JP2010147140A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークを加工精度を向上させることが可能なプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供すること。
【解決手段】放電用ガスに励起電圧を印加してプラズマを発生させ、前記プラズマを照射してワークを加工するプラズマ処理装置であって、前記プラズマを前記ワークに向けて噴射する噴射口及び前記噴射口の周囲の空間を吸引する吸引口を有するプラズマ発生機構と、前記プラズマ発生機構と前記ワークとを相対移動させる移動機構と、少なくとも前記ワークの目標形状データと、前記ワークの加工前形状データと、前記プラズマ発生機構の加工量データと、前記プラズマ発生機構を用いた加工後の前記ワークの形状に基づく加工分布データとに基づいて前記ワークの加工計画データを生成し、前記加工計画データに基づいて前記ワークの加工を行わせる制御装置とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関する。
材料の表面を加工する方法の1つとして、電圧または高周波を印加した電極間に反応ガスを供給し、反応ガスに基づくラジカルを発生させ、該ラジカルとワークとのラジカル反応によって生成された生成物質を除去することで加工を行う、いわゆるプラズマChemical Vaporization Machining(以下、「プラズマCVM」と略す。)が知られている。
このようなプラズマCVMでは、電極またはワークを走査するなどして、互いの位置関係を変化させながらワークの被処理面に対しプラズマ処理する方法が行われている(例えば、特許文献1)。
また、ワークの被処理面のプラズマ処理前の形状データ(座標データ)と目標形状データ(座標データ)とに基づいて、プラズマ放出部とワークとの相対的走査速度(移動速度)や停止時間(処理時間)等の移動機構の駆動を制御(数値制御:NC)して、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
具体的な装置構成としては、放電用ガスに励起電圧を印加してプラズマを発生させるプラズマ発生機構、当該プラズマ発生機構で発生したプラズマをワークに向けて噴射する噴射口及びワークに噴射されるプラズマの周囲を吸引する吸引口を有するプラズマ発生機構、当該プラズマ発生機構とワークとを相対移動させる移動機構とを有する構成が提案されている。このような装置を用いて、例えばステージ上に載置されたワークのエッチングを行うようになっている。
特開平1−125829号公報 特開平4−246184号公報
しかしながら、上記構成においては、例えばワークを載置するステージの形状によってワークの被処理面の形状が変動したり、プラズマ発生機構の吸引孔の位置によってワークの被処理面上に放出されるプラズマの密度が変動し加工量が変動したりする場合がある。このような被処理面の形状の変動や加工量の変動によって、加工後のワークの被処理面の高さ位置が目標形状に対してバラついてしまい、ワークの加工精度の向上の妨げとなっていた。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ワークを加工精度を向上させることが可能なプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るプラズマ処理装置は、プラズマを用いてワークを加工するプラズマ処理装置であって、放電用ガスに励起電圧を印加してプラズマを発生させるプラズマ発生機構と、前記プラズマと前記ワークとを相対移動させる移動機構と、少なくとも前記ワークの目標形状データと、前記ワークの加工前形状データと、前記プラズマによる加工量データと、前記プラズマを用いた加工後の前記ワークの形状に基づく加工分布データとに基づいて前記ワークの加工計画データを生成し、前記加工計画データに基づいて前記ワークの加工を行わせる制御装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、制御装置が加工計画データを生成するのに際し、目標形状データ、加工前形状データ及び加工量データに加え、加工分布データに基づいて生成することとしたので、加工時のワークの形状の変動やプラズマによる加工量の変動など、加工後のワークの形状のバラつきの要因となるデータが織り込まれた加工計画データが生成されることとなる。これにより、これらの変動によるワークの形状のバラつきを抑制し、加工後のワークの形状を目標形状により近づけることができるので、加工精度を向上させることができる。
上記のプラズマ処理装置は、前記プラズマ発生機構は、前記ワークに向けて噴射する噴射口及び前記噴射口の周囲の空間を吸引する吸引口を有し、前記プラズマ発生機構と前記ワークとを相対移動させる移動機構を更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、プラズマ発生機構がワークに向けて噴射する噴射口及び噴射口の周囲の空間を吸引する吸引口を有し、当該プラズマ発生機構とワークとを相対移動させる移動機構を更に備えることとしたので、プラズマ発生機構とワークとを相対移動させながらワークを微細加工することが可能となる。これにより、一層の加工精度の向上を図ることができる。
上記のプラズマ処理装置は、前記制御装置は、前記加工計画データに基づいて、前記移動機構に前記相対移動の速度を調整させることを特徴とする。
本発明によれば、加工分布データが織り込まれた加工計画データに基づいてプラズマ放出装置とワークとの相対移動の速度が調整されるので、加工後のワークの形状を目標形状により近づけることができる。
上記のプラズマ処理装置は、前記制御装置は、前記ワークの所定領域毎に前記相対移動の速度を調整させることを特徴とする。
本発明によれば、ワークの所定領域毎に相対移動の速度が調整されることとなるため、効率的に加工処理を行うことができる。
上記のプラズマ処理装置は、前記加工分布データは、前記プラズマを用いて加工された前記データ取得用ワークの加工後の形状に基づくデータであることを特徴とする。
本発明によれば、データ取得用ワークを用いて取得した加工分布データを用いることにより、実際に加工を行うワークの無駄を無くすことができる。
上記のプラズマ処理装置は、前記制御装置は、少なくとも前記加工分布データを記憶させる記憶部を有することを特徴とする。
本発明によれば、加工分布データを記憶させておくことにより、制御装置による制御を効率的に行うことができる。
本発明に係るプラズマ処理方法は、放電用ガスに励起電圧を印加して前記プラズマを発生させ、発生した前記プラズマを用いて前記ワークを加工するプラズマ処理方法であって、少なくとも前記ワークの目標形状データと、前記ワークの加工前形状データと、前記プラズマによる加工量データと、前記プラズマを用いた加工後の前記ワークの形状に基づく加工分布データとに基づいて前記ワークの加工計画データを生成し、前記加工計画データに基づいて前記ワークの加工を行うことを特徴とする。
本発明によれば、加工計画データを生成するのに際し、目標形状データ、加工前形状データ及び加工量データに加え、加工分布データに基づいて生成することとしたので、加工時のワークの形状の変動やプラズマによる加工量の変動など、加工後のワークの形状のバラつきの要因となるデータが織り込まれた加工計画データが生成されることとなる。これにより、これらの変動によるワークの形状のバラつきを抑制し、加工後のワークの形状を目標形状により近づけることができるので、加工精度を向上させることができる。
上記のプラズマ処理方法は、前記プラズマを前記ワークに向けて噴射すると共に前記プラズマが噴射される噴射部の周囲を吸引し、前記プラズマの噴射部及び吸引部と前記ワークとを相対移動させながら前記ワークを加工することを特徴とする。
本発明によれば、プラズマ発生機構とワークとを相対移動させながらワークを微細加工することが可能となる。これにより、一層の加工精度の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置を説明する。
図1は、本発明のプラズマ処理装置の実施形態を示す模式的に示す図である。図2は、図1に示すプラズマ処理装置のプラズマ処理装置本体を示す縦断面図である。図3は、図2におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。
以下の説明では、図1中互いに直交する3つの方向をx軸方向、y軸方向およびz軸方向とする。そのうち、ワーク10の被処理面101をxy平面とし、被処理面101の法線方向をz軸方向とする。以下、対応する方向はその他の図においても同様である。また、図2中の上側を「上」、下側を「下」と表記する。
図1に示すように、プラズマ処理装置1は、対向する電極間に電圧を印加することによって電極間にプラズマを発生させ、電極間に発生したプラズマ中にワークを配置させてワークをプラズマに曝露させるダイレクトプラズマ方式のプラズマ処理装置である。プラズマ処理装置1は、装置本体11と、ワーク10に処理ガスを噴出するノズル5を有するプラズマ発生機構80とワーク10とを相対的にx軸方向およびy軸方向に移動させる移動機構20と、プラズマ発生機構80とワーク10とを相対的にz軸方向に移動させるz軸方向移動機構25とを備えている。
図2に示す装置本体11は、ワーク10を介して互いに対向して設けられた上部電極2および下部電極3と、一対の電極間に処理ガスを噴出するノズル5と、処理ガスをノズル5に供給する処理ガス供給流路6と、上部電極2および下部電極3間に電圧を印加する高周波電源(電源)72を備えた電源回路7と、プラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給部8とを備えている。
この装置本体11は、上部電極2および下部電極3間に処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマによりワーク10の被処理面101をプラズマ処理してエッチング(研摩を含む)する装置、すなわち、ワーク10の被処理面101に対してプラズマ処理によるエッチング加工(エッチング処理)を行う装置である。以下、プラズマ処理してエッチングすること(プラズマ処理によるエッチング加工を行うこと)を、単に、プラズマ処理またはエッチング(エッチング加工)とも言う。
以下、装置本体11の各部の構成について説明する。図2および図3に示すように、誘電体部4は、誘電体材料で構成された四角柱状の形状をなしている。誘電体部4の上面には、凹部41が形成されている。凹部41は下端側に向かって外径が縮径されるように形成されている。凹部41には、上部電極2(図2では上面以外全て)が挿入されている。上部電極2が挿入されることにより、一対の電極間において、電極である金属等が露出しないため、電極間に電界を均一に発生させることができる。また、上部電極2を誘電体部4で覆っているため、インピーダンスの増大を防止することができ、比較的低電圧で所望の放電を生じさせ、プラズマを確実に発生させることができる。さらに、電圧印加時における絶縁破壊を防止して、アーク放電が生じるのを好適に防止し、グローライクな安定した放電を得ることもできる。なお、誘電体部4の形状は、例えば円錐台や円柱状など、特に限定されない。
このような誘電体部4の構成材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の各種プラスチック、石英ガラス等の各種ガラス、無機酸化物等が挙げられる。前記無機酸化物としては、例えば、Al2O(アルミナ)、SiO、ZrO、TiO等の金属酸化物、窒化シリコンなどの窒化物、BaTiO(チタン酸バリウム)等の複合酸化物等の誘電体材料等が挙げられる。これらのうち、金属酸化物が好ましく、アルミナがより好ましい。このような材料を用いることにより、電界におけるアーク放電の発生をより確実に防止することができる。
上部電極2は、上面が誘電体部4から露出している。上部電極2は、励起電圧を印加する電極であるため、露出した位置で電気的接続をとるために導線71を介して高周波電源72に接続されている。上部電極2の上面には、後述するプラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給部8が接続されている。上部電極2の内部には、ガス供給部8から供給された処理ガスをプラズマ発生領域30に導く処理ガス供給流路6が設けられている。
上部電極2は、断面視で円柱状に形成されており、下端部の外径が縮径されている。上部電極2は、凹部41と密着するように当該凹部41の形状と対応した形状に形成されている。このような形状により、上部電極2と凹部41とが密着するため、凹部41に確実に上部電極2を挿入することができるとともに、上部電極2の電流密度を高めることができるようになっている。上部電極2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、銅、アルミニウム、鉄、銀等の金属単体、ステンレス鋼、真鍮、アルミニウム合金等の各種合金、金属間化合物、各種炭素材料等が挙げられる。
上部電極2は、ワーク10から第1距離だけ離れた位置に配置される。この第1距離は、電源回路7の出力や、ワーク10に施すプラズマ処理の種類等を考慮して適宜設定される。常圧でプラズマ処理する場合、インピーダンス、ガス流量、ガス放電寿命等より0.5〜10mmであるのがより好ましい。これにより、プラズマ発生領域30に電界を確実に発生させることができる。
誘電体部4は、ワーク10から第2距離(<第1距離)だけ離れた位置に配置される。この第2距離は、電源回路7の出力や、ワーク10に施すプラズマ処理の種類等を考慮して適宜設定される。常圧でプラズマ処理する場合、インピーダンス、ガス流量、ガス放電寿命、ガス圧力等より0.1〜10mmであるのがより好ましい。これにより、アーク放電を起こすことなく、プラズマ発生領域30に電界を確実に発生させることができる。なお、上部電極2は、その下面(ワーク10と対面する側)が誘電体部4に覆われていれば、その外周面が誘電体部4に覆われていなくてもよい。これにより、プラズマ発生領域30に金属などの電極材料が露出しないため、少ない量の誘電体材料で、電界の集中によるワーク10の破損などを効率的に防止することができる。
下部電極3は、接地電極としての機能を有する電極であり、導線71を介して直接接地されている。これにより、下部電極3の帯電を防止することができ、プラズマ発生領域30に確実に電界を発生させることができる。また、下部電極3はワーク10の台(支持部)としての機能も有するため、下部電極3の上面に、ワーク10が接触して設置(載置)されている。これにより、確実に、ワーク10の被処理面101をプラズマ処理することができる。下部電極3の形状は、例えば平板状、円柱状など、特に限定されない。また、下部電極3の構成材料は、上部電極2と同様に、特に限定されない。
ノズル5は、誘電体部4の下面42に開口され、ワーク10に対面するように位置している。ノズル5は、誘電体部4の下面42の中心に1つ形成されている。このように、誘電体部4の下面42の中心に開口して設けられていることにより、上部電極2と下部電極3との間の空間(以下、「プラズマ発生領域30」という。)の中心に処理ガスを噴出できるため、該ガスがプラズマ発生領域30に均一に広がり、プラズマを均一に発生させることができる。なお、図示例では、ノズル5の孔の形状は、円形状に形成されているが、例えば四角形状や楕円形状など、その形状は特に限定されない。
ノズル5の周囲には、吸引孔45が形成されている。吸引孔45は、断面視円環状に形成されており、誘電体部4の下部から上部へ徐々に径を広げるように形成されている。吸引孔45は、例えばポンプなどの吸引機構46に接続されている。当該吸引孔45が設けられることによって、ノズル5の周囲の空間が吸引されるようになっている。
処理ガス供給流路6は、上部電極2の上面に開口し、上部電極2の内部に上下方向に延在して設けられている。そして、その下流端は、誘電体部4を貫通してノズル5に連通している。処理ガス供給流路6の横断面形状は、例えば円形状、帯状など、特に限定されない。プラズマ発生機構80は、これら上部電極2と、誘電体部4と、ノズル5と、処理ガス供給流路6とが一体に形成された構成となっている。
電源回路7は、上部電極2および下部電極3間に電圧を印加する高周波電源72と、上部電極2と高周波電源72と下部電極3とを導通する導線71とを備えている。高周波電源72は、後述する制御装置70によりその駆動が制御される図示しない電力調整部を有しており、制御装置70の制御により、供給する電力の大きさを可変し得るようになっている。また、図示されていないが、供給する電力に対する整合回路や、高周波電源72の周波数を変える周波数調整機構や、高周波電源72の印加電圧の最大値(振幅)を変える電圧調整装置などが必要に応じて設置されている。これにより、ワーク10に対するプラズマ処理の処理条件を適宜調整することができる。
上部電極2に、導線71を介して、高周波電源72が接続され、また、下部電極3に、導線71を介して、高周波電源72が接続されており、これにより、電源回路7が構成されている。この電源回路7は、その一部、すなわち、下部電極3側の導線71が接地されている。ワーク10にプラズマ処理によるエッチング加工を行うときは、高周波電源72が作動して下部電極3と上部電極2との間に電圧が印加される。このとき、その下部電極3と上部電極2との間には、電界が発生し、ガスが供給されると、放電が生じて、プラズマが発生する。また、高周波電源72の周波数は、特に限定されないが、10〜70MHzであるのが好ましく、10〜40MHzであるのがより好ましい。
ガス供給部8は、プラズマ生成のための処理ガスを処理ガス供給流路6に供給する。このガス供給部8は、所定のガスを充填し供給するガスボンベ81と、ガスボンベ81から供給されるガスの流量を調整するマスフローコントロ−ラ82と、マスフローコントロ−ラ82より下流端側で、処理ガス管84内の流路を開閉するバルブ83と、処理ガス供給流路6の上端部に接続された処理ガス管84とを有している。
このようなガス供給部8は、ガスボンベ81から所定のガスを送り出し、マスフローコントロ−ラ82で流量を調節する。そして、処理ガス管84を通って、上部電極2の上面に開口し、上部電極2の内部に形成された処理ガス供給流路6に処理ガスを導入する。
このようなプラズマ処理によるエッチング加工に用いる放電用ガスとしては、例えば、CF、C、C、C、CClF、SF等のフッ素原子含有化合物ガスやCl、BCl、CCl等の塩素原子含有化合物ガスなどの各種ハロゲン系ガスが用いられる。
また、このような処理ガスは、一般に、上記処理ガスとキャリアガスとからなる混合ガス(以下、単に「ガス」とも言う)が用いられる。なお、「キャリアガス」とは、放電開始と放電維持のために導入するガスのことを言う。この場合、ガスボンベ81内に、混合ガス(処理ガス+キャリアガス)を充填して用いてもよいし、処理ガスとキャリアガスとがそれぞれ別のガスボンベに充填され、処理ガス管84の途中でこれらが所定の混合比で混合されるような構成であってもよい。キャリアガスとしては、He、Ne、Ar、Xe等の希ガスを用いることができる。これらは、単独でも2種以上を混合した形態でも用いることができる。
混合ガス中における処理ガスの占める割合(混合比)は、特に限定されないが、例えば、混合ガス中の処理ガスの割合が1〜10%であるのが好ましく、5〜10%であるのがより好ましい。これにより、効率的に放電が開始され、処理ガスにより、所望のプラズマ処理をすることができる。供給するガスの流量は、ガスの種類、処理の程度等に応じて適宜決定される。通常は、30SCCM〜50SLM程度であるのが好ましい。これにより、効率的にプラズマ発生領域30の中央部の圧力が上がるため、微細な加工をすることができる。
装置本体11のプラズマ発生機構80とワーク10とを相対的にx軸方向およびy軸方向に移動させる移動機構20としては、ワーク10および図示しないデータ取得用ワークが設置される下部電極3をx軸方向およびy軸方向に移動させるNCステージ移動装置が用いられている。この移動機構20は、ワーク10およびデータ取得用ワークをプラズマ処理してエッチング加工する際に、それぞれ、下部電極3をx軸方向およびy軸方向に移動して、それらの被処理面101をプラズマ発生機構80に対して2次元的に走査する走査機構であり、プラズマ発生機構80とワーク10およびデータ取得用ワークとの相対的な移動速度や停止時間等を調整することができるように構成されている。
また、移動機構20の駆動は、NC制御装置16により制御されるようになっている。なお、本発明では、例えば、x軸方向およびy軸方向について、下部電極3側が固定され、移動機構20は、プラズマ発生機構80側をx軸方向およびy軸方向に移動させるように構成されていてもよい。
プラズマ発生機構80とワーク10とを相対的にz軸方向に移動させるz軸方向移動機構25としては、プラズマ発生機構80をz軸方向に移動させる移動装置が用いられている。このz軸方向移動機構25により、プラズマ発生機構80と、ワーク10の被処理面101およびデータ取得用ワークの被処理面との間の間隙距離を調整することができる。また、z軸方向移動機構25の駆動は、制御装置70により制御されるようになっている。
なお、本発明では、例えば、z軸方向について、プラズマ発生機構80側が固定され、z軸方向移動機構25は、下部電極3側をz軸方向に移動させるように構成されていてもよい。以上の構成により、プラズマ発生機構80は、ワーク10の被処理面101およびデータ取得用ワークの被処理面の上方の空間(作業空間)において、ワーク10およびデータ取得用ワークに対して、相対的に、xyz3次元空間内で任意の位置に移動可能となっている。
次に、プラズマ処理装置1の回路構成について説明する。図1に示すように、このプラズマ処理装置1は、入力等の各操作を行う操作部50と、記憶装置60と、プラズマ処理装置1の全体の駆動を制御する制御装置70と、目標形状データ入力部13と、表面測定器14と、NC制御により移動機構20の駆動を制御するNC制御装置16とを備えている。
操作部50としては、例えば、キーボード、液晶表示パネル、EL表示パネル等を備えたタッチパネル等を用いることができ、この場合は、操作部50は、各種の情報を表示する表示装置を兼ねるものでもよい。記憶装置60は、プラズマ処理の際の処理時間(以下、単に「処理時間」とも言う)またはプラズマ発生機構80とワーク10との相対的な移動速度(以下、単に「移動速度」とも言う)と、各種の情報、データ、演算式、テーブル、プラズマ処理装置1の動作のシーケンスプログラム、プラズマ処理のシーケンスプログラム、加工計画データを作成するためのプログラムなどのプログラム等が記憶(記録とも言う)される記憶媒体を有している。
この記憶媒体は、例えば、RAM等の揮発性メモリー、ROM等の不揮発性メモリー、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリー等、各種半導体メモリー、ICメモリー、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体等で構成される。この記憶装置60における書き込み、書き換え、消去、読み出し等の制御は、制御装置70によりなされる。
目標形状データ入力部13は、ワーク10の被処理面101の目標形状を示す目標形状データを入力する。目標形状データは、目標形状データ入力部13から制御装置70に入力される。表面測定器14は、ワーク10の被処理面101の形状および図示しないデータ取得用ワークの被処理面の形状をそれぞれ検出する検出部と、その検出結果に基づいて、ワーク10の被処理面101の形状を示す形状データおよびデータ取得用ワークの被処理面の形状を示す形状データをそれぞれ作成するデータ作成部とを有している。従って、この表面測定器14により、ワーク10の被処理面101の形状を検出するワーク被処理面形状検出機構と、データ取得用ワークの被処理面の形状を検出するデータ取得用ワーク被処理面検出機構とが構成される。ワーク10の被処理面101の形状データおよびデータ取得用ワークの被処理面の形状データは、それぞれ、表面測定器14から制御装置70に入力される。
制御装置70は、例えば、CPUあるいはこれを備えるマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータ等のコンピュータで構成されており、制御装置70には、操作部50からの信号(入力)、目標形状データ入力部13および表面測定器14からのデータ等が、それぞれ入力される。
制御装置70は、操作部50からの信号、目標形状データ入力部13および表面測定器14からのデータ等に基づき、予め設定されたプログラムに従って、加工計画データを作成する。制御装置70は、プラズマ処理装置1の各部の駆動、例えば、ガス供給部8(マスフローコントロ−ラ82、バルブ83等)、電源回路7(高周波電源72等)、z軸方向移動機構25、表面測定器14、記憶装置60等の作動をそれぞれ制御する。
NC制御装置16は、例えば、CPUあるいはこれを備えるマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータ等のコンピュータで構成されており、NC制御装置16には、制御装置70により作成された加工計画データ等が入力される。NC制御装置16は、制御装置70からの加工計画データ等に基づき、予め設定されたプログラムに従って、NC制御により移動機構20の作動を制御する。
ワーク10としては、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、電子デバイスの基板として用いられるものが挙げられる。具体的な材料としては、例えば、石英ガラス、無アルカリガラス、水晶等の各種ガラス、アルミナ、シリカ、チタニア等の各種セラミックス、シリコン、ガリウム−ヒ素等の各種半導体材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、液晶ポリマー、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等各種プラスチック(樹脂材料)のような誘電体材料で構成されたものが挙げられる。これらのうち、特に、水晶や石英などの各種ガラスや各種半導体材料に好ましく用いられる。ワーク10の形状としては、板状のもの、長尺な層状のものなどが挙げられる。
次に、上記のように構成されたプラズマ処理装置1の動作を説明する。図4は、加工計画データの生成を含めたプラズマ処理装置1の動作手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、プラズマ処理装置1の動作として、加工痕データ取得ステップ(ステップ01)、加工量データ取得ステップ(ステップ02)、加工分布データ取得ステップ(ステップ03)、加工前形状データ取得ステップ(ステップ04)、目標形状データ入力ステップ(ステップ05)、加工計画データ生成ステップ(ステップ06)、加工ステップ(ステップ07)、加工後形状測定ステップ(ステップ08)が行われる。ステップ01〜ステップ03は、例えばデータ取得用ワークを用いて行われる。ステップ04〜ステップ08は、例えばワーク10を用いて行われる。以下、各ステップを順に説明する。
加工痕取得ステップは、静止状態のデータ取得用ワークに所定時間プラズマを照射し、プラズマ照射後のデータ取得用ワークの形状のデータを所定時間ごとに取得するステップである。例えばプラズマ照射の前後におけるデータ取得用ワークの形状を検出し、両者を比較することにより、加工痕データを取得することができる。このステップによって取得される加工痕データは、例えば図5に示すような形状データとなる。図5に示す3つのデータは、プラズマ処理の時間を例えば10秒、30秒及び60秒としたときにそれぞれ取得されるデータである。プラズマ処理時間が長くなるほど、加工深度の大きい加工痕が形成されることとなる。図6は、図5に示す加工痕データを関数によって近似したときのグラフである。グラフの縦軸は加工深度であり、グラフの横軸はプラズマ処理の時間である。図6では、例えば一次関数を用いて近似を行っている。制御装置70は、近似によって求められた値についても加工痕データに含めて記憶装置60に記憶させる。
加工量データ取得ステップは、上記プラズマ発生機構80とデータ取得用ワークとを一定速度で相対移動させ、当該データ取得用ワークにプラズマを照射し、プラズマ照射の前後のデータ取得用ワークの変化量のデータを取得するステップである。加工量データ取得ステップでは、例えば図7に示すようにデータ取得用ワーク110を複数の領域に区画し、当該区画毎にプラズマ照射を行い、変化量のデータを取得する。本実施形態では、図7に示すように、例えばA列〜H列の10列×6行の所定領域110sに区画するものとする。制御装置70は、データ取得用ワーク110の各所定領域110sがプラズマ発生機構80に重なるようにプラズマ発生機構80とデータ取得用ワーク110との間で相対移動させる。図8は、このステップによって得られるデータを示すグラフである。グラフの縦軸は加工量であり、グラフの横軸は列を示している。図8は、図7の上から3行目の所定領域110sについてのデータを例に挙げて示している。図8に示すように、A列〜H列の各所定領域110sにおいてはそれぞれ加工量が異なっている。データ取得用ワーク110の各所定領域110sにおいても同様にそれぞれ加工量が異なるものとなる。本ステップでは、全所定領域110sについて、所定領域110s毎に得られた変化量を平均化した値を加工量データとして取得する。
加工分布データ取得ステップは、各所定領域110sにおいて得られた実際の加工量に基づいて、データ取得用ワーク110全体における加工量の分布のデータを取得するステップである。一定速度でプラズマを照射しながら相対移動させると、全所定領域110sについて加工量は一定となるはずである。しかしながら、例えばデータ取得用ワーク110を載置する下部電極3の形状によって被処理面の形状が変動したり、プラズマ発生機構80の吸引孔45の位置によってプラズマの密度が変動したりすることで、実際の加工量は図8のグラフに示すように、所定領域110sによって大小の分布が形成された状態になっている。
以上説明した加工痕データ取得ステップ、加工量データ取得ステップ及び加工分布データ取得ステップは、実際にワーク10の処理を行う前に、予め行っておくようにする。各ステップで得られたデータは、記憶装置60に記憶させておく。データ取得用ワークを用いる場合、移動速度または処理時間以外の各条件(例えば、ガスの組成、ガス流量、電力、電源周波数、プラズマ発生機構80とデータ取得用ワークとの間の離間距離等)は、すべて、ワーク10に対してプラズマ処理するときの条件と同一に設定する。
次に、実際にワーク10の加工を行う際の動作を説明する。本実施形態では、上記データ取得用ワーク110を所定領域110sに区画してデータを取得したように、制御装置70はワーク10を上記と同一の所定領域10sに区画されているものとして処理を行わせる。
加工前形状データ取得ステップは、実際にワーク10の加工を行う際に最初に行われるステップであり、ワーク10の被処理面101の形状データを取得するステップである。このステップでは、ワーク10を下部電極3上に載置し、表面測定器14によってワーク10の被処理面101の形状データを加工前形状データとして取得する。制御装置70は、被処理面101の加工前形状データを所定領域10sごとに取得させる。制御装置70は、この加工前形状データを記憶装置60に記憶させる。
目標形状データ入力ステップは、ワーク10の被処理面101の目標形状を示す目標形状データを入力するステップである。制御装置70は、例えば目標形状データ入力部13に当該データの入力を行わせる。入力させる目標形状データとしては、所定領域10sごとのデータであり、例えば記憶装置60に記憶されているデータを用いることができる。
加工計画データ生成ステップは、上記加工痕データ、加工量データ、加工分布データ、加工前形状データ及び目標形状データに基づいて、ワーク10の加工計画データを生成するステップである。本ステップにおいて生成する加工計画データとしては、例えばプラズマ発生機構80とワーク10との間の相対移動の速度などの設定データが挙げられる。本実施形態では、ワーク10を上記と同一の所定領域10sに区画されているものとして処理されるため、加工計画データについても、所定領域10s毎に相対移動の速度が設定される。
本実施形態では、加工計画データを生成する際、加工分布データを反映させるようにする。具体的には、まず制御装置70は、区画された所定領域毎に加工分布データと加工量データとを比較する。比較の結果、加工分布データの値が加工量データの値(平均値)を上回っている所定領域10sについては、相対移動の速度を他の所定領域10sよりも大きくして短時間の処理を行わせるにように設定する。逆に、加工分布データの値が加工量データの値を下回っている所定領域10sについては、相対移動の速度を他の所定領域10sよりも低下させて長時間の処理を行わせるように設定する。相対移動の速度の上昇量及び低下量については、加工分布データの値と加工量データの値との差の大きさに依存するように設定することができる。
加工ステップは、生成された加工分布データに基づいてワーク10の加工を行うステップである。本ステップでは、まず電源回路7を作動させるとともに、バルブ83を開く。マスフローコントロ−ラ82によりガスの流量を調整し、ガスボンベ81からガスを送り出す。これにより、ガスボンベ81から送り出されたガスは、処理ガス管84内を流れ、所定の流量で処理ガス供給流路6に供給される。そして、処理ガス供給流路6に供給されたガスは、ノズル5から噴出される。
ノズル5から噴出された処理ガスは、噴出直後は真下に向かって噴出されるが、ノズル5の噴射面に設けられた吸引孔5aによって上部電極2の外周方向へと流れる。一方、電源回路7の作動により、上部電極2と下部電極3の間に高周波電圧が印加され、プラズマ発生領域30に電界が発生する。プラズマ発生領域30に流入した処理ガスは、放電によって活性化され、プラズマが発生する。そして、発生したプラズマが、ワーク10の被処理面101に接触し、その被処理面101にエッチング加工が施される。
被処理面101の加工は、移動機構20によってワーク10をx軸方向、y軸方向に移動しながら行うことができる。この場合、プラズマ発生機構80のz軸方向の移動は固定した状態とする。すなわち、プラズマ発生機構80の誘電体部4とワーク10との間の離間距離を一定にして加工を行う。
例えば、プラズマを発生させた状態で、図7に示すように、x軸プラス方向にワーク10を走査した後、所定のピッチ分y軸方向に移動し、x軸マイナス方向に走査する。このような走査を順次繰り返し、ワーク10の被処理面101の全面を各所定領域10sごとに処理する。このとき、各所定領域10sごとの移動速度については、上記加工計画データ生成ステップにおいて生成された加工計画データに基づいて設定する。
また、上記のワーク10の走査方法において、所定のピッチ分y軸方向に移動させる際、1度プラズマの発生を停止し、所定のピッチ分y軸方向に移動した後、再度プラズマを発生させて加工を行ってもよい。また、被処理面101を浅く加工したい場合には、z軸方向移動機構25を作動させ、プラズマ発生機構80と被処理面101との間の離間距離を大きくすればよい。このような移動機構20やz軸方向移動機構25により、ワーク10の被処理面101を所望の形状、所望の範囲で簡単、迅速にプラズマ処理することができる。
なお、ワーク10を連続的に移動させつつプラズマ処理を行ってもよく、また、ワーク10の移動と停止とを交互に行って、そのワーク10を段階的に移動させつつ、プラズマ処理を行ってもよい。ワーク10を連続的に移動させる場合は、移動速度等の調整により、プラズマ照射時間が調整される。また、ワーク10を段階的に移動さる場合は、各所定領域10sごとの滞在時間の調整により、プラズマ照射時間が調整される。この場合、上記加工計画データ生成ステップにおいては、各所定領域10sごとのプラズマ発生機構80の滞在時間に基づいて加工計画データを生成しておくようにする。
具体的には、加工分布データの値が加工量データの値(平均値)を上回っている所定領域10sについては、滞在時間を他の所定領域10sよりも短くし、短時間の処理を行わせるにように設定する。逆に、加工分布データの値が加工量データの値を下回っている所定領域10sについては、滞在時間を他の所定領域よりも長くし、長時間の処理を行わせるように設定する。滞在時間の変化量については、加工分布データの値と加工量データの値との差の大きさに依存するように設定することができる。
加工後形状測定ステップは、加工ステップの終了後、表面測定器14によってワーク10の被処理面101の形状データを取得するステップである。本ステップについては、行っても行わなくても構わない。
以上のように、本実施形態によれば、制御装置70が加工計画データを生成するのに際し、目標形状データ、加工前形状データ及び加工量データに加え、加工分布データに基づいて生成することとしたので、加工時のワーク10の形状の変動やプラズマ発生機構80の加工量の変動など、加工後のワーク10の形状のバラつきの要因となるデータが織り込まれた加工計画データが生成されることとなる。これにより、これらの変動によるワーク10の形状のバラつきを抑制し、加工後のワーク10の形状を目標形状により近づけることができるので、加工精度を向上させることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
上記実施形態では、プラズマ処理を開始する前に、ワーク10の被処理面101の形状データを得、加工計画データを作成するようになっているが、これに限られることは無く例えばプラズマ処理の最中に、ワーク10の被処理面101の形状データを得るようにし、加工計画データを随時更新するようになっていてもよい。
また、プラズマ発生機構80やその上部電極2を変更してプラズマ処理を行う場合でも、容易かつ迅速に対応することができる。また、プラズマ処理装置1の組み立ての際や、プラズマ発生機構80が劣化、破損し、プラズマ発生機構80、上部電極2等を交換する際において、調整時間を短縮することができる。
以上、本発明のプラズマ処理装置について、図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。プラズマ処理装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。また、本発明では、電源は、高周波電源に限らず、例えば、低周波電源であってもよい。
また、本発明のプラズマ処理装置は、プラズマ発生機構80が一対の電極を有する形態のものでもよい。また、本発明のプラズマ装置の用途は、特に限定されないが、本発明は、例えば、酸化絶縁膜の加工、除去、ガラス(石英)などの無歪加工、水晶加工などに適用することができる。また、MEMS等への応用も可能である。
また、上記実施形態においては、ワーク10及びデータ取得用ワーク110上をそれぞれ複数の所定領域10s及び複数の所定領域110sに区画し、所定領域10s毎及び所定領域110s毎にデータを取得あるいは加工を行うようにしたが、これに限られることは無く、ワーク10及びデータ取得用ワーク110上について連続的にデータを取得あるいは加工を行うようにしても、勿論構わない。
また、上記実施形態においては、対向する電極間に電圧を印加することによって電極間にプラズマを発生させ、電極間に発生したプラズマ中にワークを配置させてワークをプラズマに曝露させるダイレクトプラズマ方式のプラズマ処理装置を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えばリモートプラズマ方式のプラズマ処理装置であっても、本発明の適用は勿論可能である。
本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置の構成を示す概略図。 本実施形態に係るプラズマ処理装置の一部の構成を示す図。 本実施形態に係るプラズマ処理装置の一部の構成を示す図。 本実施形態に係るプラズマ処理装置の動作を示すフローチャート。 プラズマ処理装置の動作によって得られる結果を示すグラフ。 プラズマ処理装置の動作によって得られる結果を示すグラフ。 プラズマ処理装置の動作の様子を示す図。 プラズマ処理装置の動作によって得られる結果を示すグラフ。
符号の説明
1…プラズマ処理装置 11…装置本体 13…目標形状データ入力部 14…表面測定器 16…NC制御装置 2…上部電極 3…下部電極 4…誘電体部 5…ノズル 6…処理ガス供給流路 10…ワーク 110…データ取得用ワーク 10s、110s…所定領域 20…移動機構 60…記憶装置 70…制御装置 80…プラズマ発生機構

Claims (8)

  1. プラズマを用いてワークを加工するプラズマ処理装置であって、
    放電用ガスに励起電圧を印加してプラズマを発生させるプラズマ発生機構と、
    少なくとも前記ワークの目標形状データと、前記ワークの加工前形状データと、前記プラズマによる加工量データと、前記プラズマを用いた加工後の前記ワークの形状に基づく加工分布データとに基づいて前記ワークの加工計画データを生成し、前記加工計画データに基づいて前記ワークの加工を行わせる制御装置と
    を備えることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記プラズマ発生機構は、前記ワークに向けて噴射する噴射口及び前記噴射口の周囲の空間を吸引する吸引口を有し、
    前記プラズマ発生機構と前記ワークとを相対移動させる移動機構を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記加工計画データに基づいて、前記移動機構に前記相対移動の速度を調整させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記ワークの所定領域毎に前記相対移動の速度を調整させる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記加工分布データは、
    前記プラズマを用いて加工された前記データ取得用ワークの加工後の形状に基づくデータである
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記制御装置は、少なくとも前記加工分布データを記憶させる記憶部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 放電用ガスに励起電圧を印加して前記プラズマを発生させ、発生した前記プラズマを用いて前記ワークを加工するプラズマ処理方法であって、
    少なくとも前記ワークの目標形状データと、前記ワークの加工前形状データと、前記プラズマによる加工量データと、前記プラズマを用いた加工後の前記ワークの形状に基づく加工分布データとに基づいて前記ワークの加工計画データを生成し、前記加工計画データに基づいて前記ワークの加工を行う
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  8. 前記プラズマを前記ワークに向けて噴射すると共に前記プラズマが噴射される噴射部の周囲を吸引し、前記プラズマの噴射部及び吸引部と前記ワークとを相対移動させながら前記ワークを加工する
    ことを特徴とする請求項7に記載のプラズマ処理方法。
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