50が剥離プレート16の下方からマスキングテープ12bの下面に当接させてマスキングテープ12bを持ち上げる(リフトアップする)ことでマスキングテープ12bと台紙12aとの剥離を促進する。続いて制御部は吸着ヘッド40にコマンドを発し、図5(A)に示すようにマスキングテープ12bの上方からマスキングテープ12bに接近させ、吸着孔部分を減圧させることにより台紙12aから剥離したマスキングテープ12bを吸着する。さらに制御部は、剥離プレート16の駆動モータにコマンドを発し、図5(B)に示すように剥離プレート16を爪部50から離反する方向にスライド移動させる。また、剥離プレート16のスライド動作に同期させローラ駆動装置26の下降動作と、吸着ヘッド40および爪部50の上昇動作の制御も行っている。
爪部50と剥離プレート16およびローラ駆動装置26の動作により、マスキングテープ12bと台紙12aとの剥離が促進され、剥離したマスキングテープ12bは吸着ヘッド40に吸着(転着)される。このようにして吸着ヘッド40にマスキングテープ12bが吸着されると、吸着ヘッド40は配線基板がセットされた位置にマスキングテープ12bを搬送し、配線基板に位置決めしてマスキングテープ12bを貼着する。
配線基板にマスキングテープ12bが貼着されると、制御部は、図3(A)に示すようにストッパ28によるフィルム片付台紙12の挟持を解除すると共に巻取ローラ30を台紙12aの巻取り方向に回転駆動させて、剥離エッジ部16aに向けて所定長さのフィルム片付台紙12を送り出し、次のマスキングテープ12bを剥離エッジ部16aに供給する。このとき、剥離プレート16は当初位置に戻されているのはもちろんである。以上の動作を繰り返し行うことによりフィルム片付台紙12の台紙12aからマスキングテープ12bの剥離作業を連続的に行うことができる。
本実施形態におけるマスキングテープ剥離装置100を採用することにより、枠部分12yの面積よりも開口部12xの面積の方が大きい形状のマスキングテープ12bであっても、吸着ヘッド40に確実に吸着させることができ、半導体装置の製造工程において、配線基板へ効率的にマスキングテープ12bを貼着することができる。
(第2実施形態)
本実施形態においては、剥離プレート16の形状が特徴的なマスキングテープ剥離装置100について説明を行う。図6は、第2実施形態にかかる剥離プレート近傍位置における上方斜視図である。本実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置100の基本構成については、第1実施形態と同様の構成を採用することができるため、同一の部材番号を付し、ここでの詳細な説明は省略している。
剥離プレート16の先端部は第1の走行面16bと第2の走行面16cとにより鋭角をなす剥離エッジ部16aに形成されているのは先の実施形態と同様である。ここでは、図6に示すように、剥離エッジ部16aに切欠部16dが形成されている点が特徴である。切欠部16dは、第1の走行面16bから第2の走行面16cに向かって剥離プレート16を板厚方向に貫通している。爪部50はこの切欠部16d位置においてマスキングテープ12bに進退動(接離動)する。したがって本実施形態にかかる爪部50の配設位置は、第1実施形態における配設位置よりも剥離プレート16側に近接する位置(剥離エッジ部16aと平面的に重複する位置)になる。かかる爪部50は、台紙12aからマスキングテープ12bを持ち上げる際に、マスキングテープ12bが貼着している台紙12aを介してマスキングテープ12bを下方から持ち上げる動作を行うため、台紙12aを破らないようにするために爪部50の先端部はいわゆるアール加工等により先丸形状(半球状の先端部形状)に形成されている。
本実施形態におけるマスキングテープ12bの剥離方法について説明する。図7〜図9は第2実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の動作状態を示す概略図である。本実施形態においては、制御部が先の実施形態と同様の動作制御を行い、図7(A)に示すように剥離プレート16の先端部(剥離エッジ部16a)にマスキングテープ12bの先端縁が位置した状態でいったんフィルム片付台紙12の供給を停止させる。この後制御部はテンション付与部20にコマンドを発し、図7(B)に示すようにフィルム片付台紙12をストッパ28により挟持し、ローラ駆動装置26を下降させてフィルム片付台紙12にテンションを付与する。この状態とした後、制御部は爪部50にコマンドを発し、図8(A)に示すように剥離エッジ部16aに形成された切欠部16dに爪部50の先端部を進入させる。これにより、第2の走行面16c側に沿って走行(摺動)している台紙12aが爪部50の先端部により切欠部16dに押し込まれ、第1の走行面16b側に沿って走行(摺動)している台紙12aが第2の走行面16c側に引き込まれる状態になり、台紙12aからマーキングテープ12bの一部が剥離する。
この後、制御部は吸着ヘッド40にコマンドを発し、図8(B)に示すように吸着ヘッド40をマスキングテープ12bに接近させ、減圧手段により吸着孔部分を減圧させてマスキングテープ12bの吸着を開始する。これと略同時または直後に、爪部50の先端部は図9に示すようにマスキングテープ12bをさらに押し上げて台紙12aとマスキングテープ12bの剥離を促進させると共に、吸着ヘッド40が上昇する。このとき、剥離プレート16は先の実施形態における動作とは異なり、当初の位置にとどまっていてもよい。
吸着ヘッド40が台紙12aからマスキングテープ12bを剥離させた後の動作は先の実施形態と同様にして行うことができる。
本実施形態におけるマスキングテープ剥離装置100の構成を採用することにより、第1実施形態で説明したようにフィルム片付台紙12の供給位置を厳密に管理する必要がなく、フィルム片付台紙12の供給量制御が容易になるという利点がある。したがって本実施形態によれば、フィルム片付台紙12の供給量制御は、定量搬送機構を採用すればよく、カメラや画像処理手段からなる画像処理部が不要になり、低コスト化が可能である。
(第3実施形態)
本実施形態においては、フィルム片付台紙12の形状が特徴的なマスキングテープ剥離装置100について説明する。図10は、第3実施形態にかかる剥離プレート近傍位置における上方斜視図である。本実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置100の基本構成については、第1実施形態と同様の構成を採用することができるため、同一の部材番号を付し、ここでの詳細な説明は省略している。
本実施形態にかかるフィルム片付台紙12は、図10に示すように、台紙12aの所要位置に透孔12cが配設されている点が特徴的である。かかる透孔12cは台紙12aの厚さ方向に貫通する貫通孔により形成されている。透孔12cは、台紙12aに貼着されるマスキングテープ12bの供給方向(巻き出し方向)における前端縁位置よりも前方位置からマスキングテープ12bと重複する位置の範囲に設けられている。図10に示す台紙12aには2箇所に透孔12cが形成されているが、透孔12cの配設数は単数であってもよいし、3箇所以上に配設することもできる。
爪部50は、透孔12cの配設位置に位置合わせして配設されている。爪部50の構成は第2実施形態における爪部50と同様の構成であることが好ましいが、爪部50の配設位置は第1および第2実施形態で説明したいずれの位置であってもかまわない。また、切欠部16dと透孔12cはそれぞれが重なる位置関係となるように配設したうえで、爪部50の先端で直接マスキングテープ12bの裏面を押し上げるようにすれば、マスキングテープ12bの剥離が容易になり好適である。
このような構成を採用することにより、台紙12aとマスキングテープ12bとの接着面積を減少させることができるため、マスキングテープ12bと台紙12aとの粘着力を減少させることができる。すなわち、第2実施形態における利点が得られるのはもちろんのこと、さらに確実にマスキングテープ12bを台紙12aから剥離させることが可能になる点において好都合である。
本実施形態におけるマスキングテープ剥離装置100を用いたマスキングテープ12bの剥離処理方法については、先の実施形態で説明した方法と同様にして行うことができるため、ここでの詳細な説明は省略する。
以上の本願発明にかかるマスキングテープ剥離装置100について実施形態に基づいて詳細に説明してきたが、本願発明は、以上に示した実施形態に限定されるものではないのはもちろんである。例えば、剥離プレート16は、以上の実施形態において示した形状に限定されるものではなく、剥離エッジ部16aは必ずしも形成されていなくてもよい。また、剥離プレート16は第1の走行面16bが水平面に形成されていなくてもよいし、第1の走行面16bと第2の走行面16cとにより画成される剥離プレート16の先端部位置の角度は直角(剥離エッジ部16aを有しない形状)であってもよいのはもちろんである。以上のように形成された剥離プレート16に上記実施形態で説明した剥離プレート16の構成を適用してもよいのはもちろんである。
また、以上の実施形態においては、爪部50は剥離プレート16または剥離エッジ部16aの下方側からマスキングテープ12bに進退動(接離動)し、爪部50の先端部が台紙12aからマスキングテープ12bを持ち上げるようにしてマスキングテープを剥離させる形態について説明しているが、この剥離機構に限定されるものではない。剥離プレート16の配設レイアウトによっては、爪部50をフィルム片付台紙12の上面側や側面側からフィルム片付台紙12に進退動させる形態であってもよい。要は、マスキングテープ12bと台紙12aとの粘着面側からマスキングテープ12bを離反させる方向に爪部50が進退動可能な構成であればよい。
また、第3実施形態においては、フィルム片付台紙12に形成した透孔12cは、テープ付台紙12aの供給方向において、台紙12aに貼着されたマスキングテープ12bの前端縁よりも前方位置からマスキングテープと重複する位置までの範囲に形成されている形態について説明しているが、台紙12aとマスキングテープ12bとの貼着力(粘着力)の軽減効果を強めるためには、台紙12aに貼着されたマスキングテープ12bの前端縁よりも前方位置からマスキングテープ12bの後端縁を超える範囲に形成したり、爪部50に対応する部位以外にも配設することが好適である。また、本実施形態においては台紙12aに透孔12cを配設する形態について説明しているが、複数条の台紙12aを所要間隔にセットし、マスキングテープ12bを貼着するようにしてもよい。これによれば台紙12a間の隙間部分を透孔12cと同様に機能させることができる。
いずれにしても透孔12cは、マスキングテープ12bの枠部(実際に台紙12aと貼着している部位)に配設されている。
また、以上の実施形態においては、配線基板に半導体チップを搭載する際、にはんだペーストを所要位置に塗布するために用いられるマスキングテープ12bを台紙12aから剥離するための装置について説明しているが、この用途に限定されるものではなく、製品等にフィルム片を貼着させる際に、台紙からフィルム片を剥離する際に用いるフィルム片剥離装置に適用することができるのはもちろんである。
第1実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の構成を示す正面図である。 剥離プレートの先端部の近傍部分における拡大図である。 第1実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の動作状態を示す概略構成図である。 第1実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の動作状態を示す概略構成図である。 第1実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の動作状態を示す概略構成図である。 第2実施形態にかかる剥離プレート近傍位置における上方斜視図である。 第2実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の動作状態を示す概略図である。 第2実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の動作状態を示す概略図である。 第2実施形態にかかるマスキングテープ剥離装置の動作状態を示す概略図である。 第3実施形態にかかる剥離プレート近傍位置における上方斜視図である。 従来技術におけるフィルム片剥離装置の一例を示す説明図である。 従来技術においてフィルム片の一部が台紙から剥離される状態を示す説明図である。 フィルム片の台紙から剥離した部分を吸着した後、フィルム片の全体を台紙から剥離させた状態を示す概略説明図である。 従来技術にかかるマスキングテープと近年におけるマスキングテープの平面図である。
符号の説明
10 供給ローラ
12 フィルム片付台紙
12a 台紙
12b マスキングテープ
12c 透孔
12x 開口部
12y 枠部
14 ガイドローラ
16 剥離プレート
16a 剥離エッジ部
16b 第1の走行面
16c 第2の走行面
16d 切欠部
20 テンション付与部
22 固定ローラ
24 テンション付与ローラ
26 ローラ駆動装置
28 ストッパ
30 巻取ローラ
40 吸着ヘッド
50 爪部
100 マスキングテープ剥離装置

Claims (6)

  1. 一面側に複数枚の所定形状のフィルム片が長手方向に所定の間隙を開けて粘着されているテープ状の台紙を所要位置で曲折し、曲折位置において前記フィルム片を前記台紙から剥離するフィルム片剥離装置において、
    前記台紙を所定方向に間欠的に供給する台紙供給手段と、
    前記台紙供給手段によって供給された前記台紙を曲折して前記フィルム片の一部を前記台紙から剥離させる剥離プレートと、
    前記剥離プレートの前記台紙の曲折位置で、前記台紙から剥離されたフィルム片の一部に対して先端部が進退自在に設けられ、前記フィルム片の一部を押圧して前記フィルム片の前記台紙からの剥離を促進する爪部と、
    前記剥離プレートに位置するフィルム片に接離動自在に設けられ、前記爪部によって一部が台紙から剥離されたフィルム片を吸着し、前記台紙から前記フィルム片を剥離する吸着手段と、を具備していることを特徴とするフィルム片剥離装置。
  2. 前記フィルム片が粘着された台紙が走行する前記剥離プレートにおける第1の走行面と、前記フィルム片が剥離された台紙が走行する前記剥離プレートにおける第2の走行面と、により画成される角度が鋭角であることを特徴とする請求項1記載のフィルム片剥離装置。
  3. 前記剥離プレートの前記台紙の曲折位置には、前記爪部が進入可能な切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のフィルム片剥離装置。
  4. 前記台紙には、前記爪部が接離動する部位に、前記爪部が進入可能な透孔が形成されていることを特徴とする請求項3記載のフィルム片剥離装置。
  5. 前記第1の走行面が水平面に形成されていると共に、前記第2の走行面が傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項2〜4のうちのいずれか一項に記載のフィルム片剥離装置。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のフィルム片剥離装置であって、
    台紙供給手段によって、間欠的に所定量の台紙を剥離プレートに向けて供給して台紙から剥離されたフィルム片の一部を、爪部の先端によって押圧して、前記フィルム片の台紙からの剥離を促進した後、前記フィルム片を吸着手段によって吸着して前記台紙から剥離するように、前記台紙供給手段、前記爪部および前記吸着手段の動作を制御する制御部を具備することを特徴とするフィルム片剥離装置。
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